JPH05237060A - 検眼装置 - Google Patents

検眼装置

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JPH05237060A
JPH05237060A JP4041083A JP4108392A JPH05237060A JP H05237060 A JPH05237060 A JP H05237060A JP 4041083 A JP4041083 A JP 4041083A JP 4108392 A JP4108392 A JP 4108392A JP H05237060 A JPH05237060 A JP H05237060A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の測定レンズが配置されたレンズディス
クを使用して、眼の視機能あるいは視力を測定する検眼
装置に関し、複数の移動機構を原点復帰させずに測定位
置、調整位置に切り換えて眼の視機能あるいは視力が測
定できる。 【構成】 メインコントロール基板110ではCPU1
10aが、ROM110bに格納された制御プログラム
に基づきメインコントロール基板110全体を制御す
る。NVRAM110dは、レンズディスクなどの移動
部材の状態情報を記憶する不揮発性の記憶手段であり、
インタフェース回路110dを介して接続されたELデ
ィスプレイ111、マウス112等との間で授受される
指令データ、及び状態情報が格納される。PDヘッド基
板130のNVRAM130dは、検眼装置の電源オフ
時にも検眼筐体のアライメント情報を保持する不揮発性
の記憶手段であり、この検眼筐体のアライメント情報と
して記憶された状態情報は、メインコントロール基板1
10から指令される移動情報と比較される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、モータ駆動される移動
部材を制御して測定条件を設定する検眼装置に関し、特
に複数の測定レンズが配置されたレンズディスクを使用
して、眼の視機能あるいは視力を測定する検眼装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来から検眼装置では、多種多様な視力
検査や視機能検査等ができるように、複数の測定レンズ
を同一円周上に配置したレンズディスクが数枚重なって
レンズユニット部として構成され、検眼装置の測定ヘッ
ドに組み込まれているのが一般的構成である。また、こ
のような検眼装置の測定ヘッドとしては、被測定者に両
眼で各検眼筐体に形成された測定窓を覗かせるものが知
られている。自覚式検眼装置においては、測定者が左眼
用及び右眼用の各々の検眼筐体をパルスモータなどによ
り上下、左右あるいは前後に電動で移動可能に構成すれ
ば、被測定者の視標の見え方の応答から被測定者の眼屈
折力を測定する上で都合がよい。
【0003】このような自覚式検眼装置は、レンズディ
スクを制御する手段としては例えば、ディスク回転用の
パルスモータが使用される。この場合に、レンズユニッ
ト部には各レンズディスク毎にその初期位置を検出する
光電的な検出装置が配置される。こうすれば測定者が初
心者であっても、自覚式検眼装置に設けた操作パネルの
ボタン操作だけで、測定ヘッドのレンズユニット部を調
整して、球面度数(S)、乱視度数(C)、乱視軸(A
x)の設定、クロスシリンダ検査などを容易に実行する
ことができる。
【0004】この種の検眼装置として、例えば実公平3
-52489号公報の自覚式検眼器がある。この自覚式検眼器
の考案において、屈折力を任意に選定できる光学系を収
納する左眼用又は右眼用検眼筐体を支持バー上に移動可
能に支持させるとともに、左眼用又は右眼用検眼筐体の
各検眼筐体について電動の送り機構を設けて、それぞれ
左右方向に対して移動制御する実施例が開示されてい
る。この自覚式検眼器では、左眼用又は右眼用検眼筐体
の各検眼筐体は検眼光学系の光軸と被測定者の光軸との
位置合わせ(アライメント)調整を行い、更にレンズユ
ニット部の各レンズディスクを回転させて、左右の測定
窓に所定の球面度数を形成することによって、被測定者
の眼屈折力等の測定が可能である。
【0005】ところで、この種の従来の検眼装置では、
レンズディスクや左右の検眼筐体などの移動部材はパル
スモータ毎に反射板などを使用した原点位置が特定さ
れ、位置制御される。そして、原点位置を検知する手段
として光検出器などの原点センサが設けられているだけ
であった。このため、測定に際して電源が投入される
と、検眼装置は自動的に各パルスモータを駆動して原点
サーチを行なって、検眼筐体のアライメントや、レンズ
ディスクの回転駆動に必要な基準位置を確認する必要が
あった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、一般に反射板
を使用すると装置毎に貼り付け誤差が生じる。このた
め、原点サーチによってレンズディスクのような移動部
材の原点位置を特定するには、まず、個々のレンズディ
スクに応じた仮の原点を発見し、更に一定の補正パルス
数だけ移動してから内部メモリの値をリセットしなけれ
ば、正確に測定窓とレンズ位置との一致を取ることがで
きない。
【0007】また、駆動される移動部材の移動範囲や、
駆動手段であるパルスモータの種類によっては、原点ま
での移動距離が長かったり、あるいはその移動速度が遅
いために原点サーチに長時間を要する。このため、測定
開始毎にいちいち原点サーチを行なうから検眼装置の測
定効率が低下するという問題点があった。
【0008】しかも検眼装置では一般に、複数の駆動機
構は同時に動作させる必要が少ないため、全てのパルス
モータを同時に動作させて原点サーチするだけの電源が
用意されていない場合が多い。したがって、各レンズデ
ィスクの選択データやアライメントの設定データを利用
して、電動化された検眼装置の各移動部材の調整時間を
短縮しようとする場合でも、検眼装置での本来の測定自
体に必要な電源では足りず、いくつかの移動部材毎に分
けてリセットすることになるため、電源投入直後に直ち
には測定が開始できないという問題点もあった。
【0009】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、複数の移動機構を電源投入時にいちいち原点
復帰させることなしに、直ちに所定の測定位置、調整位
置に切り換えて、効率良く眼の視機能あるいは視力が測
定できる検眼装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解
決するために、モータ駆動される移動部材を制御して測
定条件を設定する検眼装置において、前記移動部材の移
動情報を入力する入力手段と、前記移動部材の状態情報
を記憶する不揮発性の記憶手段と、前記状態情報と移動
情報に基づいて前記移動部材に対する位置指令データを
指令する指令手段と、を有することを特徴とする検眼装
置が、提供される。
【0011】
【作用】眼の視機能あるいは視力の測定が終了する毎
に、移動部材の状態情報を不揮発性の記憶手段に格納し
ておき、次に測定を開始する際に、入力された移動部材
の移動情報と、記憶手段に格納されている状態情報とに
基づいて移動部材に対する位置指令データを指令する。
測定終了によって電源が切られた場合でも、移動部材の
現在位置が状態情報として残っているため、移動部材を
原点復帰させなくても次の測定に必要な測定位置、調整
位置に移動できる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は、視標提示装置1を含む自覚式検眼装置
の全体構成を示す正面図である。視標提示装置1は視標
制御部4が近用棒2と平行状態になるように視標駆動部
3に対して折りたたまれている。また、近用棒2自体も
測定アーム部5の先端部分を中心に、測定アーム部5と
平行な位置(退避状態)まで回転している。測定アーム
部5にはPDユニット10が吊り下げられていて、この
測定アーム部5は、ヘッド支持部14によって垂直方向
に上下動自在に、かつ、水平面内で回転自在に支持され
ている。
【0013】ヘッド支持部14は、ディスプレイが内蔵
された検眼テーブル15の右手奥に立設されている。ま
た、この検眼テーブル15上には左右方向にスライド自
在に移動台16が設けられている。移動台16には、例
えば他覚式検眼装置などを載せることができ、自覚測定
に先立って検眼テーブル15の中央位置までスライドさ
せて、他覚測定を実行することができる。検眼テーブル
15の下には、メインコントローラ基板等を内蔵する基
台部17が配置されている。このメインコントローラ基
板等は、後述するように自覚式検眼装置の測定機構全体
を制御するものである。
【0014】図1において被測定者は、検眼テーブル1
5の手前側に座る測定者と対面するように、装置の正面
向う側に座る。近用棒2は、測定者からの指令に基づい
て、検眼テーブル15上で手前側に約90°回転する
と、近用測定に使用可能な状態となる。さらに、検眼筐
体を構成している左右のレンズユニット9b,9aのそ
れぞれ左右方向の位置を調整して、測定窓9c,9dを
被測定者の瞳孔位置に一致させる。その上で、PDユニ
ット10に設けた信号用窓11bから光信号に変換され
た視標選択信号や視標板の位置指令が出力される。これ
によって、視標提示装置1により被測定者に所定の視標
が提示され、視機能あるいは視力測定が可能になる。
【0015】図2は、被測定者側から見た測定ヘッド部
の外観図である。測定ヘッド部12は、測定レンズユニ
ット部9とPD機構部11とから構成される。測定レン
ズユニット部9は、左右のレンズユニット9b,9aか
らなり、被測定者の眼の球面測定、乱視測定、乱視軸測
定、プリズム測定等の視機能測定のための各種の測定レ
ンズ、補助レンズが収納されており、これらのレンズ群
を組合せることによって種々の視野状態を作り出し、検
眼ができるようになっている。測定レンズユニット部9
はPD機構部11から吊り下げられ、PD機構部11に
は、測定レンズユニット部9の右眼用のレンズユニット
9aと左眼用のレンズユニット9bとの間隔を、被測定
者の瞳孔間距離(PD)に応じて調整する調整機構等が
内蔵されている。
【0016】測定レンズユニット部9は、左右のレンズ
ユニット9b,9aにそれぞれ測定窓9c,9dが形成
されている。測定者は、被測定者に両眼でこの測定窓9
d,9cを覗かせながら、微調整した後で検眼を行う。
この検眼に際し、上記PD調整の他に、測定窓9c,9
dに設置される測定用レンズの光軸を被測定者の眼の視
軸に上下方向に対しても一致させる上下方向調整や、測
定用レンズと被測定者の眼の角膜頂点との距離(以下、
これを「バーテックス」という)を所定の値、例えば1
2 mm に調整する前後方向調整も行われる。
【0017】PD機構部11には、被測定者頭部を支持
するための支持部材13aが固定され、支持部材13a
に図示されていない前後方向移動装置、上下移動装置1
3b、被測定者の額が当接される額当て部材13c等が
設けられる。前後方向移動装置8は、額当て部材13c
を被測定者の前後方向に動かしてバーテックスを所定の
値に調整する装置であり、上下移動装置13bは、測定
用レンズの光軸を被測定者の眼の視軸に、上下方向に対
して一致させる装置である。
【0018】図3は、測定レンズユニット部9を位置調
整するPD機構等の移動機構の概略を示す斜視図であ
る。ここで、測定レンズユニット部9を移動させるため
の上下動機構、輹輳機構及びPD機構について説明す
る。ただし、測定レンズユニット部9は被測定者の左右
の眼に対応して2つのユニットから成り、上下動機構、
輹輳機構及びPD機構はそれら2つのユニットに対応し
てそれぞれ左右対称な構造を有している。したがって、
左眼用の各機構を主に説明し、右眼用の各機構について
の説明は省略する。
【0019】まず視機能の測定に際しては、測定レンズ
の光軸と被測定者の眼の視軸とを合わせることが必要で
ある。こうした要請を満たすための電動の装置として、
上下動機構31、輹輳機構32及びPD機構33はいず
れもPD機構部11に設けられる。PD機構33は、移
動基体34をPD機構部11に対して相対的に矢印35
方向に移動させる。輹輳機構32及び上下動機構31は
この移動基体34に対して測定レンズユニット保持金具
36を駆動するように設けられる。すなわち輹輳機構3
2は、下部に測定レンズユニット部9の左眼用ユニット
が固着される測定レンズユニット保持金具36を、移動
基体34に対して相対的に矢印38方向に、また上下動
機構31は測定レンズユニット保持金具36を、移動基
体34に対して相対的に矢印37方向に移動させる。
【0020】このような上下動機構31は、移動基体3
4に固定されたパルスモータからなる上下動モータ31
aと、この上下動モータ31aの駆動軸に固定されたウ
ォーム31bと、このウォーム31bに歯合し、移動基
体34によって軸方向の移動を規制されたウォームホイ
ール体31cと、このウォームホイール体31cを貫通
し、下端に測定レンズユニット保持金具36が固着され
た上下動軸31dとから構成される。上下動軸31d
は、移動基体34によって軸方向移動自在に保持される
と同時に、回転自在に保持される。
【0021】また、同様に輹輳機構32は、移動基体3
4に固定されたあおり用モータ32aがあおり軸32c
を回転させるように構成されており、このあおり軸32
cが測定レンズユニット保持金具36の一部に形成され
た溝部36aと係合する偏心軸32eによって、測定レ
ンズユニット保持金具36のあおり角度を変化させてい
る。
【0022】さらにPD機構33は、PD機構部11に
固定されたパルスモータからなるPDモータ33aと、
このPDモータ33aの駆動軸に固定されたウォーム3
3bと、このウォーム33bに歯合するウォームホイー
ル33cと、ウォームホイール33cの軸に固定された
歯付き駆動プーリ33dと、歯付き従動プーリ33f
と、駆動プーリ33d及び従動プーリ33fに歯合する
歯付きタイミングベルト33eと、一端をタイミングベ
ルト33eに固定され、他端を移動基体34に固定され
たベルト連結板33gとから構成される。
【0023】ここで、上下動機構31、輹輳機構32及
びPD機構33の各モータの駆動制御方法について説明
する。まず、上下動機構31による矢印37方向での移
動基体34の原点位置は、移動基体34に固定された光
センサ27及びこの光センサ27に対向する測定レンズ
ユニット保持金具36の位置に貼られた図示されていな
い反射板により検出される。また、輹輳機構32による
矢印38方向でのあおり角度の原点位置は、移動基体3
4に固定された光センサ28及びこの光センサ28に対
向するあおり軸32cの上端部分に固定された反射円板
29により検出される。さらにPD機構33による矢印
35方向での移動基体34の原点位置も、PD機構部1
1に固定された光センサ及びこの光センサに対向する移
動基体34の一部分に貼られ反射板(いずれも図示せ
ず)により検出される。なお、光センサ27,28等は
それぞれ発光手段をも備えている。
【0024】上記光センサ27,28等は、原点復帰が
指令された場合にのみ、上下動機構31、輹輳機構32
及びPD機構33の所定の基準位置である原点位置を検
出するために使用される。そして、通常は一旦リセット
動作によって検眼装置内部に記憶した原点位置に基づく
現在位置情報に従って、上下動機構31、輹輳機構32
及びPD機構33の各パルスモータに制御装置からパル
ス信号が供給され、所望の移動位置または回転位置が確
保される。
【0025】図4は、自覚式検眼装置に内蔵されるレン
ズユニットを示す断面図である。ここでは一方のレンズ
ユニット9aの内部に収納された複数枚のレンズディス
ク41〜44の位置関係を説明する。左右のレンズユニ
ット9a,9bが内部構造において対称をなすことか
ら、図1の測定窓9cを含む右側のレンズユニット9a
のみを断面で示す。
【0026】複数の測定レンズを有するレンズディスク
41は、レンズユニット9a内で、レンズディスク42
〜44と同じ軸45によってスラストベアリング46を
介して回転自在に保持されている。レンズディスク41
には粗球面ディスクとして粗球面レンズ41aなどが複
数枚配置されている。同様に、レンズディスク42,4
3には密球面レンズ42a,43aなどが、レンズディ
スク44にはレコスレンズ44aなどがそれぞれ複数枚
配置されている。これらのレンズディスク41〜44は
後述するパルスモータ(図7参照)によって回転制御さ
れ、その周縁端面には、所定の長さに反射テープが貼着
されている。また、それぞれレンズディスク41〜44
の周縁端面と対向する位置に反射テープの検出信号を出
力する光学センサ48等が、レンズユニット9aの内部
に固定された固定板47に配設されている。
【0027】たとえば、図示した光学センサ48はレン
ズディスク41の周縁端面位置と対向する位置で、セン
サ基板48aとともに取付板48bによってレンズユニ
ット9a内に固定され、この光学センサ48で反射テー
プの端面を検知することによってレンズディスク41の
原点位置が検出できる。そして、通常は一旦リセット動
作によって検出された各レンズディスク41〜44等の
原点位置と、検眼装置内部で各レンズディスク41〜4
4等に指令された駆動パルスとに基づいて、現在位置情
報が記憶される。これらレンズディスク41〜44等の
状態情報は、その後に指令される移動情報に従って更新
される。また、各レンズディスク41〜44が独立して
回転制御されるから、レンズユニット9aの測定窓9c
の位置で4枚のレンズを組み合わせ、測定眼Eに必要な
球面度数を作り出して様々な測定が可能になる。なお、
レンズユニット9a内には、その他に乱視軸度数、プリ
ズム、オートクロスなどの測定に必要なレンズディスク
を備えており、それぞれ原点位置を検出する光学センサ
が設けられている。
【0028】なお、上記説明では反射板としてテープを
使用したが、レンズディスク自体に反射板を嵌め込むよ
うにしても良い。また反射板は、レンズディスク周縁の
一部分だけでなく、所定角度毎に複数の箇所に設けるよ
うにしても良い。さらに、光学センサに代えて磁気セン
サを使用する場合にも、同様の効果を奏することが可能
であることは言うまでもない。
【0029】図5は自覚式検眼装置の全体の制御基板構
成を示すブロック図である。自覚式検眼装置は、電源通
信基板100、メインコントロール基板110、ドライ
バ基板120、PDヘッド基板130、左ヘッド基板1
40、右ヘッド基板150及び視標コントロール基板1
60から構成される。各基板はプロセッサ構成となって
おり、各基板間は例えばRS232Cによるシリアルデ
ータ通信によって相互に制御情報を伝送することができ
る。
【0030】電源通信基板100は、トランス101を
経て入力された交流電源ACを直流電源に変換して、メ
インコントロール基板110等の各基板に電源を供給す
る。また、電源通信基板100にはAR(Automatic Re
fractometer )スイッチ102及びMDR(Motor Driv
e Refractometer )スイッチ103等の各種スイッチが
内蔵され、これらのスイッチ情報に基づいてドライバ基
板120等とのデータ通信が行われる。
【0031】メインコントロール基板110には、EL
(Electro-Luminescent)ディスプレイ111、ポインテ
ィングデバイスとしてのマウス112及びプリンタ11
3等が接続されている。そして、メインコントロール基
板110は、ELディスプレイ111の表示制御、マウ
ス112からの入力制御及びプリンタ113の印刷制御
等の制御を行う。
【0032】ドライバ基板120には、複数のセンサ1
21及び複数の交流モータ122等が接続されている。
これらの複数のセンサ121及び複数の交流モータ12
2等はヘッド支持部14に内蔵されていて、測定アーム
部5を上下・回転させて、PDユニット10を所定位置
まで移動制御する。
【0033】PDヘッド基板130には、図3に示した
上下動機構31、輹輳機構32及びPD機構33の各モ
ータ31a〜33a及びそれらに対応する原点位置検出
用のセンサ27,28等が接続されている。これらの複
数のセンサ27,28等及び複数のパルスモータ31a
〜33aはいずれもPDユニット10に内蔵されてい
て、左右のレンズユニット9b,9aを測定眼Eに対し
てアライメント制御する。
【0034】左ヘッド基板140には、各レンズディス
ク41〜44及びその他の乱視軸度数、プリズム、オー
トクロスなどの測定に必要なレンズディスクを駆動する
ための複数のパルスモータ141及び対応する複数のセ
ンサ142等が接続されている。同様に、右ヘッド基板
150にも複数のパルスモータ151及び複数のセンサ
152等が接続されている。これらの複数の複数のパル
スモータ141,151及びセンサ142,152等
は、左右のレンズユニット9b,9aに内蔵されてい
て、それぞれ左右のレンズユニット9b,9aに内蔵さ
れている各種レンズやプリズム等の選択制御を行う。
【0035】視標コントロール基板160には、複数の
センサ161及び複数のモータ162等が接続されてい
る。これらの複数のセンサ161及び複数のモータ16
2等は視標提示装置1に内蔵されていて、視機能あるい
は視力測定に必要な視標提示装置1の動作制御を行う。
【0036】なお、図1に示す自覚式検眼装置において
は、電源通信基板100、メインコントロール基板11
0及びドライバ基板120が基台部17に内蔵されてい
る。また、PDヘッド基板130はPDユニット10
に、左ヘッド基板140は左のレンズユニット9bに、
右ヘッド基板150は右のレンズユニット9aに、視標
コントロール基板160は視標制御部4に、それぞれ内
蔵されている。
【0037】図6は、測定レンズユニット部9の駆動制
御装置の構成を示すブロック図である。図において、駆
動制御装置はメインコントロール基板110とPDヘッ
ド基板130とから構成される。
【0038】メインコントロール基板110は、プロセ
ッサ(CPU)110a、ROM110b、RAM11
0c、NVRAM110d、インタフェース回路110
e及びRS232Cインタフェース110fから構成さ
れる。CPU110aは、ROM110bに格納された
制御プログラムに基づきメインコントロール基板110
全体を制御する。ROM110bは、視機能あるいは視
力の測定の際に、ELディスプレイ111に表示する複
数の画面データを格納している。RAM110cにはS
RAM等が使用され、視機能あるいは視力の自覚測定に
必要な他覚測定データ等の各種データが測定情報として
記憶される。
【0039】NVRAM110dは、レンズディスクや
左右の検眼筐体などの移動部材の状態情報を記憶する不
揮発性の記憶手段であって、ここにはインタフェース回
路110dを介して接続されたELディスプレイ11
1、マウス112、プリンタ113、ペイシェントキー
114及び各種スイッチ115等との間で授受される指
令データ、及び状態情報が格納される。RS232Cイ
ンタフェース110fには、PDヘッド基板130の
他、図5に示す他基板が接続される。このRS232C
インタフェース110fは、バス接続されたプロセッサ
110a等がPDヘッド基板130等との間でデータ通
信を行うためのインタフェース回路として機能する。
【0040】PDヘッド基板130は、プロセッサ(C
PU)130a、ROM130b、RAM130c、N
VRAM130d、インタフェース回路130e、RS
232Cインタフェース130f及び駆動回路130g
から構成される。このPDヘッド基板130には、それ
ぞれ原点位置検出用のセンサ27,28等の左眼用セン
サ131a及び右眼用センサ131bを含めた各種セン
サと、左右のレンズユニット9b,9aを所定位置まで
移動制御する左眼用パルスモータ132a、右眼用パル
スモータ132bが接続されている。また、CPU13
0aはROM130bに格納された駆動処理プログラム
に基づいて、モータ駆動される上下動機構31、輹輳機
構32及びPD機構33の原点復帰、及びその後の各種
パルスモータによるアライメントを制御する機能を有し
ている。
【0041】すなわち、マウス112から入力されたパ
ルスモータ駆動の開始および停止の指令信号等の制御指
令は、メインコントロール基板110のRS232Cイ
ンタフェース110f、及びPDヘッド基板130のR
S232Cインタフェース130fを介してRAM13
0cに格納される。NVRAM130dは、検眼装置の
電源オフ時にも検眼筐体のアライメント情報を保持する
不揮発性の記憶手段であって、この検眼筐体のアライメ
ント情報として記憶された状態情報は、メインコントロ
ール基板110から指令される移動情報と比較される。
またインタフェース回路130eを介してCPU130
aやROM130b等は左眼用センサ131a、右眼用
センサ131b及び左右ヘッド基板140,150等と
接続されている。RAM130cに移動情報等として格
納される制御指令は、3個の左眼用センサ131aと3
個の右眼用センサ131bからのリミット信号に基づい
て原点位置を検出するとともに、ROM130bの駆動
処理プログラムによって、NVRAM130dに格納さ
れているレンズユニット9b,9aの状態情報に応じた
駆動指令を駆動回路130fに送る。駆動回路130f
は駆動指令を受け取り、その駆動指令に基づいて3個の
左眼用パルスモータ132a及び3個の右眼用パルスモ
ータ132bのいずれかのパルスモータに正転または反
転用の電流を供給する。
【0042】図7は、レンズディスクの回転位置を制御
する制御ブロック図である。ここでは、左側のレンズユ
ニット9bに内蔵された左ヘッド基板140、及び各種
のパルスモータ141、光学センサ142のみを示して
いる。
【0043】自覚式検眼装置の電源を入れたときには、
所望するレンズを測定窓9c,9dに配置するため光学
ディスクの回転の位置を読み取る必要がある。従来は、
それぞれ光学ディスクに配置した球面レンズセンサ14
2a〜142d、乱視レンズセンサ142e,142
f、切換センサ142g、オートクロスセンサ142
h、及びプリズムセンサ142iなどの光学センサ14
2が、左側のレンズユニット8a内に配置された左ヘッ
ド基板140に原点位置信号を出力して、電源投入毎に
原点復帰操作が行われていた。
【0044】ここでは、左ヘッド基板140はプロセッ
サ(CPU)140a、ROM140b、RAM140
c、NVRAM140d、インタフェース回路140e
及び駆動回路140fから構成される。また、左ヘッド
基板140には、それぞれパルスモータで構成される球
面レンズモータ141a〜141d、乱視レンズモータ
141e,141f、切換モータ141g、オートクロ
スモータ141h、及びプリズムモータ141iなどの
各種モータ141が駆動回路140fを介して接続され
る。
【0045】また、PDヘッド基板130からはメイン
コントロール基板110を介して例えば測定テーブルに
配置されるELディスプレイ111及びそれと連動する
マウス112による入力手段が接続され、測定者からの
指令に基づいてレンズディスクを回転させるコマンドデ
ータが供給される。ROM140bには、ディスク位置
の選択テーブルが格納されており、測定ヘッドのレンズ
ユニット部を調整して、球面度数(S)、乱視度数
(C)、乱視軸(Ax)の設定、クロスシリンダ検査な
どを実行し、かつディスクリミットの判断に必要となる
種々のパラメータが読み出される。したがって、モータ
141はインタフェース回路140eを介して入力され
るコマンドデータによって定速駆動される。
【0046】NVRAM140dは、レンズ系の状態情
報を記憶する不揮発性の記憶手段であって、たとえばバ
ッテリバックアップされたRAM、あるいはEEPRO
M(電気的に書込み可能なプログラマブルROM)を使
用することができる。ここにはPDヘッド基板130を
介して接続されたメインコントロール基板110との間
で授受される測定条件に関するデータ、即ち指令された
測定条件とともに、レンズディスク41〜44及びその
他の乱視軸度数、プリズム、オートクロスなどの測定に
必要なディスク位置情報が格納される。
【0047】CPU140aはROM140bからレン
ズディスク41〜44等の選択処理プログラムを読み出
し、NVRAM140dから所定のレンズディスクの位
置情報がRAM140cに転送されたとき、各種パルス
モータ141を制御する機能を有している。各レンズデ
ィスク41〜44等に配置された複数のレンズを組み合
わせることによって、レンズユニットの測定窓に所定の
レンズ系が構成される。NVRAM140dでは、検眼
装置の電源オフ時にもこれらレンズディスク41〜44
等の状態情報を保持することができるから、電源投入直
後からここに記憶された状態情報に基づいて、メインコ
ントロール基板110から指令される測定条件と比較す
ることによって、原点サーチを測定開始毎にいちいち行
なわずに迅速に指令された測定条件のレンズ系を構成で
きる。
【0048】なお、メインコントロール基板110のN
VRAM110dでは、レンズディスクや左右の検眼筐
体などの移動部材に対する位置指令データを状態情報と
して記憶しているから、電源オフの後に測定を再開する
場合に表示データと制御データとを容易に一致させるこ
とができる。このNVRAM110dも、NVRAM1
30d,140dと同様にバッテリバックアップされた
RAM,EEPROMで構成する。
【0049】次に、左右のレンズユニット9b,9aを
作動させるための指令入力方法について説明する。図8
は、位置合わせ画面の一例を示す図である。位置合わせ
画面111aは、所定の操作メニュー及びウィンドウ内
の指令キーをマウス112で指令することによって、図
6のELディスプレイ111に表示されるものである。
位置合わせ画面111aには、両眼シフト指令キー21
0、単眼指令キー220、両眼指令キー230、左眼用
のレンズユニット指令ウィンドウ240L、右眼用のレ
ンズユニット指令ウィンドウ240R、バーテックス調
整指令ウィンドウ250及び現在値表示ウィンドウ26
0から構成されている。また、左眼用のレンズユニット
指令ウィンドウ240Lには、左右移動指令キー241
L、上下移動指令キー242L及び斜め移動指令キー2
43Lの指令キーが設けられている。右眼用のレンズユ
ニット指令ウィンドウ240Rには、左右移動指令キー
241R、上下移動指令キー242R及び斜め移動指令
キー243Rの指令キーが設けられている。バーテック
ス調整指令ウィンドウ250には、バーテックス調整指
令キー251が設けられている。現在値表示ウィンドウ
260は、左右のレンズユニット9b,9aがそれぞれ
正中線からの相対距離及び水平基準線からの距離におけ
る現在値を表示する。リセットボタン270は電源オフ
時に検眼筐体のアライメントがずれた場合に使用され
る。
【0050】ここで、両眼シフト指令キー210は、左
右のレンズユニット9b,9aを一体に左右方向へ移動
させるための指令キーである。単眼指令キー220は、
右のレンズユニット9a又は左のレンズユニット9bを
指定して、いずれかのレンズユニットのみを移動させる
ための指令キーである。両眼指令キー230は、左右の
レンズユニット9b,9aを正中線に対向して、同時に
移動させるための指令キーである。
【0051】また、左右移動指令キー241L,241
Rは、それぞれの左右のレンズユニット9b,9aの左
右方向への移動量を入力するための指令キーである。上
下移動指令キー242L,242Rは、左右のレンズユ
ニット9b,9aの上下方向への移動量を入力するため
の指令キーである。斜め移動指令キー243L,243
Rは、任意方向への移動量を入力するための指令キーで
ある。この斜め移動指令キー243L,243Rによっ
て適切に指令すれば、左右方向又は上下方向への移動を
行うこともできる。バーテックス調整指令キー251
は、左右のレンズユニット9b,9aを測定眼に対して
前後方向への移動量を入力するための指令キーである。
【0052】なお、左右移動指令キー241L,241
R、上下移動指令キー242L,242R及びバーテッ
クス調整指令キー251の各指令キーは、いずれも1回
のマウス112の操作で、所定の移動距離だけ所定の方
向に左右のレンズユニット9b,9aを移動させること
ができる。
【0053】つぎに図2に示す測定窓9c,9dを被測
定者の瞳孔位置に一致させるために、測定者が左右のレ
ンズユニット9b,9aを移動させる場合の手順を説明
する。なお、ここでは左のレンズユニット9bを測定者
から見て右斜め上方向に移動させる場合、すなわち矢印
A方向に移動させる場合について説明する。
【0054】まず、位置合わせ画面111aにグラフィ
ック表示されている「アイコン」と呼ばれるカーソル3
00を、斜め移動指令キー243Lとしてグラフィック
表示されている円内に移動させる。この移動では、図6
に示すマウス112を移動させるだけでよく、マウス1
12に設けられた所定の指令ボタンを押す必要はない。
【0055】そして、斜め移動指令キー243Lの円内
にアイコンを移動した後、マウス112に設けられた所
定の指令ボタンを押しながら、目的の方向に、すなわち
矢印A方向にマウス112を移動させる。このマウス1
12に設けられた指令ボタンを押しながらマウス112
を移動させると、このマウス112を移動させた移動量
に基づき、前述した自覚式検眼装置の作動によって上下
方向移動距離及び左右方向移動距離に分解してPDヘッ
ド基板130に指令し、このマウス112の移動に対応
して左のレンズユニット9bを矢印A方向に移動させ
る。このとき、現在値表示ウィンドウ260には、左の
レンズユニット9bを移動させた移動量に応じて、正中
線からの相対距離261の数値及び水平基準線からの相
対距離262の数値が変化する。
【0056】測定窓9dが被測定者の瞳孔位置と一致し
たとき、マウス112の移動を停止し、マウス112に
設けられた所定の指令ボタンを離すと、左のレンズユニ
ット9bの移動も停止する。こうして、測定者は、測定
窓9dを被測定者の左眼の瞳孔位置に容易に一致させる
ことができる。
【0057】なお、左右のレンズユニット9b,9aの
移動方向及び移動量は、測定者から見て右斜め上方向に
限らず、任意の方向に対して任意の移動量だけ移動させ
ることができる。また、左右移動指令キー241L,2
41R、あるいは上下移動指令キー242L,242R
によって、左右方向あるいは上下方向を独立に指令する
こともできる。
【0058】ここで、マウス112に設けられた指令ボ
タンを押しながらマウス112を移動させている場合、
自覚式検眼装置では次のような作動が行われる。まず、
図6において、マウス112によって指令された斜め方
向の移動量は、インタフェース回路110eを介してN
VRAM110dに格納される。そして、ROM110
bに格納された作動指令処理プログラムをCPU110
aで実行することによって、斜め方向の移動量がRAM
110cに転送されるとともに、上下方向移動距離及び
左右方向移動距離に分解される。そして、それぞれの方
向の移動距離を示す作動指令データが、RS232Cイ
ンタフェース110fを介してPDヘッド基板130に
伝送される。
【0059】PDヘッド基板130の内部では、伝送さ
れた作動指令データをRAM130cに一時的に格納す
る。そして、ROM130bの駆動処理プログラムがC
PU130aで実行されることによって、NVRAM1
30dに格納された上下方向用及び左右方向用のモータ
132a,132bの位置情報がRAM130cに転送
され、これら状態情報と移動情報(作動指令データ)に
基づいて、インタフェース回路130eを経て駆動回路
130gに駆動指令が出力される。駆動指令を受けた駆
動回路130gはその駆動指令に基づき、3個の左眼用
パルスモータ132aのうち、上下方向及び左右方向用
のパルスモータに、同時に正転または反転用の電流を供
給する。これにより、左のレンズユニット9bを所定の
位置まで移動させることができる。測定終了によって電
源が切られた場合には、移動部材の現在位置が状態情報
としてNVRAM130dに残っているため、移動部材
を原点復帰させることなしに、このような移動部材に対
する位置指令データを指令して、迅速に次の測定に必要
な測定位置、調整位置に移動できる。
【0060】このように、左右のレンズユニット9b,
9aを収納する検眼筐体のアライメント調整は、いちい
ち電源投入毎に原点サーチせずに測定者がマウス112
で入力した移動指令に基づいて迅速に実行される。な
お、電源オフ時に検眼筐体のアライメントがずれた場
合、測定者はリセットボタン270からリセット指令を
入力して、原点復帰動作が行なわれる。
【0061】図9は、基本測定画面の一例を示す図であ
る。基本測定画面111bは、図6に示すELディスプ
レイ111に表示される画面の一つである。この基本測
定画面111bには、初期画面に復帰するメニューボタ
ン301、アライメント画面に切り換えるためのアライ
メントボタン302、プログラムボタン303、プリズ
ム測定ボタン304、近用測定ボタン305、視標操作
メニューに切り換えるための視標切換ボタン306、左
補助レンズ操作メニュー310L、右補助レンズ操作メ
ニュー310R等の操作メニューボタン、視機能あるい
は視力の測定情報を表示する測定情報表示ウィンドウ4
00、及び標準視標操作キー群410等が表示されてい
る。この測定情報表示ウィンドウ400は画面中央より
やや上部に配置され、球面度数及び乱視度数等の測定結
果が表示される。また、標準視標指令キー群410は画
面中央よりやや下部に配置され、通常よく使用する視標
の指令キーのみが表示される。
【0062】視標切換ボタン306が指定されると、基
本測定画面111b内には、選択可能な全ての視標を含
む視標操作ウィンドウを表示する。左補助レンズ操作メ
ニュー310Lが指定されると、検眼ヘッドのレンズ切
換を行うための左レンズ切換操作ウィンドウを表示す
る。右補助レンズ操作メニュー310Rが指定される
と、検眼ヘッドのレンズ切換を行うための右レンズ切換
操作ウィンドウを表示する。近用測定ボタン305が指
定されると、検眼ヘッドを被測定者の測定眼に位置合わ
せ、あるいは視標の提示位置の設定を行うための近用測
定操作ウィンドウを表示する。
【0063】これらの操作メニューは、図5に示すマウ
ス112によって、画面に表示されているカーソル30
0を移動させ、マウス112に設けられている所定の指
令ボタンを押すことによって指定できる。これらの操作
ウィンドウが新たに表示されても、測定に不可欠な測定
情報は測定情報表示ウィンドウ400に表示されたまま
である。したがって、常に測定情報を監視しながら検眼
測定に必要な視標を選択して指定でき、また、レンズ切
換や視標提示装置を指令できる。
【0064】なお、図9ではカーソル300が視標切換
ボタン306を指していることを示す。そして、この状
態でマウス112の所定の指令ボタンを押すと、視標操
作画面に変わる。
【0065】図10は、作動指令データのフォーマット
の一例を示す図である。図において、作動指令データ5
00は、コマンドデータ501、通信指令データ502
及び次コマンドデータ503から構成されている。
【0066】コマンドデータ501には、例えば1バイ
トのコマンドコードが格納され、伝送先基板等を指定す
る。通信指令データ502には、レンズディスクや検眼
筐体等の移動部材をモータ駆動するための作動指令等が
例えば2バイトのデータとして格納される。次コマンド
データ503には、例えば1バイトの次回のコマンドコ
ードが格納され、次回伝送する作動指令データ500の
内容を指定する。このような作動指令データ500のフ
ォーマットによって、目的の基板に対して、目的の作動
を確実に指令することができる。
【0067】図11は、レンズ切換操作画面の一例を示
す図である。レンズ切換操作画面111cが図9の基本
測定画面111aと異なるところは、レンズ切換操作ウ
ィンドウ320がオートクロス等の操作メニューにオー
バーラップして表示されている点である。レンズ切換操
作画面111cでは、左補助レンズ操作メニュー310
Lの下部にレンズ切換操作ウィンドウ320が表示され
ている。
【0068】このレンズ切換操作ウィンドウ320に
は、12種類の指令キーがグラフィックパターンによる
図柄で表示される。ここで、測定者がレンズ切換操作画
面111cの中から、例えばレンズ開放指令キー321
をマウス112で選択して、所定の指令ボタンを押して
指定すると、検眼ヘッドの左のレンズユニット9bが操
作され、測定窓9dのレンズ系が開放状態になる。この
指令による検眼装置内部の作動は、次のように行われ
る。
【0069】まず、図6において、マウス112によっ
て指令されたデータは、インタフェース回路110eを
介してRAM110cに格納される。そして、ROM1
10bに格納された処理プログラムをCPU110aが
実行することによって、RAM110cに格納されたマ
ウス112からの指令データを解析し、RS232Cイ
ンタフェース110f等を介して、図7の左ヘッド基板
140に対して作動指令データを伝送する。
【0070】次に、図7において、メインコントロール
基板110で出力された作動指令データは、PDヘッド
基板130を介して左ヘッド基板140に伝送される。
左ヘッド基板140の内部では、伝送された作動指令デ
ータをROM140b内の処理プログラムがCPU14
0aによって実行される。ここでNVRAM140dか
ら球面レンズディスクの位置情報がRAM140cに転
送されるから、電源投入毎に原点復帰操作を行なわず
に、各レンズディスク41〜44等(図4参照)の開放
位置を組み合わせることができる。このように各種パル
スモータ141を制御することによって、左のレンズユ
ニット9bの測定窓のレンズ系が開放状態に構成され
る。
【0071】なお、レンズ切換操作ウィンドウ320に
表示される他の指令キー、例えば十字線322、老視測
定用の固定クロスシリンダ(±.50)323、偏光レ
ンズ324、レッドフィルタ325等についても、上述
と同様の過程で作動させることができる。
【0072】また、図9において、右補助レンズ操作メ
ニュー310Rをマウス112で指令し、図示していな
いレンズ切換操作ウィンドウに表示される所定の指令キ
ーをマウス112で指令すれば、図2の右のレンズユニ
ット9aに所定のレンズ系を構成できる。
【0073】さらに、各レンズディスクの選択データや
アライメントの設定データを利用して、電動化された検
眼装置の各移動部材の調整時間が短縮できる。しかも、
電源オフ時に原点位置がずれた場合でも、リセットを必
要とする移動部材毎に原点復帰させるために、検眼装置
の有する測定用電源だけで済む。
【0074】上記の説明では、自覚式検眼装置での実施
例について示したが、他覚式検眼装置でも同様に実施し
て、いちいち移動部材を原点復帰させなくても次の測定
に必要な測定位置、調整位置に移動できる。
【0075】なお、表示手段としてはELディスプレイ
111を使用したが、CRT、液晶ディスプレイ及びプ
ラズマディスプレイ等の他の表示装置を使用することも
できる。
【0076】また、入力手段としてのELディスプレイ
111に表示する画面データとして、リセットボタンを
各移動部材毎に表示する専用のリセット画面を用意して
も良い。さらに、電源通信基板100及びメインコント
ロール基板110等の各基板間はRS232Cインタフ
ェースを介して、RS232Cによるシリアル通信を行
なったが、これに限らず他の通信方式、例えばRS42
2によるシリアル通信方式や、電気/光相互変換インタ
フェースを介して行う光通信方式等、によって通信を行
うこともできる。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では移動部
材の移動情報を入力する入力手段と、前記移動部材の状
態情報を記憶する不揮発性の記憶手段と、前記状態情報
と移動情報に基づいて前記移動部材に対する位置指令デ
ータを指令する指令手段とを具備することによって、眼
の視機能あるいは視力の測定が終了する毎に、移動部材
の状態情報を不揮発性の記憶手段に格納しておき、次に
測定を開始する際に、入力された移動部材の移動情報
と、記憶手段に格納されている状態情報とに基づいて移
動部材に対する位置指令データを指令できる。そのため
測定終了によって電源が切られた場合でも、移動部材の
現在位置が状態情報として残っているから、移動部材を
原点復帰させなくても次の測定に必要な測定位置、調整
位置に移動できる。
【0078】したがって、複数の移動機構を電源投入時
にいちいち原点復帰させることなしに、直ちに所定の測
定位置、調整位置に切り換えて、効率良く眼の視機能あ
るいは視力が測定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】視標提示装置を含む自覚式検眼装置の全体構成
を示す正面図である。
【図2】被測定者側から見た測定ヘッド部の外観図であ
る。
【図3】測定レンズユニット部を位置調整する駆動機構
の概略を示す斜視図である。
【図4】自覚式検眼装置に内蔵されるレンズユニットを
示す断面図である。
【図5】本発明の自覚式検眼装置の全体の制御基板構成
を示すブロック図である。
【図6】測定レンズユニット部の駆動制御装置の構成を
示すブロック図である。
【図7】レンズディスクの回転位置を制御する制御ブロ
ック図である。
【図8】位置合わせ画面の一例を示す図である。
【図9】基本測定画面の一例を示す図である。
【図10】作動指令データのフォーマットの一例を示す
図である。
【図11】レンズ切換操作画面の一例を示す図である。
【符号の説明】
110 メインコントロール基板 111 ELディスプレイ 112 マウス 130 PDヘッド基板 110a,130a,140a プロセッサ(CPU) 110b,130b,140b ROM 110c,130c,140c RAM 110d,130d,140d NVRAM 110e,130e,140e インタフェース回路 110f,130f RS232Cインタフェース 132a 左眼用パルスモータ 132b 右眼用パルスモータ 141 光学ディスク用の各種パルスモータ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータ駆動される移動部材を制御して測
    定条件を設定する検眼装置において、 前記移動部材の移動情報を入力する入力手段と、 前記移動部材の状態情報を記憶する不揮発性の記憶手段
    と、 前記状態情報と移動情報に基づいて前記移動部材に対す
    る位置指令データを指令する指令手段と、 を有することを特徴とする検眼装置。
  2. 【請求項2】 前記不揮発性の記憶手段には、少なくと
    も測定終了の際の検眼筐体のアライメント情報が格納さ
    れることを特徴とする請求項1記載の検眼装置。
  3. 【請求項3】 前記不揮発性の記憶手段には、前記測定
    条件を決定するレンズディスクにおけるレンズ系の状態
    情報が格納されることを特徴とする請求項1記載の検眼
    装置。
  4. 【請求項4】 前記不揮発性の記憶手段には、モータ駆
    動されるディスクの位置情報が格納されることを特徴と
    する請求項1記載の検眼装置。
  5. 【請求項5】 モータ駆動される複数のレンズディスク
    を制御して、前記各レンズディスクに配置された複数の
    レンズを組み合わせることにより前記レンズディスクを
    収納したレンズユニットの測定窓に所定のレンズ系を構
    成する検眼装置において、 前記レンズディスクの各レンズによって構成されるレン
    ズ系の測定条件を入力する入力手段と、 前記レンズディスク毎のディスク位置情報とともに、前
    記入力手段から入力された測定条件を記憶する不揮発性
    の記憶手段と、 前記ディスク位置情報と測定条件に基づいて前記各レン
    ズディスクに対する位置指令データを指令する指令手段
    と、 を有することを特徴とする検眼装置。
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