JP2006032742A - 半導体装置並びにそのパターン設計方法及びパターン設計プログラム - Google Patents

半導体装置並びにそのパターン設計方法及びパターン設計プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 本発明は、チップ面積の増大を防ぎながら、回路動作時のノイズを抑制し、優れた性能を有する半導体装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 高周波動作する回路22の電源線23及びグランド線24だけにダミーパターンを接続して容量電極26とすることにより、チップ面積の増大を防ぎながら、回路動作時のノイズを抑制し、優れた性能を有する半導体装置を提供できる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、半導体装置並びにそのパターン設計方法及びパターン設計プログラムに関する。
近年の半導体装置、特に集積回路においては、同期式回路設計が採用されている。この場合、集積回路では、基準クロックに同期して全回路が動作するため、瞬時に流れる電流が大きくなる。このため、急峻な電源変動が発生し、配線接続経路がアンテナとなり、ノイズが発生する。特に、高速化および微細化の進んだ近年のLSIでは、瞬時電流が極めて大きくなり、その結果、ノイズ発生の増大を招いている。
集積回路のノイズを削減する手段として、容量電極を集積回路内に配置する手法が知られている。しかし、容量電極を配置することによって、チップ面積が増大する等の問題がある。
一方、集積回路を製造する見地から、実際の素子として使用するパターン以外に、実際の素子には使用しないダミーパターンを必要なレイヤ内に形成する方法がある。これは、集積回路の製造工程、例えばドライエッチング工程において、半導体チップ内で不均一なパターンが形成される、所謂ローディング効果を避けることを目的としている。
このようなダミーパターンを容量電極として使用し、チップ面積が増大せず、かつ、ノイズ発生を抑制した集積回路が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
この方法によって、ダミーパターンを電源線等に接続し、容量電極として使用することはできる。しかし、容量電極と電源線等との接続配線の増加、或いは容量電極による信号配線への影響等の問題があった。
P2001−203272号公報(第8ページ、第1図)
本発明は、チップ面積の増大を防ぎながら、回路動作時のノイズを抑制し、優れた性能を有する半導体装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、電源ノイズ発生源となる回路と複数のダミーパターンを有する半導体装置であって、前記電源ノイズ発生源となる回路の電源線及びグランド線に前記ダミーパターンの一部を容量電極として接続していることを特徴とする。
また、本発明の第2の態様は、半導体装置のパターン設計方法として、複数のダミーパターンを形成するステップと、電源ノイズ発生源となる回路を抽出するステップと、前記複数のダミーパターンの一部を前記電源ノイズ発生源となる回路に容量電極として、前記電源ノイズ発生源となる回路の電源線及びグランド線に接続するステップとを有することを特徴とする。
また、本発明の第3の態様は、半導体装置のパターン設計プログラムとして、複数のダミーパターンを形成する機能と、電源ノイズ発生源となる回路を抽出する機能と、前記複数のダミーパターンの一部を前記電源ノイズ発生源となる回路に容量電極として、前記電源ノイズ発生源となる回路の電源線及びグランド線に接続する機能とを有することを特徴とする。
本発明によれば、電源ノイズ発生源となる回路だけにダミーパターンを接続して容量電極とすることにより、チップ面積の増大を防ぎながら、回路動作時のノイズを抑制し、優れた性能を有する半導体装置を提供できる。
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。以下の図面においては、簡単のため、実質的に同一の機能を有する構成要素を同一の参照符号で示す。
第1の実施例は、論理セルを集積した論理回路を含む半導体装置、並びにそれに関連するパターン設計方法及びパターン設計装置に関する。
図1乃至図5を参照しながら、本発明による第1の実施例を説明する。図1は、本実施例のパターン形成方法を実行し、実際のパターンを生成するコンピュータであるパターン設計装置を示すブロック図である。次に、図2は、本実施形態にかかわる半導体装置の設計手順、特に本実施例のパターン設計方法を詳細に説明するフローチャートである。また、図3及び図4は、本実施例のパターン設計方法によって生成する論理セル及び配線構造の一部を示す模式図である。更に、図5は、本実施例パターン設計方法によって生成されたパターンを有する半導体装置の一部を示す断面の模式図である。
先ず、図1は本実施例における半導体装置のパターン設計方法を実行する際に使用するパターン設計装置の一例を示すブロック図である。パターン設計装置10は、CPU11、ROM12、RAM13、表示部14、入力部15、入出力インターフェイス16,コントローラ17、ネットワーク接続部18等からなり、バスライン19を介して、それらの回路は接続している。
半導体装置のパターン設計を行うコンピュータプログラムであるパターン設計プログラム(図示せず)は、先ず、パターン設計装置10の外部にある記憶媒体17a、例えば磁気ディスク、光ディスク等、或いは、同様にパターン設計装置10の外部にあるコンピュータ(図示せず)、例えばサーバコンピュータ、ワークステーション等、又は、パターン設計装置10の内部にあるに記憶媒体、例えばROM12等のいずれかの記憶媒体に記憶されている。
記憶媒体17aに記憶されているコンピュータプログラムは、コントローラ17を介し、また、外部のサーバコンピュータ等に記憶されているコンピュータプログラムはネットワーク接続部18を介し、それぞれバスライン19を通り、図1に示すようにRAM13へロードされる。また、ROM12に記憶されている場合も、コンピュータプログラムはバスライン19を通り、図1に示すようにRAM13へロードされる。
CPU11はRAM13内にロードされたパターン設計プログラムを実行し、入出力インターフェイス16を介して、入力部15である、例えばキーボード、タッチパネル、ポインティングデバイス、マウス等から必要なパラメータ等のデータ入力を要求する。また、CPU11は、例えば設計データ、設計図面等をディスプレイ、プリンタ、スピーカ等の表示部14へ表示する。
図2は本実施例における半導体装置のパターン設計の手順を示すフローチャートである。図2に示すパターン設計は、図1に示すCPU11が本実施例におけるパターン設計のコンピュータプログラムを実行することによって処理される。
本実施例においては、開始後(S10)、設計すべき電子回路の論理回路が入力され、所定の論理設計が行われる(S11)。この論理設計には回路の検証等として論理シミュレーションも含まれて良い。図示しないが、論理シミュレーションによってエラーが発生すれば、例えばユーザからの指示に基づいて設計変更が行われ、例えば再度、論理設計から実行される。
論理設計の終了後、パターン設計に移る。先ず、プロアープランとして、論理セルの配置が実行される(S12)。図3(a)に設計パターンとして、半導体装置の一部における論理セルの配置の一例を示す。半導体装置20には論理セル21が敷き詰められるように配置されており、論理セル21には、それぞれの機能等によりその面積の異なるものが存在し、例えばフリップフロップ22が含まれている。
続いて、論理セルの接続を含めた配線が行われる(S13)。図3(b)にパターン設計された半導体装置の一部における論理セル及び配線の一例を示す。フリップフロップ22を含む論理セル21には、電源線23及びグランド線24が接続されている。電源線23及びグランド線24が形成されるレイヤは、論理セル21が形成されるレイヤの上層に形成されたレイヤである。
更に、図示しないが、配線層は単一レイヤに限らず、複数レイヤに渡って生成され、また、レイヤ内だけでなく、レイヤ間においても接続が行われる。このため、ビア接続等の接続箇所も配線に含まれる。
論理セル内の配置及び配線が終了し、論理セル間の接続が完了した後、半導体装置内の信号伝搬についての動作解析を行う。動作解析としては、タイミング解析及びノイズ解析を行う。
先ず、例えばタイミング解析ツールを用いて回路の動作タイミングを解析する(S14)。図示しないが、タイミング解析によってエラーが発生した場合、例えばユーザからの指示に基づいて、パターン設計変更が行われ、再度、例えばセル配置から実行される。
次に、信号伝搬に伴う各論理セルの電源ノイズについて、例えばノイズ解析ツールを用いて解析する(S15)。ノイズ解析ツールによって、例えば電源ノイズ発生箇所及びその条件、更に電源ノイズ発生を抑制するための容量等をシミュレーションする。
電源ノイズによって論理セルの性能が劣化し、例えば出力波形が揺らぎ、遅延増加が発生する。このため、例えば、回路設計において、マージンを大きくとる等の処置が従来必要であった。一方、本実施例では、ノイズ解析によってエラーが発生した場合においても、パターン設計変更は行わず、後述するように、ダミーパターンの一部を容量電極にして電源線及びグランド線に接続し、電源ノイズ発生を抑制する。
そのため、次のステップとして、容量電極を必要とする論理セルを抽出する(S16)。容量電極を必要とする論理セルは比較的高周波、例えば、200〜300MHz以上で動作する論理回路である。具体的にはフリップフロップ22、クロックバッファ回路(図示せず)等が相当する。これらセルは、例えばノイズ解析ツールの結果から抽出できる。
次に、論理セル、配線等が形成された領域及びその周辺の所定の領域をダミーパターン形成禁止領域に指定し、そのダミーパターン形成禁止領域を除く領域をダミーパターン形成領域に指定する。ここでダミーパターンとは、実際の素子として機能しないパターンであり、実際の素子として機能するパターンは実パターンと称する。ダミーパターンは、半導体装置の製造工程、例えばエッチング工程において、半導体基板上のパターンが不均一にエッチングされるのを抑制するため、実パターンも含めた全体のパターン配置が半導体基板上で、なるべく平均的になるように形成される。
次に、上述のダミーパターン形成の考え方に基づいた所定のルールに従って、指定されたダミーパターン形成領域にダミーパターンを生成する。図4(c)ダミーパターンが生成された半導体装置20を示す。論理セル21が配置されたレイヤの直ぐ上層のレイヤには電源線23、グランド線24等が比較的密に配置されているため比較的面積の大きなダミーパターンを必要としない。従って、更にその上層で構成される各配線レイヤに比較的大きなダミーパターン25を生成する。
ダミーパターン25の生成は、論理演算によって実行する。例えば、ダミーパターン25を生成するレイヤにおいて、すでに生成された配線パターン抽出した後、その反転領域を算出し、その領域に所定のルールに従って、ダミーパターン25を生成する。
次に、図4(d)に示すように、S16で抽出した容量電極を必要とする論理セル、例えばフリップフロップ22に対し、所定の容量を満たす容量電極パターン26をダミーパターンの中から選択する(S18)。続いて、それらの容量電極パターン26とフリップフロップ22に接続する電源線23及びグランド線24とを接続する容量配線27を生成する(S19)。
本実施例において、容量電極パターン26がフリップフロップ22の電源線23及びグランド線24の上層レイヤにあり、また、容量電極パターン26がそれぞれ、フリップフロップ22の電源線23及びグランド線24の直上に存在する。このため、容量電極配線27が比較的短く、寄生抵抗が少ない。なお、容量パターンは必要な容量によって複数個を電源線或いはグランド線にそれぞれ接続しても良い。
容量電極配線27を形成した後、例えば回路動作検証を実施しても良い(S20)。この場合、回路動作上の問題は発生すれば、容量電極を他のダミーパターンに変更して再度容量電極配線を接続する。
更に、デザインルールへの適合性等を含めた最終的なマスク検証を実施してパターン設計を完了する。得られたパターン設計データは図1に示すパターン設計装置10内の、例えばRAM13に記憶される。その後、コントローラ17を介して記憶媒体17aに保存しても良い。また、ネットワーク接続部18を介してネットワークから他のコンピュータ等へパターン設計データを転送して保存しても良い。
パターン設計を完了後、例えば別途、パターン設計データをデータ変換によって、マスク作成用データとする。次に、図5(a)に示すように、所定の製造工程によって作成されたパターン41を有するマスク40を作成する(S23)。
マスク40には、例えば1チップ分のパターンが形成されており、そのパターン41を例えば、縮小投影露光法を用いて図5(a)に示すように、半導体基板42へ転写する。マスク40と半導体基板42とを相対的に移動させなからパターン41を半導体基板42へ転写させることにより、チップ領域43が順次、半導体基板42の上に形成される。このようなパターン形成と、薄膜形成、不純物導入とを繰り返すことにより、論理セルを集積した論理回路を含む半導体装置を製造する(S24)。
得られた半導体装置の一例を図5(b)に示す。本半導体装置20aは論理回路の基本構成単位の相補型MOS素子から成っている。
P型のシリコン基板50に素子分離領域53によって分離されたN型ウェル51及びP型ウェル52が形成されている。N型ウェル51内にはP型MOS素子が形成されている。また、P型ウェル52内にはN型MOS素子が形成されている。例えば、シリコン酸化膜によるゲート絶縁膜54、シリコン膜によるゲート電極膜55を挟むようにシリコン基板50の表面領域に不純物が導入されたエクステンション領域57並びにソース及びドレイン領域58が形成されている。
側壁絶縁膜56及び第1層間絶縁膜56aを通して、例えば第1配線層59とソース及びドレイン領域58が接続する。図示しないが、第1配線層59と第2配線層61は第2層間絶縁膜60を通して、第2配線層61と第3配線層63は第3層間絶縁膜62を通して、それぞれ配線が貫通し、接続される。更に、第4層間絶縁膜64よりも上層に配線層を設けても良い。
図5(b)の半導体装置20aにおいて、図4(d)に示した半導体装置の設計パターンとの関係を以下に示す。即ち、例えばフリップフロップ22はMOS素子によって構成されている。また、例えば電源線及びグランド線は第1配線層59によって形成されている。更に、例えば容量電極パターン26は第2配線層61によって形成されており、容量電極配線は第1配線層59と第2配線層61とを接続するビア電極(図示せず)を含めて形成されている。
以上、本実施例において述べたように、比較的高周波で動作させる論理セルの電源線及びグランド線に容量電極を接続することにより、回路動作時のノイズを抑制し、優れた性能を有する半導体装置が得られる。
また、本実施例では、容量電極を必要とする論理セルを選択することによって、容量電極及び容量電極配線を効率良く生成することができ、設計時間を短縮し、ひいては半導体装置の価格を下げることができる。
また、ダミーパターンの一部を容量電極として用いることにより、半導体装置のチップ面積が増大することを抑制する。
更に、本実施例では、容量電極を用いて回路動作時のノイズを抑制することにより、設計時のマージンを小さくすることができ、その分、半導体装置のチップを小さくすることができる。
第2の実施例は、第1の実施例と同様、論理セルを集積した論理回路を含む半導体装置、並びにそれに関連するパターン設計方法及びパターン設計装置に関する。
本実施例は第1の実施例と基本的に同じ構造であり、図6を参照しながら、本実施例を説明する。本実施例のパターン形成方法を実行し、実際のパターンを生成するコンピュータであるパターン設計装置は、図1で示したパターン設計装置と同様であるため、ここでは説明を省略する。
また、本実施例における半導体装置のパターン設計の手順を示すフローチャートも基本的に図2と同様である。従って、ここでは図示せず、図6の説明の際に手順も合わせて簡潔に説明する。なお、本実施例におけるパターン設計は、図1に示すCPU11が本実施例におけるパターン設計のコンピュータプログラムを実行することによって処理される。
本実施例におけるパターン設計は、先ず、開始後、設計すべき電子回路の論理回路が入力され、所定の論理設計が行われる。論理設計の終了後、パターン設計に移る。先ず、プロアープランとして、論理セルの配置が実行される。図6に設計パターンとして、半導体装置20の一部における論理セル及び配線構造の配置の一例を示す。半導体装置20の設計パターンには、論理セル21が敷き詰められるように配置され、また、論理セル21には、例えばフリップフロップ22が含まれており、それぞれの機能等によりその面積の異なるものが存在する。
続いて、論理セルの接続を含めた配線が行われる。フリップフロップ22を含む論理セル21には、電源線23及びグランド線24が接続されている。電源線23及びグランド線24が形成されるレイヤは、論理セル21が形成されるレイヤの上層に形成されたレイヤである。
更に、図示しないが、配線層は単一レイヤに限らず、複数レイヤに渡って生成され、また、レイヤ内だけでなく、レイヤ間においても接続が行われる。このため、ビア接続等の接続箇所も配線の配置に含まれる。
論理セルの配置及び配線が終了し、論理セル間の接続が完了した後、半導体装置内の信号伝搬についての動作解析を行う。動作解析としては、タイミング解析及びノイズ解析を行う。
先ず、例えばタイミング解析ツールを用いて回路の動作タイミングを解析する。次に、信号伝搬に伴う各論理セルの電源ノイズについて、例えばノイズ解析ツールを用いて解析する。ノイズ解析ツールによって、例えば電源ノイズ発生箇所及びその条件、更に電源ノイズ発生を抑制するための容量等をシミュレーションする。
ノイズによって論理セルの性能が劣化し、例えば出力波形の揺らぎ、遅延増加が発生する。このため、例えば、回路設計において、マージンを大きくとる等の処置が従来必要であった。一方、本実施例では、ノイズ解析によってエラーが発生した場合においても、パターン設計変更は行わず、後述するように、ダミーパターンの一部を容量電極にして電源線及びグランド線に接続し、ノイズ発生を抑制する。
そのため、次のステップとして、容量電極を必要とする論理セルを抽出する。容量電極を必要とする論理セルは比較的高周波、例えば、200〜300MHz以上で動作する論理回路である。具体的にはフリップフロップ22、クロックバッファ回路(図示せず)等が相当する。これらセルは、例えばノイズ解析ツールの結果から抽出できる。
次に、論理セル、配線等が形成された領域及びその周辺の所定の領域をダミーパターン形成禁止領域に指定し、そのダミーパターン形成禁止領域を除く領域をダミーパターン形成領域に指定する。
次に、上述のダミーパターン形成の考え方に基づいた所定のルールに従って、指定されたダミーパターン形成領域にダミーパターンを生成する。論理セル21が配置されたレイヤの直ぐ上層のレイヤには電源線23、グランド線24等が比較的密に配置されているため比較的面積の大きなダミーパターンを必要としない。従って、更にその上層で構成される各配線レイヤにダミーパターンを形成する。例えば、本実施例では、電源線23、グランド線24の直ぐ上層のレイヤには、電源線23、グランド線24と交差するようにダミーパターン25aを形成する。
次に、容量電極を必要とする論理セル、例えばフリップフロップ22に対し、所定の容量を満たし、かつ、配置構成上、上下接続等が比較的配線が容易な容量電極パターン26aをダミーパターンの中から選択する。続いて、それらの容量電極パターン26aと、フリップフロップ22に接続する電源線23及びグランド線24とを接続する容量配線27aを生成する。
本実施例において、容量電極パターン26aがフリップフロップ22の電源線23及びグランド線24の上層レイヤにあり、また、容量電極パターン26aがそれぞれ、フリップフロップ22の電源線23及びグランド線24と交差しているため、容量電極配線27aとの接続に対し自由度が大きくなる。また、容量電極配線27aも比較的短く、寄生抵抗が少ない。なお、容量パターンは必要な容量によって複数個を電源線或いはグランド線にそれぞれ接続しても良い。
更に、デザインルールへの適合性等を含めた最終的なマスク検証を実施してパターン設計を完了する。得られたパターン設計データは図1に示すパターン設計装置10内の、例えばRAM13に記憶される。その後、半導体装置を製造する工程は図5に示した方法と基本的に同じであり、簡潔に述べる。
先ず、パターン設計データをデータ変換によって、マスク作成用データとする。次に、所定の製造工程によってマスクを作成する。更に、所定の製造工程によって設計されたパターンを有する半導体装置を製造する。得られた半導体装置は、例えば論理回路の基本構成単位の相補型MOS素子から成っており、図5(b)に示した半導体装置と基本的に同じである。
以上、本実施例において述べたように、電源ノイズ源となる論理セルの電源線及びグランド線に容量電極を接続することにより、回路動作時の電源ノイズを抑制し、優れた性能を有する半導体装置が得られる。
また、本実施例では、第1の実施例で述べた効果の他に、次に述べる効果が得られる。
容量電極を必要とする論理セルの電源線及びグランド線の上層において、電源線及びグランド線と交差するダミーパターンを容量電極パターンとして選択することにより、設計の自由度が増加する。
第3の実施例は、第1の実施例と同様、論理セルを集積した論理回路を含む半導体装置、並びにそれに関連するパターン設計方法及びパターン設計装置に関する。
本実施例は第1の実施例と基本的に同じ構造であり、図7を参照しながら、本実施例を説明する。本実施例のパターン形成方法を実行し、実際のパターンを生成するコンピュータであるパターン設計装置は、図1で示したパターン設計装置と同様であるため、ここでは説明を省略する。
また、本実施例における半導体装置のパターン設計の手順を示すフローチャートも基本的に図2と同様である。従って、ここでは図示せず、図7の説明の際に手順も合わせて簡潔に説明する。なお、本実施例におけるパターン設計は、図1に示すCPU11が本実施例におけるパターン設計のコンピュータプログラムを実行することによって処理される。
本実施例におけるパターン設計は、先ず、開始後、設計すべき電子回路の論理回路が入力され、所定の論理設計が行われる。論理設計の終了後、パターン設計に移る。先ず、プロアープランとして、論理セルの配置が実行される。図7(a)に設計パターンとして、半導体装置30の一部における論理セルの配置の一例を示す。半導体装置30の設計パターンには、論理セル31が敷き詰められるように配置され、また、論理セル31には、例えばフリップフロップ32が含まれており、それぞれの機能等によりその面積の異なるものが存在する。
続いて、論理セルの接続を含めた配線が行われる。図7(a)に示すように、フリップフロップ32を含む論理セル31には、電源線33及びグランド線34が接続されている。電源線33及びグランド線34が形成されるレイヤは、論理セル31が形成されるレイヤの上層に形成されたレイヤである。
更に、図示しないが、配線層は単一レイヤに限らず、複数レイヤに渡って生成され、また、レイヤ内だけでなく、レイヤ間においても接続が行われる。このため、ビア接続等の接続箇所も配線の配置に含まれる。
論理セル内の配置及び配線が終了し、論理セル間の接続が完了した後、半導体装置内の信号伝搬についての動作解析を行う。動作解析としては、タイミング解析及びノイズ解析を行う。
先ず、例えばタイミング解析ツールを用いて回路の動作タイミングを解析する。次に、信号伝搬に伴う各論理セルのノイズについて、例えばノイズ解析ツールを用いて解析する。ノイズ解析ツールによって、例えばノイズ発生箇所及びその条件、更にノイズ発生を抑制するための容量等をシミュレーションする。
ノイズによって論理セルの性能が劣化し、例えば出力波形の揺らぎ、遅延増加が発生する。このため、例えば、回路設計において、マージンを大きくとる等の処置が従来必要であった。一方、本実施例では、ノイズ解析によってエラーが発生した場合においても、パターン設計変更は行わず、後述するように、ダミーパターンの一部を容量電極にして電源線及びグランド線に接続し、ノイズ発生を抑制する。
そのため、次のステップとして、容量電極を必要とする論理セルを抽出する。容量電極を必要とする論理セルは比較的高周波、例えば、200〜300MHz以上で動作する論理回路である。具体的にはフリップフロップ32、クロックバッファ回路(図示せず)等が相当する。これらセルは、例えばノイズ解析ツールの結果から抽出できる。
次に、論理セル、配線等が形成された領域及びその周辺の所定の領域をダミーパターン形成禁止領域に指定し、そのダミーパターン形成禁止領域を除く領域をダミーパターン形成領域に指定する。
次に、上述のダミーパターン形成の考え方に基づいた所定のルールに従って、図7(b)に示すように、指定されたダミーパターン形成領域にダミーパターンを生成する。論理セル31が配置されたレイヤの直ぐ上層のレイヤには電源線33、グランド線34等が比較的密に配置されているため比較的面積の大きなダミーパターンを必要としない。従って、更にその上層で構成される各配線レイヤにダミーパターンを形成する。例えば、本実施例においては、フリップフロップ32に比較的近い領域に集中的にダミーパターン35乃至37を形成する。
次に、容量電極を必要とする論理セル、例えばフリップフロップ32に対し、所定の容量を満たし、かつ、配置構成上、上下接続等が比較的配線が容易な容量電極パターン36をダミーパターン35乃至37の中から選択する。ここでは、電源線33の直上に接続用のビア36eを有するように、ダミーパターンを容量電極パターン36として選択する。また、グランド線34の直上に接続用のビア37eを有するように、ダミーパターンを容量電極パターン37として選択する。その後、フリップフロップ32に接続する電源線33及びグランド線34と容量電極パターン36の接続をする容量配線(図示せず)を生成する。
本実施例において、容量電極パターン36、37がそれぞれフリップフロップ32の電源線33及びグランド線34の直上に接続用ビア36e、37eを持つ。従って、容量電極配線も深さ方向のビア接続だけになる。このため、容量電極配線は極めて短く、寄生抵抗も極小化される。
更に、デザインルールへの適合性等を含めた最終的なマスク検証を実施してパターン設計を完了する。得られたパターン設計データは図1に示すパターン設計装置10内の、例えばRAM13に記憶される。その後、半導体装置を製造する工程は図5及び図6に示した方法と基本的に同じであり、簡潔に述べる。
先ず、パターン設計データをデータ変換によって、マスク作成用データとする。次に、所定の製造工程によってマスクを作成する。更に、所定の製造工程によって設計されたパターンを有する半導体装置を製造する。得られた半導体装置は、例えば論理回路の基本構成単位の相補型MOS素子から成っており、図5(b)に示した半導体装置と基本的に同じである。
以上、本実施例において述べたように、電源ノイズ源となる論理セルの電源線及びグランド線に容量電極を接続することにより、回路動作時の電源ノイズを抑制し、優れた性能を有する半導体装置が得られる。
また、本実施例では、第1の実施例で述べた効果の他に、次に述べる効果が得られる。
容量電極を必要とする論理セルの電源線及びグランド線の直上に上層において、電源線及びグランド線の直上のダミーパターンを容量電極パターンとして選択することにより、寄生抵抗が極小化される。
第4の実施例は、第1の実施例と同様、論理セルを集積した論理回路を含む半導体装置、並びにそれに関連するパターン設計方法及びパターン設計装置に関する。
本実施例は第1の実施例と基本的に同じ構造であり、図8を参照しながら、本実施例を説明する。本実施例のパターン形成方法を実行し、実際のパターンを生成するコンピュータであるパターン設計装置は、図1で示したパターン設計装置と同様であるため、ここでは説明を省略する。
また、本実施例における半導体装置のパターン設計の手順を示すフローチャートも基本的に図2と同様である。従って、ここでは図示せず、図8の説明の際に手順も合わせて簡潔に説明する。なお、本実施例におけるパターン設計は、図1に示すCPU11が本実施例におけるパターン設計のコンピュータプログラムを実行することによって処理される。
本実施例におけるパターン設計は、先ず、開始後、設計すべき電子回路の論理回路が入力され、所定の論理設計が行われる。論理設計の終了後、パターン設計に移る。先ず、プロアープランとして、論理セルの配置が実行される。図8に設計パターンとして、半導体装置20の一部における論理セル及び配線構造の配置の一例を示す。半導体装置20の設計パターンには、論理セル21が敷き詰められるように配置され、また、論理セル21には、例えばフリップフロップ22が含まれており、それぞれの機能等によりその面積の異なるものが存在する。
続いて、論理セルの接続を含めた配線が行われる。フリップフロップ22を含む論理セル21には、電源線23及びグランド線24が接続されている。電源線23及びグランド線24が形成されるレイヤは、論理セル21が形成されるレイヤの上層に形成されたレイヤである。
更に、図示しないが、配線層は単一レイヤに限らず、複数レイヤに渡って生成され、また、レイヤ内だけでなく、レイヤ間においても接続が行われる。このため、ビア接続等の接続箇所も配線の配置に含まれる。
論理セル内の配置及び配線が終了し論理セル間の接続が完了した後、半導体装置内の信号伝搬についての動作解析を行う。動作解析としては、タイミング解析及びノイズ解析を行う。
先ず、例えばタイミング解析ツールを用いて回路の動作タイミングを解析する。次に、信号伝搬に伴う各論理セルのノイズについて、例えばノイズ解析ツールを用いて解析する。ノイズ解析ツールによって、例えばノイズ発生箇所及びその条件、更にノイズ発生を抑制するための容量等をシミュレーションする。
ノイズによって論理セルの性能が劣化し、例えば出力波形の揺らぎ、遅延の増加が発生する。このため、例えば、回路設計において、マージンを大きくとる等の処置が従来必要であった。一方、本実施例では、電源ノイズ解析によってエラーが発生した場合においても、パターン設計変更は行わず、後述するように、ダミーパターンの一部を容量電極にして電源線及びグランド線に接続し、電源ノイズ発生を抑制する。
そのため、次のステップとして、容量電極を必要とする論理セルを抽出する。容量電極を必要とする論理セルは比較的高周波、例えば、200〜300MHz以上で動作する論理回路である。具体的にはフリップフロップ22、クロックバッファ回路(図示せず)等が相当する。これらセルは、例えばノイズ解析ツールの結果から抽出できる。
次に、論理セル、配線等が形成された領域及びその周辺の所定の領域をダミーパターン形成禁止領域に指定し、そのダミーパターン形成禁止領域を除く領域をダミーパターン形成領域に指定する。
次に、上述のダミーパターン形成の考え方に基づいた所定のルールに従って、指定されたダミーパターン形成領域にダミーパターンを生成する。論理セル21が配置されたレイヤの直ぐ上層のレイヤには電源線23、グランド線24等が比較的密に配置されているため比較的面積の大きなダミーパターンを必要としない。従って、更にその上層で構成される各配線レイヤにダミーパターンを形成する。例えば、本実施例では、電源線23、グランド線24の直ぐ上層のレイヤには、電源線23、グランド線24と交差するようにダミーパターン25bを形成する。
次に、容量電極を必要とする論理セル、例えばフリップフロップ22に対し、所定の容量を満たし、かつ、配置構成上、上下接続等が比較的配線が容易な容量電極パターン26aをダミーパターンの中から選択する。続いて、それらの容量電極パターン26b、26cと、フリップフロップ22に接続する電源線23及びグランド線24を接続する容量配線27bを生成する。
本実施例において、容量電極パターン26bがフリップフロップ22の電源線23及びグランド線24の上層レイヤにあり、また、容量電極パターン26bがそれぞれ、フリップフロップ22の電源線23及びグランド線24と交差している。
更に、容量電極パターン26bは、信号配線25bが形成されているレイヤから選択される。また、その上層にも信号配線28が形成されている。この場合、容量電極パターン26bを信号配線25bから比較的遠くに配置されているダミーパターンから選択することにより、信号配線25bの容量へ及ぼす悪影響を少なくすることができる。上層の信号配線28に対しても同様の考え方で対応する。なお、容量パターンは必要な容量によって複数個を電源線或いはグランド線にそれぞれ接続しても良い。
更に、デザインルールへの適合性等を含めた最終的なマスク検証を実施してパターン設計を完了する。得られたパターン設計データは図1に示すパターン設計装置10内の、例えばRAM13に記憶される。その後、半導体装置を製造する工程は図5及び図6に示した方法と基本的に同じであり、簡潔に述べる。
先ず、パターン設計データをデータ変換によって、マスク作成用データとする。次に、所定の製造工程によってマスクを作成する。更に、所定の製造工程によって設計されたパターンを有する半導体装置を製造する。得られた半導体装置は、例えば論理回路の基本構成単位の相補型MOS素子から成っており、図5(b)に示した半導体装置と基本的に同じである。
以上、本実施例において述べたように、電源ノイズ源となる論理セルの電源線及びグランド線に容量電極を接続することにより、回路動作時の電源ノイズを抑制し、優れた性能を有する半導体装置が得られる。
また、本実施例では、第1の実施例で述べた効果の他に、次に述べる効果が得られる。
容量電極パターンを信号配線から離れるようにダミーパターンの中から選択することにより、信号配線の容量への悪影響を抑制することができる。
第5の実施例は、第1の実施例同様、論理セルを集積した論理回路を含む半導体装置、並びにそれに関連するパターン設計方法及びパターン設計装置に関する。
本実施例は第1の実施例と基本的に同じ構造であり、図9を参照しながら、本実施例を説明する。本実施例のパターン形成方法を実行し、実際のパターンを生成するコンピュータであるパターン設計装置は、図1で示したパターン設計装置と同様であるため、ここでは説明を省略する。
また、本実施例における半導体装置のパターン設計の手順を示すフローチャートも基本的に図2と同様である。従って、ここでは図示せず、図9の説明の際に手順も合わせて簡潔に説明する。他の箇所に関しても、これまで述べたことと重複する部分は簡潔に述べる。
なお、本実施例におけるパターン設計は、図1に示すCPU11が本実施例におけるパターン設計のコンピュータプログラムを実行することによって処理される。
本実施例におけるパターン設計は、先ず、開始後、設計すべき電子回路の論理回路が入力され、所定の論理設計が行われる。論理設計の終了後、パターン設計に移る。先ず、プロアープランとして、論理セルの配置が実行される。図9に設計パターンとして、半導体装置30の一部における論理セルの配置の一例を示す。半導体装置30の設計パターン30には、論理セル31が敷き詰められるように配置された領域、及びその領域から離れた周辺部と存在する。
論理セル31には、例えばフリップフロップ32が含まれており、それぞれの機能等によりその面積の異なるものが存在する。一方、周辺部には、パッド電極39が配置されており、入出力インターフェイス回路38と接続している。
続いて、論理セルの接続を含めた配線が行われる。フリップフロップ32を含む論理セル31には、電源線33及びグランド線34が接続されている。電源線33及びグランド線34が形成されるレイヤは、論理セル31が形成されるレイヤの上層に形成されたレイヤである。
論理セル内の配置及び配線が終了し、論理セル間の接続が完了した後、半導体装置内の信号伝搬についての動作解析を行う。動作解析としては、タイミング解析及びノイズ解析を行う。
先ず、例えばタイミング解析ツールを用いて回路の動作タイミングを解析する。次に、信号伝搬に伴う各論理セルのノイズについて、例えばノイズ解析ツールを用いて解析する。ノイズによって論理セルの性能が劣化し、例えば出力波形の揺らぎ、遅延増加が発生する。本実施例では、ノイズ解析によってエラーが発生した場合、パターン設計変更は行わず、後述するように、ダミーパターンの一部を容量電極にして電源線及びグランド線に接続し、ノイズ発生を抑制する。
そのため、次のステップとして、容量電極を必要とする論理セルを抽出する。容量電極を必要とする論理セルは比較的高周波、例えば、200〜300MHz以上で動作する論理回路である。具体的にはフリップフロップ32、クロックバッファ回路(図示せず)等が相当する。これらセルは、例えばノイズ解析ツールの結果から抽出できる。
次に、論理セル、配線等が形成された領域及びその周辺の所定の領域をダミーパターン形成禁止領域に指定し、そのダミーパターン形成禁止領域を除く領域をダミーパターン形成領域に指定する。
次に、上述のダミーパターン形成の考え方に基づいた所定のルールに従って、指定されたダミーパターン形成領域にダミーパターンを生成する。周辺領域の上層には、配線パターンが比較的少なく、ダミーパターンを生成する必要のある領域である。例えば、入出力インターフェイス回路38の上層に2層に渡って重なるように、ダミーパターン35a、35bを形成する。また、パッド電極の近傍の入出力インターフェイス回路38の上層にもダミーパターンを形成する。
次に、容量電極を必要とする論理セル、例えばフリップフロップ32に対し、所定の容量を満たすダミーパターンの中から容量電極パターン36a、36bを選択する。比較的余裕を有し、ダミーパターンも多く挿入することができ、大きな容量を形成することが容易な領域にダミーパターンが形成されているため、容量配線37aの生成に自由度が大きく、設計が容易にでき、パターン設計の効率が向上する。
更に、デザインルールへの適合性等を含めた最終的なマスク検証を実施してパターン設計を完了する。得られたパターン設計データは図1に示すパターン設計装置10内の、例えばRAM13に記憶される。その後、半導体装置を製造する工程は図5及び図6に示した方法と基本的に同じであり、簡潔に述べる。
先ず、パターン設計データをデータ変換によって、マスク作成用データとする。次に、所定の製造工程によってマスクを作成する。更に、所定の製造工程によって設計されたパターンを有する半導体装置を製造する。得られた半導体装置は、例えば論理回路の基本構成単位の相補型MOS素子から成っており、図5(b)に示した半導体装置と基本的に同じである。
以上、本実施例において述べたように、電源ノイズ源となる論理セルの電源線及びグランド線に容量電極を接続することにより、回路動作時の電源ノイズを抑制し、優れた性能を有する半導体装置が得られる。
配線パターンの比較的少ない、比較的余裕を有し、ダミーパターンも多く挿入することができ、大きな容量を形成することが容易な領域であるパッド電極、入出力インターフェイス回路が配置されている領域に容量電極パターンを形成することにより、容量配線の生成に自由度が大きく、設計が容易にでき、電源ノイズ抑制に関するパターン設計の効率が向上する。
第6の実施例は、第1の実施例同様、論理セルを集積した論理回路を含む半導体装置、並びにそれに関連するパターン設計方法及びパターン設計装置に関する。
本実施例は第1の実施例と基本的に同じ構造であり、図10を参照しながら、本実施例を説明する。本実施例のパターン形成方法を実行し、実際のパターンを生成するコンピュータであるパターン設計装置は、図1で示したパターン設計装置と同様であるため、ここでは説明を省略する。
また、本実施例における半導体装置のパターン設計の手順を示すフローチャートも基本的に図2と同様である。従って、ここでは図示せず、図10の説明の際に手順も合わせて簡潔に説明する。他の箇所に関しても、これまで述べたことと重複する部分は簡潔に述べる。
なお、本実施例におけるパターン設計は、図1に示すCPU11が本実施例におけるパターン設計のコンピュータプログラムを実行することによって処理される。
本実施例におけるパターン設計は、先ず、開始後、設計すべき電子回路の論理回路が入力され、所定の論理設計が行われる。論理設計の終了後、パターン設計に移る。先ず、プロアープランとして、論理セルの配置が実行される。図10(a)に設計パターンとして、半導体装置30の一部における論理セルの配置の一例を示す。半導体装置30の設計パターンには、論理セル31が敷き詰められるように配置された領域、及びその領域から離れたメガセル31aが形成された領域が存在する。
論理セル31には、例えばフリップフロップ32が含まれており、それぞれの機能等によりその面積の異なるものが存在する。
続いて、論理セルの接続を含めた配線が行われる。フリップフロップ32を含む論理セル31には、電源線33及びグランド線34が接続されている。電源線33及びグランド線34が形成されるレイヤは、論理セル31が形成されるレイヤの上層に形成されたレイヤである。
また、メガセル31には信号配線(図示せず)に対するシールド用配線34bが上層に形成される。
論理セル内の配置及び配線の配置が終了し論理セル間の接続が完了した後、半導体装置内の信号伝搬についての動作解析を行う。動作解析としては、タイミング解析及びノイズ解析を行う。
先ず、例えばタイミング解析ツールを用いて回路の動作タイミングを解析する。次に、信号伝搬に伴う各論理セルのノイズについて、例えばノイズ解析ツールを用いて解析する。ノイズによって論理セルの性能が劣化し、例えば出力波形の揺らぎ、遅延増加が発生する。本実施例では、ノイズ解析によってエラーが発生した場合、パターン設計変更は行わず、後述するように、ダミーパターンの一部を容量電極にして電源線及びグランド線に接続し、ノイズ発生を抑制する。
そのため、次のステップとして、容量電極を必要とする論理セルを抽出する。容量電極を必要とする論理セルは比較的高周波、例えば、200〜300MHz以上で動作する論理回路である。具体的にはフリップフロップ32、クロックバッファ回路(図示せず)等が相当する。これらセルは、例えばノイズ解析ツールの結果から抽出できる。
次に、論理セル、配線等が形成された領域及びその周辺の所定の領域をダミーパターン形成禁止領域に指定し、そのダミーパターン形成禁止領域を除く領域をダミーパターン形成領域に指定する。
次に、上述のダミーパターン形成の考え方に基づいた所定のルールに従って、指定されたダミーパターン形成領域にダミーパターンを生成する。メガセル31aの上層は配線パターンが比較的少なく、ダミーパターンを生成する必要のある領域である。例えば、シールド用配線の上層に2層に渡って重なるように、ダミーパターン35c、35dを形成する。
次に、容量電極を必要とする論理セル、例えばフリップフロップ32に対し、所定の容量を満たすダミーパターンの中から容量電極パターン36c、36dを選択する。シールド用配線を形成することによって、信号配線の容量へ悪影響を及ぼすことを防ぐことができる。
図10(b)に本実施例の配線層におけるX―X方向で切断した断面の模式図を示す。絶縁層34cで覆われた多層配線が形成されており、シールド用配線34bによって、信号配線33aと容量電極パターン36c、36dが遮蔽されている。
このようなシールド効果は平面上のパターンにおいても得られる。図11に本実施例における他の領域での設計パターンを示す。例えば、フリップフロップ45の電源線46の近傍に信号配線45aが配置されている場合、信号配線45a側にあるダミーパターン47aではなく、電源線46を挟んで反対側にあるダミーパターンを容量電極47bとして選択する。電源線46による信号配線45aに対するシールド効果が得られる。
更に、デザインルールへの適合性等を含めた最終的なマスク検証を実施してパターン設計を完了する。得られたパターン設計データは図1に示すパターン設計装置10内の、例えばRAM13に記憶される。その後、半導体装置を製造する工程は図5及び図6に示した方法と基本的に同じであり、簡潔に述べる。
先ず、パターン設計データをデータ変換によって、マスク作成用データとする。次に、所定の製造工程によってマスクを作成する。更に、所定の製造工程によって設計されたパターンを有する半導体装置を製造する。得られた半導体装置は、例えば論理回路の基本構成単位の相補型MOS素子から成っており、図5(b)に示した半導体装置と基本的に同じである。
以上、本実施例において述べたように、電源ノイズ源となる論理セルの電源線及びグランド線に容量電極を接続することにより、回路動作時のノイズを抑制し、優れた性能を有する半導体装置が得られる。
配線パターンの比較的少ないメガセルが配置されている領域には、ダミーパターンを多く、また、大きく挿入でき、比較的大きな容量電極を形成することが容易にできる。更に、
メガセル内配線でダミーパターン中間層にシールド用配線を形成することにより、メガセル内の信号配線への悪影響を防止できる。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
また、本発明は、以下の付記に記載されるような構成が考えられる。
付記1として、前記異なるレイヤは、前記電源線及びグランド線のレイヤよりも上層にあることを特徴とする請求項3に記載の半導体装置。
付記2として、前記異なるレイヤにある容量電極が、前記の電源線及びグランド線と交差していることを特徴とする請求項3に記載の半導体装置。
付記3として、前記容量電極が、信号配線から離れた前記ダミーパターンから選択されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
付記4として、前記複数のダミーパターンのなかで、信号配線から距離が離れたダミーパターンを前記容量電極としていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
付記5として、前記容量電極が、入出力インターフェイス回路の上層レイヤにあり、前記入出力インターフェイス回路と交差することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
付記6として、前記容量電極がシールド用配線を挟んで信号配線と異なるレイヤにあることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
付記7として、前記シールド用配線がメガセルの上層のレイヤにあることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
付記8として、同一のレイヤにおいて、前記電源線或いは前記電源グランド線を挟んで、前記容量電極と信号配線とが形成され、前記電源線或いは前記電源グランド線と前記容量電極が接続していることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
本発明による第1の実施例におけるパターン設計方法を実行し、実際のパターンを生成するコンピュータであるパターン設計装置を示すブロック図。 本発明による第1の実施例における半導体装置の設計手順、特にパターン形成方法を説明するフローチャート。 本発明による第1の実施例におけるパターン設計方法によって生成する半導体装置の論理セルの配置及び配線構造の一部を示すパターン設計模式図。 本発明による第1の実施例におけるパターン設計方法によって生成する半導体装置の論理セルの配置及び配線構造の一部を示すパターン設計模式図。 本発明による第1の実施例における(a)マスク及び半導体基板の平面模式図、(b)半導体装置の断面模式図。 本発明による第2の実施例におけるパターン設計方法によって生成する半導体装置の論理セルの配置及び配線構造の一部を示すパターン設計模式図。 本発明による第3の実施例におけるパターン設計方法によって生成する半導体装置の論理セルの配置及び配線構造の一部を示すパターン設計模式図。 本発明による第4の実施例におけるパターン設計方法によって生成する半導体装置の論理セルの配置及び配線構造の一部を示すパターン設計模式図。 本発明による第5の実施例におけるパターン設計方法によって生成する半導体装置の論理セルの配置及び配線構造の一部を示すパターン設計模式図。 本発明による第6の実施例におけるパターン設計方法によって生成する半導体装置の論理セルの配置及び配線構造の一部を示すパターン設計模式図、並びに半導体装置の一部を示す断面の模式図。 本発明による第6の実施例におけるパターン設計方法によって生成する半導体装置の論理セルの配置及び配線構造の一部を示すパターン設計模式図。
符号の説明
10 パターン設計装置
11 CPU
12 ROM
13 RAM
14 表示部
15 入力部
16 入出力インターフェイス
17 コントローラ
17a 記憶媒体
18 ネットワーク接続部
19 バスライン
20、20a、30 半導体装置
21、31 論理セル
22、32、45 フリップフロップ
23、33、46 電源線
24、34、46a グランド線
25、25a、25b、35,35a、35b、35c、35d ダミーパターン
47a ダミーパターン
26、26a、26b、26c、47b 容量電極パターン
36、36a、36b、36c、36d、37 容量電極パターン
27、27a、27b、37a、37b、48 容量配線
25b、28,33a、45a 信号配線
31a メガセル
34b シールド用メタル
34c 絶縁層
36e、37e ビア
38 インターフェイス回路
39 パッド電極
40 マスク
41 パターン
42、50 半導体基板
43 チップ領域
51 N型ウェル領域
52 P型ウェル領域
53 素子分離領域
54 ゲート絶縁膜
55 ゲート電極膜
56 側壁絶縁膜
56a 第1層間絶縁膜
57 エクステンション領域
58 ソース及びドレイン領域
59 第1配線層
60 第2層間絶縁膜
61 第2配線層
62 第3層間絶縁膜
63 第3配線層
64 第4層間絶縁膜

Claims (5)

  1. 電源ノイズ発生源となる回路と複数のダミーパターンを有する半導体装置であって、
    前記電源ノイズ発生源となる回路の電源線及びグランド線に前記ダミーパターンの一部を容量電極として接続していることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記電源線及びグランド線に最近接する前記ダミーパターンを前記容量電極としていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記容量電極が前記電源線及びグランド線とは異なるレイヤに存在することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の半導体装置。
  4. 複数のダミーパターンを形成するステップと、
    電源ノイズ発生源となる回路を抽出するステップと、
    前記複数のダミーパターンの一部を前記電源ノイズ発生源となる回路に容量電極として、前記電源ノイズ発生源となる回路の電源線及びグランド線に接続するステップと
    を有することを特徴とする半導体装置のパターン設計方法。
  5. 複数のダミーパターンを形成する機能と、
    電源ノイズ発生源となる回路を抽出する機能と、
    前記複数のダミーパターンの一部を前記電源ノイズ発生源となる回路に容量電極として、前記電源ノイズ発生源となる回路の電源線及びグランド線に接続する機能と
    を有することを特徴とする半導体装置のパターン設計プログラム。
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