JP2006010178A - 空気調和機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 空調室内機50では、熱交換器2の上流側の空間Aと、冷媒配管2a,40等が設置された熱交換器2の両側の空間B,Cとを仕切る仕切り部材30a,30bを備えている。
【選択図】 図4
Description
例えば、特許文献1には、内部に送風機と熱交換器とを備えた床置き型の空調室内機が開示されている。
この空調室内機では、熱交換器が、正面パネルの背面側において送風機によって形成される空気の流れを横切るように配置されており、手前側から奥側に向かって下方に傾斜した状態で内部に取り付けられている。そして、送風機が運転を開始すると空気の流れが形成され、熱交換器を通過する空気と熱交換器を流れる冷媒との間で熱交換が行われる。これにより、空気調和された空気を室内へ供給することができる。
すなわち、上記空調室内機では、正面パネルを外すと熱交換器を露出させることができる。しかし、熱交換器の側面に接続された冷媒配管は径が小さく構造が複雑であるため汚れが溜まりやすい上に、洗浄しにくいという問題を有している。また、熱交換器を洗浄しようとして水をかけた場合には、熱交換器の側方に配置された電気部品等にも水がかかってしまい、絶縁不良等の不具合が生じるおそれがある。このため、熱交換器が汚れている場合でも水を使用した洗浄ができない。よって、熱交換器を常に清潔な状態に保つことができるとは言い難い。
ここでは、熱交換器の上流側の空間と冷媒配管が配置された空間とを仕切り部材によって仕切っている。
第2の発明に係る空気調和機は、第1の発明の空気調和機であって、仕切り部材は、送風部によって形成される空気の流れにおける熱交換器の上流側の空間と、配線、配管、電気部品が配置された空間とを仕切るように配置されている。
第3の発明に係る空気調和機は、第1または第2の発明の空気調和機であって、送風部と熱交換器と仕切り部材とを内部に収納するケーシングをさらに備えている。そして、ケーシングは、送風部によって形成される空気の流れにおける熱交換器の上流側の空間を露出させ、熱交換器のメンテナンスを行うための開口パネルを有している
ここでは、送風部、熱交換器、仕切り部材等を内部に収納するケーシングが、熱交換器のメンテナンスを行うための開口パネルを有している。
第4の発明に係る空気調和機は、第1から第3の発明のいずれか1つの空気調和機であって、仕切り部材は、熱交換器の表面に設けられた複数のフィンのうち端部に設けられたフィンの近傍に配置されている。
これにより、熱交換器に水をかけて洗浄した場合でも、冷媒配管等が水で濡れて不具合が発生することを回避できる。
第5の発明に係る空気調和機は、第4の発明の空気調和機であって、仕切り部材は、熱交換器の表面に設けられた複数のフィンのうちの両端に設けられたフィンの近傍に設けられている。
これにより、熱交換器の側面に接続された冷媒配管や電気配線等が配置された空間と、熱交換器の上流側の空間とを確実に仕切って、熱交換器を水洗いした場合でも不具合が発生することを回避することができる。
ここでは、熱交換器の下部にドレンパンが設けられている。
このため、特に汚れやすい熱交換器とドレンパンとを水洗い等によって容易に洗浄することができる。
第2の発明に係る空気調和機によれば、熱交換器を水洗いした場合でも電気部品が濡れて絶縁不良等の不具合が発生することを回避できる。
第3の発明に係る空気調和機によれば、熱交換器の洗浄を行う場合には、開口パネルを開けて熱交換器に水をかけて容易に洗浄することができる。
第5の発明に係る空気調和機によれば、熱交換器の側面に接続された冷媒配管や電気配線等が配置された空間と熱交換器の上流側の空間とを確実に仕切って、熱交換器を水洗いした場合でも不具合が発生することを回避することができる。
[空調室内機全体の構成]
本発明の一実施形態に係る空気調和機は、図1〜図3に示すように、床置型の空調室内機(空気調和機)50であって、直方体形状のケーシング1と、該ケーシング1内の空気通路を横切るように配設された熱交換器2と、熱交換器2の上方に配設された送風機3とを備えている。
ケーシング1は、一対の側板4,4と、側板4,4の前端間に取り付けられた前面板5と、側板4,4の後端間に取り付けられた背面板6と、天板7および底板8とによって構成されている。また、これらの側板4,4や背面板6、後述するメンテナンスパネル(開口パネル)10の内側の面には、アルミシートによって覆われたガラスウールが断熱材として設置されている。このような断熱材は、吸水性がほとんどなく耐摩耗性も優れているため、空調室内機50の内部の清掃を、散水後に雑巾で拭き取る等の方法で容易に行うことができる。
ファンケーシング17は、天板7(ダクト12)の方向に空気を吹き出す吹出口17aとファンロータの回転軸20aの方向における両側から空気を吸い込む吸気口17bとを有している。そして、送風機3は、ファンモータ18の回転駆動力をプーリ21、ベルト19を介して回転軸20aに伝達し、ファンケーシング17に収納されたファンロータを回転させて、吸気口17bから吸い込んだ空気を吹出口17aから排出する。
前面板5には、上下方向における中間部分に空気吸込口9が形成されており、この空気吸込口9を覆うように、下端部を回動中心とするメンテナンスパネル10が開閉自在に設けられている。メンテナンスパネル10は、メンテナンス等を行う際に開けられ、熱交換器2の洗浄等を行う。
天板7には、空気吹出口11が形成されている。空気吹出口11は、調和空気を所望の場所から吹き出すように誘導するダクト12と接続されている。
底板8には、熱交換器2の上流側空間Aを形成する中板31との間に、熱交換器と接続された冷媒配管40に取り付けられた図示しない電磁弁、各種電気部品や下部ドレンパン等が載置されている。
仕切り板30aは、図4(a)に示すように、ケーシング1内における熱交換器2の上流側の空間Aと熱交換器2の側面の冷媒配管2a、後述する冷媒配管・電気配線貫通部32を貫通する冷媒配管40や電気配線貫通管41が設置された冷媒配管・電気配線設置空間Bとを仕切るように配置されている。そして、仕切り板30aは、中板31から熱交換器2の表面に取り付けられた複数のフィンFのうち最端側のフィンの近傍にかけて立設されている。
冷媒配管・電気配線貫通板32は、図4(a)に示すように、仕切り部材30a、側板4とともに冷媒配管・電気配線設置空間Bを形成しており、冷媒配管40と電気配線貫通管41とを貫通させる貫通穴32aが形成されている。なお、冷媒配管・電気配線貫通板32は、メンテナンスパネル10側から見て中板31における仕切り板30aよりも右側の部分である。
(1)
本実施形態の空調室内機50は、メンテナンスパネル10を取り外すと正面に熱交換器2が露出している。そして、この露出した熱交換器2の上流側の空間Aと熱交換器2の側方の空間B,Cとは仕切り部材30a,30bによって仕切られている。
これにより、熱交換器2にかけた水が電気部品等にかかることを防止することができるため、熱交換器2に水をかけて容易に洗浄することが可能になる。
(2)
本実施形態の空調室内機50は、外郭を構成するケーシング1の一部として、熱交換器2を外部に露出させるメンテナンスパネル10を備えている。
(3)
本実施形態の空調室内機50は、仕切り部材30a,30bは、熱交換器2の表面に複数取り付けられているフィンFの両端付近に取り付けられている。
(4)
本実施形態の空調室内機50は、水で洗浄される熱交換器2の下方に、ドレンパン22を設けている。
[他の実施形態]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
上記実施形態では、仕切り板30a,30bを熱交換器2の左右両端に配置している例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、仕切り板30bを設けることなく、仕切り板30aのみであってもよい。
ただし、上記実施形態のように、左右両端に仕切り板30a,30bを設けることで、冷媒配管・電気配線設置空間Bに加えて冷媒配管設置空間Cへも水がかかることを回避でるため、熱交換器2の左右両端に仕切り板30a,30bを設けることが望ましい。
上記実施形態では、熱交換器2のフィンFの端部付近に仕切り部材30a,30bを配置している例を挙げて説明した。しかし、仕切り部材30a,30bの配置について、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、仕切り部材30a,30bが、熱交換器2の端部よりも内側に配置されていてもよい。しかし、熱交換器2の全体を水洗いすることを考慮すれば、熱交換器2の左右両端、つまりフィンFの端部付近に配置されていることが望ましい。
2 熱交換器
2a 冷媒配管
3 送風機(送風装置)
4 側板
5 前面板
6 背面板
7 天板
8 底板
9 空気吸入口
10 メンテナンスパネル
11 空気吹出口
12 ダクト
13 下枠
14 上枠
15 係止部
16 取付板
17 ファンケーシング
17a 吐出口
17b 吸気口
18 ファンモータ
19 ベルト
20a 回転軸
21 プーリ
22 ドレンパン
30a 仕切り板
30b 仕切り板
31 中板
32 冷媒配管、電気配線貫通部
32a 貫通穴
33 固定部材
34 固定部材
40 冷媒配管
41 電気配線貫通管
50 空調室内機(空気調和機)
A 熱交換器上流側空間
B 冷媒配管、電気配線設置空間
C 冷媒配管設置空間
F フィン
Claims (6)
- 空気の流れを形成する送風部(3)と、
前記送風部(3)によって形成された空気の流れの中に配置され、冷媒と空気との間で熱交換を行わせる熱交換器(2)と、
前記空気の流れにおける前記熱交換器(2)の上流側の空間(A)と、前記冷媒が流れる配管が配置された空間(B,C)とを仕切る仕切り部材(30a,30b)と、
を備えている空気調和機(50)。 - 前記仕切り部材(30a,30b)は、前記送風部(3)によって形成される空気の流れにおける前記熱交換器(2)の上流側の空間(A)と、配線、配管、電気部品が配置された空間(B)とを仕切るように配置されている、
請求項1に記載の空気調和機(50)。 - 前記送風部と前記熱交換器と仕切り部材(30a,30b)とを内部に収納するケーシング(1)をさらに備え、
前記ケーシング(1)は、前記送風部(3)によって形成される空気の流れにおける前記熱交換器(2)の上流側の空間(A)を露出させ、前記熱交換器(2)のメンテナンスを行うための開口パネル(10)を有している、
請求項1または2に記載の空気調和機(50)。 - 前記仕切り部材(30a,30b)は、前記熱交換器(2)の表面に設けられた複数のフィン(F)のうちの端部に設けられたフィン(F)の近傍に配置されている、
請求項1から3のいずれか1項に記載の空気調和機(50)。 - 前記仕切り部材(30a,30b)は、前記熱交換器(2)の表面に設けられた複数のフィン(F)のうちの両端に設けられたフィン(F)の近傍に設けられている、
請求項4に記載の空気調和機(50)。 - 前記熱交換器(2)の下部に、前記熱交換器(2)において発生したドレン水を受けるドレンパン(22)をさらに備えた、
請求項1から5のいずれか1項に記載の空気調和機(50)。
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