JP2006023800A - タイヤモデル作成方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】タイヤ特性をシミュレーションにより解析するためのタイヤモデル作成方法であって、タイヤを構成する複数の部材を再現した2次元断面モデルを作成するステップと、前記2次元断面モデルを直線状に展開して、3次元直線タイヤモデルを作成するステップと、前記3次元直線タイヤモデルを丸めて、円環状に変形する変形ステップと、円環状に変形された前記タイヤモデルの両端面を結合する結合ステップとを含む。
【選択図】図4
Description
第1成形工程では、図9(a),(b)に示すように、カーカス部材P、1対のビードコア部材Bd、1対のビードフィラー部材Bfおよび1対のサイドトレッド部材Sを有する、回転体形状の生タイヤケーシング100を成形する。
第2成形工程では、トレッド部材Tおよびベルト部材Beを有する回転体形状のトレッド/ベルト部106を成形し、この成形されたトレッド/ベルト部106の内周面側に回転体の中心軸を一致させるようにして生タイヤケーシング100を配し、この状態で生タイヤケーシング100を膨張させて上記生タイヤケーシング100をトレッド/ベルト部106の内周面に圧着させてグリーンタイヤ108を成形する。
したがって、第2成形工程では、タイヤケーシング100が膨張させられ、加硫工程では、加硫用ブラダーを用いてグリーンタイヤ108の内周面側から圧力が加えられ、グリーンタイヤ108が拡張させられる。
特に、タイヤ断面形状は、タイヤ内の補強コードとして有機繊維を用いた場合には、補強コードにかかる張力の高低や、タイヤを接地面に接地させた時のタイヤの接地形状(踏面形状)に大きく影響を与える。さらに、この補強コードにかかる張力および接地形状は、タイヤ特性、例えば、転がり抵抗特性、摩耗特性、耐久特性、操縦安定性、振動乗り心地特性、ウェット特性および騒音特性等に大きな影響を与える。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、タイヤの補強コード、特にベルト層および/またはベルト補強層の初期応力を適切に再現し、精度良くタイヤ特性をシミュレーションすることができるタイヤモデル作成方法を提供することを目的とする。
さらに、変形ステップは、前記3次元直線タイヤモデルのうち、少なくともベルト層及び/又はベルト補強層を含む部材モデルに物理量を設定して、前記3次元直線タイヤモデルを円環状に変形することが好ましい。
また、変形ステップにおいて、ベルト層及び/又はベルト補強層に生じる応力を初期応力として設定することが好ましい。
あるいは、結合ステップの後に、ベルト層及び/又はベルト補強層に生じる応力を初期応力として設定するステップを含んでもよい。
本発明によれば、タイヤの補強コード、特にベルト層およびベルト補強層の初期応力を適切に再現し、精度良くタイヤ特性をシミュレーションすることができるタイヤモデル作成方法を提供することができる。
図1は、本発明のタイヤモデル作成方法を実行し、実際のタイヤ特性試験をシミュレーションして、タイヤ特性の解析を実行するシミュレーション装置の概略を示す概略図である。
メモリ3としては、コンデンサに電気を蓄えることによって、情報を記憶するDRAM(Dynamic Random Access Memory)、コンデンサを使用せず、論理回路でメモリを構成しているSRAM(Static Random Access Memory)や、CPUによる実行プログラムなどを記憶する不揮発性で読み取り専用なROM(Read Only Memory)などの半導体記憶装置がある。
入力装置5は、モデル作成条件、処理条件、あるいは特性演算条件など各種の条件を入力するものであり、代表的なものとしてキーボードやマウスなどがある。出力装置6は、入力装置5からの入力結果やタイヤ特性の解析結果などを表示するものであり、代表的なものとしてディスプレイやプリンタなどがある。
外部記憶装置7としては、フレキシブルディスクなどの磁気ディスク、CDやDVDといった光学ディスクなどがある。
2次元断面モデルは、オペレータの入力に応じて複数の要素にメッシュ分割される。各要素は頂点を節点で規定することにより表され、要素番号と節点番号との対応関係を示すデータが記憶装置に格納される。また、節点座標は3次元空間座標で定義され、節点番号とその空間座標とが記憶装置に格納される。
Z方向において分割される要素数は、あとで要素数を再設定する処理を省くため、最終的なタイヤモデルの円周方向の要素数を予め算出して設定することが好ましい。
なお、ここで設定されるZ方向の長さは、後述するタイヤ3次元直線モデルを変形させてタイヤモデルを作成する処理において、基準部(変形の基準部)の長さとなる。
この処理は材料物性値を与えられたタイヤ3次元直線モデルをシミュレーション演算することにより実行される。
この応力に基づいて、補強コードに作用する初期応力が算出される。初期応力は、発生した応力にある数値を加算するなど、所定の数学的処理を施すことで算出することができる。
また、タイヤの補強コード以外の部材の初期応力は、補強コードのものに比べてタイヤ特性に与える影響が少ない。
そこで、補強コード以外の部材については材料物性値を設定しなくてもよい。
ただし、材料物性値の設定方法は、上記に限定されず、例えば、タイヤの補強コード、特にベルト層及び/又はベルト補強層に加わる初期応力が重要であるものとして、材料物性値をベルト層及び/又はベルト補強層(補強コード)についてのみ設定し、補強コード以外の部材についてはタイヤ特性に与える影響が少ないため材料物性値を設定しなくてもよい。
そこで、重複する節点座標をマージして共有節点とすることで不連続部を結合する。このようにして作成されるタイヤモデルはタイヤの補強コードにかかる初期応力を適切に再現しているため、精度良くタイヤ特性のシミュレーションを行うことができる。
図6はベルト層およびベルト補強層にかかる初期応力分布の一例を示す図である。図4に示す変形解析においてタイヤの補強層に作用する初期応力分布の一例である。
タイヤ2次元断面モデルを設定する(ステップS101)。トレッド部、ベルト部、カーカス部、ビード部、トレッドゴム部、サイドゴム部およびベルト補強層を含むタイヤモデルのタイヤ周方向に対して垂直な2次元断面形状を、2次元断面モデルとして、作成する。
2次元断面モデルは、オペレータの入力操作に応じて、所定の要素数にメッシュ分割される。
このようにして、作成されたタイヤモデルは予め初期応力が付与されたモデルであり、このタイヤモデルを用いてタイヤ特性をシミュレーションすることで精度のよい解析結果を得ることができる。
このようなタイヤモデルを利用したシミュレーションの際のタイヤ特性として、制動状態や加速状態をシミュレーションしたときの接地面内のすべり特性(摩擦力、スリップ率など)、タイヤをインフレートしたときのカーカスにかかる応力特性、ハイドロプレーニングをシミュレーションしたときのウェットグリップ性能、スノータイヤの雪上性能、車両のコーナリングをシミュレーションするときのコーナリング特性(横バネ特性)、タイヤに荷重を加えてタイヤのたわみ具合(荷重負荷時の変形)をシミュレーションするときの縦バネ特性や接地圧、タイヤの転動状態において路面から伝わる振動をいかに吸収するかをシミュレーションするときの振動振動乗り心地特性(エンベロープ特性)などを挙げることができる。
また、不連続部の結合を、接合面において重複する節点座標をマージして共有節点とすることで行ったが、接合面と節点との相対位置が一定となるような拘束条件を設定して不連続部を接合してもよい。
例えば、図8に示すように、トレッド部モデル(図8(b))とトレッド部モデル以外を含むケーシング部モデル(図8(a))とを作成し、ケーシング部モデルとトレッド部モデルとを結合してタイヤモデル(図8(c))を作成してもよい。
ケーシング部モデルは、トレッド部以外の部材、つまりベルト部、カーカス部、ビード部、トレッドゴム部、サイドゴム部およびベルト補強層などを再現したものであり、上述した作成方法により作成させる。
トレッド部はトレッドパターンを含み、作成方法について特に限定はなく、周知の方法により作成される。トレッド部では、ベルト層およびベルト補強層にかかる初期応力のように、タイヤ接地特性に影響を与える初期応力がかからないため周知の方法により作成することができる。
2 中央演算処理部
3 メモリ
4 I/Oインターフェース
5 入力装置
6 出力装置
7 外部記憶装置
100 タイヤケーシング
106 ベルト部
108 グリーンタイヤ
Claims (4)
- タイヤ特性をシミュレーションにより解析するためのタイヤモデル作成方法であって、
タイヤを構成する複数の部材を再現した2次元断面モデルを作成するステップと、
前記2次元断面モデルを直線状に展開して、3次元直線モデルを作成するステップと、
前記3次元直線モデルを所定の直線を中心として丸めて、円環状に変形する変形ステップと、
円環状に変形された3次元モデルの両端面を結合する結合ステップとを含むことを特徴とするタイヤモデル作成方法。 - 前記結合ステップの後に、ベルト層及び/又はベルト補強層に初期応力を付与するステップを含む請求項1に記載のタイヤモデル作成方法。
- 前記変形ステップは、前記3次元直線モデルのうち、少なくともベルト層及び/又はベルト補強層を含む部材モデルに材料物性値を付与して、シミュレーションを実行することにより前記3次元直線モデルを円環状に変形する請求項1に記載のタイヤモデル作成方法。
- 前記変形ステップにおいて、ベルト層及び/又はベルト補強層に生じる応力に基づいて、前記ベルト層および前記ベルト補強層に作用する初期応力を付与する請求項1または3に記載のタイヤモデル作成方法。
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