JP2006029159A - 可変動弁装置を備える内燃機関の制御装置 - Google Patents

可変動弁装置を備える内燃機関の制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】最適なリフト量および位相で内燃機関を運転しつつ、バルブおよびピストンの干渉を遅れなく回避する。
【解決手段】バルブのリフト量を変更することができる可変リフト機構および該バルブの位相を変更することができる可変位相機構を備える内燃機関において、該バルブと該内燃機関のピストンの干渉を回避するための制御装置が提供される。該制御装置は、位相の予測値(Pre_θ)を算出する。該制御装置は、該予測値が第1の所定値(θs1またはθs2)を超えたかどうかを判定する第1の判定手段を備える。該予測値が第1の所定値を超えたと判定されたならば、制御装置は、リフト量および位相の少なくとも一方を変更して、バルブおよびピストンの干渉を回避する。予測値を用いることにより、干渉を遅れなく回避することができる。
【選択図】図12

Description

この発明は、内燃機関のバルブのリフト量を変更することができる可変リフト機構および該バルブの位相を変更することができる可変位相機構を備える内燃機関において、該内燃機関のピストンおよびバルブの干渉を回避するための制御装置に関する。
内燃機関の可変動弁装置には、該内燃機関の吸排気バルブ(以下、バルブと呼ぶ)のリフト量を可変に制御することができる機構、および該バルブの位相を可変に制御することができる機構を備えるものがある。リフト量および位相を制御することにより、内燃機関への吸入空気量を制御して、所望のエンジン出力を得ることができる。
リフト量および位相を変更すると、バルブおよびピストンの間に干渉(衝突)が生じるおそれがある。このような干渉を回避するために、いくつかの技術が提案されている。
一例によると、ピストンの上部にリセス(窪み)を設け、バルブの先端部を収容することができるようにする。他の例によると、リフト量および位相を変更するレンジを制限して、両者の干渉を防止する。
下記の特許文献1に記載の手法によれば、バルブのリフト量についての実測値と目標値との差が、所定値より大きいかどうかを判断する。該差が該所定値より大きいと判断した場合には、干渉警戒線を超える(オーバーシュートする)おそれがあるので、バルブの位相を所定量だけ遅角させる。
特開2002−332876号公報
ピストンの上部にバルブ用のリセスを設けると、リセス内に不燃ガスが残留しやすくなるので、エミッションを低下させるおそれがある。このような不燃ガスは、燃焼時間を増大させ、よって燃焼効率を低下させるおそれがある。
リフト量および位相の変更レンジを制限する手法では、吸気弁と排気弁のオーバーラップを最適化することが困難になる。オーバーラップの最適化が行われないと、残留ガス(内部EGR量)が増大し、これは、燃費の向上を妨げるおそれがある。
リフト量および位相を制御することにより所望のエンジン出力を得ることができるので、スロットル弁を不要とすることができ、よってポンピングロスを低減させることができる。しかしながら、リフト量および位相の変更レンジが制限されると、リフト量および位相の制御だけでは、所望のエンジン出力を得ることができないおそれがある。
このような問題は、上記の特許文献1の技術によってある程度解消される。しかしながら、この技術では、リフト量の目標値と実測値の差を用いて干渉を回避するかどうかを判断するので、リフト量または位相において急峻なオーバーシュートが生じると回避が遅れ、バルブとピストンの干渉が起こるおそれがある。このような干渉を回避するためには、干渉を警戒すべき領域を広く設定する必要がある。このように広く設定した干渉警戒領域の下では、最適なリフト量および位相を用いて内燃機関を運転することができないおそれがある。
したがって、最適なリフト量および位相で内燃機関を運転しつつ、バルブおよびピストンの干渉を遅れなく回避することのできる制御装置が必要とされている。
この発明の一つの側面によると、バルブのリフト量を変更することができる可変リフト機構および該バルブの位相を変更することができる可変位相機構を備える内燃機関において、該バルブと該内燃機関のピストンの干渉を回避するための制御装置が提供される。該制御装置は、位相の予測値(Pre_θ)を算出する。該制御装置は、該予測値が第1の所定値(θs1、θs2)を超えたかどうかを判定する第1の判定手段を備える。該予測値が第1の所定値を超えたと判定されたならば、制御装置は、リフト量および位相の少なくとも一方を変更して、バルブおよびピストンの干渉を回避する。
干渉回避は、リフト量および位相の少なくとも一方を、干渉回避値に設定することにより行われる。リフト量についての干渉回避値(Lsf)は、任意の位相に対してバルブおよびピストンの干渉を回避することができるリフト量を表す。位相についての干渉回避値(θsf)は、任意のリフト量に対してバルブおよびピストンの干渉を回避することができる位相を表す。
予測値は、位相の実測値の変化量に基づいて算出される。一実施例では、位相の実測値が得られるタイミングが、内燃機関の回転数に依存して変化する。この場合、予測値は、内燃機関の回転数を考慮して算出されるのが好ましい。
上記の第1の所定値は、一実施例では、リフト量の実測値に基づいて、バルブおよびピストンの干渉が起こらない位相の限界値(θs1)を算出することにより決定される。他の実施例では、該限界値に、所定の余裕値(θa1)を加えることにより得られる値(θs2)を、第1の所定値として算出する。
この発明の一実施形態によると、制御装置は、さらに、位相の実測値が、第2の所定値(θs1)を超えたかどうかを判定する第2の判定手段を備える。上記の第1の判定手段により、予測値が第1の所定値を超えたと判定されるか、または該第2の判定手段により、位相の実測値が第2の所定値を超えたと判定されたとき、リフト量および位相の少なくとも一方を変更して、バルブおよびピストンの干渉を回避する。
第2の所定値は、一実施例では、リフト量の実測値に基づいて、バルブおよびピストンの干渉が起こらない位相の限界値(θs1)を算出することにより決定される。
この発明の一実施形態によると、干渉回避動作によりリフト量が変更されたならば、少なくとも可変リフト機構がリセットされるまで、該変更されたリフト量を保持する。また、干渉回避動作により位相が変更されたならば、少なくとも可変位相機構がリセットされるまで、該変更された位相を保持する。
この発明の他の実施形態によると、第2の判定手段を、リフト量の実測値が、第2の所定値を超えたかどうかを判定するよう構成してもよい。この場合、第2の所定値は、位相の実測値に基づいて、バルブおよびピストンの干渉が起こらないリフト量の限界値を算出することにより決定される。
この発明の他の側面によると、位相の予測値を算出することに代えて、リフト量の予測値を算出することができる。該リフト量の予測値が所定値を超えたと判定されたならば、リフト量および位相の少なくとも一方を変更して、バルブおよびピストンの干渉を回避することができる。
この発明によれば、位相の予測値を用いるので、干渉が起こりそうかどうかを事前に予測することができる。たとえば可変位相機構の故障および内燃機関のカム駆動系の故障によって位相またはリフト量が急激に変化する場合でも、該予測値を用いることにより、遅れることなく、バルブおよびピストンの干渉を回避することができる。
次に図面を参照してこの発明の実施の形態を説明する。図1は、この発明の実施形態に従う、内燃機関(以下、エンジンと呼ぶ)およびその制御装置の全体的な構成図である。
電子制御ユニット(以下、「ECU」)という)1は、車両の各部から送られてくるデータを受け入れる入力インターフェース1a、車両の各部の制御を行うための演算を実行するCPU1b、読み取り専用メモリ(ROM)およびランダムアクセスメモリ(RAM)を有するメモリ1c、および車両の各部に制御信号を送る出力インターフェース1dを備えている。メモリ1cのROMには、車両の各部の制御を行うためのプログラムおよび各種のデータが格納されている。この発明に従う制御のためのプログラムは、該ROMに格納される。ROMは、EPROMのような書き換え可能なROMでもよい。RAMには、CPU1bによる演算のための作業領域が設けられる。車両の各部から送られてくるデータおよび車両の各部に送り出す制御信号は、RAMに一時的に記憶される。
エンジン2は、4気筒4サイクルのエンジンであり、図には、そのうちの一つの気筒が概略的に示されている。エンジン2は、吸気バルブ3を介して吸気管4に連結され、排気バルブ5を介して排気管6に連結されている。ECU1からの制御信号に従って燃料を噴射する燃料噴射弁7が、吸気管4に設けられている。燃料室8には、ECU1からの点火時期信号に従って火花を飛ばす点火プラグ9が設けられている。
エンジン2は、吸気管4から吸入される空気と、燃料噴射弁7から噴射される燃料との混合気を、燃焼室8に吸入し、該混合気を、点火プラグ9による火花により燃焼する。この燃焼により混合気の体積は増大し、ピストン10を下方に押し下げる。ピストン10の往復運動は、クランクシャフト11の回転運動に変換される。4サイクルエンジンでは、エンジンのサイクルは、吸入、圧縮、燃焼、および排気行程からなる。ピストン10は、1サイクルにつき2往復する。
エンジン2には、クランク角センサ17が設けられている。クランク角センサ17は、クランクシャフト11の回転に伴い、パルス信号であるCRK信号およびTDC信号をECU1に出力する。
CRK信号は、所定のクランク角で(たとえば、30度ごとに)出力されるパルス信号である。ECU1は、該CRK信号に応じ、エンジン2の回転数NEを算出する。TDC信号は、ピストン10のTDC位置(上死点)に関連したクランク角度で出力されるパルス信号である。
リフト量センサ21が、ECU1に接続されている。リフト量センサ21は、吸気バルブ3(および/または排気バルブ5)のリフト量Liftを検出し、それをECU1に送る。この実施例では、リフト量Liftは、所定の時間間隔(たとえば、5ミリ秒)で検出される。
カム角センサ22が、ECU1に接続されている。カム角センサ22は、吸気カムを介して吸気バルブ3に連結されたカムシャフト(図示せず)の回転に伴い、所定のカム角ごとに、パルス信号であるCAM信号をECU1に出力する。
この実施例では、エンジンが4気筒であり、それぞれの気筒についてTDC信号が送出される。したがって、TDC信号は、クランクシャフト11が90度回転するたびに得られる。一方、CAM信号を、カムシャフトが90度回転するたびに取得することができる。ECU1は、該TDC信号の受信に応じて、該TDC信号に対する、該カムシャフトの90度回転の度に取得したCAM信号との位相差、すなわちカムシャフトのクランクシャフト11に対する実際の位相Cainを算出する。
エンジン水温(TW)センサ23は、エンジン2のシリンダブロックの冷却水が充満した気筒周壁(図示せず)に取り付けられ、エンジン冷却水の温度TWを検出し、それをECU1に送る。
アクセルペダル開度(AP)センサ24が、ECU1に接続されている。アクセルペダル開度センサ24は、アクセルペダルの開度を検出し、それをECU1に送る。
可変リフト機構26は、ECU1からの制御信号に従って、吸気バルブ3のリフト量を変更することができる機構である。可変リフト機構26は、任意の既知の手法により実現することができる。たとえば、いわゆるVTECと呼ばれる機構は、複数の異なる形状のカムを設け、運転状態に応じてカムを切り換える。選択されたカムに従い、吸排気バルブのリフト量を異なる(たとえば、特開平7−197846号公報など)。当然ながら、排気バルブ5のリフト量をも変更することができるように可変リフト機構26を構成することができる。この実施例で使用される可変リフト機構26の一例は、図2を参照して後述される。
可変位相機構(VTCと呼ばれる)27は、ECU1からの制御信号に従って、吸気バルブ3の開閉タイミングを変更することができる機構である。可変位相機構27は、任意の既知の手法により実現することができる。たとえば、電磁的に吸気バルブの位相を進角または遅角に制御する手法が提案されている(特開2000−227033号公報など)。当然ながら、排気バルブ5の位相をも変更することができるように可変位相機構27を構成することができる。この実施例で使用される可変位相機構27の一例は、図3を参照して後述される。
代替的に、可変リフト機構と可変位相機構を一体的に構成してもよい。
ECU1に向けて送られた信号は入力インターフェース1aに渡され、アナログ−デジタル変換される。CPU1bは、変換されたデジタル信号を、メモリ1cに格納されているプログラムに従って処理し、車両のアクチュエータに送るための制御信号を作り出す。出力インターフェース1dは、これらの制御信号を、燃料噴射弁7、点火プラグ9、およびその他の機械要素のアクチュエータに送る。
図2は、この発明の一実施例に従う、可変リフト機構26を示す。可変リフト機構26は、カムシャフト31、タペットねじ32、ロッカアーム35を備える。タペットねじ32は、吸気バルブ3の上端に位置し、ロッカアーム35の一端に連結されている。ロッカアーム35は、カムシャフト31に設けられたカム33に転がり接触するローラ34を有する。ローラ34は、カムシャフト31と平行な軸線を有する支持筒44で、回転可能に支持されている。ロッカアーム35には、第1のリンクアーム36および第2のリンクアーム37が連結されている。
第1のリンクアーム36の一端部に設けられる支軸41は、固定位置でシリンダヘッド12に連結される。第2のリンクアーム37の一端部に設けられる支軸42は、アクチュエータ(図示せず)により無段階に駆動されることができる。吸気バルブ3のリフト量を最大にするときには、第2のリンクアーム37の支軸42を、図2の(a)に示されるような位置に配置する。リフト量を最大値から小さくするときには、アクチュエータにより、図2の(b)に示されるように、第2のリンクアーム37の支軸42を下方に移動せしめる。
ロッカアーム35の瞬間中心Cは、支軸41および支持筒44を結ぶ直線と、支軸42および連結軸45を結ぶ直線との交点である。支軸42が、アクチュエータによって図2の(a)から図2の(b)の位置に移動すると、タペットねじ32の吸気バルブへの接触点と瞬間中心C間の距離Aと、ローラ34のカム33への接触点と瞬間中心C間の距離Bとの比であるレバー比(=A/B)が変化する。図2の(b)のレバー比は、図2の(a)のレバー比よりも小さい。
このようなレバー比の変化により、支軸42が図2の(a)に示す位置にあるとき、ローラ34がカム33で押し上げられると、リフト量は最大になる、支軸42が図2の(b)に示す位置にあるときに、ローラ34がカム33により押し上げられると、リフト量が最大値のたとえば20%程度になる。
支軸42の位置は、アクチュエータにより無段階に変更可能であり、よってレバー比を無段階に変化させることができる。結果として、吸気バルブ3のリフト量を無段階に変化させることができる。アクチュエータは、ECU1から目標リフト量を受け取り、該目標リフト量を達成するよう支軸42の位置を変化させる。
図3は、この発明の一実施例に従う、可変位相機構27を示す。図3の(a)は可変位相機構27の側面図を示す。可変位相機構27は、遊星歯車機構51および電磁ブレーキ機構52を備える。図3の(b)は、遊星歯車機構51の正面図を示し、図3の(c)は、電磁ブレーキ機構52の正面図を示す。
遊星歯車機構51は、カムシャフト31に連結されるリングギヤ61、スプロケット53(これは、クランクシャフト11にチェーン等を介して連結され、クランクシャフト11からの回転力が伝達される)に連結されるキャリア62、および電磁ブレーキ機構52に連結されるサンギヤ63を備える。複数のプラネタリギヤ64が、キャリア62に回転可能なように支持されており、リングギヤ61およびサンギヤ63と噛合されている。
電磁ブレーキ機構52は、永久磁石71、電磁石72、およびリターンスプリング54を備える。永久磁石71は、図では点の網掛け領域に示されており、S極とN極が交互に並ぶよう配置されている。永久磁石71は、接続部材を介してサンギヤ63に連結されている。永久磁石71の外側に、電磁石72が、図では縦線の網掛け領域に示されるように配置されている。電磁石72には、アクチュエータ(図示せず)が連結されており、電磁石72への通電を制御することにより、電磁石72の磁性をNとSの間で切り換えることができる。リターンスプリング54は、サンギヤ63への接続部材とキャリア62への接続部材との間に連結されている。
アクチュエータにより電磁石72への通電がオフされているとき、スプロケット53の回転に従って矢印81の方向にキャリア62が回転すると、該キャリア62の回転に従ってリングギヤ61が矢印82の方向に回転し、これによりカムシャフト31が回転する。サンギヤ63は、矢印83に示される方向にフリーに回転している。この状態では、カムの位相は、スプロケットに対して最遅角になっている。
電磁石の72aおよび72bの部分がN極になり、72cおよび72d部分がS極になるように、アクチュエータによって電磁石72を通電すると、永久磁石71のNおよびS極部分が、電磁石のSおよびN極部分にそれぞれ吸引される。その結果、サンギヤ63の接続部材に、リターンスプリング54の付勢力に抗するように、ブレーキ(制動)力85がかかる。
キャリア62の回転速度は、スプロケット53の回転速度により拘束されている。ブレーキ力85により、サンギヤ63の、キャリア62に対する相対回転速度が大きくなる。プラネタリギヤの作動原理により、キャリア62に対するサンギヤ63の相対回転速度が増すと、キャリア62に対するリングギヤ61の相対回転速度が増す。すなわち、カムシャフト31の、スプロケット53に対する相対回転速度が大きくなる。その結果、カムシャフト31の回転は、スプロケット53に対して進角方向に変位する。
こうして、電磁石72への通電量でサンギヤ63へのブレーキ力85を制御することにより、カムシャフト31の位相を所望の値に制御することができる。アクチュエータは、ECU1から目標位相を受け取り、該目標位相を達成するよう電磁石への通電量を制御する。
図4および図5を参照して、本願発明の原理を説明する。図4の(a)は、バルブおよびピストンの挙動の一例を示す。符号101はバルブのリフト量を示し、符号102はピストンの位置を示す。ピストンが上死点に達する直前に、バルブが開き始める(時刻t1)。このような通常の位相でバルブが開く場合には、バルブおよびピストンが干渉(衝突)するおそれはない。
図4の(b)を参照すると、バルブの位相が遅角されており、よってピストンが上死点に達した後にバルブが開き始める(時刻t2)。この場合においても、バルブおよびピストンが干渉するおそれがない。
図4の(c)を参照すると、バルブの位相が進角されており、よってピストンが上死点に達する前にバルブが開き始める。この場合には、バルブおよびピストンが干渉するおそれがある(時刻t3)。
このように、バルブの位相を進角させると、バルブおよびピストンの干渉が起こる可能性があり、このような干渉を回避する必要がある。以下の説明における「進角量」は、ピストンがほぼ上死点に達した時にバルブが開くタイミングを基準位相とし、該基準位相に対してどのくらい進角しているかを表している。「遅角量」は、該基準位相に対してどのくらい遅角しているかを表している。
図5は、バルブのリフト量と位相の関係についてのマップを示す。このマップは、たとえばシミュレーション等によって作成されることができる。
このマップの横軸はバルブのリフトの量(mm)を示しており、たとえば、0〜12mmの範囲を示している。縦軸はバルブの位相(度)を示しており、最遅角(たとえば、遅角量が−40度)から最進角(たとえば、進角量が80度)の範囲を示している。
符号111は干渉曲線を表しており、所与のリフト量Lに対する、位相の干渉値θbを示す。バルブのリフト量がLの時に、位相が干渉値θbを超えると、バルブとピストンの干渉が発生するおそれがある。干渉曲線により確定される領域(斜線で網掛けされている)は、干渉領域と呼ばれる。
符号112は非干渉曲線を表しており、所与のリフト量Lに対する、位相の非干渉値θs1を示す。バルブのリフト量がLの時に、位相が非干渉値θ1以下であれば、バルブとピストンは干渉するおそれがない。非干渉曲線112により画定される領域(点で網掛けされている)を、非干渉領域と呼ぶ。
図に示されるように、干渉領域と非干渉領域の間に、余裕領域を設けるのが好ましい。干渉値θbと非干渉値θs1の差が、θa1(たとえば、10度)で表されている。
余裕領域内に描かれる臨界曲線113(点線で示されている)は、しきい値θs1に所定の余裕値θa2(<θa1)を加算した値θs2(=θs1+θa2)を示し、臨界値と呼ぶ。位相が臨界値θs2を超えると、バルブが干渉領域に入る危険性があることを示す。
本願発明では、バルブとピストンの干渉を回避するため、以下の2つの条件、すなわち、
1)位相についての予測値が、非干渉領域を逸脱したかどうか、および、
2)位相の実測値(実位相)が、非干渉領域を逸脱したかどうか、
を用いた判定を行う。
上記1)の判定条件では、位相の予測値を用いているので、バルブが非干渉領域を逸脱することを予測することができる。バルブが非干渉領域を逸脱すると予測される場合には、干渉回避動作を起動する。干渉回避動作では、リフト量および位相を制御して、バルブが実際に非干渉領域を逸脱するのを防止する。
予測値を用いることにより、バルブが非干渉領域を逸脱するのを、事前に防止することができる。たとえば、位相またはリフト量に急峻なオーバーシュートを生じる場合でも、バルブが該オーバーシュートに起因して非干渉領域を逸脱することを予測することができるので、より確実に干渉を回避することができる。
上記2)の判定条件により、バルブが、非干渉領域を実際に逸脱したかどうかを判断することができる。非干渉領域を逸脱したならば、干渉回避動作を起動し、リフト量を制御して、バルブが非干渉領域に戻るようにする。
これら2つの条件に基づく判定は、独立して行われる。上記のいずれかの条件が満たされれば、干渉回避動作が起動される。可変リフト機構および可変位相機構の一方が故障により正常に動作しなくなった場合でも、このような2つの判定条件を用いることにより、より確実に、干渉を回避することができる。
上記の判定条件1)は、代わりに、
1)位相についての予測値が、臨界曲線113を干渉領域に向かって超えたかどうか、
という条件を用いてもよい。
前述したように、臨界曲線113は、非干渉値θs1に余裕値θa2を加算することにより求められる値を規定する。位相の予測値を用いるので、干渉領域により近い臨界曲線113を超えたと判断してから干渉回避動作を起動しても、干渉の発生を回避することができる。
以下、2つの実施例を参照して、上記2つの条件を用いた干渉を回避するための手法を説明する。以下に説明する実施例では、該臨界曲線113に基づく判定条件1)を用いている。
図6は、本願発明の第1の実施例に従うブロック図を示す。予測値算出部121は、位相センサ22(図1)の出力に基づいて検出された実位相Cainに基づいて、位相についての予測値Pre_θを、式(1)に従って算出する。予測値は、位相の変化量δt×(Cain(k)−Cain(k−1))を、実位相の今回値Cain(k)に加算することにより求められる。
Pre_θ=Cain(k)+δt×(Cain(k)−Cain(k−1))
(1)
パラメータδtは、TDC信号の周期を表している。前述したように、実位相CainはTDC信号の周期で算出されるので、(Cain(k)−Cain(k−1))は、TDC信号の1周期の間の変化量を表している。TDC信号の1周期は、エンジン回転数NEに従って変化するので、クランク角センサ17(図1)の出力に基づいて検出されたエンジン回転数NEに基づいてパラメータδtを算出するのが好ましい。
この実施例では、パラメータ算出部122が、式(2)に従ってパラメータδtを算出する。この実施例では、エンジン回転数NEは、1分間あたりの回転数を表しており(rpm)、1エンジン回転数あたり、TDC信号が2回送出される。したがって、パラメータδtは、式(2)のように求められる。
δt=(60/2NE)×1000(ミリ秒) (2)
パラメータδtとエンジン回転数NEの関係をマップで示すと、図7のようになる。代替的に、パラメータ算出部122は、エンジン回転数NEに基づいて該マップを参照し、パラメータδtを求めてもよい。該マップは、たとえばECU1のメモリ1c(図1)に記憶されることができる。
臨界値算出部123は、リフト量センサ21(図1)により検出されたリフト量の実測値Liftを受け取る。臨界値算出部123は、該実リフト量Liftに基づいて、臨界曲線113を参照し、該実リフト量Liftに対応する臨界値θs2(=非干渉値θs1+余裕値θa1)を求める。
図8は、図5と同様のマップを表しており、たとえばECU1のメモリ1c(図1)に記憶されることができる。実リフト量Liftに対応する臨界値θs2が、ポイントP2として示されている。バルブがポイントP2を超えると、すなわちリフト量Liftにおいて位相が臨界値θs2を超えると、バルブが干渉領域に近づいていることを示す。
第1の干渉回避判定部124は、上記の条件1)に基づく判定を行う。具体的には、位相の予測値Pre_θと臨界値θs2とを比較する。予測値Pre_θが臨界値θs2以上ならば、バルブが、近い将来干渉領域に達すると予測される。第1の干渉回避判定部124は、干渉の発生を回避するため、位相の干渉回避値θsfをリフト量/位相制御部125に渡す。
位相の干渉回避値θsfは、どのリフト量についても干渉が起こらない値に設定されるのが好ましい。たとえば、図8を参照すると、位相が範囲D内にあるときは、リフト量がいずれの値であっても干渉が起こらない。したがって、位相の干渉回避値θsfは、範囲D内のいずれかの値(たとえば、最遅角)に設定される。
リフト量/位相制御部125は、位相の干渉回避値θsfを、位相の目標値Cain_cmdに設定する。可変位相機構27(図1)は、バルブの位相が該目標値Cain_cmdになるようバルブを制御する。こうして、バルブが干渉領域に近い将来達することが予測される場合には、干渉回避の動作を起動するよう、位相が干渉回避値θsfに設定される。
さらに、第1の干渉回避判定部124は、リフト量の干渉回避値Lsfを、リフト量/位相制御部125に渡す。リフト量の干渉回避値Lsfは、どの位相についても干渉が起こらない値に設定されるのが好ましい。たとえば、図8を参照すると、リフト量が範囲E内にあるときは、位相がいずれの値であっても干渉が起こらない。したがって、リフト量の干渉回避値Lsfは、範囲E内のいずれかの値(たとえば、2mm)に設定される。
リフト量/位相制御部125は、リフト量の干渉回避値Lsfを、リフト量の目標値Lift_cmdに設定する。可変リフト機構26(図1)は、バルブのリフト量が該目標値Lift_cmdになるようバルブを制御する。こうして、バルブが干渉領域に近い将来達すると予測される場合には、干渉回避の動作を起動するようリフト量が回避値θsfに設定される。
位相の予測値を用いることにより、バルブが干渉領域に近づくことを予測することができるので、バルブが実際に干渉領域に近づく前に、干渉回避動作を起動することができる。
位相の予測値に基づく判定であるので、位相およびリフト量の両方を干渉回避値に収束させるのが好ましい。予測値に何らかの誤差が含まれていても、位相およびリフト量の両方を干渉回避値に制御することにより、より確実に干渉を回避することができる。また、位相の予測値が臨界値に達したということは、可変位相機構またはエンジンのカム駆動系の何らかの異常によって位相が急変する状態になっている可能性がある。特に、図3に示すような、電磁的に位相を変更する可変位相機構の場合、故障が生じると、たとえ位相を干渉回避値に制御しようとしても、位相が最進角または最遅角に向けて急変するおそれがある。このような状態でリフト量を自由に変更可能なようにすると、干渉回避が間に合わないおそれがある。位相とリフト量の両方を干渉回避値に制御することにより、干渉回避が間に合わない事態を、より確実に防ぐことができる。
代替的に、位相およびリフト量の一方を、干渉回避値に収束させるようにしてもよい。たとえば、リフト量の目標値への収束速度が十分速ければ、位相を干渉回避値に制御することによって、干渉を回避するようにしてもよい。
さらなる代替形態では、予測値と非干渉値とを比較して、バルブが非干渉領域を逸脱することが予測されたときに、干渉回避動作を起動するようにしてもよい。この場合、位相の予測値Pre_θと非干渉値θs1とを比較し、予測値Pre_θが非干渉値θs1以上ならば、位相を干渉回避値θfsに収束させる。
図6に戻り、非干渉値算出部126は、実リフト量Liftに基づいて非干渉曲線112を参照し、該実リフト量Liftに対応する非干渉値θs1を求める。
図8に、実リフト量Liftに対応する非干渉値θs1が、ポイントP1として示されている。バルブがポイントP1を超えると、すなわちリフト量Liftにおいて位相が非干渉値θs1を超えると、バルブが非干渉領域を逸脱したことを示す。
第2の干渉回避判定部127は、上記の条件2)に基づく判定を行う。具体的には、第2の干渉回避判定部127は、実位相Cainと非干渉値θs1とを比較する。実位相Cainが非干渉値θs1以上ならば、バルブが実際に非干渉領域を逸脱したことを示す。第2の干渉回避判定部127は、干渉を回避する動作を起動するため、リフト量の干渉回避値Lsfを、リフト量/位相制御部125に渡す。
リフト量の干渉回避値Lsfは、前述したように、どの位相についても干渉が起こらない値に設定される。リフト量/位相制御部125は、リフト量の干渉回避値Lsfを、リフト量の目標値Lift_cmdに設定する。可変リフト機構26は、バルブのリフト量が該目標値Lift_cmdになるようバルブを制御する。こうして、バルブが非干渉領域を逸脱したことが検出されたならば、リフト量が干渉回避値Lsfに設定され、バルブは、非干渉領域に戻される。
バルブが非干渉領域を実際に逸脱したということは、典型的には、可変リフト機構に何らかの故障が生じた可能性を示す。可変リフト機構は、一般に、フリクションおよびカムから受けるリンク機構への反力が大きいので、リフト量が急変するおそれは少ない。したがって、干渉回避値へ制御するのがリフト量のみでも、該回避動作の後に干渉を生じさせるおそれはない。
代替的に、位相のみをその干渉回避値に制御することにより、または、リフト量および位相の両方を干渉回避値に制御することにより、バルブを非干渉領域に戻してもよい。目標値への収束速度に従い、リフト量および位相のいずれかを選択して、干渉回避値に制御するようにしてもよい。
リフト量が干渉回避値に設定されたならば、可変リフト機構26のリセット動作が行われるまでは、該干渉回避値に設定されたリフト量が保持されるのが好ましい。また、位相が干渉回避値に設定されたならば、可変位相機構27のリセット動作が行われるまでは、該干渉回避値に設定された位相が保持されるのが好ましい。リセット動作は、所定の装置(PGMテスターなどの診断装置)を用いて行ってもよく、または、バッテリをキャンセルする等の人的なリセット処理によってでもよい。リセット動作が行われると、可変リフト機構26および可変位相機構27は、所定の初期状態に戻される。このように、リセット動作が行われるまで干渉回避値に保持することにより、可変リフト機構または可変位相機構が故障しているにもかかわらず干渉回避動作が誤って解除されて、エンジンが破損することを防止することができる。
このように、本願発明によれば、位相の予測値を用いて、バルブが干渉領域に近づいていることを予測するので、干渉回避動作を遅れなく起動させることができる。バルブが干渉領域に近づいていることを予測するので、干渉余裕領域の大きさを最小限に抑制することができる。これは、バルブの駆動範囲をより広く設定することを可能にする。バルブの駆動範囲が広く設定されると、リフト量および位相を最適な値に保持することが可能となる。これは、燃費向上効果を維持し、さらには、ポンピングロスの低減効果を維持する。また、ピストン上部のリセスを最小にすることができるため、燃焼効率の低下を防ぐことができる。
図9は、本願発明の一実施例に従う、条件1)が満たされる時のバルブの挙動を示す。位相の予測値Pre_θは、ライン131により表されている。時間t0からt1にかけて、リフト量が増大すると共に、位相の予測値Pre_θも増大している。ライン132は、図8の非干渉曲線112に基づく非干渉値θs1を表す。ライン133は、図8の臨界曲線113に基づく臨界値θs2を表す。時間t1において、非干渉値θs1および臨界値θs2が、減少し始める。時間t1におけるリフト量は、図8に示される範囲Eの上限値に対応する。
時間t2において、位相の予測値Pre_θが臨界値θs2に達すると、上記の条件1)が満たされる。バルブが干渉領域に達することが予測され、干渉回避動作が起動される。この例では、干渉回避動作の起動により、リフト量および位相が、それぞれの干渉回避値Lfsおよびθfsになるよう制御されている。
図10は、本願発明の一実施例に従う、条件2)が満たされる時のバルブの挙動を示す。実位相Cainは、ライン134により表されている。時間t0からt1にかけて、リフト量が増大すると共に、実位相Cainも増大している。ライン132は、図8の非干渉曲線112に基づく非干渉値θs1を表す。時間t1において、非干渉値θs1が減少し始める。時間t1におけるリフト量は、図8に示される範囲Eの上限値に対応する。
時間t2において、実位相Cainが非干渉値θs1に達すると、上記の条件2)が満たされる。バルブが非干渉領域を逸脱したと判断され、干渉回避動作が起動される。この例では、干渉回避動作の起動により、リフト量および位相の両方が、それぞれの干渉回避値Lfsおよびθfsになるよう制御されている。
図11は、第1の実施例に従う、バルブを制御するプロセスのフローチャートである。このフローチャートは、所定の時間間隔(たとえば、5ミリ秒)で実施される。
ステップS1において、干渉回避判定ルーチン(図12)を実施する。ステップS2において、干渉回避判定ルーチンにおいて干渉回避動作が起動されたならば値1に設定されるフラグF_sfを調べる。F_sf=1ならば、ステップS12に進み、リフト量および位相のそれぞれについて、干渉を回避するよう算出された目標値を実現するよう、可変リフト機構26および可変位相機構27を介してバルブを制御する。
ステップS3において、エンジンが始動中かどうかを判断する。エンジンが始動中ならば、エンジン水温センサ23(図1)により検出されたエンジン水温TWに基づいて、図13の(a)に示されるようなマップを参照し、リフト量の目標値Lift_cmdを求める(S6)。さらに、エンジン水温TWに基づいて、図13の(b)に示されるようなマップを参照し、位相の目標値Cain_cmdを求める(S7)。これらのマップは、メモリ1c(図1)に記憶されることができる。
ステップS3の判断がNoならば、ステップS4において、アクセルペダルセンサ24(図1)の出力を調べ、アクセルペダルが全閉かどうかを判断する。アクセルペダルが全閉ならば、エンジンはアイドル状態にあることを示す。ステップS5に進み、触媒昇温制御を実施するために設定された所定時間が経過したかどうかを判断する。該所定時間が経過していなければ、触媒昇温制御が実行中であることを示す。触媒昇温制御は、吸気量を一時的に増大させて触媒を活性化させる制御である。ステップS8において、エンジンが始動してからの経過時間およびエンジン水温TWに基づいて、図14の(a)に示されるようなマップを参照し、リフト量の目標値Lift_cmdを求める。さらに、エンジンが始動してからの経過時間およびエンジン水温TWに基づいて、図14の(b)に示されるようなマップを参照し、位相の目標値Cain_cmdを求める(S9)。これらのマップは、メモリ1c(図1)に記憶されることができる。
ステップS5において触媒昇温制御が終了したならば、エンジンが暖機状態に至ったことを示す。ステップS10において、クランク角センサ17(図1)の出力から検出されたエンジン回転数NE、およびアクセルペダル開度センサ24(図1)により検出されたアクセルペダル開度APに基づいて、図15の(a)に示されるようなマップを参照し、リフト量の目標値Lift_cmdを求める。さらに、エンジン回転数NEおよびアクセルペダル開度APに基づいて、図15の(b)に示されるようなマップを参照し、位相の目標値Cain_cmdを求める(S11)。これらのマップは、メモリ1c(図1)に記憶されることができる。
ステップS12において、ステップS6〜S11で算出されたリフト量の目標値および位相の目標値が実現されるように、可変リフト機構26および可変位相機構27を介してバルブを制御する。
図12は、図11のステップS1で実施される、干渉回避判定ルーチンを示す。ステップS22において、前述した式(2)に従い、または図7に示されるようなマップを参照して、パラメータδtを算出する。ステップS21において、前述した式(1)に従い、位相の予測値Pre_θを算出する。ステップS23において、リフト量センサ21(図1)により検出された実リフト量Liftに基づいて、たとえばメモリ1cに記憶された図8のマップの非干渉曲線112を参照し、非干渉値θs1を算出する。ステップS24において、実リフト量Liftに基づいて、図8のマップの臨界曲線113を参照し、臨界値θs2を算出する。
ステップS25において、位相センサ22(図1)の出力に基づいて検出された実位相Cainを、非干渉値θs1と比較する。ステップS27において、予測値Pre_θと臨界値θs2とを比較する。
ステップS25の判断がYesであり、かつステップS27の判断がYesならば、バルブが非干渉領域を実際に逸脱しており、かつ、バルブが干渉領域に達することが予測される。この場合、ステップS28において、位相の目標値Cain_cmdおよびリフト量の目標値Lift_cmdに、干渉回避値θsfおよびLsfをそれぞれ設定する。ステップS31において、干渉回避動作を起動するため、フラグF_fsに値1を設定する。
ステップS25の判断がYesであり、かつステップS27の判断がNoであれば、バルブが干渉領域には達しないと予測されるが、バルブが現在非干渉領域を逸脱していることを示す。ステップS29において、リフト量の目標値Lift_cmdに回避値Lsfを設定し、バルブを非干渉領域内に戻す。この場合、位相の目標値Cain_cmdは、たとえば図15の(b)のマップに従って設定されることができる。ステップS31において、干渉回避動作を起動するため、フラグF_fsに値1を設定する。
ステップS25の判断がNoであるならば、ステップS26において、予測値を臨界値θs2と比較する。ステップS25の判断がNoでステップS26の判断がYesならば、バルブは現在非干渉領域を逸脱していないが、バルブが近い将来干渉領域に達すると予測される。将来における干渉の発生を防止するため、ステップS30において、リフト量の目標値Lift_cmdおよび位相の目標値Cain_cmdに、それぞれ、干渉回避値Lfsおよびθfsを設定する。ステップS31において、干渉回避動作を起動するため、フラグF_fsに値1を設定する。
ステップS25の判断がNoであり、かつステップS26の判断がNoならば、バルブは現在非干渉領域内にあり、かつバルブの予測される状態も非干渉領域内にある。バルブの干渉は起こらないと判断することができ、そのままこのルーチンを抜ける。
図16は、本願発明の第2の実施例に従うブロック図である。第2の実施例は、第1の実施例と、基本的に同じ原理に基づいている。第2の実施例は、上記の条件2)を判定する手法が若干第1の実施例と異なる。
予測値算出部141、パラメータ算出部142、臨界値算出部143および第1の干渉回避判定部144は、図6に示されるものと同様の動作を実施する。
図17は、図5と同様のマップを表している。第1の実施例(図8)と同様に、実リフト量Liftに対応する臨界値θs2が、ポイントP2として表されている。バルブがポイントP2を超えると、すなわちリフト量Liftにおいて位相が臨界値θs2を超えると、バルブが干渉領域に達することが予測される。第1の干渉回避判定部144により、リフト量および位相の干渉回避値θsfおよびLsfが、リフト量/位相制御部145に渡される。前述したように、位相の回避値θsfは、どのリフト量についても干渉が起こらない値、すなわち範囲D内のいずれかの値に設定される。リフト量の回避値Lsfは、どの位相についても干渉が起こらない値、すなわち範囲E内のいずれかの値に設定される。
図16に戻り、非干渉値算出部146は、位相センサ22(図1)の出力に基づいて検出された実位相Cainを受け取る。非干渉値算出部146は、実位相Cainに基づいて非干渉曲線112を参照し、該実位相Cainに対応するリフト量Ls1を、非干渉値として求める。
図17に、実位相Cainに対応する非干渉値Ls1を、ポイントP3として示す。バルブがポイントP3を超えると、すなわち位相Cainにおいてリフト量が非干渉値Ls1を超えると、バルブが実際に非干渉領域を逸脱したことを示す。
第2の干渉回避判定部147は、上記の条件2)に基づく判定を行う。具体的には、第2の干渉回避判定部147は、リフト量センサ21(図1)により検出された実リフト量Liftと、非干渉値Ls1とを比較する。実リフト量Liftが非干渉値Ls1以上ならば、バルブが非干渉領域を逸脱したことを示す。第2の干渉回避判定部147は、干渉回避動作を起動するため、リフト量の干渉回避値Lsfを、リフト量/位相制御部145に渡す。
リフト量/位相制御部145は、リフト量の干渉回避値Lsfを、リフト量の目標値Lift_cmdに設定する。可変リフト機構26(図1)は、バルブのリフト量が該目標値Lift_cmdになるようバルブを制御する。こうして、バルブが非干渉領域を逸脱したならば、リフト量を干渉回避値Lsfに設定して、バルブを非干渉領域に戻す。
このように、第2の実施例は、第1の実施例と、非干渉値を実リフト量から求めるか、実位相から求めるかが異なり、非干渉値を用いてバルブが非干渉領域を逸脱したことを検出する原理は同じである。
図9に示される挙動は、第2の実施例についても同様に適用される。図10に示される挙動は、干渉回避動作が、リフト量Liftが非干渉値Ls1に達したことに応じて起動されることを除き、第2の実施例にも同様に適用される。
図11のバルブ制御プロセスのフローチャートは、第2の実施例にも同様に適用される。図18は、第2の実施例に従う、干渉回避判定ルーチンを示す。
第1の実施例に従う図12の干渉回避判定ルーチンと異なる点は、ステップS43およびS45である。
ステップS43では、位相センサ22(図1)の出力から検出された実位相Cainに基づき、たとえばメモリ1c(図1)に記憶された図17に示すようなマップの非干渉曲線112を参照し、非干渉値Ls1を求めている。ステップS45では、こうして算出された非干渉値Ls1と、リフト量センサ21(図1)により検出されたリフト量とを比較し、バルブが非干渉領域を逸脱したかどうかを調べている。
他のステップS41〜S42、S44、S46〜S51の動作は、図12を参照して説明したステップS21〜S21、S24、S26〜S31の動作と同様であるので、説明を省略する。
上記の第1および第2の実施例では、予測値を位相について求めた。たとえば、図3に示されるような可変位相機構では、位相を電磁的に変更するので、位相の変化速度が大きい。また、実位相Cainを、TDC周期に従って算出するので、エンジン回転数が低くなるほど、実位相が得られる時間間隔が長くなる。時間間隔が長いと、実位相の前回値と今回値との間に急激な変動が起こることもあり、これは、干渉回避動作の起動を遅らせるおそれがある。位相の予測値を算出することにより、位相の現在値を予測することができるので、このような干渉回避動作の起動の遅れを防止することができる。
代替的に、リフト量についての予測値を算出し、該予測値に基づいて、バルブが干渉領域に達することを予測することもできる。リフト量の予測値は、たとえば、式(1)における実位相を、実リフト量に置き換え、時間パラメータδtを、リフト量が検出される時間間隔に設定することにより求めることができる。リフト量の予測値が、非干渉曲線または臨界曲線を超えたならば、干渉回避動作を起動することができる。
本発明は、汎用の(例えば、船外機等の)内燃機関に適用可能である。
この発明の一実施例に従う、エンジンおよびその制御装置を概略的に示す図。 この発明の一実施例に従う、可変リフト機構の概略を示す図。 この発明の一実施例に従う、可変位相機構の概略を示す図。 バルブとピストンの挙動の一例を示す図。 本願発明の一実施例に従う、バルブのリフト量と位相との関係を示すマップ。 この発明の一実施例に従う、干渉を回避する制御装置のブロック図。 この発明の一実施例に従う、位相の予測値を求めるためのパラメータを示すマップ。 この発明の一実施例に従う、判定条件1)を満たすポイントおよび判定条件2)を満たすポイントを示す、リフト量−位相マップ。 この発明の一実施例に従う、判定条件1)を満たすバルブとピストンの挙動を示す図。 この発明の一実施例に従う、判定条件2)を満たすバルブとピストンの挙動を示す図。 この発明の一実施例に従う、リフト量および位相を制御するプロセスのフローチャート。 この発明の一実施例に従う、干渉回避を判定するプロセスのフローチャート。 この発明の一実施例に従う、エンジン始動中における目標リフト量および目標位相を求めるためのマップ。 この発明の一実施例に従う、触媒暖機制御中の目標リフト量および目標位相を求めるためのマップ。 この発明の一実施例に従う、触媒暖機後の目標リフト量および目標位相を求めるためのマップ。 この発明の他の実施例に従う、干渉を回避する制御装置のブロック図。 この発明の他の実施例に従う、判定条件1)を満たすポイントおよび判定条件2)を満たすポイントを示す、リフト量−位相マップ。 この発明の他の実施例に従う、干渉回避判定ルーチンのフローチャート。
符号の説明
1 ECU 2 エンジン
3 吸気バルブ 10 ピストン
21 リフト量センサ 22 位相センサ
26 可変リフト機構 27 可変位相機構

Claims (12)

  1. バルブのリフト量を変更することができる可変リフト機構および該バルブの位相を変更することができる可変位相機構を備える内燃機関において、該バルブと該内燃機関のピストンの干渉を回避するための制御装置であって、
    前記位相の予測値を算出する手段と、
    前記予測値が第1の所定値を超えたかどうかを判定する第1の判定手段と、
    前記予測値が前記第1の所定値を超えたと判定されたならば、前記リフト量および前記位相の少なくとも一方を変更して、前記バルブおよび前記ピストンの干渉を回避する干渉回避手段と、
    を備える、内燃機関の制御装置。
  2. 前記干渉回避手段は、前記リフト量および前記位相の少なくとも一方を、干渉回避値に設定して、前記干渉を回避するよう構成されており、
    リフト量についての前記干渉回避値は、任意の位相に対して前記バルブおよび前記ピストンの干渉を回避することができるリフト量を表し、位相についての該干渉回避値は、任意のリフト量に対して前記バルブおよび前記ピストンの干渉を回避することができる位相を表す、
    請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記予測値は、前記位相の実測値の変化量に基づいて算出される、
    請求項1に記載の制御装置。
  4. 前記予測値は、前記内燃機関の回転数に基づいて算出される、請求項3に記載の制御装置。
  5. さらに、前記リフト量の実測値に基づいて、前記バルブおよび前記ピストンの干渉が起こらない位相の限界値を、前記第1の所定値として算出する手段を備える、
    請求項1に記載の制御装置。
  6. さらに、前記リフト量の実測値に基づいて、前記バルブおよび前記ピストンの干渉が起こらない位相の限界値に、所定の余裕値を加えた値を、前記第1の所定値として算出する手段を備える、
    請求項1に記載の制御装置。
  7. さらに、前記位相の実測値が、第2の所定値を超えたかどうかを判定する第2の判定手段を備え、
    前記干渉回避手段は、前記第1の判定手段により、前記予測値が前記第1の所定値を超えたと判定されるか、または前記第2の判定手段により、前記位相の実測値が前記第2の所定値を超えたと判定されたとき、前記リフト量および前記位相の少なくとも一方を変更して、前記バルブおよび前記ピストンの干渉を回避する、
    請求項1に記載の制御装置。
  8. さらに、前記リフト量の実測値に基づいて、前記バルブおよび前記ピストンの干渉が起こらない位相の限界値を、前記第2の所定値として算出する手段を備える、
    請求項7に記載の制御装置。
  9. さらに、
    前記干渉回避手段によりリフト量が変更されたならば、少なくとも前記可変リフト機構がリセットされるまで、該変更されたリフト量を保持し、前記干渉回避手段により位相が変更されたならば、少なくとも前記可変位相機構がリセットされるまで、該変更された位相を保持する保持手段を備える、
    請求項1に記載の装置。
  10. さらに、前記リフト量の実測値が、第2の所定値を超えたかどうかを判定する第2の判定手段を備え、
    前記干渉回避手段は、前記第1の判定手段により、前記予測値が前記第1の所定値を超えたと判定されるか、または前記第2の判定手段により、前記リフト量の実測値が前記第2の所定値を超えたと判定されたとき、前記リフト量および前記位相の少なくとも一方を変更して、前記バルブおよび前記ピストンの干渉を回避する、
    請求項1に記載の制御装置。
  11. さらに、前記位相の実測値に基づいて、前記バルブおよび前記ピストンの干渉が起こらないリフト量の限界値を、前記第2の所定値として算出する手段を備える、
    請求項10に記載の制御装置。
  12. バルブのリフト量を変更することができる可変リフト機構および該バルブの位相を変更することができる可変位相機構を備える内燃機関において、該バルブと該内燃機関のピストンの干渉を回避するための制御装置であって、
    前記リフト量の予測値を算出する手段と、
    前記予測値が第1の所定値を超えたかどうかを判定する第1の判定手段と、
    前記予測値が前記第1の所定値を超えたと判定されたならば、前記リフト量および前記位相の少なくとも一方を変更して、前記バルブおよび前記ピストンの干渉を回避する干渉回避手段と、
    を備える、内燃機関の制御装置。
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