JP2006028469A - 帯電防止塗料、帯電防止シートおよびその製造方法 - Google Patents

帯電防止塗料、帯電防止シートおよびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006028469A
JP2006028469A JP2004273104A JP2004273104A JP2006028469A JP 2006028469 A JP2006028469 A JP 2006028469A JP 2004273104 A JP2004273104 A JP 2004273104A JP 2004273104 A JP2004273104 A JP 2004273104A JP 2006028469 A JP2006028469 A JP 2006028469A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
antistatic
sheet
silica sol
paint
colloidal silica
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004273104A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Takahashi
賢一 高橋
Hiromasa Sato
浩正 佐藤
Akihiro Watanabe
明弘 渡辺
Kazuyuki Hanada
和行 花田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dainichiseika Color and Chemicals Mfg Co Ltd
Ukima Chemicals and Color Mfg Co Ltd
Original Assignee
Dainichiseika Color and Chemicals Mfg Co Ltd
Ukima Chemicals and Color Mfg Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dainichiseika Color and Chemicals Mfg Co Ltd, Ukima Chemicals and Color Mfg Co Ltd filed Critical Dainichiseika Color and Chemicals Mfg Co Ltd
Priority to JP2004273104A priority Critical patent/JP2006028469A/ja
Publication of JP2006028469A publication Critical patent/JP2006028469A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Abstract

【課題】 長期的に帯電防止性能を示す帯電防止塗料、帯電防止シート及びその製造方法を提供すること。
【解決手段】 塩基性触媒を用いて形成されたコロイダルシリカゾル(A)と親水性ポリマー(B)とを必須成分として含有していることを特徴とする帯電防止塗料。
【選択図】 なし

Description

本発明は、帯電防止塗料、帯電防止シートおよびその製造方法に関する。
近年、種々の機能性材料が開発され、広範な分野に応用されている。その機能の中には帯電防止機能が挙げられるが、各種材料の帯電防止処理方法には、界面活性剤などの親水性材料を素材に練り込んでから成形する方法、導電性を有するカーボンブラックを素材に練り込んで成形し、成形物表面を導電性にする方法、物品の表面に光触媒能塗料を塗布して皮膜を形成し、紫外線によって該皮膜を親水化する方法などが採用されている。
従来の界面活性剤型の帯電防止剤は、該帯電防止剤を含む成形物表面への帯電防止剤のブリード現象を利用する機構であるため、成形物に対する布拭きや水洗などにより帯電防止皮膜が失われ、帯電防止機能の耐久性がないという問題があった。また、帯電防止剤として導電性カーボンブラックを用いた場合においても、帯電防止された物品は透明性が低く、黒色に着色されていることに問題が生じることがある。
さらに、光触媒を用いて皮膜を親水化する方法では、光触媒作用である酸化チタンなどの光半導体材料に紫外線が当たることにより、皮膜表面に対する水の接触角を低下させて水に濡れやすくし、空気中の水分を表面に吸着させて帯電防止を発現させる機構によっている。ところが、この方法は室内などのように紫外線の当たり難い場所では光触媒作用が効果を発揮するのに長い時間がかかるため、紫外線の当たりやすい用途に限定されるなどの問題もある。
特開昭61−83106号公報 高分子添加剤の開発技術 第11章 CMC出版
従って本発明の目的は、上記従来技術の問題点を解消し、長期的に帯電防止性能を示す帯電防止塗料、帯電防止シートおよびその製造方法を提供することである。
上記目的は以下の本発明によって達成される。すなわち、本発明は、塩基性触媒を用いて形成されたコロイダルシリカゾル(A)と親水性ポリマー(B)とを必須成分として含有していることを特徴とする帯電防止塗料を提供する。
上記本発明の帯電防止塗料においては、コロイダルシリカゾル(A)のシリカが、表面にシラノール基(−Si−OH)を有する平均粒子径1nm〜200nmの超微粒子形状および/または表面にシラノール基(−Si−OH)を有する長鎖状のシリカであること;コロイダルシリカゾル(A)が、メチルまたはエチルシリケートモノマーおよび/またはメチルまたはエチルシリケートオリゴマーを原料とするシリカゾルであること;コロイダルシリカゾル(A)が、ケイ酸ナトリウムを原料とするシリカゾルであること;コロイダルシリカゾル(A)中のシリカと親水性ポリマー(B)との使用割合(質量比)が、シリカ:親水性ポリマー=5:95〜99:1であることが好ましい。
また、上記本発明の帯電防止塗料においては、親水性ポリマー(B)が、ポリビニルアルコール、変性ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、変性ポリビニルピロリドン、親水性アクリル系ポリマー、親水性ウレタン系ポリマー、セルロース化合物、水溶性ナイロン、ポリビニルホルマール、ポリビニルアセタールおよびポリビニルベンザールから選ばれる少なくとも1種であること;さらにアルミナゾル、界面活性剤、紫外線吸収剤および架橋剤からなる群から選ばれる少なくとも1種を含むこと;該架橋剤が、カルボジイミド化合物、有機金属錯体化合物、ポリイソシアネート化合物、オキサゾリン化合物およびエポキシ化合物からなる群から選ばれる少なくとも1種であることが好ましい。
また、本発明は、基材シートと、該基材シートの一方の面に設けた帯電防止層とからなる帯電防止シートにおいて、該帯電防止層が、前記本発明の帯電防止塗料から形成されていることを特徴とする帯電防止シートを提供する。上記本発明の帯電防止シートにおいては、該帯電防止層の水に対する接触角は20度以下であること;および帯電防止層の膜厚が0.01μm〜10μmであることが好ましい。
また、本発明は、基材シートの一方の面に前記本発明の帯電防止塗料を塗布し、常温〜120℃の温度で帯電防止層を形成することを特徴とする帯電防止シートの製造方法を提供する。
なお、本発明において上記「シート」の用語は、「シート」および「フィルム」の双方を含む意味で使用している。
本発明によれば、長期的に帯電防止性能を示す帯電防止塗料、帯電防止シートおよびその製造方法を提供することができる。
次に発明を実施するための最良の形態を挙げて、本発明を更に詳細に説明する。
本発明の帯電防止塗料は、塩基性触媒を用いて形成されたコロイダルシリカゾル(A)と親水性ポリマー(B)の2成分を必須とする無機−有機複合物を含有することを特徴としている。本発明で使用するコロイダルシリカゾル(A)とは、塩基性触媒を用いて形成されたコロイド状のシリカの水分散体であって、該コロイダルシリカは式SiOn(OH)m(OR)oで表わされる化合物であって、粒子表面に多数のシラノール基を有している。該シラノール基の存在によってゾルの安定性に優れ、該コロイダルシリカを含む帯電防止層は親水性であり、基材との密着性に優れ、さらに適当な架橋剤によって架橋すること(自己架橋、有機無機の架橋)により、帯電防止層の硬度アップを図ることができる。これに対して酸性触媒を用いて形成されたコロイド状のシリカゾルは、安定性に劣り、本発明の目的には不適当である。
塩基性触媒を用いて形成された一般的なシリカゾルとは、図1に示すように粒子の外側にシラノール基が存在しているが、組成式としてはSiOn(OH)m(OR)o(n=1.95〜2.0、m=0〜0.1、o=0〜0.5、n+0.5m=2.0となる比、RはCH3またはC25である)で表わされる。本発明に使用するコロイダルシリカゾルとしては、ポリアルコキシシロキサン誘導体から合成されるような図2で示される長鎖状のコロイダルシリカゾルも使用できる。このシリカゾルは、組成式がSiOn(OH)m(OR)o(n=1.5〜1.95、m=0.1〜1.0、o=0〜0.5、n+0.5m+0.5o=2.0となる比、RはCH3またはC25である)で示される、シラノール基(−Si−OH)の数が多いものである。
以上のようなコロイダルシリカゾルは種々のものが市販されているが、コロイダルシリカゾルは、表面のシラノール基(−Si−OH)を有する平均粒子径1nm〜200nmの超微粒子形状および/または表面にシラノール基(−Si−OH)を有する長鎖状のシリカからなるゾルであることが好ましい。また、コロイダルシリカゾルが、メチルシリケートモノマー、エチルシリケートモノマー、メチルシリケートオリゴマーまたはエチルシリケートオリゴマーを原料とし、塩基性触媒を用いて形成されたシリカゾル、ケイ酸ナトリウムを原料とし、塩基性触媒を用いて形成されたシリカゾルであることが好ましい。以上の如きコロイダルシルカゾルとしては、例えば、商品名としてスノーテックス(日産化学(株)製)、カタロイドS(触媒化成工業(株)製)、ルドックス(グレース社製)、シリカドール(日本化学工業(株)製)、クォートロン(扶桑化学(株)製)、アデライト(旭電化工業(株)製)、MKCシリケートMSH(三菱化学(株)製)などが市場から入手して本発明で使用できる。
本発明で使用する親水性ポリマー(B)とは、ポリビニルアルコール、変性ポリビニルアルコール(アクリルアミド、不飽和カルボン酸、スルホン酸モノマー、カチオン性モノマー、不飽和シランモノマー、不飽和エチレンオキサイドモノマーなどとの共重合物)、ポリビニルピロリドン、変性ポリビニルピロリドン(酢酸ビニル、不飽和イミダゾール、ビニルカプロラクトンなどとの共重合物)、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸塩類、ポリアクリルアミド、ポリイソプロピルアクリルアミド、ポリホルムアミド、ポリエチレングリコール、デンプン、変性デンプン、ゼラチン、カゼイン、アルギン、セルロース化合物(カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロースなど)、水溶性ナイロン、ポリビニルホルマール、ポリビニルアセタール、ポリビニルベンザール、ポリウレタン、キチン類、キトサン類などが挙げられる。以上列記した親水性ポリマーは本発明において使用する好ましい化合物であって本発明はこれらの例示の化合物に限定されるものではない。従って上述の例示の化合物のみならず、その他現在市販されており、市場から容易に入手し得る化合物はいずれも本発明において使用することができる。
本発明の帯電防止塗料は、水性媒体中に前記のコロイダルシリカゾルと上記の親水性ポリマーとを含むことを必須としており、コロイダルシリカゾル(A)中のシリカと親水性ポリマー(B)との使用割合(質量比)はシリカ:親水性ポリマー=5:95〜99:1の範囲が好ましく、さらに好ましくはシリカ:親水性ポリマー=20:80〜95:5の範囲である。上記において親水性ポリマーの使用量が多過ぎると、形成される帯電防止層の水に対する接触角が大きくなり帯電防止性が発揮されるまでの時間が長くなるなどの点で問題があり、一方、親水性ポリマーの使用量が少な過ぎると、帯電防止塗料を基材に塗布し乾燥するときに、クラックにより帯電防止層に凹凸が生じて外観不良や透明性などの点で問題がある。また、本発明の帯電防止塗料の固形分濃度は、約5〜15質量%の範囲が好ましく、固形分濃度が低過ぎると帯電防止層の形成時に塗工ムラや乾燥時間がかかるなどの点で問題があり、一方、固形分濃度が高過ぎると帯電防止塗料の液安定性が低下する。
本発明の帯電防止塗料の液媒体は、水を主体とし、水としてはイオン交換水を使用することが好ましい。また、水と有機溶剤との混合物も液媒体として使用することができる。好ましい有機溶剤として、例えば、ケトン系溶媒(アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノンなど)、アルコール系溶剤(メタノール、エタノール、イソプロパノールなど)、エーテル系溶剤(ジオキサン、テトラヒドロフランなど)、エステル系溶剤(酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸イソブチルなど)、グリコールエーテルエステル系溶剤(エチレングリコールエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールメチルエーテルアセテート、3−メチル−3−メトキシブチルアセテート、エチル−3−エトキシプロピオネートなど)、アミド系溶剤(ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドなど)、ラクタム系溶剤(n−メチル−2−ピロリドンなど)が挙げられる。これらのうち、メタノール、エタノール、イソプロパノールなどのアルコールを用いることが好ましい。
本発明の帯電防止塗料はさらに架橋剤を含むことができる。該架橋剤は、最初から帯電防止塗料中に添加しておいてもよいし、帯電防止塗料の塗布時に帯電防止塗料に添加してもよい。架橋剤としては、親水性ポリマーが有している親水性基、例えば、カルボキシル基や水酸基を利用する架橋剤が使用できる。該架橋剤としては、例えば、エポキシ系架橋剤、カルボジイミド系架橋剤、オキサゾリン系架橋剤、水分散型イソシアネートまたは金属錯体系架橋剤などの従来から使用されている公知のものが使用でき、特に限定されない。例えば、エポキシ系架橋剤としては、「エピコート」(油化シェルエポキシ社製)などの従来公知の市販されているエポキシ樹脂を添加して使用することができる。カルボジイミド系架橋剤としては、「カルボジライト」の商品名(日清紡社製)の市販品を入手して使用することができる。オキサゾリン系架橋剤としては、「エポクロス」の商品名(日本触媒社製)の市販品を入手して使用することができる。
水分散型イソシアネート系架橋剤としては、「デュラネート」の商品名(旭化成ケミカルズ社製)の市販品を入手して使用することができる。または、金属錯体系架橋剤としては、チタン有機化合物系、「オルガチックス」の商品名(松本製薬工業社製)で市販されているジルコニウム有機化合物系が入手可能であり、アルミニウム、クロム、コバルト、銅、鉄、ニッケル、バナジウム、亜鉛、インジウム、カルシウム、マグネシウム、マンガン、イットリウム、セリウム、ストロンチウム、パラジウム、バリウム、モリブデニウム、ランタン、「ナーセム」の商品名(日本化学産業社製)で市販されているスズのアセチルアセトン錯体が入手して使用できる。これらの架橋剤は、適量であれば形成される帯電防止層の耐水性の向上に特に有効であるが、使用量が多過ぎると帯電防止層の帯電防止性能の低下を引き起こすため、帯電防止塗料の固形分100質量部に対して10質量部以下、好ましくは0.01〜1.0質量部の範囲内の使用が好ましい。
また、本発明の帯電防止塗料には、必要に応じて従来公知の帯電防止剤である界面活性剤も少量加えてもよい。これらの界面活性剤としては、例えば、グリセリンモノオレート、グリセリンラウレート、グリセリンカプレート、ジグリセリンオレート、ジグリセリンラウレート、トリグリセリンオレートなどのグリセリン脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレンアルキルエーテルなどのポリオキシエチレン脂肪アルコールエーテル類、ポリエチレングリコールオレート、ポリエチレングリコールラウレートなどのポリエチレングリコール脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレンソルビタントリオレートなどのポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類などが挙げられる。これらの界面活性剤の使用量は、特に限定されないが、使用する場合には、通常、帯電防止塗料の固形分100質量部に対して0.01〜5質量部、好ましくは0.1〜1質量部の範囲である。
また、本発明の帯電防止塗料には、前記の親水性ポリマー以外に他の樹脂バインダーを添加してもよい。これらの樹脂バインダーとしては特に限定されないが、例えば、従来公知のシリコーン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ノルボルネン系樹脂、セルロース系樹脂、ポリビニルブチラール系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂などが挙げられる。これらの樹脂の使用量は特に限定されないが、使用する場合には、通常、帯電防止塗料の固形分100質量部に対して800質量部以下、好ましくは5〜500質量部の範囲である。
本発明の帯電防止塗料には、必要に応じてさらに添加剤を加えてもよい。例えば、酸化防止剤(ヒンダードフェノール系、ホスファイト系、チオエーテル系など)、光安定剤(ヒンダードアミン系など)、紫外線吸収剤(ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系など)、ガス変色安定剤(ヒドラジン系など)、金属不活性剤など、これら2種類以上の併用が挙げられる。
さらに本発明の帯電防止塗料には、必要に応じでコロイダルシリカ以外の無機微粒子や有機微粒子を適宜使用することができる。無機微粒子としては、例えば、アルミナゾルが使用できる。上記の如きアルミナゾルとしては、例えば、アルミナゾル−100、アルミナゾル−200、アルミナゾル−520(日産化学工業(株)製)、カタロイドAS(触媒化学工業(株)製)、アルミナクリアゾル(川研ファインケミカル製)などを市場から入手して本発明で使用することができる。有機微粒子としては、例えば、シリコーン樹脂微粒子、フッ素樹脂微粒子、アクリル樹脂微粒子、ウレタン樹脂微粒子、ポリエチレン樹脂微粒子、反応性シロキサンなどを挙げることができる。
更に必要に応じて帯電防止剤を添加することができる。例えば、カーボンブラック、酸化スズ、酸化チタンなどの金属酸化物、各種金属アルコキシド、ITO粉末などの導電性フィラーやポリアニリン、ポリチオフェン、ポリピロールなどの有機導電性材料、エチレンオキサイド変性体などの帯電防止剤などが挙げられる。
本発明の帯電防止塗料により帯電防止処理される対象としては、無機ガラス、ポリエチレンテレフタレートやポリエチレンナフタレートなどのポリエステル樹脂、ポリエチレンやポリプロピレンなどのポリオレフィン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリメチルメタクリレート樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、セルロースエステル樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリスルホンなどの透明樹脂のフィルム、射出成形品、キャスト成形品などが挙げられる。本発明は、農業用フィルムで用いられるエチレンからα−ポリオレフィン共重合体を主体とする樹脂、特に線状低密度ポリエチレン(LLDPE)から形成されている単層から多層のポリオレフィン系樹脂フィルムやポリエチレンテレフタレートなどのポリエステルフィルムに帯電防止性を付与するのに有用である。
また、これらのプラスチックフィルムに帯電防止層を設ける場合、設けられた塗膜のプラスチックフィルムに対する接着強度と耐久性を付与するために帯電防止塗料の塗布に先立ってプラスチックフィルムにコロナ放電処理、プラズマ処理、下塗り処理、熱処理、除塵埃処理、アルカリ処理などの表面処理を施すことが好ましい。プラスチックフィルムに対するこれらの表面処理には、当該工業分野において周知の表面処理技術を利用し、本発明を実施することができる。上記成形品に帯電防止塗料の帯電防止層を形成するには、任意の塗装方法が採用される。例えば、スプレー法、ディップ法、フローコート法、ロールコート法、バーコート法、カーテンフロー法、スピンコート法、スクリーン印刷法、刷毛塗りなどの何れの方法でも差し支えない。
本発明に係る帯電防止塗料は成形品の表面に塗布し、強制乾燥または自然乾燥し、液状分散媒を揮散させることで塗膜を形成する。強制乾燥する方法としては熱風乾燥法や赤外線輻射法が採用できる。強制乾燥するときの加熱温度は、50℃〜100℃であり、帯電防止層の厚さは、0.01〜10μm、特に0.05〜2.0μmの範囲にあるのが好適である。架橋剤を用いる場合は、乾燥後に常温〜120℃で数分〜数日間、より好ましくは50℃〜80℃で1日〜3日間の熟成をすることにより十分性能が発揮される。
また、本発明の帯電防止シートは、帯電防止層の水に対する接触角が、20度以下であることが好ましい。
本発明によれば、帯電防止性、親水性、結露防止性、密着性、高硬度、機械的強度、耐擦傷性、耐摩耗性、耐光性、耐熱性、耐溶剤性、耐薬品性、耐汚染性に優れた皮膜を形成できる帯電防止塗料が提供され、該塗料は帯電防止機能を目的とするプラスチック用塗料、ガラス用塗料、汚染防止塗料、建材用塗料、車両用塗料、電子部品用塗料、農業用フィルム用塗料および浴室・洗面所向け帯電防止フィルム用塗料を始めとするフィルム、眼鏡レンズ或いはゴーグルなどの各種成形物用塗料に利用できる。
次に実施例および比較例を挙げて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例などに限定されるものではない。なお、以下の例における「部」および「%」は特に断りのない限り質量基準である。
実施例1
コロイダルシリカゾル(商品名MKCシリケートMSH6、三菱化学(株)製、シリカ含有量6.0%、コロイダルシリカの平均粒子径1〜100nm)100部に、高速ディスパーで撹拌しながら、予め溶解しておいたポリビニルアルコール(商品名PVA−217、クラレ(株)製、ケン化度88%、平均重合度1,700)の10%水溶液10.6部を15分かけてゆっくり加え、さらに30分撹拌し、本発明の帯電防止塗料を得た。該帯電防止塗料をポリエチレンテレフタレート(以下「PET」と記す)フィルム上に乾燥帯電防止層が1.0μmの厚さになるように塗布し、120℃のオーブンで2分間乾燥し、本発明の帯電防止性フィルムを得た。
実施例2
実施例1のポリビニルアルコールに代えて、ポリビニルアルコール(商品名PVA−117、クラレ(株)製、ケン化度98.5%、平均重合度1,700)を使用した以外は実施例1と同様にして本発明の帯電防止塗料および膜厚が1.0μmの帯電防止性フィルムを得た。
実施例3
実施例1のポリビニルアルコールに代えて、ポリビニルアルコール(商品名PVA−205、クラレ(株)製、ケン化度88%、平均重合度500)を使用した以外は実施例1と同様にして本発明の帯電防止塗料および膜厚が1.0μmの帯電防止性フィルムを得た。
実施例4
実施例1のポリビニルアルコールに代えて、アクリルポリマー水溶液(商品名ジョンクリル501、ジョンソンポリマー(株)製、固形分29.5%)3.6部を使用した以外は実施例1と同様にして本発明の帯電防止塗料および膜厚が1.0μmの帯電防止性フィルムを得た。
実施例5
実施例1のポリビニルアルコール水溶液の使用量を40.0部とした以外は実施例1と同様にして本発明の帯電防止塗料および膜厚が1.0μmの帯電防止性フィルムを得た。
実施例6
実施例5の帯電防止塗料に架橋剤である水分散イソシアネート(商品名デュラネートWB40−100、旭化成ケミカルズ社製)0.05部を添加し、50℃で3日キュアーしたこと以外は実施例1と同様にして本発明の帯電防止塗料および膜厚が1.0μmの帯電防止性フィルムを得た。
比較例1
実施例1のポリビニルアルコールに代えて、アクリルエマルジョン(商品名ジョンクリル741、ジョンソンポリマー(株)製、固形分49%)2.2部を使用した以外は実施例1と同様にして比較例の帯電防止塗料および膜厚が1.0μmの帯電防止性フィルムを得た。
比較例2
エチルシリケート(商品名エチルシリケート40、コルコート社製)0.3部とシランカップリング剤(商品名SH6040、東レダウコーニング社製)0.46部、2N塩酸0.01部、アルミニウムイソプロポキシド0.05部、35%塩酸0.04部、水0.09部、エタノール0.40部、N,N−ジメチルベンジルアミン0.01部を加えて25℃で10分間撹拌して得られた溶液に25%ポリアクリル酸水溶液(数平均分子量130,000)20.40部とメタノール78.60部を混合して得られた溶液を添加し、25℃で2分間撹拌して透明な帯電防止塗料を得た。この帯電防止塗料をPETフィルム上に乾燥帯電防止層が4.0μmの厚さになるように塗布しオーブンで150℃で10分間乾燥して比較例の帯電防止性フィルムを得た。
試験例
上記で得られた実施例および比較例の帯電防止塗料および帯電防止性フィルムの性能を以下の項目について試験し、表1の結果を得た。
<造膜性>
帯電防止塗料をフィルムに塗布および乾燥後、得られた帯電防止層のクラックを目視で観察した。
クラックがない:○
クラックがある:×
<透明性>
スガ試験機(株)製直読ヘーズコンピューターHGM−2DPを使用し、帯電防止性フィルムのヘイズ値を測定した。
ヘイズ値=測定値−基材のヘイズ値
ヘイズ値が1.0未満:○
ヘイズ値が1.0〜5.0未満:△
ヘイズ値が5.0以上:×
<表面抵抗>
三菱化学(株)製表面抵抗計ハイレスタUP MCP−HT450を用いて測定した。
<接触角>
協和界面科学(株)製接触角計CA−A型を使用し、水滴を0.01mlにして帯電防止性フィルムの帯電防止層面に接触させ、1分後に20℃で測定を行った。
<耐水性>
帯電防止性フィルムの帯電防止層面に40℃の温水を滴下し、荷重100gをかけてラビング試験を行って、帯電防止層が剥離した回数で評価した。
ラビング回数10回未満:×
ラビング回数10回〜19回未満:△
ラビング回数19回以上:○
<耐温水性>
帯電防止性フィルムを80℃の温水に2分間浸漬した後、表面の水分を拭き取り帯電防止層の変化を観察した。
まったく変化なし:◎
ほとんど変化なし:○
僅かに変化あり:△
かなり変化あり:×
<密着性>
帯電防止性フィルムの帯電防止層と基材PETフィルムとの接着性を碁盤目試験(セロハンテープ剥離クロスカット法)にて行った。
剥離していない升目が95%以上:◎
剥離していない升目が95%未満〜70%:○
剥離していない升目が70%未満〜40%:△
剥離していない升目が40%未満:×
<耐傷付性>
帯電防止性フィルムの帯電防止層面を約10g/cm2の荷重にてスコッチブライト(住友スリーエム(株)製)で擦り、表面の傷付きを目視にて確認した。
確認できる傷が0〜5本程度:○
確認できる傷が5〜10本程度:△
確認できる傷が10本程度以上:×
Figure 2006028469
以上のように本発明の帯電防止塗料は高度な帯電防止性能を示し、従来の帯電防止塗料に比べて優れた耐久性を示す。さらに、本発明の帯電防止塗料は簡易な方法で製造が可能であり工業的に非常に有用である。
コロイダルシリカを模式的に説明する図。 コロイダルシリカを模式的に説明する図。

Claims (12)

  1. 塩基性触媒を用いて形成されたコロイダルシリカゾル(A)と親水性ポリマー(B)とを必須成分として含有していることを特徴とする帯電防止塗料。
  2. コロイダルシリカゾル(A)のシリカが、表面にシラノール基(−Si−OH)を有する平均粒子径1nm〜200nmの超微粒子形状および/または表面にシラノール基(−Si−OH)を有する長鎖状のシリカである請求項1に記載の帯電防止塗料。
  3. コロイダルシリカゾル(A)が、メチルまたはエチルシリケートモノマーおよび/またはメチルまたはエチルシリケートオリゴマーを原料とするシリカゾルである請求項1に記載の帯電防止塗料。
  4. コロイダルシリカゾル(A)が、ケイ酸ナトリウムを原料とするシリカゾルである請求項1に記載の帯電防止塗料。
  5. コロイダルシリカゾル(A)中のシリカと親水性ポリマー(B)との使用割合(質量比)が、シリカ:親水性ポリマー=5:95〜99:1である請求項1に記載の帯電防止塗料。
  6. 親水性ポリマー(B)が、ポリビニルアルコール、変性ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、変性ポリビニルピロリドン、親水性アクリル系ポリマー、親水性ウレタン系ポリマー、セルロース化合物、水溶性ナイロン、ポリビニルホルマール、ポリビニルアセタールおよびポリビニルベンザールから選ばれる少なくとも1種である請求項1に記載の帯電防止塗料。
  7. さらにアルミナゾル、界面活性剤、紫外線吸収剤および架橋剤からなる群から選ばれる少なくとも1種を含む請求項1に記載の帯電防止塗料。
  8. 架橋剤が、カルボジイミド化合物、有機金属錯体化合物、ポリイソシアネート化合物、オキサゾリン化合物およびエポキシ化合物からなる群から選ばれる少なくとも1種である請求項7に記載の帯電防止塗料。
  9. 基材シートと、該基材シートの一方の面に設けた帯電防止層とからなる帯電防止シートにおいて、該帯電防止層が、請求項1〜8のいずれか1項に記載の帯電防止塗料から形成されていることを特徴とする帯電防止シート。
  10. 帯電防止層の水に対する接触角が、20度以下である請求項9に記載の帯電防止シート。
  11. 帯電防止層の膜厚が、0.01μm〜10μmである請求項9に記載の帯電防止シート。
  12. 基材シートの一方の面に請求項1〜8のいずれか1項に記載の帯電防止塗料を塗布し、常温〜120℃の温度で帯電防止層を形成することを特徴とする帯電防止シートの製造方法。
JP2004273104A 2004-06-14 2004-09-21 帯電防止塗料、帯電防止シートおよびその製造方法 Pending JP2006028469A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004273104A JP2006028469A (ja) 2004-06-14 2004-09-21 帯電防止塗料、帯電防止シートおよびその製造方法

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004175180 2004-06-14
JP2004273104A JP2006028469A (ja) 2004-06-14 2004-09-21 帯電防止塗料、帯電防止シートおよびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006028469A true JP2006028469A (ja) 2006-02-02

Family

ID=35895203

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004273104A Pending JP2006028469A (ja) 2004-06-14 2004-09-21 帯電防止塗料、帯電防止シートおよびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006028469A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010055678A1 (ja) * 2008-11-14 2010-05-20 三菱マテリアル株式会社 導電性シリカゾル組成物及びそれを用いた成形品
US8234905B2 (en) 2008-08-04 2012-08-07 Sharp Laboratories Of America, Inc. Selectively functionized transducer microarray
JP2015165008A (ja) * 2014-02-06 2015-09-17 三洋化成工業株式会社 帯電防止剤及び帯電防止性樹脂組成物
CN111455666A (zh) * 2020-04-20 2020-07-28 深圳市帝邦服装有限公司 一种基于无尘面料的防静电服及其制备方法
CN111718664A (zh) * 2020-08-05 2020-09-29 苏州宝优际科技股份有限公司 胶带
CN114276753A (zh) * 2020-09-28 2022-04-05 上海沪正实业有限公司 防尘抗菌防病毒涂料及其制备方法和用途

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0623051U (ja) * 1991-04-02 1994-03-25 大阪シーリング印刷株式会社 タックシ−ル型印画紙
JP2000256579A (ja) * 1999-03-08 2000-09-19 Nippon Light Metal Co Ltd 親水性塗料組成物及びその組成物からなる親水性皮膜
JP2002241670A (ja) * 2001-02-14 2002-08-28 Nippon Paint Co Ltd 金属表面処理剤、金属表面処理方法および表面処理金属材料

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0623051U (ja) * 1991-04-02 1994-03-25 大阪シーリング印刷株式会社 タックシ−ル型印画紙
JP2000256579A (ja) * 1999-03-08 2000-09-19 Nippon Light Metal Co Ltd 親水性塗料組成物及びその組成物からなる親水性皮膜
JP2002241670A (ja) * 2001-02-14 2002-08-28 Nippon Paint Co Ltd 金属表面処理剤、金属表面処理方法および表面処理金属材料

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8234905B2 (en) 2008-08-04 2012-08-07 Sharp Laboratories Of America, Inc. Selectively functionized transducer microarray
WO2010055678A1 (ja) * 2008-11-14 2010-05-20 三菱マテリアル株式会社 導電性シリカゾル組成物及びそれを用いた成形品
JP5474814B2 (ja) * 2008-11-14 2014-04-16 三菱マテリアル株式会社 導電性シリカゾル組成物及びそれを用いた成形品
US8936674B2 (en) 2008-11-14 2015-01-20 Mitsubishi Materials Corporation Conductive silica sol composition, and molded article produced using the same
JP2015165008A (ja) * 2014-02-06 2015-09-17 三洋化成工業株式会社 帯電防止剤及び帯電防止性樹脂組成物
CN111455666A (zh) * 2020-04-20 2020-07-28 深圳市帝邦服装有限公司 一种基于无尘面料的防静电服及其制备方法
CN111718664A (zh) * 2020-08-05 2020-09-29 苏州宝优际科技股份有限公司 胶带
CN111718664B (zh) * 2020-08-05 2022-03-15 苏州宝优际科技股份有限公司 胶带
CN114276753A (zh) * 2020-09-28 2022-04-05 上海沪正实业有限公司 防尘抗菌防病毒涂料及其制备方法和用途

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2005314495A (ja) 防曇塗料、防曇性フィルムおよびその製造方法
JP6118012B2 (ja) 防曇性膜被覆物品
KR101241280B1 (ko) 자외선 경화형 방오성 대전방지 하드코팅용 조성물
TWI356769B (ja)
CN102682876B (zh) 透明导电性薄膜及触摸面板
KR101644718B1 (ko) 단층막 및 이것으로 이루어지는 친수성 재료
JP5653884B2 (ja) 紫外線・近赤外線遮断水性塗料、該塗料からなる塗膜が形成された遮熱処理ガラス及び該塗料を用いた窓ガラスの遮熱処理方法
EP3156227A1 (en) Transparent article with antifog film
JP5434568B2 (ja) 成型用ハードコートフィルム
WO2017022348A1 (ja) 熱線反射材料及び窓、並びに熱線反射材料の製造方法
JP4787479B2 (ja) 汚染防止塗料、汚染防止シートおよびその製造方法
CN103649188B (zh) 涂布膜
JP5402607B2 (ja) 成型用ハードコートフィルム及び成型体
JP5370124B2 (ja) 成型用ポリエステルフィルムおよび成型用ハードコートフィルム
JP5630012B2 (ja) 易接着性熱可塑性樹脂フィルム
TWI398498B (zh) 含有乙炔二醇界面活性劑之抗靜電聚酯膜及其製造方法
JP2005194170A (ja) プライマー層が形成されたガラス基材及び防曇性物品
KR100794717B1 (ko) 투명패널의 대전방지 코팅액의 제조방법
JP5493811B2 (ja) 易接着性ポリエステルフィルム
JP2006212987A (ja) 転写材
CN101625425A (zh) 具有优异反射外观和抗指纹的显示用硬涂层膜
JP2006028469A (ja) 帯電防止塗料、帯電防止シートおよびその製造方法
WO2013031738A1 (ja) 防曇膜及び防曇膜被覆物品
JP2000094584A (ja) ウインドーフイルム
JP5333192B2 (ja) 易接着性熱可塑性樹脂フィルム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061201

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100423

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100427

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100628

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100720

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101019

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20101026

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20101203