JP2006291940A - エンジンの制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 始動時における吸気側可変バルブタイミング機構と排気側可変バルブタイミング機構との作動タイミングを最適化する。
【解決手段】 吸気側可変バルブタイミング機構と排気側可変バルブタイミング機構とを備えたエンジンの制御装置において、エンジンの始動開始から所定時間経過後(T0)に排気側可変バルブタイミング機構(EX VVT)を遅角側に作動させ、その後(T1)、吸気側可変バルブタイミング機構(IN VVT)を進角側に作動させるバルブタイミング機構制御手段を備える。排気側可変バルブタイミング機構の角度位置は吸入空気量に殆ど影響を与えない。よって排気側可変バルブタイミング機構を吸気側可変バルブタイミング機構より先に作動させ、早期から内部EGRを実行して噴霧微粒化及びHC抑制を図る。
【選択図】 図4

Description

本発明はエンジンの制御装置に係り、特に、吸気側可変バルブタイミング機構と排気側可変バルブタイミング機構とを備えたエンジンの制御装置に関する。
エンジン始動時における排気エミッションを改善する要請は常に存在する。特に、始動時に排出されるHCを低減することや、触媒の暖機を促進して排ガス中に含まれる有害物質をできるだけ早期の段階から浄化処理することが望まれている。
一方、吸気側と排気側との両方に可変バルブタイミング機構を設け、始動時にこれら可変バルブタイミング機構を作動させて吸排気弁間のバルブオーバーラップを形成し、内部EGRを実行する技術が知られている(例えば特許文献1参照)。これによれば、内部EGRにより燃料噴霧の微粒化が促進され、始動時HCの低減に有利である。
特開2003−328789号公報
ところで、始動初期に吸気側可変バルブタイミング機構を遅角させておき、吸気弁の閉弁時期遅角によるデコンプを実行して始動容易化を図る場合がある。この場合、燃焼が開始したらデコンプが終了され、吸気側可変バルブタイミング機構は進角される。吸気側可変バルブタイミング機構を進角させると、吸気弁の閉弁時期も進角するため、圧縮端温度が上がり噴霧微粒化に有利である。
このような吸気側可変バルブタイミング機構の進角作動に加え、排気側可変バルブタイミング機構を遅角作動させてバルブオーバーラップを形成すると、内部EGRが実行されて噴霧微粒化、HC低減により有利となる。
しかしながら、吸気側可変バルブタイミング機構の角度位置は吸入空気量に影響を与えるものであり、仮に不適切なタイミングで吸気側可変バルブタイミング機構を作動させてしまうと、吸入空気量が当初予定していた量からずれてしまい、始動時空燃比の変動が大きくなってしまう。
そこで、以上の事情に鑑みて本発明は創案されたものであり、その目的は、始動時における吸気側可変バルブタイミング機構と排気側可変バルブタイミング機構との作動タイミングを最適化することができるエンジンの制御装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一形態は、吸気側可変バルブタイミング機構と排気側可変バルブタイミング機構とを備えたエンジンの制御装置において、エンジンの始動開始から所定時間経過後に前記排気側可変バルブタイミング機構を遅角側に作動させ、その後、前記吸気側可変バルブタイミング機構を進角側に作動させるバルブタイミング機構制御手段を備えたことを特徴とする。
前述したように、吸気側可変バルブタイミング機構の角度位置は、吸入空気量に影響を与える。よって吸気側可変バルブタイミング機構を過度に早く進角作動させてしまうと、十分なデコンプを実行できなくなるばかりでなく、始動時空燃比ずれを生じさせて始動性を悪化させてしまう。これに対し、排気側可変バルブタイミング機構の角度位置は吸入空気量に殆ど影響を与えず、これを早く遅角作動させたからといって、上記のような悪影響は出にくい。そこで、排気側可変バルブタイミング機構を吸気側可変バルブタイミング機構に先だって作動させる本発明の第一の形態によれば、早期から内部EGRを行えて噴霧微粒化の促進及びHC抑制に有利である。
好ましくは、前記バルブタイミング機構制御手段が、バルブオーバーラップを形成するように前記排気側可変バルブタイミング機構を遅角側に作動させる。このバルブオーバーラップにより内部EGRが実行可能となり、噴霧微粒化の促進及びHC抑制が図られる。
本発明によれば、始動時における吸気側可変バルブタイミング機構と排気側可変バルブタイミング機構との作動タイミングを最適化することができるという、優れた効果が発揮される。
以下、本発明の好適一実施形態を添付図面に基づき詳述する。
図1は、本実施形態に係るエンジンの制御装置を示す。図示されるエンジン1はいわゆるデュアル噴射式のエンジンであり、本実施形態では4気筒であるが(1気筒のみ図示)、気筒数に特に制限は無い。これら気筒毎に筒内噴射用インジェクタ11と吸気通路噴射用インジェクタ6とが設けられている。このエンジン1に使用される燃料は、本実施形態ではガソリンであるが、アルコール又はこれとガソリンとの混合燃料、CNG等の気体燃料、その他の燃料であってもよい。
エアクリーナ(図示せず)から吸入された空気は、吸気通路5を介して各気筒の燃焼室に分配供給される。吸気通路5は、上流側から順に配置された吸気管51、吸気マニホールド52及び吸気ポート41により区画形成される。吸気マニホールド52は、上流側に位置された集合部としてのサージタンク4と、各気筒の吸気ポート41にそれぞれ接続された気筒毎の枝管53とからなる。吸気管51にはエアフローメータ2と電子制御式スロットル弁3とが設けられている。吸気通路噴射用インジェクタ6は、各気筒の吸気通路5特に吸気ポート41の出口部に向けて燃料噴射を行うように気筒毎に配設されている。吸気通路噴射用インジェクタ6から噴射された燃料は空気と混合して筒内燃焼室に比較的均質な混合気を形成する。吸気通路噴射用インジェクタ6は、制御手段としての電子制御ユニット(以下、ECUと称す)100から出力されるオン信号により開弁し、燃料を噴射し、ECU100から出力されるオフ信号により閉弁し、燃料噴射を停止する。この吸気通路噴射の噴射期間は、吸気ポート41の出口を開閉する吸気弁42の開弁時期の前か、あるいは吸気弁42の開弁期間と少なくとも一部重なるように、設定されている。
他方、筒内燃焼室に直接燃料を噴射するように、電磁式の筒内噴射用インジェクタ11が気筒毎に設けられている。本実施形態の筒内噴射用インジェクタ11は、吸気行程及び圧縮行程のいずれか一方又は両方で燃料噴射を行う。圧縮行程噴射の場合、図2に示されるように、上昇してくるピストン43の頂部の凹部44に向けて燃料Fを噴射し、凹部44内面に沿って巻き上がるタンブル状の流れを生成する過程で燃料と空気とを混合させ、点火プラグ7付近に比較的リッチな混合気層を形成する。筒内噴射用インジェクタ11も吸気通路噴射用インジェクタ6と同様、ECU100から出力されるオン信号により開弁し、燃料を噴射し、ECU100から出力されるオフ信号により閉弁し、燃料噴射を停止する。
かかる二つの噴射形態の一方又は両方により、燃焼室に形成された混合気は、ECU100からの点火信号に基づき、点火プラグ7により点火されて、燃焼する。エンジン1からの排気は排気通路8を通じて排出される。排気通路8は、エンジン1のシリンダヘッドに気筒毎に形成された排気ポート45と、これら排気ポート45に接続される排気マニホールド54と、排気マニホールド54の下流側に接続された排気浄化用の触媒9と、触媒9の下流側に接続された排気管55とにより区画形成される。排気ポート45の入口は排気弁46により開閉される。排気マニホールド54は、各気筒の排気ポート45にそれぞれ接続された気筒毎の枝管と、枝管の下流側に位置された集合部とからなる。
各吸気通路噴射用インジェクタ6及び各筒内噴射用インジェクタ11には、燃料タンク内の燃料が図示しない燃料供給装置を介して供給される。筒内噴射用インジェクタ11には高圧の燃料が高圧ポンプによって供給され、噴射圧は筒内噴射の方が高圧である。
本実施形態において、吸気弁42及び排気弁46は、それぞれ吸気弁用カムシャフト12及び排気弁用カムシャフト13によって開閉駆動される。また、これら吸気弁42及び排気弁46の開閉時期を可変にすべく、吸気弁用カムシャフト12及び排気弁用カムシャフト13にはそれぞれ可変バルブタイミング機構(以下それぞれ吸気VVT(或いはIN VVT)及び排気VVT(或いはEX VVT)という)14、15が設けられる。これらVVT14,15は同様の構成であるので、吸気側のみ代表して説明すると、吸気VVT14は、クランク軸23の角度に対する吸気弁用カムシャフト12の角度を相対的に進角又は遅角させ、これにより、全気筒の吸気弁42の開弁期間ないし作用角を一定に保ったまま、開閉時期を一斉に且つ同量ずつ進角又は遅角させるものである。VVT14の詳細な構成は、例えば特開平8−218823号公報に開示された従来のものと同様である。VVT14,15の進角制御及び遅角制御はECU100により行われる。即ち、ECU100は、VVT14,15に設けられた位置センサにより実際のVVT14,15の角度位置を検知しつつ、その実際の角度位置を所定の目標位置に一致させるようVVT14,15を制御する。ECU100は、後述のように設定した目標位置としての吸気VVT位置ivt及び排気VVT位置evtに実際の位置が一致するよう、吸気VVT14及び排気VVT15をそれぞれ制御する。本実施形態の吸気VVT14及び排気VVT15は油圧作動式である。ただし、電動式等を採用することも可能である。
ECU100は、CPU、ROM、RAM、A/D変換器及び入出力インターフェイス等を含んで構成されるマイクロコンピュータを備え、各種センサ類からの入力信号を受け、これに基づいて所定の処理を行い、筒内噴射用インジェクタ11、吸気通路噴射用インジェクタ6、点火プラグ7、スロットル弁3の駆動モータ19等を制御する。
前記センサ類には前述のエアフローメータ2が含まれる。エアフローメータ2は、これを通過する吸入空気の流量に応じた信号をECU100に出力する。ECU100は、エアフローメータ2の出力値に基づきエンジン負荷をも算出する。また、前記センサ類にはクランク軸23の角度を検出するクランクセンサ24が含まれる。クランクセンサ24は、所定のクランク角度間隔でパルス信号を出力する。このパルス信号に基づいてECU100はエンジン1の実際のクランク角度を検知すると共に、回転速度を算出する。
また、アクセルペダルの踏込み量(アクセル開度)を検出するアクセル開度センサ27、スロットル弁3の開度を検出するスロットルポジションセンサ28、エンジン1の冷却水温(以下単にエンジン水温という)を検出する水温センサ29、排気ガスの酸素濃度を検出する空燃比センサ30が前記センサ類に含まれる。
スロットル弁3の開度はECU100によって制御される。即ち、ECU100は、通常、スロットルポジションセンサ28の出力値がアクセル開度センサ27の出力値に応じた値となるように駆動モータ19を制御する。
本実施形態では、ある気筒で1噴射サイクル中に噴射される全燃料噴射量を所定の噴き分け率αに応じて吸気通路噴射用インジェクタ6及び筒内噴射用インジェクタ11に分担させる噴き分けが行われる。このときECU100は、噴き分け率αに応じて、吸気通路噴射用インジェクタ6から噴射される燃料量(以下、適宜「吸気通路噴射量」という)と、筒内噴射用インジェクタ11から噴射される燃料量(以下、適宜「筒内噴射量」という)とを設定し、これら燃料量に応じて各インジェクタ6,11を通電制御する。噴き分け率αは、ここでは全燃料噴射量に対する吸気通路噴射量の比をいい、0〜1の値を持つ。全燃料噴射量をQtとした場合、吸気通路噴射量Qpはα×Qtで表され、筒内噴射量Qdは(1−α)×Qtで表される。αが吸気通路噴射の噴射比率に相当し、(1−α)が筒内噴射の噴射比率に相当する。
次に、本実施形態におけるエンジン始動時の制御について以下説明する。
本実施形態では、エンジン始動時に吸気VVT14により吸気弁42の開閉タイミングが変更される。即ち、図3に示すように、始動初期には図示されるような基準開弁期間とされ、始動開始から所定時間経過後には、白抜き矢印で示す如く開弁期間が進角される。なお前述したように進角前と進角後とで開弁期間ないし作用角は等しい。基準開弁期間における開弁時期及び閉弁時期をθo0、θc0で示し、進角後の開弁時期及び閉弁時期をθo1、θc1で示す。基準開弁期間をなす吸気VVT14の位置ivtを基準である0とし、この位置から吸気VVT14が進角する側を+とする。
吸気弁42の閉弁時期は、始動初期即ちクランキング開始から所定時間経過前までは、進角後に比べ遅れている。これは、デコンプを実施し始動を容易にするためである。そして吸気弁42の閉弁時期は、クランキング開始から所定時間が経過すると進角される。これは燃焼が開始された後は圧縮を強めて圧縮端温度を上昇させ、HCを抑制するためである。
他方、本実施形態ではエンジン始動時に排気VVT15により排気弁46の開閉タイミングも変更される。即ち、始動初期には進角側の基準開弁期間とされ、始動開始から所定時間経過後には開弁期間が遅角される。これは吸気VVT14の動作とは逆である。なお吸気VVT14と同様、遅角前と遅角後とで開弁期間ないし作用角は等しい。基準開弁期間をなす排気VVT15の位置evtを基準の0とし、この位置から排気VVT15が遅角する側を−とする(図3及び図4(j)参照)。
排気VVT15の遅角作動により排気弁46の閉弁時期が遅角されると(図3のハッチング矢印参照)、排気弁46の開弁期間と吸気弁42の開弁期間とがオーバーラップするようになる。このバルブオーバーラップにより、内部EGRを実行し、燃料噴霧の微粒化を促進して始動時HCを抑制できる。
かかる吸気VVT14及び排気VVT15の制御を伴う本実施形態の始動制御の具体的内容が図4に示される。時刻T=0で始動即ちクランキングが開始されると、これに伴ってエンジン回転速度Neが上昇する((a)参照)。そしてこの後燃焼が開始され、エンジン回転速度Neは所定のアイドル速度Niに落ち着く。なお図示例はハイブリッド車においてモータジェネレータによりクランキングを行った場合であり、エンジン回転速度Neは時間に比例して上昇するようになる。ただし本発明は通常のスタータにより始動を行う場合にも適用可能である。
ECU100は、内部のカウンタ又はタイマにより、始動開始時からの時間を計測する((b)参照)。そしてカウンタ値CTが第1所定値CT0を超えた時(T=T0)、排気VVT15の基準位置(evt=0)からの遅角制御を開始する((j)参照)。排気VVT15の遅角は最終的に排気VVT位置evtがevt0になるまで行われる。この排気VVT15の作動開始後、カウンタ値CTが第2所定値CT1を超えた時(T=T1)、吸気VVT14の基準位置(ivt=0)からの進角制御が開始される((c)参照)。このように始動開始から吸気VVT14の進角開始までの間に時間差を設けるのは、始動初期のデコンプを行うためと、吸気VVT14が正確に作動できるような駆動油圧の上昇を待つためである。なお、吸気VVT14の進角が開始されるタイミングT1は、クランキングにより燃焼が開始する直前かそれより後に設定されるのが好ましい。
このように、まず排気VVT15が遅角側に作動され、その後吸気VVT14が進角側に作動される。こうする理由は次の通りである。吸気VVT14の位置は、吸気弁42の開閉タイミングを決定するものであるため、吸入空気量に影響を与える。そして仮に吸気VVT14を前記例より早く作動させてしまうと、吸入空気量が予定されていた量からずれ、始動時空燃比のずれや変動を生じさせたり始動性を悪化させたりしてしまう。もちろん、デコンプの実行を確保することと、駆動油圧の上昇を待って吸気VVT14の正確な作動を確保することからも、吸気VVT14を前記例より早く作動させることはできない。
これに対し、排気VVT15の位置は吸入空気量に殆ど影響を与えず、また、これを早く遅角作動させたからといって、始動時空燃比ずれを生じさせたり始動性を悪化させたりすることは実質上ない。またデコンプへの影響も皆無である。一方、排気VVT15は早く遅角作動させた方が、早期から内部EGRを行えて噴霧微粒化の促進及びHC抑制に有利である。よって、排気VVT15の遅角作動を吸気VVT14の進角作動よりも先に行うようにしている。
図4(k)には始動時の空燃比A/Fの変化の様子が示される。空燃比A/Fは、クランキング開始から減少し続け、燃焼開始時付近で極小値まで下がった後、一定の所定値に落ち着く。始動開始直後にはこのような空燃比の変動(荒れ)が見られるが、この予定されている変動カーブから空燃比がずれないように、吸気VVT14の進角作動は、図示の如く、空燃比の変動が終了して安定してから開始するのが好ましい。他方、排気VVT15の位置は空燃比ずれと無関係なので、排気VVT15の遅角作動は図示の如く空燃比の変動中に開始しても構わない。
以上の吸気VVT14及び排気VVT15に対する制御をフローチャートで示すと図15の通りとなる。なお図示されるルーチンはECU100が所定のクランク角度毎に実行する。
ECU100は、始動開始時からの時間T(具体的にはカウンタ値CT)を読み込み(ステップS601)、この読み込んだ時間Tを第1所定値T0と比較する(ステップS602)。時間Tが第1所定値T0以下であれば終了し、時間Tが第1所定値T0を超えていれば排気VVT15を遅角側に作動させる(ステップS603)。次に、時間Tを第2所定値T1と比較する(ステップS604)。時間Tが第2所定値T1以下であれば終了し、時間Tが第2所定値T1を超えていれば吸気VVT14を進角側に作動させる(ステップS605)。
なお、本実施形態ではECU100が本発明にいうバルブタイミング機構制御手段を構成する。
ところで、本実施形態では、このような吸気VVT14及び排気VVT15の制御に以下のような燃料噴射制御が組み合わされ、内部EGRによる噴霧微粒化と相俟って、始動時排気エミッションの一層の向上を図れるような種々の対策が施されている。
ここでまず、吸気通路噴射と筒内噴射との各噴射形態が有する課題について説明を加えておく。まず、吸気通路噴射の場合、特に冷間始動時におけるいわゆるポートウェットの問題がある。即ち、クランキング中にインジェクタから噴射された燃料は、その一部が吸気通路内壁に付着し、そのまま燃焼室に入らない。そこで確実に着火を行えるよう、付着分を見込んで多めの燃料を噴射するが、一旦着火がなされると、過剰の燃料が一気に燃焼してしまって未燃HCを排出させる。一方、点火時期の大幅遅角により燃焼行程で燃焼しきれなかった未燃成分を燃焼室から排出後、排気ポートや排気マニホールド内で後燃えさせ、これによってできた高温の排気ガスを利用して触媒の暖機を促し、HCの排出を抑制するという技術がある。しかしながら、吸気通路噴射の場合、混合気の均質性が筒内噴射に比べて高く、よって遅角量をそれほど大きくとれず、逆に過度に大きくしてしまうと失火してしまう。つまり、吸気通路噴射は後燃えを実行しようとした場合に不利である。
次に、筒内噴射の場合、噴射圧が吸気通路噴射に比べて高いため、クランキングにより高圧ポンプを駆動して燃料圧を高めてからでないと燃料噴射が開始できず、クランキング時間さらには始動時間が長くなる。クランキング時間は短い方が好ましい。なぜならクランキング時のエンジンの空回しによっても前回の運転で筒内に残っていた燃料分やオイルに溶け込んでいた燃料分が未燃燃料として排出されるからである。一方、デコンプ終了後に吸気弁の開閉時期を進角し、筒内噴射により燃焼室内に成層混合気或いは弱成層混合気を形成し、点火時期を大幅遅角して後燃えを実行する技術がある。ここで成層混合気とは、点火プラグ周辺のリッチな混合気層とその周りの極めてリーンな層(例えば空気層に近いもの)とからなる混合気をいい、弱成層混合気とは、点火プラグ周辺のリッチな混合気層とその周りの比較的リーンな混合気層とからなる混合気をいう。成層混合気は、圧縮行程で筒内噴射を行うことによって形成される。また弱成層混合気は、吸気行程と圧縮行程とで筒内噴射を行ったり、デュアル噴射方式の場合では吸気通路噴射と圧縮行程筒内噴射とを行うことによって形成される。圧縮行程筒内噴射は、点火プラグ周辺にリッチな混合気層を作ることができるので、失火限界が高く、点火時期の大幅遅角が可能であり、後燃えに有利である。しかしながら、この技術においても、デコンプ中には実圧縮が弱くなり、即ち圧縮端温度が低くなり、混合気が微粒化し難く、燃焼が悪化してHC排出量が多くなる傾向がある。
一方、可変バルブタイミング機構が油圧作動式である場合、クランキング開始から油圧が十分に立ち上がるまでの間、可変バルブタイミング機構が正確に作動しないことがある。このため、かかる時間内に吸気弁開閉時期の進角を行おうとした場合、オイル切れに起因するギヤ鳴り等の異音が発生したり、吸気弁開閉時期の不正確に起因する空燃比荒れが生じたりしてしまう。
かかる状況の下でデュアル噴射方式のエンジンを採用する場合、エンジン始動時における各噴射形態の利点を活かしつつ、欠点を回避することが重要である。特にデュアル噴射方式の場合、始動時における各噴射の噴射比率を最適化することが望まれる。そしてさらに始動時のデコンプを実施する場合、可変バルブタイミング機構等の作動状態を考慮して各噴射の噴射比率を最適設定することが望まれる。
以上の事情に鑑み、本実施形態では以下のような燃料噴射の噴き分け制御が実行される。
図4に示すように、燃料噴射に関し、噴き分け率αは始動開始からα1=1に設定され、燃料噴射は最初は吸気通路噴射のみによって行われる((d)参照)。しかしながら、吸気VVT14の進角が進んでその位置が所定位置ivt1(<ivt0、例えば+20°CA)を超えた時点(T=T2)で、噴き分け率αは、その前の値α1より小さい値α0(本実施形態ではα0=0.5)に変更される。これにより全燃料噴射量のうちの50%ずつが吸気通路噴射と筒内噴射とで噴射されるようになる。ここでの筒内噴射は前記弱成層燃焼を実行するために圧縮行程噴射とされる。
このように、エンジンの始動開始(T=0)から所定時間の経過後(T=T1)に、吸気弁42の閉弁時期の基準時期θc0からの進角が開始され、この進角量が所定値ivt1以下の場合(T≦T2)に、進角量がその所定値より大きい場合に比べ、吸気通路噴射の噴射比率αが大きい値α1に設定される。また、噴射比率α1は、変更後の値α0より大きいだけでなく、変更前の筒内噴射の噴射比率(1−α1)よりも大きい値とされ、吸気通路噴射を多い割合で行うようになっている。本実施形態の場合α1=1であるが、例えばα1を0.6〜1の範囲の任意の値に設定することができる。また変更前と変更後との噴射比率α1、α0の関係について言えば、例えばα1を0.7、α0を0.3などとすることもできる。変更後の噴射比率α0は一定値のみならず、エンジン運転状態に応じて変えるようにしてもよい。
このように、本実施形態においては、エンジンの始動開始から所定時間経過後に吸気弁の閉弁時期を進角させる進角手段(吸気VVT14)と、その進角量が所定値(ivt1)以下の場合に、進角量が前記所定値より大きい場合に比べ、吸気通路噴射の噴射比率(α)を大きい値に設定する噴射比率設定手段(ECU100)とが備えられている。
この制御(制御1とする)をフローチャートで示すと図5の通りとなる。なお図示されるルーチンはECU100が各噴射サイクル毎に実行する。
まずECU100は、吸気VVT14の位置センサから実際の吸気VVT14の位置ivtを読み込む(ステップS101)。そしてこの読み込んだ吸気VVT位置ivtを予め記憶しておいた所定値ivt1と比較する(ステップS102)。吸気VVT位置ivtが所定値ivt1以下の場合、噴き分け率αを、吸気通路噴射の割合が大きい噴き分け率α1に設定する(ステップS103)。他方、吸気VVT位置ivtが所定値ivt1より大きい場合、噴き分け率αを前記所定の噴き分け率α0に設定する(ステップS104)。
かかる制御によれば、吸気弁42の閉弁時期が基準時期θc0に遅角されているデコンプの実行中、吸気通路噴射の噴射比率が多く設定される。従って、デコンプの実行によって圧縮端温度が低くても、筒内混合気が多くの割合(本実施形態では全割合)で均質混合気であり、未燃HCの排出が抑制される。また、筒内噴射の噴射比率が少ない(本実施形態では皆無)ので、クランキング時間さらには始動時間を短くできる可能性がある。他方、吸気弁42の閉弁時期が進角されるデコンプ終了後は、その実行時に比べ筒内噴射の噴射比率が多く設定される。従って、筒内混合気をより多くの割合で成層化或いは弱成層化でき、こうしても、圧縮端温度が高いのでHC排出を抑制できる。また、こうなれば大幅点火遅角も可能であり、後燃えを実行して触媒9の暖機を促進できる。吸気VVT14が進角作動されれば直ちに筒内噴射の噴射比率がより多く設定されるので、その進角前の吸気通路噴射の噴射比率が多い時間を可及的に短くすることができ、吸気通路内壁への付着燃料量を減少し、これに起因する未燃HC排出の問題を緩和することができる。
次に、前記制御1の変形例(制御1‘とする)について説明する。図4(e)に示されるように、噴き分け率αは、始動開始(T=0)から、吸気VVT位置が所定位置ivt1を超えるまでは、前記同様にα1’=1に設定されるが、吸気VVT位置が所定位置ivt1を超えた後は、所定値α0=0.5まで徐々に変化される。こうすると、各噴射の噴射比率を急激に変更することに伴う始動時空燃比荒れを抑制することができる可能性がある。このように、各噴射の噴射比率の変更を制御1のようにステップ状に行うか、制御1‘のように徐々に行うかは、任意の選択事項であり、実機等に応じて適宜決定すればよい。
次に、前記制御1に代わる制御2について説明する。この制御2では、吸気弁42の閉弁時期の進角量が所定値ivt1以下の場合(T≦T2)に、噴き分け率αが時間の経過に応じて減少するように設定される。
これを具体的に図6のフローチャートに基づいて説明する。なお図示されるルーチンもECU100が各噴射サイクル毎に実行する。
ステップS201,S202は図5のステップS101,S102と同様である。そしてECU100は、吸気VVT位置ivtが所定値ivt1以下の場合、始動開始時からの時間T(具体的にはカウンタ値CT)を読み込み(ステップS203)、噴き分け率αをその時間Tに応じた噴き分け率α2に設定する(ステップS204)。他方、吸気VVT位置ivtが所定値ivt1より大きい場合、噴き分け率αを前記所定の噴き分け率α0に設定する(ステップS205)。
ステップS204において、噴き分け率α2は図7に示す所定のマップから求められる。実線で示すように、噴き分け率α2は、0≦T≦t1の範囲では1とされ、t1<T≦t2の範囲では1から徐々に減少され、t2<Tの範囲では一定値α21とされる。ここではα21=α0=0.5とされる。なお、実線は噴き分け率α2が徐々に減少される例であるが、一点鎖線で示すようにステップ状に減少されてもよい。後述の例も同様である。
図4(f)にこの制御2を採用した場合の噴き分け率の変化の一例が示される。噴き分け率αは、始動開始時から時刻t1までα2=1であるが、時刻t1を超えると1から徐々に減少されていく。図示例では、時刻t2に達する前に吸気VVT位置が所定位置ivt1を超え、これと同時に噴き分け率αがα0に変更されるが、この前後関係は逆であってもよい。この変更時、図示例では変更がステップ状であるが、制御1‘と同様に徐々に変更させるようにしても構わない(後述の例も同様)。噴き分け率α2の減少開始時期t1は、吸気VVT位置が所定位置ivt1を超える前の時期に確実に設定される。これにより吸気通路噴射の噴射比率αを、吸気VVT位置が所定位置ivt1を超えたときの値α0に、より早い時期から近づけることができ、噴射比率の変更をスムーズに行うことができる。またこの制御2によっても前記同様の作用効果が発揮できる。
次に、この制御2の変形例である制御2‘について説明する。この制御2‘は前記制御2と同様の考え方に基づく。即ち、制御2における時間Tに代わって、始動開始時からの燃料噴射回数Cが採用されている。つまり、吸気弁42の閉弁時期の進角量が所定値ivt1以下の場合(T≦T2)に、噴き分け率αが噴射回数Cの増大に応じて減少するように設定されている。
これを図8のフローチャートに基づいて具体的に説明すると、ステップS301,S302,S305は前記制御2のステップS201,S202,S205と同様であり、異なるのは、ステップS303,S304において、前記制御2のステップS203,S204の時間T及び噴き分け率α2が、噴射回数C及び噴き分け率α2‘に置き換えられる点のみである。ステップS303で読み込まれる噴射回数Cは、ECU100に設けられているカウンタでカウントされた値である。
ステップS304において求められる噴き分け率α2‘も、図7のマップと同様の図9のマップから求められる。この図9のマップにおいては、図7のマップにおける時刻t1,t2及び噴き分け率α21が、それらに対応するような噴射回数C1,C2及び噴き分け率α21’(=α21)に置き換えられている。この制御2‘によっても前記同様の作用効果が得られる。
次に、制御2のさらなる変形例である制御2“について説明する。この制御2”も制御2と同様の考え方に基づく。即ち、制御2における時間Tに代わって、エンジン水温thwが採用されている。つまり、吸気弁42の閉弁時期の進角量が所定値ivt1以下の場合(T≦T2)に、噴き分け率αがエンジン水温thwの増大につれ減少するように設定されている。
これを図10のフローチャートに基づいて具体的に説明すると、ステップS401,S402,S405は前記制御2のステップS201,S202,S205と同様であり、異なるのは、ステップS403,S404において、前記制御2のステップS203,S204の時間T及び噴き分け率α2が、エンジン水温thw及び噴き分け率α2“に置き換えられる点のみである。ステップS403で読み込まれるエンジン水温thwは、水温センサ29によって検出される値である。
ステップS404において求められる噴き分け率α2“も、図7のマップと同様の図11のマップから求められる。この図11のマップにおいては、図7のマップにおける時刻t1,t2及び噴き分け率α21が、それらに対応するような噴射回数thw1,thw2及び噴き分け率α21”(=α21)に置き換えられている。この制御2“によっても前記同様の作用効果が得られる。
次に、前記制御1〜2“に代わる制御3について説明する。この制御3では、吸気弁42の閉弁時期の進角量が所定値ivt1以下の場合(T≦T2)に、噴き分け率αが、吸気弁42の閉弁時期の進角量の増大に応じて少なくなるように設定されている。つまり噴き分け率αは吸気弁42の閉弁時期の進角量と協調される。
これを具体的に図12のフローチャートに基づいて説明する。なお図示されるルーチンもECU100が各噴射サイクル毎に実行する。
ステップS501,S502,S504は図5のステップS101,S102,S104と同様である。そしてECU100は、吸気VVT位置ivtが所定値ivt1以下の場合、噴き分け率αを、その吸気VVT位置ivtに応じた噴き分け率α3に設定する(ステップS203)。
このステップS203において、噴き分け率α3は図13に示す所定のマップから求められる。示されるように、噴き分け率α3は、0≦ivt≦ivt2の範囲では1とされ(ただしivt2<ivt1)、ivt2<ivt≦ivt3の範囲では1から徐々に減少され、ivt3<ivtの範囲では一定値α31とされる。α31=α0=0.5である。
図4(g)にこの制御3を採用した場合の噴き分け率の変化の一例が示される。噴き分け率αは、始動開始時から、吸気VVT位置ivtがivt2に達する時までα3=1であるが、その時を超えると1から徐々に減少されていく。図示例では、吸気VVT位置ivtがivt3に達する前にivt1を超え、これと同時に噴き分け率αがα0に変更される。このように、吸気VVT位置が所定位置ivt1に達する前に噴き分け率α3の減少が確実に開始されるよう、ivt2の値が比較的小さめに設定される。一方、ivt3の値は、所定位置ivt1との大小関係に応じて、図示例のように使用しないようにしてもよく、また使用するようにしてもよい。この制御3によっても前記同様の作用効果が得られる。特に、吸気VVT41の進角量が大きいほど吸気弁42の閉弁時期が進角され、圧縮端温度が上がるので、この圧縮端温度の上昇度に応じて筒内噴射の噴射比率を高め、両噴射の噴射比率を最適化することができる。
なお、ここでは噴き分け率αを吸気弁42の閉弁時期の進角量と協調させたが、噴き分け率αを排気弁46の閉弁時期の遅角量と協調させるようにしてもよい。その遅角量が大きいほど、噴き分け率αは小さくされるのが好ましい。遅角量が大きいほど内部EGR量が増加し噴霧微粒化が図られるので、筒内噴射の噴射比率を高めることができるからである。
次に、制御4について説明する。この制御4では、点火時期Tigが噴き分け率αと協調され、点火時期Tigは、噴き分け率αの減少につれ遅角されるように設定される。
これを具体的に説明すると、点火時期Tigは図14に示す所定のマップから求められる。点火時期Tigは、0≦α≦α4の範囲では、所定の基準点火時期(Tig=0)から大きく遅角されたTig2とされ、α4<α≦α5の範囲ではTig2から徐々に進角され、α5<α≦1の範囲では、基準点火時期から少なく遅角されたTig1とされる。ここで、α4=α0=0.5である。
この制御4は前記制御1〜2“のいずれとも組み合わせることができる。図4(h)には、制御1と組み合わせた場合の点火時期Tigの変化が示される。点火時期Tigは、噴き分け率がα1=1である間は、少ない遅角値であるTig1とされ、その後噴き分け率がα0=0.5になると、これに応じて大きい遅角値であるTig2に変更される。
また、図4(i)には、制御2と組み合わせた場合の点火時期Tigの変化が示される。点火時期Tigは、噴き分け率がα2=1である間はTig1とされ、その後噴き分け率α2が減少を開始しても、α2がα5に達するまではTig1とされる。その減少過程で噴き分け率α2がα5を下回ると、これに応じて点火時期Tigが徐々に遅角されていき、噴き分け率がα0になると点火時期Tigがその値に対応したTig2となる。
この制御4によれば、筒内噴射の噴射比率が大きいほど点火時期を遅角し、後燃えをより積極的に実行することができる。前述したように、吸気通路噴射より筒内噴射の方が後燃えに適しているので、このように点火時期を遅角することにより後燃えに好ましい点火時期を得られ、触媒暖機性を向上することができる。特に、噴き分け率αが1又は0以外の場合、即ち吸気通路噴射と筒内噴射との併用時にも、通常の筒内噴射と同等の点火遅角値としており、触媒の暖機促進に有利である。そして図4(i)に示した如く、筒内噴射の噴射比率増大が早期に開始(t2の時点)すれば、これに応じて点火時期遅角も早期に開始されるので、より早く触媒を暖機することができる。
このように、本実施形態においては、吸気通路噴射の噴射比率(α)の減少に応じて点火時期(Tig)が遅角するように点火時期を設定する点火時期設定手段が備えられている。
以上、本発明の一実施形態を説明したが、本発明は前記実施形態に限定されず、他にも様々な実施形態を採り得る。
本発明の一実施形態に係るエンジンの制御装置を示すシステム平面図である。 圧縮行程筒内噴射の様子を示す断面図である。 吸気VVTの作動を説明するための図である。 エンジン始動時の各値の変化を示すタイムチャートである。 制御1のフローチャートである。 制御2のフローチャートである。 噴き分け率α2の算出マップである。 制御2‘のフローチャートである。 噴き分け率α2‘の算出マップである。 制御2“のフローチャートである。 噴き分け率α2“の算出マップである。 制御3のフローチャートである。 噴き分け率α3の算出マップである。 点火時期Tigの算出マップである。 吸気VVT及び排気VVTの制御のためのフローチャートである。
符号の説明
1 エンジン
6 吸気通路噴射用インジェクタ
9 触媒
11 筒内噴射用インジェクタ
14 吸気側可変バルブタイミング機構(吸気VVT)
15 排気側可変バルブタイミング機構(排気VVT)
29 水温センサ
42 吸気弁
100 電子制御ユニット(ECU)
CT カウンタ値
T 始動開始からの時間
T0 カウンタ値が第1所定値を超えた時の時間
T1 カウンタ値が第2所定値を超えた時の時間
ivt 吸気VVT位置
evt 排気VVT位置

Claims (2)

  1. 吸気側可変バルブタイミング機構と排気側可変バルブタイミング機構とを備えたエンジンの制御装置において、
    エンジンの始動開始から所定時間経過後に前記排気側可変バルブタイミング機構を遅角側に作動させ、その後、前記吸気側可変バルブタイミング機構を進角側に作動させるバルブタイミング機構制御手段を備えたことを特徴とするエンジンの制御装置。
  2. 前記バルブタイミング機構制御手段が、バルブオーバーラップを形成するように前記排気側可変バルブタイミング機構を遅角側に作動させることを特徴とする請求項1記載のエンジンの制御装置。
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