JP2006009998A - 伝動機構の油圧制御装置 - Google Patents

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慎一 伊藤
Makoto Funahashi
眞 舟橋
Shuji Moriyama
修司 森山
Toshihiro Aoyama
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Abstract

【課題】 構成部材数を削減し、装置本体の大型化を抑制し、もしくは小型化・簡素化を図ることのできる伝動機構の油圧制御装置を提供する。
【解決手段】 複数の吐出口を有するオイルポンプの第1の吐出口53に連通された第1圧力制御弁65と、伝動機構9に要求される動作状態を制御する制御弁64と、その制御弁64のへ信号圧を出力する電磁弁68と、第2の吐出口55から前記第1の吐出口53への圧油の流れを許容する逆止弁134と、前記第2の吐出口55に前記第1圧力制御弁65を経由して連通されるとともに、前記第1圧力制御弁65よりも低い圧力に調圧する第2圧力制御弁66,67とを備え、前記電磁弁68が、前記第2圧力制御弁66,67における調圧レベルを設定するポート93,105に前記信号圧を供給するように前記第2圧力制御弁66,67に連通されている。
【選択図】 図1

Description

この発明は、車両の動力伝達装置の動作部材や、各種の産業機械の動作部材の動作を制御する場合に用いる油圧制御装置に関するものである。
例えば車両においては、油圧によって各種の機能部材を制御し、また潤滑をおこなうため、主としてエンジンなどの動力源により駆動されるオイルポンプを備えた油圧制御装置を用いることが知られている。この油圧制御装置は、オイル溜まりのオイルをオイルポンプにより吸引するとともに、オイルポンプから吐出されたオイルが油圧回路に供給される構成となっている。このように、オイルポンプを有する油圧制御装置の一例が、特許文献1に記載されている。
この特許文献1に記載されている油圧制御装置は、ベルト式無段変速機に用いられる油圧制御装置であり、オイルポンプが、エンジンの動力により駆動されるように構成されている。また、このオイルポンプは、複数の吸入口および複数の吐出口を有している。そして、一方の吐出口から吐出されたオイルが、プライマリ制御弁に供給されるように構成されている。また、プライマリ制御弁にはセカンダリ制御弁が接続され、さらに、他方の吐出口から吐出されるオイルを、プライマリ制御弁、またはオイルポンプの吸入口に連通する油路のいずれか一方に選択的に供給する切換弁と、この切換弁の動作を制御する切換制御弁とが設けられている。
そして、吐出口から吐出されるオイルの流量であるポート流量に比べて使用流量の方が多くなると、切換弁が、他方の吐出口とオイルポンプの吸入口との間を遮断する位置に動作して、他方の吐出口から吐出されるオイルが、プライマリ制御弁に供給される。これに対して、ポート流量の方が使用流量よりも多くなった場合は、切換弁が、他方の吐出口とオイルポンプの吸入口との間を連通する位置に動作して、他方の吐出口から吐出されるオイルが、オイルポンプの吸入口に戻される。このため、オイルの使用流量に対して、供給オイル量の過不足が生じることを抑制できる、とされている。
また、上記の特許文献1と同様に、第1、第2の複数のオイル吐出口を有し、これら二つの吐出口から吐出されたオイルが供給される第1油路と、第1油路のオイルを第2油路に排出させるプライマリレギュレータバルブと、第2油路におけるオイルの状態を制御するセカンダリレギュレータバルブと、第2吐出口から吐出されるオイルを第1油路または第2油路のいずれか一方に選択的に切り換えて供給するチェックバルブとを有する油圧制御装置が特許文献2に記載されている。
この特許文献2に記載されている油圧制御装置は、第2吐出口から吐出されるオイルを、チェックバルブの切換動作により、第1油路または第2油路のいずれか一方に選択的に供給することができる。そのため、第2吐出口から吐出されるオイルによる油圧レベルを3段階に設定することができ、その油圧レベルを適宜に選択して設定することにより、オイルポンプの負荷を低減し、オイルポンプが、必要とされる油圧よりも高い油圧を発生させるなどの、オイルポンプの仕事が無駄になることを抑制できる、とされている。
さらに、特許文献3および特許文献4には、ベルト式無段変速機に備えられる油圧制御装置であって、ベルト式無段変速機の入力軸プーリおよび出力軸プーリが油圧により制御され、入力軸プーリの作動を制御するためのソレノイドバルブにより、入力軸プーリ圧およびライン圧を制御するように構成された油圧制御装置が記載されている。
特開平5−26334号公報 特開2004−76817号公報 特開2000−18347号公報 特開平11−236965号公報
上記の特許文献1に記載されている油圧制御装置においては、他方の吐出口から吐出されたオイルが、プライマリ制御弁に供給される場合と、切換弁を経由して再びオイルポンプの吸込口に戻される場合とがあり、このオイルの輸送に要したオイルポンプの仕事が無駄になるという問題があった。そこで、上記の特許文献2に記載されている油圧制御装置のように、必要な油圧レベルに応じてオイルポンプの吐出圧を設定できるように構成することによって、オイルポンプの仕事が無駄になることを抑制することができる。
しかしながら、上記の特許文献2に記載されている油圧制御装置においては、油圧制御装置内の各部の油圧を設定、調圧するプライマリレギュレータバルブおよびセカンダリレギュレータバルブを制御するため、すなわち、プライマリレギュレータバルブやセカンダリレギュレータバルブの信号圧ポートへ、信号圧となる油圧を供給するためのソレノイドバルブに関しては考慮されていない。そのため、例えばプライマリレギュレータバルブおよびセカンダリレギュレータバルブを制御するために、それぞれ専用のソレノイドを設けることに伴うの部品点数の増加や、油圧制御装置本体の大型化などの問題があり、未だ改良の余地があった。
この発明は上記事情を背景としてなされたものであり、油圧制御装置の構成部材数を削減し、油圧制御装置本体の大型化を抑制し、もしくは油圧制御装置本体の小型化を図ることのできる油圧制御装置を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために、請求項1の発明は、複数の吐出口を有するオイルポンプの第1の吐出口に連通された第1圧力制御弁と、その第1圧力制御弁で調圧された油圧を元圧として伝動機構に要求される動作状態を設定する出力圧を制御する制御弁と、その制御弁の調圧レベルを設定する信号圧を出力する電磁弁と、第2の吐出口を前記第1の吐出口に連通させ、かつ第2の吐出口から前記第1の吐出口への圧油の流れを許容する逆止弁と、前記第2の吐出口に前記第1圧力制御弁を経由して連通されるとともに、前記第1圧力制御弁から圧油を受けて前記第1圧力制御弁よりも低い圧力に調圧する第2圧力制御弁とを備えている伝動機構の油圧制御装置において、前記電磁弁が、前記第2圧力制御弁における調圧レベルを設定するポートに前記信号圧を供給するように前記第2圧力制御弁に連通されていることを特徴とするものである。なお、この請求項1の発明において「前記第1圧力制御弁から圧油を受けて前記第1圧力制御弁よりも低い圧力に調圧する第2圧力制御弁」は、「前記第1圧力制御弁から吐出される圧油を受けて前記第1圧力制御弁から吐出される圧油よりも低い圧力の圧油を吐出する第2圧力制御弁」と言い換えることもできる。
請求項1の発明によれば、伝動機構に要求される動作状態を設定する出力圧を制御する制御弁の調圧レベルと、第2圧力制御弁の調圧レベルとが、共通の電磁弁から出力される信号圧によって設定される。そのため、油圧制御装置の部品点数を削減し、油圧制御装置のいわゆる本体部分を小型化あるいは簡素化することができ、それに伴って油圧制御装置における動力損失を低減することができる。
つぎに、この発明を図面を参照しながら具体的に説明する。図2は、この発明を適用したFF車(フロントエンジンフロントドライブ;エンジン前置き前輪駆動車)のスケルトン図である。図2において、1は車両Veの動力源であり、この動力源1としては、内燃機関、具体的にはガソリンエンジン、ディーゼルエンジン、LPGエンジンなどのエンジン、あるいは、モータやモータ・ジェネレータなどの電動機が用いられる。なお、以下の説明においては、動力源1をエンジン1として、便宜上、ガソリンエンジンを用いた場合について説明する。
エンジン1のクランクシャフト2が車両Veの幅方向に配置されている。またエンジン1の出力側には、トランスアクスル3が設けられている。このトランスアクスル3は、エンジン1の後端側に取り付けられたトランスアクスルハウジング4と、トランスアクスルハウジング4におけるエンジン1とは反対側の開口端に取り付けられたトランスアクスルケース5と、トランスアクスルケース5におけるトランスアクスルハウジング4とは反対側の開口端に取り付けられたトランスアクスルリヤカバー6とを有している。
トランスアクスルハウジング4の内部には、トルクコンバータ7が設けられており、トランスアクスルケース5およびトランスアクスルリヤカバー6の内部には、前後進切り換え機構8およびベルト式無段変速機(CVT)9ならびに最終減速機10が設けられている。まず、トルクコンバータ7の構成について説明する。トランスアクスルハウジング4の内部には、クランクシャフト2と同一の軸線を中心として回転可能なインプットシャフト11が設けられており、インプットシャフト11におけるエンジン1側の端部にはタービンランナ12が取り付けられている。
一方、クランクシャフト2の後端にはドライブプレート13を介してフロントカバー14が連結されており、フロントカバー14にはポンプインペラ15が接続されている。このタービンランナ12とポンプインペラ15とは対向して配置され、タービンランナ12およびポンプインペラ15の内側にはステータ16が設けられている。ステータ16には一方向クラッチ17を介してトランスアクスルケース5側に固定された中空軸18が接続されている。すなわちステータ16は、一方向クラッチ17および中空軸18を介してトランスアクスルケース5側に固定されている。
この中空軸18の内部に前記インプットシャフト11が設けられている。また、インプットシャフト11におけるフロントカバー14側の端部には、ダンパ機構19を介してロックアップクラッチ20が設けられている。さらに、このロックアップクラッチ20の係合圧を制御する油圧室(図示せず)が設けられている。上記のように構成されたフロントカバー14およびポンプインペラ15などにより形成されたケーシング(図示せず)内に、作動流体としてのオイルが供給されている。
上記構成により、エンジン1のトルクがクランクシャフト2からフロントカバー14に伝達される。この時、ロックアップクラッチ20が解放されている場合は、ポンプインペラ15のトルクが流体によりタービンランナ12に伝達され、ついでインプットシャフト11に伝達される。なお、ポンプインペラ15からタービンランナ12に伝達されるトルクを、ステータ16により増幅することもできる。一方、ロックアップクラッチ20が係合されている場合は、フロントカバー14のトルクが機械的にインプットシャフト11に伝達される。
前記トルクコンバータ7と前後進切り換え機構8との間には、複数のオイルポンプ21が設けられている。これらの複数のオイルポンプ21のロータ22(複数のオイルポンプ同士で共用されてもよい)と、ポンプインペラ15とが円筒形状のハブ23により接続されている。また、オイルポンプ21のボデー24(複数のオイルポンプ同士で共用されてもよい)は、トランスアクスルケース5側に固定されている。さらに、ハブ23と中空軸18とがスプライン嵌合されている。この構成により、エンジン1のトルクがポンプインペラ15を介してロータ22に伝達され、オイルポンプ21を駆動することができる。なお、複数のオイルポンプ21は、上記のように、互いに並列的に設けられて、共通の動力源(すなわちエンジン1)により駆動されるもの以外に、エンジン1と、例えば図示しないモータなどのエンジン1とは別に設けられた動力源とにより、それぞれ単独で駆動されるものであってもよい。
前記前後進切り換え機構8は、インプットシャフト11とベルト式無段変速機9との間の動力伝達経路に設けられている。前後進切り換え機構8は、エンジン1の回転方向が一方向に限られていることに伴って採用されている機構であって、入力されたトルクをそのまま出力し、また反転して出力するように構成されている。また、この具体例における前後進切り換え機構8は、ダブルピニオン形式の遊星歯車機構25を有している。この遊星歯車機構25は、インプットシャフト11のベルト式無段変速機9側の端部に設けられたサンギヤ26と、このサンギヤ26の外周側に、サンギヤ26と同心状に配置されたリングギヤ27と、サンギヤ26に噛み合わされたピニオンギヤ28と、このピニオンギヤ28およびリングギヤ27に噛み合わされたピニオンギヤ29と、ピニオンギヤ28およびピニオンギヤ29を、サンギヤ26の周囲を一体的に公転可能な状態で保持したキャリヤ30とを有している。
そして、このキャリヤ30とベルト式無段変速機9のプライマリシャフト(入力軸)31とが連結されている。また、キャリヤ30とインプットシャフト11との間の動力伝達経路を接続または遮断するクラッチCLが設けられている。さらに、トランスアクスルケース5側には、リングギヤ27の回転および固定を制御するブレーキBRが設けられている。さらに、クラッチCLの係合圧を制御する油圧室(図示せず)と、ブレーキBRの係合圧を制御する油圧室(図示せず)とが設けられている。
この前後進切り換え機構8においては、前進の場合には、クラッチCLが係合され、かつブレーキBRが解放されて、サンギヤ26と一体回転するインプットシャフト11と、キャリヤ30と一体回転するプライマリシャフト31とが直結状態になり、エンジンのトルクが、インプットシャフト11すなわちサンギヤ26とキャリヤ30とを経由して、プライマリシャフト31に伝達される。
これに対して、後進の場合には、クラッチCLが解放され、かつブレーキBRが係合されて、リングギヤ27の回転が固定される。すると、インプットシャフト11すなわちサンギヤ26の回転に伴って、キャリヤ30がそのサンギヤ26の回転方向とは逆の方向に回転する。すなわち、エンジン1のトルクが、インプットシャフト11すなわちサンギヤ26とキャリヤ30とを経由して、前進の場合とは逆方向のトルクとなって、プライマリシャフト31に伝達される。
前記ベルト式無段変速機9は、インプットシャフト11と同一軸線上に配置されたプライマリシャフト(入力軸)31と、プライマリシャフト31と相互に平行に配置されたセカンダリシャフト(出力軸)32とを有している。このプライマリシャフト31にはプライマリプーリ(入力軸プーリ)33が設けられており、セカンダリシャフト32側にはセカンダリプーリ(出力軸プーリ)34が設けられている。
プライマリプーリ33は、プライマリシャフト31の外周に一体的に形成された固定シーブ35と、プライマリシャフト31の軸線方向に移動できるように構成された可動シーブ36とを有している。そして、固定シーブ35と可動シーブ36との対向面間にV字形状の溝37が形成されている。また、この可動シーブ36をプライマリシャフト31の軸線方向に動作させることにより、可動シーブ36と固定シーブ35とを接近・離隔させる油圧サーボ機構38が設けられている。この油圧サーボ機構38は、油圧室(図示せず)と、油圧室の油圧に応じてプライマリシャフト31の軸線方向に動作し、かつ、可動シーブ36に接続されたピストン(図示せず)とを備えている。
一方、セカンダリプーリ34は、セカンダリシャフト32の外周に一体的に形成された固定シーブ39と、セカンダリシャフト32の軸線方向に移動できるように構成された可動シーブ40とを有している。そして、固定シーブ39と可動シーブ40との対向面間にV字形状の溝41が形成されている。また、この可動シーブ40をセカンダリシャフト32の軸線方向に動作させることにより、可動シーブ40と固定シーブ39とを接近・離隔させる油圧サーボ機構42が設けられている。この油圧サーボ機構42は、油圧室(図示せず)と、油圧室の油圧によりセカンダリシャフト32の軸線方向に動作し、かつ、可動シーブ40に接続されたピストン(図示せず)とを備えている。そして、上記構成のプライマリプーリ33の溝37およびセカンダリプーリ34の溝41に対して、ベルト43が巻き掛けられている。
このように、ベルト式無段変速機9は、互いに平行に配置された入力部材としてのプライマリプーリ33と出力部材としてのセカンダリプーリ34とのそれぞれが、固定シーブ35,39と、油圧サーボ機構38,42によって軸線方向に前後動させられる可動シーブ36,40とによって構成されている。したがって各プーリ33,34の溝幅が、可動シーブ36,40を軸線方向に移動させることにより変化し、それに伴って各プーリ33,34に巻掛けた伝動部材としてのベルト43の巻掛け半径(プーリ33,34の有効径)が連続的に変化し、変速比が無段階に変化するようになっている。
なお、各プーリ33,34における油圧の制御の一例を挙げると、例えば、セカンダリプーリ34における油圧サーボ機構42には、ベルト式無段変速機9に入力されるトルクに応じた油圧(ライン圧もしくはその補正圧)が供給されている。したがって、セカンダリプーリ34における各シーブ39,40がベルト43を挟み付けることにより、ベルト43に張力が付与され、各プーリ33,34とベルト43との挟圧力(接触圧力)が確保されるようになっている。言い換えれば、挟圧力に応じたトルク容量が設定される。これに対してプライマリプーリ33における油圧サーボ機構38には、設定するべき変速比に応じた圧油が供給され、目標とする変速比に応じた溝幅(有効径)に設定するようになっている。
また、他の例として、プライマリプーリ33における油圧サーボ機構38のオイル量を制御することにより、ベルト式無段変速機9の変速比を制御し、かつ、セカンダリプーリ34における油圧サーボ機構42のオイル量を制御することにより、ベルト式無段変速機9のトルク容量を制御する構成の油圧制御装置を採用することも可能である。さらに、プライマリプーリ33における油圧サーボ機構38の油圧を制御することにより、ベルト式無段変速機9の変速比を制御し、かつ、セカンダリプーリ34における油圧サーボ機構42の油圧を制御することにより、ベルト式無段変速機9のトルク容量を制御する構成の油圧制御装置を採用することも可能である。
そして、前記ベルト式無段変速機9の入力部材であるプライマリプーリ33が、前後進切り換え機構8における出力要素であるキャリヤ30に連結され、前記ベルト式無段変速機9の出力部材であるセカンダリプーリ34が、ギヤ対44および最終減速機10に連結され、さらにその最終減速機10が駆動輪45に連結されている。
つぎに、この発明を適用した車両の制御系統について説明する。図3は、図2に示す車両Veの制御系統を示す模式図である。まず、上記で説明した、ロックアップクラッチ20、および前後進切り換え機構8のクラッチCLやブレーキBR、およびベルト式無段変速機9の油圧サーボ機構38,42を制御する機能を有する油圧制御装置46が設けられている。さらに、エンジン1、ロックアップクラッチ20、前後進切り換え機構8、ベルト式無段変速機9、油圧制御装置46を制御するコントローラとしての電子制御装置47が設けられている。この電子制御装置47は、演算処理装置、および記憶装置、および入出力インターフェースなどを主体とするマイクロコンピュータにより構成されている。
この電子制御装置47に対しては、エンジン回転数、アクセルペダルの操作状態、ブレーキペダルの操作状態、スロットルバルブの開度、シフトポジション、プライマリシャフト31の回転数、セカンダリシャフト32の回転数などの検知信号が入力される。なおセカンダリシャフト32の回転数に基づいて車速が求められる。電子制御装置47には各種のデータが記憶されており、電子制御装置47に入力される信号、および記憶されているデータに基づいて、電子制御装置47からは、エンジン1を制御する信号、ベルト式無段変速機9を制御する信号、前後進切り換え機構8を制御する信号、ロックアップクラッチ20を制御する信号、油圧制御装置46を制御する信号などが出力される。
電子制御装置47に記憶されているデータとしては、変速制御マップ、ロックアップクラッチ制御マップなどが挙げられる。この変速制御マップは、車速、アクセル開度などに基づいて、ベルト式無段変速機9の変速比を設定するマップである。この具体例のように動力源としエンジン1が用いられている場合は、ベルト式無段変速機9の変速比の制御により、エンジン回転数を最適燃費曲線に近づけるように制御できる。また、ロックアップクラッチ制御マップは、車速、アクセル開度などに基づいて、ロックアップクラッチ20のトルク容量を設定するマップである。
ここで、上記の油圧制御装置46としては各種の構成を採用することができるが、この発明における油圧制御装置46は、ベルト式無段変速機9のプーリ圧、および前後進切り換え機構8のクラッチCLやブレーキBRなどの係合圧、およびトルクコンバータ7に備えられるロックアップクラッチ20の係合圧を制御するための各調圧バルブを、一つの共通のソレノイドバルブにより制御することによって、油圧制御装置46の部品点数を削減し、油圧制御装置46のいわゆる本体部分を小型化することができるように構成されている。その油圧制御装置46の構成例を、図1に基づいて説明する。
図1は、この発明の油圧制御装置46における油圧回路を模式的に示す図である。この実施例においては、複数のオイルポンプとして第1オイルポンプ50および第2オイルポンプ51が設けられており、第1オイルポンプ50は吸込口52および吐出口53を有している。また、第2オイルポンプ51は吸込口54および吐出口55を有している。この第1オイルポンプ50および第2オイルポンプ51は回転装置により駆動される構成となっている。この第1オイルポンプ50および第2オイルポンプ51は、それぞれ単独で駆動・停止させることが可能である。この実施例においては、前述した動力源1、すなわち、エンジン1あるいは電動機のうち、少なくとも一方を回転装置として利用することが可能である。なお、動力源1とは別に設けられた電動機(図示せず)を、回転装置として利用することも可能である。なお、これらの複数のオイルポンプ、すなわち「第1オイルポンプ50および第2オイルポンプ51」は、前述の図2のスケルトン図による構成の説明における「複数のオイルポンプ21」に相当するものである。したがって、前述の「複数のオイルポンプ21」すなわち上記の「第1オイルポンプ50および第2オイルポンプ51」が、この発明における「複数の吐出口を有するオイルポンプ」に相当する。
オイルパン56内にはストレーナ57が配置されており、ストレーナ57から2方向に分岐する油路58,59が形成されている。一方の油路58は、第1オイルポンプ50の吸込口52に接続され、他方の油路59は、第2オイルポンプ51の吸込口54に接続されている。そして、前記第1オイルポンプ50の吐出口53には、その吐出口53から2方向に分岐する油路60,61が接続されている。また、前記第2オイルポンプ51の吐出口55には、その吐出口53から2方向に分岐する油路62,63が接続されている。
この実施例における油圧回路には、変速制御弁64、プライマリレギュレータバルブ65、クラッチレギュレータバルブ66、トルクコンバータレギュレータバルブ67、リニアソレノイドバルブ68が設けられている。
変速制御弁64は、入力ポート69と、信号圧ポート70と、出力ポート71と、フィードバックポート72と、ドレーンポート73とを有している。また、変速制御弁64の軸線方向、すなわち図1において上下方向に作動自在なスプール74と、そのスプール74を軸線方向の一方に向けて、具体的には図1において下向きに付勢する弾性部材75とを有している。さらに、スプール74には、ランド部76,77と、その受圧面積がランド部76よりも小さいランド部78とが形成されている。
そして、弾性部材75の付勢力と、信号圧ポート70の油圧に対応する押圧力とが、ランド部76に対して同じ向き、すなわち図1において下向きに作用する。これに対して、ランド部77の受圧面積が、ランド部78の受圧面積よりも大きいことによって、フィードバックポート72の油圧に対応する押圧力が、弾性部材75の付勢力と信号圧ポート70の油圧に対応する押圧力とは逆向き、すなわち図1において上向きに、ランド部77に作用する。
このように構成された変速制御弁64は、フィードバックポート72の油圧に対応する押圧力と、弾性部材75の付勢力および、信号圧ポート70の油圧に対応する押圧力との対応関係に基づいて、スプール74が軸線方向に作動させられる。そして、そのスプール74の作動により、入力ポート69と出力ポート71との間の開度が、ランド部77により制御され、入力ポート69とドレーンポート73との間の開度が、ランド部76により制御される。
プライマリレギュレータバルブ65は、入力ポート79,80と、信号圧ポート81と、出力ポート82,83と、フィードバックポート84とを有している。また、プライマリレギュレータバルブ65の軸線方向、すなわち図1において上下方向に作動自在なスプール85と、そのスプール85を軸線方向の一方に向けて付勢する弾性部材86とを有している。さらに、スプール85には、ランド部87,88,89と、その受圧面積がランド部89よりも小さいランド部90とが形成されている。
そして、弾性部材86の付勢力と、信号圧ポート81の油圧に対応する押圧力とが、ランド部87に対して同じ向き、すなわち図1において上向きに作用する。これに対して、ランド部89の受圧面積がランド部90の受圧面積よりも大きいことによって、フィードバックポート84の油圧に対応する押圧力は、弾性部材86の付勢力と信号圧ポート81の油圧に対応する押圧力とは逆向き、すなわち図1において下向きに、ランド部89に作用する。
このように構成されたプライマリレギュレータバルブ65は、フィードバックポート84の油圧に対応する押圧力と、弾性部材86の付勢力および、信号圧ポート81の油圧に対応する押圧力との対応関係に基づいて、スプール85が軸線方向に作動させられる。そして、そのスプール85の作動により、入力ポート79と出力ポート82との間の開度が、ランド部88により制御され、入力ポート80と出力ポート83との間の開度が、ランド部87により制御される。
クラッチレギュレータバルブ66は、入力ポート91,92と、信号圧ポート93と、出力ポート94,95と、フィードバックポート96とを有している。また、クラッチレギュレータバルブ66の軸線方向、すなわち図1において上下方向に作動自在なスプール97と、そのスプール97を軸線方向の一方に向けて、具体的には図1において上向きに付勢する弾性部材98とを有している。さらに、スプール97には、ランド部99,100,101と、その受圧面積がランド部101よりも小さいランド部102とが形成されている。
そして、弾性部材98の付勢力と、信号圧ポート93の油圧に対応する押圧力とが、ランド部99に対して同じ向き、すなわち図1において上向きに作用する。これに対して、ランド部101の受圧面積がランド部102の受圧面積よりも大きいことによって、フィードバックポート96の油圧に対応する押圧力は、弾性部材98の付勢力と信号圧ポート93の油圧に対応する押圧力とは逆向き、すなわち図1において下向きに、ランド部101に作用する。
このように構成されたクラッチレギュレータバルブ66は、フィードバックポート96の油圧に対応する押圧力と、弾性部材98の付勢力および、信号圧ポート93の油圧に対応する押圧力との対応関係に基づいて、スプール97が軸線方向に作動させられる。そして、そのスプール97の作動により、入力ポート91と出力ポート94との間の開度が、ランド部100により制御され、入力ポート92と出力ポート95との間の開度が、ランド部99により制御される。
トルクコンバータレギュレータバルブ67は、入力ポート103,104と、信号圧ポート105と、ドレーンポート106,107と、フィードバックポート108とを有している。また、トルクコンバータレギュレータバルブ67の軸線方向、すなわち図1において上下方向に作動自在なスプール109と、そのスプール109を軸線方向の一方に向けて、具体的には図1において上向きに付勢する弾性部材110とを有している。さらに、スプール109には、ランド部111,112,113,114が形成されている。
そして、弾性部材110の付勢力と、信号圧ポート105の油圧に対応する押圧力とが、ランド部111に対して同じ向き、すなわち図1において上向きに作用する。これに対して、フィードバックポート108の油圧に対応する押圧力は、弾性部材110の付勢力と信号圧ポート105の油圧に対応する押圧力とは逆向き、すなわち図1において下向きに、ランド部114に作用する。
このように構成されたトルクコンバータレギュレータバルブ67は、フィードバックポート108の油圧に対応する押圧力と、弾性部材110の付勢力および、信号圧ポート105の油圧に対応する押圧力との対応関係に基づいて、スプール109が軸線方向に作動させられる。そして、そのスプール109の作動により、入力ポート103とドレーンポート106との間の開度が、ランド部113により制御され、入力ポート104とドレーンポート107との間の開度が、ランド部111により制御される。
リニアソレノイドバルブ68は、電磁コイル115と、入力ポート116と、出力ポート117と、フィードバックポート118と、ドレーンポート119とを有している。また、リニアソレノイドバルブ68の軸線方向、すなわち図1において上下方向に作動自在なスプール120と、そのスプール120を軸線方向の一方に向けて、具体的には図1において上向きに付勢する弾性部材121とを有している。さらに、スプール120には、ランド部122,123と、その受圧面積がランド部123よりも小さいランド部124とが形成されている。
このように構成されたリニアソレノイドバルブ68においては、電磁コイル115への通電により、スプール120をその軸線方向に動作させるような磁気吸引力が生じる。そして、電磁コイル115への通電により発生する磁気吸引力、およびフィードバックポート118の油圧に基づく押圧力と、弾性部材121の付勢力との対応関係に基づいて、スプール120の動作が制御され、入力ポート116またはドレーンポート119と、出力ポート117とを選択的に接続・遮断することができる。そのため、電磁コイル115への通電電流と、入力ポート116から出力ポート117に供給されるオイル量との関係を、比例制御することが可能である。
具体的には、このリニアソレノイドバルブ68は、電磁コイル115に通電されず、かつ、フィードバックポート118が低圧である場合は、弾性部材121によりスプール120が上向きに付勢されて、入力ポート116と出力ポート117との間の通路が全開になるとともに、入力ポート116とドレーンポート119との間の通路が、ランド部122により遮断される。そして、電磁コイルへ115への通電電流が増加するほど、入力ポート116と出力ポート117との間の開度が、ランド部123により減少させられる。
電磁コイル115への通電電流がさらに増加すると、入力ポート116と出力ポート117との間の通路が、ランド部123により遮断されるとともに、出力ポート117とドレーンポート119とが連通される。このように、リニアソレノイドバルブ68は、電磁コイル115への通電がおこなわれていない場合に、入力ポート116と出力ポート117との間の通路が全開となる形式のリニアソレノイドバルブ、いわゆる、ノーマルオープン形式のリニアソレノイドバルブである。
上記の油圧回路を構成する各部材間の接続関係を説明すると、前記第1オイルポンプ50の吐出口53に接続されている油路60が、変速制御弁64の入力ポート69に接続されている。信号圧ポート70は、油路125に接続されていて、その油路125から信号圧ポート70に至る経路には、絞り部126が設けられている。なお、この絞り部126、および後述する絞り部128,130,131,135,139,140,143,150は、オリフィスまたはチョークのいずれでもよい。また、出力ポート71は、油路127に接続されていて、その油路127とフィードバックポート72とが、絞り部128を介して接続されている。さらに、油路127は、第1オイル必要部129に接続されている。この第1オイル必要部129としては、前記ベルト式無段変速機9の油圧サーボ機構38が挙げられる。例えば、油圧サーボ機構38(プライマリプーリ33側)の油圧を制御するために、第1オイル必要部129として前記油圧サーボ機構38に、油路127を経由してオイルが供給される。
なお、前記油路60には、第4オイル必要部129bが接続されている。この第4オイル必要部129bとしては、前記ベルト式無段変速機9の油圧サーボ機構42が挙げられる。例えば、油圧サーボ機構42(セカンダリプーリ34側)に供給されるオイルの流量を制御するために、第4オイル必要部129bとして前記油圧サーボ機構42に、油路60から油圧サーボ機構42に至る経路に設けらる流量制御弁(図示せず)を介してオイルが供給される。
一方、前記第1オイルポンプ50の吐出口53に接続されている他の油路61が、プライマリレギュレータバルブ65の入力ポート79に接続されていて、さらにその油路61とプライマリレギュレータバルブ65のフィードバックポート84とが、絞り部130を介して接続されている。なお、信号圧ポート81には、絞り部131を介して、例えばスロットル開度に基づいて制御される、ソレノイドバルブ(図示せず)などの信号圧が入力される。すなわち、プライマリレギュレータバルブ65の調圧レベルを設定する信号圧が、ソレノイドバルブ(図示せず)により、スロットル開度などに基づいて設定されて出力される。また、入力ポート80には、前記第2オイルポンプ51の吐出口55に接続されている一方の油路63が接続されている。そして、出力ポート82には、油路132が接続されていて、出力ポート83には、油路133が接続されている。
ここで、前記第2オイルポンプ51の吐出口55に接続されている他の油路62が、チェックバルブ134を介して油路60に接続されている。このチェックバルブ134は、油路62の油圧と油路60の油圧との対応関係に基づいて開閉される、いわゆる逆止弁である。具体的には、油路62の油圧が油路60の油圧を越えた場合に、チェックバルブ134が開放され、油路62の油圧が油路60の油圧よりも低くなった場合に、チェックバルブ134が閉止される構成となっている。つまり、チェックバルブ134は、油路62のオイルが油路60に流れ込むことを許容し、油路60のオイルが油路62に流れ込むことを防止する。
油路132は、クラッチレギュレータバルブ66の入力ポート91に接続されていて、その油路132からフィードバックポート96に至る経路には、絞り部135が設けられている。さらに、油路132には、第2オイル必要部136が接続されている。第2オイル必要部136としては、前記前後進切り換え機構8の摩擦係合装置(クラッチCL、ブレーキBR)の係合圧を制御する油圧室(図示せず)などが挙げられる。
また、油路133は、入力ポート92に接続されている。そして油路133と油路132とを接続する油路137が形成されているとともに、その油路137には、チェックバルブ138が設けられている。このチェックバルブ138は、油路133の油圧と油路132の油圧との対応関係に基づいて開閉される。具体的には、油路133の油圧が油路132の油圧を越えた場合に、チェックバルブ138が開放され、油路133の油圧が油路132の油圧よりも低くなった場合に、チェックバルブ138が閉止される構成となっている。つまり、チェックバルブ138は、油路133のオイルが油路132に流れ込むことを許容し、油路132のオイルが油路133に流れ込むことを制止する。
クラッチレギュレータバルブ66の信号圧ポート93は、前記油路125に接続されていて、その油路125から信号圧ポート93に至る経路には、絞り部139が設けられている。さらに、トルクコンバータレギュレータバルブ67の信号圧ポート105も、前記油路125に接続されていて、その油路125から信号圧ポート105に至る経路には、絞り部140が設けられている。
クラッチレギュレータバルブ66の出力ポート94には、油路141が接続されていて、出力ポート95には、油路142が接続されている。油路141は、トルクコンバータレギュレータバルブ67の入力ポート103に接続されていて、その油路141からフィードバックポート108に至る経路には、絞り部143が設けられている。さらに、油路141には、第3オイル必要部144が接続されている。第3オイル必要部144としては、前記トルクコンバータ7に設けられたロックアップクラッチ20の係合圧を制御する油圧室(図示せず)などが挙げられる。
また、油路142は、トルクコンバータレギュレータバルブ67の入力ポート104に接続されている。そして油路142と油路141とを接続する油路145が形成されているとともに、その油路145には、チェックバルブ146が設けられている。このチェックバルブ146は、油路142の油圧と油路141の油圧との対応関係に基づいて開閉される。具体的には、油路142の油圧が油路141の油圧を越えた場合に、チェックバルブ146が開放され、油路142の油圧が油路141の油圧よりも低くなった場合に、チェックバルブ146が閉止される構成となっている。つまり、チェックバルブ146は、油路142のオイルが油路141に流れ込むことを許容し、油路141のオイルが油路142に流れ込むことを制止する。
トルクコンバータレギュレータバルブ67のドレーンポート106は、油路147に接続されていて、その油路147には、潤滑必要部148が接続されている。潤滑必要部148としては、例えば、前記前後進切り換え機構8の遊星歯車機構25、あるいは前記ベルト式無段変速機9のベルト43などが挙げられる。そして、ドレーンポート107は、油路149に接続されていて、その油路149は、前記オイルパン56に接続されている。
ここで、前記油路125は、リニアソレノイドバルブ68の出力ポート117に接続されていて、その油路125からフィードバックポート118に至る経路には、絞り部150が設けられている。なお、リニアソレノイドバルブ68の入力ポート116には、調圧された所定の油圧が入力されている。
前述したように、油路125は、変速制御弁64の信号圧ポート70、およびクラッチレギュレータバルブ66の信号圧ポート93、およびトルクコンバータレギュレータバルブ67の信号圧ポート105に接続されていて、このリニアソレノイドバルブ68の信号圧が、上記の各ポート70,93,105に入力されるようになっている。言い換えると、リニアソレノイドバルブ68が、変速制御弁64、およびクラッチレギュレータバルブ66、およびトルクコンバータレギュレータバルブ67における各調圧レベル(すなわち、第1オイル必要部129、第2オイル必要部136、第3オイル必要部144へ供給される油圧)を設定する各信号圧ポート70,93,105に信号圧を供給するように、リニアソレノイドバルブ68の出力ポート117が各信号圧ポート70,93,105に接続されている。
したがって、この発明における油圧制御装置46においては、変速制御弁64、クラッチレギュレータバルブ66、トルクコンバータレギュレータバルブ67を、一つのリニアソレノイドバルブ68によって制御するように構成されている。言い換えると、例えば、ベルト式無段変速機9の挟圧力制御のためのプーリ圧、前後進切り換え機構8の摩擦係合装置(クラッチCL、ブレーキBR)の係合圧、ロックアップクラッチ20の係合圧を制御するためのソレノイドバルブを、リニアソレノイドバルブ68で共用するように構成されている。
つぎに、上記の実施例における油圧制御装置46の機能を説明する。まず、エンジン1の動力が第1オイルポンプ50および第2オイルポンプ51に伝達されると、第1オイルポンプ50および第2オイルポンプ51が駆動される。すると、オイルパン56のオイルが、ストレーナ57を経由して第1オイルポンプ50および第2オイルポンプ51に吸い込まれるとともに、第1オイルポンプ50から吐出されたオイルは、油路60,61に供給され、第2オイルポンプ51から吐出されたオイルは、油路62,63に供給される。
そしてこの油路60,61の油圧が、上述したプライマリレギュレータバルブ65により、例えばエンジン1のスロットル開度に基づいて制御され、いわゆるライン圧となる。このとき、チェックバルブ134の働きにより、油路62の油圧が油路60の油圧よりも低い場合は、油路62のオイルが油路60に流れ込むことが制止されるが、油路62の油圧が油路60の油圧よりも高い場合は、油路62のオイルが油路60に流れ込むことが許容される。そのため、油路60の油圧(ライン圧)が低下した場合でも、油路62の油圧で補充されることになり、ライン圧を安定して供給することができる。なお、第2オイルポンプ51のみが駆動される場合は、油路62,63に供給されたオイルが、逆止弁134を経由して油路60,61に供給されるため、それらの油路62,63,60,61の油圧が、いわゆるライン圧となる。
油路60,61に供給されたオイルは、変速制御弁64の入力ポート69に供給されて、変速制御弁64の機能により、出力ポート71から出力される油路127の油圧、すなわち第1オイル必要部129に供給される油圧が制御される。具体的には、信号圧ポート70に、リニアソレノイドバルブ68から出力される信号圧が入力されると、その信号圧によりスプール74が図1において下向きに作動して、ドレーンポート73が遮断されるとともに、入力ポート69と出力ポート71との連通面積が拡大される。その結果、油路127から第1オイル必要部129へ供給されるオイル量が増加する。一方、油路127すなわち第1オイル必要部129に供給されるオイル量が、第1オイル必要部129で必要とされるオイル量よりも多くなると、油路127の油圧が上昇し、絞り部128を介してフィードバックポート72に作用する油圧も上昇する。その結果、スプール74が図1において上向きに作動して、入力ポート69と出力ポート71との連通面積が縮小され、油路127から第1オイル必要部129へ供給されるオイル量が減少する。
このように、変速制御弁64では、信号圧ポート70の油圧に対応する押圧力および弾性部材75の付勢力と、フィードバックポート72の油圧に対する押圧力とのバランスにより、スプール74が、リニアソレノイドバルブ68からの信号圧に対応する所定の位置に保持される。その結果、入力ポート69と出力ポート71との連通面積、すなわち入力ポート69と出力ポート71との間の開度が、リニアソレノイドバルブ68からの信号圧に対応する所定の値に設定されることにより、その信号圧に対応して第1オイル必要部129へ供給される油圧が制御される。
ここで、この第1オイル必要部129は、前述したように、例えばベルト式無段変速機9の油圧サーボ機構38を対象としていて、具体的には、ベルト式無段変速機9の変速制御をおこなう際に、そのベルト式無段変速機9のプーリ33における伝達トルク容量を制御するのに必要なプーリ圧を設定するために、オイルを供給する必要がある部位を意味している。したがって、そのプーリ圧は、エンジン1からの入力トルクをパラメータとし、プーリ33の油圧室の受圧面積および変速制御弁64の弾性部材75のばね定数などを係数として算出される。そのため、変速制御弁64により第1オイル必要部129へ供給する油圧の制御は、入力トルクに基づいて制御されたリニアソレノイドバルブ68の出力信号圧により制御されることになる。言い換えると、変速制御弁64の調圧レベル、すなわち第1オイル必要部129へ供給される油圧を設定する信号圧が、リニアソレノイドバルブ68により、エンジン1からの入力トルクに基づいて設定されて出力される。
また、油路60,61に供給されたオイルは、プライマリレギュレータバルブ65の入力ポート79に、油路62,63に供給されたオイルは、入力ポート80にそれぞれ供給される。ここで、油路60,61に供給されるオイル量が、油路60,61で必要なオイル量、すなわち第1オイル必要部129および第4オイル必要部129bへ供給されるオイル量よりも少ない場合は、油路60,61の油圧(すなわちライン圧)が所定圧よりも低くなる。そのため、フィードバックポート84の油圧に対応する押圧力と、弾性部材86の付勢力、および信号圧ポート81の油圧に対応する押圧力とのバランスにより、プライマリレギュレータバルブ65のスプール85は、図1において上向きに作動する。したがって、入力ポート79と出力ポート82との間の開度が、ランド部88により減少させられ、かつ、入力ポート80と出力ポート83との間の開度が、ランド部87により減少させられる。
その結果、油路63,62の油圧が上昇して、チェックバルブ134が開放される。このようにして、油路63,62のオイルが油路60,61に供給されて、油路60,61のオイル量が増加し、油路60,61におけるオイル量の不足が抑制される。
このように、油路60,61でオイル不足が生じて、第1オイルポンプ50および第2オイルポンプ51から吐出されたオイルが、共に油路60,61に供給される場合としては、第1オイルポンプ50および第2オイルポンプ51の回転数が所定回転数以下である場合、または、ベルト式無段変速機9で変速が実行される場合などが挙げられる。これらの場合、第1オイルポンプ50および第2オイルポンプ51の負荷は、油路60,61の油圧に対応した負荷となる。
一方、油路60,61におけるオイル量不足が解消されて、油路60,61の油圧が上昇すると、フィードバックポート84に作用する油圧も上昇し、スプール85が図1において下向きに作動する。すると、入力ポート79と出力ポート82との間の開度が増大する。その結果、油路60,61から、出力ポート82を経由して、油路132および第2オイル必要部136に供給されるオイル量が増加する。また、スプール85が下向きに作動することにより、入力ポート80と出力ポート83との間の開度が増大し、油路62,63から油路133に供給されるオイル量が増加して、油路62,63の油圧が低下する。したがって、チェックバルブ134が閉止されて、油路62,63のオイルは油路60,61には供給されなくなる。
ところで、油路132に供給されたオイルは、クラッチレギュレータバルブ66の入力ポート91に、油路133に供給されたオイルは、入力ポート92にそれぞれ供給される。ここで、油路132に供給されるオイル量が、油路132で必要なオイル量よりも少ない場合は、油路132の油圧(すなわちクラッチ圧)が所定圧よりも低くなる。そのため、フィードバックポート96の油圧に対応する押圧力と、弾性部材98の付勢力、および信号圧ポート93の油圧、すなわち入力トルクに基づいて制御されたリニアソレノイドバルブ68の出力信号圧に対応する押圧力とのバランスにより、スプール97は、図1において上向きに作動する。したがって、入力ポート91と出力ポート94との間の開度が、ランド部100により減少させられ、かつ、入力ポート92と出力ポート95との間の開度が、ランド部99により減少させられる。言い換えると、クラッチレギュレータバルブ66の調圧レベル、すなわち、油路132の油圧すなわち第2オイル必要部136へ供給される油圧(クラッチ圧)を設定する信号圧が、リニアソレノイドバルブ68により、エンジン1からの入力トルクに基づいて設定されて出力される。
その結果、油路133の油圧と油路132の油圧との圧力差に基づいてチェックバルブ138の開閉が切り換わる。すなわち、油路132でオイル不足が生じ、油路132の油圧が低い場合は、チェックバルブ138が開放されて、油路133のオイルが油路132に供給されることによって、油路132のオイル不足が抑制される。
このように、第1オイルポンプ50から吐出されたオイルが、油路60,61および油路132に供給されるとともに、第2オイルポンプ51から吐出されたオイルが、油路62,63および油路133を経由して油路132に供給される場合としては、第1オイルポンプ50および第2オイルポンプ51の回転数が、所定回転数以下である場合が挙げられる。この場合、第1オイルポンプ50の負荷は、油路60,61の油圧に対応した負荷となり、第2オイルポンプ51の負荷は、油路132の油圧に対応した負荷となる。
ついで、油路132に供給されるのオイル量が十分となり、油路132の油圧が所定圧以上に高まると、フィードバックポート96に作用する油圧により、スプール97が図1において下向きに作動する。すると、入力ポート91と出力ポート94との間の開度が増大し、油路132から油路141を経由して、トルクコンバータレギュレータバルブ67の入力ポート103に供給されるオイル量が増加する。また、スプール97が図1において下向きに作動すると、入力ポート92と出力ポート95との間の開度が増大し、油路132の油圧が低下してチェックバルブ138が閉じられて、油路62,63のオイルが、油路137および出力ポート95を経由して、油路142に供給される。
さらに、油路141に供給されたオイルは、トルクコンバータレギュレータバルブ67の入力ポート103に、油路142に供給されたオイルは、入力ポート104にそれぞれ供給される。ここで、油路141に供給されるオイル量が、油路141で必要なオイル量よりも少ない場合は、油路141の油圧(すなわちトルクコンバータ圧)が所定圧よりも低くなる。そのため、フィードバックポート108の油圧に対応する押圧力と、弾性部材98の付勢力、および信号圧ポート105の油圧、すなわち入力トルクに基づいて制御されたリニアソレノイドバルブ68の出力信号圧に対応する押圧力とのバランスにより、スプール109は、図1において上向きに作動する。したがって、入力ポート103とドレーンポート106との間の開度が、ランド部113により減少させられ、入力ポート104とドレーンポート107との間の開度が、ランド部111により減少させられる。言い換えると、トルクコンバータレギュレータバルブ67の調圧レベル、すなわち、油路141の油圧すなわち第3オイル必要部144へ供給される油圧を設定する信号圧(トルクコンバータ圧)が、リニアソレノイドバルブ68により、エンジン1からの入力トルクに基づいて設定されて出力される。
その結果、油路142の油圧と油路141の油圧との圧力差に基づいてチェックバルブ146の開閉が切り換わる。すなわち、油路141でオイル不足が生じ、油路141の油圧が低い場合は、チェックバルブ146が開放されて、油路142のオイルが油路141に供給されることによって、油路141のオイル不足が抑制される。
このような構成例においては、第1オイルポンプ50から吐出されたオイルが、油路60,61および油路132に供給されるとともに、第2オイルポンプ51から吐出されたオイルが、油路62,63および油路133および油路142を経由して油路141に供給される場合としては、第1オイルポンプ50および第2オイルポンプ51の回転数が、所定回転数以下である場合が挙げられる。この場合、第1オイルポンプ50の負荷は、油路60,61の油圧に対応した負荷となり、第2オイルポンプ51の負荷は、油路141の油圧に対応した負荷となる。
ついで、油路141に供給されるオイル量が十分となり、油路141の油圧が所定圧以上に高まると、フィードバックポート108に作用する油圧により、スプール109が図1において下向きに作動する。すると、入力ポート103とドレーンポート106との間の開度が増大し、油路141から油路147を経由して潤滑必要部148に供給されるオイル量が増加する。また、スプール109が図1において下向きに作動すると、入力ポート104とドレーンポート107との間の開度が増大し、油路141の油圧が低下してチェックバルブ146が閉じられて、油路62,63のオイルが、油路142およびドレーンポート107を経由して、油路149にドレーンされる。
ここで、クラッチレギュレータバルブ66およびトルクコンバータレギュレータバルブ67について補足して説明すると、クラッチレギュレータバルブ66は、第2オイルポンプ51から吐出されたオイルが、油路63およびプライマリレギュレータバルブ65を経由して油路133に供給された際の油路133の油圧と、油路61,62の油圧がプライマリレギュレータバルブ65によって調圧される際の排圧である油路132の油圧とを受けて、油路132の油圧(すなわちクラッチ圧)を、プライマリレギュレータバルブ65によって調圧される油路61,62の油圧(すなわちライン圧)よりも低い圧力に調圧する圧力制御弁である。
また、トルクコンバータレギュレータバルブ67は、第2オイルポンプ51から吐出されたオイルが、油路63およびプライマリレギュレータバルブ65および油路133を経由して油路142に供給された際の油路142の油圧と、油路61の油圧がプライマリレギュレータバルブ65によって調圧される際の排圧である油路133の油圧が、さらにクラッチレギュレータバルブ66によって調圧される際の排圧である油路141とを受けて、油路141の油圧(すなわちロックアップ圧)をプライマリレギュレータバルブ65によって調圧される油路61,62の油圧(すなわちライン圧)よりも低い圧力に調圧する圧力制御弁である。
したがって、これらのクラッチレギュレータバルブ66およびトルクコンバータレギュレータバルブ67は、プライマリレギュレータバルブ65に対して、いわゆるセカンダリレギュレータバルブと称することもできる。
以上のように、第2オイルポンプ51から吐出されるオイルを、チェックバルブ134,138,146の切換動作により、油路60,61、または油路132、または油路141のいずれか一方に、選択的に供給することができる。すなわち、第2オイルポンプ51から吐出されたオイルを、油路60,61に供給しない場合でも、第2オイル必要部136、あるいは第3オイル必要部144に供給してオイルを利用することができ、オイルの吸い込みおよび加圧に要した第2オイルポンプ51の仕事が無駄となることを抑制できる。また、油路132,141の油圧をリニアソレノイドバルブ68により出力される信号圧によって制御することで、それらの油路132,141の油圧を必要最小限の圧力に下げることができ、第2オイルポンプ51の仕事をさらに低減することができる。
以上に説明したように、この発明における油圧制御装置46は、変速制御弁64の信号圧ポート70、およびクラッチレギュレータバルブ66の信号圧ポート93、およびトルクコンバータレギュレータバルブ67の信号圧ポート105への信号圧、言い換えると、変速制御弁64、およびクラッチレギュレータバルブ66、およびトルクコンバータレギュレータバルブ67の調圧レベルを設定する信号圧を、一つのリニアソレノイドバルブ68によって出力するように構成されている。すなわち、それぞれエンジン1からの入力トルクもしくは入力トルクに対応する所定の物理量をパラメータとして算出することのできるベルト式無段変速機9の挟圧力制御のためのプーリ圧、および前後進切り換え機構8の摩擦係合装置(クラッチCL、ブレーキBR)の係合圧、およびロックアップクラッチ20の係合圧を、共通のリニアソレノイドバルブ68により出力される信号圧によって制御することができる。そのため、油圧制御装置46の部品点数を削減し、油圧制御装置46の本体部分を小型化あるいは簡素化することができる。また、装置の小型・簡素化に伴い、油圧制御装置46における動力損失を低減することができる
また、このように、一つの共通のリニアソレノイドバルブ68により、ベルト式無段変速機9のプーリ圧、および前後進切り換え機構8のクラッチCLやブレーキBRなどの係合圧、およびトルクコンバータ7に備えられるロックアップクラッチ20の係合圧が制御されることによって、油圧制御系統内で何らかのフェールが生じた場合においても、油圧制御装置46をフェールセーフとして機能させることができる。すなわち、リニアソレノイドバルブ68がフェールして変速制御弁64から出力される油圧が低下することにより、ベルト式無段変速機9の動作状態が急変する状態が生じた場合においても、変速制御弁64の出力油圧が低下するのと同時に、クラッチレギュレータバルブ66およびトルクコンバータレギュレータバルブ67から出力される油圧も低下することになる。そのため、クラッチCLやロックアップクラッチ20の係合圧が低下して動力伝達が遮断されることになり、油圧制御装置46にフェールセーフとしての機能を持たせることができる。
例えば、リニアソレノイドバルブ68が低圧側にフェールした場合、入力軸プーリのプーリ圧が急減し、ベルト式無段変速機9は急減速する状態になるが、リニアソレノイドバルブ68が低圧側にフェールすることによって、ロックアップクラッチ20あるいはクラッチCLなどの係合圧も、入力軸プーリのプーリ圧と同時に急減し、しかも入力軸プーリが急減速側に作動されるよりも先に、それらのクラッチが解放されて動力の伝達経路が遮断される。その結果、走行中の予期せぬ急減速の発生を回避し、また急減速によるベルト式無段変速機9の動力伝達部での損傷を防止もしくは抑制することができる。
ここで、各構成例とこの発明の構成との対応関係を説明すれば、吐出口53が、この発明の第1の吐出口に相当し、吐出口55が、この発明の第2の吐出口に相当する。また、プライマリレギュレータバルブ65が、この発明の第1圧力制御弁に相当し、クラッチレギュレータバルブ66およびトルクコンバータレギュレータバルブ67が、この発明の第2圧力制御弁に相当し、変速制御弁64が、この発明の制御弁に相当する。さらに、リニアソレノイドバルブ68がこの発明の電磁弁に相当し、チェックバルブ134が、この発明の逆止弁に相当する。
なお、この発明は上記の具体例に限定されないのであって、上記の具体例では、伝動機構としてベルト式無段変速機を対象とする油圧制御装置を例に採って説明したが、この発明は、トロイダル型無段変速機などの他の形式の無段変速機、あるいは自動変速機などの伝動機構を対象とする油圧制御装置にも適用することができる。
この発明の油圧制御装置の構成例を示す模式図である。 この発明を適用したFF車の動力伝達経路を示すスケルトン図である。 この発明を適用したFF車の制御系統を示す模式図である。
符号の説明
46…油圧制御装置、 50…第1オイルポンプ、 51…第2オイルポンプ、 64…変速制御弁、 65…プライマリレギュレータバルブ、 66…クラッチレギュレータバルブ、 67…トルクコンバータレギュレータバルブ、 68…リニアソレノイドバルブ、 129…第1オイル必要部、 136…第2オイル必要部、 144…第3オイル必要部、 129b…第4オイル必要部。

Claims (1)

  1. 複数の吐出口を有するオイルポンプの第1の吐出口に連通された第1圧力制御弁と、その第1圧力制御弁で調圧された油圧を元圧として伝動機構に要求される動作状態を設定する出力圧を制御する制御弁と、その制御弁の調圧レベルを設定する信号圧を出力する電磁弁と、第2の吐出口を前記第1の吐出口に連通させ、かつ第2の吐出口から前記第1の吐出口への圧油の流れを許容する逆止弁と、前記第2の吐出口に前記第1圧力制御弁を経由して連通されるとともに、前記第1圧力制御弁から圧油を受けて前記第1圧力制御弁よりも低い圧力に調圧する第2圧力制御弁とを備えている伝動機構の油圧制御装置において、 前記電磁弁が、前記第2圧力制御弁における調圧レベルを設定するポートに前記信号圧を供給するように前記第2圧力制御弁に連通されていることを特徴とする伝動機構の油圧制御装置。
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