JP2011163709A - コージェネレーションシステム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】運転制御手段5が、運転周期の開始時点において、その運転周期内のうちで時系列的な予測負荷電力及び時系列的な予測負荷熱量に基づいて求められる運転メリットが高くなる時間帯を運転時間帯として設定し、その運転時間帯の開始時点で熱電併給装置1の運転を開始して運転中は実負荷電力に基づいて熱電併給装置1の出力電力を調整し、停止条件が満たされると熱電併給装置1の運転を停止するように構成され、その運転制御手段5が、次の運転周期の開始時点よりも設定時間前の時点に達することにより次の運転周期の開始時点に近い次運転周期接近時点に達した以降に、停止条件が満たされた場合は、次の運転周期の開始時点まで熱電併給装置1の運転を継続するように構成されている。
【選択図】図1
Description
そして、運転時間帯の開始時点で熱電併給装置の運転が開始されて、運転中は実負荷電力に基づいて熱電併給装置の出力電力が調整され、停止条件が満たされると熱電併給装置の運転が停止されるように構成されていた(例えば、特許文献1参照。)。
停止条件としては、例えば、時系列的な予測負荷電力及び時系列的な予測負荷熱量に基づいて求められる運転メリットが高くなるように設定された運転時間帯の終了時点に達する条件、あるいは、実負荷電力に基づいて出力電力を調整する形態で熱電併給装置を運転することにより発生した熱量が、時系列的な予測負荷電力に基づいて出力電力を調整する形態で熱電併給装置を運転時間帯の間運転すると仮定したときに発生すると予測される熱量に達する条件等に設定される。
又、熱電併給装置の起動時には、熱電併給装置を発電可能な状態にするために、エネルギを余分に消費することになり、省エネルギ性を向上する上でも改善の余地があった。
その特徴構成は、前記運転制御手段が、次の運転周期の開始時点よりも設定時間前の時点に達することにより次の運転周期の開始時点に近い次運転周期接近時点に達した以降に、前記停止条件が満たされた場合は、次の運転周期の開始時点まで前記熱電併給装置の運転を継続するように構成されている点にある。
ちなみに、運転周期が例えば1日に設定される場合、前記設定時間は例えば3時間よりも短い時間に設定される。
そして、停止条件として、実負荷電力に基づいて出力電力を調整する形態で熱電併給装置を運転することにより発生した熱量が、時系列的な予測負荷電力に基づいて出力電力を調整する形態で熱電併給装置を運転時間帯の間運転すると仮定したときに発生すると予測される熱量に達する条件に設定される場合に、実負荷電力が予測負荷電力よりも小さくなると、停止条件が満たされるのが運転時間帯の終了時点よりも遅くなって、次の運転周期の開始時点に近付くことになる場合がある。
又、停止条件として、運転時間帯の終了時点に達する条件に設定される場合、終了時点が次の運転周期に近くなるような時間帯に運転時間帯が設定されると、停止条件が満たされるのが次の運転周期の開始時点に近付くことになる。
又、熱電併給装置の運転を次の運転周期の開始時点まで継続した場合に、次の運転周期の運転時間帯が次の運転周期の開始時点から始まる時間帯に設定されると、時系列に並ぶ2回の運転周期にまたがって熱電併給装置を継続して運転することができるので、熱電併給装置の起動及び停止回数が低減されることになる。
従って、耐久性及び省エネルギ性を向上するように運転し得るコージェネレーションシステムを提供することができるようになった。
前記運転時間帯として、時系列に並ぶ複数の運転周期から構成される運転条件設定対象期間の最初の運転周期内の時間帯において前記熱電併給装置を運転すると仮定したときに、前記最初の運転周期の時系列的な予測負荷電力及び時系列的な予測負荷熱量に基づいて求められる運転メリットが高くなる時間帯と、前記最初の運転周期の時系列的な予測負荷電力及び時系列的な予測負荷熱量並びに前記運転条件設定対象期間を構成する複数の運転周期のうちの前記最初の運転周期に後続する運転周期の時系列的な予測負荷熱量に基づいて求められる運転メリットが高くなる時間帯とのうちで、より運転メリットが高い時間帯を設定するように構成され、且つ、
前記最初の運転周期の開始時点における前記貯湯槽の貯湯熱量で前記最初の運転周期の時系列的な予測負荷熱量を賄える程度を示す熱負荷賄い率が設定値以下のときは、設定した運転時間帯の開始時点で前記熱電併給装置の運転を開始し、前記熱負荷賄い率が前記設定値よりも大きいときは、前記最初の運転周期の間、前記熱電併給装置の運転を停止させるように構成されている点にある。
その運転時間帯は、時系列に並ぶ複数の運転周期から構成される運転条件設定対象期間の最初の運転周期内の時間帯において熱電併給装置を運転すると仮定したときに、最初の運転周期の時系列的な予測負荷電力及び時系列的な予測負荷熱量に基づいて求められる運転メリットが高くなる時間帯と、最初の運転周期の時系列的な予測負荷電力及び時系列的な予測負荷熱量並びに運転条件設定対象期間を構成する複数の運転周期のうちの最初の運転周期に後続する運転周期の時系列的な予測負荷熱量に基づいて求められる運転メリットが高くなる時間帯とのうちで、より運転メリットが高い時間帯に設定される。
そして、運転周期の開始時点において、熱負荷賄い率が設定値以下のときは、その運転周期の開始時点で設定された運転時間帯の開始時点で熱電併給装置の運転が開始され、熱負荷賄い率が設定値よりも大きいときは、運転条件設定対象期間の最初の運転周期の間、熱電併給装置の運転が停止される。
そして、そのように貯湯槽に貯えられた熱量が直前の運転周期において比較的多く消費されて、運転周期の開始時点での熱負荷賄い率が設定値以下になると、その運転周期の開始時点で設定された運転時間帯の開始時点で熱電併給装置の運転が開始されることになる。
一方、直前の運転周期での貯湯槽の貯湯熱量の消費量が少なくて、運転周期の開始時点での熱負荷賄い率が設定値よりも大きくなると、その運転周期の間は熱電併給装置の運転が停止されることになるので、その運転周期の間は、その運転周期よりも前の運転周期での熱電併給装置の運転により貯湯槽に貯えられた熱量が消費されることになる。
しかも、熱電併給装置が運転されているときに、次運転周期接近時点に達した以降に停止条件が満たされた場合は、次の運転周期の開始時点まで熱電併給装置の運転が継続されることになるので、熱電併給装置が運転されない運転周期の負荷熱量を貯湯熱量にて賄える程度をより一層大きくすることができる。
従って、耐久性及び省エネルギ性をより一層向上するように熱電併給装置を運転することができるようになった。
その特徴構成は、前記運転制御手段が、次の運転周期の開始時点よりも設定時間前の時点に達することにより次の運転周期の開始時点に近い次運転周期接近時点に達した以降に、前記停止条件が満たされた場合は、前記次運転周期接近時点から次の運転周期の終了時点までの間において、前記次運転周期接近時点が運転の開始時点となる条件で、前記次運転周期接近時点から次の運転周期の終了時点までの間の時系列的な予測負荷電力及び時系列的な予測負荷熱量に基づいて求められる運転メリットが高くなる時間帯を運転時間帯として設定するように構成されている点にある。
しかも、そのように時系列に並ぶ2回の運転周期にまたがって熱電併給装置が継続して運転されるにしても、その運転時間帯は、次運転周期接近時点から次の運転周期の終了時点までの間の時系列的な予測負荷電力及び時系列的な予測負荷熱量に基づいて求められる運転メリットが高くなる時間帯に設定されるので、運転メリットが高くなるように熱電併給装置を運転することができるのは勿論である。
従って、耐久性及び省エネルギ性を向上するように運転し得るコージェネレーションシステムを提供することができるようになった。
そして、その積算熱量が、時系列的な予測負荷電力に基づいて出力電力を調整する形態で熱電併給装置を運転時間帯の間運転すると仮定したときに発生すると予測される熱量に達すると、停止条件が満たされたとして熱電併給装置が停止される。
従って、負荷熱量に対する発生熱量の過不足を十分に抑制できながら、耐久性及び省エネルギ性をより一層向上するように熱電併給装置を運転することができるようになった。
〔第1実施形態〕
先ず、第1実施形態を説明する。
コージェネレーションシステムは、図1及び図2に示すように、電力と熱とを発生する熱電併給装置としての燃料電池1と、その燃料電池1が発生する熱を冷却水にて回収し、その冷却水を利用して、貯湯槽2への貯湯及び熱消費端末3への熱媒供給を行う貯湯手段としての貯湯ユニット4と、燃料電池1及び貯湯ユニット4の運転を制御する運転制御手段としての運転制御部5などから構成されている。
前記燃料ガス生成部は、供給される都市ガス(例えば、天然ガスベースの都市ガス)等の炭化水素系の原燃料ガスを脱硫処理する脱硫器、その脱硫器から供給される脱硫原燃料ガスと別途供給される水蒸気とを改質反応させて水素を主成分とする改質ガスを生成する改質器、その改質器から供給される改質ガス中の一酸化炭素を水蒸気にて二酸化炭素に変成処理する変成器、その変成器から供給される改質ガス中の一酸化炭素を別途供給される選択酸化用空気にて選択酸化する一酸化炭素除去器等から構成され、一酸化炭素を変成処理及び選択酸化処理により低減した改質ガスを前記燃料ガスとして前記セルスタックに供給するように構成されている。
図2に示すように、燃料電池1の電力の出力側には、系統連系用のインバータ6が設けられ、そのインバータ6は、燃料電池1の出力電力を商用電源7から受電する受電電力と同じ電圧及び同じ周波数にするように構成されている。
商用電源7は受電電力供給ライン8を介して、テレビ、冷蔵庫、洗濯機などの電力負荷9に電気的に接続されている。
また、インバータ6は、発電電力供給ライン10を介して受電電力供給ライン8に電気的に接続され、燃料電池1の発電電力がインバータ6及び発電電力供給ライン10を介して電力負荷9に供給するように構成されている。
そして、逆潮流が生じないように、インバータ6により燃料電池1から受電電力供給ライン8に供給される電力が制御され、出力電力の余剰電力は、その余剰電力を熱に代えて回収する電気ヒータ12に供給されるように構成されている。
作動スイッチ14は、余剰電力の大きさが大きくなるほど、電気ヒータ12の消費電力が大きくなるように、余剰電力の大きさに応じて電気ヒータ12の消費電力を調整するように構成されている。
尚、電気ヒータ12の消費電力を調整する構成については、上記のように複数の電気ヒータ12のON/OFFを切り換える構成以外に、その電気ヒータ12の出力を例えば位相制御等により調整する構成を採用しても構わない。
湯水循環路16には、2系統の流路に分かれた後に再び合流する並列状部分が設けられ、その並列状部分の合流箇所に三方弁18が設けられており、2系統の流路の一方側には、ラジエータ19が設けられている。
熱源用循環路20は、給湯路27の一部を共用する状態で循環経路を形成するように設けられ、その熱源用循環路20には、熱源用湯水の通流を断続させる熱源用断続弁40が設けられている。
そして、分流弁30は、冷却水循環路13の冷却水の全量を貯湯用熱交換器24側に通流させたり、冷却水循環路13の冷却水の全量を熱源用熱交換器25側に通流させることもできるように構成されている。
熱媒加熱用熱交換器26においては、熱源用熱交換器25や補助加熱器28にて加熱された熱源用湯水を通流させることにより、熱媒循環路22を通流する熱媒を加熱させるように構成されている。ちなみに、熱消費端末3として、床暖房装置、浴室暖房乾燥機又はファンコンベクタ等の暖房端末が設けられる。
又、貯湯槽2には、その貯湯熱量の検出用として、貯湯槽2の上端の湯水の温度を検出する上端温度センサS1、貯湯槽2を上下方向に概ね三等分した等分部分の中層部における上端部分の湯水の温度を検出する中間上位温度センサS2、貯湯槽2の中層部における下端部分の湯水の温度を検出する中間下位温度センサS3、及び、貯湯槽2の下端の湯水の温度を検出する下端温度センサS4が設けられ、更に、給水路29には、貯湯槽2に供給される水の給水温度を検出する給水温度センサSiが設けられている。
上端温度センサS1、中間上位温度センサS2、中間下位温度センサS3、下端温度センサS4夫々にて検出される貯湯槽2の湯水の温度を、夫々、T1、T2、T3、T4とし、給水温度センサSiにて検出される給水温度をTiとし、上層部、中層部、下層部夫々の容量をV(リットル)とする。
又、前記上層部における重み係数をA1とし、前記中層部における重み係数をA2とし、前記下層部における重み係数をA3とすると、貯湯熱量(kcal)は、下記の式1にて演算することができる。尚、この実施形態では、熱量の単位をkcalの単位にて示す場合があるが、1kWh=860kcalの関係に基づいて860に設定される係数αにて各値を除することにより、kWhの単位として求めることができる。
+(A2×T2+(1−A2)×T3−Ti)×V
+(A3×T3+(1−A3)×T4−Ti)×V……………(式1)
運転制御部5は、前記熱媒供給運転の実行中に前記端末用リモコンから運転の停止が指令されると、分流弁30を冷却水の全量を貯湯用熱交換器24側に通流させる状態に切り換えると共に、熱源用断続弁40を閉弁し、熱源用循環ポンプ21を停止させて、湯水循環ポンプ17を作動させることにより、前記熱媒供給運転から前記貯湯運転に切り換えるように構成されている。
この運転制御部5は、運転周期の開始時点において、時系列的な予測負荷電力及び時系列的な予測負荷熱量に基づいて、燃料電池1を運転周期の全長にわたって連続して運転すると仮定したときの連続運転形態の運転メリット、及び、燃料電池1を運転周期内のうちの一部の時間帯で運転すると仮定したときの断続運転形態の運転メリットを求めて、その求めた連続運転形態の運転メリット及び断続運転形態の運転メリット並びに運転形態選定条件に基づいて、燃料電池1の運転形態を連続運転形態及び断続運転形態のいずれかに定める運転形態選定処理を実行するように構成されている。
そして、運転制御部5は、運転形態選定処理にて定めた運転形態にて燃料電池1を運転するように構成されている。
そして、この第1実施形態では、運転形態選定条件として、連続運転形態及び断続運転形態のうち予測エネルギ削減量が大きい(運転メリットが大きい)方を燃料電池1の運転形態に定める条件に設定されている。
運転制御部5は、実負荷電力データ、実給湯負荷熱量データ及び実端末負荷熱量データを運転周期及び単位時間に対応付けて運転制御部5のメモリ34に記憶することにより、過去の時系列的な負荷電力データ及び過去の時系列的な負荷熱量データを、設定期間(例えば、運転日前の4週間)にわたって、運転周期毎に単位時間毎に対応付けて管理するように構成されている。
ちなみに、実負荷電力は、前記負荷電力計測手段11の計測値及び前記インバータ6の出力値に基づいて計測され、実給湯負荷熱量は前記給湯負荷熱量計測手段31にて計測され、実端末負荷熱量は前記端末負荷熱量計測手段32にて計測される。
ちなみに、予測負荷電力データの単位はkWhであり、予測給湯負荷熱量データの単位はkcal/hである。
連続運転形態は、運転周期の全時間帯にわたって燃料電池1の出力電力を実負荷電力に追従する電主出力に調整する運転形態である。
断続運転形態は、運転周期内のうちで時系列的な予測負荷電力及び時系列的な予測負荷熱量に基づいて求められる予測エネルギ削減量(運転メリットに相当する)が高くなる時間帯を運転時間帯として設定し、その設定した運転時間帯の開始時点で燃料電池1の運転を開始して運転中は燃料電池1の出力電力を実負荷電力に追従する電主出力に調整し、停止条件が満たされると燃料電池1の運転を停止する運転形態である。
尚、この実施形態では、運転周期が1日に設定されるので、以下の説明では、単周期対応型、2周期対応型、3周期対応型の断続運転形態を、夫々、1日対応型、2日対応型、3日対応型の断続運転形態と記載する。
これにより、運転制御部5が、運転時間帯として、運転条件設定対象期間の最初の運転周期内の時間帯において燃料電池1を運転すると仮定したときに、最初の運転周期の時系列的な予測負荷電力及び時系列的な予測負荷熱量に基づいて求められる運転メリットが高くなる時間帯と、最初の運転周期の時系列的な予測負荷電力及び時系列的な予測負荷熱量並びに運転条件設定対象期間を構成する複数の運転周期のうちの最初の運転周期に後続する運転周期の時系列的な予測負荷熱量に基づいて求められる運転メリットが高くなる時間帯とのうちで、より運転メリットが高い時間帯を設定するように構成されていることになる。
ちなみに、この第1実施形態では、前記設定時間が例えば2時間に設定されている。
各運転形態の予測エネルギ削減量は、下記の式2に示すように、燃料電池1を運転しない場合の予測エネルギ消費量から、燃料電池1を各運転形態にて運転した場合の予測エネルギ消費量を減じることにより演算する。
予測負荷熱量はkWhに変換した値である。
補助加熱器熱効率は、補助加熱器28の発熱効率であり、補助加熱器28における単位エネルギ消費量に対する発生熱量の比率である。
但し、電池発電効率は、燃料電池1における単位エネルギ消費量(kWh)に対する出力電力(kWh)の比率を示し、出力電力に応じて設定されてメモリ34に記憶されている。
但し、n=1のときの式6における予測貯湯熱量n-1としての予測貯湯熱量0は、運転周期の開始時点の予測貯湯熱量であり、上記の式1に基づいて求められた値とされる。
予測熱出力n=α×{(予測出力電力n÷電池発電効率)×電池熱効率}+余剰電力×α×β−ベース放熱量……………(式7)
上記式6の槽放熱率は、貯湯槽2からの放熱率であり、例えば、0.012に予め設定されて、メモリ34に記憶されている。
上記式7の電池熱効率は、燃料電池1における単位エネルギ消費量(kWh)に対する発生熱量(kWh)の比率を示し、出力電力に応じて設定されてメモリ34に記憶されている。
ベース放熱量は、このコージェネレーションシステムにおいて、燃料電池1の発生熱量のうち、貯湯槽2への貯湯及び熱消費端末3による暖房に用いられることなく放熱される熱量であり、予め設定されている。
余剰電力は、予測出力電力が予測負荷電力よりも大きい場合に、予測出力電力から予測負荷電力を減じることにより求められる。
例えば、予測負荷電力が燃料電池1の出力電力調整範囲における最小出力よりも小さいときは、余剰電力は、燃料電池1の最小出力から予測負荷電力を減じることにより求められる。
αは、上述したように860に設定される係数である。
βは、電気ヒータ12にて余剰電力(kWh)を熱(kWh)に変換するときの効率であるヒータ効率であり、予め設定されている。
連続運転形態の予測エネルギ削減量Pc1は、以下のようにして求める。
即ち、式3により、燃料電池1を運転しない場合の予測エネルギ消費量E1を求め、式4により、起動時消費エネルギを消費しない(即ち、起動時エネルギ消費量=0)として、燃料電池1を運転した場合の予測エネルギ消費量E2を求めて、それらE1、E2により、式2により、予測エネルギ削減量Pc1を求める。
尚、各単位時間の予測エネルギ消費量を式5により予測出力電力を電主出力として求め、求めた各単位時間の予測エネルギ消費量を積算することにより、運転周期予測エネルギ消費量を求める。そして、そのように求めた運転周期予測エネルギ消費量に基づいて、式4により、燃料電池1を運転した場合の予測エネルギ消費量E2を求める。
即ち、運転周期の複数の単位時間のうちで、選択した1つ又は連続する複数の単位時間を運転時間帯を構成する単位時間とし且つ運転周期の残りの単位時間を燃料電池1を停止する停止時間帯を構成する単位時間とする形態で、運転時間帯を構成する単位時間として選択する単位時間を異ならせることにより、全ての仮運転パターンが形成され、その全ての仮運転パターンのうち、運転周期の全単位時間を運転時間帯とするパターンを除いた全ての仮運転パターンが1日対応型断続運転用の仮運転パターンとしてメモリ34に記憶されている。
又、運転時間帯に含まれない単位時間の予測熱出力は0になり、運転時間帯に含まれない単位時間の予測貯湯熱量は、式6により予測熱出力nを0として求める。
即ち、全ての1日対応型断続運転用の仮運転パターンに運転周期の全ての単位時間を運転時間帯とする仮運転パターンを加えた全ての仮運転パターンのうち、上述のように運転時間帯において出力電力を電主出力に調節したときに最初の運転周期における最終の単位時間の予測貯湯熱量が0よりも大きい仮運転パターンを2日対応型の仮運転パターンとして選択する。
そして、2日対応型の仮運転パターンの全てについて、最初の運転周期の最終の単位時間の予測貯湯熱量が2回目の運転周期の予測給湯負荷熱量として利用されたとして、2回目の運転周期の複数の単位時間夫々について、予測貯湯熱量及び予測給湯負荷熱量として利用される予測利用熱量を求める。
各単位時間の予測貯湯熱量は、前記式6により、予測熱出力nを0として求める。
又、各単位時間の予測利用熱量は、下記の式8〜式10により求める。
予測利用熱量n=予測給湯負荷熱量n……………(式8)
予測貯湯熱量n-1<予測給湯負荷熱量nのときは、
予測利用熱量n=予測貯湯熱量n-1……………(式9)
予測貯湯熱量n-1=0のときは、
予測利用熱量n=0……………(式10)
そして、全ての2日対応型の仮運転パターンのうちで予測エネルギ削減量が最大の2日対応型の仮運転パターンを、2日対応型の断続運転形態の運転パターンに設定し、その2日対応型の仮運転パターンの予測エネルギ削減量を2日対応型の断続運転形態の予測エネルギ削減量Pi2として求める。
但し、図3における運転周期が「最初」の欄の部分(即ち、図3における上側の表の部分)が、1日対応型の断続運転の予測エネルギ削減量を求めるときの予測熱出力及び予測貯湯熱量の演算結果を示す。又、図3における運転周期が「2回目」の欄の部分(即ち、図3における下側の表の部分)が、2日対応型の断続運転の予測エネルギ削減量を求めるときの予測貯湯熱量及び予測利用熱量の演算結果を示す。
即ち、全ての2日対応型の仮運転パターンのうち、2回目の運転周期における最終の単位時間の予測貯湯熱量が0よりも大きい仮運転パターンを3日対応型の仮運転パターンとして選択し、3日対応型の仮運転パターンの全てについて、2回目の運転周期の最終の単位時間の予測貯湯熱量が3回目の運転周期の予測給湯負荷熱量として利用されたとして、上述した2回目の運転周期におけるのと同様に、3回目の運転周期の複数の単位時間夫々について、予測貯湯熱量及び予測利用熱量を求める。
そして、全ての3日対応型の仮運転パターンのうちで予測エネルギ削減量が最大の3日対応型の仮運転パターンを、3日対応型の断続運転形態の運転パターンに設定し、その3日対応型の仮運転パターンの予測エネルギ削減量を3日対応型の断続運転形態の予測エネルギ削減量Pi3として求める。
運転制御部5は、出力電力を予測負荷電力に調整する形態で運転時間帯の間燃料電池1を運転すると仮定して、上記式7により単位時間毎に予測熱出力を求めると共に、求めた単位時間毎の予測熱出力を積算することにより、目標発生熱量を求める。
又、運転制御部5は、運転時間帯の開始時点から、出力電力を実負荷電力に追従する電主出力に調整する形態で燃料電池1を運転して、単位時間毎に下記の式11により実熱出力を求めると共に、求めた単位時間毎の実熱出力を積算することにより、積算実発生熱量を求める。
図4に基づいて、運転形態設定処理における制御動作を説明する。
運転制御部5は、運転周期の開始時点(例えば、午前3時)になると、予測負荷データ演算処理を実行して、時系列的な予測負荷電力データ、及び、時系列的な予測負荷熱量データを求め、続いて、予測エネルギ削減量演算処理を実行して、連続運転形態の予測エネルギ削減量Pc、1日対応型の断続運転形態の予測エネルギ削減量Pi1、2日対応型の断続運転形態の予測エネルギ削減量Pi2及び3日対応型の断続運転形態の予測エネルギ削減量Pi3を求める(ステップ#1〜3)。
続いて、ステップ#5にて、連続運転形態の予測エネルギ削減量Pcと断続運転形態の予測エネルギ削減量Piとを比較して、Pc≧Piの場合は、ステップ#6にて、燃料電池1の運転形態を連続運転形態に設定する。
ステップ#5にて、Pc≧Piでないと判断した場合は、ステップ#7にて、熱負荷賄い率U/Lを求め、ステップ#8では、その求めた熱負荷賄い率U/Lと設定値Kとを比較して、熱負荷賄い率U/Lが設定値Kよりも大きい場合は、ステップ#9にて、燃料電池1の運転形態を待機形態に設定し、熱負荷賄い率U/Lが設定値K以下の場合は、ステップ#10にて、燃料電池1の運転形態を予測エネルギ削減量が最大の断続運転形態に設定する。
又、熱負荷賄い率U/LのUは、燃料電池1の予測出力熱量を0として、最初の運転周期の予測給湯負荷熱量のうち、最初の運転周期の開始時点における貯湯熱量にて賄えると予測される運転周期の予測利用熱量である。
即ち、最初の運転周期の開始時点における貯湯熱量がその運転周期の予測給湯負荷熱量として利用されるとして、その運転周期の複数の単位時間夫々について、予測貯湯熱量及び予測利用熱量を求め、各単位時間の予測利用熱量を合計することにより、運転周期の予測利用熱量Uを求めることになる。
尚、前記設定値Kは、例えば、0.4に設定する。
運転形態選定処理にて設定した運転時間帯の開始時点になると、燃料電池1の出力電力を実負荷電力に追従させる実負荷電力追従運転を開始する(ステップ#21,22)。
その実負荷電力追従運転では、1分等の比較的短い所定の出力調整周期毎に実負荷電力を求め、最小出力から最大出力の範囲内で、連続的に実負荷電力に追従する電主出力を決定し、燃料電池1の出力電力をその決定した電主出力に調整する形態で運転する。
尚、実負荷電力は、負荷電力計測手段11の計測値及びインバータ6の出力値に基づいて計測し、更に、その実負荷電力は、前の出力調整周期において所定のサンプリング時間(例えば5秒)でサンプリングしたデータの平均値として求められる。
ステップ#23にて、停止条件が満たされたと判断した場合は、続いて、ステップ#25にて、停止条件が満たされた時点が次運転周期接近時点以降か否かを判断する。
ステップ#25にて、次運転周期接近時点よりも前に停止条件が満たされたと判断した場合は、直ちに燃料電池1を停止させて、その停止状態を次の運転周期の開始時点まで維持し(ステップ#26,27)、次の運転周期の開始時点になると、ステップ#2に戻って運転形態選定処理を実行する。
ステップ#25にて、次運転周期接近時点以降に停止条件が満たされたと判断した場合は、次の運転周期の開始時点まで実負荷電力追従運転を継続し(ステップ#28,29)、次の運転周期の開始時点になると、ステップ#2に戻って運転形態選定処理を実行する。
又、燃料電池1の運転形態を連続運転形態に定めたときは、運転周期の全時間帯にわたって、実負荷電力追従運転を実行し、次の運転周期の開始時点になると、運転形態選定処理を実行する。
従って、先の運転形態選定処理にて燃料電池1の運転形態を2日対応型又は3日対応型の断続運転形態に設定して、今回の運転形態選定処理を行う時点が2日対応型又は3日対応型の断続運転形態における2回目の運転周期の開始時点に相当するときに、その運転形態選定処理にて前述のように待機形態に設定されると、その運転周期の全時間帯にわたって燃料電池1が停止されることになり、2日対応型又は3日対応型の断続運転形態が継続される。
そして、このように次の運転周期の開始時点まで燃料電池1の運転が継続されている場合に、その運転周期の開始時点で実行する運転形態選定処理において、燃料電池1の運転形態として、連続運転形態が選定された場合、あるいは、その運転周期の開始時点から始まる時間帯を運転時間帯とする断続運転形態が選定された場合は、燃料電池1の運転が停止されることなく継続されるので、時系列に並ぶ2回の運転周期にまたがって燃料電池1が継続して運転されることになる。
従って、燃料電池1の起動及び停止回数が低減されるので、耐久性及び省エネルギ性を向上するように燃料電池1を運転することができる。
そして、第1実施形態と同様に、運転制御部5は、毎運転周期の開始時点において運転形態選定処理を実行し、その運転形態選定処理では、連続運転形態、1日対応型の断続運転形態、2日対応型の断続運転形態及び3日対応型の断続運転形態の夫々について予測エネルギ削減量を求めて、予測エネルギ削減量が最大の運転形態を燃料電池1の運転形態に定めるように構成されている。
又、この第2実施形態においても、断続運転形態において燃料電池1の運転を停止させるための停止条件は、実負荷電力に基づいて出力電力を調整する形態で燃料電池1を運転することにより発生した熱量が、時系列的な予測負荷電力に基づいて出力電力を調整する形態で燃料電池1を運転時間帯の間運転すると仮定したときに発生すると予測される熱量に達する条件に設定されている。
この第2実施形態でも、前記設定時間が2時間に設定されている。
次運転周期接近時点、即ち、次の運転周期の開始時点よりも2時間前の時点から次の運転周期の終了時点までの間の複数の単位時間のうちで、次運転周期接近時点から始まる1つ又は複数の連続する単位時間を運転時間帯を構成する単位時間とし且つ残りの単位時間を停止時間帯を構成する単位時間とする形態で、運転時間帯を構成する単位時間として選択する単位時間数を異ならせることにより、次運転周期接近時点が運転の開始時点となる条件で、全ての継続運転用の仮運転パターンが形成されて、メモリ34に記憶されている。
そして、全ての継続運転用の仮運転パターンのうち、予測エネルギ削減量が最大の継続運転用の仮運転パターンを求めて、その継続運転用の仮運転パターンの運転時間帯を継続運転用の運転時間帯として設定する。
尚、運転形態設定処理における制御動作は、図4に基づいて説明した第1実施形態の制御動作と同様であるので、説明を省略する。
図6に示すフローチャートに基づいて、燃料電池1の運転形態を断続運転形態に定めたときの断続運転形態での燃料電池運転処理について説明する。
つまり、運転時間帯の開始時点になると実負荷電力追従運転を開始し、停止条件が満たされないまま次の運転周期の開始時点になると、運転形態選定処理を実行し、次運転周期接近時点よりも前に停止条件が満たされると、停止条件が満たされた時点で直ちに燃料電池1を停止させて、その停止状態を次の運転周期の開始時点まで維持し、次の運転周期の開始時点になると運転形態選定処理を実行する(ステップ#31〜37)。
しかも、そのように時系列に並ぶ2回の運転周期にまたがって燃料電池1が継続して運転されるにしても、その運転時間帯は、次運転周期接近時点から次の運転周期の終了時点までの間の時系列的な予測負荷電力及び時系列的な予測負荷熱量に基づいて求められる予測エネルギ削減量が最大となる時間帯に設定されるので、エネルギ削減量が多くなるように燃料電池1を運転することができるのは勿論である。
従って、耐久性及び省エネルギ性を向上するように運転し得るコージェネレーションシステムを提供することができるようになった。
次に別実施形態を説明する。
(イ) 上記の第1及び第2の各実施形態で説明した発明を適用することができるコージェネレーションシステムは、各実施形態で説明したコージェネレーションシステム、即ち、連続運転形態及び断続運転形態のうち運転メリットが大きい方の運転形態に燃料電池1の運転形態を定めるコージェネレーションシステムに限定されるものではない。
例えば、断続運転形態のみを実行するコージェネレーションシステムに適用することができる。
この場合、運転周期の時系列的な予測負荷電力及び時系列的な予測負荷熱量に基づいて求められる運転メリットが高くなる時間帯に運転時間帯を設定するように構成して、単周期対応型の断続運転形態のみを実行するように構成しても良い。
あるいは、上記の第1及び第2の各実施形態と同様に、単周期対応型の断続運転形態及び複数周期対応型の断続運転形態のうちから運転メリットが最も高い断続運転形態を選定するように構成しても良い。
ちなみに、予測エネルギコスト削減額は、燃料電池1を運転させない場合のエネルギコストから、燃料電池1を運転したときのエネルギコストを減じて求めることができる。
燃料電池1を運転させない場合のエネルギコストは、予測負荷電力の全てを商用電源7から買電するときのコストと、予測負荷熱量の全てを補助加熱器28で賄うときのエネルギコスト(燃料コスト)の和として求められる。
一方、燃料電池1を運転したときのエネルギコストは、予測負荷電力及び予測負荷熱量を燃料電池1の予測発電電力及び予測発生熱で補う場合の燃料電池1のエネルギコスト(燃料コスト)と、予測不足電力量を商用電源7から買電するときのコストと、予測不足熱量を補助加熱器28の発生熱で補う場合のエネルギコスト(燃料コスト)との和として求められる。
前記燃料電池1を運転させない場合の二酸化炭素発生量は、予測負荷電力の全てを商用電源7から買電するときの二酸化炭素発生量と、予測負荷熱量の全てを補助加熱器28で賄うときの二酸化炭素発生量との和として求められる。
一方、燃料電池1を運転したときの二酸化炭素発生量は、予測負荷電力及び予測負荷熱量を燃料電池1の予測発電電力及び予測発生熱で補う場合の燃料電池1からの二酸化炭素発生量と、予測不足電力量を商用電源7から買電するときの二酸化炭素発生量と、予測不足熱量を補助加熱器28の発生熱で補う場合の二酸化炭素発生量との和として求められる。
2 貯湯槽
4 貯湯手段
5 運転制御手段
Claims (5)
- 電力と熱とを併せて発生する熱電併給装置と、その熱電併給装置にて発生する熱にて貯湯槽に貯湯する貯湯手段と、運転を制御する運転制御手段とが設けられ、
前記運転制御手段が、運転周期の開始時点において、その運転周期内のうちで時系列的な予測負荷電力及び時系列的な予測負荷熱量に基づいて求められる運転メリットが高くなる時間帯を運転時間帯として設定し、その設定した運転時間帯の開始時点で前記熱電併給装置の運転を開始して運転中は実負荷電力に基づいて前記熱電併給装置の出力電力を調整し、停止条件が満たされると前記熱電併給装置の運転を停止するように構成されたコージェネレーションシステムであって、
前記運転制御手段が、次の運転周期の開始時点よりも設定時間前の時点に達することにより次の運転周期の開始時点に近い次運転周期接近時点に達した以降に、前記停止条件が満たされた場合は、次の運転周期の開始時点まで前記熱電併給装置の運転を継続するように構成されているコージェネレーションシステム。 - 前記運転制御手段が、
前記運転時間帯として、時系列に並ぶ複数の運転周期から構成される運転条件設定対象期間の最初の運転周期内の時間帯において前記熱電併給装置を運転すると仮定したときに、前記最初の運転周期の時系列的な予測負荷電力及び時系列的な予測負荷熱量に基づいて求められる運転メリットが高くなる時間帯と、前記最初の運転周期の時系列的な予測負荷電力及び時系列的な予測負荷熱量並びに前記運転条件設定対象期間を構成する複数の運転周期のうちの前記最初の運転周期に後続する運転周期の時系列的な予測負荷熱量に基づいて求められる運転メリットが高くなる時間帯とのうちで、より運転メリットが高い時間帯を設定するように構成され、且つ、
前記最初の運転周期の開始時点における前記貯湯槽の貯湯熱量で前記最初の運転周期の時系列的な予測負荷熱量を賄える程度を示す熱負荷賄い率が設定値以下のときは、設定した運転時間帯の開始時点で前記熱電併給装置の運転を開始し、前記熱負荷賄い率が前記設定値よりも大きいときは、前記最初の運転周期の間、前記熱電併給装置の運転を停止させるように構成されている請求項1に記載のコージェネレーションシステム。 - 前記運転制御手段が、運転周期の開始時点において前記熱電併給装置が運転中のときは、運転周期の開始時点から始まる運転時間帯については、前記熱電併給装置を起動するときの起動時消費エネルギを消費しないとして運転メリットを求め、運転周期の開始時点から間隔をあけて始まる運転時間帯については、前記起動時消費エネルギを消費するとして運転メリットを求めるように構成されている請求項1又は2に記載のコージェネレーションシステム。
- 電力と熱とを併せて発生する熱電併給装置と、その熱電併給装置にて発生する熱にて貯湯槽に貯湯する貯湯手段と、運転を制御する運転制御手段とが設けられ、
前記運転制御手段が、運転周期の開始時点において、その運転周期内のうちで時系列的な予測負荷電力及び時系列的な予測負荷熱量に基づいて求められる運転メリットが高くなる時間帯を運転時間帯として設定し、その設定した運転時間帯の開始時点で前記熱電併給装置の運転を開始して運転中は実負荷電力に基づいて前記熱電併給装置の出力電力を調整し、停止条件が満たされると前記熱電併給装置の運転を停止するように構成されたコージェネレーションシステムであって、
前記運転制御手段が、次の運転周期の開始時点よりも設定時間前の時点に達することにより次の運転周期の開始時点に近い次運転周期接近時点に達した以降に、前記停止条件が満たされた場合は、前記次運転周期接近時点から次の運転周期の終了時点までの間において、前記次運転周期接近時点が運転の開始時点となる条件で、前記次運転周期接近時点から次の運転周期の終了時点までの間の時系列的な予測負荷電力及び時系列的な予測負荷熱量に基づいて求められる運転メリットが高くなる時間帯を運転時間帯として設定するように構成されているコージェネレーションシステム。 - 前記停止条件が、実負荷電力に基づいて出力電力を調整する形態で前記熱電併給装置を運転することにより発生した熱量が、時系列的な予測負荷電力に基づいて出力電力を調整する形態で前記熱電併給装置を前記運転時間帯の間運転すると仮定したときに発生すると予測される熱量に達する条件である請求項1〜4のいずれか1項に記載のコージェネレーションシステム。
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