JP2006038910A - 鍵盤錘及びその製造方法 - Google Patents

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【課題】 埋設孔に嵌挿した鍵盤錘の回転、がたつき、脱落等の不具合の発生を減少させることができ、しかも製造コストを削減できる鍵盤錘及びその製造方法を提供すること。【解決手段】 鍵盤1のタッチ重さを調整するため、揺動自在の鍵盤本体2の所定位置に側方へ貫通して設けた複数の埋設孔6に嵌挿して固定される鍵盤錘10であって、鍵盤錘10は、鉛以外で比重の大きい金属材料により円柱体に形成され、その外周面に複数の角錐状突起11が周方向に所定間隔を隔てて突設されていると共に、埋設孔6から露出する前記円柱体の端面に回動工具の係合部12が設けられ、鍵盤錘10を埋設孔6に嵌挿したのち、係合部12に係合した回動工具により軸線の周りに回動変位させて、角錐状突起11が埋設孔6の内壁に食い込むように構成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ピアノなどの鍵盤のタッチ重さを調整するための鍵盤錘及びその製造方法に関するものである。
ピアノなどの鍵盤楽器における鍵盤のタッチ重さは、演奏者にとって微妙な差異を感じさせ、演奏内容に大きな影響を与えるため、各音域毎に一様に揃えることが必要とされている。
この鍵盤のタッチ重さの調整は、具体的には、図9に示すように、揺動自在の鍵盤本体32の所定位置に側方へ貫通する埋設孔36を長手方向に適宜間隔を隔て設け、該埋設孔36に鉛を円柱状に成形した錘40を嵌挿して固定することにより行なっている。
しかし、錘40の材料として用いられる鉛は、人体や環境に有害な物質であるため、環境保全の観点から使用できなくなりつつある。
このため、鉛以外の代替材料を用いた鍵盤又は鍵盤錘について、種々提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
しかし、上記の特許文献1、特許文献2その他に提案されている鍵盤又は鍵盤錘は、埋設孔に対する錘の取付け作業が煩雑である、埋設孔に嵌挿固定された錘の回転、がたつき、脱落等の問題を抱えており、また、製造コストを増大させるという問題があった。
特開2003−150148号公報 特開2003−177740号公報
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、埋設孔に嵌挿した鍵盤錘の回転、がたつき、脱落等の不具合の発生を減少させることができ、しかも製造コストを削減できる鍵盤錘及びその製造方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の鍵盤錘は、鍵盤のタッチ重さを調整するため、揺動自在の鍵盤本体の所定位置に側方へ貫通して設けた複数の埋設孔に嵌挿して固定される鍵盤錘であって、前記鍵盤錘は、鉛以外で比重の大きい金属材料により円柱体に形成され、その外周面に複数の角錐状突起が周方向に所定間隔を隔てて突設されていると共に、前記埋設孔から露出する前記円柱体の端面に回動工具の係合部が設けられ、前記鍵盤錘を前記埋設孔に嵌挿したのち、前記係合部に係合した回動工具により軸線の周りに回動させて、前記角錐状突起が前記埋設孔の内壁に食い込むように構成されていることを特徴とする。
鍵盤錘の材料としては、銅、黄銅、鉄などが用いられる。
本発明の鍵盤錘では、鍵盤本体の埋設孔に嵌挿した前記鍵盤錘を回動工具によりその軸線の周りに回動することによって、前記埋設孔に対して確実に固定され、鍵盤錘の回転、がたつき、脱落等が確実に防止される。しかも、鍵盤錘の取付け作業は、従来のかしめによる取付け作業と比較して容易である。
前記鍵盤錘を形成する円柱体の端面に設ける回動工具の係合部は、網目のローレット加工により形成すると、加工が容易であるだけではなく、前記円柱体の重量を減少させないので、好都合である。
なお、前記係合部には、回動工具の係合穴として公知の六角レンチ穴、十字穴、マイナス穴などを採用することも可能である。
本発明による鍵盤錘の製造方法は、鍵盤のタッチ重さを調整するため、揺動自在の鍵盤本体の所定位置に側方へ貫通して設けた複数の埋設孔に嵌挿して固定される鍵盤錘の製造方法であって、鉛以外で比重の大きい金属材料により円柱体を圧造成形する工程と、前記円柱体の外周面に断面形状山形の環状突起部を加工する工程と、前記円柱体の端面に回動工具の係合部を加工する工程と、前記環状突起部を前記円柱体の外周面に沿って部分的にトリミング加工することにより、前記円柱体の外周面に周方向に所定間隔を隔てて複数の角錐状突起を形成する工程とを含むことを特徴とする。
本発明の製造方法によれば、円柱体の外周面に複数の角錐状突起が周方向に所定間隔を隔てて突設された鍵盤錘を安価に量産でき、製造コストを削減することができる。
以上のように、本発明によれば、鍵盤本体の埋設孔に対する鍵盤錘の取付け作業が容易でありながら、確実に固定することができ、回転、がたつき、脱落等を防止することができる。また、鍵盤錘の製造コストを削減することができる。
以下、本発明の好適な実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明をピアノの鍵盤1に実施した例を示している。該鍵盤1は、鍵盤本体2と、鍵盤本体2の前部上面及び前端面を覆うカバー3、鍵盤本体2の上面後部寄りに接着した中座板4、中座板4から鍵盤本体2に上下に貫通して設けたバランスピン孔5などを備えている。また、鍵盤本体2のバランスピン孔5より後部寄りに後述する鍵盤錘10が取り付けられ、鍵盤1がバランスピン孔5に係合するバランスピン(図示せず)を支点に上下に揺動自在に支持されるようになっている。
鍵盤本体2は、えぞ松などの比較的軽量で、粘り強く、弾性力に富む木材により製作され、矩形断面を有し、バランスピン孔5より後部寄りの所定位置に側方に貫通する複数(図示の例では3つ)の埋設孔6が設けられている。
鍵盤錘10は、従来の鉛に代えて、例えば銅、黄銅、鉄などの比重が大きく有害でない金属材料を用いて製作され、埋設孔6に密接状態に嵌挿される円柱体に形成され、外周面に3つの角錐状突起11が周方向に所定間隔を隔てて突設されている。角錐状突起11は、鍵盤錘10を埋設孔6に嵌挿したときに割れが生じない程度の大きさ及び高さに形成されている。また、埋設孔6に嵌挿したとき埋設孔6の開口から露出する円柱体の両端面に網目のローレットを加工して形成した回動工具(図示せず)の係合部12が設けられている。該係合部12には、ローレットに代えて、回動工具の係合孔として公知の六角レンチ穴、十字穴、マイナス穴などを採用することができる。
鍵盤錘10は、埋設孔6に嵌挿したのち、係合部12に係合した回動工具により円柱体の軸線の周りに回動変位させ、各角錐状突起11が埋設孔6の内壁に食い込むようにして鍵盤本体2に取り付けられる。そして、この角錐状突起11の食い込み作用によって、鍵盤錘10の回転や、がた付き及び脱落が防止される。
次に、上記構成を有する鍵盤錘10の製造方法について説明する。
図2は、パーツホーマによる鍵盤錘10の製造工程を示している。先ず、銅の棒材を、所定寸法に切断した円柱状素材を、第1工程(a)のパンチ21Aとダイス22Aにより圧造成形して円柱体15が加工される。次に、第2工程(b)のパンチ21Bとダイス22Bにより円柱体15の外周面・中央部位に環状膨出部16が突設成形される。続いて、第3工程(c)のパンチ21Cとダイス22Cにより環状膨出部16を圧造成形して、円柱体15の外周面に断面形状が山形の環状突起部17が形成されると共に、円柱体15の両端面に網目のローレット加工を施して係合部12が形成される。なお、係合部12は環状突起部17と別工程で加工してもよい。
さらに、第4工程(d)のパンチ21Dとダイス22Dにより環状突起部17を円柱体15の外周面に沿ってトリミング加工し、円弧状のカット抜き片18を部分的に除去することによって、円柱体15の外周面に周方向に所定間隔を隔てて3つの角錐状突起11が形成され、上述した鍵盤錘10が完成する。
図3ないし図6は、図2の第1工程(a)ないし第4工程(d)で加工された各ブランクの平面図、正面図及び底面図を示しており、図7は、製造された鍵盤錘10の平面図、正面図及び底面図を示している。
また、図8は、図2の第3工程(c)において、ローレット加工に代えて六角レンチ穴19を圧造加工し、該六角レンチ穴19を回動工具の係合部とした別の実施形態を示している。
上述したように、本発明に係る鍵盤錘10は、圧造成形によって量産可能であり、製造コストを大幅に削減できる。
本発明に係る鍵盤錘を備えた鍵盤の斜視図である。 本発明に係る鍵盤錘の製造工程を示し、(a)は第1工程、(b)は第2工程、(c)は第3工程、(d)は第4工程を示している。 図2の第1工程(a)で加工されたブランクの平面図、正面図及び底面図である。 図2の第2工程(b)で加工されたブランクの平面図、正面図及び底面図である。 図2の第3工程(c)で加工されたブランクの平面図、正面図及び底面図である。 図2の第4工程(d)で加工されたブランクの平面図、正面図及び底面図である。 図2の製造工程により製造された鍵盤錘の平面図、正面図及び底面図である。 図2の第3工程(c)の別の実施形態によるブランクの平面図、正面図及び底面図である。 従来の錘を備えた鍵盤の部分斜視図である。
符号の説明
1 鍵盤
2 鍵盤本体
6 埋設孔
10 鍵盤錘
11 角錐状突起
12 係合部
15 円柱体
16 環状膨出部
17 環状突起部
18 カット抜き片
19 六角レンチ穴

Claims (4)

  1. 鍵盤のタッチ重さを調整するため、揺動自在の鍵盤本体の所定位置に側方へ貫通して設けた複数の埋設孔に嵌挿して固定される鍵盤錘であって、
    前記鍵盤錘は、鉛以外で比重の大きい金属材料により円柱体に形成され、その外周面に複数の角錐状突起が周方向に所定間隔を隔てて突設されていると共に、前記埋設孔から露出する前記円柱体の端面に回動工具の係合部が設けられ、
    前記鍵盤錘を前記埋設孔に嵌挿したのち、前記係合部に係合した回動工具により軸線の周りに回動させて、前記角錐状突起が前記埋設孔の内壁に食い込むように構成されていることを特徴とする鍵盤錘。
  2. 前記係合部が、網目のローレット加工により形成されている請求項1記載の鍵盤錘。
  3. 前記係合部が、六角レンチ穴、十字穴、マイナス穴その他公知の係合穴に形成されている請求項1記載の鍵盤錘。
  4. 鍵盤のタッチ重さを調整するため、揺動自在の鍵盤本体の所定位置に側方へ貫通して設けた複数の埋設孔に嵌挿して固定される鍵盤錘の製造方法であって、
    鉛以外で比重の大きい金属材料により円柱体を圧造成形する工程と、
    前記円柱体の外周面に断面形状山形の環状突起部を加工する工程と、
    前記円柱体の端面に回動工具の係合部を加工する工程と、
    前記環状突起部を前記円柱体の外周面に沿って部分的にトリミング加工することにより、前記円柱体の外周面に周方向に所定間隔を隔てて複数の角錐状突起を形成する工程と、 を含むことを特徴とする鍵盤錘の製造方法。
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