JP2006012595A - 画像表示装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】熱的影響を及ぼすことなくメタルバック層を安全かつ確実に分断することができ、放電による電子放出素子や蛍光面の破壊、劣化が防止され、高輝度、高品位の表示が可能な画像表示装置の製造方法および製造装置を提供する。
【解決手段】多数の電子放出素子が配列された背面基板と対向配置される前面基板上に遮光層をパターン形成し、遮光層が無い部分に蛍光体層をパターン形成し、蛍光体層の上にメタルバック層を成膜し、機械的分断手段40と前面基板とを相対位置合せし、前面基板の短辺または長辺方向に延びる分断予定線に沿って機械的分断手段を移動させてメタルバック層を機械的に分断する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、画像表示装置の製造方法に係り、とくに電子放出素子を用いた平面型画像表示装置の製造方法に関する。
近時、次世代の画像表示装置として、多数の電子放出素子を並べて、蛍光面と対向配置させた平面型画像表示装置の開発が進められている。電子放出素子には様々な種類があるが、いずれも基本的には電界放出を用いており、これらの電子放出素子を用いた表示装置は、一般に、フィールド・エミッション・ディスプレイ(以下、FEDと称する)と呼ばれている。FEDのうち表面伝導型電子放出素子を用いた表示装置は、表面伝導型電子放出ディスプレイ(以下、SEDと称する)とも呼ばれているが、本明細書中においてはSEDも包含する総称としてFEDという用語を用いる。
FEDにおいて、実用的な表示特性を得るためには、通常の陰極線管と同様の蛍光体を用い、さらに蛍光体の上に「メタルバック」と呼ばれるアルミニウム薄膜を形成した蛍光面を用いることが必要となる。メタルバックは、電子源から放出された電子により蛍光体から発せられた光のうちで、電子源側に進む光を前面基板側へ反射して輝度を高めること等を目的としている。
しかし、FEDの前面基板と背面基板との間隙は、解像度や支持部材の特性などの観点からあまり大きくすることができず、1〜2mm程度に設定する必要がある。このため、FEDでは、前面基板と背面基板との狭い間隙に強電界が形成され、長時間にわたって画像形成させると両基板間において放電(メタルバック膜間の面放電;真空アーク放電)が生じ易くなる。放電が発生すると、数アンペアから数百アンペアに及ぶ大きな放電電流が瞬時に流れるため、カソード部の電子放出素子やアノード部の蛍光面が破壊され、あるいは損傷を受けるおそれがある。このような不良発生につながる放電は製品としては許容されない。したがって、FEDを実用化するためには、長期間にわたり放電によるダメージが発生しないようにする必要がある。
特許文献1は、放電が発生したときのダメージを緩和するために、アノード電極として用いているメタルバック層(Al膜)を分割し、抵抗部材を介して蛍光面外に設けられた共通電極と接続する技術を開示している。
特開平10−326583号公報
しかし、FED蛍光面の画素の配列において、分断予定線の間隔は非常に狭く、位置ずれすることなくその間隔だけメタルバック層を確実に分断することが難しい。
また、レーザ切断技術やレーザアブレーション技術を利用してメタルバック層を分断することも考えられるが、レーザ照射時の発熱によって下層や基板に熱的なダメージを生じるおそれがあること、および分断したメタルバック層のエッジ部にめくれ(反り)を生じることなどの問題点がある。
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、熱的影響を及ぼすことなくメタルバック層を安全かつ確実に分断することができ、放電による電子放出素子や蛍光面の破壊、劣化が防止され、高輝度、高品位の表示が可能な画像表示装置の製造方法および製造装置を提供することを目的とする。
本発明の画像表示装置の製造方法は、多数の電子放出素子が配列された背面基板と対向配置される前面基板上に遮光層をパターン形成し、前記遮光層が無い部分に蛍光体層をパターン形成し、前記蛍光体層の上にメタルバック層を成膜し、機械的分断手段と前記前面基板とを相対位置合せし、前記前面基板の短辺または長辺方向に延びる分断予定線に沿って前記機械的分断手段を移動させ、前記メタルバック層を機械的に分断することを特徴とする。
本発明の画像表示装置の製造装置は、パターン形成された蛍光体層およびその上に成膜されたメタルバック層を有する矩形の被処理基板が載置される載置台31と、前記載置台上に置かれた被処理基板のメタルバック層を機械的に分断するための機械的分断手段40と、前記載置台上の被処理基板および前記機械的分断手段の少なくとも一方の位置を検出し、その検出位置に基づいて被処理基板と前記機械的分断手段とを相対的に位置合せする手段31,70,72と、前記機械的分断手段をメタルバック層に接触させた状態で被処理基板の短辺方向に延びる分断予定線に沿って相対的に移動させる相対移動手段31,50,70とを具備することを特徴とする。
上記の機械的分断手段には種々の方式のカッター刃を用いることができ、例えば回転しない複数のカッター刃を支持棒に所定ピッチ間隔に固定したものを用いることもできるが、回転駆動方式のローラーカッターを用いることが最も好ましい。ローラーカッターには回転自由な従動回転方式やカッター刃を進行方向と同じ方向に正転させる回転駆動方式を用いることもできるが、カッター刃を進行方向に対して逆回転させる逆回転駆動方式を用いることが望ましい。その理由は、Alメタルバック層に対するカッター刃の食い込みが良くなり、Alメタルバック層をシャープに分断することができるからである。また、逆回転駆動方式を採用することにより、カッター刃が全周連続するものばかりでなく、カッター刃が鋸歯状に不連続なタイプであっても、切り残しなくメタルバック層を連続分断することができる。
また、ローラーカッターは長手方向に直列に並ぶ複数の分割ローラーからなり、分割ローラーの各々が倣い手段によって個別にそれぞれ支持されていることが望ましい。倣い手段には、スプリングやゴム等の弾性体あるいはエアクッションやエアシリンダ等のショックアブソーバー機構を用いることができる。このような倣い手段によってローラーカッターの分割ローラーは被処理基板(メタルバック層)の表面凹凸に応じてフレキシブルに変位するので、メタルバック層を全厚さにわたって確実に分断することができる。なお、倣い手段として駆動方式のエアシリンダを採用することにより、カッター刃の被処理基板に対する押圧力を高精度に調整することが可能になり、過大な押圧力による遮光層や基板の切り込みダメージの発生を有効に回避することができる。
さらに、機械的分断手段を用いてメタルバック層を分断している間に、分断により生じる切りくずを吸引除去手段により吸引除去することができる。吸引除去手段には、ローラーカッターの適所に設けたバキュームクリーナーを用いてもよいし、カッター刃そのものに吸引溝を形成してもよい。
分断予定線は、蛍光体層をRGB画素の1単位ごとに区分する縦区分線にそれぞれ対応して設定するようにしてもよいし、複数のRGB画素の間隔(例えば2画素ピッチ間隔又は3画素ピッチ間隔)の縦区分線に対応して設定するようにしてもよい。
載置台は相対位置合せ手段としてばかりでなく相対移動手段としても機能することができるが、主にXY面内における機械的分断手段との相対位置合せ手段として用いられる。このような載置台には、テーブルをX,Y,Zの各方向に移動させる直動駆動機構を備え、さらにテーブルをZ軸まわりに回転させるθ回転駆動機構を備えたXYZθテーブルを用いることが好ましい。メタルバック層を分断するときには、機械的分断手段のみをY方向(被処理基板の短辺方向)に移動させてもよいし、XYZθテーブルのみをY方向に移動させてもよいし、あるいは機械的分断手段とXYZθテーブルとの両者をともにY方向に移動させるようにしてもよい。
本発明によれば、機械的分断手段によってメタルバック層を確実に分断するので、FEDのような平面型画像表示装置において、放電の発生を抑制しかつ放電が発生した場合の放電電流のピーク値を抑えることができ、電子放出素子や蛍光面の破壊・損傷や劣化を防止することができる。特に、本発明によるメタルバック層の機械的分断は、熱的なダメージを周囲に及ぼさないので、蛍光面各部(特に蛍光体層)の熱劣化を防止できるというメリットがある。
以下、本発明を実施するための最良の形態について添付の図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1と図2を参照して本発明の第1の実施形態について説明する。本発明の画像表示装置の製造装置である薄膜分断装置30は、図1に示すように、XYZθテーブル31、待機部32、洗浄乾燥部33、ローラーカッター40、ローラー走行ユニット50、ローラー回転ユニット60、コントローラ70および位置センサ72を備えている。
XYZθテーブル31は、被処理基板としての前面基板2が載置される載置台としての役割を有するものであり、矩形の基板2よりも少し大きい矩形状の上面を有し、その上面に基板2を吸着保持するための複数の真空吸着孔が開口している。基板2は長辺がX方向に、短辺がY方向になるようにXYZθテーブル31によって保持される。複数の位置センサ72がXYZθテーブル31の上方に設けられ、基板2の隅角に形成されたアライメントマーク2aが各位置センサ72によってそれぞれ光学的に検出されるようになっている。なお、センサ72はローラーカッター40の駆動系に対して位置ずれしないようにそれぞれ所定位置に固定されている。
また、XYZθテーブル31は、図示しない3つの直動駆動機構によってX,Y,Zの各方向にそれぞれ移動され、さらに図示しないθ回転駆動機構によってZ軸まわりに回転されるようになっている。これらのテーブル駆動機構の各動作は、位置センサ72からのアライメントマーク検出信号などに基づいてコントローラ70によって制御されるようになっている。
待機部32がXYZθテーブル31の一方側の長辺に沿って設けられている。この待機部32は、ローラーカッター40のホームポジションに位置し、非使用時(保守点検時)のローラーカッター40を待機させておくところである。
洗浄乾燥部33がXYZθテーブル31の他方側の長辺に沿って設けられている。この洗浄乾燥部33は、ローラーカッター40のエンドポジションに位置し、使用直後のローラーカッター40に洗浄液を噴射する洗浄ノズル(図示せず)およびドライエアを吹き付ける乾燥ノズル(図示せず)を有する。
一対のリニアガイド53及びボールスクリュウ51が待機部32から洗浄乾燥部33までにわたって設けられている。ボールスクリュウ51にはボールナット52が螺合し、さらにボールナット52にはローラーカッター40の一端が連結されている。左右一対のリニアガイド53にはローラーカッター40の両端が摺動可能にそれぞれ係合している。ボールスクリュウ51にはローラー走行ユニット50の回転駆動軸が接続され、コントローラ70によってボールスクリュウ51の回転開始タイミング、回転停止タイミング、回転速度および回転方向が制御されるようになっている。
また、ローラーカッター40にはローラー回転ユニット60の回転駆動軸61が接続され、コントローラ70によってローラーカッター40の回転開始タイミング、回転停止タイミング、回転速度および回転方向が制御されるようになっている。
図2に示すように、ローラーカッター40は多数のカッター刃42を有している。これらのカッター刃42は、鋸歯状をなし、ローラーの全周にわたって形成され、所定の等ピッチ間隔で取り付けられている。カッター刃42はガラスを傷つけないことを考慮して軟らか目の砥石を用いるが、超硬合金やダイヤモンド砥粒を含む超硬砥石などの硬い材料を用いることもできる。なお、カッター刃42の刃先の幅は、タイプによって異なるがおよそ2〜20μmの範囲とすることが望ましい。縦区分線の太さを超えてメタルバック層を分断することはできないからである。ちなみに、メタルバック層の分断幅はカッター刃42の刃先の幅と同等か又は若干広がる傾向になる。また、ローラーカッター40の本体の直径は10〜60mmの範囲とすることが望ましい。直径10mm未満ではローラーカッターの剛性が不足して曲がりやすくなるおそれがあり、直径60mmを超えるとローラーカッターの自重が大きくなりすぎるからである。なお、ローラーカッター40の本体の材質は、容易に変形せず、かつパーティクルを生じ難い硬質の樹脂材料または硬い金属材料とすることが好ましい。
次に、上述した薄膜分断装置30の動作の概要について説明する。
図示しない搬送ロボットにより被処理基板2をXYZθテーブル31の上に載置する。XYZθテーブル31の上面をセルフアライメント構造としているので、被処理基板2はXYZθテーブル31に対して自動的に粗アライメントされる。被処理基板2は、FED用の前面基板であり、片面がAl膜からなるメタルバック層で覆われている。このAlメタルバック層が上方を向くように基板2はXYZθテーブル31上に載置され、バキュームチャックによって真空吸着保持される。
次いで、位置センサ72が基板2の隅角に形成されたアライメントマーク2aをそれぞれ光学的に検出し、その検出信号に基づいてコントローラ70がXYZθテーブル31をXY面内での位置を微調整するとともに、Z方向の高さ位置も微調整する。これにより被処理基板2がローラーカッター40に対して精密アライメントされ、その結果、カッター刃42に1対1に対応するように基板側の分断予定線が位置合わせされる。
基板/ローラーカッター間の位置合せが完了すると、コントローラ70はローラー走行ユニット50およびローラー回転ユニット60にそれぞれ信号を送り、ローラーカッター40のY方向(基板の短辺方向)への移動を開始させるとともにローラー進行方向に対してローラーカッター40を逆回転させる。これによりローラーカッター40は、待機部32を離れて基板側へ向けて移動し、左右一対のリニアガイド53に案内されながらテーブル31に保持された基板2上のメタルバック層に接触して食い込み、Alメタルバック層をY方向(基板の短辺方向)に分断していく。
ローラーカッター40は、基板2の上方をオーバーランし、洗浄乾燥部33に到達して停止する。そして、洗浄乾燥部33においてローラーカッター40に洗浄液(温水または溶剤)を噴射し、カッター刃42に付着したAlくずを除去する。除去されたAlくずは洗浄液とともにカップ容器(図示せず)に受けられ、ドレイン管(図示せず)を介して外部に排出される。次いで、ドライエアを吹き付けてローラーカッター40を乾燥させ、乾燥後にローラーカッター40を洗浄乾燥部33から待機部32へ戻す。なお、ローラーカッター40の洗浄・乾燥中において、被処理基板2は搬送ロボットによってテーブル31から取り上げられ、装置30から次工程へ搬出される。
このようにして次々に装置30に搬入される被処理基板2が処理され、常に清浄な状態に維持されるカッター刃を用いてメタルバック層がY方向に分断される。
(第2の実施形態)
次に、図3を参照して本発明の第2の実施形態について説明する。
第2の実施形態のローラーカッターは等分割された2つの分割ローラー40a,40bからなり、これら分割ローラー40a,40bの各々は軸61まわりに回転可能にホルダ54にそれぞれ支持されている。さらに各ホルダ54は圧縮スプリング55、連結棒(図示せず)及びウェイトバランス(図示せず)を介してボールナット52にそれぞれ連結されている。圧縮スプリング55は、ローラーカッターのカッター刃42がZ方向にフレキシブルに変位するのを助ける倣い手段として働くものである。これにより各分割ローラー40a,40bはAlメタルバック層の微妙な表面凹凸に倣ってそれぞれ僅かに上下に変位しながらメタルバック層を分断していく。また、圧縮スプリング55によってカッター刃42がAlメタルバック層に対して所定の圧力(弱い圧力)で押し付けられるようになっているので、切込み過ぎによってその下方の基板を損傷するおそれがない。なお、本実施形態ではローラーカッターの分割数を2つとしたが、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つに分割するようにしてもよい。しかし、分割数が9つを超えると支持構造が複雑化してローラーカッターが重量化するので好ましくない。
また、本実施形態のローラーカッターはバキュームクリーナー81を備えている。バキュームクリーナー81は、フィルタ82を介して真空ポンプ83に連通する一方で、ローラーカッター40のカッター刃42の近傍にて開口している。このキュームクリーナー81によって分断中に生じるAlくずを直ちに吸引除去することができるので、パーティクル付着による基板の汚染が有効に回避される。
なお、本実施形態ではローラーカッターの倣い手段として圧縮スプリングを用いたが、この代わりとしてエアクッションやエアシリンダ等のショックアブソーバー機構を用いることができる。このような倣い手段によってローラーカッターの分割ローラーは被処理基板(メタルバック層)の表面凹凸に応じてフレキシブルに変位するので、メタルバック層を全厚さにわたって確実に分断することができる。なお、倣い手段として駆動方式のエアシリンダを採用することにより、カッター刃の被処理基板に対する押圧力を高精度に調整することが可能になり、過大な押圧力による遮光層や基板の切り込みダメージの発生を有効に回避することができる。
(第3の実施形態)
次に、図4を参照して本発明の第3の実施形態について説明する。
図4の(a)〜(d)に示すようにカッター刃42には各種タイプの刃先を用いることができる。図4の(a)に示すカッター刃の刃先42aは通常用いられる一般的な凸形状であり、このタイプのカッター刃を用いて最小幅数μm程度の狭いAlメタルバック層分断間隔を得ることができる。図4の(b)に示すカッター刃の刃先42bは平坦であり、このタイプのカッター刃を用いて一定幅のAlメタルバック層分断間隔を得ることができる。図4の(c)に示すカッター刃の刃先42cは凹形状であり、このタイプのカッター刃を用いて分断中のAlくずがバキュームクリーナー81まで搬送されやすくなる。図4の(d)に示すカッター刃の刃先42cは前述と同様に凹形状であり、さらにフィルタ82を介して真空ポンプ83に連通する吸引溝42dを有し、このタイプのカッター刃を用いて分断中のAlくずをさらに効率良く除去することができる。
次に、図5を参照して本実施形態の画像表示装置としてのFEDを製造するための方法について説明する。
FEDの前面基板となるガラス基板2を所定の薬液を用いて洗浄処理し、所望の清浄面を得る。洗浄した前面基板2の内面に黒色顔料などの光吸収物質を含む遮光層形成溶液を塗布する。塗布膜を加熱乾燥した後に、マトリックスパターンに対応する位置に開孔を有するスクリーンマスクを用いて露光し、これを現像して、図5の(a)に示すマトリックスパターン遮光層5b1,5b2を形成した。
次いで、マトリックスパターン遮光層5b1,5b2が存在しない領域に、赤(R)緑(G)青(B)3色の蛍光体層6aを常法によりパターン形成した。図5の(b)に示すように矩形状又は短冊状の3色パターンの蛍光体層6aが縦横に規則配列された蛍光面を得た。例えばピッチ600μmの正方画素の場合には、蛍光体層6aの縦区画線のX方向幅は例えば20〜50μmの範囲とする。なお、蛍光体層6aの横区画線(ストライプ)のY方向幅は例えば50〜250μmの範囲とする。これらの縦横区画線にはマトリックスパターン遮光層5が存在し、前面基板2のほうへ光が漏れ出さないように遮光される。
次いで、蛍光体層6aが積まれていないマトリックスパターン遮光層のうち間隔が狭いほうのパターン遮光層5b2の上に抵抗層11を積層した。抵抗層11は、図5の(c)に示すように蛍光体層6aとほぼ面一になるように積み上げた。
次いで、Alメタルバック層7を、図5の(d)に示すように被処理基板2の全面にわたって成膜する。Alメタルバック層7を形成するには、例えばスピンコーティング法で形成されたニトロセルロース等の有機樹脂からなる薄い膜の上に、アルミニウム(Al)膜を真空蒸着法により成膜する。さらに、これを焼成して有機物を除去する方法を採ることができる。
次いで、上述のローラーカッター40を用いてAlメタルバック層7を分断予定線に沿って機械的に分断した。これによりAlメタルバック層がRGB画素単位ごとに分断され、図5の(e)に示すように分断部12において分断されたAlメタルバック層7aを得た。本実施例のローラーカッター40の切断速度は10〜200mm/秒の範囲とした。
次いで、分断部12に露出した間隔が広いほうのパターン遮光層5b1の上に抵抗層13を積層した。抵抗層13は、図5の(f)に示すように蛍光体層6aとほぼ面一になるように積み上げた。
次いで、このようにして形成した蛍光面6を、電子放出素子とともに真空外囲器内に配置する。これには、蛍光面6を有する前面基板2と、複数の電子放出素子8を有する背面基板1とを、フリットガラス等により真空封着し、真空容器を形成する方法が採られる。さらに、真空外囲器内でパターンの上から所定のゲッタ材を蒸着し、Alメタルバック層7の領域にゲッタ材の蒸着膜を形成する。
このようにして製造されたFEDにおいては前面基板2と背面基板1との間隙が極めて狭いため、両基板間で放電(絶縁破壊)が起こりやすいが、本実施形態で形成されたFEDでは、パターン形成された蛍光体層6aによってメタルバック層7が成膜したままの状態で画素セグメント毎に分断されているので、放電が発生した場合の放電電流のピーク値が抑えられ、エネルギーの瞬間的な集中が回避される。そして、放電エネルギーの最大値が低減される結果、電子放出素子や蛍光面の破壊・損傷や劣化が防止される。
次に、図8および図9に、本実施形態に共通のFEDの構造を示す。FEDは、それぞれ矩形状のガラスからなる前面基板2と背面基板1を有し、両基板1,2は1〜2mmの間隔をおいて対向配置されている。これら前面基板2と背面基板1は、矩形枠状の側壁3を介して周縁部同士が接合させ、内部が高真空に維持された偏平な矩形状の真空外囲器4を構成している。
前面基板2の内面には蛍光面6が形成されている。この蛍光面6は赤(R)、緑(G)、青(B)の3色に発光する蛍光体層6aとマトリックス状の遮光層22bとで構成されている。蛍光面6上には、アノード電極として機能するとともに蛍光体層6aの光を反射する光反射膜として機能するメタルバック層7が形成されている。表示動作時、メタルバック層7には図示しない回路により所定のアノード電圧が印加されるようになっている。
背面基板1の内面上には、蛍光体層6aとメタルバック層7を励起するための電子ビームを放出する多数の電子放出素子8が設けられている。これらの電子放出素子8は、画素ごとに対応して複数列および複数行に配列されている。電子放出素子8マトリックス状に配設された図示しない配線により駆動されるようになっている。また、背面基板1と前面基板2との間には、これら基板1,2に作用する大気圧に耐えられるようにするために補強として、板状または柱状の多数のスペーサ10が設けられている。
蛍光面6にはメタルバック層7を介してアノード電圧が印加され、電子放出素子8から放出された電子ビームはアノード電圧により加速されて蛍光面6に衝突する。これにより対応する蛍光体層6aが発光し、画像が表示される。
図6に本発明の実施形態に共通の、前面基板2、特に蛍光面6の構造を示す。蛍光面6は、赤(R)、緑(G)、青(B)に発光する多数の矩形状の蛍光体層を有している。前面基板2の長手方向をX軸とし、これと直交する幅方向をY軸とした場合に、蛍光体層R,G,BはX軸方向に所定のギャップ間隔に繰り返し配列され、Y軸方向には同一色の蛍光体層が所定のギャップ間隔に繰り返し配列されている。なお、所定のギャップ間隔といっても製造上の誤差の範囲内で、または設計上の公差の範囲内で変動することが許容されているため、XY平面内において蛍光体層6a間のギャップ間隔は正確には一定値であるとは言えないが、ここでは便宜上ほぼ一定値であるものとして説明する。
蛍光面6は遮光層5を備えている。この遮光層5は、図6に示すように、前面基板2の周縁部に沿って延びた矩形枠遮光層5aと、矩形枠遮光層5aの内側で蛍光体層R,G,Bの間をマトリックス状に延びたマトリックスパターン遮光層5bとを有する。
マトリックスパターン遮光層5bの上には、Y方向に延びた縦区分線13Vに沿って抵抗層13が設けられ、またX方向に延びた横区分線13Hに沿って抵抗層が設けられている。また、セグメント蛍光体RGBの相互間はY方向に延びた抵抗層11によって区分されている。縦区分線13Vおよび横区分線13Hは、いずれも所定の抵抗性を有する金属酸化物の微粒子を母材とした材料を用いて、常法のフォトリソグラフィ法により形成される。
本発明の画像表示装置の製造に用いられる装置の概要を示すブロック平面図。 ローラーカッターと被処理基板を示す斜視図。 ローラーカッターと被処理基板を示す側面図。 (a)〜(d)は種々のカッター刃先をそれぞれ示す拡大模式図。 (a)〜(f)は本発明の実施形態に係る画像表示装置の製造方法を示す工程図。 画像表示装置(FED)の一部を切り欠いて前面基板の蛍光面およびメタルバック層を示す平面図。 本発明の実施形態に係る画像表示装置を示す部分拡大平面図。 画像表示装置(FED)の概要を示す斜視図。 図8のA−A線に沿って切断した断面図。
符号の説明
1…背面基板、2…前面基板、2a…アライメントマーク、3…側壁、
5a,5b,5b1,5b2…遮光層、6…蛍光面、6a…蛍光体層、
7…メタルバック層、7a…分断されたメタルバック層、8…電子放出素子、
11,13…抵抗層
12…分断部
13V…縦区分線(分断予定線)
13H…横区分線(分断予定線、ストライプ、ケミカルカット)
30…薄膜分断装置(画像表示装置の製造装置)
31…XYZθテーブル(載置台、相対移動手段)
32…待機部、33…洗浄乾燥部
40…ローラーカッター(機械的分断手段)、40a,40b…分割ローラー
42…カッター刃、42a〜42c…刃先、42d…吸引溝
50…ローラー走行ユニット(相対移動手段)
51…ボールスクリュウ、52…ボールナット、53…リニアガイド、54…ホルダ
55…スプリング(倣い手段)
60…ローラー回転ユニット、61…回転駆動軸
70…コントローラ(制御手段)、72…位置センサ、
81…バキュームクリーナー(吸引除去手段)、82…フィルタ、83…ポンプ。

Claims (10)

  1. 多数の電子放出素子が配列された背面基板と対向配置される前面基板上に遮光層をパターン形成し、
    前記遮光層が無い部分に蛍光体層をパターン形成し、
    前記蛍光体層の上にメタルバック層を成膜し、
    機械的分断手段と前記前面基板とを相対位置合せし、
    前記前面基板の短辺または長辺方向に延びる分断予定線に沿って前記機械的分断手段を移動させ、前記メタルバック層を機械的に分断することを特徴とする画像表示装置の製造方法。
  2. 前記機械的分断手段として、全周に刃を有する回転可能なローラーカッターを用いることを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 前記ローラーカッターを進行方向と逆方向に回転駆動させて前記メタルバック層を分断することを特徴とする請求項2記載の方法。
  4. 前記ローラーカッターは長手方向に直列に並ぶ複数の分割ローラーからなり、前記分割ローラーの各々が倣い手段によって個別にそれぞれ支持されていることを特徴とする請求項2記載の方法。
  5. 前記機械的分断手段を用いて前記メタルバック層を分断している間に、分断により生じる切りくずを吸引除去することを特徴とする請求項2記載の方法。
  6. 前記分断予定線は、前記蛍光体層を画素単位に区分する縦区分線にそれぞれ対応して設定されることを特徴とする請求項1記載の方法。
  7. パターン形成された蛍光体層およびその上に成膜されたメタルバック層を有する矩形の被処理基板が載置される載置台と、
    前記載置台上に置かれた被処理基板のメタルバック層を機械的に分断するための機械的分断手段と、
    前記載置台上の被処理基板および前記機械的分断手段の少なくとも一方の位置を検出し、その検出位置に基づいて被処理基板と前記機械的分断手段とを相対的に位置合せする手段と、
    前記機械的分断手段をメタルバック層に接触させた状態で被処理基板の短辺方向に延びる分断予定線に沿って相対的に移動させる相対移動手段と、
    を具備することを特徴とする画像表示装置の製造装置。
  8. 前記機械的分断手段は、全周に刃を有する回転可能なローラーカッターであることを特徴とする請求項7記載の装置。
  9. さらに、前記ローラーカッターを進行方向と逆方向に回転駆動させるローラー回転ユニットを有することを特徴とする請求項8記載の装置。
  10. 前記ローラーカッターは長手方向に直列に並ぶ複数の分割ローラーからなり、前記分割ローラーの各々を個別にそれぞれ支持する倣い手段をさらに有することを特徴とする請求項8記載の装置。
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