JP2006025418A - 無線ネットワークのパケット・データ損失を処理するための方法および装置 - Google Patents

無線ネットワークのパケット・データ損失を処理するための方法および装置 Download PDF

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Abstract

【課題】無線通信システムのパケット・データ損失をより効果的に処理する。
【解決手段】パケット・データ・サービス・インスタンスのパケットのフローを受信するパケット・データの宛先131がそのフローのパケット・データ・ソース141に対して、フローが一時停止する必要があることを示す場合、宛先はソースに対して、フロー送信が一時停止されている間にサービス・インスタンスのパケットを処理する方法を示す。宛先は、フローの一時停止をトリガするイベントまたは状態を表示し、ソースは、パケット・データの宛先の表示に照らしてパケット・データ損失を処理するために、パケットのバッファ処理、パケット廃棄、タイマー始動、および/または他のパケット処理動作の実行開始することができる。あるいは、パケット・データの宛先は、パケット・フローが一時停止されている間に、ソースが行う必要のあるパケット処理動作を明示的に示すことも可能である。
【選択図】図1

Description

本発明は、一般に無線通信システムに関し、詳細には、無線通信システムのパケット・データ損失の処理に関する。
本出願は、本願の所有者が所有し、その全体が本願明細書に援用している、2004年7月6日に出願した(特許文献1)の優先権を主張するものである。
本出願は、本出願の譲受人に譲渡され、2002年5月30日に出願した(特許文献2)に関係している。
3GPP2(Third Generation Partnership Project2)、3G1x、1xEV−DO、および1xEV−DVなどのCDMA2000無線アクセス・ネットワーク(RAN:radio access network)では、パケット・データ・ネットワークから移動体向けに送信されたパケットが、RAN内の特定のイベントで廃棄されたり、喪失したりする場合がある。これらのイベントには、ハード・ハンドオフ、VPOP(Voice Precedence Over Packet)状態、1xEV−DO−Aクロス・ページング回路の通知、移動体用ページングの障害、およびRANのバッファのオーバーフローが含まれる。
パケット・データのハード・ハンドオフは、完了するまで数秒かかる場合がある。インターPCF(packet control function:パケット制御機能)のハード・ハンドオフは、イントラPDSN(packet data serving node:パケット・データ処理ノード)またはインターPDSNのハード・ハンドオフという結果となる。イントラPDSNのハード・ハンドオフは、ターゲットPCFがソースPDSNと接続可能な場合、ターゲットPCFがパケット・データをサポートしているソースPDSNに接続を戻す結果となる。インターPDSNのハンドオフは、PCFがソースPDSNとの接続が不可能であったり、ソースPDSNがビジー状態にある場合、新しいPDSNが移動体のパケット・データ・セッションに割り当てられるという結果となる。インターPDSNのハード・ハンドオフが必要とされる場合、ネットワークは「高速ハンドオフ」を開始でき、それによって移動体は、パケット・データ・セッションが休止するまで、PPP再接続/MIP手順を遅延させることができる。どのようなタイプのハード・ハンドオフが発生するかに関係なく、移動体がターゲットPDSNとの接続を確立するまで、移動体向けのデータはソースPCFで廃棄される。
VPOPおよび1xEV−DO−Aクロス・ページング回路の通知の場合、移動体のアクティブなパケット・データ・セッションは休止状態に移行され、ネットワークがハイブリッド1xEV−DO移動体への回線音声通話を終了させる。しかし、PDSNは、パケットが移動体に配信不可能になったとしても、移動体向けのデータをRANに配信し続ける。さらに、RANは、IPネットワークから宛先がその移動体であるパケットを受け取るので、その移動体とのパケット・データ・セッションを再開しようと試みる場合がある。
ネットワークがパケット・セッションを開始しようとする場合(例えば、パケット・データ通話の再開、ネットワークにより開始されたパケット・データ・セッション)、ページングが含まれる場合がある。移動体がページに応答不可能な場合、パケット・データは蓄積され、PCFおよび/またはBSのバッファをあふれさせる可能性がある。ページン
グに障害が発生しなくても、機能不全のRF状況などのために、RANのバッファがオーバーフローする場合がある。3GPP2規格は、PCFとPDSNとの間で、単純なXon/Xoffフロー制御手順をサポートしている。PCFは、PDSNに対して、RANへのパケット送信の停止と開始を要求する場合がある。しかし、現状技術では、フロー制御のシグナリングでは、パケットの損失を完全に防止することは不可能である。IETF(Internet Engineering Task Force)のRFC793は、TCP(transmission control protocol)を定義しており、さらに、データ接続の終端地点間でフロー制御サービスを可能にしているが、TCPでは、損失データは輻輳と解釈され、それによって、データ・スループットの急激な減少となることがある。もちろん、これによって、パケット・データの性能も低下する。
「METHOD AND APPARATUS FOR MANAGING PACKET DATA LOSS IN A WIRELESS NETWORK」という名称の仮出願第60/585、608号 「APPARATUS AND METHOD FOR ENHANCING PERFORMANCE IN A PACKET DATA SYSTEM」という名称の同時係属出願第10/158722号
したがって、無線通信システムにおいて、より効果的にパケット・データ損失を処理する装置および方法が必要とされている。
無線通信システムのパケット・データ損失をより効果的に処理するためのニーズに応答するために、種々の実施形態を説明している。パケット・データ・サービス・インスタンスのパケットのフローを受信するパケット・データの宛先がそのフローのパケット・データ・ソースに対して、フローが一時停止する必要があることを示す場合、さらに宛先はソースに対して、フローの送信が一時停止されている間のサービス・インスタンスのパケットを処理する方法を示す。例えば、パケット・データの宛先は、フローの一時停止をトリガするイベントまたは状態を表示し、それから、ソースは、パケット・データの宛先の表示に照らしてパケット・データ損失を処理するために、パケットのバッファ処理、パケットの廃棄、タイマーの始動、および/または他のパケット処理動作の実行を開始することが可能になる。あるいは、パケット・データの宛先は、パケット・フローが一時停止されている間に、ソースが行う必要のあるパケット処理動作を明示的に示すことも可能である。
開示する実施形態は、図1〜6を参照すると、さらに十分に理解することが可能である。図1は、本発明の複数の実施形態による無線通信システム100のブロック図である。通信システム100は、よく知られているCDMA(Code Division Multiple Access:符号分割多重接続)システムで、詳細には、CDMA2000システムであり、これは、「3GPP2 Interoperability Specification(IOS)for CDMA 2000 Access Network Interfaces」規格および「Upper Layer(Layer3)Signaling Standard for cdma2000 Spread Spectrum Systems(cdma2000スペクトラム拡散システムのレイヤ3信号仕様)」規格に基づき、本発明を実装するために適切に変更されている。本発明の代替の実施形態は、IS−136、IS−95、IS−833、1xEV−DO、1xEV−DV、「iDEN」、「WiDEN」、GSM、GPRS、EDGE、3GPP、UTMS、および、IEEEの、802.11、802.16、および802.20など
に限定するわけではないが、このような他の技術を採用する通信システムにも実装することが可能である。
当業者なら、図1が、システム100が動作するために必要なネットワーク設備のすべてを図示しているわけではなく、本発明の実施形態の説明に特に関連した、それらのシステム構成要素や論理的構成要素のみを図示していることを認識されよう。詳細には、システム100のネットワーク設備には、無線アクセス・ネットワーク(RAN)131および132、移動通信交換局(MSC:mobile switching center)171、パケット・データ処理ノード(PDSN)141、およびインターネット・プロトコル(IP:internet protocol)ネットワーク151などの構成要素が含まれている。一般的に、当技術分野では、RAN、BS、PCF、PDSN、MSC、およびIPネットワークが知られている。例えば、RANはよく知られており、プロセッサ、ネットワーク・インターフェイス、および無線インターフェイスなどの構成要素を備え、PDSNもよく知られており、プロセッサおよびネットワーク・インターフェイスなどの構成要素を備えている。さらに、RANは当技術分野では知られており、通常、パケット制御機能(PCF)および基地局(BS:base station)などの構成要素デバイスを備え、BSはよく知られており、基地局制御装置(BSC:base
station controller)および基地局無線装置(BTS:base transceiver system)などの構成要素を備え、そのような詳細は、そのどれも図1には示されていない。
RAN131およびPDSN141は、プロセッサ135および145、ネットワーク・インターフェイス137および143、ならびに(RAN131の場合)無線インターフェイス133を備えるものとして図1に図示されている。一般に、プロセッサおよびネットワーク/無線インターフェイスなどの構成要素はよく知られている。例えば、プロセッサは知られており、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、メモリ・デバイス、および/または論理回路などに限定するわけではないが、このような基本的な構成要素を備えている。そのような構成要素は、通常、高水準設計言語または記述を使用して表現され、コンピュータ命令を使用して表現され、メッセージングの流れ図を使用して表現され、通話の流れ図を使用して表現され、および/または論理流れ図を使用して表現されるアルゴリズムおよび/またはプロトコルを実装するように構成されている。こうして、アルゴリズム、論理の流れ、メッセージングの流れ、通話の流れ、および/またはプロトコル仕様が決まっているなら、当業者は、所定の論理を行うRANおよび/またはPDSNを実装するのに、使用可能な多くの設計および開発の技術を承知している。したがって、RAN131およびPDSN141は、本発明の複数の実施形態を実装するために、本明細書の説明により構成され、知られているRANおよびPDSNを表している。
RAN131は、遠隔ユニット101との通信にエア・インターフェイス111を使用する。IS−2000の用語では、遠隔ユニットを移動体端末(MS:mobile station)と呼ぶが、遠隔ユニットは必ずしも移動体または移動可能である必要はない。こうして、遠隔ユニット/MSのプラットフォームは当技術分野では知られており、携帯電話、コンピュータ、携帯情報端末、ゲーム・デバイスなどのデバイスが含まれている。詳細には、MS101は、どちらも当技術分野ではよく知られている、プロセッサおよび無線装置などの構成要素デバイス(図示せず)を備えている。
本発明による実施形態の動作は、実質的には次のとおりである。図1で図示しているように、PDSN141およびRAN131は、パケット・データのソースと宛先を、それぞれ表している。しかし、これらの名称は、ただ単に、説明目的の例示的なものにすぎない。パケット・データ・ソースは、RAN、PCF、またはBSなどに限定するわけではないが、このようなシステム構成要素で代用することも可能なはずである。さらに、パケ
ット・データの宛先は、PCF、BS、またはMSなどに限定するわけではないが、このようなシステム構成要素で代用することも可能なはずである。PDSNのプロセッサ145は、パケット・データ・サービス・インスタンスのパケットのフローを、ネットワーク・インターフェイス143を介して、RAN131に送信する。RANのプロセッサ135は、RANのネットワーク・インターフェイス137を介して、パケット・フローを受信し、RANの無線インターフェイス133を介して、そのフローからのパケットをMS101へ転送する。
しかし、パケットのフローからのパケットを正常にMS101へ転送することが不可能であることを、RANのプロセッサ135が決定する状態が発生する場合がある。RANバッファのオーバーフロー(輻輳、機能不全のRF状況などのため)、ハンドオフ、パケット・データのページングの障害、および/または回路サービスによるパケット・データ・サービスの強制排除などの状態(例えば、イベント)によって、MS101へのパケットの転送が、RAN131にとっては、困難(おそらく、セッションのQoSパラメータを満たすことが不可能)または不可能になる。パケット・データ・サービス・インスタンスのパケットをMS101へ正常に転送することが不可能であることを決定したことに応答して、RANのプロセッサ135は、PDSN141に、RANのネットワーク・インターフェイス137を介して、パケット・データ・サービス・インスタンスのパケットのフローの送信を一時停止するという表示を送信する。例えば、一時停止の表示には、送信停止(XOFF)などの、明示的なフロー制御のシグナリングを含めることが可能である。さらに、パケット・データ・サービス・インスタンスのパケットをMS101へ正常に転送することが不可能であることを決定したことに応答して、RANのプロセッサ135は、PDSN141に、RANのネットワーク・インターフェイス137を介して、フローの送信が一時停止されている間の、パケット・データ・サービス・インスタンスのパケットの処理方法の表示を送信する。これらの表示をどのように伝達することが可能かの実施例について、図2を使い以下で説明する。
図2は、本発明の複数の実施形態による、ジェネリック・ルーティング・カプセル化(GRE:Generic Routing Encapsulation)メッセージングのビット定義を伝達するブロック図である。最近、フロー制御は、A10インターフェイスを介してPDSNに送られるGREフレームにフロー制御信号を含めることで、RANによって要求される。(このことは、この特定のパケット・データ・サービス・インスタンスのフロー制御が、A11シグナリングインターフェイスを介して、PDSNにより可能であることを意味している。)A10接続およびA8接続は、パケット・データ・セッションのユーザ・データの移送のために使用される。適切にA10接続およびA8接続を使うと、リンク層/ネットワーク層のパケットが、GREフレーム指示を使用し、これらの接続を介して、RANとPDSNとの間を双方向で移動する。ブロック201は、一般的なGREフレームを表している。
一般に、フローの送信が一時停止されている間の、パケット・データ・サービス・インスタンスのパケットの処理方法の表示は、ある一定の状態がパケット・データの宛先に存在することを示すことで伝達される場合や、あるいは、表示がパケット・データ・ソースに明示的なパケット処理命令を提供する、シグナリングによって伝えられる場合がある。伝達可能なパケット・データの宛先の状態の適用例には、バッファのオーバーフローによるパケットの廃棄の状態、パケット・データのページングの障害によるパケットの廃棄の状態、VPOP(Voice Precedence Over Packet)の状態、1xEV−DO回路サービス通知の状態、回路サービスによるパケット・データ・サービスの強制排除の状態、バッファのオーバーフローによるパケットの保持の状態、ハンドオフ進行中の状態、およびパケット・データのページングの障害によるパケットの保持の状態が含まれる。
あるいは、パケット・データ・ソースのより明示的なパケット処理命令の実施例には、フローの送信が一時停止されている間、パケット・データ・サービス・インスタンスのパケットをバッファ処理するという命令、フローの送信が一時停止されている間の指定された期間、パケット・データ・サービス・インスタンスのパケットをバッファ処理するという命令(パケット・データ・ソースのバッファ処理期間のタイマー値が指定される)、フローの送信が一時停止されている間、パケット・データ・サービス・インスタンスのパケットを廃棄するという命令、および指定された期間の後に、パケット・データ・サービス・インスタンスのフローの送信を再開するという命令(パケット・データ・ソースの送信一時停止の期間のタイマー値が指定される)が含まれる。
ブロック203および205は、フローの一時停止の間のパケットを処理する方法の表示を伝達する、2つの代替方法の実施例を図示している。それぞれは、GREフレーム201の属性部分を使い伝達することが可能である。メッセージング・ブロック203および205のどちらにも、以下のようにコード化することが可能なフロー制御の表示ビットが収容されている。
「1」は「XOFF」を表す
PDSNは、識別されたA10接続のRAN(PCF)へのデータの送信を中止する。
「0」は「XON」を表す
PDSNに使用可能なデータがある場合、識別されたA10接続のRAN(PCF)へのデータの送信を再開する。
メッセージング・ブロック203および205には、以下のようにコード化することが可能なタイマー値のバイトが収容されている。
「00000000」はタイマーが設定されていないことを表す
「00000001」〜「11111111」はタイマーを表す(.1〜25.6秒)
XOFF信号が送られるとき、このフィールドはRAN(PCF)により含めることが可能である。含まれている場合、PDSNは、可能なとき(すなわち、PDSNのバッファ空間が利用可能な期間)、このタイマーによって指定された期間のパケットをバッファ処理する。タイマーの精度は、.1秒単位である。
メッセージング・ブロック203には、以下のようにコード化することが可能なRANのイベント表示フィールドが収納されている。
「0000000」
状態情報は何も含まれていない。XONフロー制御表示が設定されたり、またはイベント情報が利用不可能または送信されていない場合に設定する。フロー制御表示がXOFFに設定され、イベント情報が含まれていない場合、PDSNはパケットを廃棄することになる。
「0000001」
バッファのオーバーフローによるパケットの保持の状態。PDSNは、パケット・データ接続のデータをバッファ処理する。
「0000010」
バッファのオーバーフローによるパケットの廃棄の状態。PDSNは、パケットを廃棄する。
「0000011」
ハード・ハンドオフ(HHO:Hard Handoff)が進行中の状態。PDSN
は、パケットをバッファ処理する。パケットは、HHOが完了するまで、あるいはタイマー値またはPDSNのHHOのイベント・タイマーによって指定された期間が満了するまでバッファ処理される。
「0000100」
パケット・データのページングの障害によるパケットの保持の状態。PDSNは、パケットをバッファ処理する。
「0000101」
パケット・データのページングの障害によるパケットの廃棄の状態。PDSNは、パケットを廃棄する。
「0000110」
VPOP(Voice Precedence Over Packet)の状態。PDSNは、パケットを廃棄する。
「0000111」
1xEV−DO回路サービス通知の状態。PDSNは、パケットを廃棄する。
「0001000」〜「1111111」
将来のRANイベントの定義のために予約済み。
メッセージング・ブロック205には、バッファ表示ビットが収容されている。このビットは、XOFF信号が送られたときに、PDSNがパケットのバッファ処理または廃棄のいずれが必要であるかを示しており、以下のようにコード化することが可能である。
「1」
PDSNは、接続のパケットを廃棄する必要がある。
「0」
PDSNは、接続のパケットをバッファ処理する必要がある。
こうして、メッセージング・ブロック203および205は、フローの一時停止の間のパケットを処理する方法の表示を伝達する、2つの代替方法の実施例を図示している。メッセージング・ブロック203は、RANに存在する状態が、一時停止の表示とともに伝達される場合の方法であり、他方、メッセージング・ブロック205は、バッファ処理すべきか、またはそうすべきではないかの明示的な表示が一時停止の表示とともには伝達されない場合の方法である。さらに、メッセージング・ブロック203および205のどちらにも、バッファ処理の期間を示すためのタイマー値フィールドが備わっている(その後、バッファ処理されたパケットは、廃棄されたり、またはフロー送信の再開時に、送信されることが可能である)。
再度、図1を参照すると、パケット・データ・サービス・インスタンスのパケットをMS101へ正常に転送することが不可能であることを決定したことに応答して、RAN131は、PDSN141に、送信を一時停止するという表示と、フローの送信が一時停止されている間に、パケット・データ・サービス・インスタンスのパケットを処理する方法の表示とを送信する。PDSNのプロセッサ145は、ネットワーク・インターフェイス143を介してこれらの表示を受信し、これに応答して、パケット・フローの送信を一時停止する。次に、PDSNのプロセッサ145は、フローの送信が一時停止されている間、パケット・データ・サービス・インスタンスのパケットのバッファ処理または廃棄のいずれかの処理をする。パケット・データ・ソースのバッファ処理期間のタイマー値が表示されている場合、PDSNのプロセッサ145は、そのタイマー期間、パケットをバッファ処理し、その間に、フローの送信が再開されない限り、次に、パケットを廃棄する。パケット・データ・ソースの送信一時停止期間のタイマー値が表示されている場合、PDS
Nのプロセッサ145は、そのタイマー期間、パケットをバッファ処理し、その期間が終了すると、バッファ処理されたパケットを含め、パケットのフローの送信を再開する。
明示的なバッファ処理/廃棄の表示の代わりに、RANの状態(例えば、RANイベント)がRAN131により表示される場合、PDSNのプロセッサ145は、RANの状態に基づいて、パケット・データ・サービス・インスタンスのパケットを処理する。例えば、表示された状態が、バッファのオーバーフローによるパケットの廃棄の状態、パケット・データのページングの障害によるパケットの廃棄の状態、または回路サービスによるパケット・データ・サービスの強制排除の状態の場合、フローの送信が一時停止されている間、PDSNのプロセッサ145は、サービス・インスタンスのパケットを廃棄する。VPOPおよび1xEV−DO回路サービス通知のイベントは、結果的に、パケット・データ・サービスが回路サービスにより強制排除される状態となるイベントの適用例である。失われたパケットから直ちに回復するサービスに発生する、RANバッファのオーバーフローまたはパケット・データのページングの障害は、結果的に、バッファのオーバーフローによるパケットの廃棄またはパケット・データのページングの障害によるパケットの廃棄の各状態にそれぞれなる可能性がある、イベントである。PDSNのプロセッサ145によるパケットの廃棄によって、これらのパケットがユーザの支払いのために計算されないことも好ましいことである点に留意されたい。
その代わりに、表示される状態がバッファのオーバーフローによるパケットの保持の状態、ハンドオフ進行中の状態、およびパケット・データのページングの障害によるパケットの保持の状態の場合、フローの送信が一時停止されている間、PDSNのプロセッサ145は、サービス・インスタンスのパケットをバッファ処理する。失われたパケットを許容しないサービスに発生する、RANバッファのオーバーフローまたはパケット・データのページングの障害は、結果的に、バッファのオーバーフローによるパケットの保持またはパケット・データのページングの障害によるパケットの保持の各状態にそれぞれなる可能性がある、イベントである。さらに、MS101がハード・ハンドオフに含まれるようになる場合、結果的に、ハンドオフが進行中の状態になる可能性がある。
RAN131(またはインターRANハンドオフの場合には、例えば、RAN132)がパケット・データ・サービス・インスタンスのパケット・フローを受信する用意ができたとき、パケットのフローの送信再開の表示がPDSN141に送られる。再開の表示は、送信開始(XON)のフロー制御のシグナリングなどの明示的なもの、あるいはハンドオフの完了またはタイマーの満了を示すシグナリングなどの、より暗黙的なものからなる場合がある。再開の表示を受信したとき、PDSNのプロセッサ145がサービス・インスタンスのパケットをバッファ処理中の場合、PDSNのプロセッサ145は、バッファ処理されたパケットを含め、パケット・データ・サービス・インスタンスのパケットのフローの送信を再開する。
図3は、本発明の複数の実施形態による、別のCDMA2000 BSへのパケット・データ通話に含まれるMSによるハード・ハンドオフを図示している、例示的な通話の流れ図300である。本発明の実施形態では、無線システムで最も普及しているタイプのハード・ハンドオフの1つである、イントラPDSNパケット・データのハード・ハンドオフの際の、パケット・データ損失を削減することが可能である。ある特定の実施形態では、パケット・データのハード・ハンドオフが必要とされる場合、RANは、ハード・ハンドオフ・イベントの表示およびフロー制御XOFF信号をPDSNに渡し、PDSNに対して、移動体のパケット・データ・サービス・インスタンスのデータのRANへの送信を停止することを要求する。PDSNは、RANからこれらの信号を受信すると、RANへのパケットの送信を停止し、それらのバッファ処理を開始する。PDSNは、移動体セッションの新しいRP接続を確立するために、ターゲットPCFがPDSNとの通信連絡を
開始するか、またはPDSNのHHOタイマーが満了するまでのいずれかまでの間、移動体のデータのバッファ処理を続ける。予期された後続イベント(例えば、移動体のターゲットRANへの到着)の前にPDSNのHHOタイマーが満了する場合、PDSNは、パケットのバッファ処理を中止し、バッファ処理されたデータを破棄する。
通話の流れ図300は、RANベースの3GPP2 IOSに適用される。同様の変更は、RANベースの1xEV−DO/HRPD IOSにも適用可能なはずである(A.S0008、A.S0009。通話の流れ図300は、パケット・データ・サービス中のCDMA2000システムの正常なイントラPDSNのハード・ハンドオフ・イベントを例示している。このシナリオでは、ソースおよびターゲットPCFが、両方とも同じPDSNからサービスを提供されているものとする。図面を単純にする目的で、この実施例のために、パケット通話はハンドオフより前に、インターBSソフト/よりソフトなハンドオフ状態はなく、他のサービス・オプションにも接続されていないとする。この通話のフローは、ファスト・ハンドオフを使わないハード・ハンドオフの場合を示している。
以下は、図3の右端の列に表示している、各通話フローの工程の詳細な説明である。
301.ネットワーク指定の信号強度のしきい値を超えたというMSのレポートに基づき、異なるANIDへ変更するか、他の理由のために、ソースBSは、CDMA2000に対して、ターゲットBSのドメインの1つまたは複数のセルへのCDMA2000ハード・ハンドオフを推奨する。ソースBSは、セルのリストを付けたHandoff Required(ハンドオフ要求)メッセージをMSCに送り、タイマーTが開始する。ソースBSは、ソースPCFのANID情報をHandoff Required(ハンドオフ要求)メッセージに含める。このメッセージのService Configuration Record(サービス設定レコード)によって、アクティブなパケット・データ・サービス・インスタンスが識別される。Service Option List(サービス・オプション・リスト)の情報要素で、MSのすべてのパケット・データ・サービス・インスタンスが識別される(アクティブなものと活動停止状態のものの両方とも)。
302.MSCは、Handoff Request(ハンドオフ要求)メッセージ(これには、Handoff Required(ハンドオフ要求)メッセージを介してMSCに以前に伝達されたANID情報も含まれる)をターゲットBSに送る。このメッセージのService Configuration Record(サービス設定レコード)によって、アクティブなパケット・データ・サービス・インスタンスが識別される。Service Option List(サービス・オプション・リスト)の情報要素で、MSのすべてのパケット・データ・サービス・インスタンスが識別される(アクティブなものと活動停止状態のものの両方とも)。ターゲットBSは、このリストと、サービス設定レコードのアクティブ・サービス・オプションのリストを比較することで、活動停止状態のパケット・データ・サービス・インスタンスを特定することに留意されたい。
303.アクティブな各パケット・データ・サービス・インスタンスに対して、ターゲットBSは、A8接続を確立するために、A9−Setup−A8メッセージをターゲットPCFに送り、タイマーTA8−setupを開始する。この場合、A9−Setup−A8メッセージのハンドオフ表示フィールドは「1」(ハンドオフの期間)に設定される。
304.ターゲットBSから各A9−Setup−A8メッセージを受信すると、ターゲットPCFはA8接続を確立する。この時点で、PDSNは、ソースPCFを介して、パケット・データのソースBSへの転送を続けている。(すなわち、ターゲットBSおよびターゲットPCFはPDSNからパケット・データを受信していない。)ターゲットP
CFはA9−Connect−A8メッセージを送り、タイマーTwaitho9を開始する。ターゲットBSは、A9−Connect−A8メッセージを受信すると、タイマーTA8−setupを停止する。A9−Setup−A8メッセージのハンドオフ表示フィールドが「1」(ハンドオフの期間)に設定されているので、A10接続は確立されない。
305.ターゲットBSは、Handoff Request Acknowledgment(ハンドオフ要求肯定応答)メッセージをMSCに送る。ターゲットBSは、タイマーTを開始し、無線チャネルでMSの着信を待機する。
306.MSCは、MSをソースBSからターゲットBSへ切り替える準備を行い、Handoff Command(ハンドオフ・コマンド)メッセージをソースBSに送る。ソースBSはタイマーTを停止する。
307.ソースBSは、A9−AL Disconnected(接続解除)メッセージをPCFに送り、無線リンクがハード・ハンドオフのために接続解除されたことを示す。この時点で、ソースBSがタイマーTald9を開始する。
308.ハード・ハンドオフが開始されたというBSからの表示に応答して、PCFは、PDSNに対して、ハード・ハンドオフが進行中という表示とともに、GREパケットの送信停止を要求する。PDSNは、ソースPCFへのGREパケットの送信を中止し、移動体に対して未送信のパケットのバッファ処理を開始する。
309.移動体向けにバッファ処理された全パケットのBSへの送信を完了すると、PCFは、A9−AL Disconnected(接続解除)メッセージの応答として、A9−AL Disconnected Ack(接続解除肯定応答)メッセージを送る。BSはタイマーTald9を停止する。
310.ソースBSは、General Handoff Direction Message(ジェネラル・ハンドオフ指示メッセージ)またはUniversal Handoff Direction Message(ユニバーサル・ハンドオフ指示メッセージ)をMSに送り、タイマーTを開始する。MSがソースBSへの返送を許可されている場合、そのとき、タイマーTwaithoはソースBSが開始する。
311.MSは、MS Ack Order(MS肯定応答順序)をソースBSに送ることで、General Handoff Direction Message(ジェネラル・ハンドオフ指示メッセージ)またはUniversal Handoff Direction Message(ユニバーサル・ハンドオフ指示メッセージ)を確認する。ソースBSは、このメッセージを受信すると、タイマーTを停止する。General Handoff Direction Message(ジェネラル・ハンドオフ指示メッセージ)またはUniversal Handoff Direction Message(ユニバーサル・ハンドオフ指示メッセージ)が、即座の繰り返しを使用して送られる場合、ソースBSはMSから肯定応答を要求しない可能性もある。
312.ソースBSは、Handoff Commenced(ハンドオフ開始)メッセージをMSCに送り、MSがターゲットBSチャネルに移動するよう命令されていることを通知する。ソースBSは、タイマーT306を開始して、MSCからのClear Command(解除コマンド)メッセージを待機する。タイマーTwaithoがすでに開始している場合、ソースBSはそのタイマーが満了するのを待ってから、Handoff Commenced(ハンドオフ開始)メッセージを送る。
313.MSは、Handoff Completion Message(ハンドオフ完了メッセージ)をターゲットBSに送る。ターゲットBSは、MSが正常にターゲットBSにアクセスしていることを検出し、タイマーTを停止する。しかし、MSが正常にターゲットBSにアクセスしていることをターゲットBSが検出する前に、タイマーTが満了する場合、ターゲットBSはHandoff Failure(ハンドオフ失敗)メッセージをMSCに送ることになる。
314.ターゲットBSは、エア・インターフェイスを介して、BS Ack Order(BS肯定応答順序)をMSに送る。
315.MSからHandoff Completion(ハンドオフ完了)メッセージを受信すると、ターゲットBSは、Handoff Request(ハンドオフ要求)メッセージで以前に受信したANID情報を含む、A9−AL Connected(接続)メッセージをターゲットPCFに送り、タイマーTalc9を開始する。ターゲットPCFはタイマーTwaitho9を停止する。
316.ターゲットPCFは、パケット・データのアクティブなサービス・インスタンスと関連付けられたA10リンクを確立し、PDSNは、これまでのA10リンクの接続解除を行う。
317.ターゲットPCFは、A9−AL Connected(接続)メッセージに応答して、A9−AL Connected Ack(接続肯定応答)メッセージを送り、タイマーTalc9を停止する。タイマーTalc9が満了している場合、ターゲットBSはA9−AL Connect(接続)メッセージを再送することが可能である。PDSNは、バッファ処理されたすべてのパケットを含めて、移動体向けのGREパケット・データの送信を再開する。
318.ターゲットBSは、Handoff Complete(ハンドオフ完了)メッセージをMSCに送り、ハンドオフが正常に完了したことを示す。
319.MSCは、Clear Command(解除コマンド)メッセージをソースBSに送り、タイマーT315を開始する。ソースBSは、タイマーT306を停止する。
320.各A8接続に関して、ソースBSは、A8接続を開放するため、A9−Release−A8メッセージをソースPCFに送り、タイマーTre19を開始する。
321.ソースBSから各A9−Release−A8メッセージを受信すると、ソースPCFはA8接続を開放し、A9−Release−A8 Complete(完了)メッセージを使って応答する。ソースBSは、A9−Release−A8 Complete(完了)メッセージを受信すると、タイマーTre19を停止する。
322.ソースBSは、Clear Complete(解除完了)メッセージをMSCに送り、解除の達成を通知する。MSCはタイマーT315を停止する。この工程は、トラフィック・チャネルの解放後の任意の時間に行うことが可能である。
323.活動停止状態の各パケット・データ・サービス・インスタンスに関して(それがある場合)、ターゲットBSは、Data Ready Indicator(データ準備完了表示)を「0」に設定した状態で、A9−Setup−A8メッセージをPDSNに送り、関連するタイマーTA8−setupを開始する。工程322〜325は、工程309の後の任意の時間に行うことが可能である。
324.ターゲットPCFは、活動停止状態のパケット・データ・サービス・インスタンスに関連付けられたA10リンクを確立し、PDSNはこれまでのA10リンクを接続解除する。
325.ターゲットPCFは、各A9−Setup−A8メッセージの応答としてA9−Release−A8−Completeメッセージを送る。BSは、各A9−Setup−A8メッセージに関連付けられたタイマーTA8−setupを停止する。
図4は、本発明の複数の実施形態による、アクティブなパケット・データ・セッションに含まれるMSのVPOP(Voice Preference Over Packet)強制排除を図示している、例示的な通話の流れ図400である。ある特定の実施形態では、RANがPDSNからのフロー制御を要求する場合、RANは、XOFFフロー制御信号を使ってイベント表示をPDSNに提供する。VPOPおよびDO−AX−Pagingに関して、PDSNが一定の期間、パケットをRANに送ることを不可能にして、パケット・データ・セッションの再起動または新しいパケット・データ・セッションの開始を防止するよう、RANには「バックオフ」タイマーが含まれている。QoSまたは他の通話要件に基づき、RANの輻輳の期間にパケットがバッファ処理される場合、他のバッファ処理タイマーも含めることが可能である。他のイベントおよびタイマーの情報を使用すると、PDSNは未配信のパケットおよびそのパケット・データ接続に対して、改善された処理をすることが可能になる。
VPOP、DO−rev.01xpage通知、およびDO−rev.A X−pagingに関して、RANは、PDSNに対して、VPOPまたは回路サービス通知イベント、フロー制御XOFF信号および回路サービス・タイマー(送信一時停止タイマーなど)を送る。PDSNは、RANへのパケットの送信を停止し、RANは、セッションのためにフロー制御XON信号がRANから受信されるか、または回路サービス・タイマーが満了するまでは、ネットワークにより開始されるパケット・データ通話を(パケットをRANに送ることで)トリガしない。
通話の流れ図400は、入力音声通話がMSに配信される必要があるときに、MSにはアクティブなパケット・データ・セッションがある状況の場合を例示している。移動体のユーザはVPOP機能を申し込んでおり、その機能が起動しているとする。以下は、図4の右端の列に表示している、各通話フローの工程/イベントの詳細な説明である。
401.MSCは入力音声通話の表示を受信する。MSCは、MSがアクティブなパケット・データ通話中であることを特定する。MSCは、そのユーザはVPOP機能に申し込んでおり、その機能が起動していることを特定し、Cause IEを「10H packet call going dormant(10Hパケット通話を活動停止に)」に設定した状態の、Clear Command(解除コマンド)メッセージをBSに送り、BSに対して、関連する専用資源を解放するように命令する。MSCはタイマーT315を開始する。
402.Cause IEが「10H Packet Call going Dormant(10Hパケット通話を活動停止に)」に設定されたClear Command(解除コマンド)メッセージを受信すると、BSはMSに対して、トラフィック・チャネルが開放されるまで、(例えば、Service Option Control Message(サービス・オプション制御メッセージ)またはRetry Order(再試行の順序)を使用することによって)Dormant State(活動停止状態)を維持するよう信号を送り、トラフィック・チャネルの開放を開始する。
403.アクティブな各パケット・データ・サービス・インスタンスに関して、BSは、関連するA9−Release−A8メッセージを、原因値を「Packet call going dormant(パケット通話を活動停止に)」に設定した状態で、PCFに送り、PCFに対して、関連専用資源の解放を指示し、タイマーTrel9を開始する。このシナリオでは、A10接続は開放されないことに留意されたい。ネットワークがパケット・データ・セッションの再起動を試行する場合、ネットワークにより開始されるパケット・データの再起動試行の通常の手順が試行されると同時に、MSにはビジー状態が発生する。
404.A11の課金処理更新手順が行われる。PCFは「All Dormant Indicator(すべて活動停止表示)」をPDSNに送る。アンカーPDSNに存在している、あらゆるP−P接続が開放される。VPOPの状態表示とともに、フロー制御XOFFが各パケット・データ・サービス・インスタンスのGREパケットでPDSNに送られる。タイマー値も含めることが可能である。PDSNは、XONを受信したり、またはPDSNの回路サービス・タイマーが満了するまで、各パケット・データ・サービス・インスタンスに関するパケットのPCFへの送信を停止する。
405.PCFは、A9−Release−A8 Complete(完了)メッセージを返送することで、各A9−Release−A8メッセージを確認する。BSはタイマーTrel9を停止する。
406.BSは、Clear Complete(解除完了)メッセージをMSCに返送する。MSCは、基礎となる伝送接続を開放し、タイマーT315を停止する。この工程は、トラフィック・チャネルが開放された後の、任意の時間に行うことが可能である。
407.この時点で、パケット・データ・セッションは、Dormant State(活動停止状態)と見なされる。
408.MSCは、通話をMSに配信するために、通常の移動体端末の通話設定手順を使用する。
409.この時点で、音声通話がアクティブになり、パケット・データ・セッションはDormant State(活動停止状態)である。
図5は、本発明の複数の実施形態による、パケット・データの宛先によって行われる機能の論理流れ図である。論理の流れ500は、パケット・データの宛先が、パケット・データ・ソースからのパケット・データ・サービス・インスタンスのパケットのフローを受信し(504)、そのフローからのパケットをターゲット・ユニットに転送する(506)ことから始まる(502)。パケット・データの宛先がパケットの受信と転送をしている間の何らかの時点で、パケット・データの宛先は、何らかの状態および/またはイベントのために、パケットを正常にターゲット・ユニットに転送することが不可能であることを決定する(508)。これに応答して、パケット・データの宛先は、ソースに対して、パケット・データ・サービス・インスタンスのパケットのフローの送信一時停止の表示およびフローの送信が一時停止される間のパケットの処理方法の表示を送信する(510)。パケットの処理方法を示すことによって、パケット・データ・ソースは、パケット・データの宛先に代わって、フローの送信が再開されるまでより効果的にパケットを処理することが可能になる。こうして、論理の流れ500は終了する(512)。
図6は、本発明の複数の実施形態による、パケット・データ・ソースによって行われる機能の論理流れ図である。論理の流れ600は、パケット・データ・ソースがパケット・データ・サービス・インスタンスのパケットのフローをパケット・データの宛先に送信すること(604)から始まる(602)。何らかの時点で、パケット・データ・ソースは
、パケット・データの宛先から、パケット・データ・サービス・インスタンスのパケットのフローの送信一時停止の表示およびフローの送信が一時停止される間のパケットの処理方法の表示を受信する(606)。宛先からの表示にしたがって、パケット・データ・ソースは、パケット・データ・サービス・インスタンスのフローの送信を一時停止し(608)、フローの送信が一時停止されている間、パケットのバッファ処理、パケットの廃棄、および/または適切なタイマーの始動を開始する。それから、ソースがその後でパケットのフローの送信の再開の表示を受信(610)すると(または送信一時停止タイマーが満了した後に)、次いで、パケット・データ・サービス・インスタンスの、廃棄されず、バッファ処理されたすべてのパケットを含めて、パケットのフローを宛先に送信することを再開する(612)。こうして、論理の流れ600は終了する(614)。
上述の明細書では、本発明を特定の実施形態に関連して説明してきた。しかし、当業者の1人なら、添付請求項で述べている本発明の趣旨および範囲を逸脱することなく、種々の変更形態および変形形態を作成可能であることを理解されよう。例えば、PDSNおよびRANは、全体を通して、パケット・データ・ソースおよび宛先をそれぞれ表すものとして説明してきたが、本発明はこの特定のシステム構成に限定されるわけではない。パケット・データ・ソースは、RAN、PCF、BSまたは他の技術の無線システムのアナログ構成要素のような他のものなどに限定するわけではないが、このようなシステム構成要素で代用することも可能なはずである。さらに、パケット・データの宛先は、PCF、BS、MS、または他の技術の無線システムのアナログ構成要素のような他のものなどに限定するわけではないが、このようなシステム構成要素で代用することも可能なはずである。したがって、明細書および図面は、限定的な目的のものではなく、例示的なものとして見なされるべきであり、そのようなすべての変更形態は、本発明の範囲内に含まれることを意図しているものである。さらに、当業者なら、図面の要素は、単純明快にすることを目的として例示されており、必ずしも縮尺を調整して描かれているわけではないことを理解されよう。
課題に対する利益、その他の利点および解決策を、本発明の特定の実施形態に関連して上述してきた。しかし、課題に対する利益、利点、解決策、およびそのような利益、利点、または解決策の要因または原因となる可能性のある、あるいはそのような利益、利点、または解決策がさらに明白になる要因となる可能性のある何らかの要素は、請求項のいずれか、またはすべての、不可欠、必須、または本質的な特徴または要素として解釈されるべきではない。本明細書および添付請求項で使用しているように、「comprises(備える、含む)」、「comprising(備えている、含んでいる)」またこれについてのあらゆる変化形は、要素のリストを備える、含む、製造の工程、方法、項目または装置には、リストにあるそれらの要素だけではなく、リストに明記されていない、またはそのような製造の工程、方法、項目または装置に固有の他の要素も含む可能性があるなどの、非排他的包含を指すことを意図しているものである。
aまたはanという用語は、本明細書で使用されているように、1つまたは1つより多いものとして定義される。plurality(複数)という用語は、本明細書で使用されているように、2つまたは2つより多いものとして定義される。another(別)という用語は、本明細書で使用されているように、少なくとも2つ目またはそれ以上のものとして定義される。including(含まれる)および/またはhaving(有している)という用語は、本明細書で使用されているように、備えているとして定義される(すなわち、束縛されない言い回し)。coupled(結合された)という用語は、本明細書で使用されているように、必ずしも直接とは限らず、さらに必ずしも機械的にとは限らず、接続されているものとして定義される。
本発明の複数の実施形態による無線通信システムのブロック図。 本発明の複数の実施形態による、ジェネリック・ルーティング・カプセル化(GRE)メッセージングのビット定義を伝達するブロック図。 本発明の複数の実施形態による、別のCDMA2000 BSへのパケット・データ通話に含まれるMSによるハード・ハンドオフを図示している、例示的な通話の流れ図。 本発明の複数の実施形態による、アクティブなパケット・データ・セッションに含まれるMSのVPOP強制排除を図示している、例示的な通話の流れ図。 本発明の複数の実施形態による、パケット・データの宛先によって行われる機能の論理流れ図。 本発明の複数の実施形態による、パケット・データ・ソースによって行われる機能の論理流れ図。

Claims (27)

  1. 無線ネットワークのパケット・データ損失を処理するための方法であって、
    パケット・データ・ソースから、パケット・データの宛先によって、パケット・データ・サービス・インスタンスのパケットのフローを受信する工程と、
    該パケット・データ・ソースに、該パケット・データの宛先によって、該パケット・データ・サービス・インスタンスのパケットの該フローの送信を一時停止するための表示を送信する工程と、
    該パケット・データ・ソースに、該パケット・データの宛先によって、該フローの送信が一時停止されている間に該パケット・データ・サービス・インスタンスのパケットを処理する方法の表示を送信する工程と、
    からなる方法。
  2. さらに、ターゲット・ユニットに、前記パケット・データの宛先によって、パケットの前記フローからのパケットを転送する工程と、
    前記パケット・データの宛先が、パケットの前記フローから該ターゲット・ユニットにパケットを正常に転送することが不可能であることを、前記パケット・データの宛先によって判断する工程と、からなり、
    一時停止するための表示を送信する工程は、前記パケット・データの宛先がパケットの前記フローからターゲット・ユニットへのパケットを正常に転送することが不可能であるという判断に応答して、一時停止するための表示を送信する工程からなり、
    パケットの処理方法の表示を送信する工程は、前記パケット・データの宛先がパケットの前記フローからターゲット・ユニットへのパケットを正常に転送することが不可能であるという判断に応答して、パケットの処理方法の表示を送信する工程からなる、請求項1に記載の方法。
  3. 前記パケット・データの宛先がパケットの前記フローからターゲット・ユニットへパケットを正常に転送することが不可能であるという判断は、前記パケット・データの宛先内のバッファ・オーバーフロー状態、ハンドオフ進行中の状態、パケット・データのページングの障害状態、および回路サービスによるパケット・データ・サービスの強制排除の状態、からなるグループのうちの、ある状態が存在するという判断からなる請求項2に記載の方法。
  4. パケットの前記フローを送信することを一時停止するための前記表示が、送信停止(XOFF)のフロー制御表示を含むシグナリングからなる請求項1に記載の方法。
  5. パケットの処理方法の前記表示が、ある状態が前記パケット・データの宛先に存在することを示すシグナリングからなる請求項1に記載の方法。
  6. 示される前記状態が、バッファのオーバーフローによるパケットの廃棄の状態、パケット・データのページングの障害によるパケットの廃棄の状態、VPOP(Voice Precedence Over Packet)の状態、1xEV−DO回路サービス通知の状態、回路サービスによるパケット・データ・サービスの強制排除の状態、バッファのオーバーフローによるパケットの保持の状態、ハンドオフ進行中の状態、およびパケット・データのページングの障害によるパケットの保持の状態、からなるグループのうちのある状態からなる請求項5に記載の方法。
  7. パケットの処理方法の前記表示が、パケット・データ・ソースのバッファ処理期間のタイマー値を示すシグナリングからなる請求項1に記載の方法。
  8. パケットの処理方法の前記表示が、パケット・データ・ソースの送信一時停止期間のタイマー値を示すシグナリングからなる請求項1に記載の方法。
  9. パケットの処理方法の前記表示が、パケット処理命令を前記パケット・データ・ソースに提供するシグナリングからなる請求項1に記載の方法。
  10. 前記パケット・データ・ソースに対する前記パケット処理命令が、
    前記フローの送信が一時停止されている間、前記パケット・データ・サービス・インスタンスのパケットをバッファ処理するという命令、
    前記フローの送信が一時停止されている間の指定された期間、前記パケット・データ・サービス・インスタンスのパケットをバッファ処理するという命令、 前記フローの送信が一時停止されている間、前記パケット・データ・サービス・インスタンスのパケットを廃棄するという命令、および
    指定された期間の後に前記パケット・データ・サービス・インスタンスのフローの送信を再開するという命令、
    からなるグループのうちの命令からなる請求項9に記載の方法。
  11. 無線ネットワークのパケット・データ損失を処理するための方法であって、
    パケット・データの宛先に、パケット・データ・ソースによって、パケット・データ・サービス・インスタンスのパケットのフローを送信する工程と、
    該パケット・データの宛先から、該パケット・データ・ソースによって、該パケット・データ・サービス・インスタンスのパケットの該フローの送信を一時停止するための表示を受信する工程と、
    該パケット・データの宛先から、該パケット・データ・ソースによって、該フローの送信が一時停止されている間に該パケット・データ・サービス・インスタンスのパケットを処理する方法の表示を受信する工程と、
    該パケット・データ・ソースによって、一時停止の該表示に応答して、該パケット・データ・サービス・インスタンスのパケットの該フローを該パケット・データの宛先に送信することを一時停止する工程と、
    該パケット・データ・ソースによって、パケットの処理方法の該表示に従って該フローの送信が一時停止されている間に、該パケット・データ・サービス・インスタンスのパケットを処理する工程と、
    からなる方法。
  12. パケットの前記フローを送信することを一時停止するための前記表示が、送信停止(XOFF)のフロー制御表示を含むシグナリングからなる請求項11に記載の方法。
  13. パケットの処理方法の前記表示が、ある状態が前記パケット・データの宛先に存在することを示すシグナリングからなる請求項11に記載の方法。
  14. 前記フローの送信が一時停止されている間に前記パケット・データ・サービス・インスタンスのパケットを処理することは、
    示される前記状態が、バッファのオーバーフローによるパケットの廃棄の状態、パケット・データのページングの障害によるパケットの廃棄の状態、VPOP(Voice Precedence Over Packet)の状態、1xEV−DO回路サービス通知の状態、および回路サービスによるパケット・データ・サービスの強制排除の状態、からなるグループのうちのある状態からなる場合、前記パケット・データ・サービス・インスタンスのパケットを廃棄することからなる請求項13に記載の方法。
  15. 前記フローの送信が一時停止されている間に前記パケット・データ・サービス・インスタ
    ンスのパケットを処理することは、示される前記状態が、
    バッファのオーバーフローによるパケットの保持の状態、ハンドオフ進行中の状態、およびパケット・データのページングの障害によるパケットの保持の状態から構成されるグループのうちののある状態からなる場合、前記パケット・データ・サービス・インスタンスのパケットをバッファ処理することからなる請求項13に記載の方法。
  16. パケットの処理方法の前記表示が、パケット・データ・ソースのバッファ処理期間のタイマー値を示すシグナリングからなり、
    前記フローの送信が一時停止されている間に前記パケット・データ・サービス・インスタンスのパケットを処理することが、前記タイマー値で定義されている期間の間、前記パケット・データ・サービス・インスタンスのパケットをバッファ処理することからなる請求項11に記載の方法。
  17. パケットの処理方法の前記表示が、パケット・データ・ソースの送信一時停止期間のタイマー値を示すシグナリングからなり、
    前記フローの送信が一時停止されている間に前記パケット・データ・サービス・インスタンスのパケットを処理することが、前記タイマー値で定義されている期間の間、前記パケット・データ・サービス・インスタンスのパケットをバッファ処理することからなり、
    請求項11に記載の方法がさらに、前記パケット・データの宛先に、前記パケット・データ・ソースによって、前記タイマー値で定義されている期間の終わりに、前記パケット・データ・サービス・インスタンスについて、バッファ処理されたパケットを含めて、パケットの前記フローの送信を再開することからなる、請求項11に記載の方法。
  18. 前記フローの送信が一時停止されている間に前記パケット・データ・サービス・インスタンスのパケットを処理する工程が、
    バッファのタイマーが動作している間に前記パケット・データ・サービス・インスタンスのパケットをバッファ処理する工程と、
    前記バッファのタイマーの満了時にバッファ処理された該パケットを廃棄する工程と、からなる請求項11に記載の方法。
  19. パケットの処理方法の前記表示が、パケット処理命令を前記パケット・データ・ソースに提供するシグナリングからなる請求項11に記載の方法。
  20. 前記パケット・データ・ソースに対する前記パケット処理命令が、
    前記フローの送信が一時停止されている間、前記パケット・データ・サービス・インスタンスのパケットをバッファ処理するという命令、
    前記フローの送信が一時停止されている間の指定された期間、前記パケット・データ・サービス・インスタンスのパケットをバッファ処理するという命令、 前記フローの送信が一時停止されている間、前記パケット・データ・サービス・インスタンスのパケットを廃棄するという命令、および
    指定された期間の後に前記パケット・データ・サービス・インスタンスのフローの送信を再開するという命令、
    からなるグループのうちの命令からなる請求項19に記載の方法。
  21. 前記フローの送信が一時停止されている間に前記パケット・データ・サービス・インスタンスのパケットを処理する工程が、
    前記パケット・データ・サービス・インスタンスのパケットを廃棄する工程と、
    ユーザの支払いのために該廃棄されたパケットを計算することを防止する工程と、からなる請求項11に記載の方法。
  22. 前記フローの送信が一時停止されている間に前記パケット・データ・サービス・インスタンスのパケットを処理する工程とが、前記パケット・データ・サービス・インスタンスのパケットをバッファ処理する工程からなり、請求項B0に記載の方法がさらに、
    前記パケット・データ・ソースによって、前記パケット・データ・サービス・インスタンスのパケットの前記フローの送信を再開する表示を受信する工程と、
    前記パケット・データの宛先に、前記パケット・データ・ソースによって、再開の前記表示に応答して、前記パケット・データ・サービス・インスタンスについて、バッファ処理されたパケットを含めて、パケットの前記フローの送信を再開する工程と、
    からなる請求項B0に記載の方法。
  23. パケットの前記フローの送信再開の前記表示が、送信開始(XON)のフロー制御表示を含むシグナリングおよびハンドオフが完了したことを示すシグナリングからなるグループのうちのシグナリングからなる請求項22に記載の方法。
  24. 無線ネットワークのパケット・データ損失を処理するためのパケット・データの宛先のノードであって、該パケット・データの宛先のノードが、
    少なくとも1つの通信プロトコルを使用して、メッセージングの送受信を行うように構成されているネットワーク・インターフェイスであって、
    同ネットワーク・インターフェイスを介してパケット・データ・ソースから、パケット・データ・サービス・インスタンスのパケットのフローを受信するように構成され、
    同ネットワーク・インターフェイスを介して該パケット・データ・ソースに、該パケット・データ・サービス・インスタンスのパケットの該フローの送信一時停止の表示を送信するように構成され、
    同ネットワーク・インターフェイスを介して該パケット・データ・ソースに、該フローの送信が一時停止されている間に該パケット・データ・サービス・インスタンスのパケットを処理する方法の表示を送信するように構成されている、該ネットワーク・インターフェイスと通信可能に結合されたプロセッサとからなるパケット・データの宛先のノード。
  25. 前記パケット・データの宛先のノードが、無線アクセス・ネットワーク(RAN)、パケット制御機能(PCF)、基地局(BS)、および移動体端末(MS)から構成されるグループからのシステム構成要素からなる、請求項24に記載のパケット・データの宛先のノード。
  26. 無線ネットワークのパケット・データ損失を処理するためのパケット・データ・ソースのノードであって、該パケット・データ・ソースのノードが、
    少なくとも1つの通信プロトコルを使用して、メッセージングの送受信を行うように構成されているネットワーク・インターフェイスであって、
    同ネットワーク・インターフェイスを介してパケット・データの宛先に、パケット・データ・サービス・インスタンスのパケットのフローを送信するように構成され、
    同ネットワーク・インターフェイスを介して該パケット・データの宛先から、該パケット・データ・サービス・インスタンスのパケットの該フローの送信一時停止の表示を受信するように構成され、
    同ネットワーク・インターフェイスを介してパケット・データの宛先から、該フローの送信が一時停止されている間に該パケット・データ・サービス・インスタンスのパケットを処理する方法の表示を受信するように構成され、
    一時停止の該表示に応答し、該パケット・データ・サービス・インスタンスのパケットの該フローを該パケット・データの宛先に送信することを一時停止するように構成され、
    該フローの送信がパケットの処理方法の該表示により一時停止されている間、該パケット・データ・サービス・インスタンスのパケットを処理するように構成されている、該ネットワーク・インターフェイスと通信可能に結合されたプロセッサとからなるパケット・
    データ・ソースのノード。
  27. 前記パケット・データ・ソースのノードが、パケット・データ処理ノード(PDSN)、無線アクセス・ネットワーク(RAN)、パケット制御機能(PCF)、および基地局(BS)、から構成されるグループのうちのシステム構成要素からなる請求項26に記載のパケット・データ・ソースのノード。
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