JP2006039751A - 環境法令遵守支援サーバの制御方法およびプログラム - Google Patents

環境法令遵守支援サーバの制御方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】工場・事業場等の設備の設置・変更等にあたり、行政手続において必要な届出書をリストアップする。
【解決手段】環境法令遵守支援サーバは、設置される設備を示す設備情報と、前記設備の設置または変更等を行う際に行政手続が必要であるかどうかを判定するための判定項目および前記判定項目に対する判定条件と、行政手続において必要となる届出書の一覧である届出書リストとを対応付けて記憶する法令データベースを備え、通信可能に接続されているクライアント装置から前記設備情報を受信し、前記クライアント装置から当該設備情報に対する前記判定項目ごとの判定情報を受信し、当該判定情報および前記法令デーースに記憶されている前記判定条件に基づいて、行政手続が必要であるかどうかを判定し、行政手続が必要であると判定した場合は、前記法令データベースに記憶されている当該判定条件に対応する前記届出書リストを前記クライアント装置に送信する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、設備の仕様等の条件に応じて、設備に関係する環境法令を抽出し、環境法令で定められている届出書のリストや規制値に関する情報を出力する環境法令遵守支援サーバの制御方法およびプログラムに関する。
工場・事業場等における設備の設置や変更にあたっては、大気汚染防止法等の環境法令で定められている規制値等の把握および遵守が必要である。また、設置または変更される設備の条件によっては、環境法令に基づいて自治体等に届出書を提出する必要がある。
非特許文献1には、大気汚染防止法において定められている行政手続の一覧および各行政手続において必要となる届出書の様式が開示されている。また、非特許文献2には、電気事業法等において定められている行政手続をインターネット経由で行うことができる電子申請受付システムが開示されている。また、非特許文献3には、労働安全衛生法等において定められている行政手続をインターネット経由で行うことができる電子申請・届出システムが開示されている。
設備の設置や変更を行う担当者は、関係すると思われる各種の環境法令を参照して規制値等の情報を把握する。また、担当者は、設備の仕様等の条件に応じて環境法令で定められている行政手続を行う必要があるかどうかを判断し、行政手続が必要である場合は届出書を作成し、自治体等の行政機関の窓口に申請する。なお、届出書を電子書類として作成すれば、非特許文献2や非特許文献3に開示されているシステムを用いてインターネット経由で申請を行うことも可能である。
環境省,"大気汚染防止法に関する手続",[online],[平成16年5月20日検索],インターネット<URL:http://www.env.go.jp/info/one-stop/26/table26.html> 経済産業省,"経済産業省関連の申請・届出手続きに係わる電子申請受付システム",[online],[平成16年5月20日検索],インターネット<URL:http://www.meti.go.jp/application/item2000exp/index.html> 厚生労働省,"電子申請・届出システム",[online],[平成16年5月20日検索],インターネット<URL:http://hanyous.mhlw.go.jp/shinsei/crn/html/CRNMenuFrame.html>
しかし、工場・事業場等に設置される設備に関係する環境法令の数は多く、昨今は環境法令の改正も多い。そのため、設備に関係する環境法令の抽出、必要な届出書のリストアップ、規制値の把握等を担当者個人の能力や知識等に依存して行うと、多大な時間がかかるばかりでなく不備が生じる場合もある。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、設備の仕様等の条件に応じて、設備に関係する環境法令を抽出し、環境法令で定められている届出書のリストや規制値に関する情報を出力する環境法令遵守支援サーバの制御方法およびプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明のうち請求項1に記載の発明は、工場・事業場等に設置される設備を示す設備情報と、前記設備の設置または変更等を行う際に行政手続が必要であるかどうかを判定するための判定項目および前記判定項目に対する判定条件と、行政手続において必要となる届出書の一覧である届出書リストとを対応付けて記憶する法令データベースを備える環境法令遵守支援サーバの制御方法であって、前記環境法令遵守支援サーバは、通信可能に接続されているクライアント装置から前記設備情報を受信し、前記クライアント装置から当該設備情報に対する前記判定項目ごとの判定情報を受信し、当該判定情報および前記法令データベースに記憶されている前記判定条件に基づいて、行政手続が必要であるかどうかを判定し、行政手続が必要であると判定した場合は、前記法令データベースに記憶されている当該判定条件に対応する前記届出書リストを前記クライアント装置に送信することとする。
ここで、設備情報とは、例えばボイラー、廃棄物焼却炉、ガスタービン、空気圧縮機、脱水機等、設備の種類を表す情報である。また、判定項目とは、例えば、設備がボイラーの場合であれば、伝熱面積、燃焼能力等である。また、判定条件とは、例えば、伝熱面積が10m以上であるかどうか等の条件である。そして、届出書リストは、行政手続において必要となる届出書の一覧である。設備がボイラーの場合に必要となる届出書としては、例えば、「ばい煙発生施設設置届出書」や「ばい煙発生施設の構造」等である。クライアント装置から受信する判定情報とは、設置または変更する設備における判定項目ごとの情報であり、例えば、伝熱面積が15mである等の情報である。
これにより、工場・事業場等におけるボイラー設備等の設置や既設設備の変更等にあたり、複雑な環境法令の解読に多大な時間を要することなく、行政手続が必要であるかどうかを判定することができる。また、行政手続が必要である場合は、必要な届出書を確実に、かつ、迅速にリストアップすることができる。そのため、担当者の知識やノウハウによらず、必要な届出書を作成することができ、環境法令を遵守することができる。
また、本発明のうち請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の環境法令遵守支援サーバの制御方法であって、環境法令で定められている規制情報が前記判定条件と対応付けて前記法令データベースに記憶され、前記環境法令遵守支援サーバは、行政手続が必要であると判定した場合は、前記法令データベースに記憶されている当該判定条件に対応する前記規制情報を前記クライアント装置に送信することとする。
ここで、規制情報とは、環境法令で定められている各種の規制に関する情報である。例えば、設備がボイラーの場合の規制情報としては、「窒素酸化物の排出許容量は60ppm未満であること」等である。設備の設置・変更担当者は、設備の仕様を示す判定情報を入力することにより、設備に対して定められている規制情報を確認することができる。そのため、複雑な環境法令を参照することなく、環境法令で定められている規制情報を確実に、かつ、迅速に確認することができる。そのため、設備の設置・変更にあたり、環境法令を遵守することができる。
また、本発明のうち請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の環境法令遵守支援サーバの制御方法であって、前記環境法令遵守支援サーバは、前記法令データベースに記憶されている前記設備情報を前記クライアント装置に送信することとする。
これにより、設備の設置・変更担当者は、例えば、クライアント装置の画面にリスト状に表示される設備情報の中から該当の設備を選択することができる。そのため、担当者は操作手順書等を参照して設備の名称を確認する必要がなく、担当者の入力負荷が軽減される。
また、本発明のうち請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の環境法令遵守支援サーバの制御方法であって、前記環境法令遵守支援サーバは、前記クライアント装置から受信する前記設備情報に応じて、前記法令データベースに記憶されている当該設備情報に対応する前記判定項目を前記クライアント装置に送信することとする。
これにより、設備の設置・変更担当者は、例えば、クライアント装置の画面に表示される判定項目に従って判定情報を入力することができる。そのため、担当者は操作手順書や様々な環境法令等を参照して入力が必要な項目を確認する必要がなく、担当者の入力負荷が軽減される。
また、本発明のうち請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の環境法令遵守支援サーバの制御方法であって、前記届出書の記載項目が前記判定条件と対応付けて前記法令データベースに記憶され、前記環境法令遵守支援サーバは、行政手続が必要であると判定した場合は、前記クライアント装置から前記届出書の前記記載項目に対する情報である届出書情報を受信し、前記クライアント装置から受信した前記届出書情報に基づいて前記届出書の電子書類である届出書データを生成し、生成された前記届出書データを前記クライアント装置に送信することとする。
これにより、行政手続に必要な届出書を電子書類として受信することができる。設備の設置・変更担当者は、この電子書類を用いて届出書を印刷することで、行政手続に必要な書類を揃えることができる。また、電子申請が可能な場合であれば、当該電子書類を電子申請の添付データとすることで、行政手続を行うことができる。また、当該電子書類をフレキシブルディスクや光磁気ディスク等の可搬型記録媒体に記録することもできる。可搬型記録媒体による手続きが可能な場合であれば、当該可搬型記録媒体を用いて行政手続を行うことができる。このように、設備の設置・変更にあたって届出書の申請を確実に、かつ、速やかに行うことができる。
また、本発明のうち請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の環境法令遵守支援サーバの制御方法であって、前記環境法令遵守支援サーバは、行政手続が必要であると判定した場合は、前記法令データベースに記憶されている当該判定における前記判定条件に対応する前記届出書の前記記載項目を前記クライアント装置に送信することとする。
これにより、設備の設置・変更担当者は、例えば、クライアント装置の画面に表示される届出書の記載項目に従って、届出書に必要な項目を入力することができる。そのため、担当者は操作手順書や様々な環境法令等を参照して届出書に必要な項目を確認する必要がなく、担当者の入力負荷が軽減される。
また、本発明のうち請求項7に記載の発明は、請求項5に記載の環境法令遵守支援サーバの制御方法であって、前記法令データベースに、前記届出書の前記記載項目と共に前記届出書の印刷レイアウトが記憶され、前記環境法令遵守支援サーバは、前記クライアント装置から受信した前記届出書情報および前記法令データベースに記憶されている前記印刷レイアウトに基づいて前記届出書データを生成し、生成された前記届出書データを通信可能に接続されるプリンタ装置に送信することとする。
ここで、印刷レイアウトとは、届出書の記載項目の印刷位置等が定義された情報である。これにより、設備の設置・変更担当者は、クライアント装置で届出書に必要な項目を入力することにより、所定の印刷レイアウトで出力された届出書を得ることができる。担当者は、その届出書を用いて行政手続を行うことができる。そのため、設備の設置・変更に伴う担当者の作業負荷が軽減される。
また、本発明のうち請求項8に記載の発明は、請求項5に記載の環境法令遵守支援サーバの制御方法であって、前記環境法令遵守支援サーバは、前記クライアント装置から認証情報を受信し、前記認証情報に基づいて前記クライアント装置からのアクセス可否を決定することとする。
ここで、認証情報とは、例えば、ユーザID、パスワード、電子証明書等である。環境法令遵守支援サーバが認証情報に基づいてクライアント装置からのアクセスを制限することにより、クライアント装置から受信した届出書情報等の機密事項が第三者へ漏洩することを防ぐことができる。
また、本発明のうち請求項9に記載の発明は、請求項1に記載の環境法令遵守支援サーバの制御方法であって、前記環境法令遵守支援サーバは、前記環境法令遵守支援サーバが備える入力装置から、前記設備情報並びに前記判定項目、前記判定条件、又は前記届出書リストが設定された前記法令データベースの更新要求を受信し、前記法令データベースにおける前記更新要求に設定されている前記設備情報に対する前記判定項目、前記判定条件、又は前記届出書リストを、前記更新要求に設定されている前記判定項目、前記判定条件、又は前記届出書リストに更新することとする。
これにより、法令データベースに記録されている判定項目、判定条件、及び届出書リストを環境法令の改正に合わせて更新することができる。
また、本発明のうち請求項10に記載の発明は、工場・事業場等に設置される設備を示す設備情報と、前記設備の設置または変更等を行う際に行政手続が必要であるかどうかを判定するための判定項目および前記判定項目に対する判定条件と、行政手続において必要となる届出書の一覧である届出書リストとを対応付けて記憶する法令データベースと、入力装置と、出力装置と、を備える環境法令遵守支援サーバの制御方法であって、前記環境法令遵守支援サーバは、前記入力装置から前記設備情報を受信し、前記入力装置から当該設備情報に対する前記判定項目ごとの判定情報を受信し、当該判定情報および前記法令データベースに記憶されている前記判定条件に基づいて、行政手続が必要であるかどうかを判定し、行政手続が必要であると判定した場合は、前記法令データベースに記憶されている当該判定条件に対応する前記届出書リストを前記出力装置に送信することとする。
これにより、ネットワークを介して接続されるクライアント装置を用いずに、スタンドアロンの環境法令遵守支援サーバのみで、設備の設置・変更にあたって行政手続が必要であるかどうかを判定することができる。また、行政手続が必要である場合は、必要な届出書を確実に、かつ、迅速にリストアップすることができる。
また、本発明のうち請求項11に記載の発明は、工場・事業場等に設置される設備を示す設備情報と、前記設備の設置または変更等を行う際に行政手続が必要であるかどうかを判定するための判定項目および前記判定項目に対する判定条件と、行政手続において必要となる届出書の一覧である届出書リストとを対応付けて記憶する法令データベースを備える環境法令遵守支援サーバに実行させるプログラムであって、前記プログラムは、通信可能に接続されているクライアント装置から前記設備情報を受信するステップと、前記クライアント装置から当該設備情報に対する前記判定項目ごとの判定情報を受信するステップと、当該判定情報および前記法令データベースに記憶されている前記判定条件に基づいて、行政手続が必要であるかどうかを判定するステップと、行政手続が必要であると判定した場合は、前記法令データベースに記憶されている当該判定条件に対応する前記届出書リストを前記クライアント装置に送信するステップと、を備えることとする。
本発明によれば、設備の仕様等の条件に応じて、設備に関係する環境法令を抽出し、環境法令で定められている届出書のリストや規制値に関する情報を出力する環境法令遵守支援サーバの制御方法およびプログラムを提供することができる。
==全体構成==
図1は、本発明の一実施形態である環境法令遵守支援サーバ1を含んで構成される情報処理システムの全体構成を示す図である。環境法令遵守支援サーバ1は、ネットワーク2を介してクライアント装置3、プリンタ4等と通信可能に接続されている。
環境法令遵守支援サーバ1は、例えば、ワークステーションやPCサーバ等の情報処理装置である。また、ネットワーク2は、環境法令遵守支援サーバ1とクライアント装置3とを結ぶLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネット等の通信手段である。クライアント装置3は、火力発電所1の各事業所等に設置されているパーソナルコンピュータ等の情報処理装置である。プリンタ4は各事業所に設置され、環境法令遵守支援サーバ1またはクライアント装置3からの指示により各種の書類を出力することができる。
==ハードウェア構成==
図2は、環境法令遵守支援サーバ1のハードウェア構成を示す図である。環境法令遵守支援サーバ1は、CPU10、メモリ11、記憶装置12、記録媒体読取装置13、通信インタフェース14、入力装置15、出力装置16等を備えている。記憶装置12に記憶されているプログラムがメモリ11に順次格納され、メモリ11に格納されたプログラムをCPU10が実行することにより、環境法令遵守支援サーバ1における各種機能が実現される。記憶装置12とは、例えば、ハードディスクドライブ等である。記録媒体読取装置13は、CD−ROM等の記録媒体17に記憶されているプログラムを読みとり、読み取ったプログラムを記憶装置12に記憶することができる。
通信インタフェース14は、ネットワーク2を介してクライアント装置3やプリンタ4等と通信を行うためのインタフェースである。入力装置15は、例えば、キーボードやマウス等である。また、出力装置16は、例えば、ディスプレイ等である。
==機能構成==
図3は、環境法令遵守支援サーバ1が備える各種の機能等を示す図である。環境法令遵守支援サーバ1は、法令データベース20、設備リスト送信部21、設備情報受信部22、判定項目送信部23、判定情報受信部24、判定部25、届出書リスト送信部26、規制情報送信部27、記載項目送信部28、届出書情報受信部29、届出書生成部30、届出書送信部31、認証部32を備えている。法令データベース20はメモリ11または記憶装置12に記憶されている。また、各機能21〜32は、メモリ11に格納されたプログラムをCPU10が実行することにより実現される。
法令データベース20には、火力発電所において設備の設置や変更を行う際に必要となる環境法令に関する情報が記憶されている。図4は、法令データベース20の構造を示す図である。法令データベース20は、設備情報、判定項目、判定条件、規制情報、届出書リスト、記載項目、印刷レイアウトの項目を備えている。
設備情報には、火力発電所に設置される設備の名称が設定されている。設備情報に設定される情報としては、例えば、ボイラー、廃棄物焼却炉、燃焼炉、電気炉、ガスタービン、ディーゼル機関等である。
判定項目には、設備情報に設定されている設備に対して、各種の環境法令で定められている条件を判定するための項目が設定されている。例えば、設備がボイラーの場合、判定項目として、「電気工作物」、「伝熱面積」、「燃焼能力」等が設定されている。そして、判定条件には判定項目に対する条件が設定されている。ボイラーの場合であれば、例えば、“「電気工作物」=「No」かつ(「伝熱面積」≧10m または 「燃焼能力」≧50L/h)”という判定条件が設定されている。この判定条件は、ボイラーが大気汚染防止法におけるばい煙発生施設に該当するかどうかを判定するための条件である。ボイラーの場合、この判定項目および判定条件に限られず、電気事業法や労働安全衛生法等で定められている様々な判定項目および判定条件が設定されている。
規制情報には、環境法令等で定められている各種の規制に関する情報が設定されている。例えば、ボイラーの場合の規制情報としては、排出される窒素酸化物の排出基準値等がある。なお、規制情報は判定条件と対応付けて記憶されている。
届出書リストには、各判定条件に応じて環境法令で定められている行政手続において必要となる届出書等の一覧情報が設定されている。例えば、ボイラーが大気汚染防止法におけるばい煙発生施設に該当する場合、届出書リストには、「ばい煙発生施設設置届出書」、「ばい煙発生施設の構造」、「ばい煙発生施設の使用方法」、「ばい煙の処理の方法」等の届出書の名称が設定されている。
記載項目には、届出書リストに設定されている各届出書に記載される項目が設定されている。例えば、届出書が「ばい煙発生施設設置届出書」の場合、「工場又は事業場の名称」、「工場又は事業場の所在地」、「ばい煙発生施設の種類」等、届出書を作成するにあたって必要となる項目が記載項目に設定されている。
印刷レイアウトには、届出書リストに設定されている届出書を印刷する際のレイアウトを定義したファイルであるレイアウト定義ファイルのファイル名が設定されている。レイアウト定義ファイルには、届出書に記載される文字や罫線等の情報、および記載項目の出力位置等に関する情報等が設定されている。レイアウト定義ファイルは、メモリ11や記憶装置12に記憶されている。
なお、環境法令遵守支援サーバ1の管理者は、環境法令等の改正に合わせて、法令データベース20の内容を入力装置15等を用いて変更することができる。この場合、環境法令遵守支援サーバ1は、キーボードやマウス等の入力装置15から、設備情報並びに判定項目、判定条件、規制情報、届出書リスト、記載項目、又は印刷レイアウトが設定された法令データベース20の更新要求を受信する。そして、環境法令遵守支援サーバ1は、法令データベース20において、当該更新要求に設定されている設備情報に対する判定項目、判定条件、規制情報、届出書リスト、又は印刷レイアウトを当該更新要求に応じて更新する。また、管理者は、改正された環境法令に対応した法令データベース20をCD−ROM等の記録媒体17から読み込んで、メモリ11や記憶装置12に格納することも可能である。
次に、環境法令遵守支援サーバ1の各機能について説明する。設備リスト送信部21は、法令データベース20に記憶されている設備情報をクライアント装置3に送信する。図5は、クライアント装置3に表示される設備情報入力画面50を示す図である。設備リスト送信部21により送信された設備情報は、設備情報入力画面50の設備リスト51に設定される。担当者によって設備リスト51の中から設置または変更の対象である設備が選択されると、その設備の設備情報がクライアント装置3から環境法令遵守支援サーバ1に送信される。設備情報受信部22は、クライアント装置3から送信されてくる設備情報を受信する。
判定項目送信部23は、設備情報受信部22がクライアント装置3から受信した設備情報に対応する判定項目を法令データベース20から取得し、クライアント装置3に送信する。クライアント装置3に送信された判定項目は、設備情報入力画面50の詳細情報エリア52に表示される。図5は、設備としてボイラーが選択された場合の設備情報入力画面50を示している。この場合、詳細情報エリア52には、ボイラーにおける判定項目である「電気工作物」、「伝熱面積」、「燃焼能力」等が表示され、各々の判定項目に対する判定情報を選択または入力することができるようになっている。そして、設備情報入力画面50の判定ボタン53が押下されると、詳細情報エリア52において選択または入力された判定情報がクライアント装置3から環境法令遵守支援サーバ1に送信される。判定情報受信部24は、クライアント装置3から送信されてくる判定情報を受信する。
判定部25は、判定情報受信部24がクライアント装置3から受信した判定情報が、法令データベース20に設定されている設置または変更対象の設備に対する何れかの判定条件に当てはまるかどうか確認する。当てはまる判定条件がある場合、判定部25は、その判定条件に応じた行政手続が必要であると判定する。届出書リスト送信部26は、判定部25が行政手続が必要であると判定した場合、当該判定条件に対応する届出書リストを法令データベース20から取得し、クライアント装置3に送信する。また、規制情報送信部27は、当該判定条件に対応する規制情報をクライアント装置3に送信する。なお、クライアント装置3に送信された届出書リストおよび規制情報は、クライアント装置3のディスプレイ等に表示される。また、届出書リストおよび規制情報は、当該クライアント装置3が設置されている事業所にあるプリンタ4に出力されることとしてもよい。
記載項目送信部28は、判定部25が行政手続が必要であると判定した場合に、届出書の記載項目を法令データベース20から取得し、クライアント装置3に送信する。図6は、クライアント装置3に表示される「ばい煙発生施設設置届出書」等の届出書に対する記載項目入力画面60を示す図である。届出書項目送信部28により送信された記載項目は、記載項目入力画面60に表示される。そして、担当者が記載項目入力画面60の入力エリア61に、各記載項目に対する情報を入力して送信ボタン62を押下すると、届出書に記載される情報である届出書情報が環境法令遵守支援サーバ1に送信される。届出書情報受信部29は、クライアント装置3から送信されてくる届出書情報を受信する。
届出書生成部30は、届出書情報受信部29がクライアント装置3から受信した届出書情報に基づき、届出書の電子書類を生成する。ここで生成される電子書類は、例えば、XML(eXtensible Markup Language)等の形式とすることもできるし、法令データベース20に設定されている印刷レイアウトに基づいた形式とすることもできる。届出書送信部31は、届出書生成部30により生成された届出書の電子書類をクライアント装置3に送信する。クライアント装置3は、届出書送信部31から送信されてくる届出書の電子書類をハードディスク等に記憶することができる。また、届出書の電子書類が法令データベース20に設定されている印刷レイアウトに基づいて生成されたものである場合、届出書生成部31は届出書の電子書類をプリンタ4に送信することも可能である。この場合、プリンタ4からは、環境法令等で定められた所定のフォーマットの届出書が出力される。
認証部32は、クライアント装置3から認証情報を受信し、認証情報に応じてクライアント装置3からのアクセス可否を決定する。なお、認証情報とは、ユーザID、パスワード、電子証明書等である。
==届出書リストアップの具体例(ボイラーの場合)==
次に、火力発電所にボイラーを設置する場合を例にとり、届出書のリストアップの流れについて説明する。図7は、ボイラーを設置する場合に必要となる届出書をリストアップする流れを示す図である。まず、環境法令遵守支援サーバ1は設備情報「ボイラー」と当該設備に関する判定情報を受信する(S701,S702)。環境法令遵守支援サーバ1は、判定情報に基づいて、ボイラーが電気工作物に当たるかどうかを判定する(S703)。ボイラーが電気工作物である場合(S703:YES)、環境法令遵守支援サーバ1は、当該ボイラーがばい煙発生施設であるかどうかを電気事業法に則って判定する(S704)。当該ボイラーがばい煙発生施設である場合(S704:YES)、環境法令遵守支援サーバ1は、電気事業法で定められた届出書のリストを出力する。この届出書のリストには、例えば、「ばい煙に関する説明書」等のリスト70及び様々な添付資料のリスト71が含まれる。また、環境法令遵守支援サーバ1は、当該ボイラーに対して大気汚染防止法で定められている規制情報である規制値リスト72を出力する。ボイラーがばい煙発生施設に該当しない場合(S704:NO)、当該ボイラーを設置する際に行政手続は不要であることを通知する(S705)。
ボイラーが電気工作物でない場合(S703:NO)、環境法令遵守支援サーバ1は、当該ボイラーがばい煙発生施設であるかどうかを大気汚染防止法に則って判定する(S706)。当該ボイラーがばい煙発生施設である場合(S706:YES)、環境法令遵守支援サーバ1は、大気汚染防止法で定められた届出書のリストを出力する。この届出書のリストには、例えば、「ばい煙発生施設設置届」等のリスト73及び様々な添付資料のリスト74が含まれる。また、環境法令遵守支援サーバ1は、当該ボイラーに対して大気汚染防止法で定められている規制情報である規制値リスト75を出力する。
そして、ボイラーが電気工作物でない場合(S703:NO)には、さらに、労働安全衛生法による判定が行われる。まず、環境法令遵守支援サーバ1は、ボイラーが労働安全衛生法で定められたボイラーであるかどうかを判定する(S707)。ボイラーが労働安全衛生法におけるボイラーに該当しない場合(S707:NO)、当該ボイラーを設置する際に行政手続は不要であることを通知する(S708)。
ボイラーが労働安全衛生法におけるボイラーに該当する場合(S707:YES)、環境法令遵守支援サーバ1は、さらに当該ボイラーが労働安全衛生法における小型ボイラーに該当するかどうか判定する(S709)。ボイラーが労働安全衛生法における小型ボイラーに該当する場合(S709:YES)、環境法令遵守支援サーバ1は、小型ボイラーに対して労働安全衛生法のボイラー及び圧力容器安全規則(以後、「ボイラー則」と称する)で定められた届出書のリストを出力する。この届出書のリストには、例えば、「小型ボイラー設置報告書」等のリスト76及び様々な添付資料のリスト77が含まれる。また、環境法令遵守支援サーバ1は、当該ボイラーに対してボイラー則で定められている規制値リスト78を出力する。
ボイラーが労働安全衛生法における小型ボイラーに該当しない場合(S709:NO)、環境法令遵守支援サーバ1は、労働安全衛生法におけるボイラーに対してボイラー則で定められた届出書のリストを出力する。この届出書のリストには、例えば、「ボイラー設置届」等のリスト79及び様々な添付資料のリスト80が含まれる。また、環境法令遵守支援サーバ1は、当該ボイラーに対してボイラー則で定められている規制値リスト81を出力する。
==処理説明==
図7では、ボイラーの場合を例にとり、届出書のリストが出力されるまでの流れを説明した。次に、図8のフローチャートを用いて、法令遵守支援サーバ1およびクライアント装置3において実行される処理について詳細に説明する。
クライアント装置3がブラウザ等を用いて環境法令遵守支援サーバ1にアクセスすると、環境法令遵守支援サーバ1の設備リスト送信部21は、法令データベース20に記憶されている設備情報をクライアント装置3に送信する(S801)。クライアント装置3は、環境法令遵守支援サーバ1から受信した設備情報を設備情報入力画面50の設備リスト51に表示する(S802)。設備の設置・変更担当者が設備リスト51から該当の設備を選択すると、クライアント装置3は選択された設備の設備情報を環境法令遵守支援サーバ1に送信する(S803)。
環境法令遵守支援サーバ1の設備情報受信部22は、クライアント装置3から送信されてくる設備情報を受信する(S804)。そして、環境法令遵守支援サーバ1の判定項目送信部23は、設備情報受信部22が受信した設備情報における判定項目を法令データベース20から取得し、クライアント装置3に送信する(S805)。クライアント装置3は、環境法令遵守支援サーバ1から受信した判定項目を設備情報入力画面50の詳細情報エリア52に表示する(S806)。担当者が判定項目に対する設備の情報である判定情報を選択または入力し、設備情報入力画面50の判定ボタン53を押下すると、クライアント装置3は選択または入力された判定情報を環境法令遵守支援サーバ1に送信する(S807)。
環境法令遵守支援サーバ1の判定情報受信部24は、クライアント装置3から送信されてくる判定情報を受信する(S808)。そして、環境法令遵守支援サーバ1の判定部25は、法令データベース20を参照し、判定情報受信部24が受信した判定情報に該当する判定条件があるかどうか確認する(S809)。
該当する判定条件が無い場合(S809:NO)、環境法令遵守支援サーバ1の届出書リスト送信部26は、行政手続が不要であることの通知をクライアント装置3に送信する(S810)。クライアント装置3は、当該通知を受信すると、行政手続が不要であることをクライアント装置3のディスプレイ等に表示する(S811)。
該当する判定条件がある場合は(S809:YES)、判定条件に応じた行政手続を行う必要がある。そこで、届出書リスト送信部26は、判定条件に対応する届出書リストを法令データベース20から取得し、クライアント装置3に送信する(S812)。クライアント装置3は、環境法令遵守支援サーバ1から受信した届出書リストをクライアント装置3のディスプレイ等に表示する(S813)。また、環境法令遵守支援サーバ1の規制情報送信部27は、判定条件に対応する規制情報を法令データベース20から取得し、クライアント装置3に送信する(S814)。クライアント装置3は、環境法令遵守支援サーバ1から受信した規制情報をクライアント装置3のディスプレイ等に表示する(S815)。なお、届出書リストや規制情報はクライアント装置3のディスプレイ等に表示されるのではなく、プリンタ4に出力されることとしてもよい。
担当者は、クライアント装置3のディスプレイ等に表示された届出書リストを確認し、当該設備の設置または変更にあたって必要となる届出書を手作業で作成する(S816)。また、担当者は、当該設備が規制情報で定められた基準値等に違反していないか確認する。
以降は、届出書を手作業ではなく環境法令遵守支援サーバ1を用いて作成する場合の処理である。環境法令遵守支援サーバ1の記載項目送信部28は、当該判定条件に応じた届出書の記載項目を法令データベース20から取得し、クライアント装置3に送信する(S817)。クライアント装置3は、環境法令遵守支援サーバ1から受信した記載項目を、「ばい煙発生施設設置届出書」等の記載項目入力画面60等に表示する。担当者が記載項目に対する情報である届出書情報を入力し、記載項目入力画面60の送信ボタン62を押下すると、クライアント装置3は入力された届出書情報を環境法令遵守支援サーバ1に送信する(S819)。
環境法令遵守支援サーバ1の届出書情報受信部29は、クライアント装置3から送信されてくる届出書情報を受信する(S820)。そして、環境法令遵守支援サーバ1の届出書生成部30は、届出書情報受信部29が受信した届出書情報を基に、届出書の電子書類である届出書データを生成する(S821)。ここで生成される届出書データは、XML等の形式であってもよいし、法令データベース20に設定されている印刷レイアウトに基づいた形式であってもよい。
環境法令遵守支援サーバ1の届出書送信部31は、届出書生成部30により生成された届出書データをクライアント装置3に送信する(S822)。クライアント装置3は、環境法令遵守支援サーバ1から送信されてくる届出書データをクライアント装置3のハードディスクや可搬型記録媒体等に記憶する(S823)。担当者は、届出書データを印刷することで、行政手続に必要な届出書を取得することができる。また、届出書データを電子申請の添付データとして使用することや、届出書データが記録された可搬型記録媒体による申請を行うことができる(S824)。さらに、届出書データが法令データベース20に設定されている印刷レイアウトに基づいて作成されている場合、届出書送信部31は届出書データをプリンタ4に送信することとしてもよい。この場合、プリンタ4は、届出書データを受信し、所定の印刷レイアウトで届出書を印刷する(S825)。
以上、環境法令遵守支援サーバ1において実行される処理について説明した。上述したように、環境法令遵守支援サーバ1は、クライアント装置3から受信する設備の判定情報に応じて行政手続が必要であるか判定し、行政手続が必要である場合は届出書リストをクライアント装置3に送信する。
これにより、工場・事業場等にボイラー設備等の設置や既設設備の変更等にあたり、複雑な環境法令の解読に多大な時間を要することなく、届出書の提出等の行政手続が必要であるかどうかを判定することができる。また、行政手続が必要である場合は、届出が必要な届出書を確実に、かつ、迅速にリストアップすることができる。そのため、担当者の知識やノウハウによらず、必要な届出書を作成することができ、環境法令を遵守することができる。
また、前記環境法令遵守支援サーバ1は、行政手続が必要であると判定した場合は、届出書リストに加えて、判定条件に対応する規制情報をクライアント装置3に送信する。
したがって、設備の設置・変更担当者は、設備の詳細情報である判定情報を入力することにより、設備に対して定められている規制情報を確認することができる。そのため、担当者は複雑な環境法令を自ら参照することなく、環境法令で定められている規制情報を確実に、かつ、迅速に確認することができる。
また、環境法令遵守支援サーバ1は、法令データベース20に記憶されている設備情報をクライアント装置3に送信し、設備情報入力画面50の設備リスト51に表示させる。
これにより、担当者は、設備リスト51に表示された設備情報の中から該当の設備を選択することができる。そのため、担当者は操作手順書等を参照して設備の名称を確認する必要がなく、入力負荷が軽減される。
また、環境法令遵守支援サーバ1は、クライアント装置3から受信する設備情報に応じて、法令データベース20に記憶されている当該設備情報に対応する判定項目をクライアント装置3に送信し、設備情報入力画面50の詳細情報エリア52に表示させる。
これにより、担当者は、詳細情報エリア52に表示される判定項目に従って、設備に関する情報である判定情報を入力することができる。そのため、担当者は操作手順書や様々な環境法令等を参照して入力が必要な項目を確認する必要がなく、入力負荷が軽減される。
また、環境法令遵守支援サーバ1は、行政手続が必要であると判定した場合に、クライアント装置3から届出書の記載項目に対する情報である届出書情報を受信し、届出書情報に基づいて届出書の電子書類である届出書データを生成し、クライアント装置3に送信する。
これにより、行政手続に必要な届出書を電子書類として受信することができる。担当者は、この電子書類を用いて届出書を印刷することで、行政手続に必要な書類を揃えることができる。また、電子申請が可能な場合であれば、当該電子書類を届出の添付データとすることで、行政手続を行うことができる。また、当該電子書類を可搬型記録媒体に記録し、可搬型記録媒体による申請を行うことができる。このように、設備の設置・変更にあたって届出書の申請を確実に、かつ、速やかに行うことができる。
また、環境法令遵守支援サーバ1は、行政手続が必要であると判定した場合は、法令データベース20に記憶されている当該判定における判定条件に対応する届出書の記載項目をクライアント装置3に送信し、「ばい煙発生施設設置届出書」等の記載項目入力画面60に表示させる。
これにより、担当者は、記載項目入力画面60に表示される届出書の記載項目に従って、届出書に必要な項目を入力することができる。そのため、担当者は操作手順書や様々な環境法令等を自ら参照して届出書に必要な項目を確認する必要がなく、入力負荷が軽減される。
また、環境法令遵守支援サーバ1は、クライアント装置3から受信した届出書情報および法令データベース20に記憶されている印刷レイアウトに基づいて届出書データを生成し、プリンタ4に送信することもできる。
これにより、担当者は、クライアント装置3で届出書に必要な項目を入力するだけで、所定の印刷レイアウトで出力された届出書を得ることができる。担当者は、その届出書を用いて行政手続を行うことができ、設備の設置・変更に伴う担当者の作業負荷を軽減することができる。
また、環境法令遵守支援サーバ1は、クライアント装置3から認証情報を受信し、認証情報に基づいてクライアント装置3からのアクセス可否を決定する。これにより、クライアント装置3から受信した届出書情報等の機密事項が第三者へ漏洩することを防ぐことができる。
また、環境法令遵守支援サーバ1は、キーボードやマウス等の入力装置15から、法令データベース20の更新要求を受信し、当該更新要求に応じて法令データベース20に記録されている判定項目、判定条件、届出書リスト等を更新することができる。これにより、環境法令の改正に合わせて法令データベース20を更新することができる。
以上本発明の実施形態について説明したが、以上の実施形態の説明は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明はその趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
例えば、本実施形態においては、環境法令遵守支援サーバ1は、クライアント装置3との間で設備情報や判定情報等の送受信を行い、クライアント装置に対して届出書リストを送信することとしたが、環境法令遵守支援サーバ1をスタンドアロン形式で用いることもできる。環境法令遵守支援サーバ1をスタンドアロン形式で用いる場合、環境法令遵守支援サーバ1は、キーボードやマウス等の入力装置15で入力される設備情報や判定情報を受信し、ディスプレイやプリンタ等の出力装置16に届出書リストを出力する。
これにより、ネットワーク2を介して接続されるクライアント装置3を用いずに、スタンドアロンの環境法令遵守支援サーバ1のみで、設備の設置・変更にあたって行政手続が必要であるかどうかを判定することができる。また、行政手続が必要である場合は、必要な届出書を確実に、かつ、迅速にリストアップすることができる。
本発明の一実施形態である環境法令遵守支援サーバを含んで構成される情報処理システムの全体構成を示す図である。 環境法令遵守支援サーバのハードウェア構成を示す図である。 環境法令遵守支援サーバが備える各種の機能等を示す図である。 法令データベースの構造を示す図である。 クライアント装置に表示される設備情報入力画面を示す図である。 クライアント装置に表示される記載項目入力画面を示す図である。 ボイラーを設置する場合に必要となる届出書をリストアップする流れを示す図である。 法令遵守支援サーバおよびクライアント装置において実行される処理のフローチャートを示す図である。
符号の説明
1 環境法令遵守支援サーバ 2 ネットワーク
3 クライアント装置 4 プリンタ
10 CPU 11 メモリ
12 記憶装置 13 記録媒体読取装置
14 通信インタフェース 15 入力装置
16 出力装置 17 記録媒体
20 法令データベース 21 設備リスト送信部
22 設備情報受信部 23 判定項目送信部
24 判定情報受信部 25 判定部
26 届出書リスト送信部 27 規制情報送信部
28 記載項目送信部 29 届出書情報受信部
30 届出書生成部 31 届出書送信部
32 認証部

Claims (11)

  1. 工場・事業場等に設置される設備を示す設備情報と、前記設備の設置または変更等を行う際に行政手続が必要であるかどうかを判定するための判定項目および前記判定項目に対する判定条件と、行政手続において必要となる届出書の一覧である届出書リストとを対応付けて記憶する法令データベースを備える環境法令遵守支援サーバの制御方法であって、
    前記環境法令遵守支援サーバは、
    通信可能に接続されているクライアント装置から前記設備情報を受信し、
    前記クライアント装置から当該設備情報に対する前記判定項目ごとの判定情報を受信し、
    当該判定情報および前記法令データベースに記憶されている前記判定条件に基づいて、行政手続が必要であるかどうかを判定し、
    行政手続が必要であると判定した場合は、前記法令データベースに記憶されている当該判定条件に対応する前記届出書リストを前記クライアント装置に送信すること、
    を特徴とする環境法令遵守支援サーバの制御方法。
  2. 請求項1に記載の環境法令遵守支援サーバの制御方法であって、
    環境法令で定められている規制情報が前記判定条件と対応付けて前記法令データベースに記憶され、
    前記環境法令遵守支援サーバは、
    行政手続が必要であると判定した場合は、前記法令データベースに記憶されている当該判定における前記判定条件に対応する前記規制情報を前記クライアント装置に送信すること、
    を特徴とする環境法令遵守支援サーバの制御方法。
  3. 請求項1に記載の環境法令遵守支援サーバの制御方法であって、
    前記環境法令遵守支援サーバは、
    前記法令データベースに記憶されている前記設備情報を前記クライアント装置に送信すること、
    を特徴とする環境法令遵守支援サーバの制御方法。
  4. 請求項1に記載の環境法令遵守支援サーバの制御方法であって、
    前記環境法令遵守支援サーバは、
    前記クライアント装置から受信する前記設備情報に応じて、前記法令データベースに記憶されている当該設備情報に対応する前記判定項目を前記クライアント装置に送信すること、
    を特徴とする環境法令遵守支援サーバの制御方法。
  5. 請求項1に記載の環境法令遵守支援サーバの制御方法であって、
    前記届出書の記載項目が前記判定条件と対応付けて前記法令データベースに記憶され、
    前記環境法令遵守支援サーバは、
    行政手続が必要であると判定した場合は、前記クライアント装置から前記届出書の前記記載項目に対する情報である届出書情報を受信し、
    前記クライアント装置から受信した前記届出書情報に基づいて前記届出書の電子書類である届出書データを生成し、
    生成された前記届出書データを前記クライアント装置に送信すること、
    を特徴とする環境法令遵守支援サーバの制御方法。
  6. 請求項5に記載の環境法令遵守支援サーバの制御方法であって、
    前記環境法令遵守支援サーバは、
    行政手続が必要であると判定した場合は、前記法令データベースに記憶されている当該判定における前記判定条件に対応する前記届出書の前記記載項目を前記クライアント装置に送信すること、
    を特徴とする環境法令遵守支援サーバの制御方法。
  7. 請求項5に記載の環境法令遵守支援サーバの制御方法であって、
    前記法令データベースに、前記届出書の前記記載項目と共に前記届出書の印刷レイアウトが記憶され、
    前記環境法令遵守支援サーバは、
    前記クライアント装置から受信した前記届出書情報および前記法令データベースに記憶されている前記印刷レイアウトに基づいて前記届出書データを生成し、
    生成された前記届出書データを通信可能に接続されるプリンタ装置に送信すること、
    を特徴とする環境法令遵守支援サーバの制御方法。
  8. 請求項5に記載の環境法令遵守支援サーバの制御方法であって、
    前記環境法令遵守支援サーバは、
    前記クライアント装置から認証情報を受信し、
    前記認証情報に基づいて前記クライアント装置からのアクセス可否を決定すること、
    を特徴とする環境法令遵守支援サーバの制御方法。
  9. 請求項1に記載の環境法令遵守支援サーバの制御方法であって、
    前記環境法令遵守支援サーバは、
    前記環境法令遵守支援サーバが備える入力装置から、前記設備情報並びに前記判定項目、前記判定条件、又は前記届出書リストが設定された前記法令データベースの更新要求を受信し、
    前記法令データベースにおける前記更新要求に設定されている前記設備情報に対する前記判定項目、前記判定条件、又は前記届出書リストを、前記更新要求に設定されている前記判定項目、前記判定条件、又は前記届出書リストに更新すること、
    を特徴とする環境法令遵守支援サーバの制御方法。
  10. 工場・事業場等に設置される設備を示す設備情報と、前記設備の設置または変更等を行う際に行政手続が必要であるかどうかを判定するための判定項目および前記判定項目に対する判定条件と、行政手続において必要となる届出書の一覧である届出書リストとを対応付けて記憶する法令データベースと、
    入力装置と、
    出力装置と、
    を備える環境法令遵守支援サーバの制御方法であって、
    前記環境法令遵守支援サーバは、
    前記入力装置から前記設備情報を受信し、
    前記入力装置から当該設備情報に対する前記判定項目ごとの判定情報を受信し、
    当該判定情報および前記法令データベースに記憶されている前記判定条件に基づいて、行政手続が必要であるかどうかを判定し、
    行政手続が必要であると判定した場合は、前記法令データベースに記憶されている当該判定条件に対応する前記届出書リストを前記出力装置に送信すること、
    を特徴とする環境法令遵守支援サーバの制御方法。
  11. 工場・事業場等に設置される設備を示す設備情報と、前記設備の設置または変更等を行う際に行政手続が必要であるかどうかを判定するための判定項目および前記判定項目に対する判定条件と、行政手続において必要となる届出書の一覧である届出書リストとを対応付けて記憶する法令データベースを備える環境法令遵守支援サーバに実行させるプログラムであって、
    前記プログラムは、
    通信可能に接続されているクライアント装置から前記設備情報を受信するステップと、
    前記クライアント装置から当該設備情報に対する前記判定項目ごとの判定情報を受信するステップと、
    当該判定情報および前記法令データベースに記憶されている前記判定条件に基づいて、行政手続が必要であるかどうかを判定するステップと、
    行政手続が必要であると判定した場合は、前記法令データベースに記憶されている当該判定条件に対応する前記届出書リストを前記クライアント装置に送信するステップと、
    を備えることを特徴とするプログラム。
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