JP2006030692A - 楽器演奏教習装置及びそのプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 模範演奏の波形データと実演奏の波形データとから、ピッチと振幅レベルとを夫々検出する。そして、両波形データの各々のピッチの遷移を表すピッチグラフを表示すると共に、このピッチグラフと重複しない表示エリアに、両波形の各々の振幅レベルの遷移を表し、かつピッチグラフと時間軸を同じくする振幅エンベロープグラフを表示する。
【選択図】 図1
Description
例えば、特許文献1に開示されたカラオケ練習装置は、歌唱者のボーカル音声と、模範となるボーカル音声との間の音程のずれを計算することで歌唱音の巧拙を評価する。また、特許文献2に開示されたカラオケ装置は、音程のずれだけでなく音量のずれをも計算することによって、より信頼度の高い評価を下すようになっている。これらの装置によって提示される評価を参照することにより、歌唱者は、自らの歌唱力の巧拙を客観的に把握することができる。
しかしながら、楽器演奏の巧拙を決定付ける要素は、音高、音長、ベロシティだけではない。例えば、1つの楽音の中で強弱に微妙な違いを与えるだけで音楽的表情が全く異なるものになりうることは経験則の示すところである。従って、お手本となる演奏の精緻な音楽的表情までも習得することを希望する教習者に対しては、特許文献3に示された類の装置は極めて不十分なものであるといわざるを得なかった。
本発明は、このような背景の下に案出されたものであり、楽器演奏の教習者に対して、お手本となる演奏の精緻な音楽的表情の内容を習得させる楽器演奏教習装置を提供することを目的とする。
また、前記所定の条件は、前記入力されたある実演奏波形データから検出された振幅レベルが所定値を下回ることであってもよい。
前記所定の条件は、前記入力されたある実演奏波形データからピッチを検出できないことであってもよい。
前記所定の条件は、前記入力されたある実演奏波形データから検出されたピッチが、所定の音名と対応付けられた周波数域から外れることであってもよい。
更に、前記表示手段は、鍵盤を模した画像をピッチのスケールとして縦方向に複数配列したピアノロール画像を、ピッチグラフを描画する所定の表示エリアに表示するようにしてもよい。
本発明の第1実施形態について説明する。本実施形態の特徴は、楽器の演奏を教習する者の演奏とお手本として予め準備された演奏との間のピッチ及び振幅レベルの違いを、個別のグラフとして提示するようにした点にある。
なお、以降の説明において、「教習者」の語は、本システムを用いて楽器の演奏技術を教習する者を意味するものとして用いる。また、「模範演奏」の語は、教習者のお手本として電子的に再生される演奏を意味し、「実演奏」の語は、模範演奏を模して教習者自身が行う演奏を意味する。更に、「演奏経過時間」の語は、模範演奏又は実演奏の演奏開始時からの経過時間を意味する。
実演奏データ入力部12からは、実演奏波形データが順次入力される。実演奏波形データとは、実演奏の演奏音をマイク8により集音することで得た時間波形を表すデータを意味する。
ピッチグラフ表示制御部15は、演奏経過時間とピッチの遷移との関係を表すピッチグラフを模範演奏と実演奏のそれぞれについて個別に生成し、両ピッチグラフを重ね合わせてコンピュータディスプレイ6に表示させる。
エンベロープグラフ表示制御部16は、演奏経過時間と振幅エンベロープとの関係を表す振幅エンベロープグラフを模範演奏と実演奏のそれぞれについて個別に生成し、両振幅エンベロープグラフを重ね合わせてコンピュータディスプレイ6に表示させる。
同期制御部18は、ピッチグラフ表示制御部15、エンベロープグラフ表示制御部16、楽音再生部17へ現在の演奏経過時間を示す信号を供給することで、これら各部による同期を支援する。
本実施形態の動作は、模範演奏グラフ化処理と実演奏グラフ化処理とに分けられる。
図3は、模範演奏グラフ化処理の動作を示すフローチャートである。
この図に示すステップ100では、グラフ画面をコンピュータディスプレイ6に表示させる。
また、ピッチグラフ表示エリア32の下側には横軸スクロールバー34が設けられており、マウスポインタをこのスクロールバー34上でドラックしたまま移動させると、エンベロープグラフ表示エリア31及びピッチグラフ表示エリア32の描画内容が、スケール33と共に左右方向へスクロールするようになっている。
本実施形態では、各鍵盤の縦幅の中央位置を、基準ピッチを440Hzとする12分割平均律に従ってC調の各音名毎に計算したピッチの高さとそれぞれ一致させている。例えば、図4の鍵盤A4の縦幅の中央位置は、基準ピッチである440Hzと一致し、その上隣にある鍵盤A♯4の縦幅の中央位置は、440Hzよりも100セント高いピッチと一致する。
ピッチグラフ表示エリア32の右側には縦軸スクロールバー36が設けられており、マウスポインタをこのスクロールバー36上でドラックしたまま移動させると、ピッチグラフ表示エリア32の描画内容が鍵盤の画像35と共に上下方向へスクロールするようになっている。
ステップ130では、模範演奏のピッチと振幅レベルが演奏の順序に従って模範演奏波形データから順次検出される。このステップにおけるピッチの検出はピッチ検出部13が行う一方で、振幅レベルの検出は振幅レベル検出部14が行う。
更に、エンベロープグラフ表示制御部16は、模範演奏波形データから検出された一連の振幅レベルとそれらを検出した箇所の演奏経過時間とによって特定されるエンベロープグラフ表示エリア31上の各座標位置に点をそれぞれプロットする(S150)。このステップが実行されることにより、エンベロープグラフ表示エリア31には、模範演奏の振幅レベルの振幅エンベロープを表す曲線が描画される。
図6は、実演奏グラフ化処理を示すフローチャートである。
この図に示すステップ200では、模範演奏の再生が開始される。即ち、楽音再生部17が、模範演奏波形データから合成した演奏音を、同期制御部18の支援の下、演奏経過時間の経過に合わせてスピーカ9から順次放音する。
実演奏波形データが入力されると、ステップ210に進み、入力された実演奏波形データからピッチと振幅レベルとが検出される。ピッチの検出はピッチ検出部13が行う一方で、振幅レベルの検出は振幅レベル検出部14が行う。検出されたピッチはピッチグラフ表示制御部15へ直ちに供給され、また振幅レベルはエンベロープグラフ表示制御部16へ直ちに供給される。
更に、エンベロープグラフ表示制御部16が、実演奏波形データから検出された振幅レベルと現在の演奏経過時間とによって特定されるエンベロープグラフ表示エリア31上の座標位置に点をプロットする(S230)。
図7は、ある演奏経過時間の実演奏波形データについてステップ230が実行された直後のグラフ画面である。この図における鎖線tは、現在の演奏経過時間の時間軸を表わしている。この図のピッチグラフ表示エリア32における鎖線tの左側には、模範演奏の演奏音のピッチの遷移を表す曲線a1及びa2の近傍に、実演奏の演奏音のピッチの遷移を表す曲線(図面上は鎖線で表記)がそれぞれ描画されている。また、この図のエンベロープグラフ表示エリア31における鎖線tの左側には、模範演奏の振幅エンベロープを表す曲線bと実演奏の振幅エンベロープを表す曲線(図面上は鎖線で表記)とが重ねて描画されている。
また、ピッチグラフ表示エリア32は、ピアノの各鍵盤をピッチの高さを指し示すスケールとして縦方向に配列したピアノロール画像を構成しているので、教習者は、このエリアにグラフとして描画された曲線と各鍵盤の位置との関係から、ピッチの高さを直感的に把握することができる。
本発明の第2実施形態について説明する。第1実施形態では、模範演奏のピッチの遷移と振幅エンベロープとを表す曲線の描画を、実演奏の開始の前に行っていた。これに対し、本実施形態では、それらの曲線の描画を前もって行なうことなく、実演奏の進行に合わせてリアルタイムに実行する。
本実施形態にかかる楽器演奏教習装置のハードウェア構成、及びCPU1により実現される各部の論理的構成は第1実施形態と同様であるのでここでは再度の説明を割愛する。
この図に示すステップ200では、模範演奏の再生が開始され、演奏音がスピーカ9から順次放音される。そして、教習者が模範演奏を聴取しながら実演奏を行うと、その演奏音の時間波形を表す実演奏波形データが実演奏データ入力部12から入力される。
実演奏波形データが入力されると、入力された実演奏波形データからピッチと振幅レベルとが検出される(S211)。更に、現在の演奏経過時間と対応する演奏箇所のピッチと振幅レベルとが模範演奏波形データからも検出される(S212)。
ステップ231では、エンベロープグラフ表示制御部16が、実演奏波形データ及び模範演奏波形データから検出された振幅レベルと現在の演奏経過時間とによって特定されるエンベロープグラフ表示エリア31上の2つの座標位置に点をそれぞれプロットする。
以上説明した本実施形態によると、模範演奏のピッチの遷移と振幅エンベロープとを表す両曲線が、実演奏の進行と合わせて同時に描画されるので、教習者に対し、現在実演奏を行なっている箇所をはっきりと了解させることができる。
本発明の第3実施形態について説明する。上記実施形態では、実演奏波形データから検出されたピッチはピッチグラフ表示エリア32に常にプロットされるようになっていた。これに対し、本実施形態では、実演奏波形データから検出された振幅レベルが所定値を下回った場合、その振幅レベルと共に検出されたピッチをピッチグラフ表示エリア32にプロットせずにマスキングする。
本実施形態にかかる楽器演奏教習装置のハードウェア構成、及びCPU1により実現される各部の論理的構成は第1実施形態と同様であるのでここでは再度の説明を割愛する。
本実施形態の動作は、模範演奏グラフ化処理と実演奏グラフ化処理とに分けられ、これら両処理のうち模範演奏グラフ化処理の内容は第1実施形態と同様となっている。
図10は、本実施形態の実演奏グラフ化処理を示すフローチャートである。図に示す処理は、ステップ210とステップ220の間にステップ213が挿入されている点を除き、図6と同様である。ステップ213では、ステップ210にて実演奏波形データから検出された振幅レベルが所定値を下回るか否かが判断される。そして、ステップ213の判断結果が「NO」であれば、ステップ220に進む一方で、ステップ213の判断結果が「YES」であれば、ステップ220を実行することなく、ステップ230に進む。
本発明の第4実施形態について説明する。上記実施形態では、ピッチグラフ表示エリア32にて各鍵盤により指し示されるピッチのスケールは固定されたものになっていた。これに対し、本実施形態では、ピッチグラフ表示エリア32にて各鍵盤により指し示されるピッチのスケールを、実演奏を行う楽器の種別に応じて動的に切り替えるようになっている。
本実施形態にかかる楽器演奏教習装置のハードウェア構成は第1実施形態と同様であるのでここでは再度の説明を割愛する。
グラフ表示態様パラメータとは、12分割平均律の基準ピッチの周波数値と、その基準ピッチを一致させる鍵盤とを定義したパラメータである。基準ピッチの周波数値は440Hzに設定することが一般的であるが、これと異なる周波数を設定してもよい。また、多くの楽器はC調に従って調律されていて、基準ピッチは鍵盤A4と一致させるのが一般的であるが、移調楽器の場合はこれと異なる鍵盤と一致させてもよい。例えば、B♭管のトランペットは、基準周波数のピッチを発する鍵盤を鍵盤A4よりも半音2つ分高い鍵盤B4と一致させるとともに、グラフ表示も半音2つ分高い位置にシフトするような設定にするとよい。
グラフ表示態様制御部20は、ハードディスク5からグラフ表示態様パラメータを読出し、読み出したパラメータの内容に応じて、ピッチグラフ表示エリア32の各鍵盤とそれら各鍵盤が示すピッチの高さとの対応関係を切り替える。
一方で、本実施形態の模範演奏グラフ化処理では、ステップ100の前処理として、ピッチスケール設定処理が行われる。
この図に示すステップ10では、教習者が、教習を行う楽器の種別を選択する。
楽器の種別が選択されると、グラフ表示態様制御部20は、その種別と対応するグラフ表示態様パラメータをハードディスク5からRAM4へ読み出す(S20)。
グラフ表示態様制御部20は、読出したグラフ表示態様パラメータから基準ピッチの周波数を特定する(S30)。更に、続くステップ40では、グラフ表示態様パラメータから基準ピッチと対応付けられた鍵盤を特定する。
続くステップ100では、ステップ50の計算結果を反映させたグラフ画面がコンピュータディスプレイ6に表示される。
本発明の第5実施形態について説明する。
上記実施形態において、ピッチ検出部13は、カットオフ周波数が固定された一組のローパスフィルタとハイパスフィルタのみを用いて波形データからノイズ成分を除去していた。これに対し、本実施形態は、ノイズ成分を除去する際に用いるローパスフィルタとハイパスフィルタのカットオフ周波数を、実演奏を行う楽器の種別に応じて動的に切り替えるようになっている。
図14は、CPU1により実現される各部の論理的構成を示すブロック図である。本実施形態におけるCPU1は、模範演奏データ読込部11、実演奏データ入力部12、ピッチ検出部13、振幅レベル検出部14、ピッチグラフ表示制御部15、エンベロープグラフ表示制御部16、楽音再生部17、同期制御部18の他に、パラメータ読込部19、ピッチ検出特性制御部21を実現する。
ピッチ検出特性パラメータとは、ハイパスフィルターのカットオフ周波数の値とローパスフィルターのカットオフ周波数の値とを定義するパラメータである。
ピッチ検出特性制御部21は、ハードディスク5からピッチ検出特性パラメータを読出し、読み出したパラメータの内容に応じて、ピッチ検出部13のピッチ検出特性を切り替える。
一方で、本実施形態の模範演奏グラフ化処理では、ステップ100の前処理として、ピッチ検出特性設定処理が行われる。
この図に示すステップ10では、教習者が、教習を行う楽器の種別を選択する。
楽器の種別が選択されると、ピッチ検出特性制御部21は、選択された種別と対応するピッチ検出特性パラメータをハードディスク5からRAM4へ読み出す(S21)。
ステップ51にて、ピッチ検出特性制御部21は、ステップ31及びステップ41にて特定した両カットオフ周波数をピッチ検出部13に設定する。
本発明は種々の変形実施が可能である。
グラフ画面のピッチグラフ表示エリア32の表示分解能、つまり、同エリアを上下にスクロールさせることなしに閲覧できる鍵盤の範囲を拡大又は縮小できるようにしてもよい。このような変形例によれば、例えば、特定の鍵盤(例えば鍵盤A4)のみがピッチグラフ表示エリア32に収まる状態になるまで表示分解能を拡大し、その特定の鍵盤と対応するピッチの音を実演奏した結果、同領域に描画される曲線のゆらぎ具合を参照することにより、本システムをチューナーとして利用できる。
上記実施形態では、楽音再生部17が、模範演奏波形データから合成した演奏音を演奏経過時間の経過に合わせてスピーカ9から放音するようになっていた。これに対し、模範演奏波形データとは別に模範演奏の楽譜データを予め準備し、この楽譜データから生成した楽譜画像を演奏経過時間の経過に合わせて表示してもよいし、お手本となる演奏者が模範演奏を演奏している様子を納めたビデオ映像データを予め準備し、このビデオ映像データから生成した映像を演奏経過時間の経過に合わせて表示してもよい。この時、模範演奏波形データから合成した演奏音をスピーカ9から放音しないようにしてもよい。
かかる変形例に好適な特徴値の例としては、以下のものが挙げられる。
第1の例としては、振幅パワーエンベロープがある。振幅パワーエンベロープをグラフ表示することで、教習者は、実演奏による演奏音の強さやその演奏音が受聴者に与える感覚を模範演奏のそれに近づけることができる。
第2の例としては、基本周波数以外の特定の周波数成分のスペクトラムがある。例えば、基本周波数を除いた1番大きな倍音成分のスペクトラムの遷移をグラフ表示することで、教習者は、実演奏による演奏音の音色を模範演奏のそれに近づけることができる。スペクトラムの遷移は、周波数成分の多少を色の濃淡に変えたグラフとして表示させるとなおよい。
第3の例としては、音のつながり度を表す特徴値がある。この特徴値は、波形データが表す時間波形の無音区間を特定することで検出できる。音のつながり度を表す特徴値の遷移をグラフ表示することで、教習者は、実演奏による演奏音の滑らかさを模範演奏のそれに近づけることができる。
第4の例としては、振幅エンベロープの微分値がある。つまり、振幅エンベロープの傾きの遷移をグラフ表示するものである。このようなグラフを表示することで、教習者は、各演奏区間でのアクセントのかけ方を、模範演奏のそれに近づけることができる。
第5の例としては、基本周波数成分に対する倍音成分の比率を表す特徴値がある。このような比率の遷移をグラフ表示することによっても、教習者は、実演奏の演奏音の音色を模範演奏のそれに近づけることができる。
第6の例としては、基本周波数成分と倍音成分とを除いた調和成分を表す特徴値がある。この特徴値の遷移をブレス成分の遷移としてグラフ表示し、これを教習者に把握させてもよい。
第7の例としては、演奏音のピッチの高さとその演奏音が対応する鍵盤が示すピッチの高さとのずれを表す特徴値がある。この特徴値の遷移をグラフ表示することにより、教習者は、実演奏のピッチを模範演奏のそれに近づけることができる。
Claims (14)
- 模範演奏の個々の演奏音の時間波形を表す模範演奏波形データを記憶する記憶手段と、
実演奏の個々の演奏音の時間波形を表す実演奏波形データを入力する入力手段と、
表示手段と、
前記模範演奏波形データ及び前記実演奏波形データからピッチを各々検出し、両波形データの各々のピッチの遷移を表す第1のグラフを前記表示手段に表示する第1グラフ表示制御手段と、
前記模範演奏波形データ及び前記実演奏波形データから、ピッチ以外の演奏音の特徴を表す特徴値を各々検出し、両波形データの各々の前記特徴値の遷移を表し、かつ、前記第1のグラフと時間軸を同じくする第2のグラフを前記表示手段における前記第1のグラフの表示エリアと重複しない表示エリアに表示する第2グラフ表示制御手段と
を備えた楽器演奏教習装置。 - 模範演奏の個々の演奏音の時間波形を表す模範演奏波形データを記憶する記憶手段と、
実演奏の個々の演奏音の時間波形を表す実演奏波形データを入力する入力手段と、
表示手段と、
前記模範演奏波形データ及び前記実演奏波形データからピッチを各々検出し、両波形データの各々のピッチの遷移を表すピッチグラフを前記表示手段に表示するピッチグラフ表示制御手段と、
前記模範演奏波形データ及び前記実演奏波形データから、時間波形の振幅レベルを各々検出し、両波形データの各々の振幅レベルの遷移を表し、かつ前記ピッチグラフと時間軸を同じくする振幅エンベロープグラフを、前記表示手段における前記ピッチグラフの表示エリアと重複しない表示エリアに表示する振幅エンベロープグラフ表示制御手段と
を備えた楽器演奏教習装置。 - 請求項2に記載の楽器演奏教習装置において、
前記ピッチグラフ表示制御手段は、
前記入力手段から実演奏波形データが入力される前に、前記模範演奏波形データから、模範演奏の全部又は一部の演奏音のピッチを検出し、検出した一連のピッチの遷移を表すピッチグラフを前記表示手段に予め表示しておく一方で、前記入力手段からの実演奏波形データの入力が始まると、入力された実演奏波形データから演奏音のピッチを順次検出し、検出した一連のピッチの遷移を表すピッチグラフを前記予め表示されたピッチグラフに重ねて前記表示手段に表示させる
楽器演奏教習装置。 - 請求項2に記載の楽器演奏教習装置において、
前記振幅エンベロープグラフ表示制御手段は、
前記入力手段から実演奏波形データが入力される前に、前記模範演奏波形データから、模範演奏の全部又は一部の演奏音の時間波形の振幅レベルを検出し、検出した一連の振幅レベルの遷移を表す振幅エンベロープグラフを前記表示手段に予め表示しておく一方で、前記入力手段からの実演奏波形データの入力が始まると、入力された実演奏波形データから時間波形の振幅レベルを順次検出し、検出した一連の振幅レベルの遷移を表す振幅エンベロープグラフを前記予め表示された振幅エンベロープグラフに重ねて前記表示手段に表示させる
楽器演奏教習装置。 - 請求項2に記載の楽器演奏教習装置において、
前記入力手段から入力される実演奏波形データと同じ演奏箇所の模範演奏波形データを前記記憶手段から特定する演奏箇所特定手段を備え、
前記ピッチグラフ表示制御手段は、
前記入力手段から実演奏波形データが入力される度に、入力された実演奏波形データからピッチを検出すると共に、その実演奏波形データと同じ演奏箇所の時間波形を表すものとして前記演奏箇所特定手段が特定した模範演奏波形データからもピッチを検出し、両波形データから検出したピッチを前記表示手段における所定の表示エリア上の座標位置にそれぞれプロットしていくことによって、両波形データの各々のピッチの遷移を表すピッチグラフを前記所定の表示エリアに描画する
楽器演奏教習装置。 - 請求項2に記載の楽器演奏教習装置において、
前記入力手段から入力される実演奏波形データと同じ演奏箇所の模範演奏波形データを前記記憶手段から特定する演奏箇所特定手段を備え、
前記振幅エンベロープグラフ表示制御手段は、
前記入力手段から実演奏波形データが入力される度に、入力された実演奏波形データから時間波形の振幅レベルを検出すると共に、その実演奏波形データと同じ演奏箇所の時間波形を表すものとして前記演奏箇所特定手段が特定した模範演奏波形データからも振幅レベルを検出し、両波形データから検出した振幅レベルを前記表示手段における所定の表示エリア上の座標位置にそれぞれプロットしていくことによって、両波形データの各々の振幅レベルの遷移を表す振幅エンベロープグラフを前記所定の表示エリアに描画する
楽器演奏教習装置。 - 請求項3又は5に記載の楽器演奏教習装置において、
前記ピッチグラフ表示制御手段は、
前記入力手段から入力されたある実演奏波形データが所定の条件に該当する場合は、その実演奏波形データから検出したピッチを前記所定の表示エリア上の座標位置にプロットしない
楽器演奏教習装置。 - 請求項7に記載の楽器演奏教習装置において、
前記所定の条件は、
前記入力されたある実演奏波形データから検出された振幅レベルが所定値を下回ることである
楽器演奏教習装置。 - 請求項7に記載の楽器演奏教習装置において、
前記所定の条件は、
前記入力されたある実演奏波形データからピッチを検出できないことである
楽器演奏教習装置。 - 請求項7に記載の楽器演奏教習装置において、
前記所定の条件は、
前記入力されたある実演奏波形データから検出されたピッチが、所定の音名と対応付けられた周波数域から外れることである
楽器演奏教習装置。 - 請求項2乃至10に記載の楽器演奏教習装置において、
前記表示手段は、
鍵盤を模した画像をピッチのスケールとして縦方向に複数配列したピアノロール画像を、ピッチグラフを描画する所定の表示エリアに表示する
楽器演奏教習装置。 - 請求項11に記載の楽音演奏教習装置において、
ピッチグラフの表示態様を定義するパラメータを各楽器の種別毎に記憶したパラメータ記憶手段と、
実演奏を行なう楽器の種別を入力する種別入力手段と
前記種別入力手段から入力された種別と対応付けられたパラメータを前記パラメータ記憶手段から読出し、読み出したパラメータの内容に応じて、前記ピアノロール画像の各鍵盤とそれら各鍵盤が示すピッチの高さとの対応関係を切り替える表示態様制御手段と
を更に備えた楽器演奏教習装置。 - 請求項2乃至12に記載の楽器演奏教習装置において、
ピッチの検出特性を定義するパラメータを各楽器の種別毎に記憶したパラメータ記憶手段と、
実演奏を行なう楽器の種別を入力する種別入力手段と、
前記種別入力手段から入力された種別と対応付けられたパラメータを前記パラメータ記憶手段から読出し、読み出したパラメータの内容に応じて、前記ピッチグラフ表示制御手段のピッチ検出特性を切り替える検出特性制御手段と
を更に備えた楽器演奏教習装置。 - 模範演奏の個々の演奏音の時間波形を表す模範演奏波形データを記憶する記憶手段と、
実演奏の個々の演奏音の時間波形を表す実演奏波形データを入力する入力手段と、
表示手段と
を備えたコンピュータ装置に、
前記模範演奏波形データ及び前記実演奏波形データからピッチを各々検出し、両波形データの各々のピッチの遷移を表すピッチグラフを前記表示手段に表示させるピッチグラフ表示制御機能と、
前記模範演奏波形データ及び前記実演奏波形データから、時間波形の振幅レベルを各々検出し、両波形データの各々の振幅レベルの遷移を表し、かつ前記ピッチグラフと時間軸を同じくする振幅エンベロープグラフを、前記表示手段における前記ピッチグラフの表示エリアと重複しない表示エリアに表示する振幅エンベロープグラフ表示制御機能と
を実現させるプログラム。
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