JP2006020578A - 水田作業機 - Google Patents

水田作業機 Download PDF

Info

Publication number
JP2006020578A
JP2006020578A JP2004202030A JP2004202030A JP2006020578A JP 2006020578 A JP2006020578 A JP 2006020578A JP 2004202030 A JP2004202030 A JP 2004202030A JP 2004202030 A JP2004202030 A JP 2004202030A JP 2006020578 A JP2006020578 A JP 2006020578A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
marker
planting
state
turning
seedling planting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004202030A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoru Kato
哲 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Iseki and Co Ltd, Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd filed Critical Iseki and Co Ltd
Priority to JP2004202030A priority Critical patent/JP2006020578A/ja
Publication of JP2006020578A publication Critical patent/JP2006020578A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Transplanting Machines (AREA)
  • Guiding Agricultural Machines (AREA)

Abstract

【課題】非線引き状態から線引き状態にする過程で急激に線引きマーカが圃場に降りないだけでなく、旋回終了時に線引きする場合には速やかに線引きマーカを圃場に降ろすことができる水田作業機を提供すること。
【解決手段】走行車体2が通る表土面上に線引きをするための線引きマーカ53、53を走行車体2の前進方向に向かって左右に設け、旋回諸作動に連動して一方の線引きマーカ53を非線引き状態にするとともに、次に線引きする他方の線引きマーカ53を線引き状態にする左右切替を行い、該他方の線引きマーカ53が旋回終了で線引き状態となる前に、中途位置まで移動して停止し、その後旋回終了判断により線引き状態になるまですみやかに移動できる構成を備えている。
【選択図】図16

Description

本発明は、乗用型田植機などの水田作業機に関するものである。
現在汎用されている乗用型田植機では、走行車体の後方に苗植付装置を設け、さらに走行車体の前進と共に次行程で走行車体が通る位置の表土面に線引きをするための線引きマーカを走行車体の前進方向に向かって左右に設けている。
また、走行車体の左右に設けた前記一対の線引きマーカは圃場に線引きしない起立状態から圃場に線引きする状態まで約90度車体の左右方向に回動する構成を備えている。
実開昭58−32910号公報
上記特許文献記載の線引きマーカは非線引き状態から線引き状態にする過程で急激に線引きマーカが圃場に降りないように、バネで調整する構成を備えている。
この方法で線引きマーカの破損が防げるが、線引きマーカを線引き状態に切り替える際に、非線引き状態から線引き状態になるまで移動させなければならず、速やかに線引き状態にできないことがある。
そこで、本発明の課題は、非線引き状態から線引き状態にする過程で急激に線引きマーカが圃場に降りないだけでなく、旋回終了時に速やかに線引きする線引きマーカを圃場に降ろすことができる水田作業機を提供することである。
上記本発明の課題は次の解決手段で解決される。
請求項1記載の発明は、走行車体2の前進と共に次行程での走行車体2が通る表土面上に線引きをするための線引きマーカ53、53を走行車体2の前進方向に向かって左右に設けた水田作業機において、旋回諸作動に連動して一方の線引きマーカ53を非線引き状態にするとともに、次に線引きする他方の線引きマーカ53を線引き状態にする左右切替を行い、旋回終了で前記他方の線引きマーカ53が線引き状態となる前に、中途位置まで移動して停止し、その後旋回終了判断により線引き状態にする構成を備えたマーカ駆動装置142を設けた水田作業機である。
請求項1記載の発明によれば、非線引き状態にある線引きマーカ53を旋回終了時点で線引き状態にさせるために旋回終了前に線引き直前の状態にまで降ろした状態で停止させておくので、旋回終了時点で速やかに線引き状態にすることができ、線引きできない圃場面を少なくできる。また、旋回途中で線引きマーカ53を線引き状態にするようなことが防止され、線引きマーカ53が破損するのを防止できる。
本発明の一実施例である6条植え乗用型田植機について図面に基づき詳細に説明する。図1に本実施例の乗用型田植機の全体側面図を、図2には図1の田植機の平面図を示す。
この田植機1は、走行車体2の後側に昇降連結装置3を介して農作業機部としての苗植付部4が昇降可能に連結されている。走行車体2は、駆動輪である各左右一対の前輪10、10及び後輪11、11を備えた四輪駆動車両であって、機体の前部にミッションケース12が配置され、そのミッションケース12の左右側方に前輪ファイナルケース13、13が設けられ、該前輪ファイナルケース13、13の操舵角を変更可能な前輪支持部から外向きに突出する前輪車軸に前輪10、10が取り付けられている。また、ミッションケース12の背面部にメインフレーム15の前端部が固着されており、そのメインフレーム15の後端左右中央部に前後水平に設けた後輪ローリング軸を支点にして後輪ギヤケース18、18がローリング自在に支持され、その後輪ギヤケース18、18から外向きに突出する後輪車軸に後輪11、11が取り付けられている。
エンジン20はメインフレーム15の上に搭載されており、エンジン20の回転動力が、第一ベルト伝動装置21と無段変速可能な第二ベルト伝動装置23を介してミッションケース12に伝達される。そして、ミッションケース12内のトランスミッションにて変速された後、走行動力と外部取出動力に分離して取り出される。
走行動力は、一部が前輪ファイナルケース13、13に伝達されて前輪10、10を駆動すると共に、残りが後輪ギヤケース18、18に伝達されて後輪11、11を駆動する。また、外部取出動力は、走行車体2の後部に設けた植付クラッチケース25に伝達され、それから植付伝動軸26によって苗植付部4へ伝達される。
エンジン20の上部はエンジンカバー30で覆われており、その上に座席31が設置されている。座席31の前方には各種操作機構を収容したフロントカバー32があり、その上方に前輪10、10を操向操作するハンドル34が設けられている。エンジンカバー30及びフロントカバー32の下端左右両側は水平状のフロアステップ35になっている。また、フロントカバー32及びフロアステップ35の後方部分は、フロアステップ35よりも高くなったリヤステップ36になっている。走行車体2の前部左右両側には、補給用の苗を載せておく予備苗載台38、38が機体よりも側方に張り出す位置と内側に収納した位置とに回動可能に設けられている。
昇降連結装置3は平行リンク構成であって、一本の上リンク40と左右一対の下リンク41、41を備えている。これらリンク40、41、41は、その基部側がメインフレーム15の後端部に立設したリンクベースフレーム42に回動自在に支持されており、先端側に縦リンク43が連結されている。そして、縦リンク43の下端部に苗植付部4に回転自在に支承された連結軸44が挿入連結され、連結軸44を中心として苗植付部4がローリング自在に連結されている。
メインフレーム15に基部が枢着された昇降油圧シリンダ45のピストンロッドが上リンク40に一体形成した苗載台支持フレーム46の先端部にスプリングを介して連結されており、該シリンダ45を油圧で伸縮させることにより、上リンク40が上下に回動し、苗植付部4がほぼ一定姿勢のまま昇降する。
苗植付部4は6条植の構成で、フレームを兼ねる伝動ケース50、苗を載せて左右往復動して苗を一株づつ各条の苗取出口51a、…に供給する苗載台51、苗取出口51a、…に供給された苗を圃場に植付ける苗植付装置52、…、次行程における機体進路を表土面に線引きする左右一対の線引きマーカ53L、53R等を備えている。
苗植付部4の下部には中央にセンターフロート55、その左右両側にサイドフロート56、56がそれぞれ設けられている。これらフロート55、56を圃場の泥面に接地させた状態で機体を進行させると、フロート55、56が泥面を整地しつつ滑走し、その整地跡に苗植付装置52、…により苗が植付けられる。各フロート55、56は圃場表土面の凹凸に応じて前端側が上下動するように回動自在に取り付けられており、植付作業時にはセンターフロート55の前部の上下動が上下動検出機構により検出され、その検出結果に応じ前記昇降油圧シリンダ45を制御する油圧バルブを切り替えて苗植付部4を昇降させることにより、苗の植付深さを常に一定に維持する。
苗植付部4は、詳細には図示しないが、植付伝動軸26(図1)を介して走行車体側の動力により、その苗載台51、…は左右に摺動自在であり、この左右往復動により、苗載台51の最下段に位置する苗を苗取出口51a(図2)に供給し、該苗を植付装置52、…が圃場に植付ける。苗載台51、…が左右行程の端部まで移動して最下段の苗が全て植付けられると、苗送りベルト60が作動して、台上の苗を1段分だけ下方へ移送する。
また植付装置52の作動及び停止を隣接する2条づつの単位で切り替える植付クラッチ103(図15)が伝動ケース50内に設けられている。このクラッチ103は、畦際での作業時に「切」に操作されることが多いことから、通常前記した「植付クラッチ」と呼んでいる。植付クラッチ103(図15)の入・切操作は、ハンドルポスト33に設けた植付クラッチレバー54で行う。
このとき、植付クラッチレバー54は6条植用田植機の場合は苗植付け具62の2つに1つずつ設けられている。
ステアリングハンドル34の下方にフィンガーレバー171(図2)が配置され、該フィンガーレバー171を上下方向に操作するとポテンショメータにより構成されるフィンガーレバースイッチ172(図7)が作動されて、制御装置170のPTOクラッチ作動手段によりPTOクラッチ作動ソレノイド173を操作して、植付クラッチケース25内に設けられた動力を断接するPTOクラッチを操作して苗植付部4への動力を入切り操作できるように構成されていると共に、制御装置170の苗植付装置昇降手段により、植付部昇降バルブ161を操作して手動にて苗植付部4を上下動できるように構成されている。
即ち、フィンガーレバー171を「上」に操作すると、PTOクラッチが切れ苗植付部4の作動が停止し且つ植付部昇降バルブ161が強制的に苗植付部4を上昇する側に切換えられる。
そして、フィンガーレバー171を「上」に操作した後に、フィンガーレバー171を「下」に1回操作すると、植付部昇降バルブ161(図7)がセンターフロート55の上下動にて切換えられる自動制御状態となり、苗植付部4が上昇された状態であればセンターフロート55が接地して適正姿勢になるまで苗植付部4は下降する。更にもう一回、フィンガーレバー171を「下」に操作すると、植付部昇降バルブ161がセンターフロート55の上下動にて切換えられる自動制御状態のままで、PTOクラッチが入り苗植付部4が駆動される。以降、フィンガーレバー171を「下」に操作する度に、植付部昇降バルブ161がセンターフロート55の上下動にて切換えられる自動制御状態のままで、PTOクラッチが入りと切りに交互に切り換えられる。
ここで、ステアリングハンドル34にて前輪10,10が操向操作される部分の構成について図3(平面図)と図4(斜視図)に基づいて説明する。
ステアリングハンドル34は、ステアリングポスト33内に設けられたステアリング軸上部に固定されており、ステアリング軸の回転はミッションケース12内に設けられたステアリング変速歯車を介して減速されて出力軸174に伝動される。そして、出力軸174の下端は、ミッションケース12底面から突出してピットマンアーム175が固定されている。該ピットマンアーム175の前部左右側と左右ファイナルケース13、13(図1)とは左右ロッド176,176にて連結されている。
従って、ステアリングハンドル34を回動操作すると、ステアリング軸・ステアリング変速歯車・出力軸174・ピットマンアーム175・左右ロッド176・左右ファイナルケース13、13へと伝達されて、左右前輪10,10が左右操向操作される。
一方、ピットマンアーム175の後部上面には、作動ローラ177が回転自在に設けられており、その作動ローラ177の左右両側を囲むように平面視でコ字状に切り欠かれた切欠き部178を有する従動体179がミッションケース12の底面に回動自在に支持されている。そして、従動体179の左右両側部には、前記左右クラッチ操作アーム86I、86Iに連結された左右ロッド180、180の前部が連結されている。従って、ステアリングハンドル34を所定量(機体を右旋回させる意思を持って作業者が右に回す量)以上右に回すと、ピットマンアーム175も右回動し、作動ローラ177が図4の(ハ)方行に回動し従動体179の切欠き部178の左側面178aを押すために、従動体179を(ニ)方向に回動させ右ロッド180を引き、右クラッチ操作アーム86Iが操作されて右サイドクラッチIが切れ、旋回中心側の右後輪11が遊転状態となるので、右後輪11が耕盤を傷めることなく、また、泥土を多量に持ち上げて泥面を荒してしまうようなこともなく、右旋回がスムーズできれいにできる。
逆に、ステアリングハンドル34を所定量以上左に回すと、ピットマンアーム175も左回動し、作動ローラ177が反(ハ)方行に回動し、従動体179の切欠き部178の右側面178bを押すために、従動体179を反(ニ)方向に回動させ、左ロッド180を引き、左クラッチ操作アーム86Iが操作されて左サイドクラッチIが切れ、旋回中心側の左後輪11が遊転状態となるので、左後輪11が耕盤を傷めることなく、また、泥土を多量に持ち上げて泥面を荒してしまうようなこともなく、左旋回がスムーズできれいにできる。
更に、ピットマンアーム175の前部上面には、左右センサ押片182、182が設けられており、ステアリングハンドル34を左右何れかに200度回転させると、ミッションケース12の底面に固定されたオートリフトスイッチ183がONになる(ステアリングハンドル34は左右に最大360度〜450度回転する)。
上記した実施例では、ステアリングハンドル34の所定角以上の操作により、旋回内側の後輪11のサイドクラッチIを切る例を示したが、サイドクラッチスイッチを操作パネル17に設けておき、手動でサイドクラッチIの「切」が可能な構成にしても良い。又は、サイドクラッチペダルにより、手動でサイドクラッチIの「切」が可能な構成にしても良い。
次に、後進時に苗植付部4を自動的に上昇させる制御構成について説明する。先ず、図5に示すように、チェンジ(副変速)レバー90を後進速に操作すると、チェンジレバー90の基部に設けた接当片190が接当してONになるバックリフトスイッチ191が設けられており、制御装置170(図7)の苗植付装置上昇手段により植付部昇降バルブ161を制御して油圧シリンダー45にて苗植付部4を最大位置まで上昇させるように構成されている。
このように、チェンジレバー90を後進速に操作すると、自動的に苗植付部4を最大位置まで上昇させるように構成しておくと、圃場の畦際で機体を旋回させるため等に機体を畦に向かって後進させる時に、自動的に苗植付部4は最大位置まで上昇しているので、苗植付部4が畦に衝突して破損することが未然に防止でき作業性が良い。
また、前記ステアリングハンドル34を左右何れかに200度回転させた時に図7に示すオートリフトスイッチ183がONになると、制御装置170の苗植付装置上昇手段により植付部昇降バルブ161を制御して油圧シリンダー45にて苗植付部4を最大位置まで上昇させるように構成されている。
このように、畦際で機体を旋回させるためにステアリングハンドル34を左右何れかに200度まで回転させると、オートリフトスイッチ183がONになり、自動的に苗植付部4は最大位置まで上昇するので、機体旋回時に苗植付部4を上昇させる操作が不要となり、能率良く機体旋回が行えて作業性が良い。
一方、操作パネル17には、苗植付部4の自動上昇を行わせる状態と行わせない状態とに切替える自動リフト切替えスイッチ192が設けられている。この自動リフト切替えスイッチ192を自動にしていると、上記のようにバックリフトスイッチ191がONになるかオートリフトスイッチ183がONになると自動的に苗植付部4は制御装置170の苗植付装置上昇手段により自動上昇される。そして、自動リフト切替えスイッチ192をOFFにしていると、バックリフトスイッチ191がONになってもオートリフトスイッチ183がONになっても苗植付部4は自動上昇されない。
このように、一つの自動リフト切替えスイッチ192で、バックリフトスイッチ191がONになってもオートリフトスイッチ183がONになっても苗植付部4は自動上昇されない状態にすることができるので、オートリフトとバックリフトの各々を入り切りするスイッチ183,191を別々に作動させるよりも一つのスイッチ192の操作で苗植付装置4の昇降状態切替えが行えるので、操作ミスが少なくなり作業性が良い。
なお、自動リフト切替えスイッチ192をOFFにして、バックリフトスイッチ191がONになってもオートリフトスイッチ183がONになっても苗植付部4が自動上昇しない状態にしておくと、機体を後進で納屋等にしまう時にチェンジレバー90を後進速に操作しても苗植付部4が自動上昇しないので、苗植付部4を下げたまま後進することができ、納屋の入口上部や納屋内の他の部材に苗植付部4をぶつけてしまうような事態が回避できる。また、扇型やひょうたん型等の変形圃場で畦際に沿って周り植えをする場合に、曲がった畦に沿ってステアリングハンドル34を回しながら植付け作業を行うが、この時に、自動リフト切替えスイッチ192を自動位置にしていると、ステアリングハンドル34を左右何れかに200度以上回転すると自動的に苗植付部4が上昇してしまい植付け作業が行えないが、自動リフト切替えスイッチ192をOFFにしていると、ステアリングハンドル34を左右何れかに200度以上回転しても苗植付部4は上昇しないので植付け作業が行え、変形圃場でも適切に苗植付け作業が行える。
上記構成からなる本実施例の田植機では、枕地幅に対応する田植機の走行距離を予め制御装置170内に設定しておいて、畦際から発進時にスタートボタンスイッチ184を押す等の操作により、設定された枕地幅になると苗の植え付けを自動的に開始できる制御モード(苗植付時のスタート位置設定モード)を制御装置170内に設定しても良い。
図6に苗植付け開始位置で苗植付動作を行うためのフロートチャートを示し、図7に図6に示す乗用型田植機の制御系のブロック回路図を示す。
植付け状態でなくセンターフロート56が接地状態である、すなわちフローティングターンで整地作業をしながら旋回して、ステップaで苗植付作業用のスタートボタンスイッチ184が入ると「C=1」を入力しておき、左右ドライブシャフトの回転板(n3)により前進距離を測定する。上記ステップaで苗植付作業用のスタートボタンスイッチ184が「入」であると「C=1」が入力され、設定した距離(N3)以上進むと苗植付部4を「入」状態として、上記前進距離の測定を中止して、記憶値をクリヤにする。またステップaで苗植付作業用のスタートボタンスイッチ184が「切」であると「C=0」を入力し、ステップbに飛ぶ。
ステップbで植付(畦)クラッチ103が「入」であると、C=1の場合、すなわち苗植付作業用のスタートボタンスイッチ184が「入」である場合には、苗植付を行う。その後ハンドル34による旋回操作が行われると図9の旋回モードに入るが上記ステップbで植付クラッチ103が「切」であると「C=0」を入力しておく。
また、上記枕地などの苗植付時のスタート位置設定モードにおいて、苗の植え付け開始位置が予め設定した値とはずれることがあるので、そのような場合に備えて、オペレータが、たとえばスタート位置調節ダイヤル186などで任意に枕地幅を調節し直して新たな枕地幅とすることができるようにしてもよい。
上記苗植付時のスタート位置設定モードは、設定した苗植付時のスタート位置(畦際からの苗植付開始する位置までの距離:枕地幅)をリセットするまでは苗植付作業をする圃場が変わっても記憶するように構成したので、例えば、苗植付作業を午前中行い、昼休み後に再開する場合にもそのまま利用できる。
上記した苗植付時のスタート位置の設定を行うことにより、自動で苗の植え付け開始が可能となり、枕地植え処理をする場合あらかじめ枕地植え条数を設定しておけば、圃場での一番最初の植え始め位置を自動で設定することができ、補植、過繁茂を減らせる。
また、上記構成からなる田植機では、本実施例の制御装置170は旋回内側の後輪11の回転数の検出に基づいて、旋回時の苗植え付けなどの諸作動を自動的に行わせる旋回連動制御ができる。特に、旋回内側の後輪11が所定角度以上操舵されているときに、前記旋回連動制御ができる。
この制御の考え方を図8と表1に示す。
Figure 2006020578
すなわち、ステアリングハンドル34を切り、旋回内側の後輪11のサイドクラッチIが切れた状態で、左右ドライブシャフト(伝動軸)(図示せず)の回転数を検出し、旋回時の内側の後輪11の伝動軸回転数が設定値N1を超えると苗植付部4を降下させる。その後、後輪11の伝動軸回転数が設定値N2と苗植付け具62の作動が「切り」状態に入って(=苗植付部4が上げ状態に移って)からステアリングハンドル34の切り操作開始までの後輪の伝動軸の回転数nの合計値以上になると植付「入」にする機構である。
上記旋回連動制御のフローを図9に示す。
まず、左右の後輪の伝動軸の回転数を伝動軸回転数センサ205で検出し、また基準値N1(旋回開始から機体90°旋回までの内側ドライブシャフト(伝動軸)回転信号設定値)、N2(機体90°旋回から植付クラッチ「入り」までのドライブシャフト回転信号設定値)、θ1((直進操作時のハンドル切り設定角度の)下限値)、θ2((直進操作時のハンドル切り設定角度の)上限値)をセットする。
次いで、圃場の硬軟や水深、耕盤深さ等の圃場条件の相違に対応するために、前記回転数N1、N2及びハンドル切り角度θ1、θ2の各設定値を調節する設定ダイヤル206〜209により、補正値n0を設定する。
苗植付部4の苗植付け具62が苗の植え付け状態にあるか無いかをフィンガーレバー171の操作に伴う制御装置170の状態で検出して、植付「入」から植付「切」になったとき、苗植付け具62の作動が「入り」状態に入ってから苗植付け具62の作動が「切り」状態になるまでの後輪11の伝動軸の回転数nを伝動軸回転数センサ205で検出して、その値(n)を記憶しておく。次いで、ステアリングハンドル34の切り角度(操舵角度)θをステアリングハンドル34のシャフトに設けたハンドル切れ角センサ(ポテンショメータ)124(図7)で検出して直進時(θ1<θ<θ2)以外の時には左右のいずれかの方向に旋回中であるかどうかを検出する。
左旋回中であると左後輪11の伝動軸の回転数を検出して、回転数n1がn1≧N1+n0になると、旋回開始から機体が90度以上旋回したことになるので苗植付部4を下げる。この苗植付部4の降下で枕地が均平化される。
引き続き、左後輪11の伝動軸の回転数を検出して、回転数n2がn2≧N2+n+n0になると、苗植付け具62を作動させて苗の植え付けを開始させる。
右旋回の場合にも左旋回時と全く同様の制御が行われる。
なお、前記旋回制御時には植付部「下げ」から植付部「入り」までの間に苗植付部4の油圧シリンダー45の油圧感度を鈍感(上昇側に切り替わらない)状態にすることでセンターフロート55などを前上がり状態にすることが望ましい。これはセンタフロートセンサー169の制御目標をセンターフロート55が前上がり状態になるように設定することで行え、センターフロート55を前上がり状態にすることで旋回跡を均平にすることができ、枕地処理が容易に精度よく行える。
このようにサイドクラッチIが切れている後輪11の伝動軸(ドライブシャフト)の回転数を検出するため、動力の伝わっている後輪11の回転数検出に比べてよりスリップなどの影響を受け難い特徴がある。また、後輪11より回転の速いドライブシャフトの回転数を検出するため、容易にその測定精度をあげることができる。その結果、各植え付け条毎の苗の植え付け始めがほぼ一定(枕地幅(D)が一定)となる効果がある。
また、上記図9に示す一連の旋回制御の諸動作を行う旋回制御のスタートボタン(スイッチ)184を上記苗植付のスタート位置の設定を行うボタンとして兼用してもよい。
このように、畦際から発進して苗植付のスタート位置の設定を行うボタンと前記一連の旋回制御の諸動作を行う旋回制御のスタートボタン(スイッチ)184を兼用することによりボタン操作の忘れを防止できる。
また、前記スタートボタン(スイッチ)184を押す操作により、前記図9で示す一連の旋回制御の諸動作を自動的に行う旋回制御装置を備えた田植機において、何れかの植付(畦)クラッチ103(図15)を「切」にすることにより旋回制御が解除状態になるように構成してもよい。
植付クラッチ103は、各苗植付部4に設けられた苗植付具62に田植機本体からの駆動力を伝達するためのものであり、植付クラッチ103が「切」となると、苗の植付ができない状態となる。植付クラッチ103を「切」にした後は枕地植えをすることが大半であるため、前記一連の旋回制御の諸動作は不要になり、逆に前記一連の旋回制御の諸動作があると、苗植付作業の邪魔になるので植付クラッチ103を「切」にする動作で旋回制御を解除できるため誤操作を防止できる。
同様に線引きマーカ53の「切」又は「後進」にする動作が選択された場合にも前記図9で示す一連の旋回制御の諸動作を自動的に解除状態にするように構成してもよい。
なお、植付クラッチ103の「入り」と「切り」は植付クラッチレバーセンサ128で検知する。
本実施例の田植機は、前記苗植え始めの位置から自動で苗植え付けを開始するように植付スタート位置をスタートボタン(スイッチ)184、スタート位置調節ダイヤル186などで設定し、その後苗の植え付けを順次行うが、田植機が旋回すると図9で示す旋回制御モードの諸動作に従って旋回後に自動的に植付を開始する。
このとき、スタートボタン(スイッチ)184、スタート位置調節ダイヤル186などで設定した枕地幅と図9で示す旋回制御モードの諸動作に従って旋回後に自動的に植付を開始する場合の枕地幅とはほぼ同一にしておくことで、枕地幅と各植付条で揃うことになる。
また、苗植付装置52には硬軟センサ131を設けており、該センサ131は圃場への突入深さを検出することにより土壌の硬軟を判断して苗植付部4の昇降制御の制御感度の設定に用いる。また、硬軟センサ131は苗植付装置52の横づれセンサでもあるので、該センサ131により、機体の左右操向状態を判断できる。このセンサ131はハンドル切れ角センサ124より精度が高いのでハンドル切れ角センサ124に代えて使用できる。
なお、旋回時にはセンサ強制上昇ソレノイド134を作動させて硬軟センサ(横づれセンサ)131を上昇させる。これは、前述のようにフロート55,56を接地させて整地しながら旋回する場合(旋回の90度から180度までの行程で苗植付部4を下降させる場合)、硬軟センサ(横づれセンサ)131が接地することにより左右方向に過大な負荷がかかることによる該センサ131の破損を防止するためである。
また、一つの圃場内での苗の植え付け途中で、苗を補給するために田植機を畦際まで寄せて、苗を補給後に再び苗の植え付けを再開することがある。
図9で示す旋回制御モードでの旋回後の苗の植付再開は前記旋回時のハンドル操作に連動する後輪伝動軸回転数センサ205の検出に基づく累計回転数を基準にして設定しているが、前記田植機を畦際まで寄せて、苗を補給後に再び苗の植え付けを再開する場合には、畦際での機体の走行経路が異なるので、苗補給時などでの旋回後の植付開始位置が図9で示す旋回制御モードでの旋回後の苗の植付再開位置とは異なっている場合が普通である。
そこで、このような苗補給後の苗植付再開時には、前記スタートボタン(スイッチ)184を押す操作により、予め設定された苗植え始めの位置から自動で苗の植え付けを再開するように設定する。その結果、苗補給時時の枕地幅を前記スタートボタン(スイッチ)184又はスタート位置調節ダイヤル186などで設定したスタート位置と変えないで植付ができる。以下のその理由を図10により説明する。
図9に示す「ドライブシャフト回転カウント数記憶」のステップで図10に示す各行程の直進距離「S1、・・・Sn」が制御装置内に蓄積される。
一般的な方形の圃場で理想的にはS1=S2=・・・=Snであるが、実測値が例えばS1<S2<・・・<S6となる場合、各行程の枕地幅が徐々に狭くなっていることが考えられる。このとき、再発進して植付再開するとき、スタート位置設定手段により枕地幅が最初に空けた幅「N3」となると、直前行程での植え終わり位置との相違が目立つ。
そこで、上記各行程の枕地幅が徐々に狭くなっているとき、再発進するときの枕地幅N3’を上記枕地幅N3より所定値小さい値にして、上記相違を抑える。
(N3’=N3−d)(dは所定値)
次に、この枕地幅N3の補正制御のフローチャートを図11に示す。
各行程の直進距離「S1、・・・Sn」の実測値が、例えばS1<S2<・・・S6となる場合には設定した枕地幅N3を所定値dだけ減算し、逆に各行程の直進距離「S1、・・・S6」の実測値が、例えばS1>S2>・・・>Snとなる場合には設定した枕地幅N3を所定値dだけ加算する。その後「C=0」を入力する。
ここで、「C=0」とは、次のような場合がある。
(イ)直進時、植付「切り」状態でフロート接地状態でスタートボタンスイッチ184が押されない状態。
(ロ)いずれかの植付クラッチ103が「切」になっている状態。
(ハ)いずれかの植付クラッチ103が「切」になってから、再度スタートボタンスイッチ184が押されない状態。
「C=0」は、上記(イ)、(ロ)、(ハ)のいずれかであるが、図9のフローでは、往復植付行程が終わって、枕地植え行程か、又は別の作業(フロート整地のみ、畦道走行等)が行われているものと判断する。すなわち、同一圃場での往復植付行程は完了したと判断する。
なお、設定した枕地幅N3を補正するにあたり各直進距離「S1、S2・・・Sn」の大小比較で行う構成としたが、第1行程の直進距離S1と最終行程の直進距離Snとの大小の比較で行う構成としても良い。また、前記所定値(補正値)dを、直進距離の大小の比較による差に応じて設定するように構成してもよい。
さらに、圃場は必ずしも方形とは限らないので、この設定した枕地幅N3の補正制御機能を入切する手段を設けてもよい。
こうして、苗補給などの走行動作が苗植付の途中であっても、直進走行時の植付距離の変化に応じて枕地での苗植付位置(枕始め位置)を全体として揃えることができる。
また、図12の平面図及び図13の正面図に線引きマーカの駆動装置142の構成を示すように苗植付部4の昇降動作に連動するマーカワイヤ141L、141Rが引かれると線引きマーカ53L、53Rが起立し、マーカワイヤ141L、141Rが戻されるとスプリング152L、152Rの張力で線引きマーカ53L、53Rが転倒する。線引きマーカ53L、53Rは、起立(収納)姿勢では圃場の表土部に線引きしない状態となり、転倒姿勢では圃場の表土部に線引きする状態となる。
次に、線引きマーカ53の作動機構について説明する。
線引きマーカ53の駆動装置142は、図1と図2に示すようにセンタフロート55とサイドフロート56に設けられた苗載置台51の支持部材58に掛け渡されたプレート63の中央部にマーカ53の駆動装置142が設けられる。
マーカ53の駆動装置142には支持プレート143に支持されたモータ145と該モータ145の回転軸部に設けられたギア145aと噛合するギア146aを周辺部に備えた円板146が設けられている。該円板146の回転軸146bは円板149を貫通して支持プレート143の反対側の表面側に設けたカム144の回転軸を兼ねている。
円板149は、支持プレート143に対して円板146と同じ側に設けたカム144の位置検出用のスイッチ147a、147bを作動するために長径の半円板と短径の半円板の弦同士をつなぎ合わせた形状のものである。
カム144の位置検出用のスイッチ147a、147bは円板149の90度位相がずれた位置に配置され、円板149の長径側の半円板が接触するとスイッチがオンになるが、円板149の短径側の半円板が前記スイッチ147a、147bの前を通過するときは、該スイッチ147a、147bはオフとなるので、マーカ53の左出し、両出し、右出し、非作用の四状態の制御ができる。
カム144は一対のマーカ53R、53Lを駆動させるための一対のL字状アーム140R、140Lの基部側の端部に設けられた回転自在のコロ150R、150Lとそれらの側面同士が当接するように配置され、また、一対のL字状アーム140R、140Lは支持プレート143に設けられた回転軸140Ra、140Laを中心に回動自在に可能に支持されている。一対のL字状アーム140R、140Lの先端部には左右のマーカ駆動用のワイヤ141R、141Lが接続しており、一対のL字状アーム140R、140Lは支持プレート143に端部を支持されたバネ152R、152Lで常時、先端部が互い接近する側に付勢されている。前記一対のL字状アーム140R、140Lの先端部が互い接近する側に付勢されている位置にあるとマーカ53は起立状態にあり、圃場には線引きはされない。
一対のL字状アーム140R又は140Lがモータ145の回動により、カム144の大径部にコロ150R又は150Lが接触すると、一対のL字状アーム140R又は140Lの動きでワイヤ141R、141Lが緩められ、マーカ53R又は53Lが圃場の線引き位置に転倒して、線引きを行う。また、モータ145の回動により、カム144の小径部にコロ150R又は150Lが接触すると、一対のL字状アーム140R又は140Lの動きでワイヤ141R、141Lが引っ張られ、マーカ53R又は53Lが起立する。
上記構成からなるマーカ駆動装置142はモータ145の回転でギア付き円板146が回転し、該円板146と一体的に回転するカム144の動きと共に当初は互いに接近した位置(マーカ起立位置)にある一対のL字状アーム140R、140Lが揺動してワイヤ141R、141Lを駆動させる。モータ145の回転が、例えば図13で右回転だとすると、左マーカ用のL字状アーム140Lが揺動して左マーカ53Lを転倒させる。このときカム144の形状に基づき右マーカ用のL字状アーム140Rは初期位置を維持する。
モータ145の回転が前記説明と逆回転方向になると右マーカ用のL字状アーム140Rが左側(点線側)に揺動して右マーカ53Rが転倒して、左マーカ53Lは起立(収納)状態となる。
また、図14により本実施例のマーカ駆動装置142に、カム144と一体回転する円板149の回転位置を検出する2個のスイッチ147a、147bを配置して左右の線引きマーカ53、53の線引き位置へのセット、線引き位置から収納する動きを説明する。
2個のスイッチ147a、147bは円板149の回転軌跡の90度ずれた位置にそれぞれ設け、円板149の形状は大小2つの円周半径を有する半円形部材をつなぎ合わせて略円盤状にしたものを用いている。
円板149が左回り(反時計回り)の場合には、図14(a)に示す状態では第1スイッチ147aが円板149の大半径部に接触する。このとき第2スイッチ147bは小半径部に面しているために円板149に接触せず、図14(b)に示す状態では第1、第2のスイッチ147a、147bが共に円板149’に接触しない。また、図14(c)に示す状態では第1スイッチ147aは小半径部に面しているため、円板149に接触しないが、第2のスイッチ147bが円板149の大半径部に接触し、図14(d)に示す状態では第1、第2のスイッチ147a、147bが共に円板149に接触している。
円板149が右回り(時計回り)の場合には、図14(a)に示す状態では第1、第2スイッチ147a、147bが共に円板149に接触し、図14(b)に示す状態では第1のスイッチ147aが円板149に接触し、第2のスイッチ147bは円板149に接触しない。また、図14(c)に示す状態では第1、第2スイッチ147a、147bは共に円板149に接触しないが、図14(d)に示す状態では第1のスイッチ147aは円板149に接触しないが、第2のスイッチ147bが円板149に接触する。
これを表2に示す。
Figure 2006020578
表2に示すように、円板149が左回りであろうが、右回りであろうが、それぞれ4種類の設定条件があるので、それぞれを左右の線引きマーカ53L、53Rの線引き位置へのセット、線引き位置からの収納作動の4種類のモードに対応させることができる。また、円板149の2種類の回転方向でのスイッチ147a、147bの作動を加えると8種類の左右の線引きマーカ53L、53Rの前記作動モードに対応させることができる。
従って、低コストで多くの左右の線引きマーカ53L、53Rの前記作動モードが設定可能となり、コスト的に有利となる。
また、図15(背面図)に苗植付部4の要部を示す。
植付伝動ケース102の苗植付具伝動ギアケース101内のベベルギア機構により伝動軸4aにエンジン動力が伝達される。植付クラッチ103が係合するとそれぞれの苗植付具62の爪(図示せず)がチェーン106により駆動される。
また苗植付具伝動ギアケース101から伸びる常時回転しているリードカム軸107に設けた溝107aに内周部に中心軸方向に向けて設けられた突起部が係合しながら左右に移動するリードカム108と連結された苗置台51が左右に移動する。
リードカム108が左右に移動することで、例えば左に移動するとリードカム軸107の先端の苗縦送りカム107bが縦送り伝動軸109に直結した左右の横送り片(ワンウエイクラッチ付き)109a、109bのうち、右横送り片109bに当たり、伝動軸109を縦送りベルト60(図2)の苗の1回の植付け分だけ回動させる。該伝動軸109はローラ111の軸と連動しており、駆動側クラッチ体112とローラ111が係合したときは6条分の縦送りベルト60を苗の1回の植え付け分だけ動かすことができる。
図15に示すマーカ駆動装置142のモータベースを苗縦送りカム107bの上方に設ける。マーカ駆動装置142のモータベースが苗縦送りカム107bの上方にあるため、ワイヤ141が回転する苗縦送りカム107bに巻き込まれることがない。
また、マーカ駆動用のモータ145を支持プレート143を挟んで苗載台51の反対側に設けることで、苗載台51の苗送りベルト60を配設するための孔からの泥が、前記モータ145のギア等に噛み込むことがなくなる。
圃場に枕地を整地する場合に苗植付部4のセンターフロート55などを下降させたままで旋回することがある、これをフローティングターンと呼ぶことがあるが、このフローティングターン時に苗植付部4が最上位に上がらなくても又は苗植付部4が昇降しなくても、線引きマーカ53の切替が行える構成とすることができる。
ここで、土壌抵抗による線引きマーカ53の破損防止を考慮すると、苗植付部4を上昇させて旋回する場合は、ハンドル34の操作に先立って苗植付部4を上昇させるので、苗植付部4の上昇に線引きマーカ53を連動させるのが好ましい。従ってフローティングターンを含めて各種の旋回パターンに応じて適切なタイミングで線引きマーカ53を作動させられるような制御を行うことが望ましい。
本実施例の線引きマーカ53の線引き状態と非線引き状態との切替制御のフローチャートをそれぞれ図16、図17、図18に示す。
両方の線引きマーカ53L、53Rが線引き状態(「両出」)にあるときに、旋回外側のマーカ53が先に非線引き状態へ切り替え作動し始めることで、旋回外側の線引きマーカ53が畦に干渉するのを防止することができる。
畦際の周回植付走路を残して苗を植え付ける際に、左右の共に線引き状態にある線引きマーカ53L、53Rの内の畦際側の線引きマーカ53を他方の線引き作動状態にある線引きマーカ53に先だって非作動状態にするための制御を行う必要がある。
左右の線引きマーカ53L、53Rを共に線引き状態から非線引き状態に切替えるとき、ハンドル34を用いる旋回諸作動により切り替え、旋回外側となる線引きマーカ53を先に切り替え作動させるために、左右の線引きマーカ53L、53Rの間で作動のタイムラグを設けることにより、駆動装置142の駆動負荷を低減しながら前記作動制御を行う。
前記表2、図14の(a)〜(d)状態について、次のように線引きマーカ53の状態と関連づけることにより、両方の線引きマーカ53の「両出」時に旋回外側のマーカ53が先に非線引き状態へ切り替え作動ができる。
(イ)図14の(a)状態 マーカ「両上」(左右マーカが両方非線引き状態)
(ロ)図14の(b)状態 マーカ「左出」(左マーカが線引き状態)
(ハ)図14の(c)状態 マーカ「両出」(左右マーカが両方線引き状態)
(ニ)図14の(d)状態 マーカ「右出」(右マーカが線引き状態)
フローティングターンモードであって、ハンドル切れ角を大きくして、左旋回するステップa(図17)で、図14(c)のマーカ「両出」状態であると、円板149を右回りになるようにモータ145を回転させ、図14の(b)状態であるマーカ「左出」、すなわち旋回外側の右マーカを先に非線引き状態に切り換え、さらに円板149の右回転を続けてさせて左右マーカを「両上」とする。この状態を制御装置170に記憶させておき、苗植付部4の昇降制御に移り、苗の植え付けを行う。
また、フローティングターンモードであって、ハンドル切れ角を大きくして右旋回するステップb(図18)で、図14の(c)のマーカ「両出」状態であると、円板149を左回りになるようにモータ145を回転させ、図14の(d)状態であるマーカ「右出」、すなわち旋回外側の左マーカ53を先に非線引き状態に切り換え、さらに円板149の左回転を続けて左右マーカ53を「両上」とする。この状態を制御装置170に記憶させておき、苗植付部4の昇降制御に移り、苗の植え付けを行う。
また、フローティングターンモードであって、ハンドルを旋回操作させていない場合には左旋回後で左右マーカが「両上」状態であると円板149を右回りになるようにモータ145を回転させ、図14の(d)状態であるマーカ「右出」、すなわち旋回外側の右マーカを線引き状態にして、次回の旋回後の苗植付領域の複数条分の中央に線引きをする。また右旋回後で左右マーカが「両上」状態であると円板149を左回りになるようにモータ145を回転させ、図14の(b)状態であるマーカ「左出」、すなわち旋回外側の左マーカを線引き状態にして未苗植付領域にある、次回の旋回後の苗植付領域の複数条分の中央に線引きをする。
なお、前記フローティングターンモードであって、ハンドルを旋回操作させていない場合には後述の寸止めピン136を作動させない状態にする。
このように、両方の線引きマーカ53、53が線引き状態にあるときに、旋回外側が先に非線引き状態へ切り替え作動させるように、左右の線引きマーカ53,53の作動にタイムラグを設けることにより、線引きマーカ53の駆動装置142の駆動負荷を低減でき、また、旋回外側の線引きマーカ53が先に非線引き状態へ切り替え作動し始めるので、旋回外側の線引きマーカ53が畦などに干渉するのを防止できる特徴がある。
また、フローティングターンモードになく、図16のステップeで苗植付部4が下降位置、すなわち苗の植付作業中であるときは、「E=1」(左右マーカ53、53「両上」(図14の(a))状態)である場合には、前回の旋回後に線引き状態にあったマーカ53とは左右反対側の線引きマーカ53を線引き状態にセットして線引きを行う。
さらに、フローティングターンモードになく、図16のステップeで苗植付部4が上昇位置にあるとステップfではステップaと同じように線引きマーカ53、53が「両出」(図14(c))状態又は「左出」(図14(b))状態であると、円板149を右回りになるようにモータ145を回転させ、左右マーカ53、53を「両上」(図14の(a))状態にする。また、マーカ53、53が「右出」(図14(d))状態にあると円板149を左回りになるようにモータ145を回転させ、左右マーカ53、53を「両上」(図14の(a))状態にする。この状態を「E=1」として制御装置170に記憶させておく。
図7の制御ブロックにはフローティングターンモードスイッチ122、ハンドル切れ角センサ124、昇降リンクセンサ125、ピッチングセンサ126、ローリングセンサ127、植付クラッチレバーセンサ128を設けている。
ここで、昇降リンクセンサ125は、図1には図示していないが、メインフレーム15に立設したリンクベースフレーム42と昇降用のリンク(連結)装置3の上下動する昇降用の上リンク40、下リンク41の間に設けられ、リンク(連結)装置3の動きを検出するポテンショメータであり、手動操作等により苗植付部4を最上昇位置へ上昇したことを検出できる。そして、センターフロート55前部に設けられた迎い角センサ117は、苗植付部4の対地高さを検出するものであり、該迎い角センサ117の検出値に基づいて、制御装置170により昇降バルブ161を制御して昇降油圧(リフト)シリンダー45にて苗植付部4の上下位置を制御するように構成されている。
即ち、センターフロート55の前部が外力にて適正範囲以上に持ち上げられたことを迎い角センサ117により検出した時にはリフトシリンダー45が昇降用リンク装置3を上動させて苗植付部4を所定位置まで上昇させ、また、センターフロート55の前部が適正範囲以上に下がったことを迎い角センサ117により検出した時にはリフトシリンダー45は昇降用リンク装置3を下動させて苗植付部4を所定位置まで下降させる。そして、センターフロート55の前部が適正範囲にあるとき(迎い角センサ117の検出値が適正範囲にあり、苗植付部4が適正な対地高さである時)にはリフトシリンダー45内の圧油の出入りを止めて苗植付部4を一定位置に保持せしめるべく設けられている。このように、センタフロート55を苗植付部4の自動高さ制御のための接地センサーとして用いている。
また、ピッチングセンサ126は機体のピッチングの度合いに応じて、マーカ駆動装置142の制御により線引きマーカ53のセット位置を補正することで、線引きマーカ53の深さが、機体の前後傾斜によらず一定となるので、作業性がより向上する。
すなわち、機体の前後傾斜角に応じて、前上がりのときは線引きマーカ53のセット位置を下側へ補正して、機体の前上がり時に線引きが行われないことを防止する。特に、線引きマーカ53を走行車体側(走行車体の前部の左右等)に設けた場合には、線引きが行われないことを防止できる。なお、機体の前下がり状態では、線引きマーカ53のセット位置は補正しなくても線引きができるので、この補正は行う必要がない。
さらに、機体の左右傾斜角と前後傾斜角をローリングセンサ127とピッチングセンサ126によりそれぞれ検出して、線引きマーカ53のセット位置を補正することもできる。
この補正は、例えば、表3に示す左線引きマーカ53Lのテーブルデータにより線引きマーカ53Lのセット位置の補正値を設定して線引きを実行することができる。右線引きマーカ53Rも同様なテーブルデータにより補正値を設定する。
Figure 2006020578
また、上記した作業機の旋回諸動作に連動して線引きマーカ53を非線引き状態にすると共に、次の線引きマーカ53の左右切替を行うが、左右の線引きマーカ53L、53Rの作用部が圃場中で移動中にマーカ作用部が前側に回動したことを検出するマーカひきづりセンサ129L、129Rを機体の左右線引きマーカ設置部にそれぞれ設けている。なおマーカひきづり状態の検出はマーカ線引き作用部を後方に向けて回動付勢する圧縮スプリングに作用する付勢力の程度を検知して行う。
本実施例の一つの特徴はフローティングターンのスタートボタンスイッチ184のオンで旋回制御に入ると、図16のステップcに示すようにマーカひきづりセンサ129L又は129Rがオンであると、マーカ53が地面で引きづらないように素早くマーカ53を上昇させるためにマーカモータ145の回転速度を高速に設定することである。さらにフローティングターンモード以外のときには、ステップdに示すように旋回に先立って操作される苗植付装置52の上昇に連動してマーカ53を上昇させるので、マーカモータ145の回転速度を通常の速度に設定することである。前記マーカモータ145の通常の速度は、マーカ53の上下動時でマーカが泥はねしない程度の回転速度とする。
本実施例のもう一つの特徴は作業機が旋回終了時点あるいは「旋回終了時点の近傍で」線引きマーカ53を線引き状態にすることである。旋回終了時点で線引き状態になるとき、事前に「中途」位置まで反対側の起立状態の線引きマーカが移動し、その後、旋回終了判断により線引き状態になるまで移動する線引きマーカ作動制御装置を設けたことである。
そのため作業機の旋回途中で左右マーカ用のL字状アーム140L、140Rの回動を一旦停止させるための機構として、図12に示すように寸止めソレノイド135と該寸止めソレノイド135により駆動されてソレノイド支持プレート137を介して突出する寸止めピン136を設けた。寸止めピン136は旋回動作に合わせて前記支持プレート137を介して出入れ自在になっている。
たとえば、起立していた左線引マーカ53Lが、旋回動作に合わせて線引き位置に下げられる動作の途中でL字状アーム140Lが寸止めピン136Lにより止められる。そして作業機の旋回が終了して直進状態になると寸止めピン136Lが突出状態から引っ込み、L字状アーム140Lが回動することで線引マーカ53がすぐに圃場面に下げられる。
こうして作業機の直進状態ですぐに線引きを開始させることができる。特に比較的高い畦があっても旋回終了時点で直進状態になると左後輪11のドライブシャフト(伝動軸)の所定の回転数(n4)が経過した後、すぐに線引きマーカ53Lを圃場に下げて、線引きを開始することができる。
また、水田作業機がフローティングターンモードにおいて、旋回開始時にハンドル34が旋回と判断する所定の角度以内のときは、図16に示すフローでステップa、bが実行されないので線引きマーカ53は上昇しない。しかし、このとき実際は作業機が旋回し始めているので、接地した線引きマーカ53を機体の旋回で巻き込むおそれがある。そこでステップcに示すように旋回動作が始まることをハンドル切れ角センサ124が検知した後、マーカ引きづりセンサ129L又は129Rにより線引きマーカ53が圃場に降りたままであることを検知すると、直後に線引きマーカ53を上昇動作させて、線引きマーカ53を「両上」させ、マーカ53の破損を防止する。
水田作業機の旋回制御を旋回制御スタートボタンスイッチ184で開始した後、実際にハンドル操作で旋回が開始したことをハンドル切れ角センサ124で検出すると、左右のマーカ53の線引き状態と非線引き状態の切替を一度だけ行う。このとき以後のハンドル操作では線引きマーカ53の前記切替はしないようにする。
これは、圃場の状態により、また直進状態の修正などでハンドル34は多少操作されることがあるので、そのたびに線引きマーカ53が切替動作をしようとすると苗植え付け作業に支障があるためであり、線引きマーカ53の切替動作は旋回中に一度だけ行われるような構成にした。
具体的には、図16のフローに示すように、旋回内側の後輪累計回転数が所定値になるまで(ドライブシャフト回転信号カウント値がn4になるまで)はマーカの左右切替が行われないようになっている。
なお、ドライブシャフト回転信号カウント値n4は、旋回を開始してから、旋回が完了する直前までの設定値である。
旋回内側のドライブシャフト回転信号カウント値がn4に達すると、まずマーカモータ145が回転して左右一方のマーカ53が寸止め位置まで下降し、その後フローティングターンモードスイッチがオンでハンドル切れ角が中立の時、寸止めソレノイド135がオフになることにより寸止めピン136が後退し、マーカが圃場に降りる。
また、上記のような後輪累計回転数に基づいてマーカの左右切替を規制するものに代えて、タイマー等で旋回開始から所定時間内はマーカの左右切替を規制したり、機体に方向センサを設けて機体が所定角度以上旋回しないとマーカの左右切替を規制したりする構成とすることもできる。
また図16のステップa,bにおいて、作業機が旋回する程ステアリングハンドル34が左右に回転されると、それをハンドル切れ角センサ124が検知して左右のマーカ53の線引き状態と非線引き状態の切替動作を行うようにしても良い。
具体的にはハンドル切れ角が225度(180度以上回動した位置)以上になると上記左右のマーカの切替動作を行うように設定する。この225度の回転角度は通常の直進時の進路修正では滅多に操作しない位置であるので、通常の進路修正や圃場の状態による誤作動でマーカの切替動作が行われることがない。
また、旋回制御になると線引き状態の線引きマーカの引き上げ速度を上げはじめだけは比較的速くする。こうしてマーカの土面でのひきづりを防止すると共に、マーカに付着した泥がマーカの引き上げ速度の変化でマーカから離れるのでオペレータに掛かることがない。
また、作業機の旋回動作に対応して左右のマーカ53の線引き状態と非線引き状態の切替動作のタイミングを調整できるように、マーカ「上」タイミング調整ダイヤル又はマーカ「出」タイミング調整ダイヤル(図示せず)を設けてもよい。なおマーカ「上」タイミングとは線引きマーカを非線引き状態に上げることであり、マーカ「出」タイミングとは線引きマーカを非線引き状態から線引き状態にすることである。
植付クラッチレバーセンサ128は以下に説明するように、複数の苗植付装置52の植付クラッチ103が作動しているかどうか検出するものである。
6条植えの田植機の場合には、以下に図19を用いて説明するように植付クラッチ103が4条分以上に「切」になると(6条植えの田植機の3つの植付クラッチ103の内の2つが「切」状態になると)、自動的に旋回外側(畦側)の線引きマーカ53を非線引き状態に作動させて、線引きマーカ53が畦に乗り上げないようにする。
そのステップを図16のフローチャートのステップgに示す。ここで、ステップhには前記ステップa又はステップbと同じフローが用いられる。
次に図19で上記線引きマーカ53の畦に乗り上げ防止作動の説明をする。例えば、図19(a)に示すように四角形の圃場で、往復走行しながら苗の植え付けを行い、畦際での植付(枕植え、枕地植付などどいうことがある)用の走路Fを残して最後のその植付走路を周回して植え付ける方法(図19(b)の〇印を田植機の中央が走行する)を用いる場合には、該枕地植付走路分を残すために隣接した内側の苗植付走路では、複数条の植付けが可能な苗植付具の中で、一部の条だけの苗植付具を作動させることが行われる。
このとき、田植機の植付可能な条数分(6条植えの場合は6条分)の枕地をあけるために植付クラッチ103を操作して田植機の植付可能な条数の過半数以上の苗植付具62を停止させた状態で、畦際側の線引きマーカ53を線引き作動状態に倒伏させると、当該線引きマーカ53は畦の上に乗り上げることになる。例えば、図19(b)に示すように6条植の田植機で枕地を1行程分あけるために、その枕地植付走路の内側の植付走路(図19(a)の太線(イ)の走路)では6条の植付幅(W)の内で2条分の植付けだけを行うように4条分の苗植付具62の植付クラッチ103を切った状態で苗の植え付けを行うことがある。
なぜなら6条分の苗を植え付ける田植機の場合、線引きマーカ53は田植機の中央から6条分離れた位置に線引きをするように設計されているので、6つの三角印(△)の中央を田植機の中央が走行していれば線引きマーカ53は畦に乗り上げることは無い。しかし、6条植えの田植機の中央が星印(*)位置を走行していると線引きマーカ53は畦に乗り上げることになる。すなわち1行程分の枕地をあけるために植付クラッチ103を操作して田植機の植付可能な条数の過半数以上の苗植付具62を停止させた状態で田植機を走行させることが条件となる。
また、自動的に線引きマーカ53を線引き状態と非線引き状態にする方式を採用すると、図20(a)(図11の上段の左側の図)に示すように苗植付部4の下降と連動して線引きマーカ53が非線引き位置から圃場に下降するが、このとき線引きマーカ53が下降する速度の方が苗植付部4の下降速度より速いので、線引きマーカ53が圃場面に降りても田植機が旋回を完了していないことがあり、そのため図20(a)(図20上段の右側の図)に示すように圃場面にできるガイドになるべき線引きマーカ53の線引き跡t’が直線ではなく、大きな弧を描く結果になって、オペレータの感覚を狂わせていた。
そこで、本実施例では図20(b)(図11の下段の左側の図)に示すようにハンドル切れ角センサ124で直進状態を検出するか、植付クラッチ103が「入」になってから所定時間後に線引きマーカ53の下降タイミングを遅らせることで図20(b)(図20下段の右側の図)に示すように直線状の線引き跡tができるように線引きができる。
このように線引きマーカ53の下降タイミングを遅らせたことによって、田植機は完全に直線の進行行程に入ってから、マーカ53が線を引き始めるため、線引き跡が曲がらなくなり、オペレータの目線を狂わすことがなく、結果的に真っ直ぐに植えられる田植機になる。
また、図21の斜視図に示す回転式のリブ構造体53cを有するマーカ53を使用する場合には、回転式のマーカ53が逆転することをマーカ53の回転軸に設けたマーカ回転センサ(図示せず)が検知すると、水田作業機が旋回を始めたと判断して、すぐに直後に線引きマーカ53を上昇動作させ、線引きマーカの破損を防止する。
本発明は、乗用型田植機などの水田作業機に適用できる。
本発明の一実施例である6条植え乗用型田植機を示す全体側面図である。 図1に示す乗用型田植機の平面図である。 図1に示す乗用型田植機の主クラッチ及び後輪ブレーキの操作構成を示す平面図である。 図1に示す乗用型田植機の左右前輪の操向構成を示す斜視図である。 図1に示す乗用型田植機のチェンジレバー部の斜視図である。 図1に示す乗用型田植機の苗植付け開始位置で苗植付動作を行うためのフロートチャートである。 図1に示す乗用型田植機の制御系のブロック回路図である。 図1に示す乗用型田植機の旋回連動制御の考え方を示す図である。 図8の旋回連動制御のフローチャート図である。 図1に示す乗用型田植機の圃場での苗植付作業手順を説明する図である。 図10に示す枕地幅の補正制御のフローチャート図である。 図1に示す乗用型田植機の一実施例の線引きマーカ駆動装置の構成を示す平面図である。 図1に示す乗用型田植機の一実施例の線引きマーカ駆動装置の構成を示す正面図である。 図1に示す乗用型田植機の一実施例の引きマーカ駆動装置の作動様態を説明する図である。 図1に示す乗用型田植機の苗植付装置の要部背面図である。 図1に示す乗用型田植機の植付装置の昇降と線引きマーカの作動制御用のフローチャート図である。 図16に示すフローチャートの部分図である。 図16に示すフローチャートの部分図である。 四角形の圃場での苗の植付法を説明する図(図19(a))と6条植の田植機で畦際での植付走路を得る場合の説明図(図19(b))である。 本発明(図20(b))と従来(図20(a))の乗用型田植機の旋回後の線引きマーカの作動タイミングと線引きマーク位置を示す図である。 本発明の電動線引きマーカで使用される円筒状水平マーカの斜視図である。
符号の説明
1 田植機 2 走行車体
3 昇降連結装置 4 苗植付部4
10 前輪 11 後輪
12 ミッションケース 13 前輪ファイナルケース
15 メインフレーム 17 操作パネル
18 後輪ギヤケース 20 エンジン
21 第一ベルト伝動装置 23 第二ベルト伝動装置
25 植付クラッチケース 26 植付伝動軸
30 エンジンカバー 31 座席
32 フロントカバー 33 ステアリングポスト
34 ハンドル 35 フロアステップ
36 リヤステップ 38 予備苗載台
40 上リンク 41 下リンク
42 リンクベースフレーム 43 縦リンク
44 連結軸 45 昇降油圧シリンダ
46 苗載台支持フレーム 50 伝動ケース
51 苗載台 51a 苗取出口
52 苗植付装置 53 線引きマーカ
54 植付クラッチレバー 55 センターフロート
56 サイドフロート 58 支持部材
60 苗送りベルト 62 苗植付具
63 プレート 86I 左右クラッチ操作アーム
90 チェンジレバー 101 伝動ギアケース
102 植付伝動ケース 103 植付クラッチ
106 チェーン 107 リードカム軸
107a 溝 107b 苗縦送りカム
108 リードカム 109 縦送り伝動軸
109a、109b 横送り片 111 ローラ
112 駆動側クラッチ体 117 迎い角センサ
122 フローティングターンモードスイッチ
124 ハンドル切れ角センサ 125 昇降リンクセンサ
126 ピッチングセンサ 127 ローリングセンサ
128 植付クラッチレバーセンサ 129 ひきづりセンサ
131 硬軟センサ 134 センサ強制上昇ソレノイド
135 寸止めソレノイド 136 寸止めピン
137 ソレノイド支持プレート 140R、140L L字状アーム
140Ra、140La 回転軸 141R、141L マーカワイヤ
142 線引きマーカ駆動装置 143 支持プレート
144 カム 145 モータ
145a、146a ギア 146 円板
146b 回転軸 147 スイッチ
147a 第一スイッチ 147b 第二スイッチ
149 円板 150R、150L コロ
152R、152L バネ 161 植付部昇降バルブ
169 センターフロートセンサ 170 制御装置
171 フィンガーレバー 172 フィンガーレバースイッチ
173 PTOクラッチ作動ソレノイド
174 出力軸 175 ピットマンアーム
176 左右ロッド 177 作動ローラ
178 切欠き部 178a 切欠き部の左側面
178b 切欠き部の右側面 179 従動体
180 左右ロッド 182 左右センサ押片
183 オートリフトスイッチ 184 スタートボタン(スイッチ)
186 スタート位置調節ダイヤル 190 当接片
191 バックリフトスイッチ 192 自動リフト切替えスイッチ
205 伝動軸回転センサ
206,207,208,209 設定ダイヤル

Claims (1)

  1. 走行車体2の前進と共に次行程での走行車体2が通る表土面上に線引きをするための線引きマーカ53、53を走行車体2の前進方向に向かって左右に設けた水田作業機において、
    旋回諸作動に連動して一方の線引きマーカ53を非線引き状態にするとともに、次に線引きする他方の線引きマーカ53を線引き状態にする左右切替を行い、
    旋回終了で前記他方の線引きマーカ53が線引き状態となる前に、中途位置まで移動して停止し、その後旋回終了判断により線引き状態にする構成を備えたマーカ駆動装置142を設けたことを特徴とする水田作業機。
JP2004202030A 2004-07-08 2004-07-08 水田作業機 Pending JP2006020578A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004202030A JP2006020578A (ja) 2004-07-08 2004-07-08 水田作業機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004202030A JP2006020578A (ja) 2004-07-08 2004-07-08 水田作業機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006020578A true JP2006020578A (ja) 2006-01-26

Family

ID=35794290

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004202030A Pending JP2006020578A (ja) 2004-07-08 2004-07-08 水田作業機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006020578A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007074991A (ja) * 2005-09-14 2007-03-29 Iseki & Co Ltd 乗用型苗移植機
CN102090190A (zh) * 2010-12-07 2011-06-15 现代农装株洲联合收割机有限公司 水稻插秧或直播工作行走时保持列距的划线方法及装置
JP2013046579A (ja) * 2011-08-29 2013-03-07 Iseki & Co Ltd 苗移植機

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007074991A (ja) * 2005-09-14 2007-03-29 Iseki & Co Ltd 乗用型苗移植機
CN102090190A (zh) * 2010-12-07 2011-06-15 现代农装株洲联合收割机有限公司 水稻插秧或直播工作行走时保持列距的划线方法及装置
JP2013046579A (ja) * 2011-08-29 2013-03-07 Iseki & Co Ltd 苗移植機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4367029B2 (ja) 農作業車
JP2013153665A (ja) 苗移植機
JP5120282B2 (ja) 作業機
JP2006020578A (ja) 水田作業機
JP2007300827A (ja) 水田作業機
JP5867020B2 (ja) 苗移植機
JP2008230302A (ja) 作業車
JP2013014172A (ja) 作業車両
JP4126360B2 (ja) 水田作業機
JP6372589B2 (ja) 苗移植機
JP2013027316A (ja) 苗移植機
JP5276553B2 (ja) 水田作業機
JP4193058B2 (ja) 水田作業機
JP6132008B2 (ja) 苗移植機
JP4424472B2 (ja) 水田作業機
JP2013153686A (ja) 苗移植機
JP5736842B2 (ja) クラッチ
JP2009178095A (ja) 走行車両
JP2006149305A (ja) 乗用型苗移植機
JP4390064B2 (ja) 苗移植機
JP5050702B2 (ja) 水田作業機
JP3807880B2 (ja) 水田作業機
JP5862817B2 (ja) 苗移植機
JP5561316B2 (ja) 走行車両
JP2005253317A (ja) 農作業機