JP2006021700A - 車両前端部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 衝突によりバンパーリンフォースが後退した際の熱交換器の破損を防止する。
【解決手段】 バンパーステー42の後端面421と熱交換器20、21の下端側との車両前後方向の隙間Xを、バンパーリンフォース40と熱交換器20、21との車両前後方向の隙間Yよりも小さく設定する。また、熱交換器20、21に対して車両後方側へ向かって所定以上の外力が作用したときに、熱交換器20、21の下端側の固定状態が解除されるように構成する。軽微な衝突によりバンパーリンフォース40が後退した場合、バンパーステー42を介して熱交換器下端側を車両後方側へ向かって押す力が作用し、熱交換器の下端側の固定状態が解除され、熱交換器下端側が車両後方側に移動する。これにより、バンパーリンフォース40と熱交換器20、21との間の隙間が確保されるため、バンパーリンフォース40が後退しても熱交換器20、21との干渉が防止される。
【選択図】 図2

Description

本発明は、フロントバンパーの後方に熱交換器が搭載される車両の前端部構造に関するものである。
従来、フロントバンパーの後方にラジエータやコンデンサ等の熱交換器が搭載された車両においては、バンパーリンフォースは、熱交換器の上下方向中間付近にレイアウトされるのが通常であり、前面衝突時には、バンパーリンフォースが変形後退してバンパーリンフォースが熱交換器のコア部に当たり、熱交換器が破損してしまう。
そこで、特許文献1に記載の発明では、衝突時の衝撃力を熱交換器左右の導風板に入力させて導風板に設けた熱交換器支持ピンを破断させて熱交換器を後退させるようにし、バンパーリンフォースが熱交換器のコア部に当たるのを防止するようにしている。
特開2002−286392号公報
しかしながら、前面衝突時の衝撃力は必ずしも熱交換器左右に入力されるとは限らない。また、近年の車両は、熱交換器とエンジンの隙を最小限にして、乗員空間を最大限確保する設計となっている。したがって、特許文献1に記載の構造では、前面衝突時にバンパーリンフォースが中央で座屈した場合、衝撃力が熱交換器左右の導風板入力されない場合も考えられ、熱交換器を後退させることができないため、バンパーリンフォースが熱交換器のコア部に当たって熱交換器を破損させてしまうという問題があった。また、熱交換器を後退させても、熱交換器後方の隙が十分にない場合、熱交換器のコア部は、バンパーリンフォースとエンジンに挟まれて破損する可能性がある。
本発明は上記点に鑑みて、衝突によりバンパーリンフォースが後退した際の熱交換器の破損を確実に防止することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、バンパーリンフォース(40)とバンパーカバー(41)とをバンパーステー(42)にて接続したバンパー(4)が車両前端部に配置され、バンパーリンフォース(40)の車両後方側に配置される熱交換器(20、21)が熱交換器支持パネル(3)に組み付けられた車両前端部構造であって、バンパーステー(42)は、バンパーリンフォース(40)が車両後方側に移動した際に熱交換器(20、21)のタンク部(202、203)に当接する当接部(421、422)を備え、当接部(421、422)と熱交換器(20、21)のタンク部(202、203)との車両前後方向の隙間(X)が、バンパーリンフォース(40)と熱交換器(20、21)との車両前後方向の隙間(Y)よりも小さく設定され、熱交換器(20、21)は、上端側および下端側にて熱交換器支持パネル(3)に固定され、熱交換器(20、21)に対して車両後方側へ向かって所定以上の外力が作用したときに、熱交換器(20、21)の上下支持部のうちいずれか一端側の固定状態が解除されるように構成されていることを特徴とする。
これによると、軽微な衝突によりバンパーリンフォースが後退した場合、バンパーステーを介して熱交換器のタンク部(202、203)を車両後方側へ向かって押す力が作用し、熱交換器の上下支持部のうちいずれか一端側の固定状態が解除され、熱交換器の上下いずれか一端側が車両後方側に移動する。このように、熱交換器上下のいずれか一端側が車両後方側に移動することにより、バンパーリンフォースと熱交換器との間の隙間が確保されるため、バンパーリンフォースが後退しても熱交換器との干渉が防止され、熱交換器の破損を防止することができる。
請求項2に記載の発明では、当接部(421、422)が熱交換器(20、21)に当接した場合に、熱交換器(20、21)の上下端のうちいずれか一端側の固定状態が解除される荷重F1と、熱交換器(20、21)に組付けられる送風機(22)に、車両前後方向の圧縮荷重が作用した場合に、送風機(22)のシュラウド(222)が圧縮破損する荷重F3は、当接部(421、422)が熱交換器(20、21)に当接した場合に、熱交換器(20、21)に機能上の支障を生じる荷重F2未満であるように構成されていることを特徴とする。
これによると、軽微な衝突によりバンパーステー(42)が車両後方側に移動して、熱交換器(20、21)に衝撃荷重が作用しても、熱交換器(20、21)に機能上の不具合を生じる荷重未満で固定状態が解除されるので、熱交換器(20、21)の破損を防止することができる。
さらに、熱交換器(20、21)が後退して、送風機(22)のシュラウド(222)がエンジン部品と干渉し、熱交換器(20、21)に衝撃荷重が作用しても、熱交換器(20、21)に機能上の不具合を生じる荷重未満でシュラウド(222)が破損するので、熱交換器(20、21)の破損を防止することができる。
請求項3に記載の発明では、送風機(22)の送風ファン(221)を回転駆動するファンモータ(223)を支持するモータステー(224)は、熱交換器(20)と送風ファン(221)の間に配置されることを特徴とする。
これによると、衝突により送風機(22)とエンジン部品が干渉して、前記送風ファン(221)と前記熱交換器(20)との距離が減少しても、前記送風ファン(221)と前記モータステー(224)が接触して前記送風ファン(221)の回転を止めるので、前記熱交換器(20)のコア部(201)が回転する送風ファン(221)と干渉して破損するのを防止することができる。
請求項4に記載の発明のように、熱交換器(20、21)の上下端側および熱交換器支持パネル(3)にそれぞれ係止された連結部材(5)により、熱交換器(20、21)の上下端側と熱交換器支持パネル(3)とが連結して固定され、熱交換器(20、21)に対して車両後方側へ向かって所定以上の外力が作用したときに、熱交換器(20、21)と連結部材(5)との係止状態が解除される荷重F4は、当接部(421、422)が熱交換器(20、21)に当接した場合に、熱交換器(20、21)に機能上支障を生じる荷重F2未満であるように構成することができる。
請求項5に記載の発明では、当接部(421、422)は、車両後方に向かって下方に傾斜する傾斜面(4211)を備え、熱交換器(20、21)のタンク部(203)下面は、車両後方に向かって下方に傾斜する傾斜面(2031)を備え、傾斜面(4211)と傾斜面(2031)は互いに対向する位置に配置されていることを特徴とする。
これによると、衝突によって当接部(421、422)がタンク部(203)に干渉した場合、傾斜面(4211)と傾斜面(2031)が干渉して、熱交換器(20、21)を上方に押し上げる力が発生し、熱交換器(20、21)の固定状態が解除される荷重F1を低減でき、タンク部(203)に作用する荷重を低減して、タンク部(203)の破損防止をさらに図れる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について説明する。図1は第1実施形態に係る車両前端部構造を示す断面図、図2は図1の要部の拡大断面図、図3は熱交換器ユニット2の上下部固定部の分解斜視図、図4は熱交換器ユニット2の下部固定部の分解斜視図、図5は作動説明に供する車両の前端部の断面図である。
図1、図2に示すように、車両前端部で且つフード1の下方には、熱交換器ユニット2が配置されている。熱交換器ユニット2は、図示しないエンジン(内燃機関)の冷却水を冷却するラジエータ20、図示しない車両用冷凍サイクル(空調装置)のコンデンサ21、並びにラジエータ20およびコンデンサ21に冷却風を送風する送風機22等から構成されている。本例では、ラジエータ20の車両前方側にコンデンサ21が配置されている。なお、ラジエータ20およびコンデンサ21は、本発明の熱交換器に相当する。
ラジエータ20は、冷却水が上下方向に流通する複数本のチューブからなるラジエータコア201、ラジエータコア201の上部に配設されてチューブに連通するラジエータ上部タンク202、ラジエータコア201の下部に配設されてチューブに連通するラジエータ下部タンク203等から構成されている。
ラジエータ上部タンク202には、上方側に向けて突出するピン204が一体的に設けられ、ラジエータ下部タンク203には、下方側に向けて突出するピン205が一体的に設けられている。また、両ピン204、205には、ゴム等の弾性材料よりなる段付き円筒状のブッシュ206、207が装着されている。
熱交換器ユニット2は、コンデンサ21および送風機22をボルト等の締結手段によりラジエータ20に組み付け固定して1つの部品(ユニット)とした状態で、熱交換器支持パネル3に組み付けられている。
熱交換器支持パネル3は、上方側に位置して車両幅方向に延びるアッパメンバ30、下方側に位置して車両幅方向に延びるロアメンバ31、上下方向に延びてアッパメンバ30とロアメンバ31を連結する左右のサイドステー(図示せず)等で構成されている。
図2、図3に示すように、熱交換器支持パネル3のアッパメンバ30には、円形の穴301が形成されており、熱交換器ユニット2における上部側のブッシュ206の小径筒部がこの穴301に挿入されて、熱交換器ユニット2の上部が熱交換器支持パネル3に固定されている。
図2、図4に示すように、熱交換器支持パネル3のロアメンバ31には、車両後方側に開口したUノッチ形状の挿入穴部311と、係止用穴部312が形成されている。また、断面が略コの字状のクリップ32は、挿入穴部311の開口部を塞ぐようにして、ロアメンバ31に装着されるようになっている。なお、クリップ32は本発明の係止部材に相当する。
クリップ32には、係止用穴部312に嵌合する係止用突起部321が形成されており、係止用穴部312と係止用突起部321との係止力を調整することにより、車両後方側へ向かって所定以上の外力がクリップ32に作用したときに、係止用穴部312と係止用突起部321との係止状態(固定状態)が解除されるようになっている。
そして、熱交換器ユニット2における下部側のブッシュ207の小径筒部を挿入穴部311に挿入し、クリップ32を挿入穴部311の開口部に装着することにより、熱交換器ユニット2の下部がロアメンバ31に固定されている。
図1、図2に示すように、車両の最前端部には、バンパー4が配置されており、このバンパー4は、金属製のバンパーリンフォース40、バンパーリンフォース40の前方に配置される樹脂製のバンパーカバー41、バンパーリンフォース40とバンパーカバー41とを接続するバンパーステー42等から構成されている。
バンパーリンフォース40は、熱交換器ユニット2のラジエータ20およびコンデンサ21の前方で、且つラジエータ20およびコンデンサ21の上下方向中間付近に配置されている。
バンパーステー42は、バンパーリンフォース40から下方に垂下して、バンパーカバー41の下端を固定するようになっている。また、バンパーステー42は、熱交換器ユニット2における下部側のピン205と同数ないしはそれ以上設けられている。
さらに、バンパーステー42の下端側の後端面421と、熱交換器ユニット2におけるタンク部203とは、車両上下方向の位置が等しくなっており、換言すると、車両前方視で後端面421と下部側のタンク部203はオーバーラップしている。そして、後端面421と下部側のタンク部203との間の車両前後方向の隙間Xは、バンパーリンフォース40とコンデンサ21との間の車両前後方向の隙間Yよりも小さく設定されている。なお、バンパーステー42の後端面421は本発明の当接部に相当する。
上記構成において、図5に示すように、軽微な衝突によりバンパーリンフォース40が後退変形した場合、バンパーリンフォース40に固着されたバンパーステー42も後退し、バンパーステー42の後端面421が熱交換器ユニット2における下部側のタンク部203に当接し、熱交換器ユニット2の下部側が車両後方側へ向かって押される。
そして、バンパーステー42からの入力により、ロアメンバ31の係止用穴部312とクリップ32の係止用突起部321との係止状態が解除され、熱交換器ユニット2における下部側のブッシュ207がロアメンバ31の挿入穴部311から外れて、熱交換器ユニット2の下部側が車両後方側へ移動し、ついには熱交換器ユニット2が熱交換器支持パネル3より脱落する。
このように、熱交換器ユニット2が後退することにより、バンパーリンフォース40とコンデンサ21との間に隙間が確保されるため、バンパーリンフォース40が後退変形しても熱交換器ユニット2と干渉しない。
ここで、熱交換ユニット2の固定状態が解除される荷重をF1、熱交換器ユニット2に当接部421が干渉して熱交換器ユニット2に機能上の支障を来たす荷重をF2とした場合、荷重F1は荷重F2未満であるように設定されている。
さらに、送風機22のシュラウド222が圧縮破壊する荷重をF3とした場合、荷重F3は、熱交換ユニット2に機能上の支障を来たす荷重F2未満となるよう、シュラウド222には荷重F2未満で破損する脆弱部が設けられている。
ここでは熱交換器ユニット2の下部の固定状態が解除される例を示したが、上部もしくは左右いずれか一端側の固定状態が解除されるようにしてもよく、ラジエータ20も、タンク部が上下に配置される形式である必要はなく、左右に配置される形式でもよい。
本実施形態によると、衝突によりバンパーリンフォース40が変形後退しても、熱交換器ユニット2との干渉を確実に防止できるので、バンパーリンフォース40と熱交換器ユニット2との車両前後方向の隙間寸法を小さく設計でき、車体の小型化、軽量化を図ることができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について説明する。図6は第2実施形態に係る車両前端部構造における送風機22の構造を示す断面図である。なお、図示しない部位は第1実施形態と同一である。
送風機22は、熱交換ユニット2に流れる冷却風が熱交換ユニット2を迂回して流れることを防止するシュラウド222と、冷却風を励起するためのモータ223およびファン221と、シュラウド222と一体的に形成されてモータ223を支持するモータステー224から構成され、ラジエータ20に固定されている。モータステー223は、ラジエータ20とファン221の間に配置され、モータ223はファン221のボス2211とモータステー224の間に配置されている。
衝突により、熱交換ユニット2の固定状態が解除されて熱交換ユニット2が後退した場合、送風機22のシュラウド222は、後方のエンジン部品と干渉する。エンジン部品との干渉によりシュラウド222が破損した場合、回転作動しているファン221とラジエータ20のコア部201が干渉して、コア部201が破損してしまう。
そこで、ラジエータ20とファン221の間にモータステー224を配置して、シュラウド222が破損して、ラジエータ20とファン221の隙間が減少しても、ファン221とモータステー224が接触して、回転するファン221がラジエータ20のコア部201に接触するのを防止し、コア部201が破損するのを防止できる。
図7に示すように、衝突によりファン221の先端がモータステー223より前方に突出しないよう、モータステー224はモータ223の軸を中心に放射状に所定のピッチで配置されているか、網目状に配置されている。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態について説明する。図8は第3実施形態に係る車両前端部構造における熱交換器ユニット2の下部固定部の正面図、図9は熱交換器ユニット2の下部固定部の分解斜視図、図10は図8のA−A線に沿う要部の断面図、図11は図10の要部の拡大断面図である。なお、第1実施形態と同一もしくは均等部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。
第1実施形態では、ラジエータ下部タンク203にピン205を一体的に設け、そのピン205とブッシュ207の小径筒部を挿入穴部311に挿入することにより、熱交換器ユニット2の下部を固定したが、本実施形態では、熱交換器ユニット2の下部および熱交換器支持パネル3のロアメンバ31にそれぞれ係止される連結部材5により、熱交換器ユニット2の下部および熱交換器支持パネル3のロアメンバ31とを連結して固定するようにしたものである。
図9に示すように、連結部材5は、円柱状のピン50と、このピン50に一体化された平板状のベース51とからなり、ベース51には、2つの係止用突起部511が形成されている。
ラジエータ20におけるラジエータ下部タンク203の底部には、L字状の2つのプレート208が一体的に設けられ、ラジエータ下部タンク203とプレート208との間に、連結部材5のベース51が挿入されるベース挿入部209が形成されている。また、プレート208には、ベース51の係止用突起部511と係合する係止用穴部2081が形成されている。
そして、図10に示すように、ベース挿入部209にベース51を挿入し、図11に示すように、係止用突起部511と係止用穴部2081とを係合させており、係止用突起部511と係止用穴部2081との係止力を調整することにより、車両後方側へ向かって所定以上の外力が熱交換器ユニット2に作用したときに、係止用突起部511と係止用穴部2081との係止状態(固定状態)が解除されるようになっている。ただし、所定の荷重で保持力が解除される手段であれば、係止用突起部511と係止用穴部2081に限定されるものではない。
図9に示すように、熱交換器支持パネル3のロアメンバ31には円形の穴313が形成され、連結部材5のピン50に熱交換器ユニット2における下部側のブッシュ207が装着され、ブッシュ207の小径筒部が穴313に挿入されている。
また、図9に示すように、バンパーステー42の後端面421がラジエータ20におけるラジエータ下部タンク203に対向している。
上記構成において、軽微な衝突によりバンパーリンフォース40が後退変形した場合、バンパーステー42の後端面421がラジエータ下部タンク203に当接し、熱交換器ユニット2の下部側が車両後方側へ向かって押される。そして、バンパーステー42からの入力により、係止用突起部511と係止用穴部2081との係止状態が解除され、熱交換器ユニット2の下部側が車両後方側へ移動し、ついにはベース51がベース挿入部209から外れて熱交換器ユニット2が脱落する。
このように、熱交換器ユニット2が後退することにより、バンパーリンフォース40とコンデンサ21との間に隙間が確保されるため、バンパーリンフォース40が後退変形しても熱交換器ユニット2と干渉しない。
本実施形態によると、熱交換器ユニット2と連結部材5は別体であるため、衝突の際に連結部材5が破損した場合でも連結部材5のみを交換して、熱交換器ユニット2は再使用することができ、修理費の低減を図れる。
なお、連結部材5のピン50をベース51より脆弱に設計しておくことで、過度な入力があった場合でも、ピン50が先に破損して、ラジエータ下部タンク203やプレート208が破損するのを防止できる。
(第4、第5実施形態)
本発明の第4、第5実施形態について説明する。図12は第4実施形態に係る車両前端部構造における熱交換器ユニット2の断面図、図13は第5実施形態に係る車両前端部構造における熱交換器ユニット2の断面図である。なお、第1実施形態と同一もしくは均等部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。
図12に示すように、熱交換器支持パネル3のアッパメンバ30とラジエータ20のラジエータ上部タンク202との間で、ブッシュ206が装着されていない部位には、隙間S1があり、また、熱交換器支持パネル3のロアメンバ31とラジエータ20のラジエータ下部タンク203との間で、ブッシュ207が装着されていない部位には、隙間S2がある。
第4実施形態では、図12に示すように、シュラウド6の上部を延長してアッパメンバ30とラップさせ、迷路構造で隙間S1をシールし、シュラウド6の下部を延長してロアメンバ31とラップさせ、迷路構造で隙間S2をシールしている。
また、図13に示す第5実施形態のように、熱交換器ユニット2の組付け性に支障のない範囲で、アッパメンバ30の下部を延長して、隙間S1をシールしてもよい。
(第6実施形態)
本発明の第6実施形態について説明する。図14は第6実施形態に係る車両前端部構造におけるバンパーステー42の当接部421および熱交換器ユニット2の下部固定部の断面図である。図15は作動説明に供する車両の前端部の断面図である。なお、第1実施形態と同一もしくは均等部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。
図14に示すように、当接部421には車両後方に向かって下方に傾斜する傾斜面4211が形成されており、熱交換器20のタンク部203下方には、車両後方に向かって下方に傾斜する傾斜面2031が形成されており、傾斜面4201と傾斜面2031は互いに対向するように配置されている。
図15に示すように、当接部421がタンク部203に干渉して熱交換ユニット2の固定状態が解除される場合、当接部421の傾斜面4211と、タンク部203の傾斜面2031が干渉して、熱交換ユニット2を上方に押し上げる力が作用し、熱交換ユニット2が上方に移動しながら後退するので、熱交換ユニット2の下方に装着されているブッシュ207と熱交換器支持パネル3との係り代が浅くなり、熱交換ユニット2の固定状態を解除する荷重F1を低減できる。
これにより、熱交換ユニット2のタンク部203に作用する荷重を低減できるので、熱交換ユニット2にかかるダメージを低減でき、破損防止効果をさらに向上できる。
第1実施形態に係る車両前端部構造を示す断面図である。 図1の要部の拡大断面図である。 図1の熱交換器ユニット2の上部固定部の分解斜視図である。 図1の熱交換器ユニット2の下部固定部の分解斜視図である。 作動説明に供する車両の前端部の断面図である。 第2実施形態に係る車両前端部構造における送風機22の構造を示す断面図である。 図6のモータステー224の形状を示す正面図である。 第3実施形態に係る車両前端部構造における熱交換器ユニット2の下部固定部の正面図である。 図7の熱交換器ユニット2の下部固定部の分解斜視図である。 図7のA−A線に沿う要部の断面図である。 図9の要部の拡大断面図である。 第4実施形態に係る車両前端部構造における熱交換器ユニット2の断面図である。 第5実施形態に係る車両前端部構造における熱交換器ユニット2の断面図である。 第6実施形態に係る車両前端部構造における当接部421の拡大断面図である。 作動説明に供する車両の前端部の断面図である。
符号の説明
3…熱交換器支持パネル、4…バンパー、20…ラジエータ(熱交換器)、21…コンデンサ(熱交換器)、22…送風機、40…バンパーリンフォース、41…バンパーカバー、42…バンパーステー、…、421…後端面(当接部)。

Claims (5)

  1. バンパーリンフォース(40)とバンパーカバー(41)とをバンパーステー(42)にて接続したバンパー(4)が車両前端部に配置され、前記バンパーリンフォース(40)の車両後方側に配置される熱交換器(20、21)が熱交換器支持パネル(3)に組み付けられた車両前端部構造であって、
    前記バンパーステー(42)は、前記バンパーリンフォース(40)が車両後方側に移動した際に前記熱交換器(20、21)のタンク部(202、203)に当接する当接部(421、422)を備え、
    前記当接部(421、422)と前記熱交換器(20、21)のタンク部(202、203)との車両前後方向の隙間(X)が、前記バンパーリンフォース(40)と前記熱交換器(20、21)との車両前後方向の隙間(Y)よりも小さく設定され、
    前記熱交換器(20、21)は、上端側および下端側にて前記熱交換器支持パネル(3)に固定され、
    前記熱交換器(20、21)に対して車両後方側へ向かって所定以上の外力が作用したときに、前記熱交換器(20、21)の上下端のうちいずれか一端側の固定状態が解除されるように構成されていることを特徴とする車両前端部構造。
  2. 前記当接部(421、422)が前記熱交換器(20、21)に当接した場合に、前記熱交換器(20、21)の上下端のうちいずれか一端側の固定状態が解除される荷重F1と、
    前記熱交換器(20、21)に組付けられる送風機(22)に、車両前後方向の圧縮荷重が作用した場合に、送風機(22)のシュラウド(222)が圧縮破損する荷重F3は、
    前記当接部(421、422)が前記熱交換器(20、21)に当接した場合に、前記熱交換器(20、21)に機能上の支障を生じる荷重F2未満であるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両前端部構造。
  3. 前記送風機(22)の送風ファン(221)を回転駆動するファンモータ(223)を支持するモータステー(224)は、前記熱交換器(20)と送風ファン(221)の間に配置されることを特徴とする請求項2に記載の車両前端部構造。
  4. 前記熱交換器(20、21)の上下端側および前記熱交換器支持パネル(3)にそれぞれ係止された連結部材(5)により、前記熱交換器(20、21)の上下端側と前記熱交換器支持パネル(3)とが連結して固定され、
    前記熱交換器(20、21)に対して車両後方側へ向かって所定以上の外力が作用したときに、前記熱交換器(20、21)と前記連結部材(5)との係止状態が解除される荷重F4は、前記当接部(421、422)が前記熱交換器(20、21)に当接した場合に、前記熱交換器(20、21)に機能上支障を生じる荷重F2未満であるように構成されていることを特徴とする請求項1ないし3に記載の車両前端部構造。
  5. 前記当接部(421、422)は、車両後方に向かって下方に傾斜する傾斜面(4211)を備え、前記熱交換器(20、21)のタンク部(203)下面は、車両後方に向かって下方に傾斜する傾斜面(2031)を備え、傾斜面(4211)と傾斜面(2031)は互いに対向する位置に配置されていることを特徴とする請求項1ないし3に記載の車両前端構造。
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