JP2006036902A - 消臭方法及び消臭組成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】 食器や調理器具などに対して優れた消臭効果を有する消臭方法及び消臭組成物を提供する。
【解決手段】 2−エチルヘキシルグリセリルエーテル、イソノニルグリセリルエーテル、イソデシルグリセリルエーテルから選ばれる1種以上の化合物を有効成分として含有する消臭組成物を、対象表面に接触させた後、対象表面から前記消臭組成物を除去する。
【選択図】 なし
【解決手段】 2−エチルヘキシルグリセリルエーテル、イソノニルグリセリルエーテル、イソデシルグリセリルエーテルから選ばれる1種以上の化合物を有効成分として含有する消臭組成物を、対象表面に接触させた後、対象表面から前記消臭組成物を除去する。
【選択図】 なし
Description
本発明は消臭方法及び消臭組成物に関する。
消臭剤や防臭剤に有機溶剤を併用する技術は通常行われており、また、アルキルグリセリルエーテルを用いる技術もすでに知られている。有機溶剤は組成物の溶液配合性や貯蔵安定性の目的から一般に併用されている。例えば、特許文献1には、殺菌剤を防臭基剤として用い、アルキルグリセリルエーテルを対象物に殺菌剤を付着させるバインダーの効果を付与する防臭化粧料組成物が開示されている。特許文献2には、4級アンモニウム塩を殺菌剤として用いることで洗浄剤に防臭効果を付与する技術であり、グリセリルエーテルを洗浄補助剤として併用した洗浄剤組成物が開示されている。特許文献3及び特許文献4には特定の界面活性剤と、特定の消臭香料により消臭する布帛消臭剤が開示されており、それらの発明の詳細な説明には使用できる有機溶剤の例としてグリセリルエーテル化合物が例示されている。さらに、特許文献5には亜硫酸などの還元剤を用いる消臭技術が開示されており、発明の詳細な説明には使用できる有機溶剤の例としてグリセリルエーテル化合物が例示されている。
特開2000−191488号公報
特開2001−131592号公報
特開2003−3370号公報、
特開2003−3371号公報
特開2004−89358号公報
近年、消費者の臭いに対する意識の高まりから、消臭剤や消臭効果を有する洗浄剤などの開発が行われており、特に食器洗い洗浄剤等の洗浄剤においては、食品に伴う臭いを消臭することに関心が高まっている。一般に消臭作用は香料を用いてのマスキングや相殺による感覚消臭、中和、付加、あるいは酸化還元による化学的消臭、吸着等による物理消臭、殺菌や酵素作用による生物的消臭等に分類され、通常の場合、消臭剤や消臭洗浄剤には、マスキング香料、酸化剤/還元剤あるいは殺菌剤などが併用されている。しかしながら、これら技術や前記した特許文献によっても未だ満足できるレベルではなく、特に食器や調理器具などの台所周りの消臭においては期待される消臭効果を得ることが難しい状況にある。
従って本発明が解決しようとする課題は、優れた消臭効果を有する消臭方法を提供することにあり、特に食器や調理器具などの台所周りの消臭において有効な消臭方法を提供することにある。
本発明は、2−エチルヘキシルグリセリルエーテル、イソノニルグリセリルエーテル、イソデシルグリセリルエーテルから選ばれる1種以上の化合物を有効成分として含有する消臭組成物を対象表面に接触させる工程と、該工程の後、対象表面から前記消臭組成物を除去する工程とを含む消臭方法に関する。
また、本発明は、2−エチルヘキシルグリセリルエーテル、イソノニルグリセリルエーテル、イソデシルグリセリルエーテルから選ばれる1種以上の化合物を有効成分とする消臭組成物に関する。
本発明によれば、食器や調理器具などの台所周りの消臭において優れた消臭効果を示す消臭方法及び消臭組成物が提供される。
本発明に係る消臭組成物には2−エチルヘキシルグリセリルエーテル、イソノニルグリセリルエーテル、イソデシルグリセリルエーテルから選ばれる1種以上の化合物〔以下(a)成分という〕を含有する。これらの中でも特に2−エチルヘキシルグリセリルエーテルが消臭効果の点から最も好ましい。これら化合物は水にも油にも溶解し難い化合物であり、対象表面に付着した臭い物質を効果的に表面から引き離し、臭い成分の除去を促進させる効果を有すると考えられ、このような臭い成分除去効果は界面活性剤や他の有機溶剤では満足できる効果を得ることができない。
(a)成分は、2−エチルヘキサノール、イソノナノール、イソデカノールあるいはこれらの混合物から選ばれるアルコール化合物とエピハロヒドリンやグリシドール等のエポキシ化合物をBF3等の酸触媒、あるいはアルミニウム触媒を用いて反応させて製造する方法が一般的である。また、このような反応で得られたアルキルグリセリルエーテルは、アルコール化合物にエポキシ化合物が1つ付加した本発明の化合物以外に、エポキシ化合物が2つ以上付加した多付加体〔以下(a’)成分という〕が副生する。本発明においてこれら多付加耐が多量に存在すると本発明の効果を妨げるため、(a’)成分/(a)成分が0.1以下、好ましくは0.05以下、より好ましくは0.01以下が好適である。(a’)成分を低減化させる方法としては一般に蒸留などの精製方法が採用できる。
本発明に係る組成物は(a)成分を有効量含有するものであり、具体的には、好ましくは0.1〜10質量%、より好ましくは0.3〜7質量%、特に好ましくは0.5〜5質量%含有する。
本発明に係る消臭組成物は(a)成分を水に溶解もしくは分散させた水溶液の形態が好適であり、水の含有量は好ましくは10〜60質量%、更に好ましくは15〜55質量%、より好ましくは20〜50質量%、特に好ましくは25〜45質量%である。
本発明に係る消臭組成物には、さらに消臭香料〔以下(b)成分という〕を含有することが好適であり、(a)成分と(b)成分を併用することで(b)成分の消臭効果をさらに向上させることが可能になる。
消臭香料としては下記B群から選ばれる1種以上の香料成分を含有する香料組成物が好適である。
<B群>
B−1:炭素数5〜20のエステル類
B−2:炭素数5〜15のアルデヒド類
B−3:大環状、イソクロマン系、インダン系、テトラリン系ムスク
B−4:植物精油
これら香料のより好ましい具体例としては、B−1としてケイ皮酸エチル、酢酸ノピル、o−t−ブチルシクロヘキシルアセテート、アリルアミルグリコレート、酢酸リナリル、cis−3−ヘキセニルアセテート、酢酸ベンジル、プロピオン酸ベンジル等が挙げられ、B−2としてアルデヒドC9〜C12、リラール、リリアール、ヘキシルシンナミックアルデヒド等が挙げられ、B−3としてエチレンブラシレート、テンタローム、パーライド(花王(株)製)等が挙げられる。また、B−4としてはセージオイル、タイムオイル、バジルオイル、ペパーミントオイル、ハッカオイル、ローズマリーオイル、ユーカリプタスオイル及びマジョラムオイルから選ばれる1種以上が好適である。これらはハーブ系の香料素材として知られており、植物の全草又は花、葉、果実、果皮、種子、根、樹皮もしくは茎等を原料とし、圧搾法、水蒸気蒸留法、溶剤抽出法によって得られる天然のも、及び合成により調合された合成香料、あるいは天然香料を単離した単離香料を組み合わせて調合したものであってもよい。また、消臭効果の点からB−4としてはセージオイル、タイムオイル、バジルオイル、ペパーミントオイル、ハッカオイル、ローズマリーオイルが好ましくペパーミントオイル、ハッカオイル、ローズマリーオイルが特に好ましい。(b)成分はB−4が好ましい。
<B群>
B−1:炭素数5〜20のエステル類
B−2:炭素数5〜15のアルデヒド類
B−3:大環状、イソクロマン系、インダン系、テトラリン系ムスク
B−4:植物精油
これら香料のより好ましい具体例としては、B−1としてケイ皮酸エチル、酢酸ノピル、o−t−ブチルシクロヘキシルアセテート、アリルアミルグリコレート、酢酸リナリル、cis−3−ヘキセニルアセテート、酢酸ベンジル、プロピオン酸ベンジル等が挙げられ、B−2としてアルデヒドC9〜C12、リラール、リリアール、ヘキシルシンナミックアルデヒド等が挙げられ、B−3としてエチレンブラシレート、テンタローム、パーライド(花王(株)製)等が挙げられる。また、B−4としてはセージオイル、タイムオイル、バジルオイル、ペパーミントオイル、ハッカオイル、ローズマリーオイル、ユーカリプタスオイル及びマジョラムオイルから選ばれる1種以上が好適である。これらはハーブ系の香料素材として知られており、植物の全草又は花、葉、果実、果皮、種子、根、樹皮もしくは茎等を原料とし、圧搾法、水蒸気蒸留法、溶剤抽出法によって得られる天然のも、及び合成により調合された合成香料、あるいは天然香料を単離した単離香料を組み合わせて調合したものであってもよい。また、消臭効果の点からB−4としてはセージオイル、タイムオイル、バジルオイル、ペパーミントオイル、ハッカオイル、ローズマリーオイルが好ましくペパーミントオイル、ハッカオイル、ローズマリーオイルが特に好ましい。(b)成分はB−4が好ましい。
本発明に係る消臭組成物は(b)成分を0.01〜3質量%、好ましくは0.05〜2質量%、特に好ましくは0.1〜1質量%含有することが、消臭効果の点から好適であり、また(b)成分/(a)成分の質量比は、好ましくは0.05〜0.5、より好ましくは0.05〜0.3、特に好ましくは0.1〜0.3であることが、相乗的に消臭効果を高めることができるため好ましい。
本発明に係る消臭組成物には、(a)成分及び(b)成分を水に安定に配合させる目的から界面活性剤〔以下(c)成分という〕を含有することが好ましい。好適な界面活性剤としては、アルキルベンゼンスルホン酸又はその塩、モノアルキル硫酸エステル塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、α−オレフィンスルホン酸塩、α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩等の陰イオン界面活性剤、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、アルキルグリコシド等の非イオン界面活性剤、アルキル(炭素数8〜16)ジメチルアミンオキシド、N−アルカノイルアミノプロピル−N,N−ジメチルアミンオキシド、N−アルキル−N,N−ジメチル−N−(2−ヒドロキシスルホプロピル)アンモニウムスルホベタイン、N−アルカノイルアミノプロピル−N,N−ジメチル−N−(2−ヒドロキシスルホプロピル)アンモニウムスルホベタイン等の両性界面活性剤、及び4級アンモニウム化合物等の陽イオン界面活性剤を挙げることができ、特に陰イオン界面活性剤、両性界面活性剤が好ましい。本発明において(c)成分を(a)成分及び(b)成分の安定配合を目的に使用する場合には、消臭組成物中に(c)成分を0.1〜10質量%、更に0.5〜5質量%、特に1〜5質量%含有させることが好適である。
本発明に係る消臭組成物は消臭効果を高める目的から、25℃におけるpHを5.5〜8.5に調製し、該液体組成物をイオン交換水で10質量%に希釈した水溶液と、1質量%アンモニア水溶液の50:1(質量比)混合溶液の25℃におけるpHが7.0〜9.2で、かつ該液体組成物の10質量%水溶液と5質量%酢酸水溶液の50:1(質量比)混合溶液の25℃におけるpHが4.0〜7.0になるように緩衝能を付与することが好適である。このような緩衝能を付与する手段として25℃における第1番目の酸解離指数pK1と第2番目の酸解離指数pK2の差が1.7以上である有機多塩基酸及び/又はその塩〔以下、(d)成分という〕を消臭有効量で含有することが好適である。
本発明で使用する有機多塩基酸の、pK1、pK2は電位差滴定法を用いて測定できる値であって、例えば電位差自動滴定装置(京都電子工業株式会社製AT310J)等の測定装置が市販されており、測定可能である。また、pK1、pK2は各種の化学物質に関する物理定数を掲げた文献に記載されており(例えば日本化学会編「化学便覧基礎編改訂2版」、昭和56年9月20日発行、993頁丸善株式会社等)、開放されたデータベース(Compudrug社 pkaBASE等)により求めることができる。
本発明で使用する有機多塩基酸のpK1、pK2は、その差が1.7以上であることを要し、特に2.0以上であることが好ましい。また、この有機二塩基酸は塩として含有されていても良く、例えば、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、アルカノールアミン塩等の塩として、好ましくはカリウム、ナトリウム等のアルカリ金属の塩として含有してもよい。更にはその塩は一塩、二塩又は混合塩であっても良い。又は対応する塩基とともに酸の状態で含有させてもよい。これらの有機二塩基酸では、pK1とpK2の差が大きいために、pK1とpK2の間がフラットな滴定曲線となり、緩衝能が大きくなる。これを反映して、優れた消臭効果が示される。
(d)成分の具体的に好ましい化合物としては、マレイン酸(pK1;1.75、pK2;5.83)、2−メチルマロン酸(pK1;3.05、pK2;5.76)、2−エチルマロン酸(pK1;2.96、pK2;5.81)、2−t−ブチルマロン酸(pK1;2.92、pK2;7.04)、2,3−ジメチルコハク酸(pK1;3.92、pK2;6.00)2,3−ジエチルコハク酸(pK1;3.63、pK2;6.46)、アルキル鎖又はアルケニル鎖の炭素数が8〜18のアルキル又はアルケニルコハク酸(pK1は4.1付近、pK2は6.1付近)などを挙げることができる。
本発明では通常液体組成物に用いられるハイドロトロープ剤や粘度調節剤成分などを所望により使用することができる。たとえばハイドロトロープ剤としてはトルエンスルホン酸、キシレンスルホン酸、クメンスルホン酸及びこれらのナトリウム、カリウムあるいはマグネシウム塩が良好であり、特にp−トルエンスルホン酸が良好である。粘度調節剤としては、エタノール、イソプロピルアルコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、イソプレングリコール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテルから選ばれる水溶性有機溶媒が好ましい。その他の成分としては、(b)成分以外の香料成分、除菌成分、防腐剤、濁り剤、着色剤が挙げられる。
本発明は、(a)成分を含有する消臭組成物を、対象表面に接触させる工程を含む消臭方法に関する。対象表面としては食器や、シンク、タイル、プラスチック製品などの硬質表面に応用することが好ましく、特に食品由来の臭いを除去に用いることが好適である。接触させる方法としては、浸漬、トリガー式スプレーヤーによる噴霧、スポンジや不織布などの可撓性吸収体に消臭組成物を含浸させた物品で拭く方法を挙げることができる。
浸漬による消臭方法では、被消臭対象物は消臭組成物に完全に浸された状態にされる。この場合の消臭組成物は(a)成分を0.001〜0.1質量%、好ましくは0.003〜0.07質量%、特に好ましくは0.005〜0.02質量%、(b)成分を0.0001〜0.03質量%、好ましくは0.0005〜0.02質量%、特に好ましくは0.001〜0.01質量%、(c)成分を0.05〜0.5質量%、好ましくは0.1〜0.45質量%、特に好ましくは0.1〜0.4質量%、(d)成分を0.001〜0.1質量%、好ましくは0.005〜0.05質量%、特に好ましくは0.005〜0.03質量%を水に溶解させた水溶液が好適である。水溶液のpHは、25℃において、5.0〜8.0、好ましくは6.0〜7.5、特に好ましくは6.0〜7.0が好適である。また、上記(a)、(b)、(c)及び(d)を同一比率で10〜100倍濃縮した水溶液を予め調製し、使用前に10〜100倍に希釈して用いてもよい。浸漬する温度は5〜40℃、好ましくは10〜30℃が好ましく、浸漬時間は1〜200分、好ましくは5〜60分、特に好ましくは15〜30分が好適である。浸漬後は水で濯ぐことで高い消臭効果を得ることができる。
トリガー式スプレーヤーで噴霧する方法では(a)成分を0.1〜10質量%、好ましくは0.3〜7質量%、特に好ましくは0.5〜5質量%、(b)成分を0.01〜3質量%、好ましくは0.05〜2質量%、特に好ましくは0.1〜1質量%、(c)成分を0.1〜10質量%、好ましくは0.5〜5質量%、特に好ましくは1〜5質量%、(d)成分を0.01〜3.0質量%、好ましくは0.05〜1.0質量%、特に好ましくは0.1〜1.0質量%を水に溶解させた水溶液の形態が好ましい。また、水溶液のpHは、25℃において、5.0〜8.0、好ましくは6.0〜7.5、特に好ましくは6.0〜7.0が好適である。トリガー式スプレーヤーとしては1回のストロークで0.1g〜2.0g、好ましくは0.2〜1.5g、さらに好ましくは0.3g〜1.0g噴出するものが良好である。本発明で使用するトリガー式スプレー容器として特に好ましいものは、実開平4−37554号公報に開示されているような蓄圧式トリガーが、噴霧の均一性の点で特に良好である。
噴霧特性としては、特に地面に垂直に置いた対象物に15cm離れた場所からスプレーしたときの液のかかる面積が100〜800cm2、更に150〜600cm2になるトリガー式噴霧器が好ましい。また、本発明では(a)成分を対象物1m2当たり好ましくは10〜4000mg、より好ましくは50〜4000mgになるように均一にスプレーすることで、より高い消臭効果を得ることができる。
スプレー後は1〜200分放置した後、ティッシュペーパー、不織布、スポンジなどで拭取るか、あるいは水で洗い流すなどの除去操作を行うことで優れた消臭効果を得ることができる。
可撓性吸収体に含浸させて拭く方法においては、スポンジ、不織布、紙から選ばれる可撓性吸収体に(a)成分を0.1〜10質量%、好ましくは0.3〜7質量%、特に好ましくは0.5〜5質量%、(b)成分を0.01〜3質量%、好ましくは0.05〜2質量%、特に好ましくは0.1〜1質量%、(c)成分を5〜50質量%、好ましくは10〜45質量%、特に好ましくは10〜40質量%、(d)成分を0.1〜10質量%、好ましくは0.5〜5質量%、特に好ましくは0.5〜3質量%を水に溶解させた水溶液を含浸させた物品を用いて対象表面を拭く方法が採用される。また、水溶液のpHは、25℃において、5.0〜8.0、好ましくは6.0〜7.5、特に好ましくは6.0〜7.0が好適である。可撓性吸収体に対する消臭組成物の含液量は50〜500質量%、好ましくは100〜300%が好ましい。拭いた後は、新しいティッシュペーパー、不織布、スポンジなどで拭取るか、あるいは水で洗い流すなどの除去操作を行うことで優れた消臭効果を得ることができる。
実施例1
まな板(23.0cm×41.0cm×1.5cm、材質:ポリエチレン)上でイワシの切り身10gを細かく切り刻んだ後、固形分を取り除き、水でまな板表面を軽くすすいだ。
まな板(23.0cm×41.0cm×1.5cm、材質:ポリエチレン)上でイワシの切り身10gを細かく切り刻んだ後、固形分を取り除き、水でまな板表面を軽くすすいだ。
2−エチルヘキシルグリセリルエーテル3質量%、ローズマリーオイル0.05質量%、ポリオキシエチレン(平均2.2モル)ラウリルエーテル硫酸エステルナトリウムを5質量%、アルケニルコハク酸2カリウム(C12アルケニル基/C14アルケニル基=55/45、質量比)を0.5質量%及び残部が水である消臭組成物(25℃でのpH6.5)を花王(株)製ファミリーピュアサッとひとふきキッチンクリーナー用のトリガースプレー容器に充填した。
上記まな板に、本発明の消臭組成物10gを均一になるようにスプレーし、10分放置後水道水で洗い流し、まな板の臭いを30歳代の男性及び女性10人(各5人ずつ)のパネルに嗅いでもらい、臭いが感知されない場合を2点、臭いが感知された場合を1点とし、パネル10人の平均点が1.9点以上を優、1.75以上1.9未満を良、1.5点以上1.75点未満を可、1.5点未満を不可として消臭性能を評価した結果、優であった。
2−エチルヘキシルグリセリルエーテルに変えてイソノニルグリセリルエーテル、イソデシルグリセリルエーテルを用いた場合にも同様に臭い評価、優の結果を得ることができる。
一方、2−エチルヘキシルグリセリルエーテルに変えてイソアミルグリセリルエーテルを用いた以外は同様の組成物及び方法で臭い評価したところ良であり、2−エチルヘキシルグリセリルエーテルを用いることで一段階高いレベルまで消臭することが可能であることが判る。
実施例2
象印社製ステンレス鍋(型番HP-DA14)に市販の即席カレールー(商品名:カレーマルシェ(中辛)、メーカー名:ハウス食品株式会社AKC製)の内容物を入れ、火にかけて弱火で30分加熱した。自然冷却後、カレーを除去し、水ですすぎ、カレー臭が付着した鍋を調整した。
実施例2
象印社製ステンレス鍋(型番HP-DA14)に市販の即席カレールー(商品名:カレーマルシェ(中辛)、メーカー名:ハウス食品株式会社AKC製)の内容物を入れ、火にかけて弱火で30分加熱した。自然冷却後、カレーを除去し、水ですすぎ、カレー臭が付着した鍋を調整した。
2−エチルヘキシルグリセリルエーテル3質量%、香料組成物0.5質量%(桂皮酸エチル5質量%、酢酸リナリル10質量%、リラール15質量%、ヘキシルシンナミックアルデヒド10質量%、パーライド10質量%、フェニルエチルアルコール20質量%、セダーアルコール10質量%、リモネン20質量%)、ポリオキシエチレン(平均2.2モル)ラウリルエーテル硫酸エステルナトリウムを15質量%、ラウリルジメチルアミンオキシド4.5質量%、ラウリルグリコシド(平均縮合度1.3)3質量%、アルケニルコハク酸2カリウム(C12アルケニル基/C14アルケニル基=55/45、質量比)1.0質量%及び残部が水である消臭組成物(25℃でのpH6.5)の100倍希釈水溶液をなべの中に1.2L入れ20℃で30分放置した。その後水道水ですすぎ、実施例1と同様の方法で臭い評価を行ったところ優であった。
2−エチルヘキシルグリセリルエーテルに変えてイソノニルグリセリルエーテル、イソデシルグリセリルエーテルを用いた場合にも同様に臭い評価、優の結果を得ることができる。
一方、2−エチルヘキシルグリセリルエーテルに変えてn−オクチルグリセリルエーテルを用いた以外は同様の組成物及び方法で臭い評価したところ良であり、2−エチルヘキシルグリセリルエーテルを用いることで一段階高いレベルまで消臭することが可能であることが判る。
実施例3
市販のレトルトパスタソース(商品名:完熟トマトのミートソース、メーカー名:カゴメ株式会社KGMM製、Lot.:D2Z04JD)の中身をタッパウエア社製の保存容器(型番MMハーフワイド#1)に入れ、蓋で密封して冷蔵庫に24時間保存した。その後室温にもどし、内容物を除去した後、水ですすぎ、におい評価に供した。
実施例3
市販のレトルトパスタソース(商品名:完熟トマトのミートソース、メーカー名:カゴメ株式会社KGMM製、Lot.:D2Z04JD)の中身をタッパウエア社製の保存容器(型番MMハーフワイド#1)に入れ、蓋で密封して冷蔵庫に24時間保存した。その後室温にもどし、内容物を除去した後、水ですすぎ、におい評価に供した。
2−エチルヘキシルグリセリルエーテル3質量%、香料組成物0.5質量%(桂皮酸エチル5質量%、酢酸リナリル10質量%、リラール15質量%、ヘキシルシンナミックアルデヒド10質量%、パーライド10質量%、ハッカオイル5質量%、ジプロピレングリコール15質量%、セダーアルコール10質量%、リモネン20質量%)、ポリオキシエチレン(平均2.2モル)ラウリルエーテル硫酸エステルナトリウムを15質量%、ラウリルジメチルアミンオキシド4.5質量%、ポリオキシエチレンラウリルエーテル(平均付加モル数8モル)3.5質量%、アルケニルコハク酸2カリウム(C12アルケニル基/C14アルケニル基=55/45、質量比)1.0質量%及び残部が水である消臭組成物(25℃でのpH6.5)を市販の新品スポンジ(115mm×75mm×35mmの可撓性吸収体、商品名:キクロン、販売元:キクロン株式会社)に1g含浸させた。
この含浸させた物品を用いて上記保存容器を数回擦り、続いて水道水ですすぎ実施例1と同様の方法で臭い評価を行ったところ優であった。
2−エチルヘキシルグリセリルエーテルに変えてイソノニルグリセリルエーテル、イソデシルグリセリルエーテルを用いた場合にも同様に臭い評価、優の結果を得ることができる。
Claims (8)
- 2−エチルヘキシルグリセリルエーテル、イソノニルグリセリルエーテル、イソデシルグリセリルエーテルから選ばれる1種以上の化合物を有効成分として含有する消臭組成物を対象表面に接触させる工程と、該工程の後、対象表面から前記消臭組成物を除去する工程とを含む消臭方法。
- 消臭組成物が、さらに消臭香料を含有する請求項1記載の消臭方法。
- 消臭組成物が、さらに界面活性剤を含有する請求項1又は2記載の消臭方法。
- 2−エチルヘキシルグリセリルエーテル、イソノニルグリセリルエーテル、イソデシルグリセリルエーテルから選ばれる1種以上の化合物を有効成分とする消臭組成物。
- さらに消臭香料を含有する請求項4記載の消臭組成物。
- さらに界面活性剤を含有する請求項4又は5記載の消臭組成物。
- 2−エチルヘキシルグリセリルエーテル、イソノニルグリセリルエーテル、イソデシルグリセリルエーテルから選ばれる1種以上の化合物を0.1〜10質量%含有する請求項4〜6の何れか1項記載の消臭組成物。
- 請求項1〜3の何れか1項記載の消臭方法に用いられるものである請求項4〜7の何れか1項記載の消臭組成物。
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