JP2003214132A - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents
内燃機関の排気浄化装置Info
- Publication number
- JP2003214132A JP2003214132A JP2002017374A JP2002017374A JP2003214132A JP 2003214132 A JP2003214132 A JP 2003214132A JP 2002017374 A JP2002017374 A JP 2002017374A JP 2002017374 A JP2002017374 A JP 2002017374A JP 2003214132 A JP2003214132 A JP 2003214132A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- catalyst
- trap
- exhaust
- gas
- internal combustion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02C—CAPTURE, STORAGE, SEQUESTRATION OR DISPOSAL OF GREENHOUSE GASES [GHG]
- Y02C20/00—Capture or disposal of greenhouse gases
- Y02C20/10—Capture or disposal of greenhouse gases of nitrous oxide (N2O)
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/10—Internal combustion engine [ICE] based vehicles
- Y02T10/12—Improving ICE efficiencies
Landscapes
- Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Exhaust Gas After Treatment (AREA)
- Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
Abstract
により、排気通路4中の触媒12のS被毒を抑制、回復
する内燃機関の排気浄化装置を提供することである。 【解決手段】本発明に係る内燃機関1は、ブローバイガ
ス9をクランクケース8から吸気系(吸気通路2)に再
循環させるブローバイガス通路3に、ブローバイガス中
の硫黄分をトラップするSトラップ11を備える。そし
て、Sトラップ11のSOxトラップ剤によってブロー
バイガス中の硫黄分をトラップする。その結果、排気触
媒12のS被毒を抑制することができ、S被毒回復処理
を行う頻度を大幅に減少できる。またSOxトラップ剤
はブローバイガス9中の硫黄分のみでなく、リン分もト
ラップできるため、触媒の酸化活性の低下を抑制し、排
気触媒12に堆積するアッシュを低減することもでき
る。
Description
ス浄化装置に関し、好適には、ディーゼルエンジンの排
気通路中の触媒のSOx被毒を抑制する排気浄化装置に
関する。
出される排気ガスからNOxを浄化する技術として、吸
蔵還元型NOx触媒を用いた排気浄化装置がある。
能な内燃機関の排気通路に配置される。そして、リーン
空燃比(即ち、酸素過剰雰囲気下)の排気ガスが流れた
ときには、排気ガス中のNOxは触媒に吸蔵される。そ
して、ストイキ(理論空燃比)あるいはリッチ空燃比
(即ち、酸素希薄雰囲気下)の排気ガスが流れたとき
に、触媒に吸蔵されていたNOxはNO2として放出さ
れる。そしてさらに、排気ガス中のHCやCOなどの還
元成分によってN2に還元される。現在このようなNO
xを浄化する技術が開発されている。
硫黄分が含まれているため、内燃機関で燃料を燃焼する
と、燃料中の硫黄分が燃焼してSO2やSO3などの硫黄
酸化物(SOx)が発生する。吸蔵還元型NOx触媒
は、NOxの吸蔵作用と同じメカニズムで排気ガス中の
SOxが吸蔵される。そのため、内燃機関の排気通路に
NOx触媒を配置した場合、このNOx触媒にはNOx
のみならずSOxも吸蔵される。
たSOxは、時間経過とともに安定な硫酸塩を形成す
る。そのため、NOx触媒からNOxの放出、還元を行
う場合と同じ条件においては、分解あるいは放出されに
くく、NOx触媒内に蓄積され易い傾向がある。その結
果、吸蔵還元型NOx触媒内のSOx蓄積量が増大する
と、触媒のNOx吸蔵容量が減少して排気ガス中のNO
xの除去を十分に行うことができなくなり、NOx浄化
効率が低下する。これが所謂S被毒である。
浄化能力を長期に亘って高く維持するためには、触媒に
吸蔵されるSOxを分解して触媒から放出させ、S被毒
から回復させる必要がある。
被毒を回復するため、NOx触媒を通常の再生操作時よ
り高い温度(例えば600度C以上)に昇温し、かつ排
気ガスの空燃比をリッチにしてS被毒回復処理を定期的
に行う技術が開示されている。
x触媒に流入する排気の空燃比がリーンのときにNOx
を吸蔵し、排気ガスの酸素濃度が低下したときに吸蔵
したNOx を放出するようなNOx触媒を、内燃機関
の排気通路に配置する。そして排気中のNOx を吸蔵
させ、その後NOx触媒に流入する排気空燃比をリッチ
にして、NOx触媒から吸蔵したNOx を放出させ
る。
捕集するパティキュレートフィルタとを相互に熱伝達可
能な位置に配置する。そして、NOx触媒に流入する排
気の空燃比をリッチにして、NOx の放出と還元浄化
を行う。その後、パティキュレートフィルタに捕集され
たパティキュレートを燃焼させ、このパティキュレート
燃焼操作終了後に再度NOx触媒に流入する排気の空燃
比をリッチにして、NOx触媒のS被毒を回復する。
は、燃料中の硫黄分以外にも考えられる。その主なもの
として、エンジンオイル(潤滑油)に起因するブローバ
イガスがある。
が、燃焼の圧力によりピストンリングとシリンダ壁の隙
間より漏れ、クランクケースに流れ込むものである。そ
のため、ブローバイガスは、クランクケース内の汚濁、
オイルの劣化を防ぐため浄化する必要がある。
は、特開平10-103039号公報に開示されているように、
ブローバイガス中のオイル分をフィルタで捕集し、光触
媒の分解作用により水と二酸化酸素に分解することによ
り、オイル分を浄化し、大気へ排出する技術が開発され
ている。
バイガスは、クランクケース内の潤滑油中の硫黄分など
を含んでいる。そのため、ブローバイガスは吸気系に循
環されたのち燃焼室を経て排気通路へと流入し、排気触
媒をS被毒する。排気触媒のS被毒を回復させる処理と
しては、従来のような排気通路の硫黄分の浄化のみが問
題となるわけではなく、ブローバイガス中の硫黄分の浄
化もまた問題となる。
みてなされたものであり、本発明が解決しようとする課
題は、ブローバイガス中の硫黄分をトラップすることに
より、排気通路中の触媒のS被毒を抑制する内燃機関の
排気浄化装置を提供することである。
するために、以下の手段を採用した。本発明に係る内燃
機関としては、ディーゼルエンジンやガソリンエンジン
等を例示することができる。
ケースから吸気系に再循環させるブローバイガス通路
に、ブローバイガス中の硫黄分をトラップするSOxト
ラップ剤を備え、ブローバイガス中のSOxを予め除去
して、吸気系に再循環させることで、排気触媒のS被毒
を抑制できる。
やチタンあるいはジルコニア等の金属酸化物がコーティ
ングされた焼結メタルからなる担体上に、銅(Cu)、
鉄(Fe)、マンガン(Mn)、ニッケル(Ni)、の
ような遷移金属や、ナトリウム(Na)、カリウム
(K)、リチウム(Li)、バリウム(Ba)のような
アルカリまたはアルカリ土類金属等から選ばれた少なく
とも1つとを担持して構成される。更に、担体上には、
白金(Pt)、パラジウム(Pd)、ロジウム(Rh)
等の金属を担持することにより、SOxは、硫酸イオン
の形でトラップされやすくなる。
して、酸化触媒やNOx触媒を例示することができ、N
Ox触媒として、選択還元型NOx触媒や吸蔵還元型N
Ox触媒を例示することができる。選択還元型NOx触
媒には、ゼオライトにCu等の遷移金属をイオン交換し
て担持した触媒、ゼオライトまたはアルミナに貴金属を
担持した触媒、等が含まれる。吸蔵還元型NOx触媒と
は、例えばアルミナを担体とし、この担体上に例えばカ
リウム(K)、ナトリウム(Na)、リチウム(L
i)、セシウム(Cs)のようなアルカリ金属、バリウ
ム(Ba)、カルシウム(Ca)のようなアルカリ土
類、ランタン(La)、イットリウム(Y)のような希
土類から選ばれた少なくとも一つと、白金(Pt)のよ
うな貴金属とが担持されて構成された触媒である。この
吸蔵還元型NOx触媒は、流入する排気ガスの空燃比が
リーンのときはNOxを吸蔵(吸収・吸着)し、流入す
る排気ガスの酸素濃度が低下すると吸蔵したNOxを放
出する。
(トラップしたSOxを放出する)を行うために、SO
xトラップ剤を加熱する加熱手段を備えた構成とするこ
ともできる。この加熱手段としては、焼結メタルからな
るフィルタ担体の一部あるいは全体を、通電すると発熱
する電気発熱体で構成してもよいし、触媒の担持されて
いない焼結メタル部に電気発熱体を埋め込んで一体化し
た構成にしてもよい。
Oxを所定時期に放出することで、排気系のNOx触媒
の再被毒を抑制することができる。
に流入して、排気系のNOx触媒を再被毒しない時期で
ある。つまり、排気ガスの空燃比が理論空燃比又はその
近傍であるストイキ、あるいは理論空燃比より過濃であ
るリッチなときである。
おいては、SOxトラップ剤の温度が極めて高いため、
吸蔵性能が低くなる。そこで、SOxトラップ剤のS被
毒回復処理が完了した後は、SOxトラップ剤を吸蔵性
能の高い温度まで素早く冷却するために、冷却手段を備
えた構造とすることもできる。
にして説明する。尚、以下に記載する実施の形態は、本
発明に係る排気浄化装置を内燃機関として車両用ディー
ゼルエンジン1に適用した態様である。
は、吸気通路2、ブローバイガス通路3、排気通路4、
ピストン・クランク機構5、弁機構6を有しており、ピ
ストン5により空気を断熱圧縮し、その中に重油又は軽
油の燃料を噴射することで点火、燃焼させるものであ
る。
ンリングとシリンダブロック7の隙間より漏れたガスが
ブローバイガス9である。このブローバイガス9は、ブ
ローバイガス通路3を通って、クランクケース8から吸
気系(吸気通路2)へ再循環させられる。このブローバ
イガス通路3には、硫黄分をトラップ(吸収・吸着)す
ることができるSトラップ11が設置される。
に、本発明でいうSOxトラップ剤15を有し、SOx
トラップ剤15は、焼結メタル14からなるフィルタの
表面上に、塩基性物質(ゼオライト、ジロコニア、L
i、Naのアルカリ金属など)を担持させることによ
り、ブローバイガス9中の硫黄分をトラップする。
トラップ能力には限界があり、所定量の硫黄分をトラッ
プすると飽和し、それ以上トラップすることができなく
なり硫黄分をそのまま通過させてしまう。そこで、SO
xトラップ剤15の硫黄分トラップ能力が飽和する前
に、所定のタイミングで硫黄分を放出するため、SOx
トラップ剤15を昇温する必要がある。
体14はヒータ機能を備えており、電流を流すと発熱
し、SOxトラップ剤15を加熱する。つまり、このS
トラップ11は加熱手段が一体化されていてもよい。S
トラップ11の焼結メタル担体14はヒータリレー22
に電気的に接続されており、このヒータリレー22は電
子制御ユニット(ECU21)からの指令信号によって
ON/OFF制御され、これにより焼結メタル14から
なるヒータがON/OFF制御される。
を測定するため、入ガス温センサ23および出ガス温セ
ンサ24をブローバイガス通路3に取り付ける。この入
ガス温センサ23と出ガス温センサ24は、Sトラップ
11の入口近傍と出口近傍に配置される。そして、Sト
ラップ11に流入する排気ガスの温度、あるいはSトラ
ップ11から流出する排気ガスの温度に対応した出力信
号をECU21に出力する。これら入ガス温センサ23
と出ガス温センサ24の出力信号に基づいて、ECU2
1はSOxトラップ剤15の触媒床温度を演算する。
入ガス温センサ23のみを取り付けてもよい。そして、
Sトラップ11に流入するブローバイガス9の温度に対
応した出力信号をECU21に出力する。これは、この
入ガス温センサ23で検出されるブローバイガス温度
は、SOxトラップ剤15の触媒床温度にほぼ等しく、
SOxトラップ剤15の触媒床温度の代用とすることも
できるからである。
は、SOxトラップ剤15の触媒床温度が極めて高いた
め、トラップ性能が低くなる。そこで、S被毒回復処理
制御が終了した後、つまり、Sトラップ11の通電をOF
Fにした後、SOxトラップ剤15の触媒床温度をトラ
ップ性能の高い温度まで素早く冷却する冷却手段を備え
る。冷却手段は、空冷式であってもよいし、水冷式であ
ってもよい。
ィーゼルエンジン1の排気ガスに含まれる粒子状物質
(PM)、NOx、SOx、HC、COを一つの触媒で
同時に低減することができるDPNR触媒12とする。
DPNR触媒12は、多孔質セラミック構造体からなる
パティキュレートフィルタに吸蔵還元型NOx触媒を担
持したものである。
フィルタの上流側の排気通路4に還元剤を供給して、N
Ox触媒に流入する排気の空燃比をリッチにする。
用しているため、還元剤としてディーゼルエンジン1の
燃料が使用される。また、この還元剤供給装置13は、
機関燃料系統から供給された燃料を排気通路4内に霧状
に噴射するノズルを備える。
置13との間の排気通路4には、排気温センサ25が配
置される。この排気温センサ25からの検出信号は、電
子制御ユニット(ECU21)に入力される。このEC
U21は、CPU(中央演算装置)、RAM(ランダム
アクセスメモリ)、ROM(リードオンリーメモリ)、
入出力ポートを双方向バスで接続した公知の形式のディ
ジタルコンピュータからなる。そして、燃料噴射量制御
等のエンジンの基本制御を実行するほかに、Sトラップ
11の回復処理、吸蔵還元型NOx触媒の再生、パティ
キュレートの燃焼、吸蔵還元型NOx触媒のS被毒回復
処理等の制御も実行する。
排気絞り弁、およびこの絞り弁を開閉駆動するアクチュ
エータが、排気通路4に配置される。この吸気絞り弁
は、通常時は全開とされており、吸蔵還元型NOx触媒
の再生を行う際に閉弁され、内燃機関の吸入空気量を絞
りDPNR触媒12に流入する排気流量を低減する。こ
れにより、排気中の酸素を消費するので、DPNR触媒
12雰囲気の酸素濃度を低下させるために必要な還元剤
の量は低減される。アクチュエータは吸気絞り弁を駆動
するソレノイド、あるいは負圧アクチュエータ等の適宜
な形式のものであればよい。
適用しているため、通常時の排気の空燃比はリーンであ
り、DPNR触媒12は排気中のNOx を吸蔵する。
また、還元剤が、還元剤供給装置13からパティキュレ
ートフィルタの上流側の排気通路4に供給されて、流入
排気の空燃比がリッチになると、DPNR触媒12は吸
蔵したNOx を放出する。
を参照して説明する。この吸放出作用の詳細なメカニズ
ムについては明らかでない部分もあるが、以下に示され
るようなメカニズムで行われていると考えられる。本実
施形態では、白金PtおよびバリウムBaを担持させた
場合を例にとって説明するが、その他の貴金属、アルカ
リ金属、アルカリ土類、希土類を用いても同様なメカニ
ズムとなる。
かなりリーンになると排気ガス中の酸素濃度が大幅に増
大する。そして、図3(A)に示されるように、これら
酸素O2 はO2ーまたはO2ーの形で白金Ptの表面に付着す
る。一方では、排気ガス中のNOは白金Ptの表面上で
O2ーまたはO2ーと反応し、NO2 となる(2NO+O2→
2NO2 )。次いで生成されたNO2 の一部は、白金P
t上で更に酸化されつつDPNR触媒12内に吸蔵され
て、酸化バリウムBaOと結合する。そして、図3
(A)に示されるように、硝酸イオンNO3ーの形でDP
NR触媒12内に拡散する。このようにして、NOx
がDPNR触媒12内に吸蔵される。
酸素濃度が高い限り、白金Ptの表面でNO2 が生成さ
れる。そして、DPNR触媒12のNOx 吸蔵能力が
飽和しない限り、NO2 はDPNR触媒12内に吸蔵さ
れて、硝酸イオンNO3ーが生成される。
る排気ガス中の酸素濃度が低下してNO2 の生成量が低
下した場合、反応が逆方向(NO3ー→NO2 )に進む。
こうして、DPNR触媒12内の硝酸イオンNO3ーがN
O2 の形でDPNR触媒12から放出される。すなわ
ち、DPNR触媒12に流入する排気ガス中の酸素濃度
が低下すると、DPNR触媒12からNOx が放出さ
れることになる。流入する排気ガスのリーンの度合いが
低くなれば、排気ガス中の酸素濃度は低下する。従っ
て、DPNR触媒12に流入する排気ガスのリーンの度
合いを低くすれば、DPNR触媒12からNOx が放
出されることになる。
る排気ガスの空燃比をリッチにすると、HC,COは白
金Pt上の酸素O2ーまたはO2ーと反応して酸化される。ま
た、排気ガスの空燃比をリッチにすると、排気ガス中の
酸素濃度が極度に低下するために、DPNR触媒12か
らNO2 が放出される。このNO2 は、図3(B)に示
されるように、未燃焼のHC,COと反応して還元浄化
される。このようにして、白金Ptの表面上にNO2 が
存在しなくなると、DPNR触媒12から次々とNO2
が放出される。従って、DPNR触媒12に流入する排
気ガスの空燃比をリッチにすると、短時間でNOxがD
PNR触媒12から放出されて、還元浄化される。
る排気ガスの空燃比とは、DPNR触媒12上流側の排
気通路4と燃焼室または吸気通路2に、供給された空気
と燃料との比率をいう。従って、排気通路4に空気や還
元剤が供給されていないときには、排気空燃比は運転空
燃比(燃焼室内の燃焼空燃比)に等しくなる。また、本
発明に使用される還元剤としては、排気中で炭化水素や
一酸化炭素等の還元成分を発生するものであれば良い。
つまり、水素、一酸化炭素等の気体、プロパン、プロピ
レン、ブタン等の液体又は気体の炭化水素、ガソリン、
軽油、灯油等の液体燃料等が使用できる。本実施形態で
は、貯蔵、補給等の際の煩雑さを避けるため前述のよう
にディーゼルエンジン1の燃料である軽油を還元剤とし
て使用する。
ズムについて説明する。DPNR触媒12に流入する排
気ガス中にSOx 成分が含まれている場合、DPNR
触媒12は上述のNOx の吸蔵と同じメカニズムで排
気中のSOx を吸蔵する。すなわち、DPNR触媒1
2に流入する排気の空燃比がリーンのとき、排気中のS
Ox (例えばSO2 )は白金Pt上で酸化されてSO3
ー、SO4ーとなる。そして、酸化バリウムBaOと結合
して、BaSO4 を生成する。BaSO4 は比較的安定
であり、また、結晶が粗大化しやすいため、一旦生成さ
れると分解、放出されにくい。このため、DPNR触媒
12中のBaSO4 の生成量が増大すると、NOx の
吸蔵に関与できるBaOの量が減少してしまうので、N
Ox の吸蔵能力が低下する。このS被毒を回復するた
めには、DPNR触媒12中に生成されたBaSO4 を
高温で分解するとともに、これにより生成されたSO
3ー、SO 4ーの硫酸イオンをリッチ雰囲気下で還元し、気
体状のSO2 に転換して、DPNR触媒12から放出さ
せる必要がある。
は、DPNR触媒12を高温かつリッチ雰囲気の状態に
することが必要である。
て説明する。S被毒回復処理は、排気触媒に流入する排
気ガスの空燃比をリッチにすることができれば、その構
成は特に限定されるものではない。本実施形態では、排
気触媒12としてDPNR触媒12を利用しているの
で、排気通路4中に吸蔵還元型NOx触媒を担持したパ
ティキュレートフィルタを配置し、パティキュレートフ
ィルタに捕集された粒子状物質(PM:Particulate Ma
tter)の燃焼後、絞り弁が閉弁され、還元供給装置から
パティキュレートフィルタに還元剤が供給される。そし
て、粒子状物質燃焼時に発生する熱により、吸蔵還元型
NOx触媒は高温になっているため、吸蔵還元型NOx
触媒は高温且つリッチ雰囲気下におかれる。このように
して、S被毒を速やかに回復する。
セラミックで形成される。パティキュレートフィルタ内
には、上流側に栓が施された第1通路と下流側に栓が施
された第2通路とが交互に配置され、ハニカム状をなし
ている。排気ガスが上流側から下流側に向かって流れる
と、排気ガスは第2通路から多孔質セラミックの流路壁
面を通過して第1通路に流入し、下流側に流れる。この
とき、排気ガス中の粒子状物質は多孔質セラミックによ
って捕集されるため、粒子状物質の大気への放出は防止
される。
形態の制御システムについて説明する。図4はSトラッ
プのS被毒回復処理の制御ルーチンを示すフローチャー
トである。本ルーチンはECU21により一定時間毎の
割込みによって実行される。
る吸蔵還元型NOx触媒のS被毒回復処理制御を開始す
るか否かを判断する。吸蔵還元型NOx触媒のS被毒回
復処理制御の開始条件は、例えば、減速時であり、NO
x触媒が活性化温度以上であり、かつ前回再生を実行し
てから所定時間以上経過していること等である。
御を開始すべきでないと判断した場合、メインプログラ
ムに戻る。
12である吸蔵還元型NOx触媒のS被毒回復処理制御
を開始すると判断した場合、ステップ120に進み、S
トラップのS被毒回復処理制御を開始する。吸蔵還元型
NOx触媒のS被毒回復処理時に、SトラップのS被毒
回復処理を実行することにより、吸蔵還元型NOx触媒
のS再被毒が抑制される。
ガスから放出される硫黄分がNOx触媒に吸蔵されない
条件が成立しているか否かを判断する。このステップで
は、S被毒を回復するために必要な条件、つまり吸蔵還
元型NOx触媒が高温かつリッチ雰囲気の状態であるか
否かを判断する。本実施形態では、この条件をNOx触
媒の床温が600℃以上であり、且つ吸入排気ガスの空
燃比が14.5以下とする。
型NOx触媒が高温かつリッチ雰囲気の状態であると判
断した場合、ステップ140に進む。そして、ブローバ
イガス通路3に配置されたSトラップ11に通電を行
い、Sトラップ11中のSOxトラップ剤15を加熱す
る。そして、SOxトラップ剤15の温度を600℃か
ら650℃になるように、電力を制御する。
つまり、吸蔵還元型NOx触媒が高温かつリッチ雰囲気
の状態ではないと判断した場合、メインプログラムに戻
る。
1の被毒回復処理制御を終了するか否かを判断する。
進み、Sトラップ11の通電をOFFにして、SOxト
ラップ剤15の加熱を終了する。そして、メインプログ
ラムに戻る。
ステップ170に進む。そして、Sトラップ11に通電
を行い、SOxトラップ剤15を加熱した時間が所定時
間以上であるか否かを判断する。つまり、SOxトラッ
プ剤15に吸蔵された硫黄分が、SOxトラップ剤15
から放出されたか否かを判断する。
に進み、Sトラップ11の通電をOFFにして、SOx
トラップ剤15の加熱を終了する。そして、メインプロ
グラムに戻る。
ステップ130に戻り、エンジン出ガスから放出される
硫黄分がNOx触媒に吸蔵されない条件が成立している
か否かを再度判断する。そして、上記ステップを繰り返
す。
冷却手段の制御について説明する。図5は冷却手段の制
御ルーチンを示すフローチャートである。
被毒回復処理制御が終了したか否かを判断する。
後は、SOxトラップ剤15の触媒床温度が高く、トラ
ップ性能が低い。そこで、SトラップのS被毒回復処理
制御が終了した後、SOxトラップ剤15の触媒床温度
をトラップ性能の高い温度まで素早く冷却する。
プのS被毒回復処理制御が終了したか否かが判断され
る。この条件は、Sトラップ11の通電がOFFになっ
たこととしてもよい。その場合、SトラップのS被毒回
復回復処理の制御ルーチンが終了した後、本ルーチンを
実行する。
ていないと判定した場合、メインプログラムに戻る。
プのS被毒回復処理制御が終了したと判断した場合、ス
テップ220に進み、Sトラップ11の冷却手段の制御
を開始する。
1の冷却手段の制御を終了するか否かを判断する。
進み、Sトラップ11の冷却手段の制御を終了して、S
トラップ11の冷却を終了する。そして、メインプログ
ラムに戻る。
テップ250に進む。そして、SOxトラップ剤15を
冷却した時間が所定時間以上であるか否かを判断する。
つまり、SOxトラップ剤15の触媒床温度がトラップ
性能の高い温度まで下がったか否かを判定する。
に進み、Sトラップ11の冷却手段の制御を終了して、
Sトラップ11(SOxトラップ剤15)の冷却を終了
する。そして、メインプログラムに戻る。
テップ230に戻り、Sトラップ11の冷却手段の制御
を終了するか否かを再度判断する。そして、上記ステッ
プを繰り返す。
プ剤は、ブローバイガス中の硫黄分を捕捉するため、排
気触媒に堆積するアッシュを低減できる。さらに、SO
xトラップ剤は、ブローバイガス中の硫黄分のみでな
く、リン分も捕集できるため、リン被着による触媒の酸
化活性の低下を抑制する。
本発明に係る排気浄化装置を備えた内燃機関は、SOx
トラップ剤によってブローバイガス中の硫黄分をトラッ
プする。その結果、排気通路中の触媒のS被毒を抑制す
ることができ、S被毒回復処理を行う頻度を大幅に減少
できるという優れた効果が奏される。
カニズムを示す図。
示すフローチャート。
ローチャート。
Claims (5)
- 【請求項1】内燃機関のブローバイガスをクランクケー
スから吸気系に再循環させるブローバイガス通路と、排
気通路中に排気触媒とを有する内燃機関において、 前記ブローバイガス中の硫黄成分をトラップするSOx
トラップ剤を前記ブローバイガス通路中に備えることを
特徴とする内燃機関の排気浄化装置。 - 【請求項2】前記内燃機関はディーゼルエンジンである
と共に、前記排気触媒はNOx触媒であることを特徴と
する請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置。 - 【請求項3】前記SOxトラップ剤を加熱する加熱手段
を備えることを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の
排気浄化装置。 - 【請求項4】前記加熱手段は、排気ガスの空燃比が理論
空燃比又はその近傍であるストイキあるいは理論空燃比
より過濃であるリッチのとき、前記SOxトラップ剤を
加熱することを特徴とする請求項3に記載の内燃機関の
排気浄化装置。 - 【請求項5】前記SOxトラップ剤を冷却する冷却手段
を備えることを特徴とする請求項4に記載の内燃機関の
排気浄化装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002017374A JP4178797B2 (ja) | 2002-01-25 | 2002-01-25 | 内燃機関の排気浄化装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002017374A JP4178797B2 (ja) | 2002-01-25 | 2002-01-25 | 内燃機関の排気浄化装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003214132A true JP2003214132A (ja) | 2003-07-30 |
JP4178797B2 JP4178797B2 (ja) | 2008-11-12 |
Family
ID=27653091
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002017374A Expired - Fee Related JP4178797B2 (ja) | 2002-01-25 | 2002-01-25 | 内燃機関の排気浄化装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4178797B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007239658A (ja) * | 2006-03-09 | 2007-09-20 | Toyota Motor Corp | 内燃機関の排気浄化装置 |
EP1921283A2 (en) * | 2006-11-13 | 2008-05-14 | Deere & Company | Internal combustion engine and method |
EP2080877A1 (en) * | 2006-11-09 | 2009-07-22 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Sludge adhesion suppressing structure for internal combustion engine |
-
2002
- 2002-01-25 JP JP2002017374A patent/JP4178797B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007239658A (ja) * | 2006-03-09 | 2007-09-20 | Toyota Motor Corp | 内燃機関の排気浄化装置 |
JP4715568B2 (ja) * | 2006-03-09 | 2011-07-06 | トヨタ自動車株式会社 | 内燃機関の排気浄化装置 |
EP2080877A1 (en) * | 2006-11-09 | 2009-07-22 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Sludge adhesion suppressing structure for internal combustion engine |
EP2080877A4 (en) * | 2006-11-09 | 2013-11-27 | Toyota Motor Co Ltd | STRUCTURE SUPPRESSING SLUDGE ADHESION FOR INTERNAL COMBUSTION ENGINE |
US8651093B2 (en) | 2006-11-09 | 2014-02-18 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Sludge adhesion inhibiting structure for internal combustion engine |
EP1921283A2 (en) * | 2006-11-13 | 2008-05-14 | Deere & Company | Internal combustion engine and method |
EP1921283A3 (en) * | 2006-11-13 | 2010-09-15 | Deere & Company | Internal combustion engine and method |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4178797B2 (ja) | 2008-11-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3248187B2 (ja) | 内燃機関の排気浄化装置 | |
JP3899534B2 (ja) | ディーゼル機関の排気浄化方法 | |
US20060107649A1 (en) | Apparatus and method for clarifying exhaust gas of diesel engine | |
JP2006316757A (ja) | 排気ガス浄化方法及び排気ガス浄化システム | |
JPH1150836A (ja) | 内燃機関の触媒再生装置 | |
JPH06272541A (ja) | 内燃機関の排気浄化装置 | |
JP2009079523A (ja) | 内燃機関の排気浄化装置 | |
JP2009114879A (ja) | 内燃機関の排気浄化装置 | |
JP3514218B2 (ja) | 内燃機関の排気浄化装置 | |
JP3933015B2 (ja) | 内燃機関の排気浄化装置 | |
JP3945137B2 (ja) | 内燃機関の排気浄化装置 | |
JP4178797B2 (ja) | 内燃機関の排気浄化装置 | |
JP4075387B2 (ja) | 内燃機関の排気浄化装置 | |
JP3374780B2 (ja) | 内燃機関の排気浄化装置 | |
JP4341351B2 (ja) | 排気浄化器の浄化能力回復方法 | |
JP4019867B2 (ja) | 内燃機関の排気浄化装置 | |
WO2007029339A1 (ja) | 内燃機関の排ガス浄化装置及び排ガス浄化方法 | |
JP3496557B2 (ja) | 内燃機関の排気浄化装置 | |
JP4552714B2 (ja) | 内燃機関の排気浄化装置 | |
JP4019891B2 (ja) | 内燃機関の排気浄化装置 | |
JP4626439B2 (ja) | 内燃機関の排気浄化装置 | |
JP2000080913A (ja) | 内燃機関の排気浄化装置 | |
JP2003013732A (ja) | 内燃機関の排気浄化装置 | |
JP2004036405A (ja) | 排気ガス浄化装置 | |
JP2003083028A (ja) | 内燃機関の排気浄化装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20041012 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070925 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20071016 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20071217 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080805 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080818 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110905 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110905 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120905 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130905 Year of fee payment: 5 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |