JP2006028859A - 回転埋設杭の先端金具 - Google Patents
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Abstract
【課題】 回転埋設杭の先端金具による掘削の効率を向上させる。
【解決手段】 円形のプレート10の掘削面10A上に4枚の掘削刃20を配設する。掘削刃20はプレート10の中心から周縁部へ向かって所定の角度で傾斜している。4枚の掘削刃20は、全体的に、掘削時の回転方向Aの反対方向に所定の角度で傾斜している。掘削刃20をプレート10の中心から放射状に等間隔に配置する。掘削刃20の間に、第1及び第2の折曲板30、40を形成する。第1の折曲板30は掘削側へ向かって折曲され、第2の折曲板40は回転埋設杭側へ向かって折曲されている。
【選択図】 図1
【解決手段】 円形のプレート10の掘削面10A上に4枚の掘削刃20を配設する。掘削刃20はプレート10の中心から周縁部へ向かって所定の角度で傾斜している。4枚の掘削刃20は、全体的に、掘削時の回転方向Aの反対方向に所定の角度で傾斜している。掘削刃20をプレート10の中心から放射状に等間隔に配置する。掘削刃20の間に、第1及び第2の折曲板30、40を形成する。第1の折曲板30は掘削側へ向かって折曲され、第2の折曲板40は回転埋設杭側へ向かって折曲されている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、建設現場において地中に回転しながら貫入され、埋設される鋼管杭(回転埋設杭)の先端に取り付けられる先端金具に関する。
従来、建造物の建設現場では、初期工程において基礎杭となる鋼管杭を地層に埋設する作業が行われる場合がある。この作業では、掘削刃を有する部材(先端金具)を鋼管杭の先端に取付け、先端を地面に当接させた状態で鋼管杭を回転させることにより、鋼管杭を地層中へ貫入させることが行われる。また、埋設した鋼管杭の支持力を大きくする目的で底面積を拡大する板が取り付けられることがある。
特開2003−119778号公報
ところが、このような回転埋設杭が埋設される地層のN値が高いと、底面積拡大板の有無にかかわらず著しく鋼管杭の貫入速度が落ち、または貫入が不可能となる。この問題を回避する目的で上方からの圧力を高めたり、より大きな回転トルクで鋼管杭を回転させたりすると、鋼管杭の先端が破損する虞がある。また、底面積拡大板を取り付けた状態でのN値の高い地層への貫入はもとより難しい。すなわち、N値の高い地層における鋼管杭の埋設は非常に困難であるという問題があった。
本発明は、以上の問題を解決するものであり、底面積拡大板による鋼管杭の支持力を維持しつつ、N値の高い地層の掘削作業をより容易にする回転埋設杭の先端金具を提供することを目的とする。
本発明に係る回転埋設杭の先端金具は、地層を掘削するための回転埋設杭の先端に取り付けられる円板と、円板の掘削側の平面に設けられ、地層を掘削する部分が掘削時の回転埋設杭の回転方向と反対方向に所定の角度で傾斜する4枚の掘削刃とを備えることを特徴とする。
好ましくは、4枚の掘削刃は、全体的に掘削時の回転埋設杭の回転方向と反対方向に所定の角度で傾斜するよう円板の平面に配設されてもよい。
好ましくは、4枚の掘削刃は、それぞれの刃先が掘削時の回転埋設杭の回転方向と反対方向に所定の角度で折り曲げられてもよい。
好ましくは、4枚の掘削刃は、円板の平面からの高さが円板の周縁部近傍よりも中心近傍の方が高くなるよう、円板の中心から周縁部に向かって所定の角度で傾斜する。また、好ましくは、4枚の掘削刃は、円板の中心から放射状に配置され、等間隔で配置される。
好ましくは、円板の周縁部において掘削側に折り曲げられた第1折曲部と、円板の周縁部において第1折曲部の近傍に設けられ、回転埋設杭側に折り曲げられた第2折曲部とを備える。
より好ましくは、第1及び第2の折曲部は、円板の周方向において等間隔に複数設けられる。
また、好ましくは、円板の回転埋設杭側の平面において、回転埋設杭を位置決めするための支持部材が設けられる。
以上のように、本発明よれば、掘削刃において地層に直接当たる部分は回転埋設杭の回転方向と反対方向に傾斜しているため、掘削刃の刃先の角が立った状態で地層を掘削することとなる。従って、掘削効率の向上が図られ、N値の高い地層の掘削作業も容易に行えると共に地層と掘削刃の摩擦を減らし、掘削刃自体の耐久性を向上させることができる。
図1は、本発明に係る第1実施形態が適用される回転埋設杭の先端金具の斜視図である。先端金具1は、円形のプレート10(底面積拡大板)を有する。プレート10はスチールである。プレート10の掘削面10Aは、先端金具1を取り付けた回転埋設杭を地層に貫入するとき地層に対向する面である。掘削面10Aには4枚の掘削刃20が配設される。掘削刃20はスチールであり、掘削面10Aに溶接により固定される。掘削刃20の間には第1の折曲板30及び第2の折曲板40が形成される。プレート10は、回転埋設杭に取り付けた状態で、掘削面10Aの面方向に沿って図1中A方向に回転させられる。
図2は先端金具1を図1のB方向から示す側面図である。4枚の掘削刃20は、それぞれプレート10の中心から周縁部の端部まで延びている。掘削刃20の掘削面10Aからの高さは、プレート10の中心から周縁部へ向かって次第に低くなっている。すなわち、掘削刃20はプレート10の中心から周縁部へ向かって所定の角度で傾斜している。これにより、回転中心のブレが抑制され、後述する回転埋設杭の軸心に沿って地層に貫入することが容易となる。図3は掘削刃20の周縁部側の端面を拡大して示す図である。図1及び図3に示すように、掘削刃20は、回転方向Aと反対方向に全体として所定の角度で傾斜するよう溶接されている。従って、掘削の際、地層には掘削刃20の面20Aと面20Bにより定義される角部20Cが当てられる。
図4は先端金具1を掘削面10Aから示す平面図である。4枚の掘削刃20は、面20Bが掘削面10Aにおいて放射状に延び、かつ、隣り合う掘削刃20が掘削面10Aの周方向において成す角度が等しくなるよう配置される。
図4に明示されるように、4枚の掘削刃はプレート10の中心近傍において、隣接する掘削刃同士が当接し互いに支持する構成となっている。従って、回転方向Aに回転する際、掘削刃が倒れてしまうことが防止される。
第1実施形態では、掘削刃20自体が先端金具1の回転方向Aの反対方向に対し傾けられている。すなわち、プレート10が掘削面10Aの面方向に沿って回転するとき、掘削刃20の面20Aはその面方向に対し略垂直に近い角度を成し、掘削刃20の刃先の角が立った状態で地層を掘削することとなる。従って、掘削時、掘削刃20の角部20Cによる高い掘削効率が保証される。また、面20Bは上述の面方向と平行ではなく所定の角度を成している。従って、角部Cにより掘削された礫が容易に後方へ排出され、掘削刃20の耐久性が増す。
図5は先端金具1の杭取付面10Bの平面図である。杭取付面10Bの中心近傍には、4枚の支持板50が設けられる。支持板50は図2に示すように矩形の薄板状の部材であり、寸法の短い側面が杭取付面10Bに当接し、平面部が杭取付面10Bの垂直方向に沿うよう配設される。また、4枚の支持板50はプレート10の中心から放射状に延び、等間隔で配置される。尚、支持板50は溶接により杭取付面10Bに固定される。
図6は先端金具1を回転埋設杭60の先端に取り付けた状態を示す図である。図6において、支持構造を明示するため回転埋設杭60は破線で示される。先端金具1と回転埋設杭60の接合は4枚の支持板50により補強される。また、上述のように、支持板50はプレート10の中心から放射状に延び、等間隔で配置されているため、回転埋設杭60の芯だし(回転埋設杭60の中心軸と先端金具1の中心の一致)が正確に行われる。
さらに、掘削刃20で掘削され、後方へ排出される礫は第1の折曲板30によりすくい上げられ、すくい上げられた礫は第2の折曲板40により回転埋設杭側へ排除される。従って、掘削した礫の圧力による掘削効率の低下が防止される。
また、図6に明示されるように、4枚の掘削刃がプレート10のリブとして作用する。従って、平面10Aと交差する方向の外力に対するプレート10の強度が増し、掘削時におけるプレート10の破損が防止される。
図7は、本発明に係る第2実施形態が適用される先端金具101の斜視図である。図7中、第1実施形態の先端金具1と同様の部材には図1と同一の符号が付されている。第2実施形態において、掘削刃120は第1実施形態の掘削刃20と同様、円形のスチール10の平面10Aに4枚設けられ、放射状に等間隔に配置される。また、掘削刃120は、プレート10の中心から周縁部へ向かって所定の角度で傾斜している。先端金具101は回転埋設杭に取り付けられた状態で回転方向Aに回転させられる。
図8は、掘削刃120の周縁部近傍の端面を拡大して示す図である。図7及び図8に示すように、掘削刃120は、平面10Aに対しまず垂直方向に延び、その刃先は、地層に対向する側の辺(プレート10の径方向に相当)に沿って、回転方向Aの反対に相当する方向に折り曲げられている。すなわち、プレート10が掘削面10Aの面方向に沿って回転するとき、掘削刃120の面120Aはその面方向に対し略垂直に近い角度を成し、また、面120Bはこの面方向と平行ではなく所定の角度を成すこととなる。従って、第1実施形態と同様の効果が得られる。尚、掘削刃120以外の構成は、第1実施形態と同様であるので説明は省略する。
1、101 先端金具
10 プレート
20、120 掘削刃
30 第1の折曲板
40 第2の折曲板
50 支持板
60 回転埋設杭
10 プレート
20、120 掘削刃
30 第1の折曲板
40 第2の折曲板
50 支持板
60 回転埋設杭
Claims (9)
- 地層を掘削するための回転埋設杭の先端に取り付けられる円板と、
前記円板の掘削側の平面に設けられ、地層を掘削する部分が掘削時の前記回転埋設杭の回転方向と反対方向に所定の角度で傾斜する4枚の掘削刃とを備えることを特徴とする回転埋設杭の先端金具。 - 前記4枚の掘削刃は、全体的に前記反対方向に前記所定の角度で傾斜するよう前記平面に配設されることを特徴とする請求項1に記載の回転埋設杭の先端金具。
- 前記4枚の掘削刃は、それぞれの刃先が前記反対方向に前記所定の角度で折り曲げられていることを特徴とする請求項1に記載の回転埋設杭の先端金具。
- 前記4枚の掘削刃は、前記平面からの高さが前記円板の周縁部近傍よりも中心近傍の方が高くなるよう、前記円板の中心から周縁部に向かって所定の角度で傾斜することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の回転埋設杭の先端金具。
- 前記4枚の掘削刃は、前記円板の中心から放射状に配置されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の回転埋設杭の先端金具。
- 前記4枚の掘削刃は、等間隔で配置されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の回転埋設杭の先端金具。
- 前記円板の周縁部において掘削側に折り曲げられた第1折曲部と、
前記円板の周縁部において、前記第1折曲部の近傍に設けられ、回転埋設杭側に折り曲げられた第2折曲部とを備えることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の回転埋設杭の先端金具。 - 前記第1及び第2の折曲部は、前記円板の周方向において等間隔に複数設けられることを特徴とする請求項7に記載の回転埋設杭の先端金具。
- 前記円板の回転埋設杭側の平面において、前記回転埋設杭を位置決めするための支持部材が設けられることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の回転埋設杭の先端金具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004208240A JP2006028859A (ja) | 2004-07-15 | 2004-07-15 | 回転埋設杭の先端金具 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2004208240A JP2006028859A (ja) | 2004-07-15 | 2004-07-15 | 回転埋設杭の先端金具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2006028859A true JP2006028859A (ja) | 2006-02-02 |
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ID=35895551
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JP2004208240A Pending JP2006028859A (ja) | 2004-07-15 | 2004-07-15 | 回転埋設杭の先端金具 |
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JP (1) | JP2006028859A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015161143A (ja) * | 2014-02-28 | 2015-09-07 | 大和ハウス工業株式会社 | 現場打ちコンクリート系杭築造用の掘削刃取付け鋼管および現場打ちコンクリート系杭の築造方法 |
-
2004
- 2004-07-15 JP JP2004208240A patent/JP2006028859A/ja active Pending
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