JP2006034505A - 遊技機 - Google Patents

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孝俊 武本
Mitsuru Ishikura
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Abstract

【課題】「リーチ態様」の出現回数を維持しつつ、「リーチ態様」が発生した場合の「当たり」に対する期待度がすべての種類の図柄で均等になる遊技機を提供する。
【解決手段】外れリーチ態様決定手段122は、リーチ態様を経て外れになる場合のリーチ図柄を予め定めた出現分布に従って決定し、当選リーチ態様決定手段121は、リーチ態様を経て当たりになる場合における再抽選前のリーチ図柄を外れリーチ態様決定手段と同じ出現分布に従って決定する。同じ出現分布を使用することで、任意の1種類の識別情報で構成されたリーチ態様から「特定表示態様」(当たり)になる確率と「特定表示態様」以外(外れ)になる確率との比率が、すべての種類の識別情報において同一になる。
【選択図】図4

Description

本発明は、パチンコ機などの遊技機に係わり、特に、リーチ態様から当たりになる信頼度を制御する技術に関する。
遊技機の一例であるパチンコ機として、いわゆる図柄合わせタイプのパチンコ機が知られている。このタイプのパチンコ機としては、始動入賞口に遊技球が入賞した場合に、複数の可変表示領域で図柄(識別情報)の可変表示が開始し、所定時間後に図柄が停止表示され、確定表示された表示結果が予め定めた「特定表示態様」の場合に「当たり」となり、遊技者にとって有利な「特定遊技状態」が生起し、大入賞口が所定回数だけ断続的に開成するものがある。
「特定表示態様」を表示する場合には、「特定表示態様」の出現を遊技者に期待させる「リーチ態様」を、「特定表示態様」を表示する前段階で形成するようになっている。「リーチ態様」は、一部の図柄が未確定で、その一部の図柄によっては「特定表示態様」になる可能性のある表示態様である。
図柄合わせタイプのパチンコ機の中には、「確変図柄」で構成された「特定表示態様」が確定表示されて「当たり」が生起した場合に、「特定遊技状態」の終了後に「高確率状態」が生起し、その後の「当たり」の生起確率が増大するものがある。たとえば、「0」〜「9」までの数字のうち奇数の図柄を「確変図柄」とし、偶数の図柄を「非確変図柄」とするなどである。
このようなパチンコ遊技機では、「確変図柄」で「リーチ態様」が形成されると遊技者に大きな興奮を与える。しかし、逆に「非確変図柄」で「リーチ態様」が形成された場合には、「特定表示態様」の出現を期待できるにもかかわらず、「高確率状態」が生起し得ないことから、遊技者の期待と興奮は小さなものになってしまう。
そこで、「確変図柄」で構成された「特定表示態様」が最終的な表示結果となる場合でも、可変表示の途中で、一旦、「非確変図柄」で「リーチ態様」を出現させ、「非確変図柄」で構成された「特定表示態様」を仮停止表示し、その後、再び変動表示(いわゆる、図柄の再抽選)を行なって「確変図柄」で構成された「特定表示態様」を最終的に表示して昇格させることが行なわれる。
これにより「非確変図柄」で「リーチ態様」が出現した場合でも、最終的な表示結果が「確変図柄」の「特定表示態様」になる可能性があるので、遊技者に大きな期待と興奮を与えることができる。
ところで、パチンコ機の内部では、表示結果として「当たり」に対応する「特定表示態様」を出現させるか否かを抽選で決定する。そして「当たり」を出す場合に「特定表示態様」を構成する図柄をどの種類の図柄にするかを、すべての種類の図柄の出現頻度が均等になるように別途の抽選で決定している。また、表示結果を「特定表示態様」以外の「外れ態様」にする場合には、可変表示の途中で「リーチ態様」を出すか否かをさらに決定する。そして、「リーチ態様」を経て「外れ態様」を出す場合(外れリーチ態様)にも、どの種類の図柄でその「リーチ態様」を構成するかを、すべての種類の図柄の出現頻度が均等になるように別途の抽選で決定している。
このように、表示結果の「特定表示態様」を構成する図柄の出現頻度をすべての種類の図柄で同一にするという条件の下で、前記した再抽選を行なうと、再抽選前に仮停止表示される「リーチ態様」においては、「確変図柄」よりも「非確変図柄」の出現頻度が多くなる。すなわち、「当たり」になる場合前段階で出現するリーチ態様が「非確変図柄」で構成されたものが「確変図柄」で構成されたものより多くなる。一方、「リーチ態様」を経て「外れ」を表示する場合(外れリーチ態様)においては、上述したように「確変図柄」と「非確変図柄」の出現頻度が等しくなるように設定されている。
したがって、「確変図柄」の「リーチ態様」が出た場合にその最終的な表示結果が「特定表示態様」になる確率は、「非確変図柄」の「リーチ態様」が出た場合にその最終的な表示結果が「特定表示態様」になる確率よりも低くなる。このため、「確変図柄」で「リーチ態様」が出た場合における遊技者の「当たり」に対する期待度が、「非確変図柄」で「リーチ態様」が出た場合に比べて低下してしまう。
このような不具合を解消し、再抽選を行なう場合でも、「リーチ態様」から「特定表示態様」(当たり)になる確率(信頼度)をすべての種類の図柄で同一にする技術が提案されている(たとえば、特許文献1参照。)。この技術では、「確変図柄」で構成された「リーチ態様」を経て「外れ」にすることが抽選で決定された場合には、「リーチ態様」を経ずに「外れ態様」が確定表示されるように一定の割合で変動パターンを変更するようになっている。
特開2002−320722号公報
上記の先行技術では、「リーチ態様」を経て「外れ態様」を確定表示するべきところを、「リーチ態様」を経ずに「外れ態様」を表示する変動パターンに変更するので、「リーチ態様」そのものの出現回数が減ってしまい、その分、「当たり」に対する期待と興奮を遊技者に与える機会が少なくなるという問題がある。
本発明は、上記の問題を解決しようとする課題にするものであり、「リーチ態様」の出現回数を維持しつつ、「リーチ態様」が発生した場合の「当たり」に対する期待度をすべての種類の図柄で均等にすることのできる遊技機を提供することを目的とするものである。
請求項1に係わる発明は、複数種類の識別情報を可変表示可能な複数の可変表示領域(21a、21b、21c)を有する可変表示手段(21)を備え、所定の始動条件の成立に基づいて前記複数の可変表示領域(21a、21b、21c)で識別情報の可変表示を開始し、当該可変表示の表示結果があらかじめ定められた特定表示態様となった場合に遊技者にとって有利な特定遊技状態を発生可能な遊技機であって、
任意の種類の識別情報でリーチ態様となった後に前記表示結果が前記特定表示態様になる確率と、前記任意の種類と同じ種類の識別情報でリーチ態様となった後に前記表示結果が特定表示態様以外になる確率との比率が、すべての種類の識別情報で同一になるように設定した
ことを特徴とする遊技機である。
上記発明によれば、ある識別情報でリーチ態様が形成されたとき、その後の表示結果が特定表示態様(当たり)になる確率と特定表示態様以外(外れ)になる確率との比率が、すべての種類の識別情報で同一になるように設定される。たとえば、ある識別情報で「リーチ態様」が形成されたときに、その表示結果が特定表示態様になる確率と特定表示態様以外になる確率との比率を「a:b」とすると、この比率「a:b」がすべての種類の識別情報について同一になるように動作条件等が設定される。これにより、リーチ態様の信頼度(リーチ態様から最終的な表示結果が特定表示態様になる確率)がすべての種類の識別情報において同一になる。
請求項2に係わる発明は、複数種類の識別情報を可変表示可能な複数の可変表示領域(21a、21b、21c)を有する可変表示手段(21)を備え、所定の始動条件の成立に基づいて前記複数の可変表示領域(21a、21b、21c)で識別情報の可変表示を開始し、当該可変表示の表示結果があらかじめ定められた特定表示態様となった場合に遊技者にとって有利な特定遊技状態を発生可能な遊技機であって、
リーチ態様を経て前記表示結果が前記特定表示態様になる場合における前記リーチ態様を構成する識別情報の種類の出現分布と、リーチ態様を経て前記表示結果が前記特定表示態様以外になる場合における前記リーチ態様を構成する識別情報の種類の出現分布とが同一になるように設定した
ことを特徴とする遊技機である。
上記発明によれば、リーチ態様を経て表示結果が特定表示態様になる場合におけるそのリーチ態様を構成する識別情報の種類の出現分布と、リーチ態様を経て表示結果が特定表示態様以外になる場合におけるそのリーチ態様を構成する識別情報の種類の出現分布とが同一になるように設定される。たとえば、特定表示態様になる場合のリーチ態様を構成する識別情報の出現分布が、識別情報A:識別情報B:識別情報C=130:50:180であれば、特定表示態様以外になる場合のリーチ態様を構成する識別情報の出現分布も、識別情報A:識別情報B:識別情報C=13:5:18に設定する。これにより、リーチ態様の信頼度がすべての種類の識別情報において同一になる。
請求項3に係わる発明は、リーチ態様を経て前記表示結果が前記特定表示態様になる場合において、前記リーチ態様を構成する識別情報と前記特定表示態様を構成する識別情報とが同一種類の場合と異なる種類の場合とがある
ことを特徴とする請求項1または2に記載の遊技機である。
上記発明によれば、リーチ態様と同じ識別情報で特定表示態様が構成される場合と、リーチ態様が出た後で識別情報の種類が変化し、先のリーチ態様と異なる種類の識別情報で特定表示態様が形成される場合(いわゆる、再抽選)とがある。このように再抽選が行なわれる場合でも、任意の種類の識別情報でリーチ態様が出現した後にその表示結果が特定表示態様になる確率と特定表示態様以外になる確率との比率が、すべての種類の識別情報で同一になるように設定される。
請求項4に係わる発明は、複数種類の識別情報を可変表示可能な複数の可変表示領域(21a、21b、21c)を有する可変表示手段(21)を備え、所定の始動条件の成立に基づいて前記複数の可変表示領域(21a、21b、21c)で識別情報の可変表示を開始し、当該可変表示の表示結果があらかじめ定められた特定表示態様となった場合に遊技者にとって有利な特定遊技状態を発生可能な遊技機であって、
前記表示結果を前記特定表示態様にするか否かを決定する当否決定手段(101)と、
前記当否決定手段(101)が前記表示結果を前記特定表示態様としない決定をした場合に、リーチ態様を出現させるか否かを決定する外れリーチ決定手段(103)と、
前記外れリーチ決定手段(103)がリーチ態様の出現を決定した場合に、そのリーチ態様を構成する識別情報の種類を決定する外れリーチ態様決定手段(122)と、
前記当否決定手段(101)が前記表示結果を前記特定表示態様とする決定をした場合に、前記特定表示態様を構成する識別情報の種類を決定する当選態様決定手段(102)と、
前記当否決定手段(101)が前記表示結果を前記特定表示態様とする決定をした場合に、前記表示結果として前記特定表示態様を出現させる前に出現させるリーチ態様を構成する識別情報の種類を決定する当選リーチ態様決定手段(121)と、
上記各手段の決定に従って可変表示を実行する可変表示制御手段(120)とを備え、
前記外れリーチ態様決定手段(122)は、リーチ態様を構成する識別情報の種類を予め定めた出現分布に従って決定し、
前記当選リーチ態様決定手段(121)は、リーチ態様を構成する識別情報の種類を前記外れリーチ態様決定手段(122)と同じ前記出現分布に従って決定する
ことを特徴とする遊技機である。
上記発明によれば、外れリーチ態様決定手段(122)は、リーチ態様を経て外れになる場合のリーチ図柄を予め定めた出現分布に従って決定し、当選リーチ態様決定手段(121)は、リーチ態様を経て当たりになる場合のリーチ図柄を外れリーチ態様決定手段(122)と同じ出現分布に従って決定する。外れリーチ態様決定手段(122)と当選リーチ態様決定手段(121)とが同じ出現分布を使用することで、ある識別情報で構成されたリーチ態様から特定表示態様になる確率と、特定表示態様以外になる確率との比率が、すべての種類の識別情報において同一になる。
たとえば、外れリーチ態様決定手段(122)が、識別情報Aと識別情報Bと識別情報Cの中で出現分布13:5:18にしたがって識別情報を3600回選択すると、識別情報Aで外れリーチ態様になる回数は1300回、識別情報Bで外れリーチ態様になる回数は500回、識別情報Cで外れリーチ態様になる回数は1800回になる。当選リーチ態様決定手段(121)が、同じ出現分布にしたがって識別情報を36回選択すると、識別情報Aのリーチ態様を経て当たりになる回数は13回、識別情報Bのリーチ態様を経て当たりになる回数は5回、識別情報Cのリーチ態様を経て当たりになる回数は18回になる。
したがって、当たりになる回数と外れになる回数との比率は、識別情報Aでは13:1300、識別情報Bでは5:500、識別情報Cでは18:1800となり、すべての種類の識別情報においてリーチ態様から外れになる確率と当たりになる確率との比率が等しくなり、リーチ態様の信頼度がすべての種類の識別情報において同一になる。
請求項5に係わる発明は、前記当選リーチ態様決定手段(121)が決定した識別情報で形成された特定表示態様を仮停止表示した後に、可変表示を再開し、前記当選態様決定手段(102)の決定した識別情報で形成された特定表示態様を前記表示結果として確定表示する場合を有する
ことを特徴とする請求項4に記載の遊技機である。
上記発明によれば、当選リーチ態様決定手段(121)が決定した識別情報でリーチ態様が出現し、さらに特定表示態様が仮停止表示された後、可変表示が再開し、当選態様決定手段(102)の決定した識別情報で形成された特定表示態様が表示結果として確定表示される場合がある。いわゆる、再抽選が行なわれる。この場合においても、リーチ態様の信頼度はすべての種類の識別情報において同一になる。
請求項6に係わる発明は、前記複数種類の識別情報を、表示結果が前記特定表示態様となった前記特定遊技状態が発生可能な通常識別情報と、遊技者にとって前記特定遊技状態よりさらに有利な特別遊技状態を発生可能な特別識別情報とに分類し、前記比率または出現分布を前記種類に代えて前記分類に基づくものにした
ことを特徴とする請求項1、2、3、4または5に記載の遊技機である。
上記発明によれば、表示結果がリーチ態様から特定表示態様になる確率と非特定表示態様になる確率との比率もしくは出現分布は、分類に基づいて判断される。すなわち、個々の種類における比率や出現分布が同一でなくても、分類を単位として見たときに比率や出現分布が同一になるように設定される。
たとえば、「0」〜「9」までの識別情報のうち「0」、「2」など偶数の識別情報を通常識別情報(非確変図柄)に、「1」、「3」など奇数の識別情報を特別識別情報(確変図柄)に分類する。このとき、通常識別情報のグループ全体と特別識別情報のグループ全体とを比較した場合に、リーチ態様が特定表示態様になる確率と特定表示態様以外になる確率との比率や出現分布が同一であればよく、「0」や「1」など個々の識別情報においてリーチ態様が特定表示態様になる確率と特定表示態様以外になる確率との比率や出現分布が相違してもかまわない。
本発明に係わる遊技機によれば、リーチ態様が発生した場合にそのリーチが当たりになる確率と外れに終わる確率との比率がすべての種類の識別情報で同一になる。これにより、リーチ態様が発生した場合の当たりに対する期待度がすべての種類の識別情報で均等になり、当たりに対する期待と興奮を、どの種類の識別情報でリーチ態様が出現した場合でも同程度に遊技者に与えることができ、識別情報の種類による期待度の差をなくすることができる。
また、リーチ態様を構成する識別情報で、一旦、特定表示態様を仮停止表示した後に可変表示が再開し、当初と異なる種類の識別情報で特定表示態様を確定表示するものでは、リーチ態様の信頼度をすべての種類の識別情報で同一に維持しながら、再抽選の興奮を遊技者に与えることができる。
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係わる遊技機10を示す正面図である。遊技機10は、一般にパチンコ機と称される装置であり、遊技者の発射操作により球が打ち出されることで遊技が進行する遊技機本体10aと、これに付設され、有価価値カードの挿入により球を貸し出すカードユニット(CR球貸機)10bとから構成されている。
遊技機本体10aは、遊技者の発射操作によって打ち出された球が移動しながら落下する遊技領域としての遊技盤11を有している。遊技盤11の下方には、貸出球や払出球を貯留する上受け皿12が設置され、さらにその下方には上受け皿12から溢れた球を貯留する下受け皿13が設置されている。下受け皿13に右横には、球の発射操作を行なうためのハンドル14が設けてある。
遊技盤11には、落下する球の流れに変化を与えるための釘(図示省略)や風車15、各種の入賞口16、17、18、普通図柄作動ゲート19、装飾ランプ20、可変表示装置21、普通図柄表示装置22等が設けてある。さらに遊技盤11の最下部には、いずれの入賞口にも入らず落下してきた球を機外に排出するためのアウト口23が設けてある。
入賞口の1つである始動口16は、一般に始動チャッカーと称されるものであり、始動口16へ球が入賞することにより可変表示装置21で実行される可変表示(可変表示遊技または特別図柄遊技とも称される)の実行権が確保される。確保された実行権のうち実行が保留されているものの数(保留球数)は、特別図柄保留ランプ24の点灯個数によって遊技者に報知される。たとえば、保留球数の上限は4個に設定される。
始動口16は、その入賞口の左右両端に一対の可動片を備えた、いわゆる電動チューリップ役物として構成されている。これらの可動片は、図示省略のソレノイドにより、球が入賞し難い閉状態と球の入賞し易い開状態とに開閉される。始動口16の可動片は通常は閉状態にあり、普通図柄表示装置22で当たりが出た場合などに開状態にされる。
普通図柄作動ゲート19は通過口として構成された入賞口であり、普通図柄作動ゲート19を球が通過することで普通図柄表示装置22で実行される可変表示(普通図柄遊技とも称される)の実行権が確保される。普通図柄表示装置22は、左右に設けた2灯のLEDで構成され、一方は「当たり」に、他方は「外れ」に割り当てられている。これら2灯のLEDが交互点灯することが普通図柄表示装置22での可変表示であり、「当たり」のLEDが点灯した状態で交互点灯が停止すると、当たりが確定する。
可変表示装置21は、液晶ディスプレイなどの表示装置で構成される。可変表示装置21には、CRTT表示器、ドラムユニット、LED、有機ELディスプレイ等を採用することも可能である。
可変表示装置21で実行される可変表示は、表示領域上で識別情報(図柄)がスクロール変動し、このスクロール変動が停止して最終的に確定表示された図柄の組み合わせ(表示結果)が、予め定めた特定の組み合わせ(特定表示態様)の場合に「当たり」になる表示遊技である。本実施の形態では、「0」〜「9」の中の任意の数字を表わした図柄が3つの表示部で可変表示され、特定表示態様として、いわゆるスロットル遊技のように「777」など同一数字が揃う表示結果が確定すると当たりになる表示遊技を実行するようになっている。可変表示の表示結果が特定表示態様に確定すると、所定の遊技価値を遊技者に付与可能な特定遊技状態が発生する。
大入賞口17は、特定遊技状態を生成するための入賞口であり、一般にアタッカーと称される。大入賞口17は、ソレノイド等で駆動され、その入賞口が球の入賞し難い通常の閉状態と入賞容易な開状態とに変化するように構成されている。
可変表示装置21で実行された可変表示の表示結果が特定表示態様に確定すると、大入賞口17が所定回数開閉されて特定遊技状態が形成され、大当たり遊技が実行される。大入賞口17が所定時間(例えば30秒)開いて閉じる動作をラウンドと呼び、特定遊技状態が発生すると、大入賞口17の開閉が、たとえば15ラウンド行なわれる。
当たりの表示結果である特定表示態様には、確変図柄などの特定図柄で構成されたものと、非確変図柄などの非特定図柄で構成されたものとがある。特定図柄で構成された特定表示態様(特別表示態様)が確定表示されると、いわゆる確変大当たりになる。確変大当たりが発生すると、その当たりに基づく特定遊技状態(大当たり遊技)が終了した以後の可変表示において当たりの出現する確率が、次に当たりが出るまで、通常よりも高く設定される。
このように、通常時に比べて特定表示態様(当たり)の出現確率が向上された遊技状態を特別遊技状態(確率変動状態または確変モード)という。本実施の形態では、「3」、「5」、「7」などの奇数の図柄を特定図柄(確変図柄)とし、「0」、「2」、「4」などの偶数の図柄を非特定図柄(非確変図柄)とするように設定してある。
次に、遊技機本体10aの回路構成について説明する。
図2は、遊技機本体10aの制御に用いられる各種制御基板およびそれに関連する構成要素を示している。制御基板には、主基板100、表示器制御基板120、払出制御基板140、ランプ制御基板150、音声制御基板160、発射制御基板170、電源基板180などがある。
このうち主基板100は、遊技機10全体の動作を制御する機能を果たす。主基板100は、CPU(中央処理装置)、ROM(リード・オンリ・メモリ)、RAM(ランダム・アクセス・メモリ)を主要部として構成されている。また、球の入賞を検知するスイッチなど各種のスイッチ191から検知信号を入力するためのゲート回路、他の制御基板へ各種のデータを出力したり、大入賞口17などの駆動信号をソレノイド192等へ出力したりするためのラッチ回路、CPUに与えるクロック信号を生成するクロック回路などを備えている。
主基板100は、各入賞口に設けたスイッチから球の入賞検知を表わした信号が入力されると、必要な賞球数をCPUで演算し、払出個数を表わした賞球データを払出制御基板140に対して出力する機能を果たす。
また、始動口16から球の入賞検知を表わす信号が入力されると、乱数値を取得し、可変表示装置21で実行する可変表示の表示結果を「当たり」と「外れ」のいずれにするかをこの乱数値に基づいて決定する。さらに、この決定に基づいて可変表示の遊技演出の種類(変動パターン)と、表示結果を構成する図柄の種類(停止図柄・確定図柄)とを決定し、これらを可変表示の制御データとして表示器制御基板120、ランプ制御基板150、音声制御基板160へ出力する機能を果たす。可変表示の表示結果が当たりの場合には、大入賞口17の開閉を制御し、特定遊技状態を生成する機能を果たす。
さらに主基板100は普通図柄作動ゲート19から球の通過検知を表わす信号が入力された場合にも乱数値を取得し、普通図柄表示装置22で実行する可変表示の表示結果を「当たり」と「外れ」のいずれにするかをこの乱数値に基づいて決定する。この決定結果に従い、普通図柄表示装置22のLEDの点灯を制御して可変表示を実行する。可変表示の結果が当たりの場合は、始動口16の可動片を一時的に開状態に制御し、球が入賞し易い状態を生成するようになっている。
表示器制御基板120は、主基板100から受信した制御データに基づいて可変表示装置21で可変表示を実行する機能を果たす。すなわち、受信した制御データに従って画像データを作成し、これを可変表示装置21に出力して表示させる機能を果たす。表示器制御基板120は、所定の画像処理手順(プログラム)や画像制御データを予め記憶したROM、プログラムを実行するCPU、RAM、画像制御IC、表示用の画像データを記憶したROM、主基板100との間の入出力インターフェース等から構成される。
払出制御基板140は、主基板100から受信した賞球データに基づいて球を払い出す動作制御と、カードユニット10bからの指示に基づいて貸出球を払い出す動作の制御とを行なう。
ランプ制御基板150は、主基板100からの制御データや点灯指示に基づいて遊技機状態ランプや装飾ランプの点等制御を行なう機能を果たす。
音声制御基板160は、主基板100から送られてくる制御データに基づいて、演出用の効果音や音声等の出力制御を行なう。また、異常状態を知らせるための警告音等の制御を行なう。
発射制御基板170は、球を遊技盤11へ発射する図示省略の発射モータをハンドル14の操作に基づいて制御する機能を果たす。
電源基板180は、各制御基板やその他の電気部品に対してそれぞれに応じた電圧の電源を供給する機能を果たす。
図3は、可変表示装置21で実行される可変表示の一例を示している。可変表示装置21の表示領域は3つの表示部21a、21b、21cに分割され、同図(b)に示すように、それぞれの表示部で図柄(識別情報)が縦方向へスクロールする可変表示が開始される。そして、同図(c)〜(e)に示すように、所定時間経過後に表示部ごとに図柄が順次停止表示される。ここでは、同図(e)に示すように、3つの表示部に確定表示された図柄がすべて同一に揃う状態を特定表示態様と定めてある。
同図(d)に示すように、特定表示態様が確定表示される前に、最後の表示部を1つ残して他の2つの表示部に同一の図柄が停止表示された状態をリーチ態様という。なお、リーチ態様とは一般に、一部の識別情報が未確定で、その一部の識別情報によっては特定表示態様になる可能性のある表示態様をいう。特定表示態様以外の表示結果は外れ態様であり、リーチ態様を経て出現した外れ態様を、特に、外れリーチ態様という。
可変表示は上記のように3つの表示部で行なわれるものに限定されず、2つの表示部あるいは4つ以上の表示部で図柄が可変表示するものであってもよい。リーチ態様において停止表示される図柄の数は、表示部の数(表示結果を構成する図柄の数)に応じて変わり、通常は、「表示部の数−1」になる。また、図柄のスクロールは縦方向に限らず、横方向や斜め、その他ランダムな方向でもかまわない。
次に、可変表示装置21で実行される可変表示の表示結果および表示内容(変動パターン)を決定する方法について説明する。図4は、制御パターンの決定に係わる機能構成を示している。この機能において主基板100は、当否決定手段101と、当選態様決定手段102と、変動パターン決定手段103としての機能を果たす。また、表示器制御基板120は、当選リーチ態様決定手段121と、外れリーチ態様決定手段122と、外れ態様決定手段123としての機能を果たす。
当否決定手段101は、可変表示装置21での可変表示の表示結果を特定表示態様にするか否かを決定する。当選態様決定手段102は、当否決定手段101が可変表示の表示結果を特定表示態様とする決定をした場合に、その特定表示態様を構成する識別情報(図柄)の種類を決定する。変動パターン決定手段103は、可変表示の演出の流れを表わした変動パターンを予め定めた複数種類の中から決定する。
より詳細には、当否決定手段101は、始動口21への球の入賞を検出した際に取得した乱数値に基づいて、表示結果を当たりに相当する特定表示態様と外れ態様のいずれにするかを決定する。当選態様決定手段102は、始動口21への球の入賞を検出した際に取得したもう1つの乱数値に基づいて、可変表示の表示結果を構成する識別情報(停止図柄・確定図柄)の種類を決定する。変動パターン決定手段103は、当否決定手段101の決定した表示結果(当たり・外れ)に応じた変動パターンを予め用意してある複数種類の中から所定の確率分布に従って選択する。
変動パターンは、可変表示の途中で、リーチ態様を出現させるか否かを示す情報、リーチ演出の種類を示す情報、最終的な表示結果が当たりか否かを示す情報などを含んでいる。したがって、当否決定手段101の決定した表示結果が当たりの場合は、当たりに対応する複数種類の変動パターンの中から今回使用するものを選択し、当否決定手段101の決定した表示結果が外れの場合は、外れに対応付けられたものの中から変動パターンを選択するようになっている。
上記のように変動パターンを選択することは、可変表示の途中でリーチ態様を出現させるか否かを決定していることにもなる。したがって、変動パターン決定手段103は、外れリーチ決定手段としての機能を果たす。すなわち、当否決定手段101が表示結果を特定表示態様としない決定をした場合に、可変表示の過程でリーチ態様を出現させるか否かを決定する外れリーチ決定手段としての機能を果たす。
主基板100は、このようにして決定した変動パターンと停止図柄(確定図柄)とを表示器制御基板120に送信する。
表示器制御基板120の当選リーチ態様決定手段121は、当否決定手段101が可変表示の表示結果を特定表示態様とする決定をした場合に、表示結果の特定表示態様を出現させる前に出現させるリーチ態様を構成する識別情報の種類を決定する。すなわち、主基板100から受け取った変動パターンが当たりに対応するものの場合に、最終的な表示結果である特定表示態様を出現させる前の段階で表示するリーチ態様を構成する図柄の種類を決定する。
本実施の形態では、表示結果として特定表示態様を表示する場合には、図5に示すように、可変表示の途中でリーチ態様を表示(図5(d))した後、一旦、特定表示態様を仮停止表示する(図5(e))。その後、3つの図柄が揃った状態のままで可変表示を再開し(図5(f))、この可変表示を停止させて、最終的な表示結果を確定表示する(図5(g))ようになっている。このように仮停止表示した後に可変表示を再開して最終的な表示結果を確定表示することを、一般に、再抽選と称している。
当選リーチ態様決定手段121は、再抽選前のリーチ態様を構成する識別情報(再抽選前リーチ図柄)を決定する。この再抽選前リーチ図柄の決定は、予め定めた出現分布に基づいて作成された、後述の図柄配分表200に従って決定される。
外れリーチ態様決定手段122は、変動パターン決定手段103の決定した変動パターンがリーチ態様を経て外れにするものの場合に、そのリーチ態様を構成する識別情報(外れリーチ図柄)の種類を決定する。外れリーチ図柄は、当選リーチ態様決定手段121が参照する図柄配分表と同じ出現分布に基づいて作成された、後述の外れリーチ図柄配分表220に従って決定される。
外れ態様決定手段123は、変動パターン決定手段103の決定した変動パターンがリーチ態様を経ずに外れになるものの場合に、外れの表示結果を構成する識別情報(外れ図柄)の種類を決定する。
表示器制御基板120は、このようにして決定した演出内容に従って可変表示を可変表示装置21で実行する可変表示制御手段としての機能を果たす。なお、本実施の形態では、主基板100の負担を軽くするために、当選リーチ態様決定手段121、外れリーチ態様決定手段122、外れ態様決定手段123の各機能を表示器制御基板120側に持たせたが、これらの機能を主基板100が果たすように構成してもかまわない。
図6は、当選リーチ態様決定手段121が再抽選前リーチ図柄を決定する際に参照する図柄配分表200の一例を示している。図柄配分表200は、最終的な表示結果を構成する識別情報(再抽選後図柄・確定図柄)の種類を行方向にとり、再抽選前リーチ図柄の種類を列方向にとって、これらの組み合わせに係わる出現頻度を行列形式で表わしたものである。
この図柄配分表200では、1000回の当たりが発生する中での出現頻度を示している。たとえば、第1列第1行の欄201は、確定図柄が「0」で再抽選前リーチ図柄が「0」になる組み合わせの出現頻度が1000回中の80回であることを示している。また、第2列第3行の欄202は、確定図柄が「1」で再抽選前リーチ図柄が「2」になる組み合わせの出現頻度が1000回中の10回であることを示している。
各列の最下欄は、その列の合計の出現頻度、すなわち、各確定図柄の出現頻度を示している。たとえば、確定図柄が「0」となる場合の合計出現頻度は第1列の最下欄203に示すように100回であり、確定図柄が「0」になるのは1000回中の100回であることを示している。この例では、各確定図柄の出現頻度はすべて100回になっており、すべての種類の確定図柄の出現頻度は同一になっている。これは、主基板100の当選態様決定手段102が特定表示態様を構成する識別情報を、すべての種類の図柄について均等な確率で選択していることに基づく。
各行の合計欄は、各再抽選前リーチ図柄の出現頻度(振り分け値)を示している。たとえば、再抽選前リーチ図柄が「0」となる場合の合計出現頻度は第1行の合計欄204に示すように1000回中の130回になる。再抽選前リーチ図柄が「1」となる場合の合計出現頻度は第2行の合計欄205に示すように1000回中の50回になる。すなわち、各再抽選前リーチ図柄の出現分布は、図柄「0」→130回、図柄「1」→50回、図柄「2」→130回、図柄「3」→50回、図柄「4」→180回、図柄「5」→50回、図柄「6」→180回、図柄「7」→50回、図柄「8」→130回、図柄「9」→50回になっている。
図柄配分表200の最右にある出現率の欄206は、表示結果が特定表示態様(当たり)になる確率(大当たり確率)を300分の1とした場合における各再抽選前リーチ図柄の出現率を示している。この出現率は、(再抽選前リーチ図柄の出現頻度(振り分け値))×(大当たり確率)÷(再抽選前リーチ図柄の出現頻度(振り分け値)の合計)×100 で求まる。
当選リーチ態様決定手段121は、主基板100から通知された確定図柄(停止図柄)の種類に対応する列の出現分布に従って再抽選前リーチ図柄を決定する。たとえば、確定図柄が「0」の場合には、再抽選前リーチ図柄として「0」を80/100の確率で、「4」を10/100の確率で、「6」を10/100の確率で選択する。
図柄配分表200では、再抽選前リーチ図柄が「1」、「3」、「5」のように奇数の確変図柄の場合には、確定図柄がその再抽選前リーチ図柄と同じ図柄になるように設定してある。すなわち、仮停止表示で確変図柄が出たときは、これ以上昇格することはないし、また表示結果が非確変図柄に降格することもない。したがって、この場合には仮停止表示の状態から可変表示を再開させて停止させる再抽選動作を行なうことなく、仮停止表示をそのまま表示結果として確定させてもかまわない。
一方、再抽選前リーチ図柄が「0」、「2」、「4」のように偶数の非確変図柄の場合には、再抽選によって確定図柄が確変図柄に昇格する場合と再び非確変図柄となって現状維持の場合とを設けてある。このように非確変図柄から確変図柄に昇格させる場合を設けることで、当初、非確変図柄で当たりになっても、確変図柄による当たりに対する遊技者の期待感を維持することができる。
非確変図柄から確変図柄に昇格する場合を設けた結果、非確変図柄が再抽選前リーチ図柄になる出現率(出現頻度)は確変図柄のそれより高く設定される。図柄配分表200では確変図柄が再抽選前リーチ図柄となる出現頻度はすべて1000回中の50回に設定してある。すなわち、各確変図柄が確定図柄になる出現頻度は各列の最下欄203等に示すように1000回中の100回であるが、その確変図柄が最初からリーチ図柄として出現する回数を50回に制限し、残りの50回を非確変図柄から再抽選を経て確変図柄になる場合に割り当ててある。このため、図柄配分表200では、各非確変図柄が再抽選前リーチ図柄となる出現頻度は1000回中の130回あるいは180回のように100回以上の回数に設定されている。
なお、図6の各合計欄や出現率の欄206は、説明の便宜上、参考に示したもので、再抽選前リーチ図柄を決定するために必須のものではない。
図7は、外れリーチ態様決定手段122が外れリーチ図柄を決定する際に参照する外れリーチ図柄配分表220の一例を示している。外れリーチ図柄配分表220には、「0」〜「9」のリーチ図柄毎に、そのリーチ図柄の1000回中の振り分け値(出現頻度)と、出現率と、信頼度とを対応付けてある。なお、出現率と信頼度は説明の便宜上、参考に示したものである。
外れ時のリーチ図柄の出現分布は、図6に示した図柄配分表200の再抽選前リーチ図柄の出現分布と同一になっている。すなわち、外れ時のリーチ図柄の出現分布は、図柄「0」→130回、図柄「1」→50回、図柄「2」→130回、図柄「3」→50回、図柄「4」→180回、図柄「5」→50回、図柄「6」→180回、図柄「7」→50回、図柄「8」→130回、図柄「9」→50回になっている。たとえば、外れリーチ態様決定手段122は、外れ時のリーチ図柄として「0」を130/1000の確率で、「1」を50/1000の確率で選択する。
外れリーチ図柄配分表220に示す出現率は、各図柄で外れリーチとなる確率を表わしている。ここでは、表示結果が外れになる場合にその可変表示の途中でリーチ態様を出現させる確率(外れリーチ確率)を外れの中の10分の1とした場合における出現率を示してある。この出現率は、(外れ時のリーチ図柄の出現頻度(振り分け値))×(外れリーチ確率)×(1−大当たり確率)÷(外れ時のリーチ図柄の出現頻度(振り分け値)の合計)×100 で求まる。
信頼度は、その図柄で構成されたリーチ態様が出現した場合に当たりになる確率を示している。図6の図柄配分表200と図7の外れリーチ図柄配分表220とを用いることにより、各図柄の信頼度は、すべて3.24%となり、同一になる。各図柄に対する信頼度は、(再抽選前リーチ図柄の出現率)÷(再抽選前リーチ図柄の出現率+外れ時のリーチ図柄の出現率)×100 で求められる。このようにリーチ態様を構成する図柄に対する信頼度がすべての種類の図柄で等しいので、非確変図柄でリーチ態様が出現した場合でも、確変図柄でリーチ態様が出現した場合でも、当たりに対する遊技者の期待感を同等に喚起することができる。
図8は、従来の外れリーチ図柄配分表240を示している。従来は、外れ時のリーチ図柄の出現分布は、すべての図柄の出現頻度が均等になるように設定されていた。この図では、すべての図柄について1000回中の100回になっている。図6の図柄配分表200を用いて再抽選前リーチ図柄を決定し、図8の外れリーチ図柄配分表240を用いて外れ時のリーチ図柄を決定すると、信頼度は、非確変図柄が高くなり(4.17%または5.68%)、確変図柄が低くなり(1.64%)、図柄によって差が生じてしまう。
このため、本来ならば大きな期待を与えるはずの確変図柄でリーチ態様が出現しても、当たり難いことから、遊技者に大きな期待感を与えることができなかった。これに対し、図7で示す外れリーチ図柄配分表220を使用すれば、前述したようにリーチ態様を構成する各図柄に対する信頼度が等しくなるので、確変図柄でリーチ態様が出現した場合には、当たりに対する大きな期待感を遊技者に与えることができる。
図9は、識別情報を確変図柄と非確変図柄とに分類したとき、この分類において、リーチ態様から外れになる場合の出現率とリーチ態様から当たりになる場合の出現率の関係を、面積を用いて表したものである。この図は、図6に示す図柄配分表200と図8に示す外れリーチ図柄配分表240とを用いた場合に対応している。
領域261は外れ時の非確変図柄によるリーチ態様の出現率を、領域262は外れ時の確変図柄によるリーチ態様の出現率を示している。領域263は非確変図柄により再抽選前リーチ図柄の出現率を、領域264は非確変図柄により再抽選前リーチ図柄の出現率を示している。
外れ時は、確変図柄と非確変図柄の出現率が等しく、領域261と領域262の面積は等しい。これに対し、当たりになる場合は、確変図柄の出現率が非確変図柄の出現率より低いので、領域264の面積は領域263の面積より小さい。これにより、確変図柄のリーチ態様が出た場合に当たりになる確率が、非確変図柄のリーチ態様が出た場合に当たりになる確率より低いことが分かる。
確変図柄のリーチ態様が外れになる場合の出現率と確変図柄のリーチ態様が当たりになる場合の出現率との比率を非確変図柄のそれと同じにするべく、確変図柄のリーチ態様が外れになる場合の出現頻度を小さくすると、図10に示すような面積図になる。図中の横方向の長さは出現頻度に対応している。確変図柄のリーチ態様が外れになる場合の出現頻度を小さくすると、全体としてリーチ態様の出現回数が少なくなるので、リーチ態様の出現によって遊技者の期待感を喚起する機会が減少してしまう。
図11は、図6に示す図柄配分表200と図7に示す外れリーチ図柄配分表220とを用いた場合における面積図を示している。図柄配分表200と外れリーチ図柄配分表220とでは図柄の出現分布が等しく設定されているので、外れ時の非確変図柄によるリーチ態様の出現率を示す領域266の面積と外れ時の確変図柄によるリーチ態様の出現率を示す領域267の面積との比率が、当たり時の非確変図柄によるリーチ態様の出現率を示す領域268の面積と当たり時の確変図柄によるリーチ態様の出現率を示す領域269の面積との比率と等しくなる。
このように、当たり部分の面積と外れ部分の面積との比率が、確変図柄と非確変図柄とで等しいことから、確変図柄のリーチ態様が出た場合に当たりになる確率と、非確変図柄のリーチ態様が出た場合に当たりになる確率とが等しいことが分かる。すなわち、確変図柄と非確変図柄とでリーチ態様に対する信頼度が等しい。また、リーチ態様そのものの出現回数は図9に示す場合と同じなので、リーチ態様により遊技者の期待感を喚起する機会は同等に維持される。
以上、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成は実施の形態に示したものに限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
たとえば、実施の形態では「0」〜「9」の数字を表した識別情報を使用したが、識別情報の種類はこれに限定されない。また確変図柄の種類の数と非確変図柄の種類の数を等しくしたが、この割合は適宜に変更してもかまわない。
また、実施の形態で示した図柄配分表200や外れリーチ図柄配分表220は一例であり、図柄配分表200と外れリーチ図柄配分表220との出現分布が同じであれば、出現分布の内容自体は適宜に変更してもかまわない。
実施の形態では、再抽選によって現状維持する場合と昇格する場合を設けたが、降格する場合を設けてもよい。この場合においても、再抽選前リーチ図柄の出現分布と外れ時のリーチ図柄の出現分布とを等しく設定すればよい。
また、実施の形態では、すべての種類の識別情報において比率や出現分布が同一になるように設定したが、識別情報を、表示結果が特定表示態様となった特定遊技状態が発生可能な非確変図柄(通常識別情報)と、遊技者にとって特定遊技状態よりさらに有利な高確率状態(特別遊技状態)を発生可能な確変図柄(特別識別情報)とに分類し、比率または出現分布を「種類」に代えてこの「分類」に基づくものとしてもよい。
すなわち、確変図柄全体としてリーチ態様が特定表示態様になる確率と特定表示態様以外になる確率との比率や出現分布が、非確変図柄全体としてのそれと同一であればよく、「0」や「1」など個々の識別情報において、リーチ態様が特定表示態様になる確率と特定表示態様以外になる確率との比率や出現分布が相違してもかまわない。
たとえば、図6に示した図柄配分表と図7に示した外れリーチ図柄配分表において、確変図柄の振り分け値の合計(250回)と非確変図柄の振り分け値の合計(750回)がそれぞれ同一であれば、個々の図柄の振り分け値が相違してもかまわない。この場合に、確変図柄全体の信頼度と非確変図柄全体の信頼度とは等しくなり、確変図柄と非確変図柄のいずれでリーチ態様が出現しても、当たりに対する同程度の期待度を遊技者に与えることができる。
本発明の実施の形態に係わる遊技機を示す正面図である。 本発明の実施の形態に係わる遊技機の回路構成全体を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係わる遊技機の可変表示装置で実行される可変表示の流れを示す説明図である。 表示遊技を実行する際の制御パターンの決定に係わる機能構成を示すブロック図である。 再抽選が行なわれる場合の可変表示の流れを示す説明図である。 当選リーチ態様決定手段が再抽選前リーチ図柄を決定する際に参照する図柄配分表の一例を示す説明図である。 外れリーチ態様決定手段が外れリーチ図柄を決定する際に参照する外れリーチ図柄配分表の一例を示す説明図である。 従来の外れリーチ図柄配分表の一例を示す説明図である。 図6と図8に従って、リーチ態様から外れになる場合の出現率とリーチ態様から当たりになる場合の出現率との関係を面積比で表わした説明図である。 確変図柄のリーチ態様が外れになる場合の出現頻度を小さくした場合における面積比を表わした説明図である。 図6と図7に従って、リーチ態様から外れになる場合の出現率とリーチ態様から当たりになる場合の出現率との関係を面積比で表わした説明図である。
符号の説明
10a…遊技機本体
10b…カードユニット(CR球貸機)
11…遊技盤
12…上受け皿
13…下受け皿
14…ハンドル
15…風車
16…始動口
17…大入賞口
18…入賞口
19…普通図柄作動ゲート
20…装飾ランプ
21…可変表示装置
22…普通図柄表示装置
23…アウト口
24…特別図柄保留ランプ
100…主基板
101…当否決定手段
102…当選態様決定手段
103…変動パターン決定手段
120…表示器制御基板
121…当選リーチ態様決定手段
122…外れリーチ態様決定手段
123…外れ態様決定手段
140…払出制御基板
150…ランプ制御基板
160…音声制御基板
170…発射制御基板
180…電源基板
191…各種スイッチ
192…ソレノイド
200…図柄配分表
220…外れリーチ図柄配分表
240…従来の外れリーチ図柄配分表

Claims (6)

  1. 複数種類の識別情報を可変表示可能な複数の可変表示領域を有する可変表示手段を備え、所定の始動条件の成立に基づいて前記複数の可変表示領域で識別情報の可変表示を開始し、当該可変表示の表示結果があらかじめ定められた特定表示態様となった場合に遊技者にとって有利な特定遊技状態を発生可能な遊技機であって、
    任意の種類の識別情報でリーチ態様となった後に前記表示結果が前記特定表示態様になる確率と、前記任意の種類と同じ種類の識別情報でリーチ態様となった後に前記表示結果が特定表示態様以外になる確率との比率が、すべての種類の識別情報で同一になるように設定した
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 複数種類の識別情報を可変表示可能な複数の可変表示領域を有する可変表示手段を備え、所定の始動条件の成立に基づいて前記複数の可変表示領域で識別情報の可変表示を開始し、当該可変表示の表示結果があらかじめ定められた特定表示態様となった場合に遊技者にとって有利な特定遊技状態を発生可能な遊技機であって、
    リーチ態様を経て前記表示結果が前記特定表示態様になる場合における前記リーチ態様を構成する識別情報の種類の出現分布と、リーチ態様を経て前記表示結果が前記特定表示態様以外になる場合における前記リーチ態様を構成する識別情報の種類の出現分布とが同一になるように設定した
    ことを特徴とする遊技機。
  3. リーチ態様を経て前記表示結果が前記特定表示態様になる場合において、前記リーチ態様を構成する識別情報と前記特定表示態様を構成する識別情報とが同一種類の場合と異なる種類の場合とがある
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の遊技機。
  4. 複数種類の識別情報を可変表示可能な複数の可変表示領域を有する可変表示手段を備え、所定の始動条件の成立に基づいて前記複数の可変表示領域で識別情報の可変表示を開始し、当該可変表示の表示結果があらかじめ定められた特定表示態様となった場合に遊技者にとって有利な特定遊技状態を発生可能な遊技機であって、
    前記表示結果を前記特定表示態様にするか否かを決定する当否決定手段と、
    前記当否決定手段が前記表示結果を前記特定表示態様としない決定をした場合に、リーチ態様を出現させるか否かを決定する外れリーチ決定手段と、
    前記外れリーチ決定手段がリーチ態様の出現を決定した場合に、そのリーチ態様を構成する識別情報の種類を決定する外れリーチ態様決定手段と、
    前記当否決定手段が前記表示結果を前記特定表示態様とする決定をした場合に、前記特定表示態様を構成する識別情報の種類を決定する当選態様決定手段と、
    前記当否決定手段が前記表示結果を前記特定表示態様とする決定をした場合に、前記表示結果として前記特定表示態様を出現させる前に出現させるリーチ態様を構成する識別情報の種類を決定する当選リーチ態様決定手段と、
    上記各手段の決定に従って可変表示を実行する可変表示制御手段とを備え、
    前記外れリーチ態様決定手段は、リーチ態様を構成する識別情報の種類を予め定めた出現分布に従って決定し、
    前記当選リーチ態様決定手段は、リーチ態様を構成する識別情報の種類を前記外れリーチ態様決定手段と同じ前記出現分布に従って決定する
    ことを特徴とする遊技機。
  5. 前記当選リーチ態様決定手段が決定した識別情報で形成された特定表示態様を仮停止表示した後に、可変表示を再開し、前記当選態様決定手段の決定した識別情報で形成された特定表示態様を前記表示結果として確定表示する場合を有する
    ことを特徴とする請求項4に記載の遊技機。
  6. 前記複数種類の識別情報を、表示結果が前記特定表示態様となった前記特定遊技状態が発生可能な通常識別情報と、遊技者にとって前記特定遊技状態よりさらに有利な特別遊技状態を発生可能な特別識別情報とに分類し、前記比率または出現分布を前記種類に代えて前記分類に基づくものにした
    ことを特徴とする請求項1、2、3、4または5に記載の遊技機。
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