JP2006018922A - 磁気ディスク用ガラス基板の製造方法及び磁気ディスクの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ガラス基板の中央部に円孔を形成するときに、この円孔の内径端面における欠け、ひび、割れといった欠陥の発生を抑制し、十分な耐衝撃性が確保された磁気ディスク用ガラス基板を品質のばらつきなく安定して廉価に大量供給することができる磁気ディスク用ガラス基板の製造方法を提供する。
【解決手段】 ガラスディスク2の一方の主表面2a側より第1の外径d1を有する第1のコアドリル3によって一方側凹部4を形成し、次に、このガラスディスク2の他方の主表面2b側より第1の外径d1よりも小径であって第1のコアドリル3の内径よりも大径である第2の外径d0を有する第2のコアドリル5によって他方側凹部6を形成して、一方側凹部4に亘る貫通孔を穿設する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ハードディスクドライブ等の磁気ディスク装置に用いられる磁気ディスク用ガラス基板の製造方法及び磁気ディスクの製造方法に関する。
今日、情報記録技術、特に、磁気記録技術は、いわゆるIT産業の発達に伴って飛躍的な技術革新が要請されている。そして、コンピュータ用ストレージとして用いられるハードディスクドライブ(HDD)等の磁気ディスク装置に搭載される磁気ディスクにおいては、磁気テープやフレキシブルディスクなどの他の磁気記録媒体と異なり、急速な情報記録密度の増大化が続けられている。パーソナルコンピュータ装置に収納することのできる情報容量は、このような磁気ディスクの情報記録密度の増大に支えられて、飛躍的に増加している。
そして、磁気ディスク用の基板としては、ガラス製の基板を好適に用いることができる。ガラス基板においては、平滑な表面が得られるので、磁気ディスク上を飛行走行しながら記録再生を行う磁気ヘッドの浮上量を狭隘化することが可能だからである。すなわち、ガラス基板を用いることにより、高い情報記録密度の磁気ディスクを得ることができる。
通常、磁気ディスクの高記録密度化に資するガラス基板としては、まず、溶融ガラスから円板状にプレス成型されたガラスディスクを作成し、このガラスディスクに対して、順次、ラッピング(研削)加工及びポリッシング(研磨)加工等を施して製造されたものが使用されている。
また、このガラス基板においては、特許文献1に記載されているように、ダイヤモンドコアドリルを用いて、中央部分に円孔が穿設されている。この円孔は、ハードディスクドライブ等において、磁気ディスクがセンタースピンドル軸によって支持されるためのものである。なお、特許文献1においては、ダイヤモンドコアドリルを偏芯させたまま回転させることにより、ガラスディスクに貫通孔を形成することとしている。
特開平7−108523号公報
ところで、近年、磁気ディスクにおいては、情報記録密度が1平方インチ当り40ギガビットを超えるまでに到っており、さらに、1平方インチ当り100ギガビットを超えるような超高記録密度をも実現されようとしている。このように高い情報記録密度が実現できるようになった近年の磁気ディスクは、従来の磁気ディスクに比較してずっと小さなディスク面積であっても、実用上十分な情報量を収納できるという特徴を有している。
また、磁気ディスクは、他の情報記録媒体に比較して、情報の記録速度や再生速度(応答速度)が極めて敏速であり、情報の随時書き込み及び読み出しが可能であるという特徴も有している。
このような磁気ディスクの種々の特徴が注目された結果、近年においては、いわゆる携帯電話機、デジタルカメラ、「PDA(personal digital assistant:パーソナルデジタルアシスタント)」などの携帯用情報機器、あるいは、いわゆる「カーナビゲーションシステム」などの車載用情報機器のように、パーソナルコンピュータ装置よりも筐体がずっと小さく、かつ、高い応答速度が求められる機器に搭載できる小型のハードディスクドライブが求められるようになってきている。
このような、携帯用や車載用のいわゆる「モバイル機器」において使用される小型のハードディスクドライブは、常に、落下や振動等による衝撃といった撃力に曝される。したがって、このような機器に使用されるハードディスクドライブに使用する磁気ディスクとしては、いっそうガラス基板を用いた磁気ディスクの有用性が着目される。すなわち、硬質材料であるガラスからなるガラス基板は、軟質材料である金属からなる基板に比較して、剛性が高いという特徴を有しているからである。また、ガラス基板は、化学強化処理等の手段により、所望の強度を得ることができるという特徴をも有しているからである。
例えば、外径が48mm以下、内径が12mm以下の「1.8インチ型ディスク」を始めとして、外径が27.4mm以下、内径が7mm以下の「1インチ型ディスク」、もしくは、外径が22mm以下、内径が6mm以下の「0.85インチ型ディスク」等、従来のディスク寸法よりもさらに小径の磁気ディスクが提案されている。
しかしながら、例えば、前記特許文献1に記載された技術により、ガラス基板の中央部に円孔を形成することとした場合には、この円孔の周囲部分に、欠け、ひび、割れといった欠陥が発生し易いという問題が見出された。円孔の周囲部分にこのような欠陥が存在すると、化学強化処理を行っても、十分な基板強度が得られない虞れがある。このような基板状態では、磁気ディスクを保持している磁気ディスクの内径端面とセンタースピンドルとの接触箇所において、ディスク端面からのクラック発生の確率が大きくなり、ディスク基板の衝撃破壊に繋がることが予想される。
そこで、本発明は、前述のような実情に鑑みてなされたものであって、その第1の目的は、ガラス基板の中央部に円孔を形成するときに、この円孔の内径端面における欠け、ひび、割れといった欠陥の発生を抑制し、十分な耐衝撃性が確保された磁気ディスク用ガラス基板を品質のばらつきなく安定して廉価に大量供給することができる磁気ディスク用ガラス基板の製造方法を提供することにある。
また、本発明の第2の目的は、ガラス基板の中央部に円孔を形成するときにこの円孔の内径端面における欠け、ひび、割れといった欠陥の発生を抑制することができる磁気ディスク用ガラス基板の製造方法を提供することによって、この磁気ディスク用ガラス基板を用いた磁気ディスクの耐衝撃性が向上されるようにし、携帯用のいわゆる「モバイル機器」において使用される小型のハードディスクドライブにおける使用に好適な磁気ディスクの供給を可能とすることにある。
本発明者は、前記課題を解決すべく研究を進めた結果、ガラスディスクの一方の主表面側より第1の外径を有する第1のコアドリルによって一方側凹部を形成し、次に、このガラスディスクの他方の主表面側より第1の外径よりも小径であって第1のコアドリルの内径よりも大径である第2の外径を有する第2のコアドリルによって他方側凹部を形成して、一方側凹部に亘る貫通孔を穿設することにより、前記課題が解決できることを見出した。
すなわち、本発明は以下の構成を有するものである。
〔構成1〕
本発明は、板状のガラスディスクの中央部に円形の孔を穿設する工程を有する磁気ディスク用ガラス基板の製造方法であって、ガラスディスクの一方の主表面側よりこのガラスディスクの中央部に対し第1の外径を有する第1のコアドリルを用いてこのガラスディスクの厚さに満たない深さの一方側凹部を形成する第1の工程と、ガラスディスクの他方の主表面側よりこのガラスディスクの中央部に対し第1の外径よりも小径であって第1のコアドリルの内径よりも大径である第2の外径を有する第2のコアドリルを用いて一方側凹部に向けてこの一方側凹部と略々同心状に他方側凹部を形成しこの他方側凹部の深さを深くしてゆくことによりこの他方側凹部から一方側凹部に亘る貫通孔を穿設する第2の工程とを有することを特徴とするものである。
〔構成2〕
本発明は、構成1を有する磁気ディスク用ガラス基板の製造方法であって、磁気ディスク用ガラス基板は、外径が65mm以下であり、中心部の円孔の内径が20mm以下であり、厚さが0.635mm以下であることを特徴とするものである。
〔構成3〕
本発明は、磁気ディスクの製造方法であって、構成1、または、構成2を有する磁気ディスク用ガラス基板の製造方法により得られた磁気ディスク用ガラス基板の表面に、少なくとも磁性層を形成することを特徴とするものである。
構成1を有する本発明に係る磁気ディスク用ガラス基板の製造方法においては、ガラスディスクの一方の主表面側より第1の外径を有する第1のコアドリルを用いて一方側凹部を形成し、次に、ガラスディスクの他方の主表面側より第1の外径よりも小径であって第1のコアドリルの内径よりも大径である第2の外径を有する第2のコアドリルを用いて他方側凹部を形成して、一方側凹部に亘る貫通孔を穿設する。
この磁気ディスク用ガラス基板の製造方法においては、ガラスディスクの厚さに満たない深さの一方側凹部を形成するときに、この一方側凹部の周囲に若干のクラックが生じ得る場合があるが、このクラックは、一方側凹部の深さがガラスディスクの厚さに満たないことから、周囲への拡大は小さく抑えられる。そして、他方側凹部を形成するときには、この他方側凹部が一方側凹部に亘る貫通孔として形成されることから、この他方側凹部の周囲にクラックが生じ得る場合がある。しかし、この他方側凹部の周囲に発生するクラックは、この他方側凹部よりも大径である一方側凹部に向かって生ずるため、一方側凹部を越えてさらに外周側方向に拡大することはない。
すなわち、この磁気ディスク用ガラス基板の製造方法においては、他方側凹部の形成に伴って発生するクラックの拡大が防止されるので、この貫通孔の内径端面における欠け、ひび、割れといった欠陥の発生が抑制される。
構成2を有する本発明に係る磁気ディスク用ガラス基板の製造方法は、構成1を有する磁気ディスク用ガラス基板の製造方法であって、磁気ディスク用ガラス基板は、外径が65mm以下であり、中心部の円孔の内径が20mm以下であり、厚さが0.635mm以下であるので、磁気ディスクの小径化に対応できる磁気ディスク用基板を供給することができる。
したがって、本発明においては、ガラス基板の中央部に円孔を形成するときに、この円孔の内径端面における欠け、ひび、割れといった欠陥の発生を抑制し、十分な耐衝撃性が確保された磁気ディスク用ガラス基板を品質のばらつきなく安定して廉価に大量供給することができる磁気ディスク用ガラス基板の製造方法を提供することができる。
構成3を有する本発明に係る磁気ディスクの製造方法においては、構成1、または、構成2を有する磁気ディスク用ガラス基板の製造方法により得られた磁気ディスク用ガラス基板の表面に、少なくとも磁性層を形成するので、主表面部が極めて平滑で、かつ、十分な強度を有する磁気ディスクを得ることができる。
すなわち、本発明においては、ガラス基板の中央部に円孔を形成するときにこの円孔の内径端面における欠け、ひび、割れといった欠陥の発生を抑制することができる磁気ディスク用ガラス基板の製造方法を提供することによって、この磁気ディスク用ガラス基板を用いた磁気ディスクの耐衝撃性が向上されるようにし、携帯用のいわゆる「モバイル機器」において使用される小型のハードディスクドライブにおける使用に好適な磁気ディスクの供給が可能となる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。
本発明に係る磁気ディスク用ガラス基板の製造方法により製造される磁気ディスク用ガラス基板は、例えば、HDD(ハードディスクドライブ)等に搭載される磁気ディスクのディスク基板として使用される。この磁気ディスクは、例えば、垂直磁気記録方式によって高密度の情報信号記録及び再生を行うことができる記録媒体である。
図1は、本発明に係る磁気ディスク用基板の製造方法により製造される磁気ディスク用基板の構成を示す斜視図である。
この磁気ディスク用ガラス基板は、外径15mm乃至48mm、内径5mm乃至12mm、板厚0.35mm乃至0.6mmであり、例えば、「0.8インチ(inch)型磁気ディスク」(内径6mm、外径21.6mm、板厚0.381mm)、「1.0インチ型磁気ディスク」(内径7mm、外径27.4mm、板厚0.381mm)、「1.8インチ型磁気ディスク」(内径12mm、外径48mm、板厚0.508mm)などの所定の直径を有する磁気ディスクとして作製される。また、「2.5インチ型磁気ディスク」や「3.5インチ型磁気ディスク」などの磁気ディスクとして作製されるものとしてもよい。なお、ここで、「内径」とは、図1に示すように、ディスク基板の中心部の円孔1の内径である。
本発明に係る磁気ディスク用ガラス基板の製造方法においては、まず、板状ガラスの表面をラッピング(研削)加工してガラス母材とし、このガラス母材を切断してガラスディスクを切り出す。本発明における板状ガラスとしては、様々な板状ガラスを用いることができる。この板状ガラスは、例えば、溶融ガラスを材料として、プレス法やフロート法、または、フュージョン法など、公知の製造方法を用いて製造することができる。これらのうち、プレス法を用いれば、板状ガラスを廉価に製造することができる。
この板状ガラスの形状は、矩形状であっても、ディスク状(円盤状)であってもよい。なお、ディスク状の板状ガラスは、従来の磁気ディスク用ガラス基板の製造において用いられているラッピング装置を用いてラッピング加工を行うことができ、信頼性の高い加工を安価にて行うことができる。
また、本発明で利用する板状ガラスの材料としては、アモルファスガラスやガラスセラミクス(結晶化ガラスともいう)を用いることができる。アモルファスガラスとしては、正面の平坦性及び基板強度において優れた磁気ディスク用基板を供給することができるという点で、アルミノシリケートガラスを好ましく用いることができる。
ラッピング加工は、板状ガラスの主表面の形状精度(例えば、平坦度)や寸法精度(例えば、板厚の精度)を向上させることを目的とする加工である。このラッピング加工は、板状ガラスの主表面に、砥石、あるいは、定盤を押圧させ、これら板状ガラス及び砥石または定盤を相対的に移動させることにより、板状ガラスの主表面を研削することにより行われる。このようなラッピング加工は、遊星歯車機構を利用した両面ラッピング装置を用いて行うことができる。
また、このラッピング加工においては、板状ガラスの主表面に研削液を供給することにより、スラッジ(研削屑)を研削面から洗い流し、また、研削面を冷却するとよい。さらに、この研削液に遊離砥粒を含有させたスラリーをワークの主表面に供給して研削してもよい。
ラッピング加工において用いる砥石としては、ダイヤモンド砥石を用いることができる。また、遊離砥粒としては、アルミナ砥粒やジルコニア砥粒、または、炭化珪素砥粒などの硬質砥粒を用いるとよい。
このラッピング加工により、板状ガラスの形状精度が向上し、主表面の形状が平坦化されるとともに板厚が所定の値となるまで削減されたガラス母材が形成される。ガラス母材の主表面をラッピング加工により平坦とし、また、板厚を削減することにより、欠け、ひび、割れといった欠陥の発生を防止しつつ、このガラス母材を切断して、このガラス母材からガラスディスクを切り出すことができる。
ガラス母材の板厚としては、2mm以下であることが好ましい。ガラス母材の板厚が2mmを超えると、板厚が厚すぎるために精密な切り出しができない虞れがあり、また、ガラスディスクを切り出すときに、欠け、ひび、割れといった欠陥が発生する虞れがある。また、ガラス母材の板厚が0.2mm未満であると、ガラス母材自体が、ガラスディスクを切り出す工程における負荷に耐えられない虞れがあるので、ガラス母材の板厚は、0.2mm以上とすることが好ましい。
ガラス母材の切断は、ダイヤモンドカッタやダイヤモンドドリルなど、ガラスよりも硬質な物質を含む切刃や砥石を用いて行うことができる。また、ガラス母材の切断は、レーザカッタを用いて行ってもよい。
次に、ダイヤモンドドリルを用いて、このガラスディスクの中央部に円孔を形成し、ドーナツ状のガラスディスクとする。
図2は、本発明においてガラスディスクの中央部に円孔を形成する手順を示す工程図である。
本発明において、ガラスディスクの中央部への円孔の形成は、図2中の(a)に示すように、第1の工程として、ガラスディスク2の一方の主表面2a側より、このガラスディスク2の中央部に対し、第1の外径d1を有する第1のコアドリル3を用いて、このガラスディスク2の厚さに満たない深さの一方側凹部4を形成する。この一方側凹部4の深さは、ガラスディスク2の厚さの30%乃至50%とすることが望ましい。
次に、図2中の(b)に示すように、第2の工程として、ガラスディスク2の他方の主表面2b側より、このガラスディスク2の中央部に対し、第1の外径d1よりも小径であって第1のコアドリル3の内径よりも大径である第2の外径d0を有する第2のコアドリル5を用いて、一方側凹部4に向けてこの一方側凹部4と略々同心状に他方側凹部6を形成する。
この他方側凹部6の深さを深くしてゆくことにより、図2中の(c)に示すように、この他方側凹部6から一方側凹部4に亘る貫通孔を穿設する。
図3は、本発明においてガラスディスクの中央部に円孔を形成するときに生じ得るクラックの様子を示す断面図である。
これら第1及び第2の工程においては、ガラスディスク2の厚さに満たない深さの一方側凹部4を形成したときに、図3に示すように、この一方側凹部4の周囲に若干のクラック4aが生じ得る場合があるが、このクラック4aは、一方側凹部4の深さがガラスディスク2の厚さに満たないことから、周囲への拡大は小さく抑えられる。そして、他方側凹部6を形成するときには、この他方側凹部6が一方側凹部4に亘る貫通孔として形成されることから、この他方側凹部6の周囲にクラック6aが生じ得る場合がある。しかし、この他方側凹部6の周囲に発生するクラック6aは、図3に示すように、この他方側凹部6よりも大径である一方側凹部4に向かって生ずるため、一方側凹部4を越えてさらに外周側方向に拡大することはない。
なお、第1及び第2のコアドリル3,5は、砥石が円筒状に形成されたものである。これら第1及び第2のコアドリル3,5としては、ダイヤモンドコアドリルを用いることが望ましい。これらダイヤモンドコアドリルの目の粗さとしては、#150乃至#400が好ましい。また、第1の外径d1と第2の外径d0との差は、0.2mm以下であることが望ましい。
これら第1及び第2の工程において、第1のコアドリル3と第2のコアドリル5とのガラスディスク2を基準とする偏心量は、0.1mm以下であることが望ましい。また、図2中の(a)及び(b)においてθで示す第1及び第2のコアドリル3,5の中心軸のガラスディスク2の主表面部2a,2bの法線に対する角度は、0.1°以内であることが望ましい。
そして、第2の工程においては、ガラスディスク2の他方の主表面2bを上方側に向け、この他方の主表面2bに対して第2のコアドリル5により上方より他方側凹部6を形成することが望ましい。すなわち、この場合には、第2のコアドリル5により貫通孔が形成されたときに、ガラスディスク2より分離されてこの第2のコアドリル5内に残存するガラス片が下方に落下するので、作業性が良好となる。
なお、このように一方側凹部4及び他方側凹部4を形成する工程においては、各コアドリル3,5の内側の空間を通して、研削液を供給することにより、スラッジ(研削屑)を洗い流し、また、研削面を冷却するとよい。
これら第1及び第2の工程を通じて貫通孔を形成することにより、他方側凹部6の形成に伴って発生するクラックの拡大が防止される。
そして、図2中の(d)に示すように、第3の工程として、貫通孔の内周端面を、両端側がテーパ状に拡径された円柱状の砥石7によって研削する。このとき、ガラスディスク2と砥石7とは、砥石7の周面がガラスディスク2の貫通孔の内周端面に接触した状態において、それぞれが軸回りに回転される。
このような円柱状の砥石7による研削によって、図2中の(e)に示すように、所定の内径Dを有し両開口部縁が面取り部となされた円孔1を形成する。面取り部は、ガラスディスクの端面の稜部が面取りされることにより、主表面部と端面との間に、これら主表面部と端面とに接して、円錐面状の面として形成される。このように、ガラスディスクの端面の両側の稜部は、面取りしておくことが好ましい。ガラスディスクは、端面の稜部が面取りされていることにより、破壊強度が高まるとともに、良好に研磨されることができるからである。
また、前述の第1の工程において、一方側凹部4の形成に伴ってクラックが発生していたとしても、この第3の工程において、このクラックは除去される。
そして、このガラスディスクの外周側端面についても所定の面取り加工を施すとともに、少なくともポリッシング(研磨)加工を施し、このガラスディスクの主表面を鏡面化し、磁気ディスク用ガラス基板とする。このポリッシング加工は、ガラスディスクの主表面に、研磨パッドが貼り付けられた定盤を押圧させ、ガラスディスクの主表面に研磨剤を供給しながら、これらガラスディスク及び定盤を相対的に移動させることにより行われる。
このとき、研磨剤に含まれる研磨砥粒としては、磁気ディスク用ガラス基板に対して研磨能力を奏する研磨砥粒であれば、特に制限なく使用することができる。例えば、酸化セリウム(CeO)砥粒、コロイダルシリカ砥粒、アルミナ砥粒、ダイヤモンド砥粒などを挙げることができる。研磨砥粒の粒径については、適宜選択することができるが、例えば、0.5μm乃至3μm程度とすることが好ましい。また、研磨剤は、研磨砥粒を含む研磨剤に、水(純水)などの液体を加え、この研磨剤をスラリーとして用いることが好ましい。
また、ガラスディスクは、端面を鏡面研磨しておくことが好ましい。ガラスディスクの端面は切断形状となっているので、この端面を鏡面にポリッシングしておくことにより、パーティクルの発生を抑制することができ、この磁気ディスク用ガラス基板を用いて製造された磁気ディスクにおいて、いわゆるサーマルアスペリティ障害を良好に防止することができるからである。
このポリッシング加工を施すことにより、磁気ディスク用ガラス基板の主表面の表面粗さは、Rmaxで6nm以下、Raで0.6nm以下となされる。磁気ディスク用ガラス基板の主表面がこのような鏡面となっていれば、この磁気ディスク用ガラス基板を用いて製造される磁気ディスクにおいて、磁気ヘッドの浮上量が、例えば、10nmである場合であっても、いわゆるクラッシュ障害やサーマルアスペリティ障害の発生を防止することができる。
そして、ガラスディスクのポリッシング工程の後には、化学強化や風冷強化などの強化処理、あるいは、結晶化処理を施すことにより、破壊強度を向上させることが好ましい。化学強化処理を行った場合には、磁気ディスク用ガラス基板の表面に高い圧縮応力を生じさせることができ、耐衝撃性を向上させることができる。
特に、ガラスディスクの材料としてアルミノシリケートガラスを用いている場合には、好適に化学強化処理を行うことができる。アルミノシリケートガラスは、優れた平滑鏡面を実現することができるとともに、化学強化を行なうことによって、良好に破壊強度を高めることができるからである。アルミノシリケートガラスとしては、SiO:62乃至75重量%、Al:5乃至15重量%、LiO:4乃至10重量%、NaO:4乃至12重量%、ZrO:5.5乃至15重量%を主成分として含有するとともに、NaOとZrOとの重量比が0.5乃至2.0、AlとZrOとの重量比が0.4乃至2.5である化学強化用ガラスが好ましい。
また、このようなガラス基板において、ZrOの未溶解物が原因で生じるガラス基板表面の突起をなくすためには、SiOを57乃至74mol%、ZrOを0乃至2.8mol%、Alを3乃至15mol%、LiOを7乃至16mol%、NaOを4乃至14mol%含有する化学強化用ガラスを使用することが好ましい。このような組成のアルミノシリケートガラスは、化学強化することによって、抗折強度が増加し、圧縮応力層の深さも深く、ヌープ硬度にも優れている。
前述のようにして磁気ディスク用ガラス基板を製造する本発明は、「1インチ型ハードディスクドライブ」、または、「1インチ型」よりも小型のハードディスクドライブに搭載するための磁気ディスク用ガラス基板を製造する方法として特に好適である。なお、「1インチ型ハードディスクドライブ」に搭載する磁気ディスクを製造するための磁気ディスク用ガラス基板の直径は、約27.4mmである。また、「0.85インチ型ハードディスクドライブ」に搭載する磁気ディスクを製造するための磁気ディスク用ガラス基板の直径は、約21.6mmである。
そして、本発明に係る磁気ディスクにおいて、磁気ディスク用ガラス基板4上に形成される磁性層としては、例えば、コバルト(Co)系強磁性材料からなるものを用いることができる。特に、高い保磁力が得られるコバルト−プラチナ(Co−Pt)系強磁性材料系からなる磁性層として形成することが好ましい。なお、磁性層の形成方法としては、DCマグネトロンスパッタリング法を用いることができる。
以下、本発明の実施例について、詳細に説明する。
〔実施例1〕
この実施例1においては、以下の工程を経て磁気ディスク用基板を製造した。
(1)形状加工工程、ラッピング工程
溶融させたアルミノシリケートガラスをプレス加工によりディスク状に成型し、ガラスディスクを得た。
なお、アルミノシリケートガラスとしては、SiOを57乃至74mol%、ZrOを0乃至2.8mol%、Alを3乃至15mol%、LiOを7乃至16mol%、NaOを4乃至14mol%を主成分として含有する化学強化用ガラスを使用した。
この工程においては、まず、ラッピング加工により、ガラスディスクの厚さを0.6mm程度とした。
次に、ガラスディスクの中央部に円孔を形成した。
円孔の形成の第1の工程として、まず、ガラスディスクをステージ上に位置決めしてバキュームチャックし、このガラスディスク上に樹脂材料からなる円筒状(ドーナツ状)のクランプを載置してガラスディスクを固定し、バキュームチャックを解除する。次に、ガラスディスクの一方の主表面側より、このガラスディスクの中央部に対し、第1の外径を有する第1のダイヤモンドコアドリルを用いて、このガラスディスクの厚さの30%乃至50%の深さの一方側凹部を形成した。第1のダイヤモンドコアドリルの目の粗さは、#170とした。
次に、円孔の形成の第2の工程として、ガラスディスクの他方の主表面側より、このガラスディスク2の中央部に対し、第1の外径よりも小径であって第1のコアドリルの内径よりも大径である第2の外径を有する第2のダイヤモンドコアドリルを用いて、一方側凹部に向けてこの一方側凹部と略々同心状に他方側凹部を形成した。第2のダイヤモンドコアドリルの目の粗さは、#170とした。
第1の外径と第2の外径との差は、0.2mm以下とし、第1のダイヤモンドコアドリルと第2のダイヤモンドコアドリルとのガラスディスクを基準とする偏心量は、0.1mm以下とした。また、第1及び第2のダイヤモンドコアドリルの中心軸のガラスディスクの主表面部の法線に対する角度は、0.1°以内とした。
そして、他方側凹部の深さを深くしてゆくことにより、この他方側凹部から一方側凹部に亘る貫通孔を穿設した。
なお、第2の工程においては、ガラスディスクの他方の主表面を上方側に向け、この他方の主表面に対して第2のダイヤモンドコアドリルにより上方より他方側凹部を形成した。また、一方側凹部及び他方側凹部を形成する工程においては、各コアドリルの内側の空間を通して、研削液を供給し、スラッジ(研削屑)を洗い流し、また、研削面を冷却した。
そして、円孔の形成の第3の工程として、貫通孔の内周端面を、両端側がテーパ状に拡径された円柱状の砥石によって研削し、所定の内径を有し両開口部縁が面取り部となされた円孔を形成した。
次に、得られたガラスディスクの外周側端面に所定の面取り加工を施し、主表面をラッピング加工した。ラッピング加工では両面ラッピング装置とアルミナ砥粒を用いて加工を行い、ガラス基板の寸法精度と形状精度を所定とする。
得られたガラスディスクの内径は7mm、外径は27.4mm、板厚は0.427mmであり、主表面部の研磨加工後に、「1.0インチ型」磁気ディスク用基板の所定寸法となるガラスディスクであることを確認した。
ガラスディスクの表面の面形状を観察したところ、主表面の表面粗さはRmaxで3.0μm、Raで0.3μm程度であった。端面の表面粗さを観察したところ、Rmaxで4.0μm、Raで0.5μmであった。
(2)端面鏡面研磨工程
まず、ガラスディスクを積層させて保持冶具の上に並べた後、円孔の中心部に、研磨ブラシを挿入して、円孔の内周面の研磨を行った。これらの研磨工程における研磨砥粒としては、酸化セリウム砥粒を含むスラリー(遊離砥粒)を用いた。
次に、ガラスディスクの外周側端面については、研磨ブラシを用いて鏡面研磨を行った。
なお、この端面研磨工程は、ガラス基板を重ね合わせて端面研磨する際にガラス基板の主表面にキズ等が付くことを避けるため、後述する第一研磨工程の前、あるいは、第二研磨工程の前後に行うことが好ましい。
そして、この端面研磨工程を終えたガラス基板をアルカリ性洗剤にて洗浄した。
その後、ガラスディスクの内径端面部分の寸法測定を行ったところ、研磨取代は、10μm乃至20μmであった。また、端面部の鏡面状態を確認したところ、端面部の表面粗さは、Raで0.05μm乃至0.10μm、Rmaxで0.3μm乃至1.0μmであることが確認された。
(第1研磨工程)
次に、主表面研磨工程として、第1研磨工程を施した。この第1研磨工程は、前述のラッピング工程で主表面に残留したキズや歪みの除去を主たる目的とする。両面研磨装置と硬質樹脂ポリッシャとを用い、遊星歯車機構を用いて主表面研磨を行った。研磨剤としては酸化セリウム砥粒を用いた。
第一研磨工程を終えたガラス基板を、アルカリ性洗剤にて洗浄した。
(第2研磨工程)
次に、主表面の鏡面研磨工程として、第2研磨工程を施した。この第2研磨工程は、主表面を鏡面状に仕上げることを目的とする。両面研磨装置と軟質発泡樹脂ポリッシャを用い、遊星歯車機構を用いて主表面の鏡面研磨を行った。研磨剤としては、第1研磨工程で用いた酸化セリウム砥粒に比ぺて微細な酸化セリウム砥粒を用いた。
第二研磨工程を終えたガラス基板を、中性洗剤、純水、珪弗酸、純水、中性洗剤、純水、IPA(イソプロピルアルコール)、IPA(蒸気乾燥)の各洗浄槽に順次浸漬して、洗浄した。なお、各洗浄槽には超音波を印加した。
(6)化学強化工程
次に、前述の研削及び研磨工程を終えたガラスディスクに化学強化を施した。化学強化は、硝酸カリウム(60%)と硝酸ナトリウム(40%)を混合した化学強化溶液を用意し、この化学強化溶液を380°Cに加熱し、300°Cに予熱された洗浄済みのガラスディスクを約4時間浸漬して行った。この浸漬の際に、ガラスディスクの表面全体が化学強化されるようにするため、複数のガラスディスクが端面で保持されるようにホルダーに収納した状態で行った。
このように、化学強化溶液に浸漬処理することによって、ガラスディスク表層のリチウムイオン、ナトリウムイオンが、化学強化溶液中のナトリウムイオン、カリウムイオンにそれぞれ置換され、ガラスディスクが強化される。
ガラスディスクの表層に形成された圧縮応力層の厚さは、約100乃至200μmであった。
化学強化を終えたガラスディスクを、20°C乃至25°Cの水槽に浸漬して急冷し、約30分間維持した。
急冷を終えたガラスディスクを、純水、希硫酸、純水、中性洗剤、純水、IPA(イソプロピルアルコール)、IPA(蒸気乾燥)の各洗浄槽に順次浸漬して、洗浄した。なお、各洗浄槽には超音波を印加した。
前述の工程を経て得られた磁気ディスク用基板の円孔の内周側端面の表面粗さは、面取り部Rmaxで0.4μm、Raで0.04μm、側壁部Rmaxで0.4μm、Raで0.05μmであった。外周端面における表面粗さRaは、面取部で0.04μm、側壁部で、0.07μmであった。このように、内周側端面は、外周側端面と同様に、鏡面状に仕上がっていることを確認した。
また、ガラス基板の主表面部の表面粗さRaは、0.3nm乃至0.7nm(AFMで測定)であった。電子顕微鏡(4000倍)で端面表面を観察したところ、鏡面状態であった。また、円孔の内周側端面に異物やクラックは認められず、ガラス基板の表面についても、異物やサーマルアスペリティの原因となるパーティクルは認められなかった。
さらに、抗折強度試験機を用いて抗折強度を測定したところ、化学強化後の製品の抗折強度は、十分に高いという結果が得られた。
〔実施例2〕
この実施例2では、前述の実施例1において作製された磁気ディスク用基板を用いて、以下の工程により、磁気ディスクを製造した。
前述の磁気ディスク用基板の両主表面に、静止対向型のDCマグネトロンスパッタリング装置を用いて、Al−Ru合金第1下地層、Cr−Mo合金第2下地層、Co−Cr−Pt−B合金磁性層、水素化炭素保護層を順次成膜した。次に、アルコール変性パーフロロポリエーテル潤滑層をディップ法で成膜した。このようにして磁気ディスクを得た。
得られた磁気ディスクについて、異物により磁性層等の膜に欠陥が発生していないことを確認した。また、グライドテストを実施したところ、ヒット(ヘッドが磁気ディスク表面の突起にかすること)やクラッシュ(ヘッドが磁気ディスク表面の突起に衝突すること)は認められなかった。さらに、磁気抵抗型ヘッドで再生試験を行ったところ、サーマルアスペリティ障害による再生の誤動作は認められなかった。
なお、以上の試験は1平方インチ当たりの情報記録密度が40ギガビット相当の磁気ディスク用の試験方法として行った。具体的には磁気ヘッドの浮上量は10nmとし、記録再生試験では情報線記録密度を700fciとした。
すなわち、本発明による磁気ディスクにおいては、ガラス基板表面の異物による問題が回避できており、磁気抵抗型ヘッドにとって良好な磁気ディスクとして作製されていることがわかった。
なお、本発明においては、磁気ディスク用ガラス基板の直径(サイズ)については、特に限定されるものではない。しかし、本発明は、特に、小径の磁気ディスク用ガラス基板を製造する場合に優れた有用性を発揮する。
すなわち、小径の磁気ディスクは、いわゆる「カーナビゲーションシステム」などの車載用機器や、いわゆる「PDA」や携帯電話端末装置などの携帯用機器における記憶装置において用いられ、固定されて使用される機器における通常の磁気ディスクに比較して、高い耐久性や耐衝撃性が要求されるからである。
なお、ここでいう小径とは、例えば、直径が30mm以下の磁気ディスク用ガラス基板である。
本発明に係る磁気ディスク用基板の製造方法により製造される磁気ディスク用基板の構成を示す斜視図である。 本発明においてガラスディスクの中央部に円孔を形成する手順を示す工程図である。 本発明においてガラスディスクの中央部に円孔を形成するときに生じ得るクラックの様子を示す断面図である。
符号の説明
1 円孔
2 ガラスディスク
2a 一方の主表面
2b 他方の主表面
3 第1のコアドリル
4 一方側凹部
5 第2のコアドリル
6 他方側凹部
7 砥石
d1 第1の外径
d0 第2の外径

Claims (3)

  1. 板状のガラスディスクの中央部に円形の孔を穿設する工程を有する磁気ディスク用ガラス基板の製造方法であって、
    前記ガラスディスクの一方の主表面側より、このガラスディスクの中央部に対し、第1の外径を有する第1のコアドリルを用いて、このガラスディスクの厚さに満たない深さの一方側凹部を形成する第1の工程と、
    前記ガラスディスクの他方の主表面側より、このガラスディスクの中央部に対し、前記第1の外径よりも小径であって前記第1のコアドリルの内径よりも大径である第2の外径を有する第2のコアドリルを用いて、前記一方側凹部に向けてこの一方側凹部と略々同心状に他方側凹部を形成し、この他方側凹部の深さを深くしてゆくことにより、この他方側凹部から前記一方側凹部に亘る貫通孔を穿設する第2の工程と
    を有することを特徴とする磁気ディスク用ガラス基板の製造方法。
  2. 前記磁気ディスク用ガラス基板は、外径が65mm以下であり、中心部の円孔の内径が20mm以下であり、厚さが0.635mm以下である
    ことを特徴とする請求項1記載の磁気ディスク用ガラス基板の製造方法。
  3. 請求項1、または、請求項2記載の磁気ディスク用ガラス基板の製造方法により得られた磁気ディスク用ガラス基板の表面に、少なくとも磁性層を形成する
    ことを特徴とする磁気ディスクの製造方法。
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