JP2006034492A - 電気掃除機 - Google Patents
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Abstract
【課題】 電気掃除機において、使用中は常時、コードリール室内の温度上昇を抑制する。
【解決手段】
コードリール室13と集塵室11とを仕切る隔壁2のうち集塵室11側から視て二次フィルタ6により覆われた部分に、コードリール室13を負圧風路4に連通させる連通孔2aを形成し、電動送風機15の運転中はコードリール室13内の空気A2を常に外部の空気A2と入れ替えて、コードリール室13の温度上昇を抑制する。
【選択図】 図2
【解決手段】
コードリール室13と集塵室11とを仕切る隔壁2のうち集塵室11側から視て二次フィルタ6により覆われた部分に、コードリール室13を負圧風路4に連通させる連通孔2aを形成し、電動送風機15の運転中はコードリール室13内の空気A2を常に外部の空気A2と入れ替えて、コードリール室13の温度上昇を抑制する。
【選択図】 図2
Description
本発明は電気掃除機に関し、詳細には、本体の内部に電源コードが巻回されるコードリールを備えた電気掃除機の改良に関する。
従来より、電気掃除機の本体内部には、電動送風機が収容された送風機室と、電動送風機によって吸込負圧が作用する集塵室と、コードリールが収容されたコードリール室とが形成されている。
ここで、コードリールには、商用電源のコンセントに差し込まれるプラグを先端に備えた電源コードが巻回されており、電気掃除機の使用時には本体からこのコードが引き出されて、プラグがコンセントに差し込まれ、電源コードを介して供給された電力によって電動送風機が作動するのは周知の通りである。
ここで、電動送風機の運転中は、電動送風機のみならず、通電によって電源コード自体やコードリールの電気接点も発熱するため、コードリール室内はこれらからの発熱によって温度が上昇する。
特に、集塵室内に配置された集塵袋(紙パックフィルタ等)の内容量が満杯となって目詰まり状態を呈したとき、または電気掃除機の吸込口体先端開口が塞がれたり、集塵室に通じるホースの内部通路に異物が詰まる等したときは、集塵室が過度の内圧低下状態を呈し、電動送風機に掛る負荷が過大となって、上述した電源コードや電気接点における発熱量も急上昇する。
そこで、集塵室とコードリール室とを仕切る隔壁に気圧変動弁を設けて、集塵室の内圧が過度に低下したときは、気圧変動弁を開放してコードリール室から空気を導入し、電動送風機の過負荷を抑制するとともにコードリール室内に気流を生じさせて、このコードリール室内の温度上昇を抑制する技術が提案されている(特許文献1)。
特開平4−303407号公報
しかし、近年の電動送風機の定格出力増大により、上述した集塵室の過度の内圧低下が生じない状態においても、電源コードや電気接点の温度上昇は大きくなっており、集塵室の過度の内圧低下が生じた場合にのみ対処する上述した技術では、解決することができない問題となっている。
また、上記文献には、気圧変動弁によって温度上昇を抑制する技術が記載されているが、集塵袋によって気圧変動弁(隔壁)が塞がれることもあり、問題の解決には至っていない。
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、使用中においては常時、コードリール室内の温度上昇を抑制することができる電気掃除機を提供することを目的とする。
本発明に係る電気掃除機は、本体の内部に、電動送風機が収容された送風機室と、前記電動送風機によって吸込負圧が作用する集塵室と、コードリールが収容されたコードリール室とが形成された電気掃除機において、前記本体の内部に、前記コードリール室を前記集塵室から前記電動送風機に至る負圧風路に連通させる連通孔を形成してなることを特徴とする。
本発明に係る電気掃除機によれば、電動送風機の運転中においては、コードリール室内の空気の入替え、および空気の流れによって、コードリール室内の温度上昇を常時抑制することができる。
以下、本発明に係る電気掃除機の最良の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る電気掃除機100の全体外観を示す斜視図である。図示の掃除機100は、本体20の吸込部21に、接続管70を介して、可撓性ホース60、手元スイッチ51が設けられた手元操作管50、延長管40および吸込口体30が、これらの順に接続された構成である。
本体20の内部には、その水平面に略平行な断面を表す図2に示すように、本体20の内部に、電動送風機15が収容された送風機室12と、電動送風機15によって吸込負圧が作用する集塵室11と、コードリール16が収容されたコードリール室13とが形成されている。
ここで、集塵室11には脱着式の紙パックフィルタ14が配設され、吸込口体30、延長管40、手元操作管50、ホース60および接続管70が連接して形成された吸引通路を通って空気A1とともに吸引された塵埃を、この紙パックフィルタ14の内部に集塵するように構成されている。
また、集塵室11と送風機室12とは第一の隔壁1によって仕切られ、集塵室11とコードリール室13とは第二の隔壁2によって仕切られ、送風機室12とコードリール室13とは第三の隔壁3によって仕切られている。
ただし、第一の隔壁1には、吸引開口1a(風路孔)が開成(形成)されているため、集塵室11と送風機室13とは連通し、電動送風機15の運転によって発生する吸込負圧が集塵室11に作用して、前述した紙パックフィルタ14への集塵動作がなされる。つまり、この吸引開口1aによって、集塵室11から電動送風機15に至る負圧風路4が形成されることとなる。
また、第一の隔壁1の集塵室11側の面上には、吸引開口1aおよび吸引開口1aの外縁よりも外方部分を覆う二次フィルタ6が配設されており、この二次フィルタ6は、集塵室11の紙パックフィルタ14を通過した微小な塵埃が電動送風機15に吸引されるのを阻止している。なお、二次フィルタ6としては、例えばスポンジのような多孔質の発泡体や、不織布など、公知の種々の材質のものを適用することができる。
そして、この二次フィルタ6は、第一の隔壁1から集塵室11側に突出した断面略L字状の係止爪部材5と、第二の隔壁2から集塵室1側に突出した断面略L字状の係止爪部材5とによって所定位置に固定されている。
また、集塵室11側から視て二次フィルタ6により覆われた第二の隔壁2の部分には、吸込部21の開口面積に比して十分小さい大きさの、集塵室11とコードリール室13とを連通させる連通孔2aが形成されている。したがって、コードリール室13は、二次フィルタ6を介して間接的に負圧風路4に連通している。
一方、コードリール室13に収容されたコードリール16には、一端に、商用電源のコンセント200に差し込まれるプラグ81が備えられ、他端がコードリール16の電気接点16aに接続された電源コード80が巻回されている。そして、本体20には、電源コード80のコード部分よりも大きく、かつプラグ81よりも小さいコード引出し孔2bが形成されており、電源コード80はプラグ81側が本体20の外部に、他端側がコードリール室13に配置されるように、このコード引出し孔2bに通されている。
次に、本実施形態に係る電気掃除機100の作用について説明する。
電源コード80が適当な長さだけ本体20から引き出されて、プラグ81がコンセント200に差し込まれ、手元スイッチ51が操作されることにより、電動送風機15が運転を開始すると、負圧風路4の圧力が低くなり、二次フィルタ6を介して集塵室11に吸引負圧が作用し、吸込口体30、延長管40、手元操作管50、ホース60および接続管70が連接して形成された吸引通路を通り吸込部21を介して空気A1とともに吸引された塵埃が紙パックフィルタ14の内部に集塵される。
このように、電動送風機15により発生する吸引負圧によって集塵動作が行われるが、この吸引負圧はコードリール室13にも作用する。
すなわち、電動送風機15の運転によって負圧風路4が負圧になると、第二の隔壁2に形成された連通孔2aを介して負圧風路4に連通したコードリール室13内の空気A2が負圧風路4に吸引され、この吸引動作に伴って、コードリール室13には、コード引出し孔2bを介して本体20の外部から新たな空気A2が流入する。
そして、この空気A2の吸引および流入の動作が継続的になされることにより、コードリール室13内の空気A2は常に外部の空気A2と入れ替えられ、内部に滞留し続けることがない。
つまり、コードリール室13内において電源コード80や電気接点16aの発熱が生じても、絶えず入れ替えられる空気A2によって、その熱がコードリール室13から持ち出されるためコードリール室13に熱が滞らず、しかも、流れる空気A2が発熱源に接触することによって、その発熱源自体を冷却する効果も発揮するため、コードリール室13の温度上昇を効果的に抑制することができる。
そして、この効果は、紙パックフィルタ14が目詰まりする等して集塵室11が過度の低下状態を呈した場合に限らず、電動送風機15が運転されている期間中、すなわち掃除機100が稼働している期間中は常時に発揮されるため、電動送風機15の定格出力が増大する等して、コードリール室13の温度上昇が懸念される場合にも、実用面における有用性が高い。
さらに、本実施形態に係る電気掃除機100は、コードリール室13と負圧風路4とを連通される連通孔2aが、集塵室11側から視て二次フィルタ6によって覆われた位置に形成されているため、例えば紙パックフィルタ14の交換等の目的で、集塵室11のカバー(図示せず)が開かれた場合にも、集塵室11からはその連通孔2aは視認されることがないため、視認されることによって生じうる外観品質の低下を防止することができる。
しかも、コードリール室13から負圧風路4に流入する空気A2は、二次フィルタ6を通過した上で負圧風路4に流入するため、空気A2に塵埃が混入していても、これら塵埃は二次フィルタ6によって捕集され、電動送風機15に吸入されるのを阻止することができる。
また、本実施形態の電気掃除機100は、連通孔2aが、集塵室11側から視て、二次フィルタ6を保持する断面略L字状の係止爪部材5の背面側に形成されているため、紙パックフィルタ14が大きく膨らんだ場合にも、この紙パックフィルタ14が係止爪部材5の背面側まで回り込むことがなく、したがって連通孔2aが紙パックフィルタ14によって塞がれることはない。
なお、上述した実施形態の電気掃除機100は、コードリール室13と集塵室11とを仕切る第二の隔壁2であって二次フィルタ6によって覆われる部分に連通孔2aを形成した例であるが、本発明に係る電気掃除機はこの形態に限定されるものではなく、電動送風機15による吸引負圧をコードリール室13に作用させるものであれば、上述した連通孔を他の隔壁等に形成した構成であってもよい。
すなわち、例えば図3に示すように、コードリール室13と負圧風路4とを直接連通させるように、コードリール室13と送風機室12との間の第三の隔壁3に連通孔3a,3bを形成した構成を採用することもできる。
このように構成された実施形態の電気掃除機100においては、コードリール室13の内部の空気A2は、連通孔3a,3bを通じて電動送風機15に吸引されるため、図2に示した実施形態と同様に、電動送風機15の運転中はコードリール室13内の空気A2が常に外部の空気A2と入れ替えられ、内部に滞留し続けることがなく、コードリール室13の温度上昇を効果的に抑制することができる。
また、これらの連通孔3a,3bは、集塵室11に形成されているものではないため、紙パックフィルタ14によって塞がれることがない。
なお、上述した図2,3に示した実施形態の電気掃除機100の送風機室12は、図示しない高さ方向の部分において、本体20の外部と通じる排気口が設けられているため、電動送風機15の動作によって送風機室13の内部圧力が過度に上昇することはない。
1〜3 隔壁
2a,3a,3b 連通孔
4 負圧風路
5 係止爪部材
6 二次フィルタ
11 集塵室
12 送風機室
13 コードリール室
14 紙パックフィルタ
15 電動送風機
16 コードリール
20 掃除機本体
21 吸込部
80 電源コード
100 電気掃除機
200 コンセント
A1,A2 空気
2a,3a,3b 連通孔
4 負圧風路
5 係止爪部材
6 二次フィルタ
11 集塵室
12 送風機室
13 コードリール室
14 紙パックフィルタ
15 電動送風機
16 コードリール
20 掃除機本体
21 吸込部
80 電源コード
100 電気掃除機
200 コンセント
A1,A2 空気
Claims (2)
- 本体の内部に、電動送風機が収容された送風機室と、前記電動送風機によって吸込負圧が作用する集塵室と、コードリールが収容されたコードリール室とが形成された電気掃除機において、
前記本体の内部に、前記コードリール室を前記集塵室から前記電動送風機に至る負圧風路に連通させる連通孔を形成してなることを特徴とする電気掃除機。 - 前記集塵室と前記電動送風機室とを仕切る隔壁に、前記負圧風路を形成する風路孔が形成され、前記隔壁の前記集塵室側の面上に、前記風路孔および該風路孔の外縁よりも外方部分を覆う二次フィルタが配設され、前記隔壁のうち前記二次フィルタに覆われた領域であって前記集塵室と前記コードリール室との隔壁となる部分に、前記連通孔を形成してなることを特徴とする請求項1に記載の電気掃除機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004217009A JP2006034492A (ja) | 2004-07-26 | 2004-07-26 | 電気掃除機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004217009A JP2006034492A (ja) | 2004-07-26 | 2004-07-26 | 電気掃除機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006034492A true JP2006034492A (ja) | 2006-02-09 |
Family
ID=35900129
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004217009A Pending JP2006034492A (ja) | 2004-07-26 | 2004-07-26 | 電気掃除機 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2006034492A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013027546A (ja) * | 2011-07-28 | 2013-02-07 | Toshiba Corp | 電気掃除機 |
JP2015188723A (ja) * | 2014-03-29 | 2015-11-02 | 株式会社C−Soon | 電気かみそり |
CN114617467A (zh) * | 2022-03-23 | 2022-06-14 | 六安市盛美严选家居设计有限公司 | 一种基于互联网的智能家居用吸尘器 |
-
2004
- 2004-07-26 JP JP2004217009A patent/JP2006034492A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013027546A (ja) * | 2011-07-28 | 2013-02-07 | Toshiba Corp | 電気掃除機 |
JP2015188723A (ja) * | 2014-03-29 | 2015-11-02 | 株式会社C−Soon | 電気かみそり |
CN114617467A (zh) * | 2022-03-23 | 2022-06-14 | 六安市盛美严选家居设计有限公司 | 一种基于互联网的智能家居用吸尘器 |
CN114617467B (zh) * | 2022-03-23 | 2023-04-14 | 祐富百胜宝电器(深圳)有限公司 | 一种基于互联网的智能家居用吸尘器 |
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