JP5037959B2 - コージェネレーションシステム - Google Patents

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本発明は、電力と熱とを併せて発生する熱電併給装置と、その熱電併給装置にて発生する熱にて貯湯槽に貯湯する貯湯手段と、運転を制御する運転制御手段とが設けられ、
前記運転制御手段が、周期的な運転形態判別タイミングにおいて、時系列的な予測電力負荷及び時系列的な予測熱負荷に基づいて、前記熱電併給装置を連続運転すると仮定したときの連続運転メリット、及び、前記熱電併給装置を断続運転すると仮定したときの断続運転メリットを求めて、
その求めた連続運転メリット及び断続運転メリット並びに運転形態選択条件に基づいて、前記熱電併給装置の運転形態を連続運転形態及び断続運転形態のいずれかに定めるように構成されたコージェネレーションシステムに関する。
かかるコージェネレーションシステムは、一般家庭等に設置して、熱電併給装置の発電電力を電気機器等にて消費し、熱電併給装置から発生する熱にて貯湯槽に貯湯して、その貯湯槽に貯湯されている湯水を台所や風呂等にて消費するものである。ちなみに、熱電併給装置は、燃料電池やエンジン駆動式の発電機等にて構成される。
このようなコージェネレーションシステムにおいては、運転制御手段により、周期的な運転形態判別タイミングにおいて、上述のように連続運転メリット及び断続運転メリットを求め、その求めた連続運転メリット及び断続運転メリット並びに運転形態選択条件に基づいて、熱電併給装置の運転形態を連続運転形態及び断続運転形態のいずれかに定めて、その定めた運転形態にて熱電併給装置を運転するようになっている。
例えば、前記運転形態選別条件として、連続運転メリット及び断続運転メリットのうち、運転メリットが高い方に対応する運転形態を熱電併給装置の運転形態として定める条件に設定することにより、運転メリットを向上させるようにしたり、あるいは、前記運転形態選別条件として、連続運転メリットが所定の値以上のときは、連続運転形態を断続運転形態よりも優先して熱電併給装置の運転形態として定め、連続運転メリットが所定の値よりも小さいときは、連続運転メリット及び断続運転メリットのうち、運転メリットが高い方に対応する運転形態を熱電併給装置の運転形態として定める条件に設定することにより、運転メリットを向上させながらも、熱電併給装置の起動及び停止を抑制して耐久性を向上させるようにしてある。
ちなみに、運転メリットとしては、熱電併給装置を運転することによるエネルギ削減量等にて示される省エネルギ性、熱電併給装置を運転することによるエネルギコスト削減費等にて示される経済性、又は、熱電併給装置を運転することによる二酸化炭素削減量等にて示される環境性等がある。
そして、このようなコージェネレーションシステムにおいて、従来は、連続運転形態として、予測電力負荷に対する熱電併給装置の電力の出力形態を異ならせた複数種の運転形態を備え、断続運転形態として、熱電併給装置を運転する運転時間帯を異ならせた複数種の運転形態を備え、連続運転メリットを複数種の連続運転形態のうちの代表的な1つの運転形態の運転メリットとし、断続運転メリットを複数種の連続運転形態のうちの代表的な1つの運転形態の運転メリットとして、そのような連続運転メリット及び断続運転メリット並びに運転形態選択条件に基づいて、熱電併給装置の運転形態を連続運転形態及び断続運転形態のいずれかに定め、そのように定めた後に、連続運転形態及び断続運転形態のうちの熱電併給装置の運転形態として定めた方の複数種の運転形態のうちから、運転メリットが最も高い等の所定の選定条件を満たしている運転形態を選定して、その選定した運転形態を熱電併給装置の運転形態に定めるように構成されていた(例えば、特許文献1参照。)。
特開2006−127867号公報
ところで、複数種の連続運転形態のうちの代表的な運転形態の運転メリットが、複数種の連続運転形態夫々の運転メリットのうちで連続運転形態の運転形態に定めるための連続運転形態用の選定条件(例えば、最も高いという条件)を満たしているものであるとは限らず、同様に、複数種の断続運転形態のうちの代表的な運転形態の運転メリットが、複数種の断続運転形態夫々の運転メリットのうちで断続運転形態の運転形態に定めるべき断続運転形態用の選定条件(例えば、最も高いという条件)を満たしているものであるとは限らない。
しかしながら、連続運転メリットを複数種の連続運転形態のうちの代表的な1つの運転形態の運転メリットとし、断続運転メリットを複数種の連続運転形態のうちの代表的な1つの運転形態の運転メリットとして、そのような連続運転メリット及び断続運転メリット並びに運転形態選択条件に基づいて、熱電併給装置の運転形態を連続運転形態及び断続運転形態のいずれかに定めることから、熱電併給装置の運転形態を複数種の連続運転形態及び複数種の断続運転形態のうちの適切な運転形態に定めることができない虞があった。
ちなみに、連続運転形態として複数種の運転形態を備え、断続運転形態として1種の運転形態を備える場合も考えられ、このような場合は、連続運転メリットを複数種の連続運転形態のうちの代表的な1つの運転形態の運転メリットとして、そのような連続運転メリット及び断続運転メリット並びに運転形態選択条件に基づいて、熱電併給装置の運転形態を連続運転形態及び断続運転形態のいずれかに定めることになり、熱電併給装置の運転形態を複数種の連続運転形態及び1種の断続運転形態のうちの適切な運転形態に定めることができない虞がある。
又、連続運転形態として1種の運転形態を備え、断続運転形態として複数種の運転形態を備える場合も考えられ、このような場合は、断続運転メリットを複数種の断続運転形態のうちの代表的な1つの運転形態の運転メリットとして、そのような断続運転メリット及び連続運転メリット並びに運転形態選択条件に基づいて、熱電併給装置の運転形態を連続運転形態及び断続運転形態のいずれかに定めることになり、熱電併給装置の運転形態を1種の連続運転形態及び複数種の断続運転形態のうちの適切な運転形態に定めることができない虞がある。
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、連続運転形態及び断続運転形態の夫々に複数種の運転形態を備える場合、連続運転形態に複数種の運転形態を備え且つ断続運転形態に1種の運転形態を備える場合、又は、連続運転形態に1種の運転形態を備え且つ断続運転形態に複数種の運転形態を備える場合に、適切な運転形態に定めて熱電併給装置を運転し得るコージェネレーションシステムを提供することにある。
本発明のコージェネレーションシステムの第1特徴構成は、電力と熱とを併せて発生する熱電併給装置と、その熱電併給装置にて発生する熱にて貯湯槽に貯湯する貯湯手段と、運転を制御する運転制御手段とが設けられ、
前記運転制御手段が、周期的な運転形態判別タイミングにおいて、時系列的な予測電力負荷及び時系列的な予測熱負荷に基づいて、前記熱電併給装置を連続運転すると仮定したときの連続運転メリット、及び、前記熱電併給装置を断続運転すると仮定したときの断続運転メリットを求めて、
その求めた連続運転メリット及び断続運転メリット並びに運転形態選択条件に基づいて、前記熱電併給装置の運転形態を連続運転形態及び断続運転形態のいずれかに定めるように構成されたものであって、
前記連続運転形態として、予測電力負荷に対する前記熱電併給装置の電力の出力形態を異ならせた複数種の運転形態が含まれ、
前記運転制御手段が、前記連続運転メリットとして、前記複数種の連続運転形態夫々についての運転メリットを求めて、その求めた前記複数種の連続運転形態夫々についての運転メリット及び前記断続運転メリット並びに前記運転形態選択条件に基づいて、前記熱電併給装置の運転形態を前記複数種の連続運転形態及び前記断続運転形態のうちのいずれか1つに定めるように構成されるとともに、
複数の単位時間からなる運転周期における時系列的な予測電力負荷及び時系列的な予測熱負荷を単位時間毎に区分けして管理して、前記運転形態判別タイミングにおいて、その区分け管理している予測電力負荷及び予測熱負荷に基づいて、前記連続運転メリット及び前記断続運転メリットを求めるように構成され、
前記連続運転形態としての複数種の運転形態が、
前記運転周期の全時間帯において前記熱電併給装置の発電出力を予測電力負荷に追従させる負荷追従連続運転形態、前記運転周期の複数の単位時間のうちの一部の単位時間において前記熱電併給装置の発電出力を前記予測電力負荷よりも小さな設定抑制出力とし且つ残りの単位時間において前記熱電併給装置の発電出力を前記予測電力負荷に追従させる抑制連続運転形態、及び、前記運転周期の複数の単位時間のうちの一部の単位時間において前記熱電併給装置の発電出力を前記予測電力負荷よりも大きな設定増大出力とし且つ残りの単位時間において前記熱電併給装置の発電出力を前記予測電力負荷に追従させる強制連続運転形態のうちの少なくとも2種である点を特徴とする。
即ち、連続運転形態として、予測電力負荷に対する熱電併給装置の電力の出力形態を異ならせた複数種の運転形態が含まれている。
そして、運転制御手段は、連続運転メリットとして、複数種の連続運転形態夫々についての運転メリットを求めて、その求めた複数種の連続運転形態夫々についての運転メリット及び断続運転メリット並びに運転形態選択条件に基づいて、熱電併給装置の運転形態を複数種の連続運転形態及び1種の断続運転形態のうちのいずれか1つに定める。
つまり、連続運転形態として、例えば、予測電力負荷又は予測熱負荷に応じて運転メリットが高くなるように熱電併給装置の電力の出力形態が設定された運転形態等、予測電力負荷に対する熱電併給装置の電力の出力形態を異ならせた複数種の運転形態が備えられる。
そして、複数種の連続運転形態夫々についての運転メリット及び断続運転メリット並びに運転形態選択条件に基づいて、運転形態選択条件を満足するように、熱電併給装置の運転形態を複数種の連続運転形態及び1種の断続運転形態のうちのいずれか1つに定めるので、熱電併給装置の運転形態が連続運転形態に定められる場合には、複数種の連続運転形態のうちの運転メリットが連続運転形態用の選定条件を満たしている運転形態に定められるようにすることが可能となる。
従って、連続運転形態に複数種の運転形態を備え且つ断続運転形態に1種の運転形態を備える場合において、適切な運転形態に定めて熱電併給装置を運転し得るコージェネレーションシステムを提供することができるようになった。
また、運転制御手段は、複数の単位時間からなる運転周期における時系列的な予測電力負荷及び時系列的な予測熱負荷を単位時間毎に区分けして管理して、運転形態判別タイミングにおいて、その区分け管理している予測電力負荷及び予測熱負荷に基づいて、連続運転メリット及び断続運転メリットを求める。
そして、連続運転形態としての複数種の運転形態として、負荷追従連続運転形態、抑制連続運転形態及び強制連続運転形態のうちの少なくとも2種のように、予測電力負荷に対する熱電併給装置の電力の出力形態を異ならせた複数種の運転形態が備えられる。
つまり、運転制御手段は、複数の単位時間からなる運転周期における時系列的な予測電力負荷及び時系列的な予測熱負荷を単位時間毎に区分けして管理しているので、負荷追従連続運転形態、抑制連続運転形態及び強制連続運転形態の夫々について、運転メリットを求めることができる。
そして、抑制連続運転形態は、運転周期における予測熱負荷が小さい場合に、負荷追従連続運転形態よりも運転メリットが高くなる運転形態であり、強制連続運転形態は、運転周期における予測熱負荷が大きい場合に、負荷追従連続運転形態よりも運転メリットが高くなる運転形態である。
そこで、連続運転形態の複数種の運転形態として、負荷追従連続運転形態、抑制連続運転形態及び強制連続運転形態のうちの少なくとも2種を備えることにより、予測電力負荷及び予測熱負荷に応じて、熱電併給装置の運転形態を運転メリットが高い運転形態に定めることができる。
要するに、熱電併給装置の運転形態を連続運転形態に定めるにしても、予測電力負荷及び予測熱負荷に応じて、運転メリットが高い運転形態に定めることができるようになった。
特徴構成は、電力と熱とを併せて発生する熱電併給装置と、その熱電併給装置にて発生する熱にて貯湯槽に貯湯する貯湯手段と、運転を制御する運転制御手段とが設けられ、
前記運転制御手段が、周期的な運転形態判別タイミングにおいて、時系列的な予測電力負荷及び時系列的な予測熱負荷に基づいて、前記熱電併給装置を連続運転すると仮定したときの連続運転メリット、及び、前記熱電併給装置を断続運転すると仮定したときの断続運転メリットを求めて、
その求めた連続運転メリット及び断続運転メリット並びに運転形態選択条件に基づいて、前記熱電併給装置の運転形態を連続運転形態及び断続運転形態のいずれかに定めるように構成されたものであって、
前記連続運転形態として、予測電力負荷に対する前記熱電併給装置の電力の出力形態を異ならせた複数種の運転形態が含まれ、前記断続運転形態として、予測電力負荷に対する前記熱電併給装置の電力の出力形態又は前記熱電併給装置を運転する運転時間帯を異ならせた複数種の運転形態が含まれ、
前記運転制御手段が、前記連続運転メリットとして前記複数種の連続運転形態夫々についての運転メリットを求め、且つ、前記断続運転メリットとして前記複数種の断続運転形態夫々についての運転メリットを求めて、その求めた前記複数種の連続運転形態夫々についての運転メリット及び前記複数種の断続運転形態夫々についての運転メリット並びに前記運転形態選択条件に基づいて、前記熱電併給装置の運転形態を前記複数種の連続運転形態及び前記複数種の断続運転形態のうちのいずれか1つに定めるように構成されるとともに、
複数の単位時間からなる運転周期における時系列的な予測電力負荷及び時系列的な予測熱負荷を単位時間毎に区分けして管理して、前記運転形態判別タイミングにおいて、その区分け管理している予測電力負荷及び予測熱負荷に基づいて、前記連続運転メリット及び前記断続運転メリットを求めるように構成され、
前記連続運転形態としての複数種の運転形態が、
前記運転周期の全時間帯において前記熱電併給装置の発電出力を予測電力負荷に追従させる負荷追従連続運転形態、前記運転周期の複数の単位時間のうちの一部の単位時間において前記熱電併給装置の発電出力を前記予測電力負荷よりも小さな設定抑制出力とし且つ残りの単位時間において前記熱電併給装置の発電出力を前記予測電力負荷に追従させる抑制連続運転形態、及び、前記運転周期の複数の単位時間のうちの一部の単位時間において前記熱電併給装置の発電出力を前記予測電力負荷よりも大きな設定増大出力とし且つ残りの単位時間において前記熱電併給装置の発電出力を前記予測電力負荷に追従させる強制連続運転形態のうちの少なくとも2種である点を特徴とする。
即ち、連続運転形態として、予測電力負荷に対する熱電併給装置の電力の出力形態を異ならせた複数種の運転形態が含まれ、断続運転形態として、予測電力負荷に対する熱電併給装置の電力の出力形態又は熱電併給装置を運転する運転時間帯を異ならせた複数種の運転形態が含まれている。
そして、運転制御手段は、連続運転メリットとして、複数種の連続運転形態夫々についての運転メリットを求め、且つ、断続運転メリットとして、複数種の断続運転形態夫々についての運転メリットを求めて、その求めた複数種の連続運転形態夫々についての運転メリット及び複数種の断続運転形態夫々についての運転メリット並びに運転形態選択条件に基づいて、熱電併給装置の運転形態を複数種の連続運転形態及び複数種の断続運転形態のうちのいずれか1つに定める。
つまり、連続運転形態として、例えば、予測電力負荷又は予測熱負荷に応じて運転メリットが高くなるように熱電併給装置の電力の出力形態が設定された運転形態等、予測電力負荷に対する熱電併給装置の電力の出力形態を異ならせた複数種の運転形態が備えられる。
又、断続運転形態として、例えば、予測電力負荷又は予測熱負荷に応じて運転メリットが高くなるように、熱電併給装置の電力の出力形態又は熱電併給装置を運転する運転時間帯が設定された運転形態等、予測電力負荷に対する熱電併給装置の電力の出力形態又は熱電併給装置を運転する運転時間帯を異ならせた複数種の運転形態が備えられる。
そして、複数種の連続運転形態夫々についての運転メリット及び複数種の断続運転形態夫々についての運転メリット並びに運転形態選択条件に基づいて、運転形態選択条件を満足するように、熱電併給装置の運転形態を複数種の連続運転形態及び複数種の断続運転形態のうちのいずれか1つに定めるので、熱電併給装置の運転形態が連続運転形態に定められる場合には、複数種の連続運転形態のうちの運転メリットが連続運転形態用の選定条件を満たしている運転形態に定められ、熱電併給装置の運転形態が断続運転形態に定められる場合には、複数種の断続運転形態のうちの運転メリットが断続運転形態用の選定条件を満たしている運転形態に定められるようにすることが可能となる。
従って、連続運転形態及び断続運転形態の夫々に複数種の運転形態を備える場合において、適切な運転形態に定めて熱電併給装置を運転し得るコージェネレーションシステムを提供することができるようになった。それに加え、上述の如く、連続運転形態の複数種の運転形態として、負荷追従連続運転形態、抑制連続運転形態及び強制連続運転形態のうちの少なくとも2種を備えることにより、予測電力負荷及び予測熱負荷に応じて、熱電併給装置の運転形態を運転メリットが高い運転形態に定めることができる。
要するに、熱電併給装置の運転形態を連続運転形態に定めるにしても、予測電力負荷及び予測熱負荷に応じて、運転メリットが高い運転形態に定めることができるようになった。
特徴構成は、上記第1又は第2特徴構成に加えて、
前記抑制連続運転形態が、
前記設定抑制出力とする単位時間を、前記負荷追従連続運転形態にて前記熱電併給装置を運転するときに前記運転周期の複数の単位時間のうちに前記貯湯槽の予測貯湯熱量が設定上限量以上になる熱余り状態が発生する単位時間が存在する場合に、前記熱余り状態が発生する単位時間よりも以前の単位時間のうちで、前記熱余り状態の発生を抑制し且つ運転メリットが高くなる単位時間に定めるものであり、
前記強制連続運転形態が、
前記設定増大出力とする単位時間を、前記負荷追従連続運転形態にて前記熱電併給装置を運転するときに前記運転周期の複数の単位時間のうちに前記貯湯槽の予測貯湯熱量が予測熱負荷に対して不足する熱不足状態が発生する単位時間が存在する場合に、前記熱不足状態が発生する単位時間よりも以前の単位時間のうちで、前記熱不足状態の発生を抑制し且つ運転メリットが高くなる単位時間に定めるものである点を特徴とする。
即ち、運転制御手段は、負荷追従連続運転形態にて熱電併給装置を運転するときに、運転周期の複数の単位時間のうちに、熱余り状態が発生する単位時間が存在するか否か、並びに、熱不足状態が発生する単位時間が存在するか否かを予測する。
そして、運転制御手段は、負荷追従連続運転形態にて熱電併給装置を運転すると運転周期の複数の単位時間のうちに熱余り状態が発生する単位時間が存在する場合には、熱余り状態が発生する単位時間よりも以前の単位時間のうちから発電出力を設定抑制出力とする単位時間として選択する単位時間を異ならせながら、選択した単位時間では発電出力を設定抑制出力に調節し且つ他の単位時間では発電出力を予測電力負荷に追従する電主出力に調節する形態で熱電併給装置を運転すると仮定したときの運転メリットを求めて、求めた運転メリットのうち高いもの(例えば、最も高いもの又は2番目に高いもの等)を抑制連続運転形態の運転メリットとして抽出する。
ちなみに、設定抑制出力は、予測電力負荷に対して設定電力小さい電力に設定する条件等、予め設定した抑制出力設定条件に基づいて、熱余り状態が発生する単位時間よりも以前の単位時間の夫々について一義的に設定しても良い。あるいは、熱余り状態が発生する単位時間よりも以前の単位時間の夫々について仮設定抑制出力を複数段階に設定しておき、上述のように、熱余り状態が発生する単位時間よりも以前の単位時間のうちから発電出力を設定抑制出力とする単位時間として選択する単位時間を異ならせながら運転メリットを求めるに当たって、選択した単位時間の仮設定抑制出力を異ならせながら運転メリットを求めて、求めた運転メリットのうち高いものを抽出して、その抽出した運転メリットが得られる状態のときに設定されている仮設定抑制出力を設定抑制出力とするようにしても良い。
又、運転制御手段は、負荷追従連続運転形態にて熱電併給装置を運転すると運転周期の複数の単位時間のうちに熱不足状態が発生する単位時間が存在する場合には、熱不足状態が発生する単位時間よりも以前の単位時間のうちから発電出力を設定増大出力とする単位時間として選択する単位時間を異ならせながら、選択した単位時間では発電出力を設定増大出力に調節し且つ他の単位時間では発電出力を電主出力に調節する形態で熱電併給装置を運転すると仮定したときの運転メリットを求めて、求めた運転メリットのうち高いもの(例えば、最も高いもの又は2番目に高いもの等)を強制連続運転形態の運転メリットとして抽出する。
ちなみに、設定増大出力は、予測電力負荷に対して設定電力大きい電力に設定する条件等、予め設定した増大出力設定条件に基づいて、熱不足状態が発生する単位時間よりも以前の単位時間の夫々について一義的に設定しても良い。あるいは、熱不足状態が発生する単位時間よりも以前の単位時間の夫々について仮設定増大出力を複数段階に設定しておき、上述のように、熱不足状態が発生する単位時間よりも以前の単位時間のうちから発電出力を設定増大出力とする単位時間として選択する単位時間を異ならせながら運転メリットを求めるに当たって、選択した単位時間の仮設定増大出力を異ならせながら運転メリットを求めて、求めた運転メリットのうち高いものを抽出して、その抽出した運転メリットが得られる状態のときに設定されている仮設定増大出力を設定増大出力とするようにしても良い。
つまり、抑制連続運転形態では、熱余り状態が発生すると予測される単位時間よりも以前の単位時間のうちで運転メリットが高くなるように定められた抑制運転用の単位時間において、熱電併給装置の発電出力が設定抑制出力に調節されるので、熱余り状態をより一層抑制することができることにより、運転メリットを極力高くすることが可能となる。
又、強制連続運転形態では、熱不足状態が発生すると予測される単位時間よりも以前の単位時間のうちで運転メリットが高くなるように定められた強制運転用の単位時間において、熱電併給装置の発電出力が設定増大出力に調節されるので、熱不足状態をより一層抑制することができることにより、運転メリットを極力高くすることが可能となる。
従って、熱電併給装置の運転形態を連続運転形態に定めるにしても、予測電力負荷及び予測熱負荷に応じて、熱余り状態又は熱不足状態をより一層抑制することにより運転メリットを極力高くすることが可能となる運転形態に定めることができるようになった。
特徴構成は、電力と熱とを併せて発生する熱電併給装置と、その熱電併給装置にて発生する熱にて貯湯槽に貯湯する貯湯手段と、運転を制御する運転制御手段とが設けられ、
前記運転制御手段が、周期的な運転形態判別タイミングにおいて、時系列的な予測電力負荷及び時系列的な予測熱負荷に基づいて、前記熱電併給装置を連続運転すると仮定したときの連続運転メリット、及び、前記熱電併給装置を断続運転すると仮定したときの断続運転メリットを求めて、
その求めた連続運転メリット及び断続運転メリット並びに運転形態選択条件に基づいて、前記熱電併給装置の運転形態を連続運転形態及び断続運転形態のいずれかに定めるように構成されたコージェネレーションシステムであって、
前記断続運転形態として、予測電力負荷に対する前記熱電併給装置の電力の出力形態又は前記熱電併給装置を運転する運転時間帯を異ならせた複数種の運転形態が含まれ、
前記運転制御手段が、前記断続運転メリットとして、前記複数種の断続運転形態夫々についての運転メリットを求めて、その求めた前記複数種の断続運転形態夫々についての運転メリット及び前記連続運転メリット並びに前記運転形態選択条件に基づいて、前記熱電併給装置の運転形態を前記連続運転形態及び前記複数種の断続運転形態のうちのいずれか1つに定めるように構成されるとともに、
数の単位時間からなる運転周期における時系列的な予測電力負荷及び時系列的な予測熱負荷を単位時間毎に区分けして管理して、前記運転形態判別タイミングにおいて、その区分け管理している予測電力負荷及び予測熱負荷に基づいて、前記連続運転メリット及び前記断続運転メリットを求めるように構成され、
前記断続運転形態としての複数種の運転形態が、
前記熱電併給装置の発電出力を前記予測電力負荷に追従させる単位時間を、前記運転時間帯として、前記運転周期の複数の単位時間のうちで運転メリットが高くなる単位時間に定める負荷追従断続運転形態、
前記熱電併給装置の発電出力を前記予測電力負荷よりも小さな設定抑制出力に調節する単位時間を、前記運転時間帯として、前記運転周期の複数の単位時間のうちで運転メリットが高くなる単位時間に定める抑制断続運転形態、及び、
前記熱電併給装置の発電出力を前記予測電力負荷よりも大きな設定増大出力に調節する単位時間を、前記運転時間帯として、前記運転周期の複数の単位時間のうちで運転メリットが高くなる単位時間に定める強制断続運転形態のうちの少なくとも2種である点を特徴とする。
即ち、断続運転形態として、予測電力負荷に対する熱電併給装置の電力の出力形態又は熱電併給装置を運転する運転時間帯を異ならせた複数種の運転形態が含まれている。
そして、運転制御手段は、断続運転メリットとして、複数種の断続運転形態夫々についての運転メリットを求めて、その求めた複数種の断続運転形態夫々についての運転メリット及び連続運転メリット並びに運転形態選択条件に基づいて、熱電併給装置の運転形態を1種の連続運転形態及び複数種の断続運転形態のうちのいずれか1つに定める。
つまり、断続運転形態として、例えば、予測電力負荷又は予測熱負荷に応じて運転メリットが高くなるように、熱電併給装置の電力の出力形態又は熱電併給装置を運転する運転時間帯が設定された運転形態等、予測電力負荷に対する熱電併給装置の電力の出力形態又は熱電併給装置を運転する運転時間帯を異ならせた複数種の運転形態が備えられる。
そして、複数種の断続運転形態夫々についての運転メリット及び連続運転メリット並びに運転形態選択条件に基づいて、運転形態選択条件を満足するように、熱電併給装置の運転形態を1種の連続運転形態及び複数種の断続運転形態のうちのいずれか1つに定めるので、熱電併給装置の運転形態が断続運転形態に定められる場合には、複数種の断続運転形態のうちの運転メリットが断続運転形態用の選定条件を満たしている運転形態に定められるようにすることが可能となる。
従って、連続運転形態に1種の運転形態を備え且つ断続運転形態に複数種の運転形態を備える場合において、適切な運転形態に定めて熱電併給装置を運転し得るコージェネレーションシステムを提供することができるようになった。
また、運転制御手段は、複数の単位時間からなる運転周期における時系列的な予測電力負荷及び時系列的な予測熱負荷を単位時間毎に区分けして管理して、運転形態判別タイミングにおいて、その区分け管理している予測電力負荷及び予測熱負荷に基づいて、連続運転メリット及び断続運転メリットを求める。
そして、断続運転形態の複数種の運転形態として、負荷追従断続運転形態、抑制断続運転形態及び強制断続運転形態のうちの少なくとも2種のように、予測電力負荷に対する熱電併給装置の電力の出力形態又は熱電併給装置を運転する運転時間帯を異ならせた複数種の運転形態が備えられる。
つまり、運転制御手段は、複数の単位時間からなる運転周期における時系列的な予測電力負荷及び時系列的な予測熱負荷を単位時間毎に区分けして管理しているので、運転周期の複数の単位時間のうちから運転時間帯として選択する単位時間を異ならせながら、運転時間帯とする単位時間では運転し且つその運転時間帯とする単位時間以外の単位時間では停止させる形態で熱電併給装置を運転すると仮定したときの運転メリットを求めることができる。
そして、運転制御手段は、運転周期の複数の単位時間のうちから運転時間帯として選択する単位時間を異ならせながら、運転時間帯とする単位時間では熱電併給装置の発電出力を予測電力負荷に追従させると仮定したときの運転メリットを求めて、求めた運転メリットのうち高いもの(例えば、最も高いもの又は2番目に高いもの等)を負荷追従断続運転形態の運転メリットとして抽出する。
又、運転制御手段は、運転周期の複数の単位時間のうちから運転時間帯として選択する単位時間を異ならせながら、運転時間帯とする単位時間では熱電併給装置の発電出力を設定抑制出力に調節すると仮定したときの運転メリットを求めて、求めた運転メリットのうち高いもの(例えば、最も高いもの又は2番目に高いもの等)を抑制断続運転形態の運転メリットとして抽出する。
ちなみに、設定抑制出力は、予測電力負荷に対して設定電力小さい電力に設定する条件等、予め設定した抑制出力設定条件に基づいて、単位時間の夫々について一義的に設定しても良い。あるいは、単位時間の夫々について仮設定抑制出力を複数段階に設定しておき、上述のように、運転周期の複数の単位時間のうちから運転時間帯として選択する単位時間を異ならせながら、運転時間帯とする単位時間では熱電併給装置の発電出力を設定抑制出力に調節すると仮定したときの運転メリットを求めるに当たって、運転時間帯とする単位時間の仮設定抑制出力を異ならせながら運転メリットを求めて、求めた運転メリットのうち高いものを抽出して、その抽出した運転メリットが得られる状態にときに設定されている仮設定抑制出力を設定抑制出力とするようにしても良い。
又、運転制御手段は、運転周期の複数の単位時間のうちから運転時間帯として選択する単位時間を異ならせながら、運転時間帯とする単位時間では熱電併給装置の発電出力を設定増大出力に調節すると仮定したときの運転メリットを求めて、求めた運転メリットのうち高いもの(例えば、最も高いもの又は2番目に高いもの等)を強制断続運転形態の運転メリットとして抽出する。
ちなみに、設定増大出力は、予測電力負荷に対して設定電力大きい電力に設定する条件等、予め設定した増大出力設定条件に基づいて、単位時間の夫々について一義的に設定しても良い。あるいは、単位時間の夫々について仮設定増大出力を複数段階に設定しておき、上述のように、運転周期の複数の単位時間のうちから運転時間帯として選択する単位時間を異ならせながら、運転時間帯とする単位時間では熱電併給装置の発電出力を設定増大出力に調節すると仮定したときの運転メリットを求めるに当たって、運転時間帯とする単位時間の仮設定増大出力を異ならせながら運転メリットを求めて、求めた運転メリットのうち高いものを抽出して、その抽出した運転メリットが得られる状態のときに設定されている仮設定増大出力を設定増大出力とするようにしても良い。
従って、断続運転形態としての複数種の運転形態として、上述の如き負荷追従断続運転形態、抑制断続運転形態及び強制断続運転形態のうちの少なくとも2種を備えることにより、運転周期における時間経過に伴う予測電力負荷及び予測熱負荷の大きさ及び分布状態に応じて、熱電併給装置の運転形態を負荷追従断続運転形態、抑制断続運転形態及び強制断続運転形態のうちの少なくとも2種の断続運転形態のうちで運転メリットが極力高くなる運転形態に定めることができる。
要するに、熱電併給装置の運転形態を断続運転形態に定めるにしても、運転周期における時間経過に伴う予測電力負荷及び予測熱負荷の大きさ及び分布状態に応じて、運転メリットが極力高くなる運転形態に定めることができるようになった。
また、第5特徴構成は、電力と熱とを併せて発生する熱電併給装置と、その熱電併給装置にて発生する熱にて貯湯槽に貯湯する貯湯手段と、運転を制御する運転制御手段とが設けられ、
前記運転制御手段が、周期的な運転形態判別タイミングにおいて、時系列的な予測電力負荷及び時系列的な予測熱負荷に基づいて、前記熱電併給装置を連続運転すると仮定したときの連続運転メリット、及び、前記熱電併給装置を断続運転すると仮定したときの断続運転メリットを求めて、
その求めた連続運転メリット及び断続運転メリット並びに運転形態選択条件に基づいて、前記熱電併給装置の運転形態を連続運転形態及び断続運転形態のいずれかに定めるように構成されたコージェネレーションシステムであって、
前記連続運転形態として、予測電力負荷に対する前記熱電併給装置の電力の出力形態を異ならせた複数種の運転形態が含まれ、前記断続運転形態として、予測電力負荷に対する前記熱電併給装置の電力の出力形態又は前記熱電併給装置を運転する運転時間帯を異ならせた複数種の運転形態が含まれ、
前記運転制御手段が、前記連続運転メリットとして前記複数種の連続運転形態夫々についての運転メリットを求め、且つ、前記断続運転メリットとして前記複数種の断続運転形態夫々についての運転メリットを求めて、その求めた前記複数種の連続運転形態夫々についての運転メリット及び前記複数種の断続運転形態夫々についての運転メリット並びに前記運転形態選択条件に基づいて、前記熱電併給装置の運転形態を前記複数種の連続運転形態及び前記複数種の断続運転形態のうちのいずれか1つに定めるように構成されるとともに、
複数の単位時間からなる運転周期における時系列的な予測電力負荷及び時系列的な予測熱負荷を単位時間毎に区分けして管理して、前記運転形態判別タイミングにおいて、その区分け管理している予測電力負荷及び予測熱負荷に基づいて、前記連続運転メリット及び前記断続運転メリットを求めるように構成され、
前記断続運転形態としての複数種の運転形態が、
前記熱電併給装置の発電出力を前記予測電力負荷に追従させる単位時間を、前記運転時間帯として、前記運転周期の複数の単位時間のうちで運転メリットが高くなる単位時間に定める負荷追従断続運転形態、
前記熱電併給装置の発電出力を前記予測電力負荷よりも小さな設定抑制出力に調節する単位時間を、前記運転時間帯として、前記運転周期の複数の単位時間のうちで運転メリットが高くなる単位時間に定める抑制断続運転形態、及び、
前記熱電併給装置の発電出力を前記予測電力負荷よりも大きな設定増大出力に調節する単位時間を、前記運転時間帯として、前記運転周期の複数の単位時間のうちで運転メリットが高くなる単位時間に定める強制断続運転形態のうちの少なくとも2種である点を特徴する。
この特徴構成においても、上述の如く、断続運転形態としての複数種の運転形態として、負荷追従断続運転形態、抑制断続運転形態及び強制断続運転形態のうちの少なくとも2種を備えることにより、運転周期における時間経過に伴う予測電力負荷及び予測熱負荷の大きさ及び分布状態に応じて、熱電併給装置の運転形態を負荷追従断続運転形態、抑制断続運転形態及び強制断続運転形態のうちの少なくとも2種の断続運転形態のうちで運転メリットが極力高くなる運転形態に定めることができる。
要するに、熱電併給装置の運転形態を断続運転形態に定めるにしても、運転周期における時間経過に伴う予測電力負荷及び予測熱負荷の大きさ及び分布状態に応じて、運転メリットが極力高くなる運転形態に定めることができるようになった。
特徴構成は、上記第4又は5特徴構成に加えて、
前記負荷追従断続運転形態として、
前記熱電併給装置の発電出力を前記予測電力負荷に追従させる単位時間を、それを定める前記運転周期における予測電力負荷及び予測熱負荷に基づく運転メリットが高くなる単位時間に定める単周期対応型の負荷追従断続運転形態と、前記熱電併給装置の発電出力を前記予測電力負荷に追従させる単位時間を、それを定める前記運転周期における予測電力負荷及び予測熱負荷並びに後続する運転周期における予測熱負荷に基づく運転メリットが高くなる単位時間に定める複数周期対応型の負荷追従断続運転形態とが含まれ、
前記抑制断続運転形態として、
前記熱電併給装置の発電出力を前記設定抑制出力に調節する単位時間を、それを定める前記運転周期における予測電力負荷及び予測熱負荷に基づく運転メリットが高くなる単位時間に定める単周期対応型の抑制断続運転形態と、前記熱電併給装置の発電出力を前記設定抑制出力に調節する単位時間を、それを定める前記運転周期における予測電力負荷及び予測熱負荷並びに後続する運転周期における予測熱負荷に基づく運転メリットが高くなる単位時間に定める複数周期対応型の抑制断続運転形態とが含まれ、
前記強制断続運転形態として、
前記熱電併給装置の発電出力を前記設定増大出力に調節する単位時間を、それを定める前記運転周期における予測電力負荷及び予測熱負荷に基づく運転メリットが高くなる単位時間に定める単周期対応型の強制断続運転形態と、前記熱電併給装置の発電出力を前記設定増大出力に調節する単位時間を、それを定める前記運転周期における予測電力負荷及び予測熱負荷並びに後続する運転周期における予測熱負荷に基づく運転メリットが高くなる単位時間に定める複数周期対応型の強制断続運転形態とが含まれる点を特徴とする。
即ち、負荷追従断続運転形態として、単周期対応型の負荷追従断続運転形態と複数周期対応型の負荷追従断続運転形態とが含まれ、抑制断続運転形態として、単周期対応型の抑制断続運転形態と複数周期対応型の抑制断続運転形態とが含まれ、強制断続運転形態として、単周期対応型の強制断続運転形態と複数周期対応型の強制断続運転形態とが含まれる。
そして、運転制御手段は、運転周期の複数の単位時間のうちから運転時間帯として選択する単位時間を異ならせながら、運転時間帯とする単位時間では熱電併給装置の発電出力を予測電力負荷に追従させると仮定したときの運転メリットを、熱電併給装置の発電出力を予測電力負荷に追従させる単位時間を運転時間帯として定める運転時間帯設定用の運転周期における予測電力負荷及び予測熱負荷に基づいて求めて、求めた運転メリットのうち高いものを単周期対応型の負荷追従断続運転形態の運転メリットとして抽出し、並びに、運転周期の複数の単位時間のうちから運転時間帯として選択する単位時間を異ならせながら、運転時間帯とする単位時間では熱電併給装置の発電出力を予測電力負荷に追従させると仮定したときの運転メリットを、前記運転時間帯設定用の運転周期における予測電力負荷及び予測熱負荷並びに後続する運転周期における予測熱負荷に基づいて求めて、求めた運転メリットのうち高いものを複数周期対応型の負荷追従断続運転形態の運転メリットとして抽出する。
又、運転制御手段は、運転周期の複数の単位時間のうちから運転時間帯として選択する単位時間を異ならせながら、運転時間帯とする単位時間では熱電併給装置の発電出力を設定抑制出力に調節すると仮定したときの運転メリットを、熱電併給装置の発電出力を設定抑制出力に調節する単位時間を運転時間帯として定める運転時間帯設定用の運転周期における予測電力負荷及び予測熱負荷に基づいて求めて、求めた運転メリットのうち高いものを単周期対応型の抑制断続運転形態の運転メリットとして抽出し、並びに、運転周期の複数の単位時間のうちから運転時間帯として選択する単位時間を異ならせながら、運転時間帯とする単位時間では熱電併給装置の発電出力を設定抑制出力に調節すると仮定したときの運転メリットを、前記運転時間帯設定用の運転周期における予測電力負荷及び予測熱負荷並びに後続する運転周期における予測熱負荷に基づいて求めて、求めた運転メリットのうち高いものを複数周期対応型の抑制断続運転形態の運転メリットとする。
又、運転制御手段は、運転周期の複数の単位時間のうちから運転時間帯として選択する単位時間を異ならせながら、運転時間帯とする単位時間では熱電併給装置の発電出力を設定増大出力に調節すると仮定したときの運転メリットを、熱電併給装置の発電出力を設定増大出力に調節する単位時間を運転時間帯として定める運転時間帯設定用の運転周期における予測電力負荷及び予測熱負荷に基づいて求めて、求めた運転メリットのうち高いものを単周期対応型の強制断続運転形態の運転メリットとして抽出し、並びに、運転周期の複数の単位時間のうちから運転時間帯として選択する単位時間を異ならせながら、運転時間帯とする単位時間では熱電併給装置の発電出力を設定増大出力に調節すると仮定したときの運転メリットを、前記運転時間帯設定用の運転周期における予測電力負荷及び予測熱負荷並びに後続する運転周期における予測熱負荷に基づいて求めて、求めた運転メリットのうち高いものを複数周期対応型の強制断続運転形態の運転メリットとして抽出する。
つまり、熱負荷が小さい場合、連続する複数(例えば、2回又は3回)の運転周期(例えば1日)のうちの最初の運転周期での熱電併給装置の運転により得られる貯湯熱量により、最初の運転周期に後続する運転周期の熱負荷も賄うことができる場合がある。
そこで、負荷追従断続運転形態、抑制断続運転形態及び強制断続運転形態の夫々に上述のように単周期対応型及び複数周期対応型を含ませて、複数種の断続運転形態として、これら負荷追従断続運転形態、抑制断続運転形態及び強制断続運転形態のうちの少なくとも2種を備えることにより、予測熱負荷が小さくしかもその運転周期間での変動が大きい場合でも、熱電併給装置の運転形態を運転メリットが極力高くなる運転形態に定めることができる。
従って、熱電併給装置の運転形態を断続運転形態に定めるにしても、予測熱負荷が小さくしかもその運転周期間での変動が大きい場合でも、運転メリットが極力高くなる運転形態を定めることができるようになった。
以下、図面に基づいて、本発明の実施の形態を説明する。
〔第1実施形態〕
コージェネレーションシステムは、図1及び図2に示すように、電力と熱とを発生する熱電併給装置としての燃料電池1と、その燃料電池1が発生する熱を冷却水にて回収し、その冷却水を利用して、貯湯槽2への貯湯及び熱消費端末3への熱媒供給を行う貯湯手段としての貯湯ユニット4と、燃料電池1及び貯湯ユニット4の運転を制御する運転制御手段としての運転制御部5などから構成されている。
前記燃料電池1は、周知であるので、詳細な説明及び図示を省略して簡単に説明すると、燃料電池1は、水素を含有する燃料ガス及び酸素含有ガスが供給されて発電するセルスタック、そのセルスタックに供給する燃料ガスを生成する燃料ガス生成部、前記セルスタックに酸素含有ガスとして空気を供給するブロア等を備えて構成されている。
前記燃料ガス生成部は、供給される都市ガス(例えば、天然ガスベースの都市ガス)等の炭化水素系の原燃料ガスを脱硫処理する脱硫器、その脱硫器から供給される脱硫原燃料ガスと別途供給される水蒸気とを改質反応させて水素を主成分とする改質ガスを生成する改質器、その改質器から供給される改質ガス中の一酸化炭素を水蒸気にて二酸化炭素に変成処理する変成器、その変成器から供給される改質ガス中の一酸化炭素を別途供給される選択酸化用空気にて選択酸化する一酸化炭素除去器等から構成され、一酸化炭素を変成処理及び選択酸化処理により低減した改質ガスを前記燃料ガスとして前記セルスタックに供給するように構成されている。
そして、前記燃料ガス生成部への原燃料ガスの供給量を調節することにより、前記燃料電池1の発電出力を調節するように構成されている。
前記燃料電池1の電力の出力側には、系統連系用のインバータ6が設けられ、そのインバータ6は、燃料電池1の発電電力を商用電源7から受電する受電電力と同じ電圧及び同じ周波数にするように構成されている。
前記商用電源7は、例えば、単相3線式100/200Vであり、受電電力供給ライン8を介して、テレビ、冷蔵庫、洗濯機などの電力負荷9に電気的に接続されている。
また、インバータ6は、発電電力供給ライン10を介して受電電力供給ライン8に電気的に接続され、燃料電池1からの発電電力がインバータ6及び発電電力供給ライン10を介して電力負荷9に供給するように構成されている。
前記受電電力供給ライン8には、電力負荷9の負荷電力を計測する電力負荷計測手段11が設けられ、この電力負荷計測手段11は、受電電力供給ライン8を通して流れる電流に逆潮流が発生するか否かをも検出するように構成されている。
そして、逆潮流が生じないように、インバータ6により燃料電池1から受電電力供給ライン8に供給される電力が制御され、発電出力の余剰電力は、その余剰電力を熱に代えて回収する電気ヒータ12に供給されるように構成されている。
前記電気ヒータ12は、複数の電気ヒータから構成され、冷却水循環ポンプ15の作動により冷却水循環路13を通流する燃料電池1の冷却水を加熱するように設けられ、インバータ6の出力側に接続された作動スイッチ14によりON/OFFが切り換えられている。
また、作動スイッチ14は、余剰電力の大きさが大きくなるほど、電気ヒータ12の消費電力が大きくなるように、余剰電力の大きさに応じて電気ヒータ12の消費電力を調整するように構成されている。
尚、電気ヒータ12の消費電力を調整する構成については、上記のように複数の電気ヒータ12のON/OFFを切り換える構成以外に、その電気ヒータ12の出力を例えば位相制御等により調整する構成を採用しても構わない。
前記貯湯ユニット4は、温度成層を形成する状態で湯水を貯湯する前記貯湯槽2、湯水循環路16を通して貯湯槽2内の湯水を循環させる湯水循環ポンプ17、熱源用循環路20を通して熱源用湯水を循環させる熱源用循環ポンプ21、熱媒循環路22を通して熱媒を前記熱消費端末3に循環供給させる熱媒循環ポンプ23、前記湯水循環路16を通流する湯水を加熱させる貯湯用熱交換器24、前記熱源用循環路20を通流する熱源用湯水を加熱させる熱源用熱交換器25、前記熱媒循環路22を通流する熱媒を加熱させる熱媒加熱用熱交換器26、前記貯湯槽2から取り出されて給湯路27を通流する湯水及び前記熱源用循環路20を通流する熱源用湯水を加熱させる補助加熱器28などを備えて構成されている。
前記湯水循環路16は、前記貯湯槽2の底部と頂部とに接続されて、前記湯水循環ポンプ17により、貯湯槽2の底部から取り出した湯水を貯湯槽2の頂部に戻す形態で貯湯槽2の湯水を湯水循環路16を通して循環させ、そのように湯水循環路16を通して循環される湯水を前記貯湯用熱交換器24にて加熱することにより、貯湯槽2に温度成層を形成する状態で湯水が貯湯されるように構成されている。
前記湯水循環路16は、その一部が並列になるように分岐接続され、その接続箇所に三方弁18が設けられており、分岐された一方側の流路には、ラジエータ19が設けられている。そして、三方弁18を切り換えることにより、貯湯槽2の下部から取り出した湯水がラジエータ19を通過するように循環させる状態と、貯湯槽2の下部から取り出した湯水がラジエータ19をバイパスするように循環させる状態とに切り換えるように構成されている。
前記給湯路27は、前記湯水循環路16における前記貯湯用熱交換器24よりも下流側の箇所を介して前記貯湯槽2に接続され、その給湯路27を通して前記貯湯槽2内の湯水が浴槽、給湯栓、シャワー等の給湯先に給湯され、そのように給湯されるのに伴って貯湯槽2に給水すべく、給水路29が貯湯槽2の底部に接続されている。
前記熱源用循環路20は、前記給湯路27の一部を共用する状態で循環経路を形成するように設けられ、その熱源用循環路20には、熱源用湯水の通流を断続させる熱源用断続弁40が設けられている。
前記補助加熱器28は、前記給湯路27における前記熱源用循環路20との共用部分に設けられた補助加熱用熱交換器28a、その補助加熱用熱交換器28aを加熱するバーナ28b、そのバーナ28bに燃焼用空気を供給するファン28c、補助加熱器28の運転を制御する燃焼制御部(図示省略)等を備えて構成され、その燃焼制御部により、補助加熱用熱交換器28aに供給される湯水を目標出湯温度に加熱して出湯すべく、バーナ28bへのガス燃料の供給量を調節するように構成されている。
前記冷却水循環路13は、貯湯用熱交換器24側と熱源用熱交換器25側とに分岐され、その分岐箇所に、貯湯用熱交換器24側に通流させる冷却水の流量と熱源用熱交換器25側に通流させる冷却水の流量との割合を調整する分流弁30が設けられている。
そして、分流弁30は、冷却水循環路13の冷却水の全量を貯湯用熱交換器24側に通流させたり、冷却水循環路13の冷却水の全量を熱源用熱交換器25側に通流させることもできるように構成されている。
前記貯湯用熱交換器24においては、燃料電池1の発生熱を回収した冷却水循環路13の冷却水を通流させることにより、湯水循環路16を通流する湯水を加熱させるように構成されている。前記熱源用熱交換器25においては、燃料電池1の発生熱を回収した冷却水循環路13の冷却水を通流させることにより、熱源用循環路20を通流する熱源用湯水を加熱させるように構成されている。
前記熱媒加熱用熱交換器26においては、熱源用熱交換器25や補助加熱器28にて加熱された熱源用湯水を通流させることにより、熱媒循環路22を通流する熱媒を加熱させるように構成されている。前記熱消費端末3は、床暖房装置や浴室暖房装置などの暖房端末にて構成されている。
前記給湯路27には、前記給湯先に湯水を給湯するときの給湯熱負荷を計測する給湯熱負荷計測手段31が設けられ、又、前記熱消費端末3での端末熱負荷を計測する端末熱負荷計測手段32も設けられている。尚、図示は省略するが、これら給湯熱負荷計測手段31及び端末熱負荷計測手段32は、通流する湯水や熱媒の温度を検出する温度センサと、湯水や熱媒の流量を検出する流量センサとを備えて構成され、温度センサの検出温度と流量センサの検出流量とに基づいて熱負荷を検出するように構成されている。
前記湯水循環路16における前記貯湯用熱交換器24よりも下流側の箇所に、前記貯湯用熱交換器24にて加熱されて貯湯槽2に供給される湯水の温度を検出する貯湯温度センサShが設けられている。
又、前記貯湯槽2には、その貯湯熱量の検出用として、貯湯槽2の上層部の上端位置の湯水の温度を検出する上端温度センサS1、貯湯槽2の上層部と中層部との境界位置の湯水の温度を検出する中間上位温度センサS2、貯湯槽2の中層部と下層部との境界位置の湯水の温度を検出する中間下位温度センサS3、及び、貯湯槽2の下層部の下端位置の湯水の温度を検出する下端温度センサS4が設けられ、更に、前記給水路29には、貯湯槽2に供給される水の給水温度を検出する給水温度センサSiが設けられている。
前記運転制御部5による前記貯湯槽2の貯湯熱量の演算方法について、説明する。
前記上端温度センサS1、中間上位温度センサS2、中間下位温度センサS3、下端温度センサS4夫々にて検出される貯湯槽2の湯水の温度を、夫々、T1、T2、T3、T4とし、前記給水温度センサSiにて検出される給水温度をTiとし、上層部、中層部、下層部夫々の容量をV(リットル)とする。
又、前記上層部における重み係数をA1とし、前記中層部における重み係数をA2とし、前記下層部における重み係数をA3とすると、貯湯熱量(kcal)は、下記の(式1)にて演算することができる。
貯湯熱量=(A1×T1+(1−A1)×T2−Ti)×V
+(A2×T2+(1−A2)×T3−Ti)×V
+(A3×T3+(1−A3)×T4−Ti)×V……………(式1)
重み係数A1、A2、A3は、貯湯槽2の各層における過去の温度分布データを考慮した経験値である。ここで、A1、A2、A3としては、例えば、A1=A2=0.2、A3=0.5である。A1=A2=0.2とは、上層部においては温度T2の影響が温度T1の影響よりも大きいことを示す。これは、上層部の8割の部分は温度T2に近く、2割の部分は温度T1に近いことを示す。これは、中層部においても同様である。下層部においては、温度T3とT4の影響が同じであることを示す。
前記運転制御部5は、前記燃料電池1の運転中には前記冷却水循環ポンプ15を作動させる状態で、燃料電池1の運転を制御し、並びに、前記湯水循環ポンプ17、前記熱源用循環ポンプ21、前記熱媒循環ポンプ23、前記分流弁30及び前記熱源用断続弁40夫々の作動を制御することによって、貯湯槽2内に湯水を貯湯する貯湯運転や、熱消費端末3に熱媒を供給する熱媒供給運転を行うように構成されている。
前記運転制御部5は、熱消費端末3用の端末用リモコン(図示省略)から運転の指令がされない状態では、前記貯湯運転を行い、その貯湯運転では、前記分流弁30を冷却水の全量を貯湯用熱交換器24側に通流させる状態に切り換え且つ熱源用断続弁40を閉弁した状態で、前記貯湯温度センサShの検出情報に基づいて、前記貯湯槽2に供給される湯水の温度が予め設定された目標貯湯温度(例えば60°C)になるように湯水循環量を調節すべく、前記湯水循環ポンプ17の作動を制御するように構成されている。そして、この貯湯運転により、目標貯湯温度の湯が貯湯槽2に貯湯されることになる。
又、前記運転制御部5は、前記端末用リモコンから運転が指令されると、前記熱媒供給運転を行い、その熱媒供給運転では、熱源用断続弁40を開弁し、熱源用循環ポンプ21を予め設定された設定回転速度で作動させる状態で、前記熱消費端末3での端末熱負荷に応じた量の冷却水を前記熱源用熱交換器25に通流させるように前記分流弁30を制御するように構成され、そのように熱媒供給運転を行う状態で、分流弁30が貯湯用熱交換器24側にも冷却水を通流させる状態に制御するときは、前述のように湯水循環ポンプ17の作動を制御して、熱媒供給運転に並行して貯湯運転を実行するように構成されている。
前記運転制御部5は、前記熱媒供給運転の実行中に前記端末用リモコンから運転の停止が指令されると、前記分流弁30を冷却水の全量を貯湯用熱交換器24側に通流させる状態に切り換え、前記熱源用断続弁40を閉弁し、前記熱源用循環ポンプ21を停止させて、前記湯水循環ポンプ17を作動させることにより、前記熱媒供給運転から前記貯湯運転に切り換えるように構成されている。
そして、前記給湯路27を通して前記貯湯槽2の湯水が給湯先に給湯されるとき、及び、前記熱媒供給運転の実行中は、前記補助加熱器28の前記燃焼制御部は、補助加熱用熱交換器28aに供給される湯水の温度が前記目標出湯温度よりも低いときは、補助加熱用熱交換器28aに供給される湯水を前記目標出湯温度に加熱して出湯すべく、前記バーナ28bへのガス燃料の供給量を調節することになる。
更に、前記運転制御部5は、前記貯湯運転の実行中に、前記下端温度センサS4の検出温度が予め設定した放熱作動用設定温度以上になると、貯湯槽2の底部にまで貯湯されて、貯湯槽2の貯湯量が満杯になったとして、貯湯槽2の下部から取り出した湯水がラジエータ19を通過するように循環させる状態に三方弁18を切り換えると共に、ラジエータ19を作動させて、貯湯槽2の下部から取り出した湯水をラジエータ19にて放熱させたのち、貯湯用熱交換器24を通過させて加熱して、貯湯槽2に供給するように構成されている。
次に、運転制御部5による燃料電池1の運転の制御について説明する。
この運転制御部5は、周期的な運転形態判別タイミングにおいて、時系列的な予測電力負荷及び時系列的な予測熱負荷に基づいて、燃料電池1を連続運転すると仮定したときの連続運転メリット、及び、燃料電池1を断続運転すると仮定したときの断続運転メリットを求めて、その求めた連続運転メリット及び断続運転メリット並びに運転形態選択条件に基づいて、燃料電池1の運転形態を連続運転形態及び断続運転形態のいずれかに定めるように構成されている。
尚、このように運転制御部5が燃料電池1の運転形態を連続運転形態及び断続運転形態のいずれかに定める処理を運転形態設定処理と記載する。
そして、運転制御部5は、その運転形態設定処理にて定めた運転形態にて燃料電池1を運転するように構成されている。
この第1実施形態では、前記運転制御部5が、複数の単位時間からなる運転周期における時系列的な予測電力負荷及び時系列的な予測熱負荷を単位時間毎に区分けし、前記運転形態判別タイミングにおいて、その区分け管理している予測電力負荷及び予測熱負荷に基づいて、前記連続運転メリット及び前記断続運転メリットを求めるように構成されている。
又、前記運転制御部5が、各運転周期の開始時点を前記運転形態判別タイミングとして、運転周期毎に前記運転形態設定処理を実行するように構成されている。
ちなみに、前記運転周期が1日に設定され、その運転周期を構成する単位時間が1時間に設定されている。
又、この第1実施形態では、前記運転形態選択条件が、連続運転メリット及び断続運転メリットのうち、運転メリットが高い方に対応する運転形態を燃料電池1の運転形態として定める条件に設定されている。
前記連続運転形態として、予測電力負荷に対する燃料電池1の電力の出力形態を異ならせた複数種の運転形態が含まれ、前記断続運転形態として、予測電力負荷に対する燃料電池1の電力の出力形態又は燃料電池1を運転する運転時間帯を異ならせた複数種の運転形態が含まれている。
そして、前記運転制御部5が、前記連続運転メリットとして前記複数種の連続運転形態夫々についての運転メリットを求め、且つ、前記断続運転メリットとして前記複数種の断続運転形態夫々についての運転メリットを求めて、その求めた前記複数種の連続運転形態夫々についての運転メリット及び前記複数種の断続運転形態夫々についての運転メリット並びに前記運転形態選択条件に基づいて、燃料電池1の運転形態を前記複数種の連続運転形態及び前記複数種の断続運転形態のうちのいずれか1つに定めるように構成されている。
前記連続運転形態としての複数種の運転形態が、前記運転周期の全時間帯において燃料電池1の発電出力を予測電力負荷に追従させる負荷追従連続運転形態、前記運転周期の複数の単位時間のうちの一部の単位時間において前記燃料電池1の発電出力を前記予測電力負荷よりも小さな設定抑制出力とし且つ残りの単位時間において前記燃料電池1の発電出力を前記予測電力負荷に追従させる抑制連続運転形態、及び、前記運転周期の複数の単位時間のうちの一部の単位時間において前記燃料電池1の発電出力を前記予測電力負荷よりも大きな設定増大出力とし且つ残りの単位時間において前記燃料電池1の発電出力を前記予測電力負荷に追従させる強制連続運転形態である。
更に、抑制連続運転形態が、前記設定抑制出力とする単位時間を、前記負荷追従連続運転形態にて前記燃料電池1を運転するときに前記運転周期の複数の単位時間のうちに前記貯湯槽2の予測貯湯熱量が槽満杯貯湯熱量(設定上限量に相当する)以上になる熱余り状態が発生する単位時間が存在する場合に、前記熱余り状態が発生する単位時間よりも以前の単位時間のうちで、前記熱余り状態の発生を抑制し且つ最も運転メリットが高くなる単位時間に定めるものであり、前記強制連続運転形態が、前記設定増大出力とする単位時間を、前記負荷追従連続運転形態にて前記燃料電池1を運転するときに前記運転周期の複数の単位時間のうちに前記貯湯槽1の予測貯湯熱量が予測熱負荷に対して不足する熱不足状態が発生する単位時間が存在する場合に、前記熱不足状態が発生する単位時間よりも以前の単位時間のうちで、前記熱不足状態の発生を抑制し且つ最も運転メリットが高くなる単位時間に定めるものである
前記断続運転形態の複数種の運転形態が、燃料電池1の発電出力を前記予測電力負荷に追従させる単位時間を、前記運転時間帯として、前記運転周期の複数の単位時間のうちで最も運転メリットが高くなる単位時間に定める負荷追従断続運転形態、燃料電池1の発電出力を前記予測電力負荷よりも小さな設定抑制出力に調節する単位時間を、前記運転時間帯として、前記運転周期の複数の単位時間のうちで最も運転メリットが高くなる単位時間に定める抑制断続運転形態、及び、燃料電池1の発電出力を前記予測電力負荷よりも大きな設定増大出力に調節する単位時間を、前記運転時間帯として、前記運転周期の複数の単位時間のうちで最も運転メリットが高くなる単位時間に定める強制断続運転形態である。
更に、前記負荷追従断続運転形態として、燃料電池1の発電出力を前記予測電力負荷に追従させる単位時間を、それを定める前記運転周期における予測電力負荷及び予測熱負荷に基づく運転メリットが最も高くなる単位時間に定める単周期対応型の負荷追従断続運転形態と、燃料電池1の発電出力を前記予測電力負荷に追従させる単位時間を、それを定める前記運転周期における予測電力負荷及び予測熱負荷並びに後続する運転周期における予測熱負荷に基づく運転メリットが最も高くなる単位時間に定める複数周期対応型の負荷追従断続運転形態とが含まれる。
前記抑制断続運転形態として、燃料電池1の発電出力を前記設定抑制出力に調節する単位時間を、それを定める前記運転周期における予測電力負荷及び予測熱負荷に基づく運転メリットが最も高くなる単位時間に定める単周期対応型の抑制断続運転形態と、燃料電池1の発電出力を前記設定抑制出力に調節する単位時間を、それを定める前記運転周期における予測電力負荷及び予測熱負荷並びに後続する運転周期における予測熱負荷に基づく運転メリットが最も高くなる単位時間に定める複数周期対応型の抑制断続運転形態とが含まれる。
前記強制断続運転形態として、燃料電池1の発電出力を前記設定増大出力に調節する単位時間を、それを定める前記運転周期における予測電力負荷及び予測熱負荷に基づく運転メリットが最も高くなる単位時間に定める単周期対応型の強制断続運転形態と、燃料電池1の発電出力を前記設定増大出力に調節する単位時間を、それを定める前記運転周期における予測電力負荷及び予測熱負荷並びに後続する運転周期における予測熱負荷に基づく運転メリットが最も高くなる単位時間に定める複数周期対応型の強制断続運転形態とが含まれる。
この第1実施形態では、運転周期が1日に設定されるので、負荷追従断続運転形態、抑制断続運転形態及び強制断続運転形態夫々の単周期対応型を1日対応型と記載する。又、負荷追従断続運転形態、抑制断続運転形態及び強制断続運転形態夫々の複数周期対応型としては、後続する運転周期が1回の2日対応型のものと、後続する運転周期が2回の3日対応型のものとが含まれる。
以下、前記運転形態設定処理について説明を加える。
先ず、時系列的な過去電力負荷データ及び時系列的な過去熱負荷データを管理して、その管理データに基づいて、時系列的な予測電力負荷データ及び時系列的な予測熱負荷データを求めるデータ管理処理について説明を加える。ちなみに、熱負荷は、前記給湯先に湯水を給湯するときの給湯熱負荷と、前記熱消費端末3での端末熱負荷とからなる。
運転制御部5は、実電力負荷データ、実給湯熱負荷データ及び実端末熱負荷データを運転周期及び単位時間に対応付けて不揮発性のメモリ34に記憶することにより、過去の時系列的な電力負荷データ及び過去の時系列的な熱負荷データを、設定期間(例えば、運転日前の4週間)にわたって、運転周期毎に単位時間毎に対応付けて管理するように構成されている。
ちなみに、実電力負荷は、前記電力負荷計測手段11の計測値及び前記インバータ6の出力値に基づいて計測され、実給湯熱負荷は前記給湯熱負荷計測手段31にて計測され、実端末熱負荷は前記端末熱負荷計測手段32にて計測される。
そして、前記運転制御部5は、運転周期の開始時点(例えば午前3時)において、時系列的な過去電力負荷データ及び時系列的な過去熱負荷データの管理データに基づいて、連続する予測用設定回数の運転周期のうちの最初の運転周期の時系列的な予測熱負荷データ及び時系列的な予測電力負荷データ、並びに、予測用設定回数の運転周期のうちの最初の運転周期に後続する運転周期の時系列的な予測熱負荷データを求めるように構成されている。ちなみに、時系列的な予測熱負荷データは、時系列的な予測給湯熱負荷データと時系列的な予測端末熱負荷データとからなる。又、前記予測用設定回数は複数回数(例えば3回)に設定される。
尚、この第1実施形態においては、熱の負荷状態としては、前記熱消費端末3での端末熱負荷が発生しておらず、給湯熱負荷のみが発生する状態として、過去熱負荷データとしては過去給湯熱負荷データのみが含まれて、予測熱負荷データとして予測給湯熱負荷データのみが求められるとして説明する。
例えば、運転周期の開始時点において、図3や図4に示すように、予測用設定回数の運転周期のうちの最初の運転周期の予測電力負荷データ及び予測熱負荷データを単位時間毎に求め、図5に示すように、予測用設定回数の運転周期のうちの最初の運転周期に後続する運転周期(図5では、2回目の運転周期について図示)の予測熱負荷データを単位時間毎に求める。尚、図3は、運転周期の予測電力負荷及び予測熱負荷の負荷発生状態が、負荷追従連続運転形態にて燃料電池1を運転すると熱不足状態が発生する単位時間(以下、熱不足単位時間と記載する場合がある)が生じるような負荷発生状態を示す図であり、図4は、運転周期の予測電力負荷及び予測熱負荷の負荷発生状態が、負荷追従連続運転形態にて燃料電池1を運転すると熱余り状態が発生する単位時間(以下、熱余り単位時間と記載する場合がある)が生じるような負荷発生状態を示す図である。
ちなみに、予測電力負荷データの単位はkWhであり、予測給湯熱負荷データの単位はkcal/hである。尚、この実施形態では、熱量の単位をkcalにて示す場合があるが、1kWh=860kcalの関係に基づいて860に設定される係数αにて各値を除することにより、kWhの単位として求めることができる。
次に、連続運転メリット及び断続運転メリットを求める運転メリット演算処理について、説明を加える。
この第1実施形態では、前記運転メリットとして、燃料電池1を運転することにより得られると予測される予測エネルギ削減量を求める。
図3及び図4に示すように、前記運転制御部5は、運転周期の開始時点において、その運転周期において負荷追従連続運転形態を行うと仮定して、運転周期の複数の単位時間夫々について、予測電力負荷に追従する燃料電池1の予測発電出力、燃料電池1の予測熱出力、貯湯槽2に湯により貯えられると予測される熱量(以下、予測貯湯熱量と記載する場合がある)、貯湯槽2の予測貯湯熱量が予測給湯熱負荷に対して不足する予測不足熱量、貯湯槽2の予測貯湯熱量が槽満杯貯湯熱量以上になってラジエータ19にて放熱される熱量(以下、予測余り熱量と記載する場合がある)、各単位時間から予測不足熱量が0よりも大きい単位時間(即ち、熱不足単位時間)まで又は予測余り熱量が0よりも大きい単位時間(即ち、熱余り単位時間)までの時間である放熱時間を求めるように構成されている。
尚、予測貯湯熱量、予測不足熱量、予測余り熱量は、夫々、各単位時間の終了時点での熱量を示す。又、この第1実施形態では、予測熱負荷は、各単位時間の開始時点に発生し、予測熱出力は予測熱負荷が発生した後に出力されるものとしている。
そして、運転制御部5は、前記熱余り単位時間が存在する場合は、前記連続運転メリットとしての連続運転形態の予測エネルギ削減量として、負荷追従連続運転形態の予測エネルギ削減量、及び、抑制連続運転形態の予測エネルギ削減量を求め、前記熱不足単位時間が存在する場合は、前記連続運転メリットとしての連続運転形態の予測エネルギ削減量として、負荷追従連続運転形態の予測エネルギ削減量、及び、強制連続運転形態の予測エネルギ削減量を求める。
又、運転制御部5は、前記断続運転メリットとしての断続運転形態の予測エネルギ削減量として、負荷追従断続運転形態、抑制断続運転形態及び強制断続運転形態夫々について、1日対応型、2日対応型、3日対応型夫々の運転形態の予測エネルギ削減量を求める。
先ず、前述の予測発電出力、予測熱出力、予測貯湯熱量、予測不足熱量及び予測余り熱量夫々の求め方について、説明を加える。
運転周期の複数の単位時間夫々の予測発電出力(kW)は、予測電力負荷が燃料電池1の最小出力(例えば0.3kW)以上且つ最大出力(例えば1.0kW)以下の範囲のときは予測電力負荷に設定され、予測電力負荷が燃料電池1の最小出力よりも小さいときはその最小出力に設定され、予測電力負荷が燃料電池1の最大出力よりも大きいときはその最大出力に設定される。
運転周期の複数の単位時間夫々の予測熱出力(kcal/h)は、下記の式2にて求められる。
予測熱出力=α×{(予測発電出力÷電池発電効率)×電池熱効率}+余剰電力×α×β−ベース放熱量……………(式2)
但し、余剰電力は、予測発電出力が予測電力負荷よりも大きい場合に、予測発電出力から予測電力負荷を減じることにより求められる。
例えば、予測電力負荷が燃料電池1の最小出力よりも小さいときは、余剰電力は、燃料電池1の最小出力から予測電力負荷を減じることにより求められる。又、詳細は後述するが、燃料電池1の発電出力を予測電力負荷に追従する電主出力よりも大きい設定増大出力に設定するときは、余剰電力は、その設定増大出力から予測電力負荷を減じることにより求められる。
αは、上述したように860に設定される係数である。
βは、電気ヒータ12にて余剰電力(kWh)を熱(kWh)に変換するときの効率であるヒータ効率であり、例えば、0.9に設定される。
電池発電効率は、燃料電池1における単位エネルギ消費量(kWh)に対する発電出力(kWh)の比率を示し、電池熱効率は、燃料電池1における単位エネルギ消費量(kWh)に対する発生熱量(kWh)の比率を示し、これら電池発電効率及び電池熱効率は発電出力に応じて変動するものであり、予め、図6に示すように、発電出力に応じて設定されて前記メモリ34に記憶されている。そして、運転制御部5は、その電池発電効率及び電池熱効率の記憶情報から予測発電出力に応じた電池発電効率及び電池熱効率を求めるように構成されている。
ベース放熱量は、このコージェネレーションシステムにおいて、熱電併給装置1の発生熱量のうち、貯湯槽2への貯湯及び熱消費端末3による暖房に用いられることなく放熱される熱量であり、例えば50kcal/hに設定されて、メモリ34に記憶されている。
各単位時間の予測貯湯熱量(kcal/h)、予測不足熱量(kcal/h)、予測余り熱量(kcal/h)は、それぞれ、下記の式3、式4、式5にて求められる。
但し、各式において、添え字「n」は、運転周期における単位時間の順序を示し、例えば、n=1のときは、運転周期の1番目の単位時間を示す。
ちなみに、予測貯湯熱量n-1は、n=1のときには予測貯湯熱量0となり、この予測貯湯熱量0は、運転周期の開始時点(即ち、初期)の予測貯湯熱量であり、前記上端温度センサS1、前記中間上位温度センサS2、前記中間下位温度センサS3、前記下端温度センサS4及び前記給水温度センサSi夫々の検出温度に基づいて、上記の式1により求められる。
予測貯湯熱量n=(予測貯湯熱量n-1−予測熱負荷n+予測熱出力n)×(1−槽放熱率)……………(式3)
予測不足熱量=予測熱負荷n−予測貯湯熱量n-1……………(式4)
予測余り熱量=(予測貯湯熱量n-1−予測熱負荷n+予測熱出力n)×(1−槽放熱率)−槽満杯貯湯熱量……………(式5)
但し、予測貯湯熱量nの最大値は、貯湯槽2の貯湯量が満杯になったときに貯湯槽2に蓄える熱量である槽満杯貯湯熱量以下に規制され、その槽満杯貯湯熱量は、例えば、貯湯槽2の貯湯温度、貯湯槽2への給水温度及び貯湯槽2の容量から求められる。ちなみに、前記貯湯温度は、上端温度センサS1、中間上位温度センサS2、中間下位温度センサS3及び下端温度センサS4夫々の検出温度のうち前記放熱作動用設定温度(例えば45°C)以上のものの平均値とされ、前記給水温度は、給水温度センサSiにて検出される給水温度の平均値とされる。
槽放熱率は、貯湯槽2からの放熱率であり、例えば、0.012に予め設定されて、前記メモリ34に記憶されている。
又、前記式4にて求められた予測不足熱量が負の値のときは、予測不足熱量を0とし、前記式5にて求められた予測余り熱量が負の値のときは、予測余り熱量を0とする。
各運転形態の予測エネルギ削減量は、下記の式6に示すように、燃料電池1を運転しない場合のエネルギ消費量から、燃料電池1を各運転形態にて運転した場合のエネルギ消費量を減じることにより演算する。
予測エネルギ削減量P=燃料電池1を運転しない場合のエネルギ消費量E1−燃料電池1を運転した場合のエネルギ消費量E2……………(式6)
前記燃料電池1を運転しない場合のエネルギ消費量E1(kWh)は、下記の式7に示すように、最初の運転周期の予測電力負荷の全てを商用電源7からの受電電力で補う場合の商用電源7におけるエネルギ消費量と、最初の運転周期の予測熱負荷の全てを補助加熱器28の発生熱で補う場合のエネルギ消費量との和として求められる。
つまり、どの運転形態の予測エネルギ削減量を求める場合でも、燃料電池1を運転しない場合のエネルギ消費量E1は、同様に求められる。
E1=予測電力負荷/商用電源発電効率+予測熱負荷/補助加熱器熱効率……………(式7)
但し、予測熱負荷はkWhに変換した値である。
一方、燃料電池1を運転した場合のエネルギ消費量E2(kWh)は、下記の式8に示すように、最初の運転周期の予測電力負荷及び予測熱負荷を燃料電池1の予測発電出力及び予測熱出力で補う場合の燃料電池1の消費エネルギである運転周期エネルギ消費量と、予測電力負荷から予測発電出力を差し引いた分に相当する予測不足電力量の全てを商用電源7からの受電電力で補う場合の商用電源7におけるエネルギ消費量と、予測不足熱量の全てを補助加熱器28の発生熱で補う場合のエネルギ消費量との和にて求められる。
E2=運転周期エネルギ消費量+予測不足電力量/商用電源発電効率+予測不足熱量/補助加熱器熱効率……………(式8)
但し、予測不足熱量はkWhに変換した値である。
但し、
商用電源発電効率:商用電源7における単位エネルギ消費量(kWh)に対する発電出力(kWh)の比率であり、例えば、0.366に設定される。
補助加熱器熱効率:補助加熱器28における単位エネルギ消費量(kWh又はkcal)に対する発生熱量(kWh又はkcal)の比率であり、例えば0.7に設定される。
運転周期エネルギ消費量は、下記の式9にて、各運転形態において燃料電池1を運転する単位時間のエネルギ消費量を求めて、その求めた単位時間のエネルギ消費量を積算することにより求める。
エネルギ消費量=(発電出力÷電池発電効率)……………(式9)
尚、燃料電池1を運転した場合のエネルギ消費量E2を求めるに当たって、運転周期内で燃料電池1を起動させるときは、その燃料電池1を起動させるときに消費する起動時消費エネルギを加え、運転周期内で燃料電池1を停止させる場合は、その燃料電池1を停止させるときに消費する停止時消費エネルギを加えることになる。
ちなみに、前記起動時消費エネルギは、前記燃料ガス生成部を構成する改質器、変成器等を夫々における処理が可能なように設定された温度にウオームアップするのに要するエネルギを含むものであり、又、停止時消費エネルギは、燃料電池1を停止させる際に燃料ガス生成部のガス通流経路にパージガス(原燃料ガス又は不活性ガス)をパージする際に要するエネルギ、具体的には、ファン、ポンプ、バルブ等を駆動するエネルギを含むものである。燃料電池1の起動時消費エネルギ及び停止時消費エネルギは、燃料電池1固有のものである。そして、それら起動時消費エネルギ及び停止時消費エネルギは、予め、実験等により求められてメモリ34に記憶されている。例えば、起動時消費エネルギは1900Whに、停止時消費エネルギは200Whに夫々設定されている。
先ず、複数種の連続運転形態夫々の予測エネルギ削減量の求め方について説明する。
負荷追従連続運転形態の予測エネルギ削減量は、以下のようにして求める。
各単位時間のエネルギ消費量を前記式9により発電出力を伝主出力として求め、求めた各単位時間のエネルギ消費量を積算することにより、運転周期エネルギ消費量を求め、その運転周期エネルギ消費量に基づいて、式8により、燃料電池1を運転した場合のエネルギ消費量E2を求める。
そして、そのように求めた燃料電池1を運転した場合のエネルギ消費量E2と式7により求めた燃料電池1を運転しない場合のエネルギ消費量E1とに基づいて、式6により、予測エネルギ削減量Pを求める。
強制連続運転形態の予測エネルギ削減量は、以下のようにして求める。
先ず、熱不足単位時間(熱不足単位時間が複数存在するときは、運転周期の開始時点に最も近いもの)よりも以前の各単位時間について、増大出力設定条件に基づいて、予測電力負荷よりも大きな設定増大出力を設定する。
そして、燃料電池1の発電出力を前記設定増大出力とする単位時間を、運転周期における前記熱不足単位時間よりも以前の単位時間のうちで、最も予測エネルギ削減量が大きくなる単位時間に定めたときの予測エネルギ削減量を強制連続運転形態の予測エネルギ削減量として求める。
この強制連続運転形態の予測エネルギ削減量の求め方について、説明を加える。
先ず、前記設定増大出力の設定の仕方について、説明を加える。
前記増大出力設定条件は、燃料電池1の発電出力を電主出力よりも大きくすることによるメリットを評価するための増大時メリット評価用指標がメリットが得られる値として求められる電力に設定増大出力を設定する条件としてある。
具体的には、図3に示すように、熱不足単位時間(17番目の単位時間)よりも以前の各単位時間について、電主出力よりも大きい仮設定増大出力を、段階的に(例えば、0.1kW間隔)で設定して、各仮設定増大出力について、下記の式10にて増大時メリット評価用指標を求める。そして、熱不足単位時間よりも以前の各単位時間について、増大時メリット評価用指標がメリットが得られる値として求められる仮設定増大出力のうちの電力が最大のものを設定増大出力に設定する。
増大時メリット評価用指標={(増大出力時有効貯湯熱量−電主出力時有効貯湯熱量)÷補助加熱器熱効率−(増大出力時エネルギ消費量−電主出力時エネルギ消費量)}÷(増大出力時有効貯湯熱量−電主出力時有効貯湯熱量)……………(式10)
増大出力時有効貯湯熱量は、単位時間において燃料電池1の発電出力を電主出力よりも大きくすることにより得られる熱量から熱不足単位時間までの貯湯槽2からの放熱量を減じた熱量であり、下記の式11にて、発電出力として仮設定増大出力を代入して求める。
又、電主出力時有効貯湯熱量は、単位時間において燃料電池1の発電出力を電主出力に調節することにより得られる熱量から熱不足単位時間までの貯湯槽2からの放熱量を減じた熱量であり、下記の式11にて、発電出力として電主出力を代入して求める。
有効貯湯熱量=〔α×{(発電出力÷電池発電効率)×電池熱効率}+余剰電力×α×β−ベース放熱量〕×(1−槽放熱率)t……………(式11)
但し、tは放熱時間である。
増大出力時エネルギ消費量は、燃料電池1の発電出力を仮設定増大出力に調節したときの燃料電池1のエネルギ消費量であり、前記式9にて、発電出力として仮設定増大出力を代入して求めた値をkcalに変換し、電主出力時エネルギ消費量は、燃料電池1の発電出力を電主出力に調節したときの燃料電池1のエネルギ消費量であり、前記式9にて、発電出力として電主出力を代入して求めた値をkcalに変換する。
前記式10の分子において、「(増大出力時有効貯湯熱量−電主出力時有効貯湯熱量)÷補助加熱器熱効率」は、燃料電池1の発電出力を電主出力よりも大きくすることにより増加する有効貯湯熱量を補助加熱器28の発生熱量で得るとすると必要となるエネルギ量を示すものであり、メリットとなるエネルギ量を示すものである。
又、前記式10の分子において、「(増大出力時エネルギ消費量−電主出力時エネルギ消費量)」は、燃料電池1の発電出力を電主出力よりも大きくすることにより増加する燃料電池1におけるエネルギ消費量を示すものであり、ディメリットとなるエネルギ量を示すものである。
つまり、前記式10の分子の「(増大出力時有効貯湯熱量−電主出力時有効貯湯熱量)÷補助加熱器熱効率−(増大出力時エネルギ消費量−電主出力時エネルギ消費量)」は、正の値として求められると、燃料電池1の発電出力を電主出力よりも大きくすることによりメリットが得られることを意味し、その値が大きくなるほどメリットが大きいことを意味する。
前記式10の分母の「増大出力時有効貯湯熱量−電主出力時有効貯湯熱量」は、燃料電池1の発電出力を電主出力よりも大きくすることにより増加する有効貯湯熱量を示すものであって、正の値として求められる。
つまり、前記式10にて求められる増大時メリット評価用指標が正の値のときは、燃料電池1の発電出力を電主出力よりも大きくすることによりメリットが得られることを意味し、その値が大きくなるほどメリットが大きいことを意味する。
図3では、17番目の単位時間が最も運転周期の開始時点に近い熱不足単位時間であるので、17番目の単位時間よりも以前の各単位時間について、設定増大出力を設定することになる。
例えば、1番目の単位時間については、電主出力が0.3kWであるので、仮設定増大出力として、0.4kW,0.5kW,0.6kW,0.7kW,0.8kW,0.9kW,1.0kWを設定し、夫々の仮設定増大出力について増大時メリット評価用指標を求める。
仮設定増大出力が0.4kW,0.5kW,0.6kW,0.7kW,0.8kWについては、増大時メリット評価用指標が正の値として求められ、仮設定増大出力が0.9kW,1.0kWについては、増大時メリット評価用指標が負の値として求められるので、設定増大出力としては、仮設定増大出力のうち、増大時メリット評価用指標が正の値で且つ電力が最大の仮設定増大出力、即ち、0.8kWに設定する。
ちなみに、6番目の単位時間については、仮設定増大出力として0.9kW,1.0kWを設定するが、いずれの仮設定増大出力についても、増大時メリット評価用指標が負の値として求められるので、設定増大出力は設定しない。
次に、熱不足単位時間よりも以前に1つ又は連続する複数の単位時間からなる時間帯を発電出力を設定増大出力に調節する強制運転用時間帯とする強制運転用の仮運転パターンを全て形成する。
つまり、運転周期における複数の単位時間のうちの熱不足単位時間よりも以前の複数の単位時間のうちで、選択した1つ又は連続する複数の単位時間を強制運転用時間帯とし且つ運転周期の残りの単位時間を発電出力を電主出力に調節する電主運転用時間帯とする形態で、前記強制運転用時間帯として選択する単位時間を異ならせることにより、強制運転用の仮運転パターンを全て形成する。ちなみに、強制運転用時間帯が設定増大出力の設定されていない単位時間のみで形成される仮運転パターンは、強制運転用の仮運転パターンから除外する。
例えば、図3に示すように、17番目の単位時間(単位時間17)が熱不足単位時間である場合、図7に示すように、単位時間1から強制運転用時間帯とするパターンとして、単位時間1を強制運転用時間帯とするパターン1や、単位時間1,2を強制運転用時間帯とするパターン2、単位時間1,2,3を強制運転用時間帯とするパターン3・・・単位時間1〜16を強制運転用時間帯とするパターン16の16種類がある。また、単位時間2から強制運転用時間帯とするパターンとして、この単位時間2を強制運転用時間帯とするパターン17、単位時間2,3を強制運転用時間帯とするパターン18・・・単位時間2〜16を強制運転用時間帯とするパターン31の15種類がある。このように、熱不足単位時間17の直前の単位時間16を強制運転用時間帯とするパターン136までの136種類のパターンのうち、強制運転用時間帯が設定増大出力の設定されていない単位時間のみで形成されるパターン、例えば、単位時間6,7を強制運転用時間帯とするパターン71等を除外したパターンを、強制運転用の仮運転パターンとする。
そして、全ての強制運転用の仮運転パターン夫々について、前記式6〜式8に基づいて予測エネルギ削減量Pを求め、更に、運転周期の強制運転用時間帯の単位時間では発電出力を設定増大出力に調節し且つ電主運転用時間帯の単位時間では発電出力を電主出力に調節する状態で燃料電池1を運転すると仮定して、各単位時間について、予測熱出力、予測貯湯熱量、予測不足熱量、予測余り熱量を求める。
尚、強制運転用時間帯の単位時間のエネルギ消費量を前記式9により発電出力を設定増大出力として求め、電主運転用時間帯の単位時間のエネルギ消費量を前記式9により発電出力を電主出力として求めて、求めた各単位時間のエネルギ消費量を積算することにより、運転周期エネルギ消費量を求め、その運転周期エネルギ消費量に基づいて、式8により、燃料電池1を運転した場合のエネルギ消費量E2を求めることになる。
続いて、全ての強制運転用の仮運転パターンのうちで熱余り単位時間が生ぜず且つ予測エネルギ削減量が最も高い強制運転用の仮運転パターンを求め、その求めた仮運転パターンにおいて熱不足単位時間が生じない場合は、その強制運転用の仮運転パターンを強制連続運転形態の運転パターンに定め、その強制運転用の仮運転パターンの予測エネルギ削減量を強制連続運転形態の予測エネルギ削減量として求める。
尚、熱余り単位時間が生ぜず且つ予測エネルギ削減量が最も高い強制運転用の仮運転パターンにおいて、未だ、熱不足単位時間が生じるときは、上述のように、熱不足単位時間よりも以前の各単位時間について設定増大出力を設定して、熱余り単位時間が生ぜず且つ最も予測エネルギ削減量が高い強制運転用の仮運転パターンを求めることにより、強制連続運転形態の運転パターンを設定すると共に強制連続運転形態の予測エネルギ削減量を求める処理を、熱不足単位時間が生じなくなるまで繰り返すことになる。
但し、既に発電出力を設定増大出力に調節すると定められている強制運転設定済みの単位時間については予測発電出力を設定増大出力とする状態で、強制運転設定済みの単位時間以外の単位時間について設定増大出力を設定して、上述の処理を実行する。つまり、強制運転用単位時間が強制運転設定済みの単位時間のみで形成される仮運転パターンは、強制運転用の仮運転パターンから除外することになる。
抑制連続運転形態の予測エネルギ削減量は、以下のようにして求める。
先ず、熱余り単位時間(熱余り単位時間が複数存在するときは、運転周期の開始時点に最も近いもの)よりも以前の各単位時間について、抑制出力設定条件に基づいて、予測電力負荷よりも小さな設定抑制出力を設定する。
そして、燃料電池1の発電出力を前記設定抑制出力とする単位時間を、運転周期における前記熱余り単位時間よりも以前の単位時間のうちで、最も予測エネルギ削減量が大きくなる単位時間に定めたときの予測エネルギ削減量を抑制連続運転形態の予測エネルギ削減量として求める。
この抑制連続運転形態の予測エネルギ削減量の求め方について、説明を加える。
先ず、前記設定抑制出力の設定の仕方について、説明を加える。
前記抑制出力設定条件は、燃料電池1の発電出力を電主出力よりも小さくすることによるメリットを評価するための抑制時メリット評価用指標がメリットが得られる値として求められる電力に設定抑制出力を設定する条件としてある。
具体的には、図4に示すように、熱余り単位時間(17番目の単位時間)よりも以前の各単位時間について、電主出力よりも小さい仮設定抑制出力を、段階的に(例えば、0.1kW間隔)で設定して、各仮設定抑制出力について、下記の式12にて抑制時メリット評価用指標を求める。そして、熱余り単位時間よりも以前の各単位時間について、抑制時メリット評価用指標がメリットが得られる値として求められる仮設定抑制出力のうちの電力が最小のものを設定抑制出力に設定する。
抑制時メリット評価用指標={(電主出力時エネルギ消費量−抑制出力時エネルギ消費量)−α×(抑制出力時不足電力量−電主出力時不足電力量)÷商用電源発電効率}÷(抑制出力時有効貯湯熱量−電主出力時有効貯湯熱量)……………(式12)
電主出力時エネルギ消費量は、上述した強制連続運転形態の予測エネルギ削減量を求める場合と同様に求め、抑制出力時エネルギ消費量は、燃料電池1の発電出力を仮設定抑制出力に調節したときの燃料電池1のエネルギ消費量であり、前記式9にて、発電出力として仮設定抑制出力を代入して求めた値をkcalに変換する。
電主出力時不足電力量は、燃料電池1の発電出力を電主出力に調節したときに予測電力負荷に対して不足する電力量であり、下記の式13にて、発電出力として電主出力を代入して求め、抑制出力時不足電力量は、燃料電池1の発電出力を仮設定抑制出力に調節したときに予測電力負荷に対して不足する電力量であり、下記の式13にて、発電出力として仮設定抑制出力を代入して求める。但し、電主出力時不足電力量及び抑制出力時不足電力量は、いずれも、0よりも小さい値として求められたときは0とする。
不足電力量=予測電力負荷−発電出力……………(式13)
電主出力時有効貯湯熱量は、上述した強制連続運転形態の予測エネルギ削減量を求める場合と同様に求め、抑制出力時有効貯湯熱量は、単位時間において燃料電池1の発電出力を電主出力よりも小さくすることにより得られる熱量から熱余り単位時間までの貯湯槽2からの放熱量を減じた熱量であり、前記式11にて、発電出力として仮設定抑制出力を代入して求める。
前記式12の分子において、「(電主出力時エネルギ消費量−抑制出力時エネルギ消費量)」は、燃料電池1の発電出力を電主出力よりも小さくすることにより減少する燃料電池1におけるエネルギ消費量を示すものであり、メリットとなるエネルギ量を示すものである。
又、燃料電池1の発電出力を電主出力よりも小さくすることにより、その燃料電池1の発電出力が予測電力負荷に対して不足する不足電力量が増加することになり、前記式12の分子において、「(抑制出力時不足電力量−電主出力時不足電力量)×α÷商用電源発電効率」は、燃料電池1の発電出力を電主出力よりも小さくすることにより増加する不足電力量を商用電源7にて得るとすると必要となるエネルギ量を示すものであり、ディメリットとなるエネルギ量を示すものである。
つまり、前記式12の「(電主出力時エネルギ消費量−抑制出力時エネルギ消費量)−(抑制出力時不足電力量−電主出力時不足電力量)×α÷商用電源発電効率」は、正の値として求められると、燃料電池1の発電出力を電主出力よりも小さくすることによりメリットが得られることを意味し、その値が大きくなるほどメリットが大きいことを意味する。
前記式12の分母の「抑制出力時有効貯湯熱量−電主出力時有効貯湯熱量」は、燃料電池1の発電出力を電主出力よりも小さくすることにより減少する有効貯湯熱量を示すものであって、負の値として求められる。
つまり、前記式12にて求められる抑制時メリット評価用指標が負の値のときは、燃料電池1の発電出力を電主出力よりも小さくすることによりメリットが得られることを意味し、その絶対値が大きくなるほどメリットが大きいことを意味する。
図4では、17番目の単位時間が最も運転周期の開始時点に近い熱余り単位時間であるので、17番目の単位時間よりも以前の各単位時間について、設定抑制出力を設定することになる。
例えば、3番目の単位時間については、電主出力が0.6kWであるので、仮設定抑制出力として、0.5kW,0.4kW,0.3kWを設定し、夫々の仮設定抑制出力について抑制時メリット評価用指標を求める。
仮設定抑制出力が0.5kW,0.4kW,0.3kWの全てについて、抑制時メリット評価用指標が負の値として求められるので、設定抑制出力としては、仮設定抑制出力のうち、抑制時メリット評価用指標が負の値で且つ電力が最小の仮抑制出力、即ち、0.3kWを設定する。
ちなみに、2番目の単位時間については、仮設定抑制出力として0.4kW,0.3kWを設定するが、いずれの仮設定抑制出力についても、抑制時メリット評価用指標が正の値として求められるので、設定抑制出力は設定しない。
次に、熱余り単位時間よりも以前に1つ又は連続する複数の単位時間からなる時間帯を発電出力を設定抑制出力に調節する抑制運転用時間帯とする抑制運転用の仮運転パターンを全て形成する。
つまり、運転周期における複数の単位時間のうちの熱余り単位時間よりも以前の複数の単位時間のうちで、選択した1つ又は連続する複数の単位時間を抑制運転用時間帯とし且つ運転周期の残りの単位時間を発電出力を電主出力に調節する電主運転用時間帯とする形態で、前記抑制運転用時間帯として選択する単位時間を異ならせることにより、抑制運転用の仮運転パターンを全て形成する。ちなみに、抑制運転用時間帯が設定抑制出力の設定されていない単位時間のみで形成される仮運転パターンは、抑制運転用の仮運転パターンから除外する。
例えば、図4に示すように、17番目の単位時間(単位時間17)が熱余り単位時間である場合、上述した強制運転用の仮運転パターンを形成するのと同様に、図7に示す如き136種類のパターンのうち、抑制運転用時間帯が設定抑制出力の設定されていない単位時間のみで形成されるパターン、例えば、単位時間1,2を抑制運転用時間帯とするパターン2等を除外したパターンを、抑制運転用の仮運転パターンとする。
そして、全ての抑制運転用の仮運転パターン夫々について、前記式6〜式8に基づいて予測エネルギ削減量Pを求め、更に、運転周期の抑制運転用時間帯の単位時間では発電出力を設定抑制出力に調節し且つ電主運転用時間帯の単位時間では発電出力を電主出力に調節する状態で燃料電池1を運転すると仮定して、各単位時間について、予測熱出力、予測貯湯熱量、予測不足熱量、予測余り熱量を求める。
尚、抑制運転用時間帯の単位時間のエネルギ消費量は前記式9により発電出力を設定抑制出力として求め、電主運転用時間帯の単位時間のエネルギ消費量は前記式9により発電出力を電主出力として求めて、求めた各単位時間のエネルギ消費量を積算することにより、運転周期エネルギ消費量を求め、その運転周期エネルギ消費量に基づいて、式8により、燃料電池1を運転した場合のエネルギ消費量E2を求めることになる。
続いて、全ての抑制運転用の仮運転パターンのうちで熱不足単位時間が生ぜず且つ予測エネルギ削減量が最も高い抑制運転用の仮運転パターンを求め、その求めた仮運転パターンにおいて熱余り単位時間が生じない場合は、その抑制運転用の仮運転パターンを抑制連続運転形態の運転パターンに定め、その抑制運転用の仮運転パターンの予測エネルギ削減量を抑制連続運転形態の予測エネルギ削減量として求める。
尚、熱不足単位時間が生ぜず且つ予測エネルギ削減量が最も高い抑制運転用の仮運転パターンにおいて、未だ、熱余り単位時間が生じるときは、上述のように、熱余り単位時間よりも以前の各単位時間について設定抑制出力を設定して、熱不足単位時間が生ぜず且つ最も予測エネルギ削減量が高い抑制運転用の仮運転パターンを求めることにより、抑制連続運転形態の運転パターンを設定すると共に抑制連続運転形態の予測エネルギ削減量を求める処理を、熱余り単位時間が生じなくなるまで繰り返すことになる。
但し、既に発電出力を設定抑制出力に調節すると定められている抑制運転設定済みの単位時間については予測発電出力を設定抑制出力とする状態で、抑制運転設定済みの単位時間以外の単位時間について設定抑制出力を設定して、上述の処理を実行する。つまり、抑制運転用単位時間が抑制運転設定済みの単位時間のみで形成される仮運転パターンは、抑制運転用の仮運転パターンから除外することになる。
次に、複数種の断続運転形態夫々の予測エネルギ削減量の求め方について説明する。
図8に示すように、1つ又は連続する複数の単位時間からなる運転時間帯を1つ設定する断続運転用の仮運転パターンの全てがメモリ34に記憶されている。
つまり、運転周期の複数の単位時間のうちで、選択した1つ又は連続する複数の単位時間を前記運転時間帯を構成する単位時間とし且つ運転周期の残りの単位時間を燃料電池1を停止する停止時間帯を構成する単位時間とする形態で、前記運転時間帯を構成する単位時間として選択する単位時間を異ならせることにより、全ての断続運転用の仮運転パターンが形成される。
例えば、単位時間1から運転を開始させるパターンとして、単位時間1を運転時間帯とするパターン1や、単位時間1,2を運転時間帯とするパターン2、単位時間1,2,3を運転時間帯とするパターン3・・・単位時間1〜24を運転時間帯とするパターン24の24種類がある。また、単位時間2から運転開始させるパターンとして、この単位時間2を運転時間帯とするパターン25、単位時間2,3を運転時間帯とするパターン26・・・単位時間2〜24を運転時間帯とするパターン47の23種類がある。このように、運転周期の最後の単位時間24を運転時間帯とするパターン300まで、断続運転用の仮運転パターンは、パターン1からパターン300までの300種類のものがある。
又、運転周期の複数の単位時間夫々について、増大出力設定条件に基づいて予測電力負荷よりも大きな設定増大出力を設定し、抑制出力設定条件に基づいて予測電力負荷よりも小さな設定抑制出力を設定する。
前記増大出力設定条件は、電主出力よりも大きい複数段階の仮設定出力、及び、前記燃料電池1の発電出力を仮設定出力に調節したときに燃料電池1から発生する出力増大時発生熱量に基づいて、出力増大時発生熱量が最大の仮設定出力を設定増大出力に設定する条件としてある。
又、前記抑制出力設定条件は、電主出力よりも小さい複数段階の仮設定出力、及び、仮設定出力を燃料電池1にて得る場合と商用電源7にて得る場合とのエネルギ消費量の差である出力抑制時発電用エネルギ量差に基づいて、出力抑制時発電用エネルギ量差が最小の仮設定出力を設定抑制出力に設定する条件としてある。
前記設定増大出力及び前記設定抑制出力の設定方法について、説明を加える。
図9に示すように、増大出力設定用又は抑制出力設定用の仮設定出力を段階的(例えば、0.05kW間隔)に設定し、各仮設定出力について、前記出力増大時発生熱量(kW)を下記の式17にて求め、前記出力抑制時発電用エネルギ量差(kW)を下記の式18にて求めて、それら出力増大時発生熱量及び出力抑制時発電用エネルギ量差を各仮設定出力に対応付けて、メモリ34に記憶させてある。
出力増大時発生熱量=(仮設定出力÷電池発電効率)×電池熱効率……………(式17)
出力抑制時発電用エネルギ量差=仮設定出力÷電池発電効率−仮設定出力÷商用電源発電効率……………(式18)
ちなみに、電池発電効率よりも商用電源発電効率の方が大きいため、出力抑制時発電用エネルギ量差が小さいほど、燃料電池1の発電出力を電主出力よりも小さくしたときに、エネルギ消費の面で有利となる。
そして、運転制御部5は、運転周期の各単位時間について、電主出力よりも大きい仮設定出力のうち、出力増大時発生熱量が最大のものを設定増大出力として設定し、電主出力よりも小さい仮設定出力のうち、出力抑制時発電用エネルギ量差が最小のものを設定抑制出力として設定するように構成されている。
例えば、図3に示すように、1番目の単位時間については、電主出力が0.3kWであるので、その0.3kWよりも大きい仮設定出力のうち、1.0kWの仮設定出力が出力増大時発生熱量が最大であるので、その1.0kWの仮設定出力を設定増大出力として設定することになる。但し、電主出力が燃料電池1の最大出力の単位時間については、設定増大出力を設定しない。
又、例えば図4に示すように、3番目の単位時間については、電主出力が0.6kWであるので、その0.6kWよりも小さい仮設定出力のうち、0.5kWの仮設定出力が出力抑制時発電用エネルギ量差が最小であるので、その0.5kWの仮設定出力を設定抑制出力として設定することになる。但し、電主出力が燃料電池1の最小出力の単位時間については、設定抑制出力を設定しない。
1日対応型の負荷追従断続運転形態の予測エネルギ削減量は、以下のようにして求める。
即ち、燃料電池1の発電出力を予測電力負荷に追従させる単位時間を、それを定める前記運転周期における予測電力負荷及び予測熱負荷に基づく予測エネルギ削減量が最も大きくなる単位時間に定めたときの予測エネルギ削減量を、1日対応型の負荷追従断続運転形態の予測エネルギ削減量として求める。
説明を加えると、メモリ34に記憶されている全ての断続運転用の仮運転パターンの夫々について、各仮運転パターンにて設定されている運転時間帯において発電出力を電主出力に調節する状態で燃料電池1を運転すると仮定して、前記式6〜式8に基づいて予測エネルギ削減量Pを求め、更に、最初の運転周期の各単位時間について、予測熱出力、予測貯湯熱量を求める。
尚、運転時間帯に含まれる単位時間のエネルギ消費量は前記式9により発電出力を電主出力として求め、運転時間帯に含まれない単位時間のエネルギ消費量は0として、各単位時間のエネルギ消費量を積算することにより、運転周期エネルギ消費量を求め、その運転周期エネルギ消費量に基づいて、式8により、燃料電池1を運転した場合のエネルギ消費量E2を求めることになる。
又、運転時間帯に含まれない単位時間の予測熱出力は、0になり、運転時間帯に含まれない単位時間の予測貯湯熱量は、前記式3により、予測熱出力nを0として求める。
そして、全ての断続運転用の仮運転パターンのうちの運転周期の全時間帯を運転時間帯とするパターン24を除いた仮運転パターンのうちで、予測エネルギ削減量が最も高い断続運転用の仮運転パターンを求めて、その断続運転用の仮運転パターンを1日対応型の負荷追従断続運転形態の運転パターンに設定し、その断続運転用の仮運転パターンの予測エネルギ削減量を1日対応型の負荷追従断続運転形態の予測エネルギ削減量と求める。
2日対応型の負荷追従断続運転形態の予測エネルギ削減量は、以下のようにして求める。
即ち、燃料電池1の発電出力を予測電力負荷に追従させる単位時間を、それを定める前記運転周期における予測電力負荷及び予測熱負荷並びに2回目の運転周期における予測熱負荷に基づく予測エネルギ削減量が最も大きくなる単位時間に定めたときの予測エネルギ削減量を、2日対応型の負荷追従断続運転形態の予測エネルギ削減量として求める。
説明を加えると、全ての断続運転用の仮運転パターンのうち、上述のように運転時間帯において発電出力を電主出力に調節したときに最初の運転周期における最終の単位時間の予測貯湯熱量が0よりも大きい仮運転パターンを2日対応型の仮運転パターンとして選択する。
そして、2日対応型の仮運転パターンの全てについて、最初の運転周期の最終の単位時間の予測貯湯熱量が2回目の運転周期の予測熱負荷として利用されたとして、図5に示すように、2回目の運転周期の複数の単位時間夫々について、予測貯湯熱量(kcal)及び予測熱負荷として利用された予測利用熱量(kcal)とを求める。
各単位時間の予測貯湯熱量は、前記式3により、予測熱出力nを0として求める。
又、各単位時間の予測利用熱量は、下記の式14〜式16により求める。
予測貯湯熱量n-1≧予測熱負荷nのときは、
予測利用熱量n=予測熱負荷n……………(式14)
予測貯湯熱量n-1<予測熱負荷nのときは、
予測利用熱量n=予測貯湯熱量n-1……………(式15)
予測貯湯熱量n-1=0のときは、
予測利用熱量n=0……………(式16)
2日対応型の仮運転パターンの夫々について、夫々について上述のように求めた予測エネルギ削減量Pに、2回目の運転周期における予測利用熱量(kWhに変換したもの)の合計を補助加熱器28の発生熱で補う場合のエネルギ消費量(予測利用熱量の合計/補助加熱器熱効率)を加えることにより予測エネルギ削減量を求め、その求めた予測エネルギ削減量を2で割って1運転周期(1日)当たりのエネルギ削減量としたものを、2日対応型の仮運転パターンの予測エネルギ削減量とする。
そして、全ての2日対応型の仮運転パターンのうちで予測エネルギ削減量が最も高い2日対応型の仮運転パターンを求め、その2日対応型の仮運転パターンを2日対応型の負荷追従断続運転形態の運転パターンに設定し、その2日対応型の仮運転パターンの予測エネルギ削減量を2日対応型の負荷追従断続運転形態の予測エネルギ削減量として求める。
3日対応型の負荷追従断続運転形態の予測エネルギ削減量は、以下のようにして求める。
即ち、燃料電池1の発電出力を予測電力負荷に追従させる単位時間を、それを定める前記運転周期における予測電力負荷及び予測熱負荷並びに2回目及び3回目の運転周期における予測熱負荷に基づく予測エネルギ削減量が最も大きくなる単位時間に定めたときの予測エネルギ削減量を、3日対応型の負荷追従断続運転形態の予測エネルギ削減量として求める。
説明を加えると、全ての2日対応型の仮運転パターンのうち、2回目の運転周期における最終の単位時間の予測貯湯熱量が0よりも大きい仮運転パターンを3日対応型の仮運転パターンとして選択する。
そして、3日対応型の仮運転パターンの全てについて、2回目の運転周期の最終の単位時間の予測貯湯熱量が3回目の運転周期の予測熱負荷として利用されたとして、上述した2回目の運転周期におけるのと同様に、3回目の運転周期の複数の単位時間夫々について、予測貯湯熱量及び予測熱負荷として利用された予測利用熱量とを求める。
3日対応型の仮運転パターンの夫々について、夫々について上述のように求めた予測エネルギ削減量Pに、2回目及び3回目の運転周期における予測利用熱量(kWhに変換したもの)の合計を補助加熱器28の発生熱で補う場合のエネルギ消費量(予測利用熱量の合計/補助加熱器熱効率)を加えることにより予測エネルギ削減量を求め、その求めた予測エネルギ削減量を3で割って1運転周期(1日)当たりのエネルギ削減量としたものを、3日対応型の仮運転パターンの予測エネルギ削減量とする。
そして、全ての3日対応型の仮運転パターンのうちで予測エネルギ削減量が最も高い3日対応型の仮運転パターンを求め、その3日対応型の仮運転パターンを3日対応型の負荷追従断続運転形態の運転パターンに設定し、その3日対応型の仮運転パターンの予測エネルギ削減量を3日対応型の負荷追従断続運転形態の予測エネルギ削減量として求める。
1日対応型の強制断続運転形態の予測エネルギ削減量は、以下のようにして求める。
即ち、燃料電池1の発電出力を前記設定増大出力に調節する単位時間を、それを定める前記運転周期における予測電力負荷及び予測熱負荷に基づく予測エネルギ削減量が最も大きくなる単位時間に定めたときの予測エネルギ削減量を、1日対応型の強制断続運転形態の予測エネルギ削減量として求める。
説明を加えると、メモリ34に記憶されている全ての断続運転用の仮運転パターンのうちで、運転時間帯が設定増大出力の設定されていない単位時間のみで形成されるパターンを除いた全ての仮運転パターンを強制断続運転用の仮運転パターンとして、その強制断続運転用の仮運転パターン夫々について、各仮運転パターンにて設定されている運転時間帯において発電出力を設定増大出力に調節する状態で燃料電池1を運転すると仮定して、前記式6〜式8に基づいて予測エネルギ削減量Pを求め、更に、最初の運転周期の各単位時間について、予測熱出力、予測貯湯熱量を求める。
尚、運転時間帯に含まれる単位時間のエネルギ消費量は前記式9により発電出力を設定増大出力として求め、運転時間帯に含まれない単位時間のエネルギ消費量は0として、各単位時間のエネルギ消費量を積算することにより、運転周期エネルギ消費量を求め、その運転周期エネルギ消費量に基づいて、式8により、燃料電池1を運転した場合のエネルギ消費量E2を求めることになる。
そして、全ての強制断続運転用の仮運転パターンのうちの運転周期の全時間帯を運転時間帯とするパターン24を除いた仮運転パターンのうちで、予測エネルギ削減量が最も高い強制断続運転用の仮運転パターンを求めて、その強制断続運転用の仮運転パターンを1日対応型の強制断続運転形態の運転パターンに設定し、その強制断続運転用の仮運転パターンの予測エネルギ削減量を1日対応型の強制断続運転形態の予測エネルギ削減量と求める。
2日対応型の強制断続運転形態の予測エネルギ削減量は、以下のようにして求める。
即ち、燃料電池1の発電出力を前記設定増大出力に調節する単位時間を、それを定める前記運転周期における予測電力負荷及び予測熱負荷並びに2回目の運転周期における予測熱負荷に基づく予測エネルギ削減量が最も大きくなる単位時間に定めたときの予測エネルギ削減量を、2日対応型の強制断続運転形態の予測エネルギ削減量として求める。
説明を加えると、全ての強制断続運転用の仮運転パターンのうち、上述のように運転時間帯において発電出力を設定増大出力に調節したときに最初の運転周期における最終の単位時間の予測貯湯熱量が0よりも大きい仮運転パターンを2日対応型の仮運転パターンとして選択する。
そして、2日対応型の仮運転パターンの全てについて、上記の2日対応型の負荷追従断続運転形態の予測エネルギ削減量を求める場合と同様に、2回目の運転周期の複数の単位時間夫々について、予測貯湯熱量及び予測熱負荷として利用された予測利用熱量とを求める。
2日対応型の仮運転パターンの夫々について、夫々について上述のように求めた予測エネルギ削減量Pに、2回目の運転周期における予測利用熱量(kWhに変換したもの)の合計を補助加熱器28の発生熱で補う場合のエネルギ消費量を加えることにより予測エネルギ削減量を求め、その求めた予測エネルギ削減量を2で割って1運転周期当たりのエネルギ削減量としたものを、2日対応型の仮運転パターンの予測エネルギ削減量とする。
そして、全ての2日対応型の仮運転パターンのうちで予測エネルギ削減量が最も高い2日対応型の仮運転パターンを求め、その2日対応型の仮運転パターンを2日対応型の強制断続運転形態の運転パターンに設定し、その2日対応型の仮運転パターンの予測エネルギ削減量を2日対応型の強制断続運転形態の予測エネルギ削減量として求める。
3日対応型の強制断続運転形態の予測エネルギ削減量は、以下のようにして求める。
即ち、燃料電池1の発電出力を前記設定増大出力に調節する単位時間を、それを定める前記運転周期における予測電力負荷及び予測熱負荷並びに2回目及び3回目の運転周期における予測熱負荷に基づく予測エネルギ削減量が最も大きくなる単位時間に定めたときの予測エネルギ削減量を、3日対応型の強制断続運転形態の予測エネルギ削減量として求める。
説明を加えると、全ての2日対応型の仮運転パターンのうち、2回目の運転周期における最終の単位時間の予測貯湯熱量が0よりも大きい仮運転パターンを3日対応型の仮運転パターンとして選択する。
そして、3日対応型の仮運転パターンの全てについて、上記の3日対応型の負荷追従断続運転形態の予測エネルギ削減量を求める場合と同様に、3回目の運転周期の複数の単位時間夫々について、予測貯湯熱量及び予測熱負荷として利用された予測利用熱量とを求める。
3日対応型の仮運転パターンの夫々について、夫々について上述のように求めた予測エネルギ削減量Pに、2回目及び3回目の運転周期における予測利用熱量(kWhに変換したもの)の合計を補助加熱器28の発生熱で補う場合のエネルギ消費量を加えることにより予測エネルギ削減量を求め、その求めた予測エネルギ削減量を3で割って1運転周期(1日)当たりのエネルギ削減量としたものを、3日対応型の仮運転パターンの予測エネルギ削減量とする。
そして、全ての3日対応型の仮運転パターンのうちで予測エネルギ削減量が最も高い3日対応型の仮運転パターンを求め、その3日対応型の仮運転パターンを3日対応型の強制断続運転形態の運転パターンに設定し、その3日対応型の仮運転パターンの予測エネルギ削減量を3日対応型の強制断続運転形態の予測エネルギ削減量として求める。
1日対応型の抑制断続運転形態の予測エネルギ削減量は、以下のようにして求める。
即ち、燃料電池1の発電出力を前記設定抑制出力に調節する単位時間を、それを定める前記運転周期における予測電力負荷及び予測熱負荷に基づく予測エネルギ削減量が最も大きくなる単位時間に定めたときの予測エネルギ削減量を、1日対応型の抑制断続運転形態の予測エネルギ削減量として求める。
説明を加えると、メモリ34に記憶されている全ての断続運転用の仮運転パターンのうちで、運転時間帯が設定抑制出力の設定されていない単位時間のみで形成されるパターンを除いた全ての仮運転パターンを抑制断続運転用の仮運転パターンとして、その抑制断続運転用の仮運転パターン夫々について、各仮運転パターンにて設定されている運転時間帯において発電出力を設定抑制出力に調節する状態で燃料電池1を運転すると仮定して、前記式6〜式8に基づいて予測エネルギ削減量Pを求め、更に、最初の運転周期の各単位時間について、予測熱出力、予測貯湯熱量を求める。
尚、運転時間帯に含まれる単位時間のエネルギ消費量は前記式9により発電出力を設定抑制出力として求め、運転時間帯に含まれない単位時間のエネルギ消費量は0として、各単位時間のエネルギ消費量を積算することにより、運転周期エネルギ消費量を求め、その運転周期エネルギ消費量に基づいて、式8により、燃料電池1を運転した場合のエネルギ消費量E2を求めることになる。
そして、全ての抑制断続運転用の仮運転パターンのうちの運転周期の全時間帯を運転時間帯とするパターン24を除いた仮運転パターンのうちで、予測エネルギ削減量が最も高い抑制断続運転用の仮運転パターンを求めて、その抑制断続運転用の仮運転パターンを1日対応型の抑制断続運転形態の運転パターンに設定し、その抑制断続運転用の仮運転パターンの予測エネルギ削減量を1日対応型の抑制断続運転形態の予測エネルギ削減量と求める。
2日対応型の抑制断続運転形態の予測エネルギ削減量は、以下のようにして求める。
即ち、燃料電池1の発電出力を前記設定抑制出力に調節する単位時間を、それを定める前記運転周期における予測電力負荷及び予測熱負荷並びに2回目の運転周期における予測熱負荷に基づく予測エネルギ削減量が最も大きくなる単位時間に定めたときの予測エネルギ削減量を、2日対応型の抑制断続運転形態の予測エネルギ削減量として求める。
説明を加えると、全ての抑制断続運転用の仮運転パターンのうち、上述のように運転時間帯において発電出力を設定抑制出力に調節したときに最初の運転周期における最終の単位時間の予測貯湯熱量が0よりも大きい仮運転パターンを2日対応型の仮運転パターンとして選択する。
そして、2日対応型の仮運転パターンの全てについて、上記の2日対応型の負荷追従断続運転形態の予測エネルギ削減量を求める場合と同様に、2回目の運転周期の複数の単位時間夫々について、予測貯湯熱量及び予測熱負荷として利用された予測利用熱量とを求める。
2日対応型の仮運転パターンの夫々について、夫々について上述のように求めた予測エネルギ削減量Pに、2回目の運転周期における予測利用熱量(kWhに変換したもの)の合計を補助加熱器28の発生熱で補う場合のエネルギ消費量を加えることにより予測エネルギ削減量を求め、その求めた予測エネルギ削減量を2で割って1運転周期当たりのエネルギ削減量としたものを、2日対応型の仮運転パターンの予測エネルギ削減量とする。
そして、全ての2日対応型の仮運転パターンのうちで予測エネルギ削減量が最も高い2日対応型の仮運転パターンを求め、その2日対応型の仮運転パターンを2日対応型の抑制断続運転形態の運転パターンに設定し、その2日対応型の仮運転パターンの予測エネルギ削減量を2日対応型の抑制断続運転形態の予測エネルギ削減量として求める。
3日対応型の抑制断続運転形態の予測エネルギ削減量は、以下のようにして求める。
即ち、燃料電池1の発電出力を前記設定抑制出力に調節する単位時間を、それを定める前記運転周期における予測電力負荷及び予測熱負荷並びに2回目及び3回目の運転周期における予測熱負荷に基づく予測エネルギ削減量が最も大きくなる単位時間に定めたときの予測エネルギ削減量を、3日対応型の抑制断続運転形態の予測エネルギ削減量として求める。
説明を加えると、全ての2日対応型の仮運転パターンのうち、2回目の運転周期における最終の単位時間の予測貯湯熱量が0よりも大きい仮運転パターンを3日対応型の仮運転パターンとして選択する。
そして、3日対応型の仮運転パターンの全てについて、上記の3日対応型の負荷追従断続運転形態の予測エネルギ削減量を求める場合と同様に、3回目の運転周期の複数の単位時間夫々について、予測貯湯熱量及び予測熱負荷として利用された予測利用熱量とを求める。
3日対応型の仮運転パターンの夫々について、夫々について上述のように求めた予測エネルギ削減量Pに、2回目及び3回目の運転周期における予測利用熱量(kWhに変換したもの)の合計を補助加熱器28の発生熱で補う場合のエネルギ消費量を加えることにより予測エネルギ削減量を求め、その求めた予測エネルギ削減量を3で割って1運転周期(1日)当たりのエネルギ削減量としたものを、3日対応型の仮運転パターンの予測エネルギ削減量とする。
そして、全ての3日対応型の仮運転パターンのうちで予測エネルギ削減量が最も高い3日対応型の仮運転パターンを求め、その3日対応型の仮運転パターンを3日対応型の抑制断続運転形態の運転パターンに設定し、その3日対応型の仮運転パターンの予測エネルギ削減量を3日対応型の抑制断続運転形態の予測エネルギ削減量として求める。
そして、前記運転制御部5は、前記熱余り単位時間が存在する場合は、上述のように、負荷追従連続運転形態の予測エネルギ削減量及び抑制連続運転形態の予測エネルギ削減量を求め、それらのうち大きい方を連続運転形態の予測エネルギ削減量に設定し、前記熱不足単位時間が存在する場合は、負荷追従連続運転形態の予測エネルギ削減量及び強制連続運転形態の予測エネルギ削減量を求め、それらのうち大きい方を連続運転形態の予測エネルギ削減量に設定する。
又、運転制御部5は、上述のように求めた1日対応型、2日対応型及び3日対応型夫々の負荷追従断続運転形態の予測エネルギ削減量、1日対応型、2日対応型及び3日対応型夫々の強制断続運転形態の予測エネルギ削減量、並びに、1日対応型、2日対応型及び3日対応型夫々の抑制断続運転形態の予測エネルギ削減量の9個の予測エネルギ削減量のうちで、最大のものを断続運転形態の予測エネルギ削減量として設定する。
更に、運転制御部5は、上述のように設定した連続運転形態の予測エネルギ削減量及び断続運転形態の予測エネルギ削減量並びに前記運転形態選択条件に基づいて、それら連続運転形態の予測エネルギ削減量及び断続運転形態の予測エネルギ削減量のうちの予測エネルギ削減量が大きい方に対応する運転形態に燃料電池1の運転形態を定める。
以下、図10及び図11に示すフローチャートに基づいて、前記運転形態選択処理について説明する。
燃料電池1を停止させていても、例えば発電可能な状態に維持しておく等のために、エネルギ(電力)が消費されるものであり、運転周期内の全時間帯において燃料電池1を停止させているときにコージェネレーションシステムにて消費されるエネルギを、予め実験等により求めて、待機時消費エネルギZとして、運転制御部5に記憶させてある。
図10に示すように、運転制御部5は、運転周期の開始時点(例えば、午前3時)になる毎に、データ管理処理を実行して予測電力負荷データ及び予測熱負荷データを求め、続いて、運転メリット演算処理を実行する(ステップ#1〜3)。
図11に示すように、運転メリット演算処理では、負荷追従連続運転形態を行うと仮定したときに運転周期に熱余り単位時間が存在する場合は、負荷追従連続運転形態の予測エネルギ削減量Pc1、及び、抑制連続運転形態の予測エネルギ削減量Pc2を求め、更に、強制連続運転形態の予測エネルギ削減量Pc3を牽制用の設定値Fに定め、負荷追従連続運転形態を行うと仮定したときに運転周期に熱不足単位時間が存在する場合は、負荷追従連続運転形態の予測エネルギ削減量Pc1、及び、強制連続運転形態の予測エネルギ削減量Pc3を求め、更に、抑制連続運転形態の予測エネルギ削減量Pc2を前記設定値Fに定め、負荷追従連続運転形態を行うと仮定したときに運転周期に熱余り単位時間及び熱不足単位時間いずれも存在しない場合は、負荷追従連続運転形態の予測エネルギ削減量Pc1を求め、更に、抑制連続運転形態の予測エネルギ削減量Pc2及び強制連続運転形態の予測エネルギ削減量Pc3夫々を前記設定値Fに定める(ステップ#101〜105)。
ちなみに、前記設定値Fは、種々の予測電力負荷及び予測熱負荷に対応して負荷追従連続運転形態の予測エネルギ削減量Pc1、抑制連続運転形態の予測エネルギ削減量Pc2及び強制連続運転形態の予測エネルギ削減量Pc3夫々として求められると予測される値のうちの最小値よりも小さく設定してある。尚、その最小値が負の値として求められると予測される場合は、前記設定値Fを前記最小値よりも絶対値が大きい負の値に設定することになる。
続いて、1日対応型の負荷追従断続運転形態の予測エネルギ削減量Pi1、1日対応型の抑制断続運転形態の予測エネルギ削減量Pi2、1日対応型の強制断続運転形態の予測エネルギ削減量Pi3、2日対応型の負荷追従断続運転形態の予測エネルギ削減量Pi4、2日対応型の抑制断続運転形態の予測エネルギ削減量Pi5、2日対応型の強制断続運転形態の予測エネルギ削減量Pi6、3日対応型の負荷追従断続運転形態の予測エネルギ削減量Pi7、3日対応型の抑制断続運転形態の予測エネルギ削減量Pi8、3日対応型の強制断続運転形態の予測エネルギ削減量Pi9を求める(ステップ#106)。
続いて、図10に示すように、負荷追従連続運転形態、抑制連続運転形態及び強制連続運転形態の3種の連続運転形態の予測エネルギ削減量Pc1,Pc2,Pc3のうちの最大のものを連続運転形態の予測エネルギ削減量Pcに設定し、1日対応型の負荷追従断続運転形態、1日対応型の抑制断続運転形態、1日対応型の強制断続運転形態、2日対応型の負荷追従断続運転形態、2日対応型の抑制断続運転形態、2日対応型の強制断続運転形態、3日対応型の負荷追従断続運転形態、3日対応型の抑制断続運転形態及び3日対応型の強制断続運転形態の9種の断続運転形態の予測エネルギ削減量Pi1,Pi2,Pi3,Pi4,Pi5,Pi6,Pi7,Pi8,Pi9のうちの最大のものを断続運転形態の予測エネルギ削減量Piに設定する(ステップ#4,5)。
続いて、ステップ#6において、連続運転形態の予測エネルギ削減量Pc及び断続運転形態の予測エネルギ削減量Piのうちの最大のものが待機時消費エネルギZの負の値「−Z」よりも大きいか否かを判断することにより、連続運転形態及び断続運転形態のうちのいずれか1つを実行した方が、運転周期の全時間帯において燃料電池1を停止させる待機モードにするよりも省エネルギになるかを判断する。
つまり、連続運転形態や断続運転形態を実行したときのエネルギ消費量が燃料電池1を運転しないときのエネルギ消費量よりも多くなって、連続運転形態の予測エネルギ削減量Pcや断続運転形態の予測エネルギ削減量Piが負の値として求められる場合があるが、それらの正負に拘らず、連続運転形態の予測エネルギ削減量Pc及び断続運転形態の予測エネルギ削減量Piのうちの最大のものが待機時消費エネルギZの負の値「−Z」よりも大きいときは、連続運転形態及び断続運転形態のいずれかを実行した方が待機モードにするよりも省エネルギになる。
そして、ステップ#6にて、連続運転形態及び断続運転形態のいずれかを実行した方が待機モードにするよりも省エネルギになると判断したときは、ステップ#7にて、連続運転形態の予測エネルギ削減量Pc及び断続運転形態の予測エネルギ削減量Piのうち、断続運転形態の予測エネルギ削減量Piが最大か否かを判断し、断続運転形態の予測エネルギ削減量Piが最大でない場合は、ステップ#8にて、燃料電池1の運転形態を3種の連続運転形態のうちの予測エネルギ削減量が最大の連続運転形態に定める。
ステップ#7において、連続運転形態の予測エネルギ削減量Pc及び断続運転形態の予測エネルギ削減量Piのうち、断続運転形態の予測エネルギ削減量Piが最大と判断すると、ステップ#9において、運転周期の開始時点における貯湯熱量にてその運転周期の予測熱負荷を賄える程度を示す熱負荷賄い率U/Lを求め、ステップ#10では、その求めた熱負荷賄い率U/Lと下位設定値Kとを比較して、熱負荷賄い率U/Lが下位設定値Kよりも大きいときは、待機条件を満たすと判断し、熱負荷賄い率U/Lが下位設定値K以下のときは、待機条件を満たさないと判断する。
ちなみに、熱負荷賄い率U/LのLは、最初の運転周期の各単位時間の予測熱負荷を合計することにより求めた運転周期の予測熱負荷である。
又、熱負荷賄い率U/LのUは、燃料電池1の予測熱出力を0として、最初の運転周期の予測熱負荷のうち、最初の運転周期の開始時点における貯湯熱量にて賄えると予測される予測利用熱量である。
例えば、運転周期の開始時点が、図5にて示す2回目の運転周期の開始時点の状態であると仮定すると、Lは、図5に示す如き、運転周期の各単位時間の予測熱負荷を合計した値となり、Uは、図5に示す如き、運転周期の各単位時間の予測利用熱量を合計した値となる。
尚、前記下位設定値Kは、例えば、0.4に設定する。
つまり、貯湯槽2からは放熱があることから、最初の運転周期の開始時点における貯湯槽2の貯湯熱量にて最初の運転周期における予測熱負荷を賄える程度を示す熱負荷賄い率を求めるに当たっては、最初の運転周期の開始時点の貯湯槽2の貯湯熱量そのものを用いるよりも、最初の運転周期の予測熱負荷のうち、最初の運転周期の開始時点における貯湯熱量にて賄えると予測される予測利用熱量Uを用いる方が、貯湯槽2からの放熱を考慮することができるので、熱負荷賄賄い率を適切に求めることができる。
そして、ステップ#10で待機条件を満たさないと判断したときは、ステップ#11において、燃料電池1の運転形態を9種の断続運転形態のうちの予測エネルギ削減量が最大の断続運転形態に定める。
つまり、連続運転形態の予測エネルギ削減量Pc及び断続運転形態の予測エネルギ削減量Piのうち、断続運転形態の予測エネルギ削減量Piが最大と判断すると、燃料電池1の運転形態を断続運転形態に定め、最大でないと判断すると、燃料電池1の運転形態を連続運転形態に定めることになり、前記運転形態選択条件が、連続運転メリット及び断続運転メリットのうち運転メリットが高い方に対応する運転形態に定める条件に定められている。
又、ステップ#10で待機条件を満たすと判断したときは、ステップ#12で、燃料電池1が運転中か否かを判断して、運転中のときは、ステップ#13にて、熱負荷賄い率U/Lが前記下位設定値Kよりも大きい上位設定値M(例えば0.9)よりも大きいか否かを判断して、大きくないと判断したときは、ステップ#14において、燃料電池1の運転を継続する運転継続条件を満たすか否かを判断する。
つまり、メモリ34に記憶されている仮運転パターンのうち、開始時点に引き続き且つ個数が1〜設定数N2(例えば10個)の単位時間からなる時間帯を運転時間帯として仮定する全ての仮運転パターンの夫々について、運転時間帯に発電出力を電主出力に調節するとして、最初の運転周期における最終の単位時間の貯湯熱量が0になるか否かを判断し、その貯湯熱量が0になる仮運転パターンが存在するときは、貯湯槽2の湯を使い切る状態で燃料電池1の運転を継続することが可能であり、運転継続条件を満たすと判断し、その貯湯熱量が0になる仮運転パターンが存在しないときは、運転継続条件を満たさないと判断する。
そして、ステップ#14において、運転継続条件を満たすと判断すると、ステップ#15において、燃料電池1の運転を負荷追従運転にて継続する負荷追従運転継続モードに定め、ステップ#16において、前記運転継続時間を設定する運転継続時間設定処理を実行する。
前記運転継続時間設定処理では、ステップ#14にて最初の運転周期における最終の単位時間の貯湯熱量が0になると判断した仮運転パターンのうち、予測エネルギ削減量Pが最大となる仮運転パターンの運転時間帯を運転継続時間に設定する。
つまり、ステップ#14にて最初の運転周期における最終の単位時間の貯湯熱量が0になると判断した仮運転パターンの夫々について、燃料電池1を運転した場合のエネルギ消費量E2を前記式8により求めて、その求めたエネルギ消費量E2及び前記式7により求めた燃料電池1を運転しない場合のエネルギ消費量E1を前記式6に代入することにより、予測エネルギ削減量Pを求め、求めた予測エネルギ削減量Pが最大の仮運転パターンの運転時間帯を運転継続時間に設定する。
ステップ#6にて、待機モードにする方が省エネルギになると判断したとき、ステップ#12にて、燃料電池1が停止中であると判断したとき、ステップ#13にて、熱負荷賄い率U/Lが上位設定値Mよりも大きいと判断したとき、ステップ#14にて、運転継続条件を満たさないと判断したときは、ステップ#17にて待機モードに設定する。
運転制御手段5は、前記運転形態設定処理にて定めた運転形態にて燃料電池1を運転する。
つまり、燃料電池1の運転形態を負荷追従連続運転形態に定めたときは、運転周期の全時間帯にわたって燃料電池1の発電出力を現在要求されている現電力負荷に追従させる現電力負荷追従運転を実行する。
その現電力負荷追従運転では、1分等の比較的短い所定の出力調整周期毎に現電力負荷を求め、最小出力(例えば300W)から最大出力(例えば1000W)の範囲内で、連続的に現電力負荷に追従する電主出力を決定し、燃料電池1の発電出力をその決定した電主出力に調整する形態で運転する。
尚、前記現電力負荷は、前記電力負荷計測手段11の計測値及び前記インバータ6の出力値に基づいて計測し、更に、その現電力負荷は、前の出力調整周期において所定のサンプリング時間(例えば5秒)でサンプリングしたデータの平均値として求められる。
燃料電池1の運転形態を抑制連続運転形態に定めたときは、燃料電池1の発電出力を設定抑制出力にすると定められている単位時間では燃料電池1の発電出力を設定抑制出力に調節し、他の単位時間では現電力負荷追従運転を実行する。
燃料電池1の運転形態を強制連続運転形態に定めたときは、燃料電池1の発電出力を設定増大出力にすると定められている単位時間では燃料電池1の発電出力を設定増大出力に調節し、他の単位時間では現電力負荷追従運転を実行する。
燃料電池1の運転形態を1日対応型、2日対応型、3日対応型のいずれの負荷追従断続運転に定めたときも、運転時間帯に含まれる単位時間においては現電力負荷追従運転を実行し、停止時間帯に含まれる単位時間においては燃料電池1を停止させる。
燃料電池1の運転形態を1日対応型、2日対応型、3日対応型のいずれの抑制断続運転に定めたときも、運転時間帯に含まれる単位時間のうち設定抑制出力が設定されている単位時間では燃料電池1の発電出力を設定抑制出力に調節し、停止時間帯に含まれる単位時間においては燃料電池1を停止させる。
燃料電池1の運転形態を1日対応型、2日対応型、3日対応型のいずれの強制断続運転に定めたときも、運転時間帯に含まれる単位時間のうち設定増大出力が設定されている単位時間では燃料電池1の発電出力を設定増大出力に調節し、停止時間帯に含まれる単位時間においては燃料電池1を停止させる。
つまり、運転周期の開始時点になる毎に運転形態設定処理を実行し、その運転形態実行処理では、上述のように、熱負荷賄い率U/Lが下位設定値Kよりも大きくて待機条件を満たすと判断したときに、燃料電池1が停止中であると判断した場合、燃料電池1が運転中で且つ熱負荷賄い率U/Lが上位設定値Mよりも大きいと判断した場合、及び、燃料電池1が運転中で且つ熱負荷賄い率U/Lが上位設定値M以下で且つ運転継続条件を満たさないと判断した場合のいずれかの場合では、待機モードに設定するように構成されているので、先の運転形態設定処理にて2日対応型又は3日対応型の負荷追従、抑制又は強制のいずれかの断続運転形態に設定されて、今回の運転形態設定処理を行う時点が2日対応型又は3日対応型の断続運転形態における2回目の運転周期の開始時点に相当するときに、その運転形態設定処理にて前述のように待機モードに設定されると、その2日対応型又は3日対応型の断続運転形態における2回目の運転周期の全時間帯にわたって燃料電池1が停止されることになり、2日対応型又は3日対応型の断続運転形態が継続される。
又、2日対応型又は3日対応型の断続運転形態においてその1回目の運転周期における実際の熱負荷が予測熱負荷よりも多くなって、又は、3日対応型の断続運転形態においてその2回目の運転周期における実際の熱負荷が予測熱負荷よりも多くなって、熱負荷賄い率U/Lが下位設定値K以下で待機条件を満たさないと判断されると、新たに、いずれかの断続運転形態に定められることになる。
又、熱負荷賄い率U/Lが下位設定値Kよりも大きくて待機条件を満たすと判断したときに、燃料電池1が運転中で且つ熱負荷賄い率U/Lが上位設定値M以下で且つ運転継続条件を満たすと判断されると、貯湯槽2の湯を使い切る状態で燃料電池1の運転が負荷追従運転にて継続されるので、起動時消費エネルギを消費することなく、最初の運転周期の熱負荷を十分に賄うことが可能となり、省エネルギ性を一段と向上することができる。
〔第2実施形態〕
以下、本発明の第2実施形態を説明するが、この第2実施形態は、運転制御部5の運転形態設定処理における制御動作の別の実施形態を説明するものであって、コージェネレーションシステムの全体構成は第1実施形態と同様であるので、コージェネレーションシステムの全体構成については説明を省略して、主として、運転制御部5の運転形態選択処理における制御動作について説明する。
更に、この第2実施形態は、前記運転形態選択条件についての別の実施形態を説明するものであり、データ管理処理及び運転メリット演算処理は、上記の第1実施形態と同様であるので、それらデータ管理処理及び運転メリット演算処理の説明を省略する。
この第2実施形態では、前記運転形態選択条件が、連続運転メリットとしての連続運転形態の予測エネルギ削減量が設定削減量G(例えば580Wh)以上のときは、燃料電池1の運転形態を断続運転形態よりも優先して連続運転形態に定め、且つ、連続運転形態の予測エネルギ削減量が設定削減量Gよりも小さいときは、燃料電池1の運転形態を連続運転形態の予測エネルギ削減量及び断続運転形態の予測エネルギ削減量のうちのエネルギ削減量が大きい方に対応する運転形態に定める条件に設定されている。
以下、図12及び図13に示すフローチャートに基づいて、運転形態設定処理について説明する。
運転周期の開始時点になる毎に、第1実施形態と同様にデータ管理処理を実行して予測電力負荷データ及び予測熱負荷データを求め、図11のフローチャートに基づいて説明した第1実施形態と同様に運転メリット演算処理を実行する(ステップ#21〜23)。
続いて、ステップ#24において、負荷追従連続運転形態の予測エネルギ削減量Pc1が設定削減量G以上か否かを判断して、設定削減量G以上のときは燃料電池1の運転形態を負荷追従連続運転形態に定め、負荷追従連続運転形態の予測エネルギ削減量Pc1が設定削減量Gよりも小さいときは、抑制連続運転形態の予測エネルギ削減量Pc2が設定削減量G以上か否かを判断して、設定削減量G以上のときは燃料電池1の運転形態を抑制連続運転形態に定め、抑制連続運転形態の予測エネルギ削減量Pc2が設定削減量Gよりも小さいときは、強制連続運転形態の予測エネルギ削減量Pc3が設定削減量G以上か否かを判断して、設定削減量G以上のときは燃料電池1の運転形態を強制連続運転形態に定め(ステップ#24〜29)、強制連続運転形態の予測エネルギ削減量Pc3が設定削減量Gよりも小さいときは、ステップ#30に進む。
ちなみに、前記牽制用の設定値Fは、設定削減量Gよりも小さい値に設定してある。
ステップ#30では、第1実施形態と同様に熱負荷賄い率U/Lを求め、ステップ#31では、その求めた熱負荷賄い率U/Lと下位設定値Kとを比較して、熱負荷賄い率U/Lが下位設定値Kよりも大きいときは、待機条件を満たすと判断し、熱負荷賄い率U/Lが下位設定値K以下のときは、待機条件を満たさないと判断する。
ステップ#31で、待機条件を満たさないと判断したときは、負荷追従連続運転形態、抑制連続運転形態及び強制連続運転形態の3種の連続運転形態の予測エネルギ削減量Pc1,Pc2,Pc3のうちの最大のものを連続運転形態の予測エネルギ削減量Pcに設定し、1日対応型の負荷追従断続運転形態、1日対応型の抑制断続運転形態、1日対応型の強制断続運転形態、2日対応型の負荷追従断続運転形態、2日対応型の抑制断続運転形態、2日対応型の強制断続運転形態、3日対応型の負荷追従断続運転形態、3日対応型の抑制断続運転形態及び3日対応型の強制断続運転形態の9種の断続運転形態の予測エネルギ削減量Pi1,Pi2,Pi3,Pi4,Pi5,Pi6,Pi7,Pi8,Pi9のうちの最大のものを断続運転形態の予測エネルギ削減量Piに設定する(ステップ#32,33)。
続いて、ステップ#34において、連続運転形態の予測エネルギ削減量Pc及び断続運転形態の予測エネルギ削減量Piのうちの最大のものが待機時消費エネルギZの負の値「−Z」よりも小さいか否かを判断することにより、連続運転形態及び断続運転形態のうちのいずれか1つを実行した方が待機モードにするよりも省エネルギになるかを判断する。
そして、ステップ#34にて、連続運転形態の予測エネルギ削減量Pc及び断続運転形態の予測エネルギ削減量Piのうちの最大のものが待機時消費エネルギZの負の値「−Z」よりも小さくないと判断したときは、ステップ#35において、連続運転形態の予測エネルギ削減量Pc及び断続運転形態の予測エネルギ削減量Piのうち、断続運転形態の予測エネルギ削減量Piが最大か否かを判断し、断続運転形態の予測エネルギ削減量Piが最大である場合は、燃料電池1の運転形態を9種の断続運転形態のうちの予測エネルギ削減量が最大の断続運転形態に定め(ステップ#37)、断続運転形態の予測エネルギ削減量Piが最大でない場合は、燃料電池1の運転形態を3種の連続運転形態のうちの予測エネルギ削減量が最大の連続運転形態に定める(ステップ#36)。
又、ステップ#31で待機条件を満たすと判断したときは、ステップ#38で、燃料電池1が運転中か否かを判断して、運転中のときは、ステップ#39で、熱負荷賄い率U/Lが前記下位設定値Kよりも大きい上位設定値Mよりも大きいか否かを判断して、大きくないと判断したときは、ステップ#40において、第1実施形態と同様に、燃料電池1の運転を継続する運転継続条件を満たすか否かを判断し、運転継続条件を満たすと判断すると、ステップ#41において、燃料電池1の運転形態を負荷追従運転継続モードに定め、ステップ#42において、第1実施形態と同様に、前記運転継続時間を設定する運転継続時間設定処理を実行する。
ステップ#34にて、連続運転形態時の予測エネルギ削減量Pc及び断続運転形態の予測エネルギ削減量Piのうちの最大のものが待機時消費エネルギZの負の値「−Z」よりも小さいと判断したとき、ステップ#38にて、燃料電池1が停止中であると判断したとき、ステップ#39にて、熱負荷賄い率U/Lが上位設定値Mよりも大きいと判断したとき、ステップ#40にて、運転継続条件を満たさないと判断したときは、待機モードに設定する(ステップ#43)。
そして、第1実施形態と同様に、運転制御手段5は、前記運転形態設定処理にて定めた運転形態にて燃料電池1を運転する。
〔別実施形態〕
次に別実施形態を説明する。
(イ) 強制連続運転形態における設定増大出力を設定するための増大出力設定条件として、上記の実施形態において説明した条件に代えて、上記の実施形態において説明した強制断続運転形態の設定増大出力を設定するための増大出力設定条件を用いても良い。又、抑制連続運転形態における設定抑制出力を設定するための抑制出力設定条件として、上記の実施形態において説明した条件に代えて、上記の実施形態において説明した抑制断続運転形態の設定抑制出力を設定するための抑制出力設定条件を用いても良い。
(ロ) 強制連続運転形態や強制断続運転形態における設定増大出力を設定するための増大出力設定条件、並びに、抑制連続運転形態や抑制断続運転形態における設定抑制出力を設定するための抑制出力設定条件は、上記の実施形態において例示した条件に限定されるものではない。
例えば、増大出力設定条件は、予測電力負荷に対して設定電力大きい電力に設定する条件や、燃料電池1の発電出力調節範囲における最大値に設定する条件でも良い。
又、抑制出力設定条件は、予測電力負荷に対して設定電力小さい電力に設定する条件や、燃料電池1の発電出力調節範囲における最小値に設定する条件でも良い。
(ハ) 強制連続運転形態や強制断続運転形態における設定増大出力を設定するための形態は、上記の各実施形態のように増大出力設定条件に基づいて設定する形態に限定されるものではない。
例えば、単位時間の夫々について仮設定増大出力を複数段階に設定しておき、各単位時間の仮設定増大出力を異ならせた状態で、全ての強制運転用の仮運転パターンや全ての断続運転用の仮運転パターンについて予測エネルギ削減量を求めて、予測エネルギ削減量が最大の強制運転用の仮運転パターンや断続運転用の仮運転パターンにおいて設定されている仮設定増大出力を、強制連続運転形態や強制断続運転形態の設定増大出力とするようにしても良い。
又、抑制連続運転形態や抑制断続運転形態における設定抑制出力を設定するための形態は、上記の各実施形態にように抑制出力設定条件に基づいて設定する形態に限定されるものではない。
例えば、単位時間の夫々について仮設定抑制出力を複数段階に設定しておき、各単位時間の仮設定抑制出力を異ならせた状態で、全ての抑制運転用の仮運転パターンや全ての断続運転用の仮運転パターンについて予測エネルギ削減量を求めて、予測エネルギ削減量が最大の抑制運転用の仮運転パターンや断続運転用の仮運転パターンにおいて設定されている仮設定抑制出力を、抑制連続運転形態や抑制断続運転形態の設定抑制出力とするようにしても良い。
(ニ) 上記の第1実施形態において、複数段階に設定された仮設定増大出力のうちで増大時メリット評価用指標が最大、即ち、エネルギ面で最も有利な仮設定増大出力を設定増大出力として設定しても良い。
又、複数段階に設定された仮設定抑制出力のうちで抑制時メリット評価用指標の絶対値が最大、即ち、エネルギ面で最も有利な仮設定抑制出力を設定抑制出力として設定しても良い。
(ホ) 上記の各実施形態においては、前記負荷追従連続運転形態にて前記燃料電池1を運転するときに熱不足単位時間が生じる場合に、連続運転形態に強制連続運転形態を含ませる場合について例示したが、熱不足単位時間の発生の有無に拘わらず、連続運転形態に強制連続運転形態を含ませるように構成しても良い。
そして、燃料電池1の発電出力を設定増大出力とする単位時間を、熱不足単位時間や熱余り単位時間の発生の有無に拘わらず、運転メリットが高くなるように(例えば、最も高くなるように又は2番目に高くなるように)設定するように構成しても良い。
説明を加えると、運転周期の複数の単位時間の夫々について、上記の各実施形態と同様に、設定増大出力を設定する。
又、運転周期の複数の単位時間のうちで、選択した1つ又は連続する複数の単位時間を強制運転用単位時間とし且つ残りの単位時間を電主運転用単位時間とする形態で、前記強制運転用単位時間を構成する単位時間として選択する単位時間を異ならせることにより、強制運転用の仮運転パターンを全て形成する。
そして、全ての強制運転用の仮運転パターン夫々について、前記式6〜式8に基づいて予測エネルギ削減量Pを求め、予測エネルギ削減量Pが最も高い強制運転用の仮運転パターンを強制連続運転形態の運転パターンに定める。
(ヘ) 上記の各実施形態においては、前記負荷追従連続運転形態にて前記燃料電池1を運転するときに熱余り単位時間が生じる場合に、連続運転形態に抑制連続運転形態を含ませる場合について例示したが、熱余り単位時間の発生の有無に拘わらず、連続運転形態に抑制連続運転形態を含ませるように構成しても良い。
そして、燃料電池1の発電出力を設定抑制出力とする単位時間を、熱不足単位時間や熱余り単位時間の発生の有無に拘わらず、運転メリットが高くなるように(例えば、最も高くなるように又は2番目に高くなるように)設定するように構成しても良い。
説明を加えると、運転周期の複数の単位時間の夫々について、上記の各実施形態と同様に、設定抑制出力を設定する。
又、運転周期の複数の単位時間のうちで、選択した1つ又は連続する複数の単位時間を抑制運転用単位時間とし且つ残りの単位時間を電主運転用単位時間とする形態で、前記抑制運転用単位時間を構成する単位時間として選択する単位時間を異ならせることにより、抑制運転用の仮運転パターンを全て形成する。
そして、全ての抑制運転用の仮運転パターン夫々について、前記式6〜式8に基づいて予測エネルギ削減量Pを求め、予測エネルギ削減量Pが最も高い抑制運転用の仮運転パターンを抑制連続運転形態の運転パターンに定める。
(ト) 上記の各実施形態においては、連続運転形態及び断続運転形態のいずれにも、複数種の運転形態を含ませる場合について例示したが、連続運転形態及び断続運転形態のいずれか一方にのみ、複数種の運転形態を含ませるように構成しても良い。
連続運転形態のみに複数種の運転形態を含ませる場合は、例えば、複数種の連続運転形態を上記の各実施形態と同様の複数種の連続運転形態とし、1種の断続運転形態を上記の各実施形態における1日対応型の負荷追従断続運転形態として、複数種の連続運転形態夫々についての予測エネルギ削減量及び1日対応型の負荷追従断続運転形態の予測エネルギ削減量を上記の各実施形態と同様に求めて、そのように求めた複数種の連続運転形態夫々についての予測エネルギ削減量及び1日対応型の負荷追従断続運転形態の予測エネルギ削減量並びに上記の各実施形態と同様の運転形態選択条件に基づいて、燃料電池1の運転形態を複数種の連続運転形態及び1日対応型の負荷追従断続運転形態のうちのいずれか1つに定めることになる。
(チ) 上記の各実施形態においては、連続運転形態としての複数種の運転形態を、負荷追従連続運転形態、抑制連続運転形態及び強制連続運転形態の3種としたが、負荷追従連続運転形態、抑制連続運転形態及び強制連続運転形態のうちのいずれか2種としても良い。例えば、燃料電池1の余剰電力を消費させる電気ヒータ12を設けない場合は、連続運転形態としての複数種の運転形態を、負荷追従連続運転形態及び抑制連続運転形態の2種とする。
又、上記の各実施形態においては、断続運転形態としての複数種の運転形態を、負荷追従断続運転形態、抑制断続運転形態及び強制断続運転形態の3種としたが、負荷追従断続運転形態、抑制断続運転形態及び強制断続運転形態のうちのいずれか2種としても良い。
又、断続運転形態のみに複数種の運転形態を含ませる場合は、例えば、1種の連続運転形態を上記の各実施形態における負荷追従連続運転形態とし、複数種の断続運転形態を上記の各実施形態と同様の複数種の断続運転形態として、負荷追従連続運転形態の予測エネルギ削減量及び複数種の断続運転形態夫々についての予測エネルギ削減量を上記の各実施形態と同様に求めて、そのように求めた負荷追従連続運転形態の予測エネルギ削減量及び複数種の断続運転形態夫々についての予測エネルギ削減量並びに上記の各実施形態と同様の運転形態選択条件に基づいて、燃料電池1の運転形態を負荷追従連続運転形態及び複数種の断続運転形態のうちのいずれか1つに定めることになる。
) 強制連続運転形態の予測エネルギ削減量を求めるための強制運転用の仮運転パターンとして、強制運転用時間帯に設定増大出力が設定されていない単位時間が含まれる仮運転パターンを除外して、強制運転用時間帯が設定増大出力が設定されている単位時間のみにて構成される仮運転パターンのみを含ませるように構成しても良い。
抑制連続運転形態の予測エネルギ削減量を求めるための抑制運転用の仮運転パターンとして、抑制運転用時間帯に設定抑制出力が設定されていない単位時間が含まれる仮運転パターンを除外して、抑制運転用時間帯が設定抑制出力が設定されている単位時間のみにて構成される仮運転パターンのみを含ませるように構成しても良い。
強制断続運転形態の予測エネルギ削減量を求めるための断続運転用の仮運転パターンとして、運転時間帯に設定増大出力が設定されていない単位時間が含まれる仮運転パターンを除外して、運転時間帯が設定増大出力が設定されている単位時間のみにて構成される仮運転パターンのみを含ませるように構成しても良い。
抑制断続運転形態の予測エネルギ削減量を求めるための断続運転用の仮運転パターンとして、運転時間帯に設定抑制出力が設定されていない単位時間が含まれる仮運転パターンを除外して、運転時間帯が設定抑制出力が設定されている単位時間のみにて構成される仮運転パターンのみを含ませるように構成しても良い。
) 連続運転形態の予測エネルギ削減量(連続運転メリットに相当する)及び断続運転形態の予測エネルギ削減量(断続運転メリットに相当する)に基づいて、燃料電池1の運転形態を連続運転形態及び断続運転形態のうちの予測エネルギ削減量が大きい方の運転形態に定めるに当たって、上記の各実施形態においては、複数種の連続運転形態の予測エネルギ削減量のうちで最大のものを連続運転形態の予測エネルギ削減量に設定する処理、及び、複数種の断続運転形態の予測エネルギ削減量のうちで最大のものを断続運転メリットの予測エネルギ削減量に設定する処理を予め実行する場合について例示したが、これらの処理を省略しても良い。
つまり、複数種の連続運転形態の予測エネルギ削減量(Pc1,Pc2,Pc3)及び複数種の断続運転形態の予測エネルギ削減量(Pi1,Pi2,…,Pi8,Pi9)のうちの最大のものが複数種の断続運転形態の予測エネルギ削減量のいずれかである場合は、燃料電池1の運転形態を複数種の断続運転形態のうちの予測エネルギ削減量が最大の運転形態に定め、複数種の連続運転形態の予測エネルギ削減量(Pc1,Pc2,Pc3)及び複数種の断続運転形態の予測エネルギ削減量(Pi1,Pi2,…,Pi8,Pi9)のうちの最大のものが複数種の断続運転形態の予測エネルギ削減量のいずれでもない場合は、燃料電池1の運転形態を複数種の連続運転形態のうちの予測エネルギ削減量が最大の運転形態に定めるように構成しても良い。
) 上記の各実施形態においては、強制連続運転形態における強制運転用時間帯や抑制連続運転形態における抑制運転用時間帯を運転周期内に1つ設定する場合について例示したが、運転周期内に複数設定しても良い。
又、上記の各実施形態においては、断続運転形態の複数種の運転形態夫々において、運転時間帯を運転周期内に1つ設定する場合について例示したが、運転周期内に複数設定しても良い。
) 運転メリットとしては、上記の各実施形態において例示した予測エネルギ削減量等の省エネルギ性に限定されるものではなく、例えば、予測エネルギコスト削減額等の経済性や、予測二酸化炭素削減量等の環境性を用いても良い。
ちなみに、予測エネルギコスト削減額は、燃料電池1を運転させない場合のエネルギコストから、燃料電池1を運転したときのエネルギコストを減じて求めることができる。
前記燃料電池1を運転させない場合のエネルギコストは、予測電力負荷の全てを商用電源7から買電するときのコストと、予測熱負荷の全てを補助加熱器28で賄うときのエネルギコスト(燃料コスト)の和として求められる。
一方、燃料電池1を運転したときのエネルギコストは、予測電力負荷及び予測熱負荷を燃料電池1の予測発電電力及び予測発生熱で補う場合の燃料電池1のエネルギコスト(燃料コスト)と、予測電力負荷から予測発電電力を差し引いた分に相当する不足電力負荷を商用電源7から買電するときのコストと、予測熱負荷から予測利用熱量を差し引いた分に相当する不足熱負荷を補助加熱器28の発生熱で補う場合のエネルギコスト(燃料コスト)との和として求められる。
又、予測二酸化炭素削減量は、燃料電池1を運転させない場合の二酸化炭素発生量から、燃料電池1を運転したときの二酸化炭素発生量を減じて求めることができる。
前記燃料電池1を運転させない場合の二酸化炭素発生量は、予測電力負荷の全てを商用電源7から買電するときの二酸化炭素発生量と、予測熱負荷の全てを補助加熱器28で賄うときの二酸化炭素発生量との和として求められる。
一方、燃料電池1を運転したときの二酸化炭素発生量は、予測電力負荷及び予測熱負荷を燃料電池1の予測発電電力及び予測発生熱で補う場合の燃料電池1からの二酸化炭素発生量と、予測電力負荷から予測発電電力を差し引いた分に相当する不足電力負荷を商用電源7から買電するときの二酸化炭素発生量と、予測熱負荷から予測利用熱量を差し引いた分に相当する不足熱負荷を補助加熱器28の発生熱で補う場合の二酸化炭素発生量との和として求められる。
) 運転メリットを求めるに当たって、燃料電池1を運転しない場合のエネルギ消費量等は、予測電力負荷の全てを商用電源7からの受電電力で賄い、予測熱負荷の全てを前記補助加熱器28とは異なる一般的な給湯器にて賄うとして求めるように構成しても良い。
) 上記の各実施形態においては、熱消費端末3を設けた場合について例示して、熱負荷を給湯熱負荷と端末熱負荷とを合わせたものとしたが、熱消費端末3を設けない場合は、熱負荷を給湯熱負荷のみとすることになる。又、燃料電池1から発生する熱を回収した冷却水の温度に比べて、熱消費端末3において必要とされる熱媒の温度が高い場合は、熱消費端末3が設けられていても、熱負荷を給湯熱負荷のみとする。
) 熱電併給装置として、上記の各実施形態では燃料電池1を適用したが、これ以外に、例えば、ガスエンジンにより発電機を駆動するように構成したもの等、種々のものを適用することができる。
実施形態に係るコージェネレーションシステムの全体構成を示すブロック図 実施形態に係るコージェネレーションシステムの制御構成を示すブロック図 最初の運転周期における予測電力負荷及び予測熱負荷に対する燃料電池の運転状態及び熱利用状態を示す説明図 最初の運転周期における予測電力負荷及び予測熱負荷に対する燃料電池の運転状態及び熱利用状態を示す説明図 2回目の運転周期における予測熱負荷に対する熱利用状態を示す説明図 電池発電効率及び電池熱効率を示す図 強制運転用及び抑制運転用の仮運転パターンを説明する図 断続運転形態の仮運転パターンを説明する図 出力増大時増加エネルギ量及び出力抑制時必要エネルギ量差を示す図 第1実施形態に係る制御動作のフローチャートを示す図 第1実施形態に係る制御動作のフローチャートを示す図 第2実施形態に係る制御動作のフローチャートを示す図 第2実施形態に係る制御動作のフローチャートを示す図
符号の説明
1 熱電併給装置
2 貯湯槽
4 貯湯手段
5 運転制御手段

Claims (6)

  1. 電力と熱とを併せて発生する熱電併給装置と、その熱電併給装置にて発生する熱にて貯湯槽に貯湯する貯湯手段と、運転を制御する運転制御手段とが設けられ、
    前記運転制御手段が、周期的な運転形態判別タイミングにおいて、時系列的な予測電力負荷及び時系列的な予測熱負荷に基づいて、前記熱電併給装置を連続運転すると仮定したときの連続運転メリット、及び、前記熱電併給装置を断続運転すると仮定したときの断続運転メリットを求めて、
    その求めた連続運転メリット及び断続運転メリット並びに運転形態選択条件に基づいて、前記熱電併給装置の運転形態を連続運転形態及び断続運転形態のいずれかに定めるように構成されたコージェネレーションシステムであって、
    前記連続運転形態として、予測電力負荷に対する前記熱電併給装置の電力の出力形態を異ならせた複数種の運転形態が含まれ、
    前記運転制御手段が、前記連続運転メリットとして、前記複数種の連続運転形態夫々についての運転メリットを求めて、その求めた前記複数種の連続運転形態夫々についての運転メリット及び前記断続運転メリット並びに前記運転形態選択条件に基づいて、前記熱電併給装置の運転形態を前記複数種の連続運転形態及び前記断続運転形態のうちのいずれか1つに定めるように構成されるとともに、
    複数の単位時間からなる運転周期における時系列的な予測電力負荷及び時系列的な予測熱負荷を単位時間毎に区分けして管理して、前記運転形態判別タイミングにおいて、その区分け管理している予測電力負荷及び予測熱負荷に基づいて、前記連続運転メリット及び前記断続運転メリットを求めるように構成され、
    前記連続運転形態としての複数種の運転形態が、
    前記運転周期の全時間帯において前記熱電併給装置の発電出力を予測電力負荷に追従させる負荷追従連続運転形態、前記運転周期の複数の単位時間のうちの一部の単位時間において前記熱電併給装置の発電出力を前記予測電力負荷よりも小さな設定抑制出力とし且つ残りの単位時間において前記熱電併給装置の発電出力を前記予測電力負荷に追従させる抑制連続運転形態、及び、前記運転周期の複数の単位時間のうちの一部の単位時間において前記熱電併給装置の発電出力を前記予測電力負荷よりも大きな設定増大出力とし且つ残りの単位時間において前記熱電併給装置の発電出力を前記予測電力負荷に追従させる強制連続運転形態のうちの少なくとも2種であるコージェネレーションシステム。
  2. 電力と熱とを併せて発生する熱電併給装置と、その熱電併給装置にて発生する熱にて貯湯槽に貯湯する貯湯手段と、運転を制御する運転制御手段とが設けられ、
    前記運転制御手段が、周期的な運転形態判別タイミングにおいて、時系列的な予測電力負荷及び時系列的な予測熱負荷に基づいて、前記熱電併給装置を連続運転すると仮定したときの連続運転メリット、及び、前記熱電併給装置を断続運転すると仮定したときの断続運転メリットを求めて、
    その求めた連続運転メリット及び断続運転メリット並びに運転形態選択条件に基づいて、前記熱電併給装置の運転形態を連続運転形態及び断続運転形態のいずれかに定めるように構成されたコージェネレーションシステムであって、
    前記連続運転形態として、予測電力負荷に対する前記熱電併給装置の電力の出力形態を異ならせた複数種の運転形態が含まれ、前記断続運転形態として、予測電力負荷に対する前記熱電併給装置の電力の出力形態又は前記熱電併給装置を運転する運転時間帯を異ならせた複数種の運転形態が含まれ、
    前記運転制御手段が、前記連続運転メリットとして前記複数種の連続運転形態夫々についての運転メリットを求め、且つ、前記断続運転メリットとして前記複数種の断続運転形態夫々についての運転メリットを求めて、その求めた前記複数種の連続運転形態夫々についての運転メリット及び前記複数種の断続運転形態夫々についての運転メリット並びに前記運転形態選択条件に基づいて、前記熱電併給装置の運転形態を前記複数種の連続運転形態及び前記複数種の断続運転形態のうちのいずれか1つに定めるように構成されるとともに、
    複数の単位時間からなる運転周期における時系列的な予測電力負荷及び時系列的な予測熱負荷を単位時間毎に区分けして管理して、前記運転形態判別タイミングにおいて、その区分け管理している予測電力負荷及び予測熱負荷に基づいて、前記連続運転メリット及び前記断続運転メリットを求めるように構成され、
    前記連続運転形態としての複数種の運転形態が、
    前記運転周期の全時間帯において前記熱電併給装置の発電出力を予測電力負荷に追従させる負荷追従連続運転形態、前記運転周期の複数の単位時間のうちの一部の単位時間において前記熱電併給装置の発電出力を前記予測電力負荷よりも小さな設定抑制出力とし且つ残りの単位時間において前記熱電併給装置の発電出力を前記予測電力負荷に追従させる抑制連続運転形態、及び、前記運転周期の複数の単位時間のうちの一部の単位時間において前記熱電併給装置の発電出力を前記予測電力負荷よりも大きな設定増大出力とし且つ残りの単位時間において前記熱電併給装置の発電出力を前記予測電力負荷に追従させる強制連続運転形態のうちの少なくとも2種であるコージェネレーションシステム。
  3. 前記抑制連続運転形態が、
    前記設定抑制出力とする単位時間を、前記負荷追従連続運転形態にて前記熱電併給装置を運転するときに前記運転周期の複数の単位時間のうちに前記貯湯槽の予測貯湯熱量が設定上限量以上になる熱余り状態が発生する単位時間が存在する場合に、前記熱余り状態が発生する単位時間よりも以前の単位時間のうちで、前記熱余り状態の発生を抑制し且つ運転メリットが高くなる単位時間に定めるものであり、
    前記強制連続運転形態が、
    前記設定増大出力とする単位時間を、前記負荷追従連続運転形態にて前記熱電併給装置を運転するときに前記運転周期の複数の単位時間のうちに前記貯湯槽の予測貯湯熱量が予測熱負荷に対して不足する熱不足状態が発生する単位時間が存在する場合に、前記熱不足状態が発生する単位時間よりも以前の単位時間のうちで、前記熱不足状態の発生を抑制し且つ運転メリットが高くなる単位時間に定めるものである請求項又は記載のコージェネレーションシステム。
  4. 電力と熱とを併せて発生する熱電併給装置と、その熱電併給装置にて発生する熱にて貯湯槽に貯湯する貯湯手段と、運転を制御する運転制御手段とが設けられ、
    前記運転制御手段が、周期的な運転形態判別タイミングにおいて、時系列的な予測電力負荷及び時系列的な予測熱負荷に基づいて、前記熱電併給装置を連続運転すると仮定したときの連続運転メリット、及び、前記熱電併給装置を断続運転すると仮定したときの断続運転メリットを求めて、
    その求めた連続運転メリット及び断続運転メリット並びに運転形態選択条件に基づいて、前記熱電併給装置の運転形態を連続運転形態及び断続運転形態のいずれかに定めるように構成されたコージェネレーションシステムであって、
    前記断続運転形態として、予測電力負荷に対する前記熱電併給装置の電力の出力形態又は前記熱電併給装置を運転する運転時間帯を異ならせた複数種の運転形態が含まれ、
    前記運転制御手段が、前記断続運転メリットとして、前記複数種の断続運転形態夫々についての運転メリットを求めて、その求めた前記複数種の断続運転形態夫々についての運転メリット及び前記連続運転メリット並びに前記運転形態選択条件に基づいて、前記熱電併給装置の運転形態を前記連続運転形態及び前記複数種の断続運転形態のうちのいずれか1つに定めるように構成されるとともに、
    複数の単位時間からなる運転周期における時系列的な予測電力負荷及び時系列的な予測熱負荷を単位時間毎に区分けして管理して、前記運転形態判別タイミングにおいて、その区分け管理している予測電力負荷及び予測熱負荷に基づいて、前記連続運転メリット及び前記断続運転メリットを求めるように構成され、
    前記断続運転形態としての複数種の運転形態が、
    前記熱電併給装置の発電出力を前記予測電力負荷に追従させる単位時間を、前記運転時間帯として、前記運転周期の複数の単位時間のうちで運転メリットが高くなる単位時間に定める負荷追従断続運転形態、
    前記熱電併給装置の発電出力を前記予測電力負荷よりも小さな設定抑制出力に調節する単位時間を、前記運転時間帯として、前記運転周期の複数の単位時間のうちで運転メリットが高くなる単位時間に定める抑制断続運転形態、及び、
    前記熱電併給装置の発電出力を前記予測電力負荷よりも大きな設定増大出力に調節する単位時間を、前記運転時間帯として、前記運転周期の複数の単位時間のうちで運転メリットが高くなる単位時間に定める強制断続運転形態のうちの少なくとも2種であるコージェネレーションシステム。
  5. 電力と熱とを併せて発生する熱電併給装置と、その熱電併給装置にて発生する熱にて貯湯槽に貯湯する貯湯手段と、運転を制御する運転制御手段とが設けられ、
    前記運転制御手段が、周期的な運転形態判別タイミングにおいて、時系列的な予測電力負荷及び時系列的な予測熱負荷に基づいて、前記熱電併給装置を連続運転すると仮定したときの連続運転メリット、及び、前記熱電併給装置を断続運転すると仮定したときの断続運転メリットを求めて、
    その求めた連続運転メリット及び断続運転メリット並びに運転形態選択条件に基づいて、前記熱電併給装置の運転形態を連続運転形態及び断続運転形態のいずれかに定めるように構成されたコージェネレーションシステムであって、
    前記連続運転形態として、予測電力負荷に対する前記熱電併給装置の電力の出力形態を異ならせた複数種の運転形態が含まれ、前記断続運転形態として、予測電力負荷に対する前記熱電併給装置の電力の出力形態又は前記熱電併給装置を運転する運転時間帯を異ならせた複数種の運転形態が含まれ、
    前記運転制御手段が、前記連続運転メリットとして前記複数種の連続運転形態夫々についての運転メリットを求め、且つ、前記断続運転メリットとして前記複数種の断続運転形態夫々についての運転メリットを求めて、その求めた前記複数種の連続運転形態夫々についての運転メリット及び前記複数種の断続運転形態夫々についての運転メリット並びに前記運転形態選択条件に基づいて、前記熱電併給装置の運転形態を前記複数種の連続運転形態及び前記複数種の断続運転形態のうちのいずれか1つに定めるように構成されるとともに、
    複数の単位時間からなる運転周期における時系列的な予測電力負荷及び時系列的な予測熱負荷を単位時間毎に区分けして管理して、前記運転形態判別タイミングにおいて、その区分け管理している予測電力負荷及び予測熱負荷に基づいて、前記連続運転メリット及び前記断続運転メリットを求めるように構成され、
    前記断続運転形態としての複数種の運転形態が、
    前記熱電併給装置の発電出力を前記予測電力負荷に追従させる単位時間を、前記運転時間帯として、前記運転周期の複数の単位時間のうちで運転メリットが高くなる単位時間に定める負荷追従断続運転形態、
    前記熱電併給装置の発電出力を前記予測電力負荷よりも小さな設定抑制出力に調節する単位時間を、前記運転時間帯として、前記運転周期の複数の単位時間のうちで運転メリットが高くなる単位時間に定める抑制断続運転形態、及び、
    前記熱電併給装置の発電出力を前記予測電力負荷よりも大きな設定増大出力に調節する単位時間を、前記運転時間帯として、前記運転周期の複数の単位時間のうちで運転メリットが高くなる単位時間に定める強制断続運転形態のうちの少なくとも2種であるコージェネレーションシステム。
  6. 前記負荷追従断続運転形態として、
    前記熱電併給装置の発電出力を前記予測電力負荷に追従させる単位時間を、それを定める前記運転周期における予測電力負荷及び予測熱負荷に基づく運転メリットが高くなる単位時間に定める単周期対応型の負荷追従断続運転形態と、前記熱電併給装置の発電出力を前記予測電力負荷に追従させる単位時間を、それを定める前記運転周期における予測電力負荷及び予測熱負荷並びに後続する運転周期における予測熱負荷に基づく運転メリットが高くなる単位時間に定める複数周期対応型の負荷追従断続運転形態とが含まれ、
    前記抑制断続運転形態として、
    前記熱電併給装置の発電出力を前記設定抑制出力に調節する単位時間を、それを定める前記運転周期における予測電力負荷及び予測熱負荷に基づく運転メリットが高くなる単位時間に定める単周期対応型の抑制断続運転形態と、前記熱電併給装置の発電出力を前記設定抑制出力に調節する単位時間を、それを定める前記運転周期における予測電力負荷及び予測熱負荷並びに後続する運転周期における予測熱負荷に基づく運転メリットが高くなる単位時間に定める複数周期対応型の抑制断続運転形態とが含まれ、
    前記強制断続運転形態として、
    前記熱電併給装置の発電出力を前記設定増大出力に調節する単位時間を、それを定める前記運転周期における予測電力負荷及び予測熱負荷に基づく運転メリットが高くなる単位時間に定める単周期対応型の強制断続運転形態と、前記熱電併給装置の発電出力を前記設定増大出力に調節する単位時間を、それを定める前記運転周期における予測電力負荷及び予測熱負荷並びに後続する運転周期における予測熱負荷に基づく運転メリットが高くなる単位時間に定める複数周期対応型の強制断続運転形態とが含まれる請求項又は記載のコージェネレーションシステム。
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