JP2016168897A - タンクの取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両前後方向に並べて搭載した複数のタンクにタンク軸の端部の側から衝撃が加わった際のタンク接触の回避を図る。【解決手段】車両10は、車両幅方向に搭載された第1タンク30Fに対して、第2タンク30Rをタンクが車両前後方向に沿い先端側タンク部位30Rfが第1タンク30Fに向かうようにして搭載する。搭載機構40は、第2タンク30Rを受け止めるタンク支持バンド42と、車両ボディー20に固定されたタンク受座バンド46とを、係合ピン43とバンド係合機構50のピン係合枠体51との係合を経て係合する。この係合に際して、バンド係合機構50は、タンク支持バンド42に車両ボディー20の側にタンク保持力Fhを及ぼし、このタンク保持力Fhを超える外力Fsが後端側タンク部位30Rbに加わると、係合ピン43とピン係合枠体51との係合を解く。【選択図】図8

Description

本発明は、車両に関する。
タンクは、車両前後方向に並べて複数個が搭載され、それぞれのタンクは、タンク軸が車両の前後方向に沿うように、或いはタンク軸が車両の幅方向に沿うように搭載される。こうして搭載されたタンクには車両に加わった衝撃が及ぶことから、衝撃対処手法が種々提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2009−51296号公報
上記の特許文献では、タンク軸が車両の前後方向に沿うよう複数のタンクを一列に並べて搭載し、タンク間に衝撃力緩和部材を配設することで、車両前後方向から加わる衝撃の緩和を図っている。こうして衝撃緩和を図ったとしても、車両前後方向からの衝撃は、タンク軸の端部の側からタンクに加わるため、以下に説明するように改善の余地が指摘されるに到った。
タンクのタンク軸端部は、通常、ドーム部と称される半球形状をなすため、衝撃を受ける部位がドーム部頂上となり、衝撃を受ける面積が狭い。よって、狭小な面積で大きな衝撃を受けた際には、タンクがタンク軸方向に沿って移動して、タンク同士の接触が起き得る。こうした事態は、衝撃力緩和部材の容積増による緩和能力の向上で解決できるものの、車両という限られたスペースへのタンク搭載が必要であることから、タンク接触回避の上からは限界があることが指摘されるに到った。こうしたことから、車両前後方向に並べて搭載した複数のタンクにタンク軸の端部の側から衝撃が加わった際のタンク接触の回避に有益な衝撃対処手法が要請されるに到った。
上記した課題の少なくとも一部を解決するために、本発明は、以下の形態として実施することができる。
(1)本発明の一形態によれば、車両におけるタンクの取付構造が提供される。このタンクの取付構造は、第1タンクと並んで搭載される第2タンクを、タンク軸が車両前後方向に沿い該タンク軸の一端側タンク部位が前記第1タンクに向かうようにして車両に保持する保持機構と、前記タンク軸の他端側タンク部位から前記一端側タンク部位に向かう方向の荷重が前記第2タンクに対して所定の大きさを超えて掛かると、前記一端側タンク部位が前記第1タンクと接触する以前に、前記保持機構による保持を解除する解除機構とを備える。
上記形態の車両は、第1タンクと第2タンクとを搭載するに当たり、第2タンクを、タンク軸が車両前後方向に沿うと共にこのタンク軸の一端側タンク部位が第1タンクに向かうようにするので、第1タンクと第2タンクを車両前後方向に並べて横置き搭載する。そして、上記形態の車両は、他端側タンク部位から一端側タンク部位に向かう方向の荷重が所定の大きさを超えて車両前後方向に沿って第2タンクに掛かると、一端側タンク部位が第1タンクと接触する以前に、保持を解除するので、荷重が掛かった第2タンクを車両ボディーから落下させる。よって、上記形態の車両によれば、搭載した第1タンクと第2タンクの内の第2タンクに他端側タンク部位から一端側タンク部位に向かう方向の荷重が所定の大きさを超えて掛かっても、第1タンクと第2タンクとの接触を回避でき、タンク同士の接触に伴うタンク損傷を抑制できる。
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、タンクを搭載した車両としての形態や、車両へのタンク搭載方法等の形態でも適用できる。
実施形態に係る車両10におけるタンク搭載の様子を平面視と側面視にて概略的に示す説明図である。 第1タンク30Fと第2タンク30Rの搭載の様子を概略的に示す説明図である。 第2タンク30Rの搭載に用いる搭載機構40を分解して示す説明図である。 搭載機構40の要部の構成を拡大して示す説明図である。 搭載機構40によるタンク搭載時の各構成部材の関係を拡大視や斜視にて示す説明図である。 搭載機構40によるタンク搭載の様子を車両ボディー20と関連付けて示す説明図である。 衝撃に伴う外力Fsが車両後方側から加わった場合の係合ピン43とピン係合凹所51hとの係合の推移を示す説明図である。 衝撃に伴う外力Fsが車両後方側から加わった場合の第2タンク30Rの挙動を示す説明図である。 他の実施形態の搭載機構40Aを分解して示す説明図である。 アンダーボディー20bにて第2タンク30Rを受ける実施形態の搭載機構40Bによるタンク搭載の様子を示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づき説明する。図1は実施形態に係る車両10におけるタンク搭載の様子を平面視と側面視にて概略的に示す説明図である。図示するように、車両10は、車両前方側の第1タンク30Fと車両後方側の第2タンク30Rの二つのタンクを車両前後方向に並べて車両ボディー20に横置き搭載し、前輪FWの側の第1タンク30Fを、タンク軸が車両幅方向に沿うように搭載する。第1タンク30Fと並んで後輪RWの側に搭載される第2タンク30Rについては、これを、タンク軸が車両前後方向に沿うように搭載する。よって、第2タンク30Rは、第1タンク30Fの胴体周壁に先端側タンク部位30Rfが対向し、後端側タンク部位30Rbが車両後方側に位置するよう延びて、車両ボディー20に搭載される。以下、上記両タンクの搭載を、T字搭載レイアウトと称する。
図2は第1タンク30Fと第2タンク30Rの搭載の様子を概略的に示す説明図である。図示するように、第1タンク30Fは、二対の上部周壁把持バンド31と下部周壁把持バンド32とで挟持され、各バンドをバンド両端で固定プレート33に締結することで、支持される。そして、固定プレート33を車両ボディー20に、詳しくは車両ボディー20のアンダーボディー下面に固定することで、第1タンク30Fは、図1に示すようにタンク軸が車両幅方向に沿うように横置き搭載される。なお、第1タンク30Fにおける搭載機構(プレート締結構造)は、本願発明の要旨と直接関係しないので、図2においては省略されている。第2タンク30Rについての搭載機構40については、図2においてはその図示を省略し、後に詳述する。
第2タンク30Rは、先端側タンク部位30Rfが第1タンク30Fの周壁に向くよう、二つの搭載機構40にて搭載されている。図3は第2タンク30Rの搭載に用いる搭載機構40を分解して示す説明図であり、図4は搭載機構40の要部の構成を拡大して示す説明図であり、図5は搭載機構40によるタンク搭載時の各構成部材の関係を拡大視や斜視にて示す説明図であり、図6は搭載機構40によるタンク搭載の様子を車両ボディー20と関連付けて示す説明図である。
図3に示すように、搭載機構40は、タンク支持バンド42と、保持固定用ブラケット44と、タンク受座バンド46と、バンド係合機構50と、タンクリリース用バンド60とを有する。タンク支持バンド42は、型鋼を屈曲して用いることで高強度とされ、タンク下部周壁にて第2タンク30Rを受け止める。そして、タンク支持バンド42は、後述のバンド係合機構50により、タンク受座バンド46と共に第2タンク30Rを上下周壁に亘って挟持する。また、タンク支持バンド42は、バンド端部42eに係合ピン43有し、この係合ピン43を、受け止めた第2タンク30Rのタンク外側に向けて延ばしている。
保持固定用ブラケット44は、型鋼を用いることで高強度とされ、タンク側のブラケット端面に、後述のバンド係合機構50を構成するピン係合枠体51を備える。ピン係合枠体51は、図3の拡大図や図4および図5に示すように、一方が開放した枠形状とされ、タンク支持バンド42の係合ピン43を受け止めるピン係合凹所51hを有し、ピン係合凹所51hの開口側を隆起した開口凸部51tとする。そして、保持固定用ブラケット44は、タンク支持バンド42とタンク受座バンド46との間に介在し、ピン係合枠体51を含む後述のバンド係合機構50により、車両ボディー20に対する第2タンク30Rの搭載に関与する。
タンク受座バンド46は、バンド端部46eを型鋼で形成することで端部強度が確保され、このバンド端部46eにおいて、図6に示すように、ボルト45とナットにより車両ボディー20のアンダーボディー20bに固定され、第2タンク30Rをタンク上部周壁の側で受ける。そして、タンク受座バンド46は、後述のバンド係合機構50にてタンク支持バンド42と一体となり、第2タンク30Rをタンク支持バンド42と共に挟持して保持し、第2タンク30Rを車両ボディー20に横置き搭載する。
バンド係合機構50は、保持固定用ブラケット44の端部に設けられたピン係合枠体51と、タンク保持用バネ52と、ボルト53と、バネ受座54とを有する。タンク保持用バネ52は、保持固定用ブラケット44とバネ受座54との間に配設され、ボルト53の下端に螺合するナットの締め付けによりバネ受座54を介して圧縮される。よって、タンク保持用バネ52は、車両ボディー20(詳しくはアンダーボディー20b)に固定されたタンク受座バンド46に向けたタンク保持力Fhを保持固定用ブラケット44に及ぼす。このタンク保持力Fhは、保持固定用ブラケット44のピン係合枠体51のピン係合凹所51hに係合した係合ピン43(図4、図5参照)を介してタンク支持バンド42にも及び、このタンク支持バンド42に対してもタンク受座バンド46(車両ボディー20)の側にタンク保持力Fhを及ぼす。こうした構成により、バンド係合機構50は、タンク支持バンド42の係合ピン43と保持固定用ブラケット44のピン係合枠体51(詳しくは、ピン係合凹所51h)との係合を図ることで、タンク支持バンド42とタンク受座バンド46とを係合すると共に、第2タンク30Rを車両ボディー20に対して保持する。また、バンド係合機構50は、タンク支持バンド42に車両ボディー20の側にタンク保持力Fhを及ぼすことで、第2タンク30Rの搭載姿勢を保持する。ボルト53とボルト45は、保持固定用ブラケット44を貫通し、保持固定用ブラケット44の上下動の案内機能を果たす。なお、図5においては、図示の都合上、タンク受座バンド46とピン係合枠体51とが離間して表されているが、紙面の手前側および奥側において、タンク受座バンド46とピン係合枠体51とは、保持固定用ブラケット44とボルト45により連結されている。
タンク支持バンド42は、常時、第2タンク30Rの質量を受けるが、車両ボディー20の側にタンク保持力Fhが及ぶこと、および、係合ピン43がピン係合枠体51のピン係合凹所51hに係合して開口凸部51tに受け止められることから、急ブレーキ操作を含む車両10の通常走行期間において、係合ピン43がピン係合凹所51hから外れることはない。つまり、タンク保持力Fhの大きさや開口凸部51tの突出高は、車両走行期間において通常なされる急ブレーキを想定し、こうした急ブレーキに伴う慣性力が荷重として後端側タンク部位30Rbの側から先端側タンク部位30Rfに向けて第2タンク30Rに掛かって第2タンク30Rが車両前方側に移動しようとしても、ピン係合凹所51hから係合ピン43が外れてその係合が解かれないように、設計段階において規定されている。
タンクリリース用バンド60は、図3に示すように、帯状の薄板鋼板(例えば、スチール鋼板)から形成され、第2タンク30Rをその全周に亘って取り囲む。そして、タンクリリース用バンド60は、図示しない締結機構にて、タンクを締め付けるよう締結されることで、タンク周壁に固定されて第2タンク30Rと一体となる。タンクリリース用バンド60は、既述したタンク支持バンド42とタンク受座バンド46と保持固定用ブラケット44およびバンド係合機構50にて第2タンク30Rが搭載・保持された状態において、タンク受座バンド46とタンク支持バンド42より後端側タンク部位30Rbの側に位置する。タンクリリース用バンド60は、リリース駒62をブリッジ62vにて固定して備え、このリリース駒62を第2タンク30Rの水平方向側壁から突出させる。リリース駒62は、第2タンク30Rの搭載状態において、図5および図6に示すように、タンク支持バンド42のバンド端部42eとピン係合枠体51との間に位置し、図5に示すように、ピン当接部62sを係合ピン43に向けている。
図5に示すように、第2タンク30Rは、後端側タンク部位30Rbの側においても、既述したタンク支持バンド42とタンク受座バンド46と保持固定用ブラケット44およびバンド係合機構50にて搭載・保持される。なお、後端側タンク部位30Rbの側については、第1タンク30Fの搭載に用いた上部周壁把持バンド31などにて(図2参照)、第2タンク30Rを搭載・保持するようにしてもよい。
ここで、車両ボディー20への第2タンク30Rの搭載手順について簡単に説明する。まず、タンクリリース用バンド60については、これを第2タンク30Rの所定箇所に装着・固定し、バンド係合機構50におけるタンク保持用バネ52が伸張するように、ボルト53の締め付けを緩めておく。次いで、タンクリリース用バンド60を装着済みの第2タンク30Rをタンク支持バンド42で支えながらアンダーボディー20b(図6参照)の側に持ち上げ、係合ピン43をバンド係合機構50のピン係合枠体51におけるピン係合凹所51hに係合させる。この状態で、所定のタンク保持力Fhが得られるまで、ボルト53をナットにより締め付け、タンク保持用バネ52を圧縮させる。これにより、車両ボディー20への第2タンク30Rの搭載が完了する。
以上説明したタンク搭載構成を備える本実施形態の車両10によれば、次の利点がある。図7は衝撃に伴う外力Fsが車両後方側から加わった場合の係合ピン43とピン係合凹所51hとの係合の推移を示す説明図であり、図8は衝撃に伴う外力Fsが車両後方側から加わった場合の第2タンク30Rの挙動を示す説明図である。なお、図8の下段においては、タンク周辺の図示において、要部のみを示している。
図7に示すように、外力Fsが後端側タンク部位30Rbの側から第2タンク30Rに加わると、第2タンク30Rは、この外力Fsを後端側タンク部位30Rbの側の面積狭小のドーム部頂上で受ける。こうして第2タンク30Rに及んだ外力Fsは、第2タンク30Rを、図1に示すT字搭載レイアウトで搭載された第1タンク30Fの側に移動させるように作用する。そして、この外力Fsがバンド係合機構50によりタンク支持バンド42に及ぼされているタンク保持力Fhを越えていると、第2タンク30Rと一体のタンクリリース用バンド60のリリース駒62は、第2タンク30Rと共に第1タンク30Fの側に移動し、ピン当接部62sにて係合ピン43を開口凸部51tを超えてピン係合凹所51hから押し出す。これにより、バンド係合機構50は、タンク支持バンド42における係合ピン43とピン係合枠体51のピン係合凹所51hとの係合を解くので、図8に示すように、外力Fsが及んだ第2タンク30Rを車両ボディー20(詳しくはアンダーボディー20b:図6参照)から、少なくとも先端側タンク部位30Rfの側において落下させる。よって、本実施形態の車両10は、図1に示すT字搭載レイアウトで搭載した第1タンク30Fと第2タンク30Rの内の第2タンク30Rに後端側タンク部位30Rbの側から衝撃が加わっても、第2タンク30Rの先端側タンク部位30Rfが第1タンク30Fの周壁と接触する以前に、第2タンク30Rの保持を解除する。こうしたことから、本実施形態の車両10によれば、第1タンク30Fと第2タンク30Rとの接触を回避でき、タンク同士の接触に伴うタンク損傷を回避できる。走行中の車両10に車両前方側から衝撃が加わり、第2タンク30Rが慣性力に伴う荷重を後端側タンク部位30Rbから先端側タンク部位30Rfに向けて受けた場合も同様である。
なお、アンダーボディー20bから落下した第2タンク30Rが走行路面に達しないように、第2タンク30Rを先端側タンク部位30Rfの側と後端側タンク部位30Rbの側において、ワイヤーやバンドにて吊り下げ可能とするようにしてもよい。こうしたワイヤーやバンドは、既述した第2タンク30Rの搭載姿勢では、折り畳み或いは湾曲等しておくことができるので、タンク搭載や車両走行に支障は無い。
第2タンク30Rを車両前後の2箇所で搭載機構40にて保持して搭載している場合、車両後方側の搭載機構40におけるピン係合凹所51hのタンク軸方向の長さを車両前方側の搭載機構40におけるピン係合凹所51hより長く設定するようにしてもよい。こうすれば、第2タンク30Rを先端側タンク部位30Rfの側において確実に先に落下させるようにできるので、タンク同士の接触に伴う損傷回避に有益となる。
次に、他の実施形態について説明する。図9は他の実施形態の搭載機構40Aを分解して示す説明図である。この実施形態の搭載機構40Aは、タンク支持バンド42Aを第2タンク30Rに装着・固定している点に特徴がある。図示するように、搭載機構40Aのタンク支持バンド42Aは、既述した実施形態のタンク支持バンド42と同様に係合ピン43を備え、ピン装着部位42cからタンク包囲バンド42Auを備える。タンク包囲バンド42Auは、一方のピン装着部位42cから他方のピン装着部位42cまで延びて、第2タンク30Rのタンク上部周壁に掛け渡される。そして、タンク支持バンド42Aは、図示しない締結機構にてタンク包囲バンド42Auがタンクを締め付けるよう締結されることで、タンク支持バンド42Aと共に、タンク周壁に固定されて第2タンク30Rと一体となる。
この実施形態の搭載機構40Aを備える車両10では、タンク保持力Fhを越える外力Fsが後端側タンク部位30Rbの側から第2タンク30Rが加わると、第2タンク30Rと一体のタンク支持バンド42Aと係合ピン43が第2タンク30Rと共に第1タンク30Fの側に移動し、係合ピン43は、開口凸部51tを超えてピン係合凹所51hから飛び出す。これにより、バンド係合機構50における係合ピン43とピン係合枠体51のピン係合凹所51hとの係合が解かれるので、この実施形態の搭載機構40Aを備える車両10によっても、T字搭載レイアウトで搭載した第1タンク30Fと第2タンク30Rとの接触を回避して、タンク損傷を回避できる。そして、タンクリリース用バンド60のタンク装着が不要となるので、構成の簡便化、コスト低減を図ることができる。
図10はアンダーボディー20bにて第2タンク30Rを受ける実施形態の搭載機構40Bによるタンク搭載の様子を示す説明図である。図示するように、この搭載機構40Bでは、アンダーボディー20bにテーパー凹所20cを形成し、このテーパー凹所20cにて第2タンク30Rをそのタンク上部周壁で受ける。そして、ボルト53については、保持固定用ブラケット44を案内するため、アンダーボディー20bに固定されている。この搭載機構40Bにて第2タンク30Rを搭載した車両であっても、既述したようにタンク同士の接触を回避できる。
本発明は、上述の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、或いは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
図9に示した実施形態では、係合ピン43を有するタンク支持バンド42Aをタンク包囲バンド42Auと共に第2タンク30Rと一体としたが、係合ピン43が第2タンク30Rから、外観上、直に突出するようにしてもよい。このようなタンク構成とするには、第2タンク30Rの製造過程における繊維強化層の巻回形成の前に、タンク下部周壁に倣って湾曲しバンド両端に係合ピン43を延ばしているタンク支持バンドをタンクライナー外周壁に装着する。そして、このタンク支持バンドをタンクライナーと共に繊維強化層にて被覆し、係合ピン43を繊維強化層から突出するようにすればよい。
上記した各実施形態では、第1タンク30Fと第2タンク30Rとを図1に示すT字搭載レイアウトで搭載したが、両タンクが共にタンク軸を車両前後方向に沿うようにして車両前後方向に並んで搭載されたレイアウトとしてもよい。
10…車両
20…車両ボディー
20b…アンダーボディー
30F…第1タンク
30Rb…後端側タンク部位
30Rf…先端側タンク部位
30R…第2タンク
31…上部周壁把持バンド
32…下部周壁把持バンド
33…固定プレート
40,40A,40B…搭載機構
42,42A…タンク支持バンド
42Au…タンク包囲バンド
42c…ピン装着部位
42e…バンド端部
43…係合ピン
44…保持固定用ブラケット
45…ボルト
46…タンク受座バンド
46e…バンド端部
50…バンド係合機構
51…ピン係合枠体
51h…ピン係合凹所
51t…開口凸部
52…タンク保持用バネ
53…ボルト
54…バネ受座
60…タンクリリース用バンド
62…リリース駒
62s…ピン当接部
62v…ブリッジ
FW…前輪
RW…後輪
Fh…タンク保持力
Fs…外力

Claims (1)

  1. 車両におけるタンクの取付構造であって、
    第1タンクと並んで搭載される第2タンクを、タンク軸が車両前後方向に沿い該タンク軸の一端側タンク部位が前記第1タンクに向かうようにして車両に保持する保持機構と、
    前記タンク軸の他端側タンク部位から前記一端側タンク部位に向かう方向の荷重が所定の大きさを超えて前記第2タンクに対して掛かると、前記一端側タンク部位が前記第1タンクと接触する以前に、前記保持機構による保持を解除する解除機構とを備える
    タンク取付構造。
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