JP2006014800A - 刺繍ミシンの刺繍枠移送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】刺繍ミシンの刺繍枠移送装置において、刺繍枠の連結部をロック部材で係止部に押圧して刺繍枠の装着状態における連結部のスライド移動方向のガタつきを防止する。
【解決手段】キャリッジ11に刺繍枠10の連結部15を係脱可能に係合させる係合機構24と、刺繍枠10の連結部15をスライド移動方向に関してキャリッジ11の所定位置に係止させる係止部32と、係合機構24を介して係合した連結部15をキャリッジ11に解除可能にロックするロック機構34を設けた。そして、ロック機構34は、刺繍枠10の連結部15を係止部32に押圧する押圧位置と、押圧を解除する解除位置とに亙って切り替え可能にキャリッジに支持されたロック部材を備えた。
【選択図】図4

Description

本発明は、刺繍ミシンの刺繍枠移送装置に関し、キャリッジに支持されたロック部材により刺繍枠の連結部をキャリッジの所定位置に係止させる係止部に押圧してロックする刺繍ミシンの刺繍枠移送装置に関するものである。
従来、一般的な刺繍ミシンの刺繍枠移送装置は、刺繍枠と、刺繍枠を着脱可能なキャリッジと、キャリッジをミシンベッド部の幅方向(Y方向)へ移動させるY方向移送機構と、キャリッジをミシンベッド部の長さ方向(X方向)へ移動させるX方向移送機構等を備えている。この刺繍枠移送装置により加工布を保持した刺繍枠がX方向とY方向へ移送され、その加工布にミシンの縫製機構により縫製が施されて刺繍模様が形成される。
従来の刺繍枠移送装置において、刺繍枠をキャリッジに着脱する種々の構造が実用化されている。例えば、特許文献1に記載の刺繍枠移送装置では、キャリッジに刺繍枠の連結部を前後方向(ベッド部の幅方向)へスライドさせて係脱可能に係合させる係合機構と、この係合機構を介して枠装着位置に係合した刺繍枠の連結部をキャリッジに解除可能にロックするロック機構と、前記係合機構を介して係合した刺繍枠を枠装着位置に位置決めする位置決め機構が設けられている。この刺繍枠移送装置では、加工布の布保持部の大きさや形状が異なる複数種類の刺繍枠が着脱可能である。
前記係合機構は、キャリッジの取付台の張出部に上側から形成され前後方向に長い係合溝と、刺繍枠の連結部の下端部に形成された前後方向に長い係合部を有し、この係合部が係合溝にスライド可能に係合して、刺繍枠が枠装着位置に装着される。
前記ロック機構は、ロック部材と付勢部材を有し、このロック部材は、前記連結部をキャリッジに押圧する押圧位置と押圧を解除する解除位置とに亙って移動自在にキャリッジに支持され、付勢部材によりこの押圧位置へ付勢される。
前記位置決め機構は、ロック部材に設けられた突出部と、刺繍枠に設けられ、前記突出部と係脱可能な凹溝を有し、この突出部が凹溝に係合して、刺繍枠が所定の枠装着位置に位置決めされる(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−52284号公報
特許文献1の刺繍枠移送装置において、刺繍枠の連結部の上下方向については、係合機構を介して係合した刺繍枠の連結部をロック部材によりキャリッジに押圧して連結部がロックされるので、刺繍縫製時における刺繍枠の上下方向のガタつきによる刺繍ずれを防止することができる。
しかし、位置決め機構において、前記凹溝が刺繍枠に一体的に設けられているので、刺繍枠の製作誤差により刺繍枠毎に凹溝にも寸法誤差が生じる。そのため、刺繍枠移送装置の突出部に着脱可能な刺繍枠の凹溝との組合せによっては、嵌合時にガタが生じる組合せがあり、このようなガタつく嵌合状態では、刺繍枠のスライド移動方向への移送時に、刺繍枠がガタつき、このガタつきにより刺繍縫製時に刺繍ずれが起こるという問題がある。
また、前記凹溝と突出部との形状が小さいので、前記突出部が凹溝に係合して、刺繍枠の所定位置への装着がロック状態であるか否かの判別を視認し難いので、ロック状態ではない、所謂半挿し状態で縫製を始めてしまう可能性があり、この場合にも刺繍縫製時に刺繍ずれを起こしてしまう虞がある。
また、前記刺繍枠を前記キャリッジに装着した状態において、前記刺繍枠の水平姿勢を確実に保持するために、前記ロック部材を押圧する前記付勢部材の付勢力を強くする必要がある。しかし、その付勢力を強くすると、刺繍枠の着脱の際に、その付勢力に抗してロック機構を操作するための強い操作力が必要となり、刺繍枠の着脱作業の作業性が低下する。
本発明の目的は、刺繍枠の装着状態における連結部のスライド移動方向のガタつきを防止すること、刺繍枠の半挿し状態での装着を確実に防止すること、刺繍枠の装着状態における水平姿勢を保持でき、しかも刺繍枠の着脱作業を容易に行えるようにすること、等である。
請求項1の刺繍ミシンは、刺繍対象布を保持した刺繍枠を着脱可能なキャリッジと、キャリッジを直交2方向へ独立に移動させる移送機構とを備えた刺繍ミシンの刺繍枠移送装置において、キャリッジと刺繍枠の連結部との一方に設けられた係合溝と他方に設けられ且つ係合溝にスライド移動可能に係合する係合部とを有し、キャリッジに刺繍枠の連結部を係脱可能に係合させる係合機構と、キャリッジに設けられ、刺繍枠の連結部をスライド移動方向に関して前記キャリッジの所定位置に係止させる係止部と、キャリッジに設けられ、係合機構を介して係合した連結部をキャリッジに解除可能にロックするロック機構とを備え、ロック機構は、刺繍枠の連結部を係止部に押圧する押圧位置と、押圧を解除する解除位置とに亙って切り替え可能にキャリッジに支持されたロック部材を備えたことを特徴とする。
この刺繍ミシンの刺繍枠移送装置は、キャリッジ、移送機構を備え、刺繍対象布を保持した刺繍枠をキャリッジに装着し、そのキャリッジを直交2方向へ独立に移動させるものであり、その加工布にミシンの縫製機構により縫製が施されて刺繍模様が形成される。キャリッジと前記刺繍枠の前記連結部を係合する係合機構は、係合溝と係合部とを有し、係合溝がキャリッジと刺繍枠の連結部との一方に設けられ、この係合溝にスライド移動可能に係合する係合部がキャリッジと刺繍枠の連結部との他方に設けられている。
係合機構により、刺繍枠の連結部をキャリッジに係脱可能に係合させ、係止部によりスライド移動方向に移動した刺繍枠の連結部を所定位置に係止して、ロック機構により前記連結部がキャリッジに解除可能にロックされる。ロック機構は、ロック部材を備え、ロック部材はキャリッジに支持され、連結部を係止部に押圧する押圧位置と、押圧を解除する解除位置とに切り替え可能である。そして、このロック部材を操作して押圧位置に移動させた時、係合機構を介して係止部に係止された連結部をロックして、刺繍枠の装着状態における連結部のスライド移動方向のガタつきを防止する。また、ロック部材を操作して解除位置に移動させた時、ロック部材を解除位置に移動させた状態で行う刺繍枠の着脱作業を容易に行うことが可能になる。
請求項2の刺繍ミシンの刺繍枠移送装置は、請求項1の発明において、刺繍枠の連結部は、キャリッジに装着した状態において係止部に当接する当接部を備え、係止部と当接部との一方に弾性部材を設けたことを特徴とする。
請求項3の刺繍ミシンの刺繍枠移送装置は、請求項1の発明において、ロック部材は、一端部が回動可能に支持された回動レバーであることを特徴とする。
請求項4の刺繍ミシンの刺繍枠移送装置は、請求項3の発明において、回動レバーは、刺繍枠の連結部がキャリッジに係合した状態のとき、係止部と刺繍枠の連結部を挟むような対向する位置に配置され、刺繍枠の連結部を係止部に押圧する押圧位置のときは、刺繍枠の連結部を係合させるときのスライド移動方向と略平行となる姿勢となり、押圧を解除する解除位置では、刺繍枠の連結部を係合させるときのスライド移動方向に対して略鉛直姿勢となることを特徴とする。
請求項5の刺繍ミシンの刺繍枠移送装置は、請求項4の発明において、回動レバーは刺繍枠の連結部に当接する当接部を備え、刺繍枠の連結部をキャリッジに装着してその回動レバーを略平行となる姿勢にしたとき、弾性部材の弾性力により、前記刺繍枠の連結部が回動レバーの当接部側に押圧される当接状態において、回動レバーが解除位置に切り替わることがないように構成されていることを特徴とする。
請求項6の刺繍ミシンの刺繍枠移送装置は、請求項5の発明において、回動レバーが略平行となる姿勢において、その回動レバーの当接部は、その回動レバーの回動中心と同一高さまたは回動中心より上方において刺繍枠の連結部と当接することを特徴とするものである。
請求項7の刺繍ミシンの刺繍枠移送装置は、請求項2〜6の何れかの発明において、弾性部材は、係止用板バネで構成されたことを特徴とする。
請求項8の刺繍ミシンの刺繍枠移送装置は、請求項7の発明において、係合機構は、係合溝と係合部が係合した状態で、係合溝に対し係合部を押圧する方向に付勢する第2の弾性部材を有することを特徴とする。
請求項9の刺繍ミシンの刺繍枠移送装置は、請求項8の発明において、第2の弾性部材は、保持用板バネで構成されたことを特徴とする。
請求項10の刺繍ミシンの刺繍枠移送装置は、請求項9の発明において、係止用板バネの押圧力は、保持用板バネの押圧力に抗して、刺繍枠の連結部をスライド移動可能な押圧力に設定されていることを特徴とする。
請求項11の刺繍ミシンの刺繍枠移送装置は、刺繍対象布を保持した刺繍枠を着脱可能なキャリッジと、キャリッジを直交2方向へ独立に移動させる移送機構とを備えた刺繍ミシンの刺繍枠移送装置において、刺繍枠に設けられ、布を保持するための枠状の布保持部とキャリッジに係脱可能な連結部と、キャリッジと刺繍枠の連結部との一方に設けられた係合溝と他方に設けられかつ係合溝にスライド移動可能に係合する係合部とを有し、キャリッジに刺繍枠の連結部を係脱可能に係合させる係合機構と、キャリッジと刺繍枠の連結部との係合状態において、係合溝に対し係合部を押圧する方向に付勢する弾性部材とを備え、キャリッジと刺繍枠の連結部との係合状態において、弾性部材により押圧される係止部と布保持部との間にて、弾性部材により押圧される側とは反対側よりキャリッジに当接する少なくとも1箇所のキャリッジ当接部を連結部に設けたことを特徴とする。
この刺繍ミシンの刺繍枠移送装置は、キャリッジ、移送機構を備え、刺繍対象布を保持した刺繍枠をキャリッジに装着し、そのキャリッジを直交2方向へ独立に移動させるものであり、その加工布にミシンの縫製機構により縫製が施されて刺繍模様が形成される。刺繍枠には、布を保持するための枠状の布保持部とキャリッジに係脱可能な連結部とが設けられている。
キャリッジと前記刺繍枠の前記連結部を係合する係合機構は、係合溝と係合部とを有し、係合溝がキャリッジと刺繍枠の連結部との一方に設けられ、この係合溝にスライド移動可能に係合する係合部がキャリッジと刺繍枠の連結部との他方に設けられている。この係合機構により、刺繍枠の連結部をキャリッジに係脱可能に係合させる。この係合状態において、弾性部材により係合溝に対し係合部を押圧する方向に付勢された前記連結部がロックされる。そして、係合部と布保持部との間で連結部に設けられたキャリッジ当接部が、弾性部材により押圧される側とは反対側でキャリッジに当接して、刺繍枠の装着状態における水平姿勢が保持される。
請求項12の刺繍ミシンの刺繍枠移送装置は、請求項11の発明において、キャリッジ当接部は、連結部下面に形成された複数のリブで構成され、その複数のリブは、布保持部における布展張面に対して鉛直方向に同一高さであることを特徴とする。
請求項13の刺繍ミシンの刺繍枠移送装置は、請求項11又は12の発明において、弾性部材は、保持用板バネで構成されたことを特徴とする。
請求項14の刺繍ミシンの刺繍枠移送装置は、請求項13の発明において、保持用板バネは、係合溝と略平行な方向に伸長する形状をなしていると共に、キャリッジに固定される固定部と自由端部とを有し、この自由端部により連結部が押圧されるように配置され、この自由端部の押圧力が、連結部を上方から押圧する方向に加え、スライド移動方向と略平行な方向に作用するように構成されたことを特徴とする。
請求項15の刺繍ミシンの刺繍枠移送装置は、請求項14の発明において、保持用バネの自由端部は、連結部を前記キャリッジに係合させる際に、連結部のスライド移動方向に関して手前側に配置されていることを特徴とする。
請求項16の刺繍ミシンの刺繍枠移送装置は、請求項14の発明において、キャリッジは、連結部をスライド移動によりキャリッジに係合させる際に、その連結部の端部をキャリッジを挿入するための挿入部を有し、保持用板バネの自由端は、キャリッジにおける挿入口部近傍に配置されていることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、キャリッジに刺繍枠の連結部を係合させる係合機構と、刺繍枠の連結部をキャリッジの所定位置に係止させる係止部と、係合機構を介して係合した連結部をキャリッジに解除可能にロックするロック機構を設けた。そして、ロック機構は、刺繍枠の連結部を係止部に押圧する押圧位置と、押圧を解除する解除位置とに亙って切り替え可能にキャリッジに支持されたロック部材を備えた。
従って、ロック部材を操作して押圧位置に移動させたとき、係合機構を介してキャリッジにスライド移動方向に係合して係止部に係止した連結部を係止部側に押圧してロックすることができるので、刺繍枠の装着状態における連結部のスライド移動方向のガタつきを防止することができる。また、ロック部材を操作して解除位置に移動させた状態で行う刺繍枠の着脱作業を容易に行うことが可能になる。
請求項2の発明によれば、刺繍枠の連結部は、キャリッジに装着した状態において係止部に当接する当接部を備え、係止部と当接部との一方に弾性部材を設けた。そのため、弾性部材により係止部に当接する当接部がロック部材側へ押圧されるので、刺繍枠の装着状態における連結部のスライド移動方向のガタつきを確実に防止し、刺繍枠を所定位置でロックすることができる。
請求項3の発明によれば、ロック部材は、一端部が回動可能に支持された回動レバーであるので、回動レバーを簡単な構成で作動することができ、しかもレバー操作を容易に行うことが可能である。
請求項4の発明によれば、回動レバーは、刺繍枠の連結部がキャリッジに係合した状態のとき、係合部と刺繍枠の連結部を挟むような対向する位置に配置され、連結部を係止部に押圧する押圧位置とのときは、連結部を係合させるときのスライド移動方向と略平行となる姿勢となるので、レバーのロック状態が視認し易く、刺繍枠の半挿し状態を防止することができる。また、前記ロック状態では、レバーは上に飛び出さないので刺繍時に邪魔にならない。レバーが解除位置のときには、連結部を係合させるときのスライド移動方向に対して略鉛直姿勢となるので、連結部の着脱作業を容易に行うことが可能になる。
請求項5の発明によれば、回動レバーは刺繍枠の連結部に当接する当接部を備え、刺繍枠の連結部をキャリッジに装着してその回動レバーを略平行となる姿勢にしたとき、弾性部材の弾性力により、刺繍枠の連結部が回動レバーの当接部側に押圧される当接状態において、回動レバーが解除位置に切り替わることがないように構成されたので、回動レバーによるロック状態が勝手に解除されることがない。
請求項6の発明によれば、回動レバーが略平行となる姿勢において、その回動レバーの当接部は、その回動レバーの回動中心と同一高さまたは回動中心より上方において刺繍枠の連結部と当接するので、請求項5と同様の効果を奏する。
請求項7の発明によれば、弾性部材は、係止用板バネで構成されたので、簡単な構成で連結部をロックすることができる。
請求項8の発明によれば、係合機構は、係合溝と係合部が係合した状態で、係合溝に対し係合部を押圧する方向に付勢する第2の弾性部材を有するので、連結部を上下方向にロックすることができる。
請求項9の発明によれば、第2の弾性部材は、保持用板バネ部材で構成されたので、簡単な構成で連結部をロックすることができる。
請求項10の発明によれば、係止用板バネの押圧力は、保持用板バネの押圧力に抗して、刺繍枠の連結部をスライド移動可能な押圧力に設定されているので、刺繍枠の装着状態における連結部のスライド移動方向のガタつきを防止できる。
請求項11の発明によれば、キャリッジに刺繍枠の連結部を係合させる係合機構、連結部を係合溝に対して係合部を押圧する方向に付勢する弾性部材を設けた。そして、弾性部材により押圧された係合部と布保持部との間にて、弾性部材により押圧される側とは反対側よりキャリッジに当接する少なくとも1箇所のキャリッジ当接部を設けた。
従って、係合状態の連結部を弾性部材により係合溝に対し係合部を押圧する方向に付勢して連結部をロックすることができる。そして、係合部と布保持部との間で連結部に設けられたキャリッジ当接部が、弾性部材により押圧される側とは反対側でキャリッジに当接して、弾性部材の付勢力を強くしなくても刺繍枠の装着状態における水平姿勢を保持できる。
請求項12の発明によれば、キャリッジ当接部は、連結部下面に形成された複数のリブで構成され、その複数のリブは、布保持部における布展張面に対して鉛直方向に同一高さであるので、複数のリブは、一体的且つ簡単に構成され、適切な位置でキャリッジに当接して刺繍枠の装着状態における連結部の上下方向のガタつきを確実に防止することができる。
請求項13の発明によれば、弾性部材は、保持用板バネで構成されたので、簡単な構成で連結部をロックすることができる。
請求項14の発明によれば、保持用板バネは、係合溝と略平行な方向に伸長する形状をなしていると共に、キャリッジに固定される固定部と自由端部を有している。そして、この自由端部により連結部が押圧されるように配置され、この自由端部の押圧力が、連結部を上方から押圧する方向に加え、スライド移動方向と略平行な方向に作用するように構成されたので、保持用板バネの付勢力を強くする必要がなく、刺繍枠の挿入が容易になる。
請求項15の発明によれば、保持用板バネの自由端部は、連結部をキャリッジに係合させる際に、連結部のスライド移動方向に関して手前側に配置されている。自由端部が連結部を押圧する際に、自由端部が弾性変形を介して上方に持ち上げられ、保持用板バネによる押圧力が連結部のスライド移動方向と同じ方向に作用することで、請求項14と同様の効果を奏する。
請求項16の発明によれば、キャリッジは、連結部をスライド移動によりキャリッジに係合させる際に、連結部の端部をキャリッジに挿入するための挿入口部を有し、保持用板バネの自由端部は、キャリッジにおける挿入口部近傍に配置されているので、請求項14と同様の効果を奏する。
本実施形態における刺繍ミシンの刺繍枠移送装置は、刺繍対象布を保持した刺繍枠を着脱可能なキャリッジと、キャリッジを直交2方向へ独立に移動させる移送機構とを備えた刺繍ミシンの刺繍枠移送装置において、キャリッジと刺繍枠の連結部との一方に設けられた係合溝と他方に設けられ且つ係合溝にスライド移動可能に係合する係合部とを有し、キャリッジに刺繍枠の連結部を係脱可能に係合させる係合機構と、キャリッジに設けられ、刺繍枠の連結部をスライド移動方向に関してキャリッジの所定位置に係止させる係止部と、キャリッジに設けられ、係合機構を介して係合した連結部をキャリッジに解除可能にロックするロック機構とを備え、ロック機構は、刺繍枠の連結部を係止部に押圧する押圧位置と、押圧を解除する解除位置とに亙って切り替え可能にキャリッジに支持されたロック部材を備えたものである。
以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する。
本発明の実施例は、ミシンにより加工布に縫製を施して刺繍模様を形成するために、刺繍対象布を保持した刺繍枠を着脱可能なキャリッジと、キャリッジを直交2方向へ独立に移動させる移送機構とを備えた刺繍ミシンの刺繍枠移送装置に、本発明を適用した場合の例である。尚、図1の前後左右を前後左右として説明する。
最初にミシンMについて簡単に説明する。
図1に示すように、ミシンMは、ベッド部1、脚柱部2、アーム部3、ヘッド部4を有し、ベッド部1に刺繍枠移送装置5が着脱可能に装着される。ヘッド部4に針棒6と押え棒7が上下動可能に支持され、針棒6の下端部に縫針8が装着され、押え棒7の下端部に刺繍用の布押え9が装着されている。ベッド部1の内部に回転釜からなる糸捕捉器(図示略)が設けられ、この糸捕捉器と縫針とが協働して上糸と下糸を交絡させ加工布に縫目を形成する。
図示していないが、ミシンMには、ミシンモータ、針棒6を駆動する針棒駆動機構、天秤、天秤を駆動する天秤駆動機構、回転釜を駆動する釜駆動機構等が設けられている。これら駆動機構は、例えば、ミシンモータの駆動力を針棒6と天秤と回転釜に夫々伝達してそれらを駆動するように構成されている。
次に、刺繍対象布を保持した刺繍枠10を直交2方向へ独立に移動させる移送機構を備えた刺繍枠移送装置5について説明する。
図1,図2に示すように、刺繍枠移送装置5は、刺繍枠10を着脱可能なキャリッジ11、キャリッジ11をベッド部1の幅方向である前後方向(Y方向)へ移動させるY方向移送機構の下側に配設されてY方向移送機構と共にキャリッジ11をベッド部1の長さ方向である左右方向(X方向)へ移動させるX方向移送機構を有する。
刺繍枠移送装置5は、平滑な上面を有するケース12と、このケース12の上側に配設されて前後方向に細長く且つ前後両端部分がケース12の前後両側へ張出す可動ケース13を有する。
ケース12は、上ケース12aと下ケース12bとで構成され、このケース12にX方向移送機構が収容され、ケース12の上側にY方向移送機構の大部分とキャリッジ11が配設されている。可動ケース13はその前端部分よりも後端部分がケース12から大きく張出すように構成され、その可動ケース13にY方向移送機構とキャリッジ11の一部が収容されている。ケース12がベッド部1に装着され、この状態で、ケース12の上面がベッド部1の上面(ベッド面)と同じ高さになる。
次に、刺繍枠10について説明する。
図2,図3に示すように、刺繍枠10は、布を保持するための枠状の布保持部14と、キャリッジ11に連結される連結部15と、布の取付け、取外し及び布保持力の調整のための締付け機構19とを有している。更に、図3における刺繍枠10は、布保持部14と連結部15が繋ぎ部16を介して連結されている。
ここで、図2に示す刺繍枠と図3に示す刺繍枠とは、布保持部14の大きさや形状、締付け機構19の構成が異なるが、同一符号を付して説明する。例えば、図2に示す刺繍枠10は、布保持部14が約160×260(左右方向長さ[mm]×前後方向長さ[mm])であり、図3に示す刺繍枠10は、布保持部14が約130×160である。このような布保持部14の大きさや形状が異なる複数種類の刺繍枠10が、刺繍枠移送装置5に着脱可能に装着される。
布保持部14は、平面視にて略矩形状で、外枠17と内枠18と締付け機構19からなる。水平面内に位置する4つの外枠辺17a〜17dを有し、外枠辺17a〜17dは略ストレート部であり、コーナー部17eは湾曲状である。外枠17と同様に、内枠18は、水平面に位置する4つの内枠辺18a〜18dと湾曲状のコーナー部18eとで略矩形状に構成されている。この外枠17と内枠18の間に加工布を挟み、締付け機構19で外枠17を内枠18に締付けて加工布を取付ける。
次に、刺繍枠10の連結部15について説明する。
図3〜図10に示すように、連結部15には、バネ摺動面20、押圧部21、当接部22、下側(図3における裏面側)には、キャリッジ当接部23と係合機構24の係合部25とが設けられている。連結部15の左側には、キャリッジ11側に設けられた検出スイッチにより刺繍枠10の装着状態及び刺繍枠10の種類を検出可能な被検出部26が設けられている。
バネ摺動面20は、連結部15のスライド移動方向と平行な方向に一定の幅を有する平面に形成されている。バネ摺動面20の前後両端部分では、連結部15をキャリッジ11の挿入口部46にスムーズに挿入できるように端部に向かって下り傾斜状の案内面27が形成されている。また、押圧部21は、連結部15の前側側面に水平面と鉛直面とを有し、当接部22は、連結部の後側側面に設けられている。
連結部15の下側(図3における裏面側)には、前記バネ摺動面20と左右方向が略同一位置で前後方向に長い係合部25が設けられており、その係合部25から布保持部14側に所定距離だけ離間した位置にキャリッジ当接部23が設けられている。このキャリッジ当接部23は連結部15に一体的に形成された複数のリブであり、連結部15の前後方向に所定の間隔置きに配設されている。このキャリッジ当接部23は、刺繍枠10がキャリッジ11に装着した状態において、キャリッジ11に当接して刺繍枠10の布保持部14を略水平姿勢に保持する。
次に、刺繍対象布を保持した刺繍枠10を着脱可能なキャリッジ11について説明する。 図4〜図10に示すようにキャリッジ11は、支持壁部29と上壁部30と立壁部31とを有する。支持壁部29には、刺繍枠10の連結部15を前後方向へスライド移動可能に係合させる係合機構24の係合溝28が設けられている。上壁部30には、係止部32と、係合溝28に対して係合部25を押圧する方向に付勢する第2の弾性部材33が設けられている。立壁部31には、係合機構24を介して係合した連結部15をキャリッジ11に解除可能にロックするロック機構34が設けられている。
まず、キャリッジ11に刺繍枠10の連結部15を係脱可能に係合させる係合機構24について説明する。
図9,図10に示すように、係合機構24は、キャリッジ11の支持壁部29に上側から形成された前後方向に長い係合溝28と、刺繍枠10の連結部15の下端部に形成された前後方向に長い係合部25を有し、この係合部25が係合溝28にスライド可能に係合するように構成されている。係合部25の長さは係合溝28の長さと略同じ或いは少し短く設定されている。この係合機構24では、キャリッジ11の後端部に設けられたストッパー部材36により、刺繍枠10の連結部15をキャリッジ11から前方側からしか係合させることができず、連結部15をキャリッジ11に係合した状態で、刺繍枠10をキャリッジ11から前方側へしか係合解除できないようになっている。
次に、刺繍枠10の連結部15をスライド移動方向に関してキャリッジ11の所定位置に係止させる係止部32ついて説明する。
図4〜図8に示すように、係止部32は、弾性部材であって、キャリッジ11の前方方向に張出した形状の係止用板バネ35で構成された弾性部材である。この係止用板バネ35は、その一端部が上壁部30の後端部に固定され、他端部が刺繍枠10の連結部15の当接部22と当接してその弾性力により当接部22を押圧するように設けられている。
次に、連結部15をキャリッジ11に解除可能にロックするロック機構34について説明する。
ロック機構34は、図4〜図8に示すように、ロック部材として回動レバー37で構成され、この回動レバー37が、刺繍枠10の連結部15を前記係止部32に押圧する押圧位置と、押圧を解除する解除位置とに亙って切り替え可能に支持されている。
回動レバー37は、その一端部が枢軸38に回動可能に支持されており、連結部15のスライド移動方向と略平行となる姿勢から、スライド移動方向と略鉛直となる姿勢までの約90度の範囲で回動可能である。また、回動レバー37がスライド移動方向と略鉛直となる姿勢であるときに、その姿勢を保持するために摩擦力を付与する板バネ40と、回動レバー37の回転止めのピン部材41が、立壁部31に設けられている。
ここで、このロック機構34の動作を説明する。まず、図4に示すように回動レバー37を略鉛直姿勢にしておき、連結部15をキャリッジ11に挿入する。連結部15を図7に示す位置まで挿入したとき、連結部15の当接部22は係止用板バネ35に当接するが、係止用板バネ35は撓んではいない。その後、図8に示すように回動レバー37を略水平姿勢になるまで回動させると、回動レバー37の当接部39が連結部15の押圧部21を押圧する。このため連結部15を介して係止用板バネ35は押圧されて撓みが生じ、連結部15を回動レバー37側に押圧する弾性力が生じる。この弾性力により、連結部15は回動レバー37に押圧された状態となり、キャリッジ11にロックされる。
また、この係止用板バネ35の弾性力により回動レバー37は押圧されるが、回動レバー37の当接部39を押圧する押圧力の方向が、その回動中心である枢軸38の中心に対してその略水平姿勢を保持させる方向であるため、回動レバー37のロック状態が解除されることはない。
次に、係合溝28に対して係合部25を押圧する方向に付勢する第2の弾性部材33について説明する。
図10に示すように、キャリッジ11の支持壁部29の係合溝28以外の上面は平滑面に形成され、この支持壁部29のうち係合溝28よりも右側の上面に、連結部15の右端の接触部42が摺動自在に接触しつつ係合部25が係合溝28に係合するようになっており、この係合状態で、第2の弾性部材33が係合溝28に対し係合部25を押圧する方向に付勢する。
図4〜図8,図10に示すように、第2の弾性部材33は、保持用板バネ(43)で構成されている。保持用板バネ(43)は、係合溝28と略平行な方向に伸長する形状で、キャリッジ11の上壁部30の下面にネジ固定された固定部44と自由端部45とを有している。板バネ43の自由端部45は、連結部15をキャリッジ11の挿入口部46に挿入する際に、連結部15の当接部22に衝突しないように湾曲形状をなしている。複数配置された保持用板バネ(43)(ここでは2箇所に板バネを配置)のうち1枚の保持用板バネ(43)の自由端部45が、キャリッジ11における挿入口部46近傍に配置されている。さらに、連結部15をキャリッジ11に係合させる際に、保持用板バネ(43)の押圧力が連結部15のスライド移動方と同じ方向に作用するよう、自由端部45の向きが連結部15のスライド移動方向関して手前側に配置されている。
図4〜図8に示すように、前記連結部15をキャリッジ11に装着するときに、前記保持用板バネ(43)の自由端部45は上方に撓む。その撓みによって生じた弾性力の方向は、連結部15のバネ摺動面20を上方から押圧する方向に加え、前記連結部15を挿入する方向にも作用するので、前記連結部15は軽い操作力で挿入できる。前記連結部15の挿入が完了し、前記回動レバー37でロックさせるときに、前記保持用板バネ(43)の上方からの押圧力は、前記係止用板バネ35の押圧力による前記連結部15のスライド移動を妨げないので、スライド移動方向にはガタが生じることが無く、且つ上下方向にも確実にロックされる。
次に、刺繍ミシンの刺繍枠移送装置5の作用効果について説明する。
キャリッジ11に刺繍枠10の連結部15を係合させる係合機構24と、刺繍枠10の連結部15をキャリッジ11の所定位置に係止させる係止部32と、係合機構24を介して係合した連結部15をキャリッジ11に解除可能にロックするロック機構34を設けた。そして、ロック機構34は、刺繍枠10の連結部15を係止部32に押圧する押圧位置と、押圧を解除する解除位置とに亙って切り替え可能にキャリッジ11に支持された回動レバー37を備えた。
従って、回動レバー37を操作して押圧位置に移動させたとき、係合機構24を介してキャリッジ11にスライド移動方向に係合して係止部32に係止した連結部15を係止部32側に押圧してロックすることができるので、刺繍枠10の装着状態における連結部15のスライド移動方向のガタつきを防止することができる。また、回動レバー37を操作して解除位置に移動させた状態で行う刺繍枠10の着脱作業を容易に行うことが可能になる。
刺繍枠10の連結部15は、キャリッジ11に装着した状態において係止部32に当接する当接部22を備え、係止部32と当接部22との一方に係止用板バネ35を設けた。そのため、係止用板バネ35により係止部32に当接する当接部22が回動レバー37側へ押圧されるので、刺繍枠10の装着状態における連結部15のスライド移動方向のガタつきを確実に防止し、刺繍枠10を所定位置でロックすることができる。
回動レバー37は、刺繍枠10の連結部15がキャリッジ11に係合した状態のとき、係合部25と刺繍枠10の連結部15を挟むような対向する位置に配置され、連結部15を係止部32に押圧する押圧位置とのときは、連結部15を係合させるときのスライド移動方向と略平行となる姿勢となるので、回動レバー37のロック状態が視認し易く、刺繍枠10の半挿し状態を防止することができる。
キャリッジ11に刺繍枠10の連結部15を係合させる係合機構24、連結部15を係合溝28に対して係合部25を押圧する方向に付勢する保持用板バネ(43)を設けた。そして、保持用板バネ(43)により押圧された係合部25と布保持部14との間にて、保持用板バネ(43)により押圧される側とは反対側よりキャリッジ11に当接する少なくとも1箇所のキャリッジ当接部23を設けた。
従って、係合状態の連結部15を保持用板バネ(43)により係合溝28に対し係合部25を押圧する方向に付勢して連結部15をロックすることができる。そして、係合部25と布保持部14との間で連結部25に設けられたキャリッジ当接部23が、保持用板バネ(43)により押圧される側とは反対側でキャリッジ11に当接して、保持用板バネ(43)の付勢力を強くしなくても、刺繍枠10の装着状態における水平姿勢を保持できる。
保持用板バネ(43)は、係合溝28と略平行な方向に伸長する形状をなしていると共に、キャリッジ11に固定される固定部44と自由端部45を有している。そして、この自由端部45により連結部15が押圧されるように配置され、この自由端部45の押圧力が、連結部15を上方から押圧する方向に加え、スライド移動方向と略平行な方向に作用するように構成されたので、保持用板バネ(43)の付勢力を強くする必要がなく、刺繍枠10の挿入が容易になる。
次に、前記実施の形態の変更形態について説明する。
1〕係合機構24において、連結部15に係合溝を設け、この係合溝にスライド可能に係合する係合部をキャリッジ11に設けてもよい。
2〕キャリッジ11の上壁部30に保持用板バネ(43)を複数配置するのではなく、一体のもので構成して配置してもよい。
3〕本発明は以上説明した実施の形態に限定されるものではなく、当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、前記実施形態に種々の変更を付加して実施することができ、本発明はそれらの変更形態をも包含するものである。
本発明の実施例に係るミシンと刺繍枠移送装置の斜視図である。 刺繍枠移送装置の平面図である。 刺繍枠の平面図である。 刺繍枠の連結部とキャリッジの正面図である。 連結部とキャリッジとの装着途中の正面図である。 連結部とキャリッジとの装着途中の正面図である。 連結部とキャリッジとの装着時における回動レバー装着時の正面図である。 連結部とキャリッジとの装着時の正面図である。 図3のIX−IX線縦断面図である。 図7のX−X線縦断面図である。
符号の説明
M ミシン
5 刺繍枠移送装置
10 刺繍枠
11 キャリッジ
14 布保持部
15 連結部
22 当接部
23 キャリッジ当接部
24 係合機構
25 係合部
28 係合溝
32 係止部
33 第2の弾性部材
34 ロック機構
35 係止用板バネ
37 回動レバー
39 当接部
43 保持用板バネ
44 固定部
45 自由端部
46 挿入口部

Claims (16)

  1. 刺繍対象布を保持した刺繍枠を着脱可能なキャリッジと、キャリッジを直交2方向へ独立に移動させる移送機構とを備えた刺繍ミシンの刺繍枠移送装置において、
    前記キャリッジと前記刺繍枠の連結部との一方に設けられた係合溝と他方に設けられ且つ前記係合溝にスライド移動可能に係合する係合部とを有し、前記キャリッジに前記刺繍枠の連結部を係脱可能に係合させる係合機構と、
    前記キャリッジに設けられ、前記刺繍枠の連結部をスライド移動方向に関して前記キャリッジの所定位置に係止させる係止部と、
    前記キャリッジに設けられ、前記係合機構を介して係合した前記連結部をキャリッジに解除可能にロックするロック機構とを備え、
    前記ロック機構は、刺繍枠の連結部を前記係止部に押圧する押圧位置と、押圧を解除する解除位置とに亙って切り替え可能にキャリッジに支持されたロック部材を備えたことを特徴とする刺繍ミシンの刺繍枠移送装置。
  2. 前記刺繍枠の連結部は、前記キャリッジに装着した状態において前記係止部に当接する当接部を備え、前記係止部と前記当接部との一方に弾性部材を設けたことを特徴とする請求項1に記載の刺繍ミシンの刺繍枠移送装置。
  3. 前記ロック部材は、一端部が回動可能に支持された回動レバーであることを特徴とする請求項1に記載の刺繍ミシンの刺繍枠移送装置。
  4. 前記回動レバーは、前記刺繍枠の連結部が前記キャリッジに係合した状態のとき、前記係止部と前記刺繍枠の連結部を挟むような対向する位置に配置され、
    前記刺繍枠の連結部を前記係止部に押圧する押圧位置のときは、前記刺繍枠の連結部を係合させるときのスライド移動方向と略平行となる姿勢となり、
    押圧を解除する解除位置では、前記刺繍枠の連結部を係合させるときのスライド移動方向に対して略鉛直姿勢となることを特徴とする請求項3に記載の刺繍ミシンの刺繍枠移送装置。
  5. 前記回動レバーは前記刺繍枠の連結部に当接する当接部を備え、前記刺繍枠の連結部を前記キャリッジに装着してその回動レバーを前記略平行となる姿勢にしたとき、前記弾性部材の弾性力により、前記刺繍枠の連結部が前記回動レバーの当接部側に押圧される当接状態において、前記回動レバーが解除位置に切り替わることがないように構成されていることを特徴とする請求項4に記載の刺繍ミシンの刺繍枠移送装置。
  6. 前記回動レバーが前記略平行となる姿勢において、その回動レバーの当接部は、その回動レバーの回動中心と同一高さまたは回動中心より上方において前記刺繍枠の連結部と当接することを特徴とする請求項5に記載の刺繍ミシンの刺繍枠移送装置。
  7. 前記弾性部材は、係止用板バネで構成されたことを特徴とする請求項請求項2〜6の何れかに記載の刺繍ミシンの刺繍枠移送装置。
  8. 前記係合機構は、前記係合溝と前記係合部が係合した状態で、前記係合溝に対し前記係合部を押圧する方向に付勢する第2の弾性部材を有することを特徴とする請求項7に記載の刺繍ミシンの刺繍枠移送装置。
  9. 前記第2の弾性部材は、保持用板バネで構成されたことを特徴とする請求項8に記載の刺繍ミシンの刺繍枠移送装置。
  10. 前記係止用板バネの押圧力は、前記保持用板バネの押圧力に抗して、刺繍枠の連結部をスライド移動可能な押圧力に設定されていることを特徴とする請求項9に記載の刺繍ミシンの刺繍枠移送装置。
  11. 刺繍対象布を保持した刺繍枠を着脱可能なキャリッジと、キャリッジを直交2方向へ独立に移動させる移送機構とを備えた刺繍ミシンの刺繍枠移送装置において、
    前記刺繍枠に設けられ、布を保持するための枠状の布保持部と前記キャリッジに係脱可能な連結部と、
    前記キャリッジと前記刺繍枠の連結部との一方に設けられた係合溝と他方に設けられかつ前記係合溝にスライド移動可能に係合する係合部とを有し、前記キャリッジに前記刺繍枠の連結部を係脱可能に係合させる係合機構と、
    前記キャリッジと前記刺繍枠の連結部との係合状態において、前記係合溝に対し前記係合部を押圧する方向に付勢する弾性部材とを備え、
    前記キャリッジと前記刺繍枠の連結部との係合状態において、前記弾性部材により押圧される前記係合部と前記布保持部との間にて、前記弾性部材により押圧される側とは反対側より前記キャリッジに当接する少なくとも1箇所のキャリッジ当接部を前記連結部に設けたことを特徴とする刺繍ミシンの刺繍枠移送装置。
  12. 前記キャリッジ当接部は、前記連結部下面に形成された複数のリブで構成され、その複数のリブは、前記布保持部における布展張面に対して鉛直方向に同一高さであることを特徴とする請求項11に記載の刺繍ミシンの刺繍枠移送装置。
  13. 前記弾性部材は、保持用板バネで構成されたことを特徴とする請求項11又は12に記載の刺繍ミシンの刺繍枠移送装置。
  14. 前記保持用板バネは、前記係合溝と略平行な方向に伸長する形状をなしていると共に、前記キャリッジに固定される固定部と自由端部とを有し、
    この自由端部により前記連結部が押圧されるように配置され、
    この自由端部の押圧力が、前記連結部を上方から押圧する方向に加え、前記スライド移動方向と略平行な方向に作用するように構成されたことを特徴とする請求項13に記載の刺繍ミシンの刺繍枠移送装置。
  15. 前記保持用バネの自由端部は、前記連結部を前記キャリッジに係合させる際に、前記連結部のスライド移動方向に関して手前側に配置されていることを特徴とする請求項14に記載の刺繍ミシンの刺繍枠移送装置。
  16. 前記キャリッジは、前記連結部をスライド移動によりキャリッジに係合させる際に、その連結部の端部をキャリッジに挿入するための挿入口部を有し、前記保持用板バネの自由端は、前記キャリッジにおける挿入口部近傍に配置されていることを特徴とする請求項14に記載の刺繍ミシンの刺繍枠移送装置。
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