JP2005088732A - 車両前部構造 - Google Patents

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修 伊藤
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Abstract

【課題】 構成部品点数の少ない車両前部構造を提供する。
【解決手段】 車両部品の冷却を行う熱交換部7と、車両前端のバンパーフェイシア9を車体部材に保持するバンパー保持部11と、バンパーフェイシア9の補強をするバンパー補強部13とを備え、これらの熱交換部7、バンパー保持部11、及びバンパー補強部13を一体にしたモノコック構造体5を車両前部に設けると共に、このモノコック構造体5のバンパー保持部11の前側にバンパーフェイシア9を設けたことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両前部構造に関する。
従来、車体の前部には、車幅方向の左右両端に車両前後方向に沿ってサイドメンバーが配設されており、これらのサイドメンバーの前端には、熱交換手段やバンパー補強手段が設けられ、これらの熱交換手段及びバンパー補強手段の前端にバンパーフェイシアが設けられている(例えば、特許文献1参照)。
図6は、従来の車両前部構造を示す分解斜視図である。
図示しないサイドメンバーの前端には、ラジエータサポート101の下部取付面103がボルト締結されており、該ラジエータサポート101には、ラジエータ105及びコンデンサ107が取り付けられている。このラジエータサポート101の前部には、前方に向けて延びるエアガイド109,109が左右に設けられている。
また、車両前端にはバンパーフェイシア111が配設されている。該バンパーフェイシア111の裏面側には、レインフォース113が配設されており、バンパーフェイシア111はバンパーステー115を介してサイドメンバーに取り付けられている。
特開平10−264858号公報
しかしながら、前記従来の車両前部構造においては、ラジエータサポート101、バンパーステー115及びレインフォース113等の多数の部品によって構成されているため、これらの各部品の組立工数が増大すると共に部品コストの増大を招いていた。
そこで、本発明は、構成部品点数の少ない車両前部構造を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、請求項1に記載された車両前部構造は、車両部品の冷却を行う熱交換部と、車両前端のバンパーフェイシアを車体部材に保持するバンパー保持部と、バンパーフェイシアの補強をするバンパー補強部とを備え、これらの熱交換部、バンパー保持部、及びバンパー補強部を一体にしたモノコック構造体を車両前部に設けると共に、このモノコック構造体のバンパー保持部の前側にバンパーフェイシアを設けたことを特徴とする。
請求項2に記載された車両前部構造は、請求項1に記載の車両前部構造であって、前記モノコック構造体とバンパーフェイシアとの間に、車両衝突時にバンパーフェイシアからの衝撃力を吸収する衝撃吸収手段を配設したことを特徴とする。
請求項3に記載された車両前部構造は、請求項1又は2に記載の車両前部構造であって、前記熱交換部は、ラジエータサポートと、該ラジエータサポートに取り付けたラジエータ及びコンデンサとからなることを特徴とする。
請求項4に記載された車両前部構造は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両前部構造であって、前記バンパー保持部は、バンパーフェイシアを保持して車体部材に取り付けるバンパーステーからなることを特徴とする。
請求項5に記載された車両前部構造は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両前部構造であって、前記バンパー補強部は、バンパー用のレインフォースからなることを特徴とする。
請求項1に記載された車両前部構造によれば、熱交換部、バンパー保持部、及びバンパー補強部を一体にしたモノコック構造体を設けているため、部品点数の削減により部品コストの低減及び組立工数の低減を図ることができる。
請求項2に記載された車両前部構造によれば、モノコック構造体とバンパーフェイシアとの間に衝撃吸収手段を配設しているため、車両が衝突した場合に、その衝撃荷重を効率的に吸収することができる。
請求項3に記載された車両前部構造によれば、熱交換部は、ラジエータサポート、ラジエータ及びコンデンサからなるため、モノコック構造体に熱交換器が一体化されて、熱交換器の組付作業を省略することができる。
請求項4に記載された車両前部構造によれば、前記バンパー保持部はバンパーステーからなるため、バンパーステーの組付作業を省略することができる。
請求項5に記載された車両前部構造によれば、バンパー補強部はバンパー用のレインフォースからなるため、レインフォースの組付作業を省略することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
図1は本発明の実施形態による車両前部構造の分解斜視図、図2は図1のA−A線による断面図、図3は図1のB−B線による断面図である。
図1に示すように、車体の前部には、車体部材であるサイドメンバー1が左右一対となって車両前後方向に沿って延設されており、これらのサイドメンバー1の前端には、車幅方向に沿って延びる取付面3が形成されている。この取付面3には、本実施形態によるモノコック構造体5が配設されている。
前記モノコック構造体5は、車両部品の冷却を行う熱交換部7と、車両前端のバンパーフェイシア9をサイドメンバー1に保持するバンパー保持部11と、バンパーフェイシア9の補強をするバンパー補強部13とを備えている。
前記熱交換部7は、図2に示すように、駆動回転自在に支持されたファン75と、エンジンの冷却を行うラジエータ15と、エアーコンデショナーの冷却を行うコンデンサ17と、これらのラジエータ15及びコンデンサ17を保持するラジエータサポート19とからなる。なお、モノコック構造体5には、剛性を高めるために、リブ77が形成されている。
前記バンパー補強部13は、図1,2に示すように、前記熱交換部7の下部に形成され、従来のバンパーレインフォースに相当するものであり、その前面に衝撃吸収手段であるエネルギー吸収材21が取り付けられる取付孔23が左右一対に穿設されている。
また、前記バンパー保持部11は、従来のバンパーステーに相当するものであり、モノコック構造体5の左右に一対に形成されている。バンパー保持部11は、略角筒状に形成されて車両前後方向に沿って延設されており、上部にバンパーフェイシア取付穴25が設けられている。そして、バンパー保持部11の後部には、前記サイドメンバー1の取付面3に取り付けられる結合面27が形成されている。
そして、図1に示すように、前記バンパー保持部11の前面には、衝撃吸収手段であるエネルギー吸収材21が取り付けられている。該エネルギー吸収材21は、車両が前面衝突を起こした場合に、バンパーフェイシア9からの衝突荷重を効率的に吸収するものである。その後面には、車両後方に延びる突起部29が左右一対に突設され、これらの突起部29,29が、モノコック構造体5の取付孔23,23に嵌合されることによって、エネルギー吸収材21がモノコック構造体5に固定される。
一方、バンパーフェイシア9の車幅方向中央部の上部には、正面視略U字状のグリル取付フランジ31が形成されている。該グリル取付フランジ31の左右両端は、上方に延びる延設部33,33に形成され、該延設部33,33の後部には、車両後方に延びる取付片35,35が形成されている。図1に示すように、グリル37の後面には複数の突片39が形成されており、前記バンパーフェイシア9のグリル取付フランジ31の取付孔41に嵌合されることによって、グリル37はバンパーフェイシア9に取り付けられる。
図4は、図1のA部を拡大して示す斜視図である。
モノコック構造体5において、前記グリル37に対向する部位には、上側開口部43が形成されており(図1参照)、該上側開口部43の上部側には、バンパーフェイシア9の取付片35が挿入されて係止されるバンパー取付部45が形成されている。該バンパー取付部45は、図4に示すように、略水平状に延びる平坦な当接面47及び該当接面47の後端から上方に屈曲して延びる縦壁面49を備えており、当接面47には円状のピン孔51が穿設され、縦壁面49には矩形状の挿入孔53が穿設されている。なお、前記上側開口部43の下部側には、左右にそれぞれ横長の下側開口部55が設けられている。この下側開口部55も、バンパーフェイシア9の下側グリル57に対向する部位に形成されている。
その一方、バンパーフェイシア9の取付片35は、先端59が平面視略台形状に形成されており、この先端59が前記縦壁面49の挿入孔53に挿入されると共に、取付片35の取付孔61と当接面47のピン孔51にピン63が嵌合されるように構成されている。
そして、図1のD部を拡大して示す斜視図である図5に示すように、バンパーフェイシア9の舌片65はバンパーステー部の上部に形成された横長の矩形状の取付孔に挿入及び嵌合される。前記舌片65は、後端部67は幅が狭く前端部69は幅が広く形成されている。また、舌片65の内方には、弾性的に支持された係止片71が設けられており、該係止片71の上面にはバンパーフェイシア9をモノコック構造体5に係止する凸部73が形成されている。よって、舌片65の後端部67をモノコック構造体5のバンパーフェイシア取付穴25に差し込むことによって、凸部73がバンパーフェイシア取付穴25に係止され、バンパーフェイシア9をモノコック構造体5に支持することができる。
本発明の実施形態による車両前部構造の分解斜視図である。 図1のA−A線による断面図である。 図1のB−B線による断面図である。 図1のC部を拡大して示す斜視図である。 図1のD部を拡大して示す斜視図である。 従来の車両前部構造を示す分解斜視図である。
符号の説明
1…サイドメンバー(車体部材)
5…モノコック構造体
7…熱交換部
9…バンパーフェイシア
11…バンパー保持部
13…バンパー補強部
15…ラジエータ
17…コンデンサ
19…ラジエータサポート
21…エネルギー吸収材(衝撃吸収手段)

Claims (5)

  1. 車両部品の冷却を行う熱交換部(7)と、車両前端のバンパーフェイシア(9)を車体部材(1)に保持するバンパー保持部(11)と、バンパーフェイシア(9)の補強をするバンパー補強部(13)とを備え、これらの熱交換部(7)、バンパー保持部(11)、及びバンパー補強部(13)を一体にしたモノコック構造体(5)を車両前部に設けると共に、このモノコック構造体(5)のバンパー保持部(11)の前側にバンパーフェイシア(9)を設けたことを特徴とする車両前部構造。
  2. 前記モノコック構造体(5)とバンパーフェイシア(9)との間に、車両衝突時にバンパーフェイシア(9)からの衝撃力を吸収する衝撃吸収手段(21)を配設したことを特徴とする請求項1に記載の車両前部構造。
  3. 前記熱交換部(7)は、ラジエータサポート(19)と、該ラジエータサポート(19)に取り付けたラジエータ(15)及びコンデンサ(17)とからなることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両前部構造。
  4. 前記バンパー保持部(11)は、バンパーフェイシア(9)を保持して車体部材に取り付けるバンパーステーからなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両前部構造。
  5. 前記バンパー補強部(13)は、バンパー用のレインフォースからなることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両前部構造。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102008019507A1 (de) * 2008-04-18 2009-10-22 Volkswagen Ag Stoßfängeranordnung für ein Fahrzeug, insbesondere für ein Kraftfahrzeug
US7726709B2 (en) 2006-09-27 2010-06-01 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Vehicle bumper structure
KR101318633B1 (ko) 2008-01-16 2013-10-16 한라비스테온공조 주식회사 프론트 엔드 모듈
KR101362342B1 (ko) * 2008-01-09 2014-02-12 한라비스테온공조 주식회사 프론트 엔드 모듈
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US10618486B2 (en) 2018-05-24 2020-04-14 Ford Global Technologies, Llc Bumper assembly with variable stiffness

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