JP2006037064A - ディーゼル機関用燃料 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ディーゼル内燃機関に通常、用いられている軽油燃料を、アルコール成分の利点を活用し、低コスト、低公害化の新しい燃料を開発する事により、ディーゼル軽油の代替燃料として使用できることを課題とする。
【解決手段】 軽油燃料と 、イソプロピルアルコール、ノルマルプロピルアルコール、イソブチルアルコール、セカンダリーブチルアルコール等、のアルコール系成分を各相当%混入する事によりセタン価を汎用の軽油と同等に保ち、アルコール成分が持つ排出ガスの削減効果という長所を引き出し、又、短所と見られる原動機に及ぼす悪影響で有るエンジンコンディションのミスマッチングや燃料系統のパッキンやゴム質の劣化に伴う機関損傷の可能性を、各成分の混入する割合により可能なかぎり削減する事を解決の手段とした。
【解決手段】 軽油燃料と 、イソプロピルアルコール、ノルマルプロピルアルコール、イソブチルアルコール、セカンダリーブチルアルコール等、のアルコール系成分を各相当%混入する事によりセタン価を汎用の軽油と同等に保ち、アルコール成分が持つ排出ガスの削減効果という長所を引き出し、又、短所と見られる原動機に及ぼす悪影響で有るエンジンコンディションのミスマッチングや燃料系統のパッキンやゴム質の劣化に伴う機関損傷の可能性を、各成分の混入する割合により可能なかぎり削減する事を解決の手段とした。
Description
本発明は、軽油を燃料として用いる内燃機関の全般に軽油とイソプロピルアルコール、ノルマルプロピルアルコール、イソブチルアルコール、セカンダリーブチルアルコール等を混合して用いる事により、その燃焼排出ガスの低公害化を計る事が可能なディーゼル軽油の代替組成物燃料に関する分野である。
従来、ディーゼル内燃機関の燃料として石油より精製される軽油が広く普及し、その主流として使用されているが、燃焼排出ガスによるCO,CO2,NOX,SO2,HC,黒煙粒子等の有害物質を含む排気ガスを排出し、環境汚染という公害問題の大きな一要因となっていながらも、一般的に普及されている事が常で有り、その効果で有る出力の向上に比例して有害物質の発生を伴う事も、多く見られることが現実である。
例えば、机上では、ディーゼル軽油と低公害性の有る無水エタノールは相分離を起こさず溶解し、無水エタノール含量が約30%までであればエンジンを改良しなくても添加できると言われているが、現実は0.5vol%の水分が含まれていると、0℃で相分離を起こし、寒冷時にノッキング等を発生させる為、排出ガスの削減効果は、多いに期待されるものではあるが、原動機に及ぼす影響の副産物としてエンジンコンディションのミスマッチングや燃料系統のパッキンやゴム質の劣化に伴う機関損傷の可能性も含まれている。これらの双方の問題点を解消する事が可能である、アルコール系成分含有の燃料の開発が、本発明が解決しようとする課題とする。
従来から広く使用されていたディーゼル軽油をベース燃料とし、イソプロピルアルコール、ノルマルプロピルアルコール、イソブチルアルコール、セカンダリーブチルアルコール等、アルコール系成分を添加の主成分とし、その配合調整によって、なおかつセタン価を汎用の軽油と同等に保ち、アルコール成分が持つ排出ガスの削減という長所を最大限にいかし、又、短所と見られる原動機に及ぼす影響の副産物としてエンジンコンディションのミスマッチングや燃料系統のパッキンやゴム質の劣化に伴う機関損傷の可能性を有する等の点を可能なかぎり削減する物である。
このような問題を出力の現状維持を保ちながら、排出ガスの削減を重点におき、ベースである軽油燃料を60,0重量%(±10重量%)の配分とし、イソプロピルアルコールを20,0重量%(±10重量%)配分、ノルマルプロピルアルコールを6,5重量%(±10重量%)配分、イソブチルアルコールを12,0重量%(±10重量%)配分、元来、前記のアルコール類に微量に含有されている1,5重量%程度のセカンダリーブチルアルコール等の各々の、アルコール系成分を各相当%混入する事によりセタン価指数を汎用の軽油と同等である50数値以上に保ち出力を維持、アルコール成分が持つ有害排出ガスの削減という長所を最大限にいかし、又、短所と見られる原動機に及ぼす影響の副産物としてエンジンコンディションのミスマッチングや燃料系統のパッキンやゴム質の劣化に伴う機関損傷の可能性を、各成分の混入する割合により可能なかぎり軽減する。又、各種軽油の品質に応じ、ディーゼル着火促進剤、安定性向上剤等の添加に依って製品の均等化を計る事を実施の形態としている。
軽油 60,0重量%(±10重量%)
イソプロピルアルコール 20,0重量%(±10重量%)
ノルマルプロピルアルコール 6,5重量%(±10重量%)
イソブチルアルコール 12,0重量%(±10重量%)
セカンダリーブチルアルコール 1,5重量%
イソプロピルアルコール 20,0重量%(±10重量%)
ノルマルプロピルアルコール 6,5重量%(±10重量%)
イソブチルアルコール 12,0重量%(±10重量%)
セカンダリーブチルアルコール 1,5重量%
本発明は、アルコール成分の持つCO,CO2,NOX,SO2,HC,黒煙粒子等の削減効果を促しながら、機関内部に付着したカーボン等の不燃不純物を、徐々に分解洗浄する効果等もみられる。又、ノルマルプロピルアルコール等の製造行程にみられる様に植物、野菜等の廃棄物還元より得られるものを原料として再利用するため、環境汚染の循環改善等にも多大に寄与する点があげられる。コスト面においても安価なコストが期待され、先の環境改善面と共に複合的にクリア出来る事を望め、本発明の最も特記すべき点でもある。
Claims (2)
- ディーゼル機関用の軽油を主成分とし、イソプロピルアルコール、ノルマルプロピルアルコール、イソブチルアルコール、セカンダリーブチルアルコールより成ることを特徴とするディーゼル機関用低公害組成物燃料。
- ディーゼル機関用の軽油を主成分とし、イソプロピルアルコール、ノルマルプロピルアルコール、イソブチルアルコール、セカンダリーブチルアルコール、及び顔料、防腐剤を含むことを特徴とする、ディーゼル機関用低公害組成物燃料。
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JP2004241701A JP2006037064A (ja) | 2004-07-26 | 2004-07-26 | ディーゼル機関用燃料 |
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011021147A (ja) * | 2009-07-17 | 2011-02-03 | Idemitsu Kosan Co Ltd | バイオディーゼル燃料組成物 |
WO2012061909A1 (pt) * | 2010-11-12 | 2012-05-18 | Falquete, Marco Antonio | Composição combustível baseada em alcoóis de quatro átomos de carbono e aditivos para motores de ciclo diesel |
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2004
- 2004-07-26 JP JP2004241701A patent/JP2006037064A/ja active Pending
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