JP2006034457A - 内視鏡 - Google Patents

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Abstract

【課題】 内視鏡切開手技において、高周波ナイフに付着した組織の炭化により切開処置能率の低下を解消した内視鏡を提供する。
【解決手段】 内視鏡挿入部の先端部5に設けられた観察手段6と、処置具挿通チャンネルに挿入されて先端部5から導出された処置具を観察手段からの内視鏡画像の画面の略左右方向、または略上下方向に揺動させる処置具揺動台10、11と、先端部5設けられ、処置具揺動台により揺動される処置具の揺動領域内を送出方向とする流体送出通路9からなる内視鏡。
【選択図】 図2

Description

この発明は、内視鏡挿入部の処置具挿通チャンネルに処置具を挿入し、その処置具挿通チャンネルのチャンネル開口から導出された処置具を揺動させる処置具揺動台を備えた内視鏡に関する。
近年、内視鏡の細長の挿入部を体腔内に挿入して体腔内を観察すると共に、必要に応じて内視鏡に設けられている処置具挿通チャンネルに処置具を挿通させ、病変部を広範囲に一括切除する治療手技が用いられている。
この内視鏡の処置具挿通チャンネルに挿通される処置具として、高周波ナイフが用いられる。この高周波ナイフは、内視鏡の湾曲操作や捻り操作によって左右に振り、病変粘膜の下層を切開する手技が広く行なわれている。この手技をより確実に実行するために、内視鏡挿入部の先端部に挿通された処置具を左右及び上下に振ることができる処置具揺動台が設けられている。また、患部の洗滌などのために前方送水口が設けられている。
この内視鏡挿入部の先端に処置具揺動台、及び前方送水口を有する内視鏡は、例えば、特許文献1に提案されている。この特許文献1に提案されている内視鏡は、挿入部の先端部の先端面に、観察窓、照明窓、送水送気ノズル、第1の処置具挿通チャンネルに連通したチャンネル開口に設けられた第1の処置具揺動台、第2の処置具挿通チャンネルに連通したチャンネル開口に設けられた第2の処置具揺動台、及び前方送水口が設けられている。
この内視鏡の第1の処置具揺動台は、第1の処置具挿通チャンネルから挿通された処置具を上下方向に揺動し、第2の処置具揺動台は、第2処置具挿通チャンネルから挿通された処置具を左右方向に揺動させる。
この粘膜切開において、粘膜に付着している粘液や切開時の出血等を前方送水口からの送水により洗い流して観察窓からの切開対象の粘膜の観察をしやすくしている。
特開2003−305001号公報
従来の処置具揺動台を有する内視鏡の処置具挿通チャンネルに挿通させた高周波ナイフを用いて粘膜下層を切開する手技において、高周波ナイフを繰り返し揺動させて粘膜下層を切開する際に、切開した粘膜の組織が高周波ナイフの刃先に付着する。この高周波ナイフの刃先に付着した粘膜の組織は、すぐに炭化して高周波ナイフの切れ味が悪くなるという不具合があった。
このため、高周波ナイフの刃先に粘膜の組織が付着すると、切開手技中の高周波ナイフを内視鏡から一度抜き取り、高周波ナイフに付着した粘膜の組織をきれいに取り除いた後、再度内視鏡に挿入仕直して粘膜の切開を継続させることが1つの症例において何度も繰り返さなければならず、非常に切開処置の効率が悪かった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、内視鏡挿入部の先端部の処置具揺動台から突出させた高周波ナイフによる粘膜切除において、高周波ナイフを処置具挿通チャンネルから引き抜くことなく、高周波ナイフに付着した粘膜の組織を効果的に除去し、粘膜の切除行為を継続して実行できる切開処置の効率の優れた内視鏡を提供することを目的とする。
本発明の内視鏡は、内視鏡挿入部の先端に設けられた観察手段と、前記内視鏡挿入部に設けられた処置具挿通チャンネルと、この処置具挿通チャンネルに挿入されて前記内視鏡挿入部の先端部から導出された処置具を前記観察手段によって得られた内視鏡画像の画面の略左右方向、または略上下方向に揺動させる処置具揺動台と、前記内視鏡挿入部の先端部に設けられ、前記処置具揺動台により揺動される処置具の揺動領域内に流体を供給する流体送出通路と、を備えたことを特徴としている。
本発明の内視鏡の前記流体送出通路からの流体の送出方向は、前記処置具揺動台により揺動される処置具の手元側から先端側により形成される揺動領域を通過するように設定されていることを特徴している。
また、本発明の内視鏡は、内視鏡挿入部の先端に設けられた観察手段と、前記内視鏡挿入部に設けられた第1の処置具挿通用チャンネルを介して導出される処置具を第1の方向に揺動する第1の処置具揺動台と、前記内視鏡挿入部に設けられた第2の処置具挿通用チャンネルを介して導出される処置具を第2の方向に揺動する第2の処置具揺動台と、前記第1の処置具揺動台による処置具の揺動方向の延長線と、前記第2の処置具揺動台による処置具の揺動方向の延長線とが交叉する領域に流体を供給するように配置された流体送出通路と、を備えたことを特徴としている。
本発明の内視鏡は、高周波ナイフ等の処置具を用いた粘膜切除の行為中において、流体送出通路からの流体により高周波ナイフ等の処置具の刃先に付着した粘膜の組織を除去することができるために、高周波ナイフ等の処置具の切れ味の悪化や、治療を一時中断して内視鏡から高周波ナイフ等の処置具を引き抜き、付着物の掃除後の再挿入などの手間も省け、切開処置の効率が向上する効果を有している。
また、前方送水を行いながら高周波ナイフ等の処置具を揺動させると、その流体の前方送出が処置具の表面を伝わって広範囲に送出が行なえるために、広範囲な患部の洗滌を内視鏡挿入部の湾曲部の湾曲操作を行うことなく実行できるために、患部の洗滌操作も簡単で、効率が向上する効果を有している。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。本発明の内視鏡の第1の実施形態について、図1乃至図11を用いて説明する。
図1は本発明の内視鏡の第1の実施形態である内視鏡挿入部の先端部を示す平面図、図2は本発明の内視鏡の第1の実施形態である内視鏡挿入部の先端部を示す斜視図、図3は本発明の内視鏡の第1の実施形態である内視鏡挿入部の先端部の電気絶縁性カバーの正面を除いた先端構成部を示す平面図、図4は本発明の内視鏡の第1の実施形態である内視鏡挿入部の先端部に設ける第1の処置具揺動台を示す斜視図、図5は本発明の内視鏡の第1の実施形態である内視鏡挿入部の先端部を示し、図1のB−B’切断線から切断した断面図、図6は本発明の内視鏡の第1の実施形態である内視鏡挿入部の先端部を示し、図1のA−A’切断線から切断した断面図、図7は本発明の内視鏡の第1の実施形態である内視鏡による内視鏡画像における処置具の揺動状態を説明する説明図、図8は本発明の内視鏡の第1の実施形態である内視鏡挿入部の先端部から突出した処置具による粘膜切開操作を説明する説明図、図9は本発明に係る内視鏡の全体構成を示す斜視図、図10は本発明に係る内視鏡の操作状態を説明する説明図、図11は本発明の内視鏡の第1の実施形態である内視鏡挿入部の先端部の洗滌状態を示す断面図である。
最初に、図9を用いて本発明に係る内視鏡の全体構成について説明する。本発明に係る内視鏡1は、挿入部2と、この挿入部2の基端に設けられた操作部3と、及びこの操作部3に接続されたライトガイド等が内挿されたユニバーサルコード4からなる。
挿入部2は、基端から順に細長な可撓性部材で形成された可撓管部12、上下左右方向に湾曲する湾曲部14、及び先端部5からなっている。この先端部5には、観察手段6、2つの照明窓7,7、観察手段6に対して送気送水するための送気送水用ノズル8、流体送出通路9、第1の処置具揺動台10、及び第2の処置具揺動台11が設けられている。
挿入部2の内部には、図示していないが第1の処置具挿通チャンネル15と、第2の処置具挿通チャンネル16が設けられている。第1の処置具挿通チャンネル15の先端側は、先端部5に設けられた第1の処置具揺動台10に開口しており、後端側は、操作部3に設けられている第1の開口部17に連通している。第2の処置具挿通チャンネル16の先端側は、先端部5に設けられた第2の処置具揺動台11に開口しており、後端側は、操作部3に設けられた第2の開口部18に連通している。
操作部3は、第1の処置具揺動台10を遠隔操作する挿入部3の基端側に設けられた第1の揺動台操作ノブ21と、この第1の揺動台操作ノブ21を操作すると第1の処置具揺動台10を揺動させる処置具揺動台操作機構が内蔵された第1の揺動台操作部19、この第1の揺動台操作部19になるべく接近させ、かつ、第1の揺動台操作部19の図中上側に設けられ第1の開口部17と第2の開口部18、この第1と第2の開口部17,18の図中上側に設けられ、操作部3を術者が把持する把持部50、この把持部50の図中上側に設けられ、第2の処置具揺動台11を遠隔操作する図示していない第2の揺動台操作機能が内蔵されており、その第2の揺動台操作機能の一部である第2の揺動台操作ノブ45が外部に設けられている。
この第2の揺動台操作ノブ45が設けられた操作部3の外部には、送気送水制御ボタン46、吸引制御ボタン47、画像記録ボタン48、及び湾曲部操作ノブ49等が設けられている。第2の揺動台操作ノブ45は、把持部50を把持する術者の左手親指で操作されるようになっており、第1の揺動台操作ノブ21は、湾曲操作ノブ49が設けられた同じ面側の第1の開口部17になるべく近接して設けられている。なお、第1の揺動台操作ノブは、通常は、右手により操作される。
この内視鏡1は、図10に示すように、術者の左手Lにより操作部3の把持部50を把持して、第2の処置具揺動台11を遠隔操作する第2の揺動台操作ノブ22を操作しながら、送気送水制御ボタン46、吸引制御ボタン47、画像記録ボタン48、湾曲部操作ノブ49の操作を行なう。また、術者の右手Rは、第1の開口部17と第2の開口部18から第1の処置具挿通チャンネル15と第2の処置具挿通チャンネル16に挿通した第1処置具54と第2処置具56の進退操作、第1の揺動台操作ノブ21の操作、及び挿入部2の進退や捻り操作を行う。
このような内視鏡1の先端部5の先端面の構成について図1を用いて説明する。先端部5の先端面には、前述したように、正面の略中央部分に観察手段6、この観察手段6を挟むように設けた2つの照明窓7、7、観察手段6に対して送気送水する送気送水ノズル8、先端部5から前方に対して水や空気等の流体を送出する流体送出通路9、第1の処置具揺動台10、及び第2の処置具揺動台11が設けられている。
本実施の形態における観察手段6は、観察光学系と、この観察光学系の焦点位置に配置された固体撮像素子によって構成され、その固体撮像素子により撮像された観察部位の撮像信号を基に、図示してないモニターに表示される内視鏡画像の画面の上方向が図中の矢印P方向である。
第1の処置具揺動台10は、第1の処置具挿通チャンネル15と連通して、2本の操作ワイヤ32a、32bにより図中左右方向に揺動される。第2の処置具揺動台11は、第2の処置具挿通チャンネル16と連通して、1本の操作ワイヤ32cにより図中上下方向に揺動されるようになっている。第1の処置具揺動台10と第2の処置具揺動台11は、先端部5の先端面の正面から側面にかけて設けられた開口に収納されている。また、先端部5の側面の開口については、揺動する処置具、または第2の処置具揺動台11と干渉しない程度の最小限の大きさで開口されている。なお、第1の処置具揺動台10には、第1の処置具挿通チャンネル15から挿入された処置具を挿通する第1の処置具挿通部40が設けられ、第2の処置具揺動台11にも第2の処置具挿通チャンネル16から挿入された処置具が挿通される処置具挿通部が形成されている。
また、この先端部5は、金属部材により硬質的に形成された先端構成部51であり、この先端構成部51の外表面は、電気絶縁部材にて形成された電気絶縁性カバー52によってほぼ全体に亘って覆われている。なお、この電気絶縁性カバー52は、第1の処置具揺動台10が揺動した際に、接触しないように部分的に外側に膨れた形状に形成されている。
更に、観察手段6の視野の左右を等分する中心線Qと、第1の処置具揺動台10の揺動中心Rは、先端部5の正面から見た際に左右方向で一致させないで離れた状態、あるいは、ほぼ一致するような状態のいずれかの状態に観察手段6と第1の処置具揺動台10が配置されている。
先端部5の前方の観察方向に流体を送出する流体送出通路9は、第1の処置具揺動台10の図中右側で、第2の処置具揺動台11の図中下側に配置されている。この流体送出通路9の送出方向は、図2に示すように、先端部5の正面から見て、第1の処置具揺動台10の図中左右方向の揺動方向と略平行であり、観察手段6の視野の左右を等分する中心線Qに向かうように形成されている。
この流体送出通路9の開口位置と、特に第1の処置具揺動台10の揺動方向に対する図中垂直方向の上下関係について、図2を併用して詳述すると、第1の処置具揺動台10の揺動方向に対して略垂直な方向の流体送出通路9の開口幅L1は、第1の処置具揺動台10から突出された処置具が左右方向に揺動された際の処置具の上下方向の揺動域の幅、すなわち、第1の処置具揺動台10の第1処置具挿通部40の上下幅L2内に配置されている。
また、流体送出通路9の送出方向は、第1の処置具揺動台10の第1処置具挿通部40から突出された処置具を左右方向に揺動させた際の図中斜線で示す処置具揺動域内を通過して観察手段6による観察視野の左右を等分する中心線Qに向かう送水方向ラインSとなるように設定されている。すなわち、先端部5の正面から見て、流体送出通路9からの送出方向ラインSは、先端部5の先端面から前方に処置具の揺動領域を投影した投影面積(図中の斜線部分)内に収まるように送出方向が設定されている。
なお、図1の図中の破線Gは、後述する第1のチャンネル開口53を正面から見た形状であり、図中の上下方向よりも左右方向に長い長円形状をしている。
次に、先端部5の先端構成部51への第1の処置具揺動台10と第2の処置具揺動台11の収納について、図3を用いて説明する。この図3は、図1に示されている先端硬質部51の正面を覆っている電気絶縁性カバー52を除去した状態の平面図である。
先端構成部51には、第1の処置具揺動台10を収納させる第1収納室28と、第2の処置具揺動台11を収納する第2収納室29が設けられている。この第1収納室28と第2収納室29は、流体送出通路9の近傍の図中Cの部分は連結されている。この第1収納室28と第2収納室29をC部分で連結されていることで、第1と第2の処置具揺動台10,10の後述する洗滌方法により洗滌が容易となる。
次に、第1の処置具揺動台10の構成について、図4を用いて説明する。この第1の処置具揺動台10は、全体形状が略円柱、楕円柱、あるいは一辺を円弧状に形成された角柱等の形状の部材に、操作部3の第1の開口部17から挿入され、第1の処置具挿通チャンネル15を挿通した処置具が導出される第1処置具挿通部40が形成されている。この第1の処置具揺動台10の下面41の中央部には、図示していない回転軸が装着される回転軸穴42が形成されている。この第1の処置具揺動台10の下面41と上面43には、互いに異なる方向に切り欠いた切り欠き面が形成されている。この切り欠き面の一方には、操作ワイヤ32aのワイヤ端末部材44aが回動自在に装着され、切り欠き面の他方には、操作ワイヤー32bのワイヤ端末部材44bが回動自在装着されている。つまり、2本の操作ワイヤ32a,32bを牽引することで、第1の処置具揺動台10は、回転軸穴42を基準に図中左から右、又は右から左へと回動させることができる。
なお、第2の処置具揺動台11は、第1の処置具揺動台10と略同じ構成で、操作ワイヤ32cにより図中上下方向に回転させることができるようになっている。
次に、この第1の処置具揺動台10と第1の処置具挿通チャンネル15に挿通された処置具の関係について、図5を用いて説明する。この図5は、図1に示す切断線B−B’から切断し、図中の矢印方向から見た断面図である。
第1の処置具揺動台10は、操作部3の第1の開口部17に連通し、挿入部2の可撓管部12、湾曲部14、及び先端部5へと内蔵されている第1の処置具挿通チャンネル15の先端に接続された第1のチャンネル開口53が設けられ、この第1のチャンネル開口53の先端側近傍に図示していない回転軸を回転軸穴42に装着することで回動自在に取り付けられている。この第1のチャンネル開口53の幅W1は、第1の処置具挿通チャンネル15の内径W2よりも広く形成されている。
第1の開口部17から挿入され、第1の処置具挿通チャンネル15と第1のチャンネル開口53を挿通した第1の処置具54は、第1の処置具揺動台10の処置具挿通部40を介して先端部5の前方に位置する体腔内の病変部位へと突出される。この第1の処置具54を突出した第1の処置具揺動台10の操作ワイヤ32a、32bを遠隔操作によって牽引すると、図中2点鎖線で示す範囲を第1の処置具54が左右方向に揺動する。
この第1の処置具54の先端部5の先端面からの突出量Pは、病変部位の観察性と処置性に適した距離、例えば、15〜25mm程度ある。この第1の処置具54の突出量Pにおいて、この第1の処置具揺動台10による左右方向の揺動範囲は、揺動される第1の処置具54の先端が、観察手段6に設けられた観察光学系の視野範囲Fを超えないようにする。また、流体送出通路9は、前述したように、観察手段6の観察視野の左右を等分する中心線Qに向けて設けた送出方向Sとなるように形成されて、先端部5の先端面から図中の後方の距離Eの位置に開口されている。なお、電気絶縁性カバー52の側面は、第1の処置具54が揺動した際に、当接しないように、切り欠け部30が設けられている。
次に、第2の処置具揺動台11と第2の処置具挿通チャンネル16に挿通された処置具の関係について、図6を用いて説明する。この図6は、図1に示す切断線A−A’から切断し、図中の矢印方向から見た断面図である。
第2の処置具揺動台11は、第2の処置具挿通チャンネル16が接続された第2のチャンネル開口55の先端側近傍に回動自在に取り付けられている。この第2の処置具揺動台11の中心には、第2処置具56が挿通される第2処置具挿通部57が形成され、この第2処置具挿通部57を挿通して、先端部5の先端面から体腔内に突出された第2処置具56は、操作ワイヤ32cを遠隔操作することにより、図中2点鎖線で示した範囲まで上下方向に揺動する。この第2の処置具56の先端部5の先端面からの突出量Uは、病変部位の観察性/処置性に適した距離、例えば15〜25mmであり、この第2処置具56の先端の上下方向の揺動は、観察手段6の上下方向の観察視野範囲Yを超えないようにしている。
なお、第2の処置具揺動台11を完全に倒置させた際に、第2処置具56の先端が第1処置具54の左右方向の揺動の高さには達しないに設定されている。つまり、第2の処置具揺動台11を完全に倒置させて、第2の処置具56を先端部5の軸方向と真っ直ぐ突出させた状態で、第1の処置具揺動台10により第1の処置具54を左右方向に揺動しても第1の処置具54が第2の処置具56と当接しない位置関係に設定されている。
このような構成の内視鏡を用いて、体腔内の内視鏡観察の基で、処置具による病変部位の粘膜切開処置について、図7と図8を用いて説明する。
図7は、観察手段6から観察される内視鏡画像を示し、この内視鏡画像に図5と図6を用いて説明した第1の処置具揺動台10と第2の処置具揺動台11により揺動された第1の処置具54と第2の処置具56の先端が図中の矢印の範囲内で揺動し、及び流体送出通路9からの送出が前方送出ラインSとして内視鏡画像に映し出される。
この第1の処置具54と第2の処置具56の揺動、及び前方送出ラインSが映し出された内視鏡画像による観察の基で、体腔内の病変粘膜を切開する操作について、図8を用いて説明する。
最初に、体腔内の病変部近傍まで挿入された内視鏡挿入部2の第1の処置具挿通チャンネル15に注射針を備えた処置具を挿通させて、病変粘膜の下層に生理食塩水などの薬液を注入し、病変粘膜を含む粘膜層全体を隆起させる。
次に、図中点線で示すように、第2の処置具挿通チャンネル16から突出させた第2処置具56である把持鉗子39を用いて、病変粘膜又はその周辺を把持して、第2の処置具揺動台11により把持鉗子39を、図中実線で示すように起上操作して病変部を含む粘膜を吊り上げる。
次に、第1の処置具挿通チャンネル15に第1処置具54である高周波ナイフ37に入れ換えて挿通し、第1の処置具揺動台10を左右に揺動操作して、把持鉗子39により吊り上げた病変粘膜の麓または粘膜下層を高周波ナイフ37を当接させて左右方向に揺動させながら通電して切開する。
この第1の処置具54である高周波ナイフ37により病変粘膜の下層を通電切開時の患部の洗滌は、流体送出通路9から前方へ送出された洗滌水により行い、その洗滌後の洗滌水は、第1の処置具挿通チャンネル15を用いて図示していない吸引ポンプを用いて外部へと吸引する。
また、上述したように、一般に高周波ナイフ37により病変粘膜を切開する際に、高周波ナイフ37の刃先に粘膜の組織が付着する。その組織の付着した状態により切開処置をを続けると、付着した粘膜が炭化して高周波ナイフ37の切れ味が低下する。
そこで、高周波ナイフ37に切開した粘膜の組織が付着すると、第1の処置具揺動台10により高周波ナイフ37を流体送出通路9の前方送出ラインS方向に移動させて、流体送出通路9から洗滌水、または空気等の流体を送出する。この流体送出通路9の前方送出ラインSの位置に移動された高周波ナイフ37に対して、流体送出通路9からの流体によって高周波ナイフ37に付着した粘膜の組織を除去することができるようになる。
つまり、前方送水光9の送出方向を観察手段6の視野の左右を等分する中心線Qとし、かつ、第1の処置具揺動台10による揺動領域内を貫通する前方送出ラインSに設定したことで、この前方送出ラインSに第1の処置具54である高周波ナイフ37を移動させることで、前方送出された流体による高周波ナイフ37の洗滌が可能となる。
これにより、高周波ナイフ37を第1の処置具挿通チャンネル15に挿入させた状態で、粘膜切開と洗滌を交互に繰り返しながら切開行為が行えるようになるので、切開操作の効率が向上する。
ところで、従来、流体送出通路9からの前方に送出した洗滌水により広い患部範囲を洗滌する場合には、挿入部2の湾曲部14を湾曲操作させながら前方送水させていたが、本発明の内視鏡では、流体送出通路9から洗滌水を前方送水しながら、第1の処置具揺動台10により第1の処置具54を揺動させると、流体送出通路9から送水された洗滌水が第1処置具54の表面を伝わって送水されるために、流体送出通路9から狭い前方送出ラインSで送水され洗滌水が第1の処置具54で拡散されて広範囲の洗滌が可能となる。この結果、従来のように湾曲操作を行わずに処置具の揺動操作のみによる簡素な操作で広範囲の洗滌が可能となる。
なお、本発明の内視鏡の第1の処置具揺動台10には、図5を用いて説明したように、第1の処置具挿通チャンネル15の先端には第1のチャンネル開口53が接続されている。この第1のチャンネル開口は、図1の図中の破線Gで示すように正面から見て図中の上下方向よりも左右方向に長い長円形状をしている。このため、第1処置具54が第1の処置具揺動台10と先端構成部51に挟まれることなく広角に揺動できて第1の処置具54による切開作業の効率が向上する。また、この第1のチャンネル開口53の揺動方向の開口幅W1は、第1の処置具挿通チャンネルの15の内径W2よりも大きくしたことにより、第1の処置具揺動台10により揺動された第1の処置具54の第1のチャンネル開口53内での撓みが大きくとれることから第1の処置具54の揺動範囲を大きくすることができる。また、この第1のチャンネル開口53の垂直方向の開口幅は、揺動方向より狭くしても第1の処置具54の揺動に影響がないため先端部5の外径を細くすることが可能となる。
更に、第1の処置具揺動台10が収納された第1収納室28の開口部は、電気絶縁性カバー52が一部異形にして、切り欠き部30が設けられているため、第1処置具54や第1の処置具揺動台10が電気絶縁性カバー52に当接することなく、第1処置具54を広角に揺動できる。すなわち、先端部5の外径を極力大きくすることなく広範囲な切開が可能な内視鏡を提供できる。
更にまた、流体送出通路9の開口位置を先端部5の先端面から距離Eの位置に設けたために、先端部5が粘膜に密着、もしくは近接した状態で前方送出して流体送出通路9の開口端と粘膜間の最低距離Eが確保できるために、粘膜に対する送水圧を低くすることができる。
ところで、内視鏡は、体腔内の観察や処置具を用いた治療処置が終了すると洗滌する必要がある。この内視鏡の洗滌において、洗滌ブラシを用いて処置具揺動台が設けられた形状や構造が複雑な内視鏡挿入部2の先端構成部51を洗滌する際に、複雑な形状と構造の隅々まで洗滌するには、多くの手間がかかっている。また、処置具揺動台が複数設けられると一層形状構造が複雑化して、洗滌ブラシが届きにくい部分ができてしまい、洗滌に多くの労力と細心の注意を払わなければならなかった。
そこで、処置具揺動台が挿入部の先端部に設けられた内視鏡の洗滌を簡単に、確実に行える内視鏡を提供する。図3を用いて上述したように、内視鏡挿入部2の先端部5の先端構成部52には、第1の処置具揺動台10と第2の処置具揺動台11を収納する第1収納室28と第2収納室29が図中C部分で連結して形成している。
このような形状構造の先端構成部52の外周を覆っている電気絶縁性カバー52の外周と先端面に、図11に示すように、洗滌用キャップ33aを装着可能とする。この洗滌用キャップ33aは、ゴム等の弾性材によって形成され、先端部5の先端面と先端面側の外周に着脱自在に装着可能である。
先端部5の洗滌時に、洗滌用キャップ33aを装着された後、流体送出通路9から洗滌水を送水すると、その洗滌水は、図中矢印で示すように、洗滌用キャップ33aにより跳ね返り、第1の処置具揺動台10の第1収納室28へと循環し、かつ、第1収納室28から第2の処置具揺動台11が収納されている第2収納室29へとCの連結部分から循環する。
すなわち、洗滌用キャップ33aを先端部5の先端面側に装着して、流体送出通路9から洗滌水を送水すると、その洗滌水が洗滌キャップ33aにより第1と第2の処置具揺動台10,11が収納された第1と第2収納室28,29へと循環されて、第1と第2の処置具揺動台10,11を確実に洗滌できる。
なお、その第1と第2の処置具揺動台10,11を洗滌した洗滌水は、第1と第2処置具挿通チャンネル15,16を用いて排水する。
図11では、洗滌用キャップ33aは、先端部5の先端面全面を覆っているが、少なくとも流体送出通路9からの前方送水された洗滌水を跳ね返す位置、つまり、前方送出ラインS上の洗滌水を跳ね返す壁が設けられているば良く、それ以外の部分は一部開口がある形状でも良い。このような形状であると第1と第2収納室28,29内を洗滌した洗滌水は、一部開口から外部に流出させることができるために、洗滌済みの洗滌水を先端部5の他の管路内に入り込みにくくすることができる。
次に、本発明の第2の実施形態の内視鏡について、図12乃至図15を用いて説明する。図12は本発明の第2の実施形態の内視鏡の先端部の構成を示す平面図、図13は本発明の第2の実施形態の内視鏡の先端部の構成を示し、図12に示す切断線U−Uから切断した断面図、図14は本発明の第2の実施形態の内視鏡の先端部の構成を示し、図12に示す切断線Z−Zから切断した断面図、図15は本発明の第2の実施形態の内視鏡の先端部の洗滌作用を説明する断面図である。なお、上述した図1乃至図11と同一部分は、同一符号を付して詳細説明は省略する。
この第2の実施形態の内視鏡の先端部5’は、上述した第1の実施形態の先端部5に設けられている流体送出通路9の開口形状、及び前方送水方向が異なっている。この第2の実施形態の先端部5’に設けられる流体送出通路9の開口位置は、図12に示すように、上述した第1の実施形態と同様に、第1の処置具揺動台10の揺動方向に対して略垂直な方向の流体送出通路9の開口幅L1は、第1の処置具揺動台10から突出された処置具が左右方向に揺動された際の処置具の上下方向の揺動域の幅、すなわち、第1の処置具揺動台10の第1処置具挿通部40の上下幅L2内に配置されている。
この流体送出通路9’の先端部5’の先端面の開口形状は、先端部5’の先端面を正面から見て、図中の上下方向に長円形に形成されている。つまり、図13に示すように、流体送出通路9’の断面形状は、先端部5’の先端面側に向かって図中上下方向に広がる形状に形成されている。つまり、流体送出通路9’からの送水は、開口形状の上下に長い長円形状の送水形状となる。
この流体送出通路9’の前方送出ラインSは、図14に示すように、観察手段6の視野の左右を等分する中心線Qに送水するように設定してなく、略平行になるように設定されている。つまり、図2を用いて説明したように、第1の処置具揺動台10による揺動領域を通過させる前方送出ラインSとなるように設定されていれば良く、その揺動領域内を長円形状の水が送水させるために、第1の処置具揺動台10により揺動される第1の処置具54に付着している粘膜組織の除去と、切開処置している患部の洗滌が可能となる。
また、この先端部5’に、図15に示すような洗滌用キャップ33bが装着可能となっている。この洗滌用キャップ33bは、先端部5’の流体送出通路9’が開口している先端面側に装着される。この洗滌用キャップ33bの内側には、先端部5’の流体送出通路9’の前方送出ラインSに対向する部分に凹部36が形成されている。この凹部36の一部は、第1の処置具揺動台10の第1収納室28にかかっている。
この洗滌キャップ33bを装着して、流体送出通路9’から洗滌水を前方送水すると、その洗滌水は、洗滌キャップ33bの凹部36により跳ね返されて、第1収納室28内を循環して第1処置具揺動台10を洗滌すると共に、その洗滌水は第2収納室29への循環して第2の処置具揺動台11も洗滌する。
次に、本発明の第3の実施形態の内視鏡について、図16乃至図18を用いて説明する。図16は本発明の第3の実施形態の内視鏡の先端部の構成を示す平面図、図17は本発明の第3の実施形態の内視鏡の内視鏡画像における処置具の揺動動作を説明する説明図、図18は本発明の第3の実施形態の内視鏡の操作を説明する説明図である。なお、図1乃至図15と同一部分は、同一符号を付して詳細説明は省略する。
この第3の実施形態の内視鏡は、第1の処置具揺動台10’と第2の処置具揺動台11’が上述した第1の処置具揺動台10と第2の処置具揺動台11と異なる。この第3の実施形態の内視鏡は、上述した第1の実施形態の第1と第2の処置具揺動台を入れ替えた構成となっている。
この第3の実施形態の内視鏡の先端部5”は、図16に示すように、1本の操作ワイヤ32c’により左右方向に揺動される第1の処置具揺動台10’と、2本の操作ワイヤ32a’,32b’により上下方向に揺動される第2の処置具揺動台11’が設けられている。この第1の処置具揺動台10’には、把持鉗子である第1の処置具54’を挿通させて揺動させ、第2の処置具揺動台11’には、高周波ナイフなどの切開処置具である第2の処置具56’を挿通させて揺動させる。なお、この第1と第2の処置具揺動台10’,11’以外は、第1の実施形態と同じであり、特に流体送出通路9の開口位置、及び前方送出ラインSも図2を用いて説明したと同じである。
この第1の処置具揺動台10’の第1処置具挿通部40’は、挿通される図示していない把持鉗子である第1処置具54’の全周状を覆う筒状の形状をしているが、一部切り欠かれた形状でも良い。ちなみに、図中のVは、第1のチャンネル開口53であり、第1の処置具揺動台10が倒置した状態で、第1の処置具54を第1処置具挿通部40に挿通すると、第1の処置具54は、正面から見た時、流体送出通路9側に傾いて突出するようになっている。
この先端部5”の構成の内視鏡の観察手段6により撮らえた内視鏡画像における第1の処置具揺動台10’と第2の処置具揺動台11’からそれぞれ突出される把持鉗子である第1処置具54’と高周波ナイフである第2処置具56’の揺動動作は、図17に示すように、図中矢印の範囲で揺動し、流体送出通路9から前方送水される前方送出ラインSが認識される。
前方送出ラインSは、第1処置具54’と第2の処置具56’の両方に送出する。つまり、前方送出ラインSは、第1処置具54’の揺動領域と、第2処置具56’の揺動領域との交叉する領域を貫通する向きに構成されている。
なお、第1の処置具54’と第2の処置具56’の先端部5”の先端面からの突出量は、病変部の観察性/処置性に適した距離、例えば15〜25mmである。
このように、第1の処置具揺動台と第2の処置具揺動台の構成を異ならせても、上述した第1の実施形態と同様の作用と効果が得られる。
また、この先端部5”の第1の処置具揺動台10’の1本操作ワイヤ32c’は、図18に示す操作部3’の第1の揺動台操作ノブ21’を有する揺動台操作部19’によって操作され、第2の処置具揺動台11’の2本の操作ワイヤ32a’,32b’は、操作部6’の第2の揺動台操作ノブ45により操作される。
ところで、一般に内視鏡の操作は、図10を用いて説明したように、左手で操作部3の把持部を把持した際に、右手で操作できる位置に第1の揺動台操作ノブ21が設けられ、左手で操作できる位置に第2の揺動台操作ノブ22が設けられている。
この第1の揺動台操作ノブ21と第2の揺動台操作ノブ22を操作して、第1の処置具揺動台10と第2の処置具揺動台11を介して、第1の処置具54と第2の処置具56を揺動させて、粘膜の切開処置を行う際に、第1の揺動台操作ノブ21により操作される第1の処置具揺動台10の第1の処置具54に切開用の処置具である高周波ナイフが用いられ、第2の揺動台操作ノブ22により操作される第2の処置具揺動台11の第2の処置具56に把持用の処置具である把持鉗子が用いられる。このために、粘膜の切開処置においては、高周波ナイフを揺動させるための第1の揺動台操作ノブ21の操作頻度が圧倒的に多くなる。
一方、右手は、この第1の揺動台操作ノブ21の操作に加えて、挿入部3の体腔内への挿入進退及び捻り操作、及び第1の開口部17と第2の開口部18から第1の処置具挿通チャンネル15と第2の処置具挿通チャンネル16への第1の処置具54と第2の処置具56の挿入進退操作を同時に行う必要がある。
これに対して、左手は、比較的操作頻度の少ない第2の揺動台操作ノブ22の操作、送気送水制御ボタン46の操作、吸引制御ボン47の操作、画像記録ボタン48の操作、及び湾曲部操作ノブ49の操作等が行われる。このように、右手には、慎重な操作が要求されると共に、操作頻度の多い操作が強いられる。
そこで、図16を用い説明した先端部5”の第1の処置具揺動台10’を操作する1本の操作ワイヤ32c’は、図18に示す第1の揺動台操作ノブ19’が設けられた揺動台操作部19’に接続し、第2の処置具揺動台11’を操作する2本の操作ワイヤ32a’,32b’は、第2の揺動台操作ノブ22’が設けられた揺動台操作部に接続する。
これにより、内視鏡の各種操作頻度の多い右手により、第1の処置具揺動台10’による第1の処置具54’の把持鉗子による粘膜持ち上げ操作を行い、左手により第2の処置具揺動台11による第2の処置具56’の高周波ナイフの揺動操作を行う。これにより、右手は、内視鏡の挿入部2の体腔内への挿入進退と捻り操作、及び処置具の挿入進退の操作に専念でき、高周波ナイフの揺動操作を左手で行うことで、スムースな内視鏡によるに切開作業が行える。
[付記]
以上詳述した本発明の実施形態によれば、以下のごとき構成を得ることができる。
(付記1) 内視鏡挿入部の先端に設けられた観察手段と、
前記内視鏡挿入部に設けられた処置具挿通チャンネルと、
この処置具挿通チャンネルに挿入されて前記内視鏡挿入部の先端部から導出された処置具を前記観察手段によって得られた内視鏡画像の画面の略左右方向、または略上下方向に揺動させる処置具揺動台と、
前記内視鏡挿入部の先端部に設けられ、前記処置具揺動台により揺動される処置具の揺動領域内に流体を供給する流体送出通路と、
を具備することを特徴とした内視鏡。
(付記2) 前記流体送出通路の流体の送出方向は、前記処置具揺動台により揺動される処置具の手元側から先端側により形成される揺動領域を貫通するように設定されていることを特徴した付記1記載の内視鏡。
(付記3) 内視鏡挿入部の先端に設けられた観察手段と、
前記内視鏡挿入部に設けられた第1の処置具挿通用チャンネルを介して導出される処置具を第1の方向に揺動する第1の処置具揺動台と、
前記内視鏡挿入部に設けられた第2の処置具挿通用チャンネルを介して導出される処置具を第2の方向に揺動する第2の処置具揺動台と、
前記第1の処置具揺動台による処置具の揺動方向の延長線と、前記第2の処置具揺動台による処置具の揺動方向の延長線とが交叉する領域に流体を供給するように配置された流体送出通路と、
を備えたことを特徴とする内視鏡。
(付記4) 前記流体送出通路の流体の送出方向は、前記観察手段の観察光学系の視野を左右に等分する中心線に方向に設定されていることを特徴した付記1記載の内視鏡。
(付記5) 前記処置具揺動台は、処置具を略左右方向に揺動さらせる第1の処置具揺動台と、処置具を略上下方向に揺動させる第2の処置具揺動台とからなり、第1の処置具揺動台と第2の処置具揺動台により揺動されるそれぞれの処置具の揺動範囲が干渉しないように設定されていることを特徴とした付記1記載の内視鏡。
(付記6) 前記第1と第2の処置具揺動台は、前記内視鏡挿入部の先端部に設けられたそれぞれの収納室に配置されると共に、それぞれ収納室が連結されていることを特徴とした付記5記載の内視鏡。
(付記7) 前記流体送出通路から流体を送出した際に、その流体が前記処置具の収納室に循環されるように、前記内視鏡挿入の先端部の先端面に洗滌用カバーを装着することを特徴とした付記1乃至6のいずれかに記載の内視鏡。
(付記8) 内視鏡挿入部の先端部に、観察窓からなる観察光学系と、前記観察光学系の観察方向に送水可能な前方送水口と、挿入部内に設けられた処置具挿通チャンネルを介して先端部から導出した処置具を前記観察光学系で撮らえた内視鏡画像の画面略左右方向または略上下方向に揺動させる処置具揺動台と、からなる内視鏡において、
前記前方送水口からの送水は、前記処置具揺動台で揺動される処置具の揺動領域内を通ることを特徴とする内視鏡。
(付記9) 先端面からの処置具の突出量が15〜25mmの時、前記前方送水口からの送水は、前記処置具揺動台で揺動される処置具の揺動領域内を手元側から先端側に向けて略平行に通ることを特徴とする付記8記載の内視鏡。
(付記10) 内視鏡挿入部の先端部に、観察窓からなる観察光学系と、前記観察光学系の観察方向に送水可能な前方送水口と、挿入部内に設けられた処置具挿通チャンネルを介して先端部から導出した処置具を前記観察光学系で撮らえた内視鏡画像の画面略左右方向または略上下方向に揺動させる処置具揺動台と、からなる内視鏡において、
洗滌用キャップ部材を内視鏡先端部に着脱自在にするとともに、装着状態では前記前方送水口の開口部は前記処置具揺動台の収納部に連通していることを特徴とする内視鏡。
(付記11) 内視鏡挿入部の先端部に、観察窓からなる観察光学系と、挿入部内に設けられた処置具挿通チャンネルを介して先端部から導出した処置具を前記観察光学系で撮らえた内視鏡画像の画面略左右方向に揺動させる処置具揺動台と、前記処置具揺動台を手元側で遠隔操作する揺動台操作ノブと、操作部把持部と、からなる内視鏡において、
前記操作部把持部を左手で把持した状態で、前記揺動台操作ノブは左手指の届く位置に設けたことを特徴とする内視鏡。
(付記12) 内視鏡挿入部の先端部に、観察窓からなる観察光学系と、挿入部内に設けられた第1の処置具挿通チャンネルを介して先端部から導出した第1処置具を前記観察光学系で撮らえた内視鏡画像の画面略左右方向に揺動させる第1の処置具揺動台と、挿入部内に設けられた第2の処置具挿通チャンネルを介して先端部から導出した第2処置具を前記観察光学系で撮らえた内視鏡画像の画面略上下方向に揺動させる第2の処置具揺動台と、前記第1の処置具揺動台を手元側で遠隔操作する第1の揺動台操作ノブと、前記第2の処置具揺動台を手元側で遠隔操作する第2の揺動台操作ノブと、操作部把持部と、からなる内視鏡において、
前記操作部把持部を左手で把持した状態で、少なくとも第1の揺動台操作ノブは左手指の届く位置に設けたことを特徴とする内視鏡。
本発明の内視鏡の第1の実施形態である内視鏡挿入部の先端部を示す平面図。 本発明の内視鏡の第1の実施形態である内視鏡挿入部の先端部を示す斜視図。 本発明の内視鏡の第1の実施形態である内視鏡挿入部の先端部の電気絶縁性カバーの正面を除いた先端構成部を示す平面図。 本発明の内視鏡の第1の実施形態である内視鏡挿入部の先端部に設ける第1の処置具揺動台を示す斜視図。 本発明の内視鏡の第1の実施形態である内視鏡挿入部の先端部を示し、図1のB−B’切断線から切断した断面図。 本発明の内視鏡の第1の実施形態である内視鏡挿入部の先端部を示し、図1のA−A’切断線から切断した断面図。 本発明の内視鏡の第1の実施形態である内視鏡による内視鏡画像における処置具の揺動状態を説明する説明図。 本発明の内視鏡の第1の実施形態である内視鏡挿入部の先端部から突出した処置具による粘膜切開操作を説明する説明図。 本発明に係る内視鏡の全体構成を示す斜視図。 本発明に係る内視鏡の操作状態を説明する説明図。 本発明の内視鏡の第1の実施形態である内視鏡挿入部の先端部の洗滌状態を示す断面図。 本発明の第2の実施形態の内視鏡の先端部の構成を示す平面図。 本発明の第2の実施形態の内視鏡の先端部の構成を示し、図12に示す切断線U−Uから切断した断面図。 本発明の第2の実施形態の内視鏡の先端部の構成を示し、図12に示す切断線Z−Zから切断した断面図。 本発明の第2の実施形態の内視鏡の先端部の洗滌作用を説明する断面図。 本発明の第3の実施形態の内視鏡の先端部の構成を示す平面図。 本発明の第3の実施形態の内視鏡の内視鏡画像における処置具の揺動動作を説明する説明図。 本発明の第3の実施形態の内視鏡の操作を説明する説明図。
符号の説明
1 内視鏡
2 挿入部
3 操作部
5 先端部
6 観察手段
7 照明窓
8 送気送水ノズル
9 流体送出通路
10 第1の処置具揺動台
11 第2の処置具揺動台
15 第1の処置具挿通チャンネル
16 第2の処置具挿通チャンネル
28 第1収納室
29 第2収納室
32 操作ワイヤ
40 第1処置具挿通部
代理人 弁理士 伊藤 進

Claims (3)

  1. 内視鏡挿入部の先端に設けられた観察手段と、
    前記内視鏡挿入部に設けられた処置具挿通チャンネルと、
    この処置具挿通チャンネルに挿入されて前記内視鏡挿入部の先端部から導出された処置具を前記観察手段によって得られた内視鏡画像の画面の略左右方向、または略上下方向に揺動させる処置具揺動台と、
    前記内視鏡挿入部の先端部に設けられ、前記処置具揺動台により揺動される処置具の揺動領域内に流体を供給する流体送出通路と、
    を備えたことを特徴とする内視鏡。
  2. 前記流体送出通路からの流体の送出方向は、前記処置具揺動台により揺動される処置具の手元側から先端側により形成される揺動領域を貫通するように設定されていることを特徴とする請求項1記載の内視鏡。
  3. 内視鏡挿入部の先端に設けられた観察手段と、
    前記内視鏡挿入部に設けられた第1の処置具挿通用チャンネルを介して導出される処置具を第1の方向に揺動する第1の処置具揺動台と、
    前記内視鏡挿入部に設けられた第2の処置具挿通用チャンネルを介して導出される処置具を第2の方向に揺動する第2の処置具揺動台と、
    前記第1の処置具揺動台による処置具の揺動方向の延長線と、前記第2の処置具揺動台による処置具の揺動方向の延長線とが交叉する領域に流体を供給するように配置された流体送出通路と、
    を備えたことを特徴とする内視鏡。
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