JP2006032765A - 半導体レーザパッケージ - Google Patents

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康夫 藤川
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Abstract

【課題】 薄型で低コスト、かつ光ケラレの影響を避けるためのマージンを拡大した半導体レーザパッケージの提供。
【解決手段】 半導体レーザパッケージ1は、ステム2、キャップ3、LD4、ミラー5、アノード用リード6、カソード用リード7、ワイヤ11を有している。ステム2を熱処理して、LD4、ミラー5をステム2上に固着する。次に、LD4のアノードをワイヤ11の一端にワイヤボンディングで接続し、ワイヤ11の他端をアノードリード6にワイヤボンディングで接続する。図1(b)に示されているように、LD4の出射光の長軸方向は、キャップ3の有効径3xの長軸方向Pに形成されている。このため、キャップ3の有効径3xの短軸方向Q縁部と、出射光4xの短軸方向の縁部間の長さWbは拡大されており、光ケラレの影響を避けることができる。
【選択図】 図1


Description

本発明は、ノートPC、小型情報機器システムなどに使用される薄型の半導体レーザパッケージに関するものである。
ノートPC、小型情報機器システムなどに使用される半導体レーザパッケージは、省スペースの観点から薄型であることが要求されている。ここで、薄型化の要求とは、半導体レーザ(LD)の光軸方向に対して、垂直である面(幅方向と厚さ方向)のどちらか一軸方向の寸法が小さいことの要求である。このような要求に対処するために、Iカットパッケージが用いられている。半導体レーザパッケージは、信頼性を高めるために気密封止構造のパッケージを採用されている。このような気密封止は、キャップをステムに溶接することにより行われており、この形態のパッケージは最も量産性があり、気密性にも優れている。
図10は、前記のような気密封止構造のパッケージを採用した半導体レーザパッケージ21の例を示す説明図、図11は、図10の構成の断面形状を示す説明図である。図10、図11において、22はステム、23はキャップ、24はステムのブロック、25はステムのフランジ、26はキャップ23に付設されるカバーガラス、27はLD、28はリード、29はワイヤである。光軸はL方向であるものとする。キャップ23はステムのフランジ25に溶接により固定される。この場合には、半導体レーザパッケージ21の薄型化の要求は、光軸方向に対して垂直である一軸のX方向の寸法(幅方向の寸法)が小さいことの要求となる。特許文献1には、図10に示されているような半導体レーザパッケージにおいて、放熱特性を改善した例が記載されている。
図11(a)には、半導体レーザパッケージの各部間の寸法A〜Fが示されている。半導体レーザパッケージにおいて、前記薄型であることが要求されるX軸方向の各部材間の寸法A〜Fは、表1のようになる(単位はmm)。ここに、Aはステムのフランジ25の外周とキャップ23の鍔部23aの端部間の寸法(0.15)、Bはキャップ23の鍔部23aとキャップ23の円筒状部の外周間の寸法(0.3)、Cはキャップ23の円筒状部の外周とキャップ23の円筒状部の内周間の寸法(0.15)、Dはキャップ23の円筒状部の内周とステムのブロック24の外側との間の寸法(0.15)、Eはステムのブロック24の外側と内側との間の寸法(0.6)、FはLD27の厚さの寸法(0.15)である。
Figure 2006032765
表1に示されているように、半導体レーザパッケージ21において、A〜Fの寸法は、放熱特性を良好にしなければならない、などの要因で小さくすることには一定の制約を受けており、合計で1.5mmである。したがって、図10、図11に示された半導体レーザパッケージのX方向寸法は、その2倍の3mmが限界となっており、それよりも小さい寸法にはできない。
図11(a)において、LD27の出射光27xの長軸方向は、図11(b)に示されるようにキャップ23の有効径23xの短軸方向(カバーガラス26の幅方向)と同じ方向に形成される。図11(a)のLb、Lcは、LD27の出射光がキャップ23で反射し、パッケージ内に迷光として散乱する外縁の部分を示している。
図11(b)に示されているように、LD27の出射光27xの長軸方向は、キャップ23の有効径23xの短軸方向Qに形成されており、キャップ23の有効径23xの短軸方向縁部と、出射光27xの長軸方向の縁部間の長さWaは小さな値になっている。ここで、図11(a)に示されているような反射光Lb、Lcは、出射光27x対して光干渉などの影響を及ぼす、光ケラレという現象が生じる。具体的には、反射光Lb、LcがLD27に戻って、LDNノイズを高めたり、利用するレーザ光内に迷光が混入することにより、半導体レーザの光学特性が劣化してしまうことである。
このため、キャップ23の有効径23xの短軸方向縁部と、出射光27xの縁部間の長さWaは可能な限り大きいことが望ましい。すなわち、Lb、Lcの反射光は、キャップ23の有効径23xの短軸Q方向縁部で反射するので、出射光27xの縁部は、可能な限り有効径23xの長軸P方向の軸心に近い方が光ケラレの影響を避けることができる。
特開2004−31900号公報
最近のノートPCのような情報機器の小型化に伴い、半導体レーザパッケージに対して一層の薄型化の要請がなされてきている。その寸法の具体例として、幅方向で2mm程度のものが要求されている。このため、幅方向の寸法が最小でも3mmである、前記のようなIカットパッケージでは対応できないという問題があった。
また、図10、図11の構成では、LD27の出射光27xの長軸方向は、キャップ23の有効径23xの短軸方向(カバーガラス26の幅方向)と同じ方向に形成されている。このため、出射光27xの長軸方向の縁部がキャップ23の短軸方向の縁部に近接し、前記光ケラレの影響を避けるための短軸方向の有効径のマージン(Wa)が限られているという問題があった。なお、出射光27xの長軸方向の大きさを小さくすれば光ケラレの影響を避けることができるが、LDの量産性が悪くなるという問題が生じる。
本発明は上記のような問題に鑑み、薄型で低コスト、かつ光ケラレの影響を避けるためのマージンを拡大した半導体レーザパッケージの提供を目的とする。
(1)上記目的を達成するために、本発明の第1の半導体レーザパッケージは、ステムと、カバーガラスを付設したキャップと、半導体レーザ(LD)と、前記LDの出力光を反射して光軸方向を変えるミラーと、前記ステムの封止穴に挿入される正負一対のリードとを備え、前記LDとミラーを前記ステムの平面に固着すると共に、前記キャップを前記ステムに固着して気密封止し、前記LDの出力光を前記カバーガラスから出射する半導体レーザパッケージであって、前記キャップの有効径の長軸方向と、前記LDの出射光の長軸方向を同じ方向とすることを特徴とする。第1の半導体レーザパッケージは、図1の構成が対応する。この構成によれば、カソードコモンタイプの半導体レーザパッケージにおいて、キャップの有効径に対する光ケラレのマージンを拡大することができる。さらに、LDの放熱経路にLD実装用のブロックが存在しないので、低熱抵抗であり、薄型化、気密封止を可能にする。
(2)本発明の第1の半導体レーザパッケージは、前記LDは両面電極として、前記LDの一方の電極を前記リードの一方とワイヤで接続し、前記LDの他方の電極を前記ステムに形成されて前記ミラー下部を通る導電パターンを介して前記リードの他方に接続することを特徴とする。この構成によれば、LDの両面電極の通電部材は光路の妨げとならないように配置されるので、通電部材による光ケラレの発生を防止することができる。
(3)本発明の第2の半導体レーザパッケージは、ステムと、カバーガラスを付設したキャップと、サブマウント用基板と、半導体レーザ(LD)と、前記LDの出力光を反射して光軸方向を変えるミラーと、前記ステムの封止穴に挿入される正負一対のリードとを備え、前記LDとミラーを前記サブマウント用基板に半田材料Aで固着し、前記サブマウント用基板を半田材料Bで前記ステムに固着すると共に、前記キャップを前記ステムに固着して気密封止し、前記LDの出力光を前記カバーガラスから出射する半導体レーザパッケージであって、前記キャップの有効径の長軸方向と、前記LDの出射光の長軸方向を同じ方向とすることを特徴とする。第2の半導体レーザパッケージは、図3〜図8に記載の構成が対応する。この構成によれば、サブマウント用基板にLDとミラーを実装したフローティング用パッケージを構成した際に、キャップの有効径に対する光ケラレのマージンを拡大することができる。
(4)本発明の第2の半導体レーザパッケージは、前記LDは両面電極として、前記LD一方の電極を前記リードの一方とワイヤで接続し、前記LDの他方の電極を前記ミラーの下部に形成される導電パターンを介して前記リードの他方にワイヤで接続することを特徴とする。この構成によれば、LDの両面電極と接続されるワイヤが光路の妨げにならないので、光ケラレの発生を防止することができる。
(5)本発明の第2の半導体レーザパッケージは、前記サブマウント用基板がAlN、SiCからなる焼結材であることを特徴とする。この構成によれば、基板の放熱特性が向上し、LDを安定して動作させることができる。
(6)本発明の第2の半導体レーザパッケージは、前記半田材料Aの融点は、前記半田材料Bの融点よりも所定温度以上高いことを特徴とする。このように、
融点の異なる2種類の半田材料を用いることにより、2回の熱処理で半導体レーザパッケージを気密封止する際にLDとミラーの位置ずれを防止し、精度よくLDの出力光を出射することができる。
(7)本発明の第2の半導体レーザパッケージは、前記サブマウント用基板上に複数のLDとバー状ミラーを実装し、前記LDとミラーが対になるようにダイシングによりチップ化したことを特徴とする。この発明は、図9に記載の構成が対応する。このように、パッケージをウェハレベルで処理するため、材料費、加工費を低減することができる。
(8)本発明の第1、第2の半導体レーザパッケージは、前記LDが窒化物半導体レーザであることを特徴とする。 窒化物半導体レーザは、気密封止を行わないと寿命が短くなる特性がある。本発明の半導体レーザパッケージの気密性が高いので、窒化物半導体レーザの寿命を長くすることができる。
本発明の半導体レーザパッケージは、薄型で低コスト、かつ光ケラレの影響を避けるためのマージンを拡大することができる。
以下図に基づいて本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態にかかる構成を分解して示す説明図、図2は図1の部分的な断面形状を示す説明図である。図1(a)、図2において、半導体レーザパッケージ1は、ステム2、キャップ3、LD4、ミラー5、正負一対のリード、この例では、アノード用リード6、カソード用リード7、ワイヤ11を有している。LD4は両面電極として、ステム2のLD4およびミラー5の載置面には、適宜の導電パターン、例えば金パターンが形成されている。また、金パターンの上には適宜の半田材料、例えば融点が283℃の金錫を塗布する。
ステム2を熱処理して、LD4、ミラー5を前記半田材料によりステム2上に固着する。次に、LD4のアノードをワイヤ11の一端にワイヤボンディングで接続し、ワイヤ11の他端をアノードリード6に接続する。アノード用リード6はステム2に形成された封止穴に挿入されており、リード封止用ガラス14で固定される。LD4のカソードは、前記ミラー5の下部に形成される金パターンを通して直接にカソード用リード7に導電接続される。すなわち、LD4はカソードコモンタイプの構成としている。ミラー5は、LD4の出射光の光軸方向を上方Laに変更して立ち上げる。
このように、LD4のアノードは光路の反対方向にワイヤ11でアノードリード6に接続されている。また、LD4のカソードは光路の下側に形成される金パターンを通してカソード用リード7に導電接続されている。したがって、図1の半導体レーザパッケージにおいては、LDの両面電極の通電部材は光路の妨げとならないように配置されるので、通電部材による光ケラレの発生を防止できる利点がある。
図1(b)は、LD4の出射光4xとキャップ3の有効径3xとの関係を示す説明図である。図1(b)に示されているように、LD4の出射光の長軸方向は、キャップ3の有効径3xの長軸方向Pに形成されている。このため、キャップ3の有効径3xの短軸方向Q縁部と、出射光4xの短軸方向の縁部間の長さWbは、図11(b)の例よりも拡大されている。すなわち、前記光ケラレの影響を避けるために、キャップ3の有効径3xに対するマージンを大きくできる。したがって、LD4の出射光に対する光干渉などの発生が防止できるので、LD4の動作特性を向上させることができる。
図3は、本発明の異なる実施形態を分解して示す説明図、図4は図3の断面形状を部分的に示す説明図である。図1、図2と同じところには同一の符号を付しており、詳細な説明は省略する。図3の例では、カソード用リード7もステム2に形成された封止穴に挿入されており、リード封止用ガラス14で固定される。半導体レーザパッケージ1aは、LD4とミラー5をサブマウント用基板12に実装している。LD4は両面電極で、アノードはワイヤ11aとワイヤボンディングで接続されており、LD4のカソードはワイヤ11bとワイヤボンディングで接続されている。なお、図3の例でも、アノード用リード6、カソード用リード7は例示であり、6、7は正負一対のリードであれば良い。
このように、図3の構成ではLD4の両面電極と接続されるワイヤ11a、11bが光路の妨げにならないので、サブマウント用基板にLDとミラーを実装したフローティング用パッケージを構成した際に、光ケラレの発生を防止することができる。また、図3の構成においても図1と同様にLD4の出射光の長軸方向は、キャップ3の有効径3xの長軸方向Pに形成されている。このため、キャップの有効径に対する光ケラレのマージンを拡大することができる。
図5は、サブマウント用基板12にLD4とミラー5を実装する例の説明図で、図5(a)は両部材を実装した後の状態を示し、図5(b)は両部材を実装する前のサブマウント用基板12を示している。図5(b)において、サブマウント用基板12には、Ti(15a)、Pt(15b)、Au(15c)がメタライズされている。または、サブマウント用基板12に、Ti(チタン 15a)、Pt(白金 15b)、Au(金 15c)、さらにPt、Auをメタライズしても良い。図5(b)の例においては、Au(15c)上に半田材料A、例えば融点が283℃の金錫(15d、15e)を塗布している。
最初にサブマウント用基板12を熱処理して、前記半田材料AによりLD4とミラー5をサブマウント用基板12に固着する。次に、ステム2に融点が金錫(15d、15e)よりも低い半田材料B、例えば、融点が221℃の銀錫を塗布してサブマウント用基板12を載置する。この状態で熱処理することにより、ステム2にサブマウント用基板12を固着する。銀錫のような半田材料Bに代えて、熱硬化接着剤やUV硬化接着剤でも良い。発光点の位置精度が特別に必要である場合は、ワイヤボンディング位置にプローブをあてて、LD4を発光させ、直接発光点を観察しながら、配置することも可能である。
このように、図5の例では、先に融点の高い半田材料Aの金錫によりLD4とミラー5をサブマウント用基板12に半田付する。次に、半田材料Aの金錫よりも融点が50℃以上低い半田材料Bの銀錫で基板12ステム2に半田付する。この際に、半田材料Bの銀鈴の融点は、半田材料Aの金錫の融点よりも50℃以上低いので、先に半田付したLD4とミラー5の半田が溶融することはない。このため、LD4とミラー5の位置ずれによる精度低下を防止することができる。また、図5の例では、熱処理は2回だけになっているので、LD4に加わる熱負荷が少なく信頼性を向上させることができる。
図6は、図3の半導体レーザパッケージをキャップ3とカバーガラス13で封止した状態を示す説明図で、図6(b)は断面形状を示す説明図、図6(a)はその平面図である。図7は、LD4の通電構成を示す説明図である。LD4は両面電極で、上面がアノード、下面がカソードとする。それとは逆に、下面がアノードで、上面がカソードの場合もあるが、図7では前者の構成で説明する。LD4のカソードは、基板12のAuメタライズ部15c、あるいはAu+Ptメタライズ部より、ミラー5の裏面、すなわちサブマウントの上面を通り、ワイヤボンデングされたワイヤ11bにより、LD4のカソード用リードに接続される。半導体レーザパッケージの薄型化を図ると、スペースの余裕がないので光路の妨げとならないようにワイヤを引き回すことが困難になる。図6、図7に示した構成によれば、ミラーの下部を通るAuメタライズ部15cにワイヤ11bを接続して前記問題の解決を図っている。また、LD4のアノードは、ワイヤボンデングされたワイヤ11により、直接アノード用リードと導通する。図6、図7において、LD4の発光点は、使い勝手を考慮して半導体レーザパッケージの長さ方向の中心軸に合わせている。
なお、図6(b)において、キャップ3とカバーガラス13によりパッケージ化する際に、必要であれば、キャップ3およびLD4とミラー5が実装されたステム2を洗浄する。これは、半田材料、熱硬化接着剤、UV硬化接着剤などでステム2に基板12を固着する際に発生した不純物を除去するためである。また、カバーガラスをキャップ内面に接着材などで付設する際に付着した不純物も除去する。その後、キャップ3をステム2上面に溶接する。
図8は、図6(b)とは異なる方向の半導体レーザパッケージの断面を示す説明図である。図8において、図6(b)と同じところには同一の符号を付している。ここで、A〜Eの各部間の寸法(mm)が表2に示されている。Aはステムのフランジ2aの外周とキャップ3の鍔部3aの端部間の寸法(0.15)、Bはキャップ3の鍔部3aとキャップ3の円筒状部の外周間の寸法(0.3)、Cはキャップ3の円筒状部の外周とキャップ3の円筒状部の内周間の寸法(0.15)、Dはキャップ3の円筒状部の内周とサブマウントの外周間の寸法(0.15)、Eはサブマウントの外周とLD4の中心間の寸法(0.4)である。
Figure 2006032765
表2に示されているように、A〜Eの合計寸法は、1.15mmであり、半導体レーザパッケージの全体の幅方向寸法は2.3mmとなる。したがって、図11(a)に示されているような、従来の半導体レーザパッケージのA〜Dの寸法制約をそのまま用いても、3mmから2.3mmに薄型化が実現できた。従来の図11(a)の構成では、ステムのブロック24の側面にLD27を固着して、LD27の出射光27xの長軸方向は、図11(b)に示されるようにキャップ23の有効径23xの短軸方向(カバーガラス26の幅方向)と同じ方向に形成していた。すなわち、ステムのブロック24の厚さとLD27の厚さが加算されていたので、半導体レーザパッケージの幅方向寸法が増大して薄型化が困難であった。
これに対して、図8の構成では、図1(b)で説明したように、LD4の出射光の長軸方向は、キャップ3の有効径の長軸方向に形成されるようにLD4を基板12にサブマウントしている。このため、 半導体レーザパッケージの幅方向の寸法は、基板12の幅の寸法を考慮すれば足り、LD4の寸法については、基板12の幅の寸法内に固着されているので考慮する必要がない。したがって、図11(b)の構成と対比して半導体レーザパッケージの薄型化が可能となっている。
また、熱抵抗についても、放熱経路に従来のようなLD実装用ブロック24がなくなった分低減した。図11に示した従来のパッケージにおいては、熱抵抗は25℃/Wであった。これに対して、本発明の図8に示した実施形態においては、熱抵抗は17℃/Wとなり、熱抵抗はほぼ2/3に低下した。
図3〜図8で説明した半導体レーザパッケージにおいて、LD4、ミラー5をサブマウントする基板12の材料として、例えばAlN(窒化アルミニウム)あるいはSiC(炭化珪素)からなる焼結材を用いる。このような焼結材は、熱伝導が良好な絶縁物なので放熱特性が向上し、LD4の温度上昇に起因する特性劣化を防止することができる。このように、図3〜図8で説明した例では、熱抵抗が小さく気密性の高い半導体レーザパッケージを得ることができる。
図9は、本発明の他の実施形態を示す概略の斜視図である。図9において、サブマウント用基板12aには、複数のLD4とバー状のミラー5aを実装する。基板12aの材料として、例えばAlN(窒化アルミニウム)あるいはSiC(炭化珪素)からなる焼結材を用いる。サブマウント用基板12aに複数のLD4とバー状のミラー5aを実装する構成は、図5(b)で説明したと同様の導電材および半田材料を用いる構成とする。
すなわち、サブマウント用基板12aには、Ti、Pt、Auがこの順序で階層状にメタライズされている。または、サブマウント用基板12に、Ti、Pt、Auをこの順序で階層状にメタライズし、さらにAuの上にPt+Auをメタライズしても良い。また、Au上に半田材料A、例えば融点が283℃の金錫を塗布し、熱処理によりサブマウント用基板12aに複数のLD4とバー状のミラー5aを前記半田材料Aで固着する。その後に、LDとミラーが対になるようにダイシングしてチップ化する。このようにチップ化した処理を行うことにより、大量の半導体レーザパッケージを迅速に作製することが可能となる。LDとミラーを実装してチップ化したサブマウント用基板は、図3〜図8で説明したように、金錫よりも融点が低い半田材料B、例えば銀錫により熱処理してステムに固着する。
光源のLDとしては、例えば窒化物半導体レーザを用いることができる。光源として窒化物半導体レーザを用いた場合には、本発明の半導体レーザパッケージは気密封止の度合いが高いので、窒化物半導体レーザの寿命を長くすることができる。また、発光層に
InXAlYGa1-X-YN(0≦X≦1、0≦Y≦1、X+Y≦1)
を用いた窒化物系半導体発光素子を光源に用いることもできる。
以上説明したように、本発明によれば、薄型で低コスト、かつ光ケラレの影響を避ける構成とした半導体レーザパッケージを提供することができる。
本発明の実施形態を示す説明図である。 図1の断面形状を示す説明図である。 本発明の他の実施形態を示す説明図である。 図3の断面形状を示す説明図である。 サブマウント用基板にLDとミラーを実装する例の説明図である。 キャップとカバーガラスにより封止した状態を示す説明図である。 図6を部分的に拡大して示す説明図である。 図3の断面形状を示す説明図である。 本発明の他の実施形態を示す斜視図である。 半導体レーザパッケージの例を示す説明図である。 図10の断面形状を示す説明図である。
符号の説明
1、1a・・・半導体レーザパッケージ、2・・・ステム、3・・・キャップ、4・・・半導体レーザ(LD)、5・・・ミラー、6・・・アノード用リード、7・・・カソード用リード、11・・・ワイヤ、12・・・サブマウント用基板、L・・・光軸、14・・・リード封止用ガラス、15a・・・Ti、15b・・・Pt、15c・・・Au、15d、15e・・・半田材料(金錫)


Claims (8)

  1. ステムと、カバーガラスを付設したキャップと、半導体レーザ(LD)と、前記LDの出力光を反射して光軸方向を変えるミラーと、前記ステムの封止穴に挿入される正負一対のリードとを備え、前記LDとミラーを前記ステムの平面に固着すると共に、前記キャップを前記ステムに固着して気密封止し、前記LDの出力光を前記カバーガラスから出射する半導体レーザパッケージであって、前記キャップの有効径の長軸方向と、前記LDの出射光の長軸方向を同じ方向とすることを特徴とする、半導体レーザパッケージ。
  2. 前記LDは両面電極として、前記LDの一方の電極を前記リードの一方とワイヤで接続し、前記LDの他方の電極を前記ステムに形成されて前記ミラー下部を通る導電パターンを介して前記リードの他方に接続することを特徴とする、請求項1に記載の半導体レーザパッケージ。
  3. ステムと、カバーガラスを付設したキャップと、サブマウント用基板と、半導体レーザ(LD)と、前記LDの出力光を反射して光軸方向を変えるミラーと、前記ステムの封止穴に挿入される正負一対のリードとを備え、前記LDとミラーを前記サブマウント用基板に半田材料Aで固着し、前記サブマウント用基板を半田材料Bで前記ステムに固着すると共に、前記キャップを前記ステムに固着して気密封止し、前記LDの出力光を前記カバーガラスから出射する半導体レーザパッケージであって、前記キャップの有効径の長軸方向と、前記LDの出射光の長軸方向を同じ方向とすることを特徴とする、半導体レーザパッケージ。
  4. 前記LDは両面電極として、前記LD一方の電極を前記リードの一方とワイヤで接続し、前記LDの他方の電極を前記ミラーの下部に形成される導電パターンを介して前記リードの他方にワイヤで接続することを特徴とする、請求項3に記載の半導体レーザパッケージ。
  5. 前記サブマウント用基板がAlN、SiCからなる焼結材であることを特徴とする、請求項3に記載の半導体レーザパッケージ。
  6. 前記半田材料Aの融点は、前記半田材料Bの融点よりも所定温度以上高いことを特徴とする、請求項3ないし請求項5のいずれかに記載の半導体レーザパッケージ。
  7. 前記サブマウント用基板上に複数のLDとバー状ミラ-を実装し、前記LDとミラーが対になるようにダイシングによりチップ化したことを特徴とする、請求項3ないし請求項6のいずれかに記載の半導体レーザパッケージ。
  8. 前記LDが窒化物半導体であることを特徴とする、請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の半導体レーザパッケージ。

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