JP2006037790A - ガスヒートポンプの排ガス浄化装置及び排ガス浄化方法 - Google Patents
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Abstract
ガスヒートポンプ運転時に排出される炭化水素,一酸化炭素,窒素酸化物を浄化する。
【解決手段】
ガスヒートポンプ排気ガス流路2の途中に、排気ガス流路の上流からNOx吸着還元型触媒3が配置されて成るガスヒートポンプ排気ガス浄化装置である。
また、前記NOx吸着還元型触媒に流入する排ガスの温度,空燃比及び酸素濃度、またはガスヒートポンプがリーン運転を行っている時間等を計測し、上記計測された結果を元にNOx吸着還元型触媒に蓄積されているNOx量を演算し、前記NOx吸着還元型触媒に蓄積されているNOx量が一定値を超えた場合に燃焼タイミングを調整する手段または膨張行程または排気行程に通常の燃料噴射とともに燃料を噴射する燃料二次噴射手段を有するガスヒートポンプ排気ガス浄化装置である。
【効果】
ガスヒートポンプの排気ガスを効率良く浄化することができる。
【選択図】図1
Description
NOxの還元に用いられなかったアンモニアを大量に排出することはできない。
・ ECU(Engine Control Unit) で決定される空燃比設定信号,エンジン回転数信号, 吸入空気量信号,吸気管圧力信号,速度信号,スロットル開度,排ガス温度等からリ ーン運転時におけるNOx排出量を推定し、その積算値が所定の設定値を超えたとき 。
・ 排気流路のNOx吸着還元型触媒上流または下流に置かれた酸素センサ(若しくはA /Fセンサ)の信号により累積酸素量を検出し累積酸素量が所定の量を超えたとき。
・ その変形態様として、リーン運転時の累積酸素量が所定の量を超えたとき。
・ 排気流路のNOx吸着還元型触媒上流に置かれたNOxセンサ信号により累積NOx 量を算出し、リーン運転時における累積NOx量が所定の量を超えたとき。
・ 排気流路のNOx吸着還元型触媒後流に置かれたNOxセンサの信号によりリーン運 転時におけるNOx濃度を検出し、NOx濃度が所定濃度を超えたとき。
・ ECU(Engine Control Unit) で決定される空燃比設定信号,エンジン回転数信号, 吸入空気量信号,吸気管圧力信号,速度信号,スロットル開度,排ガス温度等からリ ーン運転時におけるSOx排出量を推定し、その積算値が所定の設定値を超えたとき 。
・ 排気流路のNOx吸着還元型触媒上流または下流に置かれた酸素センサ(若しくはA /Fセンサ)の信号により累積酸素量を検出し累積酸素量が所定の量を超えたとき。
・ その変形態様として、リーン運転時の累積酸素量が所定の量を超えたとき。
GHPの諸元と特性等を考慮して決めることができるが、これらは、エンジン制御及び排気ガス若しくはNOx吸着還元型触媒の加熱手段等を調整して実現できる。
(2))と、NOxをNO2 としてNOx捕捉材に化学吸着する吸着(式(3))とに分類される。なお、以下で単にNOx捕捉と記述した場合には、吸収と吸着を包含する。
2NO2+0.5O2+BaO → Ba(NO3)2 (2)
NO2+NOx吸着材 → NO2−NOx吸着材 (3)
NO2−NOx吸着材+HC,CO,H2
→N2+CO2+H2O+NOx吸着 (4)
吸収となるNOx捕捉材は、NOx吸収材(例えばBaO)と記載する。NOx吸収材としては、アルカリ金属とアルカリ土類金属がある。吸収によるNOx捕捉機構は、NO2 とBaOが反応してBa(NO3)2 の生成する式(2)となる。
(ロ)アルカリ土類金属とチタンの複合酸化物よりなる特開平10−10932号公報に記載のもの及び(ハ)K,Na,Mg,Sr及びCaから選ばれる一種以上の元素を成分の一部として含む特開平10−212933号公報に記載のNOx吸着材などがある。
NOxを捕捉する吸収に比べて、捕捉NOxの還元速度が速いため、ストイキまたはリッチにする時間を短くすることが可能である。
本発明のGHP排気ガス浄化装置の一実施形態を図2に示す。
3.6g/L、Rhが0.08g/Lから0.14g/L、Pdが0.9g/L から2.5g/L、Naが11g/Lから18.5g/L、Mgが1g/Lから1.8g/L、Tiが
2.4g/Lから4g/Lとなるように含浸し、同様に乾燥,焼成した。さらに硝酸ジルコニウム(硝酸Zr)及びチタニアゾル溶液との混合溶液をハニカムの見掛け容積1LあたりZrが6.6g/Lから11g/L、Tiが4.8g/Lから8g/Lとなるように含浸し、同様に乾燥,焼成した。以上により排ガス浄化触媒を得た。上記方法で得た触媒の成分は、ガスヒートポンプの仕様やコストによって異なるが、例えば、この中の一例として、本発明者らは、以下の重量比で各成分を含む触媒を作成し、検討を行っている。
尚、Tiが多いとアルカリとより複合化しやすくなるため、吸着点の塩基性度が低下する。そのためSOxが吸着しにくく、S被毒を抑制することができる。
NO2 に酸化した後化学吸着し、吸着されたNO2 がNOx吸着還元型触媒3のNO2 平衡吸着量に達する以前に排気ガスを還元雰囲気とし、吸着NO2 を窒素(N2 )に還元,浄化する。また、排気ガスを還元雰囲気にする手段としては、炭化水素濃度を増大させる手段(エンジンの燃料二次噴射等),酸素濃度を低減させる手段(吸気絞り等)等があるが、これらを同期させて行った。また、上記炭化水素濃度を増大させる処理及び酸素濃度を低減させる処理時には上記NOx吸着還元型触媒3の触媒温度を300℃,400℃,500℃として検討を行った。尚、NOx吸着還元型触媒3のNOx浄化能が高い範囲である250〜500℃でも同様の効果を得られると思われる。
実施例1のGHP排気ガス浄化装置に、酸化触媒10を設置した本発明のGHP排気ガス浄化装置の一実施形態(実施例2)を図3に示す。また、本発明のNOx吸着還元型触媒は実施例1のものと同一である。
Pt/アルミナ,Pt/ジルコニア,Pd/アルミナなどを例示できる。また、本実施例に用いる酸化触媒は酸化機能のみを持つ触媒に限定されず、酸化触媒に窒素酸化物還元機能を付与した三元触媒を用いてもよい。このような触媒としては、貴金属等(Pt,Pd,Rhなど)を担持させた触媒、例えばPt,Pd,Rh/アルミナなどがあげられる。例えば、三元触媒を用いた場合には、排ガスが還元雰囲気である場合に三元触媒においてもNOxの還元浄化が行われるため、より高効率なNOx浄化を行うことができる。
実施例1のGHP排気ガス浄化装置に、酸化触媒10を設置した本発明のGHP排気ガス浄化装置の一実施形態(実施例3)を図4に示す。また、本実施例のNOx吸着還元型触媒は実施例1のものと同一のものとした。
COを酸化浄化した。
実施例1のGHP排気ガス浄化装置に、酸化触媒10,11を設置した本発明のGHP排気ガス浄化装置の一実施形態(実施例4)を図5に示す。また、本発明のNOx吸着還元型触媒は実施例1のものと同一である。
実施例1のGHP排気ガス浄化装置のNOx還元型吸着触媒の上流にSOx捕捉材12を配置した本発明のGHP排気ガス浄化装置の一実施形態(実施例5)を図6に示す。尚、本実施例のNOx吸着還元型触媒は実施例1のものと同一のものとした。
Zr等をアルミナ,シリカ,チタニア若しくはジルコニア等に担持させたものを例示できる。このSOx捕捉材のSOx捕捉量はNOx吸着還元型触媒の耐用年数を勘案し、その期間中NOx吸着還元型触媒が設計どおりのNOx浄化能を発揮できるように、望ましくは期間中にGHPから排出される全てのSOxを捕捉できるように決定される。
実施例1から5においてGHPに供給される混合気の燃料濃度(以下空燃比)は次の様に制御される。図7に空燃比制御方法をブロック線図で示した。
1008で推定NOx吸着量が所定限界量以下であるか否かを判定する。限界吸着量は予め実験等によりNOx吸着還元型触媒のNOx捕捉特性を評価して、また排気ガス温度やNOx吸着還元型触媒温度等を考慮して、排ガス中のNOxが十分に浄化できる値に設定される。NOx吸着能がある場合にはステップ1006に進み、NOx吸着還元型触媒の再生操作を行うことなく指示通りの空燃比運転を行う。NOx吸着能がない場合にはステップ1009に進み、空燃比をリッチ側にシフトする。ステップ1010ではリッチシフト時間をカウントし、経過時間Trが所定の時間(Tr)cを超えればリッチシフトを終了する。
O01でリーン運転における酸素量Q0 を積算し、ステップ1008−O01で積算値
ΣQ0と積算酸素量の上限値(Q0)cとの大小を比較する。ΣQ0≦(Q0)cの場合積算を継続し、ΣQ0>(Q0)cの場合ステップ1008−O02で積算を解除しステップ1009に進む。
CN とCN の上限値(CN)cとの大小を比較する。CN≦(CN)cの場合検出を継続し、CN>(CN)cの場合ステップ1009に進む。
14に排気温度制御方法をブロック線図で示した。運転負荷に応じた信号を出力する負荷センサ出力,エアフローセンサにより計量された吸気量の出力信号,クランク角センサにより検出されるエンジン回転数信号,排ガス温度信号,スロットル開度を検出するスロットルセンサ信号,エンジン冷却水温信号,スタータ信号等の情報からECU9は排気温度を決定し、さらにこの信号は排気温度センサからフィードバックされる信号に基づき補正され、GHP1から供給される熱量を決定する。なお、低温時,アイドル時,高負荷時等ではセンサ及びスイッチの信号によりフィードバック制御を停止する。また、排気温度補正学習機能により排気温度の微妙な変化や急な変化にも正確に対応できるよう排気温度補正学習機能で対応する。
(IL)cの場合ステップ2008−I02で積算を解除しステップ2009に進む。
Claims (10)
- 排気ガス流路に、リーン運転時にはNOxを吸着し、リーン運転時と比較して排気ガス中に還元剤が多い雰囲気ではNOxを還元浄化せしめるNOx吸着還元型触媒が配置されることを特徴とするガスヒートポンプ排気ガス浄化装置。
- 排気ガス流路に、リーン運転時にNOxを吸着し、リーン運転時と比較して排気ガス中に還元剤が多い雰囲気でNOxを還元浄化せしめるNOx吸着還元型触媒が配置されているガスヒートポンプ排気ガス浄化装置であって、
前記NOx吸着還元型触媒に流入する排ガスの温度,空燃比及び酸素濃度、またはガスヒートポンプがリーン運転を行っている時間のうち少なくともいずれかを計測し、上記計測された結果を元にNOx吸着還元型触媒に蓄積されているNOx量を演算する手段を有し、
予め設定された前記NOx吸着還元型触媒の最大蓄積量と、前記NOx吸着還元型触媒に蓄積されているNOx量とを比較する手段を有し、
前記NOx吸着還元型触媒に蓄積されているNOx量が一定値を超えた場合に燃焼タイミングを調整する手段または膨張行程または排気行程に通常の燃料噴射とともに燃料を噴射する燃料二次噴射手段を有すること、
を特徴とするガスヒートポンプ排気ガス浄化装置。 - 請求項1または2において、
排ガス浄化装置は排ガス温度計測装置,排ガス温度判定手段,排ガス空燃比計測装置,排ガス空燃比判定手段及びNOx吸着還元型触媒へのSOx捕捉量演算手段を備え、
該SOx量の演算値が予め決められた所定の捕捉量を超えた場合に排ガスを所定温度以上に加熱する過熱手段と、加熱後の排ガスの空燃比が予め定められた所定空燃比以上となった場合に空燃比を低下させる手段とを有し、
該NOx吸着還元型触媒に捕捉されたSOxを還元除去することを特徴とするガスヒートポンプからの排ガス浄化装置。 - 請求項3において、SOx還元除去時に空燃比を1秒間以内の時間で増大させることにより酸素をNOx吸着還元型触媒に供給し、NOx吸着還元型触媒上で還元剤を燃焼させることにより触媒温度を上げ、SOxを還元除去することを特徴とするガスヒートポンプ排ガス浄化装置。
- 請求項3において、SOx還元除去時に空気を1秒間以内の時間で導入させることにより酸素をNOx吸着還元型触媒に供給させ、NOx吸着還元型触媒上で還元剤を燃焼させることにより触媒温度を上げ、SOxを還元除去できることを特徴とするガスヒートポンプ排ガス浄化装置。
- ガスヒートポンプ排気ガス流路の途中に、排気ガス流路の上流から酸化触媒,NOx吸着還元型触媒が上記の順番で配置されることを特徴とするガスヒートポンプ排気ガス浄化方法。
- ガスヒートポンプ排気ガス流路の途中に、排気ガス流路の上流からNOx吸着還元型触媒,酸化触媒が上記の順番で配置されることを特徴とするガスヒートポンプ排気ガス浄化方法。
- ガスヒートポンプ排気ガス流路の途中に、排気ガス流路の上流から酸化触媒,NOx吸着還元型触媒,酸化触媒が上記の順番で配置されることを特徴とするガスヒートポンプ排気ガス浄化方法。
- 請求項1乃至8のいずれか一項において、NOx吸着還元型触媒の排気ガス流路上流側にSOx捕捉材を具備することを特徴とするガスヒートポンプ排気ガス浄化装置。
- 排気ガス流路に設置された触媒により、リーン運転時にはNOxを吸着し、リーン運転時と比較して排気ガス中に還元剤が多い雰囲気ではNOxを還元浄化せしめるガスヒートポンプ排気ガス浄化装置の制御方法であって、
NOx吸着還元型触媒に流入する排ガスの温度,空燃比,酸素濃度及びリーン運転を行っている時間を計測し、
計測結果よりNOx吸着還元型触媒に蓄積されているNOx量を推定し、
蓄積されたNOx量が飽和に達する前にエンジンシリンダ内に2回目の燃料を噴射して、該排ガスの温度をNOx還元浄化に十分な温度まで高め、かつ還元剤である燃料を排ガス中に供給すること、
を特徴とするガスヒートポンプ排気ガス浄化装置の制御方法。
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JP2004216695A JP2006037790A (ja) | 2004-07-26 | 2004-07-26 | ガスヒートポンプの排ガス浄化装置及び排ガス浄化方法 |
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JP2004216695A Abandoned JP2006037790A (ja) | 2004-07-26 | 2004-07-26 | ガスヒートポンプの排ガス浄化装置及び排ガス浄化方法 |
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KR20150101392A (ko) | 2014-02-26 | 2015-09-03 | 가부시키가이샤 도요다 지도숏키 | 가스 히트 펌프 엔진의 배기 정화 시스템 |
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JP4655971B2 (ja) * | 2006-03-14 | 2011-03-23 | トヨタ自動車株式会社 | 硫黄被毒回復制御装置 |
KR20150101392A (ko) | 2014-02-26 | 2015-09-03 | 가부시키가이샤 도요다 지도숏키 | 가스 히트 펌프 엔진의 배기 정화 시스템 |
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