JP2006012573A - 電気的接続装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 直線状に並列配置される4極以上の被接続端子に電気的に接続される4極以上の接続端子を支持する電気的接続装置において、小型化し、寸法制約に伴う不利を緩和する。
【解決手段】 4極以上の接続端子11には、被接続端子と接続される端子接続部14と、その反対側の電線接続部15と、それらの間の屈曲部16とが設けられる。接続用コネクタ要素12は、各端子接続部15が直線状に並列配置されて各被接続端子14に接続されるように各接続端子11を支持する端子支持部22と、電線3が端子接続部14の直線状の配置方向と平行な方向に沿って引き出されるように各電線3を支持する電線支持部19とを備える。電線支持部19は、先端側接続端子11に接続される電線3が、引き出し側接続端子11の周囲を迂回するよう湾曲して配置されるように、電線3を支持する。接続用コネクタ要素12は、被接続用コネクタ要素2と嵌合により接続される。
【選択図】 図7
【解決手段】 4極以上の接続端子11には、被接続端子と接続される端子接続部14と、その反対側の電線接続部15と、それらの間の屈曲部16とが設けられる。接続用コネクタ要素12は、各端子接続部15が直線状に並列配置されて各被接続端子14に接続されるように各接続端子11を支持する端子支持部22と、電線3が端子接続部14の直線状の配置方向と平行な方向に沿って引き出されるように各電線3を支持する電線支持部19とを備える。電線支持部19は、先端側接続端子11に接続される電線3が、引き出し側接続端子11の周囲を迂回するよう湾曲して配置されるように、電線3を支持する。接続用コネクタ要素12は、被接続用コネクタ要素2と嵌合により接続される。
【選択図】 図7
Description
本発明は、直線状に並列配置される4極以上の被接続端子を支持する被接続用コネクタ要素に対して接続される電気的接続装置に関する。
従来、直線状に並列配置される4極以上の被接続端子を支持する被接続用コネクタ要素に対して接続される電気的接続装置が知られている。例えば、特許文献1には、そのような電気的接続装置を含むコネクタとして、プラグ結合部とレセプタクル結合部とで構成される多芯化した同軸コネクタが開示されている。この同軸コネクタでは、プラグ結合部は、第1の中心コンタクト及び第1の外部コンタクトを4極備えるものであり、これらの4極のコンタクトは、直線状に並列配置されている。一方、レセプタクル結合部では、プラグ結合部側の4極のコンタクトとそれぞれ電気的に接続される4極の第2の中心コンタクト及び第2の外部コンタクトが、プラグ結合部側の4極のコンタクトとそれぞれ対応する位置に直線状に並列配置されている。そして、プラグ結合部側とレセプタクル結合部側のいずれでも、それぞれの4極のコンタクトが各々接続される側とは反対側において、各コンタクトに対応して接続される4本の同軸ケーブルがそのまま真っ直ぐに引き出されるように配置されている。
しかしながら、特許文献1に記載の同軸コネクタでは、プラグ結合部側及びレセプタクル結合部側のいずれのコネクタ要素から引き出される同軸ケーブルとも、各コネクタ要素の並列配置方向と直交する方向に真っ直ぐに引き出されるように配置されている。このため、いずれのコネクタ要素においても、各コネクタ要素の大きさが並列配置されている極間のピッチに依存して大きくなってしまうことになる。
従って、各コネクタの接続作業の際に、コネクタ要素の大きさによるスペース上の制約を伴うことになる。即ち、狭いスペースにおける作業のように限られたスペース内で又はそのスペースを通過させて接続作業を行うときは不利となる。
特に、直線状に並列配置される4極以上の被接続端子を支持する被接続用コネクタ要素と、その各被接続端子にそれぞれ電気的に接続される4極以上の接続端子を支持する接続用コネクタ要素を有する電気的接続装置とを、壁面に設けられた孔にその電気的接続装置を挿通した後に接続する場合には非常に不利となる。つまり、壁面に設けられた孔を挿通する電気的接続装置の大きさによってその孔の大きさが制約されたり、又は電気的接続装置の挿通作業が困難となってしまうことになる。
従って、各コネクタの接続作業の際に、コネクタ要素の大きさによるスペース上の制約を伴うことになる。即ち、狭いスペースにおける作業のように限られたスペース内で又はそのスペースを通過させて接続作業を行うときは不利となる。
特に、直線状に並列配置される4極以上の被接続端子を支持する被接続用コネクタ要素と、その各被接続端子にそれぞれ電気的に接続される4極以上の接続端子を支持する接続用コネクタ要素を有する電気的接続装置とを、壁面に設けられた孔にその電気的接続装置を挿通した後に接続する場合には非常に不利となる。つまり、壁面に設けられた孔を挿通する電気的接続装置の大きさによってその孔の大きさが制約されたり、又は電気的接続装置の挿通作業が困難となってしまうことになる。
本発明は、上記実情に鑑みることにより、直線状に並列配置される4極以上の被接続端子を支持する被接続用コネクタ要素と、その各被接続端子にそれぞれ電気的に接続される4極以上の接続端子を支持する接続用コネクタ要素を有する電気的接続装置とを接続する場合における、寸法制約に伴う不利を緩和することができる小型の電気的接続装置を提供することを目的とする。
本発明の電気的接続装置は、直線状に並列配置される4極以上の被接続端子を支持する被接続用コネクタ要素に対して接続される電気的接続装置に関する。
そして、本発明は、上記目的を達成するために以下のようないくつかの特徴を有している。即ち、本発明は、以下の特徴を単独で、若しくは、適宜組み合わせて備えている。
そして、本発明は、上記目的を達成するために以下のようないくつかの特徴を有している。即ち、本発明は、以下の特徴を単独で、若しくは、適宜組み合わせて備えている。
上記目的を達成するための本発明の電気的接続装置における第1の特徴は、前記4極以上の被接続端子にそれぞれ電気的に接続される4極以上の接続端子であって、前記被接続端子と接続される端子接続部と、当該端子接続部の反対側の端部で電線と接続される電線接続部と、当該端子接続部と当該電線接続部との間で屈曲して形成された屈曲部とをそれぞれ有する4極以上の接続端子と、前記各端子接続部が直線状に並列配置されて前記各被接続端子にそれぞれ接続されるように前記各接続端子を支持する端子支持部と、前記電線接続部に接続される電線が前記端子接続部の直線状の配置方向と平行な方向に沿って引き出されるように当該各電線を支持する電線支持部とを有し、前記被接続用コネクタ要素と嵌合により接続される接続用コネクタ要素と、を備え、前記電線支持部は、互いに隣接して配置される前記接続端子のうち前記接続用コネクタ要素から電線が引き出される電線引き出し側と反対の先端側に配置される先端側接続端子に接続される電線が、当該先端側接続端子に対して前記電線引き出し側に隣接して配置される前記接続端子である引き出し側接続端子の前記屈曲部の周囲を迂回するよう湾曲して配置されるように、当該電線を支持することである。
この構成によると、接続端子には端子接続部と電線接続部との間に屈曲部が形成されており、電線接続部に接続される電線が端子接続部の直線状の配置方向と平行な方向に沿って引き出されるようになっている。そして、先端側接続端子に接続される電線は、引き出し側接続端子の屈曲部の周囲を迂回するよう湾曲して配置されるようになっている。このため、その平行な方向に沿って各電線を束ねるように配置するとともに引き出し側接続端子との干渉を避けながら効率よく電線を密集させて配置でき、電線を配置するスペースを集約することができる。即ち、端子接続部が並列配置されるピッチに依存して電気的接続装置が大きくなってしまうことを大幅に抑制でき、電気的接続装置の小型化を図ることができる。これにより、狭いスペースにおける作業のように限られたスペース内で又はそのスペースを通過させて接続作業を行うときに有利となる。そして、電気的接続装置は、直線状に配置される端子接続部の配置方向において細長い形状となるため、特に、壁面に設けられた孔をその電気的接続装置を挿通した後に接続する場合には、非常に有利となる。つまり、その孔の大きさを小さくすることができたり、また、電気的接続装置の挿通作業を容易に行えることになる。
また、先端側接続端子に接続される電線と引き出し側接続端子との干渉を避けながら効率よく電線を密集させて配置できるため、隣接する先端側接続端子と引き出し側接続端子との配置についての寸法制約を緩和することができる。即ち、先端側接続端子と引き出し側接続端子との間の間隔を短く設定することで長手方向の小型化を図ることや、先端側接続端子の電線接続部の設計自由度を向上させることや、先端側接続端子の電線接続部に接続される電線が屈曲してしまうことを緩和すること等が可能になる。
従って、直線状に並列配置される4極以上の被接続端子を支持する被接続用コネクタ要素と、その各被接続端子にそれぞれ電気的に接続される4極以上の接続端子を支持する接続用コネクタ要素を有する電気的接続装置とを接続する場合における、寸法制約に伴う不利を緩和することができる小型の電気的接続装置を提供することができる。
本発明の電気的接続装置における第2の特徴は、前記屈曲部は、直角に屈曲して形成されていることである。
この構成によると、端子接続部が並列配置される直線と電線接続部に接続されてその直線に平行に配置される電線との距離を、より接近させることができる。即ち、端子接続部の配置方向に細長い形状に関してより細い形状を実現し、より電気的接続装置を小型化することができる。
本発明の電気的接続装置における第3の特徴は、前記先端側接続端子を支持する前記端子支持部は、当該先端側接続端子の前記電線接続部の配向方向が前記端子接続部の直線状の配置方向に対して斜めにずれて配置されるように、当該先端側接続端子を支持することである。
この構成によると、電線接続部の配向方向を端子接続部の直線状の配置方向に対して斜めにずらすため、電気的接続装置内における幅方向のスペースを有効的に活用でき、先端側接続端子に接続される電線と引き出し側接続端子との干渉を避けながらより効率よく密集させて電線を配置することができる。
本発明の電気的接続装置における第4の特徴は、前記先端側接続端子のうちの少なくとも一つに接続される電線は、前記接続用コネクタ要素において前記被接続用コネクタ要素に嵌合される側とは反対の反嵌合側に向かって位置がずれながら前記引き出し側接続端子の前記屈曲部の周囲を迂回するよう湾曲して配置されるように支持されることである。
この構成によると、先端側接続端子に接続される電線が、反嵌合側に向かって位置がずれながら引き出し側接続端子の周囲を迂回するよう湾曲して配置される。このため、先端側接続端子に接続される電線と引き出し側接続端子との干渉を避けるとともに引き出し側接続端子に接続される電線に対する反嵌合側のスペースにも効率よく電線を密集させて配置できる。従って、隣接する先端側接続端子と引き出し側接続端子との配置についての寸法制約をより緩和することができる。
本発明の電気的接続装置における第5の特徴は、前記電線支持部は、前記電線接続部に接続される各電線における当該電線支持部で支持される部分の断面が前記反嵌合側に向かって上段となって段積み状に配置されるように、当該各電線を支持する段積み支持部を更に備え、前記段積み支持部にて上段側に配置される電線が、前記反嵌合側に向かって位置がずれながら前記引き出し側接続端子の前記屈曲部の周囲を迂回するよう湾曲して配置されることである。
この構成によると、電線接続部に接続されて平行に配置される電線をその断面が段積み状となるように配置できるため、その平行な方向に沿って各電線をより密集して束ねるように配置できる。そして、段積み状の上段側に配置される電線が、反嵌合側に向かって位置がずれながら引き出し側接続端子の周囲を迂回するよう湾曲して配置されるため、上段側に電線を引き回すよう配置する際において、先端側接続端子に接続される電線と引き出し側接続端子との干渉を避けながら効率よく電線を密集させて配置できる。
本発明の電気的接続装置における第6の特徴は、前記電線支持部は、前記先端側接続端子のうちの少なくとも一つに接続される電線を、前記反嵌合側に向かって位置をずらしながら前記引き出し側接続端子の前記屈曲部の周囲を迂回するよう湾曲させて配置するように支持する湾曲支持部を更に備えていることである。
この構成によると、湾曲支持部が形成されているため、先端側接続端子に接続される電線を反嵌合側に向かって位置をずらしながら引き出し側接続端子の周囲を迂回するように湾曲させて配置する際において、先端側接続端子に接続される電線の配置がずれないように安定して支持することができる。
本発明の電気的接続装置における第7の特徴は、前記湾曲支持部は、前記反嵌合側方向における高さが順番に高くなるように前記接続用コネクタ要素から前記反嵌合側に向かって突出して形成されている複数段のステップ部を更に備えていることである。
この構成によると、高さが順番に高くなる複数段のステップ部を突設することで、反嵌合側に向かって電線の位置を滑らかにずらしながら配置することができる。また、複数段に突設されたステップ部を設けるという簡易な構成で容易に湾曲支持部を形成することができる。
本発明の電気的接続装置における第8の特徴は、前記湾曲支持部は、前記反嵌合側に向かって登り傾斜するよう形成された斜面を有するスロープ部を更に備えていることである。
この構成によると、登り傾斜の斜面を有するスロープ部を形成することで、反嵌合側に向かって電線の位置を滑らかにずらしながら配置することができる。また、スロープ部を設けるという簡易な構成で容易に湾曲支持部を形成することができる。
本発明の電気的接続装置における第9の特徴は、前記湾曲支持部は、前記反嵌合側に向かって突出して設けられるとともに、電線に接する部分が曲面状に形成されている湾曲壁部を更に備えていることである。
この構成によると、湾曲壁部が形成されているため、先端側接続端子に接続される電線をその湾曲壁部に沿わせるように配置することで、反嵌合側に向かって位置をずらしながら引き出し側接続端子の周囲を迂回するように滑らかに湾曲させて配置することができる。そして、湾曲配置される電線の配置がずれないように安定して支持することができる。
本発明の電気的接続装置における第10の特徴は、前記電線支持部は、前記接続用コネクタ要素にて前記反嵌合側に突出して設けられる複数の突設部を更に備え、当該複数の突設部において対向して位置する一対の突設部の間に電線が嵌め込まれることで当該電線を支持するとともに、当該一対の突設部の互いに対向する対向面には、当該対向面間に嵌め込まれる電線に向かって突出する凸部が形成されていることである。
この構成によると、接続用コネクタ要素に複数の突設部を設けて、対向する一対の突設部間に電線を嵌め込むだけで電線を支持できるため、電線支持部を容易に形成することができる。そして、その一対の突設部間の対向面には、凸部が形成されているため、突設部間に嵌め込まれる電線をこの凸部により安定して支持することができる。
本発明の電気的接続装置における第11の特徴は、前記凸部は、半円状の断面を有するように形成されていることである。
この構成によると、対向面にそれぞれ設けられた半円状断面の凸部間の最も近接している部分で、線接触に近い状態で電線を支持することができ、より強固に電線を保持することができる。また、半円状断面であるため、凸部によって電線を疵付けてしまうことも防止できる。
本発明の電気的接続装置における第12の特徴は、前記接続用コネクタ要素に対して前記接続端子を覆うように取り付けられるカバー要素を更に備え、前記カバー要素の内側にはカバー側係合部が設けられ、当該カバー要素が取り付けられる前記接続用コネクタ要素における当該カバー要素の内側と対向する側にはコネクタ側係合部が設けられ、当該カバー側係合部と当該コネクタ側係合部とが互いに係合し合うことである。
この構成によると、カバー側係合部がカバー要素の内側に設けられ、コネクタ側係合部もカバー要素の内側と対向する側に設けられる。このため、カバー側係合部とコネクタ側係合部とを係合させて接続用コネクタ要素にカバー要素を取り付けた際に、カバー側係合部及びコネクタ側係合部を外部に露出させないようにすることができる。従って、カバー側要素と接続用コネクタ要素とを係合させるための機構が外部と干渉して破損等してしまうことを防止できる。
本発明の電気的接続装置における第13の特徴は、前記カバー側係合部は、前記カバー要素の内側で当該カバー要素が取り付けられる前記接続用コネクタ要素に向かって突出して形成される係合用突設部と、当該係合用突設部から更に突出して形成される係止凸部とを備え、前記コネクタ側係合部は、前記係止凸部と係止するよう凹み形成された係止凹部が設けられるとともに前記係合用突設部が嵌入される孔部を備えていることである。
この構成によると、係止凸部が形成された係合用突設部をカバー要素の内側に設け、係止凹部が形成された孔部を接続用コネクタ要素に設けることで、外部に露出することなくカバー要素と接続用コネクタ要素とを係合させるための機構を簡易な構成で容易に実現できる。
本発明の電気的接続装置における第14の特徴は、前記接続用コネクタ要素に対して前記接続端子を覆うように取り付けられるカバー要素を更に備え、前記カバー要素及び前記接続用コネクタ要素には、前記先端側及び前記電線引き出し側の少なくともいずれか一方の側において、互いに係止し合うことで位置決めされる位置決め部がそれぞれ形成されていることである。
この構成によると、接続用コネクタ要素にカバー要素を取り付ける際に、まず、先端側及び電線引き出し側のいずれか一方に形成された位置決め部を係止させることで、カバー要素と接続用コネクタ要素とを容易に位置決めすることができる。これにより、接続用コネクタ要素とカバー要素との位置がずれてしまうことなく、速やかにカバー要素の取り付けを行うことができる。また、接続用コネクタ要素にカバー要素を取り付ける際にすぐに位置決めできるため、カバー要素をずれた位置で誤って接続用コネクタ要素に取り付けてしまうことを防止できる。そして、ずれた位置で誤って取り付けてしまうことによる破損等が発生することを防止できる。
本発明の電気的接続装置における第15の特徴は、前記位置決め部は、前記カバー要素に設けられる第1条部又は第1溝部と、前記接続用コネクタ要素に設けられ前記第1条部と係止する第2溝部又は前記第1溝部と係止する第2条部とを備えていることである。
この構成によると、位置決め部が、互いに係止し合う条部と溝部とによって形成されているため、カバー要素と接続用コネクタ要素とをこの位置決め部で位置決めすると、カバー要素が接続用コネクタ要素に対してねじれた状態で取り付けられてしまうことを防止することができる。
本発明の電気的接続装置における第16の特徴は、前記カバー要素の前記先端側の先端部は、その先端側に向かって細くなるように形成されるとともに、当該カバー要素が取り付けられる前記接続用コネクタ要素の前記先端側に被さるように形成され、前記第1条部又は前記第1溝部は、前記カバー要素において、前記先端部の前記接続用コネクタ要素の前記先端側に摺接するように被さる第1摺接面に形成され、前記第2溝部又は前記第2条部は、前記接続用コネクタ要素において、当該接続用コネクタ要素の前記先端側で前記第1摺接面に摺接する第2摺接面に形成されていることである。
この構成によると、カバー要素の先端部が接続用コネクタ要素の先端側に被さるとともに先端側に向かって細く形成されているため、当該電気的接続装置を孔に挿通して接続用コネクタ要素と接続する場合に、その孔への挿入をよりスムーズで容易に行うことができる。そして、第1条部又は第1溝部をカバー要素の第1摺接面に形成し、第2溝部又は第2条部を接続用コネクタ要素の第2摺接面に形成することで、カバー要素が接続用コネクタ要素に対してねじれた状態で取り付けられてしまうことを防止できる位置決め部を容易に形成することができる。
本発明の電気的接続装置における第17の特徴は、自動車において車内と車外との間で電線を挿通させるために設けられた孔に挿通された後に前記被接続用コネクタ要素と接続される電気的接続装置として用いられることである。
この構成によると、自動車において車内と車外との間で電線を挿通させるために設けられた孔に電気的接続装置を容易に挿通することができ、また、その孔の大きさを小さく形成することもできる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、本実施形態では、4極(4個)の被接続端子を支持する接続用コネクタ要素に対して接続される電気的接続装置について説明するが、本発明は、5極以上の場合であっても適用することができる。即ち、本発明は、直線状に並列配置される4極以上の被接続端子を支持する被接続用コネクタ要素に対して接続される電気的接続装置に対して、広く適用することができる。
また、本発明は、自動車において車内と車外との間で電線を挿通させるために設けられた孔に挿通された後に被接続用コネクタ要素と接続される電気的接続装置として用いられる場合の用途に特に適しており、本実施形態では、この用途を例にとって説明する。しかし、本発明は、この用途以外の電気的接続装置として用いられる場合であっても適用でき、より広範な用途に対して適用できる。即ち、多くの異なる環境及び各種の目的に適用することができる。
図1は、4極(4本)の同軸電線4(以下、電線4という)が接続された被接続用コネクタ要素2と、同様に4極(4本)の同軸電線3(以下、電線3という)と接続されて被接続用コネクタ要素2と接続される本発明の実施形態に係る電気的接続装置1とを例示した斜視図である。電気的接続装置1と被接続用コネクタ要素2とは、例えば、AM/FMアンテナ、Cellularアンテナ、GPS(Global Positioning System)アンテナ、SDARS(Satellite Digital Audio Radio System)アンテナ、ETCアンテナ、VICSアンテナなどの自動車に取り付けられる各種複合アンテナ等で使用する中継コネクタとして用いられる。
そして、電気的接続装置1は、図1に一部図示される自動車のルーフ5に設けられたルーフ孔6を矢印a方向に挿通された後に、被接続用コネクタ要素2と接続される。これにより、自動車の車内と車外との間でルーフ孔6を通過するとともにコネクタ(1、2)を介して電線3と電線4とが電気的に接続される状態になる。そして、図2の斜視図に示すように、電気的接続装置1と被接続用コネクタ要素2とが接続されることになる。なお、電気的接続装置1側にはマーク1a(三角印のマーク)が付されており、被接続用コネクタ要素2側にもマーク2a(三角印のマーク)が付されている。これらのマーク(1a、2a)は、電気的接続装置1と被接続用コネクタ要素2とが適正に接続されたときに、その位置が一致するように付されており、両マーク(1a、2a)の位置が一致した状態で接続されているか否かにより、適正に接続されているかどうかを確認することができる。
図3は電気的接続装置1の斜視図であり、図4は電気的接続装置1の正面図(図4(a))、底面図(図4(b))、左側面図(図4(c))、及び右側面図をそれぞれ示したものであり、図5は電気的接続装置1の一部の分解斜視図である。図3乃至図5に示すように、電気的接続装置1は、4本の電線3の端部にそれぞれ接続される4極(4個)の接続端子11(11a〜11d)と、被接続用コネクタ要素2と嵌合により接続される接続用コネクタ要素12と、接続用コネクタ要素12に対して取り付けられるカバー要素13とを備えている。電線3に接続された状態の接続端子11は、図5に示すように、図中矢印b方向に嵌め込まれてそれぞれ接続用コネクタ要素12に支持される。そして、図3及び図4に示すように、カバー要素13が、接続用コネクタ要素12に対して嵌め合わされて接続端子11を覆うように取り付けられる。
接続端子11は、電気的接続装置1と被接続用コネクタ要素2との接続に伴い、被接続用コネクタ要素2の被接続端子にそれぞれ電気的に接続される。この接続端子11は、図6の斜視図に示すように、端子接続部14と、電線接続部15と、屈曲部16とを備えている。端子接続部14は、被接続用コネクタ要素2の被接続端子と接触して接続されることになり、電線接続部15は、端子接続部14の反対側の端部で電線3に対してかしめられて接続される。また、屈曲部16は、端子接続部14と電線接続部15との間の部分であって、直角に屈曲して形成されている。
図7は、接続用コネクタ要素12の斜視図であり、電線3(3a〜3d)に接続された4極の接続端子11(11a〜11d)が、接続用コネクタ要素12に取り付けられている状態を示したものである。接続用コネクタ要素12は、直方体状に細長く形成された本体部17を有しており、この本体部17に対して端子支持部18と電線支持部19とが形成されている。
図7に示すように、端子支持部18(18a〜18d)は、4極の接続端子11をそれぞれ支持するように4箇所に設けられており、端子支持部18aに接続端子11aが、端子支持部18bに接続端子11bが、端子支持部18cに接続端子11cが、端子支持部18dに接続端子11dがそれぞれ支持されている。この端子支持部18は、各接続端子11の各端子接続部14が直線状に並列配置されるように各接続端子11を支持するように設けられている。そして、図3及び図4(b)に示すように、接続端子11の端子接続部14は、接続用コネクタ要素12の底面側(被接続用コネクタ要素2と嵌合される側)で、直線状に並列配置された状態で支持されている。これにより、各接続端子11が、被接続用コネクタ要素2側の各被接続端子14にそれぞれ接続されるようになっている。
また、図7において、各端子支持部18は、各接続端子11をその屈曲部16の下半側の周囲に沿って保持できるように形成されている。そして、接続端子11dは、その電線接続部15の配向方向が上述した端子接続部14の直線状の配置方向と平行に配置されるように支持されているが、接続端子11a乃至11cは、その電線接続部15の配向方向が端子接続部14の直線状の配置方向に対して斜めにずれて配置されるように支持されている。即ち、互いに隣接して配置される接続端子11・11のうち接続用コネクタ要素12から電線3が引き出される電線引き出し側(図中矢印c方向)と反対の先端側(図中矢印d方向)に配置される先端側接続端子11の電線接続部15の配向方向が端子接続部14の直線状の配置方向に対して斜めにずれて配置されるように、先端側接続端子11が支持されている。
なお、互いに隣接して配置される接続端子11・11とは、接続端子11a・11b、接続端子11b・11c、接続端子11c・11dのことを指す。そして、先端側接続端子11とは、例えば、隣接配置される接続端子11a・11bの場合は接続端子11aのことを指し、隣接配置される接続端子11c・11dの場合は接続端子11cを指す。また、本実施形態では、互いに隣接して配置される接続端子11・11のうちの先端側接続端子11に対して電線引き出し側に隣接して配置される接続端子11を引き出し側接続端子11とする。即ち、本実施形態では、接続端子11a・11b・11cが先端側接続端子11に該当しており、接続端子11b・11c・11dが引き出し側接続端子11に該当していることになる。
図8は、4極の接続端子11(11a〜11d)が取り付けられた状態の接続用コネクタ要素12の斜視図であり、接続端子11aに接続される電線3aのみを取り除いた状態を示したものである。図7及び図8に示すように、電線支持部19は、複数の突設部20と、湾曲支持部21と、嵌め込み支持部24とを備えている。そして、この電線支持部19により、各接続端子11の電線接続部15の直線状の配置方向と平行な方向に沿って引き出されるように、各電線3が支持されている。また、この電線支持部19によって、互いに隣接して配置される接続端子11・11のうちの先端側接続端子11に接続される電線3が、その先端側接続端子11に対して電線引き出し側に隣接して配置される引き出し側接続端子11の屈曲部16の周囲を迂回するよう湾曲して配置されるように、支持されている。
複数の突設部20(20a〜20e)は、図7に示すように、接続用コネクタ要素12にて被接続用コネクタ要素2と嵌合される側とは反対の反嵌合側(図中矢印e方向)に突出して設けられている。そして、この複数の突設部20は、最も先端側に配置される先端側接続端子11aに接続される電線3aを支持するように配置されている。また、複数の突設部20において対向して位置する一対の突設部の間(突設部20a及び20bの間、突設部20d及び20eの間)に電線3aが嵌め込まれることでその電線3aを支持するようになっている。なお、対向して位置する一対の突設部20d・20eは、接続端子11aに接続される電線3aと接続端子11dに接続される電線3dとが段積み配置となるように支持している。即ち、一対の突設部20d・20eは、電線3a・3dにおける当該突設部20d・20eで支持される部分の断面が反嵌合側に向かって上段となって段積み状に配置されるように、電線3a・3dを支持する段積み支持部を構成している。
また、図8に示すように、一対の突設部20d・20eは、その互いに対向する対向面において、当該対向面に嵌め込まれる電線3a・3dに向かって突出する凸部25がそれぞれ形成されている。図9は、一対の突設部20d・20eを拡大して示す斜視図であるが、この図9に示すように、一対の突設部20d・20eは、それぞれ対向面25(突設部20d側のみを図示)で対向しており、各対向面25には、半円状の断面を有する2条の凸部25aがそれぞれ形成されている。電線3は、一対の突設部20d・20eの上方からこの突設部20d・20e側に向かって(即ち、図中の矢印方向である下方に向かって)挿入されることで、対向面25・25間に嵌め込まれる。そして、嵌め込まれた電線3は、対向面25・25間において両側から凸部25aで挟持されるようにして支持される。
湾曲支持部21は、先端側接続端子11aに接続される電線3aを反嵌合側に向かって位置をずらしながら引き出し側接続端子11bの屈曲部16の周囲を迂回するよう湾曲させて配置するように支持している。この湾曲支持部21は、図8に示すように、ステップ部22と湾曲壁部23とを備えている。ステップ部22は、反嵌合側における高さが順番に高くなるように接続用コネクタ要素2から反嵌合側に向かって突出して形成されており、複数段の階段状に形成されている。また、湾曲壁部23は、反嵌合側に向かって突出して設けられるとともに、電線3aに接する部分が曲面状に形成されている。なお、この電気的接続装置1では、段積み支持部を構成する一対の突設部20d・20eにて上段側に配置される電線3aが、反嵌合側に向かって位置がずれながら引き出し側接続端子11bの屈曲部16の周囲を迂回するよう湾曲して配置されるようになっている(図7参照)。
また、嵌め込み支持部24は、溝状に凹み形成されており、図8に示すように、接続端子11bに接続される電線3bと接続端子11cに接続される電線3cとがそれぞれ嵌め込まれて支持されるように形成されている。この嵌め込み支持部24により、電線3b及び電線3cは、端子接続部14の直線状の配置方向と平行な方向に沿って引き出されるよう支持されるとともに、引き出し側接続端子11c及び11dの屈曲部16の周囲をそれぞれ迂回するよう湾曲して配置されるように支持されている。
なお、上述したように、この接続用コネクタ要素12では、電線支持部19によって、各電線3の位置を固定することができる。そして、電線3の位置が固定されることにより、電線3間の電波干渉特性のばらつき(製品としての電気的接続装置1の単位での電波干渉特性のばらつき)を抑制することができる。また、先端側接続端子11a〜11cに接続される電線3a〜3cは、引き出し側接続端子11b〜11dの周囲を迂回する際に湾曲して配置されているため、電線3a〜3cが屈曲してしまうことを防止できる。とくに、高周波用同軸電線では、屈曲すると性能劣化(VSWR)を招き易いため、この性能劣化が生じることを防止することができる。
図10は、接続用コネクタ要素12に対して取り付けられる側を上にして示すカバー要素13の斜視図である。カバー要素13は、接続端子11を覆うように接続用コネクタ要素12に対して取り付けられる(図3参照)。このカバー要素13は、図4及び図10に示すように、接続用コネクタ要素12の電線支持部19によって電線3が平行に配置されている方向と直交する断面において円弧状に形成された円蓋部分26を備えている。各電線3は、接続用コネクタ要素12において段積み状に配置されており、カバー要素13が接続用コネクタ要素12に取り付けられることで、円蓋部分26の内側に密集して配置されることになる。
また、カバー要素13は、図3、図4、及び図10に示すように、先端側の端部である先端部27が、その先端側に向かって細くなるように形成されるとともに、このカバー要素13が取り付けられる接続用コネクタ要素12の先端側に被さるように形成されている。このように、先端部30が先端側に向かって細く形成されていることで、ルーフ孔6への挿入をよりスムーズで容易に行うことができる。そして、先端部27は、その先端側に向かう方向と直交する断面が、点対称形状であるとともに線対称形状となるように形成されている。なお、具体的には、先端部27の断面形状は、十字状に形成されている。このように先端部27の断面形状が点対称形状及び線対称形状のうちの少なくともいずれかの形状となるように形成されていることで、細くなった先端部27における曲げ方向に作用する衝撃に対する強度を確保し、ルーフ孔6への挿入時に先端部27がルーフ孔6の縁部分と衝突して衝撃を受けても損傷が生じることを抑制できる。
また、カバー要素13は、電線3が引き出される電線引き出し側の端部の形状と、その引き出される側とは反対側である端部30の形状とが異なっている。このため、カバー要素13の接続用コネクタ要素12に対する取り付け方向を1つの方向に限定することができる。これにより、電気的接続装置1の組み立て作業時の誤結合を防止することができる。なお、カバー要素13の電線引き出し側の端部には、接続用コネクタ要素12における一対の突設部20d・20eと嵌め合わされる開口部分28が形成されている(図4(d)、図10参照)。
また、カバー要素13には、図10に示すように、円蓋部分26において部分的に厚肉に形成された補強部29が形成されている。補強部29は、第1補強部30と第2補強部31とを備えるように構成されている。第1補強部30は、カバー要素13が取り付けられる接続用コネクタ要素12に向かって突出するリブとして円蓋部分26の内側に形成されている。そして、この第1補強部30は、カバー要素13が取り付けられる接続用コネクタ要素13における端子接続部14の直線状の配置方向と平行な方向に沿って直線状に形成されている。即ち、第1補強部30を構成するリブは、カバー要素13の長手方向に沿って直線状に形成されている。
一方、第2補強部31も、第1補強部30と同様に、カバー要素13が取り付けられる接続用コネクタ要素12に向かって突出するリブとして円蓋部分26の内側に形成されている。そして、この第2補強部31は、カバー要素13が取り付けられる接続用コネクタ要素12における端子接続部14の直線状の配置方向と直交する円蓋部分26の断面(即ち、円蓋部分26におけるカバー要素13の長手方向と直交する断面)に沿って配置されるように形成されている。なお、第2補強部31は、第1補強部30とは交差するように配置されており、その交差部分は、一体に形成されている。このように、補強部29が、カバー要素13の形状を維持し易くするための骨組みとして機能するように配置されている。
また、カバー要素13には、このカバー要素13が接続用コネクタ要素12に取り付けられた際にその接続用コネクタ要素12との間においてカバー要素13側に向かう接続端子11の移動を制限する規制部32(32a、32b)が複数箇所に突出して形成されている。規制部32aは、接続端子11aと当接することでその接続端子11aの移動を制限するようになっており、規制部32bは、接続端子11bと当接することでその接続端子11bの移動を制限するようになっている。そして、複数の規制部32(32a、32b)は、円蓋部分26に対して一体的に形成されるとともに、補強部29(第1補強部30)を介しても一体的に形成されている。このように規制部29が設けられることで、カバー要素13の取り付けとともに接続端子11の位置をコネクタ嵌合方向において固定することができ、接続端子11が不適切な状態で支持されることを(半挿入となることを)防止できる。
このように、カバー要素13では、円蓋部分26の内側の領域を有効的に活用し、円蓋部分26の内側に配置される電線3や接続端子11と干渉することのない位置において、円蓋部分26に部分的に厚肉の補強部29を設けることができる。このため、カバー要素13の小型化をほとんど阻害することなく、円蓋部分26の強度を向上させることができる。また、カバー要素13では、第1補強部30を構成するリブが、カバー要素13の長手方向に沿って直線状に形成されるため、カバー要素13の長手方向に対する曲げ強度を向上させることができる。また、カバー要素13では、第2補強部31を形成するリブが、カバー要素13の長手方向と直交する円蓋部分26の断面に沿って配置されるように形成されるため、カバー要素13の長手方向に対するねじり強度を向上させることができる。また、カバー要素13では、複数の規制部32が補強部29(第1補強部30)を介して一体的に形成されているため、複数の規制部32をこの補強部30の一部として有効的に活用することができる。
また、カバー要素13の内側には、図10に示すように、カバー側係合部33が設けられている。一方、このカバー要素13が取り付けられる接続用コネクタ要素12におけるカバー要素13の内側と対向する側には、図7に示すように、コネクタ側係合部34が設けられている。カバー側係合部33及びコネクタ側係合部34は、互いに係止し合うように形成されており、これにより、カバー要素13が接続用コネクタ要素12に取り付けられる際におけるロック機構が構成されている。
カバー側係合部33は、図10に示すように、係合用突設部35(35a、35b)と係止凸部36とを備えている。係合用突設部35は、カバー要素13の内側でこのカバー要素13が取り付けられる接続用コネクタ要素14に向かって突出して形成されている。そして、カバー要素13における先端側に一対の係合用突設部35a・35aが設けられており、電線引き出し側に一対の係合用突設部35b・35bが設けられている。係止凸部36は、各係合用突設部35の先端部分において外側に向かって(一対の係合用突設部35a・35a、及び35b・35bが互いに対向する側とは反対側に向かって)、その各係合用突設部35から更に突出して形成されている。
また、コネクタ側係合部34は、孔部37(37a、37b)と係止凹部38とを備えている。孔部37は、図7及び図8に示すように、先端側に設けられる一対の孔部37a・37aと、電線引き出し側に設けられる一対の孔部37b・37bとで構成されている。そして、各孔部37は、カバー要素13の各係合用突設部35が嵌入される貫通孔としてそれぞれ形成されている。なお、一対の孔部37a・37aには、一対の係合用突設部35a・35aがそれぞれ嵌入され、一対の孔部37b・37bには、一対の係合用突設部35b・35bがそれぞれ嵌入される。
係止凹部38は、各孔部37に対して凹み形成されることで設けられている。図11は、図4のA−A線矢視断面図(但し、電線3については断面の図示を省略)である。この図11に示すように、各係止凹部38は、各係合用突設部35が各孔部37に嵌入された状態で、各係止凸部36とそれぞれ係止するように凹み形成されている。なお、カバー要素13が接続用コネクタ要素12に取り付けられて係合用突設部35が孔部37に嵌入されると、まず、係合用突設部35の先端部分の係止凸部36が孔部37の縁部分と干渉する。そして、この干渉によって、係合用突設部35が内側に撓みながら、係止凸部36が孔部37内に進入する。係止凸部36が、係止凹部38に対向する位置まで達すると、係止凸部36と係止凹部38とが係合し合って、カバー要素13が接続用コネクタ要素12に対して確実に保持(ロック)されることになる。
なお、図3に示すように、カバー要素13の係合用突設部35は、接続用コネクタ要素12の孔部37から突出してしまわないような長さに形成されている。このように、係合用突設部35は、円蓋部分13の内側で突設されており、カバー要素13が接続用コネクタ要素12に取り付けられた際に、接続用コネクタ要素12の側面から露出することがなく、また、孔部37から突出して露出することもない。このため、カバー要素13を接続用コネクタ要素12に取り付けた際に、係合用突設部35が外部と干渉して破損する(例えば、ルーフ孔6に電気的接続装置1を挿通させる際に係合用突設部35がルーフ孔6の縁部と干渉して破損するなど)といったようなことを防止することができる。
また、図7及び図10に示すように、カバー要素13及び接続用コネクタ要素12には、その先端側において、互いに係止し合うことで位置決めされる位置決め部39がそれぞれ形成されている。この位置決め部39は、カバー要素13に設けられる溝部(第1溝部)40と、接続用コネクタ要素12に設けられ溝部40と係止する条部(第2条部)41とで構成されている。カバー要素13側の溝部40は、先端部27を支持するように設けられている壁部の裏面、即ち、先端部21の接続用コネクタ要素12の先端側に摺接するように被さる第1摺接面42に形成されている。この溝部40は、直線状に凹み形成されている。一方、接続用コネクタ要素12側の条部41は、先端側の端面、即ち、接続用コネクタ要素12の先端側でカバー要素13の第1摺接面42に摺接する第2摺接面43に形成されている。この条部41は、溝部40と嵌め合わされるように直線的な凸状に形成されている。
このように位置決め部39が形成されることで、溝部40と条部41とが摺接しながら嵌め合わされるように、カバー要素13を接続用コネクタ要素12に取り付けることができる。これにより、カバー要素13を接続用コネクタ要素12に取り付ける際に、カバー要素13の先端側を接続用コネクタ要素12に対して適正な位置に位置決めすることが容易になる。そして、カバー要素13が接続用コネクタ要素12に対して幅方向にずれた状態で取り付けられてしまうことを防止できる。また、直線状に長く形成された溝部40と条部41とが嵌め合わされながらカバー要素13が接続用コネクタ要素12に取り付けられるため、その取り付けの際に、カバー要素13がその長手方向に対するねじり方向に回転しまうことを防止でき、その回転によってカバー要素13が破損してしまうことを防止できる。
以上説明した電気的接続装置1によると、接続端子11には端子接続部14と電線接続部15との間に屈曲部16が形成されており、電線接続部15に接続される電線3が端子接続部14の直線状の配置方向と平行な方向に沿って引き出されるようになっている。そして、先端側接続端子11に接続される電線3は、引き出し側接続端子11の屈曲部16の周囲を迂回するよう湾曲して配置されるようになっている。このため、その平行な方向に沿って各電線3を束ねるように配置するとともに引き出し側接続端子11との干渉を避けながら効率よく電線3を密集させて配置でき、電線3を配置するスペースを集約することができる。即ち、端子接続部14が並列配置されるピッチに依存して電気的接続装置が大きくなってしまうことを大幅に抑制でき、電気的接続装置の小型化を図ることができる。
これにより、狭いスペースにおける作業のように限られたスペース内で又はそのスペースを通過させて接続作業を行うときに有利となる。そして、電気的接続装置1は、直線状に配置される端子接続部14の配置方向において細長い形状となるため、特に、壁面に設けられた孔をその電気的接続装置1を挿通した後に接続する場合には、非常に有利となる。つまり、その孔の大きさを小さくすることができたり、また、電気的接続装置の挿通作業を容易に行えることになる。
図12は、組み立てられた電気的接続装置1をルーフ孔6に挿通させている状態において、電気的接続装置1を先端側から見た図である。電気的接続装置1は、細長く小型化でき、ルーフ孔6への挿通方向における断面積を小さくできるため、図12に示すように、開口面積の小さいルーフ孔6に対してもスムーズに通過させることができる。また、カバー要素13には円蓋部分26が形成されているため、電気的接続装置1の外周の一部を円形のルーフ孔6の内周に沿った外形とすることができ、ルーフ孔6の縁部分との干渉も避けることができるため、電気的接続装置の小型化を図ることができる。
また、電気的接続装置1によると、先端側接続端子11に接続される電線3と引き出し側接続端子11との干渉を避けながら効率よく電線3を密集させて配置できるため、隣接する先端側接続端子11と引き出し側接続端子11との配置についての寸法制約を緩和することができる。即ち、先端側接続端子11と引き出し側接続端子11との間の間隔を短く設定することで長手方向の小型化を図ることや、先端側接続端子11の電線接続部15の設計自由度を向上させることや、先端側接続端子11の電線接続部15に接続される電線3が屈曲してしまうことを緩和すること等が可能になる。
従って、直線状に並列配置される4極以上の被接続端子を支持する被接続用コネクタ要素と、その各被接続端子にそれぞれ電気的に接続される4極以上の接続端子を支持する接続用コネクタ要素を有する電気的接続装置とを接続する場合における、寸法制約に伴う不利を緩和することができ、電気的接続装置の小型化を図ることができる。
また、電気的接続装置1では、屈曲部16が直角に屈曲して形成されているため、端子接続部14が並列配置される直線と電線接続部15に接続されてその直線に平行に配置される電線3との距離を、より接近させることができる。即ち、端子接続部14の配置方向に伸びるより細い形状を実現し、より電気的接続装置を小型化することができる。
また、電気的接続装置1では、電線接続部15の配向方向を端子接続部14の直線状の配置方向に対して斜めにずらすため、電気的接続装置1内における幅方向のスペースを有効的に活用でき、先端側接続端子11に接続される電線3と引き出し側接続端子11との干渉を避けながらより効率よく密集させて電線3を配置することができる。
また、電気的接続装置1では、先端側接続端子11に接続される電線3が、反嵌合側に向かって位置がずれながら引き出し側接続端子11の周囲を迂回するよう湾曲して配置される。このため、先端側接続端子11に接続される電線3と引き出し側接続端子11との干渉を避けるとともに引き出し側接続端子11に接続される電線3に対する反嵌合側のスペースにも効率よく電線3を密集させて配置できる。従って、隣接する先端側接続端子11と引き出し側接続端子11との配置についての寸法制約をより緩和することができる。
また、電気的接続装置1では、電線接続部15に接続されて平行に配置される電線3をその断面が段積み状となるように配置できるため、その平行な方向に沿って各電線3をより密集して束ねるように配置できる。そして、段積み状の上段側に配置される電線3が、反嵌合側に向かって位置がずれながら引き出し側接続端子11の周囲を迂回するよう湾曲して配置されるため、上段側に電線3を引き回すよう配置する際において、先端側接続端子11に接続される電線3と引き出し側接続端子11との干渉を避けながら効率よく電線3を密集させて配置できる。
また、電気的接続装置1では、電線支持部19として湾曲支持部21が形成されているため、先端側接続端子11に接続される電線3を反嵌合側に向かって位置をずらしながら引き出し側接続端子11の周囲を迂回するように湾曲させて配置する際において、先端側接続端子11に接続される電線3の配置がずれないように安定して支持することができる。
また、電気的接続装置1では、湾曲支持部21として、高さが順番に高くなる複数段のステップ部22を突設することで、反嵌合側に向かって電線3の位置を滑らかにずらしながら配置することができる。また、複数段に突設されたステップ部22を設けるという簡易な構成で容易に湾曲支持部21を形成することができる。
また、電気的接続装置1では、湾曲支持部21として湾曲壁部23が形成されているため、先端側接続端子11に接続される電線3をその湾曲壁部23に沿わせるように配置することで、反嵌合側に向かって位置をずらしながら引き出し側接続端子11の周囲を迂回するように滑らかに湾曲させて配置することができる。そして、湾曲配置される電線3の配置がずれないように安定して支持することができる。
また、電気的接続装置1では、接続用コネクタ要素12に複数の突設部20を設けて、対向する一対の突設部20・20間に電線3を嵌め込むだけで電線3を支持できるため、電線支持部19を容易に形成することができる。そして、その一対の突設部20・20間の各対向面25には、凸部25aが形成されているため、突設部20・20間に嵌め込まれる電線3をこの凸部25aにより安定して支持することができる。また、凸部25aは、半円状の断面を有するように形成されているため、凸部25a・25a間の最も近接している部分で、線接触に近い状態で電線3を支持することができ、より強固に電線3を保持することができる。また、半円状断面であるため、凸部25aによって電線3を疵付けてしまうことも防止できる。
また、電気的接続装置1では、カバー側係合部33がカバー要素13の内側に設けられ、コネクタ側係合部34もカバー要素13の内側と対向する側に設けられる。このため、カバー側係合部33とコネクタ側係合部34とを係合させて接続用コネクタ要素12にカバー要素13を取り付けた際に、カバー側係合部33及びコネクタ側係合部34を外部に露出させないようにすることができる。従って、カバー側要素13と接続用コネクタ要素12とを係合させるための機構が外部と干渉して破損等してしまうことを防止できる。また、係止凸部36が形成された係合用突設部35をカバー要素13の内側に設け、係止凹部38が形成された孔部37を接続用コネクタ要素12に設けることで、外部に露出することなくカバー要素13と接続用コネクタ要素12とを係合させるための機構を簡易な構成で容易に実現できる。
また、電気的接続装置1によると、接続用コネクタ要素12にカバー要素13を取り付ける際に、まず、先端側に形成された位置決め部39を係止させることで、カバー要素13と接続用コネクタ要素12とを容易に位置決めすることができる。これにより、接続用コネクタ要素12とカバー要素13との位置がずれてしまうことなく、速やかにカバー要素13の取り付けを行うことができる。また、接続用コネクタ要素12にカバー要素13を取り付ける際にすぐに位置決めできるため、カバー要素13をずれた位置で誤って接続用コネクタ要素12に取り付けてしまうことを防止できる。そして、ずれた位置で誤って取り付けてしまうことによる破損等が発生することを防止できる。また、位置決め部39が、互いに係止し合う溝部40と条部41とによって形成されているため、カバー要素13と接続用コネクタ要素12とをこの位置決め部39で位置決めすると、カバー要素13が接続用コネクタ要素12に対してねじれた状態で取り付けられてしまうことを防止することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な変更が可能なものである。例えば、次のように変更して実施してもよい。
(1)上記実施形態においては、自動車のルーフ孔に挿通された後に被接続用コネクタ要素と接続される電気的接続装置について説明したが、ルーフ孔以外の箇所に設けられる孔に対しても同様に本発明を適用することができる。また、自動車以外に設けられる孔を挿通する場合であっても同様に本発明を適用することができる。また、孔を挿通させる場合に限らず、狭いスペースにおける作業のように限られたスペース内で接続作業を行う場合であっても本発明を適用することができる。
(2)上記実施形態においては、同軸電線用の電気的接続装置として説明したが、同軸電線以外の電線であっても、本発明を適用することができる。
(3)上記実施形態においては、接続端子の屈曲部が直角に形成されている場合を例にとって説明したが、必ずしも直角に屈曲形成されているものでなくてもよい。例えば、約45度ずつ2段階に屈曲形成されているものなどであってもよい。
(4)接続用コネクタ要素に設けられる端子支持部及び電線支持部の形状については、上記実施形態のとおりでなくもよい。即ち、端子支持部は、端子接続部を被接続端子と接続可能に直線状に並列配置するものであれば他の形状であってもよい。また、電線支持部は、電線を端子接続部の直線状の配置方向と平行な方向に沿って引き出されるように支持するとともに、先端側接続端子に接続される電線を引き出し側接続端子の周囲を迂回するよう湾曲して配置されるように支持するものであれば、他の形状であってもよい。
(5)上記実施形態では、4極の被接続端子を支持する接続用コネクタ要素に対して接続される電気的接続装置について説明したが、5極以上の場合であっても本発明を適用することができる。
(6)上記実施形態では、湾曲支持部については、複数段のステップ部と湾曲壁部とを備えて構成されている場合を例にとって説明したが、必ずしもこの通りでなくてもよい。例えば、複数段のステップ部のみを備えて湾曲壁部を備えていないものであってもよい。また、複数段のステップ部でなく、反嵌合側に向かって登り傾斜するよう形成された斜面を有するスロープ部を備えて構成されているものであってもよい。この場合、登り傾斜の斜面を有するスロープ部を形成することで、反嵌合側に向かって電線の位置を滑らかにずらしながら配置することができる。また、スロープ部を設けるという簡易な構成で容易に湾曲支持部を形成することができる。
(7)上記実施形態では、位置決め部については、カバー要素及び接続用コネクタ要素の先端側に形成されている場合を例にとって説明したが、必ずしもこの通りでなくてもよい。例えば、位置決め部が電線引き出し側にのみ形成されているもの、先端側と電線引き出し側のいずれにも形成されているものなどであってもよい。また、上記実施形態では、カバー要素側に溝部が設けられ、接続用コネクタ要素側に条部が設けられているものについて説明したが、逆に設けられているものであってもよい。即ち、カバー要素側に条部が設けられ、接続用コネクタ要素側に溝部が設けられているものであってもよい。また、カバー要素側と接続用コネクタ要素側に条部及び溝部がそれぞれ複数ずつ設けられているものであってもよい。
1 電気的接続装置
2 被接続用コネクタ要素
3 同軸電線
4 同軸電線
6 ルーフ孔
11、11a、11b、11c、11d 接続端子
12 接続用コネクタ要素
13 カバー要素
14 端子接続部
15 電線接続部
16 屈曲部
18 端子支持部
19 電線支持部
21 湾曲支持部
2 被接続用コネクタ要素
3 同軸電線
4 同軸電線
6 ルーフ孔
11、11a、11b、11c、11d 接続端子
12 接続用コネクタ要素
13 カバー要素
14 端子接続部
15 電線接続部
16 屈曲部
18 端子支持部
19 電線支持部
21 湾曲支持部
Claims (17)
- 直線状に並列配置される4極以上の被接続端子を支持する被接続用コネクタ要素に対して接続される電気的接続装置において、
前記4極以上の被接続端子にそれぞれ電気的に接続される4極以上の接続端子であって、前記被接続端子と接続される端子接続部と、当該端子接続部の反対側の端部で電線と接続される電線接続部と、当該端子接続部と当該電線接続部との間で屈曲して形成された屈曲部とをそれぞれ有する4極以上の接続端子と、
前記各端子接続部が直線状に並列配置されて前記各被接続端子にそれぞれ接続されるように前記各接続端子を支持する端子支持部と、前記電線接続部に接続される電線が前記端子接続部の直線状の配置方向と平行な方向に沿って引き出されるように当該各電線を支持する電線支持部とを有し、前記被接続用コネクタ要素と嵌合により接続される接続用コネクタ要素と、
を備え、
前記電線支持部は、互いに隣接して配置される前記接続端子のうち前記接続用コネクタ要素から電線が引き出される電線引き出し側と反対の先端側に配置される先端側接続端子に接続される電線が、当該先端側接続端子に対して前記電線引き出し側に隣接して配置される前記接続端子である引き出し側接続端子の前記屈曲部の周囲を迂回するよう湾曲して配置されるように、当該電線を支持することを特徴とする電気的接続装置。 - 前記屈曲部は、直角に屈曲して形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電気的接続装置。
- 前記先端側接続端子を支持する前記端子支持部は、当該先端側接続端子の前記電線接続部の配向方向が前記端子接続部の直線状の配置方向に対して斜めにずれて配置されるように、当該先端側接続端子を支持することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電気的接続装置。
- 前記先端側接続端子のうちの少なくとも一つに接続される電線は、前記接続用コネクタ要素において前記被接続用コネクタ要素に嵌合される側とは反対の反嵌合側に向かって位置がずれながら前記引き出し側接続端子の前記屈曲部の周囲を迂回するよう湾曲して配置されるように支持されることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の電気的接続装置。
- 前記電線支持部は、前記電線接続部に接続される各電線における当該電線支持部で支持される部分の断面が前記反嵌合側に向かって上段となって段積み状に配置されるように、当該各電線を支持する段積み支持部を更に備え、
前記段積み支持部にて上段側に配置される電線が、前記反嵌合側に向かって位置がずれながら前記引き出し側接続端子の前記屈曲部の周囲を迂回するよう湾曲して配置されることを特徴とする請求項4に記載の電気的接続装置。 - 前記電線支持部は、前記先端側接続端子のうちの少なくとも一つに接続される電線を、前記反嵌合側に向かって位置をずらしながら前記引き出し側接続端子の前記屈曲部の周囲を迂回するよう湾曲させて配置するように支持する湾曲支持部を更に備えていることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の電気的接続装置。
- 前記湾曲支持部は、前記反嵌合側方向における高さが順番に高くなるように前記接続用コネクタ要素から前記反嵌合側に向かって突出して形成されている複数段のステップ部を更に備えていることを特徴とする請求項6に記載の電気的接続装置。
- 前記湾曲支持部は、前記反嵌合側に向かって登り傾斜するよう形成された斜面を有するスロープ部を更に備えていることを特徴とする請求項6に記載の電気的接続装置。
- 前記湾曲支持部は、前記反嵌合側に向かって突出して設けられるとともに、電線に接する部分が曲面状に形成されている湾曲壁部を更に備えていることを特徴とする請求項6乃至請求項8のいずれか1項に記載の電気的接続装置。
- 前記電線支持部は、前記接続用コネクタ要素にて前記反嵌合側に突出して設けられる複数の突設部を更に備え、
当該複数の突設部において対向して位置する一対の突設部の間に電線が嵌め込まれることで当該電線を支持するとともに、当該一対の突設部の互いに対向する対向面には、当該対向面間に嵌め込まれる電線に向かって突出する凸部が形成されていることを特徴とする請求項4乃至請求項9のいずれか1項に記載の電気的接続装置。 - 前記凸部は、半円状の断面を有するように形成されていることを特徴とする請求項10に記載の電気的接続装置。
- 前記接続用コネクタ要素に対して前記接続端子を覆うように取り付けられるカバー要素を更に備え、
前記カバー要素の内側にはカバー側係合部が設けられ、当該カバー要素が取り付けられる前記接続用コネクタ要素における当該カバー要素の内側と対向する側にはコネクタ側係合部が設けられ、当該カバー側係合部と当該コネクタ側係合部とが互いに係合し合うことを特徴とする請求項1乃至請求項11のいずれか1項に記載の電気的接続装置。 - 前記カバー側係合部は、前記カバー要素の内側で当該カバー要素が取り付けられる前記接続用コネクタ要素に向かって突出して形成される係合用突設部と、当該係合用突設部から更に突出して形成される係止凸部とを備え、
前記コネクタ側係合部は、前記係止凸部と係止するよう凹み形成された係止凹部が設けられるとともに前記係合用突設部が嵌入される孔部を備えていることを特徴とする請求項12に記載の電気的接続装置。 - 前記接続用コネクタ要素に対して前記接続端子を覆うように取り付けられるカバー要素を更に備え、
前記カバー要素及び前記接続用コネクタ要素には、前記先端側及び前記電線引き出し側の少なくともいずれか一方の側において、互いに係止し合うことで位置決めされる位置決め部がそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項11のいずれか1項に記載の電気的接続装置。 - 前記位置決め部は、前記カバー要素に設けられる第1条部又は第1溝部と、前記接続用コネクタ要素に設けられ前記第1条部と係止する第2溝部又は前記第1溝部と係止する第2条部とを備えていることを特徴とする請求項14に記載の電気的接続装置。
- 前記カバー要素の前記先端側の先端部は、その先端側に向かって細くなるように形成されるとともに、当該カバー要素が取り付けられる前記接続用コネクタ要素の前記先端側に被さるように形成され、
前記第1条部又は前記第1溝部は、前記カバー要素において、前記先端部の前記接続用コネクタ要素の前記先端側に摺接するように被さる第1摺接面に形成され、
前記第2溝部又は前記第2条部は、前記接続用コネクタ要素において、当該接続用コネクタ要素の前記先端側で前記第1摺接面に摺接する第2摺接面に形成されていることを特徴とする請求項15に記載の電気的接続装置。 - 自動車において車内と車外との間で電線を挿通させるために設けられた孔に挿通された後に前記被接続用コネクタ要素と接続される電気的接続装置として用いられることを特徴とする請求項1乃至請求項16のいずれか1項に記載の電気的接続装置。
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