JP2006035893A - 車体のフロアパネル構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 車体のフレーム部材から伝わったフロアパネルの振動エネルギを効果的に低減させ、フロアパネルからの音響放射を低減することができる車体のフロアパネル構造を提供する。
【解決手段】 本発明は、車体前後方向及び車幅方向に配設された複数のフレーム部材16,25,26に連結されたフロアパネル6により、自動車のフロアを構成する車体のフロアパネル構造であって、フロアパネルは、フレーム部材のうち少なくとも3つのフレーム部材と接しないように断面凹状に突出して高剛性部を形成するスペアタイヤパン50と、このスペアタイヤパンの周囲のほぼ全域に平らに延びて低剛性部を形成する平面部60と、スペアタイヤパンに取り付けられるスペアタイヤ70の支持剛性を高める補強ビード56であって、フレーム部材のうちスペアタイヤパンが接していないフレーム部材に接しないように延びる補強ビードと、を有する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、車体のフロアパネル構造に係り、特に、車体前後方向及び車幅方向に配設された複数のフレーム部材に連結されたフロアパネルにより、自動車のフロアを構成する車体のフロアパネル構造に係る。
エンジンやサスペンションが連結されたフレーム部材からの振動がフロアパネルに伝達され、このフロアパネルが振動し、その結果、車室内の空気を大きく振動させることにより、不快な車室内振動や騒音が発生することが知られている。この場合、振動源として、エンジン自体の振動や、サスペンションから伝わるロードノイズが問題となり、このロードノイズには、一般に、タイヤの空洞共鳴によるものと、サスペンションの共振によるものとがある。
従来から、これらの振動騒音を抑制するためにフロアパネル及びその近傍の車体各部に、種々の防振及び防音対策として、制振材や防振材を貼付けることが一般的に行われている。これにより、振動及び騒音の低減が可能であるが、一方で非常に大量の制振材や防振材を必要とするため、車両重量が増加し、それにより、様々な悪影響やコストの面で大きな問題があった。
一方、特許文献1に記載の車体パネル構造では、パネルに、曲げ、圧縮、引張りに強い複数のシェル構造の凸部と、これらの凸部の間に縦横に延びる凹部とを形成し、凹部に振動を集中させ、この凹部に制振材を設けることにより振動を減衰させている。しかしながら、車体構造上又は加工上の制約により、特許文献1記載の車体パネル構造を適用して振動を低減させることが困難な場合がある。
特に、スペアタイヤパンが設けられたフロアパネルでは、そのスペアタイヤパンがフロアパネル内で所定の大きさ及び位置に形成され、さらに、フロアパネルのスペアタイヤ支持剛性を確保するための補強ビードがフロアパネル全体にわたって複数形成されているので、特許文献1記載の車体パネル構造を適用して振動を低減させることが困難である。
特開平6−107235号公報
そこで、本発明は、上述した従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、車体のフレーム部材から伝わった振動によるフロアパネルの振動エネルギを効果的に低減させ、フロアパネルからの音響放射を低減することができる車体のフロアパネル構造を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために本発明は、車体前後方向及び車幅方向に配設された複数のフレーム部材に連結されたフロアパネルにより、自動車のフロアを構成する車体のフロアパネル構造であって、フロアパネルは、フレーム部材のうち少なくとも3つのフレーム部材と接しないように断面凹状に突出して高剛性部を形成するスペアタイヤパンと、このスペアタイヤパンの周囲のほぼ全域に平らに延びて低剛性部を形成する平面部と、スペアタイヤパンに取り付けられるスペアタイヤの支持剛性を高める補強ビードであって、フレーム部材のうちスペアタイヤパンが接していないフレーム部材に接しないように延びる補強ビードと、を有することを特徴としている。
このように構成された本発明においては、フロアパネルは、断面凹状に突出して高剛性部を形成するスペアタイヤパンと、このスペアタイヤパンの周囲に平らに延びて低剛性部を形成する平面部と、を有しているので、高剛性部と低剛性部との剛性差により、低剛性部である平面部に振動エネルギを集中させることが出来る。さらに、スペアタイヤパンは、このスペアタイヤパンに取り付けられるスペアタイヤにより単位面積当たりの重量が平面部よりも増大された高重量部として形成され、平面部が低重量部として形成されるので、高重量部と低重量部との重量差により、低重量部である平面部に振動エネルギが集中させることが出来る。そして、振動エネルギが集中した平面部で、フロアパネルを構成する材質自体の減衰能により振動エネルギが熱エネルギに変換されることにより、フロアパネルの振動エネルギが低減されて、フロアパネルからの音響放射を低減させることが出来る。
さらに、スペアタイヤパンは、フレーム部材のうち少なくとも3つのフレーム部材と接しないように形成され、補強ビードは、フレーム部材のうちスペアタイヤパンが接していないフレーム部材に接しないように延びるので、スペアタイヤパンの周囲のほぼ全域に延びる平面部の剛性を大きく高めないようにすることが出来、その結果、平面部への振動エネルギの集中を妨げないようにすることが出来る。
これらの結果、補強ビードによりフロアパネルのスペアタイヤ支持剛性を確保しつつ、スペアタイヤパンを利用して振動低減構造を設け、フロアパネルからの音響放射を低減することが出来る。
また、本発明は、好ましくは、平面部は、フレーム部材のうちスペアタイヤパンが接していないフレーム部材に沿って連続的に形成されている。
このように構成された本発明においては、平面部は、フレーム部材のうちスペアタイヤパンが接していないフレーム部材に沿って連続的に形成されているので、平面部の剛性を高めないようにして、振動エネルギを平面部に効果的に集中させることが出来る。
また、本発明は、好ましくは、補強ビードは、スペアタイヤパン内に形成されている。
このように構成された本発明においては、補強ビードは、スペアタイヤパン内に形成されているので、高剛性部であるスペアタイヤパンの剛性を大きく高めることが出来る。また、フロアパネルのスペアタイヤ支持剛性を高めることが出来る。
また、本発明は、好ましくは、スペアタイヤパンは、底面部と縦面部とを有し、補強ビードは、底面部から縦面部にわたって形成されている。
このように構成された本発明においては、補強ビードは、スペアタイヤパンの底面部から縦面部にわたって形成されているので、スペアタイヤパンのねじりや曲げに対する剛性を大きく高めることが出来る。
また、本発明は、好ましくは、スペアタイヤパンは、底面部と傾斜した縦面部とを有し、その縦面部は円周方向に沿ってその傾斜角度及び上下方向長さが変化し且つ底面部がスペアタイヤパンの外形に対して車体前後方向及び/又は車幅方向に非対称な位置に配置されている。
このように構成された本発明においては、スペアタイヤパンの縦面部は円周方向に沿ってその傾斜角度及び上下方向長さが変化し且つ底面部がスペアタイヤパンの外形に対して車体前後方向及び/又は車幅方向に非対称な位置に配置されているので、スペアタイヤパンのねじりや曲げに対する剛性を大きく高めることが出来る。
本発明によれば、車体のフレーム部材から伝わったフロアパネルの振動エネルギを効果的に低減させ、フロアパネルからの音響放射を低減することができる。
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態によるフロアパネル構造を備えた自動車のアンダボディを示す斜視図である。
図1に示すように、自動車のアンダボディ1は、複数のフレーム部材と、これらのフレーム部材に接続され車室の床部分(フロア部分)を構成する複数のフロアパネル2、4、6とから構成されている。
先ず、図1によりフレーム部材を説明する。フレーム部材は、車体前後方向に延びるフロントサイドフレーム10、サイドシル12、フロアサイドフレーム14、リアサイドフレーム16と、これらの各フレーム10、12、14、16に接合され車幅方向に延びるNo.1乃至No.9クロスメンバ18〜26と、これらのクロスメンバに接合され車体前後方向に延びるNo.1乃至No.3トンネルサイドメンバ28〜30である。
これらのフレーム部材のうち、フロントサイドフレーム10、サイドシル12、No.1及びNo.2クロスメンバ18及び19、No.9クロスメンバ26は閉断面構造であり、残りのフレーム部材14、16、20〜25、28〜30は、いずれも、断面コ字状であり、その開放部が車体上方に向くように形成され、各フロアパネル2、4、6の下面が、これらの各フレーム部材のフランジ部に接合され、略矩形の閉断面が構成される。
また、一対のフロントサイドフレーム10には、エンジン32及びフロントサスペンションクロスメンバ34が取り付けられ、このフロントサスペンションクロスメンバ34には、フロントサスペンション36が取り付けられている。一方、リアサイドフレーム16には、No.7クロスメンバ24とNo.8クロスメンバ25との間にリアサスペンションクロスメンバ38が取り付けられ、このリアサスペンションクロスメンバ38には、リアサスペンション40が取り付けられている。
次に、図1により、フロアパネルを説明する。図1に示すように、自動車のアンダボディ1には、それぞれ鋼板を一体でプレス成形したフロントフロアパネル2、センタフロアパネル4、及び、リアフロアパネル6が設けられている。
フロントフロアパネル2は、No.2クロスメンバ19、一対のサイドシル12及びNo.4クロスメンバ21により囲まれた空間を覆うように設けられ、その4辺の縁部がNo.2クロスメンバ19、一対のサイドシル12及びNo.4クロスメンバ21にそれぞれ接合され、さらに、その車幅方向の左右両側において、No.1トンネルサイドメンバ28及びフロアサイドフレーム14に接合されている。
センタフロアパネル4は、No.4クロスメンバ21、一対のサイドシル12及びNo.8クロスメンバ25により囲まれた空間を覆うように設けられ、その4辺の縁部が、No.4クロスメンバ21、一対のサイドシル12及びNo.8クロスメンバ25にそれぞれ接合され、さらに、その車幅方向の左右両側において、フロアサイドフレーム14に接合されている。
リアフロアパネル6は、No.8クロスメンバ25、一対のリアサイドフレーム16及びNo.9クロスメンバ26により囲まれた空間を覆うように設けられ、その4辺の縁部が、No.8クロスメンバ25、一対のリアサイドフレーム16及びNo.9クロスメンバ26にそれぞれ接合されている。このリアフロアパネル6には、後述するスペアタイヤパン50が形成されている。
このような自動車のアンダボディ1において、エンジン32、フロントサスペンション36及びリアサスペンション40の振動は、それぞれ、フロントサスペンションクロスメンバ34、フロントサイドフレーム10、リアサスペンションクロスメンバ38を経由して、一対のフロアサイドフレーム14及びリアサイドフレーム16に大きく伝達され、さらに、各クロスメンバ18〜26、サイドシル12、各トンネルサイドメンバ28〜30に伝達され、これらの振動が各フロアパネル2、4、6に伝達されて音響放射が生じる。
本発明の第1及び第2実施形態によるフロアパネル構造では、リアフロアパネル6に振動低減構造を設けることにより、フレーム部材から伝達された振動によりリアフロアパネル6から放射される音響放射を抑制するようにしている。
ここで、振動低減構造について説明する。振動低減構造は、フレーム部材などで囲まれたフロアパネルの所定のパネル領域に設けられた、所定の剛性及び/又は重量の高い部分(高剛性部、高重量部)と所定の剛性及び/又は重量の低い部分(低剛性部、低重量部)とから構成されている。このパネル領域に伝達された振動の振動エネルギは、高剛性部と低剛性部との剛性差、及び/又は、高重量部と低重量部との重量差により低剛性部及び/又は低重量部に集中し、この集中した振動エネルギにより生じる大きな振動ひずみ及びフロアパネルを構成する材質(例えば、鋼板)自体の減衰能により、振動エネルギが低減される(振動低減効果)。このようにして、振動低減構造により、各パネル領域から放射される音響放射が効果的に低減されるようになっている。
なお、フロントフロアパネル2及びセンタフロアパネル4は、従来のパネルで構成されている。
次に、図2及び図3により、本発明の第1実施形態によるフロアパネル構造を具体的に説明する。本実施形態は、リアフロアパネル6に本発明のフロアパネル構造を適用したものであり、高剛性部としてスペアタイヤパン50を形成すると共にその周囲に低剛性部として平面部60を形成して、両者の剛性差により、振動低減効果が得られるようにしている。さらに、スペアタイヤパン50に取り付けられたスペアタイヤ70の重量によって、スペアタイヤパン50が高重量部として形成され、その周囲の平面部60が低重量部として形成されるようにしており、両者の重量差によっても、振動低減効果が得られるようにしている。
図2は、本発明の第1実施形態によるフロアパネル構造を備えたリアフロアパネルを示す拡大平面図であり、図3は、図2のIII-III線に沿って見たリアフロアパネルの断面構造を示す断面図である。
先ず、図2及び図3により、リアフロアパネル6の基本構造を説明する。
図2に示すように、リアフロアパネル6が接合されたNo.8クロスメンバ25は、その車幅方向の左右両端部がそれぞれリアサイドフレーム16に接合され、その車幅方向のほぼ中央が前方側に湾曲しており、リアフロアパネル6の車体前方側の端縁部6aは、この湾曲した形状に沿った形状に形成されている。また、一対のリアサイドフレーム16は、それぞれ車体後方に向かうにつれて車幅方向外方に湾曲しており、リアフロアパネル6の車幅方向両側の各端縁部6b、6cは、この湾曲した形状に沿った形状に形成されている。また、図1に示すように、No.9クロスメンバ26は、その車幅方向の左右両端部の下面がそれぞれリアサイドフレーム16の後端部の上面に接合され、リアサイドフレーム16の上方に載るように直線状に設けられている。
リアフロアパネル6は、車体前方側の端縁部6aの下面及び車幅方向両側の各端縁部6b、6cの下面が、それぞれ、No.8クロスメンバ25及び一対のリアサイドフレーム16の上面フランジに接合されている。また、リアフロアパネル6の車体後方側の端縁部6dは、車幅方向に直線状に延び、その車幅方向の両側の部分6eが、それぞれNo.9クロスメンバ26の車体前方側の側面に接合されている。
図2及び図3に示すように、このリアフロアパネル6には、No.8クロスメンバ25及びリアサイドフレーム16に接しないようにスペアタイヤパン50が形成され、このスペアタイヤパン50の周囲には、ほぼ平らに延びる平面部60が形成されている。
次に、図2及び図3により、スペアタイヤパン50の構造について具体的に説明する。
図2及び図3に示すように、このスペアタイヤパン50は、フロアパネル6をプレス成形により下方に突出させて断面凹状に形成され、No.9クロスメンバ26側で車体後方に開放するように形成されている(図1参照)。このスペアタイヤパン50は、平面部60よりも剛性が高められた高剛性部として形成されている。
図3に示すように、このスペアタイヤパン50は、その断面が直線状にスペアタイヤパン50の内方に向かって斜めに延びる縦面部52と、この縦面部52の内方でほぼ平らに延びる底面部54とを有している。図2に示すように、縦面部52は、平面視でスペアタイヤパン50の半周以上にわたって円弧状に延び、図3に示すように、スペアタイヤパン50は、切頭円錐形状に形成されている。
次に、図2及び図3に示すように、スペアタイヤパン50は、非対称な形状に形成されている。具体的には、スペアタイヤパン50の底面部54は、スペアタイヤパン50の中心から車幅方向に偏った位置即ちスペアタイヤパン50の外形に対して非対称な位置に形成され、縦面部52は、スペアタイヤパン50の円周方向に沿って、その傾斜角度及び上下方向長さが変化し、特に、その車幅方向の左右両側で傾斜角度及び上下方向長さが異なる非対称な形状に形成されている。
ここで、図3に示すように、このスペアタイヤパン50と、リアサイドフレーム16との間には、車体前後方向に延びるマフラー72が配置されており、スペアタイヤパン50を非対称に形成すると共に底面部54がそのマフラー72に対し車幅方向の反対側に配置されるようにして、スペアタイヤパン50がマフラー72と干渉しないようにしている。
次に、図2及び図3に示すように、スペアタイヤパン50内には、プレス加工により下方に突出させて形成された楕円形状の補強ビード56が複数形成されている。これらの補強ビード56は、スペアタイヤパン50の剛性をさらに高めると共にリアフロアパネル6のスペアタイヤ70の支持剛性を高めるために設けられ、それぞれ、底面部54から縦面部52にわたって縦面部52の傾斜方向に延び、平面視で円周方向に沿って並んで形成されている。
次に、図3に示すように、底面部54には、取り付け部74を介してスペアタイヤ70が固定されており、図2に示すように、このスペアタイヤ70は、その車体後方側の一部が、No.9クロスメンバ26の下方に潜り込むようにスペアタイヤパン50に配置される。スペアタイヤパン50は、この取り付け部74及びスペアタイヤ70により、さらに剛性が高められている。また、スペアタイヤパン50は、スペアタイヤ70の重量により、単位面積当たりの重量が平面部60より高められた高重量部としても形成される。
次に、図2及び図3により、平面部60の構造について具体的に説明する。
図2に示すように、スペアタイヤパン50の周囲のほぼ全域に延び、図3に示すように、ほぼ平らに形成されている。また、平面部60は、No.8クロスメンバ25及びリアサイドフレーム16に沿って連続的に即ち補強ビードやその他の構造物等で区切られることなく延びるように形成されている。さらに、平面部60は、その幅、即ち、スペアタイヤパン50との境界部aと、フレーム部材16、25との間の距離が、平面部60の剛性が高まらないような所定の大きさとなるように形成されている。
このようにして、平面部60は、スペアタイヤパン50の外周縁aを境界部として、高剛性部であるスペアタイヤパン50よりも剛性が低い低剛性部として形成されると共に高重量部であるスペアタイヤパン50より重量が低い低重量部として形成される。
次に、図2及び図3に示すように、平面部60には、その全域に制振材62が貼り付けられており、この制振材62は、スペアタイヤパン50の外周縁aに沿った開口を有するように、コ字状に延びる平面部60の外形に合わせた形状のシート状に形成されている。
なお、スペアタイヤパン50は、上述したような円形状以外の例えば矩形状に形成しても良く、また、スペアタイヤパン50は、車体上方に突出するものでも良い。また、スペアタイヤパン以外の例えば物入れのボックスを形成し、或いは、バッテリ等の補機類を取り付けて、高剛性部を形成しても良い。さらに、スペアタイヤパン50は、本実施形態では、特に車幅方向に非対称になるように形成しているが、車体前後方向や、車体前後方向と車幅方向の両方の方向に非対称になるように形成しても良い。
次に、本実施形態の作用効果を説明する。
先ず、本実施形態の高剛性部(高重量部)及び低剛性部(低重量部)の主要な作用効果(振動低減効果)を説明する。
本実施形態のリアフロアパネル6においては、スペアタイヤパン50が、剛性が高められた高剛性部として形成され、この高剛性部の周りに形成された平面部60が低剛性部として形成されているので、高剛性部と低剛性部との剛性差により、低剛性部である平面部60に振動エネルギが集中する。
また、この高剛性部は、スペアタイヤ70により単位面積当たりの重量が平面部60よりも増大された高重量部として形成され、平面部60が低重量部として形成されるので、この高重量部と低重量部との重量差により、低重量部である平面部60に振動エネルギが集中する。
従って、振動エネルギは平面部60に大きく集中し、この振動エネルギは、フロアパネル6を構成する鋼板自体の減衰能により熱エネルギに変換され、その結果、リアフロアパネル6全体の振動エネルギが低減されて、リアフロアパネル6からの音響放射が低減される。
さらに、平面部60には制振材62が設けられているので、平面部60に集中した振動エネルギがより大きく低減される。
次に、スペアタイヤパン50の作用効果を説明する。
先ず、スペアタイヤパン50は、断面凹状に形成されているので、平面部60より剛性を高めて高剛性部として形成することが出来る。また、このスペアタイヤパン50の縦面部52は、その断面が斜めに直線状に延びるように形成されているので、スペアタイヤパン50の剛性を大きく高めることが出来る。
特に、この傾斜した縦面部52は、平面視でスペアタイヤパン50の半周以上にわたって円弧状に延びて、スペアタイヤパン50が切頭円錐形状に形成されているので、スペアタイヤパン50に加わるねじりや曲げの力に対し変形しにくくすることが出来る。さらに、縦面部52は、スペアタイヤパン50の円周方向に沿って、その傾斜角度及び上下方向長さが変化し、特に、その車幅方向の左右両側で傾斜角度及び上下方向長さが異なる非対称な形状に形成されているので、スペアタイヤパン50に加わるねじりや曲げの力に対しさらに変形しにくくすることが出来る。これらの結果、スペアタイヤパン50の剛性を確実に高めることが出来る。
次に、平面部60の作用効果を説明する。
平面部60は、ほぼ平らであるので、スペアタイヤパン50より剛性の低い低剛性部として形成することが出来る。また、平面部60は、スペアタイヤパン50の周囲のほぼ全域に形成されているので、振動エネルギを効果的に集中させることが出来る。
また、平面部60は、No.8クロスメンバ25及びリアサイドフレーム16に沿って連続的に延びるように形成されているので、平面部60の剛性を高めないようにすると共に振動エネルギを平面部60に効果的に集中させることが出来る。
次に、補強ビード56の作用効果を説明する。
スペアタイヤパン50内には、補強ビード56が形成されているので、スペアタイヤパン50の剛性及びリアフロアパネル6のスペアタイヤ70の支持剛性を高めることが出来る。特に、補強ビード56は、縦面部52から底面部54にわたって、縦面部52の傾斜方向に延びているので、スペアタイヤパン50全体のねじりや曲げに対する剛性を大きく高めることが出来る。
また、補強ビード56は、平面視で円周方向に並んで複数形成されているので、より確実にスペアタイヤパン50の剛性を高めることが出来る。さらに、これらの補強ビード56は、各フレーム部材16、25、26に接していないので、平面部60が、スペアタイヤパン50を連続して囲むように或いは各フレーム部材16、25に沿って連続して延びるようにすることが出来る。その結果、平面部60の剛性を大きく高めないようにすることが出来、リアフロアパネル6のスペアタイヤ70の支持剛性を確保しつつ、上述した振動低減効果を効果的に得ることが出来る。
次に、スペアタイヤ70の作用効果を説明する。
スペアタイヤ70は、スペアタイヤパン50に固定されるようになっているので、スペアタイヤ70自体の剛性により、スペアタイヤパン50の剛性をさらに高めることが出来る。さらに、スペアタイヤ70により、スペアタイヤパン50の単位面積当たりの重量を平面部60より大きく高めることが出来る。その結果、スペアタイヤパン50を高重量部としても形成することが出来る。
以上説明したように、高剛性部(高重量部)及び低剛性部(低剛性部)の剛性差及び重量差の両方によって、平面部60に振動エネルギをより確実に集中させ、リアフロアパネル6の振動エネルギを低減することが出来る。
次に、図4及び図5により、本発明の第2実施形態によるフロアパネル構造を具体的に説明する。本実施形態は、リアフロアパネル6に本発明のフロアパネル構造を適用したものであり、高剛性部としてスペアタイヤパン50を形成すると共にその周囲に低剛性部として平面部64、66を形成して、両者の剛性差により、振動低減効果が得られるようにしている。さらに、スペアタイヤパン50に取り付けられたスペアタイヤ70の重量によって、スペアタイヤパン50が高重量部として形成され、平面部64、66が低重量部として形成されるようにしており、両者の重量差によっても、振動低減効果が得られるようにしている。
図4は、本発明の第2実施形態によるフロアパネル構造を備えたリアフロアパネルを示す拡大平面図であり、図5は、図4のV-V線に沿って見たリアフロアパネルの断面構造を示す断面図である。
先ず、図4及び図5により、リアフロアパネル6の基本構造を説明する。
図4に示すように、本実施形態では、リアフロアパネル6は、ほぼ矩形状に形成され、このリアフロアパネル6が接合されるNo.8クロスメンバ25及びリアサイドフレーム16は、それぞれ直線状に延びている。その他の構成は、上述した第1実施形態の自動車のアンダボディ1(図1参照)と同様である。リアフロアパネル6は、車体前方側の端縁部6aの下面及び車幅方向両側の各端縁部6b、6cの下面が、それぞれ、No.8クロスメンバ25及び一対のリアサイドフレーム16に接合されている。また、リアフロアパネル6の車体後方側の端縁部6dは、No.9クロスメンバ26の車体前方側の側面に接合されている。
図4及び図5に示すように、このリアフロアパネル6には、No.8及びNo.9クロスメンバ25、26及び一対のリアサイドフレーム16に接しないようにスペアタイヤパン50が形成され、このスペアタイヤパン50の周囲のほぼ全域には、第1平面部64及び第2平面部66が形成されている。
次に、図4及び図5により、スペアタイヤパン50の構造について具体的に説明する。
図4及び図5に示すように、スペアタイヤパン50は、リアフロアパネル6内で車幅方向左側に偏った位置に配置され、リアフロアパネル6は、非対称な形状に形成されている。このスペアタイヤパン50は、フロアパネル6をプレス成形により下方に突出させて断面凹状に形成され、第1平面部64及び第2平面部66より剛性が高められた高剛性部として形成されている。
図5に示すように、このスペアタイヤパン50は、その断面が垂直に延びるように形成された縦面部52と、この縦面部52の内方に形成された底面部54とを有している。この底面部54には、取り付け部74を介してスペアタイヤ70が固定され、その重量により、スペアタイヤパン50は、その単位面積当たりの重量が第1平面部64及び第2平面部66より高められた高重量部としても形成されている。
また、スペアタイヤパン50内には、このスペアタイヤパン50の剛性及びリアフロアパネル6のスペアタイヤ70の支持剛性を高めるために、プレス加工により複数の補強ビード56が形成されている。これらの補強ビードのうち、底面部54に形成された補強ビード56aは、上方に突出すると共にスペアタイヤ取り付け部74から放射状に4方に延びている。また、縦面部52に形成された補強ビード56bは、スペアタイヤパン50の内方に向けて突出し、底面部54の4つの補強ビード56aとそれぞれ連続するように上下方向に延びている。即ち、スペアタイヤパン50内に形成された補強ビード56は、それぞれ、底面部54から縦面部52にわたるように形成されている。
次に、図4及び図5により、第1平面部64の構造について具体的に説明する。
図4及び図5に示すように、第1平面部64は、スペアタイヤパン50を囲むように連続的に延びると共に後述する段差部68に囲まれている。この第1平面部64には、ほぼ平らな平面領域64aと、プレス成形により車体上方に突出させた複数の補強ビード56cとが形成されている。
これらの補強ビード56cは、各フレーム部材16、25、26に接しないように形成すると共に、スペアタイヤパン50及び段差部68の両方に接しないように即ち第1平面部64の平面領域64aを複数の領域に分断しないような位置及び大きさに形成されている。また、これらの補強ビード56cのうち、車幅方向に延びる2つの補強ビード56cは、上述したスペアタイヤパン50内の補強ビード56bと連続するように形成されている。従って、車幅方向に延びる補強ビード56(a〜c)は、底面部54から縦面部52にわたると共に縦面部52から第1平面部64にわたるように形成されている。
このようにして、第1平面部64に補強ビード56を形成することによりリアフロアパネル6のスペアタイヤ70の支持剛性を高めると共に、平面領域64aを形成することにより第1平面部64を高剛性部であるスペアタイヤパン50よりも剛性が低い低剛性部として形成するようにしている。また、第1平面部64は、高重量部であるスペアタイヤパン50より重量が低い低重量部として形成するようにしている。
次に、図4及び図5により、第1平面部64を囲む段差部68の構造について説明する。
図4及び図5に示すように、この段差部68は、2カ所の折り曲げ部68a、68bと、これらの折り曲げ部68a、68bの間の傾斜した傾斜部68cとを有している。図4に示すように、この段差部68は、スペアタイヤパン50の外縁部aと各フレーム部材16、25とのほぼ中間位置付近にわたって延びている。
ここで、図4に示すように、スペアタイヤパン50は、リアフロアパネル6内で車幅方向左側に偏った位置に形成され、スペアタイヤパン50の周囲の領域は、車幅方向右側の領域の面積が大きく、車体前方側及び車幅方向左側の領域の面積が小さくなっている。段差部68は、これらのような領域において、より面積が大きい領域(車幅方向右側)では曲線状に延び、より面積が小さい領域(車体前方側及び車幅方向左側)ではほぼ直線状に延びている。
次に、図4及び図5により、第2平面部66の構造について説明する。
図4及び図5に示すように、第2平面部66は、そのほぼ全域でほぼ平らに形成され、スペアタイヤパン50及び第1平面部64を囲むように且つ各フレーム部材16、25に沿って連続的に延びている。
この第2平面部66は、高剛性部であるスペアタイヤパン50よりも剛性が低い低剛性部として形成され、さらに、高重量部であるスペアタイヤパン50より重量が低い低重量部としても形成されている。
また、この第2平面部66には、その外形に合わせた形状のシート状の制振材62がその全域に貼り付けられている。
次に、本実施形態の作用効果を説明する。
先ず、本実施形態の高剛性部(高重量部)及び低剛性部(低重量部)の主要な作用効果(振動低減効果)を説明する。
本実施形態のリアフロアパネル6においては、第1実施形態と同様に、高剛性部であるスペアタイヤパン50と、低剛性部である第1平面部64及び第2平面部66との剛性差により、低剛性部である第1平面部64及び第2平面部66に振動エネルギが集中する。また、スペアタイヤ70により高重量部として形成されたスペアタイヤパン50と、低重量部として形成された第1平面部64及び第2平面部66との重量差により、低重量部である第1平面部64及び第2平面部66に振動エネルギが集中する。
従って、第1実施形態と同様に、第1及び第2平面部64、66に集中した振動エネルギが低減され、その結果、リアフロアパネル6全体の振動エネルギが低減されて、リアフロアパネル6からの音響放射が低減される。さらに、第2平面部66に設けられた制振材62によっても、振動エネルギがより大きく低減される。
次に、スペアタイヤパン50の作用効果を説明する。
先ず、スペアタイヤパン50は、下方に突出させて断面凹状に形成されているので、平面部60より剛性を高めて高剛性部として形成することが出来る。また、スペアタイヤパン50内には、補強ビード56a、56bが形成されているので、スペアタイヤパン50の剛性及びリアフロアパネル6のスペアタイヤ70の支持剛性を高めることが出来る。特に、補強ビード56a、56bは、底面部54から縦面部52にわたって延びているので、スペアタイヤパン50全体のねじりや曲げに対する剛性を大きく高めることが出来る。
さらに、これらの補強ビード56a、56bは、各フレーム部材16、25、26に接しないように形成されているので、各平面部64、66が、スペアタイヤパン50を連続して囲むように或いは各フレーム部材16、25に沿って連続して延びるようにすることが出来る。その結果、各平面部64、66の剛性を大きく高めないようにすることが出来、リアフロアパネル6のスペアタイヤ70の支持剛性を確保しつつ、上述した振動低減効果を効果的に得ることが出来る。
次に、第1平面部64及び第2平面部66の作用効果を説明する。
第1平面部64は、ほぼ平らな平面領域64aを有し、第2平面部66は、その全域がほぼ平らであるので、各平面部64、66を、スペアタイヤパン50より剛性の低い低剛性部として形成することが出来る。
また、第1平面部64は、スペアタイヤパン50を囲むように連続的に延び、第2平面部66は、スペアタイヤパン50を囲むように且つ各フレーム部材16、25に沿って連続的に延びているので、各平面部64、66の剛性を高めないようにすると共に振動エネルギを各平面部64、66に効果的に集中させることが出来る。
特に、第1平面部64には補強ビード56が形成されているが、これらの補強ビード56は、各フレーム部材16、25、26に接しないように且つスペアタイヤパン50及び段差部68の両方に接しないように形成されているので、平面領域64が分断されず、第1平面部64の剛性を高めないようにすることが出来る。従って、この第1平面部64に振動エネルギが効果的に集中するようにすることが出来る。
なお、第2平面部66にも、補強ビードやその他の構造物を設けても良い。その場合には、第2平面部66がスペアタイヤパン50を囲み且つ各フレーム部材16、25に沿って連続的に延びるようにすると、振動低減効果を効果的に得ることが出来る。
次に、スペアタイヤ70の作用効果を説明する。
スペアタイヤ70は、スペアタイヤパン50に固定されるようになっているので、スペアタイヤ70自体の剛性により、スペアタイヤパン50の剛性をさらに高めることが出来る。さらに、スペアタイヤ70により、スペアタイヤパン50の単位面積当たりの重量を各平面部64、66より大きく高めることが出来、その結果、スペアタイヤパン50を高重量部としても形成することが出来、剛性差と重量差の両方によって、各平面部64、66に振動エネルギをより確実に集中させ、リアフロアパネル6の振動エネルギを低減させることが出来る。
次に、第1平面部64に設けた補強ビード56cの作用効果を説明する。
本実施形態では、第1平面部64に補強ビード56cを形成しているので、リアフロアパネル6のスペアタイヤ70の支持剛性を高めることが出来る。
また、補強ビード56cは、各フレーム部材16、25、26に接しないように形成され、また、スペアタイヤパン50及び段差部68の両方に接しないように形成されているので、スペアタイヤ70の支持剛性を確保する一方、リアフロアパネル6全体の剛性を大きく高めないようにして、上述した振動低減効果を妨げないようにすることが出来る。
また、これらの補強ビード56cのうち、車幅方向に延びる2つの補強ビード56は、スペアタイヤパン50から第1平面部64にわたるように形成されているので、リアフロアパネル6の支持剛性をより確実に高めることが出来る。
次に、段差部68の作用効果を説明する。
段差部68は、折り曲げ部68a、68bと、傾斜部68cとを有し、スペアタイヤパン50の外縁部aと各フレーム部材16、25とのほぼ中間位置付近にわたって延びているので、リアフロアパネル6全体のねじり剛性を高め、リアフロアパネル6のスペアタイヤ70の支持剛性を高めることが出来る。
ここで、スペアタイヤパン50の車幅方向右側の領域は、面積が比較的大きくスペアタイヤ70の支持剛性が比較的低いが、この領域では、段差部68が曲線状に延びているので、スペアタイヤ70の支持剛性を高めることが出来る。ここで、このように段差部68を曲線状に形成しても、この領域の面積は比較的大きいので、各平面部64、66の剛性を大きく高めることがなく、高剛性部と低剛性部との剛性差を確実に得ることが出来る。
一方、面積が比較的小さい車体前方側の領域及び車幅方向右側の領域では、段差部68がほぼ直線状に延びているので、各平面部64、66の剛性を大きく高めずに、スペアタイヤ70の支持剛性を確保することが出来る。
本発明の実施形態によるフロアパネル構造を備えた自動車のアンダボディを示す斜視図である。 本発明の第1実施形態によるフロアパネル構造を備えたリアフロアパネルを示す拡大平面図である。 図2のIII-III線に沿って見たリアフロアパネルの断面構造を示す断面図である。 本発明の第2実施形態によるフロアパネル構造を備えたリアフロアパネルを示す拡大平面図である。 図4のV-V線に沿って見たリアフロアパネルの断面構造を示す断面図である。
符号の説明
1 自動車のアンダボディ
6 リアフロアパネル
10 フロントサイドフレーム
12 サイドシル
14 フロアサイドフレーム
16 リアサイドフレーム
25 No.8クロスメンバ
26 No.9クロスメンバ
32 エンジン
34 フロントサスペンションクロスメンバ
38 リアサスペンションクロスメンバ
50 スペアタイヤパン(高剛性部、高重量部)
52 縦面部
54 底面部
56 補強ビード
60 平面部(低剛性部、低重量部)
62 制振材
64 第1平面部(低剛性部、低重量部)
66 第2平面部(低剛性部、低重量部)
68 段差部
70 スペアタイヤ
80 溝部
a 高剛性部(高重量部)と低剛性部(低重量部)との境界部

Claims (5)

  1. 車体前後方向及び車幅方向に配設された複数のフレーム部材に連結されたフロアパネルにより、自動車のフロアを構成する車体のフロアパネル構造であって、
    上記フロアパネルは、
    上記フレーム部材のうち少なくとも3つのフレーム部材と接しないように断面凹状に突出して高剛性部を形成するスペアタイヤパンと、
    このスペアタイヤパンの周囲のほぼ全域に平らに延びて低剛性部を形成する平面部と、
    上記スペアタイヤパンに取り付けられるスペアタイヤの支持剛性を高める補強ビードであって、上記フレーム部材のうち上記スペアタイヤパンが接していないフレーム部材に接しないように延びる補強ビードと、
    を有することを特徴とする車体のフロアパネル構造。
  2. 上記平面部は、上記フレーム部材のうち上記スペアタイヤパンが接していないフレーム部材に沿って連続的に形成されている請求項1記載の車体のフロアパネル構造。
  3. 上記補強ビードは、上記スペアタイヤパン内に形成されている請求項1又は請求項2記載の車体のフロアパネル構造。
  4. 上記スペアタイヤパンは、底面部と縦面部とを有し、上記補強ビードは、上記底面部から上記縦面部にわたって形成されている請求項1乃至3のいずれか1項記載の車体のフロアパネル構造。
  5. 上記スペアタイヤパンは、底面部と傾斜した縦面部とを有し、その縦面部は円周方向に沿ってその傾斜角度及び上下方向長さが変化し且つ上記底面部が上記スペアタイヤパンの外形に対して車体前後方向及び/又は車幅方向に非対称な位置に配置されている請求項1乃至4のいずれか1項記載の車体のフロアパネル構造。
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