JP2006026246A - 遊技機 - Google Patents

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高明 市原
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Abstract

【目的】 貯留皿に払い出す遊技球を多量に貯留し得る構成とした上で、確実に満タン状態を検出することが可能な遊技機を提供する。
【構成】 払出装置30から払い出された遊技球を検出する払出球検出スイッチ34を設けると共に、該払出球検出スイッチ34は、検出した遊技球をカウントする機能に加えて、所定期間(100ms)継続的に遊技球を検出することで、球誘導通路40内に遊技球が停留する満タン状態を検出する機能を兼ね備える。これにより、確実に満タン状態を検出することができ、然も、配置スペースが確保しづらい球誘導通路40において、払出球検出スイッチ34の配置スペースを少なくすることができ、設計の容易化を招来することができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、遊技機の前面側に設けられて遊技球を貯留する貯留皿と、遊技機の裏面側に設けられて球送出体によって遊技球を払い出す払出装置と、遊技機の裏面側に設けられると共に前記球送出体が遊技球を放出する球放出口と前記貯留皿の球受入口とを連通する球誘導通路と、を備えた遊技機に関するものである。
従来、遊技球を使用して遊技を行う遊技機は、入賞等の遊技特典に基づいて、払出装置から賞球として遊技球を払い出す構成となっていた。払出装置から払い出された遊技球は、遊技機の裏面側に設けられた球通路を通って遊技機前面側の貯留皿(上皿や下皿)に一時的に貯留される。貯留皿に貯留される遊技球が満タン状態となった場合には、これを満タン検出手段で検出することにより、払出装置からの遊技球の払い出しを一時的に中断して、遊技球が溢れるのを防止するようになっていた。また、満タン検出手段を備えた構成としては、払出装置における球排出口下方の球流下路内に満タン検出手段を配置することで、貯留皿に払い出す遊技球を多量に貯留し得る構成としたもの(例えば、特許文献1参照)が提案されている。
特開2003−325768号公報(図1)
ところで、上記特許文献1の構成では、アクチュエータを備えたマイクロスイッチによって満タン検出手段を構成すると共に、当該マイクロスイッチのアクチュエータを払出装置におけるスプロケットの真下の空きスペースに配置し、この空きスペースを球流下路内に含めることで、球流下路内に満タン検出手段を配置していた。そして、遊技球の満タン状態を検出する際には、球流下路内における球通過経路で遊技球が満タン(積み重なった状態)となり、アクチュエータが配置された空きスペースに遊技球が流れ込み、遊技球がアクチュエータを押すことで満タン状態を検出するようになっていた。しかしながら、このような構成では、球流下路内における球通過経路で遊技球が満タン状態となったにも拘わらず、遊技球がアクチュエータが配置された空きスペースに流れ込まない場合も起こり得るものであり、確実に満タン状態を検出し得る構成とはなっていなかった。本発明は、上記した事情に鑑みなされたもので、その目的とするところは、貯留皿に払い出す遊技球を多量に貯留し得る構成とした上で、確実に満タン状態を検出することが可能な遊技機を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明においては、遊技機1の前面側に設けられて遊技球を貯留する貯留皿14と、遊技機1の裏面側に設けられて球送出体(球受回転体32)によって遊技球を払い出す払出装置30と、遊技機1の裏面側に設けられると共に前記球送出体が遊技球を放出する球放出口33aと前記貯留皿の球受入口15とを連通する球誘導通路40と、を備えた遊技機1であって、前記球送出体から放出された遊技球を検出する払出球検出手段(払出球検出スイッチ34)が、所定期間(100ms)継続的に遊技球を検出することで、前記球誘導通路40内に遊技球が停留する満タン状態をも検出することを特徴とする。
また、請求項2に係る発明においては、前記球誘導通路40は、前記貯留皿14の球受入口15から溢れた遊技球を貯留する予備貯留部41を備えたことを特徴とする。
また、請求項3に係る発明においては、前記払出装置30は、前記球送出体が回転動作によって遊技球を払い出す球受回転体32であって、該球受回転体32の回転角度を検出する回転角検出手段を備え、前記回転角検出手段による検出結果と前記払出球検出手段による検出結果とに基づいて前記満タン状態の検出を行うことを特徴とする。
また、請求項4に係る発明においては、遊技機1の前面側に設けられて遊技球を貯留する貯留皿14と、遊技機1の裏面側に設けられて球送出体(球受回転体32)によって遊技球を払い出す払出装置30と、遊技機1の裏面側に設けられると共に前記球送出体が遊技球を放出する球放出口33aと前記貯留皿の球受入口15とを連通する球誘導通路40と、を備えた遊技機1であって、前記球送出体から放出された遊技球が必ず通過する前記球誘導通路の通過領域に、所定期間(100ms)継続的に遊技球を検出することで遊技球が停留する満タン状態を検出する満タン検出手段(払出球検出スイッチ34)を設けたことを特徴とする。
請求項1に係る発明においては、球通過経路から空きスペースに流れ込んだ遊技球を検出することで満タン状態を検出する構成と違い、球送出体から放出された遊技球を検出する払出球検出手段で満タン状態を検出するため、確実に満タン状態を検出することができる。即ち、払出球検出手段は、必ず払出装置の球送出体から放出された遊技球を検出する位置に配置されるため、満タン状態も確実に検出することができる。また、この構成によれば、球検出手段の配置スペースが確保しづらい球誘導通路において、確保すべき球検出手段の配置スペースを減らすことができ、設計の容易化を招来することができる。
また、請求項2に係る発明においては、入賞等によって多量の遊技球が払出装置から払い出されて貯留皿に遊技球が停留する場合、貯留皿の球受入口から溢れた遊技球は、球誘導通路の予備貯留部内に貯留されるので、下皿を設けたり上皿(貯留皿)を大型化することなく、払出装置から払い出された多量の遊技球を貯留することができる。
また、請求項3に係る発明においては、払出球検出手段の検出感度が低い場合は、遊技球の通過検出位置に、丁度、停留された遊技球の上端部分あるいは下端部分が位置するような場合、遊技球が停留されているにも拘わらず、払出球検出手段がこれを検出しないことがあり得るが、このような場合に回転角検出手段による検出結果を加えることで、より確実に満タン状態を検出することができる。
また、請求項4に係る発明においては、球送出体から放出された遊技球が必ず通過する球誘導通路の通過領域に満タン検出手段を設けることで、貯留皿に払い出す遊技球を多量に貯留し得る構成とした上で、確実に満タン状態を検出することができる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について、図1乃至図4を参照して説明する。図1は、実施形態に係る遊技機1を示す正面図である。図2は、遊技機1を示す背面図である。図4は、払出装置30及び球誘導通路40を示す機構板20の横断面図である。遊技機1は、遊技球(パチンコ球)を使用してスロット遊技を行うタイプのものである。
図1に示すように、遊技機1は、矩形に組まれた外枠2の内側に各種の構成要素が配置されている。なお、このタイプの遊技機1は、外枠2の規格をパチンコ機のものと同様にすることで、パチンコ機用として既存する島設備への設置が容易である。このため、同一の島設備にパチンコ機とスロットマシンとを混在させたり、あるいは既存の島設備をスロットマシン向けに転用したりできるといった商用の利点がある。
遊技機1は、遊技者と相対する前面側に前面扉3を備え、該前面扉3は、その一側方部に取り付けられるヒンジ(図示しない)によって外枠2に開閉可能に設けられている。前面扉3のほぼ中央部分には、横長方形状の表示窓4が形成されており、該表示窓4の裏面側には、左、中、右の図柄を個々に変動表示する変動表示部5a〜5cを含む図柄表示器5が設けられている。本実施形態において、図柄表示器5は、変動表示部5a〜5cを構成する3つの回転ドラムを備えたドラムユニットからなり、回転ドラムの外周面には、その周方向に所定の間隔を置いて複数の図柄が付されている。そして、遊技者には、回転ドラムに付された複数の図柄のうち一部の図柄だけが表示窓4を通して視認可能となっている。なお、図柄には、例えば、数字の「7」を図案化したものやベル等の縁起物を図柄化したもの、スイカ、リンゴ、チェリー等の青果類を図案化したもの、あるいは遊技機1の機種を特徴付けるキャラクターや図形、記号等を図案化したもの等が含まれ、これらの図柄の組合せには、それぞれ何らかの役(例えば、各種ボーナス、小役、リプレイ等)が割り当てられている。
また、遊技機1によるスロットマシン遊技は、後述する取込装置17による遊技球の取り込みによって実施可能となる。具体的には、1単位個数分(例えば、5個)の遊技球がスロットマシンで用いるメダル(コイン)1枚分に相当し、取込装置17によって最初に遊技球が取り込まれると、その1単位がスロットマシン遊技でいう1ベットに充てられる。あとは公知のように、取り込まれた単位数に応じてベット数が順に1から3まで増加する。
表示窓4の上方には、遊技の進行に伴う演出や各種の文字情報、画像情報等を表示するための液晶表示器6が配設されている。液晶表示器6の左右両側方には、遊技の進行に伴う効果音やBGM、音声等を出力するためのスピーカ7が配設されている。一方、表示窓4の下方には、2つのベットボタン8,9と、始動レバー10と、3つの停止ボタン11,12,13とが配設されている。ベットボタン8,9は、それぞれベット数を選択するための操作ボタンであり、このうちベットボタン8は、シングルベットと2ベットに対応し、1回の操作毎にベット数を1ずつ加算する。また、ベットボタン9は、MAXベット(3ベット)に対応し、1回の操作で3ベットを行う。始動レバー10は、左、中、右の図柄(変動表示部5a〜5c)の変動表示を一斉に開始するための操作レバーである。停止ボタン11は、左図柄(変動表示部5a)の変動表示を停止するための操作ボタンであり、停止ボタン12は、中図柄(変動表示部5b)の変動表示を停止するための操作ボタンであり、停止ボタン13は、右図柄(変動表示部5c)の変動表示を停止するための操作ボタンである。
そして、ベットがされている状態で、始動レバー10が操作されると、左、中、右の図柄(変動表示部5a〜5c)の変動表示が一斉に開始される。その後、図柄の変動表示中に停止ボタン11,12,13が押されると、各停止ボタン11,12,13と対応した図柄の変動表示が停止して、表示窓4内に図柄が停止表示される。このとき、表示窓4内で有効化されている入賞ライン上に一定の図柄の組合せ(例えば、特定の図柄が1列に揃った状態)が表示されると「入賞」となり、このとき入賞した図柄の種類に応じて遊技者に入賞特典が付与される。入賞特典としては、例えば、賞球の払い出しや遊技特典(いわゆるビッグボーナスゲームやレギュラーボーナスゲーム、あるいはアシストタイム、チャレンジタイム等)への移行等を挙げることができ、遊技者は、特典遊技を実行することでより多くの賞球を獲得することが可能となる。
前面扉3の下方には、遊技に使用するための遊技球を貯留する貯留皿14が設けられている。貯留皿14には、遊技機1の裏面側(具体的には、後述する払出装置30)から払い出される遊技球を受け入れるための球受入口15と、該球受入口15から受け入れた遊技球を流下する傾斜状の球通路16とが設けられている。また、球通路16の下流端部には、取込装置17が接続されており、球通路16を流下した遊技球は、取込装置17の球取込口17aに案内されるようになっている。取込装置17は、一定個数(例えば、5個)の遊技球を1単位として取り込み、遊技機1による遊技を実行可能にするものである。具体的に、取込装置17は、上面に1単位個数分の遊技球を1列に並べた状態で載せることができるフィンプレートや該フィンプレートを回動するモータ等(共に図示しない)から構成されている。なお、取込装置17に取り込まれた遊技球は、排出通路18を通って球排出口18aから遊技機1の裏面側に排出されるようになっている。
図2に示すように、遊技機1の裏面側には、機構部品等が取り付けられる機構板20が設けられている。機構板20の裏面上部には、遊技球が貯留される球タンク21と、該球タンク21の一端寄りの端部下方に接続されるタンクレール22とがそれぞれ装着されている。タンクレール22は、その一側から他側(図2の左側から右側)に向けて遊技球を背面から見て前後方向の2列に整列させながら流下する傾斜状の球送り通路として形成され、タンクレール22の下流端には、払出装置30が接続されている。払出装置30は、入賞に基づいて遊技球(賞球)を払い出したり、あるいは遊技球(貸球)の貸し出しを行うものである。払出装置30の下方には、払出装置30から排出された遊技球を賞球又は貸球として前記貯留皿14に誘導するための球誘導通路40と、払出装置30から排出された遊技球を遊技機1から抜き出す(球抜きする)ための球抜き通路23とが設けられている。
払出装置30は、図2及び図3に示すように、タンクレール22の下流端と連通する球受入口31aが上端部分に形成された球通路31と、該球通路31の下流端となる球排出口31bから排出される遊技球を受け止めてこれを賞球又は貸球として払い出す球受回転体32と、該球受回転体32の駆動源となる払出モータ50と、球受回転体32の一方向(図2の反時計方向)への回転によって賞球又は貸球として払い出される遊技球を球誘導通路40に誘導する第1誘導通路33と、該第1誘導通路33内に設けられて払い出される遊技球の確認を行う払出球検出スイッチ34と、球受回転体32の他方向(図2の時計方向)への回転によって遊技球を球抜き通路23に誘導する第2誘導通路35と、該第2誘導通路35内に設けられて球抜きされる遊技球の確認を行う球抜き球検出スイッチ36とを備えている。なお、第1誘導通路33側において本発明に係る球送出体としての球受回転体32から遊技球が放出される位置を球放出口33aという。また、球誘導通路40には、払出装置30における球受回転体32の下流部分も含まれるものである。
払出球検出スイッチ34及び球抜き球検出スイッチ36は、それぞれ遊技球の通過検出穴を備えた磁気形の検出スイッチから構成されており、各検出スイッチ34,36の通過検出穴は、図3に示すように、チャタリングを防止するために各誘導通路33,35の通路幅と同一の直径寸法に設定されている。これにより、各検出スイッチ34,36の通過検出穴の外周部分が各誘導通路33,35の通路内に突出して設けられることがなくなり、遊技球が各検出スイッチ34,36の通過検出穴を通過する際に、遊技球が通過検出穴の外周部分と衝突してチャタリングを起こすことを防止できる。但し、チャタリング防止の構成としては、通過検出穴の直径寸法を通路幅以上の値に設定すればよい。また、払出球検出スイッチ34は、球誘導通路40内の遊技球が満タンとなり、貯留皿14への遊技球の払い出しが行えなくなった場合、第1誘導通路33内に停留された遊技球を検出することで満タン状態を検出する満タン検出スイッチとしての機能を兼ね備えている。これにより、球検出スイッチの配置スペースが確保しづらい球誘導通路40において、球検出スイッチの配置スペースを減らすことができ、設計の容易化を招来することができる。具体的に、払出球検出スイッチ34によって満タン状態が検出されると、払出装置30(球受回転体32)の払出モータ50の駆動を即座に停止することで、払出装置30による遊技球の払い出し動作を中断する。但し、未払い出しの遊技球は、遊技動作を制御する主制御基板102(図7に符号のみ記載)のRAM内に未払い出しデータとして記憶され、満タン状態が解消された後に、記憶された未払い出しデータに基づいて払い出される。
なお、本実施形態では、払出球検出スイッチ34を磁気形の検出スイッチによって構成しているが、これに代えてアクチュエータを備えたマイクロスイッチによって払出球検出スイッチを構成するようにしてもよい。具体的には、第1誘導通路33の側壁部分に凹部を形成し、該凹部をスイッチ装着部としてマイクロスイッチを装着する。
また、球受回転体32には、背面から見て前後方向の2列で交互に遊技球を受け止める球受凹部32aが形成されおり、図3に示すように、前側の球受凹部32aの前端面中心部には、ボス部70に装着された軸71が挿通され、後側の球受凹部32aの後端面中心部に突設された連結部には、払出モータ50の出力軸50aがトルク伝達可能に嵌挿される連結孔72が形成されている。そして、球受回転体32は、払出モータ50を駆動源として正逆方向に回転駆動されるようになっている。また、払出モータ50の出力軸50aの外周には、回転検出体73がトルク伝達可能に取り付けられている。この回転検出体73の外周面に形成されたリング部74には、球受回転体32の前後2列の球受凹部32aの合計の数に対応する数(例えば6個)のスリットあるいは孔等よりなる被検出部がそれぞれ形成されており、一方、払出装置30の所定位置には、これら被検出部を検出する回転検出器75が設けられている。そして、賞球、あるいは貸球の払出個数に対応して回転検出体73の被検出部が回転検出器75によって検出されるようになっている。即ち、回転検出器75によって払出モータ50の出力軸50a(球受回転体32)の回転状態を検出確認することで、球受回転体32の異常、即ち球噛みを検出するようになっている。
また、球通路31、第1誘導通路33、及び第2誘導通路35は、それぞれタンクレール22と同様に、背面から見て前後方向の2列で遊技球を誘導する球通路の形状に形成されている。これにより、球排出口31bから排出された前後2列の遊技球は、球受回転体32の前後2列の球受凹部32a上に交互に流れ、払出装置30からは、前後2列で交互に遊技球が排出されるようになっている(図4参照)。なお、前後2列の第1誘導通路33の各通路内には、それぞれ払出球検出スイッチ34が設けられ、前後2列の第2誘導通路35の各通路内には、それぞれ球抜き球検出スイッチ36が設けられている。即ち、払出球検出スイッチ34及び球抜き球検出スイッチ36は、それぞれ2個ずつ設けられている(図3参照)。
また、払出装置30における球排出口31bには、図5に示すように、回動自在に軸支される左右一対の可動案内部材51が設けられている。可動案内部材51は、支軸52を中心に回動自在に設けられ、その一端側の端部には、球通路31の外側に突設された円弧突起53のストッパ当接部53aと当接するストッパ部54が形成されている。一方、可動案内部材51の軸支位置と反対側の他端側には、球排出口31bから供給された球を下方に案内する案内部55と、前記円弧突起53の上方に突設されて上部を支点として横方向に弾性変形可能な板状弾性片56の被当接部56aと当接する当接部57とが形成されている。また、可動案内部材51の下側面には、球を押し下げる押下円弧面58が略湾曲状に形成されている。
また、払出装置30における球通路31の上流側には、図2に示すように、レバー軸59に軸支された揺動レバー60と、該揺動レバー60の近傍に配置された球不足検出スイッチ61とが設けられている。揺動レバー60と球不足検出スイッチ61の関係について説明すると、球通路31内に球が整列しているときには、球の球圧によって揺動レバー60の下端が、球通路31の外側に形成されたストッパ部62と当接した状態となっている。このため、揺動レバー60の後方に位置する球不足検出スイッチ61のアクチュエータがスイッチをOFFとしている。一方、球通路31内に球がなくなったときには、揺動レバー60が球不足検出スイッチ61のアクチュエータの付勢力によって球通路31内に侵入するように揺動し、スイッチをONとする。そして、球不足検出スイッチ61がONになると払出モータ50の回転駆動を停止(但し、払出動作中の場合には当該払出動作に係る数の球を払い出してから停止させても良い)させるようになっている。
次に、球誘導通路40について説明する。図2及び図4に示すように、球誘導通路40は、球受回転体32が遊技球を放出する球放出口33aと貯留皿14の球受入口15とを連通して配置され、払出装置30から払い出された遊技球を貯留皿14に誘導する。なお、払出装置30の球排出口37と貯留皿14の球受入口15とは、遊技機1を背面から見た左右方向において鉛直中心線を境とした同一側(図2中では、鉛直中心線を境とした右側)に配置されている。また、球誘導通路40は、貯留皿14(球受入口15)から溢れた遊技球を貯留する予備貯留部41を備えている。予備貯留部41の左側内部には、球排出口37から排出された(球放出口33aから放出された)遊技球を列状に流下して球受入口15に誘導する列状通路42が設けられている。予備貯留部41の右側内部には、列状通路42を構成する後述の第1側方通路部43の球溢れ口45から溢れた遊技球を受けてこれを球受入口15に誘導する溢球通路46が設けられている。なお、予備貯留部41から構成される球誘導通路40は、図4に示すように、遊技球の直径の4倍強の奥行き寸法に形成されると共に遊技機1を背面から見て左右方向に沿って延設されている。これにより、球誘導通路40(予備貯留部41)は、払出装置30から払い出された前後2列の遊技球を延設方向(背面から見て左右方向)に沿って奥行き方向に4〜5個程度並んで列状に流下するようになっている。また、球誘導通路40の後面壁は、平坦面形状をなし、その裏面側には、電源基板ボックス38と払出制御基板100ボックス39とが取り付けられている。払出制御基板100ボックス39には、後で詳述する払出制御基板100が収容され、電源基板ボックス38には、電源ユニット基板101が収容される。
列状通路42は、上下2段に設けられた第1側方通路部43及び第2側方通路部47と、底面通路部44とを備えている。第1及び第2の側方通路部43,47は、それぞれ遊技機1を背面から見て左側に下傾した棚板状の通路底面43a,47aを有しており、予備貯留部41の延設方向の側方(背面から見た左側方)に向けて遊技球を流下する。第1側方通路部43は、球排出口37から排出された遊技球を受けてこれを下流端の球落下口43bから底面通路部44上に流下する。第2側方通路部47は、溢球通路46内の遊技球を受けてこれを下流端の球落下口47bから底面通路部44上に流下する。なお、下段側の第2側方通路部47は、上段側の第1側方通路部43よりも遊技球を球受入口15寄りの底面通路部44上に誘導するようになっている。
底面通路部44は、第1側方通路部43の通路底面43aと第2側方通路部47の通路底面47aとを通路上面とすると共に予備貯留部41の底面(遊技機1を背面から見て右側に下傾した底面)を通路底面44aとして形成されており、第1及び第2の側方通路部43,47の各球落下口43b,47bから落下した遊技球を受けてこれを球受入口15に向けて流下する。
ところで、前記側方通路部43の高さ寸法Aは、遊技球の直径よりも大きく且つ遊技球の直径の2倍よりも小さい値(遊技球1個分の高さ寸法)に形成され、側方通路部43の球落下口43bの横幅寸法Bは、側方通路部43の高さ寸法Aよりも大きい値(具体的には、遊技球の直径の2倍強の値)に形成されている。これにより、列状通路42内で遊技球が停留することで側方通路部43内の下流端側の遊技球に圧力(以下、これを球圧という)がかかるような場合でも、球圧によって球詰まりが生じて球落下口43bから遊技球が落下しなくなることを防止することができる。なお、本実施形態では、第1及び第2の側方通路部43,47を遊技球1個分の高さ寸法に形成するのに対して、底面通路部44の高さ寸法を遊技球の直径の3〜4倍程度に形成しており、底面通路部44内に遊技球が3〜4段程度に積層可能となっている。
次に、球誘導通路40の予備貯留部41による遊技球の貯留プロセスについて説明する。払出装置30の球排出口37から排出された遊技球は、真下に落下して列状通路42に入り、列状通路42の第1側方通路部43を通って球受入口15の配置側とは反対側に列状態で誘導される。その後、遊技球は、折り返し点となる球落下口43bを落下して底面通路部44上に送り込まれ、底面通路部44を通って列状態で球受入口15に導かれることで、予備貯留部41の左側内部から貯留皿14に払い出される。そして、入賞等によって多量の遊技球が払出装置30から払い出され、列状通路42(第1側方通路部43及び底面通路部44)内で遊技球が停留すると、球溢れ口45から溢れた遊技球が盛り上がり溢球通路46に流れ込み、通路底面46a上を流下して球受入口15側に導かれることで、予備貯留部41の右側内部に遊技球が貯留される。また、このとき、溢球通路46内の遊技球が第2側方通路部47(通路底面47a)の高さ位置よりも高く貯留されると、その遊技球は、予備貯留部41の左側内部に振り分けられるべく第2側方通路部47を通って底面通路部44上に誘導され、底面通路部44で停留した遊技球の上に積層状態で貯留される。また、球誘導通路40(予備貯留部41)内での遊技球の貯留が満タンとなり、貯留皿14への遊技球の払い出しが行えなくなった場合には、払出球検出スイッチ34が第1誘導通路33内に停留された遊技球を検出することで満タン状態を検出して、払出装置30による遊技球の払い出し動作を中断する。その後、貯留皿14の遊技球が減少してくると、予備貯留部41内に貯留された遊技球が底面通路部44の通路底面44a及び溢球通路46の通路底面46aを自然に流下して貯留皿14の球受入口15に送り込まれる。
次に、払出装置30の作用について説明する。遊技に先だって、あるいは、遊技の際において、球タンク21からタンクレール22の前後2列の球送り通路を経て、球受入口31aから払出装置30の球通路31を順に流れ、球排出口31bを経て球受回転体32の前後2列の球受凹部32a上に交互にそれぞれ流れる。
ここで、遊技機1の前側の所定位置に配設された球貸スイッチ103(図7に符号のみ記載)が作動されると、その信号が払出制御基板100(図7に符号のみ記載)に送られる。また、前記球貸スイッチ103の作動に基づく信号が遊技機1の片側に設置された球貸機104(図7に符号のみ記載)に送られ、その球貸機104から発せられる貸球数に対応する数の信号が払出制御基板100に送られる。これに基づいて払出制御基板100から発せられる払出信号によって払出モータ50が回転制御される。すると、払出モータ50によって、球受回転体32が一方向(図5において反時計回り方向)にかつ貸球数に対応する回転数あるいは回転角度だけ回転する。球受回転体32の所定方向の回転によって、その前後2列の球受凹部32aに球が順次に受けられ、前後2列の第1誘導通路33にそれぞれ払い出される。前後2列の第1誘導通路33にそれぞれ払い出された球は、機構板20に形成される球誘導通路40を経て遊技機1の前面側に設けられる貯留皿14に払い出される。
また、遊技の際、入賞が検出されると、その信号が主制御基板102に送られる。そして、主制御基板から発せられる賞球数に対応する数の信号が払出制御基板100に送られ、これに基づいて払出制御基板100から発せられる払出信号によって払出モータ50が回転制御される。すると、払出モータ50が貸球信号のあったときと同様に回転制御されて賞球を貯留皿14に払い出す。
一方、球抜き信号が払出制御基板100に入力されると、払出モータ50が逆回転して球受回転体32を反対方向(図5において時計回り方向)に回転する。球受回転体32の反対方向の回転によって、その前後2列の球受凹部32aに球が順次に受けられ、前後2列の逆の第1誘導通路33にそれぞれ払い出される。前後2列の逆の第1誘導通路33にそれぞれ払い出された球は、機構板20に形成される第2誘導通路35を経て遊技機1が設置される島台の回収樋に放出される。
前記したように球通路31の直下に位置する球排出口31bに供給された球を、球受回転体32の回転動作によって、その前後2列の球受凹部32aに受け、これら球を払い出す際、球排出口31bの可動案内部材51と球受回転体32の外周面との間に球が不測に噛み込もうとすることがある。球が噛み込もうとして所定値以上の荷重が可動案内部材51に作用すると、可動案内部材51は、板状弾性片56を弾性変形させながら、その案内部55が球受回転体32の外周面から遠ざかる退避位置に向けて支軸52を中心として回動し変位して噛み込んだ球を押下円弧面58で誘導しながら回転方向に移動させる(図6(A)(B)参照)。このため、球排出口31bの可動案内部材51と球受回転体32の外周面との間に球が不測に噛み込んで球受回転体32の回転が停止する、という球噛みによる不具合の発生を防止することができる。また、本実施形態においては、球排出口31bの両側部に一対の可動案内部材51が球案内位置と、退避位置とに変位可能に設けられ、一対の可動案内部材51の案内部55の間隔寸法が球排出口31bの間隔寸法(球の直径寸法よりも1.05倍程度)とほぼ同じ間隔寸法に設定されている。このため、球排出口31bに供給された球を一対の可動案内部材51の案内部55によって球受回転体32に向けて良好に案内することができる。
次に、遊技機1の裏面側に設けられる払出制御基板100について図7を参照して説明する。図7に示すように、払出制御基板100は、中央演算装置としてのCPU100a、読み出し専用メモリとしてのROM100b、読み書き可能メモリとしてのRAM100cを備えている。払出制御基板100には、電源ユニット基板101、主制御基板102、球貸スイッチ103、球貸機104、払出球検出スイッチ34、球抜き球検出スイッチ36、球不足検出スイッチ61、及び払出モータ50が接続されており、主制御基板102からコマンド信号が入力され、球貸機104から球貸信号が入力され、球貸スイッチ103、払出球検出スイッチ34、球抜き球検出スイッチ36、球不足検出スイッチ61から検出信号が入力される。一方、払出制御基板100からは、払出モータ50に駆動信号が出力される。そして、払出制御基板100は、主制御基板102からのコマンド信号又は各種スイッチ34,36,61,103からの検出信号の入力に基づいて、払出モータ50に駆動信号を出力し、払出装置30による賞球又は貸球の払い出しを制御するようになっている。
次に、払出制御基板100による遊技球(賞球又は貸球)の払出制御について図8乃至図11を参照して説明する。
先ず、図8に示す電源投入処理を説明する。ホールの店員が遊技機1の電源スイッチ(図示しない)をON操作すると、電源ユニット基板101を介して主制御基板102はもとより払出制御基板100が通電されて、払出制御のメインフローである当処理が開始される。先ず、電源投入時に必要な設定として割込みモードを設定した後(ステップS1)、一定時間(例えば、500ms)待つ(ステップS2)。その後、RAM100cのアクセスを許可して(ステップS3)、スタックポインタを設定し(ステップS4)、RAM消去スイッチ(図示しない)がONされて払出RAM消去信号がONであるか否かを判別する(ステップS5)。もし、電源投入時に、電源スイッチのON操作と共にRAM消去スイッチを店員がON操作すると、払出RAM消去信号はONになる。店員がRAM消去スイッチをON操作して払出RAM消去信号がONの場合は、そのまま後述のステップS9へ移行する。一方、店員がRAM消去スイッチをON操作せずに払出RAM消去信号がOFFの場合は、RAM100cの正常性を判別する。即ち、チェックサムを算出して(ステップS6)、そのチェックサムが正常であるか否かを判別する(ステップS7)。そして、店員がRAM消去スイッチをON操作せずに払出RAM消去信号がOFFとなった状態において、チェックサムが正常でなければ、そのままステップS9へ移行する一方、チェックサムが正常であれば、次に電源断フラグが正常値であるか否かを判別する(ステップS8)。電源断フラグが正常値のときは、RAM100cが正常であると判定してそのまま後述のステップS11へ移行する。以上のステップの後、RAM100cの全領域を0にクリアすると共に(ステップS9)、初期値が0以外の作業領域に初期値を設定する(ステップS10)。但し、ステップS8で電源断フラグが正常値でない場合は、RAM100cが異常であると判定して、RAM100cをクリアし(ステップS9)、RAM100cの初期設定を実行せずに後述のステップS11に進む。その後は、CPU100aの周辺デバイスの初期設定を行うと共に(ステップS11)、割込み許可を設定して(ステップS12)、払出制御開始処理に移行する。
払出制御開始処理では、図9に示すように、先ず、払出球検出スイッチ34の検出状態を確認し(ステップS21)、払出球検出スイッチ34が一定時間(例えば、100ms)以上ONであるか否かを判別することで、遊技球が満タン状態であるか否かを判別する(ステップS22)。払出球検出スイッチ34が一定時間以上ONであれば、遊技球が満タン状態であると判定して、満タン報知(例えば、満タン情報をホール側のコンピュータに出力する等)をON、即ち満タン信号出力状態にして(ステップS23)、前記ステップS21に戻る。一方、ステップS22の判別において、払出球検出スイッチ34が一定時間以上ONでなければ遊技球が満タン状態でないと判定して、満タン報知をOFF、即ち満タン信号非出力状態にする(ステップS24)。その後、主制御基板102からの賞球数指定コマンドを取得して、これを賞球の総獲得遊技球数としてRAM100cに記憶する(ステップS25)。そして、記憶した賞球の総獲得遊技数が0であるか否かを判別する(ステップS26)。賞球の総獲得遊技数が0でなければ、後述する賞球制御開始処理に移行する一方、賞球の総獲得遊技数が0であれば、次に球貸機104(同図中には、貸出装置と記載)からの球貸信号を受信したか否かを判別する(ステップS27)。球貸信号の受信がなければ、前記ステップS21に戻る。球貸信号の受信があれば、遊技機1に貸球機104が接続されているか否かを判別する(ステップS28)。貸球機104が接続されていれば、後述する球貸制御開始処理に移行する一方、貸球機104が接続されていなければ、前記ステップS21に戻る。
賞球制御開始処理では、図10に示すように、先ず、払出モータ50に駆動信号を出力することで賞球の払い出しを行い(ステップS31)、次に、払出球検出スイッチ34で遊技球が検出できたか否かを判別する(ステップS32)。遊技球が検出できていれば、そのまま後述のステップS36へ移行する。一方、遊技球が検出できていなければ、球詰りが発生している可能性があると判定し、球詰り解除動作を行う(ステップS33)。その後、再度、払出球検出スイッチ34で遊技球が検出できたか否かを判別する(ステップS34)。遊技球が検出できていなければ、満タン報知をONにして(ステップS35)、前記ステップS31に戻る。一方、ステップS34の判別において、遊技球が検出できていれば、満タン報知をOFFにした後に(ステップS36)、総獲得遊技球数分の賞球を払い出したか否かを判別する(ステップS37)。総獲得遊技球数分の賞球を払い出していれば、前述した払出制御開始処理のステップS21に戻る。一方、総獲得遊技球数分の賞球を払い出していなければ、不足分の賞球の払い出しを行った後に(ステップS38)、前記ステップS31に戻る。
球貸制御開始処理では、図11に示すように、先ず、払出モータ50に駆動信号を出力することで貸球の払い出しを行い(ステップS41)、次に、払出球検出スイッチ34で遊技球が検出できたか否かを判別する(ステップS42)。遊技球が検出できていれば、そのまま後述のステップS46へ移行する。一方、遊技球が検出できていなければ、球詰りが発生している可能性があると判定し、球詰り解除動作を行う(ステップS43)。その後、再度、払出球検出スイッチ34で遊技球が検出できたか否かを判別する(ステップS44)。遊技球が検出できていなければ、満タン報知をONにして(ステップS45)、前記ステップS41に戻る。一方、ステップS44の判別において、遊技球が検出できていれば、満タン報知をOFFにした後に(ステップS46)、1回の球貸遊技球数となる25個分の貸球を払い出したか否かを判別する(ステップS47)。25個分の貸球を払い出していれば、前述した払出制御開始処理のステップS21に戻る。一方、25個分の貸球を払い出していなければ、不足分の貸球の払い出しを行った後に(ステップS48)、前記ステップS41に戻る。
以上のように、本実施形態の構成によれば、球通過経路から空きスペースに流れ込んだ遊技球を検出することで満タン状態を検出する構成と違い、球受回転体32から放出された遊技球を検出する払出球検出スイッチ34で満タン状態を検出するため、確実に満タン状態を検出することができる。即ち、払出球検出スイッチ34は、必ず払出装置30の球受回転体32から放出された遊技球を検出する位置に配置されるため、満タン状態も確実に検出することができる。また、この構成によれば、球検出スイッチの配置スペースが確保しづらい球誘導通路40において、球検出スイッチの配置スペースを減らすことができ、設計の容易化を招来することができる。また、入賞等によって多量の遊技球が払出装置30から払い出されて貯留皿14に遊技球が停留する場合、貯留皿14の球受入口15から溢れた遊技球は、球誘導通路40の予備貯留部41内に貯留されるので、下皿を設けたり上皿(貯留皿14)を大型化することなく、払出装置30から払い出された多量の遊技球を貯留することができる。
また、本実施形態の構成によれば、球受回転体32から放出された遊技球が必ず通過する球誘導通路40の通過領域に払出球検出スイッチ34を設けることで、貯留皿14に払い出す遊技球を多量に貯留し得る構成とした上で、確実に満タン状態を検出することができる。
ところで、以上説明した払出制御基板100による遊技球の払出制御では、払出球検出スイッチ34による遊技球の検出期間が一定時間(実施形態中では、100ms)より長い場合は満タンであると判定し、一定時間より短い場合は満タンでないと判定することにより、1つの球検出スイッチ34でカウントスイッチと満タンスイッチを兼ねる構成とした。しかしながら、この構成では、検出スイッチ34の感度等によって次のような問題が生じる可能性がある。その問題点とは、払出球検出スイッチ34の検出感度が低い場合は、遊技球の通過検出位置に、丁度、停留された遊技球の上端部分あるいは下端部分が位置するような場合、遊技球が停留されているにも拘わらず、払出球検出スイッチ34がこれを検出しないことがあり得る。そこで、このような問題点を確実に解消するために、以下に示す変形例の制御を行うようにすることで、満タン状態を確実に検出し得る。
なお、以下に示す変形例は、前述した実施形態の構成をそのまま用いて、満タン状態の検出制御にプラスアルファの制御を加えたものである。具体的には、球噛み検出用に設けられた前述の回転検出器75(以下、回転角センサ75ともいう)を満タン検出補償機能として付加するものである。また、電源投入処理及び払出制御開始処理は、前述した処理と同様であるため説明を省略する。但し、必ずしも変形例の制御としなくても、払出球検出スイッチ34の検出だけで問題なく満タン状態を検出することが可能であるが、以下に示す変形例の制御とすることで、より確実に満タン状態を検出することができる。また、以下に示す変形例における満タン状態の検出制御のフローチャート(図11及び図12)は、回転角センサ75自体が正常であることを前提としたフローチャートであり、回転角センサ75自体の故障は、他の方法で検出させるものとする。
先ず、変形例における賞球制御開始処理では、図12に示すように、先ず、払出モータ50に駆動信号を出力することで賞球の払い出しを行い(ステップS51)、次に、所定時間内に回転角センサ75が所定数(賞球を払い出す際に回転する払出モータ50の回転角度)の検出を行ったか否かを判別する(ステップS52)。回転角センサ75が所定数の検出を行っていなければ、球詰りが発生している可能性があると判定し、球詰り解除動作を行った後に(ステップS53)、再度、ステップS52に戻る。一方、回転角センサ75が所定数の検出を行っていれば、次に、払出球検出スイッチ34で遊技球が検出できたか否かを判別する(ステップS54)。遊技球が検出できていなければ、満タン報知をONにして(ステップS55)、再度、ステップS54に戻る。遊技球が検出できていれば、満タン報知をOFFにした後に(ステップS56)、総獲得遊技球数分の賞球を払い出したか否かを判別する(ステップS57)。総獲得遊技球数分の賞球を払い出していれば、前述した払出制御開始処理のステップS21に戻る。一方、総獲得遊技球数分の賞球を払い出していなければ、不足分の賞球の払い出しを行った後に(ステップS58)、前記ステップS51に戻る。
変形例における球貸制御開始処理では、図13に示すように、先ず、払出モータ50に駆動信号を出力することで貸球の払い出しを行い(ステップS61)、次に、所定時間内に回転角センサ75が所定数(貸球を払い出す際に回転する払出モータ50の回転角度)の検出を行ったか否かを判別する(ステップS62)。回転角センサ75が所定数の検出を行っていなければ、球詰りが発生している可能性があると判定し、球詰り解除動作を行った後に(ステップS63)、再度、ステップS62に戻る。一方、回転角センサ75が所定数の検出を行っていれば、次に、払出球検出スイッチ34で遊技球が検出できたか否かを判別する(ステップS64)。遊技球が検出できていなければ、満タン報知をONにして(ステップS65)、再度、ステップS64に戻る。遊技球が検出できていれば、満タン報知をOFFにした後に(ステップS66)、1回の球貸遊技球数となる25個分の貸球を払い出したか否かを判別する(ステップS67)。25個分の貸球を払い出していれば、前述した払出制御開始処理のステップS21に戻る。一方、25個分の貸球を払い出していなければ、不足分の貸球の払い出しを行った後に(ステップS68)、前記ステップS61に戻る。
このように、変形例の構成によれば、回転角センサ75を球噛み検出のみならず満タン検出用に用いている。具体的には、回転角センサ75による検出が正常でない場合は、球噛み状態であると判定する。また、回転角センサ75による検出が正常であり、且つ払出球検出スイッチ34による検出がある場合は、正常に遊技球の払い出しが行われていると判定する。一方、回転角センサ75による検出が正常であるにも拘わらず、払出球検出スイッチ34による検出がない場合は、満タン状態であると判定する。こうすることにより、遊技球の通過検出穴の真ん中部分に、丁度、停留された遊技球の上端部分あるいは下端部分が位置するような場合でも、回転角センサ75による検出結果を加えることで、より確実に満タン状態を検出することができる。
また、払出装置30の球放出口33aと貯留皿14の球受入口15との間の球通路内に満タン検出手段を設ける構成としては、図14に示すように、払出球検出スイッチ34とは別に満タン検出スイッチ80を設けるようにしてもよい。具体的に、図14に示す変形例の構成について説明すると、払出装置30は、前記実施形態と同様に、球受回転体32の一方向(図14の反時計方向)への回転によって賞球又は貸球として払い出される遊技球を球誘導通路40に誘導する第1誘導通路33と、該第1誘導通路33内に設けられて払い出される遊技球の確認を行う払出球検出スイッチ34’と、球受回転体32の他方向(図14の時計方向)への回転によって遊技球を球抜き通路23に誘導する第2誘導通路35と、該第2誘導通路35内に設けられて球抜きされる遊技球の確認を行う球抜き球検出スイッチ36とを備えている。但し、変形例における払出球検出スイッチ34’は、払出装置30から払い出される(球受回転体32から放出される)遊技球を検出する機能のみを備え、満タン状態を検出する機能は備えていない。その代わりに変形例の構成では、払出装置30における球排出口37部分に、払出球検出スイッチ34のようなリング状の球検出部とは異なるフラット型の球検出部を備えた満タン検出スイッチ80が設けられている。そして、球誘導通路40内で遊技球が積み上がり、その球誘導通路40内に停留した遊技球を満タン検出スイッチ80が検出することで満タン状態を検出するようになっている。
以上示した変形例の構成によれば、払出装置30から払い出される遊技球を検出する球検出手段(払出球検出スイッチ34’)と満タン状態を検出する満タン検出手段(満タン検出スイッチ80)とを個別に設けている。このため、前述した実施形態のように、球を検出した際に払出検出又は満タン検出のいずれの検出であるかを確実に判断するための適切な検出時間を定める必要がないため、払出検出及び満タン検出を制御する制御機構が簡単に構成できる。
なお、本実施形態では、遊技球を使用してスロット遊技を行う遊技機を例示しているが、これに限らず、パチンコ機、アレンジ遊技機、雀球遊技機等、遊技球を使用して遊技を行う遊技機であればいずれの構成であってもよい。また、本実施形態では、払出球検出手段を磁気形の払出球検出スイッチ34で構成しているが、これに限らず、静電容量形、光電形、誘導形、その他の近接スイッチによって払出球検出手段を構成してもよい。
遊技機を示す正面図である。 遊技機を示す背面図である。 払出装置を示す縦断面図である。 払出装置及び球誘導通路を示す機構板の横断面図である。 可動案内部材を示す拡大正面図である。 可動案内部材による作用を示す説明図である。 払出制御基板を示すブロック図である。 電源投入処理を示すフローチャートである。 払出制御開始処理を示すフローチャートである。 賞球制御開始処理を示すフローチャートである。 球貸制御開始処理を示すフローチャートである。 賞球制御開始処理の変形例を示すフローチャートである。 球貸制御開始処理の変形例を示すフローチャートである。 変形例における満タン検出スイッチを示す縦断面図である。
符号の説明
1 遊技機
14 貯留皿
15 球受入口
17 取込装置
20 機構板
30 払出装置
33a 球放出口
34 払出球検出スイッチ(払出球検出手段、満タン検出手段)
36 球抜き球検出スイッチ
37 球排出口
40 球誘導通路
41 予備貯留部
42 列状通路
50 払出モータ
75 回転検出器(回転角検出手段)
100 払出制御基板
102 主制御基板
104 球貸機

Claims (4)

  1. 遊技機の前面側に設けられて遊技球を貯留する貯留皿と、遊技機の裏面側に設けられて球送出体によって遊技球を払い出す払出装置と、遊技機の裏面側に設けられると共に前記球送出体が遊技球を放出する球放出口と前記貯留皿の球受入口とを連通する球誘導通路と、を備えた遊技機であって、
    前記球送出体から放出された遊技球を検出する払出球検出手段が、所定期間継続的に遊技球を検出することで、前記球誘導通路内に遊技球が停留する満タン状態をも検出することを特徴とする遊技機。
  2. 前記球誘導通路は、前記貯留皿の球受入口から溢れた遊技球を貯留する予備貯留部を備えたことを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記払出装置は、前記球送出体が回転動作によって遊技球を払い出す球受回転体であって、該球受回転体の回転角度を検出する回転角検出手段を備え、
    前記回転角検出手段による検出結果と前記払出球検出手段による検出結果とに基づいて前記満タン状態の検出を行うことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の遊技機。
  4. 遊技機の前面側に設けられて遊技球を貯留する貯留皿と、遊技機の裏面側に設けられて球送出体によって遊技球を払い出す払出装置と、遊技機の裏面側に設けられると共に前記球送出体が遊技球を放出する球放出口と前記貯留皿の球受入口とを連通する球誘導通路と、を備えた遊技機であって、
    前記球送出体から放出された遊技球が必ず通過する前記球誘導通路の通過領域に、所定期間継続的に遊技球を検出することで遊技球が停留する満タン状態を検出する満タン検出手段を設けたことを特徴とする遊技機。

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