JP2006038831A - スキャン試験回路を備えた半導体集積回路 - Google Patents

スキャン試験回路を備えた半導体集積回路 Download PDF

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JP2006038831A
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Takayuki Ogahira
隆之 大河平
Masaya Kondo
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Abstract

【課題】半導体装置の故障検出率を上げるためにスキャン試験に用いるフリップフロップの数を増すと面積が増し、消費電力が増加している。一方ゲーテッドクロックに用いるマスク回路は、試験時に回路をバイパスされるために試験が行われず、故障検出率を下げている。
【解決手段】通常動作モード時にはフリップフロップ回路(14)には論理回路(11)の出力が入力され、スキャン試験モード時には、フリップフロップ回路(14)には、論理回路(11)の出力と、マスク回路(12)の出力が入力され、マスク回路(12)の出力出力に関わらずクロック信号はフリップフロップ回路(14)に供給される。こうしてフリップフロップ回路(14)が構成するスキャンパスを用いて両方の回路の故障検出を行う。回路規模を大きくすることなく、故障検出率が向上する。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体集積回路のスキャン試験の故障検出率の向上に関わるものであって、
スキャン試験に用いるフリップフロップの動作に関わる。さらに、動作情況に応じてクロ
ック信号の供給を停止するゲーテッドクロック構成を備えた半導体集積回路におけるマス
ク回路の故障検出に関わる。
大規模半導体集積回路(LSI)は集積度が高まり回路規模が増加するに従って故障を
検出するための試験が困難になってきている。また、集積回路に対して要求される信頼性
はより厳しくなり、試験工程において全体の回路に対する故障が検出可能な率すなわち故
障検出率の向上が強く要求されている。
集積回路を構成する論理回路が全て正常に動作していれば、加えられた入力信号に対し
て正しい出力信号を出力する。しかし、集積回路の中の論理回路に一部故障があった場合
、その誤った信号が、引き続き処理される論理回路に対して誤った値を入力することにな
り、その結果誤った出力信号が出力される。このような場合、試験の段階で誤った出力信
号を検出した後、信号を逆にたどって故障した論理回路を特定することは非常に困難な作
業である。
この課題に対し、従来から論理回路の故障を検出する手法としてスキャン試験法が広く
用いられている。(特許文献1を参照)スキャン試験法とは、集積回路を構成する論理回
路のそれぞれに対してフリップフロップ回路(以下FF回路と記す)を対応させて配置し
、通常動作モード時には対応する論理回路の入力信号、あるいは出力信号をクロック信号
に同期して保持することで集積回路の動作を行う。スキャン試験を行うときにはこれらの
FF回路を直列にチェーン状に接続してスキャンパスを構成し、入力端子から目的とする
スキャン入力信号を入力し、クロック信号に同期して次々に転送する。このように信号を
転送することによって個々のFF回路が対応する論理回路に所定の入力値を与えることが
できる。さらに与えた入力に対して論理回路が行った演算結果の出力信号を次段のFF回
路で受け、FF回路のチェーンを転送して出力端子から出力し、出力結果から論理回路の
動作を検証することができる。このようにして集積回路を構成する論理回路の故障を独立
に検出できることに特徴がある。
スキャン試験法による故障検出の手順を図10に示す例を用いて説明する。
図10に示す回路は論理回路51、52とFF回路53、54、55、およびセレクタ56、57、58で構成されている。論理回路51、52のそれぞれの入力端子iは、FF回路の出力端子Qに接続され、出力端子oはセレクタの入力Aに接続されている。また、FF回路の出力端子Qは論理回路をバイパスして直接次段のセレクタの入力Bに接続されている。
FF回路53、54、55はそれぞれ、データ入力端子D、出力端子Q、およびクロック入力端子CKを備え、クロック信号CLKの立ち上がりエッジに同期して入力端子Dの
値を取り込み、出力端子Qに取り込んだ値を出力する。取り込んだ値はクロック信号CL
Kの次の立ち上がりの周期が始まるまでの間その値を保持する。セレクタ56、57、5
8はスキャン選択信号SSの値によって入力端子A、Bの一方の信号を選択して出力する
次に、図10の回路の動作を説明する。通常の動作モードでは、スキャン選択信号SSが“0”に設定され、各セレクタ56、57、58はAの信号を選択して出力する。従って
、信号入力端子Dinに入力された信号は、クロック信号CLKに同期して論理回路51
、論理回路52で順番に処理され、結果が出力端子Doutから出力される。
次にスキャン試験の方法について説明する。スキャン選択信号SSを“1”にするとセ
レクタ56、57、58の入力Bが選択され、FF回路53、54、55は論理回路51
、52を経由することなくチェーン状に接続されたスキャンパスを構成する。スキャン入
力端子SCinにスキャン入力信号を与えると、入力されたスキャン入力信号はクロック
信号CLKに同期してFF53、54、55へとシフトされ、出力端子OUTから出力さ
れる。
論理回路51を試験するときは、スキャン入力信号をクロック信号CLKの最初の周期
に同期してFF回路53にその値をセットする。セットされた値は論理回路51の入力端
子iに入力されその結果が出力端子oに現れる。次にスキャン選択信号SSを“0”にす
るとセレクタ57は入力Aを選択する。この結果クロック信号CLKの次の周期で論理回
路51の出力の値はFF回路54に取り込まれる。次にスキャン選択信号SSを“1”に
してセレクタ58の入力Bを選択し、クロック信号CLKの次の周期で論理回路51の出
力の値をFF回路55にセットし、出力端子Doutから出力される。
このようにして、スキャン入力信号とセレクタ選択信号を切替えるタイミングをクロッ
クに同期して設定することにより、スキャンチェーンで組み合わされた任意の論理回路を
選択して単独で動作を試験することができる。言い換えると、試験の対象となる論理回路
にはFF回路を振り当てなければならない。そのため、集積回路の規模が大きくなるに伴
い、スキャン試験を行うためのFF回路の規模も大きくなってきている。
他方、半導体集積回路は近年集積度の増大と高速化に伴い増加する一方消費電力を抑え
るために、処理に関わらない論理回路部分にはクロック信号の供給を停止するゲーテッド
クロック技術が広く活用されるようになってきている。(特許文献2を参照)このような
目的でクロック信号を制御する論理回路をマスク回路と呼んでいる。
図10の回路にゲーテッドクロック技術を導入した例を図11に示す。マスク回路59は、
外部信号あるいは集積回路の内部から供給されるマスク制御信号MCを受けてクロック信
号CLKの供給の制御を行うためのマスク信号Mを出力する。マスク信号Mが“1”のと
き、ORゲート61の出力は“1”に固定されFF55から先にはマスク制御されたクロ
ック信号MCLKが供給されず、回路の動作は停止する。従って、停止した回路は電力を
消費することがなくなり消費電力を抑えることができる。
しかし、スキャン試験時には図1を用いて説明したように、マスク回路の出力に関わり
なくクロック信号MCLKはその先の回路にも供給される必要がある。本例ではセレクタ
60を設け、スキャン試験モードの間はクロック信号CLKを常に供給するようにしてい
る。しかし、このようにマスク回路59を迂回する試験方法を取ると、マスク回路59の
動作の試験を行うことができなくなり、故障検出率の低下の原因となってしまう。故障検
出率を上げるためには、マスク回路の出力側にも新たにFF回路をマスク回路に対応させ
て配置する必要があり、全体の回路規模の増大を引き起こすことになる。
特開平9−243705 特開2000−341093
集積回路の規模が大きくなる一方、故障検出率の向上が要求され、スキャン試験に伴う
フリップフロップ回路の数が増大し、面積の増大と、消費電力の増加が顕著になってきた
また、ゲーテッドクロックの手法を採用した場合、スキャン試験時には全てのFF回路
にクロック信号を供給する必要性から、クロック信号を制御するためのマスク回路はバイ
パスされる。そのためマスク回路の試験が行われず、故障検出率を低下させる原因になっ
ていた。
マスク回路に対応してFF回路を設けると、FF回路の数が増加して、集積度の低下と
、消費電力の増加を引き起こしてしまう。
また、設計の途中でマスク回路を増やす変更を行った場合、対応するFF回路との間の
結線が長くなってクロックのタイミング遅れを引き起こす場合がある。
このように、今後大規模化し、消費電力の削減が求められる集積化路において、より少
ないFF回路の数で、故障検出率を向上することが解決されるべき課題となっている。
上記課題を解決するための手段としての本発明の第1の側面においては、論理回路と、前記論理回路の出力をクロック信号に同期して取り込むフリップフロップ回路と、前記フリップフロップ回路へ前記クロック信号の供給を停止するクロック停止信号を生成するマスク回路を備え、論理回路と前記フリップフロップ回路でスキャンパスを形成するスキャン試験の機能を備える半導体集積回路であって、
通常動作モード時には、前記マスク回路が前記フリップフロップ回路への前記クロック
の供給を停止し、
スキャン試験モード時には、前記マスク回路の動作に関わらず前記フリップフロップ回
路への前記クロック信号の供給を許容し、前記フリップフロップ回路が前記マスク回路の
スキャン試験のためのスキャンパスを形成する半導体集積回路に特徴がある。
通常動作モード時には、前記フリップフロップ回路の入力端子には前記論理回路の出力
信号のみが入力され、前記フリップフロップ回路へ供給されるクロック信号に同期してこのフリップフロップへ取り込まれる。ここで、前記マスク回路が生成する停止信号に応じて前記フリップフロップ回路への前記クロック信号の供給を停止することで、消費電力を抑制している。
他方、スキャン試験モード時には、前記マスク回路の出力信号に関わらず、即ちクロック停止信号の有無に関わらず、前記フリップフロップ回路にクロック信号を供給する。これにより、マスク回路から出力されるクロック停止信号の有無に関わらず、スキャンパスを構成する前記フリップフロップ回路がクロック信号に同期して動作するので、スキャンパスを用いたスキャン試験を行なうことができる。
このフリップフロップ回路はマスク回路のスキャン試験のためのスキャンパスを形成している。即ち、このフリップフロップ回路は、スキャン試験モード時には少なくともマスク回路の試験結果を取り込むことができる。一方このフリップフロップ回路は、論理回路とともにスキャンパスを形成する。即ち、半導体装置に論理回路の通常のスキャン試験の機能を付与する。そのため、このフリップフロップ回路は、スキャン試験モード時にも論理回路の試験結果を取り込むことができるように構成される。
言い換えれば、本発明に係るフリップフロップ回路は、スキャン試験モード時には、論理回路の試験結果又はマスク回路の試験結果の何れか一方を選択して取り込むことができるように構成される。さらに、通常動作モード時には論理回路の出力を取り込むように構成される。
上述の本発明の第1の側面における構成によれば、通常動作モードで論理回路の出力を取り込むフリップフロップ回路に、スキャン試験モード時に論理回路及びマスク回路の両方の回路の試験結果を選択して取り込むことができるので、マスク回路の試験用のフリップフロップ回路を増設することなく論理回路とマスク回路の両方のスキャン試験を行うことが可能になる。
論理回路及びマスク回路の試験結果を選択して取り込むために、論理回路とマスク回路との両出力間で論理演算を行い、通常動作モード時には前記論理回路の出力が前記フリップフロップ回路に接続され、スキャン試験モード時には前記論理回路の出力と前記マスク回路の出力との論理演算結果がフリップフロップ回路に接続されるように構成することができる。この構成では、2個の被試験回路の論理演算結果をフリップフロップ回路に入力するから、被試験回路の個々の出力を選択してフリップフロップ回路に入力する方法に較べて回路が簡単になる。
さらに、本発明の他の側面においては、前記半導体集積回路に、前記スキャン試験モー
ドを設定する設定信号と、前記マスク回路の出力信号が入力されるORゲートの出力を前
記フリップフロップ回路の入力端子に入力し、前記スキャン試験モードを設定する設定信
号と、前記マスク回路の出力信号が入力されるANDゲートの出力を前記フリップフロッ
プ回路のクロック入力端子に入力する構成を含む構成にすることに特徴がある。スキャン
試験モード設定信号とマスク回路の出力信号を論理ゲートに組合わせて入力し、FF回路
へのスキャン試験のためのマスク回路の出力の入力と、クロック信号への制御の両者を行
っている。
本発明の第1の側面において、クロック停止信号の論理値が1、即ちクロックがマスクされないときのマスク回路の出力論理が0であるとき、論理回路の出力とクロック停止信号との論理和をフリップフロップ回路へ入力することができる。
この構成では、マスク回路の出力にクロック停止信号が出力されていない通常動作モード時には、フリップフロップ回路に論理回路の出力がそのまま入力されフリップフロップ回路は通常の動作モードのラッチとして動作する。通常動作モード時にクロック停止信号が出力された時、フリップフロップ回路の入力は1となるが、フリップフロップ回路のクロックが停止しているためラッチされない。従って、通常動作モードとして支障はなく、正常に動作する。
スキャン試験モード時には、フリップフロップ回路にクロックが常に供給されるため、論理回路の出力とクロック停止信号との論理和がフリップフロップ回路にラッチされる。これにより、スキャン試験を用いて論理回路及びマスク回路の試験を行なうことができる。
なお、この構成において、クロック停止信号の論理値が0であるときは、論理回路の出力とクロック停止信号との論理積をフリップフロップ回路へ入力することで、同様の結果が得られる。
この構成によると、フリップフロップ回路への入力信号を一個の論理和又は論理積回路で生成することができるから、回路が簡単になる。
一つの論理回路の出力に対応するフリップフロップ回路を利用してマスク回路のスキャ
ン試験を行い、従来故障検出のための試験を行っていなかったマスク回路の試験が可能に
なる。そのためフリップフロップ回路の数を増すことなく故障検出率を上げることが可能
になった。この機能を実現するためには少数の論理ゲートを追加するだけで実現が可能で
面積の増加の影響はほとんどない。従って、集積回路の面積を削減しコストダウンになり
、さらに消費電力の増加を抑制することができる。
本発明を用いてゲーテッドクロック技術を導入した集積回路においてクロック信号を制
御するマスク回路に対し、新たにFF回路を導入することなくスキャン試験を行う場合の
基本構成について、図1を用いて説明する。
論理回路11、FF回路13、14、セレクタ15、16、およびORゲート17は前
記図11と基本的には同じ構成になるように接続されていて、論理回路52、FF回路54、55、セレクタ57、58にそれぞれ対応する。本発明においては新たにANDゲート18、19、およびORゲート20が導入されている。ANDゲート18およびORゲート20の一方の入力端子には、スキャン試験モードに設定するための信号TMが与えられている。
クロック信号CLKについて、通常動作モード時にはスキャン試験モード設定信号TM
は“1”に設定されていて、ANDゲート18からはマスク回路の出力oがそのまま出力
される。従って、ORゲート17によってクロック信号CLKはマスク回路12の出力o
に応じて制御される通常動作を行う。そして、スキャン試験モード時にはスキャン試験モ
ード設定信号TMの値が“0”に設定されることによって、ANDゲート18はマスク回
路12の出力の値に関わらず出力が“0”になる。従って、マスク回路によって制御され
たクロック信号MCLKはスキャン試験が実行されている間は常にクロック信号CLKと
同じ信号を出力することができる。
つぎに、論理回路11の動作について述べる。ORゲート20の一方の入力端子にはス
キャン試験モード設定信号TMが与えられ、他方の入力端子にはマスク回路12の出力o
が供給されている。従って、通常動作モード時にはスキャン試験モード設定信号TMが“
1”のため、論理回路11の出力がそのままANDゲート19から出力され、マスク回路
12の影響を受けることなく所定の動作を行う。スキャン試験モード時には、スキャン試
験モード設定信号TMが“0”となり、ANDゲート18の出力が“0”に固定されてO
Rゲート17はクロック信号CLKと同じ信号を出力する。さらに、マスク回路12の出
力はORゲート20の出力端子に現れるので、論理回路11の出力oを“1”に設定して
おけば、ANDゲート19の出力端子からマスク回路12の出力oが出力される。従って
、スキャン選択信号SSを切替えることによって、マスク回路12の出力をFF回路14
に取り込むことができる。
次に、本発明をより詳しく説明するために、図2に示すマスク回路を備えた乗算器に適
用した構成を例に説明を行う。図2は典型的な乗算器と、マスク回路を組み合わせた回路
を示していて、乗算器21、マスク回路22、FF回路23、24、25、26で構成さ
れている。乗算器21には乗算入力A1と被乗算入力A2がFF回路23、24を経由し
て入力端子i1とi2に与えられる。その演算出力oはFF回路26の入力端子Dに接続
されている。
またマスク回路22へはマスク制御信号MCがFF回路25を経由して入力端子iに与
えられる。そして、出力oはORゲート27の一方の入力に接続され、他方の入力端子に
入力されてマスク回路によって制御されたクロック信号MCLKとなり、クロック信号C
LKがFF回路26から先に供給されることを制御している。
このようにして、1つのFF回路14を用いて、論理回路11とマスク回路22の動作
をスキャン試験の方法で検証することが可能になる。
次に、上に述べた乗算器に本発明を適用した場合について詳細に説明する。図3は図2
に示したマスク回路を備えた乗算器に、本発明のスキャン試験を行うための構成を示して
いる。図2の構成を元に、先の図1に対応して、ANDゲート28、29、ORゲート3
0、およびスキャン試験のためのスキャンパスを形成するためのセレクタ31、32、3
3、34が加わっている。
なお、スキャン選択信号SSの配線はそれぞれのセレクタに接続されているが、図3で
は入力の矢印によって、各セレクタ31乃至34へ接続されていることを示している。
通常動作モード時にはスキャン試験モード設定信号TMを“1”に設定し、スキャン選
択信号SSを“1”に設定しておく。このとき各セレクタ31、32、33、34は入力
Aが選択されている。このような設定状態では、ANDゲート28の出力端子にはマスク
回路22の出力信号oがそのまま出力される。また、ORゲート30の出力は常に“1”
に保持されるため、乗算器21の出力はそのままANDゲート29の出力端子に現れ、図
2に示した回路動作を行うことがわかる。
次に、スキャン試験モードでの動作について図3を用いて説明する。先ずスキャン試験
を行うときに、スキャン試験モード設定信号TMを“0”にする。その結果、ANDゲー
ト28の出力が“0”に固定され、クロック信号CLKはマスク回路22の動作に関わり
なく、ORゲート27の出力に現れる。従って、マスク回路によって制御されたクロック
信号MCLKには常にクロック信号CLKと同じ信号が出力され、FF回路26などの先
にもスキャン試験を行っている間、クロック信号CLKが供給される。また、ORゲート
30の出力端子にはマスク回路22の出力が現れ、ANDゲート29の出力には乗算器2
1の出力と、マスク回路22の出力がAND演算された結果が現れる。
次に、このような設定条件における、乗算器あるいはマスク回路の故障検出の手順につ
いて詳細に説明する。スキャン試験モード設定信号TMは試験が実行される間“0”の値
に保持されている。従って、ANDゲート28の出力は“0”に固定され、ORゲート2
7の出力端子にはクロック信号CLKと同じタイミングの信号が出力される。
先ず、スキャン選択信号SSを“0”に設定すると、セレクタ31、32、33、34
の入力Bが選択される。スキャン入力SCinはFF回路25の入力端子Dに接続される
。FF回路25、24、23の出力端子Qはそれぞれ次段のFF回路の入力端子Dに順番
に接続される。このようにして、スキャン入力SCinから出力端子Doutにわたって
FF回路の1本のスキャンパスが形成される。
そこで、乗算回路の試験の方法から説明する。スキャン入力端子SCinにスキャン入
力信号をクロック信号CLKに同期して入力し、FF回路25にはマスク回路の出力が“
1”になる信号を設定する。このように設定することによって、ANDゲート29の出力
端子には乗算器21の出力が現れる。上記の設定と同時にFF回路23、24には試験の
ための乗算器の各入力端子i1、i2に入力する値を設定する。このようにして入力設定
された乗算器21は内部の演算論理に従って演算を行いその結果を出力端子oに出力する
。乗算器21の出力はANDゲート29を経てセレクタ34の入力Aに与えられる。
次に、スキャン選択信号SSを“1”に設定して、各セレクタの入力をAに切替えると
、乗算器21の出力値はFF回路26のデータ入力端子Dに与えられる。そして、この値
はクロック信号CLKの次の周期に同期してFF回路26に取り込まれ、出力端子Qに出
力される。次に、スキャン選択信号SSを“0”に設定してFF回路25、24、23、
26によるスキャンパスを形成し、クロック信号CLKに同期して順次転送し、集積回路
の出力端子に出力する。出力された値と、乗算器の入力端子に設定した値から期待される
値と比較することによって、乗算器21が正しく動作しているかどうかを検証できる。
乗算器の乗算入力端子i1および被乗算入力端子i2に与える値を必要な組合せで設定
し、その期待値とスキャン試験から得られた出力値とを比較することで乗算器の動作が検
証できる。
次に、マスク回路の動作を検証する場合について説明をする。スキャン試験モード設定
信号TMは“0”に設定されているので、ORゲート30の出力端子にはマスク回路22
の出力の値と同じ値が出力されている。
この状態で、スキャン選択信号SSを“0”に設定して各セレクタ31乃至34の入力
Bを選択し、スキャン入力端子SCinからクロック信号CLKに同期して各FF回路2
3乃至26へ転送し設定を行う。FF回路23、24には演算器21による演算出力oが
“1”になる値を入力端子i1、i2の値を設定しておく。このことによって、設定が完
了した段階で、ANDゲート29の一方の入力端子には“1”が入力され、出力端子には
他方の入力端子の値、すなわちマスク回路22の出力値が出力されてセレクタ34の入力
端子Aに入力される。マスク回路22の入力端子iに加えられる入力信号はFF回路25
に設定しておく。
次に、スキャン選択信号SSを“1”にするとセレクタ34は入力端子Aが選択され、
ANDゲート29の出力oの値がFF回路26のデータ入力端子Dに与えられる。そして
、クロック信号CLKの次の周期でFF回路26に取り込まれ、その結果マスク回路22
の出力が出力端子Doutから出力される。
再びスキャン選択信号を“0”にして各セレクタの入力Bを選択し、FF回路のチェー
ンを経由して集積回路の出力端子まで転送する。得られた出力値と期待値とを比較するこ
とによりマスク回路の動作を検証することができる。
このようにして、FF回路を新たに加えることなく、従来から乗算器の故障検出に用い
ていたFF回路を利用してマスク回路の故障検出も行えるようになる。その結果、集積回
路全体の故障検出率を上げることができる。新たにFF回路が加わらないため、チップ面
積の増加を避けることができ、消費電力の増加を抑制することができる。
なお、上記実施例では、スキャン試験モード設定信号TMおよびマスク回路12の出力
信号oが、ANDゲート18およびORゲート20に入力されている例を示したが、それ
ぞれの信号の“0”、“1”の論理の組合わせを変えることにより適宜ゲートの変更が可
能なことは明らかであり、以下の説明においても同様である。
また、図3の説明においてはFF回路26を用いて乗算器21とマスク回路22の両方
をFF回路26でスキャン試験する例について説明を行ったが、マスク回路を通常の論理
回路に置き換えることも可能である。当初スキャン試験の対象としていなかった論理回路
があって、スキャン試験が必要になったが適当なFF回路が存在しないときに本発明を利
用する場合が該当する。あるいは、全ての論理回路にFF回路を充当すると回路規模が大
きくなる場合に本発明を利用する場合が該当する。このような場合、加えられる論理回路
がクロックの制御を伴わないため、ORゲート17およびANDゲート18が不要になる
。従って加えられる論理回路の出力とスキャン試験モード設定信号TMとが入力されるO
R回路20とAND回路19を加えるだけで加えられる論理回路のスキャン試験が可能に
なる。
上に述べた場合をさらに拡大し、図3で説明したマスク回路に対してスキャン試験を行
ったFF回路26を用いて、別のマスク回路あるいは論理回路の試験も行うことを可能に
する例について説明する。
図4を用いて、論理回路35のスキャン試験を行うFF回路26を用いてさらに複数の
論理回路のスキャン試験を行う場合について説明する。マスク回路22に関わるFF回路
25、セレクタ33、ORゲート27、およびANDゲート28、29は実施例1と同じ
構成である。
論理回路35には、セレクタ37で選択された入力がFF回路36に取り込まれて入力
端子iに入力される。
ORゲート38の入力端子にはスキャン試験モード設定信号TMおよび、マスク回路2
2の出力oが接続されている。ORゲート38の他の入力端子には例えば、他ブロックの
クロック信号を制御するマスク回路の出力B1が接続される。あるいは他の論理回路でス
キャン試験のためのFF回路が割り当てられなかった回路B2であっても良い。あるいは
、当初FF回路を割り当てられていたが、数を減らす必要があって振り向けられた対象で
あるB3であっても良い。
なお、スキャン選択信号SSの配線はそれぞれのセレクタに接続されているが本図では
入力の矢印によって、各セレクタ33、34、37へ接続されていることを示している。
論理回路35およびマスク回路22の故障解析を行う場合は、先の実施例1で述べた手
順を用いてORゲート38の他の入力端子B1、B2、B3を“0”の値に設定する。そ
して、実施例1で説明した手順を用いて故障解析を行うことができる。すなわち、スキャ
ン選択信号を“0”に設定して、論理回路35の出力が“1”になる入力値をFF回路3
6に設定しておく。また、ORゲート38の他の入力端子に加わる他の回路の出力B1、
B2、B3を“0”になるようにそれぞれの対象となる回路の入力値を設定しておく。こ
のように設定すると、ORゲート38の出力端子には、マスク回路22の出力oと同じ値
が出力される。
このように設定した後に、スキャン選択信号を“1”に設定してセレクタ33は入力端
子Aを選択し、その値がFF回路25に取り込まれ、マスク回路22はその結果をORゲ
ート38の入力端子に加えられる。この値はANDゲート29の出力端子に出力される。
次にスキャン選択信号を“0”に設定して、セレクタは入力Aを選択し、その値をFF回
路26に取り込む。この出力値はスキャン選択信号を再び“1”に設定して集積回路の出
力端子まで転送することで検証が行える。
ORゲート38の入力端子B1に接続された論理回路の故障検出を行う場合は、FF回
路に設定を行う手順において、入力B2、B3、およびマスク回路22の出力oが“0”
になるように設定を行う。このように設定された後は、上記、マスク回路22を検証した
ときと同じ手順を適用することによって対象となる回路の故障検出を行うことができる。
このように多入力のORゲートを導入することによって、従来特定の論理回路のスキャ
ン試験に割り当てられていたFF回路を、さらに複数の論理回路の故障検出に利用するこ
とができる。従って、FF回路を新たに加えることなく、従来1個の論理回路の故障検出
に用いていたFF回路を利用して複数の論理回路の故障検出が行えるようになった。その
結果、新たにFF回路を導入することなく集積回路全体の故障検出率を上げることができ
るようになる。あるいは、従来使用していたFF回路の数を減らすことが可能になる。そ
の結果チップ面積を減少し、消費電力を削減することができる。
上記2つの実施例で説明したように、ANDゲートとORゲートを組合わせた論理を導
入することによって、スキャン試験のためのFF回路を新たに追加することなく、ゲーテ
ッドクロック構成で用いられるマスク回路の故障検出を行うことが可能になった。近年よ
りきめ細かなクロック信号の制御を行って消費電力を抑制する手法が取り入れられ、多数
のマスク回路を使用した半導体集積回路が導入されてきている。このような多数のマスク
回路の故障検出を実施例1および実施例2で説明したように既存のFF回路を利用して容
易に行うことができれば消費電力抑制と、チップサイズの抑制に有利であることがわかる
このように任意の場所で利用する場合に備えてFF回路に予めANDゲートとORゲー
トを組合わせてマクロとして配置しておけば容易に利用することができて便利なことがわ
かる。図5は図1の基本構成要素として形成したマクロ39を示していて、記号は図1と
同じ番号を与えている。入力端子P、および入力端子Qには従来試験対象としていた論理
回路の入力信号i、および出力信号oが接続され、入力端子Mにはマスク回路の出力oが
接続される。他の入力端子と出力端子は図1と同じ信号が接続される。
このようなマクロ39を予め登録しておけば、従来使われていたFF回路に対して、本
マクロ39を置き換えるだけで本発明の利用が可能になり、スキャン試験の対象となるマ
スク回路を容易に増やすことができる。また対応するマクロと信号線を接続する作業だけ
で本発明の実現が容易にできて、接続ミスを引き起こす可能性を減らすことができる。
なお、本発明の適用はクロック信号のマスク回路に必ずしも限定されたものではなく、
従来スキャン試験が適用されていなかった論理回路に対しても適用することが可能である
。上記マクロ39を簡素化したマクロを用意することでより広い応用が可能となる。
図6に簡素化されたマクロ40を示す。マクロ40は図5のマクロ39からクロック信
号を制御していたORゲート17とANDゲート18を除いたものである。入力端子Rに
新たにスキャン試験を行う対象となる論理回路の出力を接続する。通常の動作モードでは
、スキャン試験モード信号TMが“0”に設定されているので従来と同じ動作を行う。ス
キャン試験モード時には、スキャン試験モード信号TMが“1”に設定され、新たにスキ
ャン試験を行う対象となる論理回路の出力がORゲート20の出力端子に出力される。従
って、従来試験対象としていた論理回路の出力端子Qが“1”になるように設定すること
でANDゲートの出力端子に新たにスキャン試験を行う対象となる論理回路の出力が出力
され、スキャン試験を行うことができる。
このように簡素化されたマクロ40を予め登録しておくことで、少ないFF回路で多く
の論理回路の故障検出を行うことが可能になる。また、現在故障検出率が充分でなく、新
たに論理回路をスキャン試験の対象として追加したい場合、マクロ39、あるいは40を
従来のFF回路と置き換えるだけで試験を行うことが可能になる。
本発明の第4の実施例は、論理回路の出力とマスク回路の出力との論理和又は論理積をフリップフロップ回路へ入力する半導体集積回路に関する。
図7は本発明の第4の実施例であり、主要部分の回路を表している。図7を参照して、本実施例は、2個のフリップフロップ回路13、14、2個のセレクタ15、16、論理回路11及びマスク回路12を有している。これらは本発明の原理として図1に示した回路と同じ回路であり動作も同様である。
マスク回路12の出力と試験モード設定信号TMはAND回路18に入力され、AND回路18の出力は、クロック信号CLKともにOR回路17に入力される。このOR回路17の出力は、フリップフロップ回路14のクロック入力端子CKへ出力される。このAND回路18及びOR回路17の動作も上述した図1に示した回路のAND回路18及びOR回路17と同じである。即ち、試験設定信号TMが通常動作モードのときはマスク回路の出力(クロック停止信号の有無)に従ってフリップフロップ回路14へのクロック信号CLKが供給又は停止される。一方、試験設定信号TMがスキャン試験モードのときはフリップフロップ回路14へ常にクロック信号CLKが供給される。
本実施例では、論理回路11の出力とマスク回路12との出力の論理和を生成するOR回路60が設けられ、そのOR回路60の出力がセレクタ16の入力端子Aへ入力される。
次に本実施例の回路の動作を説明する。
通常動作モードのとき、即ち試験設定信号TMが論理1のとき、AND回路18の出力にはマスク回路12の出力がそのまま出力される。その結果、AND回路18の出力とクロック信号CLKとが入力されるOR回路17の出力には、マスク回路12の出力とクロック信号CLKとの論理和が出力される。このOR回路17の出力は、マスク回路12の出力の論理0及び1に対応して、それぞれクロック信号CLK及び論理1となる。即ち、マスク回路の出力の論理0はクロック停止信号の非活性状態(非マスクモード)に該当し、論理1はクロック停止信号の活性状態(マスクモード)に該当している。
従って、フリップフロップ回路14は、マスク回路12の出力が論理0のとき、そのクロック入力端子CKにクロック信号CLKが供給され、ラッチ動作を行なう。また、マスク回路12の出力が論理0のときは、クロック入力端子CKにクロック信号CLKが供給されない(論理1に留まる)ので、フリップフロップ回路14はそのままの状態を保持する。このフリップフロップ回路14のラッチ動作は、通常の動作モードにおけるラッチ動作と同様である。
論理回路11の出力はマスク回路12の出力と共にOR回路60に入力される。マスク回路12の出力が論理0(非マスクモード)のとき、OR回路60は論理回路11の出力をそのまま通過させる。
通常動作モードで非マスクモードのとき、フリップフロップ回路14のクロック入力端子CKにはクロック信号CLKが入力されているから、セレクタ16が入力端子Aを選択すると、フリップフロップ回路14の入力端子Dには論理回路11の出力が入力され、フリップフロップ回路14はクロック信号CLKに同期して論理回路11の出力をラッチする。
他方、通常動作モードでマスクモードのとき、フリップフロップ回路14のクロック入力端子CKにはクロック信号CLKが入力されないので、フリップフロップ回路14はラッチ動作を行なわない。従って、マスク回路12の出力(このとき論理1)と論田回路11の出力の論理和がいかなる値をとっても、半導体装置の動作に影響を与えない。このように、本実施形態例の回路は、通常動作モードでは、非マスクモード及びマスクモードの両方に対して従来例での通常の動作と同様に動作する。
試験モードのとき、即ち試験設定信号TMが論理0のとき、AND回路18の出力にはマスク回路12の出力いかんに関わらず論理0が出力される。その結果、OR回路17はクロック信号CLKをそのまま通過させ、フリップフロップ回路14のクロック入力端子にクロック信号が供給される。従って、フリップフロップ回路14はクロック信号CLKに同期して入力端子Dに印加されている入力信号をラッチする。
フリップフロップ回路14の入力端子Dには、セレクタ16が入力端子Aを選択するとき、常時論理回路11及びマスク回路12の出力の論理和が入力されている。このため、マスク回路12の出力が0(クロック停止信号が非活性状態)のとき論理回路11の出力がラッチされ、マスク回路12の出力が1(クロック停止信号が活性状態)のとき論理値1がラッチされる。従って、論理回路11の出力が0になるように設定して試験することで、マスク回路12の動作を確認することができる。なお、論理回路11の動作確認は、周知のように通常モードでラッチされた論理回路11の出力に基づいて、あるいは試験モードでマスク回路12の出力を論理値0に設定してラッチされた値に基づいて確認することができる。また、セレクタ16が入力端子Bを選択するとき、フリップフロップ回路14を含むスキャンパスが形成されるのは実施例1〜3と同様である。
本第4の実施例のOR回路60は、クロック停止信号が負論理の場合、即ちマスク回路12の出力が論理1でクロック停止信号の非活性状態(非マスクモード)になり、論理0でクロック停止信号の活性状態(マスクモード)になる場合は、このOR回路60に代えてAND回路(不図示)とする。これにより、上述した動作を実行することができる。
上述した第4の実施例は、論理回路11とマスク回路12の出力結果乃至出力に基づく論理演算結果を、一個のOR回路60又は一個のAND回路で選択してラッチすることができるので、回路構成が非常に簡単になる。
図8は、本発明の第4の実施例のマクロであり、図7に示した第4の実施例の回路を設計・製造するためのマクロを表している。第4の実施例のマクロ61は、図8を参照して、図7に示した第4の実施例の回路の一部を切り取ったものである。このマクロ60は、1個のフリップフロップ回路14を含み、5個の入力端Q,P,CLK,Mと2個の出力端Dout,MCLKとを備える(本第4の実施例では、入力端の記号は、便宜上その入力端に供給される入力信号と同一記号で表すことがある。)。入力端Qは例えば論理回路11の出力に接続され、入力端Pには、例えばスキャンパスを構成する前段のフリップフロップ回路の出力が接続される。入力端CLKにはクロック信号が供給され、入力端M及び入力端TMにはそれぞれマスク回路の出力及び試験設定信号が供給される。なお、これらの入力端に供給される信号は必要ならば適宜他の信号源から選択して供給することができる。
OR回路60の2個の入力端子にはそれぞれ、入力端Q及び入力端Mが接続され、その出力はセレクタ16の入力端子Aへ接続される。セレクタ16の入力端子Bは入力端Pに接続され、セレクタ16の出力はフリップフロップ回路14の入力端子Dに接続される。AND回路18の2個の入力端子にはそれぞれ、入力端M及び入力端TMが接続されている。OR回路17の2個の入力端子にはそれぞれ、入力端CLK及びAND回路18の出力が接続され、その出力は出力端MCLK及びフリップフロップ回路14のクロック入力端子CKに接続される。フリップフロップ回路14の出力は出力端Doutに接続される。
従って、出力端Doutからはフリップフロップ回路14にラッチされた内容が出力され、出力端MCLKからはマスクされたクロック信号が出力される。
かかるマクロ61を用いることで、半導体集積回路の必要な位置に容易に本発明の第4実施例に係る回路を組み込むことができる。
図9は、本発明の第4の実施例のマクロの変形例であり、図7に示した第4の実施例の回路を設計・製造するための他のマクロを表している。第4の実施例のマクロの変形例は、図8に示した第4の実施例のマクロの一部をマクロとしたものである。
図9を参照して、この第4の実施例のマクロの変形例に係るマクロ62は、4個の入力端R,Q,P,CLKと、1個の出力端Doutと、それぞれ一個のフリップフロップ回路14、セレクタ16及びOR回路60とを備える。
入力端R,QはOR回路60の入力に接続され、入力端CLKはフリップフロップ回路14のクロック入力端子CKに接続される。セレクタ16の入力端子A及びBはそれぞれOR回路60の出力及び入力端Pに接続され、セレクタ16の出力はフリップフロップ回路14の入力端子Dに接続されている。フリップフロップ回路14の出力は出力端Doutに接続される。
マクロ62の入力端Rにマスク回路12の出力を、入力端CLKにマスクされたクロック信号(図8中の出力端MCLKに出力される信号)を接続することで図7及び図8に示す本第4の実施例に係る回路を容易に作成することができる。
以上説明したように、本発明は、従来ゲーテッドクロックのようにクロック系をマスク
する回路があって故障検出が充分でなかった回路部分に対し、既存のFF回路を利用する
ことで試験を可能とした。新たにFF回路を必要としないため、回路面積の増加が少なく
、また消費電力の増加を抑えることが可能になる。
さらに、本発明の構成部分をマクロ化することによって容易に適用が可能となり、ミス
接続の防止にも役立つ。
従って、集積度が増大してスキャン試験の規模が大きくなりFF回路が増大することを
抑えることが可能になり、消費電力の増加を防ぐことが可能になる。
以上の本明細書の記載には以下の付記記載の発明が開示されている。
(付記1)
論理回路と、
前記論理回路の出力をクロック信号に同期して取り込むフリップフロップ回路と、
前記フリップフロップ回路へ前記クロック信号の供給を停止するクロック停止信号を生成するマスク回路とを備え、前記論理回路と前記フリップフロップ回路でスキャンパスを形成するスキャン試験の機能を備える半導体集積回路であって、
通常動作モード時には、前記マスク回路が前記フリップフロップ回路への前記クロックの供給を停止し、
スキャン試験モード時には、前記マスク回路の動作に関わらず前記フリップフロップ回路への前記クロック信号の供給を許容し、前記フリップフロップ回路が前記マスク回路のスキャン試験のためのスキャンパスを形成することを特徴とする半導体集積回路。
(付記2)
前記論理回路と前記マスク回路との両出力間で論理演算を行い、
前記通常動作モード時には前記論理回路の出力が前記フリップフロップ回路に接続され、
前記スキャン試験モード時には前記論理回路の出力と、前記マスク回路の出力との論理演算結果が前記フリップフロップ回路に接続されることを特徴とする付記1記載の半導体集積回路。
(付記3)
前記スキャン試験モードを設定する設定信号と、前記マスク回路の出力信号が入力されるORゲートの出力を前記フリップフロップ回路の入力端子に入力し、
前記スキャン試験モードを設定する設定信号と、前記マスク回路の出力信号が入力されるANDゲートの出力を前記フリップフロップ回路のクロック入力端子に入力することを特徴とする付記2記載の半導体集積回路。
(付記4)
前記スキャン試験モードを設定する設定信号と、前記マスク回路の出力信号が入力されるORゲートの出力を前記フリップフロップ回路の入力端子に入力し、
前記スキャン試験モードを設定する設定信号と、前記マスク回路の出力信号が入力されるANDゲートの出力を前記フリップフロップ回路のクロック入力端子に入力するマクロを備え、
前記マクロを用いて設計されたことを特徴とする付記3記載の半導体集積回路。
(付記5)
前記マスク回路の出力信号が入力されるORゲートの入力端子にさらに他のマスク回路の出力信号を入力することを特徴とする付記3記載の半導体集積回路。
(付記6)
前記クロック停止信号の論理値が1であり、前記論理回路の出力と前記クロック停止信号との論理和を前記フリップフロップ回路へ入力することを特徴とする付記1記載の半導体集積回路。
(付記7)
前記クロック停止信号の論理値が0であり、前記論理回路の出力と前記クロック停止信号との論理積を前記フリップフロップ回路へ入力することを特徴とする付記1記載の半導体集積回路。
本発明の原理を示す図 マスク回路と乗算器の組み合わせたときの本発明の原理を示す図 図2に本発明を適用した第1の実施例 本発明の第2の実施例 第3の実施例のマクロ 第3の実施例のマクロの変形例 本発明の第4の実施例 本発明の第4の実施例のマクロ 本発明の第4の実施例のマクロ変形例 スキャン試験を説明する図 マスク回路を用いた従来例
符号の説明
11、35 論理回路
21 乗算器
22 マスク回路
13、14、23、24、25、26、36 FF回路
15、16、31、32、33、34、37 セレクタ
17、20、27、30、38、60 ORゲート
18、19、28、29 ANDゲート
39、40、61、62 マクロ

Claims (5)

  1. 論理回路と、
    前記論理回路の出力をクロック信号に同期して取り込むフリップフロップ回路と、
    前記フリップフロップ回路へ前記クロック信号の供給を停止するクロック停止信号を生成するマスク回路とを備え、前記論理回路と前記フリップフロップ回路でスキャンパスを形成するスキャン試験の機能を備える半導体集積回路であって、
    通常動作モード時には、前記マスク回路が前記フリップフロップ回路への前記クロックの供給を停止し、
    スキャン試験モード時には、前記マスク回路の動作に関わらず前記フリップフロップ回路への前記クロック信号の供給を許容し、前記フリップフロップ回路が前記マスク回路のスキャン試験のためのスキャンパスを形成することを特徴とする半導体集積回路。
  2. 前記論理回路と前記マスク回路との両出力間で論理演算を行い、
    前記通常動作モード時には前記論理回路の出力が前記フリップフロップ回路に接続され、
    前記スキャン試験モード時には前記論理回路の出力と、前記マスク回路の出力との論理演算結果が前記フリップフロップ回路に接続されることを特徴とする請求項1記載の半導体集積回路。
  3. 前記スキャン試験モードを設定する設定信号と、前記マスク回路の出力信号が入力されるORゲートの出力を前記フリップフロップ回路の入力端子に入力し、
    前記スキャン試験モードを設定する設定信号と、前記マスク回路の出力信号が入力されるANDゲートの出力を前記フリップフロップ回路のクロック入力端子に入力することを特徴とする請求項2記載の半導体集積回路。
  4. 前記クロック停止信号の論理値が1であり、前記論理回路の出力と前記クロック停止信号との論理和を前記フリップフロップ回路へ入力することを特徴とする請求項1記載の半導体集積回路。
  5. 前記クロック停止信号の論理値が0であり、前記論理回路の出力と前記クロック停止信号との論理積を前記フリップフロップ回路へ入力することを特徴とする請求項1記載の半導体集積回路。
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