JP2006006430A - 高層建築物の外壁ガラス又は窓ガラスの自動洗浄装置のガラス面給水システム - Google Patents
高層建築物の外壁ガラス又は窓ガラスの自動洗浄装置のガラス面給水システム Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】 無目(2)の前面と所定の間隙(21)を介して取り付けられ、上方のガラス面(1A)から流下してくる水を下方へ通過させる導水路(22)を形成すると共に、当該導水路を通過した水を下方のガラス面上へ導く導水板(3c)を有する水滴飛散防止プレート(3)を、各無目(2)に対して設けたことを特徴とする。上記水滴飛散防止プレート(3)を取り付けた複数段の無目の間に、無目(2)の上縁に沿って、上方のガラス面(1C)から流下してくる水を受け、これを方立(5)内へ導く溝(41)が形成された集排水板(4)が取り付けられると共に、無目の下縁に沿って、下方のガラス面(1D)上に散水する給水管(23)が取り付けられた無目(2)を配置することが望ましい。
【選択図】 図2
Description
より具体的には、外壁ガラス又は窓ガラス(以下、単に「窓ガラス」という。)の自動洗浄作業中に、隣接する上下の窓ガラス間の境目に設けた横向きの桟[この横向きの桟を一般に「無目(むめ)」と称し、縦向きの桟を一般に「方立(ほうだて)」と称する。]の部分から洗浄水が落下、飛散するのを防止し得るように構成したガラス面給水システムに関するものである。
これらの水はガラス面を伝って上から下へ流下するが、無目の部分でガラス面から離れて飛散し、建物の下を通過する通行人等に降りかかって被害を及ぼすという問題があった。
また、そのように無目の部分で多くの水が落下、飛散して失われると、それより下段の窓ガラスを洗浄するために各段ごとに新たな水を補給しなければならず、全体として水の無駄使いが多かった。
高層建築物の外壁面に沿って移動可能な台車機構に設けたワイパー装置により当該建築物の外壁ガラス又は窓ガラスの表面を自動洗浄する装置のためのガラス面給水システムにおいて;
無目の前面を覆うように、無目の外面と所定の間隙を介して取り付けられ、無目外面との間に、上方のガラス面から流下してくる水を下方へ通過させる導水路を形成すると共に、当該導水路を通過した水を下方のガラス面上へ導く導水板を有する水滴飛散防止プレートを、各無目に対して設けたことを特徴とする上記のガラス自動洗浄装置のガラス面給水システムによって達成し得る。
無目の上縁に沿って、上方のガラス面から流下してくる水を受け、これを方立内へ導く溝が形成された集排水板が取り付けられると共に、無目の下縁に沿って、下方のガラス面上に散水する給水管が取り付けられた無目を配置することが推奨される。
また、上記水滴飛散防止プレートを取り付けた複数段の無目の間に、前記集排水板と給水管とが取り付けられた無目を配置することにより、汚れた水は方立内に排出され、ガラス面には新たな洗浄水が補給されるので、ガラス面の洗浄効率が向上するものである。
両図中、1Aは無目の上側のガラス板、1Bは下側のガラス板、10は洗浄水、2は無目、2aは無目の前面板、2bは係止爪、3は水滴飛散防止プレート、3aはその前面板、3bは係止爪、3cは導水板である。
図示する如く、本発明のガラス面給水システムにおいては、水滴飛散防止プレート3が、その係止爪3bを無目2の全面板2に形成した係止爪2bと係合させることにより、無目2の前面を覆うように取り付けられ、無目2の前面と水滴飛散防止プレート3の背面との間には所定の間隙21が形成されるようになっている。
この導水路22を通過した水10は、水滴飛散防止プレート3の下縁に沿って一体的に形成した導水板3cに受け止められ、導水板3cに沿って下側のガラス板1Bの表面へ向けて流れ、その後、ガラス板1Bの表面に沿って下方へ流下して行く。
そのため、図7を参照して前述した従来例の如く水10が無目2の下縁部分から落下、飛散することがない。
高層建築物の各無目の前面に上記の如き水滴飛散防止プレート3を取り付けておくことにより、水滴が落下、飛散が防止されることは前記のとおりであるが、建物が高くなると、最上階の窓ガラスの表面に供給した洗浄水は、途中で次第に蒸発して下層階までは達しない。
また、複数階の窓ガラスの表面を流下した水には、それらの窓ガラスの表面に付着していた塵埃が高濃度で含まれることになり、そのような汚れた水で更に下層階の窓ガラスを洗浄し続けても、良好な洗浄効果は期待できない。
即ち、例えば30階建てのビルの場合、上下方向に各階ごとに1枚づつのガラス板が取り付けられ、各ガラス板間に無目が取り付けられているとした場合、必要な無目の数は29本となる。そこで、上から1 〜4番目の無目には前記水滴飛散防止プレート3を取り付け、5番目の無目には図4に示す無目を用い、次いで6〜9番目の無目には水滴飛散防止プレート3を取り付け、10番目の無目には図4に示す無目を用い、以下同様に5番目ごとに図4に示す無目を用いるようにするものである。
また、図4に示す無目2には、その下縁に沿って給水管23が取り付けられ、この給水管23から放出される清澄な水11が、下方のガラス板1Dの表面上に散水されるようになっている。
このように、図1及び図2に示すような水滴飛散防止プレート3を取り付けた複数段の無目2の間に、図4に示すような集排水板4と給水管23とを備えた無目2を適宜配置することにより、複数枚のガラス面の洗浄により汚れた水は排出され、常に清澄な水で洗浄が行われるものであるから、洗浄効率が大幅に向上するものである。
即ち、特願2004−136951により開示された窓ガラス外面洗浄装置は、窓ガラスの表面を方立の間際まで完全に洗浄できるようにするため、窓ガラスの表面を拭き清めるワイパーブレードを方立の側縁間際まで延ばして取り付けると共に、ワイパーブレードを保持するワイパーホルダをガイドするガイドローラを、方立上のガイドレールに沿って移動させるように構成したものであるが、その場合、ワイパーブレードがガラス表面に沿って上下方向に移動するときに、無目をスムースに乗り越えられるようにするために、ガイドローラの軌道上で無目に対応する位置に、無目の断面に適合する断面形状を有するリフティングブロックを設けたものであった。
本発明においても、ガイドローラ(図では省略)の軌道上に、水滴飛散防止プレート3の断面に適合する断面形状を有するリフティングブロック6を設けることによって、自動洗浄時にガイドローラが上下移動し、当該リフティングブロック6を乗り越える際に、ガイドローラが窓ガラスから開離する方向へ持ち上げられ、これに追従して、ワイパーホルダも窓ガラスから開離する方向へ変位し、これにより、ワイパーブレードの先端が水滴飛散防止プレート3の表面に接触しつつ水滴飛散防止プレート3を乗り越すことができるので、ワイパーブレードが上下移動するときに、無目及び水滴飛散防止プレート3が障害となることがなく、円滑な洗浄動作が確保されるものである。
リフティングブロック7は、図4に示すような集排水板4と給水管23とを備えた無目2の断面に適合する断面形状を有し、ワイパーホルダのガイドローラの軌道上に配置されている。
このようなリフティングブロック7をガイドローラの軌道上に設けることによって、自動洗浄時にガイドローラが上下移動し、当該リフティングブロック7を乗り越える際に、ガイドローラが窓ガラスから開離する方向へ持ち上げられ、これに追従して、ワイパーホルダも窓ガラスから開離する方向へ変位し、これにより、ワイパーブレードの先端が、集排水板4と給水管23とを備えた無目2の表面に接触しつつ当該無目2を乗り越すことができるので、ワイパーブレードが上下移動するときに、無目2が障害となることがなく、円滑な洗浄動作が確保されるものである。
1B,1D 無目の下側のガラス板
10,11 洗浄水
2 無目
2a 無目の前面板
2b 係止爪
21 間隙
22 導水路
23 給水管
3 水滴飛散防止プレート
3a 前面板
3b 係止爪
3c 導水板
4 集排水板
41 溝
5 方立
6,7 リフティングブロック
Claims (2)
- 高層建築物の外壁面に沿って移動可能な台車機構に設けたワイパー装置により当該建築物の外壁ガラス又は窓ガラスの表面を自動洗浄する装置のためのガラス面給水システムにおいて;
無目(2)の前面を覆うように、無目の外面と所定の間隙(21)を介して取り付けられ、無目外面との間に、上方のガラス面(1A)から流下してくる水を下方へ通過させる導水路(22)を形成すると共に、当該導水路を通過した水を下方のガラス面上へ導く導水板(3c)を有する水滴飛散防止プレート(3)を、各無目(2)に対して設けたことを特徴とする上記のガラス自動洗浄装置のガラス面給水システム。 - 上記水滴飛散防止プレート(3)を取り付けた複数段の無目の間に;
無目(2)の上縁に沿って、上方のガラス面(1C)から流下してくる水を受け、これを方立(5)内へ導く溝(41)が形成された集排水板(4)が取り付けられると共に、無目の下縁に沿って、下方のガラス面(1D)上に散水する給水管(23)が取り付けられた無目(2)を配置したことを特徴とする請求項1に記載のガラス自動洗浄装置のガラス面給水システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004184473A JP2006006430A (ja) | 2004-06-23 | 2004-06-23 | 高層建築物の外壁ガラス又は窓ガラスの自動洗浄装置のガラス面給水システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004184473A JP2006006430A (ja) | 2004-06-23 | 2004-06-23 | 高層建築物の外壁ガラス又は窓ガラスの自動洗浄装置のガラス面給水システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2006006430A true JP2006006430A (ja) | 2006-01-12 |
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ID=35774311
Family Applications (1)
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JP2004184473A Ceased JP2006006430A (ja) | 2004-06-23 | 2004-06-23 | 高層建築物の外壁ガラス又は窓ガラスの自動洗浄装置のガラス面給水システム |
Country Status (1)
Country | Link |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101791208A (zh) * | 2010-03-26 | 2010-08-04 | 天津渤海环保工程有限公司 | 导轨式自动擦窗机 |
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CN113576309A (zh) * | 2021-08-12 | 2021-11-02 | 李纬 | 一种高层建筑玻璃清洗稳定方法 |
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2004
- 2004-06-23 JP JP2004184473A patent/JP2006006430A/ja not_active Ceased
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