以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明を適用した写真シール作成装置の一実施の形態の外観構成例を示す斜視図を示している。
図1の写真シール作成装置1の筐体10は、複数のユニット等により構成されており、第1ユニット11と第2ユニット12が、フレーム14Aおよびフレーム14B並びに床部13により接続されるように構成されている。
図1に示されるように、直方体の形状の第1ユニット11の、地上面(床部13の上面)に垂直な4側面の内、第2ユニット12に対向する面を正面11−1と称し、その正面11−1の右側に隣接する側面を右側面11−2と称し、正面11−1に対向する側面を背面11−3と称し、正面11−1の左側に隣接する側面(右側面11−2に対向する側面)を左側面11−4と称する。各面の構成については後述する。
図1に示されるように、直方体の形状の第2ユニット12の、地上面(床部13の上面)に垂直な4側面の内、第1ユニット11に対向する面を正面12−1と称し、その正面12−1の右側に隣接する側面を右側面12−2と称し、正面12−1に対向する側面を背面12−3と称し、正面12−1の左側に隣接する側面(右側面12−2に対向する側面)を左側面12−4と称する。各面の構成については後述する。
第1ユニット11と第2ユニット12は、図1に示されるように、それらの左右上部において、フレーム14Aとフレーム14Bにより連結されている。また、第1ユニット11と第2ユニット12は、その下部において、床部13により連結されている。床部13は、第1ユニット11と第2ユニット12とを連結する部材であり、利用者が第1ユニット11と第2ユニット12との間において後述するように撮影を行う場合の床となる部材であり、かつ、所定の部位が格納される筐体である。床部13には例えば、第1ユニット11と第2ユニットを電気的に接続するケーブル等が格納される。もちろん、それ以外にも、どのような部材が格納されてもよい。
なお、第1ユニット11と第2ユニット12の形状は直方体でなくてももちろんよい。また、第1ユニット11と第2ユニット12とが1つのユニットとして構成されるようにしてももちろんよい。
図2は、写真シール作成装置1の設置例を示す外観図である。
図2において、第1ユニット11と第2ユニット12の上部は、図1の場合と異なり、フレーム14Aとフレーム14Bの代わりに天井部21により連結されている。これにより、図1の場合よりも、第1ユニット11と第2ユニット12との間の(床部13上の空間)空間である撮影空間の閉鎖性を向上させることができ、より快適な撮影空間を利用者に提供することができる。なお、天井部21の左右(撮影空間の出入り口となる側面)からは、さらに閉鎖性を向上させるためのカーテン24−1およびカーテン24−2が吊設されている。このように撮影空間の閉鎖性を高めることにより、写真シール作成装置1は、環境の安定した撮影空間を形成することができるだけでなく、撮影空間の外部に位置する人物から撮影の様子を閲覧されることを抑制することができる。
第1ユニット11の背面11−3側の上部には、コの字型のカーテンフレーム22Aが設けられている。この背面11−3の前面近傍には、後述するように編集空間が設けられるが、その編集空間とその周囲の空間とを区切るように(編集空間を囲むように)、カーテン23A−1乃至23A−4が設けられている。これにより、編集空間の外に位置する人物により編集作業内容が閲覧されることを抑制することができる。
第2ユニット12の背面12−3側の上部には、コの字型のカーテンフレーム22Bが設けられている。この背面12−3の前面近傍にも、後述するように編集空間が設けられるが、その編集空間とその周囲の空間とを区切るように(編集空間を囲むように)、カーテン23B−1乃至23B−4が設けられている。これにより、編集空間の外に位置する人物により編集作業内容が閲覧されることを抑制することができる。
なお、このカーテンフレーム22Aおよびカーテンフレーム22Bは、図3に支援されるように、それぞれ、第1ユニット11と第2ユニット12に対して可動するように設けられている。すなわち、カーテンフレーム22Aは、第1ユニット11の上面を両矢印25Aの方向にスライド可能(例えば、図示せぬレール上をスライド可能)であり、背面11−3の前面近傍に設けられる編集空間が使用されない場合、図3に示されるように、カーテンフレーム22Aは、カーテン23A−1乃至カーテン23A−4毎スライドされ、この編集空間を消去する(省略する)。なお、カーテンフレーム22A並びにカーテン23A−1乃至カーテン23A−4の一部または全部が第1ユニット内に格納されるようにしてももちろんよいし、それらが第1ユニット11から外されるようにしてもよい。
同様に、カーテンフレーム22Bは、第2ユニット12の上面を両矢印25Bの方向にスライド可能(例えば、図示せぬレール上をスライド可能)であり、背面12−3の前面近傍に設けられる編集空間が使用されない場合、図3に示されるように、カーテンフレーム22Bは、カーテン23B−1乃至カーテン23B−4毎スライドされ、この編集空間を消去する(省略する)。なお、カーテンフレーム22B並びにカーテン24B−1乃至カーテン24B−4の一部または全部が第1ユニット内に格納されるようにしてももちろんよいし、それらが第2ユニット12から外されるようにしてもよい。
図4は、図1の第1ユニット11の正面11−1の構成例を示す図である。
正面11−1には、例えば、照明部31A、照明部31B、照明部31C、撮影ユニット32、CCD(Charge Coupled Device)カメラ33、取り込み画像表示用モニタ34、撮影用モニタ35、音声出力部36A、音声出力部36B、および硬貨投入排出口36C等の、撮影処理に関する構成が設けられている。
照明部31A、照明部31B、および照明部31Cは、ストロボ発光可能な照明装置により構成され、撮影タイミングに対応するタイミングでストロボ発光し、撮影を行う利用者に光を照射する。なお、以下において、照明部31A、照明部31B、および照明部31Cを特に分けて説明する必要の無い場合、照明部31と称する。また、照明部31は、それぞれ、正面11−1に対して所定の角度を有するように(利用者により効果的に光を照射することができるように傾いた状態で)設けられるようにしてもよい。また、照明部31の数は、照明部31A、照明部31B、および照明部31Cの3個に限らず、2個以下であっても4個以上であっても勿論良い。
撮影ユニット32には、CCDカメラ33と取り込み画像表示用モニタ34が設けられている。CCDカメラ33は、利用者を撮像し、画像を得るCCD、あるいはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等により構成される。CCDカメラ33近傍の、図中下側にある取り込み画像表示用モニタ34は、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイやLCD(Liquid Crystal Display)により構成され、CCDカメラ33により撮像された利用者のライブビュー画像(動画像)を表示する。具体的には、取り込み画像表示用モニタ34は、利用者により設定されている合成用動画像を、利用者のライブビュー画像に適宜合成して表示する。このCCDカメラ近傍に設けられた取り込み画像表示用モニタ34に表示される画像により利用者は、撮影直前の自分自身の画像を、CCDカメラ32より大幅に視線をずらすことなく確認することができる。また、後述するように動画像の合成画像が合成されて表示されるため、娯楽性が増加し、利用者は、雰囲気を高めながら撮影作業を行うことができる。
撮影用モニタ35は、CRTディスプレイやLCDにより構成され、撮影作業の設定を行う画面や設定内容の確認画面等が表示されるモニタである。なお、後述するように、撮影用モニタ35の表示面には無色透明のタッチパネルが重畳されており、利用者は、画面上を指等にタップ(接触)することにより、撮影用モニタ35に表示されているGUI(Graphical User Interface)画面を操作することができる。
音声出力部36Aおよび音声出力部36Bは、スピーカにより構成され、左右2チャンネル(互いに異なるチャンネル)の音声(例えば、撮影作業案内用音声やBGM(Back Ground Music))を出力する。以下において、音声出力部36Aおよび音声出力部36Bを区別して説明する必要の無い場合、それらをまとめて音声出力部36と称する。硬貨投入排出口37は、利用者がゲーム(後述するように撮影作業や編集作業等の、写真シールを写真シール作成装置1より提供されるまでの一連の作業)を開始するための、予め定められた所定の料金の硬貨を投入する開口部を有している。また、硬貨投入排出口37は、例えば、誤った金額の硬貨を投入された場合や、投入途中で利用者が料金の払い戻しを要求した場合に投入した硬貨が排出される排出口となる開口部も有している。なお、この硬貨投入排出口37は、正面11−1以外の面に設けるようにしてももちろんよいが、正面11−1に硬貨投入排出口37が設けられることにより、利用者が硬貨を投入した直後から、写真シール作成装置1は、ゲームに関する処理(撮影作業に関する処理)を開始することができる。
図5は、図1の第1ユニット11の背面11−3の構成例を示す図である。
図5において、背面11−3には、編集ユニット41−1が設置されている。第1編集ユニット41−1は、編集入力用モニタ42、タッチペン43A、タッチペン43B、音声出力部44A、および、音声出力部44Bを有しており、利用者が後述する編集作業を行う場合に利用するユニットである。第1編集ユニット41−1は、後述するように、背面11−3に対して着脱可能に設置されている。なお、後述するように、写真シール作成装置1には、第1編集ユニット44−1と第2編集ユニット44−2が設けられている。これらの2つの編集ユニットの構成は、基本的に互いに同じであり、一方に対して行った説明を他方に適用することができる。従って、以下においては、基本的に一方に対してのみ説明を行い、他方に対しての説明は省略する。ただし、第1編集ユニット44−1と第2編集ユニット44−2を区別して説明する必要がある場合は、適宜、両方について説明する。
編集入力用モニタ42は、CRTディスプレイやLCDにより構成され、後述するように、撮影空間における撮影作業により得られた撮影画像を編集するためのGUI画像等を表示する。この編集入力用モニタ42の画面上には無色透明のタッチパネルが重畳されている。また、この編集入力用モニタ42の左右近傍には、それぞれ、タッチペン43Aとタッチペン43Bが1本ずつ、所定のアタッチメントにより第1編集ユニット41−1に固定されている。
タッチペン43Aおよびタッチペン43Bは、いずれも、第1編集ユニット41−1と有線により電気的にも接続されており、第1編集ユニット41−1より着脱可能とされる。タッチペン43Aおよびタッチペン43Bは、編集入力用モニタ42の画面上に重畳された無色透明のタッチパネルと連携して動作する。利用者がこれらのタッチペン43Aおよびタッチペン43Bを操作して、タッチパネルをタップする(タッチペン43Aまたはタッチペン43Bとタッチパネルを接触(または近接)させる)ことにより、これらは、利用者からの入力を受け付ける入力手段として動作する。以下において、タッチペン43Aおよびタッチペン43Bを区別して説明する必要の無い場合、それらをまとめてタッチペン43と称する。
また、編集入力用モニタ42の下側近傍には、左右に並ぶように、音声出力部44Aおよび音声出力部44Bが設けられている。音声出力部44Aおよび音声出力部44Bは、スピーカにより構成され、左右2チャンネル(互いに異なるチャンネル)の音声(例えば、編集作業案内用音声やBGM)を出力する。以下において、音声出力部44Aおよび音声出力部44Bを区別して説明する必要の無い場合、それらをまとめて音声出力部44と称する。
このように、編集作業に必要な編集入力用モニタ42、タッチペン43、および音声出力部44が第1編集ユニット41−1としてまとめられているので、この編集ユニット44−1を移動させ、設置位置を変更することにより、写真シール作成装置1の管理者は、その編集空間の位置を変更させることができる。詳細については後述する。
なお、この第1編集ユニット44−1は、背面11−3に対してアタッチメント45およびアタッチメント46を介して着脱可能に設置される。その際第1編集ユニット44−1は、後述するように電気的にも第1ユニット11に接続される。
このアタッチメント45とアタッチメント46は、それぞれ2つずつ背面11−3に設けられている。すなわち、背面11−3には、2つの編集ユニット(第1編集ユニット44−1と第2編集ユニット44−2の両方)を(左右に並ぶように)設置することができるようになされている。なお、図5において、背面11−3に設置された第1編集ユニット44−1に対応するアタッチメント45およびアタッチメント46の記載は省略しているが、実際には、第1編集ユニット44−1は、アタッチメント45およびアタッチメント46を介して背面11−3に着脱可能に設置される。
なお、以上においては、第1ユニット11の背面11−3の構成について説明したが、第2ユニット12の背面12−3の構成も、基本的に背面11−3と同様の構成であるので、図5および以下の説明は、背面12−3に対しても適用することができる。従って、背面12−3についての説明は適宜省略し、説明の必要がある場合のみ説明する。
以下に、その編集ユニットの固定方法について説明する。
図6は、編集ユニットの裏面の構成例を説明する斜視図である。
図6において、第1編集ユニット41−1の裏面41−1−1には、編集ユニット固定部材52が軸53を介して設けられており、さらに、固定部材55が設けられている。
編集ユニット固定部材52は、軸53とともに裏面41−1−1に対してT字型に構成されており、後述するように、この編集ユニット固定部材52の軸53より突き出た部分(図中、編集ユニット固定部材52の軸53より上下の部分)によって第1編集ユニット41−1がアタッチメント45に固定される。なお、この編集ユニット固定部材52の軸53より突き出た部分の下側には、編集ユニット41−1を背面11−3に電気的に接続するための端子54が設けられている。
編集ユニット固定部材55は、裏面41−1−1の、編集ユニット固定部材52がアタッチメント45の所定の位置に固定された状態において、アタッチメント46の正常な位置に固定することができるような位置に設けられている。また、編集ユニット固定部材55の所定の位置には、螺子穴56が設けられており、図中点線に示されるように、螺子57により編集ユニット固定部材55は、この螺子穴56を介して、アタッチメント46に固定される。
図7は、アタッチメント45に編集ユニット固定部材52を固定する様子の例を示す図である。
図7において、アタッチメント45には、開口部61と溝穴62が設けられている。また、溝穴62の図中左の最下部(すなわち、図7において、アタッチメント45の表面には露出していない位置)には編集ユニット固定部材52の端子54と電気的に接続される端子63が設けられている。
図7において、編集ユニット固定部材52は、アタッチメント45の開口部61の図中右側の大きく開口した部分より、軸53よりはみ出た部分を溝穴62に挿入することができるようになされている。編集ユニット固定部材52を溝穴62に挿入すると、管理者は、次に、この軸53が開口部61に沿って移動するように第1編集ユニット41−1を動かすと、軸53は、開口部61を図中左方向に移動していき、左端まで移動する。すると、軸53(第1編集ユニット41−1)は、開口部61の形状から、下方向に移動可能であるので、管理者は第1編集ユニット41−1を下方向に移動させる。すると、編集ユニット固定部材52の先端に設けられた端子54がアタッチメント45側の端子63に接続され、固定される。このように固定することにより、軸53と開口部61の形状により、第1編集ユニット41−1は、図中、左右方向および回転方向に固定される。また、編集ユニット固定部材52と開口部61の形状により、アタッチメント45(背面11−3)に対して垂直方向にも固定される。そして、この状態において、図8に示されるように、編集ユニット固定部材55も、アタッチメント46に螺子57を用いて固定されるので、第1編集ユニット41−1は、完全に、背面11−3に固定される。すなわち、図8に示されるように、第1編集ユニット41−1は、アタッチメント45およびアタッチメント46を介して背面11−3に固定される。
図9は、第1ユニット11の右側面11−2の構成例を示す図である。
図9において、右側面11−2には、事後接客ユニット80が設けられている。事後接客ユニット80には、事後接客用モニタ81、音声出力部82A、および音声出力部82Bが設けられている。事後接客用モニタ81は、後述するように、ゲームや付加サービスに対する個人設定等の入力に関するGUI画像を表示し、それに対する入力を受け付ける。音声出力部82Aおよび音声出力部82Bは、スピーカにより構成され、左右2チャンネル(互いに異なるチャンネル)の音声(例えば、事後接客用音声やBGM)を出力する。以下において、音声出力部82Aおよび音声出力部82Bを区別して説明する必要の無い場合、それらをまとめて音声出力部82と称する。
このような事後接客ユニット80を設けることにより、編集作業を終了し、印刷処理が終了してシールシートが排出されるまでの間待機する利用者は、この事後接客ユニット80による事後接客処理(ゲームや追加サービス等)によって、退屈せずに時間を過ごすことができる。これにより利用者の満足度が向上する。
右側面11−2の事後接客ユニット80の下には、メンテナンス用ドア部83が設けられている。メンテナンス用ドア部83は、蝶番84Aおよび蝶番84Bを軸として回転するように開閉する。メンテナンス用ドア部83には、またノブ85も設けられており、メンテナンス用ドア部83の開閉を容易に行うことができるようになされている。また、このドアノブ85に鍵機構を設けることにより、利用者による不必要なメンテナンス用ドア部83の開閉を抑制することができる。
メンテナンス用ドア部83には、さらに、シール紙排出口86が設けられている。シール紙排出口86には、排出されたシール紙が飛び出さないようにする止め部87も設けられている。
図10は、図9のメンテナンス用ドア部83を開放した状態の例を示す図である。図10において、メンテナンス用ドア部83が開放されることにより、右側面11−2には開口部88が形成される。これにより、開口部88からは、第1ユニット11に設けられたプリンタ91のシール紙排出口91Aが設けられる面が露出している。
また、開口部88の上部には、管理操作入力部92が設けられており、写真シール作成装置1の電源のオン・オフ・サスペンドを制御する電源ボタン93と、通常のゲーム処理実行モードから、後述するメンテナンスモードに移行するための制御を行うメンテナンスボタン94が設けられている。
図11は、第2ユニット12の正面12−1側から見た場合の外観を示す斜視図である。
図11において、第2ユニット12は、正面12−1側からくり貫いたような構造になっている。すなわち、正面12−1のほぼ全体が開口しており、第2ユニット12の内部の一部も撮影空間として利用できるようになされている。
第2ユニット12の上部には、背景カーテンユニット101が設けられている。背景カーテンユニット101は、複数の背景カーテン(利用者を撮影時にその背景として利用されるカーテン)の出し入れを制御するユニットであり、複数の背景カーテンが巻きとられた状態で格納されている。カーテン出力穴103A乃至カーテン出力穴103Eのそれぞれより、互いに異なる色または模様のカーテンが、利用者の指示等に基づいて、図11の背景カーテン102のように下ろされ出力される。これによって、利用者は、様々な色または模様の背景の撮影画像を容易に得ることができる。
なお、図11においては、上述したように、第2ユニット12の背面12−3には、第2編集用ユニット41−2が設置されている。
後述するように、この写真シール作成装置1は、複数のゲームモードが用意されており、複数のモードでゲームに関する処理を実行することができる。その際、管理者は、第1編集ユニット41−1や第2編集ユニット41−2を適宜移動させて、スペースの縮小化等を図ることができる。
図12は、編集ユニットの移動の例を示す図である。
例えば、図12に示されるように、撮影空間111を挟むように設けられた第1ユニット11の背面11−3側に設けられた第1編集空間112に第1編集ユニット41−1が設置され、第2ユニット12の背面12−3側に設けられた第2編集空間113に第2編集ユニット41−2が設置されているとする。このとき、例えば、矢印121に示されるように、第2編集ユニット41−2を所定の位置122に移設することにより、第1編集ユニット41−1と第2編集ユニット41−2の両方を、第1編集空間112における編集処理に同時に使用することができる。これにより、写真シール作成装置1は、より多人数の利用者グループによる編集作業をより効率良く行うことができる。なお、このとき、第2編集空間に編集ユニットは設けられていないので、第2編集空間113は省略することができる。すなわち、この場合、後述するように写真シール作成装置1全体としての設置スペースを小さくすることができる。
また、矢印123に示されるように、第1編集ユニット41−1を所定の位置124に移設することにより、第1編集ユニット41−1と第2編集ユニット41−2の両方を、第2編集空間113における編集処理に同時に使用することも可能である。この場合は、管理者は、写真シール作製装置1を、第1編集空間112を省略した状態で設置することができる。
このように、写真シール作成装置1の運用環境等に応じて、編集ユニットを移設することにより、写真シール作成装置1のゲームにおける最大同時接客数を変更することができる。すなわち、写真シール作成装置1は、3重接客モード、2重接客1画面編集モード、および2重接客2画面編集モードの3通りのモードでゲーム処理を行うことができる。これらの各モードにおけるゲーム処理の進行について説明する。
最初に3重接客モードについて説明する。図13は、3重接客モードにおけるゲーム進行の例を示す図である。
図13に示されるように、1つのゲームは、大きく分けて、利用者を撮影する撮影作業、撮影作業により得られた利用者の画像を編集する編集作業、および編集作業により編集した利用者の画像をシール紙に印刷する印刷作業(その待ち時間に行う事後接客も含む)の3つの行程により構成されるものとする。また、説明の簡略化のため、作業(制限)時間は、それぞれ、撮影作業が1分、編集作業が2分、そして印刷作業が1分とする。
時刻L0において1組目の利用者(利用者グループ)がゲームを開始すると、その1組目の利用者は、1分間撮影作業131を行い、1分後の時刻L1において例えば第1編集空間112に移動し、編集作業132を2分間行う。そして、2分後のL3において1分間の印刷作業133が開始され、利用者は排出口86(事後接客ユニット80)の前に移動する。さらに1分後の時刻L4において、画像等が印刷されたシール紙が排出口86に排出され、利用者はそれを受け取り、1組目のゲームが終了する。
これに対して、2組目の利用者は、1組目の利用者がゲームを開始して1分後に撮影作業131を終了し、第1編集空間112に移動すると、撮影空間111が空くので、そこに入場し、ゲームを開始する。すなわち、2組目の利用者は、時刻L1からゲームを開始し、1分間の撮影作業134を行う。そしてその1分後の時刻L2において、第1編集空間112は1組目の利用者が使用中であるので、2組目の利用者は、第2編集空間113に移動し、編集作業135を2分間行う。そして、2分後のL4において1分間の印刷作業136が開始され、利用者は排出口86(事後接客ユニット80)の前に移動する。さらに1分後の時刻L5において、画像等が印刷されたシール紙が排出口86に排出され、利用者はそれを受け取り、2組目のゲームが終了する。
これらに対して、3組目の利用者は、2組目の利用者がゲームを開始して1分後に撮影作業134を終了し、第2編集空間113に移動すると、撮影空間111がまた空くので、そこに入場し、ゲームを開始する。すなわち、3組目の利用者は、時刻L2からゲームを開始し、1分間の撮影作業137を行う。そしてその1分後の時刻L3において、第1編集空間112が空く(1組目の利用者が編集作業132を終了させる)ので、3組目の利用者は、第1編集空間112に移動し、編集作業138を2分間行う。そして、2分後のL5において1分間の印刷作業139が開始され、利用者は排出口86(事後接客ユニット80)の前に移動する。さらに1分後の時刻L6において、画像等が印刷されたシール紙が排出口86に排出され、利用者はそれを受け取り、3組目のゲームが終了する。
すなわち、以上のように、時刻L2乃至時刻L3の間のように、写真シール作成装置1は、最大3組の利用者による3つのゲーム(撮影作業と編集作業)(印刷作業は除く)を同時に並行して進行させる(3重接客)ことができる。
このときの利用者の空間の移動の様子を図示すると、図14に示されるように、1組目の利用者は、A0、A1、A2、A3のように各空間を移動していき、2組目の利用者は、B0、B1、B2、B3のように各空間を移動していく。すなわち、第1の編集空間112と第2の編集空間113を交互に使用させることにより、写真シール作成装置1は、編集作業の時間を十分に確保したまま、3重接客を実現している。
次に2重接客1画面編集モードおよび2重接客2画面編集モードについて説明する。ゲーム進行の流れは、上記2モードのいずれの場合も同じであるので、図15を参照してその両方について説明する。
図15に示されるように、説明の簡略化のため、この場合、作業(制限)時間は、それぞれ、撮影作業が2分、編集作業が2分、そして印刷作業が1分とする。また、このとき、第1編集空間112が省略されているものとする。
時刻L10において1組目の利用者(利用者グループ)がゲームを開始すると、その1組目の利用者は、2分間撮影作業151を行い、2分後の時刻L11おいて第2編集空間113に移動し、編集作業152を2分間行う。そして、さらに2分後のL12において1分間の印刷作業153が開始され、利用者は排出口86(事後接客ユニット80)の前に移動する。さらに1分後の時刻L13において、画像等が印刷されたシール紙が排出口86に排出され、利用者はそれを受け取り、1組目のゲームが終了する。
これに対して、2組目の利用者は、1組目の利用者がゲームを開始して2分後に撮影作業151を終了し、第2編集空間113に移動すると、撮影空間111が空くので、そこに入場し、ゲームを開始する。すなわち、2組目の利用者は、時刻L11からゲームを開始し、2分間の撮影作業154を行う。そしてその2分後の時刻L12において、第2編集空間113より1組目の利用者が移動するので、2組目の利用者は、第2編集空間113に移動し、編集作業155を2分間行う。そして、2分後のL14において1分間の印刷作業156が開始され、利用者は排出口86(事後接客ユニット80)の前に移動する。さらに1分後の時刻L15において、画像等が印刷されたシール紙が排出口86に排出され、利用者はそれを受け取り、2組目のゲームが終了する。
以上のように、時刻L11乃至時刻L12の間のように、写真シール作成装置1は、最大2組の利用者による2つのゲーム(撮影作業と編集作業)(印刷作業は除く)を同時に並行して進行させる(2重接客)ことができる。
このときの利用者の空間の移動の様子を図示すると、2重接客1画面編集モードの場合、図16に示されるように、どの組の利用者も、A0、A1、A2、A3のように各空間を移動していく。図16に示されるように、第1編集ユニット41−1は、停止されて使用されないので、この場合、第2編集ユニット41−2のみを使用する。
これに対して、2重接客2画面編集モードの場合も、図17に示されるように、2重接客1画面編集モードの場合と同様に、どの組の利用者も、A0、A1、A2、A3のように各空間を移動していくが、この場合は、第1編集ユニット41−1が第2編集空間113に移設されているので、2重接客1画面編集モードの場合よりも多くの利用者が1つのグループとして同時に編集作業を行うことができる(B0、B1、B2、B3)。
図18は、図1の写真シール作成装置1の内部の構成例を示すブロック図である。以上において説明した部分と同じ部分については、同じ番号を付し、その説明を省略する。
図18において、写真シール作成装置1は、バス171を介して互いに接続された、制御部181、制御情報記憶部182、装置設定情報記憶部183、画像データ保持部184、プレイ情報記憶部185、ユーザ情報記憶部186、管理操作入力部92、硬貨部187、撮影部188、編集ユニットインタフェース189−1乃至189−4、印刷部190、事後接客部191、通信部192、ドライブ193、第1編集ユニット41−1、並びに、第2編集ユニット41−2により構成される。
制御部181は、写真シール作成装置1の装置全体を制御する処理部であり、メンテナンス部201、ゲーム処理管理部202、硬貨処理部203、撮影処理部204、編集処理部205、印刷処理部206、事後接客処理部207、および計時部208により構成される。
メンテナンス部201は、写真シール作成装置1がメンテナンスモード移行した場合における制御処理を行う。ゲーム処理管理部202は、通常のゲーム処理の管理制御に関する処理を実行する。硬貨処理部203は、利用者による硬貨投入に関する制御処理を行う。撮影処理部204は、主に第1ユニット11の正面11−1に設けられた各部を制御し、ゲーム処理中の利用者の撮影作業に関する処理を実行する。編集処理部205は、主に第1編集ユニット41−1や第2編集ユニット41−2に設けられた各部を制御し、ゲーム処理中の利用者の編集作業に関する処理を実行する。印刷処理部206は、プリンタ91を制御する等して、ゲーム中の印刷作業に関する処理を制御する。事後接客処理部207は、利用者が印刷終了まで待機している間に行うゲームや追加サービスに関する処理を実行する。計時部208は、各部の要求に基づいて、あらゆる時刻情報を生成し、供給する。
制御情報記憶部182は、例えば、ハードディスクやフラッシュメモリ等により構成され、写真シール作成装置1全体を制御するプログラム(例えば、ゲーム処理を実行するプログラム)やデータ等を記憶する。装置設定情報記憶部183は、例えば、ハードディスクやフラッシュメモリ等により構成され、後述するように、ゲーム処理の実行の際に参照される各種の設定情報(例えば、接客モードや編集モード等)を記憶する。画像データ保持部184は、例えば、ハードディスク、フラッシュメモリ、またはRAM(Random Access Memory)等により構成され、CCDカメラ33により撮影されて得られた画像データを保持する。プレイ情報記憶部185は、例えば、ハードディスク、フラッシュメモリ、またはRAM等により構成され、ゲームの実行中に発生した各種の情報(例えば、利用者が設定した、画像の明るさやサイズ等に関する設定情報)を記憶する。ユーザ情報記憶部186は、例えば、ハードディスク、フラッシュメモリ、またはRAM等により構成され、例えば、事後接客処理において利用者が入力したメールアドレス等の個人情報をセキュアに記憶する。
なお、これらの記憶部の一部または全部が1つの記憶媒体により構成されるようにしてももちろんよいし、上述した各記憶部のそれぞれが複数の記憶媒体により構成されるようにしてもよい。
硬貨部187は、硬貨処理部203に制御され、硬貨投入排出口37における硬貨投入や硬貨排出等の処理を実行する。撮影部188は、撮影ユニット32を有し、撮影処理部204に制御されて、CCDカメラ33による撮影処理を行ったり、撮影により得られた画像データを表示したり、得られた画像データを、バス171を介して画像データ保持部184に供給したりする。
編集ユニットインタフェース189−1乃至189−4は、第1編集ユニット41−1または第2編集ユニット41−2が接続される端子63を含むインタフェース処理部であり、必要に応じて、電気的に接続された第1編集ユニット41−1または第2編集ユニット41−2にデータを出力したり、それらより供給されるデータを受け付け、バス171に供給したりする。以下において、編集ユニットインタフェース189−1乃至189−4を互いに区別して説明する必要の無い場合、それらをまとめて編集ユニットインタフェースと称する。
印刷部190は、プリンタ91を含み、印刷処理部206等に制御され、供給された印刷用データの印刷に関する処理を行う。事後接客部191は、事後接客ユニット80を含み、シール紙の印刷中に待機している利用者に対してゲームや追加サービス等を提供する。通信部192は、外部のネットワーク211(例えば、インターネット等)に接続され、例えば、撮影画像の配信等の際に、必要に応じて外部の装置と通信処理を行う。ドライブ193は、ドライブ193には、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disk-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)を含む)、光磁気ディスク(MD(Mini-Disk)(登録商標)を含む)、および、半導体メモリなどのリムーバブルメディア212が適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムやデータが、必要に応じて制御情報記憶部182に保存されたり、インストールされたりする。
次に、図18を参照して説明した各部の内、説明の必要がある処理部の詳細について適宜説明する。
図19は、装置設定情報記憶部183が記憶するデータの構成例を示す図である。図19に示されるように、装置設定情報記憶部183は、接客モード情報221、編集モード情報222、および編集ユニット配置情報223を記憶する。
接客モード情報221は、写真シール作成装置1が実行するゲームの最大同時接客数(撮影作業と編集作業のみについての同時接客数)に関する設定情報である。接客モードとしては、上述したように、同時に3組の利用者を接客可能な3重接客モードと、同時に2組の利用者を接客可能な2重接客モードがある。編集モード情報222は、写真シール作成装置1が実行するゲームの編集の設定に関する設定情報である。編集モードとしては、1画面モードと2画面モードが存在し、それぞれ、1組の利用者が編集作業において使用可能なディスプレイの数を示している。すなわち、1画面モードの場合、編集空間には、1つの編集ユニット41しか存在せず、2画面モードの場合、1つの編集空間には、2つの編集ユニット41が存在する。ただし、この編集モード情報222の内容は、接客モード情報221の値が2重接客モード時にのみ有効であり、3重接客モードの場合無効とされる。編集ユニット配置情報223は、第1編集ユニット41−1および第2編集ユニット41−2の配置位置に関する情報(すなわち、どの編集ユニットがどの編集ユニットインタフェースに(有効に)接続されているか、を示す情報)である。
図20は、図19の編集ユニット配置情報223の構成例を示す図である。
図20に示されるように、編集ユニット配置情報223は、編集ユニットインタフェースと編集ユニットの対応関係を示すテーブル情報であり、編集ユニットインタフェース189−1乃至189−4のそれぞれに割り当てられた編集ユニットインタフェースID231と、有効に接続される編集ユニットの編集ユニットID232との対応関係が示されている。図20の例の場合、編集ユニットインタフェースID231の値が「0」の編集ユニットインタフェース189−1に、編集ユニットID232の値が「1」の第1編集ユニット41−1が接続されており、編集ユニットインタフェースID231の値が「2」の編集ユニットインタフェース189−3に、編集ユニットID232の値が「2」の第2編集ユニット41−2が接続されていることが示されている。なお、編集ユニットが接続されていない編集ユニットインタフェースには、値「0」の編集ユニットID232が対応付けられている。
図21は、図18の撮影部188の構成例を示す図である。撮影部188は、図21に示されるように、音声出力制御部241、音声出力部36、照明制御部242、照明部31、CCDカメラ33、CCDカメラ制御部243、表示制御部244、取り込み画像表示用モニタ34、VRAM(Video Random Access Memory)245、表示制御部246、撮影用モニタ35、VRAM247、タッチパネル248、およびタッチパネル制御部249を有している。
音声出力制御部241は、バス171を介して撮影処理部204より供給される音声データに基づいてアナログ音声信号を生成し、それを音声出力部36に供給し、音声出力部36より音声を出力させる。照明制御部242は、照明部31の発光や蓄電を制御し、バス171を介して撮影処理部204より供給される制御データに基づいて、撮影タイミング(静止画像をキャプチャするタイミング)に応じた所定のタイミングで照明部31をストロボ発光させる。
CCDカメラ制御部243は、CCDカメラ33の動作を制御し、フォーカス位置を制御して画像を1フレームずつ取り込ませ、取り込んだフレーム画像を、動画像としてバス171を介して表示制御部244に順次供給させたり、特定のフレーム画像を、撮影により得られた静止画像としてバス171を介して画像データ保持部184に供給させたりする。
表示制御部244は、取り込み画像表示用モニタ34の表示を制御する。その際、表示制御部244は、バス171を介してCCDカメラ33より供給される画像データを1フレームずつVRAM245に蓄積させ、必要に応じて撮影処理部204より供給される合成用動画像データの1フレームの画像と合成させ、その合成画像を取り込み画像表示用モニタ34に表示させる。
表示制御部246は、バス171を介して撮影処理部204より供給されるGUI画像データ、画像データ保持部184より供給される撮影画像データ、または、CCDカメラ33より供給される取り込み動画像データを、適宜、VRAM247を用いて合成し、その合成画像を撮影用モニタ35に表示させる。また、撮影用モニタ35の画面上には、タッチパネル248が重畳されている。そのタッチパネル248を制御するタッチパネル制御部249は、タッチパネル248を介して利用者が指定した位置を検知し、その位置情報を必要に応じてバス171を介して撮影処理部204に供給し、利用者により入力された指示情報を、撮影用モニタ35に表示される画像に反映させる。また、タッチパネル制御部249は、利用者により入力された位置情報により制御される情報が、例えば、カーソルの移動等のように簡易的な画像処理のみの場合、利用者により入力された位置情報を、直接表示制御部246に供給することもできる。その場合、表示制御部246は、供給された位置情報に基づいて、VRAM247に保持されている画像データを処理し、利用者の入力を簡易的に反映させた画像を撮影用モニタ35に表示させる。
図22は、図18の第1編集ユニット44−1の構成例を示す図である。第1編集ユニット44−1は、インタフェース処理部261、電源制御部262、編集ユニットID記憶部263、音声出力制御部264、音声出力部44、表示制御部265、VRAM266、編集入力用モニタ42、タッチペン43Aおよび43B、タッチパネル267、並びに、タッチパネル制御部268を有している。
インタフェース処理部261は、第1編集ユニット41−1が接続された編集ユニットインタフェース189と接続され、第1編集ユニット41−1内の各部のインタフェース処理を実行する。
電源制御部262は、第1編集ユニット41−1の各部への電源の供給を制御し、例えば、後述するように、編集ユニットインタフェース189を介して供給される指示に基づいて、各部の電源を切断したり投入したりする。
編集ユニットID記憶部263は、第1編集ユニット41−1に割り当てられたIDである第1編集ユニットID271を記憶し、その情報を、必要に応じて他の処理部に供給する。なお、この第1編集ユニットID271の値は、更新可能である。
音声出力制御部264は、インタフェース処理部261を介して編集処理部205より供給される音声データに基づいてアナログ音声信号を生成し、それを音声出力部44に供給し、音声出力部44より音声を出力させる。
表示制御部265は、インタフェース処理部261を介して編集処理部205より供給されるGUI画像データ、または、画像データ保持部184より供給される撮影画像データ(編集対象画像)等を、適宜、VRAM266を用いて合成し、その合成画像を編集入力用モニタ42に表示させる。また、編集入力用モニタ42の画面上には、タッチパネル267が重畳されている。そのタッチパネル267とタッチペン43(タッチペン43Aおよび43B)により入力される利用者からの指示は、タッチパネル制御部268に供給される。タッチパネル制御部268は、タッチパネル267において、利用者がタッチペン43を用いてタップすることにより指定した位置を検知し、その位置情報を必要に応じてインタフェース処理部261を介して編集処理部205に供給し、利用者により入力された指示情報を、編集入力用モニタ42に表示される画像に反映させる。
また、タッチパネル制御部268は、利用者により入力された位置情報により制御される情報が、例えば、カーソルの移動等のように簡易的な画像処理のみの場合、利用者により入力された位置情報を、直接表示制御部265に供給することもできる。その場合、表示制御部265は、供給された位置情報に基づいて、VRAM266に保持されている画像データを処理し、利用者の入力を簡易的に反映させた画像を編集入力用モニタ42に表示させる。
なお、このようにして利用者の入力に基づいて編集された撮影画像データ(編集済み画像データ)は、VRAM266より画像データ保持部184に供給され、一旦保持される。画像データ保持部184に保持された編集済み画像データは、後述するように、その後、印刷処理や事後接客処理等に利用される。
図23は、図18の第2編集ユニット44−2の構成例を示すブロック図である。図23において、第2編集ユニット44−2は、第1編集ユニットと同様に、インタフェース処理部261、電源制御部262、編集ユニットID記憶部263、音声出力制御部264、音声出力部44、表示制御部265、VRAM266、編集入力用モニタ42、タッチペン43Aおよび43B、タッチパネル267、並びに、タッチパネル制御部268を有している。すなわち、第2編集ユニット44−2は、第1編集ユニット44−1と基本的に同じ構成を有している。ただし、第2編集ユニット44−2の場合、第1編集ユニット44−1の場合と異なり、編集ユニットID記憶部263が保持するIDは、第2編集ユニットID272である。
図24は、図18の印刷部190の構成例を示すブロック図である。図24において、印刷部190は、IDタグリーダ/ライタ281、プリンタ部282、所定の位置に装着されたシール紙ユニット283により構成される。
IDタグリーダ/ライタ281は、シール紙ユニット283のIDタグ284に記憶されている識別情報を接触、または非接触により読み出し、それを、バス171を介して印刷処理部206に通知する。印刷処理部206は、IDタグリーダ/ライタ281から通知された識別情報に基づいて、装着されているシール紙ユニット283が、写真シール作成装置1において使用可能なユニットであるか否かを判定し、使用可能なユニットであると判定したときのみ、その使用を可能にする。印刷処理部206は、写真シール作成装置1において使用可能とされるシール紙ユニット283の識別情報を管理している。
これにより、写真シール作成装置1に対応していない(純正のものでない)シール紙285が利用されるのを防止することができる。また、印刷処理部206は、IDタグ284の識別情報を利用して、シール紙285の残量等も管理する。なお、印刷処理部206は、印刷処理部190を制御して、シール紙ユニット283が純正のものであるか否かを、例えば、シール紙ユニット283にプリントされているバーコード、シール紙285とセットで使用されるIC(Integrated Circuit)カードなどにより確認するようにしてもよいし、あるいは、シール紙ユニット283の寸法、形状などにより、機械的に装填可能とすることで確認するようにしてもよい。
プリンタ部282は、印刷処理部206の制御により画像データ保持部184より供給された編集済み画像データより印刷用画像データを生成し、その印刷用画像データに対応する画像を、シール紙ユニット283に格納されるシール紙285上に印刷する。なお、シール紙285は、例えばロール状に巻かれた状態で、シール紙ユニット283内に収められており、プリンタ部282は、シール紙ユニット283の駆動部を制御して、このロール状に巻かれたシール紙285を必要な長さ分だけ引き出させる。そして、プリンタ部282は、その引き出された部分に編集画像等を印刷し、その印刷した部分をカッタ等でロールから切り離し、排出口86から排出して、利用者に提供する。
シール紙ユニット283は、印刷部190(写真シール作成装置1)から着脱可能になっており、内部にシール紙285を格納している。またそのシール紙ユニット283のIDタグリーダ/ライタ281が読み取り可能な所定の位置には、IDタグ284が付加されている。IDタグ284は、例えば、ICタグ(制御タグ)、ICカードのメモリにより構成され、識別情報として固有のIDを記憶する。即ち、シール紙ユニット283に付加されているIDタグ284には、個々のシール紙ユニット283を識別する識別情報等を管理するIDが書き込まれている。なお、IDタグ284は、シール紙285と一体にし、分離不可能とするようにしてもよい。
図25は、図18の事後接客部191の構成例を示すブロック図である。図25において、事後接客部191は、音声出力制御部291、音声出力部82、表示制御部292、VRAM293、事後接客用モニタ81、タッチパネル294、およびタッチパネル制御部295により構成される。
音声出力制御部291は、バス171を介して事後接客処理部207より供給される、例えば、事後接客に関する案内やBGM等の音声データに基づいてアナログ音声信号を生成し、それを音声出力部82に供給し、音声出力部82より音声を出力させる。
表示制御部292は、バス171を介して事後接客処理部207より供給されるGUI画像データ、画像データ保持部184より供給される撮影画像データ若しくは編集済み画像データ、または、その他の処理部や記憶部より供給される各種データを、適宜、VRAM293を用いて合成し、その合成画像を事後接客用モニタ81に表示させる。また、事後接客用モニタ81の画面上には、タッチパネル294が重畳されている。そのタッチパネル294を制御するタッチパネル制御部295は、タッチパネル294を介して利用者が指定した位置を検知し、その位置情報を必要に応じてバス171を介して事後接客処理部207に供給する。また、タッチパネル制御部295は、利用者により入力された位置情報により制御される情報が、例えば、カーソルの移動等のように簡易的な画像処理のみの場合、利用者により入力された位置情報を、直接表示制御部292に供給することもできる。その場合、表示制御部292は、供給された位置情報に基づいて、VRAM293に保持されている画像データを処理し、利用者の入力を簡易的に反映させた画像を事後接客用モニタ81に表示させる。
次に、以上に説明したような写真シール作成装置1において実行される各種処理の具体的な流れについて説明する。
管理者により管理操作入力部92の電源ボタン93が操作され、写真シール作成装置1に電源が投入されると、最初に制御部181のゲーム処理管理部202は、ゲーム管理処理を実行し、設定された情報に基づいたゲーム処理を実行する。
図26のフローチャートを参照して、ゲーム管理処理を説明する。
ゲーム管理処理を開始したゲーム処理管理部202は、ステップS1において、バス171を介して装置設定情報記憶部183にアクセスし、装置設定情報記憶部183が記憶している装置設定情報、すなわち、接客モード情報221、編集モード情報222、および編集ユニット配置情報223の内、必要なものを選択して取得する。そして、ゲーム処理管理部202は、ステップS2において取得した接客モード情報221に基づいて、設定された接客モードに対応するゲーム処理を開始する。
ステップS3において、ゲーム処理管理部202は、例えばメンテナンス処理開始等の割り込み処理により、ステップS2において開始したゲーム処理が中断、または終了されたか否かを判定し、中断、または終了されたと判定するまで(ゲーム処理が実行されている間)待機する。そして、ステップS3において、そのゲーム処理が中断、または終了されたと判定した場合、ゲーム処理管理部202は、ステップS4に処理を進め、ゲーム管理処理を終了するか否かを判定し、終了しないと判定した場合、ステップS1に処理を戻し、それ以降の処理を繰り返す。また、ステップS4において、ゲーム管理処理を終了すると判定した場合、ステップS5において終了処理を行った後、ゲーム管理処理を終了する。
以上のように、ゲーム処理管理部202がゲーム管理処理を実行することにより、写真シール作成装置1は、例えば管理者により、予め設定された装置設定情報に基づいたモードでゲーム処理を実行することができる。すなわち、ゲーム処理管理部202は、写真シール作成装置1が設置された店舗や時間帯等の環境に応じて、2重接客(1画面若しくは2画面)モード、または3重接客モードでゲーム処理を実行させることができる。従って、管理者は、使用環境に応じて効率良く写真シール作成装置1を運用することができる。
次に、以上のようにして制御されて実行されるゲーム処理の、2重接客モードの場合について、図27のフローチャートを参照して説明する。
ゲーム処理管理部202は、装置設定情報記憶部183が保持する接客モード情報221の内容が2重接客モードである場合、2重接客ゲーム処理(図27)を開始する。
2重接客ゲーム処理が開始されると、最初にステップS21において、硬貨処理部203は、硬貨部187を制御して、硬貨投入受付処理を実行する。そして、利用者により所定の金額(代金)の硬貨が投入されると、硬貨処理部203は、ステップS22に処理を進める。ステップS22において、撮影処理部204は、撮影部188の各部を制御し、撮影作業に関する処理である撮影処理を実行する。撮影処理により所定の枚数の画像データ(利用者の静止画像)が得られ、撮影作業が終了すると、撮影処理部204は、ステップS23において、各編集ユニット41の使用状況を確認する。そして、編集処理部205は、その確認情報に基づいて、編集ユニット(第1編集ユニット41−1または第2編集ユニット41−2)が使用可能であるか(編集空間112(または編集空間113)が未使用であるか)否かを判定し、使用可能である(現在未使用である)と判定するまで待機する。
例えば、まだ前の利用者が使用可能な編集空間112(または編集空間113)において、稼動中の編集ユニット(第1編集ユニット41−1または第2編集ユニット41−2)を使用して編集作業中であり、編集ユニットが使用不可能であると判定した場合、撮影処理部204は、使用可能になるまで待機し、その間、撮影用モニタ35を用いておまけゲームや、撮影画像データのさらなる取り直し処理等を利用者に提供する。
ステップS24において、前の利用者による編集作業が終了しており、編集ユニット(第1編集ユニット41−1または第2編集ユニット41−2)が使用可能であると判定した場合、撮影処理部204は、処理をステップS25に進め、撮影用モニタ35に案内画面を表示する等して、利用者に編集空間112(または編集空間113)への移動を促す。
そして、ステップS26において、ゲーム処理管理部202は、新たなゲーム処理(2重接客ゲーム処理)を別タスクとして開始させる。ステップS27において、編集処理部205は、利用可能な編集ユニット(第1編集ユニット41−1または第2編集ユニット41−2の一方、または両方)を制御し、編集モードに応じた編集処理を実行する。例えば、編集モードが1画面の場合、第1編集ユニット41−1または第2編集ユニット41−2のいずれか一方のユニットが利用可能とされ、編集作業に利用される。また、例えば、編集モードが2画面の場合、第1編集ユニット41−1および第2編集ユニット41−2はいずれも利用可能とされ、編集作業に利用される。
そして編集作業が終了すると、編集処理部206は、処理をステップS28に進め、印刷部の使用状況を確認し、ステップS29において、印刷部が使用可能であるか否かを判定し、使用可能であると判定するまで待機する。使用可能である場合、編集処理部206は、ステップS30に処理を進める。ステップS30において、印刷処理部206は、印刷部190を制御し、印刷処理を開始する。そしてその印刷処理が実行されている間に、ステップS31において、事後接客処理部207は、事後接客処理を実行する。印刷処理が終了し、事後接客処理も終了すると、ゲーム処理管理部202は、ステップS32において、2重接客ゲーム処理を終了するか否かを判定し、終了しないと判定した場合、ステップS21に処理を戻し、それ以降の処理を繰り返す。また、ステップS32において、2重接客ゲーム処理を終了すると判定した場合、ゲーム処理管理部202は、ステップS33において終了処理を行い、2重接客ゲーム処理を終了する。
以上のようにして写真シール作成装置1の各部は、2重接客ゲーム処理を実行する。これにより、写真シール作成装置1は、2重接客モード(2重接客1画面モードまたは2重接客2画面モード)によるゲーム処理を行うことができるので、管理者は、後述するように設置スペースを節約した状態で運用することができる。
次に、3重接客モードのゲーム処理について、図28のフローチャートを参照して説明する。
ゲーム処理管理部202は、装置設定情報記憶部183が保持する接客モード情報221の内容が3重接客モードである場合、3重接客ゲーム処理(図28)を開始する。
3重接客ゲーム処理が開始されると、最初にステップS51において、硬貨処理部203は、硬貨部187を制御して、硬貨投入受付処理を実行する。そして、利用者により所定の金額(代金)の硬貨が投入されると、硬貨処理部203は、ステップS52に処理を進める。ステップS52において、撮影処理部204は、撮影部188の各部を制御し、撮影作業に関する処理である撮影処理を実行する。撮影処理により所定の枚数の画像データ(利用者の静止画像)が得られ、撮影作業が終了すると、撮影処理部204は、ステップS53において、第1編集ユニット41−1の使用状況を確認し、ステップS54において、第1編集ユニット41−1が使用可能であるか否かを判定し、使用可能であると判定した場合、処理をステップS55に進め、撮影用モニタ35に案内画面を表示する等して、撮影空間111の利用者に対して、第1編集ユニット41−1の前への移動を促す。そして、ステップS56において、ゲーム処理管理部201は、新たなゲーム処理(3重接客ゲーム処理)を別タスクとして開始させる。
ステップS57において、編集処理部205は、第1編集ユニット41−1を制御して編集処理を実行し、第1編集ユニット41−1の前に移動した利用者に対して編集作業を行わせる。編集作業が終了すると、編集処理部205は、ステップS58において、印刷部190の使用状況を確認し、ステップS59において印刷部190が使用可能であるか否かを判定し、使用可能であると判定するまで待機する。ステップS59において、他の利用者に対する印刷処理が終了し、印刷部190が使用可能であると判定した場合、編集処理部205は、処理をステップS67に進める。
また、ステップS54において、他の利用者が第1編集ユニット41−1を使用中であり、第1編集ユニット41−1が使用不可能であると判定した場合、撮影処理部204は、ステップS60に進め、第2編集ユニット41−2の使用状況を確認する。その確認結果に基づいて、撮影処理部204は、ステップS61において、第2編集ユニット41−2が使用可能であるか否かを判定し、他の利用者が使用中であり、第2編集ユニット41−2が使用不可能であると判定した場合、すなわち、どの編集ユニットも使用中であると判定した場合、処理をステップS53に戻し、それ以降の処理を繰り返す。その際、撮影処理部204は、撮影用モニタ35を利用して、もぐらたたきやルーレット等のミニゲームや、画像取り直し処理等を、撮影空間111において待機中の利用者に提供するようにしてもよい。
ステップS61において、第2編集ユニット41−2が使用可能であると判定した場合、撮影処理部204は、ステップS62に処理を進め、撮影用モニタ35に案内画面を表示させる等して、撮影空間111の利用者に対して、第2編集ユニット41−2の前への移動を促す。そして、ステップS63において、ゲーム処理管理部201は、新たなゲーム処理(3重接客ゲーム処理)を別タスクとして開始させる。
ステップS64において、編集処理部205は、第2編集ユニット41−2を制御して編集処理を実行し、第2編集ユニット41−2の前に移動した利用者に対して編集作業を行わせる。編集作業が終了すると、編集処理部205は、ステップS65において、印刷部190の使用状況を確認し、ステップS66において印刷部190が使用可能であるか否かを判定し、使用可能であると判定するまで待機する。ステップS66において、他の利用者に対する印刷処理が終了し、印刷部190が使用可能であると判定した場合、編集処理部205は、処理をステップS67に進める。
ステップS67において、印刷処理部206は、印刷部190を制御して、編集済み画像データの印刷に関する処理を開始させる。そして、その印刷中に、事後接客処理部207がステップS68において事後接客処理を実行する。印刷処理が終了し、事後接客処理も終了すると、ゲーム処理管理部202は、ステップS69において、3重接客ゲーム処理を終了するか否かを判定し、終了しないと判定した場合、ステップS51に処理を戻し、それ以降の処理を繰り返す。また、ステップS69において、3重接客ゲーム処理を終了すると判定した場合、ゲーム処理管理部202は、ステップS70において終了処理を行い、3重接客ゲーム処理を終了する。
以上のようにして写真シール作成装置1の各部は、3重接客ゲーム処理を実行する。これにより、写真シール作成装置1は、3重接客モードによるゲーム処理を行うことができるので、管理者は、後述するように利用者の回転率を向上させるように運用することができる。
以上のようなゲーム処理において各モニタに表示される画面例について説明する。以下においては、図28のフローチャートに示される3重接客モードによるゲーム処理の場合を例に説明するが、図27の2重接客ゲーム処理の場合も基本的に同様の画面が表示されるのでその説明は省略する。
図29は、取り込み画像表示用モニタ34の表示例を示す図である。図29に示される画像は、取り込み画像表示用モニタ34が、例えば、ステップS52の撮影処理の際に表示する、CCDカメラ33により取り込まれたフレーム画像を順次表示した取り込み動画像である。このとき、取り込み画像表示用モニタ34には、取り込まれた動画像に、利用者が設定した撮影のテーマに沿った動画像が合成されて表示される。図29の場合、被写体である利用者301の画像に、利用者が設定した撮影のテーマである「雪」に沿った動画像として、雪302−1乃至雪302−6が降る様子を示す動画像が合成される。なお、このような取り込み画像に合成する画像は、予め制御情報記憶部182に記憶されている。また、この利用者が設定したテーマに沿って、撮影処理部204は、背景カーテンユニット101の動作を制御し、テーマに応じた背景カーテンを背景となるように降ろす。
また、ステップS52の撮影処理において、撮影用モニタ35には、例えば、図30や図31に示されるような画像が表示される。図30は、撮影タイミングを利用者に通知するための画像であり、取り込み画像とともに、「はい、ポーズ」のメッセージや、撮影タイミングを明確に示すカウントダウンインジケータ303等も表示される。この画像にはさらに、残り撮影可能枚数が表示されるようにしてもよい。
図31は、撮影して得られた撮影画像の明るさを調整する設定画面である。利用者は、撮影用モニタ35の画面上に重畳されたタッチパネルを操作して、カーソル304の位置を制御し、撮影画像の明るさを調整する。もちろん、例えば、シール紙に画像を印刷する際のレイアウト、画像サイズ、撮影画像の取捨選択等のような、他の設定作業を行うことができるようにしてもよい。
図32は、ステップS57やステップS64において、第1編集ユニット41−1または第2編集ユニット41−2の編集入力用モニタ42に表示される、編集入力画面である。編集入力画面は、図32に示されるように、撮影作業により得られた複数の撮影画像や、それらの画像の中から編集対象画像として選択された撮影画像とともに、撮影画像を編集するためのGUI画像により構成される。GUI画像には、落書きペンや落書きスタンプ等の各種の入力ツールを選択することができる選択部や、編集作業を終了させたり、やり直させたりする編集制御ボタン群、および、残ゲーム時間(または残編集作業時間)等を表示する制限時間表示部等が含まれる。利用者はタッチペン43を操作して、このようなGUI画像に基づいた撮影画像の編集作業を行う。
図33は、ステップS68の事後接客処理において、事後接客用モニタ81に表示される画面の例を示す図である。事後接客用モニタ81には、事後接客処理において、ミニゲームや追加サービス等に関する画像が表示される。図33は、追加サービスとして、利用者が選択した画像を利用者の携帯電話機に送信するサービスを提供するために、利用者に送信する画像を選択させるGUI画像である。この画像には、撮影作業により得られた撮影画像305−1乃至305−8が一覧として表示され、これらの内、利用者が選択した画像にフォーカスするカーソル306がGUI画像として表示され、さらに、画面上部には、「携帯(電話機)に送信する画像を1枚選んでね」のメッセージと、ゲーム(または事後瀬客処理)の残り時間307が表示されている。また、画面右下には、選択を決定するためのOKボタン308が設けられている。この画面において、利用者は、カーソル306を移動させることにより、撮影画像一覧の中から、携帯電話機に送信する画像を選択し、OKボタン309を操作することにより選択を決定する。
なお、上述したサービスの提供方法は、上述した以外の方法であっても勿論良い。例えば、上述したように利用者が選択した画像(落書き編集等を行った撮影画像)を送信する場合、利用者は複数の送信先を指定することができるようにしてもよいし、複数の画像を送信するようにしてもよい。
また、画像を携帯電話機以外の装置(例えば、パーソナルコンピュータやPDA(Personal Digital Assistants)等のように、上述の携帯電話機と同様のデータ通信機能を有し、電子メール(Eメール)や画像データ等を受信したり、表示したりすることができる装置)に送信することができるようにしてもよい。すなわち、利用者が携帯電話機のアドレス以外のアドレスを指定することができるようにしてもよい。
さらに、このとき、画像データが写真シール作成装置1から、直接(ネットワークを介して)、利用者に指定された装置に送信されるようにしてもよいし、専用のサーバを介して配信されるようにしてもよい。例えば、利用者に指定された画像の画像データは専用サーバに蓄積され、利用者が配信先に指定した装置には、専用サーバのアクセス先アドレスの情報を含む電子メールが配信されるようにする。電子メールが配信された装置の利用者は、その電子メールに含まれるアクセス先にアクセスし、目的の画像データをダウンロードする。このようにすることにより、写真シール作成装置1は、画像データの送信をサーバに任せることができるので、複数の装置に対して画像データを配信する場合の通信効率を向上させることができる。
なお、追加サービスとして利用者に提供されるサービスは、上述したような画像の配信サービス以外のサービスであってももちろんよく、例えば、商品の販売サービス(例えば、提携する企業の商品の販売)であっても良いし、コンテンツの提供サービス(例えば、映画や新曲の紹介、新商品情報、広告、占い、天気、交通情報、ニュース、またはワンポイントアドバイス等の提供)であってもよいし、ライセンスやチケットの販売・提供サービス(例えば、商品、イベント、テーマパーク等の入場チケット、参加チケット、割引チケット、整理券等の販売および提供)であっても良いし(電子データとして提供しても良いし、シール紙に画像とともに印刷しても良い)、試供品やプレゼントの提供等であってもよい。もちろん、これら以外であってもよい。
以上のように、各モニタはそれぞれ、処理内容に応じた画像を表示する。また、利用者からの入力は、必要に応じてタッチペン等を用いて実行する。これにより利用者は、全ての作業行程において、直感的に、容易に作業内容を把握し、作業を行うことができる。
写真シール作成装置1においては、以上に説明したように、ゲーム処理に関する複数のモードが存在し、装置設定情報記憶部183に記憶されている装置設定情報に基づいたモードが選択され、そのモードでゲーム処理が行われる。
次に、このモード、すなわち、装置設定情報を設定するための処理について説明する。
この装置設定情報の設定は、メンテナンスモードにおいて行われる。メンテナンスモードは、写真シール作成装置1のメンテナンス処理のための動作モードであり、このモードの時には、通常モードのゲーム処理は中断(または終了)される。
上述したように、通常モードからメンテナンスモードに移行は、例えば、管理者によって図10のメンテナンスボタン94が操作されることにより実行される。ゲーム処理管理部202は、図26のフローチャートを参照して説明したゲーム管理処理を実行するとともに、メンテナンスモード開始指示受付処理を実行する。
図34のフローチャートを参照して、ゲーム処理管理部202によるメンテナンスモード開始指示受付処理を説明する。
最初に、ステップS91において、ゲーム処理管理部202は、管理操作入力部92を制御し、メンテナンスボタン94が操作されることにより入力されるメンテナンスモード開始指示を受け付ける。そして、ステップS92において、ゲーム処理管理部202は、メンテナンスモード開始指示が入力されたか否かを判定する。入力されていないと判定した場合、ゲーム処理管理部202は、ステップS91に処理を戻し、それ以降の処理を繰り返す。すなわち、ゲーム処理管理部202は、ステップS91およびステップS92の処理を繰り返しながら、利用者がメンテナンスボタン94を操作するまで待機する。
ステップS92において、利用者がメンテナンスボタン94を操作したのを検知すると(メンテナンスモード開始指示が入力されたと判定すると)、ゲーム処理管理部202は、処理をステップS93に進め、図26のステップS2において実行したゲーム処理(通常処理)の停止処理を行い、ステップS94において、メンテナンスモードに関する処理を開始し、メンテナンスモード開始指示受付処理を終了する。
このようにゲーム処理管理部202がメンテナンスモード開始指示の入力を監視することにより、管理者は、メンテナンスボタン94を操作するだけで、容易に通常モードからメンテナンスモードに移行させることができる。
図34のステップS93およびステップS94に示されるように、管理者がメンテナンスボタン94を操作すると、割り込み処理が発生し、強制的にメンテナンスモードに関する処理が開始される。メンテナンスモードに移行すると、メンテナンス部201は、モード設定処理を行い、動作モードに関する設定を行う。
図35のフローチャートを参照して、モード設定処理を説明する。
図35において、モード設定処理を開始したメンテナンス部201は、ステップS111において、バス171を介して装置設定情報記憶部183にアクセスし、装置設定情報記憶部183が記憶している現在の装置設定情報を取得し、ステップS112において、取得した接客モード情報221を参照し、現在の接客モードが3重接客モードであるか否かを判定し、3重接客モードであると判定した場合、ステップS113に処理を進め、接客モードを3重接客モードから2重接客モードに変更するための3重接客時モード変更処理を実行する。3重接客時モード変更処理の詳細については後述する。3重接客時モード変更処理が終了すると、メンテナンス部201は、処理をステップS115に進める。
また、ステップS112において、現在の接客モード221が2重接客モードである(3重接客モードではない)と判定した場合、メンテナンス部201は、処理をステップS114に進め、接客モードを2重接客モードから3重接客モードに変更するための2重接客時モード変更処理を実行する。2重接客時モード変更処理の詳細については後述する。2重接客時モード変更処理が終了すると、メンテナンス部201は、処理をステップS115に進める。
メンテナンス部201は、ステップS115において、更新した装置設定情報(接客モード情報221、編集モード情報222、および編集ユニット配置情報223)を装置設定情報記憶部183に供給し、装置設定情報記憶部183に記憶されている装置設定情報を更新し、ステップS116において、再度、装置設定情報記憶部183にアクセスし、現在の装置設定情報接客モード情報221、編集モード情報222、および編集ユニット配置情報223)を取得し、ステップS117において、その現在の装置設定情報に応じた設定完了画面の画面データを、事後接客部191の表示制御部292に供給する。表示制御部292は、VRAM293を用いて、その設定完了画面を事後接客用モニタ81に表示させる。事後接客用モニタ81は、表示制御部292に制御されて、その設定完了画面を表示する。設定完了画面についての説明は後述する。そして、ステップS118においてメンテナンス部201は、モード設定処理を終了するか否かを判定し、終了しないと判定した場合、ステップS112に処理を戻し、それ以降の処理を繰り返す。ステップS118においてモード設定処理を終了すると判定した場合、ステップS119において終了処理を行った後、モード設定処理を終了する。
このように、メンテナンス部201は、装置設定情報を参照し、現在の装置設定情報に応じたモード変更処理を実行するように制御するので、後述するように、管理者は、最適な案内画面または操作画面により、容易にモード設定作業を行うことができる。
次に、図36のフローチャートを参照して、図35のステップS113において実行される3重接客時モード変更処理の詳細を説明する。必要に応じて、図36乃至図44の画面表示例を用いて説明する。
3重接客時モード変更処理を開始したメンテナンス部201は、ステップS131において、接客モード変更画面に対応する画面データを事後接客部191の表示制御部292に供給する。表示制御部292は、VRAM293を用いてその接客モード変更画面を事後接客用モニタ81に表示させる。事後接客用モニタ81は、表示制御部292に制御されてその接客モード変更画面を表示する。
図37は、事後接客用モニタ81に表示された接客モード変更画面の表示例を示す図である。図37において、事後接客用モニタ81に表示された接客モード変更画面311の上部左側には、現在表示されている画像が通常のゲーム処理の画像ではなく、メンテナンスモードの画像であることを示す「メンテナンス・モード」という画像のタイトルが表示されており、その下には、操作説明として「下記に表示されている接客モードに変更できます。変更する場合は「次へ」、変更しない場合は「終了」を押してください。」との文が表示されている。また、その下の、接客モード変更画面311の略中央には、変更可能な接客モード名312が表示されている。図37の場合、変更可能な接客モード名312として「2重接客モード」が表示されている。また、接客モード変更画面311の右下には、管理者が操作することにより接客モードの変更指示が入力されるGUIである「次へ」ボタン313と、管理者が操作することにより接客モードの変更中止指示が入力されるGUIである「終了」ボタン314とが表示されている。
このような接客モード変更画面311において、管理者は、「次へ」ボタン313または「終了」ボタン314を操作する(表示されたボタン画像上を指等でタップする)ことにより、指示を入力する。
ステップS132において、メンテナンス部201は、事後接客部191のタッチパネル制御部295を制御して、接客モード変更指示および変更中止指示を受け付け、ステップS133において、接客モードを変更するか否かを判定する。管理者が「次へ」ボタン313を操作して接客モード変更指示を入力し、それを受けて接客モードを変更すると判定した場合、メンテナンス部201は、ステップS134に処理を進め、編集モード選択画面に対応する画面データを事後接客部191の表示制御部292に供給する。表示制御部292は、VRAM293を用いてその編集モード選択画面を事後接客用モニタ81に表示させる。事後接客用モニタ81は、表示制御部292に制御されてその編集モード選択画面を表示する。
図38は、事後接客用モニタ81に表示された編集モード選択画面の表示例を示す図である。図38において、事後接客用モニタ81に表示された編集モード選択画面321の上部左側には、「メンテナンス・モード」というタイトルが表示されており、その下には、操作説明として「編集モードを選んで「次へ」を押してください。」との文が表示されている。また、その下には、編集モードを選択するGUIと、その編集モード説明となる絵が表示されている。図37の場合、編集モードを選択するGUIとして1画面モードを選択するボタン322と、2画面モードを選択するボタン323が表示されている。また、編集モード変更画面321の右下には、管理者が操作することにより選択した編集モードが決定されるGUIである「次へ」ボタン324が表示されている。
このような編集モード変更画面321において、管理者は、ボタン322またはボタン323のいずれか一方を操作し(表示されたボタン画像上を指等でタップし)、「次へ」ボタン324を操作することにより、指示を入力する。
メンテナンス部201は、ステップS135においてこのような編集モード選択指示を受け付け、受け付けられた場合、ステップS136において、2画面モードが選択されたか否かを判定し、2画面モードが選択されたと判定した場合、ステップS137に処理を進め、編集ユニット停止選択画面に対応する画面データを事後接客部191の表示制御部292に供給する。表示制御部292は、VRAM293を用いてその編集ユニット停止選択画面を事後接客用モニタ81に表示させる。事後接客用モニタ81は、表示制御部292に制御されてその編集ユニット停止選択画面を表示する。
図39は、事後接客用モニタ81に表示された編集ユニット停止選択画面の表示例を示す図である。図39において、事後接客用モニタ81に表示された編集ユニット停止選択画面331の上部左側には、「メンテナンス・モード」というタイトルが表示されており、その下には、操作説明として「停止させる編集ユニットを選んで「次へ」を押してください。」との文が表示されている。また、その下には、停止させる編集ユニットを選択するGUIと、編集ユニットの配置を説明する絵が表示されている。図39の場合、停止させる編集ユニットを選択するGUIとして「ユニットA」を選択するボタン332と、「ユニットB」を選択するボタン333が表示されている。「ユニットA」および「ユニットB」と、「第1編集ユニット41−1」および「第2編集ユニット41−2」との対応関係は、絵により示されている(「第1編集ユニット41−1」および「第2編集ユニット41−2」は、配置場所により示されている)。また、編集ユニット停止選択画面331の右下には、管理者が操作することにより選択した編集ユニットが決定されるGUIである「次へ」ボタン334が表示されている。
このような編集ユニット停止選択画面331において、管理者は、ボタン332またはボタン333のいずれか一方を操作し(表示されたボタン画像上を指等でタップし)、「次へ」ボタン334を操作することにより、停止させる編集ユニットを選択する指示を入力する。
メンテナンス部201は、ステップS138においてこのような、停止する編集ユニット指示を受け付け、指示が受け付けられると、処理をステップS139に進め、管理者に選択された編集ユニット(第1編集ユニット41−1または第2編集ユニット41−2のいずれか一方)にアクセスし、その編集ユニットの電源制御部262に電源の切断を要求する。メンテナンス部201に電源の切断を要求された電源制御部262は、その編集ユニット内の各部に対する電源の供給を停止することにより、その編集ユニットの電源を切断する。
管理者に選択された編集ユニットの電源が切断されると、メンテナンス部201は、ステップS140において、電源を切断した編集ユニットの移設を指示する移設指示画面に対応する画面データを事後接客部191の表示制御部292に供給する。表示制御部292は、VRAM293を用いてその移設指示画面を事後接客用モニタ81に表示させる。事後接客用モニタ81は、表示制御部292に制御されてその移設指示画面を表示する。
図40は、事後接客用モニタ81に表示された移設指示画面の表示例を示す図である。図40において、事後接客用モニタ81に表示された移設指示画面341の上部左側には、「メンテナンス・モード」というタイトルが表示されており、その下には、操作説明として「停止中の編集ユニットを移設させて「完了」を押してください。」との指示文が表示されている。また、その下には、編集ユニットの移設を説明する絵が表示されている。さらに、移設指示画面341の右下には、管理者が操作することにより移設作業が完了したことを報告する移設完了報告が入力される「完了」ボタン342が表示されている。
このような移設指示画面341を参照し、管理者は、自分で指定した編集ユニットを、移設指示画面341に指示されたとおりに移設し、その移設作業が完了すると、「完了」ボタン342を操作することにより、移設完了報告を入力する。
メンテナンス部201は、ステップS141において、事後接客部191を制御し、この移設完了報告を受け付ける。移設完了報告が入力されると、メンテナンス部201は、ステップS142において、移設した編集ユニットの電源を投入する電源投入画面に対応する画面データを事後接客部191の表示制御部292に供給する。表示制御部292は、VRAM293を用いてその電源投入画面を事後接客用モニタ81に表示させる。事後接客用モニタ81は、表示制御部292に制御されてその電源投入画面を表示する。
図41は、事後接客用モニタ81に表示された電源投入画面の表示例を示す図である。図41において、事後接客用モニタ81に表示された電源投入画面351の上部左側には、「メンテナンス・モード」というタイトルが表示されており、その下には、操作説明として「停止中の編集ユニットを起動させます。「起動」を押してください。」との指示文が表示されている。また、その下には、編集ユニットの電源投入の様子を説明する絵が表示されている。さらに、電源投入画面351の右下には、管理者が操作することにより停止中の編集ユニットに対する電源投入指示が入力される「起動」ボタン352が表示されている。
このような電源投入画面351において、管理者は、「起動」ボタン352を操作(表示されたボタン画像上を指等でタップ)することにより、編集ユニットに対する電源の投入指示を入力する。なお、停止中の編集ユニットが複数存在する場合は、どの編集ユニットを起動させるかを管理者が選択することができるように、電源投入画面351に、停止中の編集ユニットに対応する選択ボタンを追加するようにしてもよい。
メンテナンス部201は、ステップS143において、事後接客部191を制御し、この電源投入指示を受け付ける。電源投入指示が入力されると、メンテナンス部201は、ステップS144において、その編集ユニット(第1編集ユニット41−1または第2編集ユニット41−2のいずれか一方)にアクセスし、その編集ユニットの電源制御部262に電源の投入を要求する。メンテナンス部201に電源の投入を要求された電源制御部262は、その編集ユニット内の各部に対する電源の供給を開始することにより、その編集ユニットの電源を投入する。
編集ユニットの電源が投入されると、メンテナンス部201は、3重接客時モード変更処理を終了し、図35のステップS113に処理を戻し、ステップS114以降の処理を実行する。
また、図36のステップS136において、管理者が、編集モード選択画面321(図38)において、1画面モードを選択したと判定した場合、ステップS145に処理を進め、編集ユニット停止選択画面331(図39)に対応する画面データを事後接客部191の表示制御部292に供給する。表示制御部292は、VRAM293を用いてその編集ユニット停止選択画面331を事後接客用モニタ81に表示させる。事後接客用モニタ81は、表示制御部292に制御されてその編集ユニット停止選択画面331を表示する。
メンテナンス部201は、ステップS146においてこのような、停止する編集ユニット指示を受け付け、指示が受け付けられると、処理をステップS147に進め、管理者に選択された編集ユニット(第1編集ユニット41−1または第2編集ユニット41−2のいずれか一方)にアクセスし、その編集ユニットの電源制御部262に電源の切断を要求する。メンテナンス部201に電源の切断を要求された電源制御部262は、その編集ユニット内の各部に対する電源の供給を停止することにより、その編集ユニットの電源を切断する。
編集ユニットの電源が切断されると、メンテナンス部201は、3重接客時モード変更処理を終了し、図35のステップS113に処理を戻し、ステップS115以降の処理を実行する。
さらに、接客モード変更画面311(図37)において、管理者が「終了」ボタン314を操作して変更中止指示を入力し、それを受けて接客モードを変更しないと判定した場合、メンテナンス部201は、3重接客時モード変更処理を終了し、図35のステップS113に処理を戻し、ステップS115以降の処理を実行する。
そして、ステップS115およびステップS116の処理により、変更後のモードに対応するように装置設定情報を更新したメンテナンス部201は、ステップS117において、2重接客1画面モード、または、2重接客2画面モードのいずれかのモードに対応した設定完了画面を表示する。
図42は、事後接客用モニタ81に表示された、2重接客2画面モードに対応する設定完了画面の表示例を示す図である。図42において、事後接客用モニタ81に表示された、2重接客2画面モードに対応する設定完了画面361−1の上部左側には、「メンテナンス・モード」というタイトルが表示されており、その下には、説明文として「接客モードの切り替えが完了しました。「終了」を押して終了してください。再設定する場合は、設定項目を選んで「再設定」を押してください。」が表示されている。また、その下には、管理者が設定が正常に変更されたことを確認するための、現在の「設定内容」が表示される。図42の場合、接客モードは「2重接客モード」であり、編集モードは、「2画面モード」であることが示されている。さらに、その下には、管理者が、再度、接客モードの変更を行う場合に操作するボタンである、「接客モード変更」ボタン362−1が設けられている。また、2重接客2画面モードに対応する設定完了画面361−1の右下には、管理者が操作することにより、管理者が指定したモード変更の再設定を開始する指示が入力される「再設定」ボタン363−1と、メンテナンスモードを終了し、通常モードに戻すための「終了」ボタン364−1が設けられている。
この2重接客2画面モードに対応する設定完了画面361−1に対して、管理者は、接客モードを再度変更する場合、「接客モード変更」ボタン362−1を操作し、「再設定」ボタン363−1を操作することにより、接客モードの再設定指示を入力する。また、モード変更作業を終了したい場合、管理者は、「終了」ボタン364−1を操作する。
図43は、事後接客用モニタ81に表示された、2重接客1画面モードに対応する設定完了画面の表示例を示す図である。図43において、事後接客用モニタ81に表示された、2重接客1画面モードに対応する設定完了画面361−2の上部左側には、「メンテナンス・モード」というタイトルが表示されており、その下には、説明文として「接客モードの切り替えが完了しました。「終了」を押して終了してください。再設定する場合は、設定項目を選んで「再設定」を押してください。」が表示されている。また、その下には、管理者が設定が正常に変更されたことを確認するための、現在の「設定内容」が表示される。図43の場合、接客モードは「2重接客モード」であり、編集モードは、「1画面モード」であることが示されている。さらに、その下には、管理者が、再度、接客モードの変更を行う場合に操作するボタンである、「接客モード変更」ボタン362−2が設けられている。また、2重接客1画面モードに対応する設定完了画面361−2の右下には、管理者が操作することにより、管理者が指定したモード変更の再設定を開始する指示が入力される「再設定」ボタン363−2と、メンテナンスモードを終了し、通常モードに戻すための「終了」ボタン364−2が設けられている。
この2重接客1画面モードに対応する設定完了画面361−2に対して、管理者は、接客モードを再度変更する場合、「接客モード変更」ボタン362−2を操作し、「再設定」ボタン363−2を操作することにより、接客モードの再設定指示を入力する。また、モード変更作業を終了したい場合、管理者は、「終了」ボタン364−2を操作する。
なお、以上の設定完了画面においては、接客モードの再設定のみを選択できるように説明したが、2画面モードの場合、接客モードと編集モードの再設定をそれぞれ独立して行うことができるようにしてもよい。
図44は、事後接客用モニタ81に表示された、2重接客1画面モードに対応する設定完了画面の、他の表示例を示す図である。図44において、事後接客用モニタ81に表示された、2重接客2画面モードに対応する設定完了画面361−3は、図42の、2重接客2画面モードに対応する設定完了画面361−1の構成と異なり、管理者が、再度、「接客モード」のみの変更を行う場合に操作するボタンである、「接客モード変更」ボタン362−3と、管理者が、再度、「編集モード」のみの変更を行う場合に操作するボタンである、「編集モード変更」ボタン365が設けられている。
管理者は、接客モードのみを再設定したい場合、「接客モード変更」ボタン362−3を操作し、「再設定」ボタン363−3を操作することにより、接客モードの再設定指示を入力する。また、管理者は、編集モードのみを再設定したい場合、「編集モード変更」ボタン365を操作し、「再設定」ボタン363−3を操作することにより、接客モードの再設定指示を入力する。モード変更作業を終了したい場合、管理者は、「終了」ボタン364−3を操作する。
なお、図44において、「接客モード変更」ボタン362−3を操作した場合、管理者は接客モードと編集モードが再設定することができ、「編集モード変更」ボタン365を操作した場合、管理者は編集モードのみを再設定することができるようにしてももちろんよい。
以上のように、メンテナンス部201や各部が、3重接客時モード変更処理を実行することにより、管理者は、容易に、3重接客モードから2重接客1画面モードまたは2重接客2画面モードに設定変更することができる。
次に、図35のステップS114において実行される2重接客時モード変更処理の詳細について、図45のフローチャートを参照して説明する。必要に応じて、図46乃至図50を参照して説明する。
2重接客時モード変更処理を開始したメンテナンス部201は、ステップS161において、接客モード変更画面に対応する画面データを事後接客部191の表示制御部292に供給する。表示制御部292は、VRAM293を用いてその接客モード変更画面を事後接客用モニタ81に表示させる。事後接客用モニタ81は、表示制御部292に制御されてその接客モード変更画面を表示する。
図46は、事後接客用モニタ81に表示された接客モード変更画面の表示例を示す図である。図46において、事後接客用モニタ81に表示された接客モード変更画面371の上部左側には、現在表示されている画像が通常のゲーム処理の画像ではなく、メンテナンスモードの画像であることを示す「メンテナンス・モード」という画像のタイトルが表示されており、その下には、操作説明として「下記に表示されている接客モードに変更できます。変更する場合は「次へ」、変更しない場合は「終了」を押してください。」との文が表示されている。また、その下の、接客モード変更画面371の略中央には、変更可能な接客モード名372が表示されている。図46の場合、変更可能な接客モード名372として「3重接客モード」が表示されている。また、接客モード変更画面371の右下には、管理者が操作することにより接客モードの変更指示が入力されるGUIである「次へ」ボタン373と、管理者が操作することにより接客モードの変更中止指示が入力されるGUIである「終了」ボタン374とが表示されている。
このような接客モード変更画面371において、管理者は、「次へ」ボタン373または「終了」ボタン374を操作する(表示されたボタン画像上を指等でタップする)ことにより、指示を入力する。
ステップS162において、メンテナンス部201は、事後接客部191のタッチパネル制御部295を制御して、接客モード変更指示および変更中止指示を受け付け、ステップS163において、接客モードを変更するか否かを判定する。管理者が「次へ」ボタン373を操作して接客モード変更指示を入力し、それを受けて接客モードを変更すると判定した場合、メンテナンス部201は、ステップS164に処理を進め、現在の編集モードは2画面モードであるか否かを判定する。現在の編集モードが2画面モードであると判定した場合、メンテナンス部201は、編集ユニットを移設させなければならないので、ステップS165に処理を進め、編集ユニット停止指示画面に対応する画面データを事後接客部191の表示制御部292に供給する。表示制御部292は、VRAM293を用いてその編集ユニット停止指示画面を事後接客用モニタ81に表示させる。事後接客用モニタ81は、表示制御部292に制御されてその編集ユニット停止指示画面を表示する。
図47は、事後接客用モニタ81に表示された編集ユニット停止指示画面の表示例を示す図である。図47において、事後接客用モニタ81に表示された編集ユニット停止指示画面381の上部左側には、「メンテナンス・モード」というタイトルが表示されており、その下には、操作説明として「稼動中の編集ユニットを停止させます。「停止」を押してください。」との文が表示されている。また、その下には、編集ユニットを停止させる様子を説明する絵が表示されている。また、編集ユニット停止指示画面381の右下には、管理者が操作することにより、編集ユニットの電源を停止させる指示を入力する「停止」ボタン382が表示されている。
このような編集ユニット停止指示画面381において、管理者は、「停止」ボタン382を操作することにより、編集ユニットの電源を停止させる指示を入力する。
図45に戻り、メンテナンス部201は、ステップS166においてこのような停止指示を受け付け、指示が受け付けられると、処理をステップS167に進め、移設する編集ユニット(第1編集ユニット41−1または第2編集ユニット41−2のいずれか一方)にアクセスし、その編集ユニットの電源制御部262に電源の切断を要求する。メンテナンス部201に電源の切断を要求された電源制御部262は、その編集ユニット内の各部に対する電源の供給を停止することにより、その編集ユニットの電源を切断する。
移設する編集ユニットの電源が切断されると、メンテナンス部201は、ステップS168において、電源を切断した編集ユニットの移設を指示する移設指示画面341(図40)に対応する画面データを事後接客部191の表示制御部292に供給する。表示制御部292は、VRAM293を用いてその移設指示画面341を事後接客用モニタ81に表示させる。事後接客用モニタ81は、表示制御部292に制御されてその移設指示画面341を表示する。
ただし、この場合、移設指示画面341を構成する説明用の絵は、図40の3重接客モードの場合と異なる。特に処理内容は変化しないので、その説明は省略する。
このような移設指示画面341を参照し、管理者は、自分で指定した編集ユニットを、移設指示画面341に指示されたとおりに移設し、その移設作業が完了すると、「完了」ボタン342を操作することにより、移設完了報告を入力する。
メンテナンス部201は、ステップS169において、事後接客部191を制御し、この移設完了報告を受け付ける。移設完了報告が入力されると、メンテナンス部201は、ステップS170に処理を進める。
また、ステップS164において、現在の編集モードが1画面モードであると判定した場合、メンテナンス部201は、ステップS165乃至ステップS169の処理を省略し、ステップS170に処理を進める。
ステップS170において、移設した編集ユニットの電源を投入する電源投入画面に対応する画面データを事後接客部191の表示制御部292に供給する。表示制御部292は、VRAM293を用いてその電源投入画面を事後接客用モニタ81に表示させる。事後接客用モニタ81は、表示制御部292に制御されてその電源投入画面を表示する。
図49は、事後接客用モニタ81に表示された電源投入画面の表示例を示す図である。図49において、事後接客用モニタ81に表示された電源投入画面401の上部左側には、「メンテナンス・モード」というタイトルが表示されており、その下には、操作説明として「停止中の編集ユニットを起動させます。「起動」を押してください。」との指示文が表示されている。また、その下には、編集ユニットの電源投入の様子を説明する絵が表示されている。さらに、電源投入画面401の右下には、管理者が操作することにより停止中の編集ユニットに対する電源投入指示が入力される「起動」ボタン402が表示されている。
このような電源投入画面401において、管理者は、「起動」ボタン402を操作(表示されたボタン画像上を指等でタップ)することにより、編集ユニットに対する電源の投入指示を入力する。なお、停止中の編集ユニットが複数存在する場合は、どの編集ユニットを起動させるかを管理者が選択することができるように、電源投入画面401に、停止中の編集ユニットに対応する選択ボタンを追加するようにしてもよい。
メンテナンス部201は、ステップS171において、事後接客部191を制御し、この電源投入指示を受け付ける。電源投入指示が入力されると、メンテナンス部201は、ステップS172において、その編集ユニット(第1編集ユニット41−1または第2編集ユニット41−2のいずれか一方)にアクセスし、その編集ユニットの電源制御部262に電源の投入を要求する。メンテナンス部201に電源の投入を要求された電源制御部262は、その編集ユニット内の各部に対する電源の供給を開始することにより、その編集ユニットの電源を投入する。
編集ユニットの電源が投入されると、メンテナンス部201は、2重接客時モード変更処理を終了し、図35のステップS113に処理を戻し、ステップS115以降の処理を実行する。
そして、ステップS115およびステップS116の処理により、変更後のモードに対応するように装置設定情報を更新したメンテナンス部201は、ステップS117において、3重接客モードに対応した設定完了画面を表示する。
図50は、事後接客用モニタ81に表示された、3重接客モードに対応する設定完了画面の表示例を示す図である。図50において、事後接客用モニタ81に表示された、3重接客モードに対応する設定完了画面411の上部左側には、「メンテナンス・モード」というタイトルが表示されており、その下には、説明文として「接客モードの切り替えが完了しました。「終了」を押して終了してください。再設定する場合は、設定項目を選んで「再設定」を押してください。」が表示されている。また、その下には、管理者が設定が正常に変更されたことを確認するための、現在の「設定内容」が表示される。図50の場合、接客モードは「3重接客モード」であることが示されている。さらに、その下には、管理者が、再度、接客モードの変更を行う場合に操作するボタンである、「接客モード変更」ボタン412が設けられている。また、3重接客モードに対応する設定完了画面411の右下には、管理者が操作することにより、管理者が指定したモード変更の再設定を開始する指示が入力される「再設定」ボタン413と、メンテナンスモードを終了し、通常モードに戻すための「終了」ボタン414が設けられている。
この3重接客モードに対応する設定完了画面411に対して、管理者は、接客モードを再度変更する場合、「接客モード変更」ボタン412を操作し、「再設定」ボタン413を操作することにより、接客モードの再設定指示を入力する。また、モード変更作業を終了したい場合、管理者は、「終了」ボタン414を操作する。
以上のように、メンテナンス部201や各部が、2重接客時モード変更処理を実行することにより、管理者は、容易に、2重接客1画面モードまたは2重接客2画面モードから3重接客モードに設定変更することができる。
写真シール作成装置1は、メンテナンスモードにおいて、2重接客モードの場合と3重接客モードの場合とにおいて案内内容や指示入力画面を変更することによって管理者に不要な情報を提示せずに、適切に説明等を行うことができるので、管理者は、容易にモード設定変更作業を行うことができる。
なお、以上に説明したモード変更に関する処理を簡略化し、メンテナンス部201の負荷を軽減させるようにしてもよい。
図51および図52のフローチャートを参照して、図35のフローチャートを参照して説明したモード設定処理の代わりに、メンテナンス部201に実行させるモード選択処理の例を説明する。なお、上述した説明と同じ画面については、説明を省略する。
モード選択処理を開始したメンテナンス部201は、最初に、図51のステップS191において、接客モード選択画面に対応する画面データを事後接客部191の表示制御部292に供給する。表示制御部292は、VRAM293を用いてその接客モード選択画面を事後接客用モニタ81に表示させる。事後接客用モニタ81は、表示制御部292に制御されてその接客モード選択画面を表示する。
図53は、事後接客用モニタ81に表示された接客モード選択画面の表示例を示す図である。図53において、事後接客用モニタ81に表示された接客モード選択画面421の上部左側には、現在表示されている画像が通常のゲーム処理の画像ではなく、メンテナンスモードの画像であることを示す「メンテナンス・モード」という画像のタイトルが表示されており、その下には、操作説明として「接客モードを選んで「次へ」を押して下さい。」との文が表示されている。また、その下の、接客モード選択画面421の略中央には、管理者が接客モードを選択する際に操作する「2重接客モード」ボタン422と「3重接客モード」ボタン423が表示されている。また、接客モード選択画面421の右下には、管理者が操作することにより管理者が選択した接客モードへの変更指示が入力されるGUIである「次へ」ボタン424が表示されている。
このような接客モード選択画面421において、例えば、接客モードを「2重接客モード」に設定する場合、管理者は、「2重接客モード」ボタン422を操作し、「次へ」ボタン424を操作する(表示されたボタン画像上を指等でタップする)ことにより指示を入力する。また、例えば、接客モードを「3重接客モード」に設定する場合、管理者は、「3重接客モード」ボタン423を操作し、「次へ」ボタン424を操作する(表示されたボタン画像上を指等でタップする)ことにより指示を入力する。
以上のような接客モード選択画面421を事後接客用モニタ81に表示させたメンテナンス部201は、ステップS192において、事後接客部191のタッチパネル制御部295(タッチパネル294)を制御して、接客モード選択画面421に基づいて入力される接客モード選択指示を受け付ける。そして、その受け付けた内容に基づいて、メンテナンス部201は、ステップS193において管理者が2重接客モードを選択したか否かを判定し、選択したと判定した場合、ステップS194に処理を進め、停止ユニット選択画面331(図39)に対応する画面データを事後接客部191の表示制御部292に供給する。表示制御部292は、VRAM293を用いてその停止ユニット選択画面331を事後接客用モニタ81に表示させる。事後接客用モニタ81は、表示制御部292に制御されてその停止ユニット選択画面331を表示する。
停止ユニット選択画面331が事後接客用モニタ81に表示されると、メンテナンス部201は、ステップS195において、事後接客部191のタッチパネル制御部295(タッチパネル294)を制御して、停止ユニット選択画面331に基づいて入力される停止ユニット選択指示を受け付ける。
停止ユニット選択指示が入力されると、メンテナンス部201は、ステップS196において編集モード選択画面321(図38)に対応する画面データを事後接客部191の表示制御部292に供給する。表示制御部292は、VRAM293を用いてその編集モード選択画面321を事後接客用モニタ81に表示させる。事後接客用モニタ81は、表示制御部292に制御されてその編集モード選択画面321を表示する。
編集モード選択画面321が事後接客用モニタ81に表示されると、メンテナンス部201は、ステップS197において、事後接客部191のタッチパネル制御部295(タッチパネル294)を制御して、編集モード選択画面321に基づいて入力される編集モード選択指示を受け付ける。編集モード選択指示が入力されると、メンテナンス部201は、ステップS198に処理を進める。
また、ステップS193において、管理者が3重接客モードを選択したと判定した場合、メンテナンス部201は、ステップS194乃至ステップS197を省略し、ステップS198に処理を進める。
ステップS198において、メンテナンス部201は、以上の処理において受け付けられた(選択された)各種のモード情報等に基づいて、新たな装置設定情報を生成し、図52のステップS201に処理を進める。
図52のステップS201において、メンテナンス部201は、バス171を介して装置設定情報記憶部183より、現在の装置設定情報を取得し、ステップS202において、生成した新たな装置設定情報と、取得した現在の装置設定情報の差分情報を生成し、ステップS203において、その差分情報に基づいた作業指示画面生成し、その画面データを事後接客部191の表示制御部292に供給する。表示制御部292は、VRAM293を用いてその作業指示画面を事後接客用モニタ81に表示させる。事後接客用モニタ81は、表示制御部292に制御されてその作業指示画面を表示する。作業内容としては、上述した説明に含まれる、例えば、編集ユニットの電源の切断、編集ユニットの移設、または編集ユニットの電源の投入等の処理から適宜選択される。
メンテナンス部201は、ステップS204において、事後接客部191のタッチパネル制御部295(タッチパネル294)を制御して、上述した作業指示画面に基づいて入力された作業完了報告を受け付ける。作業完了報告を取得すると、メンテナンス部201は、ステップS205において、編集ユニットの動作を適宜開始させる。そして、メンテナンス部201は、ステップS206において、生成した新たな装置設定情報を、バス171を介して装置設定情報記憶部183に供給することにより、装置設定情報183が記憶している装置設定情報を更新させ、ステップS207において作業完了画面に対応する画面データを事後接客部191の表示制御部292に供給する。表示制御部292は、VRAM293を用いてその作業完了画面を事後接客用モニタ81に表示させる。事後接客用モニタ81は、表示制御部292に制御されてその作業完了画面を表示する。
作業完了画面を表示させたメンテナンス部201は、ステップS208においてモード選択処理を終了するか否かを判定し、終了しないと判定した場合、図51のステップS191に処理を戻し、それ以降の処理を繰り返す。また、ステップS208において、モード選択処理を終了すると判定した場合、メンテナンス部201は、モード選択処理を終了する。
以上のようなモード選択処理を実行することにより、メンテナンス部201は、図35のモード変更処理を実行する場合と比較して、容易にモード設定に関する処理を実行することができる。これによりメンテナンス部201の負荷が軽減される。
接客モードや編集モードの設定は、上述した以外の方法であってももちろんよい。例えば、管理者は、第1編集ユニット41−1と第2編集ユニット41−2を配置することにより(その接続した位置により)、各種のモードを設定するようにしてもよい。ただし、その場合、各編集ユニット(第1編集ユニット41−1および第2編集ユニット41−2)は、管理者が自由に電源の投入(および切断)を行うことができるように、電源スイッチ(図示せず)を備える(または、電源を投入したままの移設が可能なとされる)。
図54のフローチャートを参照して、モード選択処理の他の例を説明する。
メンテナンスモードにおいて、図54のモード選択処理を開始したメンテナンス部201は、ステップS221において、モード変更開始確認画面に対応する画面データを事後接客部191の表示制御部292に供給する。表示制御部292は、VRAM293を用いてそのモード変更開始確認画面を事後接客用モニタ81に表示させる。事後接客用モニタ81は、表示制御部292に制御されてそのモード変更開始確認画面を表示する。
図55は、事後接客用モニタ81に表示されたモード変更開始確認画面の表示例を示す図である。図55において、事後接客用モニタ81に表示されたモード変更開始確認画面431の上部左側には、現在表示されている画像が通常のゲーム処理の画像ではなく、メンテナンスモードの画像であることを示す「メンテナンス・モード」という画像のタイトルが表示されており、その下には、操作説明として「接客モードの変更ができます。変更する場合は「次へ」、変更しない場合は「終了」を押して下さい。」との文が表示されている。そして、モード変更開始確認画面431の右下には、管理者が操作することにより、接客モードの変更処理を開始することを確認する確認入力が入力されるGUIである「次へ」ボタン432、管理者が操作することにより、接客モードの変更処理を中止する指示が入力されるGUIである「終了」ボタン433が表示されている。
このようなモード変更開始確認画面431において、例えば、接客モードの変更を行う場合、管理者は「次へ」ボタン432を操作する(表示されたボタン画像上を指等でタップする)ことにより指示を入力する。また、例えば、接客モードの変更を中止する場合、管理者は「終了」ボタン433を操作する(表示されたボタン画像上を指等でタップする)ことにより指示を入力する。
メンテナンス部201は、事後接客部191のタッチパネル制御部295(タッチパネル294)を制御して、モード変更開始確認画面431に基づいて入力される管理者の指示を受け付け、ステップS222において、その指示に基づいて、モードを変更するか否かを判定し、変更すると判定した場合、ステップS223に処理を進め、全ての編集ユニット(第1編集ユニット41−1および第2編集ユニット44−2の両方)の電源制御部262に電源供給を停止させ、全ての編集ユニットの電源を切断する。
編集ユニットの電源を切断したメンテナンス部201は、ステップS224において、作業指示画面に対応する画面データを事後接客部191の表示制御部292に供給する。表示制御部292は、VRAM293を用いてその作業指示画面を事後接客用モニタ81に表示させる。事後接客用モニタ81は、表示制御部292に制御されてその作業指示画面を表示する。
図56は、事後接客用モニタ81に表示された作業指示画面の表示例を示す図である。図56において、事後接客用モニタ81に表示された作業指示画面441の上部左側には、現在表示されている画像が通常のゲーム処理の画像ではなく、メンテナンスモードの画像であることを示す「メンテナンス・モード」という画像のタイトルが表示されており、その下には、操作説明として「停止中の編集ユニットを移設させて下さい。起動させたい編集ユニットのスイッチを「ON」にして、「完了」を押して下さい。」との文が表示されている。また、その下には、移設作業を説明する図が示されている。さらに、作業指示画面441の右下には、移設作業を終了した管理者が作業完了を報告するために操作するGUIである「完了」ボタン442が表示されている。
管理者は、作業指示画面441を参照し、指示に従って編集ユニットを任意に移設させる。そして、管理者は、適宜編集ユニットの電源を投入し、全ての編集ユニットに対する作業が完了したら、作業指示画面441の「完了」ボタン442を操作し、作業完了報告を入力する。
メンテナンス部201は、ステップS225において、事後接客部191のタッチパネル制御部295(タッチパネル294)を制御して、管理者に入力される作業完了報告を受け付け、ステップS226において、全ての編集ユニットインタフェース(編集ユニットインタフェース189−1乃至編集ユニットインタフェース189−4)にアクセスし、編集ユニットが接続された編集ユニットインタフェースを検索し、編集ユニットの接続状況を確認する。そして、ステップS227において、メンテナンス部201は、その得られた接続状況に応じて新たな装置設定情報を生成する(編集ユニットインタフェースに接続される編集ユニットの数、および、その接続位置に基づいて、どの接客モードと編集モードに該当するかを判定し、その判定結果に基づいて装置設定情報を生成する)。メンテナンス部201は、ステップS228に処理を進め、モード確認画面に対応する画面データを事後接客部191の表示制御部292に供給する。表示制御部292は、VRAM293を用いてそのモード確認画面を事後接客用モニタ81に表示させる。事後接客用モニタ81は、表示制御部292に制御されてそのモード確認画面を表示する。
図57乃至図59は、事後接客用モニタ81に表示された、各モードにおけるモード確認画面の表示例を示す図である。すなわち、図57は、メンテナンス部201が、編集ユニットの接続状況から3重接客モードであると判定した場合のモード確認画面の表示例を示す図であり、図58は、メンテナンス部201が、編集ユニットの接続状況から2重接客2画面モードであると判定した場合のモード確認画面の表示例を示す図であり、図59は、メンテナンス部201が、編集ユニットの接続状況から2重接客1画面モードであると判定した場合のモード確認画面の表示例を示す図である。
図57において、事後接客用モニタ81に表示された、3重接客モードに対応するモード確認画面451の上部左側には、現在表示されている画像が通常のゲーム処理の画像ではなく、メンテナンスモードの画像であることを示す「メンテナンス・モード」という画像のタイトルが表示されており、その下には、操作説明として「接客モードの自動認識が完了しました。「終了」を押して終了して下さい。再設定する場合は、「再設定」を押して下さい。」との文が表示されている。また、その下には、自動認識された設定内容(この場合、「3重接客モード」であることを示す表示)が示されている。さらに、モード確認画面451の右下には、管理者が操作することにより、設定のやり直し指示を入力するGUIである「再設定」ボタン452と、管理者が操作することにより、設定作業の終了指示を入力するGUIである「終了」ボタン453が表示されている。
図58の2重接客2画面モードに対応するモード確認画面461の場合、3重接客モードに対応するモード確認画面451と異なる部分は、画面略中央に表示される自動認識された設定内容として、「2重接客2画面モード」を示す情報が表示されていることである。画面右下には、モード確認画面451の「再設定」ボタン452と「終了」ボタン453と同様の「再設定」ボタン462と「終了」ボタン463が表示されている。
図59の2重接客1画面モードに対応するモード確認画面471の場合、3重接客モードに対応するモード確認画面451と異なる部分は、画面略中央に表示される自動認識された設定内容として、「2重接客1画面モード」を示す情報が表示されていることである。画面右下には、モード確認画面451の「再設定」ボタン452と「終了」ボタン453と同様の「再設定」ボタン472と「終了」ボタン473が表示されている。
これらのようなモード確認画面451、モード確認画面461、またはモード確認画面471において、例えば、モードの設定を再度行う場合(再設定する場合)、管理者は、それぞれの画面において「再設定」ボタン452、「再設定」ボタン462、または「再設定」ボタン472を操作する(表示されたボタン画像上を指等でタップする)ことにより指示を入力する。また、例えば、モードの変更を終了する場合、管理者は、それぞれの画面において、「終了」ボタン453、「終了」ボタン463、または「終了」ボタン473を操作する(表示されたボタン画像上を指等でタップする)ことにより指示を入力する。
ステップS229において、メンテナンス部201は、事後接客部191のタッチパネル制御部295(タッチパネル294)を制御して、これらの指示入力を設定承認報告として受け付け、ステップS230においてその報告に基づいて、設定が承認されたか否かを判定し、承認されなかったと判定した場合、ステップS221に処理を戻し、それ以降の処理を繰り返す。また、メンテナンス部201は、ステップS230において自動認識した設定が承認されたと判定した場合、ステップS231に処理を進め、生成した新たな装置設定情報を、バス171を介して装置設定情報記憶部183に供給し、装置設定情報記憶部183が記憶している装置設定情報を更新し、モード選択処理を終了する。
また、ステップS222において、利用者が「終了」ボタン433を操作し、モードを変更しないと判定した場合、メンテナンス部201は、モード選択処理を終了する。
以上のように、メンテナンス部201が、編集ユニットの接続状態に基づいて、設定されたモードを自動認識することにより、管理者はさらに容易にモードの設定を行うことができる。
なお、以上においては、編集ユニット(第1編集ユニット41−1または第2編集ユニット41−2)は、動作可能な状態の場合、背面11−3または背面12−3に固定されるように説明したが、これに限らず、例えば、図60に示されるように、動作可能な状態で設置された編集ユニットが背面11−3または背面12−3(すなわち、筐体10)に対して可動であるようにしてもよい。
図60において、写真シール作成装置1の第2ユニットの背面12−3には、編集ユニットを設置するためのレール481が設けられている。このレール481に第2編集ユニット41−2を設置する場合、動作可能な状態で設置された第2編集ユニット41−2は、レール481に沿って(図中、両矢印の方向)可動する。すなわち、第2編集ユニット41−2は、背面12−3の横方向のどの位置に移動させることも可能である。
従って、例えば、3重接客モードや2重接客1画面モードの場合は、編集ユニットをレールに沿って背面の左右方向の中央に配置し、2画面モードの場合は、編集ユニットの位置を左右方向のいずれかにずらし、新たな編集ユニットを設置するスペースを確保するようにしてもよい。このようにすることにより、接客モードや編集モードに応じて、編集ユニットをより最適な位置に設置することができる。
以上のようにすることにより、写真シール作成装置1は、3重接客モード、2重接客2画面モード、および2重接客1画面モードのいずれかに設定し、動作させることができる。従って、写真シール作成装置1は、その装置が設置される場所のスペースの広さや、集客率等に応じて、最適なモードでゲーム処理を実行することができる。このようにすることにより、写真シール作成装置1の設置スペースは図61のように変化する。
図61において、一番左側に示される例は、3重接客モードによりゲーム処理が行われる場合の写真シール作成装置1の設置例である。写真シール作成装置1は、第2編集空間113が壁501に接するように設置されている。この例の場合、写真シール作成装置1の設置には、壁501に対して垂直方向について、長さ511(壁501から位置502まで)の設置スペースが必要になる。
これに対して図中、中央の例は、上述した例と同様に設置された、2重接客1画面モードによりゲーム処理が行われる場合の写真シール作成装置1の設置例である。この例の場合、写真シール作成装置1の設置には、壁501に対して垂直方向について、長さ512(壁501から位置503まで)の設置スペースが必要になる。すなわち、上述した図中一番左側に示される例と比較して、壁501に対して垂直方向について、長さ521(位置502から位置503まで)の設置スペースが節約されている。
さらに、図中、一番右側の例は、上述した例と同様に設置された、2重接客2画面モードによりゲーム処理が行われる場合の写真シール作成装置1の設置例である。この例の場合、写真シール作成装置1の設置には、壁501に対して垂直方向について、長さ513(壁501から位置504まで)の設置スペースが必要になる。すなわち、上述した図中一番左側に示される例と比較して、壁501に対して垂直方向について、長さ522(位置502から位置504まで)の設置スペースが節約されている。換言すると、上述した図中、中央に示される例と比較して、壁501に対して垂直方向について、第1編集ユニット41−1の分の設置スペースが節約されている。
このように、ゲーム処理を行うモードを変更することにより、写真シール作成装置1の設置スペースを変更することができる。従って、管理者は、このモード(接客モードや編集モード)を変更することにより、写真シール作成装置1を店舗のスペースに応じて最適な状態で運用することができる。また、これにより、写真シール作成装置1を設置可能な店舗も増加する。
また、このように最大同時接客数を変化させることにより、利用者の回転率は、図62のように変化する。
1つのゲームにおいて、撮影作業が1分、編集作業作業が2分、印刷作業が1分要するとし、3重接客モード(図中、上側の例)の場合と2重接客モード(図中、下側の例)の場合とにおいて、3組目が終了する時刻を互いに比較すると、両矢印561の分、すなわち、2分間(時刻L6から時刻L8)の回転率の差が生じる。これは、この各行程の時間配分が2重接客モードに適しておらず、待機時間(待機545および待機549)が発生してしまっているからである。つまり、2重接客モードにおいてこの例より回転率を向上させる場合、編集作業の制限時間を短縮する必要があるが、そうすると利用者が十分に編集作業を行うことが出来なくなり、利用者の満足度を低下させてしまう恐れがある。
このように、利用者の満足度を低下させないようにするために、各行程の制限時間は、通常、図13や図15を参照して上述したようにモードによって変化させる必要があるが、その場合、図62に示されるように、利用者の回転率がモードにより変化する。
3重接客モードと2重接客2画面モードにおける各行程の制限時間の例を図63に示す。図63の表571に示されるように、3重接客モードにおいては、撮影時間を1分とし、編集時間を2分とする。これに対して、2重接客2画面モードにおいては、撮影時間を1分とし、編集時間を2分とする。
3重接客モードにおいては、撮影時間が2重接客2画面モードより短い。また、3重接客モードの場合の編集作業は1つの編集ユニットを用いて行われる。これに対して、2重接客2画面モードの場合の編集作業は2つの編集ユニットを用いて行われる。従って、3重接客モードの場合、2重接客モードの場合と比較して、利用者の回転率は向上するが、各利用者の撮影作業や編集作業に余裕がない。従って、この3重接客モードは、回転率が重視される繁忙期の運用に適している。逆に、2重接客2画面モードの場合、3重接客モードの場合と比較して、各利用者の撮影作業や編集作業に余裕があるが、利用者の回転率は低下する。従って、この2重接客2画面モードは、利用者の満足度が重視される閑散期の運用に適している。
ただし、写真シール作成装置1が設置される店舗の客数等によっては、2重接客モードの回転率で十分な場合もある。その場合に、写真シール作成装置1を3重接客モードで運用すると、上述したように、無駄に設置スペースを占有してしまうことになる。従って、管理者は、このように、モード(接客モードや編集モード)を適宜変更することにより、写真シール作成装置1を店舗の集客率等に応じて最適な状態で運用することができる。
以上のように、管理者は、使用環境に応じて運用モードを適宜変更することにより、効率良く写真シール作成装置1を運用することができる。
なお、以上において3重接客モードの場合、1つの編集空間に対して編集ユニットを1つ利用する(1画面モードである)ように説明したが、これに限らず、3重接客モードの場合であっても、1つの編集空間において複数の編集ユニットを設置する多画面モードを設けるようにしてもよい。
また、2重接客モードにおいても、3つ以上の編集ユニットを1つの編集空間において利用することができるようにしてもよい。さらに、撮影空間や編集空間の数はいくつであってもよく、最大同時接客数も4重以上にすることも可能である。また、1つの編集ユニットに複数のモニタや3本以上のタッチペンが設けられるようにしてももちろんよい。さらに、編集ユニットは、無線通信により編集ユニットインタフェースに接続されるようにしてもよい。また、同時に動作可能な編集ユニットの数に限定はなく、いくつの編集ユニットを利用するようにしてもよく、それらの編集ユニットの一部または全部が筐体10より着脱不可能に設置されるようにしてもよい。また、各編集ユニットが有する機能が互いに異なるようにしてもよい。
さらに、以上において、3重接客ゲームの場合、写真シール作成装置1が使用する編集ユニット(編集空間)を選択するように説明したが(例えば、図28参照)、これに限らず、例えば、撮影作業が終了した時点で、両方の編集ユニット(編集空間)が使用可能である場合、いずれを使用するかを、利用者が選択して決定することができるようにしてもよい。その場合、写真シール作成装置1は、例えば、図28のフローチャートのステップS55において、直ぐに移動を促さずに、第2編集ユニットの使用状況も確認し、両方使用可能である場合には、利用者にいずれの編集ユニットを使用するかを選択させる選択画面を撮影用モニタ35に表示し、利用者がその選択画面において選択した編集ユニットへの移動を促すようにする。このように利用者が予め設けられた編集空間の中から使用する編集空間を選択して入力する選択入力手段を設けることによって、利用者は、可能な限り、任意の空間を利用してゲームをプレイすることができる。特に、上述したように各編集ユニットが有する機能が互いに異なる場合、このように制御することによって、利用者が好みの編集ユニットを利用することができるようになり、写真シール作成装置1は、利用者の満足度を向上させることができる。
また、以上において、3重接客ゲームの場合、利用者の撮影が終了した時点で編集空間の振り分けが行われ、利用者に移動が促されるように説明したが(例えば、図28参照)、このとき利用者が移動すべき編集空間を容易に識別することができる(間違えないように)ようにするための指標として、予め、各編集空間が(編集空間の周囲の壁面(内側でも外側でもよい)または照明が)、互いに異なる色により構成される(各編集空間を互いに異なる色に塗り分ける)ようにし、撮影用モニタ35に表示する案内画面において、その色が表示されたり、「○×色の空間に移動してね」等のメッセージが表示されたりするようにしてもよい。さらに、音声により上述のメッセージが読み上げられるようにしてもよい。
さらに、以上においては、3重接客ゲームの場合、利用者の撮影が終了した時点で編集空間の振り分けが行われ、利用者に移動が促されるように説明したが(例えば、図28参照)、それ以外にも、例えば、利用者が撮影空間において撮影作業を行っている間に、編集ユニット(編集空間)における前の利用者のゲームの進行状況に基づいて、撮影作業終了時の編集ユニット(編集空間)の使用状況を予め予測して、撮影空間の利用者を案内すべき編集空間を決定する(振り分けを事前に行う)ようにしてもよい。
その場合(振り分けを事前に行う場合)において、上述したように各空間を互いに異なる色に塗り分けるようにすることにより、写真シール作成装置1は、利用者を、より正確に、選択した編集空間に案内することができる。例えば、撮影空間111において、撮影作業中に表示される撮影用モニタ35の背景色やフラッシュ以外の空間照明色等を、利用者の案内先として決定された編集空間の色(塗り分けた色)にすることにより、写真シール作成装置1は、撮影作業中に利用者がそれらを見ることにより刷り込み効果を与えることができ、案内時において、さらにスムーズに振り分けを行うことができる。
より具体的な例について説明すると、例えば、写真シール作成装置1は、第1編集空間112と第2編集空間113(壁面、照明、モニタの背景、またはカーテン等)がそれぞれ赤色と白色をベースに着色されているようにする。そして、写真シール作成装置1は、撮影空間111において、利用者を第1編集空間112に振り分けるときは、(撮影作業中に予め振り分け先の編集空間が決まっているので、)撮影作業中から撮影用モニタ35の背景色やフラッシュ以外の空間照明も赤色にする。逆に、利用者を第2編集空間113に振り分けるときは、撮影作業中から撮影用モニタ35の背景色やフラッシュ以外の空間照明も白色にする。さらに、振り分けを指示する案内画面において、案内先に応じて『赤色の編集空間に移動して下さい。』や、『白色の編集空間に移動して下さい。』というメッセージを表示したり、同様の内容のアナウンスをすることにより、よりスムーズに利用者を目的の編集空間に誘導することができる。
以上においては、各編集空間を色により塗り分けるように説明したが、もちろん、利用者が各編集空間を容易に識別することができるものであればなんでもよく、上述した色以外にも、例えば、柄(模様)、マーク(装飾品)、空間(壁面)の形状、BGM、明度、温度、または匂い等を互いに異なるものとすることにより、各空間を識別可能とするようにしてもよい。
その他にも、以上においては、使用しない編集ユニットの電源を切断し、「停止」させるように説明したが、本来のゲーム処理(例えば編集処理等)に使用されないという意味で「停止」していればよく、実際に電源を切断しなくても、例えば、デモ画面をモニタに表示したり、全く他のゲームを実行したりするようにしてもよい。また、未使用の編集ユニットを外し、代わりに他の部材を装着するようにしてもよい。
さらに、以上においては、メンテナンスモードにおける画像情報を事後接客用モニタ81に表示するように説明したが、この画像情報は、どのモニタに表示するようにしてももちろんよく、新たに専用のモニタを設けるようにしてもよいし、写真シール作成装置1に有線または無線で接続される他の装置に設けられたモニタに表示されるようにしてもよい。
また、上述した各画像の表示例は、1つの例であり、上述した以外の構成であってももちろんよい。
さらに、例えば、事前入力部等、写真シール作成装置1が上述した以外の構成を有するようにしてもよい。また、筐体10を構成するユニット数もいくつであってもよい。
一連の処理をソフトウエアにより実行させる場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、ネットワークやリムーバブルメディア等の記録媒体からインストールされる。
以上において、印刷媒体は、シール紙に限られるものではなく、例えば、所定のサイズの紙や、ポスター用の紙、テレホンカードなどのカード、あるいは、Tシャツなどの布地などに印刷するようにしてもよい。
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。