JP2006029814A - 電気泳動装置及び分析方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の目的は、電気泳動装置において、サンプルの劣化を防止し、且つ、効率的に分析を行うことに関する。
【解決手段】 本発明は、複数のサンプルプレートを冷凍保管し、あるサンプルプレートを分析している際に、別のサンプルプレートを待機装置にて保管することに関する。これにより、複数の複数のサンプルプレートを冷却保管し、効率的に分析することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は核酸やタンパク質等を分離分析する電気泳動装置に関し、例えば、キャピラリ電気泳動装置におけるサンプルプレートの保管技術に関する。
サンプルプレートを使用して長時間の自動連続分析を行う電気泳動装置が提案されている。
自動連続分析が可能な電気泳動装置では、多数のサンプルプレートが保管される。
したがって、連続運転中に、待機しているサンプルは常温中に長時間放置される。サンプルを常温中に長時間、放置すると、蛍光色素の劣化、希釈媒体、例えばホルムアミドの加水分解が起り、分析性能が悪化する場合がある。
また、自動連続分析中に、分析結果を緊急に必要とするサンプルが導入される場合がある。更に、自動連続分析中に、分析不要となるサンプルが生じることがある。このような場合、既に保管されているサンプルプレートの配列順を変更しなければならない。
特開2003-344357号公報(第3図)
本発明の目的は、電気泳動装置において、サンプルの劣化を防止し、且つ、効率的に分析を行うことに関する。
本発明は、複数のサンプルプレートを冷凍保管し、あるサンプルプレートを分析している際に、別のサンプルプレートを待機装置にて保管することに関する。これにより、複数の複数のサンプルプレートを冷却保管し、効率的に分析することができる。
本発明によると、分析の効率化及び高信頼性を図ることができる。
以下、上記及びその他の本発明の新規な特徴と利益を、図面を参酌して説明する。ただし、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の範囲を限定するものではない。
図1は、本例の電気泳動装置の概略図である。図1Aに示すように、本例の電気泳動装置は、単数もしくは複数本のキャピラリ102を含むキャピラリアレイ101、キャピラリにポリマーを注入するためのポンプ機構111、キャピラリ内のサンプルを光学的に検出するための光検出部108、キャピラリに高電圧を加えるための高圧電源118、高圧電源から発せられる電流を検出するための第1電流計119、陽極側電極に流れる電流を検出するための第2電流計120、キャピラリを恒温に保つための恒温槽121、キャピラリ陰極端に様々な容器を搬送するための搬送機125、及び、サンプルプレート保管装置140を有する。
キャピラリアレイ101は、96本のキャピラリ102、ロードヘッダ103、検出部104、キャピラリヘッド105、及び、キャピラリヘッドの反対側のキャピラリ陰極端106を含む。キャピラリアレイ101は交換可能な部材であり、測定手法を変更する場合、キャピラリに破損や品質の劣化が見られたとき、交換する。
キャピラリ102は、内径が数十〜数百ミクロン、外径が数百ミクロンのガラス管で構成され、表面はポリイミドでコーティングされている。キャピラリ102の内部は、電気泳動時に泳動速度差を与えるための分離媒体が充填される。分離媒体は流動性と、非流動性の双方が存在するが、本実施例では流動性のポリマーを用いる。
キャピラリ102は、キャピラリヘッド105により一つに束ねられている。図1Bに示すように、キャピラリ陰極端106は、金属製の中空電極107に挿入されており、キャピラリの先端は中空電極107から突出している。中空電極107はロードヘッダ103に装着されている。
光学検出部108は、検出部104、光源109及び光学検出器110を有する。検出部104では、キャピラリ102のポリイミド被膜が除去されている。電気泳動により分離されたキャピラリ中のサンプルを検出するときは、光源109からのレーザ光は、キャピラリの検出部104を照射する。検出部104からの発光は光学検出器110によって検出される。光学検出器110によって検出された光によって、試料を分析する。
ポンプ機構111は、シリンジ112、ブロック113、逆止弁114、ポリマー容器115、及び、陽極バッファ容器116を有する。陽極バッファ容器116には、電極117が配置されている。
そのシリンジ112を操作することにより、ポリマー容器115内のポリマーが、キャピラリ102に充填され、又は詰め替えられる。キャピラリ中のポリマー詰め替えは、測定の性能を向上するために測定ごとに実施される。
恒温槽121は、断熱材によって覆われ、加熱冷却機構122及びファン123によって、キャピラリアレイ101の温度を均一かつ一定に保つ。
搬送機125は、移動ステージ126を移動させるための3つの電動モータとリニアアクチュエータを備えており、移動ステージ126を上下、左右、および奥行き方向の3軸に移動可能である。移動ステージ126は、電動のグリップ127を有し、少なくとも1つ以上の容器を載せることができる。従って、移動ステージ126は、バッファ容器128、洗浄容器129、廃液容器130及びサンプルプレート131を必要に応じて、キャピラリ陰極端まで搬送できる。
サンプルプレート保管装置140は、冷却槽141と測定前サンプルプレートの待機装置142を有する。冷却槽141には、冷却機構143が設けられ、測定前サンプルプレートの待機装置142には加熱機構144が設けられている。図示のように、複数のサンプルプレート131が冷却槽141内に保管され、分析直前に、搬送機125によって待機装置142に移動される。待機装置142では、加熱機構144によってサンプルプレート131が加熱される。
装置本体1は、制御用コンピュータ2と通信ケーブル3によって接続されている。操作者は、制御用コンピュータ2により、装置の保有する機能の制御し、装置内の検出器で検出されるデータを授受できる。
電気泳動装置による分析では、後に、図5を参照して説明するように、先ず、予備泳動が行われる。予備泳動とは電気泳動による本来の分析工程に先立って、キャピラリ内のポリマーの状態を分析に適した状態にするためのものである。予備泳動では陽極電極117と陰極側電極107に間に通常数〜数十キロボルト程度の電圧が数〜数十分間加えられる。
電気泳動とは、陽極電極117と陰極側電極107に間に高圧電源118の高圧電圧を印加し、陰極及び陽極バッファ間で発生した電界の作用によりキャピラリ中のサンプルに移動度を与え、サンプルの性質に依存する移動度の差によりサンプルを分離することである。分離されたサンプルは検出部104に到達したものから順に光学的に検出される。例えば、サンプルがDNAの場合は、その塩基長により移動度に差が生じる。従って、塩基長の短いDNAは移動速度が速いから、先に検出部を通過する。通常、泳動時間の一番長いサンプルに合わせて測定時間及び電圧印加時間が設定される。
図2を参照して、本例によるサンプルプレート保管装置の例を説明する。サンプルプレート保管装置は、冷却槽201と測定前サンプルプレートの待機装置214を有する。冷却槽201は、断熱材からなるケーシング202、ペルチェ素子等からなる電気的な冷却源203、冷却源203に接続された熱伝導率が高い熱伝導板204、上方と下方に設けられた空気循環用のファン205a、205b、2つのサンプルプレート搬入口206a、206b、及び、サンプル検出器207を有する。冷却槽201の内部には、モータ208、4つの回転可能な歯車209、歯車に装着されたベルト又はチェーン210、ベルト210に等ピッチにて装着された支持軸211、及び、支持軸に回転可能に装着されたサンプルプレート積載用のラック212を有する。2つのサンプルプレート搬入口206a、206bのうち、側面に設けられた搬入口206aは、操作者がサンプルプレート230を出し入れするときに使用するためのものであり、底面に設けられた搬入口206bは、搬送機125によってサンプルプレート230を出し入れするときに使用するためのものである。
ラック212は、観覧車と同様に、支持軸211に吊り下げられて支持されており、自重により回転する。したがって、ラック212に積載されたサンプルプレート230は、常に、水平に保持されている。
測定前サンプルプレートの待機装置214は、断熱材からなるケーシング215、加熱機構216、空気循環用のファン217、2つのサンプルプレート搬入口218a、218b、サンプル検出器219、及び、フィルム取り外し機構220を有する。2つのサンプルプレート搬入口218a、218bのうち、側面に設けられた搬入口218aは、操作者がサンプルプレート230を出し入れするときに使用するためのものであり、底面に設けられた搬入口218bは、搬送機125によってサンプルプレート230を出し入れするときに使用するためのものである。
サンプルプレート230にはサンプルを収容するために多数のウェルが設けられている。ウェルにサンプルを導入すると、通常、その上には、透明なフィルムが貼られ、サンプルの蒸発やゴミの混入等を防止する。
本例では、冷却槽201のラック212には、フィルム貼付後のサンプルプレート230が積載される。更に、本例では、サンプルプレート230に、サンプルプレート230を識別するために識別記号が付される。サンプル検出器207、219は、サンプルプレート230の識別記号を読み取り、それを、制御用コンピュータ2に送信する。制御用コンピュータ2は、サンプルプレート230を識別記号によって管理する。識別記号はバーコードであってよく、サンプル検出器207、219はバーコード読み取り装置であってよい。制御用コンピュータ2は、識別記号の情報を解析し、それを表示する機能を有する。
サンプルプレート230は、市販されているマイクロタイタプレートであってよい。各社は様々な形のマイクロタイタプレートを販売している。マイクロタイタプレートには、サンプルを収容するためのウェルが設けられているが、96穴(8×12=96穴)と、384穴(16×24=384穴)の2種類がある。
384穴サンプルプレートの大きさは、高さ約1cm、縦約13cm、幅約8cmであり、96穴サンプルプレートの大きさは、高さ約2cm、縦幅約13cm、横幅約8cmである。冷却槽内の横の寸法を10cm、縦の寸法を30cm、高さを1.5mとする。サンプルプレート積載用のラック212を3cm間隔で設けると、約100枚のサンプルプレート230を保管することができる。
冷却槽201内は冷却源203によって冷却され、サンプルプレート230に保持されたサンプル液は、冷凍される。分析対象のサンプルプレート230が配置されたラック212は、先ず、冷凍槽201内にて最下端に配置される。
次に、搬送機125によって、移動ステージ126は、冷凍槽201の下方に配置される。冷凍槽201の下側の搬入口206bが開かれる。搬送機125によって、移動ステージ126は上方に移動する。移動ステージ126は、開かれた搬入口206bを介して冷却槽201内に挿入される。移動ステージ126に設けられたグリップ127は、最下端のラック上に配置されたサンプルプレートを掴む。
搬送機125によって、移動ステージ126は下方に移動し、更に、待機装置214の下方に搬送される。冷凍槽201の搬入口206bは閉じる。待機装置214の下側の搬送口218bが開かれる。搬送機125によって、移動ステージ126は上方に移動する。移動ステージ126は、開かれた搬入口218bを介して待機装置214内に挿入される。グリップ127が開かれ、サンプルプレートは、待機装置214内に配置される。搬送機125によって、移動ステージ126は下方に移動し、搬入口218bは閉じる。
待機装置214内にて、冷凍されたサンプル液は、加熱機構216によって解凍される。サンプルプレート230の表面に結露が生じた場合、空気循環用のファン217によって生成された空気循環によって、除去される。
尚、加熱機構216によって、サンプル液を、例えば、約80℃に加熱してよい。それにより、サンプル液内のDNAはディネーチャ処理される、即ち、2重螺旋を1本鎖にすることができる。こうして、加熱機構216は、解凍機能ばかりでなく分析処理機能を提供することができる。
測定前サンプルプレートの待機装置214にて、サンプルプレート230のサンプルを保護していたフィルムは、フィルム取り外し機構220によって除去される。フィルム取り外し機構220は、例えば、フィルムに穴を開けるニードルを有する。サンプルプレート230は、搬送機125によって、待機装置214の搬入口218bから取り出され、キャピラリ陰極端に搬送される。サンプルプレート230のフィルムに開けられた穴に、キャピラリの電極部が挿入され、キャピラリ102内へのサンプル導入の準備を行う。
図3を参照して、サンプルプレートの情報を表示する方法を説明する。図3は、制御用コンピュータ2に設けられた表示装置に表示された画面の例を示す。図3Aに示すように、画面300Aには、冷却槽を模式的に示す冷却槽モデル301、測定前サンプルプレートの待機装置を模式的に示す待機装置モデル302、ラックを模式的に示すラックモデル303、304、更に、サンプルプレートを模式的に示すサンプルプレートモデル305が描かれている。これらのモデルは、実際の冷却槽及び測定前サンプルプレートの待機装置の状態を表す。従って、ラックモデル303、304の数は、実際のラックの数に等しい。また、ラックモデル上のサンプルプレートモデル305の数は、実際のサンプルプレートの数に等しい。ラックモデル上に、サンプルプレートモデルが描かれていない場合には、そのラックは実際にも空である。
サンプルプレート305をクリックすると、そのサンプルプレートに関する情報306が表示される。情報306には、サンプルプレート番号、サンプルの種類、分析内容(キャピラリ長、泳動電圧、泳動温度)、保管時間、分析(要/不要)、分析状態(済/未)、緊急分析(レベル)、再分析(要/不要)、挿入順序、分析順序、等が含まれる。
画面300A上の「分析順序表示」ボタン307をクリックすると、図3Bの画面300Bが表示される。画面300Bでは、サンプルプレートモデル305に分析順序を表す数字が表示される。また、画面300Bには、分析順序を示すスケジュール表308が表示される。このスケジュール表308には、分析順序、分析開始時刻、分析終了時刻が含まれる。通常、電気泳動に要する時間は、分析の種類によって決まっている。従って、分析順序が与えられれば、全てのサンプルプレートの分析の開始時刻と終了時刻を求めることができる。分析順序の決め方は後に説明する。画面300B上の「戻る」ボタン309をクリックすると、図3Aの画面300Aが表示される。
本例によると、操作者は、一旦連続分析を開始すると、どのサンプルプレート及び分析が、何時始まり、何時終わるかを知ることができ、常時装置を監視する必要が無い。操作者は、必要な時刻に装置を監視するのみで、複数の装置を制御することができる。また、各画面は、切替可能であり、操作者は、必要な情報を、常時得ることができる。
尚、図3の画面は、制御用コンピュータ2に設けられた表示装置ばかりでなく、冷却槽に装着された小型の表示装置にも表示される。このような小型の表示装置は、例えば、冷却槽のサンプルプレート搬入口206aに設けられる。
図4を参照して、分析用サンプルプレートを作製する方法を説明する。ステップS401にて、血液など分析対象の生体試料を準備する。ステップS402にて、細胞の染色体よりDNAを抽出する。ステップS403にて、抽出されたDNAを酵素により細分化し、分析対象の標本を作製する。ステップS404にて、PCR反応を用いて作製サンプルを増幅させる。ステップS405にて、試料に標識用の蛍光物質を取り付ける。ステップS406にて、作製されたDNAサンプルを、純水やホルムアミド等を用いて希釈する。ステップS407にて、それぞれの目的応じて、マイクロタイタプレートを選択し、分注作業を行う。即ち、各ウェルにサンプルを導入する。ステップS408にて、電気泳動装置に挿入するためのサンプルプレートの準備をする。サンプルプレートにフィルムを貼付する。
次に、図1を参照して、電気泳動を開始前の準備について説明する。操作者は測定を開始する前に、分離媒体となるポリマーが入ったポリマー容器115、バッファ液の入った陽極バッファ容器116、バッファ液の入った陰極バッファ容器128、キャピラリ洗浄用の純水が入った洗浄用容器129、キャピラリ中のポリマーを排出するための廃液容器130、及び、これから測定するサンプルを入れたサンプルプレート131を用意する。陽極バッファ容器116には、電極(GND)117及び連通管の双方を十分に漬す程度のバッファで満たす。また、陰極バッファ容器128には、中空電極107とキャピラリ陰極端106が十分に浸る程度のバッファを満たす。
バッファの液量が足りない、又はバッファ容器が空の状態で測定を開始すると、高電圧印加時に高電位の陰電極と電位の低い他の部分の間で放電が起こる危険がある。さらに陽極バッファ容器116と陰極バッファ容器128の双方のバッファレベルは同等であることが望ましい。それは、液面の高低差による圧力でキャピラリ内のポリマーが移動することを防止するためである。また、電気泳動に利用される流路、あるいはその流路にポリマーを搬送するために使用される流路はすべて測定開始前にポリマーで満たされておく必要がある。通常、電気泳動装置を連続運転する場合、これらの流路はポリマーで満たされている。また、キャピラリアレイの交換、流路内の洗浄等の後に、流路をポリマーで再置換するときは、操作者が、装置のポンプ機構を操作するか手動でシリンジを操作する。ポリマーの充填又は再置換を行ったときは、操作者は、流路内に気泡の残留や異物の混入がないことを、目視にて確認する。最後に、操作者は、所定の設定事項を制御用コンピュータに入力し、測定を開始する。
図5を参照して、分析開始から分析終了までの処理の手順を説明する。尚、同時に図1を参照する。電気泳動装置は、制御コンピュータ2からの命令により分析を開始する。ステップS501にて、搬送機125によって、廃液容器130をキャピラリ陰極端106に搬送する。ステップS502にて、ポンプ機構111によって、キャピラリにポリマーを注入する。ステップS503にて、搬送機125によって、廃液容器130を元に位置に戻し、洗浄容器129をキャピラリ陰極端106に搬送する。キャピラリ陰極端106を洗浄容器129内の純水に浸し、洗浄を行う。ステップS504にて、搬送機125によって、洗浄容器129を元の位置に戻し、バッファ容器128をキャピラリ陰極端106に搬送する。ステップS505にて、予備泳動を行う。上述のように、予備泳動では、陽極電極117と陰極側電極107に間に数〜数十キロボルト程度の電圧が数〜数十分間加えられる。
ステップS506にて、搬送機125によって、バッファ容器128を元の位置に戻し、洗浄容器129をキャピラリ陰極端106に搬送する。洗浄容器129内の純水によって、キャピラリ陰極端106を洗浄する。ステップS507にて、搬送機125によって、洗浄容器129を元の位置に戻し、サンプルプレート131をキャピラリ陰極端106に搬送する。ステップS508にて、サンプル液中のサンプルをキャピラリ内に導入する。キャピラリ陰極電極107をサンプル液に浸し、数キロボルト程度の電圧を加える。それにより、サンプル液から陽極側電極117の間で電界が発生する。この電界によりサンプル液中のサンプルがキャピラリ内に導入される。
ステップS509にて、搬送機125によって、サンプルプレート131を元の位置に戻し、洗浄容器129をキャピラリ陰極端106に搬送する。キャピラリ陰極端106を洗浄する。ステップS510にて、搬送機125によって、洗浄容器129を元の位置に戻し、バッファ容器128をキャピラリ陰極端106に搬送する。ステップS511にて、電気泳動を行う。電気泳動では、上述のように、陽極電極117と陰極側電極107に間に高圧電源118の高圧電圧を印加する。電圧印加開始から所定の時間が経過し、予定していたデータを取り終えたら電圧印加を停止し、電気泳動を終了する。以上が一連の測定シーケンスである。
次に、図6を参照して本例による電気泳動装置により多数のサンプルプレートを連続的に分析する手順を説明する。尚、同時に図2を参照する。本例によると、多数のサンプルプレートの分析処理は、サンプルプレートに関する情報に基づいて、連続的且つ自動的に効率良く実行される。
ステップS601にて、操作者は、分析対象である複数のサンプルプレート230を冷却槽201に挿入する。操作者は、冷却槽201の搬入口206aを介して、サンプルプレート230をラック212上に配置する。操作者は、各サンプルプレート230の種類及び分析の種類等を決定し、制御用コンピュータ2を用いて、分析フローに組み込む。ステップS602にて、制御用コンピュータ2は、サンプルプレート230の情報を参照し、分析順序を決定する。分析順序を決定するシーケンスの例は、後に、図7、図8及び図10を参照して説明する。ステップS603にて、搬送機125によって、決定した分析順序に従い、サンプルプレート230を冷却槽201から待機装置214に搬送する。ステップS604にて、サンプルの解凍及び加熱処理を行う。更に、フィルム取り外し機構220によって、サンプルプレートに装着されたフィルムを除去する。ステップS605にて、搬送機125によって、待機装置142に配置されたサンプルプレート230をキャピラリ陰極端に搬送し、分析処理を行う。この分析処理は図5を参照して説明した。分析処理が終了すると、搬送機125によって、サンプルプレート230をキャピラリ陰極端から待機装置142に搬送する。
ステップS606にて、搬送機125によって、分析が終了したサンプルプレート230を待機装置214から冷却槽201へ返却する。ステップS607にて、待機装置214に、分析が終了していない新たなサンプルプレート230があるか否かを判定する。新たなサンプルプレート230がある場合には、ステップS604に戻り、分析処理を行う。新たなサンプルプレート230がない場合には、ステップS608に進む。
ステップS608にて、冷却槽201に、分析処理の順番が決まっていないサンプルプレート230があるか否かを判定する。順番が決まっていないサンプルプレート230がある場合には、ステップS602に戻り、分析処理の順序を決める。順番が決まっていないサンプルプレート230がない場合には、終了する。
ステップS609にて、分析が終了したサンプルプレート230に対して、自動的に分析結果の処理を行う。ステップS610にて、分析結果に基づいて、必要なサンプルには再分析の指示を出し、また同一条件で作製されたサンプルの分析を中止する指示を行う。ステップS610の処理の例は図9を参照して説明する。
ステップS611では、緊急分析又は割り込みサンプル処理を行う。本例では、操作者の都合により、いつでも緊急サンプル又は割り込みサンプルを挿入することが可能である。緊急サンプル又は割り込みサンプルを挿入する場合には、ステップS602に戻り、分析処理の順序を再決定する。緊急分析又は割り込みサンプル処理の詳細は後に、図8を参照して説明する。
図7を参照して、複数のサンプルプレート230の分析順序を決定する方法を説明する。ステップS701にて、冷却槽141に保管されたサンプルプレート中に、緊急または割込み分析を要するサンプルプレートがあるか否かを判定する。緊急または割込み分析を要するサンプルプレートが有る場合には、ステップS708に進む。ステップS708の詳細は図8を参照して説明する。ステップS702にて、冷却槽141に保管されたサンプルプレート中に、再分析を要するサンプルプレートがあるか否かを判定する。再分析を要するサンプルプレートが有る場合には、ステップS709に進む。ステップS709の詳細は図10を参照して説明する。
ステップS703にて、冷却槽141に保管されたサンプルプレート中に、分析を中止する必要があるサンプルプレートを検出する。分析を中止する必要があるサンプルプレートが有る場合には、それに分析中止を指示する。
ステップS704にて、全サンプルの保管時間を比較する。サンプルの保管時間は、サンプルプレートを冷却槽141に保管するときに記録される。
ステップS705にて、全サンプルに対するキャピラリ長を比較する。サンプルに対するキャピラリ長は、サンプルプレートを冷却槽141に保管するときに記録される。
ステップS706にて、全サンプルの泳動温度を比較する。サンプルに対する泳動温度は、サンプルプレートを冷却槽141に保管するときに記録される。
ステップS707にて、分析開始サンプルプレートを決定する。ステップS704〜S706にて得られた保管時間、キャピラリ長、及び、泳動温度に基づいて、最初に分析するサンプルプレートを決定する。
先ず、保管時間に基づいて、分析開始サンプルプレートを決定する場合を説明する。サンプルを長時間保管するとサンプルの変化又は劣化の可能性がある。従って、サンプルの変化又は劣化を回避するために、既に長時間保管されているものは、先に分析を行う。
次に、キャピラリ長に基づいて、分析開始サンプルプレートを決定する場合を説明する。キャピラリ長が同一であるサンプルに対しては、キャピラリアレイを交換する必要が無いため、分析を連続的に行ったほうがよい。キャピラリ長が短いサンプルは、キャピラリ長が長いサンプルより分析時間が短い。従って、キャピラリ長が短いサンプルを先に分析し、キャピラリ長が長いサンプルを後に分析するほうがよい。例えば、キャピラリ長が36cmのサンプルと、キャピラリ長が50cmのサンプルがある場合、キャピラリ長が36cmのサンプルを優先的に処理するほうがよい。
最後に、泳動温度に基づいて、分析開始サンプルプレートを決定する場合を説明する。泳動温度を制御する恒温槽は、目的の泳動温度に達するまでに、数十分の時間を要する。従って、泳動温度が同一のサンプルに対して、分析を連続的に行ったようがよい。恒温槽では、高温側から低温側への温度変更するほうが、その逆より早い。従って、泳動温度が高いサンプルを先に分析し、泳動温度が低いサンプルを後に分析するほうがよい。例えば、泳動温度が60℃のサンプルと50℃のサンプルがある場合、最初に、恒温槽121を60℃に設定して、泳動温度が60℃のサンプルの分析を行い、それが終了すると、恒温槽121を50℃に設定して、泳動温度が50℃のサンプルの分析を行う。
ここでは、分析開始サンプルプレートを決定する条件として、保管時間、キャピラリ長、及び、泳動温度を使用した。この条件には、他に、泳動電圧等がある。これらの条件は、一例であり、操作者によって任意に指定することができる。
図8を参照して、図7のステップS708の緊急分析又は割込み分析のフローを説明する。操作者は、緊急分析又は割込み分析用のサンプルプレートに対して、緊急レベルを3段階に分けて指示をする。緊急度の高いものからレベル1、2、3とする。サンプルプレートに対する緊急度のレベルは、制御用コンピュータ2に記録される。緊急度のレベルを入力した後に、緊急分析又は割込み分析用サンプルプレートを冷却槽141に挿入する。尚、冷却槽141に挿入する代わりに、待機装置142に挿入してもよい。
ステップS801にて、緊急分析又は割込み分析用のサンプルプレートが、緊急レベル1であるか否かを判定する。緊急レベル1の場合、ステップS804にて、現在実行している電気泳動分析を中止する。ステップS805にて、中止したサンプルプレートに対して、再分析の指示を付与し、それを冷却槽141に戻す。
緊急レベル1でない場合、ステップS802に進み、緊急分析又は割込み分析用サンプルプレートが、緊急レベル2であるか否かを判定する。緊急レベル2の場合、ステップS806にて、現在実行している電気泳動分析が、サンプルの注入前であるか否かを判定する。サンプルをキャピラリに注入する前であれば、例えば、ポリマー注入、又は、予備泳動の段階であり、未だ電気泳動は実行されていない。従って、ステップS804に進み、現在実行している電気泳動分析を中止する。サンプルをキャピラリに注入した後であれば、ステップS807に進み、現在実行している電気泳動分析を完了させる。
緊急レベル2でない場合、ステップS803に進み、緊急分析又は割込み分析の対象となるサンプルが、緊急レベル3であるか否かを判定する。緊急レベル3である場合には、ステップS807に進み、現在実行している電気泳動分析を完了させる。緊急レベル3でない場合には、ステップS801に戻る。
ステップS808にて、緊急分析又は割込み分析用のサンプルプレートが複数個ある場合に、保管時間を比較する。ステップS809にて、緊急分析又は割込み分析用のサンプルプレートが複数個ある場合に、冷却槽141に挿入された順番を比較する。ステップS810にて分析開始サンプルを決定する。保管時間に基づいて分析開始サンプルを決定してもよく、又は、サンプルプレートの挿入順序に従って分析開始サンプルを決定してもよい。
図9を参照して、図6のステップS610の分析結果の判断処理を説明する。電気泳動によって得られる蛍光の検出信号は、DNAの塩基配列を表す。通常、蛍光の検出信号は、分離した塩基数に依存する鋭角な山形に現れる。塩基数が少ないほど、山形の信号の半値幅は狭く、塩基数が多いほど半値幅は広い。しかしながら、試料の前処理の失敗や、分離媒体の劣化等により、図9Aに示すように、信号幅が広がる。そのため、装置性能に比べて、塩基配列の分離能が得られない。分析結果の信号の半値幅が、塩基数に対する装置性能値より大きい場合、そのサンプルは、再分析の必要があると判断し、分離媒体や緩衝液を交換するように、図3に示す装置画面操作者に指示を出す。
また、図9Bに示すように、蛍光の検出信号が得られない場合は、サンプル自身に問題があると判断する。この場合、同一条件で作製したサンプル(PCR処理、希釈媒体、蛍光体の付加)の分析を中止する。
図10を参照して図7のステップS709の再分析の順序の決定フローを説明する。ステップS1001にて、現在実行しているサンプルプルプレートの電気泳動を完了させる。ステップS1002にて、再分析が必要な全サンプルプレートの保管時間を比較する。ステップS1003にて、再分析が必要な全サンプルプレートに対するキャピラリ長を比較する。
ステップS1004にて、分析開始サンプルを決定する。サンプルの保管時間に基づいて、分析順序を決定する場合、サンプルの保管時間が長いものは、先に分析を行う。キャピラリ長に基づいて、分析順序を決定する場合、キャピラリ長が短いサンプルを先に分析し、キャピラリ長が長いサンプルを後に分析する。キャピラリ長が同一であるサンプルに対しては、分析を連続的に行う。
図11を参照して、第2の例を説明する。ここでは、図2の第1の例と異なる点を説明する。本例では、サンプルプレート保管装置の冷却槽201冷却源としてヒートポンプを用いる。
冷却槽201は、断熱材からなるケーシング202、ケーシング202内に配置された冷却器1101、ケーシング202外に配置された圧縮器1102及び放熱器1103を有する。冷却器1101、圧縮器1102及び放熱器1103は接続され、ヒートポンプ式の冷却機構が構成される。
DNAサンプルの希釈液としてホルムアミドを用いた場合、冷却槽201内の温度をマイナス15〜マイナス25℃に保つことが望ましい。本例のヒートポンプ式の冷却機構によって、冷却槽201内に保管されたサンプルプレート230をマイナス数十℃に保つことができる。
冷却槽201と待機装置214の間には、搬入口1105が設けられ、そこに、搬入ロボット1104が設けられている。搬入ロボット1104は、冷却槽201内に保管されたサンプルプレート230を待機装置に搬送する。
図11Bに示すように、搬入ロボット1104は、固定台1104a、固定台に回転可能に装着された回転軸1104b、及び、回転軸に装着されたアーム1104cを有する。アーム1104cは伸縮可能な爪1104dを有する。爪1104dによってサンプルプレート230を掴み、それを水平に保持した状態にて、回転軸1104bが、180度回転する。それにより、爪1104dによって保持されたサンプルプレート230は、冷却槽201から待機装置214に搬送される。
本例のサンプル保管装置では、加熱機構216(図2)は省略されている。サンプルプレート230は、常温の待機装置214にて、例えば、10分放置される。それにより、サンプルプレート230のウェル内のサンプルは解凍され、分析可能な状態になる。
図12を参照して、本発明による電気泳動装置の第3の例を説明する。ここでは、図11の第2の例と異なる点を説明する。本例では、冷却槽201内のラックは、観覧車式ではなく、固定的に設けられている。その代わりに、サンプルプレート230を搬送するための搬入ロボットが設けられている。
冷却槽201の内部には、垂直方向に等ピッチに設けられたラック1201、ラック上のサンプルプレートを搬送する搬入ロボット1204を有する。ラック1201は、例えば、2列に配置されている。
搬入ロボット1204は、水平方向に移動可能な可動台1204a、可動台に回転可能に装着された回転軸1204b、及び、回転軸に可動に装着されたアーム1204cを有する。アーム1204cは伸縮可能な爪1204dを有する。
先ず、可動台1204aが水平方向に移動し、分析対象のサンプルプレートが保管されたラック列の前に配置される。下端に配置されていたアーム1204cは、垂直方向上方に移動し、分析対象のサンプルプレートが保管されたラックの高さにて停止する。爪1204dによってサンプルプレート230を掴み、それを水平に保持した状態にて、回転軸1204bが、180度回転する。次に、アーム1204cが垂直方向下方に移動し、下端にて停止する。可動台1204aが水平方向に移動し、待機装置212の前にて停止する。爪1104dによって保持されたサンプルプレート230は、待機装置214に搬送される。
分析が終了したサンプルプレートを待機装置214から冷却槽201内のラックに搬送する場合は、この逆の動作をすればよい。
以上、本発明による例を説明したが本発明は上述の例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲にて様々な変更が可能であることは当業者に理解されよう。
電気泳動装置の概略図である。 電気泳動装置の第1の例のサンプルプレート保管装置の概略図である。 サンプルプレートの情報を表示する画面の例を示す図である。 分析前サンプルプレートの作製手順を示す図である。 分析開始から分析終了までの作製手順を示す図である。 電気泳動装置を用いた自動連続分析フローを示す図である。 分析順序を決定する処理を示す図である。 緊急及び割込み分析に対する分析順序を決定する処理を示す図である。 分析結果の判断処理を説明するための説明図である。 再分析に対する分析順序を決定する処理を示す図である。 第2の例のサンプルプレート保管装置の概略図である。 第3の例のサンプルプレート保管装置の概略図である。
符号の説明
1…装置本体、2…制御用コンピュータ、3…通信ケーブル、101…キャピラリアレイ、102…キャピラリ、103…ロードヘッダ、104…検出部、105…キャピラリヘッド、106…キャピラリ陰極端、107…中空電極、108…光学検出部、109…光源、110…光学検出器、111…ポンプ機構、112…シリンジ、113…ブロック、114…逆止弁、115…ポリマー容器、116…陽極バッファ容器、117…電極、118…高圧電源、119,120…電流計、121…恒温槽、122…加熱冷却機構、123…ファン、125…搬送機、126…移動ステージ、127…グリップ、128…バッファ容器、129…洗浄容器、130…廃液容器、131…サンプルプレート、140…サンプルプレート保管装置、141…冷却槽、142…測定前サンプルプレートの待機装置、143…冷却機構、144…加熱機構、201…冷却槽、202…ケーシング、203…冷却源、204…熱伝導板、205a、205b…ファン、206a、206b…搬入口、207…サンプル検出器、208…モータ、209…歯車、210…ベルト又はチェーン、211…支持軸、212…ラック、214…測定前サンプルプレートの待機装置、215…ケーシング、216…加熱機構、217…ファン、218a、218b…搬入口、219…サンプル検出器、220…フィルム取り外し機構、230…サンプルプレート、301、302、303、304、305…モデル、306…情報、307…ボタン、308…スケジュール表、309…ボタン、1101…冷却器、1102…圧縮器、1103…放熱器、1104…搬入ロボット、1104a…固定台、1104b…回転軸、1104c…アーム、1104d…爪、1105…搬入口、1201…ラック、1204…搬入ロボット、1204a…可動台、1204b…回転軸、1204c…アーム、1204d…爪

Claims (20)

  1. 電気泳動法によってサンプルプレートに収容された試料を分析する電気泳動分析部と、複数のサンプルプレートを積載できる冷凍保管槽と、該冷凍保管槽のサンプルプレートを上記電気泳動分析部に搬送する前に一時的に保管する待機装置と、サンプルプレートを搬送する搬送装置と、を有し、電気泳動分析部においてサンプルプレートを分析している際に、別のサンプルプレートを待機装置にて保管することを特徴とする電気泳動装置。
  2. 請求項1において、上記待機装置が、サンプルプレートを加熱することを特徴とする電気泳動装置。
  3. 請求項1において、上記待機装置が、空気循環によりサンプルプレートの結露を除去することを特徴とする電気泳動装置。
  4. 請求項1において、上記待機装置が、サンプルプレート上のフィルムを取り外すことを特徴とする電気泳動装置。
  5. 請求項1記載の電気泳動装置において、サンプルプレートに付加された識別記号を読み取るためのサンプル検出器を有することを特徴とする電気泳動装置。
  6. 請求項1記載の電気泳動装置において、上記冷凍保管槽及び上記待機装置に保管されたサンプルプレートの情報及び状態を画像表示する表示装置を有することを特徴とする電気泳動装置。
  7. 電気泳動法によってサンプルプレートに収容された試料を分析する電気泳動分析部と、複数のサンプルプレートを保管する保管槽と、上記保管槽のサンプルプレートを上記電気泳動分析部に搬送する前に一時的に保管する待機装置と、サンプルプレートを搬送する搬送装置と、上記電気泳動分析部、上記保管槽、上記待機装置及び上記搬送装置を制御する制御装置と、を有し、サンプルプレートを所定の順番にて分析する電気泳動装置。
  8. 請求項7記載の電気泳動装置において、上記制御装置は上記保管槽に保管されたサンプルプレートの情報に基づいて分析順序を決定し、上記搬送装置は、該分析順序に基づいてサンプルプレートを上記保管槽から上記待機装置に搬送し、更に、上記電気泳動分析部に搬送することを特徴とする電気泳動装置。
  9. 請求項7記載の電気泳動装置において、上記制御装置はサンプルの条件に基づいて分析順序を決定することを特徴とする電気泳動装置。
  10. 請求項7記載の電気泳動装置において、上記制御装置はサンプルの条件が同一であるサンプルプレートが連続するように分析順序を決定することを特徴とする電気泳動装置。
  11. 請求項7記載の電気泳動装置において、上記制御装置はサンプルの保管時間、キャピラリ長、電気泳動温度の少なくとも1つに基づいて分析順序を決定することを特徴とする電気泳動装置。
  12. 請求項7記載の電気泳動装置において、上記制御装置は上記保管槽に保管されたサンプルプレート中に緊急分析用のサンプルプレートが存在するとき、該緊急分析用のサンプルプレートを優先するように再度分析順序を決定することを特徴とする電気泳動装置。
  13. 請求項7記載の電気泳動装置において、上記制御装置は上記電気泳動分析部によって得られた分析結果に基づいて、再分析を行う必要があるサンプルプレートを決定することを特徴とする電気泳動装置。
  14. 請求項7記載の電気泳動装置において、上記制御装置は上記電気泳動分析部によって得られた分析結果に基づいて、分析結果が不良であるサンプルと同一の条件を有するサンプルプレートに対して分析の中止を行うことを特徴とする電気泳動装置。
  15. 保管された複数のサンプルプレートを電気泳動装置により分析する分析方法であって、
    保管されたサンプルプレートの保管時間を比較する保管時間比較ステップと、
    保管されたサンプルプレートに対して、分析に使用するキャピラリ長を比較するキャピラリ長比較ステップと、
    複数の保管されたサンプルプレートに対して、分析に使用する電気泳動温度を比較する電気泳動温度比較ステップと、
    上記保管時間比較ステップ、上記キャピラリ長比較ステップ、及び、上記電気泳動温度比較ステップによる比較結果の少なくとも1つに基づいて、サンプルプレートの分析順序を決定する分析順序決定ステップと、
    上記分析順序に基づいて保管されたサンプルプレートを上記電気泳動装置に搬入する搬入ステップと、を含む方法。
  16. 請求項15記載の分析方法において、
    上記分析順序決定ステップは、上記保管時間が長いサンプルプレートを優先するようにサンプルプレートの分析順序を決定することを特徴とする方法。
  17. 請求項15記載の分析方法において、
    上記分析順序決定ステップは、上記キャピラリ長が短いサンプルのサンプルプレートは上記キャピラリ長が長いサンプルのサンプルプレートより優先し、上記キャピラリ長が同一であるサンプルプレートは連続するようにサンプルプレートの分析順序を決定することを特徴とする方法。
  18. 請求項15記載の分析方法において、
    上記分析順序決定ステップは、上記電気泳動温度が高いサンプルのサンプルプレートは上記電気泳動温度が低いサンプルのサンプルプレートより優先し、上記電気泳動温度が同一であるサンプルプレートは連続するようにサンプルプレートの分析順序を決定することを特徴とする方法。
  19. 請求項15記載の分析方法において、
    上記分析順序決定ステップは、該緊急分析を要するサンプルプレートを優先しサンプルプレートの分析順序を決定することを特徴とする電気泳動方法。
  20. 請求項15記載の分析方法において、
    上記分析順序決定ステップは、保管されたサンプルプレートの中に分析を中止する必要があるものがあった場合には、該分析を中止する必要があるサンプルプレートを除外してサンプルプレートの分析順序を決定することを特徴とする方法。
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