JP2006009746A - エンジンの制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】冷間始動時に触媒の昇温を早めることによってHC排出量を低減する。
【解決手段】排気通路に触媒(9)を備え、エンジン冷間状態でのファーストアイドル時にエンジン暖機完了後よりもエンジンの目標回転速度を高くし、このエンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標回転速度が得られるようにエンジンの回転速度を制御するエンジンの制御装置において、失火を検出する失火検出手段(33、34)と、この失火検出手段(33、34)からの信号により失火率を演算する失火率演算手段(31)と、この失火率に応じて前記エンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標回転速度を設定する目標回転速度設定手段(31)を備える。
【選択図】図1
【解決手段】排気通路に触媒(9)を備え、エンジン冷間状態でのファーストアイドル時にエンジン暖機完了後よりもエンジンの目標回転速度を高くし、このエンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標回転速度が得られるようにエンジンの回転速度を制御するエンジンの制御装置において、失火を検出する失火検出手段(33、34)と、この失火検出手段(33、34)からの信号により失火率を演算する失火率演算手段(31)と、この失火率に応じて前記エンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標回転速度を設定する目標回転速度設定手段(31)を備える。
【選択図】図1
Description
この発明は排気通路に触媒を備えるエンジンの制御装置、特にファーストアイドル時の制御に関する。
失火により発生する未燃HCは失火率に対応するので、失火率に応じて空燃比フィードバック制御の制御中心値をリーン側にシフトすることにより、未燃HCが多く排出される失火時にも触媒の転化効率を良好に保たせ、できるだけHC排出量の増加を抑制するようにしたものがある(特許文献1参照)。
特開平10−103139号公報
ところで、冷間始動時はエンジンが不安定なこともあって失火が生じ易い傾向にあるため、失火に伴う未燃HCが多く排出され勝ちであり、活性化前にある触媒ではこの未燃HCを浄化できない。未燃HCは、CO、NOxと共に有害成分であるため、HC排出量に対して規制値が設けられている。これを図5を参照して説明すると、図5上段のように横軸に失火率を、縦軸にHC排出量を採ったとき、HC排出量は失火率の上昇とともに増大する特性である。現状ではHC排出量の規制値が図示のような位置にあり、失火診断クライテリアは失火率が比較的大きな領域にある。なお、失火診断クライテリアとは、失火率がこの値以上となっているときに警告灯の点灯を指示するための指標である。
しかしながら、有害排気の規制強化に伴い、図5中段に示したようにHC排出量の規制値を現状よりも少なくすることが考えられている。そうなると、失火診断クライテリアが失火率の小さな領域へと移ることになる。失火診断クライテリアが失火率が小さな領域に移って困るのは、失火率が小さな領域ではノイズが混入してくるためにノイズとの区別がつかずに失火判別が難しくなる傾向となることである。というのは、失火判別を行っているといっても、燃焼室5内の燃焼状態を直接にみて判断しているわけでなく、実際にはエンジン回転速度の変動に基づいて失火判別を行っているからである。例えば、定常時かつ平坦路走行時に失火率は失火診断クライテリアに達していなかったのが、定常の途中で急加減速を行ったり平坦路走行より悪路走行へと移行した途端にエンジンの回転変動が大きくなり、これに伴って失火率が大きくなって失火診断クライテリアを超えることがある。しかしながら、このときには、急加減速や悪路走行に起因して失火率が見かけ上大きくなっているだけで、実際には失火が生じているわけではない。
このように失火率の小さな領域では急加減速や悪路走行に起因して失火判別が難しくなる傾向があるのであるから、こうした誤診断を避けるには、失火診断クライテリアを小さくしないことであり、そのためには図5下段に示したように細線より太線へと直線の傾きを小さくすることである。太線のように直線の傾きを小さくすることができれば、失火診断クライテリアが失火率の小さな領域へと向かわず、失火診断クライテリアが失火率の小さな領域に向かわなければ急加減速や悪路走行に起因する誤診断が生じることもない。
従って、失火診断クライテリアを小さくしないためにも、特に冷間始動時のHC排出量を現状よりも下げることが必要となってくる。
そこで本発明は、冷間始動時に触媒の昇温を早めることによってHC排出量を低減するようにした装置を提供することを目的とする。
本発明は、排気通路に触媒を備え、エンジン冷間状態でのファーストアイドル時にエンジン暖機完了後よりもエンジンの目標回転速度を高くし、このエンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標回転速度が得られるようにエンジンの回転速度を制御するエンジンの制御装置において、失火率に応じて前記エンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標回転速度を設定する。また本発明は、排気通路に触媒を備え、エンジン冷間状態でのファーストアイドル時にエンジン暖機完了後よりも点火時期の目標リタード量を大きくし、このエンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標リタード量でエンジンの点火時期を制御するエンジンの制御装置において、失火率に応じて前記エンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標リタード量を設定する。また本発明は、排気通路に触媒を備え、エンジン冷間状態でのファーストアイドル時にエンジン暖機完了後よりもエンジンの目標回転速度を高くし、このエンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標回転速度が得られるようにエンジンの回転速度を制御するエンジンの制御装置において、前記エンジン冷間状態でのファーストアイドル時にこの失火率に応じて空燃比リーン側シフト量を設定し、前記エンジン冷間状態でのファーストアイドル時にこの空燃比リーン側シフト量でエンジンの空燃比を制御する。
一方、本発明は、排気通路に触媒を備え、エンジン冷間状態でのファーストアイドル時にエンジン暖機完了後よりもエンジンの目標回転速度を高くし、このエンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標回転速度が得られるようにエンジンの回転速度を制御するエンジンの制御装置において、失火率に応じて前記エンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標回転速度を維持する時間を設定し、前記エンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標回転速度が前記維持する時間だけ維持されるようにエンジンの回転速度を制御する。また本発明は、排気通路に触媒を備え、エンジン冷間状態でのファーストアイドル時にエンジン暖機完了後よりも点火時期の目標リタード量を大きくし、このエンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標リタード量でエンジンの点火時期を制御するエンジンの制御装置において、失火率に応じて前記エンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標リタード量を維持する時間を設定し、前記エンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標リタード量が前記維持する時間だけ維持されるようにエンジンの点火時期を制御する。また本発明は、排気通路に触媒を備え、エンジン冷間状態でのファーストアイドル時にエンジン暖機完了後よりもエンジンの目標回転速度を高くし、このエンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標回転速度が得られるようにエンジンの回転速度を制御するエンジンの制御装置において、前記エンジン冷間状態でのファーストアイドル時に失火率に応じて空燃比リーン側シフト量を維持する時間を設定し、前記エンジン冷間状態でのファーストアイドル時にこの空燃比リーン側シフト量が前記維持する時間だけ維持されるようにエンジンの空燃比を制御する。
本発明によれば、失火率に応じ例えば失火率が大きくなるほどエンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標回転速度を高く設定するので、失火率が大きい場合にエンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標回転速度を上げるほど燃焼状態がよくなり触媒の暖機が早くなって失火に伴うHC排出量が減る。また、失火率が大きくなるほどエンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標リタード量を大きく設定するので、失火率が大きい場合にエンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標リタード量を大きくするほどエンジン出口の排気が高温となり触媒の暖機が早くなって失火に伴うHC排出量が減る。また、失火率が大きくなるほどエンジン冷間状態でのファーストアイドル時の空燃比リーン側シフト量を大きくするので、エンジン冷間状態でのファーストアイドル時の空燃比リーン側シフト量を大きくするほど燃焼状態が良くなってエンジン出口の排気温度が上昇し、この温度の高い排気が触媒に流入して触媒の暖機が早くなり、失火に伴うHC排出量が減る。このように、失火率に応じてエンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標回転速度、目標リタード量または空燃比リーン側シフト量を変化させることで、失火によるHC排出量への影響をなくすことができる。
また本発明によれば、失火率に応じ例えば失火率が大きくなるほどエンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標回転速度を維持する時間を長く設定するので、エンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標回転速度を維持ずる時間が長いほど燃焼状態がよくなった温度の高い排気が触媒に流入する時間が長くなり、触媒の暖機が早くなり、失火に伴うHC排出量が減る。また、失火率が大きくなるほどエンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標リタード量をする時間を長く設定するので、エンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標リタード量を維持する時間が長いほど温度の高い排気が触媒に流入する時間が長くなり、触媒の暖機が早くなり、失火に伴うHC排出量が減る。また、失火率が大きくなるほどエンジン冷間状態でのファーストアイドル時に空燃比リーン側シフト量を維持する時間を長く設定するので、エンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標リタード量を維持する時間が長いほど温度の高い排気が触媒に流入する時間が長くなり、触媒の暖機が早くなり、失火に伴うHC排出量が減る。このように、失火率に応じてエンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標回転速度や目標リタード量を維持する時間を変化させ、また失火率に応じてエンジン冷間状態でのファーストアイドル時に空燃比リーン側シフト量を維持する時間を変化させることで、失火によるHC排出量ヘの影響がないようにできる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明が適用される排気浄化装置の概略構成を示し、エンジン1の各気筒の吸気ポート4に位置して燃料インジェクタ21が設けられ、エンジンコントローラ31からの噴射信号により運転条件に応じて所定の空燃比となるように、吸気中に燃料を噴射供給する。この噴射燃料は吸気に乗ってあるいは燃料壁流となって燃焼室5内に導入され、吸気弁15が閉じた後にピストン6の上昇とともに混合気を形成する。所定の時期に点火プラグ14により混合気に対して火花点火が行われると、燃焼ガスはピストン6を押し下げる仕事を行い、仕事をした後の燃焼ガスは排気弁16が開いたときに排気通路8へと排出される。
排気通路8には三元触媒9、10が設置される。三元触媒9、10は、排気の空燃比が理論空燃比付近にあるときCO、HCおよびNOxを同時に無害成分に転化できるため、エンジンコントローラ31では空燃比が理論空燃比を中心とする狭い範囲で振れるように排気通路8に設けた酸素センサ35の出力に基づいて空燃比のフィードバック制御を行う。
吸気コレクタ2のすぐ上流の吸気管には、アクセルセンサ42からのアクセルペダル41の踏み込み量(アクセル開度)とエンジン回転速度とに応じてアクチュエータ24により駆動されるスロットル弁23と、スロットル弁23により調整された吸入空気量を測定するエアフローメータ32が設けられる。
クランクシャフト7の後端のフライホイールの外周に形成されるリングギア(図示しない)の歯に対向して、鉄心とコイルからなる磁気ピックアップとしてのクランク角センサ33が設置され、クランクシャフト7が回転すると、この歯が磁気ピックアップの鉄心に発生する磁界を断続するため、磁気ピックアップのコイルに磁力変化が生じて、交流電流が誘導される。この交流信号はコントロールユニット31内で波形成型されて矩形波のON、OFFパルス(リングギアPos信号)に変換され、POS信号(1°信号)として使用される。
また、クランクシャフト7によって駆動されるカム軸25に公知のクランク角センサ34が設けられ、このセンサ34からのPHASE信号(気筒判別信号)もエンジンコントローラ31に送られる。
エンジンコントローラ31では、クランク角センサ34のPHASE信号とクランク角センサ33からのPOS信号とからREF信号(基準位置信号)を作っている。そして1番気筒用のREF信号の入力から所定数のパルス(クランク角センサ33により得られるパルス)をカウントした時点を基準として、図2に示したように、クランクシャフト7の所定角度区間当たりに要する時間をクランクシャフト7の1回転当たり3回サンプリングし、そのサンプリング値を用いて気筒別に失火判定を行う。ここで、クランク角センサ33、34が失火検出手段である。
この場合、後述するように、各区間に要する時間の計測値TINTを区別することが必要になるため、時間計測値TINTを最新のものからTINT1、TINT2、……、TINT10としてサンプリングしている。
ただし、図2はV型6気筒エンジンのもので、点火順序を1−2−3−4−5−6としたとき、aの区間は1番気筒および4番気筒の、bの区間は2番気筒および5番気筒の、cの区間は3番気筒および6番気筒の各燃焼行程に対応する。
次に、上記の計測値TINTに基づいての失火判定について述べる。すでに失火パラメーターMISB、MISAを演算するものが公知になっているので(特開平9−32625号参照)、これに基づいて説明する。
なお、一口に失火といっても、同じ気筒について、毎回失火する事態と単発的に失火する事態とが考えられる。毎回失火は、燃料インジェクタ21の断線、点火用コードの抜け、点火プラグ14の完全なくすぶりによって発生するのに対して、単発失火は混合比が可燃混合比域をはずれるようなところまでずれることによって、あるいは初期の点火プラグ14のくすぶりによって燃焼が不安定となった場合に発生する。この場合、失火パラメータMISBについては同じ気筒についての単発失火を、失火パラメータMISAについては多気筒についての毎回失火を対象として考えている。
まず、図3は、加速時に4番気筒で失火を生じたときの波形図で、失火により4番気筒での計測値が大きくなり、4番気筒の前後で段差が生じている。
この場合に、1番気筒と4番気筒とはリングギアの同じ歯位置を使って計測されるため、失火気筒(4番気筒)を中心にしてエンジン一回転前の対向気筒(1番気筒)の時間計測値TINTとエンジン一回転後の対向気筒(1番気筒)の時間計測値TINTとを結んだ斜めの直線より上方にはみ出す部分の時間増加ΔTINTが失火によるものと推定することができる。同図の時間増加ΔTINTは、図形処理(たとえばTINT4からab間の長さを引く)により、
ΔTINT={3(TINT4−TINT7)
+3(TINT4−TINT1)}/6 …(1)
の式で計算されるので、1番気筒と4番気筒のようにリングギアの同じ歯位置で計測される対向気筒についての失火パラメータMISBを、
MISB=6×ΔTINT/(TINT7)3 …(2)
の式で定義する。
ΔTINT={3(TINT4−TINT7)
+3(TINT4−TINT1)}/6 …(1)
の式で計算されるので、1番気筒と4番気筒のようにリングギアの同じ歯位置で計測される対向気筒についての失火パラメータMISBを、
MISB=6×ΔTINT/(TINT7)3 …(2)
の式で定義する。
ここで、失火に伴う計測値の時間増加ΔTINTは、発生トルク、エンジン回転速度との間に、
ΔTINT∝発生トルク/(エンジン回転速度3) …(a)
なる関係があり、またエンジン回転速度と時間計測値TINTとは逆数の関係があるので、
発生トルク∝ΔTINT・(エンジン回転速度3)=ΔTINT/TINT3
…(b)
となる。この(b)式と(2)式とを比べれば、失火パラメータMISBは、物理的にはトルク相当の値であることが分かる。つまり、失火に伴う時間増加ΔTINTはエンジン回転速度に依存し、回転速度が高くなるほど小さくなる値となるので、この時間増加ΔTINTを所定の時間計測値の三乗で除した値を失火パラメータとすることによって、失火パラメータが回転速度の影響を受けないようにしているわけである。また、(2)式において6倍にしているのは失火パラメータMISBの値が少数にならないようにするためである。
ΔTINT∝発生トルク/(エンジン回転速度3) …(a)
なる関係があり、またエンジン回転速度と時間計測値TINTとは逆数の関係があるので、
発生トルク∝ΔTINT・(エンジン回転速度3)=ΔTINT/TINT3
…(b)
となる。この(b)式と(2)式とを比べれば、失火パラメータMISBは、物理的にはトルク相当の値であることが分かる。つまり、失火に伴う時間増加ΔTINTはエンジン回転速度に依存し、回転速度が高くなるほど小さくなる値となるので、この時間増加ΔTINTを所定の時間計測値の三乗で除した値を失火パラメータとすることによって、失火パラメータが回転速度の影響を受けないようにしているわけである。また、(2)式において6倍にしているのは失火パラメータMISBの値が少数にならないようにするためである。
(1)式の失火に伴う時間増加ΔTINTを(2)式に代入すると、失火パラメータMISBは最終的に次の式で与えられる。
MISB={3(TINT4−TINT7)
+3(TINT4−TINT1)}/(TINT7)3 …(3)
(3)式において、右辺分子の第1項が失火気筒とエンジン一回転前の対向気筒との時間計測値TINTの差、右辺分子の第2項が失火気筒とエンジン一回転後の対向気筒との時間計測値TINTの差である。
+3(TINT4−TINT1)}/(TINT7)3 …(3)
(3)式において、右辺分子の第1項が失火気筒とエンジン一回転前の対向気筒との時間計測値TINTの差、右辺分子の第2項が失火気筒とエンジン一回転後の対向気筒との時間計測値TINTの差である。
図3より4番気筒に失火を生じてTINT4が大きくなると、失火パラメータMISBが大きくなるので、失火パラメータMISBが判定値以上となる場合に失火が生じたと判断することができる。失火パラメータMISBを用いての失火判定では、リングギアの同じ歯位置を用いるので、リングギアの形状バラツキの影響を受けることがないという特質を有する。
しかしながら、1番気筒と4番気筒が連続してともに失火したときは、TINT1、TINT4、TINT7のすべてが同じように大きくなるため、失火に伴う時間増加ΔTINT≒0(つまり失火パラメータMISB≒0)となって失火が判定できなくなるので、他の失火パラメータを考える必要が出てくる。
そこで、図4に示したように、今度は2番気筒で失火を生じた場合に、失火気筒(2番気筒)の一点火前の気筒(1番気筒)の計測値を考慮して失火による時間増加ΔTINTを計算することを考える。これも図形処理により、
ΔTINT={5(TINT6−TINT7)
+(TINT6−TINT1)}/6 …(4)
の式で計算されるので、別の失火パラメータMISAを、
MISA=6×ΔTINT/(TINT7)3 …(5)
の式で定義すると、失火パラメータMISAは最終的に次の式で与えられる。
ΔTINT={5(TINT6−TINT7)
+(TINT6−TINT1)}/6 …(4)
の式で計算されるので、別の失火パラメータMISAを、
MISA=6×ΔTINT/(TINT7)3 …(5)
の式で定義すると、失火パラメータMISAは最終的に次の式で与えられる。
MISA={5(TINT6−TINT7)
+(TINT6−TINT1)}/(TINT7)3…(6)
(6)式において、右辺分子の第1項が失火気筒と一点火前の気筒との時間計測値TINTの差、右辺分子の第2項が失火気筒と現在の気筒との時間計測値TINTの差であり、6気筒エンジンでは、失火気筒と現在の気筒との時間計測値TINTの差が1の割合に対して失火気筒と一点火前の気筒との時間計測値TINTの差が5の割合になっている。
+(TINT6−TINT1)}/(TINT7)3…(6)
(6)式において、右辺分子の第1項が失火気筒と一点火前の気筒との時間計測値TINTの差、右辺分子の第2項が失火気筒と現在の気筒との時間計測値TINTの差であり、6気筒エンジンでは、失火気筒と現在の気筒との時間計測値TINTの差が1の割合に対して失火気筒と一点火前の気筒との時間計測値TINTの差が5の割合になっている。
このようにして得られた失火パラメータMISAによれば、1番気筒と4番気筒のようにリングギアの同じ歯位置で測定される対向気筒が連続してともに失火したときでも、失火パラメータMISAが判定値以上となることから失火と判断することができる。
このように4番気筒が失火気筒である場合に失火パラメータMISBの、2番気筒が失火気筒である場合に失火パラメータMISAの求め方をそれぞれ説明したが、他の気筒についても同様にして、つまり気筒毎に失火パラメータMISB、MISAを計算することができる。
そして、各気筒について失火が生じているかどうかの判定は次のようにして行う。すなわち、図25に示したようにステップ71で失火判定許可条件が成立しているときにステップ72、75に進んで各気筒について失火パラメータMISA、MISBをそれぞれ失火診断クライテリアとしての判定値と比較し、判定値以上であればステップ73、76に進んで失火フラグFLGA=1、失火フラグFLGB=1とし、判定値未満であるときにはステップ74、77に進んで失火フラグFLGA=0、失火フラグFLGB=0とする。そして、ステップ78で改めて2つの失火フラグFLGA、FLGBをみていずれかの失火フラグFLGA、FLGBが1であればその気筒に失火が生じていると判断しステップ79に進んで警告灯(ランプ)を点灯させる。また、いずれの失火フラグFLGA、FLGBもゼロであればその気筒について失火は生じていないと判断しステップ80に進んで警告灯は点灯させない。
以上で失火判定の説明を終える。
一方、エンジン冷間状態でのファーストアイドル時には始動したエンジンの回転速度を安定させつつ目標アイドル回転速度Nsetへと速やかに落ち着けるため空燃比を理論空燃比よりリッチ側へ制御すると共に、エンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標回転速度を目標アイドル回転速度Nsetよりも高く設定している。
また、冷間始動時に触媒9、10はまだ活性化していないために転化効率が悪く、従って酸素センサ35の出力に基づく空燃比フィードバック制御を開始することができないので、触媒9、10特に排気マニホールドに設置されている触媒9(スタートアップ触媒)を早期に活性化するため、エンジン冷間状態でのファーストアイドル時のエンジン回転速度の速やかな上昇の妨げとならない範囲でエンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標リタード量を定めており、この目標リタード量だけ基本点火時期から遅角させることによってエンジン出口での排気の温度を高め、この高くした排気を触媒9に導入して触媒9の温度を早期に上昇させるようにしている。
さて、エンジン冷間状態でのファーストアイドル時にはエンジンが不安定なこともあって未燃燃料であるHCの排出を完全になくすことができない。この場合、HC排出量が増える主な原因として失火が挙げられる。図5上段に示したように、横軸に失火率を、縦軸にHC排出量を採ったとき、HC排出量は失火率の上昇とともに増大する。現状ではHC排出量の規制値が図示の位置にあるので、失火診断クライテリアは失火率が比較的大きな領域にある。
しかしながら、排気の規制強化に伴い、図5中段に示したようにHC排出量の規制値を現状よりも少なくすることが考えられている。そうなると、失火診断クライテリアが失火率が小さな領域へと移行してしまう。失火診断クライテリアが失火率が小さな領域に移って困るのは、失火率が小さな領域ではノイズが混入してくるためにノイズとの区別がつかずに失火判別に誤診断が生じることである。というのは、失火しているか否かをみているといっても、燃焼室5内の燃焼状態をみて判断しているわけでなく、上記のように燃焼区間に要する時間計測値TINTに基づいて失火しているか否かをみているためである。すなわち、定常時かつ平坦路走行時に失火率としての失火パラメータでは失火診断クライテリアに達していなかったのが、急加減速を行ったり悪路走行に移行した途端に失火パラメータが大きくなって失火診断クライテリアを超えることがあり、このときには、急加減速や悪路走行に起因して失火パラメータが大きくなっているだけで、実際には失火が生じているわけではない。
こうして失火パラメータの小さな領域では急加減速や悪路走行に起因する誤診断が生じることがあるのであるから、こうした誤診断を避けるには、失火診断クライテリアを小さくしないことであり、そのためには図5下段に示したように細線より太線へと直線の傾きを現状よりも小さくすることである。太線まで直線の傾きを小さくすることができれば、現状と比較しても失火診断クライテリアがあまり小さくならず、失火診断クライテリアが小さくならなければ、急加減速や悪路走行に起因する誤診断が生じることもない。
そこで本実施形態では、エンジン冷間状態でのファーストアイドル時にHC排出量を低減するため、図8上段、図13上段において実線で示したようにエンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標回転速度やエンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標リタード量を失火パラメータに応じて設定することにより触媒9の昇温を早めることとする。比較のため図8上段、図13上段には破線で現状におけるエンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標回転速度や目標リタード量を示している。
図8上段においてエンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標回転速度を所定値α1、β1、γ1の順に高くしたとき冷間始動からのエンジン回転速度は図9に示したように変化する。同様にして、図13上段においてエンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標リタード量を所定値α2、β2、γ2の順に大きくしたとき冷間始動からの点火時期のリタード量は図14に示したように変化する。
本発明による実験結果を図6、図7に示す。まず図6は始動後20秒後の触媒9の入口温度と触媒9出口のHC排出量(正確にはメタンを除いたHCの量)の関係を示す。図6より、触媒9の昇温を早めて触媒9入口の温度を高くするほど触媒9出口のHC排出量を少なくできている。図7は触媒9の昇温を早めるためエンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標点火リタード量を小、中、大の順に変化させた場合に冷間始動からの触媒9出口のHC濃度がどうなるのかを示している。エンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標リタード量を大きくするほど冷間始動からの触媒9出口のHC濃度が低下していることがわかる。
エンジンコントローラ31で行われるこの制御の内容を以下のフローチャートに基づいて詳述する。
図10は触媒昇温フラグを設定するためのもので、一定時間毎に実行する。
図10においてステップ1では始動時であるかどうかみる。始動時であればステップ2に進み水温センサ37により検出されるそのときの冷却水温Twを始動時水温TWINTに移し、ステップ3でこの始動時水温TWINTと一定値T1を比較する。一定値T1はエンジン冷間状態での始動時を判定するための水温である。始動時水温TWINTが一定値T1以下であれば冷間始動時にあると判断し、触媒9を昇温させるためステップ4に進んで触媒昇温フラグFLGTUP=1とする。始動時水温TWINTが一定値T1を超えていればホットリスタート時であるので、ステップ3よりステップ5に進んで触媒昇温フラグFLGTUP=0とする。
始動後にはステップ1よりステップ6に進み冷却水温Twと一定値T2を比較する。一定値T2は触媒9が活性化したと判定するときの水温である。冷却水温Twが一定値T2未満であるときには触媒9の昇温を継続するためステップ4の操作を実行し、やがて冷却水温Twが一定値T2以上になると触媒9が活性化したと判断する。触媒9が活性化したあとには触媒9により失火に伴う未燃HCが浄化されるので、これ以降は触媒9を昇温させることが必要でなくなる。従ってこのときにはステップ6よりステップ7に進んで触媒昇温フラグFLGTUP=0とする。すなわち、触媒9を昇温させたい冷却水温の温度範囲でだけ触媒昇温フラグFLGTUP=1となる。
図11は触媒9の昇温処理を行わせるためのもので、一定時間毎に実行する。図11においてステップ11では触媒昇温フラグFLGTUPをみる。触媒昇温フラグFLGTUP=0であるときにはそのまま今回の処理を終了する。
触媒昇温フラグFLGTUP=1であるときにはステップ12に進み失火パラメータMISB、MISAのいずれかを読み込む。
失火パラメータの計算については図12により説明する。図12のフローチャートは、失火パラメータを演算するためのもので、点火毎に実行する。ステップ21では時間計測値TINTの旧値のシフトを行い、1回前のデータを2回前のRAMに、3回前を4回前へ、…、また9回前を10回前へと移し変え、ステップ22において新たな時間計測値TINTの計測を行い、これをTINT1に移す。ステップ23、24では気筒別に失火パラメータMISA、MISBを算出する。例えば前述したように2番気筒であれば3つのTINT1、TINT6、TINT7を用い上記(6)式により失火パラメータMISAを、また4番気筒であれば3つのTINT1、TINT4、TINT7を用い上記(3)式により失火パラメータMISBを計算する。
図11に戻りステップ13では失火パラメータと所定値Aを比較する。所定値Aはノイズの影響を受けない範囲で最小の値(適合値)である。失火パラメータが所定値A以上であるときにはステップ14に進み失火パラメータから図8上段を内容とするテーブルを検索することにより、エンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標回転速度を算出(設定)する。
エンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標回転速度は図8上段に示したように失火パラメータが大きくなるほど大きくなる値である。失火パラメータが大きくなるほどエンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標回転速度を高く設定するのは、失火パラメータが高い場合にエンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標回転速度を高くするほど燃焼状態がよくなり触媒9の暖機が早くなって失火に伴うHC排出量が減るためである。
ただし、エンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標回転速度には上限値を設定している。これは、エンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標回転速度を高くし過ぎると、燃費が悪化するのでこれを避けるためである。
図示しない燃料噴射制御ではこのエンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標回転速度が得られるように燃料噴射量が決定され、その燃料噴射量が燃料インジェクタ21により供給される。
ここで、第1実施形態の作用を説明する。
本実施形態(請求項1、3に記載の発明)によれば、失火パラメータ(失火率)に応じ失火パラメータが大きくなるほどエンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標回転速度を高く設定するので(図8上段を参照)、失火パラメータが大きい場合にエンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標回転速度を高くするほど燃焼状態がよくなり触媒9の暖機が早くなって失火に伴うHC排出量が減る。このように、失火パラメータに応じてエンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標回転速度を変化させることで、失火によるHC排出量への影響をなくすことができる。
また、エンジン冷間状態でのファーストアイドル時にHC排出量が減ることは、図5下段において細線より太線へとHC排出量の特性が移ることを意味する。つまり、本実施形態(請求項15に記載の発明)によれば、失火パラメータ(失火率)に対するHC排出量の傾きが小さくなることから、規制強化に伴って規制値が従来より小さくなっても、失火診断クライテリアが、失火パラメータ(失火率)が小さな領域へと移行することがなくなる。言い換えると、図25において、ステップ72、75で用いる、失火診断クライテリアとしての判定値の値を、規制強化後も従来とそれほど変わらなくすることができ、これにより失火が生じたか否かの誤診断を回避できる。
本実施形態(請求項16に記載の発明)によれば、ファーストアイドル時の目標回転速度に上限値を設けている(図8上段を参照)ので、燃費の悪化を防ぐことができる。
図15のフローは第2実施形態で、第1実施形態の図11と置き換わるものである。
第1実施形態では、触媒昇温のためエンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標回転速度を失火パラメータに応じて高くしたが、第2実施形態はエンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標リタード量を失火パラメータに応じて大きくするものである。
図15において、第1実施形態と相違する部分を主に説明すると、失火パラメータが所定値A以上のときにはステップ31に進み失火パラメータから図13上段を内容とするテーブルを検索することにより、エンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標リタード量を算出する。
エンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標リタード量は図13上段に示したように失火パラメータが大きくなるほど大きくなる値である。失火パラメータが大きくなるほどエンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標リタード量を大きくするのは、失火パラメータが高い場合にエンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標リタード量を大きくするほどエンジン出口の排気が高温となり触媒9の暖機が早くなってHC排出量が減るためである。ただし、エンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標リタード量にも上限値を設定している。
図示しない点火時期制御によれば、エンジン冷間状態でのファーストアイドル時に運転条件に応じた基本点火時期ADV0よりこの目標リタード量だけ遅角させた点火時期で点火が行われる。
第2実施形態(請求項2、4に記載の発明)によれば、失火パラメータ(失火率)に応じ失火パラメータが大きくなるほどエンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標リタード量を大きく設定するので(図13上段参照)、失火パラメータが大きい場合にエンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標リタード量を大きくするほどエンジン出口の排気が高温となり触媒9の暖機が早くなって失火に伴うHC排出量が減る。このように、第2実施形態においても失火パラメータに応じてエンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標リタード量を変化させることで、失火によるHC排出量への影響をなくすことができる。
図18、図21のフローは第3、第4の実施形態で、第1、第2の実施形態の図11、図15と置き換わるものである。図18、図21において図11、図15と同一部分には同一のステップ番号をつけている。
第1、第2の実施形態では、図8上段、図13上段に示したように、上限値による制限を受けてエンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標回転速度やエンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標リタード量を上限値以上には設定できないので、失火パラメータが所定値B(適合値)を超える領域では触媒9をそれ以上昇温させられないのであるが、第3、第4の実施形態では失火パラメータが所定値Bを超える領域においても触媒9の昇温を可能としたものである。すなわち、第3、第4の実施形態では、図16中段、図19中段に示したように失火パラメータが所定値Bとなるまでエンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標回転速度を維持する時間やエンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標リタード量を維持する時間が一定であり、失火パラメータが所定値Bを超える領域になると、失火パラメータに応じてその各維持時間を長くすることによって触媒9に与える供給熱量を増やし(図16下段、図19下段参照)、これによって、失火パラメータが所定値Bを超える領域においても失火パラメータが所定値Bを超えない領域と同様に触媒9を昇温させる。
このように、図16中段においてエンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標回転速度を維持する時間を所定値δ1、ε1、ζ1の順に長くしたとき冷間始動からのエンジン回転速度は図17に示したように変化する。同様にして、図19中段においてエンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標リタード量を維持する時間を所定値δ2、ε2、ζ2の順に長くしたとき冷間始動からの点火時期のリタード量は図20に示したように変化する。
第3実施形態の図18において第1実施形態と相違する部分を主に説明すると、ステップ13、41において失火パラメータが所定値A以上所定値B未満にあるときにはステップ14に進み、第1実施形態と同様に失火パラメータから図16上段を内容とするテーブルを検索することによりエンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標回転速度を算出する。ステップ42ではそのエンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標回転速度を維持する時間を一定値で設定する。
一方、失火パラメータが所定値B以上になるとステップ13、41よりステップ43、44に進みエンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標回転速度を上限値に設定すると共に、失火パラメータから図16中段を内容とするテーブルを検索することによりエンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標回転速度を上限値に維持する時間を算出する。失火パラメータが所定値B以上の領域でエンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標回転速度を上限値に維持したままその目標回転速度の上限値を維持する時間を失火パラメータに応じて長くするのは、エンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標回転速度を上限値に維持ずる時間が長いほど燃焼状態がよくなった温度の高い排気が触媒9に流入する時間が長くなり、触媒9の暖機が早くなり、失火に伴うHC排出量が減るためである。
第4実施形態の図21において第2実施形態と相違する部分を主に説明すると、ステップ13、41において失火パラメータが所定値A以上所定値B未満にあるときにはステップ31に進み、第2実施形態と同様に失火パラメータから図19上段を内容とするテーブルを検索することによりエンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標リタード量を算出する。ステップ51ではそのエンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標リタード量を維持する時間を一定値で設定する。
一方、失火パラメータが所定値B以上になるとステップ13、41よりステップ52、53に進みエンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標リタード量を上限値に設定すると共に、失火パラメータから図19中段を内容とするテーブルを検索することによりエンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標リタード量を上限値に維持する時間を算出する。失火パラメータが所定値B以上の領域でエンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標リタード量を上限値に維持したまま目標リタード量の上限値を維持する時間を長くするのは、エンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標リタード量を上限値に維持する時間が長いほど温度の高い排気が触媒9に流入する時間が長くなり、触媒9の暖機が早くなり、失火に伴うHC排出量が減るためである。
なお、第3実施形態において失火パラメータが所定値B未満の領域でエンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標回転速度を維持する時間は図8下段に示す第1実施形態と同じ、また第4実施形態において失火パラメータが所定値B未満の領域でエンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標リタード量を維持する時間は、図13下段に示す第2実施形態と同じである。
第3実施形態(請求項13に記載の発明)によれば、失火パラメータが所定値B以上となりエンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標回転速度が上限値に制限される領域において、エンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標回転速度を上限値に制限しつつ失火パラメータ(失火率)に応じ失火パラメータが大きくなるほどエンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標回転速度を上限値に維持する時間を長く設定するので、エンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標回転速度を維持ずる時間が長いほど燃焼状態がよくなった温度の高い排気が触媒9に流入する時間が長くなり、触媒9の暖機が早くなり、失火に伴うHC排出量が減る。
また、第4実施形態(請求項14に記載の発明)によれば、失火パラメータが所定値B以上となりエンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標リタード量が上限値に制限される領域において、エンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標リタード量を上限値に制限しつつ失火パラメータ(失火率)が大きくなるほどエンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標リタード量を上限値に維持する時間を長く設定するので、エンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標リタード量を維持する時間が長いほど温度の高い排気が触媒9に流入する時間が長くなり、触媒9の暖機が早くなり、失火に伴うHC排出量が減る。
このように、第3、第4の実施形態では、失火パラメータが所定値B以上となる領域において失火パラメータに応じてエンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標回転速度やエンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標リタード量を維持する時間を変化させることで、失火によるHC排出量ヘの影響がないようにできる。
図24のフローは第5実施形態で、第2実施形態の図15と置き換わるものである。
第2実施形態ではエンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標リタード量を失火パラメータに応じて大きくすることによって触媒9を昇温させたが、第5実施形態は図22上段に示したようにエンジン冷間状態でのファーストアイドル時の空燃比リーン側シフト量を失火パラメータに応じて大きくすることによって触媒9を昇温させるものである。このように、図22上段においてエンジン冷間状態でのファーストアイドル時の空燃比リーン側シフト量を所定値α3、β3、γ3の順に大きくしたとき冷間始動からの空燃比は図23上段に示したように変化する。
図24において第2実施形態と相違する部分を主に説明すると、ステップ13において失火パラメータが所定値A以上にあるときにはステップ61に進み失火パラメータから図22上段を内容とするテーブルを検索することにより、エンジン冷間状態でのファーストアイドル時のリーン側シフト量を算出する。失火パラメータが大きい場合にエンジン冷間状態でのファーストアイドル時の空燃比リーン側シフト量を大きくするのは、エンジン冷間状態でのファーストアイドル時の空燃比リーン側シフト量を大きくするほど燃焼状態が良くなってエンジン出口の排気の温度が上昇し、この温度の高い排気が触媒9に流入して触媒9の暖機が早くなり、失火に伴うHC排出量が減るためである。
図示しない燃料噴射制御では、このようにして算出したエンジン冷間状態でのファーストアイドル時の空燃比リーン側シフト量を用いて目標当量比TFBYAが次式により算出される。
TFBYA=1+KTW+KAS−空燃比リーン側シフト量/14.7
…(7)
ただし、KTW:水温増量補正係数、
KAS:始動後増量補正係数、
ここで、従来装置では、当量比が1であるとき理論空燃比であり、従って、エンジン冷間状態でのファーストアイドル時には水温増量補正係数KTWや始動後増量補正係数KASが正の値であることより目標当量比TFBYAが1.0を超える値となり、この1.0を超える値の目標当量比TFBYAによってエンジン冷間状態でのファーストアイドル時の空燃比がリッチ側へと制御される。
…(7)
ただし、KTW:水温増量補正係数、
KAS:始動後増量補正係数、
ここで、従来装置では、当量比が1であるとき理論空燃比であり、従って、エンジン冷間状態でのファーストアイドル時には水温増量補正係数KTWや始動後増量補正係数KASが正の値であることより目標当量比TFBYAが1.0を超える値となり、この1.0を超える値の目標当量比TFBYAによってエンジン冷間状態でのファーストアイドル時の空燃比がリッチ側へと制御される。
これに対して、本実施形態では(7)式右辺の第4項が新たに加わっている。すなわち、空燃比リーン側シフト量を14.7で除算するのは当量比へと換算するためであり、本実施形態ではこの値(空燃比リーン側シフト量/14.7)の分だけエンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標当量比TFBYAが小さくなる側(つまりリーン側)に移る。
そして、このようにして算出された目標当量比TFBYAを用いてシーケンシャル噴射時の燃料噴射パルス幅Tiが次式により演算される。
Ti=Tp×TFBYA×α×2+Ts …(8)
ただし、Tp:基本噴射パルス幅、
α:空燃比フィードバック補正係数、
Ts:無効パルス幅、
そして、所定の噴射タイミングになると、この燃料噴射パルス幅Tiの時間だけ各気筒で燃料インジェクタ21が開かれて燃料供給が行われる。
ただし、Tp:基本噴射パルス幅、
α:空燃比フィードバック補正係数、
Ts:無効パルス幅、
そして、所定の噴射タイミングになると、この燃料噴射パルス幅Tiの時間だけ各気筒で燃料インジェクタ21が開かれて燃料供給が行われる。
第5実施形態(請求項9、10に記載の発明)によれば、失火パラメータ(失火率)に応じ失火パラメータが大きくなるほどエンジン冷間状態でのファーストアイドル時の空燃比リーン側シフト量を大きく設定するので、エンジン冷間状態でのファーストアイドル時の空燃比リーン側シフト量を大きくするほど燃焼状態が良くなってエンジン出口の排気の温度が上昇し、この温度の高い排気が触媒9に流入して触媒9の暖機が早くなり、失火に伴うHC排出量が減る。このように、第5実施形態では、失火パラメータに応じてエンジン冷間状態でのファーストアイドル時の空燃比リーン側シフト量を変化させることで、失火によるHC排出量を減らすことができる。
実施形態では、失火パラメータが所定値A以上所定値B未満の領域において、エンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標回転速度を失火パラメータが大きくなるほど高く、エンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標リタード量を失火パラメータが大きくなるほど大きくまたはエンジン冷間状態でのファーストアイドル時の空燃比リーン側シフト量を失火パラメータが大きくなるほど大きく設定する場合で説明したが、エンジン冷間状態でのファーストアイドル時に同領域において、従来のエンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標回転速度(つまり失火パラメータが所定値Aのとき値)を維持する時間を失火パラメータが大きくなるほど長く、従来のエンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標リタード量(つまり失火パラメータが所定値Aのとき値)を維持する時間を失火パラメータが大きくなるほど長くまたは従来のエンジン冷間状態でのファーストアイドル時の空燃比リーン側シフト量(つまり失火パラメータが所定値Aのとき値)を維持する時間を失火パラメータが大きくなるほど長く設定するようにすることもできる(請求項5、6、7、8、11、12に記載の発明)。
実施形態では、失火率が失火パラメータである場合で説明したが、これに限られるものでない。例えば、特許文献1の技術では、燃焼室内の圧力を圧力センサにより検出し、このセンサにより検出される圧力が所定値以下になったときに失火したと判定し、所定点火当たりに失火した回数をサンプリングし、そのサンプリングした失火回数を所定点火回数で割ることで失火率を求めているが、こうした失火率を用いることができる。
第1実施形態と第2実施形態を組み合わせることや、第3実施形態と第4実施形態を組み合わせてもかまわない。失火パラメータはMISA、MISBに限定されるものでない。
請求項1に記載の失火率演算手段の機能は図12のフローにより、目標回転速度設定手段の機能は図11のステップ14によりそれぞれ果たされている。
請求項2に記載の失火率演算手段の機能は図12のフローにより、目標リタード量設定手段の機能は図15のステップ31によりそれぞれ果たされている。
請求項9に記載の失火率演算手段の機能は図12のフローにより、空燃比リーン側シフト量設定手段の機能は図24のステップ61により、空燃比制御手段の機能は図1のエンジンコントローラ31によりそれぞれ果たされている。
1 エンジン本体
9、10 触媒
14 点火プラグ
21 燃料インジェクタ
31 エンジンコントローラ
33、34 クランク角センサ(失火検出手段)
9、10 触媒
14 点火プラグ
21 燃料インジェクタ
31 エンジンコントローラ
33、34 クランク角センサ(失火検出手段)
Claims (16)
- 排気通路に触媒を備え、
エンジン冷間状態でのファーストアイドル時にエンジン暖機完了後よりもエンジンの目標回転速度を高くし、このエンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標回転速度が得られるようにエンジンの回転速度を制御するエンジンの制御装置において、
失火を検出する失火検出手段と、
この失火検出手段からの信号により失火率を演算する失火率演算手段と、
この失火率に応じて前記エンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標回転速度を設定する目標回転速度設定手段と
を備えることを特徴とするエンジンの制御装置。 - 排気通路に触媒を備え、
エンジン冷間状態でのファーストアイドル時にエンジン暖機完了後よりも点火時期の目標リタード量を大きくし、このエンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標リタード量でエンジンの点火時期を制御するエンジンの制御装置において、
失火を検出する失火検出手段と、
この失火検出手段からの信号により失火率を演算する失火率演算手段と、
この失火率に応じて前記エンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標リタード量を設定する目標リタード量設定手段と
を備えることを特徴とするエンジンの制御装置。 - 前記ファーストアイドル時の目標回転速度を前記失火率が大きくなるほど高く設定することを特徴とする請求項1に記載のエンジンの制御装置。
- 前記ファーストアイドル時の目標リタード量を前記失火率が大きくなるほど大きく設定することを特徴とする請求項2に記載のエンジンの制御装置。
- 排気通路に触媒を備え、
エンジン冷間状態でのファーストアイドル時にエンジン暖機完了後よりもエンジンの目標回転速度を高くし、このエンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標回転速度が得られるようにエンジンの回転速度を制御するエンジンの制御装置において、
失火を検出する失火検出手段と、
この失火検出手段からの信号により失火率を演算する失火率演算手段と、
この失火率に応じて前記エンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標回転速度を維持する時間を設定する目標回転速度維持時間設定手段と、
前記エンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標回転速度が前記維持する時間だけ維持されるようにエンジンの回転速度を制御する回転速度制御手段と
を備えることを特徴とするエンジンの制御装置。 - 排気通路に触媒を備え、
エンジン冷間状態でのファーストアイドル時にエンジン暖機完了後よりも点火時期の目標リタード量を大きくし、このエンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標リタード量でエンジンの点火時期を制御するエンジンの制御装置において、
失火を検出する失火検出手段と、
この失火検出手段からの信号により失火率を演算する失火率演算手段と、
この失火率に応じて前記エンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標リタード量を維持する時間を設定する目標リタード量維持時間設定手段と、
前記エンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標リタード量が前記維持する時間だけ維持されるようにエンジンの点火時期を制御する点火時期制御手段と
を備えることを特徴とするエンジンの制御装置。 - 前記エンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標回転速度を維持する時間を前記失火率が大きくなるほど高く設定することを特徴とする請求項5に記載のエンジンの制御装置。
- 前記エンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標リタード量を維持する時間を前記失火率が大きくなるほど大きく設定することを特徴とする請求項6に記載のエンジンの制御装置。
- 排気通路に触媒を備え、
エンジン冷間状態でのファーストアイドル時にエンジン暖機完了後よりもエンジンの目標回転速度を高くし、このエンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標回転速度が得られるようにエンジンの回転速度を制御するエンジンの制御装置において、
失火を検出する失火検出手段と、
この失火検出手段からの信号により失火率を演算する失火率演算手段と、
前記エンジン冷間状態でのファーストアイドル時にこの失火率に応じて空燃比リーン側シフト量を設定する空燃比リーン側シフト量設定手段と、
前記エンジン冷間状態でのファーストアイドル時にこの空燃比リーン側シフト量でエンジンの空燃比を制御する空燃比制御手段と
を備えることを特徴とするエンジンの制御装置。 - 前記エンジン冷間状態でのファーストアイドル時の空燃比リーン側シフト量を前記失火率が大きくなるほど大きく設定することを特徴とする請求項9に記載のエンジンの制御装置。
- 排気通路に触媒を備え、
エンジン冷間状態でのファーストアイドル時にエンジン暖機完了後よりもエンジンの目標回転速度を高くし、このエンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標回転速度が得られるようにエンジンの回転速度を制御するエンジンの制御装置において、
失火を検出する失火検出手段と、
この失火検出手段からの信号により失火率を演算する失火率演算手段と、
前記エンジン冷間状態でのファーストアイドル時にこの失火率に応じて空燃比リーン側シフト量を維持する時間を設定する空燃比リーン側シフト量維持時間設定手段と、
前記エンジン冷間状態でのファーストアイドル時にこの空燃比リーン側シフト量が前記維持する時間だけ維持されるようにエンジンの空燃比を制御する空燃比制御手段と
を備えることを特徴とするエンジンの制御装置。 - 前記エンジン冷間状態でのファーストアイドル時の空燃比リーン側シフト量を維持する時間を前記失火率が大きくなるほど大きく設定することを特徴とする請求項11に記載のエンジンの制御装置。
- 前記エンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標回転速度に上限値を設けておき、前記エンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標回転速度がこの上限値に制限される領域では前記エンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標回転速度をこの上限値に制限しつつ前記エンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標回転速度をこの上限値に維持する時間を前記失火率に応じて長くすることを特徴とする請求項1に記載のエンジンの制御装置。
- 前記エンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標リタード量に上限値を設けておき、前記エンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標リタード量がこの上限値に制限される領域では前記エンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標リタード量をこの上限値に制限しつつ前記エンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標リタード量をこの上限値に維持する時間を前記失火率に応じて長くすることを特徴とする請求項2に記載のエンジンの制御装置。
- 前記失火率が失火診断クライテリア以上となったとき警告灯を点灯させることを特徴とする請求項1から14までのいずれか一つに記載のエンジンの制御装置。
- 前記エンジン冷間状態でのファーストアイドル時の目標回転速度に上限値を設けることを特徴とする請求項1に記載のエンジンの制御装置。
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