JP5316505B2 - 内燃機関の騒音低減制御装置 - Google Patents

内燃機関の騒音低減制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5316505B2
JP5316505B2 JP2010219514A JP2010219514A JP5316505B2 JP 5316505 B2 JP5316505 B2 JP 5316505B2 JP 2010219514 A JP2010219514 A JP 2010219514A JP 2010219514 A JP2010219514 A JP 2010219514A JP 5316505 B2 JP5316505 B2 JP 5316505B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
opening
intake
valve
intake valve
throttle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010219514A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012072737A (ja
Inventor
徹 柴田
健 大埜
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2010219514A priority Critical patent/JP5316505B2/ja
Publication of JP2012072737A publication Critical patent/JP2012072737A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5316505B2 publication Critical patent/JP5316505B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/62Hybrid vehicles

Landscapes

  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Hybrid Electric Vehicles (AREA)
  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)

Description

本発明は内燃機関の騒音低減制御装置に関する。
特許文献1では、吸気通路に振動センサを設け、振動センサが異常レベルの音及び振動の発生を検出したときは、吸気弁閉時期を吸気下死点よりも遅角させて吸入空気量を調整する遅閉じ制御を停止するものが開示されている。これにより、遅閉じ制御を行っているときに、吸気ポートからシリンダ内に流入する空気と圧縮されてシリンダから排出される空気とが衝突して発生する騒音を抑制していた。
特開2001−159342号公報
特許文献1のものは、吸気ポートからシリンダ内に流入する空気と圧縮されてシリンダから排出される空気とが衝突することで発生する騒音、言い換えれば、ピストンが下死点まで下降してから再び上死点に向けて上昇するときに発生する騒音に着目したものであり、吸気弁が開かれた後の、吸気弁の開弁期間後期に発生する騒音に着目したものであった。
しかしながら、遅閉じ制御を行っている場合には、吸気弁開時期も排気上死点から比較的大きく遅角することになり、吸気弁が開かれたときにも大きな騒音が発生することが新たに知見された。さらに、この騒音の発生メカニズムは明確になっていなかったため、スロットル開度の上限を規制して音漏れを抑制するにしても、適切なスロットル開度の上限値を設定することができず、出力性能に影響を及ぼすおそれがあるという問題点があった。
本発明はこのような問題点に着目してなされたものであり、この騒音の発生メカニズムを明確にし、出力性能への影響を最小限に抑えつつ、遅閉じ制御時に吸気弁が開かれたときに発生する騒音を抑制することを目的とする。
本発明は、吸気通路に設けられたスロットル弁と、吸気弁の開閉時期を任意の開閉時期に変更可能な可変動弁装置と、を備えるエンジンの騒音低減制御装置である。そして、吸気弁の開閉時期を検出し、吸気弁の開時期におけるシリンダ内圧と、スロットル弁から吸気弁までの吸気通路内圧との差圧が、吸気弁が開かれたときにシリンダ内に吸気が吸い込まれることによって発生する騒音が問題となる所定差圧以下となるように、吸気弁の開閉時期に基づいてスロットル弁の開度の上限を所定開度に規制することを特徴とする。
本発明によれば、遅閉じ制御時に吸気弁を開いたときに発生する騒音が、シリンダ内圧と吸気通路内圧との差圧に起因することを明確にし、この差圧が所定差圧以下となるように、吸気弁の開閉時期に基づいてスロットル弁の開度の上限を所定開度に規制した。これにより、出力性能への影響を最小限に抑えつつ、遅閉じ制御時に吸気弁が開かれたときに発生する騒音を抑制することができる。
本発明の一実施形態による火花点火式内燃機関の騒音低減制御装置の概略構成図である。 本発明の一実施形態による可変動弁装置の概略構成図である。 実変換角と吸気弁前後差圧との関係をスロットル開度に応じて示した図である。 走行モードの選択マップである。 本発明の一実施形態によるスロットル制御について説明するフローチャートである。 実変換角に応じてスロットル開度の上限値を算出するためのテーブルである。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態について説明する。
まず、図1及び図2を参照して本発明の一実施形態による火花点火式内燃機関(以下「エンジン」という。)1の騒音低減制御装置100について説明する。
図1は、エンジン1の騒音低減制御装置100の概略構成図である。
図1に示すように、エンジン1の騒音低減制御装置100は、エンジン1と、エンジン1に吸入される空気(以下「吸気」という。)が流れる吸気通路2と、エンジン1から排出される燃焼ガス(以下「排気」という。)が流れる排気通路3と、コントローラ4と、を備える。
エンジン1は、シリンダブロック11と、シリンダヘッド12と、を備え、車両に搭載される。
シリンダブロック11は、シリンダ部11aとクランクケース部11bとを備える。
シリンダ部11aには、複数のシリンダ110が形成される。シリンダ110の内部には、燃焼圧力を受けてシリンダ110の内部を往復運動するピストン111が収められる。ピストン111には、コンロッド112の一端部を取り付けるためのピストンピン113が挿入される。
クランクケース部11bは、シリンダ部11aの下方に形成される。クランクケース部11bは、クランクシャフト114を回転自在に支持する。クランクシャフト114は、ピストン111の往復運動をコンロッド112を介して回転運動に変換する。
シリンダヘッド12は、シリンダブロック11の上面に取り付けられ、シリンダ110及びピストン111とともに燃焼室13の一部を形成する。
シリンダヘッド12には、吸気通路2に接続され燃焼室13の頂壁に開口する吸気ポート120と、排気通路3に接続され燃焼室13の頂壁に開口する排気ポート121と、が形成され、燃焼室13の頂壁中央に臨むように点火栓122が設けられる。また、シリンダヘッド12には、燃焼室13と吸気ポート120との開口を開閉する吸気弁123と、燃焼室13と排気ポート121との開口を開閉する排気弁124と、が設けられる。さらに、シリンダヘッド12には、吸気弁123を開閉駆動する吸気カムシャフト125と、吸気カムシャフト125の一端部に設けられて吸気弁123の中心角(吸気弁123が最大リフトを迎えるクランク角度位置)の位相を進角又は遅角させる可変動弁装置5と、排気弁124を開閉駆動する排気カムシャフト126と、が設けられる。
吸気通路2には、上流から順に、エアクリーナ21と、エアフローメータ22と、電子制御式のスロットル弁23と、吸気コレクタ24と、燃料噴射弁25と、が設けられる。
エアクリーナ21は、吸気中に含まれる砂などの異物を除去する。
エアフローメータ22は、吸気量を検出する。
スロットル弁23は、吸気通路2の通路段面積を連続的又は段階的に変化させることで、吸気コレクタ24ひいてはシリンダ110に吸入される吸気量を調整する。スロットル弁23は、スロットルアクチュエータ26によって開閉駆動され、スロットルセンサ27によってその開度(以下「スロットル開度」という。)が検出される。
吸気コレクタ24は、流入してきた吸気を各シリンダ110へ均等に分配する。
燃料噴射弁25は、エンジン1の運転状態に応じて吸気ポート120に向けて燃料を噴射する。
排気通路3には、排気中の炭化水素や窒素酸化物などの有害物質を取り除く三元触媒31が設けられる。
図2は、可変動弁装置5の概略構成図である。
可変動弁装置5は、吸気カムシャフト125の一端部に設けられる。
吸気カムシャフト125は、一端部に設けられたスプロケット50を介して、図示しないベルトやチェーンでエンジン1のクランクシャフト114に連結され、クランクシャフト114に連動して軸周りに回転する。吸気カムシャフト125には、吸気カムシャフト125と一体となって回転する数枚のベーン51が接続される。ベーン51は、スプロケット50の内部に同軸的に配置され、所定の回転角の範囲で相対的に回転可能となっている。
スプロケット50は、内部に油圧室を有する。この油圧室は、ベーン51によって進角油圧室52と遅角油圧室53とに区切られる。
進角油圧室52は進角油路61を介して、遅角油圧室53は遅角油路62を介して、それぞれ通路切り換え用のソレノイドバルブ60に接続される。ソレノイドバルブ60には、進角油路61及び遅角油路62のほかに、オイルパン63内の作動油を供給するオイル供給路64と、オイルパン63に作動油を戻すドレン通路65と、が接続される。オイル供給路64の途中にはオイルパン63内の作動油を圧送するオイルポンプ66が配設される。
コントローラ4は、このソレノイドバルブ60への通電量を制御して通路を切り替えることで、進角油圧室52及び遅角油圧室53への油圧を適宜変更、保持し、クランクシャフト114に対する吸気カムシャフト125の相対位相角(以下「変換角」という。)を変更、保持する。これにより、吸気弁123の中心角の位相を進角又は遅角させて、吸気弁123の開閉時期を変化させる。
具体的には、ソレノイドバルブ60への通電量を増大させると、通路Aに切り替わり、オイルパン63内の作動油が、進角油路61を通って進角油圧室52に供給される。一方で、遅角油圧室53の作動油が、遅角油路62及びドレン通路65を通ってオイルパン63に排出される。これにより、進角油圧室52の油圧が相対的に高くなり、ベーン51が遅角油圧室53の方向に移動する。その結果、変換角が変化し、開閉時期が進角する。
また、ソレノイドバルブ60への通電量を減少させると、通路Bに切り替わり、オイルパン63内の作動油が、遅角油路62を通って遅角油圧室53に供給される。一方で、進角油圧室52の作動油が、進角油路61及びドレン通路65を通ってオイルパン63に排出される。これにより、遅角油圧室53の油圧が相対的に高くなり、ベーン51が進角油圧室52の方向に移動する。その結果、変換角が、ソレノイドバルブ60への通電量を増大させたときと反対方向に変化し、吸気弁123の開閉時期が遅角する。
さらに、ソレノイドバルブ60への通電量が上記2つの中間のときは、通路Cに切り替わり、作動油の供給が遮断される。その結果、変換角が変化せず、吸気カムシャフト125とスプロケット50との相対位置がそのまま保持される。
なお、可変動弁装置5によって変化させられる吸気弁123の開閉時期は、例えば、最も進角させた最進角位置で、開弁時期が吸気上死点前20°CA付近、閉弁時期が吸気下死点後45°CA付近であり、最も遅角させた最遅角位置で、開弁時期が吸気上死点後25°CA付近、閉弁時期が吸気下死点後90°CA付近である。一方、排気カムシャフト126に可変動弁装置は設けられておらず、排気弁124の開閉時期は変化することがなく、例えば、開弁時期が排気下死点前60°CA付近、閉弁時期が排気上死点付近である。このような吸気弁123と排気弁124との開閉時期の組み合せにより、吸気弁最進角位置では、排気上死点付近において少なくとも吸排気弁のいずれか一方が開弁しているのに対し、吸気弁最遅角位置では、吸排気弁の双方が閉じられるマイナスオーバーラップ期間が生じることになる。
コントローラ4は、中央演算装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、及び入出力インタフェース(I/Oインタフェース)を備えたマイクロコンピュータで構成される。
コントローラ4には、前述したエアフローメータ22やスロットルセンサ27からの検出信号のほか、クランク角センサ41やカム角センサ42、アクセルストロークセンサ43、車速センサ44、イグニッションセンサ45などのエンジン1の運転状態を検出する各種センサからの検出信号が入力される。
クランク角センサ41は、クランク軸の角度信号を出力するとともに、クランク軸の基準回転位置で基準クランク位置信号を出力する。
カム角センサ42は、カム軸11の基準回転位置で基準カム位置信号を出力する。
アクセルストロークセンサ43は、エンジン1負荷としてのアクセルペダルの踏み込み量(以下「アクセル操作量」という。)を検出する。
車速センサ44は、車両の走行速度(以下「車速」という。)を検出する。
イグニッションセンサ45は、エンジン始動信号を検出する。
コントローラ4は、アクセル操作量に基づいてエンジン1の目標出力を算出し、エンジン1の出力が目標出力となるように、スロットル開度及び燃料噴射量を制御する。
また、コントローラ4は、クランク角センサ41の検出信号に基づきエンジン回転速度を検出する。
また、コントローラ4は、クランク角センサ41及びカム角センサ42によって検出されたクランクシャフト114と吸気カムシャフト125との基準回転位置のずれ角に基づいて可変動弁装置5の現在の変換角(以下「実変換角」という)を算出する。そして、この実変換角が、エンジン1の運転状態に基づいて設定される目標変換角(規範応答)に追従するように、ソレノイドバルブ60への通電量をフィードバック制御する。
ここで、本実施形態では、エンジン始動時の振動を低減するために、エンジン停止時に吸気弁閉時期を吸気下死点から圧縮上死点までのピストンストロークの中間付近まで予め遅角させておき(遅閉じ制御)、エンジン始動時の圧縮反力を低減させている。しかしながら、吸気弁閉時期を遅角させれば吸気弁開時期も同じだけ遅角するので、吸気弁閉時期を遅角させると吸気弁開時期も遅角し、排気弁124が閉じてから吸気弁123が開くまで吸気弁123及び排気弁124の双方が閉じているマイナスオーバーラップ期間が生じる。
マイナスオーバーラップ期間中は、吸気弁123及び排気弁124が閉じたままピストン111が下降するので、シリンダ内圧力は低下する。すなわち、吸気弁閉時期の遅角量を大きくするほどマイナスオーバーラップ期間中のピストン下降量が大きくなり、排気弁閉時期からのシリンダ内圧力の低下量は大きくなる。
そして、シリンダ内圧力が低下するほど、吸気弁123の上流側と下流側との圧力差、つまりコレクタ内圧力(吸気通路内圧)とシリンダ内圧力との圧力差(以下「吸気弁前後差圧」という。)が大きくなる。この吸気弁前後差圧が大きくなると、吸気弁123が開かれたときに急激にシリンダ内に吸気が吸い込まれて振幅の大きな音が発生し、その音が吸気通路2の上流側開口端まで伝播して車外に放出され、車外騒音の要因となる。
コレクタ内圧力は、スロットル弁23が全開のときに大気圧相当となって最大となり、スロットル弁23を閉じるにつれて低下する。
したがって、マイナスオーバーラップ期間が同じ場合、すなわち吸気弁開閉時期の遅角量が同じ場合でも、スロットル開度が大きいときと小さいときとでは、スロットル開度が大きいときの方が吸気弁前後差圧が大きくなって車外騒音も大きくなる。
そこで本実施形態では、吸気弁開閉時期、具体的には実変換角に基づいて、吸気弁前後差圧が所定差圧(車外騒音が問題となる差圧)以上にならないようにスロットル開度の上限を規制する。
図3は、実変換角と、吸気弁前後差圧と、の関係をスロットル開度に応じて示した図である。図3において、実線は、スロットル開度が全開のときの関係を示し、破線はスロットル開度が全閉のときの関係を示す。一点鎖線は、スロットル開度が全閉から全開までの間のある所定開度のときの関係を示す。また、実変換角がθminのときに吸気弁123が最遅角位置となり、実変換角がθmaxのときに吸気弁123が最進角位置となるものとする。
図3に示すように、実変換角を小さくするほど、すなわち吸気弁開閉時期を遅角させるほど、吸気弁前後差圧が大きくなる。そして、実変換角が同じであれば、スロットル開度が大きいときのほうが、吸気弁前後差圧が大きくなる。
ここで、実変換角がθ1より大きければ、スロットル開度が全開であっても吸気弁前後差圧が所定差圧を超えることはなく、吸気弁123が開かれたときの騒音が問題となることはない。
しかし、実変換角がθminからθ1までの間にあるときにスロットル開度を全開としてしまうと、吸気弁前後差圧が所定差圧を超えてしまう。そこで本実施形態では、このような場合にスロットル開度の上限を、吸気弁前後差圧が所定差圧を超えない開度に規制するのである。つまり図3でいえば、実変換角がθのときは、スロットル開度の上限を図3に示した所定開度に規制し、実変換角がθminのときは、スロットル開度の上限を図3に示した所定開度よりも小さいスロットル開度に規制するのである。これにより、車外騒音の直接の要因となる吸気弁前後差圧が所定差圧を超えないようにスロットル開度の上限を規制することができるので、確実に車外騒音の発生を抑制できるとともに、出力性能への影響を最小限にすることができる。
以下、この本実施形態によるスロットル制御を、ハイブリッド車両に適用した場合について説明する。
ハイブリッド車両では、運転状態に応じた2つの走行モード、すなわちEVモードとHEVモードとを備える。EVモードは、モータの駆動力のみで走行する走行モードであり、HEVモードは、モータとエンジン1の駆動力で走行する走行モードである。
図4は、走行モードの選択マップである。
図4に示すように、この選択マップには、実線で示したEVモードからHEVモードへの走行モード切替線(以下「HEVモードへの切替線」という。)と、破線で示したHEVモードからEVモードへの走行モード切替線(以下「EVモードへの切替線」という。)と、が設定される。
そして、車速とアクセル操作量とに基づいて決定される動作点が、HEVモード切替線をEVモード領域側からHEVモード領域側に跨いだときに、エンジン1が始動される。一方、車速とアクセル操作量とに基づいて決定される動作点が、EVモード切替線をHEVモード領域側からEVモード領域側に跨いだときに、エンジン1が停止される。
図5は、ハイブリッド車両に適用した本実施形態によるスロットル制御について説明するフローチャートである。コントローラ4は、このルーチンを所定の演算周期(例えば10ms)ごとに繰り返し実行する。
ステップS1において、コントローラ4は、エンジン始動要求があるか否かを判定する。具体的には、車速とアクセル操作量とに基づいて決定される動作点が、図4に示す選択マップのHEVモード切替線をEVモード領域側からHEVモード領域側に跨いだか否かを判定する。コントローラ4は、動作点がHEVモード切替線をEVモード領域側からHEVモード領域側に跨いだときは、エンジン始動要求があるとしてステップS2の処理行い、跨いでいなければ今回の処理を終了する。
ステップS2において、コントローラ4は、吸気弁123の開閉時期に基づいてスロットル開度の上限を規制するか否かを判定する。具体的には、実変換角が所定値以下か否かを判定する。コントローラ4は、変換角が所定値以下であれば、ステップS3の処理を行う。一方で、変換角が所定値より大きければ、ステップS4の処理を行う。
ステップS3において、コントローラ4は、実変換角に応じてスロットル開度の上限を規制する。具体的には、図6に示すテーブルを参照し、実変換角が小さくなるほどスロットル開度の上限が小さくなるようにする。
ステップS4において、コントローラ4は、スロットル開度の上限規制は行わず、スロットル開度をエンジン1の目標出力に応じたスロットル開度に制御する。スロットル開度の上限規制を行わなかった場合は、スロットル開度の上限規制を行った場合と比較して、(程度の差こそあれ、仮に両場合ともマイナスオーバーラップ期間を設定しているときにも)エンジン1を高負荷で運転させたときのスロットル開度が当然に大きくなる。このようにして、エンジン1を高負荷で運転する場合に、吸気弁123の開時期が排気上死点を超えるように遅角され、吸気弁123の開時期前に吸排気弁の双方が閉じられるマイナスオーバーラップ期間が生じているときに、マイナスオーバーラップ期間が生じていないときと比べて、スロットル開度を小さくする。
以上説明した本実施形態によれば、吸気弁前後差圧が大きくなるほど車外騒音が大きくなることに着目し、その車外騒音の直接の要因となる吸気弁前後差圧が所定差圧以上とならないように、吸気弁開閉時期に基づいてスロットル開度の上限を規制することとした。
これにより、吸気弁前後差圧は吸気弁開閉時期に基づいて精度良く推定することができるので、確実に車外騒音の発生を抑制できるとともに、必要以上にスロットル開度の上限を規制することもないので出力性能への影響を最小限にすることができる。
また、吸気弁前後差圧と相関関係にある吸気弁開閉時期に基づいてスロットル開度の上限を規制するので、振動センサを設ける必要がなく、コストを抑えることができる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されずに、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がなしうることは明白である。
例えば信号待ちによって車両が停止したときなど、所定のエンジン停止条件が成立していればエンジン1を自動停止させ、その後、所定のエンジン再始動条件が成立すればエンジン1を再始動させるアイドルストップ機能を備える場合には、ステップS1のエンジン始動要求として、エンジン1を自動停止させた後にエンジン再始動条件が成立したか否かを判定し、成立した場合にスロットル開度の上限を規制するか否かを判定すれば良い。
エンジン停止条件としては、アクセル操作量が所定量より小さいこと、ブレーキペダルが踏み込まれていること、車速が所定値よりも小さいことなどがある。エンジン再始動条件としては、アクセル操作量が所定量より大きいこと、ブレーキペダルが踏み込まれていないことなどがある。
また、ステップS1のエンジン始動要求として、イグニッションセンサ45からの入力信号がOFFからONに切り替わったか否かを判定しても良い。
また、上記実施形態では油圧駆動式の可変動弁装置5を用いたが、例えば特開2001−159342号公報に示すような、電磁駆動式の可変動弁装置を用いても良い。また、吸気弁123の作動角及び最大リフト量を変化させる可変動弁装置を備えるエンジンや、排気弁側にも可変動弁装置5を備えるエンジンに適用することもできる。
また、上記実施形態では、吸気弁開閉時期を実変換角によって検出していたが、実変換角に替えて目標変換角を使用しても良い。これにより、スロットル弁23の応答遅れを保証することができる。
1 火花点火式内燃機関(内燃機関)
2 吸気通路
5 可変動弁装置
23 スロットル弁
114 クランクシャフト
123 吸気弁
125 吸気カムシャフト
S2 開閉時期検出手段
S3 スロットル開度規制手段

Claims (4)

  1. 吸気通路に設けられたスロットル弁と、
    吸気弁の開閉時期を任意の開閉時期に変更可能な可変動弁装置と、
    を備えるエンジンの騒音低減制御装置であって、
    前記吸気弁の開閉時期を検出する開閉時期検出手段と、
    前記吸気弁の開時期におけるシリンダ内圧と、前記スロットル弁から前記吸気弁までの吸気通路内圧との差圧が、前記吸気弁が開かれたときにシリンダ内に吸気が吸い込まれることによって発生する騒音が問題となる所定差圧以下となるように、前記吸気弁の開閉時期に基づいて前記スロットル弁の開度の上限を所定開度に規制するスロットル開度規制手段と、
    を備えることを特徴とするエンジンの騒音低減制御装置。
  2. 吸気通路に設けられたスロットル弁と、
    吸気弁の開閉時期を任意の開閉時期に変更可能な可変動弁装置と、
    を備えるエンジンの騒音低減制御装置であって、
    前記エンジンを高負荷で運転させる場合で、前記吸気弁の開時期が排気上死点を超えるように遅角され、吸気弁の開時期前に吸排気弁の双方が閉じられるマイナスオーバーラップ期間が生じているときに、マイナスオーバーラップ期間が生じていないときと比べて、前記スロットル弁の開度を小さくする、
    ことを特徴とするエンジンの騒音低減制御装置。
  3. 前記吸気弁の開閉時期を遅角させてマイナスオーバーラップ期間が生じている場合に、前記エンジンを高負荷で運転させたときの前記スロットル弁の開度は、前記吸気弁の開時期におけるシリンダ内圧と、前記スロットル弁から前記吸気弁までの吸気通路内圧との差圧が、騒音が問題となる所定差圧以下となる開度である、
    ことを特徴とする請求項2に記載のエンジンの騒音低減制御装置。
  4. 前記可変動弁装置は、クランクシャフトに対する吸気カムシャフトの相対位相角である変換角を変位させて、前記吸気弁の開閉時期を遅角又は進角させる可変動弁装置であって、
    前記スロットル開度規制手段は、前記吸気弁の開閉時期の遅角量が大きいときほど前記スロットル弁の開度の上限値を小さくする、
    ことを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1つに記載のエンジンの騒音低減制御装置。
JP2010219514A 2010-09-29 2010-09-29 内燃機関の騒音低減制御装置 Active JP5316505B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010219514A JP5316505B2 (ja) 2010-09-29 2010-09-29 内燃機関の騒音低減制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010219514A JP5316505B2 (ja) 2010-09-29 2010-09-29 内燃機関の騒音低減制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012072737A JP2012072737A (ja) 2012-04-12
JP5316505B2 true JP5316505B2 (ja) 2013-10-16

Family

ID=46169152

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010219514A Active JP5316505B2 (ja) 2010-09-29 2010-09-29 内燃機関の騒音低減制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5316505B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9341150B2 (en) * 2012-11-06 2016-05-17 GM Global Technology Operations LLC Throttle control systems and methods for reducing induction noise

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3573037B2 (ja) * 1999-12-01 2004-10-06 日産自動車株式会社 可変動弁エンジンの音振制御装置
JP2002227680A (ja) * 2001-02-01 2002-08-14 Fuji Heavy Ind Ltd 圧縮着火式エンジン
JP2008128109A (ja) * 2006-11-21 2008-06-05 Toyota Motor Corp 吸気音制御装置及び吸気音制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012072737A (ja) 2012-04-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9181879B2 (en) Control apparatus for internal combustion engine and control apparatus for vehicle equipped with internal combustion engine
EP2256321B1 (en) Engine fuel injection control apparatus
JP4858729B2 (ja) 可変動弁装置
KR100815035B1 (ko) 내연 기관의 밸브 작동 제어 장치
CN111271149B (zh) 内燃机系统
JP2006322371A (ja) エンジン制御装置、車両制御装置及びエンジン制御方法
JP6428715B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP2008075569A (ja) 内燃機関の制御装置
JP5316505B2 (ja) 内燃機関の騒音低減制御装置
JP5851463B2 (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JP6222210B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP4325514B2 (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JP5099252B2 (ja) 内燃機関の始動制御装置
JP2007303292A (ja) 内燃機関の制御装置
JP4877209B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP2005337077A (ja) 内燃機関の動弁制御装置
JP2006342716A (ja) 内燃機関の制御装置
JP2015078628A (ja) 内燃機関の制御装置
JP5245859B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP2018172995A (ja) 内燃機関の制御装置
JP2011169288A (ja) エンジンの吸気制御装置
JP2010084730A (ja) 内燃機関の制御装置
JP2006342715A (ja) 内燃機関の制御装置
WO2018034270A1 (ja) 内燃機関の制御装置及び制御方法
JP6253335B2 (ja) 内燃機関の制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120328

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130321

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130326

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130520

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130611

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130624

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5316505

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150