JP2022035783A - 車両 - Google Patents

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歩夢 高橋
Ayumu Takahashi
良太 岩崎
Ryota Iwasaki
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Abstract

【課題】ポンプの大型化を抑制しつつエンジンの吸気管などの保護を図る。【解決手段】第1流路弁および第2流路弁が共に開弁しているときには、第1流路弁および第2流路弁のうちの少なくとも1つが閉弁しているときに比して、エンジンの排気を吸気に還流させる還流量が制限されるように排気再循環装置を制御する。これにより、第3分岐流路に流通させる冷却水の最大流量が少ないときに、連絡管を流通する排気に対する熱交換部による冷却性能が不足するのを抑制し、エンジンの吸気管に高温の排気が供給されるのを抑制することができる。この結果、ポンプの大型化を抑制しつつ、エンジン、特に吸気管などの保護を図ることができる。【選択図】図3

Description

本発明は、車両に関する。
従来、この種の車両としては、エンジンと、ラジエータと、エンジンとラジエータとの間に冷却水を循環させるポンプとを備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この車両では、ポンプを駆動するモータの回転数により冷却水の流量を制御している。
特開2002-161748号公報
近年、車両に搭載される冷却装置の構成の一つとして、第1~第3分岐流路が互いに並列の分岐流路部を一部に有する冷却水の循環流路と、第1分岐流路に設けられた第1流路弁と、第2分岐流路に設けられた第2流路弁と、循環流路の冷却水を圧送するポンプと、を備える構成が考えられている。この構成の冷却装置において、第1流路弁および第2流路弁が共に開弁しているときには、第1流路弁および第2流路弁のうちの少なくとも1つが閉弁しているときに比して、第3分岐流路を流通可能な冷却水の最大流量が少なくなる。第3分岐流路が、エンジンの排気を吸気管に還流させる排気再循環装置において循環流路の冷却水と排気との熱交換を行なう熱交換部を経由するように構成されている場合、冷却水により排気を十分に冷却できないと、エンジンの吸気管に高温の排気が供給され、エンジンの吸気管などが溶損するなどの不都合を生じる可能性がある。第3分岐流路に流通させる冷却水の流量を多くするためにポンプを大型化することも考えられるものの、この場合、ポンプの製造コストや電力消費の増加を招いてしまう。
本発明の車両は、ポンプの大型化を抑制しつつエンジンの吸気管などの保護を図ることを主目的とする。
本発明の車両は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の車両は、
エンジンと、
前記エンジンの排気管と吸気管とを連絡する連絡管、前記連絡管に設けられたバルブを有する排気再循環装置と、
前記エンジンからの動力を変速して駆動輪に伝達する変速機と、
第1分岐流路と第2分岐流路と第3分岐流路とが互いに並列の分岐流路部を一部に有する冷却水の循環流路、および、前記循環流路の冷却水を圧送するポンプを有し、前記第1分岐流路は、前記循環流路の冷却水と前記変速機のオイルとの熱交換を行なう第1熱交換部を経由するように構成され、前記第1分岐流路には、第1流路弁が設けられ、前記第2分岐流路は、前記循環流路の冷却水と前記車室内の空調を行なう空調装置を含む少なくとも1つの機器の冷却水との熱交換を行なう第2熱交換部を経由するように構成され、前記第2分岐流路には、第2流路弁が設けられ、前記第3分岐流路は、前記循環流路の冷却水と前記連絡管を流通する排気との熱交換を行なう第3熱交換部を経由するように構成される冷却装置と、
制御装置と、
を備える車両であって、
前記制御装置は、前記第1流路弁および前記第2流路弁が共に開弁しているときには、前記第1流路弁および前記第2流路弁のうちの少なくとも1つが閉弁しているときに比して、前記エンジンの排気を吸気に還流させる還流量が制限されるように前記排気再循環装置を制御する、
ことを要旨とする。
この本発明の車両では、第1流路弁および第2流路弁が共に開弁しているときには、第1流路弁および第2流路弁のうちの少なくとも1つが閉弁しているときに比して、エンジンの排気を吸気に還流させる還流量が制限されるように排気再循環装置を制御する。これにより、第3分岐流路に流通させる冷却水の最大流量が少ないときに、連絡管を流通する排気に対する熱交換部による冷却性能が不足するのを抑制し、エンジンの吸気管に高温の排気が供給されるのを抑制することができる。この結果、ポンプの大型化を抑制しつつ、エンジン、特に吸気管などの保護を図ることができる。
本発明の車両において、前記制御装置は、前記第1流路弁および前記第2流路弁が共に開弁しているときには、前記エンジンの回転数および/または負荷率に基づいて前記還流量の許容量を設定し、前記還流量が前記許容量以下に制限されるように前記排気再循環装置を制御するものとしてもよい。こうすれば、還流量をより適切に制限することができる。
本発明の一実施例としての自動車10の構成の概略を示す構成図である。 冷却装置90の構成の概略を示す構成図である。 電子制御ユニット70により実行される処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。 第1流路弁98a、第2流路弁98b、目標EGR量Vegr*の時間変化の様子の一例を示す説明図である。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としての自動車10の構成の概略を示す構成図であり、図2は、冷却装置90の構成の概略を示す構成図である。実施例の自動車10は、図示するように、エンジン12と、排気再循環装置(以下、「EGR(Exhaust Gas Recirculation)装置」という)50と、エンジン12のクランクシャフト14に接続されると共にデファレンシャルギヤ62を介して駆動輪64a,64bに接続されエンジン12からの動力を変速して駆動輪64a,64bに伝達する変速機60と、冷却装置90と、車両全体の制御を行なう電子制御ユニット70とを備える。ここで、変速機60としては、有段変速機が用いられるものとしてもよいし、無段変速機が用いられるものとしてもよい。
エンジン12は、例えばガソリンや軽油などの燃料を用いて動力を出力する内燃機関として構成されている。このエンジン12は、エアクリーナ22により清浄された空気を吸気管23に吸入してスロットルバルブ24やサージタンク25の順に流通させると共に吸気管23のサージタンク25よりも下流側で燃料噴射弁26から燃料を噴射し、空気と燃料とを混合する。そして、この混合気を吸気バルブ28を介して燃焼室29に吸入し、点火プラグ30による電気火花によって爆発燃焼させる。そして、爆発燃焼によるエネルギにより押し下げられるピストン32の往復運動をクランクシャフト14の回転運動に変換する。燃焼室29から排気バルブ31を介して排気管33に排出される排気は、一酸化炭素(CO)や炭化水素(HC)、窒素酸化物(NOx)の有害成分を浄化する触媒(三元触媒)34aを有する浄化装置34を介して外気に排出されると共に、EGR装置50を介して吸気管23に供給(還流)される。
EGR装置50は、EGR管52とEGRバルブ54とEGRクーラ(第3熱交換部)56とを備える。EGR管52は、排気管33の浄化装置34よりも下流側と吸気管23のサージタンク25とを連絡する。EGRバルブ54は、EGR管52に設けられており、弁座54aおよび弁体54bを有する。弁座54aは、EGR管52の内径よりも小さい径の穴を有する。弁体54bは、ステッピングモータ55により駆動され、弁体54bの軸方向(図中上下方向)に移動する。このEGRバルブ54は、弁体54bが弁座54aに接近する側(図中下側)に移動して弁体54bの先端部(図中下端部)が弁座54aの穴を塞ぐことにより閉弁する。また、EGRバルブ54は、弁体54bが弁座54aから離間する側(図中上側)に移動して弁体54bの先端部が弁座54aから離間して弁座54aの穴を開口させることにより開弁する。EGRクーラ56は、EGR管52のEGRバルブ54よりも排気管33側に設けられ、冷却装置90の冷却水とEGR管52を流通する排気との熱交換を行なう。このEGR装置50は、ステッピングモータ55によってEGRバルブ54の開度を調節することにより、排気管33の排気の還流量を調節して吸気管23に還流させる。エンジン12は、このようにして空気と排気と燃料との混合気を燃焼室29に吸引することができる。以下、この排気の還流を「EGR」といい、排気の還流量を「EGR量」という。
冷却装置90は、図2に示すように、循環流路92とポンプ99とを備える。循環流路92は、単一の流路部93と、流路部93の下流側および上流側にそれぞれ上流側および下流側が接続される流路部(分岐流路部)94と、で冷却水が循環するように形成されている。流路部93は、エンジン12を経由するように構成されている。流路部94は、互いに並列の第1~第4分岐流路94a~94dを有する。第1分岐流路94aは、熱交換部96aを経由するように構成されている。熱交換部96aは、循環流路92の冷却水と変速機60のオイルとの熱交換を行なう。第1分岐流路94aには、第1流路弁98aが設けられている。第2分岐流路94bは、熱交換部96bを経由するように構成されている。熱交換部96bは、循環流路92の冷却水と、車室内の空調を行なう空調装置の冷却媒体やウィンドウの曇りを除去するデフロスタの冷却媒体との熱交換を行なう。第2分岐流路94bには、第2流路弁98bが設けられている。第3分岐流路94cは、上述のEGRクーラ56を経由するように構成されている。EGRクーラ56は、上述したように、循環流路92の冷却水とEGR管52を流通する排気との熱交換を行なう。第4分岐流路94dは、ラジエータ97を経由するように構成されている。ラジエータ97は、循環流路92の冷却水と空気(走行風など)との熱交換を行なう。第4分岐流路94dには、サーモスタット98dが設けられている。サーモスタット98dは、冷却水の温度が所定温度未満のときには閉成し、冷却水の温度が所定温度以上のときには開成する。ポンプ99は、循環流路92の流路部93に設けられ、冷却水を圧送する。
電子制御ユニット70は、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMや、データを一時的に記憶するRAM、入出力ポートを備える。電子制御ユニット70には、エンジン12を運転制御するのに必要な各種センサからの信号が入力ポートを介して入力される。
電子制御ユニット70に入力される信号としては、例えば、エンジン12のクランクシャフト14の回転位置を検出するクランクポジションセンサ40からのクランク角θcrや、エンジン12の冷却水の温度を検出する水温センサ42からの冷却水温Twを挙げることができる。吸気バルブ28を開閉するインテークカムシャフトの回転位置や排気バルブ31を開閉するエキゾーストカムシャフトの回転位置を検出するカムポジションセンサ44からのカム角θci,θcoも挙げることができる。スロットルバルブ24のポジションを検出するスロットルポジションセンサ46からのスロットル開度THや、吸気管23に取り付けられたエアフローメータ48からの吸入空気量Qa、吸気管23に取り付けられた温度センサ49からの吸気温Ta、サージタンク25に取り付けられた圧力センサ57からのサージタンク25内の圧力の検出値としての検出吸気圧Pindも挙げることができる。排気管33に取り付けられた空燃比センサ35aからの空燃比AFや、排気管33に取り付けられた酸素センサ35bからの酸素信号O2も挙げることができる。イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号IGや、シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSPも挙げることができる。アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accや、ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP、車速センサ88からの車速Vも挙げることができる。
電子制御ユニット70からは、エンジン12を運転制御するための各種制御信号が出力ポートを介して出力される。電子制御ユニット70から出力される信号としては、例えば、スロットルバルブ24のポジションを調節するスロットルモータ36への制御信号や、燃料噴射弁26への制御信号、点火プラグ30への制御信号、EGRバルブ54の開度を調整するステッピングモータ55への制御信号を挙げることができる。また、変速機60への制御信号も挙げることができる。さらに、冷却装置90の第1流路弁98aや第2流路弁98b、ポンプ99への制御信号も挙げることができる。
電子制御ユニット70は、クランクポジションセンサ40からのクランク角θcrに基づいてエンジン12の回転数Neを演算している。また、電子制御ユニット70は、エアフローメータ48からの吸入空気量Qaとエンジン12の回転数Neとに基づいて、エンジン12の負荷率(エンジン12の1サイクルあたりの行程容積に対する1サイクルで実際に吸入される空気の容積の割合)KLも演算している。
こうして構成された実施例の自動車10では、電子制御ユニット70は、アクセル開度Accや車速Vに基づいて変速機60の目標変速段Gs*を設定し、変速機60の変速段Gsが目標変速段Gs*となるように変速機60を制御する。また、アクセル開度Accや車速V、変速機60の変速段Gsに基づいてエンジン12の目標トルクTe*を設定し、エンジン12が目標トルクTe*に基づいて運転されるように、エンジン12の運転制御(例えば、吸入空気量制御や燃料噴射制御、点火制御など)や、EGR装置50の制御を行なう。
ここで、EGR装置50の制御では、エンジン12の運転ポイント(目標トルクTe*および回転数Ne)などに基づいて要求EGR量Vegrtgを設定し、設定した要求EGR量Vegrtgに基づいて目標EGR量Vegr*を設定し、目標EGR量Vegr*に基づいてEGRバルブ54の目標開度Ov*を設定し、EGRバルブ54の目標開度Ov*に基づいてステッピングモータ55を制御する。
次に、こうして構成された実施例の自動車10の動作、特に目標EGR量Vegr*を設定するときのの動作について説明する。図3は、電子制御ユニット70により実行される処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、繰り返し実行される。
図3の処理ルーチンが実行されると、電子制御ユニット70は、最初に、開弁フラグFv1,Fv2や、エンジン12の回転数Ne、エンジン12の負荷率KL、要求EGR量Vegrtgなどのデータを入力する(ステップS100)。ここで、開弁フラグFv1,Fv2は、図示しない開弁フラグ設定ルーチンにより設定された値が入力される。開弁フラグ設定ルーチンでは、電子制御ユニット70は、第1流路弁98aが閉弁していると判断したときには、開弁フラグFv1に値0を設定し、第1流路弁98aが開弁していると判断したときには、開弁フラグFv1に値1を設定する。また、第2流路弁98bが閉弁していると判断したときには、開弁フラグFv2に値0を設定し、第2流路弁98bが開弁していると判断したときには、開弁フラグFv2に値1を設定する。ここで、第1流路弁98aは、基本的には、トリップ中(システム起動からシステム停止までの間)は、常に開弁している。第2流路弁98bは、基本的には、空調装置やデフロスタが作動しているときに開弁している。エンジン12の回転数Neは、クランク角θcrに基づいて演算された値が入力される。エンジン12の負荷率KLは、吸入空気量Qaと回転数Neとに基づいて演算された値が入力される。要求EGR量Vegrtgは、エンジン12の運転ポイント(目標トルクTe*および回転数Ne)などに基づいて設定された値が入力される。
こうしてデータを入力すると、開弁フラグFv1,Fv2の値を調べる(ステップS110,S120)。この処理は、第1流路弁98aや第2流路弁98bが開弁しているか否か判定する処理である。開弁フラグFv1が値0のときや開弁フラグFv2が値0のとき、即ち、第1流路弁98aおよび第2流路弁98bのうちの少なくとも1つが閉弁しているときには、第3分岐流路94cに流通させる冷却水の流量を比較的多くすることができると判断し、要求EGR量Vegrtgを目標EGR量Vegr*に設定して(ステップS130)、本ルーチンを終了する。
ステップS110で開弁フラグFv1が値1で且つステップS120で開弁フラグFv2が値1のとき、即ち、第1流路弁98aおよび第2流路弁98bが共に開弁しているときには、第3分岐流路94cに流通させる冷却水の流量を比較的多くすることができないと判断し、エンジン12の回転数Neと負荷率KLとに基づいて許容EGR量Vlimを設定し(ステップS140)、要求EGR量Vegrtgを許容EGR量Vlimで制限(上限ガード)した値を目標EGR量Vegr*に設定して(ステップS150)、本ルーチンを終了する。ここで、許容EGR量Vlimは、第1流路弁98aおよび第2流路弁98bが共に開弁しているとき(第3分岐流路94cに流通させる冷却水の流量を比較的多くすることができないとき)において、吸気管23の溶損などの不具合を抑制可能なEGR量の上限やそれよりも若干少ない値として予め実験や解析により設定され、例えば、エンジン12の回転数Neおよび負荷率KLが中程度のときに最大となるように設定される。
このように、要求EGR量Vegrtgを許容EGR量Vlimで制限(上限ガード)した値を目標EGR量Vegr*に設定することにより、EGR管52を流通する排気に対するEGRクーラ56による冷却性能が不足するのを抑制し、吸気管23に高温の排気が供給されるのを抑制することができる。なお、第3分岐流路94cに流通させる冷却水の量を多くするためにポンプ99を大型化することも考えられるが、この場合、ポンプ99の製造コストや電力消費の増加を招いてしまう。以上のことから、実施例の制御を行なうことにより、ポンプ99の大型化を抑制しつつ、エンジン12、特に吸気管23などの保護を図ることができると言える。
図4は、第1流路弁98a、第2流路弁98b、目標EGR量Vegr*の時間変化の様子の一例を示す説明図である。図示するように、第1流路弁98aおよび第2流路弁98bのうちの少なくとも1つが閉弁しているときには(~時刻t2)、要求EGR量Vertgを目標EGR量Vegr*に設定してEGR装置50を制御する。一方、第1流路弁98aおよび第2流路弁98bが共に開弁しているときには(時刻t2~)、要求EGR量Vegrtgを許容EGR量Vlimで制限(上限ガード)した値を目標EGR量Vegr*に設定してEGR装置50を制御する。これにより、第3分岐流路94cに流通させる冷却水の最大流量が少ないときに、EGR管52を流通する排気に対するEGRクーラ56による冷却性能が不足するのを抑制し、吸気管23に高温の排気が供給されるのを抑制することができる。この結果、ポンプ99の大型化を抑制しつつ、エンジン12、特に吸気管23などの保護を図ることができる。なお、時刻t2よりも後に、第1流路弁98aおよび第2流路弁98bのうちの少なくとも1つが閉弁すると、図示していないが、要求EGR量Vegrtgを目標EGR量Vegr*に設定してEGR装置50を制御する。
以上説明した実施例の自動車10では、第1流路弁98aおよび第2流路弁98bが共に開弁しているときには、要求EGR量Vegrtgを許容EGR量Vlimで制限(上限ガード)した値を目標EGR量Vegr*に設定してEGR装置50を制御する。これにより、第3分岐流路94cに流通させる冷却水の最大流量が少ないときに、EGR管52を流通する排気に対するEGRクーラ56による冷却性能が不足するのを抑制し、吸気管23に高温の排気が供給されるのを抑制することができる。この結果、実施例の制御を行なうことにより、ポンプ99の大型化を抑制しつつ、エンジン12、特に吸気管23などの保護を図ることができる。
実施例の自動車10では、許容EGR量Vlimは、エンジン12の回転数Neおよび負荷率KLに基づいて設定されるものとした。しかし、許容EGR量Vlimは、エンジン12の回転数Neおよび負荷率KLのうちの何れか一方に基づいて設定されるものとしてもよいし、予め定められた一定値が設定されるものとしてもよい。
実施例の自動車10では、第1流路弁98aおよび第2流路弁98bが共に開弁しているときには、要求EGR量Vegrtgを許容EGR量Vlimで制限(上限ガード)して目標EGR量Vegr*を設定してEGR装置50を制御するものとした。しかし、第1流路弁98aおよび第2流路弁98bが共に開弁しているときには、第1流路弁98aおよび第2流路弁98bのうちの少なくとも1つを閉弁しているときに比してEGR量が制限されるようにEGR装置50を制御するものであればよく、例えば、要求EGR量Vegrtgに値1よりも小さい係数を乗じた値を目標EGR量Vegr*に設定してEGR装置50を制御するものとしてもよい。
実施例の自動車10では、エンジン12と、エンジン12からの動力を変速して駆動輪64a,64bに伝達する変速機60とを備えるものとした。しかし、エンジン12および変速機60に加えて、変速機60の入力軸に動力を入出力可能な第1モータを備えるものとしたり、変速機60の出力軸に動力を入出力可能な第2モータを備えるものとしたりしてもよい。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、エンジン12が「エンジン」に相当し、EGR装置50が「排気再循環装置」に相当し、変速機60が「変速機」に相当し、冷却装置90が「冷却装置」に相当し、電子制御ユニット70が「制御装置」に相当する。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、車両の製造産業などに利用可能である。
10 自動車、12 エンジン、14 クランクシャフト、22 エアクリーナ、23
吸気管、24 スロットルバルブ、25 サージタンク、26 燃料噴射弁、28 吸気バルブ、29 燃焼室、30 点火プラグ、31 排気バルブ、32 ピストン、33
排気管、34 浄化装置、35a 空燃比センサ、35b 酸素センサ、36 スロットルモータ、40 クランクポジションセンサ、42 水温センサ、44 カムポジションセンサ、46 スロットルポジションセンサ、48 エアフローメータ、49 温度センサ、50 EGR装置、52 EGR管、54 EGRバルブ、54a 弁座、54b 弁体、55 ステッピングモータ、56 EGRクーラ、57 圧力センサ、60 変速機、62 デファレンシャルギヤ、64a,64b 駆動輪、70 電子制御ユニット、90 冷却装置、92 循環流路、93,94 流路部、94a 第1分岐流路、94b 第2分岐流路、94c 第3分岐流路、94d 第4流路部、96a,96b 熱交換部、97 ラジエータ、98a 第1流路弁、98b 第2流路弁、98d サーモスタット、99 ポンプ。

Claims (1)

  1. エンジンと、
    前記エンジンの排気管と吸気管とを連絡する連絡管、前記連絡管に設けられたバルブを有する排気再循環装置と、
    前記エンジンからの動力を変速して駆動輪に伝達する変速機と、
    第1分岐流路と第2分岐流路と第3分岐流路とが互いに並列の分岐流路部を一部に有する冷却水の循環流路、および、前記循環流路の冷却水を圧送するポンプを有し、前記第1分岐流路は、前記循環流路の冷却水と前記変速機のオイルとの熱交換を行なう第1熱交換部を経由するように構成され、前記第1分岐流路には、第1流路弁が設けられ、前記第2分岐流路は、前記循環流路の冷却水と前記車室内の空調を行なう空調装置を含む少なくとも1つの機器の冷却水との熱交換を行なう第2熱交換部を経由するように構成され、前記第2分岐流路には、第2流路弁が設けられ、前記第3分岐流路は、前記循環流路の冷却水と前記連絡管を流通する排気との熱交換を行なう第3熱交換部を経由するように構成される冷却装置と、
    制御装置と、
    を備える車両であって、
    前記制御装置は、前記第1流路弁および前記第2流路弁が共に開弁しているときには、前記第1流路弁および前記第2流路弁のうちの少なくとも1つが閉弁しているときに比して、前記エンジンの排気を吸気に還流させる還流量が制限されるように前記排気再循環装置を制御する、
    車両。
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