JP2006037840A - 内燃機関用消音器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 構造の簡素化を図ると共に消音性能の向上を図り、かつ排気音質の調整幅を広げることができる内燃機関用消音器を提供する。
【解決手段】 筒体42内に消音室としての各チャンバー45a,45b,45cを形成してなるマフラー装置40において、前記筒体42がその内外で重なる外筒51,中間筒52,及び内筒53を有しており、かつ各筒51,52,53間の間隙を利用して二層の空間部54,55が形成され、これら各空間部54,55の一つを真空層54Aとすると共に、他の一つをグラスウール充填層55Aとしたことを特徴とする。
【選択図】 図2

Description

この発明は、自動二輪車等の車両に好適な内燃機関用消音器に関する。
従来、内燃機関用消音器として、その筒体を外筒と内筒とを有してなる二重構造とし、各筒間の間隙を利用して形成された空間部を真空層として構成することで、排気騒音の筒体外部への伝播を抑えて消音性能を向上させたものがある(例えば、特許文献1参照。)。
特開昭61−294114号公報
しかしながら、上記消音器においては、消音性能の向上を図るべく筒体の前後端部が分割構成とされていることから構造が複雑化するという問題がある。
また、車両に適用される内燃機関用消音器の場合、消音性能の他に排気音質も考慮する必要があるため、上述の構成に対し、消音性能のさらなる向上に加え、排気音質の調整幅を広げるような構成がさらに期待されるところである。
そこでこの発明は、構造の簡素化を図ると共に消音性能の向上を図り、かつ排気音質の調整幅を広げることができる内燃機関用消音器を提供する。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、筒体(例えば実施例の筒体42)内に消音室(例えば実施例の各チャンバー45a,45b,45c)を形成してなる内燃機関用消音器(例えば実施例のマフラー装置40)において、前記筒体がその内外で少なくとも三重の筒部材(例えば実施例の外筒51,中間筒52,内筒53)を有しており、かつ各筒部材間の間隙を利用して少なくとも二層の空間部(例えば実施例の各空間部54,55)が形成され、これら各空間部の少なくとも一つを真空層(例えば実施例の真空層54A)とすると共に、少なくとも他の一つを吸音断熱材充填層(例えば実施例のグラスウール充填層55A)としたことを特徴とする。
この構成によれば、真空層と吸音断熱材充填層との二層で排気騒音及び熱の伝播を抑えることで、消音及び断熱性能を高めることが可能となる。
また、真空層と吸音断熱材充填層とに異なる消音特性を持たせることで、排気音質の調整幅を広げることが可能となる。
請求項2に記載した発明は、前記吸音断熱材充填層よりも外周側に前記真空層を配したことを特徴とする。
この構成によれば、筒体の外周側における排気熱の伝播自体を遮断して該外周側の温度上昇を効果的に抑えることが可能となる。
このとき、請求項3に記載した発明のように、前記筒体の外周側の筒部材(例えば実施例の外筒51)に他部品との連結部材(例えば実施例の連結ステー56)を直接取り付けた構成であっても、該連結部材が高温になることを防止できる。
請求項4に記載した発明は、前記筒体の外周側に前記真空層を配し、かつ該真空層を形成する筒部材(例えば実施例の外筒51)を単一の部材としたことを特徴とする。
この構成によれば、筒体の外面に筒部材の継ぎ目が現れることがなく、かつ真空層の気密性の確保を容易にできる。
ここで、請求項5に記載した発明のように、筒体(例えば実施例の筒体42)内に消音室(例えば実施例の各チャンバー45a,45b,45c)を形成してなる内燃機関用消音器(例えば実施例のマフラー装置40)において、前記筒体がその内外で少なくとも三重の筒部材(例えば実施例の外筒51,中間筒52,内筒53)を有しており、かつ各筒部材間の間隙を利用して少なくとも二層の空間部(例えば実施例の各空間部54,55)が形成され、これら各空間部の少なくとも一つを真空層(例えば実施例の真空層54A)とすると共に、当該消音器をシート(例えば実施例のピリオンシート20)真下に配置した構成であってもよい。
すなわち、当該消音器を自動二輪車等の車両に適用した場合に、これを車両のシート下に配置することで車体幅が狭まり、かつシートへの排気熱の伝播が抑えられる。
同様に、請求項6に記載した発明のように、筒体(例えば実施例の筒体42)内に消音室(例えば実施例の各チャンバー45a,45b,45c)を形成してなる内燃機関用消音器(例えば実施例のマフラー装置40)において、前記筒体がその内外で少なくとも二重の筒部材(例えば実施例の外筒51,中間筒52,内筒53)を有しており、かつ各筒部材間の間隙を利用して形成された空間部(例えば実施例の各空間部54,55)の少なくとも一つを真空層(例えば実施例の真空層54A)とすると共に、当該消音器をその外表面を露出させた状態でそのままシート(例えば実施例のピリオンシート20)真下に配置した構成であってもよい。
すなわち、当該消音器に防熱カバー等を設けることなくこれをシート下に配置しても、該シートへの排気熱の伝播が抑えられるのである。
請求項1に記載した発明によれば、従来の如く筒体の前後端部を分割構成とする必要がなく、構造の簡素化を図ることができる。また、排気音質の調整幅を広げることで、商品性の向上を図ることができる。
請求項2,3に記載した発明によれば、筒体周辺の熱対策を不要とし、小型軽量化による設計自由度の向上を図ることができる。
請求項4に記載した発明によれば、外観を良好にして商品性を向上できると共に、気密性の確保を容易にして製造工数を削減できる。
請求項5,6に記載した発明によれば、車体幅を狭めつつシートの温度上昇を抑えた車体構造を提供できると共に、防熱カバー等を不要としてコスト及び重量を削減できる。
以下、この発明の実施例を図面を参照して説明する。なお、以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ車両における向きと同一とする。また、図中矢印FRは車両前方を、矢印LHは車両左方を、矢印UPは車両上方をそれぞれ示す。
図1に示すように、自動二輪車(車両)1の前輪2を軸支するフロントフォーク3はステアリングステム4を介して車体フレーム5の前端部に設けられたヘッドパイプ6に操舵可能に枢支される。ヘッドパイプ6からは車体フレーム5のメインフレーム7が斜め下後方に延び、その後端部が下方に屈曲してピポットプレート8に連なる。また、メインフレーム7の後部には斜め上後方に延びるシートフレーム9の前端部が接続される。
ピボットプレート8にはピボット軸11を介してスイングアーム13の基端部がスイング可能に取り付けられ、このスイングアーム13の先端部には後輪12が軸支される。スイングアーム13の基端側の上部にはクッションユニット14の上端部が取り付けられ、このクッションユニット14の下端部がリンク機構15を介してピボット軸11よりも下位置でピボットプレート8に連結される。
メインフレーム7の上方には燃料タンクカバー17が、メインフレーム7の下方には水冷式直列四気筒型のエンジン(内燃機関)18が各々搭載される。また、燃料タンクカバー17の後方には運転者用のシート19及び後部搭乗者用のピリオンシート20が設けられる。ピボットプレート8の後部には運転者用のステップ21が取り付けられ、シートフレーム9の下部には後部搭乗者用のステップ22が取り付けられる。燃料タンクカバー17の内側には、その前部にエアクリーナケース34が、後部に燃料タンク本体17aがそれぞれ配設される。
フロントフォーク3の上端部にはハンドル23が取り付けられる。また、フロントフォーク3の下端部にはキャリパブラケットを介してブレーキキャリパ24が取り付けられ、前輪2のハブ部にはブレーキキャリパ24に対応するブレーキディスク25が取り付けられて、自動二輪車1のフロントディスクブレーキ26が構成される。なお、後輪12の右側には、フロントディスクブレーキ26と同様の構成を有する不図示のリアディスクブレーキが設けられる。
自動二輪車1の車体前部はフロントカウル27により覆われ、シートフレーム9周辺はリアカウル28により覆われる。後輪12の左側にはリアスプロケット29が取り付けられ、このリアスプロケット29とエンジン18の後部左側に配設されたドライブスプロケット30とにドライブチェーン31が掛け回されて、エンジン18の駆動力が後輪12に伝達される。
エンジン18のシリンダヘッド32の上部後側には各気筒に対応するスロットルボディ33の下流側が接続され、各スロットルボディ33の上流側は前記エアクリーナケース34に接続される。シリンダヘッド32の前部には各気筒に対応する排気管35が接続され、この排気管35のさらに前方にはエンジン18冷却用のラジエータ38が配設される。排気管35は、シリンダヘッド32の前部から下方に向かって湾曲してクランクケース36下方において後方に向けて延び、ピボットプレート8後方で上方に向かって屈曲した後にシートフレーム9近傍においてさらに斜め上後方に屈曲する。このような排気管35の後端部が、リアカウル28内においてシートフレーム9に支持されたマフラー装置(内燃機関用消音器)40の前端部に接続される。
図2,3,4に示すように、マフラー装置40は、そのマフラー本体41が軸線Cに沿って概ね直線的に延びる筒体42により主たる外観を形成し、かつ横方向(車幅方向)に幅広な異型断面形状を有してなる。このようなマフラー装置40が、前記軸線Cを若干前下がりに傾斜させた姿勢でリアカウル28内に配設される(図1参照)。なお、図2〜4に適宜記す矢印FR’は軸線Cに沿う方向での前方を、矢印UP’は側面視で軸線Cと直行する方向での上方をそれぞれ示す。
マフラー本体41は、前記筒体42の前後端部にフロントキャップ43及びエンドキャップ44がそれぞれ配設され、かつこれらが形成する内部空間内に、該空間を前後方向で三つの消音室としてのチャンバー(膨張室)45a,45b,45cに区画する二つのセパレータ(隔壁)46,47が配設されると共に、各チャンバー45a,45b,45cを適宜連通させる三つの連通パイプ48a,48b,48cが配設された基本構成を有する。
筒体42の後部は、後方に向かうほど縮小するべく両側部及び下部を傾斜させたテーパ状とされる。以下、筒体42における前記後部をテーパ部42bとし、その前方部位をストレート部42aとして説明する。このような筒体42は、その外周面を形成する外筒51と、その内側に所定の間隙を有して配される中間筒52と、さらにその内側に所定の間隙を有して配される内筒53とによる三重構造とされる。
そして、外筒51と中間筒52との間に形成される外周側空間部54は、マフラー本体41製造工程における真空引きにより真空層54Aとして構成される。また、中間筒52と内筒53との間に形成される内周側空間部55は、同じくマフラー本体41製造工程においてグラスウール(吸音断熱材)Gが充填されたグラスウール充填層55Aとして構成される。
外筒51の上部には、上方に向けて開放するコの字形状の連結ステー56が補強パッチ56aを介して溶接等により接合される。この連結ステー56を介して、マフラー装置40が自動二輪車1のシートフレーム9に支持される。このような連結ステー56は、断熱材等を介さずに筒体42に直接取り付けられているといえる。
フロントキャップ43は、マフラー本体41の斜め右下前方から延びてくる排気管35の後端部と筒体42の前端部とを接続するべく、該筒体42前端から斜め右下前方に向けて屈曲して延びるもので、その前端側から後端側に向けて拡大するように形成されたディフューザ状のものとされる。このようなフロントキャップ43の前端部は排気管35の後端部に外接して溶接等により全周に渡って接合されると共に、フロントキャップ43の後端部は筒体42の前端部(詳しくは中間筒52)に内接して溶接等により全周に渡って接合される。
エンドキャップ44は、軸線Cと直交するように配されるエンドプレート57と、その前方(筒体42内側)に所定の間隙を有して配されるガイドプレート64とによる二重構造とされる。各プレート57,64の外周部には後方に向かって立ち上がる外周壁が全周に渡って形成され、エンドプレート57の外周壁がガイドプレート64の外周壁に内接して溶接等により適宜接合されると共に、ガイドプレート64の外周壁が筒体42の後端部に内接して(詳しくは内筒53及び中間筒52の後端部に跨るように内接して)溶接等により全周に渡って接合される。なお、各プレート57,64には適宜補強ビードが形成される。また、エンドプレート57の後面側には、マフラーエンドカバー58を固定するための左右一対のリアステー59が取り付けられる。
各セパレータ46,47は、筒体42のストレート部42aの前部及び後部において軸線Cと直交するように配されるもので、その外周部には後方に向かって立ち上がる外周壁が全周に渡って形成され、該外周壁が筒体42(内筒53)に内接して溶接等により適宜接合される。以下、筒体42前部に配されるものを前側セパレータ46、筒体42後部に配されるものを後側セパレータ47とし、かつ前側セパレータ46よりも前方の空間を第一チャンバー45a、後側セパレータ47よりも後方の空間を第二チャンバー45b、両セパレータ間の空間を第三チャンバー45cとして説明する。
第一チャンバー45aはフロントキャップ43の内部空間と連通するもので、この第一チャンバー45aと第二チャンバー45bとは、筒体42内左側において両セパレータ46,47を貫通する第一連通パイプ48aを介して連通する。また、第二チャンバー45bと第三チャンバー45cとは、筒体42内右側において後側セパレータ47を貫通する第二連通パイプ48bを介して連通する。さらに、第三チャンバー45cとエンドキャップ44後方の外部空間(大気)とは、筒体42内中央において後側セパレータ47及びエンドキャップ44を貫通する第三連通パイプ48cを介して連通する。
したがってエンジンからの排気ガスは、まず排気管35からフロントキャップ43を経て第一チャンバー45a内に流入し、次いで第一連通パイプ48aを介して第二チャンバー45b内に流入し、さらに第二連通パイプ48bを介して第三チャンバー45c内に流入した後に、第三連通パイプ48cを介してマフラー本体41外に排出される。このように、マフラー本体41内に導入された高温かつ高圧な排気ガスが、複数のチャンバー45a,45b,45cを通過する過程を経て冷却及び減圧されることで、排気騒音が効果的に低減される。
各連通パイプ48a,48b,48cは、軸線Cと平行に配された円筒状パイプの上流側端部(詳しくは、第一連通パイプ48a及び第三連通パイプ48cにおいては前端部、第二連通パイプ48bにおいては後端部)をファンネル状に形成してなる。なお、第三連通パイプ48cの前端部は、マフラー本体41の製造都合上別体構成とされる。
各セパレータ46,47における連通パイプ用貫通孔の内周部には、前方に向かって立ち上がる内周壁が全周に渡って形成され、該内周壁が対応する連通パイプに外接して溶接等により接合される。なお、前側セパレータ46の右側部には適宜補強ビードが形成される。
また、エンドキャップ44のエンドプレート57及びガイドプレート64における第三連通パイプ48c用貫通孔の内周部には、後方に向かって立ち上がる内周壁が全周に渡って形成され、エンドプレート57の内周壁がガイドプレート64の内周壁に外接すると共に、ガイドプレート64の内周壁が第三連通パイプ48cに外接してこれらが溶接等により全周に渡って接合される。なお、ガイドプレート64の内周壁は、緩やかに湾曲するように立ち上がることで、前記貫通孔に第三連通パイプ48cを挿通する際の案内面を形成している。
第三連通パイプ48cの後端部は、エンドキャップ44の後方に突出してマフラー本体41からの排気出口を形成するテールパイプ48dとされる。該テールパイプ48dの周辺部位は、マフラー本体41の後端部に装着されるマフラーエンドカバー58により覆われる。該マフラーエンドカバー58は、エンドキャップ44に設けた前記リアステー59にボルト等により固定される。
第三連通パイプ48cにおける第二チャンバー45b内であってエンドキャップ44の直ぐ後に位置する部位には、多数の小径孔を有してなるパンチング部49aが形成されると共に、該パンチング部49aを所定の間隙を有して覆うディフューザパイプ49bが取り付けられる。ディフューザパイプ49bの前後端部は滑らかに縮径するように形成され、該前後端部が第三連通パイプ48cに外接して溶接等により適宜接合される。このとき、第三連通パイプ48cとディフューザパイプ49bとの間にグラスウールGを介設してグラスウール充填層49Aを構成することで、第三連通パイプ48c内を通過する排気ガスの排気騒音の一部が吸音される。
ここで、外筒51が筒体42の前後に渡る単一の部材として構成されるのに対し、中間筒52及び内筒53は、筒体42のストレート部42aとテーパ部42bとの境界部分において前後に分割された構成とされる。以下、中間筒52及び内筒53におけるストレート部42a側の部位を前側中間筒52a及び前側内筒53a、テーパ部42b側の部位を後側中間筒52b及び後側内筒53bとして説明すると、前側内筒53aは、その前端部が第一ガイドプレート61を介して中間筒52に支持され、後端部近傍が第二ガイドプレート62を介して中間筒52に支持される。一方、後側内筒53は、その前端部が第三ガイドプレート63を介して中間筒52に支持され、後端部が前記ガイドプレート(以下、第四ガイドプレートという)64を介して中間筒52に支持される。
第一ガイドプレート61は環状をなすもので、その後部が前部に対して段差状に縮径するように形成され、該後部が中間筒52に内接して溶接等により適宜接合される一方、前部はその外周に接合されたメッシュ状のスペーサSを介して中間筒52にその内側から密接した状態で支持される。
また、第二ガイドプレート62も同様に環状をなすもので、その前部が後部に対して段差状に縮径するように形成され、該前部が内筒53に外接して溶接等により適宜接合されると共に、後部が中間筒52に内接して溶接等により適宜接合される。
第三ガイドプレート63も同様に環状をなし、その後部が前部に対して段差状に縮径するように形成され、該後部が内筒53に内接して溶接等により適宜接合されると共に、前部が中間筒52に内接して溶接等により適宜接合される。
また、第四ガイドプレート64は、その外周壁の前部が後部に対して段差状に縮径するように形成され、該前部が内筒53に内接して溶接等により適宜接合されると共に、後部が中間筒52に内接して溶接等により適宜接合される。
第三ガイドプレート63の前部は後側中間筒52の前端よりも前方に延出しており、該前部が前側中間筒52の後端部内に嵌合してこれに内接した状態で、第三ガイドプレート63と共に両中間筒52の突合せ端部が溶接等により全周に渡って一体的に接合される。なお、該部位の溶接ビードを図2,3に符号Zで示す。
このように、中間筒52及び内筒53をストレート部42a側とテーパ部42b側とで分割したのは、テーパ部42b内にその縮小側(後側)から部品を取り付けるといった作業や、軸線Cに沿う方向に長い筒体42の後部であるテーパ部42b内に筒体42前側から部品を取り付けるといった作業を避けるためである。ここで、グラスウール充填層55Aは、中間筒52と内筒53とを一体に組み立てる際に、これらの間にグラスウールGを介設することで構成される。
中間筒52の前後端部には環状の前側及び後側スペーサ65,66が配設され、これら各スペーサ65,66を介して外筒51が中間筒52に支持される。
前側スペーサ65は、中間筒52に外接する基部の後端部から外周側に立ち上がった後に前方に向けて折り返す折り返し部が形成されてなり、該折り返し部を外筒51に内接させる。同様に、後側スペーサは、中間筒52に外接する基部の前端部から外周側に立ち上がった後に後方に向けて折り返す折り返し部が形成されてなり、該折り返し部を外筒51に内接させる。
そして、中間筒52と各スペーサ65,66の基部とが、例えばロー付けにより全周に渡って接合されると共に、外筒51と各スペーサ65,66の折り返し部とが、同じく例えばロー付けにより全周に渡って接合されることで、外筒51と中間筒52との間に形成された外周側空間部54が密閉される。
ここで、上記ロー付けを行う際には、まず、外筒51、中間筒52、及び各スペーサ65,66の当接部分にロー材を介設した状態でこれらを仮組みし、この組み立て体を例えば10−3Pa程度に維持された真空ロー付け炉内に投入することで、該炉内雰囲気により加熱処理が施されて外筒51、中間筒52、及び各スペーサ65,66がロー付けされると共に、外周側空間部54内の真空引きがなされる。
図1,4に示すように、マフラー装置40は、リアカウル28内であってピリオンシート20の真下に配置されている。リアカウル28の後端部には、マフラー装置40の後端部上方に位置するテールランプ71が配設される。シートフレーム9の後部からは、マフラー装置40の両側に位置する一対のフェンダステー72が斜め下後方に延び、該フェンダステー72の下端部にはリアフェンダ73の上端部が支持されると共に、その両側には左右のリアウインカ74が支持される。また、リアフェンダ73の上部には、マフラー装置40の後端部下方に位置するライセンスランプ75が配設され、該ライセンスランプ75によりリアフェンダ73下部後面側に取り付けられたライセンスプレート76が照らされる。なお、ライセンスランプ75のハウジング後面にはリアリフレクタ77が取り付けられる。
リアカウル28両側には左右に張り出す膨出部78が形成され、該各膨出部78の前端部には導風口79(図1参照)が設けられる。この導風口79から導入された空気は、リアカウル28内においてマフラー装置40の周囲を通過した後に、リアカウル28後端から後方へ排出されるようになっている。したがって、自動二輪車1の走行時には、導風口79から導入された走行風によりマフラー装置40が良好に冷却されるのである。
以上説明したように、上記実施例におけるマフラー装置40は、筒体42内に消音室としての各チャンバー45a,45b,45cを形成してなるものであって、前記筒体42がその内外で重なる外筒51,中間筒52,及び内筒53を有しており、かつ各筒51,52,53間の間隙を利用して二層の空間部54,55が形成され、これら各空間部54,55の一つを真空層54Aとすると共に、他の一つをグラスウール充填層55Aとしたものである。
この構成によれば、真空層54Aとグラスウール充填層55Aとの二層で排気騒音及び熱の伝播を抑えることで、消音及び断熱性能を高めることが可能となるため、従来の如く筒体42の前後端部を分割構成とする必要がなく、構造の簡素化を図ることができる。
また、真空層54Aとグラスウール充填層55Aとに異なる消音特性を持たせることで、排気音質の調整幅を広げることが可能となるため、マフラー装置40ひいては自動二輪車1の商品性の向上を図ることができる。
また、上記マフラー装置40においては、前記グラスウール充填層55Aよりも外周側に前記真空層54Aを配したことで、筒体42の外周側における排気熱の伝播自体を遮断して該外周側の温度上昇を効果的に抑えることが可能となるため、特に自動二輪車1のようにピリオンシート20下にマフラー装置40が配設されるような場合でも、別途断熱手段(ヒートガード等)を設ける必要がなく、該マフラー装置40の小型軽量化を図ることができ、もって車体設計自由度の向上を図ることができる。
このとき、前記筒体42の外筒51にシートフレーム9への連結ステー56を直接取り付けた構成であっても、該連結ステー56が高温になることを防止でき、上記同様の作用効果を得ることができる。
さらに、上記マフラー装置40においては、前記筒体42の外周側に前記真空層54Aを配し、かつ該真空層54Aを形成する外筒51を単一の部材としたことで、筒体42の外面に外筒51の継ぎ目が現れることがなく、かつ真空層54Aの気密性の確保を容易にできるため、外観を良好にしてマフラー装置40ひいては自動二輪車1の商品性を向上できると共に、気密性の確保を容易にして製造工数を削減できる。
ここで、上記マフラー装置40は自動二輪車1に適用されるものであり、このようなマフラー装置40が、自動二輪車1のピリオンシート20真下に、その外表面を露出させた状態で、換言すれば防熱カバー等を設けることなくそのまま配置されることで、例えばマフラー装置40が車体側方に配置される場合と比べて自動二輪車1の車体幅が狭まると共に、真空層54A及びグラスウール充填層55Aにより防熱カバー等を不要とした上でピリオンシート20への排気音の伝播が抑えられる。
すなわち、自動二輪車1の車体幅を狭めつつピリオンシート20の温度上昇を抑えた車体構造を提供できると共に、防熱カバー等を不要としてコスト及び重量を削減できる。
なお、この発明は上記実施例に限られるものではなく、例えば筒体42が四重以上の筒部材を有しており、かつ該筒体42内に三重以上の空間部が形成されるような構成であってもよい。このとき、真空層54A及びグラスウール充填層55Aが複数構成されてもよい。逆に、筒体42が二重の筒部材を有し、該筒体42内に形成された空間部を真空層54Aとした構成であってもよい。
また、グラスウールGに代わる吸音断熱材としてフェルトや発泡材を用いてもよい。
さらに、マフラー装置40でテールランプ71やリアウインカ74等の灯火器並びにライセンスプレート76等を支持するべく、これらの支持部材を外筒51に直接取り付けることも可能である。
さらにまた、中間筒52及び内筒53を外筒51と同様に単一の部材で構成することがより良いことはもちろんである。
そして、上記実施例における構成は一例であり、車両への適用に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であることはいうまでもない。
この発明の実施例における自動二輪車の側面図である。 上記自動二輪車のマフラー装置の側面説明図である。 上記マフラー装置の上面説明図である。 上記マフラー装置の後面図である。
符号の説明
20 ピリオンシート(シート)
40 マフラー装置(内燃機関用消音器)
42 筒体
45a 第一チャンバー(消音室)
45b 第二チャンバー(消音室)
45c 第三チャンバー(消音室)
51 外筒(筒部材)
52 中間筒(筒部材)
53 内筒(筒部材)
54 外周側空間部(空間部)
55 内周側空間部(空間部)
54A 真空層
55A グラスウール充填層(吸音断熱材充填層)
56 連結ステー(連結部材)

Claims (6)

  1. 筒体内に消音室を形成してなる内燃機関用消音器において、前記筒体がその内外で少なくとも三重の筒部材を有しており、かつ各筒部材間の間隙を利用して少なくとも二層の空間部が形成され、これら各空間部の少なくとも一つを真空層とすると共に、少なくとも他の一つを吸音断熱材充填層としたことを特徴とする内燃機関用消音器。
  2. 前記吸音断熱材充填層よりも外周側に前記真空層を配したことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関用消音器。
  3. 前記筒体の外周側の筒部材に他部品との連結部材を直接取り付けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の内燃機関用消音器。
  4. 前記筒体の外周側に前記真空層を配し、かつ該真空層を形成する筒部材を単一の部材としたことを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載の内燃機関用消音器。
  5. 筒体内に消音室を形成してなる内燃機関用消音器において、前記筒体がその内外で少なくとも三重の筒部材を有しており、かつ各筒部材間の間隙を利用して少なくとも二層の空間部が形成され、これら各空間部の少なくとも一つを真空層とすると共に、当該消音器をシート真下に配置したことを特徴とする内燃機関用消音器。
  6. 筒体内に消音室を形成してなる内燃機関用消音器において、前記筒体がその内外で少なくとも二重の筒部材を有しており、かつ各筒部材間の間隙を利用して形成される空間部の少なくとも一つを真空層とすると共に、当該消音器をその外表面を露出させた状態でそのままシート真下に配置したことを特徴とする内燃機関用消音器。

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