JP2006029771A - コージェネレーションシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】 省エネルギー化を向上するように運転することが可能なコージェネレーションシステムを提供する。
【解決手段】 運転制御手段が、予測熱負荷データ及び予測電力負荷データを賄うように熱電併給装置1を運転するための負荷賄い用運転条件を設定して、その負荷賄い用運転条件にて熱電併給装置1を運転する負荷賄い条件運転処理を実行するように構成されたコージェネレーションシステムであって、運転制御手段が、過去の熱負荷データ又は過去の電力負荷データに基づいて、複数の単位時間からなる設定周期毎のエネルギー消費に規則性があるか否かを判別する規則性判別処理を実行して、エネルギー消費に規則性があると判別したときは、負荷賄い条件運転処理を実行し、エネルギー消費に規則性が無いと判別したときは、負荷賄い条件運転処理とは別の予備運転処理を実行するように構成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電力と熱を発生する熱電併給装置と、その熱電併給装置にて発生する熱にて貯湯タンクに貯湯する貯湯手段と、運転を制御する運転制御手段とが設けられ、
その運転制御手段が、過去の時系列的な熱負荷データ及び過去の時系列的な電力負荷データを管理するデータ管理処理、及び、その管理データに基づいて求めた時系列的な予測熱負荷データ及び時系列的な予測電力負荷データを賄うように前記熱電併給装置を運転するための負荷賄い用運転条件を設定して、その負荷賄い用運転条件にて前記熱電併給装置を運転する負荷賄い条件運転処理を実行するように構成されたコージェネレーションシステムに関する。
かかるコージェネレーションシステムは、一般家庭等に設置されるものであり、熱電併給装置にて発電される電力を使用できると共に、熱電併給装置から発生する熱を熱源として貯湯タンクに貯湯してその貯湯タンクの湯水を使用できるように構成したものであり、省エネルギー化を図るように構成してある。ちなみに、熱電併給装置は、発電機とその発電機を駆動するエンジンとを備えて構成したり、燃料電池を備えて構成する。
このようなコージェネレーションシステムにおいて、従来は、運転制御手段を、常時、負荷賄い条件運転処理を実行するように構成していた(例えば、特許文献1。)。
ちなみに、前記特許文献1においては、前記負荷賄い用運転条件として、時系列的な予測電力負荷データを賄うように熱電併給装置を運転し、且つ、そのように時系列的な予測電力負荷データを賄うように熱電併給装置を運転することにより時系列的な予測熱負荷データに対して熱が不足する熱不足状態が予測されるときは、その熱不足状態が予測される時間以前に前記時系列的な予測電力負荷データよりも大きい出力にて熱電併給装置を運転する条件に設定していた。
特開平8−14103号公報
ところで、一般家庭等、コージェネレーションシステムの設置箇所において、設定周期(例えば1日)毎の生活パターンに規則性が無い場合があり、その場合、設定周期毎のエネルギー消費に規則性が無くなることになる。
例えば、設定周期が1日の場合、日々の生活パターンが変化すると、入浴時間にバラツキが生じて浴槽に湯張りする時間にバラツキが生じるので、設定周期毎の熱の消費パターンが変化し、又、電気の消費パターンも変化することになる。
しかしながら、従来では、常時、負荷賄い条件運転処理を実行するようになっていて、常時、時系列的な予測熱負荷データ及び時系列的な予測電力負荷データを賄うように熱電併給装置を運転するので、設定周期毎のエネルギー消費に規則性が無い場合は、省エネルギー化を図り難くなる。
説明を加えると、このようなコージェネレーションシステムは、コージェネレーションシステムの設置箇所の電力負荷及び熱負荷をコージェネレーションシステムから出力される電力及び熱にて過不足を小さくしながら賄うことにより、省エネルギー化を向上することができるものである。
しかしながら、設定周期毎のエネルギー消費に規則性が無いにも拘らず負荷賄い条件運転処理を実行すると、実際の熱負荷に対して熱電併給装置の出力熱量が多く余る大きな熱余りが生じる虞があるが、特に、そのような大きな熱余りが生じると、余った熱が貯湯タンクに溜められままとなって放熱損失が著しく増加することとなるので、省エネルギー性が著しく低下することになる。
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、省エネルギー化を向上するように運転することが可能なコージェネレーションシステムを提供することにある。
本発明のコージェネレーションシステムは、電力と熱を発生する熱電併給装置と、その熱電併給装置にて発生する熱にて貯湯タンクに貯湯する貯湯手段と、運転を制御する運転制御手段とが設けられ、
その運転制御手段が、過去の時系列的な熱負荷データ及び過去の時系列的な電力負荷データを管理するデータ管理処理、及び、その管理データに基づいて求めた時系列的な予測熱負荷データ及び時系列的な予測電力負荷データを賄うように前記熱電併給装置を運転するための負荷賄い用運転条件を設定して、その負荷賄い用運転条件にて前記熱電併給装置を運転する負荷賄い条件運転処理を実行するように構成されたものであって、
第1特徴構成は、前記運転制御手段が、前記過去の時系列的な熱負荷データ又は前記過去の時系列的な電力負荷データに関する管理データに基づいて、複数の単位時間からなる設定周期毎のエネルギー消費に規則性があるか否かを判別する規則性判別処理を実行して、前記エネルギー消費に規則性があると判別したときは、前記負荷賄い条件運転処理を実行し、前記エネルギー消費に規則性が無いと判別したときは、前記負荷賄い条件運転処理とは別の予備運転処理を実行するように構成されている点を特徴とする。
即ち、運転制御手段は、過去の時系列的な熱負荷データ又は過去の時系列的な電力負荷データに関する管理データに基づいて、複数の単位時間からなる設定周期毎のエネルギー消費に規則性があるか否かを判別する規則性判別処理を実行して、設定周期毎のエネルギー消費に規則性があると判別したときは、負荷賄い条件運転処理を実行し、設定周期毎のエネルギー消費に規則性が無いと判別したときは、前記負荷賄い条件運転処理とは別の予備運転処理を実行する。
そして、その予備運転処理として、例えば、現在要求されている現電力負荷を賄うように熱電併給装置を運転する電力負荷追従運転処理や、定格出力電力の25%等の比較的低出力にて燃料電池を運転する低出力運転処理を行わせることにより、設定周期毎のエネルギー消費に規則性がないにも拘らず負荷賄い条件運転処理が実行される場合に生じ得る大きな熱余りを生じさせないように、予備運転処理を行わせることが可能となるのである。
従って、省エネルギー化を向上するように運転することが可能なコージェネレーションシステムを提供することができるようになった。
第2特徴構成は、上記第1特徴構成に加えて、
前記運転制御手段が、
前記データ管理処理において、前記熱負荷データとして、給湯熱負荷又は暖房熱負荷を管理するように構成されて、
前記規則性判別処理において、前記設定周期の給湯熱負荷総量についての前記設定周期毎のバラツキ、前記設定周期における単位時間毎の給湯熱負荷のうちの最大値についての前記設定周期毎のバラツキ、前記設定周期のうちで、単位時間毎の給湯熱負荷が最大となる時間帯についての前記設定周期毎のバラツキ、前記設定周期の暖房熱負荷総量についての前記設定周期毎のバラツキ、前記設定周期の電力負荷総量についての前記設定周期毎のバラツキ、前記設定周期における単位時間毎の電力負荷のうちの、前記熱電併給装置の定格出力電力以下又は最大出力電力以下のものの合計量についての前記設定周期毎のバラツキ、前記設定周期について前記負荷賄い条件運転処理を実行したときの省エネルギー率が前記予備運転処理を実行したときの省エネルギー率よりも低くなる頻度、前記設定周期について前記負荷賄い条件運転処理を実行したときのエネルギー効率が前記予備運転処理を実行したときのエネルギー効率よりも低くなる頻度、前記設定周期について前記負荷賄い条件運転処理を実行したときのエネルギー削減量が前記予備運転処理を実行したときのエネルギー削減量よりも小さくなる頻度、又は、前記設定周期について前記負荷賄い条件運転処理を実行したときの経済性が前記予備運転処理を実行したときの経済性よりも悪くなる頻度を判別指標として、前記設定周期毎のエネルギー消費に規則性があるか否かを判別するように構成されている点を特徴とする。
即ち、設定周期の給湯熱負荷総量とは、浴槽に湯張りする湯張り用の給湯熱負荷と、浴槽以外の給湯箇所、例えばシャワー、台所、洗面所等に給湯する一般用の給湯熱負荷を合わせたものであり、設定周期毎の生活パターンが変化すると、それに応じて設定周期の給湯熱負荷総量が変化するものである。
従って、設定周期の給湯熱負荷総量についての設定周期毎のバラツキを判別指標として、設定周期毎のエネルギー消費に規則性があるか否かを適切に判別することが可能となる。
単位時間当たりの湯張り用の給湯熱負荷は、単位時間当たりの一般用の給湯熱負荷に比べてかなり大きいので、生活パターンが変化して、湯張りされる設定周期と湯張りされない設定周期が生じると、設定周期における単位時間毎の給湯熱負荷のうちの最大値が変化することになる。
従って、設定周期における単位時間毎の給湯熱負荷のうちの最大値についての設定周期毎のバラツキを判別指標として、設定周期毎のエネルギー消費に規則性があるか否かを適切に判別することが可能となる。
単位時間当たりの湯張り用の給湯熱負荷は、単位時間当たりの一般用の給湯熱負荷に比べてかなり大きいので、設定周期毎の生活パターンが変化して、湯張りされる時間帯が変化すると、設定周期のうちで単位時間毎の給湯熱負荷が最大となる時間帯が変化することになる。
従って、設定周期のうちで、単位時間毎の給湯熱負荷が最大となる時間帯についての設定周期毎のバラツキを判別指標として、設定周期毎のエネルギー消費に規則性があるか否かを適切に判別することが可能となる。
設定周期毎の生活パターンが変化すると、それに応じて設定周期の暖房熱負荷総量が変化するものである。
従って、設定周期の暖房熱負荷総量についての設定周期毎のバラツキを判別指標として、設定周期毎のエネルギー消費に規則性があるか否かを適切に判別することが可能となる。
設定周期毎の生活パターンが変化すると、それに応じて設定周期の電力負荷総量が変化するものである。
従って、設定周期の電力負荷総量についての設定周期毎のバラツキを判別指標として、設定周期毎のエネルギー消費に規則性があるか否かを適切に判別することが可能となる。
設定周期毎の生活パターンが変化すると、設定周期の電力負荷総量が大きく変化しない場合でも、単位時間毎の電力負荷が顕著に変化することになり、設定周期における単位時間毎の電力負荷のうちの、熱電併給装置の定格出力電力以下又は最大出力電力以下のものの合計量が顕著に変化することになる。
従って、設定周期における単位時間毎の電力負荷のうちの、熱電併給装置の定格出力電力以下又は最大出力電力以下のものの合計量についての設定周期毎のバラツキを判別指標として、設定周期毎のエネルギー消費に規則性があるか否かを適切に判別することが可能となる。
予測熱負荷と実際の熱負荷との差や、予測電力負荷と実際の電力負荷との差が大きくなると、設定周期について負荷賄い条件運転処理を実行したときの省エネルギー率が予備運転処理を実行したときの省エネルギー率よりも低くなるので、設定周期について負荷賄い条件運転処理を実行したときの省エネルギー率が予備運転処理を実行したときの省エネルギー率よりも低くなる頻度は、設定周期毎のエネルギー消費のバラツキの程度を反映するものである。
従って、設定周期について負荷賄い条件運転処理を実行したときの省エネルギー率が予備運転処理を実行したときの省エネルギー率よりも低くなる頻度を判別指標として、設定周期毎のエネルギー消費に規則性があるか否かを適切に判別することが可能となる。
予測熱負荷と実際の熱負荷との差や、予測電力負荷と実際の電力負荷との差が大きくなると、設定周期について負荷賄い条件運転処理を実行したときのエネルギー効率が予備運転処理を実行したときのエネルギー効率よりも低くなるので、設定周期について負荷賄い条件運転処理を実行したときのエネルギー効率が予備運転処理を実行したときのエネルギー効率よりも低くなる頻度は、設定周期毎のエネルギー消費のバラツキの程度を反映するものである。
従って、設定周期について負荷賄い条件運転処理を実行したときのエネルギー効率が予備運転処理を実行したときのエネルギー効率よりも低くなる頻度を判別指標として、設定周期毎のエネルギー消費に規則性があるか否かを適切に判別することが可能となる。
予測熱負荷と実際の熱負荷との差や、予測電力負荷と実際の電力負荷との差が大きくなると、設定周期について負荷賄い条件運転処理を実行したときのエネルギー削減量が予備運転処理を実行したときのエネルギー削減量よりも小さくなるので、設定周期について負荷賄い条件運転処理を実行したときのエネルギー削減量が予備運転処理を実行したときのエネルギー削減量よりも小さくなる頻度は、設定周期毎のエネルギー消費のバラツキの程度を反映するものである。
従って、設定周期について負荷賄い条件運転処理を実行したときのエネルギー削減量が予備運転処理を実行したときのエネルギー削減量よりも小さくなる頻度を判別指標として、設定周期毎のエネルギー消費に規則性があるか否かを適切に判別することが可能となる。
予測熱負荷と実際の熱負荷との差や、予測電力負荷と実際の電力負荷との差が大きくなると、設定周期について負荷賄い条件運転処理を実行したときの経済性が予備運転処理を実行したときの経済性よりも悪くなるので、設定周期について負荷賄い条件運転処理を実行したときの経済性が予備運転処理を実行したときの経済性よりも悪くなる頻度は、設定周期毎のエネルギー消費のバラツキの程度を反映するものである。
従って、設定周期について負荷賄い条件運転処理を実行したときの経済性が予備運転処理を実行したときの経済性よりも悪くなる頻度を判別指標として、設定周期毎のエネルギー消費に規則性があるか否かを適切に判別することが可能となる。
要するに、設定周期毎のエネルギー消費に規則性があるか否かを適切に判別することを可能とする好適な手段を提供することができる。
第3特徴構成は、
前記運転制御手段が、
前記データ管理処理において、前記熱負荷データとして、給湯熱負荷を管理するように構成されて、
前記過去の時系列的な給湯熱負荷に関する管理データに基づいて、複数の単位時間からなる設定周期の給湯熱負荷総量についての前記設定周期毎のバラツキが小さいときには、前記負荷賄い条件運転処理を実行し、前記バラツキが大きいときには、前記負荷賄い条件運転処理とは別の予備運転処理を実行するように構成されている点を特徴とする。
即ち、運転制御手段は、データ管理処理において、熱負荷データとして、給湯熱負荷を管理し、その過去の時系列的な給湯熱負荷に関する管理データに基づいて、設定周期の給湯熱負荷総量についての設定周期毎のバラツキが小さいときには、負荷賄い条件運転処理を実行し、バラツキが大きいときには、負荷賄い条件運転処理とは別の予備運転処理を実行する。
つまり、先に第2特徴構成に関する説明において記載したように、生活パターンが変化すると、それに応じて設定周期の給湯熱負荷総量が変化するものであるので、設定周期の給湯熱負荷総量についての設定周期毎のバラツキの程度は、設定周期毎のエネルギー消費に規則性があるか否かを反映するものである。
そして、設定周期の給湯熱負荷総量についての設定周期毎のバラツキが大きいときには、予備運転処理が実行されるようにすることにより、設定周期毎のエネルギー消費に規則性が無いときに、的確に予備運転処理が実行されるようにすることが可能となる。
そして、先に第1特徴構成に関する説明において記載したように、設定周期毎のエネルギー消費に規則性がないにも拘らず負荷賄い条件運転処理が実行される場合に生じ得る大きな熱余りを生じさせないように、予備運転処理を行わせることが可能となるのである。
従って、省エネルギー化を向上するように運転することが可能なコージェネレーションシステムを提供することができるようになった。
第4特徴構成は、上記の第1〜第3特徴構成にいずれかに加えて、
前記予備運転処理が、現在要求されている現電力負荷を賄うように前記熱電併給装置を運転する電力負荷追従運転処理である点を特徴とする。
即ち、設定周期毎のエネルギー消費に規則性が無いと判別されると、前記予備運転処理として、現在要求されている現電力負荷を賄うように熱電併給装置を運転する電力負荷追従運転が実行されるので、生活パターンの変化に伴って、予測電力負荷に対して実際の電力負荷が多くなったとしても、負荷賄い条件運転処理が実行される場合に比べて、実際の電力負荷に対して熱電併給装置の出力電力が不足するのを抑制することが可能となり、又、予測電力負荷に対して実際の電力負荷が少なくなったとしても、負荷賄い条件運転処理が実行される場合に比べて、実際の電力負荷に対して熱電併給装置の出力電力が余るのを抑制することが可能となる。
ところで、設定周期毎のエネルギー消費に規則性が無い場合、実際の熱負荷は予測熱負荷に対して大きくずれることになる。
一方、生活パターンの変化に伴う実際の熱負荷の変化は、概ね、生活パターンの変化に伴う実際の電力負荷の変化に応じたものである。例えば、外出した場合、実際の電力負荷が減少し、同様に、実際の熱負荷も減少することになる。又、就寝時間帯がずれた場合、実際の電力負荷が小さくなる時間帯がずれ、同様に、実際の熱負荷が少なくなる時間帯もずれることになる。
そして、設定周期毎のエネルギー消費に規則性が無くて、予測熱負荷に対して実際の熱負荷が大きくずれた場合に、予測熱負荷に対応して設定された負荷賄い用運転条件にて負荷賄い条件運転処理が実行されると、大きな熱余りが生じる虞があるが、電力負荷追従運転処理を実行することにより、電力についての過不足を小さくしながら、大きな熱余りを生じさせないようにすることが可能となる。
従って、設定周期毎のエネルギー消費に規則性が無いときに省エネルギー化を更に促進させるべく実行させるのに好適な予備運転処理の具体例を提供することができるようになった。
第5特徴構成は、上記の第1〜第3特徴構成のいずれかに加えて、
前記予備運転処理が、現在要求されている現電力負荷と仮に設定した前記熱電併給装置の仮発電出力との差から求められる不足電力を買電によって賄ったときの一次エネルギー消費量、及び、前記仮発電出力を前記熱電併給装置にて賄ったときの一次エネルギー消費量の和が最小となるような発電出力にて前記熱電併給装置を運転する発電メリット優先運転処理である点を特徴とする。
即ち、設定周期毎のエネルギー消費に規則性が無いと判別されると、前記予備運転処理として、現在要求されている現電力負荷と仮に設定した熱電併給装置の仮発電出力との差から求められる不足電力を買電によって賄ったときの一次エネルギー消費量、及び、前記仮発電出力を熱電併給装置にて賄ったときの一次エネルギー消費量の和が最小となるような発電出力にて熱電併給装置を運転する発電メリット優先運転処理が実行される。
つまり、設定周期毎のエネルギー消費に規則性が無いときには、現電力負荷を買電により賄うときのエネルギー効率と熱電併給装置により賄うときのエネルギー効率とが併せて考慮されて、エネルギー効率が最も高くなるように、現電力負荷に対する買電量と熱電併給装置の発電出力量との配分比率が求められて、その配分比率の電力を発電するように熱電併給装置が運転されるので、実際の電力負荷に対する熱電併給装置の出力電力の過不足を抑制しながら、電力供給についてのエネルギー効率が最も高くなるように熱電併給装置が運転される。
そして、そのように発電メリット優先運転処理が行われて、実際の電力負荷に対する熱電併給装置の出力電力の過不足を抑制するように熱電併給装置が運転されることにより、設定周期毎のエネルギー消費に規則性がないにも拘らず負荷賄い条件運転処理が実行される場合に生じ得るような大きな熱余りを生じさせないようにすることが可能となる。
従って、設定周期毎のエネルギー消費に規則性が無いときに省エネルギー化を更に促進させるべく実行させるのに好適な予備運転処理の具体例を提供することができるようになった。
第6特徴構成は、
前記運転制御手段が、
前記データ管理処理において、前記熱負荷データとして、給湯熱負荷を管理するように構成されて、
前記過去の時系列的な給湯熱負荷に関する管理データに基づいて、複数の単位時間からなる設定周期の給湯熱負荷総量についての複数の前記設定周期における分布において設定以上の確率で発生する可能性がある範囲での下限値が、運転停止用判断基準値よりも高いか否かを判別する運転判別処理を実行して、前記下限値が前記運転停止用判断基準値よりも高いときには、前記負荷賄い条件運転処理を実行し、前記下限値が前記運転停止用判断基準値以下のときには、前記熱電併給装置を停止させるように構成されている点を特徴とする。
即ち、運転制御手段は、データ管理処理において、熱負荷データとして、給湯熱負荷を管理し、その過去の時系列的な給湯熱負荷に関する管理データに基づいて、設定周期の給湯熱負荷総量についての複数の設定周期における分布において設定以上の確率で発生する可能性がある範囲(以下、設定確率発生範囲と記載する場合がある)での下限値が、運転停止用判断基準値よりも高いか否かを判別する運転判別処理を実行して、設定確率発生範囲の下限値が運転停止用判断基準値よりも高いときには、負荷賄い条件運転処理を実行し、設定確率発生範囲の下限値が運転停止用判断基準値以下のときには、熱電併給装置を停止させる。
つまり、負荷賄い条件運転処理では、予測熱負荷データが小さいときは、その小さい予測熱負荷データを賄うように、熱電併給装置の出力を小さくして運転することになるが、そのように予測熱負荷データを賄うように熱電併給装置を運転する場合、設定周期の給湯熱負荷総量が少なくなるほど熱電併給装置を運転することによる省エネルギー化が低下する。
そして、常時、負荷賄い条件運転処理が実行されるようにすると、比較的熱負荷が小さい状態で、設定周期毎のエネルギー消費に規則性が無くて、予測熱負荷にバラツキが大きい場合には、大きな熱余りが生じるばかりか、省エネルギー化が極めて小さい状態あるいは省エネルギーが達成できない状態で、熱電併給装置が運転される場合が生じ、全体としての省エネルギー化が低下する虞がある。
そこで、上述のように、過去の時系列的な給湯熱負荷に関する管理データに基づいて、設定確率発生範囲の下限値を求めて、その下限値が前記運転停止用判断基準値以下のときには、熱電併給装置を停止させるようにすることにより、大きな熱余りが生じるばかりか、省エネルギー化が極めて小さい状態や省エネルギーが達成できない状態で熱電併給装置が運転されるのを回避して、全体としての省エネルギー化が低下するのを防止することが可能となる。
従って、省エネルギー化を向上するように運転することが可能なコージェネレーションシステムを提供することができるようになった。
第7特徴構成は、上記第1〜第6特徴構成のいずれかに加えて、
前記設定周期として、設定繰り返し期間毎に夫々存在する複数の時間属性の設定周期があり、
前記運転制御手段が、前記データ管理処理において、前記過去の時系列的な熱負荷データ及び前記過去の時系列的な電力負荷データを前記時間属性に関連付けて設定周期毎に管理するように構成されている点を特徴とする。
即ち、運転制御手段は、データ管理処理において、過去の時系列的な熱負荷データ及び過去の時系列的な電力負荷データを時間属性に関連付けて設定周期毎に管理するので、負荷賄い条件運転処理を実行するか予備運転処理を実行するかの判別や、負荷賄い条件運転処理を実行するか熱電併給装置を停止するかの判別を、データ管理処理にて管理している管理データのうちで、運転対象の設定周期の時間属性と同じ時間属性のデータに基づいて行わせるようにすることができる。
つまり、コージェネレーションシステムの設置箇所においては、時間属性毎に生活パターンが変化して、設定周期毎のエネルギー消費の規則性が時間属性毎に変化する場合がある。ちなみに、例えば、設定周期を1日に、時間属性を曜日に、設定繰り返し期間を1週間に夫々設定するものである。
そこで、上述のように、負荷賄い条件運転処理を実行するか予備運転処理を実行するかの判別や、負荷賄い条件運転処理を実行するか熱電併給装置を停止するかの判別を、運転対象の設定周期の時間属性と同じ時間属性のデータに基づいて行わせるようにすることにより、負荷賄い条件運転処理を実行するか予備運転処理を実行するか、あるいは、負荷賄い条件運転処理を実行するか熱電併給装置を停止するかを、時間属性毎のエネルギー消費の規則性の変化に対応して、時間属性単位で行うことが可能となり、省エネルギー化を一層向上することが可能となる。
従って、省エネルギー化を一段と向上するように運転することが可能となった。
第8特徴構成は、上記第1〜第7特徴構成のいずれかに加えて、
前記運転制御手段は、前記時系列的な予測電力負荷データを賄うように前記熱電併給装置を運転することにより、前記時系列的な予測熱負荷データに対して熱が不足する熱不足状態となるか、又は、前記時系列的な予測熱負荷データに対して熱が余る熱余り状態となるかを予測するように構成され、
前記負荷賄い用運転条件が、前記熱不足状態又は前記熱余り状態のいずれも予測しないときは、現在要求されている現電力負荷を賄うように前記熱電併給装置を運転する電力負荷追従運転処理を行い、前記熱不足状態を予測したときは、所定の出力上昇対象時間帯において、現電力負荷よりも大きい出力側に前記熱電併給装置の出力を調整する出力上昇運転を行う、又は、前記熱余り状態を予測したときは、所定の出力下降対象時間帯において、現電力負荷よりも小さい出力側に前記熱電併給装置の出力を調整する出力下降運転を行う条件である点を特徴とする。
即ち、運転制御手段は、時系列的な電力負荷、及び、時系列的な熱負荷を管理しているので、時系列的な電力負荷に対して電力負荷追従運転処理を行うことにより、時系列的な熱負荷に対して熱が不足する熱不足状態が発生するか否か、又は、時系列的な熱負荷に対して熱が余る熱余り状態が発生するか否かを予測することができることになる。
そして、運転制御手段は、時系列的な電力負荷に対して電力負荷追従運転処理を行うことにより時系列的な熱負荷に対して熱が不足する熱不足状態が予測される場合には、所定の出力上昇対象時間帯において出力上昇運転を行うので、電力負荷追従運転処理を行うよりも大きい熱を出力することができることになる。
したがって、出力上昇運転を行うことによって出力された大きい熱にて時系列的な熱負荷を賄うことができることになるので、熱不足状態の発生を抑制することができることになり、貯湯タンク内に湯水が貯湯されていないときに湯水を加熱するための補助加熱ボイラの作動を極力回避することができることとなって、省エネルギー化を促進することができる。
又、運転制御手段は、時系列的な電力負荷に対して電力負荷追従運転処理を行うことにより時系列的な熱負荷に対して熱が余る熱余り状態が予測される場合には、所定の出力下降昇対象時間帯において出力下降運転を行うので、電力負荷追従運転処理を行うよりも小さい熱を出力することができることになる。
したがって、出力下降運転を行うことによって、時系列的な熱負荷に対して余剰に熱を出力することを防止できることになるので、熱余り状態の発生を抑制することができることになるので、貯湯タンクに溜められた熱がただ放熱するだけとなるのを極力回避することができることとなって、省エネルギー化を促進することができる。
要するに、負荷賄い条件運転処理における省エネルギー化を一層促進することができるので、全体として省エネルギー化を一段と向上するように運転することが可能となった。
第9特徴構成は、上記第1〜第7特徴構成のいずれかに加えて、
前記運転制御手段は、前記熱電併給装置を運転したときに前記貯湯タンクに温水として貯えられる予測貯湯熱量、発電所と加熱ボイラを運転したときの予測消費エネルギー量と前記熱電併給装置を運転したときの予測消費エネルギー量との差である予測エネルギー削減量、及び、前記予測貯湯熱量に対する前記予測エネルギー削減量の比率である予測エネルギー削減比率を演算して、その演算した予測エネルギー削減比率に基づいてエネルギー削減比率しきい値を設定し、並びに、運転日の電力負荷データ及び熱負荷データと過去の電力負荷データ及び熱負荷データとに基づいて前記熱電併給装置の最小出力からの増加出力分についての現時点のエネルギー削減比率を演算するように構成され、
前記負荷賄い用運転条件が、前記現エネルギー削減比率が前記エネルギー削減比率しきい値より小さいと、前記熱電併給装置を最小出力で運転し、前記現エネルギー削減比率が前記エネルギー削減比率しきい値以上であると、前記熱電併給装置を前記現エネルギー削減比率となる運転条件で運転する条件である点を特徴とする。
即ち、運転制御手段は、前記熱電併給装置を運転したときに前記貯湯タンクに温水として貯えられる予測貯湯熱量、発電所と加熱ボイラを運転したときの予測消費エネルギー量と前記熱電併給装置を運転したときの予測消費エネルギー量との差である予測エネルギー削減量を演算すると共に、前記予測貯湯熱量に対する前記予測エネルギー削減量の比率である予測エネルギー削減比率を演算して、その演算した予測エネルギー削減比率に基づいてエネルギー削減比率しきい値を設定する。
又、運転制御手段は、運転日の電力負荷データ及び熱負荷データと過去の電力負荷データ及び熱負荷データとに基づいて前記熱電併給装置の最小出力からの増加出力分についての現時点のエネルギー削減比率を演算する。
そして、運転制御手段は、熱電併給装置を運転制御するときには、このエネルギー削減比率しきい値及び現エネルギー削減比率を用いて、現エネルギー削減比率がエネルギー削減比率しきい値よりも小さいと、運転による充分なエネルギー削減が達成されないとして、熱電併給装置を最小出力で運転し、また現エネルギー削減比率がエネルギー削減比率しきい値以上であると、運転によるエネルギー削減が達成されるとして、熱電併給装置をその現エネルギー削減比率となる運転条件で運転する。このようにエネルギー削減比率しきい値を設定し、このしきい値を用いて熱電併給装置を運転制御することによって、省エネルギー化を図ることが可能となる。
従って、負荷賄い条件運転処理における省エネルギー化を一層促進することができるので、全体として省エネルギー化を一段と向上するように運転することが可能となった。
本発明に係るコージェネレーションシステムについて図面に基づいて説明する。
〔第1実施形態〕
このコージェネレーションシステムは、図1及び図2に示すように、熱電併給装置としての燃料電池1と、その燃料電池1にて出力される熱を冷却水にて回収し、その冷却水を利用して、貯湯タンク2への貯湯及び暖房端末3への熱媒供給を行う貯湯手段としての貯湯ユニット4と、燃料電池1及び貯湯ユニット4の運転を制御する運転制御手段としての運転制御部5などから構成されている。
前記燃料電池1は、電力と熱とを出力してその出力を調整可能に構成され、その燃料電池1の出力側には、系統連係用のインバータ6が設けられ、そのインバータ6は、燃料電池1の出力電力を商用系統7から供給される電力と同じ電圧及び同じ周波数にするように構成されている。
前記商用系統7は、例えば、単相3線式100/200Vであり、商業用電力供給ライン8を介して、テレビ、冷蔵庫、洗濯機などの電力負荷装置9に電気的に接続されている。
また、インバータ6は、コージェネ用供給ライン10を介して商業用電力供給ライン8に電気的に接続され、燃料電池1からの発電電力がインバータ6及びコージェネ用供給ライン10を介して電力負荷装置9に供給するように構成されている。
前記商業用電力供給ライン8には、電力負荷装置9の負荷電力を計測する電力負荷計測手段11が設けられ、この電力負荷計測手段11は、商業用電力供給ライン8を通して流れる電流に逆潮流が発生するか否かをも検出するように構成されている。
そして、逆潮流が生じないように、インバータ6により燃料電池1から商業用電力供給ライン8に供給される電力が制御され、発電電力の余剰電力は、その余剰電力を熱に代えて回収する電気ヒータ12に供給されるように構成されている。
前記電気ヒータ12は、複数の電気ヒータから構成され、冷却水循環ポンプ15の作動により冷却水循環路13を通流する燃料電池1の冷却水を加熱するように設けられ、インバータ6の出力側に接続された作動スイッチ14によりON/OFFが切り換えられている。
また、作動スイッチ14は、余剰電力の大きさが大きくなるほど、電気ヒータ12の消費電力が大きくなるように、余剰電力の大きさに応じて電気ヒータ12の消費電力を調整するように構成されている。
前記貯湯ユニット4は、温度成層を形成する状態で湯水を貯湯する貯湯タンク2、湯水循環路16を通して貯湯タンク2内の湯水を循環させる湯水循環ポンプ17、熱源用循環路20を通して熱源用湯水を循環させる熱源用循環ポンプ21、熱媒循環路22を通して熱媒を暖房端末3に循環供給させる熱媒循環ポンプ23、湯水循環路16を通流する湯水を加熱させる貯湯用熱交換器24、熱源用循環路20を通流する熱源用湯水を加熱させる熱源用熱交換器25、熱媒循環路22を通流する熱媒を加熱させる熱媒加熱用熱交換器26、ファン27を作動させた状態でのバーナ28の燃焼により貯湯タンク2内から取り出した湯水及び熱源用循環路20を通流する熱源用湯水を加熱させる補助加熱用熱交換器29などを備えて構成されている。
前記湯水循環路16は、その一部が並列になるように分岐接続され、その接続箇所に三方弁18が設けられており、分岐された一方側の流路には、ラジエター19が設けられている。
そして、三方弁18を切り換えることにより、貯湯タンク2の下部から取り出した湯水がラジエター19を通過するように循環させる状態と、貯湯タンク2の下部から取り出した湯水がラジエター19をバイパスするように循環させる状態とに切り換えるように構成されている。
前記貯湯用熱交換器24においては、燃料電池1から出力される熱を回収した冷却水循環路13の冷却水を通流させることにより、湯水循環路16を通流する湯水を加熱させるように構成されている。
前記熱源用熱交換器25においては、燃料電池1にて出力される熱を回収した冷却水循環路13の冷却水を通流させることにより、熱源用循環路20を通流する熱源用湯水を加熱させるように構成されている。
そして、補助加熱ボイラJが、ファン27、バーナ28、補助加熱用熱交換器29により構成されている。
また、熱源用循環路20には、熱源用湯水の通流を断続させる熱源用断続弁40が設けられている。
前記冷却水循環路13は、貯湯用熱交換器24側と熱源用熱交換器25側とに分岐され、その分岐箇所に、貯湯用熱交換器24側に通流させる冷却水の流量と熱源用熱交換器25側に通流させる冷却水の流量との割合を調整する分流弁30が設けられている。
そして、分流弁30は、冷却水循環路13の冷却水の全量を貯湯用熱交換器24側に通流させたり、冷却水循環路13の冷却水の全量を熱源用熱交換器25側に通流させることもできるように構成されている。
前記熱媒加熱用熱交換器26においては、熱源用熱交換器25や補助加熱用熱交換器29にて加熱された熱源用湯水を通流させることにより、熱媒循環路22を通流する熱媒を加熱させるように構成されている。
前記暖房端末3は、床暖房装置や浴室暖房装置などの暖房端末にて構成されている。
また、貯湯タンク2から取り出した湯水を給湯するときの給湯熱負荷を計測する給湯熱負荷計測手段31が設けられ、暖房端末3での暖房熱負荷を計測する暖房熱負荷計測手段32も設けられている。ちなみに、前記給湯熱負荷は、浴槽に給湯する湯張り用の給湯熱負荷と、浴槽以外の給湯箇所、例えばシャワー、台所、洗面所等に給湯する一般用の給湯熱負荷をあわせたものである。
前記運転制御部5は、燃料電池1の運転中には冷却水循環ポンプ15を作動させる状態で、燃料電池1の運転及び冷却水循環ポンプ15の作動状態を制御するとともに、湯水循環ポンプ17、熱源用循環ポンプ21、熱媒循環ポンプ23の作動状態を制御することによって、貯湯タンク2内に湯水を貯湯する貯湯運転や、暖房端末3に熱媒を供給する熱媒供給運転を行うように構成されている。
ちなみに、給湯するときには、熱源用断続弁40を閉弁した状態で貯湯タンク2から取り出した湯水を給湯するように構成され、貯湯タンク2から取り出した湯水を補助加熱ボイラJにて加熱したり、貯湯タンク2から取り出した湯水に水を混合させて、図外のリモコンにて設定されている給湯設定温度の湯水を給湯するように構成されている。
したがって、貯湯タンク2では、貯湯タンク2の容量の範囲内で、燃料電池1の出力に応じて追加された湯水から、給湯用として取り出された湯水を差し引いた分の湯水が貯湯されていることになる。
まず、運転制御部5による燃料電池1の運転の制御について説明を加える。
運転制御部5は、過去の時系列的な熱負荷データ及び過去の時系列的な電力負荷データを管理するデータ管理処理、及び、その管理データに基づいて求めた時系列的な予測熱負荷データ及び時系列的な予測電力負荷データを賄うように燃料電池1を運転するための負荷賄い用運転条件を設定して、その負荷賄い用運転条件にて燃料電池1を運転する負荷賄い条件運転処理を実行する。
そして、この実施形態では、運転制御部5は、前記データ管理処理において、前記熱負荷データとして、給湯熱負荷を管理するように構成して、過去の時系列的な給湯熱負荷に関する管理データに基づいて、設定周期の給湯熱負荷総量についての複数の設定周期における分布において設定以上の確率で発生する可能性がある範囲(即ち、前記設定確率発生範囲と称する場合がある)での下限値が、運転停止用判断基準値よりも高いか否かを判別する運転判別処理を実行して、設定確率発生範囲の下限値が運転停止用判断基準値よりも高いときには、負荷賄い条件運転処理を実行し、設定確率発生範囲の下限値が運転停止用判断基準値以下のときには、燃料電池1を停止させるようにある。
又、運転制御部5は、過去の時系列的な給湯熱負荷に関する管理データに基づいて、設定周期の給湯熱負荷総量についての設定周期毎のバラツキが小さいときには、負荷賄い条件運転処理を実行し、前記バラツキが大きいときには、前記負荷賄い条件運転処理とは別の予備運転処理を実行するように構成してある。
つまり、この実施形態では、設定確率発生範囲の下限値が運転停止用判断基準値よりも高いときは、無条件で負荷賄い条件運転処理を実行するのではなく、設定周期の給湯熱負荷総量についての設定周期毎のバラツキが小さいとき、具体的には、前記設定確率発生範囲の上限値が予備運転処理用判断基準値よりも小さいときに、負荷賄い条件運転処理を実行するように構成してある。
又、この実施形態では、前記運転制御部5を、前記予備運転処理として、現在要求されている現電力負荷を賄うように前記燃料電池1を運転する電力負荷追従運転処理を実行するように構成してある。
又、運転制御部5は、時系列的な予測電力負荷データを賄うように燃料電池1を運転することにより、時系列的な予測熱負荷データに対して熱が不足する熱不足状態となるか、時系列的な予測熱負荷データに対して熱が余る熱余り状態となるかを予測するように構成してあり、前記負荷賄い用運転条件を、熱不足状態及び熱余り状態のいずれも予測しないときは、通常時の電力負荷追従運転処理を行い、熱不足状態を予測したときは、所定の出力上昇対象時間帯において、現電力負荷よりも大きい出力側に燃料電池1の出力を調整する出力上昇運転を行い、熱余り状態を予測したときは、所定の出力下降対象時間帯において、現電力負荷よりも小さい出力側に燃料電池1の出力を調整する出力下降運転を行う条件に設定してある。
ちなみに、熱不足状態とは、例えば、貯湯タンク2内に湯水が貯湯されておらず、補助加熱ボイラJを作動させる状態や、熱媒供給運転中に燃料電池1から出力される熱だけでは暖房端末3で要求されている暖房熱負荷を賄えない状態である。
また、熱余り状態とは、例えば、貯湯タンク2内に貯湯されている湯水が満杯であり、ラジエター19を作動させる状態や、熱媒供給運転中に燃料電池1から出力される熱が暖房端末3で要求されている暖房熱負荷よりも大きくて、貯湯タンク2内に貯湯されている湯水が満杯であり、ラジエター19を作動させる状態である。
先ず、前記電力負荷追従運転処理について説明を加える。
電力負荷追従運転処理において、最小出力(例えば、250W)から最大出力(例えば、1kW)の範囲内で現電力負荷に応じて燃料電池1の出力を調整するように構成されている。
説明を加えると、運転制御部5は、電力負荷計測手段11の計測値及びインバータ6の出力値に基づいて、現電力負荷を求めて、その現電力負荷よりもα(例えば、100W)だけ小さい出力になるように、燃料電池1の出力を調整するように構成されている。
例えば、図3に示すように、現電力負荷が時間経過に伴って推移すると、現電力負荷よりもα(例えば、100W)だけ小さい出力にて、現電力負荷の推移に応じて燃料電池1の出力を調整するようにしている。
ちなみに、運転制御部5は、現電力負荷の設定時間帯(例えば、5分)の平均値に基づいて、燃料電池1の出力を変更するように構成されている。
次に、過去の時系列的な電力負荷データ及び過去の時系列的な熱負荷データを管理するデータ管理処理について説明を加える。
前記運転制御部5は、例えば、設定周期を1日とし、単位時間を1時間とし、熱負荷を給湯熱負荷と暖房熱負荷として、単位時間当たりの実電力負荷、実給湯熱負荷、及び、実暖房熱負荷の夫々を、電力負荷計測手段11及びインバータ6の出力値、給湯熱負荷計測手段31、及び、暖房熱負荷計測手段32にて計測する。
そして、運転制御部5は、電力負荷計測手段11及びインバータ6の出力値、給湯熱負荷計測手段31、及び、暖房熱負荷計測手段32にて計測された値を設定周期及び単位時間に対応付けて記憶することにより、過去の時系列的な電力負荷データ及び過去の時系列的な熱負荷データを、設定期間(例えば、運転日前の4週間)にわたって、設定周期毎に単位時間毎に対応付けて管理するように構成されている。
そして、前記運転制御部5は、過去の時系列的な電力負荷データ及び過去の時系列的な熱負荷データの管理データ基づいて、設定周期内において単位時間ごとの時系列的な電力負荷及び時系列的な熱負荷を予測して、時系列的な予測熱負荷データ及び時系列的な予測電力負荷データを求めるように構成されている。
例えば、設定周期が1日で、単位時間が1時間である場合を例に挙げて説明を加えると、図4に示すように、1日のうちのどの時間帯にどれだけの電力負荷及び熱負荷があるかを予測するようにしている。
以下では、設定周期を1日として、単位時間を1時間として説明する。
次に、前記負荷賄い条件運転処理を実行するか、前記予備運転処理を実行するかの運転状態を選択するための運転状態選択制御について、説明を加える。ちなみに、この実施形態では、運転状態選択制御においては、負荷賄い条件運転処理を実行する運転状態、及び、予備運転処理を実行する運転状態に、燃料電池1を停止させる運転状態を加えた中から、運転状態を選択するようにしてある。
先ず、運転制御部5は、過去の時系列的な給湯熱負荷データに関する管理データに基づいて、設定期間内における1日の給湯熱負荷総量の平均値M及び標準偏差σを求めて、前記設定確率発生範囲の下限値を(M−3σ)に、上限値を(M+3σ)に夫々設定する。
つまり、前記設定確率発生範囲は、設定確率である約99%の確率で発生する可能性のある範囲である。
そして、運転制御部5は、設定確率発生範囲の下限値(M−3σ)と運転停止用判断基準値Ka(M)とを比較して、設定確率発生範囲の下限値(M−3σ)が運転停止用判断基準値Ka(M)よりも高く、且つ、設定確率発生範囲の上限値(M+3σ)が予備運転処理用判断基準値Kb(M)よりも低いときは、設定周期の給湯熱負荷総量についての設定周期毎のバラツキが小さいと判別して、前記負荷賄い条件運転処理を実行し、設定確率発生範囲の下限値(M−3σ)が運転停止用判断基準値Ka(M)以下のときは、設定周期の給湯熱負荷総量についての設定周期毎のバラツキが給湯熱負荷総量の少ない側において大きいと判別して、燃料電池1を停止させ、設定確率発生範囲の上限値(M+3σ)が予備運転処理用判断基準値Kb(M)以上のときは、設定周期の給湯熱負荷総量についての設定周期毎のバラツキが給湯熱負荷総量の多い側において大きいと判別して、前記予備運転処理として電力負荷追従運転処理を実行する。
ちなみに、前記運転停止用判断基準値Ka(M)及び前記予備運転処理用判断基準値Kb(M)夫々は、設定期間内における1日の給湯熱負荷総量の平均値Mに応じて設定されるものであり、運転制御部5に、運転停止用判断基準値Ka(M)及び予備運転処理用判断基準値Kb(M)夫々を前記平均値Mに対応付けて記憶させてある。以下、それら運転停止用判断基準値Ka(M)及び予備運転処理用判断基準値Kb(M)の設定例の一例について説明する。
省エネルギー率yと給湯熱負荷xとの関係は、下記の式(1)にて示される。
y={(A+x÷η)−(B+Z)}÷(A+x÷η)……………(1)
ここで、
A:予測電力負荷の発電所一次エネルギー換算値
η:従来加熱ボイラの効率(例えば、0.7)
x÷η:予測給湯熱負荷の従来加熱ボイラのエネルギー量
B:燃料電池1の必要エネルギー量+商用系統7からの電力負荷の発電所一次エネルギー換算値
Z:補助加熱ボイラJの必要エネルギー量
そして、燃料電池1にて発生する熱量をCとすると、補助加熱ボイラJの必要エネルギー換算量Zは、予測給湯熱負荷を燃料電池1にて発生する熱量Cにて賄えたときは、Z=0となり、予測給湯熱負荷を燃料電池1にて発生する熱量Cにて賄えなかったときは、Z=x÷η−Cとなる。
従って、
Z=0のときは、
y=1−{B÷(A+x÷η)}
となり、
Z=x÷η−Cのときは、
y=(A−B+C)÷(A+x÷η)
となる。
そして、運転日の予測電力負荷量が決まると、燃料電池1の効率が分かっているので、A、B、Cは定数となる。
図13は、現電力負荷を750Wとして、燃料電池1の出力を750W、500W及び1000Wにて運転した場合の夫々について、省エネルギー率yと給湯熱負荷xとの関係を示したグラフである。ちなみに、図13は、出力電力範囲が500〜1000Wの燃料電池1の場合についての例である。
750Wの現電力負荷に対して750Wを出力するように運転した場合のグラフと、750Wの現電力負荷に対して500Wを出力するように運転した場合のグラフとの交点の給湯熱負荷は16000Wh程度であるので、1日の給湯熱負荷総量が16000Whよりも多いときは、750Wの現電力負荷に対して750Wを出力するように運転した方が省エネルギー率が高くなり、1日の給湯熱負荷総量が16000Whよりも少ないときは、750Wの現電力負荷に対して500Wを出力するように運転した方が省エネルギー率が高くなる。
例えば、運転日の予測給湯熱負荷総量が14000Whのときは、現電力負荷が750Wであっても、その750Wを出力するように運転すると省エネルギー率が低くなるので、750Wの現電力負荷よりも小さい出力で運転するように負荷賄い用運転条件が設定されることになる。
しかしながら、1日の給湯熱負荷総量のバラツキが大きくて、実際の給湯熱負荷が16000Whよりも多くなると、750Wの現電力負荷に対して750Wを出力するように運転する電力負荷追従処理を実行する方が省エネルギー率を高くすることが可能となる。
そこで、例えば、1日の給湯熱負荷総量の平均値Mが14000Whのときは、予備運転処理用判断基準値Kb(M)を16000Whに設定する。
そして、設定周期の給湯熱負荷総量についての設定周期毎のバラツキにおいて、給湯熱負荷総量が多い側でのバラツキが大きくて、設定確率発生範囲の上限値(M+3σ)が予備運転処理用判断基準値Kb(M)である16000Wh以上のときは、予備運転処理としての電力負荷追従運転処理が実行されることになり、省エネルギー化を向上することが可能となる。
又、1日の給湯熱負荷総量が5000Whよりも少ないときは、750Wの現電力負荷に対して500Wを出力するように、現電力負荷よりも出力を小さくして運転しても省エネルギーが達成できないので、前記運転停止用判断基準値Ka(M)を5000Whに設定する。
そして、設定周期の給湯熱負荷総量についての設定周期毎のバラツキにおいて、給湯熱負荷総量が少ない側でのバラツキが大きくて、設定確率発生範囲の下限値(M−3σ)が運転停止用判断基準値Ka(M)以下のときは、燃料電池1が停止されることになり、省エネルギー化を向上することが可能となる。
次に、図5に示すフローチャートに基づいて、燃料電池1の運転を制御する場合の運転制御部5による一連の制御動作について説明する。
先ず、前記設定確率発生範囲の下限値(M−3σ)と運転停止用判断基準値Ka(M)とを比較して(ステップA1)、設定確率発生範囲の下限値(M−3σ)が運転停止用判断基準値Ka(M)以下のときは、燃料電池1を停止させて(ステップA2)、リターンし、設定確率発生範囲の下限値(M−3σ)が運転停止用判断基準値Ka(M)よりも高いときは、設定確率発生範囲の上限値(M+3σ)と予備運転処理用判断基準値Kb(M)とを比較して(ステップA3)、設定確率発生範囲の上限値(M+3σ)が予備運転処理用判断基準値Kb(M)以上のときは、前記予備運転処理として電力負荷追従運転処理を実行して(ステップ13)、リターンし、設定確率発生範囲の上限値(M+3σ)が予備運転処理用判断基準値Kb(M)よりも低いときは、前記負荷賄い条件運転処理を実行する。
以下、その負荷賄い条件運転処理の詳細な制御動作について、図5〜図12に基づいて説明する。
なお、図5〜図7は、本実施形態の処理フローを示す図であり、図8〜図12において、(イ)は、各設定時間帯(i)における貯湯タンク2に貯えられるべき熱量(以下、「予測貯熱量」と呼ぶ。)の演算条件としての各単位時間(i)における燃料電池1の出力F(i)を示す図、及び、(ロ)は、その演算条件下での演算結果である各単位時間(i)における予測貯熱量T(i)を示す図である。なお、図8〜図12において、単位時間(i=0)に相当する貯熱量T(0)は、現時点で貯湯タンク2に貯えられている熱量を示すものである。
図5に示すように、運転制御部5は、各単位時間(i)における燃料電池1の出力F(i)を電力負荷追従運転処理時に設定される出力fとする条件で、各単位時間(i)における予測貯熱量T(i)を求める(ステップ10)。
具体的には、運転制御部5は、上記ステップ10において、まず、各単位時間(i)において予測される電力負荷及び熱負荷等から、各単位時間(i)において貯湯タンク2に追加される熱量(以下、「追加熱量」と呼ぶ。)を求める。この追加熱量は、その単位時間(i)内において、燃料電池1の出力F(i)に応じて出力される熱量と余剰電力に応じて電気ヒータ12から出力される熱との和から熱負荷を差し引いたものとなり、その追加熱量が正の場合には、貯湯タンク2に貯えられる熱量が増加し、その追加熱量が負の場合には、貯湯タンク2に貯えられる熱量が減少することになる。
次に、運転制御手段5は、最早の単位時間(i=1)から順に選択する状態で、各単位時間(i)において、前の単位時間(i−1)が経過したときに貯湯タンク2に貯えられている熱量(最早の単位時間(i=1)においては現在貯湯タンク2に貯えられている熱量)に上記のように求めた追加熱量を加えた熱量を、上記予測貯熱量T(i)として求めるのである。
なお、その予測貯熱量T(i)が、貯湯タンク2に貯えることができる最大貯熱量tmaxを超える場合、即ち、ラジエター19を作動させる必要がある場合には、その単位時間(i)を熱余り状態が予測される単位時間(i=ful)と特定でき、その予測貯熱量T(i)が、貯湯タンク2に貯えるべき最小貯熱量tmin(例えば、0)を下回る場合、即ち、補助加熱ボイラJを作動させる必要がある場合には、その単位時間(i)を熱不足状態が予測される設定時間帯(i=emp)と特定できる。
また、各単位時間(i)において貯湯タンク2に使用可能な状態で有効に貯えられる熱量(以下、「有効貯熱量」と呼ぶ。)T’(i)は、上記予測貯熱量T(i)が貯湯タンク2に貯えることができる最小貯熱量tmin以上且つ最大貯熱量tmax以下の範囲内であれば、予測貯熱量T(i)とされるが、その予測貯熱量T(i)が貯湯タンク2に貯えることができる最大貯熱量tmaxを超える場合には最大貯熱量tmaxとされ、その予測貯熱量が貯湯タンク2に貯えるべき最小貯熱量tminを下回る場合には最小貯熱量tminとされる。
次に、運転制御部5は、上記のようにステップ10で求めた各単位時間(i)における予測貯熱量T(i)を参照して、熱余り状態又は熱不足状態となる単位時間を特定し、最初に熱余り状態となるか否か、さらには、最初に熱不足状態となるか否かを判定する(ステップ11,12)。
そして、先に熱余り状態となる場合には、詳細については後述するが、最早の単位時間(i=1)において出力下降運転を行うか否かを判定するための出力下降運転判定処理(ステップ100)を実行し、先に熱不足状態となる場合には、詳細については後述するが、最早の単位時間(i=1)において出力上昇運転を行うか否かを判定するための出力上昇運転判定処理(ステップ200)を実行し、熱余り状態及び熱不足状態にならない場合には、最早の単位時間(i=1)において通常時の電力負荷追従運転処理を行うことを決定する(ステップ13)。
以下、最早の設定時間帯(i=1)で通常時の電力負荷追従運転処理を行うことを決定する場合について、図8に基づいて説明を加える。
図8(イ)に示すように、各単位時間(i)における燃料電池1の出力F(i)を電力負荷追従運転処理時に設定される出力fとする条件で、各単位時間(i)における予測貯熱量T(i)を求めた結果、図8(ロ)に示すように、各単位時間(i)において予測貯熱量T(i)が、最小貯熱量tmin以上且つ最大貯熱量tmax以下の範囲内となる場合、即ち、熱余り状態及び熱不足状態にならない場合には、最早の単位時間(i=1)において電力負荷追従運転処理を行うように決定されるのである。
なお、上記出力上昇運転判定処理及び上記出力下降運転判定処理を行うことなく、上記図5のステップ10で求めた各単位時間(i)における予測貯熱量T(i)を参照して、先に熱余り状態となる場合には、最早の単位時間(i=1)において出力下降運転を行うことを決定し、先に熱不足状態となる場合には、最早の単位時間(i=1)において出力上昇運転を行うことを決定するように構成しても構わない。
次に、出力下降運転判定処理について、図6に基づいて説明する。
運転制御部5は、出力下降運転判定処理において、先ず、最早の単位時間(i=1)における燃料電池1の出力F(1)を出力下降運転時に設定される出力fminとし、その他の単位時間(i=2〜24)における燃料電池1の出力F(i=2〜24)を電力負荷追従運転処理時に設定される出力fとする条件で、各単位時間(i)における予測貯熱量T(i)を求める(ステップ101)。
そして、このように求めた予測貯熱量T(i)を参照して、最早の単位時間(i=1)において出力下降運転を行った場合に、熱不足状態となるか否かを判定し(ステップ102)、熱不足状態とならない場合には、最早の単位時間(i=1)において出力下降運転を行うことを決定し(ステップ103)、一方、熱不足状態となる場合には、最早の単位時間(i=1)において出力下降運転を行うことを禁止して電力負荷追従運転処理を行うことを決定する(ステップ104)。
以下、出力下降運転判定処理において、最早の単位時間(i=1)において出力下降運転を行うことを禁止して電力負荷追従運転処理を行うことを決定する場合について、図9及び図10に基づいて説明を加える。
図9(イ)に示すように、各単位時間(i)における燃料電池1の出力F(i)を電力負荷追従運転処理時に設定される出力fとする条件で、各単位時間(i)における予測貯熱量T(i)を求めた結果、図9(ロ)に示す単位時間(i=17)の貯熱量T(17)のように、先に熱余り状態となる場合に、出力下降運転判定処理が行われる。
そして、出力下降運転判定処理において、図10(イ)に示すように、最早の単位時間(i=1)における燃料電池1の出力F(i)を出力下降運転時に設定される出力fminとする条件で、各単位時間(i)における予測貯熱量T(i)を求めた結果、図10(ロ)に示す単位時間(i=19,20)の貯熱量T(19),T(20)のように、熱不足状態となる場合には、最早の単位時間(i=1)においては、出力下降運転を行うことを禁止して、電力負荷追従運転処理を行うように決定されるのである。
なお、出力下降運転判定処理のステップ102において、最早の単位時間(i=1)において出力下降運転を行った場合に熱不足状態となる単位時間が、各単位時間(i)において電力負荷追従運転処理を行った場合に熱余り状態となった単位時間(i=ful)の前にあるときのみ、最早の単位時間(i=1)において出力下降運転を行うことを禁止して電力負荷追従運転処理を行うことを決定するように構成しても構わない。
次に、出力上昇運転判定処理について、図7に基づいて説明する。
運転制御部5は、出力上昇運転判定処理において、最早の単位時間(i=1)から電力負荷追従運転処理を行った場合に熱不足状態となった単位時間(i=emp)までの燃料電池1の出力F(1〜emp)を出力上昇運転時に設定される出力fmaxとし、その他の単位時間(i=emp+1〜24)における燃料電池1の出力F(emp+1〜24)を電力負荷追従運転処理時に設定される出力fとする条件で、各単位時間(i)における予測貯熱量T(i)を求める(ステップ201)。
そして、このように求めた予測貯熱量T(i)を参照して、最早の単位時間(i=1)から電力負荷追従運転処理を行った場合に熱不足状態となった単位時間(i=emp)まで出力上昇降運転を行った場合に熱余り状態となる単位時間が、各単位時間(i)において電力負荷追従運転処理を行った場合に熱不足状態となった単位時間(i=emp)の前にあるか否かを判定する(ステップ202)。
そして、単位時間(i=1〜emp)において出力上昇運転を行った場合に熱余り状態となる単位時間が熱不足状態であった単位時間(i=emp)の前にない場合には、最早の単位時間(i=1)において出力上昇運転を行うことを決定し(ステップ203)、一方、単位時間(i=1〜emp)において出力上昇運転を行った場合に熱余り状態となる単位時間が熱不足状態であった単位時間(i=emp)の前にある場合には、最早の単位時間(i=1)において出力上昇運転を行うことを禁止して電力負荷追従運転処理を行うことを決定する(ステップ204)。
以下、出力上昇運転判定処理において、最早の単位時間(i=1)で電力負荷追従運転処理を行うことを決定する場合について、図11及び図12に基づいて説明を加える。
図11(イ)に示すように、各単位時間(i)における燃料電池1の出力F(i)を電力負荷追従運転処理時に設定される出力fとする条件で、各単位時間(i)における予測貯熱量T(i)を求めた結果、図11(ロ)に示す単位時間(i=19,20)の貯熱量T(19),T(20)のように、先に熱不足状態となる場合に、出力上昇運転判定処理が行われる。
そして、出力上昇運転判定処理において、図12(イ)に示すように、最早の単位時間(i=1)から各単位時間(i)で電力負荷追従運転処理を行った場合に熱不足状態となった単位時間(i=19)までの燃料電池1の出力F(1)〜F(19)を出力上昇運転時に設定される出力fmaxとする条件で、各単位時間(i)における予測貯熱量T(i)を求めた結果、図12(ロ)に示す単位時間(i=5)の貯熱量T(5)等のように、単位時間(i=1〜19)において出力上昇運転を行った場合に熱余り状態となる単位時間(i=5)が熱不足状態であった単位時間(i=19)の前にある場合には、最早の単位時間(i=1)においては、出力上昇運転を行うことを禁止して、電力負荷追従運転処理を行うように決定されるのである。
次に、前記運転制御部5による貯湯運転及び熱媒供給運転の動作について説明を加える。
前記貯湯運転は、燃料電池1の運転中で冷却水循環ポンプ15の作動により、貯湯用熱交換器24において、冷却水循環路13を通流する冷却水にて湯水循環路16を通流する湯水を加熱させることができる状態で行われる。
そして、貯湯タンク2の下部から取り出した湯水がラジエター19をバイパスするように循環させる状態に三方弁18を切り換えて、湯水循環ポンプ17を作動させて、貯湯タンク2の下部から湯水を湯水循環路16に取出し、その湯水を貯湯用熱交換器24を通過させて加熱したのち、貯湯タンク2の上部に戻して、貯湯タンク2内に湯水を貯湯するようにしている。
ちなみに、貯湯運転において、貯湯タンク2内に貯湯された湯水が満杯である熱余り状態の場合には、貯湯タンク2の下部から取り出した湯水がラジエター19を通過するように循環させる状態に三方弁18を切り換えて、ラジエター19を作動させ、貯湯タンク2の下部から取り出した湯水をラジエター19にて放熱させたのち、貯湯用熱交換器24を通過させて加熱するように構成されている。
前記熱媒供給運転は、暖房端末3にて熱が要求されていることを図外のリモコンにより指令されると、熱源用断続弁40を開弁させる状態で熱源用循環ポンプ21と熱媒循環ポンプ23とを作動させて、熱源用熱交換器25と補助加熱用熱交換器29との少なくとも一方にて熱源用湯水を加熱させて、その加熱された熱源用湯水を熱媒加熱用熱交換器26を通過する状態で循環させ、熱媒加熱用熱交換器26において熱源用湯水により加熱される熱媒を熱消費端末3に循環供給するようにしている。
熱源用湯水の加熱について説明を加えると、燃料電池1の運転中である場合には、分流弁30にて熱源用熱交換器25側に冷却水が通流するように調整した状態での冷却水循環ポンプ15の作動により、熱源用熱交換器25において熱源用湯水を加熱させるように構成されている。
また、燃料電池1からの冷却水だけでは暖房端末3で要求されている現暖房熱負荷を賄えない場合や、燃料電池1の非運転中の場合には、補助加熱ボイラJを加熱状態で作動させることにより、補助加熱用熱交換器29において熱源用湯水を加熱させるように構成されている。
ちなみに、運転制御部5は、燃料電池1の運転中に、貯湯運転と熱媒供給運転とを同時に行う場合には、熱消費端末3で要求されている現暖房熱負荷に基づいて、分流弁30にて貯湯用熱交換器24側に通流させる冷却水の流量と熱源用熱交換器25側に通流させる冷却水の流量との割合を調整するように構成されている。
〔第2実施形態〕
以下、第2実施形態を説明するが、この第2実施形態は、運転状態選択制御の別実施形態を示すものであるので、主として、その運転状態選択制御について説明を加えて、第1実施形態と同じ構成については、その説明を省略する。
この第2実施形態においても、第1実施形態と同様に、前記運転制御部5は、前記データ管理処理において、前記熱負荷データとして、給湯熱負荷を管理するように構成して、前記運転状態選択制御として、過去の時系列的な給湯熱負荷に関する管理データに基づいて、設定周期の給湯熱負荷総量についての設定周期毎のバラツキが小さいときには、負荷賄い条件運転処理を実行し、前記バラツキが大きいときには、前記負荷賄い条件運転処理とは別の予備運転処理を実行するように構成してあるが、前記バラツキの大小を判別するためのデータの処理方法が第1実施形態と異なる。尚、この第2実施形態においても、第1実施形態と同様に、前記運転制御部5を、前記予備運転処理として前記電力負荷追従運転処理を実行するように構成してある。
即ち、運転制御部5は、過去の時系列的な給湯熱負荷データに関する管理データに基づいて、設定期間内における1日の給湯熱負荷総量の平均値M及び標準偏差σを求めて、前記設定確率発生範囲の下限値を(M−3σ)に、上限値を(M+3σ)に夫々設定する。
又、設定期間内における1日の給湯熱負荷総量の平均値Mに下限許容値設定用係数Taを乗じて、下限許容値M×Taを求め、設定期間内における1日の給湯熱負荷総量の平均値Mに上限許容値設定用係数Tbを乗じて、上限許容値M×Tbを求める。
そして、運転制御部5は、設定確率発生範囲の下限値(M−3σ)が下限許容値M×Taよりも大きく、且つ、設定確率発生範囲の上限値(M+3σ)が上限許容値M×Tbよりも小さいときは、設定周期の給湯熱負荷総量についての設定周期毎のバラツキが小さいと判別して、前記負荷賄い条件運転処理を実行し、設定確率発生範囲の下限値(M−3σ)が下限許容値M×Ta以下のとき、又は、設定確率発生範囲の上限値(M+3σ)が上限許容値M×Tb以上のときは、設定周期の給湯熱負荷総量についての設定周期毎のバラツキが大きいと判別して、前記予備運転処理として電力負荷追従運転処理を実行する。
ちなみに、前記下限許容値設定用係数Ta及び前記上限許容値設定用係数Tbは、省エネルギー化を向上すべく、前記負荷賄い条件運転処理、前記予備運転処理としての前記電力負荷追従運転処理を適切に選択可能なように設定するものであり、固定的に設定してもよいし、あるいは、更新可能なようにしても良い。
下限許容値設定用係数Ta及び上限許容値設定用係数Tを固定的に設定する場合は、例えば、下限許容値設定用係数Taは0.4〜0.7に、上限許容値設定用係数Tbは1.3〜1.6に設定する。
図25は、a邸、b邸の夫々について、設定期間内における単位時間毎の給湯熱負荷の平均値と標準偏差、及び、設定期間内における1日の給湯熱負荷総量の平均値と標準偏差を示した図である。
下限値を(M−3σ)、上限値を(M+3σ)とする設定確率発生範囲は、a邸に比べてb邸の方が狭く、b邸の方が設定周期の給湯熱負荷総量についての設定周期毎のバラツキが小さくて、設定周期毎のエネルギー消費に規則性があることが分かる。
次に、図14に示すフローチャートに基づいて、燃料電池1の運転を制御する場合の運転制御部5による一連の制御動作について説明する。
先ず、前記設定確率発生範囲の下限値(M−3σ)と下限許容値M×Taとを比較して(ステップB1)、設定確率発生範囲の下限値(M−3σ)が下限許容値M×Ta以下のときは、前記予備運転処理として電力負荷追従運転処理を実行して(ステップ13)、リターンし、設定確率発生範囲の下限値(M−3σ)が下限許容値M×Taよりも大きいときは、設定確率発生範囲の上限値(M+3σ)と上限許容値M×Tbとを比較して(ステップB2)、設定確率発生範囲の上限値(M+3σ)が上限許容値M×Tb以上のときは、前記予備運転処理として電力負荷追従運転処理を実行して(ステップ13)、リターンし、設定確率発生範囲の上限値(M+3σ)が上限許容値M×Tbよりも小さいときは、負荷賄い条件運転処理を実行する。
尚、負荷賄い条件運転処理の詳細な制御動作は、上記の第1実施形態と同様であるので、その説明を省略する。
〔第3実施形態〕
以下、第3実施形態を説明するが、この第3実施形態は、運転状態選択制御及び負荷賄い条件運転処理夫々の別実施形態を示すものであるので、主として、それら運転状態選択制御及び負荷賄い条件運転処理について説明を加えて、第1実施形態と同じ構成については、その説明を省略する。
この第3実施形態の運転状態選択制御は、管理データに基づいて、複数の単位時間からなる設定周期毎のエネルギー消費に規則性があるか否かを判別する規則性判別処理を実行して、前記エネルギー消費に規則性があると判別したときは、前記負荷賄い条件運転処理を実行し、前記エネルギー消費に規則性が無いと判別したときは、前記予備運転処理を実行する形態のものであり、前記規則性判別処理を、設定周期における単位時間毎の給湯熱負荷のうちの最大値(以下、単位時間当たり最大給湯熱負荷と称する場合がある)についての前記設定周期毎のバラツキを判別指標として、前記設定周期毎のエネルギー消費に規則性があるか否かを判別するように構成してある。
尚、この第3実施形態においても、第1実施形態と同様に、前記運転制御部5を、前記予備運転処理として前記電力負荷追従運転処理を実行するように構成してある。
説明を加えると、運転制御部5は、前記データ管理処理において、前記熱負荷データとして、給湯熱負荷を管理するように構成してある。
具体的には、運転制御部5は、設定期間(例えば、運転日前の4週間)にわたって、設定周期(1日)毎に、単位時間(1時間)毎の給湯熱負荷を単位時間に対応付けて管理する。
そして、運転制御部5は、規則性判別処理では、各設定周期における単位時間毎の給湯熱負荷のうちから単位時間当たり最大給湯熱負荷を選択して、単位時間当たり最大給湯熱負荷についての設定周期毎のバラツキを判別指標として、前記設定周期毎のエネルギー消費に規則性があるか否かを判別するのである。
具体的に説明すると、設定期間内において、各設定周期の単位時間当たり最大給湯熱負荷を平均して、設定期間内における単位時間当たり最大給湯熱負荷の平均値Mを求めると共に、単位時間当たり最大給湯熱負荷の標準偏差σを求める。
そして、規則性判別用分布範囲の下限値を(M−3σ)に、上限値を(M+3σ)に夫々設定する。
又、設定期間内における単位時間当たり最大給湯熱負荷の平均値Mに下限許容値設定用係数Taを乗じて、下限許容値M×Taを求め、設定期間内における単位時間当たり最大給湯熱負荷の平均値Mに上限許容値設定用係数Tbを乗じて、上限許容値M×Tbを求める。
そして、運転制御部5は、規則性判別用分布範囲の下限値(M−3σ)が下限許容値M×Taよりも大きく、且つ、規則性判別用分布範囲の上限値(M+3σ)が上限許容値M×Tbよりも小さいときは、単位時間当たり最大給湯熱負荷についての設定周期毎のバラツキが小さくて、設定周期毎のエネルギー消費に規則性があると判別して、前記負荷賄い条件運転処理を実行し、規則性判別用分布範囲の下限値(M−3σ)が下限許容値M×Ta以下のとき、又は、規則性判別用分布範囲の上限値(M+3σ)が上限許容値M×Tb以上のときは、単位時間当たり最大給湯熱負荷についての設定周期毎のバラツキが大きくて、設定周期毎のエネルギー消費に規則性がないと判別して、前記予備運転処理として電力負荷追従運転処理を実行する。
ちなみに、前記下限許容値設定用係数Ta及び前記上限許容値設定用係数Tbは、上記の第2実施形態と同様に、固定的に設定してもよいし、あるいは、更新可能なようにしても良い。
又、この第3実施形態においては、運転制御手段としての運転制御部70は、前記燃料電池1を運転したときに前記貯湯タンク2に温水として貯えられる予測貯湯熱量、発電所と加熱ボイラを運転したときの予測消費エネルギー量と燃料電池1を運転したときの予測消費エネルギー量との差である予測エネルギー削減量、及び、前記予測貯湯熱量に対する前記予測エネルギー削減量の比率である予測エネルギー削減比率を演算して、その演算した予測エネルギー削減比率に基づいてエネルギー削減比率しきい値を設定し、並びに、運転日の電力負荷データ及び熱負荷データと過去の電力負荷データ及び熱負荷データとに基づいて燃料電池1の最小出力からの増加出力分についての現時点のエネルギー削減比率を演算するように構成してある。
そして、前記負荷賄い用運転条件を、前記現エネルギー削減比率が前記エネルギー削減比率しきい値より小さいと、燃料電池1を最小出力で運転し、現エネルギー削減比率がエネルギー削減比率しきい値以上であると、燃料電池1を現エネルギー削減比率となる運転条件で運転する条件に設定してある。
前記運転制御部70について説明を加えると、この運転制御部70は、図15及び図16に示すように、作動制御手段72、エネルギー削減比率しきい値演算設定手段74、現エネルギー削減比率演算手段76、タイマ手段78、第1メモリ80及び第2メモリ82を備えている。作動制御手段72は、インバータ6を制御するとともに、作動スイッチ14を切り換え制御し、また後述するようにして燃料電池1、冷却水循環ポンプ15などを作動制御する。この作動制御手段72は、運転切換信号生成手段84と、エネルギー削減比率しきい値と現エネルギー削減比率とを比較するエネルギー削減比率比較手段86とを含んでいる。運転切換信号生成手段84は、後述するように現エネルギー削減比率がエネルギー削減比率しきい値以上になると運転を切り換えるための信号転切換信号を生成し、この運転切換信号に基づいて燃料電池1の運転を切り換える。
また、エネルギー削減比率しきい値演算設定手段74は、燃料電池1の運転状態を切り換える際の基準となるエネルギー削減比率しきい値を設定する。この実施形態においては、エネルギー削減比率しきい値演算設定手段74は、予測電力負荷演算手段90及び予測熱負荷演算手段92を備え、この予測熱負荷演算手段92は予測暖房熱負荷演算手段94及び予測給湯熱負荷演算手段96を含んでいる。予測電力負荷演算手段90は、過去の電力負荷装置9の使用による消費電力を用いて将来の予測電力負荷データを演算する。燃料電池1の熱は暖房と給湯に用いられることに関連し、熱負荷として暖房熱負荷と給湯熱負荷が予測され、予測暖房熱負荷演算手段94は、暖房端末3(例えば、床暖房装置、浴室暖房乾燥機)の使用による過去の暖房熱負荷データを用いて将来の予測暖房熱負荷データを演算し、また予測給湯熱負荷演算手段96は、過去のお湯使用での給湯による給湯熱負荷データを用いて将来の予測給湯熱負荷データを演算する。
図17に示すように、予測電力負荷演算手段90、予測暖房熱負荷演算手段94及び予測給湯熱負荷演算手段96は、現時点(例えば、0時)から将来にわたっての所定の運転スケジュール時間(例えば、12時間)の予測電力負荷データ、予測暖房熱負荷データ及び予測給湯熱負荷データを演算し、それらの負荷データの予測は、この運転スケジュール時間の単位運転時間(前記単位時間に相当する)毎に行われる。この実施形態では、運転スケジュール時間を12時間に、また単位運転時間を1時間に設定し、現時点から12時間先までの電力負荷、暖房熱負荷及び給湯熱負荷を予測し、これら負荷の予測を1時間毎に行っているが、運転スケール時間を例えば8時間などに、また単位運転時間を例えば0.5時間、0.25時間などに設定するようにしてもよい。尚、この実施形態では、以下の説明からも理解されるように、暖房端末3を作動しない、即ち予測暖房熱負荷が発生しない状態について説明するが、暖房端末3を作動させるときのも同様に適用することができる。
エネルギー削減比率しきい値演算設定手段74は、また、予測有効貯湯熱量演算手段104及び予測エネルギー削減比率演算手段106を備えている。予測有効貯湯熱量演算手段104は、燃料電池1を運転したときに発生する予測貯湯熱負荷を演算し、時間の経過に伴う放熱による熱量の放熱ロスを考慮した予測有効貯湯熱量を演算する。このように予測有効貯湯熱量を用いることによって後述する予測エネルギー削減比率を正確に演算することができるが、この演算を簡易化するために予測貯湯熱量(放熱ロスを考慮しないもの)を用いるようにしてもよい。
また、予測エネルギー削減比率演算手段106は、次式(2)を用いて予測エネルギー削減比率を演算する。即ち、予測エネルギー削減比率Pは、
P=〔(発電所と加熱ボイラを運転させたときの予測消費エネルギー量E1)−(
熱電併給装置を運転したときの予測消費エネルギー量E2)〕/特定予測有効
貯湯熱量 ・・・(2)
であり、ここで、予測消費エネルギー量E1,E2は、それぞれ、特定の単位運転時間について考えると、
E1=(特定予測電力負荷/発電所の発電効率)+(特定予測有効貯湯熱量/加熱
ボイラの給湯効率)+(特定予測暖房熱負荷/加熱ボイラの暖房効率)
・・・(3)
E2=(熱電併給装置の特定予測消費エネルギー量)+(特定予測買電量/発電所
の発電効率)+〔(特定予測暖房熱負荷)−(熱電併給装置の排熱のうち暖
房に用いられる熱量)〕/補助加熱ボイラの暖房効率 ・・・(4)となり、燃料電池1を稼働させた場合と稼働させない場合を考えると、稼働させない場合が発電所と加熱ボイラを運転したときとなり、このときの加熱ボイラは補助加熱ボイラJとなる。
この実施形態では、燃料電池1は、負荷の大きさにより、その発電出力がステップ状に変動するように構成されているとともに、常時運転されるように構成されており、このようなことから、予測エネルギー削減比率演算手段106は、次式(5)を用いて燃料電池1の最小出力に対する特定出力の予測エネルギー削減比率を演算する。即ち、この場合における予測エネルギー削減比率Ppは、
Pp=〔(特定出力時の発電所と加熱ボイラを運転したときに対する熱電併給装置
を運転させたときの予測エネルギー削減量)−(最小出力時の発電所と加熱
ボイラを運転させたときに対する熱電併給装置を運転させたときの予測エネ
ルギー削減量)〕/〔(特定出力時の予測有効貯湯熱量)−(最小出力時の
予測有効貯湯熱量)〕 ・・・(5)
となる。
燃料電池1の最大出力が例えば1000Wであるとし、一例として、最大出力の1000W、最大出力の例えば75%出力である750W、最大出力の例えば50%出力である500W、最大出力の例えば25%出力の250Wの4段階に出力電力が変動可能とるように構成されていると、このような場合、発電出力が250Wから500Wに増加するとき、発電出力が250Wから750Wに増加するとき、また発電出力が250Wから1000Wに増加するときの予測エネルギー削減比率が演算され、特定出力が例えば500Wとすると、このときの予測エネルギー削減比率Ppは、
Pp=〔(500W出力時の発電所と加熱ボイラを運転したときに対する熱電併給
装置を運転させたときの予測エネルギー削減量)−(250W出力時の発電
所と加熱ボイラを運転させたときに対する熱電併給装置を運転させたときの
予測エネルギー削減量)〕/〔(500W出力時の予測有効貯湯熱量)−(
250W出力時の予測有効貯湯熱量)〕 ・・・(6)
となる。
エネルギー削減比率しきい値演算設定手段74は、更に、貯湯タンク2に温水として貯えられた貯湯熱量を演算するためのタンク貯湯熱量演算手段108と、予測給湯熱負荷をまかなうに必要とする予測有効必要貯湯熱量を演算するための予測有効必要貯湯熱量演算手段110と、運転スケジュール時間を通して発生する予測給湯熱負荷をピックアップするための予測給湯熱負荷ピックアップ手段112と、予測エネルギー削減比率を選定するための予測エネルギー削減比率選定手段114と、予測有効貯湯熱量を積算するための予測有効貯湯熱量積算演算手段116と、積算した予測有効貯湯熱量と予測有効必要貯湯熱量とを対比判定する積算予測貯湯熱量判定手段118と、燃料電池1の仮運転スケジュールを設定する仮運転スケジュール設定手段120とを含んでいる。
タンク貯湯熱量演算手段108は、貯湯タンク2内の温水の温度と量に基づいてタンク貯湯熱量を演算する。また、予測給湯熱負荷ピックアップ手段112は運転スケジュール時間を通して発生する予測給湯熱負荷を時間の経過順に順次ピックアップし、予測有効必要貯湯熱量演算手段110は、予測給湯熱負荷をまかなうに必要な予測有効必要貯湯熱量を演算する。例えば、図17(c)に示す予測給湯熱負荷のうち第1番目の予測給湯熱負荷(3〜4時の間の予測給湯熱負荷)をピックアップしたときには、予測有効必要貯湯熱量演算手段110は、この予測給湯熱負荷から基準時点(0時)のタンク貯湯熱量を減算する。このとき、タンク貯湯熱量は、予測給湯熱負荷の発生する時点までの間に放熱ロスによりその熱量が減少するので、タンク貯湯熱量として、この放熱ロスを考慮した有効タンク貯湯熱量を用いるのが望ましい。
予測エネルギー削減比率選定手段114は、演算された予測エネルギー削減比率の演算値の大きい順に選定し、予測有効貯湯熱量積算演算手段116は、選定された予測エネルギー削減比率の運転条件による予測有効貯湯熱量を順次積算し、積算予測貯湯熱量判定手段118は、予測有効貯湯熱量積算演算手段116による積算値と予測有効必要貯湯熱量とを対比判定し、この積算値が予測有効必要貯湯熱量よりも小さいときは、予測エネルギー削減比率選定手段114による予測エネルギー削減比率の選定を繰り返し、この積算値が予測有効必要貯湯熱量と等しくなる又はこれを超えると、予測エネルギー削減比率選定手段114による選定を終了する。この実施形態では、燃料電池1が常時運転されることに関連して、予測エネルギー削減比率として、燃料電池1の最小出力に対する特定出力(例えば、1000W、750W、500W)の予測エネルギー削減比率を用いているので、予測有効貯湯熱量積算演算手段116による積算値に燃料電池1の最小出力時の予測有効貯湯熱量を加算し、積算予測貯湯熱量判定手段118はこの加算演算値と予測有効必要貯湯熱量とを対比判定する。そして、仮運転スケジュール設定手段120は、運転スケジュール時間の全予測給湯熱負荷を含むものについて選定された予測エネルギー削減比率の運転状態に基づいて、予測エネルギー削減比率の選定された単位運転時間についてはその予測エネルギー削減比率となる運転状態を、また予測エネルギー削減比率の選定されない単位運転時間については最小出力状態を仮運転スケジュールとして設定する。
この形態では、エネルギー削減比率しきい値演算設定手段74は、仮運転スケジュールに基づいて後述するように、エネルギー削減比率しきい値を設定するために、更に、仮運転予測有効貯湯熱量積算演算手段122、仮運転予測貯湯熱量判定手段124及びしきい値設定手段126を含んでいる。仮運転予測有効貯湯熱量積算演算手段122は、仮運転スケジュールに沿って運転したときに発生する仮運転予測有効貯湯熱量を時間の経過順に順次積算し、仮運転予測貯湯熱量判定手段124は、仮運転予測有効貯湯熱量積算演算手段122による積算値と第1番目の予測給湯熱負荷の予測有効必要貯湯熱量とを対比判定し、この積算値がこの予測有力必要貯湯熱量よりも小さいときには、仮運転予測有効貯湯熱量の積算を繰り返し遂行し、この積算値が上記予測給湯熱負荷と等しい又はこれを超えると、この積算を終了する。そして、しきい値設定手段126は、仮運転予測有効貯湯熱量積算演算手段122により積算した範囲における予測エネルギー削減比率のうち最も小さい値を例えば0時の単位運転時間についてのエネルギー削減比率しきい値として設定し、このエネルギー削減比率しきい値が燃料電池1の例えば0〜1時の運転の制御に用いられる。
更に、運転制御部70の現エネルギー削減比率演算手段76は、予測エネルギー削減比率演算設定手段106と同様にして、現時点のエネルギー削減比率、この形態では燃料電池1の最小出力からの増加出力分についての現エネルギー削減比率を演算する。この形態では、燃料電池1の発電出力が1000W、750W、500W及び250Wの4段階に変動可能に構成されており、このことに関連して、最小出力からの増加出力分として、250Wから500Wに変動したとき、250Wから500Wに変動したとき、また250Wから1000Wに変動したときの現エネルギー削減比率が演算される。
この現エネルギー削減比率の演算は、現負荷データとして現電力負荷データ及び現暖房熱負荷データを用いるとともに、過去負荷データとして過去負荷データを演算した予測給湯熱負荷データを用いて行われ、現電力負荷データ、現暖房熱負荷データ及び予測給湯熱負荷データに基づき、上記式(2)〜(6)を適用して行われる。尚、現エネルギー削減比率を演算する際の上記式の適用は、次の通りとなる。式(2)〜(4)の適用については、現エネルギー削減比率PAは、
PA=〔(発電所と加熱ボイラを運転させたときの現消費エネルギー量EA1)−
(熱電併給装置を運転したときの現消費エネルギー量EA2)〕/特定現有
効貯湯熱量 ・・・(2A)
となり、現消費エネルギー量EA1,EA2は、
EA1=(特定現電力負荷/発電所の発電効率)+(特定現貯湯熱量/加熱ボイラ
の給湯効率)+(特定現暖房熱負荷/加熱ボイラの暖房効率)
・・・(3A)
EA2=(熱電併給装置の特定現消費エネルギー量)+(特定買電量/発電所の発
電効率)+〔(特定現暖房熱負荷)−(熱電併給装置の排熱のうち暖房に
用いられる熱量)〕/補助加熱ボイラの暖房効率 ・・・(4A)となり、最小出力に対する特定出力の現エネルギー削減比率PpAは、
PpA=〔(特定出力時の発電所と加熱ボイラを運転したときに対する熱電併給装
置を運転させたときの現エネルギー削減量)−(最小出力時の発電所と加
熱ボイラを運転させたときに対する熱電併給装置を運転させたときの現エ
ネルギー削減量)〕/〔(特定出力時の現有効貯湯熱量)−(最小出力時
の現有効貯湯熱量)〕 ・・・(5A)
となり、例えば、特定出力が500Wとすると、この現エネルギー削減比率PpAは、
PpA=〔(500W出力時の発電所と加熱ボイラを運転したときに対する熱電併
給装置を運転させたときの現エネルギー削減量)−(250W出力時の発
電所と加熱ボイラを運転させたときに対する熱電併給装置を運転させたと
きの現エネルギー削減量)〕/〔(500W出力時の現有効貯湯熱量)−
(250W出力時の現有効貯湯熱量)〕 ・・・(6A)
となり、燃料電池1を稼働させた場合と稼働させない場合を考えると、稼働させない場合が発電所と加熱ボイラを運転したときとなり、このときの加熱ボイラは補助加熱ボイラJとなる。
この現エネルギー削減比率の演算に際し、現時点の電力負荷データ及び暖房熱負荷データは刻々と変化する故に、例えば、現時点から5〜20分前までの間の電力負荷データ及び暖房熱負荷データを平均したものを現電力負荷データ及び現暖房熱負荷データとして用いるようにするのが好ましい。
この実施形態では、運転制御部70の第1メモリ80には、予測電力負荷データ、予測熱負荷データ(予測暖房熱負荷データ、予測給湯熱負荷データ)、タンク貯湯熱量、予測エネルギー削減量、予測有効貯湯熱量、予測エネルギー削減比率、予測有効必要貯湯熱量、予測有効貯湯熱量積算値、仮運転予測有効貯湯熱量積算値、エネルギー削減比率しきい値、現電力負荷データ、現暖房熱負荷データなどが記憶される。また、その第2メモリ82には、運転スケジュール時間(12時間)、単位運転時間(1時間)、現時点の電力負荷データ及び暖房熱負荷データを平均化する時間、エネルギー削減比率を演算するための各種適用式などが記憶されている。また、タイマ手段78は計時し、計時した時刻がコージェネレーションシステムの制御に用いられる。
次に、図21に示すフローチャートに基づいて、燃料電池1の運転を制御する場合の運転制御部70による一連の制御動作について説明する。
先ず、上述のようにエネルギー消費に規則性があるか否かを判別し(ステップC1)、設定周期毎のエネルギー消費に規則性が無いと判別したときは、フラグiを0に設定し(ステップC2)、前記予備運転処理として電力負荷追従運転処理を実行して(ステップC3)、ステップS8に進み、ステップC1にて設定周期毎のエネルギー消費に規則性があると判別したときは、フラグiを1に設定して(ステップC4)、前記負荷賄い条件運転処理を実行する。
以下、その負荷賄い条件運転処理の詳細な制御動作について、図15〜図24に基づいて説明する。
まず、エネルギー削減比率しきい値演算設定手段74によるエネルギー削減比率しきい値の設定が行われる(ステップS1)(図21参照)。このエネルギー削減比率しきい値の設定は、図22に示すフローチャートに沿って行われる。即ち、予測電力負荷演算手段90は、過去の電力負荷装置9の負荷データに基づいて、運転スケジュール時間(例えば、現時点から先の12時間)の単位運転時間(例えば、1時間)毎の予測電力負荷データを演算し(ステップS1−1)、予測暖房熱負荷演算手段94は、過去の暖房端末3(床暖房装置、浴室暖房乾燥機など)の暖房熱負荷データに基づいて、運転スケジュール時間の単位運転時間毎の予測暖房熱負荷データを演算し(ステップS1−2)(この実施形態では、暖房端末3が運転されず、その予測暖房熱負荷は零(ゼロ)になっている)、また予測給湯熱負荷演算手段96は、過去の給湯データに基づいて、運転スケジュール時間の単位運転時間毎の予測給湯熱負荷データを演算する(ステップS1−3)。予測電力負荷演算手段90による予測電力負荷データ、予測暖房熱負荷演算手段94による予測暖房熱負荷データ及び予測給湯熱負荷演算手段96による予測給湯熱負荷データは、例えば、図17に示すようになる。尚、予測暖房熱負荷演算手段94による予測暖房熱負荷データの演算は、各種暖房端末3の運転状態を予測し、暖房端末3の運転状態を利用して予測暖房熱負荷データを演算するようにしてもよい。
このようにして運転スケジュール時間の各単位運転時間における予測電力負荷データ、予測暖房熱負荷データ及び予測給湯熱負荷データを演算すると、所定の予測給湯熱負荷のピックアップが行われる(ステップS1−4)。予測給湯熱負荷ピックアップ手段112は運転スケジュール時間を通して発生する予測給湯熱負荷を時間の経過順にピックアップし、まず、第1番目(3〜4時)の給湯熱負荷がピックアップされ、このピックアップされた予測給湯熱負荷に対する仮運転スケジュールの設定が行われる(ステップS1−5)。
第1番目の予測給湯熱負荷に対する仮運転スケジュールの設定は、図23に示す通りに行われる。仮運転スケジュールの設定の際には、まず、貯湯タンク2に温水として貯えられているタンク貯湯熱量が演算される(ステップS1−5−1)。タンク貯湯熱量演算手段108は、貯湯タンク2内の温水の量及び温度に基づいてタンク貯湯熱量を演算し(温水の量及び温度を測定するために、例えば、貯湯タンク2に深さ方向に間隔をおいて複数個の温度センサが設けられる)、このタンク貯湯熱量は図18のタンク貯湯熱量の欄に示す通りになり、例えば1000kcalと演算される。
次いで、運転スケジュール時間の開始時点から第1番目の予測給湯熱負荷が発生する前までの時間帯において、各単位運転時間(0〜3時の各時間)について予測有効貯湯熱量の演算が行われる(ステップS1−5−2)。この実施形態では、燃料電池1は250W、500W、750W、1000Wの4段階の発電出力で運転可能に構成されており、従って、予測有効貯湯熱量演算手段104は、各単位運転時間において各発電出力についての予測貯湯熱量を演算し、演算した予測貯湯熱量にその単位運転時間から予測給湯熱負荷が発生する前までの間の時間の放熱ロスを考慮した予測有効貯湯熱量を演算する。予測貯湯熱量は、各単位運転時間の予測電力負荷、予測給湯熱負荷及び予測暖房熱負荷と、その単位運転時間における燃料電池1の発電出力に基づいて演算することができる。また、貯湯タンク2に貯えられた温水は時間の経過とともに放熱ロスが生じ、この放熱ロスは予測給湯熱負荷の発生前までの時間が長くなるほど大きくなるので、放熱ロスを考慮することによって、後述するエネルギー削減比率しきい値をより正確に設定することができる。このように演算された予測有効貯湯熱量は、例えば、図18の予測有効貯湯熱量の欄に示す通りとなる。
次に、運転スケジュール時間の開始時点から第1番目の予測給湯熱負荷が発生する前までの時間帯において、各単位運転時間(0〜3時の各時間)について予測エネルギー削減量の演算が行われ(ステップS1−5−3)、この演算した予測エネルギー削減量に基づいて、予測エネルギー削減比率の演算が行われる(ステップS1−5−4)。この実施形態では、上述したように、燃料電池1は250W、500W、750W、1000Wの4段階の発電出力で運転可能に構成されており、従って、予測エネルギー削減比率演算手段106は、各単位運転時間において各発電出力についての予測エネルギー削減量を演算し、演算された予測エネルギー削減量は、例えば、図18のエネルギー削減量の欄に示す通りとなる。尚、エネルギー削減量Qは、上述した記載から理解されるように、Q=(発電所と補助加熱ボイラを運転させたときの予測消費エネルギー量E1)−(熱電併給装置を運転したときの予測消費エネルギー量E2)となり、各発電出力について演算される。このようにエネルギー削減量を演算した後、予測エネルギー削減比率演算手段106は、更に、上記式(5)を用いて燃料電池1の最小出力(例えば、250W)に対する特定出力(例えば、500W、750W、1000W)の予測エネルギー削減比率を演算し、演算した予測エネルギー削減比率は、例えば、図18の予測エネルギー削減比率の欄に示す通りとなる。
このようにして予測エネルギー削減比率の演算を行った後、省エネルギーの運転スケジュールの設定を行うために、予測エネルギー削減比率のピックアップが行われる(ステップS1−5−5)。即ち、予測エネルギー削減比率選定手段114は、第1番目として予測エネルギー削減比率が最も大きい演算値、この実施形態では「1.40」を選定し、この選定した予測エネルギー削減比率の運転条件によって貯えられる予測有効貯湯熱量の積算が行われる(ステップS1−5−6)。この実施形態では、この予測有効貯湯熱量の積算に際し、予測有効必要貯湯熱量演算手段110が第1番目の予測給湯熱負荷をまかなうに必要な予測有効必要貯湯熱量を演算する。予測有効必要貯湯熱量演算手段110は、運転スケジュール時間の開始時点におけるタンク貯湯熱量(例えば、1000cal)を第1番目の予測給湯熱負荷に対する第1初期値とし、この第1初期値に基づいて第1番目の予測給湯熱負荷が発生する前までの間の放熱ロス(例えば、36kcal)を考慮した有効第1初期値(例えば、964kcal)を演算し、第1番目の予測給湯熱負荷から有効第1初期値を減算して予測有効必要貯湯熱量を演算する。そして、予測有効貯湯熱量積算演算手段116による積算値と予測有効必要貯湯熱量との対比が行われ(ステップS1−5−7)、この対比の際に、燃料電池1が常時運転されることに関連して、少なくとも最小出力による予測有効貯湯熱量が発生するようになる故に、積算予測貯湯熱量積算手段116は、第1番目の予測給湯熱負荷が発生する前までの時間帯における最小出力(250W)の予測有効貯湯熱量、即ち0〜1時の予測有効貯湯熱量として例えば105kcal、1〜2時の予測有効貯湯熱量として例えば107kcal、また2〜3時の予測有効貯湯熱量として例えば108kcalを予め積算し、この積算値に選定された予測エネルギー削減比率に対応して増加する予測有効貯湯熱量(即ち、出力500W時の予測有効貯湯熱量から最小出力250W時の予測有効貯湯熱量を減算した熱量、例えば241kcal)を積算し、この積算値と予測有効必要貯湯熱量との対比判定(具体的には、この積算値に有効第1初期値を加算した値と第1番目の予測給湯熱量負荷との対比判定)が行われる。
積算予測貯湯熱量判定手段118は、第1番目の予測給湯熱負荷をまかなうことができるか、換言すると、予測有効貯湯熱量積算演算手段116の上述した積算値が予測有効必要貯湯熱量と等しい又はこれよりも大きいかを判定し、この積算値が予測有効必要貯湯熱量より小さいとステップS1−5−5に戻り、上述したステップS1−5−5からステップS1−5−7が繰り返し遂行されるが、この積算値が予測有効必要貯湯熱量と等しい又はこれよりも大きくなるとステップS1−5−8に進む。
この実施形態では、予測エネルギー削減比率「1.40」(2〜3時の単位運転時間における発電出力500W)がまず選定され、この選定によって最小出力における予測有効貯湯熱量から増加する予想有効貯湯熱量が、即ち500W時の予測有効貯湯熱量から250W時の予測有効貯湯熱量を減算した241kcalが積算され、これを加えた積算値1525kcal(有効第1初期値+0〜3時の最小出力時の有効貯湯熱量+有効貯湯熱量の増加分)と第1番目の予測給湯熱負荷(2000kcal)とが対比される。この対比判定においては、予測有効貯湯熱量積算演算手段116の積算値が第1番目の予測給湯熱負荷より小さく、従って、ステップS1−5−7からステップS1−5−5に戻り、次に、第2番目に大きい予測エネルギー削減比率の選定が行われる。
予測エネルギー削減比率選定手段114は、第2番目として予測エネルギー削減比率が第2番目に大きい演算値、この実施形態では「1.39」を選定し、この選定した予測エネルギー削減比率の運転条件(1〜2時の単位運転時間における発電出力500W)によって貯えられる予測有効貯湯熱量(500W時の予測有効貯湯熱量から250W時の予測有効貯湯熱量を減算した熱量)の積算が更に行われ(ステップS1−5−6)、この積算値(1525+238)kcalと第1番目の予測給湯熱負荷(2000kcal)とが対比される。この対比判定においても、予測有効貯湯熱量積算演算手段116の積算値が第1番目の予測給湯熱負荷より小さく、従って、ステップS1−5−7からステップS1−5−5に再び戻り、次に、第3番目に大きい予測エネルギー削減比率の選定が行われる。
予測エネルギー削減比率選定手段114は、第3番目として予測エネルギー削減比率が第3番目に大きい演算値、この実施形態では「1.31」を選定し、この選定した予測エネルギー削減比率の運転条件(2〜3時の単位運転時間における発電出力750W)によって貯えられる予測有効貯湯熱量(2〜3時の単位運転時間については500Wが選定されているので、このときには、750W時の予測有効貯湯熱量から500W時の予測有効貯湯熱量を減算した熱量)の積算が更に行われ(ステップS1−5−6)、この積算値(1525+238+314)kcalと第1番目の予測給湯熱負荷(2000kcal)とが対比される。この対比判定において、予測有効貯湯熱量積算演算手段116の積算値が第1番目の予測給湯熱負荷より大きくなり、従って、ステップS1−5−7からステップS1−5−8に進み、第1番目の予測給湯熱負荷対する仮運転スケジュールが設定される。
仮運転スケジュール設定手段120は、予測エネルギー削減比率が選定された単位運転時間についてはその出力状態を、また予測エネルギー削減比率が選定されない単位運転時間については最小出力を第1番目の予測給湯熱負荷に対する仮運転スケジュールとして設定し、この実施形態では、0〜1時の単位運転時間については250Wの運転、1〜2時の単位運転時間については500Wの運転、また2〜3時の単位運転時間については750Wの運転を仮運転スケジュールとして設定される。
図22に戻って、このようにして第1番目の予測給湯熱負荷に対する仮運転スケジュールの設定が行われると、ステップS1−6に進み、所定運転スケジュール時間に他の予測給湯熱負荷が有るか否かが判断され、他の予測給湯熱負荷が有るとステップS1−4に戻るが、他の予測給湯熱負荷がないとステップS1−7に進む。
この実施形態では、第1番目の予測給湯熱負荷(3〜4時の時間帯のもの)の他に、8〜9時の時間帯の予測給湯熱負荷が有るので、ステップS1−6からステップS−4に戻り、運転スケジュール時間における次の予測給湯熱負荷のピックアップが行われる。即ち、予測給湯熱負荷ピックアップ手段112は運転スケジュール時間の経過順に第2番目の予測給湯熱負荷(8〜9時の時間帯のもの)をピックアップし、第1及び第2番目の予測給湯熱負荷を含めた予測給湯熱負荷に対する仮運転スケジュールの設定が行われる(ステップS1−5)。
第1番目及び第2番目の予測給湯熱負荷に対する仮運転スケジュールの設定は、図24に示す通りに行われる。図24において、まず、第2番目の予測貯湯熱負荷に対する初期タンク貯湯熱量が演算され(ステップS1−5−11)、この場合、第1番目の予測給湯熱負荷が例えば2000kcalで、この第1番目の予測給湯熱負荷に対して予測有効貯湯熱量として2077kcalの熱量が貯湯タンク2に貯えられるようになるので、この場合における初期タンク貯湯熱量、即ち第2初期値は、予測有効貯湯熱量の積算値から第1番目の予測給湯熱負荷を減算した値となり、この実施形態では、例えば77kcalとなる。
次いで、運転スケジュール時間の開始時点から第2番目の予測給湯熱負荷が発生する前までの時間帯において、各単位運転時間(0〜8時の各時間)について予測有効貯湯熱量の演算が行われる(ステップS1−5−12)。燃料電池1は250W、500W、750W、1000Wの4段階の発電出力で運転可能に構成されているので、この場合においても、予測有効貯湯熱量演算手段104は、上述したと同様にして各単位運転時間において各発電出力についての予測貯湯熱量を演算し、演算した予測貯湯熱量にその単位運転時間から予測給湯熱負荷が発生する前までの間の時間の放熱ロスを考慮した予測有効貯湯熱量を演算し、このように演算された予測有効貯湯熱量は、例えば、図19の予測有効貯湯熱量の欄に示す通りとなる。
次に、運転スケジュール時間の開始時点から第2番目の予測給湯熱負荷が発生する前までの時間帯において、各単位運転時間(0〜8時の各時間)について予測エネルギー削減量の演算が行われ(ステップS1−5−13)、演算した予測エネルギー削減量に基づいて、予測エネルギー削減比率の演算が行われる(ステップS1−5−14及びステップS1−5−15)。この実施形態では、上述したように、燃料電池1は250W、500W、750W、1000Wの4段階の発電出力で運転可能に構成されているので、予測エネルギー削減比率演算手段106は、各単位運転時間において各発電出力についての予測エネルギー削減量を演算し、演算された予測エネルギー削減量は、例えば、図19のエネルギー削減量の欄に示す通りとなる。そして、このようにエネルギー削減量を演算した後、予測エネルギー削減比率演算手段106は、更に、上記式(5)を用いて予測エネルギー削減比率を演算する。このとき、燃料電池1の発電出力として大きい出力が設定されていない(換言すると、250Wの最小出力が設定されている、又は発電出力が設定されていない)単位運転時間(0〜1時、3〜8時の各単位運転時間)については、燃料電池1の最小出力(例えば、250W)から特定出力(例えば、500W、750W、1000W)に上昇したときの予測エネルギー削減比率が演算され(ステップS1−5−14)、またその発電出力として最小出力より大きい出力(例えば、500W又は750W)が設定されている単位運転時間(1〜3時の各単位運転時間)については、燃料電池1の設定された出力から特定出力に上昇したときの予測エネルギー削減比率が演算され(ステップS1−5−15)、演算した予測エネルギー削減比率は、例えば、図19の予測エネルギー削減比率の欄に示す通りとなる。尚、設定された発電出力として最大出力の1000Wが設定されていると、この出力を超える運転ができないので、その設定の運転条件が維持され、予測エネルギー削減比率が演算されることはない。
このように予測エネルギー削減比率の演算が行われると、そのピックアップが行われる(ステップS1−5−16)。即ち、この場合においても、予測エネルギー削減比率選定手段114は、第1番目として予測エネルギー削減比率が最も大きい演算値、この実施形態では「1.41」(7〜8時における500W運転)を選定し、この選定した予測エネルギー削減比率の運転条件によって貯えられる予測有効貯湯熱量の積算が行われる(ステップS1−5−17)。この実施形態では、この予測有効貯湯熱量の積算に際し、予測有効必要貯湯熱量演算手段110が第2番目の予測給湯熱負荷をまかなうに必要な予測有効必要貯湯熱量を演算する。即ち、予測有効必要貯湯熱量演算手段110は、第1番目の予測給湯熱負荷に対応して貯湯タンク2内の温水を利用した時点で残るタンク貯湯熱量(即ち、予測有効貯湯熱量積算演算手段116による積算値から第1番目の予測給湯熱負荷を減算した演算値であって、この実施形態では、77kcal)を第2番目の予測給湯熱負荷に対する第2初期値とし、この第2初期値に基づいて第2番目の予測給湯熱負荷が発生する前までの間の放熱ロス(例えば、34kcal)を考慮した有効第2初期値(例えば、43kcal)を演算し、第2番目の予測給湯熱負荷(例えば、3000kcal)から有効第2初期値を減算して予測有効必要貯湯熱量を演算する。そして、予測有効貯湯熱量積算演算手段116による積算値と予測有効必要貯湯熱量との対比が行われ(ステップS1−5−18)、この対比の際に、第1番目の予測給湯熱負荷(即ち、0〜3時の時間帯)に対しては上述した仮運転スケジュールが設定されているとともに、残りの時間帯に対しては燃料電池1が少なくとも最小出力で運転される故に、積算予測貯湯熱量積算手段116は、第2番目の予測給湯熱負荷についてその発生する前までの時間帯(3〜8時の時間帯)の各単位運転時間おける最小出力(250W)の予測有効貯湯熱量、即ち3〜4時の予測有効貯湯熱量として例えば103kcal、4〜5時の予測有効貯湯熱量として例えば104kcal、5〜6時の予測有効貯湯熱量として105kcal、6〜7時の予測有効貯湯熱量として例えば107kcal、また7〜8時の予測有効貯湯熱量として例えば108kcalを予め積算し、この積算値に選定された予測エネルギー削減比率に対応して増加する予測有効貯湯熱量(即ち、出力500W時の予測有効貯湯熱量から最小出力250W時の予測有効貯湯熱量を減算した熱量、例えば241kcal)を積算し、この積算値と予測有効必要貯湯熱量との対比判定(具体的には、この積算値に有効第2初期値を加えた値と第2番目の予測給湯熱負荷との対比判定)が行われる。
積算予測貯湯熱量判定手段118は、第2番目の予測給湯熱負荷をまかなうことができるか、換言すると、予測有効貯湯熱量積算演算手段116の上述した積算値が予測有効必要貯湯熱量と等しい又はこれよりも大きいかを判定し、この積算値が予測有効必要貯湯熱量より小さいとステップS1−5−5に戻り、上述したようにして予測エネルギー削減比率の選定が繰り返し遂行されるが、この積算値が予測有効必要貯湯熱量と等しい、又はこれよりも大きくなるとステップS1−5−8に進む。
この実施形態では、予測エネルギー削減比率「1.41」(7〜8時の単位運転時間における発電出力500W)がまず選定され、この選定によって最小出力における予測有効貯湯熱量から増加する予想有効貯湯熱量(即ち、500W時の予測有効貯湯熱量から250W時の予測有効貯湯熱量を減算した241kcal)が積算され、これを加えた積算値811kcal(有効第2初期値+3〜8時の最小出力時の有効貯湯熱量+有効貯湯熱量の増加分)と第2番目の予測給湯熱負荷(3000kcal)とが対比される。この対比判定においては、予測有効貯湯熱量積算演算手段116の積算値が第2番目の予測給湯熱負荷より小さく、従って、ステップS1−5−18からステップS1−5−16に戻り、次に、第2番目に大きい予測エネルギー削減比率の選定が行われる。
予測エネルギー削減比率選定手段114は、第2番目として予測エネルギー削減比率が第2番目に大きい演算値、この実施形態では「1.40」(5〜6時の単位運転時間における500Wの運転)を選定し、この選定した予測エネルギー削減比率の運転条件によって貯えられる増加予測有効貯湯熱量(500W時の予測有効貯湯熱量から250W時の予測有効貯湯熱量を減算した熱量)の積算が更に行われ(ステップS1−5−17)、この積算値(811+235)kcalと第2番目の予測給湯熱負荷(3000kcal)とが対比される。この対比判定においても、予測有効貯湯熱量積算演算手段116の積算値が第2番目の予測給湯熱負荷より小さく、従って、ステップS1−5−18からステップS1−5−16に再び戻り、次に、第3番目に大きい予測エネルギー削減比率の選定が行われる。このようにして予測エネルギー削減比率選定手段114は、予測有効貯湯熱量積算演算手段116の積算値が予測有効必要貯湯熱量と等しい又はこれよりも大きくなるまで、第3番目に大きい演算値として「1.39」(3〜4時の単位運転時間における500W運転)を、第4番目に大きい演算値として「1.38」(4〜5時の単位運転時間における500W運転)を、第6番目に大きい演算値として「1.37」(6〜7時の単位運転時間における500W運転)を、第7番目に大きい演算値として「1.22」(1〜2時の単位運転時間における750W運転)を、第8番目に大きい演算値として「1.18」(1〜2時の単位運転時間における1000W運転)を、第9番目に大きい演算値として「0.95」(7〜8時の単位運転時間における750W運転)、また第10番目に大きい演算値として「0.86」(3〜4時の単位運転時間における750W運転)を選定する。
このように予測エネルギー削減比率を大きい順に選定して予測有効貯湯熱量積算演算手段116の積算値が予測有効必要貯湯熱量と等しい又はこれよりも大きくなると、ステップS1−5−19に進み、仮運転スケジュール設定手段120は、予測エネルギー削減比率が選定された単位運転時間についてはその出力状態を、また予測エネルギー削減比率が選定されない単位運転時間については最小出力、又は設定された仮運転スケジュールの運転状態を第1及び第2番目の予測給湯熱負荷に対する仮運転スケジュールとして設定し、この実施形態では、図20に示すように、0〜1時の単位運転時間については250Wの運転、1〜2時の単位運転時間については1000Wの運転、また2〜3時の単位運転時間については750Wの運転、3〜4時の単位運転時間については500Wの運転などとなり、これらの運転状態が仮運転スケジュールとして設定される。
再び、図22に戻って、このようにして第1及び第2番目の予測給湯熱負荷に対する仮運転スケジュールの設定が行われると、所定運転スケジュール時間において他の予測給湯熱負荷が存在しなくなり、従って、ステップS1−6からステップS1−7に進む。ステップS1−7においては、仮運転スケジュールに沿って仮運転されたときの仮運転予測有効貯湯熱量の積算が行われ、運転スケジュール時間の開始時点におけるタンク貯湯熱量及びその放熱ロスを考慮した第1初期値が用いられるとともに、第1番目の予測給湯熱負荷が発生する前までの時間の放熱ロスを考慮した予測有効貯湯熱量が用いられる。図20を参照して、仮運転予測有効貯湯熱量積算演算手段122は、第1初期値(964kcal)に0〜1時の単位運転時間の250W運転により発生する予測有効貯湯熱量(105kcal)を積算し、仮運転予測貯湯熱量判定手段124は、この積算値が第1番目の予測給湯熱負荷(2000kcal)をまかなうことができるかを判定する。そして、まかなうことができないときには、ステップS1−7に戻り、仮運転予測有効貯湯熱量積算演算手段122は次の単位運転時間(1〜2時の単位運転時間)の1000W運転により発生する予測給湯熱負荷(976kcal)を積算し、この時点でその積算値が2045kcalとなって第1番目の予測給湯熱負荷をまかなうことができるようになる。このようにまかなうことができると、ステップS1−9に進み、しきい値設定手段126は、第1番目の予測給湯熱負荷をまかなうことができる時間帯の範囲において最小の予測エネルギー削減比率「1.18」をエネルギー削減比率しきい値として設定し、運転スケジュール期間の例えば最初の単位運転時間(0〜1時)については、このエネルギー削減比率しきい値を用いて燃料電池1が運転制御される。
図21に戻って、このようにしてエネルギー削減比率しきい値の設定が行われると、次に、現エネルギー削減比率の演算が行われる(ステップS2)。この現エネルギー削減比率の演算は現エネルギー削減比率演算手段76により行われ、上述したように式(5A)を適用し、現電力負荷データ、現暖房熱負荷データ及び予測給湯熱負荷データに基づき、燃料電池1の最小出力からの増加出力分についての現エネルギー削減比率(この形態では、250Wから500Wに、250Wから750Wに、また250Wから1000Wに変動したときの現エネルギー削減比率)の演算が行われる。そして、これら現エネルギー削減比率が設定されたエネルギー削減比率しきい値以上であるかが判断される(ステップS3)。
作動制御手段72のエネルギー削減比率比較手段86が現エネルギー削減比率と設定されたエネルギー削減比率しきい値とを比較し、現エネルギー削減比率のいずれもがこのエネルギー削減比率しきい値より小さいと、ステップS3からステップS4に進み、燃料電池1を最小出力より大きい出力で稼動させても省エネルギー運転が達成されないとし、運転切換信号生成手段84は最小出力運転切換信号を生成し、作動制御手段72は燃料電池1を最小出力である例えば250Wで運転する。
一方、現エネルギー削減比率演算手段76により演算された現エネルギー削減比率がこのエネルギー削減比率しきい値以上になると、ステップS3からステップS5に移り、このしきい値以上の出力状態が複数か否かが判断され、エネルギー削減比率しきい値以上の出力状態が一つであるときには、ステップS5からステップS6に進み、その現エネルギー削減比率の運転状態で燃料電池1が運転される。例えば、250Wから500W(又は750W,1000W)に変動したときの現エネルギー削減比率がエネルギー削減比率しきい値以上であると、運転切換信号生成手段84は中間第1出力運転切換信号(又は中間第2出力運転切換信号、最大出力運転切換信号)を生成し、この運転切換信号に基づいて、作動制御手段72は燃料電池1を中間第1出力である500W(又は中間第2出力である750W、最大出力である1000W)で運転する。
また、エネルギー削減比率しきい値以上の出力状態が複数であるときには、ステップS5からステップS7に進み、エネルギー削減比率しきい値以上の現エネルギー削減比率の運転状態であって、且つそのうちの最大の出力状態で燃料電池1が運転される。例えば、250Wから500Wに変動したとき、また250Wから750Wに変動したときの現エネルギー削減比率がエネルギー削減比率しきい値以上でると、運転切換信号生成手段84はそのうちの最大出力状態の運切換転信号、即ち中間第2出力運転切換信号を生成し、この運転切換信号に基づいて、作動制御手段72は燃料電池1を中間第2出力である750Wで運転する。このようにエネルギー削減比率しきい値以上の最大出力状態を選択することによって、省エネルギーを達成しながらお湯の発生量を多くすることができ、給湯時のお湯不足を少なくすることができる。
エネルギー削減比率しきい値を再設定する時刻になるまではステップS8から、ステップS9に進んでフラグiが1のときは、ステップS2に戻り、現エネルギー削減比率演算手段76による現エネルギー削減比率の演算が行われ(ステップS2)、上述したステップS2からステップS8が繰り返し遂行され、フラグiが0のときは、ステップC1に戻る。そして、エネルギー削減比率しきい値の再設定の時刻になると、ステップS8からステップC1に戻り、上述したステップC1からステップC4及びステップS1からステップS8が繰り返し遂行される。
以下、第4ないし第11の各実施形態を説明するが、各実施形態は、第3実施形態における運転状態選択制御の規則性判別処理の別実施形態を示すものであるので、主として、その規則性判別処理について説明を加えて、第3実施形態と同じ構成については、その説明を省略する。
〔第4実施形態〕
この第4実施形態において、運転制御部5は、前記データ管理処理において、前記熱負荷データとして、給湯熱負荷を管理して、規則性判別処理では、前記設定周期のうちで、単位時間毎の給湯熱負荷が最大となる時間帯(以下、最大給湯熱負荷発生時刻と記載する)についての前記設定周期毎のバラツキを判別指標として、前記設定周期毎のエネルギー消費に規則性があるか否かを判別するように構成してある。
説明を加えると、運転制御部5は、データ管理処理では、設定期間(例えば、運転日前の4週間)にわたって、設定周期(1日)毎に、単位時間(1時間)毎の給湯熱負荷を単位時間に対応付けて管理する。
そして、運転制御部5は、規則性判別処理では、設定周期毎に最大給湯熱負荷発生時刻を求めて、その最大給湯熱負荷発生時刻のバラツキを判別指標として、前記設定周期毎のエネルギー消費に規則性があるか否かを判別するのである。
具体的に説明すると、設定期間内において、各設定周期の最大給湯熱負荷発生時刻を平均して、設定期間内における最大給湯熱負荷発生時刻の平均値Mを求めると共に、最大給湯熱負荷発生時刻の標準偏差σを求める。
そして、第3実施形態と同様に、規則性判別用分布範囲の下限値を(M−3σ)に、上限値を(M+3σ)に夫々設定し、規則性判別用分布範囲の下限値(M−3σ)が下限許容値M×Taよりも大きく、且つ、規則性判別用分布範囲の上限値(M+3σ)が上限許容値M×Tbよりも小さいときは、最大給湯熱負荷発生時刻についての設定周期毎のバラツキが小さくて、設定周期毎のエネルギー消費に規則性があると判別して、前記負荷賄い条件運転処理を実行し、規則性判別用分布範囲の下限値(M−3σ)が下限許容値M×Ta以下のとき、又は、規則性判別用分布範囲の上限値(M+3σ)が上限許容値M×Tb以上のときは、最大給湯熱負荷発生時刻についての設定周期毎のバラツキが大きくて、設定周期毎のエネルギー消費に規則性がないと判別して、前記予備運転処理として電力負荷追従運転処理を実行する。
図26は、a邸、b邸の夫々について、設定期間内における最大給湯熱負荷発生時刻の平均値、及び、標準偏差を示す。
下限値を(M−3σ)、上限値を(M+3σ)とする規則性判別用分布範囲は、a邸に比べてb邸の方が狭く、b邸の方が最大給湯熱負荷発生時刻についての設定周期毎のバラツキが小さくて、設定周期毎のエネルギー消費に規則性があることが分かる。
〔第5実施形態〕
この第5実施形態において、運転制御部5は、前記データ管理処理において、前記熱負荷データとして、暖房熱負荷を管理して、規則性判別処理では、設定周期の暖房熱負荷総量についての設定周期毎のバラツキを判別指標として、前記設定周期毎のエネルギー消費に規則性があるか否かを判別するように構成してある。
説明を加えると、運転制御部5は、データ管理処理では、設定期間(例えば、運転日前の4週間)にわたって、設定周期(1日)の暖房熱負荷総量を設定周期毎に管理する。
規則性判別処理では、運転制御部5は、設定期間内における設定周期毎の暖房熱負荷総量の平均値Mを求めると共に、設定周期毎の暖房熱負荷総量の標準偏差σを求める。
そして、第3実施形態と同様に、規則性判別用分布範囲の下限値を(M−3σ)に、上限値を(M+3σ)に夫々設定し、規則性判別用分布範囲の下限値(M−3σ)が下限許容値M×Taよりも大きく、且つ、規則性判別用分布範囲の上限値(M+3σ)が上限許容値M×Tbよりも小さいときは、設定周期の暖房熱負荷総量についての設定周期毎のバラツキが小さくて、設定周期毎のエネルギー消費に規則性があると判別して、前記負荷賄い条件運転処理を実行し、規則性判別用分布範囲の下限値(M−3σ)が下限許容値M×Ta以下のとき、又は、規則性判別用分布範囲の上限値(M+3σ)が上限許容値M×Tb以上のときは、設定周期の暖房熱負荷総量についての設定周期毎のバラツキが大きくて、設定周期毎のエネルギー消費に規則性がないと判別して、前記予備運転処理として電力負荷追従運転処理を実行する。
図27は、a邸、b邸の夫々について、設定期間内における単位時間毎の暖房熱負荷の平均値と標準偏差、及び、設定期間内における1日の暖房熱負荷総量の平均値と標準偏差を示した図である。
下限値を(M−3σ)、上限値を(M+3σ)とする規則性判別用分布範囲は、a邸に比べてb邸の方が狭く、b邸の方が設定周期の暖房熱負荷総量についての設定周期毎のバラツキが小さくて、設定周期毎のエネルギー消費に規則性があることが分かる。
〔第6実施形態〕
この第6実施形態において、運転制御部5は、規則性判別処理では、設定周期の電力負荷総量についての設定周期毎のばらつきを指標として、設定周期毎の前記エネルギー消費に規則性があるか否かを判別するように構成してある。
説明を加えると、運転制御部5は、データ管理処理では、設定期間(例えば、運転日前の4週間)にわたって、設定周期(1日)の電力負荷総量を設定周期毎に管理する。
運転制御部5は、規則性判別処理では、設定期間内における設定周期毎の電力負荷総量の平均値Mを求めると共に、設定周期の電力負荷総量の標準偏差σを求める。
そして、第3実施形態と同様に、規則性判別用分布範囲の下限値を(M−3σ)に、上限値を(M+3σ)に夫々設定し、規則性判別用分布範囲の下限値(M−3σ)が下限許容値M×Taよりも大きく、且つ、規則性判別用分布範囲の上限値(M+3σ)が上限許容値M×Tbよりも小さいときは、設定周期の電力負荷総量についての設定周期毎のバラツキが小さくて、エネルギー消費に規則性があると判別して、前記負荷賄い条件運転処理を実行し、規則性判別用分布範囲の下限値(M−3σ)が下限許容値M×Ta以下のとき、又は、規則性判別用分布範囲の上限値(M+3σ)が上限許容値M×Tb以上のときは、設定周期の電力負荷総量についての設定周期毎のバラツキが大きくて、エネルギー消費に規則性がないと判別して、前記予備運転処理として電力負荷追従運転処理を実行する。
図28は、a邸、b邸の夫々について、設定期間内における単位時間毎の電力負荷の平均値と標準偏差、及び、設定期間内における1日の電力負荷総量の平均値と標準偏差を示した図である。
下限値を(M−3σ)、上限値を(M+3σ)とする規則性判別用分布範囲は、a邸に比べてb邸の方が狭く、b邸の方が設定周期の電力負荷総量についての設定周期毎のバラツキが小さくて、設定周期毎のエネルギー消費に規則性があることが分かる。
〔第7実施形態〕
この第7実施形態において、規則性判別処理では、設定周期における単位時間毎の電力負荷のうちの、燃料電池1の定格出力電力(例えば、750W)以下のものの合計量(定格出力以下電力負荷総量と記載する場合がある)のバラツキを判別指標として、前記設定周期毎のエネルギー消費に規則性があるか否かを判別するように構成してある。
説明を加えると、運転制御部5は、前記データ管理処理において、設定期間(例えば、運転日前の4週間)にわたって、設定周期(1日)毎に、単位時間(1時間)毎の電力負荷を単位時間に対応付けて管理する。
そして、設定周期(1日)毎に、その設定周期における単位時間(1時間)毎の電力負荷のうちから燃料電池1の定格出力電力以下の電力負荷を抽出して、抽出した電力負荷を合計して、定格出力以下電力負荷総量を求める。
規則性判別処理では、運転制御部5は、設定期間内における設定周期の定格出力以下電力負荷総量の平均値Mを求めると共に、その定格出力以下電力負荷総量の標準偏差σを求める。
そして、第3実施形態と同様に、規則性判別用分布範囲の下限値を(M−3σ)に、上限値を(M+3σ)に夫々設定し、規則性判別用分布範囲の下限値(M−3σ)が下限許容値M×Taよりも大きく、且つ、規則性判別用分布範囲の上限値(M+3σ)が上限許容値M×Tbよりも小さいときは、設定周期の定格出力以下電力負荷総量についての設定周期毎のバラツキが小さくて、設定周期毎のエネルギー消費に規則性があると判別して、前記負荷賄い条件運転処理を実行し、規則性判別用分布範囲の下限値(M−3σ)が下限許容値M×Ta以下のとき、又は、規則性判別用分布範囲の上限値(M+3σ)が上限許容値M×Tb以上のときは、設定周期の定格出力以下電力負荷総量についての設定周期毎のバラツキが大きくて、設定周期毎のエネルギー消費に規則性がないと判別して、前記予備運転処理として電力負荷追従運転処理を実行する。
図29は、a邸、b邸の夫々について、設定期間内における単位時間毎の定格出力以下の電力負荷の平均値と標準偏差、及び、設定期間内における設定周期の定格出力以下電力負荷総量の平均値と標準偏差を示した図である。
下限値を(M−3σ)、上限値を(M+3σ)とする規則性判別用分布範囲は、a邸に比べてb邸の方が狭く、b邸の方が設定周期の定格出力以下電力負荷総量についての設定周期毎のバラツキが小さくて、設定周期毎のエネルギー消費に規則性があることが分かる。
〔第8実施形態〕
この第8実施形態においては、規則性判別処理では、設定周期について前記負荷賄い条件運転処理を実行したときの省エネルギー率が前記予備運転処理としての電力負荷追従運転処理を実行したときの省エネルギー率よりも低くなる頻度を判別指標として、前記設定周期毎のエネルギー消費に規則性があるか否かを判別するように構成してある。尚、省エネルギー率は、上記の式(1)に基づいて求める。
説明を加えると、運転制御部5は、設定周期(1日)の夫々について、負荷賄い条件運転処理を実行したときの省エネルギー率、及び、前記予備運転処理としての電力負荷追従運転処理を実行したときの省エネルギー率を求める。
つまり、ある設定周期において、前記予備運転処理としての電力負荷追従運転処理が実行されたときは、その電力負荷追従運転処理を実行したときの省エネルギー率を求めると共に、負荷賄い条件運転処理が実行されたとして、そのときの省エネルギー率を求める。
又、ある設定周期において、負荷賄い条件運転処理が実行されたときは、その負荷賄い条件運転を実行したときの省エネルギー率を求めると共に、その設定周期の実際の電力負荷が計測されているので、その実電力負荷に基づいて前記予備運転処理としての電力負荷追従運転処理が実行されたとして、電力負荷追従運転処理が実行された場合の省エネルギー率を求める。
そして、設定期間において、設定周期について負荷賄い条件運転処理を実行したときの省エネルギー率が前記予備運転処理としての電力負荷追従運転処理を実行したときの省エネルギー率よりも低くなる頻度を求めて、その求めた頻度が運転状態判別用設定頻度(例えば、50〜60%)よりも低いときは、設定周期毎のエネルギー消費に規則性があると判別して、前記負荷賄い条件運転処理を実行し、前記求めた頻度が運転状態判別用設定頻度以上のときは、設定周期毎のエネルギー消費に規則性がないと判別して、前記予備運転処理として電力負荷追従運転処理を実行する。
〔第9実施形態〕
この第9実施形態においては、規則性判別処理では、設定周期について前記負荷賄い条件運転処理を実行したときのエネルギー効率が前記予備運転処理としての電力負荷追従運転処理を実行したときのエネルギー効率よりも低くなる頻度を判別指標として、前記設定周期毎のエネルギー消費に規則性があるか否かを判別するように構成してある。尚、エネルギー効率は、例えば、下記の式(7)に基づいて求める。
エネルギー効率=(設定周期の実熱負荷総量)/(設定周期の燃料電池1のエネルギー量+設定周期の補助加熱ボイラJのエネルギー量)……………(7)
説明を加えると、運転制御部5は、設定周期(1日)の夫々について、負荷賄い条件運転処理を実行したときのエネルギー効率、及び、前記予備運転処理としての電力負荷追従運転処理を実行したときのエネルギー効率を求める。
つまり、ある設定周期において、前記予備運転処理としての電力負荷追従運転処理が実行されたときは、その電力負荷追従運転処理を実行したときのエネルギー効率を求めると共に、負荷賄い条件運転処理が実行されたとして、そのときのエネルギー効率を求める。
又、ある設定周期において、負荷賄い条件運転処理が実行されたときは、その負荷賄い条件運転を実行したときのエネルギー効率を求めると共に、その設定周期の実際の電力負荷が計測されているので、その実電力負荷に基づいて前記予備運転処理としての電力負荷追従運転処理が実行されたとして、電力負荷追従運転処理が実行された場合のエネルギー効率を求める。
そして、設定期間において、設定周期について負荷賄い条件運転処理を実行したときのエネルギー効率が前記予備運転処理としての電力負荷追従運転処理を実行したときのエネルギー効率よりも低くなる頻度を求めて、その求めた頻度が運転状態判別用設定頻度(例えば、50〜60%)よりも低いときは、設定周期毎のエネルギー消費に規則性があると判別して、前記負荷賄い条件運転処理を実行し、前記求めた頻度が運転状態判別用設定頻度以上のときは、設定周期毎のエネルギー消費に規則性がないと判別して、前記予備運転処理として電力負荷追従運転処理を実行する。
〔第10実施形態〕
この第10実施形態においては、規則性判別処理では、設定周期について前記負荷賄い条件運転処理を実行したときのエネルギー削減量が前記予備運転処理としての電力負荷追従運転処理を実行したときのエネルギー削減量よりも小さくなる頻度を判別指標として、前記設定周期毎のエネルギー消費に規則性があるか否かを判別するように構成してある。尚、エネルギー削減量Rは、例えば、下記の式(8)に基づいて求める。
R=(A+x÷η)−(B+Z)……………(8)
尚、上記式(8)において、A、x、η、B、Zは、上記の式(1)の場合と同様である。
説明を加えると、運転制御部5は、設定周期(1日)の夫々について、負荷賄い条件運転処理を実行したときのエネルギー削減量、及び、前記予備運転処理としての電力負荷追従運転処理を実行したときのエネルギー削減量を求める。
つまり、ある設定周期において、前記予備運転処理としての電力負荷追従運転処理が実行されたときは、その電力負荷追従運転処理を実行したときのエネルギー削減量を求めると共に、負荷賄い条件運転処理が実行されたとして、そのときのエネルギー削減量を求める。
又、ある設定周期において、負荷賄い条件運転処理が実行されたときは、その負荷賄い条件運転を実行したときのエネルギー削減量を求めると共に、その設定周期の実際の電力負荷が計測されているので、その実電力負荷に基づいて前記予備運転処理としての電力負荷追従運転処理が実行されたとして、電力負荷追従運転処理が実行された場合のエネルギー削減量を求める。
そして、設定期間において、設定周期について負荷賄い条件運転処理を実行したときのエネルギー削減量が前記予備運転処理としての電力負荷追従運転処理を実行したときのエネルギー削減量よりも小さくなる頻度を求めて、その求めた頻度が運転状態判別用設定頻度(例えば、50〜60%)よりも低いときは、設定周期毎のエネルギー消費に規則性があると判別して、前記負荷賄い条件運転処理を実行し、前記求めた頻度が運転状態判別用設定頻度以上のときは、設定周期毎のエネルギー消費に規則性がないと判別して、前記予備運転処理として電力負荷追従運転処理を実行する。
〔第11実施形態〕
この第11実施形態においては、規則性判別処理では、設定周期について前記負荷賄い条件運転処理を実行したときの経済性が前記予備運転処理としての電力負荷追従運転処理を実行したときの経済性よりも悪くなる頻度を判別指標として、前記設定周期毎のエネルギー消費に規則性があるか否かを判別するように構成してある。
尚、経済性は、商用系統7からの商用電力の料金と、燃料電池1にて使用したガスの料金と、補助加熱ボイラJにて使用したガスの料金の合計である。
説明を加えると、運転制御部5は、設定周期(1日)の夫々について、負荷賄い条件運転処理を実行したときの経済性、及び、前記予備運転処理としての電力負荷追従運転処理を実行したときの経済性を求める。
つまり、ある設定周期において、前記予備運転処理としての電力負荷追従運転処理が実行されたときは、その電力負荷追従運転処理を実行したときの経済性を求めると共に、負荷賄い条件運転処理が実行されたとして、そのときの経済性を求める。
又、ある設定周期において、負荷賄い条件運転処理が実行されたときは、その負荷賄い条件運転を実行したときの経済性を求めると共に、その設定周期の実際の電力負荷が計測されているので、その実電力負荷に基づいて前記予備運転処理としての電力負荷追従運転処理が実行されたとして、電力負荷追従運転処理が実行された場合の経済性を求める。
そして、設定期間において、設定周期について負荷賄い条件運転処理を実行したときの経済性が前記予備運転処理としての電力負荷追従運転処理を実行したときの経済性よりも悪くなる頻度を求めて、その求めた頻度が運転状態判別用設定頻度(例えば、50〜60%)よりも低いときは、設定周期毎のエネルギー消費に規則性があると判別して、前記負荷賄い条件運転処理を実行し、前記求めた頻度が運転状態判別用設定頻度以上のときは、設定周期毎のエネルギー消費に規則性がないと判別して、前記予備運転処理として電力負荷追従運転処理を実行する。
〔第12実施形態〕
この第12実施形態においては、運転制御部5は、前記データ管理処理では、過去の時系列的な熱負荷データ及び過去の時系列的な電力負荷データを時間属性に関連付けて設定周期毎に管理するように構成してある。
又、運転制御部5は、前記規則性判別処理では、運転対象の設定周期と同じ時間属性の設定周期の給湯熱負荷総量についての設定周期毎のバラツキを判別指標として、前記設定周期毎のエネルギー消費に規則性があるか否かを判別するように構成してある。
以下、設定周期を1日、時間属性を曜日として、説明を加える。
運転制御部5は、データ管理処理では、設定期間(例えば、運転日前の5週間)にわたって、曜日に対応付けた状態で、1日毎の給湯熱負荷総量を管理する。
そして、運転制御部5は、規則性判別処理では、その管理データから、運転日と同曜日の給湯熱負荷総量を抽出して、抽出した給湯熱負荷総量についての設定周期毎のバラツキを判別指標として、前記設定周期毎のエネルギー消費に規則性があるか否かを判別するのである。
具体的に説明すると、設定期間内における運転日と同曜日の給湯熱負荷総量の平均値Mを求めると共に、運転日と同曜日の給湯熱負荷総量の最大値MAX及び最小値MINを求める。
そして、平均値に対する最大値の比MAX/M、及び、平均値に対する最小値の比MIM/Mを求め、平均値に対する最小値の比MIM/Mが下限許容値Gaよりも大きく、且つ、平均値に対する最大値の比MAX/Mが上限許容値Gbよりも小さいときは、運転日と同曜日の給湯熱負荷総量についての設定周期毎のバラツキが小さくて、運転日の曜日のエネルギー消費に規則性があると判別して、前記負荷賄い条件運転処理を実行し、平均値に対する最小値の比MIM/Mが下限許容値Ga以下のとき、又は、平均値に対する最大値の比MAX/Mが上限許容値Gb以上のときは、運転日と同曜日の給湯熱負荷総量についての設定周期毎のバラツキが大きくて、運転日の曜日のエネルギー消費に規則性がないと判別して、前記予備運転処理として電力負荷追従運転処理を実行する。
例えば、図30に示すように、a邸の平均値に対する最大値の比MAX/M、平均値に対する最小値の比MIM/Mは、それぞれ1.51、0.40であり、b邸の平均値に対する最大値の比MAX/M、平均値に対する最小値の比MIM/Mは、それぞれ1.05、0.81である場合、a邸は、運転日と同曜日の給湯熱負荷総量についての設定周期毎のバラツキが大きくて、運転日の曜日のエネルギー消費に規則性がないとし、b邸は、運転日と同曜日の給湯熱負荷総量についての設定周期毎のバラツキが小さくて、運転日の曜日のエネルギー消費に規則性があるとする。
そして、例えば、下限許容値Ga、上限許容値Gbを、それぞれ0.6、1.3に設定すると、エネルギー消費に規則性があるか否かを適切に判別することが可能となる。
〔第13実施形態〕
この第13実施形態においては、運転制御部5は、前記データ管理処理では、過去の時系列的な熱負荷データ及び過去の時系列的な電力負荷データを時間属性に関連付けて設定周期毎に管理するように構成してある。
又、運転制御部5は、前記規則性判別処理では、運転対象の設定周期と同じ時間属性の設定周期のうちで、単位時間毎の給湯熱負荷が最大となる時間帯(即ち、最大給湯熱負荷発生時刻)についての設定周期毎のバラツキを判別指標として、前記設定周期毎のエネルギー消費に規則性があるか否かを判別するように構成してある。
以下、設定周期を1日、時間属性を曜日として、説明を加える。
運転制御部5は、データ管理処理では、設定期間(例えば、運転日前の5週間)にわたって、曜日に対応付けた状態で、1日毎に、単位時間(1時間)毎の給湯熱負荷を単位時間に対応付けて管理する。
そして、運転制御部5は、規則性判別処理では、その管理データから、運転日と同曜日の最大給湯熱負荷発生時刻を抽出して、抽出した最大給湯熱負荷発生時刻についての設定周期毎のバラツキを判別指標として、前記設定周期毎のエネルギー消費に規則性があるか否かを判別するのである。
具体的に説明すると、設定期間内における運転日と同曜日の最大給湯熱負荷発生時刻の平均値Mを求めると共に、運転日と同曜日の最大給湯熱負荷発生時刻の最大値MAX及び最小値MINを求める。
そして、最大値と平均値との差(MAX−M)、及び、平均値と最小値との差(M−MIN)を求め、最大値と平均値との差(MAX−M)、及び、平均値と最小値との差(M−MIN)のいずれもが許容値Hよりも小さいときは、運転日と同曜日の最大給湯熱負荷発生時刻についての設定周期毎のバラツキが小さくて、運転日の曜日のエネルギー消費に規則性があると判別して、前記負荷賄い条件運転処理を実行し、最大値と平均値との差(MAX−M)、及び、平均値と最小値との差(M−MIN)の少なくとも一方が許容値H以上のときは、運転日と同曜日の最大給湯熱負荷発生時刻についての設定周期毎のバラツキが大きくて、運転日の曜日のエネルギー消費に規則性がないと判別して、前記予備運転処理として電力負荷追従運転処理を実行する。
例えば、図31に示すように、a邸の最大値と平均値との差(MAX−M)、平均値と最小値との差(M−MIN)は、それぞれ6.2、5.8であり、b邸の最大値と平均値との差(MAX−M)、平均値と最小値との差(M−MIN)は、それぞれ0.6、0.4である場合、a邸は、運転日と同曜日の最大給湯熱負荷発生時刻についての設定周期毎のバラツキが大きくて、運転日の曜日のエネルギー消費に規則性がないとし、b邸は、運転日と同曜日の最大給湯熱負荷発生時刻についての設定周期毎のバラツキが小さくて、運転日の曜日のエネルギー消費に規則性があるとする。
そして、例えば、許容値Hを1.0に設定すると、エネルギー消費に規則性があるか否かを適切に判別することが可能となる。
〔第14実施形態〕
この第14実施形態は、上記の第1ないし第13の各実施形態における予備運転処理の別実施形態を示すものであるので、主として予備運転処理について説明を加えて、上記の第1ないし第13の各実施形態と同じ構成については、その説明を省略する。
即ち、この第14実施形態においては、前記運転制御部5を、前記予備運転処理として、現在要求されている現電力負荷と仮に設定した前記燃料電池1の仮発電出力との差から求められる不足電力を前記商用系統7からの買電によって賄ったときの一次エネルギー消費量、及び、前記仮発電出力を前記燃料電池1にて賄ったときの一次エネルギー消費量の和が最小となるような最適発電出力にて前記燃料電池1を運転する発電メリット優先運転処理を実行するように構成してある。
その発電メリット優先運転処理について説明を加える。
例えば、電力負荷装置9の負荷電力がLkWであり、燃料電池1の発電出力がDkWであり、その発電出力:DkWのときの燃料電池1の発電効率がe(D)であり、商用系統7に電力を供給する発電所の発電効率がepであるとすると、上記最適発電出力は、下記式(9)のF(D)が最小となる発電出力:Dのことである。
F(D)=[Max(L−D、0)/ep+D/e(D)]……………(9)
つまり、上記式(9)の第1項は、不足電力:(L−D)を買電で賄うときの一次エネルギ消費量を表し、第2項は、燃料電池1を発電出力:Dにて運転させたときの一次エネルギ消費量を表している。燃料電池1は発電出力に応じて発電効率:e(D)が変化するので、燃料電池1の発電出力が変化すると、F(D)の値も変化する。従って、F(D)の値が最小となる発電出力:Dで燃料電池1を運転させれば、実際の電力負荷に対する燃料電池1の出力電力の過不足を抑制しながら、電力供給についてのエネルギー効率を最も高くするように燃料電池1を運転することが可能となる。
そして、設定タイミングで定期的に上記F(D)が最小となる最適発電出力:Dを導出し、その発電出力:Dで燃料電池1を運転させればよい。
上記の第1実施形態において、前記予備運転処理として、前記電力負荷追従運転処理に代えて前記発電メリット優先運転処理を実行するように構成した場合のフローチャートを、図32に示す。
つまり、前記設定確率発生範囲の下限値(M−3σ)と運転停止用判断基準値Ka(M)とを比較して(ステップA1)、設定確率発生範囲の下限値(M−3σ)が運転停止用判断基準値Ka(M)よりも高いときは、設定確率発生範囲の上限値(M+3σ)と予備運転処理用判断基準値Kb(M)とを比較して(ステップA3)、設定確率発生範囲の上限値(M+3σ)が予備運転処理用判断基準値Kb(M)以上のときは、前記予備運転処理として発電メリット優先運転処理を実行して(ステップ300)、リターンし、設定確率発生範囲の上限値(M+3σ)が予備運転処理用判断基準値Kb(M)よりも低いときは、前記負荷賄い条件運転処理を実行することになる。
又、上記の第2実施形態において、前記予備運転処理として、前記電力負荷追従運転処理に代えて前記発電メリット優先運転処理を実行するように構成した場合のフローチャートを、図33に示す。
つまり、前記設定確率発生範囲の下限値(M−3σ)と下限許容値M×Taとを比較して(ステップB1)、設定確率発生範囲の下限値(M−3σ)が下限許容値M×Ta以下のときは、前記予備運転処理として発電メリット優先運転処理を実行して(ステップ300)、リターンし、設定確率発生範囲の下限値(M−3σ)が下限許容値M×Taよりも大きいときは、設定確率発生範囲の上限値(M+3σ)と上限許容値M×Tbとを比較して(ステップB2)、設定確率発生範囲の上限値(M+3σ)が上限許容値M×Tb以上のときは、前記予備運転処理として発電メリット優先運転処理を実行して(ステップ300)、リターンし、設定確率発生範囲の上限値(M+3σ)が上限許容値M×Tbよりも小さいときは、負荷賄い条件運転処理を実行することになる。
〔別実施形態〕
次に別実施形態を説明する。
(イ) 図34に示すように、上記の第2実施形態において、運転状態選択制御を、第3実施形態と同様の運転状態選択制御、即ち、複数の単位時間からなる設定周期毎のエネルギー消費に規則性があるか否かを判別して、設定周期毎のエネルギー消費に規則性があると判別したときは、前記負荷賄い条件運転処理を実行し、設定周期毎のエネルギー消費に規則性が無いと判別したときは、予備運転処理を実行する形態のものに変更しても良い。
即ち、ステップD1において、設定周期毎のエネルギー消費に規則性があるか否かを判別し、エネルギー消費に規則性が無いと判別したときは、予備運転処理として例えば電力負荷追従運転処理を実行して(ステップ13)、リターンし、エネルギー消費に規則性があると判別したときは、負荷賄い条件運転処理を実行する。
又、図34に示す別実施形態において、運転状態選択制御における前記規則性判別処理は、第3実施形態の規則性判別処理以外に、第4ないし第11実施形態のいずれかの規則性判別処理を適用することが可能である。
(ロ) 上記の第1実施形態において、図5に示すフローチャートにおけるステップA3を省略して、前記設定確率発生範囲の下限値が前記運転停止用判断基準値よりも大きいときは、無条件に負荷賄い条件運転処理を実行するように構成しても良い。
(ハ) 上記の第2実施形態において、設定確率発生範囲の下限値(M−3σ)が下限許容値M×Ta以下のときは、予備運転処理としての電力負荷追従運転処理を実行するように構成したが、設定確率発生範囲の下限値(M−3σ)が下限許容値M×Ta以下のときは、燃料電池1を停止させるように構成しても良い。
この場合、下限許容値M×Taが運転停止用判断基準値に相当し、設定周期の給湯熱負荷総量についての複数の設定周期における分布において設定以上の確率で発生する可能性がある範囲、即ち、設定確率発生範囲の下限値が、運転停止用判断基準値よりも高いときには、前記負荷賄い条件運転処理を実行し、前記下限値が運転停止用判断基準値以下のときには、燃料電池1を停止させるように構成されることになる。
(ニ) 上記の第3実施形態において、運転状態選択制御を、設定周期の給湯熱負荷総量についての複数の設定周期における分布において設定以上の確率で発生する可能性がある範囲、即ち、設定確率発生範囲の下限値が、運転停止用判断基準値よりも高いときには、負荷賄い条件運転処理を実行し、下限値が運転停止用判断基準値以下のときには、燃料電池1を停止させる形態に変更しても良い。
(ホ) 上記の第1ないし第7の各実施形態において、過去の時系列的な熱負荷データ及び過去の時系列的な電力負荷データを時間属性(例えば、曜日)に関連付けて設定周期(例えば、1日)毎に管理するように構成して、運転状態選択制御においては、管理データのうち、運転日と同曜日のデータを用いるように構成しても良い。
(ヘ) 上記の第7実施形態において、設定周期毎のエネルギー消費に規則性があるか否かを判別するための判別指標として、設定周期における単位時間毎の電力負荷のうちの、燃料電池1の定格出力電力以下のものの合計量のバラツキを適用したが、設定周期における単位時間毎の電力負荷のうちの、燃料電池1の最大出力電力(例えば1kW))以下のものの合計量のバラツキを適用しても良い。
(ト) 上記の第1及び第2の各実施形態において、設定周期の給湯熱負荷総量についての複数の設定周期における分布において設定以上の確率で発生する可能性がある範囲、即ち、前記設定確率発生範囲は、変更設定可能であり、例えば、下限値を(M−2σ)、上限値を(M+2σ)とする範囲に設定しても良い。この場合、設定確率発生範囲は、約95%の確率で発生する可能性のある範囲である。
又、上記の第3ないし第7の各実施形態において、規則性判別用分布範囲は、変更設定可能であり、例えば、下限値を(M−2σ)、上限値を(M+2σ)とする範囲に設定しても良い。
(チ) 上記の第3ないし第13の各実施形態において、規則性判別処理では、前記設定周期の給湯熱負荷総量についての前記設定周期毎のバラツキ、前記設定周期における単位時間毎の給湯熱負荷のうちの最大値についての前記設定周期毎のバラツキ、前記設定周期のうちで、単位時間毎の給湯熱負荷が最大となる時間帯についての前記設定周期毎のバラツキ、前記設定周期の暖房熱負荷総量についての前記設定周期毎のバラツキ、前記設定周期の電力負荷総量についての前記設定周期毎のバラツキ、前記設定周期における単位時間毎の電力負荷のうちの、前記熱電併給装置の定格出力電力以下又は最大出力電力以下のものの合計量についての前記設定周期毎のバラツキ、前記設定周期について前記負荷賄い条件運転処理を実行したときの省エネルギー率が前記予備運転処理を実行したときの省エネルギー率よりも低くなる頻度、前記設定周期について前記負荷賄い条件運転処理を実行したときのエネルギー効率が前記予備運転処理を実行したときのエネルギー効率よりも低くなる頻度、前記設定周期について前記負荷賄い条件運転処理を実行したときのエネルギー削減量が前記予備運転処理を実行したときのエネルギー削減量よりも小さくなる頻度、及び、前記設定周期について前記負荷賄い条件運転処理を実行したときの経済性が前記予備運転処理を実行したときの経済性よりも悪くなる頻度のうちのいずれか一つを判別指標とする場合について例示したが、いずれか二つ以上を判別指標とするように構成しても良い。
(リ) 上記の第1実施形態、第2実施形態、及び、図34に示す別実施形態の各実施形態においては、運転制御部5を、前記熱不足状態及び前記熱余り状態の両方を予測するように構成する場合について例示したが、いずれか一方のみを予測するように構成しても良い。
そして、熱不足状態を予測するように構成する場合は、前記負荷賄い用運転条件を、熱不足状態を予測しないときは、電力負荷追従運転処理を行い、熱不足状態を予測したときは、所定の出力上昇対象時間帯において、現電力負荷よりも大きい出力側に燃料電池1の出力を調整する出力上昇運転を行う条件に設定する。この場合、図5、図14及び図34の夫々において、ステップ11,100を省略することになる。
又、熱余り状態を予測するように構成する場合は、前記負荷賄い用運転条件を、熱余り状態を予測しないときは、電力負荷追従運転処理を行い、熱余り状態を予測したときは、所定の出力下降対象時間帯において、現電力負荷よりも小さい出力側に燃料電池1の出力を調整する出力下降運転を行う条件に設定する。この場合、図5、図14及び図34の夫々において、ステップ12,200を省略することになる。
(ヌ) 前記給湯熱負荷として、湯張り用の給湯熱負荷と一般用の給湯熱負荷とを各別に管理して、運転状態選択制御において給湯熱負荷データを用いる場合、湯張り用の給湯熱負荷と一般用の給湯熱負荷とのいずれか一方を用いるように構成しても良い。
(ル) 単位時間、設定周期及び設定期間夫々の設定例は、上記の実施形態において示した例に限定されるものではない。例えば、単位時間を30分、2時間等に設定することができる。又、設定周期は、12時間、2日間、1週間等に設定することができる。又、設定期間は、1週間、2週間、3週間、2ヶ月間、3ヶ月間等に設定することができる。
(ヲ) 時間属性の具体例としては、曜日に限定されるものではなく、例えば、平日と休日等を用いることができる。
(ワ) 前記予備運転処理の具体例としては、上記の各実施形態において例示した電力負荷追従運転処理及び発電メリット優先運転処理に限定されるものでない。
例えば、燃料電池1の発電出力をその定格出力よりも低い予備運転用設定出力(例えば、定格出力の25%)に維持する一定出力運転を連続して行う運転処理、あるいは、その一定出力運転を断続的に行う運転処理を採用することができる。
(カ) 熱電併給装置として、上記の実施形態では燃料電池1を適用したが、これ以外に、例えば、ガスエンジンにより発電機を駆動するように構成したもの等、種々のものを適用することができる。
第1実施形態にかかるコージェネレーションシステムの概略構成図 第1実施形態にかかるコージェネレーションシステムの制御ブロック図 電力負荷追従運転処理を説明する図 予測電力負荷データ及び予測熱負荷データを示す図 第1実施形態にかかる制御動作のフローチャートを示す図 第1実施形態にかかる制御動作のフローチャートを示す図 第1実施形態にかかる制御動作のフローチャートを示す図 予測貯熱量の演算条件(イ)と演算結果(ロ)を示す図 予測貯熱量の演算条件(イ)と演算結果(ロ)を示す図 予測貯熱量の演算条件(イ)と演算結果(ロ)を示す図 予測貯熱量の演算条件(イ)と演算結果(ロ)を示す図 予測貯熱量の演算条件(イ)と演算結果(ロ)を示す図 省エネルギー率yと給湯熱負荷xとの関係を示す図 第2実施形態にかかる制御動作のフローチャートを示す図 第3実施形態にかかるコージェネレーションシステムの制御ブロック図 第3実施形態にかかるコージェネレーションシステムの制御ブロック図 予測電力負荷データ、予測暖房熱負荷データ及び予測給湯熱負荷データを示す図 第1番目の予測給湯熱負荷についての予測有効貯湯熱量、予測エネルギー削減比率などを説明するための図 第2番目の予測給湯熱負荷についての予測有効貯湯熱量、予測エネルギー削減比率などを説明するための図 仮運転スケジュールに沿って仮運転させたときの仮運転予測有効貯湯熱量、仮運転エネルギー削減比率などを説明するための図 第3実施形態にかかる制御動作のフローチャートを示す図 第3実施形態にかかる制御動作のフローチャートを示す図 第3実施形態にかかる制御動作のフローチャートを示す図 第3実施形態にかかる制御動作のフローチャートを示す図 設定周期の給湯熱負荷総量についての設定周期毎のバラツキを説明する図 最大給湯熱負荷発生時刻についての設定周期毎のバラツキを説明する図 設定周期の暖房熱負荷総量についての設定周期毎のバラツキを説明する図 設定周期の電力負荷総量についての設定周期毎のバラツキを説明する図 設定周期の定格出力以下電力負荷総量についての設定周期毎のバラツキを説明する図 曜日別の給湯熱負荷総量についての設定周期毎のバラツキを説明する図 曜日別の最大給湯熱負荷発生時刻についての設定周期毎のバラツキを説明する図 第14実施形態にかかる制御動作のフローチャートを示す図 第14実施形態にかかる制御動作のフローチャートを示す図 別実施形態にかかる制御動作のフローチャートを示す図
符号の説明
1 熱電併給装置
2 貯湯タンク
4 貯湯手段
5 運転制御手段

Claims (9)

  1. 電力と熱を発生する熱電併給装置と、その熱電併給装置にて発生する熱にて貯湯タンクに貯湯する貯湯手段と、運転を制御する運転制御手段とが設けられ、
    その運転制御手段が、過去の時系列的な熱負荷データ及び過去の時系列的な電力負荷データを管理するデータ管理処理、及び、その管理データに基づいて求めた時系列的な予測熱負荷データ及び時系列的な予測電力負荷データを賄うように前記熱電併給装置を運転するための負荷賄い用運転条件を設定して、その負荷賄い用運転条件にて前記熱電併給装置を運転する負荷賄い条件運転処理を実行するように構成されたコージェネレーションシステムであって、
    前記運転制御手段が、前記過去の時系列的な熱負荷データ又は前記過去の時系列的な電力負荷データに関する管理データに基づいて、複数の単位時間からなる設定周期毎のエネルギー消費に規則性があるか否かを判別する規則性判別処理を実行して、前記エネルギー消費に規則性があると判別したときは、前記負荷賄い条件運転処理を実行し、前記エネルギー消費に規則性が無いと判別したときは、前記負荷賄い条件運転処理とは別の予備運転処理を実行するように構成されているコージェネレーションシステム。
  2. 前記運転制御手段が、
    前記データ管理処理において、前記熱負荷データとして、給湯熱負荷又は暖房熱負荷を管理するように構成されて、
    前記規則性判別処理において、前記設定周期の給湯熱負荷総量についての前記設定周期毎のバラツキ、前記設定周期における単位時間毎の給湯熱負荷のうちの最大値についての前記設定周期毎のバラツキ、前記設定周期のうちで、単位時間毎の給湯熱負荷が最大となる時間帯についての前記設定周期毎のバラツキ、前記設定周期の暖房熱負荷総量についての前記設定周期毎のバラツキ、前記設定周期の電力負荷総量についての前記設定周期毎のバラツキ、前記設定周期における単位時間毎の電力負荷のうちの、前記熱電併給装置の定格出力電力以下又は最大出力電力以下のものの合計量についての前記設定周期毎のバラツキ、前記設定周期について前記負荷賄い条件運転処理を実行したときの省エネルギー率が前記予備運転処理を実行したときの省エネルギー率よりも低くなる頻度、前記設定周期について前記負荷賄い条件運転処理を実行したときのエネルギー効率が前記予備運転処理を実行したときのエネルギー効率よりも低くなる頻度、前記設定周期について前記負荷賄い条件運転処理を実行したときのエネルギー削減量が前記予備運転処理を実行したときのエネルギー削減量よりも小さくなる頻度、又は、前記設定周期について前記負荷賄い条件運転処理を実行したときの経済性が前記予備運転処理を実行したときの経済性よりも悪くなる頻度を判別指標として、前記設定周期毎のエネルギー消費に規則性があるか否かを判別するように構成されている請求項1記載のコージェネレーションシステム。
  3. 電力と熱を発生する熱電併給装置と、その熱電併給装置にて発生する熱にて貯湯タンクに貯湯する貯湯手段と、運転を制御する運転制御手段とが設けられ、
    その運転制御手段が、過去の時系列的な熱負荷データ及び過去の時系列的な電力負荷データを管理するデータ管理処理、及び、その管理データに基づいて求めた時系列的な予測熱負荷データ及び時系列的な予測電力負荷データを賄うように前記熱電併給装置を運転するための負荷賄い用運転条件を設定して、その負荷賄い用運転条件にて前記熱電併給装置を運転する負荷賄い条件運転処理を実行するように構成されたコージェネレーションシステムであって、
    前記運転制御手段が、
    前記データ管理処理において、前記熱負荷データとして、給湯熱負荷を管理するように構成されて、
    前記過去の時系列的な給湯熱負荷に関する管理データに基づいて、複数の単位時間からなる設定周期の給湯熱負荷総量についての前記設定周期毎のバラツキが小さいときには、前記負荷賄い条件運転処理を実行し、前記バラツキが大きいときには、前記負荷賄い条件運転処理とは別の予備運転処理を実行するように構成されているコージェネレーションシステム。
  4. 前記予備運転処理が、現在要求されている現電力負荷を賄うように前記熱電併給装置を運転する電力負荷追従運転処理である請求項1〜3のいずれか1項に記載のコージェネレーションシステム。
  5. 前記予備運転処理が、現在要求されている現電力負荷と仮に設定した前記熱電併給装置の仮発電出力との差から求められる不足電力を買電によって賄ったときの一次エネルギー消費量、及び、前記仮発電出力を前記熱電併給装置にて賄ったときの一次エネルギー消費量の和が最小となるような発電出力にて前記熱電併給装置を運転する発電メリット優先運転処理である請求項1〜3のいずれか1項に記載のコージェネレーションシステム。
  6. 電力と熱を発生する熱電併給装置と、その熱電併給装置にて発生する熱にて貯湯タンクに貯湯する貯湯手段と、運転を制御する運転制御手段とが設けられ、
    その運転制御手段が、過去の時系列的な熱負荷データ及び過去の時系列的な電力負荷データを管理するデータ管理処理、及び、その管理データに基づいて求めた時系列的な予測熱負荷データ及び時系列的な予測電力負荷データを賄うように前記熱電併給装置を運転するための負荷賄い用運転条件を設定して、その負荷賄い用運転条件にて前記熱電併給装置を運転する負荷賄い条件運転処理を実行するように構成されたコージェネレーションシステムであって、
    前記運転制御手段が、
    前記データ管理処理において、前記熱負荷データとして、給湯熱負荷を管理するように構成されて、
    前記過去の時系列的な給湯熱負荷に関する管理データに基づいて、複数の単位時間からなる設定周期の給湯熱負荷総量についての複数の前記設定周期における分布において設定以上の確率で発生する可能性がある範囲での下限値が、運転停止用判断基準値よりも高いか否かを判別する運転判別処理を実行して、前記下限値が前記運転停止用判断基準値よりも高いときには、前記負荷賄い条件運転処理を実行し、前記下限値が前記運転停止用判断基準値以下のときには、前記熱電併給装置を停止させるように構成されているコージェネレーションシステム。
  7. 前記設定周期として、設定繰り返し期間毎に夫々存在する複数の時間属性の設定周期があり、
    前記運転制御手段が、前記データ管理処理において、前記過去の時系列的な熱負荷データ及び前記過去の時系列的な電力負荷データを前記時間属性に関連付けて設定周期毎に管理するように構成されている請求項1〜6のいずれか1項に記載のコージェネレーションシステム。
  8. 前記運転制御手段は、前記時系列的な予測電力負荷データを賄うように前記熱電併給装置を運転することにより、前記時系列的な予測熱負荷データに対して熱が不足する熱不足状態となるか、又は、前記時系列的な予測熱負荷データに対して熱が余る熱余り状態となるかを予測するように構成され、
    前記負荷賄い用運転条件が、前記熱不足状態又は前記熱余り状態のいずれも予測しないときは、現在要求されている現電力負荷を賄うように前記熱電併給装置を運転する電力負荷追従運転処理を行い、前記熱不足状態を予測したときは、所定の出力上昇対象時間帯において、現電力負荷よりも大きい出力側に前記熱電併給装置の出力を調整する出力上昇運転を行う、又は、前記熱余り状態を予測したときは、所定の出力下降対象時間帯において、現電力負荷よりも小さい出力側に前記熱電併給装置の出力を調整する出力下降運転を行う条件である請求項1〜7のいずれか1項に記載のコージェネレーションシステム。
  9. 前記運転制御手段は、前記熱電併給装置を運転したときに前記貯湯タンクに温水として貯えられる予測貯湯熱量、発電所と加熱ボイラを運転したときの予測消費エネルギー量と前記熱電併給装置を運転したときの予測消費エネルギー量との差である予測エネルギー削減量、及び、前記予測貯湯熱量に対する前記予測エネルギー削減量の比率である予測エネルギー削減比率を演算して、その演算した予測エネルギー削減比率に基づいてエネルギー削減比率しきい値を設定し、並びに、運転日の電力負荷データ及び熱負荷データと過去の電力負荷データ及び熱負荷データとに基づいて前記熱電併給装置の最小出力からの増加出力分についての現時点のエネルギー削減比率を演算するように構成され、
    前記負荷賄い用運転条件が、前記現エネルギー削減比率が前記エネルギー削減比率しきい値より小さいと、前記熱電併給装置を最小出力で運転し、前記現エネルギー削減比率が前記エネルギー削減比率しきい値以上であると、前記熱電併給装置を前記現エネルギー削減比率となる運転条件で運転する条件である請求項1〜7のいずれか1項に記載のコージェネレーションシステム。
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