JP2006037404A - 有料道路の料金所におけるレーンの横断規制装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 人がETCレーンを横断する際に注意を喚起し事故を防止する。
【解決手段】 アイランド1の、レーン側に面した縁部に複数本の支柱3が車の進入方向に沿って立てられている。アイランド1の上にいる料金収受員がレーンに不注意に入ることが出来ないよう、支柱3間には樹脂テープ4が張られている。複数の支柱3のうちの、隣り合う一組の支柱間に、規制バー5が開閉可能に取り付けられている。規制バー5の先端側はバー根元の蝶番のばね(不図示)によってレーン側に付勢されているが、規制バー5の先端は支柱3に当接してレーンの中に出ないようになっている。
【選択図】 図2
【解決手段】 アイランド1の、レーン側に面した縁部に複数本の支柱3が車の進入方向に沿って立てられている。アイランド1の上にいる料金収受員がレーンに不注意に入ることが出来ないよう、支柱3間には樹脂テープ4が張られている。複数の支柱3のうちの、隣り合う一組の支柱間に、規制バー5が開閉可能に取り付けられている。規制バー5の先端側はバー根元の蝶番のばね(不図示)によってレーン側に付勢されているが、規制バー5の先端は支柱3に当接してレーンの中に出ないようになっている。
【選択図】 図2
Description
本発明は、有料道路の料金所においてETC(Electronic Toll Collection System)が設置されたレーン(以下、「ETCレーン」と呼ぶ)を横断することを規制する横断規制装置に関する。
有料道路の料金所において、最近、ETCと呼ばれるシステムが設置されている。ETCは通行券の受け取りや料金の支払いのために一旦停止することなく車が通過できるシステムである。このETCの設置は利便性の向上、料金所渋滞の緩和、排気ガス・騒音の低減などにつながるため、ますます増える傾向にある。
しかし、料金所の全てのレーンにETCを設置するにはまだ至っておらず、料金所にはETCレーンとETCが設置されていない通常レーンとが混在するのが現状である。したがって、料金所のレーン同士を分離するアイランドと呼ばれる分離帯の上には、通行券の発券および料金の収受を行うために料金収受員が駐在するブースがまだ残っている。また、ETCレーンにおいて異常が発生した場合に迅速に処理を行うために、アイランド上に収受員駐在用ブースを残しておくのが現状である。
このような現状では、料金収受員がETCレーンを横断してブースに出入りしなければならない場合が起こりうる。
ETCレーンは車をノンストップで通過させることを目的とする車線であるため、ここを人が横断するのは大変危険である。実際、ETCレーンを横切ろうとした料金収受員が事故にあうケースが発生している。
このため、ETCレーンを横断する際の料金収受員に注意を喚起するための何らかの措置を講じ、事故を防止する必要があった。
なお、従来、有料道路の料金所のレーンにおいては、規制バーを水平方向に回動させてレーンへの車輌の進入を規制する遮断機がある(特許文献1、2参照)。また、有料道路の料金所以外の場所、例えば電車の踏み切りでは、線路に入り込まないよう規制バーが上下に移動する遮断機が使用されている。
特開平10−63898号公報
特開平10−129488号公報
しかしながら、人がETCレーンを不注意に横断することを予防するために、料金所レーンや踏み切りに設置されているような遮断機をブースなどが設置されたアイランドの上に設置することは、遮断機自体が大型であるので無理である。
このため、アイランドの上に設けることができる設備とする必要があった。
この際、事故防止の観点からは次のような課題を解決しなくてはならない。
一つは、アイランドの上もしくはブース内にいる料金収受員がETCレーンに不注意に入ることが出来ないものであることである。
二つめは、料金収受員がETCレーンに入る際に安全確認を忘れないよう、料金収受員に注意を喚起させる構造でなければならないことである。
三つめは、料金収受員がETCレーンを横断しているときに車がETCレーンに進入してきた場合は簡単にアイランドの上もしくはブース内に逃げ込むことができる構造でなければならないことである。
このような課題はETCレーンに限られず、通常レーンを横断する際も有する。
本発明の目的は、上述した三つの課題を同時に解決すべく、人がレーンを横断する際に注意を喚起し事故を防止することができる、レーンの横断規制装置を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明は、有料道路の料金所においてレーンを横断することを規制する横断規制装置であって、アイランドのレーンに面した側に設けられた、料金収受員が出入りする出入り区域と、該出入り区域を遮断するための規制バーとを有する。あるいは、アイランド上の料金収受員が駐在するブースの、レーンに面した側の出入口に設けられ、前記レーンとは反対側のみに開閉するドアと、該ドアの開きに連動して前記出入口を遮断する規制バーとを有する。
いずれの装置においても、規制バーがレーンとは反対側にのみ開閉可能であることを特徴とする。
上記のとおりの発明は、料金収受員は規制バーをレーンとは反対側に引いてから、ブースもしくはアイランドからレーンに入る構成となっている。このため、料金収受員が不注意にレーンに出てしまうことを防止でき、しかも、料金収受員に安全確認をとらせることができる。
また、料金収受員がレーンを横断しているときに車が当該レーンに進入してきた場合は、規制バーをレーンとは反対側に移動させるだけで出入口が開放されるため、急な事態でも咄嗟にアイランド上もしくはブース内に逃げ込むことが可能である。
以上説明したように、本発明によれば、アイランドの上もしくはブース内にいる料金収受員がレーンに不注意に入ることが出来ない。
料金収受員がレーンに入る際に安全確認を忘れないよう、料金収受員に注意を喚起させることができる。
さらに、料金収受員がレーンを横断しているときに車がレーンに進入してきた場合は簡単にアイランドの上もしくはブース内に逃げ込むことができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明の横断規制装置を設置する有料道路の料金所を概略的に示す平面図である。
図1に示すように有料道路の料金所には、複数のレーンを分離する複数のアイランド1が敷設され、各アイランド1の上にはブース2が設置されている。本発明は図1に限定されないが、本例では各アイランド1のブース2のうち一部は、休憩室が付いた、他よりも大きなブースになっている。また、端から3つのレーンがETC専用のレーンである。
図2は図1に示した料金所のアイランドの上に設置された本発明の横断規制装置を示し、(a)は上面図、(b)は側面図である。図3は本発明の横断規制装置付近を詳細に示す斜視図である。
図2及び図3に示すように、アイランド1の、レーン側に面した縁部に複数本の支柱3が車の進入方向に沿って立てられている。支柱3は金属製でありアイランド1に対して取外し可能である。さらに、アイランド1の上にいる料金収受員がレーンに不注意に入ることが出来ないよう、支柱3間には樹脂テープ4が張られている。樹脂テープ4は支柱3に取り外し可能に取り付けられている。樹脂テープ4としてはナイロンテープなどの切れにくい丈夫なテープを使用している。テープの形態に代えてチェーンなどでもよいが、撓むことなく張ることができるテープの形態の方が望ましい。
複数の支柱3のうちの、隣り合う一組の支柱間のみが料金収受員が出入りするための出入り区域になっており、この出入り区域に、規制バー5が開閉可能に設置されている。規制バー5の根元部は一方の支柱3にばね付き蝶番(不図示)によって取り付けられ、規制バー5の先端部はもう一方の支柱3に磁石で吸着されている。規制バー5は軽くて丈夫な素材例えばFRPのバーであり、このバーの先端に磁石を樹脂で覆って固定することで該バーの先端部を金属製の支柱3に吸着させることができる。なお、規制バー先端の磁石は樹脂により密閉されているため、発錆等による影響を受ける恐れも無く、支柱3に対する密着性に関して経年変化が起きない。
ここで、図4を参照して、規制バー5について説明する。
図4(a)は規制バー5を閉じた状態を示している。この図に示す状態では規制バー5の先端側はバー根元の蝶番のばねによってレーン側に付勢されているが、規制バー5の先端は支柱3に当接してレーンの中に出ないようになっている。また、支柱3に当接した規制バー5の先端部は支柱3に磁石によって吸着されている。このように、規制バー5をばね付き蝶番のばね力によって支柱2に付勢したことに加え、規制バー5の先端部分に磁石を内蔵し、この磁石によって規制バー5と支柱3を密着させた理由は、ばね付き蝶番のばね力以上の強風が吹いた場合に規制バー5が支柱3から離れる危険性を無くすためである。
図4(b)は規制バー5を開いた状態を示している。規制バー5を開くときは、料金収受員が、バー根元の蝶番を中心に規制バー5をレーンとは反対側に移動させ、支柱3に磁力で吸着されているバー先端部を支柱3から引き離す。これにより、規制バー5が設けられている支柱間(出入り区域)が開放され、料金収受員がレーンに出入りできるようになる。
このように料金収受員がレーンに入ろうとする場合は、料金収受員は規制バー5をレーンとは反対側に一度引いてからでないとレーンに入ることができない。このため、料金収受員に対し、レーン横断の際にレーンに進入してくる車両があるかどうかの安全確認をとらせることができる。なお、アイランド上からETCレーンを料金収受員が覗き見ることができる反射鏡をブース2の出入口周辺に設置したり、テレビカメラでETCレーンをアイランド上のモニターに映し出す装置を設けておけば、料金収受員は容易に安全確認をとることができる。
また、料金収受員がレーンからアイランド1に入る場合は、このアイランド1に入る方向に規制バー5を押すだけで、支柱3に磁力で吸着されている規制バー5が支柱3から離れて開く。このため、レーンに車両が進入してきても料金収受員はとっさにアイランド1に逃げ込むことができる。
なお、規制バー5を設ける場所や規制バー5の設置数は、図2及び図3に示した例に限られず、適宜設定することができる。
上述した形態の横断規制装置は料金収受員がアイランド上からレーンを横断する場合の装置例である。以下では、本発明の別の実施の形態として、ブースから直接レーンに出入りする場合の横断規制装置の例を説明する。
図5(a)は別の実施の形態による横断規制装置を適用した料金所ブースの上面図、同図(b)はブース内部が分かるように一部を切り欠いた側面図である。これらの図に示すように、休憩室を備えた大きなブース2の出入口のドア6はレーン(走路)側に面して設置されている。このため、ブース2からレーンに直接入るため、安全確認を怠ると大変危険である。そこで本実施形態では、ドア6を開く動作に連動して、出入口を遮断するように降りてくる規制バー5を有する。なお、ドア6がレーンに飛び出していると車の進入の妨げとなり危険であるため、ドア6はブース2の中に引く形態である。
具体的には、図6(a)に示すようにブース2内からレーンに出ようとして料金収受員がドア6を引くと、図6(b)に示すようにドア6の横に設けられた規制バー5が回動してその先端側がブース2の出入口を塞ぐように降りてくる。ドア6を所定の角度以上開けると、図6(c)に示すように規制バー5は水平状態で停止する。規制バー5の先端側はバー根元のばね付き蝶番(不図示)のばねによってレーン側に付勢されているが、規制バー5はブース2の外側に移動できないように規制されている。
料金収受員がバー根元のばね付き蝶番を中心に規制バー5の先端をレーンとは反対側に移動させると、ブース2の出入口が開放され、料金収受員がレーンに出られるようになる。このとき、ブース2の内部からETCレーンを料金収受員が覗き見ることができる反射鏡をブース2の出入口周辺に設置したり、テレビカメラでETCレーンをブース2の内部のモニターに映し出す装置を設けておけば、レーンに出るとき車輌の通行確認を安全に行うことができる。
一方、レーンからブース2内に入る場合は、料金収受員がドア6を押すと、規制バー5が図6(b)のように降りてくる。しかし、規制バー5は図6(d)に示すようにバー根元の蝶番を中心にブース2の中側に倒れる構造であるため、料金収受員は規制バー5によって妨害されないでブース2内へ簡単に進入できる。
ここで、ドア6を開く動作に連動して規制バー5を回動させる機構の具体例について説明する。図7はブース2のドア6が閉じている状態をブース内部から見た図、図8はブース2のドア6を開けた状態をブース内部から見た図である。
図7に示すように、規制バー5は回動中心7を支点に回転自在であり、規制バー5の一端におもり7を付けることで規制バー5の長手方向が上下方向を向く。
おもり7が付けられた規制バー5の端部はワイヤー9が連結されており、このワイヤー9は複数の滑車10を介してドア6の上端に繋がっている。
図8に示すようにドア6を開けると、ドア6の開き量に応じてワイヤー9が引っ張られ、おもり7の付いた規制バー5の端部が上方に持ち上げられる。これにより、おもり7の付いていない規制バー5の先端側が回動中心8を支点にして降りてきて、ドア6の開いた出入口を遮断する。
なお、ドア6の開きに応じて規制バー5を回動させる機構については図7及び図8に示した構成例に限られず、例えば、規制バー5の回動中心8にパルスモーターの回転軸を連結しておき、エンコーダなどでドア6の開き量を監視させ、エンコーダの出力に応じて前記パルスモーターを駆動することで、規制バー5を回動させてもよい。
以上説明した横断規制装置は、料金収受員がレーンを横断するときに規制バーがあることによって人に注意を促すことができ、特に、車をノンストップで通過させることを目的とするETCレーンに好適である。
1 アイランド
2 ブース
3 支柱
4 樹脂テープ
5 規制バー
6 ドア
7 おもり
8 回動中心
9 ワイヤー
10 滑車
2 ブース
3 支柱
4 樹脂テープ
5 規制バー
6 ドア
7 おもり
8 回動中心
9 ワイヤー
10 滑車
Claims (2)
- 有料道路の料金所においてレーンを横断することを規制する横断規制装置であって、アイランドのレーンに面した側に設けられた、料金収受員が出入りする出入り区域と、該出入り区域を遮断するための規制バーとを有し、該規制バーがレーンとは反対側にのみ開閉可能である横断規制装置。
- 有料道路の料金所においてレーンを横断することを規制する横断規制装置であって、アイランド上の料金収受員が駐在するブースの、レーンに面した側の出入口に設けられ、前記レーンとは反対側のみに開閉するドアと、該ドアの開きに連動して前記出入口を遮断する規制バーとを有し、該規制バーがレーンとは反対側にのみ開閉可能である横断規制装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004216119A JP2006037404A (ja) | 2004-07-23 | 2004-07-23 | 有料道路の料金所におけるレーンの横断規制装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004216119A JP2006037404A (ja) | 2004-07-23 | 2004-07-23 | 有料道路の料金所におけるレーンの横断規制装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006037404A true JP2006037404A (ja) | 2006-02-09 |
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ID=35902683
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2004216119A Pending JP2006037404A (ja) | 2004-07-23 | 2004-07-23 | 有料道路の料金所におけるレーンの横断規制装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006037404A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008071068A (ja) * | 2006-09-13 | 2008-03-27 | Haiuei Toole Syst Kk | 車両遮断装置 |
ES2328433A1 (es) * | 2006-11-13 | 2009-11-12 | Autopistas Concesionaria Española, S.A. | Conjunto de isla de canalizacion de trafico en estacion de peaje. |
ITMI20091131A1 (it) * | 2009-06-25 | 2010-12-26 | Co Ge Co S P A | Isola stradale, in particolare per un casello stradale o simile |
ES2368235A1 (es) * | 2009-12-28 | 2011-11-15 | Autopistas Concesionaria Española, S.A. | Vía de peaje de acceso protegido. |
CN108277760A (zh) * | 2018-01-25 | 2018-07-13 | 张飞 | 防护结构及交通设施 |
-
2004
- 2004-07-23 JP JP2004216119A patent/JP2006037404A/ja active Pending
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ITMI20091131A1 (it) * | 2009-06-25 | 2010-12-26 | Co Ge Co S P A | Isola stradale, in particolare per un casello stradale o simile |
ES2368235A1 (es) * | 2009-12-28 | 2011-11-15 | Autopistas Concesionaria Española, S.A. | Vía de peaje de acceso protegido. |
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