JP2004197058A - ディーゼル機関用燃料 - Google Patents
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Abstract
【課題】ディーゼル内燃機関に通常、用いられている軽油燃料を、アルコール成分の利点を活用し、低コスト、低公害化の新しい燃料を開発する事により、ディーゼル軽油の代替燃料として使用できることを課題とする。
【解決手段】特重油、一級重油クラス又は油化還元装置等により再生された重油をベース燃料とし、イソプロピルアルコール、ノルマルプロピルアルコール、イソブチルアルコール、セカンダリーブチルアルコール等、のアルコール系成分を各相当%混入する事によりセタン価を汎用の軽油と同等に保ち、アルコール成分が持つ排出ガスの削減効果という長所を引き出し、又、短所と見られる原動機に及ぼす悪影響で有るエンジンコンディションのミスマッチングや燃料系統のパッキンやゴム質の劣化に伴う機関損傷の可能性を、各成分の混入する割合により可能なかぎり削減する事を解決の手段とした。また、その解決手段の一環の中で環境問題にも十分、好影響を与えるであろう再生重油との相乗効果なども見出すことが可能となった。
【解決手段】特重油、一級重油クラス又は油化還元装置等により再生された重油をベース燃料とし、イソプロピルアルコール、ノルマルプロピルアルコール、イソブチルアルコール、セカンダリーブチルアルコール等、のアルコール系成分を各相当%混入する事によりセタン価を汎用の軽油と同等に保ち、アルコール成分が持つ排出ガスの削減効果という長所を引き出し、又、短所と見られる原動機に及ぼす悪影響で有るエンジンコンディションのミスマッチングや燃料系統のパッキンやゴム質の劣化に伴う機関損傷の可能性を、各成分の混入する割合により可能なかぎり削減する事を解決の手段とした。また、その解決手段の一環の中で環境問題にも十分、好影響を与えるであろう再生重油との相乗効果なども見出すことが可能となった。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディーゼル軽油を燃料として用いる内燃機関の全般に特重油、一級重油クラス又は油化還元装置等により再生された重油をイソプロピルアルコール、ノルマルプロピルアルコール、イソブチルアルコール、セカンダリーブチルアルコール等と混合して用いる事により、その燃焼排出ガスの低公害化を計る事が可能なディーゼル軽油の代替組成物燃料に関する分野である。
【0002】
【従来の技術】
従来、ディーゼル内燃機関の燃料として石油より精製される軽油が広く普及し、その主流として使用されているが、燃焼排出ガスによるCO,CO2,NOX,SO2,HC、黒煙粒子等の有害物質を含む排気ガスを排出し、環境汚染という公害問題の一原因となっている物が、一般的に普及されている事が常で有り、その効果で有る出力の向上に比例して有害物質の発生を伴う事も、多く見られることが現実である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
例えば、机上では、ディーゼル軽油と低公害性の有る無水エタノールは相分離を起こさず溶解し、無水エタノール含量が約30%までであればエンジンを改良しなくても添加できると言われているが、現実は0.5vol%の水分が含まれていると、0℃で相分離を起こし、寒冷時にノッキング等を発生させる為、排出ガスの削減効果は、多いに期待されるものではあるが、原動機に及ぼす影響の副産物としてエンジンコンディションのミスマッチングや燃料系統のパッキンやゴム質の劣化に伴う機関損傷の可能性も含まれている。これらの双方の問題点を解消する事が可能である、アルコール系成分含有の燃料の開発が、本発明が解決しようとする課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
従来、ベースであったディーゼル軽油を既存の特重油、一級重油クラス又は油化還元装置等により再生された再生重油をベース燃料とし、イソプロピルアルコール、ノルマルプロピルアルコール、イソブチルアルコール、セカンダリーブチルアルコール等、アルコール系成分を添加の主成分とし、その配合調整によって、なおかつセタン価を汎用の軽油と同等に保ち、アルコール成分が持つ排出ガスの削減という長所を最大限にいかし、又、短所と見られる原動機に及ぼす影響の副産物としてエンジンコンディションのミスマッチングや燃料系統のパッキンやゴム質の劣化に伴う機関損傷の可能性を有する等の点を可能なかぎり削減する物である。
【0005】
【発明の実施の形態】
このような問題を出力の現状維持を保ちながら排出ガスの削減を重点におき、ベースであるディーゼル軽油を特重油、一級重油クラス又は油化還元装置等により再生された重油を60,0重量%(±10重量%)のベース燃料配分とし、イソプロピルアルコールを20,0重量%(±10重量%)配分、ノルマルプロピルアルコールを6,5重量%(±10重量%)配分、イソブチルアルコールを12,0重量%(±10重量%)配分、元来、前記のアルコール類に微量に含有されている1,5重量%程度のセカンダリーブチルアルコール等、のアルコール系成分を各相当%混入する事によりセタン価指数を汎用の軽油と同等である50数値以上に保ち出力を維持、アルコール成分が持つ排出ガスの削減という長所を最大限にいかし、又、短所と見られる原動機に及ぼす影響の副産物としてエンジンコンディションのミスマッチングや燃料系統のパッキンやゴム質の劣化に伴う機関損傷の可能性を、各成分の混入する割合により可能なかぎり削減する。又、各重油の品質に応じ、ディーゼル着火促進剤、安定性向上剤等の添加に依って製品の均等化を計る事を実施の形態としている。
【0006】
【実施例】
特、1級重油(又は再生重油) 60,0重量%(±10重量%)
イソプロピルアルコール 20,0重量%(±10重量%)
ノルマルプロピルアルコール 6,5重量%(±10重量%)
イソブチルアルコール 12,0重量%(±10重量%)
セカンダリーブチルアルコール 1,5重量%
【0007】
【発明の効果】
本発明は、アルコール成分の持つCO,CO2,NOX,SO2,HC等の有害物質の削減効果を促し、又、ノルマルプロピルアルコール等にみられる植物、野菜等の廃棄物還元より得られるものを再利用するため環境汚染の循環改善等にも多大に寄与する点があげられる。コスト面においては
【請求項2】で示す油化還元装置等により、ダイオキシン等を発生させずに廃棄プラスチック等から循環再生されるエネルギーである再生重油をベースとして取り扱うこと等は非常に安価なコストと先の環境改善の双方を複合的にクリアし併合出来る事が望め、本発明の最も特記すべき点でもある。
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディーゼル軽油を燃料として用いる内燃機関の全般に特重油、一級重油クラス又は油化還元装置等により再生された重油をイソプロピルアルコール、ノルマルプロピルアルコール、イソブチルアルコール、セカンダリーブチルアルコール等と混合して用いる事により、その燃焼排出ガスの低公害化を計る事が可能なディーゼル軽油の代替組成物燃料に関する分野である。
【0002】
【従来の技術】
従来、ディーゼル内燃機関の燃料として石油より精製される軽油が広く普及し、その主流として使用されているが、燃焼排出ガスによるCO,CO2,NOX,SO2,HC、黒煙粒子等の有害物質を含む排気ガスを排出し、環境汚染という公害問題の一原因となっている物が、一般的に普及されている事が常で有り、その効果で有る出力の向上に比例して有害物質の発生を伴う事も、多く見られることが現実である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
例えば、机上では、ディーゼル軽油と低公害性の有る無水エタノールは相分離を起こさず溶解し、無水エタノール含量が約30%までであればエンジンを改良しなくても添加できると言われているが、現実は0.5vol%の水分が含まれていると、0℃で相分離を起こし、寒冷時にノッキング等を発生させる為、排出ガスの削減効果は、多いに期待されるものではあるが、原動機に及ぼす影響の副産物としてエンジンコンディションのミスマッチングや燃料系統のパッキンやゴム質の劣化に伴う機関損傷の可能性も含まれている。これらの双方の問題点を解消する事が可能である、アルコール系成分含有の燃料の開発が、本発明が解決しようとする課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
従来、ベースであったディーゼル軽油を既存の特重油、一級重油クラス又は油化還元装置等により再生された再生重油をベース燃料とし、イソプロピルアルコール、ノルマルプロピルアルコール、イソブチルアルコール、セカンダリーブチルアルコール等、アルコール系成分を添加の主成分とし、その配合調整によって、なおかつセタン価を汎用の軽油と同等に保ち、アルコール成分が持つ排出ガスの削減という長所を最大限にいかし、又、短所と見られる原動機に及ぼす影響の副産物としてエンジンコンディションのミスマッチングや燃料系統のパッキンやゴム質の劣化に伴う機関損傷の可能性を有する等の点を可能なかぎり削減する物である。
【0005】
【発明の実施の形態】
このような問題を出力の現状維持を保ちながら排出ガスの削減を重点におき、ベースであるディーゼル軽油を特重油、一級重油クラス又は油化還元装置等により再生された重油を60,0重量%(±10重量%)のベース燃料配分とし、イソプロピルアルコールを20,0重量%(±10重量%)配分、ノルマルプロピルアルコールを6,5重量%(±10重量%)配分、イソブチルアルコールを12,0重量%(±10重量%)配分、元来、前記のアルコール類に微量に含有されている1,5重量%程度のセカンダリーブチルアルコール等、のアルコール系成分を各相当%混入する事によりセタン価指数を汎用の軽油と同等である50数値以上に保ち出力を維持、アルコール成分が持つ排出ガスの削減という長所を最大限にいかし、又、短所と見られる原動機に及ぼす影響の副産物としてエンジンコンディションのミスマッチングや燃料系統のパッキンやゴム質の劣化に伴う機関損傷の可能性を、各成分の混入する割合により可能なかぎり削減する。又、各重油の品質に応じ、ディーゼル着火促進剤、安定性向上剤等の添加に依って製品の均等化を計る事を実施の形態としている。
【0006】
【実施例】
特、1級重油(又は再生重油) 60,0重量%(±10重量%)
イソプロピルアルコール 20,0重量%(±10重量%)
ノルマルプロピルアルコール 6,5重量%(±10重量%)
イソブチルアルコール 12,0重量%(±10重量%)
セカンダリーブチルアルコール 1,5重量%
【0007】
【発明の効果】
本発明は、アルコール成分の持つCO,CO2,NOX,SO2,HC等の有害物質の削減効果を促し、又、ノルマルプロピルアルコール等にみられる植物、野菜等の廃棄物還元より得られるものを再利用するため環境汚染の循環改善等にも多大に寄与する点があげられる。コスト面においては
【請求項2】で示す油化還元装置等により、ダイオキシン等を発生させずに廃棄プラスチック等から循環再生されるエネルギーである再生重油をベースとして取り扱うこと等は非常に安価なコストと先の環境改善の双方を複合的にクリアし併合出来る事が望め、本発明の最も特記すべき点でもある。
Claims (3)
- 特重油、一級重油クラスを主成分とし、イソプロピルアルコール、ノルマルプロピルアルコール、イソブチルアルコール、セカンダリーブチルアルコールより成ることを特徴とするディーゼル機関用低公害組成物燃料。
- 油化還元装置等により再生された重油を主成分とし、イソプロピルアルコール、ノルマルプロピルアルコール、イソブチルアルコール、セカンダリーブチルアルコールより成ることを特徴とするディーゼル機関用低公害組成物燃料。
- 特重油、一級重油クラス又は油化還元装置等により再生された重油を主成分とし、イソプロピルアルコール、ノルマルプロピルアルコール、イソブチルアルコール、セカンダリーブチルアルコール、及び顔料、防腐剤を含むことを特徴とする、ディーゼル機関用低公害組成物燃料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002383261A JP2004197058A (ja) | 2002-12-13 | 2002-12-13 | ディーゼル機関用燃料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002383261A JP2004197058A (ja) | 2002-12-13 | 2002-12-13 | ディーゼル機関用燃料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004197058A true JP2004197058A (ja) | 2004-07-15 |
Family
ID=32767038
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002383261A Pending JP2004197058A (ja) | 2002-12-13 | 2002-12-13 | ディーゼル機関用燃料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004197058A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8347828B2 (en) | 2007-09-26 | 2013-01-08 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Device and method for detecting degradation of fuel for internal combustion engine |
CN105154152A (zh) * | 2015-07-01 | 2015-12-16 | 成都理工大学 | 一种复合清净剂的制备方法 |
-
2002
- 2002-12-13 JP JP2002383261A patent/JP2004197058A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8347828B2 (en) | 2007-09-26 | 2013-01-08 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Device and method for detecting degradation of fuel for internal combustion engine |
CN105154152A (zh) * | 2015-07-01 | 2015-12-16 | 成都理工大学 | 一种复合清净剂的制备方法 |
CN105154152B (zh) * | 2015-07-01 | 2017-05-17 | 成都理工大学 | 一种复合清净剂的制备方法 |
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