JP2006027014A - 樹脂成形品の製造方法及び樹脂材 - Google Patents

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Abstract

【課題】 自動車のインストルメントパネルに代表される、樹脂成形品の製造技術に関し、樹脂材間を接着する溶融樹脂の導入部分における強度を損なうことなく、樹脂材の損傷、若しくは表面外観性の悪化を抑制すること。
【解決手段】 樹脂材10と、ノズル3の挿入口21aを有する樹脂材20と、を溶融樹脂30で接着して樹脂成形品を製造するにあたり、樹脂材20として、挿入口21aと連通すると共に溶融樹脂30の導入空間21bを形成するボス部21を有し、かつ、導入空間内21bに、挿入口21aに挿入されるノズル3の先端面と樹脂材10との間を仕切る仕切り部材21cと、仕切り部材21cとボス部内面21’とを接続すると共に溶融樹脂30の注入通路21eを形成する接続部材21dと、が設けられた樹脂材を用い、ノズル3の先端の側面から溶融樹脂30を吐出することで溶融樹脂30を注入する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、自動車のインストルメントパネルに代表される、樹脂成形品の製造技術に関するものである。
自動車のインストルメントパネル等の樹脂成形品は、剛性、耐久性、触感、意匠性等の様々な条件を満足させるために、複数の樹脂材を積層して構成される。この種の樹脂成形品の製造方法としては、例えば、基材層となる樹脂材と、表皮層となる樹脂材と、を型内に配置し、基材層となる樹脂材からノズルを挿入して両者の空隙に溶融樹脂を注入して接着する技術が提案されている(例えば、特許文献1)。
図8(a)及び(b)は、溶融樹脂の注入方法の従来例を示す図である。同図の例では、一方の金型101に基材層となる樹脂材201がセットされ、他方の金型102に表皮層となる樹脂材202がセットされている。樹脂材201にはノズル103及び103’の挿入口201aが設けられており、金型101を貫通するノズル103及び103’がこの挿入口201aに挿入され、樹脂材201と樹脂材202との隙間203にノズル103及び103’から溶融樹脂が導入される。
図8(a)の例ではノズル103の先端面に溶融樹脂の吐出口が設けられ、ノズル103の軸方向に溶融樹脂が吐出される。しかし、この例では、ノズル103から吐出される溶融樹脂の吐出圧が樹脂材202の一部(ノズル103の真下の部分)に集中するため、樹脂材202の表皮の模様が潰れる等、溶融樹脂の導入部分において樹脂材202が損傷し易いという問題がある。この問題を解決する例として、図8(b)の例では、ノズル103’の先端の側面に吐出口が設けられ、ノズル103’の半径方向に溶融樹脂が吐出される。図8(b)の例ではノズル103’から吐出される溶融樹脂の吐出圧が樹脂材202の一部に集中しないため、溶融樹脂の吐出圧に伴う樹脂材202の損傷を抑制することができる。
特開2000−263647号公報
しかし、図8(b)の例では、ノズル103’の先端の側面から溶融樹脂を吐出する都合上、ノズル103’の先端部分を隙間203へ吐出させる必要がある。このため、図8(c)に示すようにノズル103’が存在していた空間203aには溶融樹脂が存在しなくなり、溶融樹脂の導入部分の強度が低下し、樹脂材202のへこみ等を生じる畏れがある。これを解決するために、図8(d)に示すように、ノズル103’を引き上げながら溶融樹脂を吐出することも考えられる。しかし、この方法においても、ノズル103’を引き上げる際、ノズル103’の先端面と樹脂材202との間に介在する半硬化状態の溶融樹脂203bがノズル103’の先端面に付着し、ノズル103’の上昇に伴って樹脂材202を同図の矢印に示すように引っ張るため、樹脂材202にへこみが生じるおそれがあり、やはり溶融樹脂の導入部分において樹脂材202の表面外観性が悪化し易いという問題がある。
従って、本発明の目的は、溶融樹脂の導入部分における強度を損なうことなく、樹脂材の損傷、若しくは表面外観性の悪化を抑制することにある。
本発明によれば、第1の樹脂材と、ノズルの挿入口を有する第2の樹脂材と、を型内に配置する配置工程と、前記挿入口に挿入されたノズルから、前記第1の樹脂材と前記第2の樹脂材との隙間に、両者を接着する溶融樹脂を注入する注入工程と、を備えた樹脂成形品の製造方法において、前記配置工程では、前記第2の樹脂材として、前記挿入口と連通すると共に前記溶融樹脂の導入空間を形成するボス部を有し、かつ、前記導入空間内に、前記挿入口に挿入されるノズルの先端面と前記第1の樹脂材との間を仕切る仕切り部材と、前記仕切り部材と前記ボス部内面とを接続すると共に前記溶融樹脂の前記隙間への注入通路を形成する接続部材と、が設けられた樹脂材を配置し、前記注入工程では、前記ノズルの先端の側面から前記溶融樹脂を吐出することで前記溶融樹脂を注入することを特徴とする樹脂成形品の製造方法が提供される。
本発明の樹脂成形品の製造方法によれば、溶融樹脂の導入空間において、前記第2の樹脂材に前記仕切り部材を設けたことにより、前記ノズルの先端面と前記第1の樹脂材との間で溶融樹脂の縁切りがされる。従って、前記ノズルを前記挿入口から引き上げる際、前記ノズルの先端面と前記第1の樹脂材との間に介在する半硬化状態の溶融樹脂により、前記第1の樹脂材が引っ張られることはない。また、前記仕切り部材は前記接続部材により前記ボス部内面と接続されるので、溶融樹脂の導入空間に溶融樹脂が充填されない場合であってもその強度が損なわれない。更に、溶融材料は前記ノズルの先端の側面から前記注入通路を介して吐出されるので、溶融材料の吐出圧が前記第1の樹脂材の一部に集中することもない。従って、溶融樹脂の導入部分における強度を損なうことなく、樹脂材の損傷、若しくは表面外観性の悪化を抑制することができる。
本発明においては、前記注入通路が複数形成され、前記ノズルの先端の側面には、複数の前記注入通路に対応する位置に、それぞれ前記溶融樹脂の吐出口が設けられていることが望ましい。この構成によれば、溶融樹脂が前記ノズルから前記第1の樹脂材と前記第2の樹脂材との隙間へ効果的に注入され、当該隙間への溶融樹脂の流入性を向上できる。
また、本発明においては、前記第1の樹脂材が表皮層を形成する樹脂材であり、前記第2の樹脂材が基材層を形成する樹脂材であることが望ましい。表皮側ではなく、基材側に前記ボス部を設けることで樹脂成形品の表皮側の意匠性を向上できる。
この場合、前記第1の樹脂材は、前記表皮層と当該表皮層の裏側の発泡層とを形成する樹脂材であることが望ましい。前記第1の樹脂材が前記発泡層を有することにより、この発泡層で溶融樹脂の吐出圧が緩衝され、より一層前記第1の樹脂材に対する損傷、若しくは表面外観性の悪化を防止できる。
また、本発明によれば、樹脂材間の隙間に溶融樹脂を注入して両者を接着することで形成される樹脂成形品を製造するための、一方の前記樹脂材を構成する樹脂材であって、前記溶融樹脂を注入するためのノズルの挿入口と、前記挿入口と連通すると共に前記溶融樹脂の導入空間を形成するボス部と、前記導入空間内に設けられ、前記挿入口に挿入されるノズルの先端面と他方の前記樹脂材との間を仕切る仕切り部材と、前記導入空間内に設けられ、前記仕切り部材と前記ボス部内面とを接続すると共に前記溶融樹脂の前記隙間への注入通路を形成する接続部材と、を備えたことを特徴とする樹脂材が提供される。
本発明の樹脂材によれば、これを用いて前記樹脂成形品を製造するにあたり、溶融樹脂の導入空間において、前記仕切り部材を設けたことにより、前記ノズルの先端面と当該樹脂材と接着される他方の樹脂材との間で溶融樹脂の縁切りがされる。従って、前記ノズルを前記挿入口から引き上げる際、前記ノズルの先端面と前記他方の樹脂材との間に介在する半硬化状態の溶融樹脂により、前記他方の樹脂材が引っ張られることはない。また、前記仕切り部材は前記接続部材により前記ボス部内面と接続されるので、溶融樹脂の導入空間に溶融樹脂が充填されない場合であってもその強度が損なわれない。従って、溶融樹脂の導入部分における強度を損なうことなく、前記他方の樹脂材の損傷、若しくは表面外観性の悪化を抑制することができる。
以上述べた通り本発明によれば、溶融樹脂の導入部分における強度を損なうことなく、樹脂材の損傷、若しくは表面外観性の悪化を抑制することができる。
図1は本発明の一実施形態に係る製造方法により製造された樹脂成形品である、自動車のインストルメントパネルAの外観図(表皮側から見た図)であり、図2は図1の線I−Iに沿う断面図である。本実施形態では、樹脂成形品としてインストルメントパネルを挙げるが、本発明は他の樹脂成形品にも適用可能である。このインストルメントパネルAは左ハンドル仕様車における助手席側のものであり、その右端側には送風用開口1a及び1bが設けられている。インストルメントパネルAは、表皮層を形成する、第1の樹脂材としての樹脂材10と、基材層を形成する、第2の樹脂材としての樹脂材20と、を積層し、両者の隙間にホットメルト接着剤等の溶融樹脂30を注入し、冷却固化して接着することにより形成されている。樹脂材10及び20は、予め所定の形状に一次成形されたものであり、その材料としては、例えばポリプロピレン系の材料が挙げられる。樹脂材20は、溶融樹脂30の導入部分となるボス部21が設けられている。ボス部21の詳細は後述する。
次に、インストルメントパネルAの製造方法について説明する。図3は、インストルメントパネルAを製造する製造装置Bに樹脂材10及び20をセットした態様を示す図である。製造装置Bは、樹脂材10を支持する金型2aと、樹脂材20を支持する金型2bと、を備える。金型2bは図示しない駆動手段により同図の位置から金型2aから離隔する位置に移動可能に設けられており、これにより樹脂材10及び20の金型2a及び2b内への配置や、成形したインストルメントパネルAの脱型が行われる。
金型2bには溶融樹脂30を注入するためのノズル3がその軸方向に移動可能に挿入されている。本実施形態においてノズル3の先端面(下端面)は閉鎖されており、その側面には溶融樹脂30の吐出口3aが設けられている。本実施形態の場合、この吐出口3aはノズル3の周面回りに複数設けられている。ノズル3の上端はノズル3への溶融樹脂30の供給を制御するアプリケータ4が接続されており、アプリケータ4は溶融樹脂30を貯留するタンク(同図において図示せず)から溶融樹脂30をノズル3へ供給する。アプリケータ4は昇降機構5のロッドの下端に吊り下げられるようにして接続されており、昇降機構5の駆動によってロッドを収縮することで、アプリケータ4と共にノズル3を昇降することができる。
昇降機構5は例えばエアシリンダ、油圧シリンダ等である。図4は製造装置Bのシステム図である。コントローラ7は製造装置B全体を制御する回路であり、アプリケータ4と昇降装置5とはこのコントローラ7により制御される。アプリケータ4は、溶融樹脂タンク6から溶融樹脂30を吸引するポンプ4aと、ポンプ4aから送出される溶融樹脂30をノズル3へ供給するか否かを切り替える弁機構4bとを備え、コントローラ7の指示に従って、ノズル3へ溶融樹脂30を供給する。
図3に戻り、本実施形態において樹脂材10は表皮層11と表皮層11の裏側に設けられた発泡層12とを積層して構成されている。表皮層11は、例えば、パウダースラッシュ形成等により、その表側に微細な凹凸が形成された樹脂材であり、また、発泡層12はクッション性を有する発泡樹脂材である。樹脂材20はその上面から突出し、ノズル3からの溶融樹脂30の導入部分となるボス部21が形成されている。ボス部21は内部が中空状に形成された略円錐形状をなし、その中心部にノズル3の挿入口21aが形成されている。ボス部21の内部空間は、挿入口21aと連通して、ノズル3の吐出口3aから吐出される溶融樹脂30の導入空間21bを構成しており、この導入空間21bは樹脂材20の下面において開口している。
導入空間21bには円板状の仕切り部材21cが設けられている。この仕切り部材21cはノズル3の先端面が当接するように、挿入口21aの略真下に配置されており、ノズル3と同径か若しくは僅かに大径とされている。また、本実施形態では、仕切り部材21cの下面が樹脂材20全体の下面と略面一となるように形成されている。本実施形態では仕切り部材21cを円板状としているが、その形状はこれに限られない。仕切り部材21cは、ボス部21の内面21’から離れ島状に配置されており、接続部材21dを介してボス部21の内面21’に接続されている。図5(a)は図3の線II−IIに沿う樹脂材20の断面図、図5(b)は図3の線III−IIIに沿う樹脂材20の断面図である。また、図5(c)は図5(a)の線IV−IVに沿う樹脂材20の断面図、図5(d)は図5(a)の線V−Vに沿う樹脂材20の断面図である。更に、図6はボス部21の概略を示す透視図である。
接続部材21dは台形板状の部材であり、その下端部内側において仕切り部材21cと接続され、その外側側面の下端から上端に渡ってボス部21の内面21’に接続されている。本実施形態の場合、接続部材21dは複数(ここでは4つ)設けられているが一つでもよい。仕切り部材21c及び接続部材21dは樹脂材20本体とは別に製造し、樹脂材20本体に取り付けるようにしてもよいが、射出成形等により樹脂材20本体と一体的に形成することが望ましい。
接続部材21dは、ノズル3の吐出口3aから吐出される溶融樹脂30が樹脂材10と樹脂材20との隙間30’(図3参照)へ流出することを妨げないように、一定の間隔を置いて仕切り部材21cの周回りに略等間隔に配置され、導入空間21bを仕切るように配置されている。つまり、各接続部材21d間の空間が溶融樹脂30の隙間30’への注入通路21eを形成することになる。本実施形態の場合、接続部材21dを複数設けているので、注入通路21eも複数(ここでは4つ)となり、特に仕切り部材21c回りに放射状に形成される。また、図6に示すように、ノズル3の先端の側面の吐出口3aは、各注入通路21eに対応するように、その周回りに4つ設けられている。このように構成することで、溶融樹脂30がノズル3から樹脂材10と樹脂材20との隙間30’へ効果的に注入され、隙間30’への溶融樹脂30の流入性を向上できる。特に、本実施形態では溶融樹脂30が4方向に分配されるようにして注入されることになるため、隙間30’への流入性をより向上することができる。
次に、樹脂材10と樹脂材20とによるインストルメントパネルAの製造手順について説明する。まず、図3に示すように、樹脂材10と樹脂材20とを隙間30’が形成されるように両者を金型2a、2b内に配置する。そして、ノズル3の先端面が仕切り部材21cの上面に当接する位置までノズル3を挿入口21aから挿入する。仕切り部材21c、挿入口21a及びノズル3はその軸心が略共通するように配置されており、当該軸心は樹脂材10及び20の平面と略直交する関係にある。
次に、ノズル3の吐出口3aから溶融樹脂30を吐出する。吐出された溶融樹脂30は接続部材21d間の各注入通路21eを通って隙間30’へ注入される。溶融樹脂30はノズル3の半径方向に吐出されるため、溶融樹脂30の吐出圧が樹脂材10の一部に集中せず、溶融樹脂30の吐出圧に伴う樹脂材10の損傷、若しくは表面外観性の悪化を抑制することができる。特に、本実施形態では、仕切り部材21cがノズル3と樹脂材10との間に介在しているため、より一層、溶融樹脂30の吐出圧が樹脂材10の一部に集中することを防止できる。更に、樹脂材10が発泡層12を有することにより、この発泡層12で溶融樹脂30の吐出圧が緩衝され、より一層樹脂材10に対する損傷、若しくは表面外観性の悪化を防止できる。
溶融樹脂30が隙間30’へ注入されると、ノズル3を引き上げて挿入口21aから離脱させ、その後、金型2a及び2bから樹脂材10及び20を脱型してインストルメントパネルAが完成する。ノズル3を引き上げる際、溶融樹脂30の導入空間21bに仕切り部材21cを設けたことにより、ノズル3の先端面と樹脂材10との間で溶融樹脂30の縁切りがされる。従って、ノズル3を挿入口21aから引き上げる際、ノズル3の先端面と樹脂材10との間に介在する半硬化状態の溶融樹脂30により、樹脂材10が引っ張られることはない。
図7は脱型後の樹脂材10及び20、つまり、インストルメントパネルAのボス部21近傍の断面図である。導入空間21bの上部においては溶融樹脂30が充填されていないが、仕切り部材21cが接続部材21dによりボス部21の内面21’と接続されており、導入空間21b内が補強されているので、その強度が損なわれない。とりわけ、本実施形態では接続部材21dの外側の側面下端から上端に向かって一様にボス部21の内面21’と接続されているので、十分な強度が得られる。なお、ノズル3を引き上げる際、溶融樹脂30を吐出しながら引き上げることにより、導入空間21b内全体に溶融樹脂30が充填されるようにしてもよいことはいうまでもない。
このように本実施形態では、樹脂材10及び20間を接着する溶融樹脂30の導入部分における強度を損なうことなく、樹脂材10の損傷、若しくは表面外観性の悪化を抑制することができる。また、溶融樹脂30の導入部分となるボス部21を基材側である樹脂材20に設けているので、インストルメントパネルAの表皮側の意匠性も向上できる。
本発明の一実施形態に係る製造方法により製造された樹脂成形品である、自動車のインストルメントパネルAの外観図(表皮側から見た図)である。 図1の線I−Iに沿う断面図である。 インストルメントパネルAを製造する製造装置Bに樹脂材10及び20をセットした態様を示す図である。 製造装置Bのシステム図である。 (a)は図3の線II−IIに沿う樹脂材20の断面図、(b)は図3の線III−IIIに沿う樹脂材20の断面図、(c)は図5(a)の線IV−IVに沿う樹脂材20の断面図、(d)は図5(a)の線V−Vに沿う樹脂材20の断面図である。 ボス部21の概略を示す透視図である。 脱型後の樹脂材10及び20、つまり、インストルメントパネルAのボス部21近傍の断面図である。 (a)及び(b)は、溶融樹脂の注入方法の従来例を示す図、(c)及び(d)は従来例の問題点を示す図である。
符号の説明
A インストルメントパネル(樹脂成形品)
B 製造装置
10 樹脂材(第1の樹脂材)
20 樹脂材(第2の樹脂材)
21 ボス部
21c 仕切り部材
21d 接続部材
30 溶融樹脂
30’ 隙間

Claims (5)

  1. 第1の樹脂材と、ノズルの挿入口を有する第2の樹脂材と、を型内に配置する配置工程と、
    前記挿入口に挿入されたノズルから、前記第1の樹脂材と前記第2の樹脂材との隙間に、両者を接着する溶融樹脂を注入する注入工程と、
    を備えた樹脂成形品の製造方法において、
    前記配置工程では、
    前記第2の樹脂材として、前記挿入口と連通すると共に前記溶融樹脂の導入空間を形成するボス部を有し、かつ、前記導入空間内に、前記挿入口に挿入されるノズルの先端面と前記第1の樹脂材との間を仕切る仕切り部材と、前記仕切り部材と前記ボス部内面とを接続すると共に前記溶融樹脂の前記隙間への注入通路を形成する接続部材と、が設けられた樹脂材を配置し、
    前記注入工程では、
    前記ノズルの先端の側面から前記溶融樹脂を吐出することで前記溶融樹脂を注入することを特徴とする樹脂成形品の製造方法。
  2. 前記注入通路が複数形成され、
    前記ノズルの先端の側面には、
    複数の前記注入通路に対応する位置に、それぞれ前記溶融樹脂の吐出口が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の樹脂成形品の製造方法。
  3. 前記第1の樹脂材が表皮層を形成する樹脂材であり、前記第2の樹脂材が基材層を形成する樹脂材であることを特徴とする請求項1又は2に記載の樹脂成形品の製造方法。
  4. 前記第1の樹脂材は、前記表皮層と当該表皮層の裏側の発泡層とを形成する樹脂材であることを特徴とする請求項3に記載の樹脂成形品の製造方法。
  5. 樹脂材間の隙間に溶融樹脂を注入して両者を接着することで形成される樹脂成形品を製造するための、一方の前記樹脂材を構成する樹脂材であって、
    前記溶融樹脂を注入するためのノズルの挿入口と、
    前記挿入口と連通すると共に前記溶融樹脂の導入空間を形成するボス部と、
    前記導入空間内に設けられ、前記挿入口に挿入されるノズルの先端面と他方の前記樹脂材との間を仕切る仕切り部材と、
    前記導入空間内に設けられ、前記仕切り部材と前記ボス部内面とを接続すると共に前記溶融樹脂の前記隙間への注入通路を形成する接続部材と、
    を備えたことを特徴とする樹脂材。
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