JP2006033187A - 映像表示機器 - Google Patents

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Hideo Yoshida
秀郎 吉田
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Abstract

【課題】 この発明は、視聴者に不快感を与えることなく、画面の焼き付き現象を防止できる映像表示機器を提供することを目的とする。
【解決手段】 映像表示機器において、テレビ放送受信中にチャンネルが切替えられたときに、表示映像の表示位置を移動させる手段を備えている。また、入力映像信号の切替えが行われたときに、表示映像の表示位置を移動させる手段を設けてもよい。さらに、電源オン時に、表示映像の表示位置を移動させる手段を設けてもよい。
【選択図】 図1

Description

この発明は、PDPパネル、液晶パネル、有機ELパネル、CRT等の映像表示機器に関する。
映像表示機器の画面焼き付き防止方法としては、特開平10−161580号公報に開示された方法がある。この方法は、映像信号の同期信号のタイミングを用いて、所定のアルゴリズムで、ある一定期間毎に映像表示位置を数〜数十ピクセル、上下左右に移動させるものである。
画面の焼き付き現象は、画面上に明暗(輝度差)のある映像が長時間連続で固定表示された時、明るく表示されたピクセルと、その周辺で暗く表示されたピクセルとの間で、各蛍光体の発光特性(劣化特性)が、連続表示される時間経過とともに、徐々に異なってくることにより、発光輝度等の差が生じてくることが主な要因となって起こる現象である。
特に、画面上の同じ位置に、時計表示やテロップ表示、字幕表示、放送局表示、16:9横長映像表示機器に4:3映像を表示する等のウインドウ表示等がされているピクセルとその周辺の隣接するピクセルとの間で、ピクセル自体の発光輝度や色度x,yに差が生じてきて、その結果、画面全体で映像を見た時に、ピクセル間に僅かな発光差(約0.5%以上の発光差が確認できる)が画面上に残ることがあり、一般的にこのような現象を画面の焼き付き現象と呼んでいる。
上述した従来の画面焼き付き防止方法では、一定期間毎に表示映像の表示位置を移動させることで、明暗のあるピクセル間の位置が変化するので、明暗部の発光特性(劣化特性)の差は、移動させない場合に比べて緩和されるので、画面の焼き付きを防止できる。
しかしながら、視聴者の意思または操作に関係なく、ある一定期間毎に表示映像位置を移動させるため、視聴中に画面の映像表示位置が移動した場合、視聴者に不快感を与えることが多いという問題がある。
特開平10−161580号公報
この発明は、視聴者に不快感を与えることなく、画面の焼き付き現象を防止できる映像表示機器を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、テレビ放送受信中にチャンネルが切替えられたときに、表示映像の表示位置を移動させる手段を備えていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、入力映像信号の切替えが行われたときに、表示映像の表示位置を移動させる手段を備えていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1乃至2に記載の発明において、電源オン時に、表示映像の表示位置を移動させる手段を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、視聴者に不快感を与えることなく、画面の焼き付き現象を防止できるようになる。
以下、図面を参照して、この発明の実施例について説明する。
図1は、映像表示機器の構成を示している。
テレビチューナ30によって得られる映像信号、および外部機器から入力された映像信号は、入力信号切替回路29に送られる。入力信号切替回路29によって選択された映像信号は、映像信号処理回路28によって所定の処理が施された後、駆動回路27を介して映像表示パネル26に送られる。
映像表示機器内の各部は、マイコン37によって制御される。マイコン37は、映像表示位置等を記憶するための不揮発性メモリ(映像表示位置情報メモリ)9を備えている。マイコン37には、前面操作部34、電源スイッチ35およびリモコン受光回路38が接続されている。リモコン送信機39からのリモコン信号は、リモコン受光回路38を介してマイコン37に入力される。なお、符号36は、映像表示機器内の各部に電源を供給するための電源回路である。
図2は、映像表示位置を変更するための処理手順を示している。
電源がオンされると、つまり、電源スイッチ35が手動操作によってオンされたり、リモコン送信機39によって電源オン操作が行われると(ステップS1)、マイコン37は映像信号処理回路28を制御することによって、映像表示をミュート(黒表示)させる(ステップS2)。
次に、マイコン37は映像表示位置情報メモリ9から、現在の入力信号の種類に対応した映像表示位置情報Pxを読み出し(ステップS3)、読み出した映像表示位置情報Pxに基づいて、映像表示位置をシフトさせるように映像信号処理回路28を制御する(ステップS4)。この処理の詳細については、後述する。
マイコン37は、映像表示位置シフト後の映像表示位置情報Pxを、映像表示位置情報メモリ9に書き込む(ステップS5)。これにより、映像表示位置情報メモリ9内の映像表示位置情報Pxが更新される。
この後、マイコン37は映像信号処理回路28を制御することによって、映像表示ミュートを解除する(ステップS6)。これにより、映像が表示される。
映像が表示されている状態において、チャンネルが切替えられるか(ステップS7でYES)または入力信号が切り換えられると(ステップS8でYES)、マイコン37は映像信号処理回路28を制御することによって、映像表示をミュート(黒表示)させる(ステップS10)。マイコン37は、映像表示位置情報メモリ9から現在の入力信号の種類に対応した映像表示位置情報Pxを読み出し(ステップS11)、読み出した映像表示位置情報Pxに基づいて、映像表示位置をシフトさせるように映像信号処理回路28を制御する(ステップS12)。マイコン37は、映像表示位置シフト後の映像表示位置情報Pxを、映像表示位置情報メモリ9に書き込む(ステップS13)。これにより、映像表示位置情報メモリ9内の映像表示位置情報Pxが更新される。
この後、マイコン37は映像信号処理回路28を制御することによって、映像表示ミュートを解除する(ステップS14)。これにより、映像が表示される。そして、ステップS7に戻る。
映像が表示されている状態において、電源がオフされると、つまり、電源スイッチ35が手動操作によってオフされたり、リモコン送信機39によって電源オフ操作が行われると(ステップS9でYES)、今回の処理を終了する。
図2のステップS4、S12で行われる映像表示位置のシフト処理について、図3を参照して説明する。
図3に示すように、映像信号処理回路28内には、入力映像からの映像切り出し等を行うスケーリングIC(Scaling IC) 55と、スケーリングIC55によって得られた映像信号をパネル信号に変換するパネル信号変換部56とが設けられている。
スケーリングIC55には、工場出荷時において、次のような初期設定が行われている。
(1)使用パネルサイズ(VGA、W−VGA,XGA,W−XGA)の選択設定
(2)入力信号の種類毎の切り出し設定
(a)基準切り出し位置の設定:P0(H0,V0)
(b)切り出しサイズの設定:(Hw,Vw)
これらの設定内容は、映像表示位置情報メモリ9に記憶される。さらに、映像表示位置情報メモリ9には、入力信号の種類毎に現在の切り出し位置を特定するための情報(映像表示位置情報Px(x=0,1,2,3))が記憶される。上記初期設定が行われた際にはPx=P0となる。なお、映像表示位置情報Pxは、図2のステップS5、S13において、更新される。
この実施例では、映像表示位置の移動パターンとして、図4に示すように4種類のパターンが用意されている。ユーザは、4種類の移動パターンから所望のパターンを選択設定できるようになっている。また、ユーザは、映像表示位置の移動量に関する値を設定できるようになっている。具体的には、ユーザは、以下の設定を行うことができる。
(1)移動画素数の設定:M
(2)移動方向の選択1:CLW(反時計回り) or CLL(時計回り)
(3)移動方向の選択2:TILT(斜め) or CRANK(直角)
ユーザによって設定された内容(M,選択1,選択2)は、映像表示位置情報メモリ9に記憶される。なお、ユーザによる設定が行われていない場合には、デフォルト値が映像表示位置情報メモリ9に記憶されている。
図2のステップS4、S12では、マイコン37は、現在の入力信号の種類に対応する現在の映像表示位置情報Px(映像表示位置情報メモリ9に記憶されている現在の入力信号の種類に対応する映像表示位置情報Px)に基づいて、移動先の映像表示位置を決定する。具体的には、現在の映像表示位置情報PxがP0であれば移動先の映像表示位置をP1に、現在の映像表示位置情報PxがP1であれば移動先の映像表示位置をP2に、現在の映像表示位置情報PxがP2であれば移動先の映像表示位置をP3に、現在の映像表示位置情報PxがP3であれば移動先の映像表示位置をP0に決定する。
そして、映像表示位置情報メモリ9に記憶されている上記設定値(M,選択1,選択2)と、図4の該当する移動パターンにおける移動先の位置の計算式に基づいて、移動先の映像表示位置での切り出し位置を算出して、スケーリングIC(Scaling IC) 55に設定する。
スケーリングIC(Scaling IC) 55は、マイコン37によって設定された切り出し位置に基づいて、入力映像を切り出す。
映像表示機器の構成を示すブロック図である。 映像表示位置を変更するための処理手順を示すフローチャートである。 主として映像信号処理回路28内の構成を示すブロック図である。 映像表示位置の移動パターンおよび移動先の位置の計算式を示す表である。
符号の説明
9 映像表示位置情報メモリ
26 映像表示パネル
27 駆動回路
28 映像信号処理回路
29 入力信号切替回路
37 マイコン

Claims (3)

  1. テレビ放送受信中にチャンネルが切替えられたときに、表示映像の表示位置を移動させる手段を備えていることを特徴とする映像表示機器。
  2. 入力映像信号の切替えが行われたときに、表示映像の表示位置を移動させる手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載の映像表示機器。
  3. 電源オン時に、表示映像の表示位置を移動させる手段を備えていることを特徴とする請求項1乃至2に記載の映像表示機器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007221269A (ja) * 2006-02-14 2007-08-30 Canon Inc 表示信号制御装置、表示信号制御方法、プログラム及び記憶媒体

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