JP2006014903A - 検眼装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 被検者に負担を与えることなく、的確に検査を行える検眼装置を提供すること。
【解決手段】 左右一対のレンズ室ユニットを持ち、検査窓に光学素子を切換え配置して被検眼の屈折力を自覚的に検査する検眼装置において、
前記左右のレンズ室ユニットの間隔を変化させる移動手段と、該移動手段を駆動する指令信号を入力する指令手段と、前記左右のレンズ室ユニットに対して被検者の顔が所定の検査位置に位置していることを検出して検出信号を出力する検出手段と、前記指令手段からの指令信号に基づき前記移動手段を駆動制御する制御手段であって、前記検出手段から検出信号が出力されたときには、前記左右のレンズ室ユニットの間隔を狭くする移動動作を禁止する制御手段と、を備える。
【選択図】 図4


Description

本発明は、被検眼の屈折力を自覚的に検査する検眼装置に関する。
検査窓を有する左右一対のレンズ室ユニットを持ち、検査窓に種々の光学素子を切換え配置して、被検眼の屈折力を自覚的に検査する検眼装置が知られている。この種の検眼装置においては、被検者の瞳孔間距離に合わせて検査窓の間隔を変えるために、左右のレンズ室ユニットを眼幅方向に移動させるスライド機構と、近用検査時や加入度検査時に被検眼の輻輳角に合わせるために、左右のレンズ室ユニットを輻輳させる輻輳機構が設けられている(特許文献1参照)。
特開2004−57740号公報
ところで、上記の検眼装置を使用した検査では、被検者が検眼装置の額当てに顔を位置させ、検査窓の所定位置に眼を置くと、被検者の鼻は左右のレンズ室ユニットの間に位置されることになる。このとき、奥眼や鼻が高い被検者では、左右のレンズ室ユニットの間で鼻が検者側に突き出る格好となる。このような被検者を検査するとき、瞳孔間距離に合わせるために左右のレンズ室ユニットの間隔を狭くしたり、あるいは左右のレンズ室ユニットを輻輳させたりすると、被検者の鼻にレンズ室ユニットが接触し、被検者に負担を掛ける虞があった。また、検者がこれに気付かずに、そのまま検査を続けた場合には、検査結果が不正確になる。
本発明は、上記問題点を鑑み、被検者に負担を与えることなく、的確に検査を行える検眼装置を提供することを技術課題とする。
(1) 左右一対のレンズ室ユニットを持ち、検査窓に光学素子を切換え配置して被検眼の屈折力を自覚的に検査する検眼装置において、
前記左右のレンズ室ユニットの間隔を変化させる移動手段と、該移動手段を駆動する指令信号を入力する指令手段と、前記左右のレンズ室ユニットに対して被検者の顔が所定の検査位置に位置していることを検出して検出信号を出力する検出手段と、前記指令手段からの指令信号に基づき前記移動手段を駆動制御する制御手段であって、前記検出手段から検出信号が出力されたときには、前記左右のレンズ室ユニットの間隔を狭くする移動動作を禁止する制御手段と、を備えることを特徴とする。
(2) (1)の検眼装置において、前記制御手段が前記左右のレンズ室ユニットの間隔を狭くする移動動作を禁止する制御を解除する解除手段を設けたことを特徴とする。
(3) 左右一対のレンズ室ユニットを持ち、検査窓に光学素子を切換え配置して被検眼の屈折力を自覚的に検査する検眼装置において、
前記左右のレンズ室ユニットの間隔を変化させる移動手段と、該移動手段を駆動する指令信号を入力する指令手段と、前記移動手段の移動動作時に前記レンズ室ユニットが被検者の鼻に接触したことを検出して検出信号を出力する接触検出手段と、前記指令手段からの指令信号に基づき前記移動手段を駆動制御する制御手段であって、前記接触検出手段から検出信号が出力されたときには、前記移動手段の移動動作を停止する、または前記移動手段の移動動作を前記左右のレンズ室ユニットの間隔が広がる方向に駆動制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、被検者に負担を与えることなく、的確に検査を行える検眼装置を提供できた。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本実施の形態の検眼システム全体を示した概略図、図2は本実施の形態の検眼装置を検者側から見た外観概略図(近用検査時)である。
1は検眼装置本体であり、検眼装置本体1は左右対称な一対のレンズ室ユニット60と、この左右のレンズ室ユニット60を吊下げ支持する移動ユニット6と、を備える。移動ユニット6は、被検者の瞳孔間距離に合わせて検査窓61の間隔を変えるために左右のレンズ室ユニット60の間隔を調整するスライド機構、及び左右のレンズ室ユニット60の輻輳角(打寄せ角)を調整する輻輳機構を有する移動手段40(図6参照)を内部に持つ。
また、検眼装置本体1はテーブル10に設けられている支持アーム4によってテーブル10の上方に支持されている。11はテーブルを上下動させるための上下動スイッチであり、このスイッチ11を用いることによって、図示無き駆動手段によりテーブル10の天板の高さ位置を調節するとともに、検眼装置本体1の高さを調節することができる。
20は検眼装置本体1から所定距離(例えば1m程度)だけ離れた位置に置かれ、遠用検査時に用いられる視標呈示装置である(図1では内部の概略構成を示している)。視標呈示装置20は装置内部に種々の検査視標を提示する視標呈示手段21、ビームスプリッタ22、凹面ミラー23等を備える。視標呈示手段21によって出射される検査視標の光束は、ビームスプリッタ22を透過した後、凹面ミラー23で反射される。凹面ミラー23で反射した視標光束は、ビームスプリッタ22で反射され、窓24を介して被検眼Eに向かう。
2は移動ユニット6に設けられている取付部材8に取り付けられているロッドである。ロッド2には、図2に示すように、検査視標が複数描かれている近用チャート3aを持つ近用視標呈示ユニット3が、その長手方向に移動可能に取り付けられている。近用チャート3aは近用視標呈示ユニット3の軸3bを中心に回転可能であり、その回転により呈示窓3cから所望の視標が呈示される。また、ロッド2上には検査窓61に位置する被検眼Eから近用チャート3aまでの距離(近用距離)が判るように目盛りが付されており、近用検査時に近用チャート3aを被検眼Eから所望する距離に位置させておくことが可能となっている。また、取付部材8は取り付けられたロッド2を上側に折りたたみ可能な構成を有しており、近用検査時以外はロッド2を図1に示す位置に跳ね上げておくことによって、検査の邪魔とならないようにしている。9は検眼装置本体1や視標呈示装置20を操作するためのコントローラである。コントローラ9には遠用検査や近用検査を自動的又は手動にて行うためのスイッチ等を備える。
図3はコントローラ9の構成を示す図である。30は検眼情報を表示する液晶のディスプレイである。31はスイッチ部であり、視標スイッチ群32、プログラム検眼用のスタートスイッチ33及び送りスイッチ34、遠用検査モードと近用検査モードとを切り換える遠/近スイッチ35、ファンクションスイッチ群36、等を備える。ファンクションスイッチ群36は、ディスプレイ30の画面下方の所定位置に表示される種々のスイッチ表示に対応したものを選択するときに使用する。37はダイヤル38にてレンズ度数等を所定のステップで調節するためのダイヤル入力用スイッチである。37aは検査窓61の位置を被検者の瞳孔間距離に合わせるためのPDスイッチであり、これを押した後、ダイヤル38を回転させると、移動手段40の駆動により左右のレンズ室ユニット60の間隔を所定のステップで調整することができる。37bは左右の検査窓61を被検者の輻輳角に合わせるためのADDスイッチであり、これを押すと、移動手段40の駆動により左右のレンズ室ユニット60の輻輳角が調整される。このようなレンズ室ユニット60の輻輳角調整は、近用検査や、被検者の加入度を測定する加入検査時に用いられる。
図4は被検者側から見たときの検眼装置本体1の概略図である。左右のレンズ室ユニット60の筐体内部には、種々の多数の光学素子65(レンズ等)を同一円周上に配置(保持)した複数のレンズディスク64が回転可能に設けられている。また、図示するようにレンズ室ユニット60は、その内側部分が大きく切り欠いた形状を有するディスクカバー62bとレンズ室本体カバー62aとから構成される。ディスクカバー62bとレンズ室本体カバー62aの間には、被検者の鼻にレンズ室ユニット60が接触したことを検出する接触検出機構110が内蔵されている。
70は被検者の額と当接する額当てであり、71は額当て70と移動ユニット6とを連結させるための連結部である。額当て70は、被検者の頭部を保持し、被検眼の位置を固定する役割を持つ。移動ユニット6には、連結部71を介して、被検者の額が額当て70に当接した(被検者の顔が所定の検査位置に位置している)ことを検出する額検出機構72が内蔵されている。
図5は、額検出機構72の構成を説明する概略図である。73は移動ユニット6内を挿通する送りネジであり、送りネジ73の雄ネジ部分は連結部71の雌ネジ部分と螺合する。送りネジ73と螺合する連結部71は、移動ユニット6の案内孔と嵌合する。74は移動ユニット6内部に設けられたばねであり、送りネジ73を介して連結部71を被検者側へ付勢する。75は送りネジ73の検者側端部に固設された回転ノブである。連結部71には溝77があり、この溝77と回転止め用のピン76により連結部71が回転するのを防止しているため、検者が回転ノブ75を回転させると、連結部71が送りネジ73の回転軸方向に移動する。これにより、被検眼の角膜頂点と検査窓61の距離(頂間距離)を調節する。78は移動ユニット6に固設され、回転ノブ75と嵌合部を有する取付部材である。
80は送りネジ73にフランジ81を介して取り付けられた遮光板である。82はフォトセンサであり、遮光板80の挿脱を検出する役割を有する。額検出機構72において、被検者の額が額当て70に当接すると、連結部71が検者側へ移動するので、連結部71と螺合する送りネジ73がばね74の付勢力に逆らって検者側に移動する。これに伴い、遮光板80が検者側に移動する(図中の実線部分)ので、フォトセンサ82は遮光板80を検出する。また、被検者の額が額当て70から離れている時には、遮光板80は図中の点線部分に位置され、フォトセンサ82は遮光板80を検出しない。このような構成により、被検者の額が額当て70に当接したことを検出することができる。
なお、取付部材78には被検者の額が額当て70に当接したことを検者に知らせるためのランプ85が取り付けられている。ランプ85は、額検出機構72からの出力信号に基づいて被検者の額が額当て70から離れた時に点灯し、被検者の額が額当て70に当接した時に消灯する。
図6は、移動ユニット6に設けられた移動手段40のスライド機構及び輻輳機構を説明する図である。レンズ室ユニット60を吊り下げる吊り下げ板41には軸42が固定され、軸42はスライド台43の孔43aに差し込まれており、輻輳動作のために回転自在になっている。また、44は吊り下げ板41を打寄せさせるための軸であり、軸44はギア45を介して互いに方向の異なるウォーム46a,46bに連結している。また、軸44の先端には偏芯軸51が取り付けられており、その偏芯軸51の先端部分は吊り下げ板41に形成されている溝41aに係合している。
また、ウォーム46a,46bはパルスモータ47からなる駆動手段に連結されており、パルスモータ47の回転によりウォーム46a,46bが回転する。このウォーム46a,46bの回転駆動により、ギア45、軸44を介して偏芯軸51が回転し、吊り下げ板41を輻輳させることができる。一方、スライド台43は固定ガイド48の軸方向にスライド可能であり、スライドのためのパルスモータ49からなる駆動手段は、固定ガイド48とともに図示なき固定ブラケットに固定されている。パルスモータ49には互いに方向の異なるネジ50a,50bが連結されており、スライド台43の雌ネジと係合していることから、パルスモータ49を回転させることにより、2つのスライド台43が互いに逆方向に移動する。このような機構を有する移動手段40によって、左右のレンズ室ユニット60(すなわち左右の検査窓61)の間隔と輻輳の調整を行うことができる。
図7は、被検者の鼻と左右のレンズ室ユニット60が接触したことを検出する接触検出機構110の要部を説明する概略断面図である。ディスクカバー62bの上端部は、逆U字形状の断面をした係止部66を有し、レンズ室本体カバー62aに設けられた被係止部91に引っかけられるようになっている(図7(a)参照)。これにより、ディスクカバー62bは被係止部91の回転軸を中心にわずかながら回動可能となる。なお、レンズ室本体カバー62aとディスクカバー62b本体との間には、約0.5mm程度の隙間が形成されている。また、図7(b)において、ディスクカバー62bの下端部は、止めネジ92により押圧部材93と連結する連結部67を有する。連結部67と連結する押圧部材93は、真ん中部分の小径部93aと、外部と面する大径部93b、装置側の大径部93cと、からなる。小径部93aと装置側の大径部93cは、止めネジ95により連結されている。一方、レンズ室本体カバー62aには凹部100が設けられ、凹部100の底部にはガイド孔101が設けられている。押圧部材93は、凹部100とガイド孔101と嵌合し、軸方向に移動可能となる。また、レンズ室本体カバー62aの凹部100と、押圧部材93の小径部93aとの中空部分には、ばね96が介在しており、押圧部材93を介してレンズ室本体カバー62aに外部方向への付勢力を与えている。111はマイクロスイッチであり、押圧部材93により押圧されると、検出信号を発する。
ここで、被検者の鼻とレンズ室ユニット60が接触すると、ディスクカバー62bに対して抗力が加わる。これにより、ディスクカバー62bは、被係止部91の回転軸を中心にわずかながら回動する。そして、ディスクカバー62bの下端側において、連結部67と連結する押圧部材93がばね96の付勢力に逆らって装置側に移動する。このような作用により、押圧部材93の大径部93cがマイクロスイッチ111の検出部を押圧すると、マイクロスイッチ111から検出信号を発せられる。このような構成によれば、被検者の鼻とレンズ室ユニット60が接触したことを検出できる。
以上のような構成を備える装置において、その動作を図8に示す制御系のブロック図をもとに説明する。まず、他覚式眼屈折力測定装置58により他覚測定データ(球面度数、乱視度数、乱視軸角度)及び瞳孔間距離が得られているときは、コントローラ9のスイッチ部31を操作して、その測定データを入力する。他覚式眼屈折力測定装置58からのデータは、リレーユニット12を介して検眼装置本体1のマイクロコンピュータ部57及びコントローラ9のマイクロコンピュータ部55に送られる。瞳孔間距離データが入力されると、マイクロコンピュータ部57は、入力された瞳孔間距離データに基づいてモータ49を駆動制御し、左右のレンズ室ユニット60をスライド移動させる。瞳孔間距離データの入力は、レンズ室ユニット60をスライド移動させる指令信号とされる。
このとき、被検者の額が額当て70に当接していると、被検者の顔が検査位置にあること、すなわち、鼻がレンズ室ユニット60の間にあることが額検出機構72により検出される。マイクロコンピュータ部57は、フォトセンサ82からの検出信号が入力されているときは、左右のレンズ室ユニット60の間隔を狭くする方向への移動を禁止する。これにより、被検者の鼻がレンズ室ユニット60に挟まれ、接触することを回避できる。また、マイクロコンピュータ部57は、ランプ85を点灯状態から消灯状態へ切り替える。これにより、検者は被検者の額が額当て70に当接し、被検者の顔が所定の検査位置にあることを確認できる。
他覚測定データの瞳孔間距離データを基に左右のレンズ室ユニット60の間隔が調整された後も、被検者の瞳孔間距離と左右の検査窓61の間隔が異なっている場合には、さらに左右のレンズ室ユニット60を被検眼の瞳孔間距離に合わせて移動させる必要がある。この場合、検者はコントローラ9のPDスイッチ37aを押した後、ダイヤル38を回転させ、左右のレンズ室ユニット60の間隔を変化させる指令信号を入力する。この場合も、額検出機構72のフォトセンサ82からの検出信号があると、マイクロコンピュータ部57は、左右のレンズ室ユニット60の間隔を狭くする方向への移動を禁止する。これにより、被検者の鼻が左右のレンズ室ユニット60に挟まれることを事前に防止することができる。また、フォトセンサ82からの検出信号があり、レンズ室ユニット60の間隔を変化させる指令信号がコントローラ9から入力された場合には、マイクロコンピュータ部55は、ディスプレイ30に鼻を挟む恐れがある旨の表示を行うとともに、被検者の顔を一端装置から離して操作するような旨の表示を行う。
なお、上記の左右のレンズ室ユニット60の間隔を変化させる移動動作において、左右のレンズ室ユニット60の間隔を広げる方向へ移動させる場合には、被検者の鼻がレンズ室ユニット60に挟まれることはないので、マイクロコンピュータ部57はその移動については禁止をせずに、そのまま移動させても良い。
また、近用検査(加入度検査)を行う際には、図2に示したように、近用視標呈示ユニット3を所定位置に配置し、近用チャート3aの距離に応じて左右のレンズ室ユニット60を輻輳させる。遠/近スイッチ35を押して近用モードに切替えると、あるいはADDスイッチ37bを押すと、予め定められた近用距離に左右のレンズ室ユニット60を輻輳させる指令信号が入力される。この時、ファンクションキー36は5cmごとに近用距離(例えば、35cm、40cm、45cm、最大は70cmまで)を入力できるようになり、これにより近用距離を入力すると、入力された近用距離に応じて輻輳角を調整する指令信号が入力される。この輻輳時においても、左右のレンズ室ユニット60は、その間隔が狭まる方向に移動されることになる。なお、近用検査時においては、左右の検査窓61の間隔は近用瞳孔間距離(遠用瞳孔間距離よりも狭い)に調整され、さらに、輻輳動作が行われるので、左右のレンズ室ユニット60の間隔はより狭くなる。したがって、この輻輳動作時においても、同様の制御を行う。すなわち、輻輳動作においても、額検出機構72から検出信号が入力されている時には、マイクロコンピュータ部57は左右のレンズ室ユニット72を狭くする動作を禁止する。これにより、被検者の鼻が左右のレンズ室ユニット60に挟まれることを事前に防止することができる。
上記のような制御において、額検出機構72からの検出信号は、被検者の鼻が左右のレンズ室ユニット60の間に位置しているかどうか非接触状態で判定するために利用される。被検者の鼻が左右のレンズ室ユニット60の間に位置しているかどうかを検出する手段としては、被検者の顔と検眼装置本体1との距離を検出する測距センサの測距信号を用いても良い。あるいは、図9に示すように、左右のレンズ室ユニット60の一方に発光素子120を設け、他方にフォトセンサ121を設け、被検者の鼻によってセンサ光が遮断された時の検出信号を用いてもよい。
なお、左右のレンズ室ユニット60の間隔を狭くしたい場合には、検者は、ディスプレイ30の表示に従い、被検者の顔を装置から遠ざけるよう指示し、ランプ85が点灯することを確認した後、コントローラ9を操作して、レンズ室ユニット60の間隔を調節する。レンズ室ユニット60の間隔を広くする動作においては、その動作は禁止されず、そのまま駆動制御が行われる。また、レンズ室ユニット60の間隔をいったん広くした後に、間隔を狭くするような動作を行う場合には、初めに他覚測定データの瞳孔間距離データに基づいて調整された間隔までは、狭くできるようにしてもよい。
また、検者の判断で、鼻を挟まないと思われる場合には、額検出機構72による検出信号があってもレンズ室ユニット60の間隔を狭くする動作を行えるよう、ファンクションキー36等に禁止動作を解除する信号を入力する機能を持たせておくと都合が良い。すなわち、通常は、極端に瞳孔間距離が狭い被検者、奥眼の被検者、あるいは鼻が極めて高い被検者の場合に、レンズ室ユニット60が鼻に接触する可能性があるので、十分に接触しないと判定できる被検者においては、この禁止動作を解除しておいても問題なく、検査を効率よく進めることができる。
ここで、レンズ室ユニット60の間隔を狭くする動作を禁止する制御を解除していた場合、あるいは額検出機構72による検出が十分でなかったり、装置にエラーが生じたりしたような場合には、図7に示した接触検出機構110が有効となる。すなわち、瞳孔間距離を調整するために、又はレンズ室ユニット60を輻輳させるために、左右のレンズ室ユニット60を狭める方向に移動させた時、被検者の鼻にレンズ室ユニット60が接触すると、マイクロスイッチ111の検出信号が出力される。マイクロコンピュータ部57は、マイクロスイッチ111の検出信号があると、移動手段40のパルスモータ47やパルスモータ49の駆動を停止する。より好ましくは、レンズ室ユニット60の間隔を広げる方向に、各モータを瞬時に逆回転させる。これにより、被検者の鼻とレンズ室ユニット60が接触したことによる、被検者への負担や不快感を低減することができる。このような被検者を検査する場合には、鼻がレンズ室ユニット60に接触しない位置となるまで、額当て70を被検者側に移動させた状態で検査すれば良い。この状態での屈折力検査においては、レンズ室ユニット60内のレンズと被検眼角膜との角膜頂点間距離が、通常距離(例えば、12mm)から変化するが、その変化分に基づいて検査された屈折力度数を補正する処理を行うことで、正確な検査に対処できる。
本実施の形態の検眼システム全体を示した概略図である。 本実施の形態の検眼装置を検者側から見た外観概略図(近用検査時)である。 コントローラの構成を示す図である。 被検者側から見たときの検眼装置本体の概略図である 額検出機構の構成を説明する概略図である。 移動ユニットに設けられた移動手段のスライド機構及び輻輳機構を説明する図である。 被検者の鼻と左右のレンズ室ユニットが接触したことを検出する接触検出機構の要部を説明する概略断面図である。 本実施の形態の検眼システム全体における制御系のブロック図である。 左右のレンズ室ユニットの一方に発光素子を設け、他方にフォトセンサを設けた構成を説明する図である。
符号の説明
1 検眼装置本体
9 コントローラ
31 スイッチ部
35 遠/近スイッチ
37a PDスイッチ
37b ADDスイッチ
38 ダイヤル
40 移動手段
57 マイクロコンピュータ部
60 レンズ室ユニット
61 検査窓
72 額検出機構
110 接触検出機構

Claims (3)

  1. 左右一対のレンズ室ユニットを持ち、検査窓に光学素子を切換え配置して被検眼の屈折力を自覚的に検査する検眼装置において、
    前記左右のレンズ室ユニットの間隔を変化させる移動手段と、該移動手段を駆動する指令信号を入力する指令手段と、前記左右のレンズ室ユニットに対して被検者の顔が所定の検査位置に位置していることを検出して検出信号を出力する検出手段と、前記指令手段からの指令信号に基づき前記移動手段を駆動制御する制御手段であって、前記検出手段から検出信号が出力されたときには、前記左右のレンズ室ユニットの間隔を狭くする移動動作を禁止する制御手段と、を備えることを特徴とする検眼装置。
  2. 請求項1の検眼装置において、前記制御手段が前記左右のレンズ室ユニットの間隔を狭くする移動動作を禁止する制御を解除する解除手段を設けたことを特徴とする検眼装置。
  3. 左右一対のレンズ室ユニットを持ち、検査窓に光学素子を切換え配置して被検眼の屈折力を自覚的に検査する検眼装置において、
    前記左右のレンズ室ユニットの間隔を変化させる移動手段と、該移動手段を駆動する指令信号を入力する指令手段と、前記移動手段の移動動作時に前記レンズ室ユニットが被検者の鼻に接触したことを検出して検出信号を出力する接触検出手段と、前記指令手段からの指令信号に基づき前記移動手段を駆動制御する制御手段であって、前記接触検出手段から検出信号が出力されたときには、前記移動手段の移動動作を停止する、または前記移動手段の移動動作を前記左右のレンズ室ユニットの間隔が広がる方向に駆動制御する制御手段と、を備えることを特徴とする検眼装置。


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