JP2006020867A - 洗濯機 - Google Patents

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春夫 間宮
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Abstract

【課題】 水の使用量を極力抑制しながらすすぎ性能を向上させた運転コースを設ける。
【解決手段】 「標準」コースでは、1回目のすすぎとして脱水すすぎ行程(S4)と中間脱水行程(S5)を行うのに対し、すすぎ性能を高めることを目的とする「スキンケア」コースでは、1回目のすすぎとして、脱水すすぎ行程と中間脱水行程とを4回繰り返す繰り返し脱水すすぎを採用する。この繰り返し脱水すすぎでは、1回の脱水すすぎ行程におけるシャワー状の給水の時間を「標準」コースよりも短縮することで水の使用量を減らす一方、中間脱水行程における脱水時間は「標準」コースよりも長くすることで給水時間短縮によるすすぎ性能の低下をカバーする。そのため、1回の脱水すすぎ行程及び中間脱水行程でのすすぎ性能は「標準」コースの1回目のすすぎと遜色なくなり、これを4回繰り返すことですすぎ性能を大幅に向上できる。
【選択図】 図3

Description

本発明は洗濯機に関し、更に詳しくは、渦巻式の全自動洗濯機に関する。
一般的な渦巻式全自動洗濯機では、有底円筒形状の外槽が振動吸収用の吊棒により懸垂支持され、その外槽の内側に、同じく有底円筒形状で周囲に多数の脱水孔を穿孔した洗濯脱水槽が回転自在に配設され、その内底部に撹拌用のパルセータが回転自在に設けられている。
こうした洗濯機におけるすすぎには、大別して溜めすすぎ、注水すすぎ及び脱水すすぎの3種類の方法がある。溜めすすぎは、洗濯脱水槽内に所定水位までの注水を行った後に注水を停止し、パルセータを回転させて洗濯物を水の中で撹拌することによってすすぎを行うものである。注水すすぎは、洗濯脱水槽に所定量の水を注水した後にも注水を継続し、洗濯脱水槽内の水の一部を溢水口を通して外部に排出しながら又は排水弁を開いて外槽の底部から水の一部を外部に排出しながら、パルセータを回転させて洗濯物を水の中で撹拌することによってすすぎを行うものである。この注水すすぎでは、水はいわば垂れ流しの状態にあり、溜めすすぎよりはすすぎ性能が向上するものの、水の使用量は格段に増加する。
これに対し、脱水すすぎでは、洗濯脱水槽を比較的低速で回転させながら注水口から水を吐き出し、洗濯物全体に水を降り掛ける。そして、洗濯物全体に十分に水がしみ込んだならば、注水を停止した後に、今度は洗濯脱水槽を高速で回転させて遠心脱水を行う。これにより、洗濯物に浸透している洗剤成分が脱水により水と共に飛ばされて迅速に取り除かれるため、溜めすすぎや注水すすぎと比較してより少量の水で十分なすすぎ性能を得ることができる。こうしたことから、現在市販されている全自動洗濯機の多くでは、標準的な運転コースにおいて、洗い後の1回目のすすぎでは脱水すすぎを実行し、2回目のすすぎでは溜めすすぎを実行するような組み合わせが採用されている(例えば特許文献1など参照)。なお、多くの場合、脱水すすぎの給水時には洗濯脱水槽内の洗濯物にシャワー状に水を降り掛けるため、脱水すすぎをシャワーすすぎと呼ぶこともある。
特開2002−11279号公報
一般的には、1回の脱水すすぎと1回の溜めすすぎとの組み合わせによって十分なすすぎ性能が得られるが、或る程度の洗剤成分が洗濯物に残留することは避けがたい。そのため、特に皮膚が過敏な人のために、洗濯物に残留する洗剤成分をより減少させるべくすすぎ性能をさらに向上させて欲しいという要求がある。しかしながら、その一方で、環境への配慮やランニングコストの低減のために、水の使用量をできるだけ減らして欲しいという要望も強く、脱水すすぎに代えて溜めすすぎや注水すすぎを行うことは適当ではない。
本発明はこうした課題を解決するために成されたものであり、その目的とするところは、水の使用量をできる限り抑制しつつ、すすぎ性能を従来よりも大幅に向上させることができる洗濯機を提供することにある。
上記課題を解決するために成された本発明は、外箱内に揺動自在に配設された外槽と、該外槽内に回転自在に配設された洗濯脱水槽と、外部から供給された水を前記洗濯脱水槽内に収容された洗濯物に降り掛かるように該洗濯脱水槽内に供給する給水手段と、前記洗濯脱水槽を回転駆動する回転駆動手段とを具備し、洗い、すすぎ、及び脱水を順次実行する洗濯機において、
第1の運転コースと、該第1の運転コースよりも少なくともすすぎ性能が良好である第2の運転コースとを含む運転コースを選択するための操作手段と、
前記給水手段及び前記回転駆動手段を制御する運転制御手段であって、前記操作手段により第1の運転コースが選択された場合に、洗い直後の1回目のすすぎとして、第1の給水時間だけ前記給水手段により給水を行って洗濯物に水を含ませた後に、前記回転駆動手段により第1の脱水時間だけ洗濯脱水槽を高速回転させることで脱水すすぎを実行し、他方、第2の運転コースが選択された場合には、前記1回目のすすぎとして、第1の給水時間よりも短い第2の給水時間だけ前記給水手段により給水を行った後に第1の脱水時間よりも長い第2の脱水時間だけ脱水を実行するという脱水すすぎを第1の運転コースの脱水すすぎよりも多い回数繰り返す繰り返し脱水すすぎを実行する運転制御手段と、
を備えることを特徴としている。
本発明に係る洗濯機では、使用者が操作手段により第2の運転コースを選択した上で洗濯の開始を指示すると、運転制御手段は、洗いを実行して洗濯脱水槽内に収容されている洗濯物を洗った後に、まず1回目のすすぎとして繰り返し脱水すすぎを実行する。この繰り返し脱水すすぎでは、運転制御手段は、第2の給水時間だけ給水手段により給水を行って洗濯物に十分に水を含ませた後に、第2の脱水時間だけ洗濯脱水槽を高速で回転させて洗濯物に残っている洗剤成分を水とともに飛散させる、という制御を第1の運転コースの脱水すすぎよりも多い回数だけ繰り返す。一般的に、標準的な運転コースでは1回目のすすぎとして、1回の脱水すすぎ(場合によっては2回の脱水すすぎ)が行われるから、第1の運転コースを標準的な運転コースとした場合には、第2の運転コースでは、1回目のすすぎとして3回以上の脱水すすぎを繰り返す繰り返し脱水すすぎを実行することになるが、すすぎ性能を明瞭に高めるには、好ましくは4回乃至それ以上脱水すすぎを繰り返すことが望ましい。なお、繰り返し脱水すすぎの際の、1回毎の給水時間(第2の給水時間)及び脱水時間(第2の脱水時間)は必ずしも同じである必要はないが、それぞれの第2の給水時間は第1の給水時間よりは必ず短くなっており、それぞれの第2の脱水時間は第1の脱水時間よりは長くなっている。
この繰り返し脱水すすぎによる1回目のすすぎでは、第1の運転コースの場合よりも給水回数は増加するが、1回当たりの給水時間は短くなっているので、給水水量自体は給水回数の増加分ほどは増加せず、水の使用量を抑制することができる。一方、1回当たりの給水時間が短いことで、給水終了時点で洗濯物に残留している洗剤成分の希釈度合いは第1の運転コースの場合よりも悪化する(つまり洗剤成分が濃い)可能性があるが、上述したように脱水時間が長いことによって脱水率が第1の運転コースの場合よりも大きくなるため、その脱水終了時点で洗濯物に残留する洗剤成分の量自体は第1の運転コースにおける脱水すすぎの脱水終了時点と殆ど遜色なくなる。そして、こうした制御を複数回繰り返すことで洗濯物に残留する洗剤成分は段階的に減少してゆき、最終的に第2の運転コースを実行した場合には第1の運転コースの実行時よりもすすぎ性能を大幅に向上させることができる。
このように本発明に係る洗濯機によれば、使用者の希望によって第2の運転コースが選択される場合には、水の使用量の増加を抑制しながら高いすすぎ性能を達成することができる。それによって、洗濯物に残留する洗剤成分をきわめて少なくすることができるので、アトピー性皮膚炎罹患者のように特に皮膚の敏感な人が使用する衣服、寝具等の洗濯に好適であり、また、その場合でも節水を図ることができる。
なお、第2の運転コースを選択した場合には第1の運転コースよりも水の使用量や電力消費量が増加することは避けられないから、特にすすぎを念入りに行いたいという要望がない限りは、より少ない水使用量で十分なすすぎ性能が得られる第1の運転コースを実行するほうがよい。そこで、本発明に係る洗濯機において、第1の運転コースは、当該洗濯機の電源投入時に初期的に設定される標準的な運転コースである構成とすることが好ましい。
この構成では、洗濯を行うために使用者が洗濯機の電源を投入すると、操作手段を操作することなく第1の運転コースがデフォルトとして設定され、使用者がすすぎを特に念入りに行いたい場合のみ操作手段を操作して第2の運転コースに設定を変更すればよい。したがって、標準的な洗濯を行いたい大多数の使用者が誤って第2の運転コースを設定して洗濯を実行してしまうことを効果的に防止することができる。
また、脱水すすぎは洗濯物に染みこんでいる洗剤成分を除去する(薄める)のには有効であるが、重なっている洗濯物に洗剤滓などの微小なゴミが付着している場合にこうしたゴミを除去するのにはあまり効果的ではない。したがって、本発明に係る洗濯機では、前記運転制御手段は、第1及び第2の運転コースのいずれにおいても、前記1回目のすすぎの実行後に2回目のすすぎとして、洗濯脱水槽内に洗濯物が十分に浸る程度の水を貯留した状態での溜めすすぎを実行する構成とするとよい。溜めすすぎでは全ての洗濯物が水に漬かって水中で撹拌されるので、上記のような微小なゴミも洗濯物から離脱して除去され、高いすすぎ性能を達成することができる。
また本発明に係る洗濯機において、第1及び第2の運転コースは前記1回目のすすぎを除く他の運転制御が同一である構成とすれば、第2の運転コースの実行時に、洗い性能や脱水性能は標準的な運転コースのレベルを維持しつつ、すすぎ性能のみ、特に高い性能を達成することができる。
以下、本発明に係る洗濯機の一実施例を図1〜図6に基づいて説明する。
図1は本実施例の洗濯機の全体構成を示す右側面縦断面図である。この洗濯機の外箱1の内部には、有底円筒形状の外槽2が前吊棒3及び後吊棒4(図では各1本ずつが見えているが実際には各2本ずつ存在する)により前方に向けて適度な角度だけ(この例では約10°)傾斜するように吊支されている。この外槽2の上部前方への突出に対応して、外箱1の前面上部も張り出している。外槽2の内部には、周壁に多数の脱水孔を有する洗濯脱水槽5が主軸6を中心に回転自在に軸支されている。また、この洗濯脱水槽5の底部には洗濯物を撹拌するためのパルセータ7が配置されており、主軸6の延伸上にはダイレクトドライブ用のモータ8と、動力切換え用のクラッチ9とが設けられている。
クラッチ9は外槽2の底面下に取り付けられたトルクモータ10の動作により、主として洗い運転やすすぎ運転時にはパルセータ7のみを一方向又は両方向に回転させ、脱水運転時には洗濯脱水槽5とパルセータ7とを一体に一方向(これを正転方向とする)に回転させるべく動力伝達機構を機械的に切り換える。なお、パルセータ7と洗濯脱水槽5との連結が解除されるときには、洗濯脱水槽5の回転は図示しないバンドブレーキ機構によりその回転が阻止される。
外槽2の上部後方には、内部に収容した洗剤等を投入するための洗剤容器及び柔軟仕上剤容器を備えた注水口部11が設けられている。外箱1の上面後部には外部の水道栓等にホースを介して接続される給水口12が設けられ、給水口12に接続される給水管13は主給水弁14及び仕上剤給水弁15を介して注水口部11に接続されている。主給水弁14が開放されると、水道栓から供給される水道水が給水管13を通して注水口部11の洗剤容器内に流れ込み、一方、仕上剤給水弁15が開放されると、給水管13を通して注水口部11の仕上剤容器内に水が流れ込み、いずれの場合も、下方の外槽2内に向けて注水口部11から水が吐き出される。したがって、これら構成要素が本発明における給水手段に相当する。なお、この洗濯機では、洗濯脱水槽5内への他の給水手段として風呂水ポンプが設けられているが、ここでは説明を省略する。
外槽2の底部の前端部、つまり最低部に形成された排水口17には排水管18の一端が接続されており、この排水管18は排水弁19により開閉されるようになっている。排水管18の他端は、図示しないが、起立自在な排水ホースを介して外部の排水溝に連なっている。この排水弁19の開閉動作も上記クラッチ9の連結切り換え動作と同様にトルクモータ10の動作に連動している。すなわち、トルクモータ10を駆動させることで、クラッチ9により洗濯脱水槽5とパルセータ7とが一体に回転するように接続したときには排水弁19は開放状態となり、クラッチ9により洗濯脱水槽5とパルセータ7との連結を解除してパルセータ7のみが回転するようにしたとき(洗濯脱水槽5はバンドブレーキにより回転が拘束されている)には排水弁19は閉鎖状態となる。
図示しないが外槽2の底部にはエアトラップが形成され、エアトラップに接続されたエアホースの他端は水位センサ20に接続されている。また、外箱1の上面の手前側には操作部31や表示部36を含む操作パネルが設けられ、その下方には各種の電気部品が搭載された電気基板を含む回路ユニット21が配置されている。
図2は本実施例の洗濯機の要部の電気系構成図である。制御の中心には、CPU、RAM、ROM、タイマなどを含んで構成される制御部30が本発明における運転制御手段として据えられている。制御部30には、コース選択キー32やスタートキー33等の複数の操作キーを備える操作部31からキー信号が、水位センサ20から外槽2の内部に貯留された水の水位に応じた水位検知信号が、回転角センサ35からモータ8の回転速度や回転方向を反映した回転パルス信号が、蓋スイッチ34から上蓋の開閉に連動する蓋開閉信号が、それぞれ入力される。制御部30は、インバータ駆動部39を介してモータ8の回転を制御するとともに、負荷駆動部38を介して、主給水弁14及び仕上剤給水弁15の開閉動作と、トルクモータ10の動作を制御する。上述したようにトルクモータ10により、クラッチ9の連結・離脱動作と、排水弁19の開閉動作とが達成される。さらにまた、制御部30は、操作部31のキー入力の受付状態や洗濯の進行状況などを表示部36に表示させるとともに、使用者の注意を喚起するために必要に応じてブザー37を鳴動させる。
本実施例の洗濯機では、様々な種類の洗濯物(洗濯物の繊維の種類、汚れの程度など)に対応して適切な洗濯が行えるように、複数の運転コースが予め設定されている。具体的には、「標準」、「スキンケア」、「ドライ」、「おいそぎ」等の運転コースがあり、デフォルト(つまり電源投入時の初期設定)は最も一般的な「標準」コースとなっており、操作部31に設けられたコース選択キー32を押すことによって任意の運転コースが設定できるようになっている。
図3は本実施例の洗濯機における洗濯行程の流れを示すフローチャートであり、(a)は最も一般的に使用される「標準」コースのフローチャート、(b)は本実施例の洗濯機に特徴的な「スキンケア」コースのフローチャートである。本発明における第1の運転コースは「標準」コースであり、第2の運転コースは「スキンケア」コースである。
まず図3(a)のフローチャートに沿って、「標準」コースにおける動作を概略的に説明する。
使用者が洗濯物を洗濯脱水槽5内に収容し、操作部31のコース選択キー32により「標準」コースを選択した上で(実際には上述したように「標準」コースはデフォルトであるため、一旦他の運転コースに切り換える操作を行わない限りコース選択キー32の操作は不要である)スタートキー33を押すことにより洗濯の開始を指示する。この指示を受けて制御部30は、まず洗濯脱水槽5に収容された洗濯物の量つまり負荷量を検知する(ステップS1)。具体的には、クラッチ9により洗濯脱水槽5とパルセータ7との連結を解除した状態で、モータ8を駆動することによりパルセータ7を短時間だけ回転させ、それによる惰性回転が継続する時間に応じて負荷量を決定する。もちろん、負荷量検知はこの方法に限らず、如何なる方法を用いてもよい。こうして検知された負荷量に応じて、洗いや溜めすすぎ時の水位を決定する。水位が決まると、制御部30は決定された水位に応じた洗剤投入量の指示を表示部36に行う。使用者はその表示に従って適当な量の洗剤を洗濯脱水槽5内に投入する。
実質的な洗濯が開始されると、制御部30は主給水弁14を開放し、水位センサ20による水位検知信号により洗濯脱水槽5内の水位をモニタし、洗濯脱水槽5内に上述のようにして決められた設定水位まで給水を行う。そして、モータ8を作動させ、パルセータ7を所定速度で且つ反転回転させることによって洗い行程を実行する(ステップS2)。こうした洗い行程が終了するとトルクモータ10を駆動することで排水弁19を開放し、洗濯脱水槽5内の水を排出する。そして、モータ8を作動させて洗濯脱水槽5とパルセータ7とを一体に高速で回転することにより中間脱水行程を実行する(ステップS3)。この中間脱水により、洗濯物に染み込んでいる洗剤水が飛散して除去される。
次に、1回目のすすぎとして脱水すすぎ行程を行う(ステップS4)。脱水すすぎは、排水弁19を開放し、洗濯脱水槽5を低速度で回転させつつ注水口部11から水をシャワー状に洗濯物に降り掛けることにより、洗濯物にきれいな水を吸水させ、その代わりに洗濯物に染み込んでいる洗剤水を押し出そうとするものである。そして、洗濯物に十分に水を含ませた後に、ステップS3と同様のステップS5の処理により中間脱水行程を実行し、洗濯物に染み込んでいる水を残留している洗剤分と共に飛散させる。
次いで、2回目のすすぎとして溜めすすぎ行程を行う(ステップS6)。すなわち、洗濯脱水槽5内に設定水位まで給水を行い、ステップS2と同様にパルセータ7を回転駆動することで、水に漬かった状態の洗濯物を撹拌する。なお、最終すすぎの給水時には、仕上剤給水弁15が開放されることで仕上剤容器に収容されている柔軟仕上剤が洗濯脱水槽5内に投入される。脱水すすぎでは洗濯物全体が水に浸るわけではないので、例えば洗濯物の布同士の間に挟まっている微小なゴミは除去されにくいが、溜めすすぎでは洗濯物全体が水に浸るので、洗濯物に残留している洗剤成分のみならずこうした微小なゴミを除去するのにも有効である。この溜めすすぎ行程が終了すると、排水弁19を開いて洗濯脱水槽5内の水を排出し、中間脱水行程と同様に洗濯脱水槽5とパルセータ7とを一体に高速で回転することにより最終脱水行程を実行する(ステップS7)。
上述したように、「標準コース」の場合には、1回目のすすぎでは脱水すすぎが行われ、2回目のすすぎでは溜めすすぎが実行される。この脱水すすぎ行程(ステップS4)とその後の中間脱水行程(ステップS5)における制御について、図4のタイミングチャートを用いて詳細に説明する。
洗い行程後の中間脱水行程で所定の脱水時間が終了すると、モータ8の駆動は停止され、モータ8(及び洗濯脱水槽5)の惰性による回転速度は急速に下がる。このとき、主給水弁14は閉鎖(オフ)しており、排水弁19は開放(オン)している。モータ8の駆動停止から40秒が経過した時点で、制御部30はトルクモータ10を作動させて排水弁19を閉じ、クラッチ9により洗濯脱水槽5とパルセータ7との連結を解除する。この時点ではモータ8の回転速度はほぼ確実に100rpm以下にまで下がっており、クラッチ9による上記連結の解除によって、上述したように洗濯脱水槽5の回転を拘束するようにブレーキが作動するから、それによって洗濯脱水槽5は急停止する。排水弁19の閉鎖時間、つまりブレーキの作動時間は10秒とし、それが経過したならば、再び排水弁19を開き洗濯脱水槽5とパルセータ7とを連結させる。それから10秒が経過した後に、モータ8を右方向へと間欠的に駆動することにより、最高回転速度が100rpm程度になるようにする。これによって洗濯脱水槽5はパルセータ7と一体に脱水運転時よりも格段に低い回転速度で以て回転する。
モータ8の駆動開始から5秒経過後に、制御部30は主給水弁14を開放して注水口部11から洗濯脱水槽5内への給水を開始する。注水口部11から吐き出された水は主として洗濯脱水槽5の奥側の壁面下部と底面とにシャワー状に落ちるが、洗濯脱水槽5は回転しているため、その回転に伴って洗濯物全体に満遍なく水が降り掛かる。給水前の洗濯物は水が絞り出された状態になっており、水が降り掛かることによって洗濯物は吸水し、それによって洗濯物に残留している洗剤成分は希釈される。さらに洗濯物に水が降り掛かると、上から降り掛かるきれいな水が洗濯物に吸収される代わりに、それまで洗濯物が吸収していた洗剤成分が含まれる水が押し出される。このシャワー状の給水の時間は56秒(図5参照)に設定されており、56秒が経過すると主給水弁14が閉鎖されることで脱水すすぎ行程は終了し、引き続いて、モータ8が右方向に連続的に駆動されることで洗濯脱水槽5の回転速度は急上昇する。
図4に示すように、モータ8すなわち洗濯脱水槽5の回転速度は一気に最高回転速度である1000rpmまで上昇されるわけではなく、まず120rpmまで上昇されてその回転速度を30秒間維持し、次に120rpmから240rpmまで上昇されてその回転速度を30秒間維持し、その後に240rpmから1000rpmまで上昇される。こうして段階的に回転速度を上昇させることにより、回転軸周りに質量のアンバランスが生じた場合でも洗濯脱水槽5の首振り揺動を抑制することができる。そして、1000rpmの回転速度を2分間維持することで、洗濯物に含まれる水を十分に遠心脱水した後に、モータ8への通電を停止してモータ8の回転速度を徐々に低下させる。
次に、図3(b)のフローチャートにより、「スキンケア」コースにおける運転制御動作を説明する。図3(a)と図3(b)とを対照すれば分かるように、「スキンケア」コースでは、「標準」コースにおける1回目のすすぎの脱水すすぎ行程(ステップS4)及び中間脱水行程(ステップS5)に代えて、脱水すすぎ行程(ステップS4A、S4B、S4C、S4D)と中間脱水行程(ステップS5A、S5B、S5C、S5D)との複数回(この例では4回)の繰り返しによる繰り返し脱水すすぎが実行されるようになっている。この1回目のすすぎ以外の各行程については、「標準」コースと「スキンケア」コースとで全く同じである。
「スキンケア」コースの繰り返し脱水すすぎにおける1回の脱水すすぎ行程(例えばステップS4A)と引き続く1回の中間脱水行程(例えばステップS4B)の基本的な制御は、「標準」コースの脱水すすぎ行程(ステップS4)と引き続く中間脱水行程(ステップS5)と同じであり、図4に示したようなタイミングチャートに従うが、重要なパラメータが相違する。すなわち、図5に示したように、脱水すすぎ行程におけるシャワー状の給水時間が「標準」コースでは56秒であるのに対し、「スキンケア」コースでは32秒と約40%程度短くなっている。一方、図6に示したように、中間脱水行程における高速(1000rpm)での脱水時間が「標準」コースでは2分であるのに対し、「スキンケア」コースでは3分と約30%程度長くなっている。
給水時間が短くなると洗濯物に残留している洗剤成分の流出が少なくなるため、すすぎ性能は悪化する。これに対し、中間脱水の脱水時間が長くなると脱水率が高まり、その分だけ洗濯物に含まれる水の量が減るから、水に含まれる洗剤成分の総量が減るという観点ですすぎ性能が向上する。すなわち、給水時間は短くなっているものの脱水時間を長くすることにより、すすぎ性能の低下をカバーしており、「スキンケア」コースでの繰り返し脱水すすぎにおける1回の脱水すすぎ及び中間脱水と、「標準」コースでの脱水すすぎ及び中間脱水とのすすぎ性能を比較すると、前者は後者と殆ど遜色ないものとなっている。「スキンケア」コースではこうした脱水すすぎ及び中間脱水を4回繰り返すから、その1回毎に洗濯物に含まれる洗剤成分の濃度は下がり、1回目のすすぎ終了時、つまり溜めすすぎの開始時には「標準」コースに比べて洗濯物に含まれる洗剤成分の濃度は大幅に小さくなる。すなわち、「スキンケア」コースのすすぎ性能は「標準」コースのすすぎ性能より大きく向上する。
一方、シャワー状の給水時の使用水量を見ると、図5に示すように、標準的な水道栓の流量(15L/分)で計算した場合、「標準」コースでは14Lであるのに対し、「スキンケア」コースでは4回の繰り返しを行うために32Lとなっている。すなわち、「スキンケア」コースでは「標準」コースの2倍以上の水を1回目のすすぎとして使用する。しかしながら、本実施例の洗濯機では、溜めすすぎには1回当たり標準的に51Lの水を使用し、注水すすぎでは96L(上記標準的な流量の場合)の水を使用する。したがって、上記繰り返し脱水すすぎの使用水量(32L)は1回の溜めすすぎの使用水量(51L)に比べれば十分に少なく、しかもすすぎ性能は1回の溜めすすぎよりも遙かに良好である。すなわち、すすぎ性能の向上の程度とのバランスを考えると、水の使用量は十分に抑制されていると言える。
なお、上記実施例は一例であって、本発明の趣旨の範囲で適宜変更、修正、追加を行っても本願請求項に包含されることは明らかである。例えば、上記実施例では、「スキンケア」コースにおける繰り返し脱水すすぎ時の各脱水すすぎ行程及び中間脱水行程時のパラメータ(例えば給水時間や脱水時間など)を同一にしたが、これは必ずしも同一でなくてもよい。
本発明の一実施例による洗濯機の全体構成を示す側面断面図。 本実施例の洗濯機の要部の電気系構成図。 本実施例の洗濯機における洗濯行程の流れを示すフローチャートであり、(a)は「標準」コースのフローチャート、(b)は「スキンケア」コースのフローチャート。 本実施例の洗濯機において脱水すすぎ行程及び中間脱水行程の制御動作を説明するためのタイミングチャート。 本実施例の洗濯機において「標準」コースと「スキンケア」コースとの脱水すすぎ行程における給水の比較を示す図。 本実施例の洗濯機において「標準」コースと「スキンケア」コースとの脱水すすぎ行程後の中間脱水行程の時間の比較を示す図。
符号の説明
1…外箱
2…外槽
3…前吊棒
4…後吊棒
5…洗濯脱水槽
6…主軸
7…パルセータ
8…モータ
9…クラッチ
10…トルクモータ
11…注水口部
12…給水口
13…給水管
14…主給水弁
15…仕上剤給水弁
17…排水口
18…排水管
19…排水弁
20…水位センサ
21…回路ユニット
30…制御部
31…操作部
32…コース選択キー
33…スタートキー
34…蓋スイッチ
35…回転角センサ
36…表示部
37…ブザー
38…負荷駆動部
39…インバータ駆動部

Claims (4)

  1. 外箱内に揺動自在に配設された外槽と、該外槽内に回転自在に配設された洗濯脱水槽と、外部から供給された水を前記洗濯脱水槽内に収容された洗濯物に降り掛かるように該洗濯脱水槽内に供給する給水手段と、前記洗濯脱水槽を回転駆動する回転駆動手段とを具備し、洗い、すすぎ、及び脱水を順次実行する洗濯機において、
    第1の運転コースと、該第1の運転コースよりも少なくともすすぎ性能が良好である第2の運転コースとを含む運転コースを選択するための操作手段と、
    前記給水手段及び前記回転駆動手段を制御する運転制御手段であって、前記操作手段により第1の運転コースが選択された場合に、洗い直後の1回目のすすぎとして、第1の給水時間だけ前記給水手段により給水を行って洗濯物に水を含ませた後に、前記回転駆動手段により第1の脱水時間だけ洗濯脱水槽を高速回転させることで脱水すすぎを実行し、他方、第2の運転コースが選択された場合には、前記1回目のすすぎとして、第1の給水時間よりも短い第2の給水時間だけ前記給水手段により給水を行った後に第1の脱水時間よりも長い第2の脱水時間だけ脱水を実行するという脱水すすぎを第1の運転コースの脱水すすぎよりも多い回数繰り返す繰り返し脱水すすぎを実行する運転制御手段と、
    を備えることを特徴とする洗濯機。
  2. 第1の運転コースは、当該洗濯機の電源投入時に初期的に設定される標準的な運転コースであることを特徴とする請求項1に記載の洗濯機。
  3. 前記運転制御手段は、第1及び第2の運転コースのいずれにおいても、前記1回目のすすぎの実行後に2回目のすすぎとして、洗濯脱水槽内に洗濯物が十分に浸る程度の水を貯留した状態での溜めすすぎを実行することを特徴とする請求項1又は2に記載の洗濯機。
  4. 第1及び第2の運転コースは前記1回目のすすぎを除く他の運転制御が同一であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の洗濯機。
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