JP2006037881A - 内燃機関の冷却システムおよびこれを搭載する移動体 - Google Patents

内燃機関の冷却システムおよびこれを搭載する移動体 Download PDF

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Abstract

【課題】 車載された内燃機関本体を冷却するための熱交換器を用いて内燃機関の排気系をより適切に冷却する。
【解決手段】 車両の走行により冷却風が導入されるようラジエータ52を配置し、ラジエータ52を通過した冷却水が流量調節弁VA1を介してエンジン20の本体内部に形成された冷却水流路に導かれるよう本体冷却用循環管路54を形成すると共に流量調節弁VA2を介してエンジン20の排気系に設けた排気系冷却部55aに形成された冷却水流路に導かれるよう排気系冷却用循環管路55を形成する。流量調節弁VA1,VA2は、流量調節弁VA1については全開を保持し、流量調節弁VA2については車速が高いときには開度を大きくし、エンジン20の本体の発熱量が大きいときには開度を小さくするよう制御する。これにより、内燃機関本体の冷却を確保しながら内燃機関の排気系をより適切に冷却することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、内燃機関の冷却システムおよびこれを搭載する移動体に関する。
従来、この種の内燃機関の冷却システムとしては、エンジンの冷却水の配管を排気系に導いて排気系に配置された触媒を冷却する冷却装置を備えるものが提案されている(特許文献1参照)。この冷却システムでは、触媒温度が上限温度よりも高いときには冷却装置をオンし、触媒温度が上限温度以下のときには冷却装置をオフすることにより、触媒温度を適正温度範囲内となるよう調節している。
特開平5−222927号公報
しかしながら、上述の内燃機関の冷却システムでは、単純にエンジン本体への冷却水の供給に加えて排気系への冷却水の供給を行なうものとすると、エンジン本体の冷却が十分に行えない場合が生じたり、エンジン本体を冷却するために必要な熱交換器の容量に加えて排気系を冷却するための容量を考慮しなければならずに熱交換器が大型化したりコスト面で不利となる場合が生じる。
本発明の内燃機関の冷却システムおよびこれを搭載する移動体は、内燃機関本体を冷却するための熱交換器を用いて内燃機関本体の冷却と内燃機関の排気系の冷却とをより適切に行なうことを目的の一つとする。また、本発明の内燃機関の冷却システムおよびこれを搭載する移動体は、熱交換器の容量を大きくすることなく内燃機関本体の冷却を確保しながら内燃機関の排気系を冷却することを目的の一つとする。さらに、本発明の内燃機関の冷却システムおよびこれを搭載する移動体は、燃費をより向上させることを目的の一つとする。
本発明の内燃機関の冷却システムおよびこれを搭載する移動体は、上述の目的の少なくとも一部を達成するために以下の手段を採った。
本発明の内燃機関の冷却システムは、
移動体に搭載された内燃機関の冷却システムであって、
前記移動体の移動により導入される外気と熱交換可能な熱交換器と、
該熱交換器を通過した冷却媒体の少なくとも一部を内燃機関本体に供給すると共に残余を切替可能な供給状態をもって前記内燃機関の排気系に供給する冷媒供給手段と、
前記移動体の移動速度と前記内燃機関本体の発熱状態とに基づいて前記内燃機関の排気系への冷却媒体の供給状態が切り替えられるよう前記冷媒供給手段を制御する制御手段と
を備えることを要旨とする。
この本発明の内燃機関の冷却システムでは、移動体の移動速度と内燃機関本体の発熱状態とに基づいて内燃機関の排気系への冷却媒体の供給状態が切り替えられるよう制御する。移動体の移動速度は熱交換器の放熱能力と一定の関係を有するから、熱交換器の放熱能力と内燃機関本体の発熱状態とが考慮されることになり、内燃機関本体と内燃機関の排気系の冷却とをより適切に行なうことができる。
こうした本発明の内燃機関の冷却システムにおいて、前記制御手段は、前記内燃機関本
体の冷却が前記内燃機関の排気系の冷却に優先して行なわれるよう前記冷媒供給手段を制御する手段であるものとすることもできる。こうすれば、内燃機関本体の冷却をより確実に行なうことができる。
また、本発明の内燃機関の冷却システムにおいて、前記制御手段は、前記移動体の移動速度が高いほど前記内燃機関の排気系への冷却媒体の供給量が多くなる傾向に前記冷媒供給手段を制御する手段であるものとすることもできる。こうすれば、移動体の移動速度が比較的高いときに内燃機関の排気系の冷却を十分に行なうことができる。
さらに、本発明の内燃機関の冷却システムにおいて、前記制御手段は、前記移動体の移動速度が所定速度未満のときには前記熱交換器を通過した冷却媒体のすべてが前記内燃機関本体に供給され、前記移動体の移動速度が前記所定速度以上のときには前記熱交換器を通過した冷却媒体の一部が前記内燃機関本体に供給されると共に残余が前記内燃機関の排気系に供給されるよう前記冷媒供給手段を制御する手段であるものとすることもできる。
あるいは、本発明の内燃機関の冷却システムにおいて、前記制御手段は、前記内燃機関本体の発熱量が少ないほど前記内燃機関の排気系への冷却媒体の供給量が多くなる傾向に前記冷媒供給手段を制御する手段であるものとすることもできる。
また、本発明の内燃機関の冷却システムにおいて、前記内燃機関に燃料を供給する燃料供給手段を備え、前記制御手段は、前記内燃機関の排気系を冷却する際に該内燃機関の排気系への冷却媒体の供給では不足する分が該内燃機関に供給する燃料の増量により補われるよう前記燃料供給手段を制御する手段であるものとすることもできる。こうすれば、熱交換器の容量を大きくすることなく内燃機関の排気系を十分に冷却することができる。また、内燃機関の排気系を冷却するために常に燃料を増量するものに比して燃費を向上させることができる。
本発明の移動体は、
上述した各態様のいずれかの本発明の内燃機関の冷却システム、即ち、基本的には、移動体に搭載された内燃機関の冷却システムであって、前記移動体の移動により導入される外気と熱交換可能な熱交換器と、該熱交換器を通過した冷却媒体の少なくとも一部を内燃機関本体に供給すると共に残余を切替可能な供給状態をもって前記内燃機関の排気系に供給する冷媒供給手段と、前記移動体の移動速度と前記内燃機関本体の発熱状態とに基づいて前記内燃機関の排気系への冷却媒体の供給状態が切り替えられるよう前記冷媒供給手段を制御する制御手段とを備える内燃機関の冷却システムを搭載する
ことを要旨とする。
この本発明の移動体では、上述した各態様のいずれかの本発明の内燃機関の冷却システムを搭載するから、本発明の内燃機関の冷却システムが奏する効果と同様の効果、例えば、内燃機関本体と内燃機関の排気系の冷却とをより適切に行なうことができる効果や熱交換器の容量を大きくすることなく内燃機関の排気系を十分に冷却することができる効果や内燃機関の排気系を冷却するために常に燃料を増量するものに比して燃費を向上させることができる効果などを奏することができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は本発明の一実施形態としてのエンジン20を冷却する冷却システム50の構成の概略を示す構成図であり、図2はエンジン20と冷却システム50とが自動車10に搭載
されている様子を説明する説明図であり、図3はエンジン20の構成の概略を示す構成図である。説明の都合上、まず、エンジン20の構成について説明し、その後に実施例の冷却システム50の構成について説明する。
エンジン20は、ガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力する内燃機関として構成されており、図3に示すように、エアクリーナ22により清浄された空気をスロットルバルブ24を介して吸入すると共に燃料噴射弁26からガソリンを噴射することにより空気とガソリンとを混合し、これを吸気バルブ28を介して燃料室に吸入し、点火プラグ30による電気火花によって爆発燃焼させて、そのエネルギにより押し下げられるピストン32の往復運動をクランクシャフト33の回転運動に変換する。エンジン20からの排気ガスは、一酸化炭素(CO)や炭化水素(HC),窒素酸化物(NOx)の有害成分を浄化する触媒(三元触媒)34aが設けられた浄化装置34を介して外気へ排出される。
エンジン20は、エンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)21により制御されている。エンジンECU21には、エンジン20の状態を検出する種々のセンサからの信号が図示しない入力ポートを介して入力されている。例えば、エンジンECU21には、クランクシャフト33の回転位置を検出するクランクポジションセンサ40からのクランクポジションやエンジン20の冷却水の温度を検出する水温センサ42からの冷却水温,燃焼室へ吸排気を行なう吸気バルブ28や排気バルブを開閉するカムシャフトの回転位置を検出するカムポジションセンサ44からのカムポジション,スロットルバルブ24の開度を検出するスロットルポジションセンサ46からのスロットルポジションSP,エンジン20に吸入される空気の質量流量を検出するエアフローメータ48からの吸入空気量Qa,シフトレバー70の操作位置を検出するシフトポジションセンサ71からのシフトポジション,アクセルペダル72の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ73からのアクセルペダルポジション,ブレーキペダル74の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ75からのブレーキペダルポジション,車速センサ76からの車速Vなどが入力ポートを介して入力されている。また、エンジンECU21からは、エンジン20を駆動するための種々の制御信号が図示しない出力ポート介して出力されている。例えば、エンジンECU21からは、燃料噴射弁26への駆動信号やスロットルバルブ24の開度を調節するスロットルモータ36への駆動信号,イグナイタと一体化されたイグニッションコイル38への制御信号,吸気バルブ28の開閉タイミングの変更可能な可変バルブタイミング機構49への制御信号などが出力ポートを介して出力されている。エンジンECU21は、実施例の冷却システム50の電子制御ユニット60と通信ポートを介して通信しており、必要に応じてエンジン20の運転状態に関するデータを電子制御ユニット60に送信している。
実施例の冷却システム50は、図1および図2に示すように、自動車10の走行に伴って導入される冷却風との熱交換を行なうラジエータ52と、低車速時や冷却水の高温時などにラジエータ52に冷却風を導入する冷却ファン53と、ラジエータ52の図1中上部に区画された冷却水流路とエンジン20の本体内部に形成された冷却水流路とを接続して循環流路を形成する本体冷却用循環管路54と、本体冷却用循環管路54におけるラジエータ52の出口付近に取り付けられた流量調節弁VA1と、浄化装置34の上流側の排気管35内に配置されエンジン20からの排気ガスと熱交換して浄化装置34などの排気系を冷却する排気系冷却部55aと、ラジエータ52の図1中下部に区画された冷却水流路と排気系冷却部55aに形成された冷却水流路とを接続して循環流路を形成する排気系冷却用循環管路55と、排気系冷却用循環管路55におけるラジエータ52の出口付近に取り付けられた流量調節弁VA2と、ラジエータ52をバイパスしてエンジン20の本体内部に形成された冷却水流路と接続するバイパス管路56と、エンジン20のクランクシャフト33に接続されエンジン20の駆動を伴って本体冷却用循環管路54やバイパス管路
56により形成される循環流路内の冷却水を循環させる循環ポンプ57と、同じくエンジン20のクランクシャフト33に接続されエンジン20の駆動を伴って排気系冷却用循環管路55により形成される循環流路内の冷却水を循環させる循環ポンプ58と、冷却水の温度に基づいて本体側循環管路54とバイパス管路56とに供給する冷却水を調節するサーモスタット59と、冷却システム全体を制御する電子制御ユニット60とを備える。
電子制御ユニット60は、CPU62を中心としたマイクロプロセッサとして構成されており、CPU62の他に処理プログラムを記憶するROM64やデータを一時的に記憶するRAM66、入出力ポート、通信ポートを備える。この電子制御ユニット60からは、冷却ファン53への駆動信号や流量調節弁VA1,VA2の図示しないアクチュエータへの駆動信号などが出力ポートを介して出力されている。また、電子制御ユニット60は、エンジンECU21と通信ポートを介して通信しており、各種データや制御指令をエンジンECU21に送信している。
こうして構成された実施例の冷却システム50の動作について説明する。図4は、実施例の冷却システム50の電子制御ユニット60により実行される冷却処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、所定時間毎(例えば、60msec毎)に繰り返し実行される。
冷却処理ルーチンが実行されると、電子制御ユニット60のCPU62は、まず、エンジン本体冷却要求F1や排気系冷却要求F2,車速Vなどのデータを入力する処理を行なう(ステップS100)。ここで、エンジン本体冷却要求F1や排気系冷却要求F2は、図示しない冷却要求設定処理ルーチンにより設定されたものをエンジンECU21から通信により入力するものとした。冷却要求設定処理では、エンジン本体冷却要求F1については、クランクポジションセンサ40により検出された回転数Neやエアフローメータ48により検出された吸入空気量Qaなどの運転状態や水温センサ42により検出された冷却水温Teに基づいてエンジン20の発熱量が多くその本体の冷却が必要なときには値1を発熱量が少なく冷却が不要なときには値0を設定することにより行なわれ、排気系冷却要求F2については、前述した回転数Neや吸入空気量Qaなどの運転状態や図示しないセンサにより検出された排気系の温度(排気ガスや触媒34aの温度など)に基づいて排気系の冷却が必要なときに値1を冷却が不要なときには値0を設定することにより行なわれる。また、車速Vは、車速センサ76により検出されたものをエンジンECU21から通信により入力するものとした。
こうしてデータを入力すると、排気系冷却要求F2の値を調べ(ステップS110)、排気系冷却要求F2が値0すなわち排気系の冷却は不要であると判定されたときには、流量調節弁VA1を全開にすると共に流量調節弁VA2を全閉とするよう流量調節弁VA1,VA2の図示しないアクチュエータを駆動制御して(ステップS120)、本ルーチンを終了する。これにより、ラジエータ52を通過した冷却水はエンジン20の本体側にのみ供給され、排気系冷却部35aには供給されなくなる。なお、エンジン20の本体側に流れる冷却水の温度は、サーモスタット58により所定の温度範囲内となるよう調節されることになる。
一方、排気系冷却要求F2が値1すなわち排気系の冷却が必要であると判定されたときには、車速Vが、所定車速Vhi以上であるか否か(ステップS130)、所定車速Vlo未満であるか否かを判定する(ステップS140)。ここで、所定車速Vhi,Vloは、ラジエータ52の放熱能力を3段階に判定するための閾値であり、ラジエータ52の容量や自動車10のラジエータグリルの形状,自動車10におけるラジエータ52の設置箇所などにより定められる。車速Vとラジエータ52の放熱能力との関係の一例を図5に示す。図5から解るように、ラジエータ52の放熱能力は、一般に車速Vが高くなるほど
高くなる傾向を示す。
車速Vが所定車速Vhi以上と判定されたときには、ラジエータ52の放熱能力はエンジン20の本体と排気系の両方を冷却するのに十分に高い状態にあると判断し、流量調節弁VA1,VA2を共に全開とするよう流量調節弁VA1,VA2の図示しないアクチュエータを駆動制御して(ステップS150)、本ルーチンを終了する。これにより、ラジエータ52を通過した冷却水はエンジン20の本体と排気系の両方に供給されることになる。したがって、車速Vが高くラジエータ52の放熱能力が高い状態にあるときには、エンジン20の本体の冷却を確保しながら残ったラジエータ52の放熱能力で排気系も冷却することができる。
車速Vが所定車速Vhi未満で所定車速Vlo以上と判定されたときには、エンジン本体冷却要求F1の値を調べる(ステップS160)。エンジン本体冷却要求F1が値0のときには、ラジエータ52の放熱能力は通常の状態にあるがエンジン20の本体の冷却はそれ程必要とされていないと判断し、流量調節弁VA1,VA2を共に全開として(ステップS150)、本ルーチンを終了する。この場合でも、エンジン20の本体の冷却を確保しながら残ったラジエータ52の放熱能力で排気系が冷却されることになる。一方、エンジン本体冷却要求F1が値1のときには、ラジエータ52の放熱能力は通常の状態でありしかもエンジン20の本体の冷却が必要な状態であるからエンジン20の本体の冷却を優先する必要があると判断し、流量調節弁VA1を全開とすると共に流量調節弁VA2を半開とし(ステップS170)、燃料噴射弁26から噴射される燃料が通常よりも増量されるよう燃料増量指令Fotpに所定値Floを設定すると共にこの燃料増量指令FotpをエンジンECU21に送信して(ステップS180)、本ルーチンを終了する。燃料増量指令Fotpを受信したエンジンECU21は、エアフローメータ48により検出された吸入空気量Qaに基づいて基本噴射量を設定し、基本噴射量に受信した燃料増量指令Fotpを含む各種補正係数を乗じて実行噴射量を設定することによりこの実行噴射量で燃料噴射制御を行なう。ここで、所定値Floは、流量調節弁VA2が半開の状態でエンジン20の排気系の冷却を十分に行なうために必要な燃料の増量分としてラジエータ52の特性やエンジン20の特性などにより定められる。したがって、流量調節弁VA2を全開とする場合に比してラジエータ52からエンジン20の排気系に供給される冷却水の量が少なくなるが、燃料噴射弁26から噴射する燃料を通常よりも増量するから、エンジン20の排気系の冷却に不足が生じることがない。
車速Vが所定車速Vlo未満と判定されたときには、エンジン本体冷却要求F1の値1を調べ(ステップS190)、エンジン本体冷却要求F1が値0のときには、ラジエータ52の放熱能力は低い状態にあるがエンジン20の本体の冷却がそれ程必要とされていないために若干の冷却水をエンジン20の排気系に供給できると判断して、流量調節弁VA1を全開とすると共に流量調節弁VA2を半開とし(ステップS170)、エンジン20の排気系の冷却に不足が生じないよう燃料増量指令Totpに所定値Floを設定すると共にこの燃料増量指令FotpをエンジンECU21に送信して(ステップS180)、本ルーチンを終了する。一方、エンジン本体冷却要求F1が値1のときには、ラジエータ52の放熱能力は低い状態にありしかもエンジン20の本体の冷却も必要であるからエンジン20の排気系に冷却水を供給するための余裕はないと判断し、流量調節弁VA1を全開とすると共に流量調節弁VA2を全閉とし(ステップS200)、燃料増量指令Fotpに所定値Fhiを設定すると共にこの燃料増量指令FotpをエンジンECU21に送信して(ステップS210)、本ルーチンを終了する。ここで、所定値Fhiは、燃料の増量だけでエンジン20の排気系の冷却を十分とするために必要な量として定められる。なお、所定値Fhiは、所定値Floよりも大きな値として定められることは言うまでもない。したがって、ラジエータ52からはエンジン20の排気系に冷却水は一切供給されなくなるが、燃料噴射弁26から噴射する燃料の増量によってエンジン20の排気系の冷
却は確保される。なお、車速Vが低いためにエンジン20の本体の冷却に不足が生じるときには冷却ファン53が駆動される場合がある。
以上説明した実施例の冷却システム50によれば、車速Vとエンジン20の発熱量に基づいてエンジン20の本体の冷却に用いられるラジエータ52からエンジン20の排気系へ供給する冷却水の量を調節するから、エンジン20の本体の冷却は確保しながらラジエータ52からの冷却水を用いてエンジン20の排気系の冷却をより適切に行なうことができる。しかも、ラジエータ52からの冷却水だけでは不足する分を燃料噴射弁26から噴射する燃料を増量して補うから、ラジエータ52の容量を大きくすることなくエンジン20の排気系の冷却を十分に行なうことができ、エンジン20の排気系を冷却するために常に燃料噴射弁26から噴射する燃料を増量するものに比して燃費をより向上させることができる。
実施例の冷却システム50では、車速Vに基づいてラジエータ52の放熱能力を3段階に判定するものとしたが、2段階あるいは4段階以上に判定するものとしてもよいし無段階に判定するものとしてもよい。この場合、判定されたラジエータ52の放熱能力が高いほどラジエータ52からエンジン20の排気系に供給される冷却水の量が多くなるように流量調節弁VA2の開度を調節すればよい。
実施例の冷却システム50では、排気系冷却部55aを浄化装置34の上流側に配置し、ラジエータ52からの冷却水を排気系冷却部55aに供給してエンジン20の排気ガスを冷却することにより浄化装置34の冷却を行なうものとしたが、浄化装置34に排気系冷却部55aを直接配置して浄化装置34を直接冷却するものとしてもよい。また、エンジン20の排気系の冷却は、浄化装置34に限られず、高温の排気ガスに曝されることにより影響を受ける他の如何なる構成部品の冷却であってもよい。
実施例の冷却システム50では、ラジエータ52からの冷却水の供給だけではエンジン20の排気系の冷却に不足が生じるときにはその不足分を燃料噴射弁26から噴射する燃料の増量により賄うものとしたが、燃料の増量は行なわないものとしてもよい。
実施例の冷却システム50では、エンジン20を搭載する自動車10に適用して説明したが、移動により導入される外気と熱交換可能な熱交換器により冷却される内燃機関を搭載する移動体であれば、自動車に限られず、船舶や航空機などの他の移動体にも適用可能である。
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、自動車産業に利用可能である。
本発明の一実施形態としてのエンジン20を冷却する冷却システム50の構成の概略を示す構成図である。 エンジン20と冷却システム50とが自動車10に搭載されている様子を説明する説明図である。 エンジン20の構成の概略を示す構成図である。 実施例の冷却システム50の電子制御ユニット60により実行される冷却処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。 車速Vとラジエータ52の放熱能力との関係を示す説明図である。
符号の説明
10 自動車、20 エンジン、21 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、22 エアクリーナ、24 スロットルバルブ、26 燃料噴射弁、28 吸気バルブ、30 点火プラグ、32 ピストン、33 クランクシャフト、34 浄化装置、34a 触媒、35 排気管、36 スロットルモータ、38 イグニッションコイル、40 クランクポジションセンサ、42 水温センサ、44 カムポジションセンサ、46 スロットルポジションセンサ、48 エアフローメータ、49 可変バルブタイミング機構、50 冷却システム、52 ラジエータ、53 冷却ファン、54 本体冷却用循環管路、55 排気系冷却用循環管路、55a 排気系冷却部、56 バイパス管路、57,58 循環ポンプ、59 サーモスタット、60 電子制御ユニット、62 CPU、64 ROM、66 RAM、70 シフトレバー、71 シフトポジションセンサ、72 アクセルペダル、73 アクセルペダルポジションセンサ、74 ブレーキペダル、75 ブレーキペダルポジションセンサ、76 車速センサ。

Claims (7)

  1. 移動体に搭載された内燃機関の冷却システムであって、
    前記移動体の移動により導入される外気と熱交換可能な熱交換器と、
    該熱交換器を通過した冷却媒体の少なくとも一部を内燃機関本体に供給すると共に残余を切替可能な供給状態をもって前記内燃機関の排気系に供給する冷媒供給手段と、
    前記移動体の移動速度と前記内燃機関本体の発熱状態とに基づいて前記内燃機関の排気系への冷却媒体の供給状態が切り替えられるよう前記冷媒供給手段を制御する制御手段と
    を備える内燃機関の冷却システム。
  2. 前記制御手段は、前記内燃機関本体の冷却が前記内燃機関の排気系の冷却に優先して行なわれるよう前記冷媒供給手段を制御する手段である請求項1記載の内燃機関の冷却システム。
  3. 前記制御手段は、前記移動体の移動速度が高いほど前記内燃機関の排気系への冷却媒体の供給量が多くなる傾向に前記冷媒供給手段を制御する手段である請求項1または2記載の内燃機関の冷却システム。
  4. 前記制御手段は、前記移動体の移動速度が所定速度未満のときには前記熱交換器を通過した冷却媒体のすべてが前記内燃機関本体に供給され、前記移動体の移動速度が前記所定速度以上のときには前記熱交換器を通過した冷却媒体の一部が前記内燃機関本体に供給されると共に残余が前記内燃機関の排気系に供給されるよう前記冷媒供給手段を制御する手段である請求項1ないし3いずれか記載の内燃機関の冷却システム。
  5. 前記制御手段は、前記内燃機関本体の発熱量が少ないほど前記内燃機関の排気系への冷却媒体の供給量が多くなる傾向に前記冷媒供給手段を制御する手段である請求項1ないし4いずれか記載の内燃機関の冷却システム。
  6. 請求項1ないし5いずれか記載の内燃機関の冷却システムであって、
    前記内燃機関に燃料を供給する燃料供給手段を備え、
    前記制御手段は、前記内燃機関の排気系を冷却する際に該内燃機関の排気系への冷却媒体の供給では不足する分が該内燃機関に供給する燃料の増量により補われるよう前記燃料供給手段を制御する手段である
    内燃機関の冷却システム。
  7. 請求項1ないし6いずれか記載の内燃機関の冷却システムを搭載する移動体。
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