JP3056724B1 - 小動物飼育装置 - Google Patents
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Abstract
掃と、洗浄水噴射ノズルの噴射角度を自在とすることの
できる小動物飼育装置を提供すること。 【解決手段】 小動物飼育装置1は、直方体形状の枠体
2を有し、この枠体内に、枠体の長手方向に直交する方
向に前後に傾斜する小動物用飼育部4の床板15が上下
方向に複数段配設されている。飼育部4の床板15の高
い側に対応する位置に汚物洗浄水噴射ノズル18が設け
られ、床板15の面上へ、その高い側から低い側に向か
い、かつ、床板15に沿う方向に洗浄水を噴射する。飼
育部4の床板15の、洗浄水噴射ノズル18の下方部位
には従来のような立上り壁がなく開放部とされており、
ノズル18は床板15に沿う方向に設置可能となる。床
板15の垂下壁15aは、床板15を枠体2の床板支承
枠20、21へ着脱可能に装着することを可能にする。
Description
ウス等の実験用小動物用の洗浄水ノズルつき飼育装置に
係り、特に、飼育部の床面及び洗浄水ノズルを含む部分
の改良に関する。
を飼育する装置として、図5及び図6に示すような小動
物飼育装置1が知られている(特公昭61−59083
号公報参照)。
直方体形状とされる枠体2を有し、この枠体2の下部に
はキャスター3が取り付けられている。そして、枠体2
内にはアングル材で上下方向に仕切られた複数段の飼育
部4が形成されており、これらの飼育部4には汚物を受
ける床板5が固着されている。そして、この床板5は、
清掃を容易にするため小動物飼育装置1の前方(図6の
右方向)に向かって下り傾斜とされている。そして、最
も高い側である後方(図6の左方向)には図7に示すよ
うな立上り壁6が立設されている。また、この立上り壁
6の側には床板5に落下した小動物の汚物を掻取るため
の板状の掻取部材7と洗浄水噴射ノズル8が設けられて
おり、この掻取部材7と洗浄水噴射ノズル8は、床板5
に沿って枠体2の左右方向(長手方向)に移動可能とさ
れている。掻取部材7はその基端が噴射ノズル8の支持
部11にヒンジ10により支持されている。そして、掻
取部材7によって掻取られた床板5上の汚物及び噴射後
の洗浄水は、床板5の最も低い側である前方に沿って設
けられた樋部の流出パイプ9から汚物溜め10へ落下す
るか、または直接下水道へ流すようになっている。な
お、飼育部4には、各段それぞれに小動物の入った飼育
ケージ13が横方向に複数個載置されるようになってい
る。
術の飼育部4の床板5は、洗浄水噴射ノズル8側に立上
り壁6が立設されており、洗浄水噴射ノズル8は、この
立上り壁6の上方に位置している。このため、洗浄水
は、床板5に対して角度をもって噴射され、したがっ
て、立上り壁6の近辺には洗浄水が到達しないため洗浄
できず(図8参照)、また、噴射洗浄水が掻取部材7や
床板5で跳ね返って飼育ケージ13内の小動物に洗浄水
がかかったりすることがある(図9参照)。そして、立
上り壁6の近傍は、洗浄水噴射ノズル8が直管状であ
り、しかも立上り壁6があるために洗浄水の死角となっ
て汚物が十分に洗浄されない。さらに、床板5は枠体2
に固着されているので、組み立てが簡単ではなく、また
保守及びより十分な洗浄のために床板5を取外す場合も
手間を必要とする。また、従来の床板5はステンレス鋼
板の上に載置して取り付けられているので、床板とステ
ンレス鋼板の間に昆虫等が住み易く、また風通しが悪
く、しかも動物飼育室は22℃前後の温度に設定されて
いるので、細菌、かび等が繁殖し易い。さらに、床板は
ステンレス鋼板の上に載せられているので、床板の表面
に沿って掻取部材が移動する時、床板が掻取部材に馴染
むように変形しにくい等の問題があった。
るためになされたもので、飼育部の床板の洗浄及び保守
を十分に行うことができ、床板が掻取部材に馴染み易い
小動物飼育装置を提供することを目的とする。
解決するため、本発明の小動物飼育装置は、直方体形状
の枠体を有し、この枠体に設けられ、枠体の長手方向に
直交する前後方向に傾斜する小動物用飼育部の床板を上
下方向に複数段配設した飼育装置本体と、飼育部の床板
の高さに対応する位置に設けられ、床板の面上へ床板の
後部の高い側から前部の低い側に向かい、かつ、床板に
沿う方向に洗浄水を噴射するように床板の傾斜の高い側
に設けた洗浄水噴射ノズルとを備えた小動物飼育装置に
おいて、前記飼育部の床板は、その左右および前部端縁
にのみ立上り壁を有し、前記洗浄水噴射ノズルの下位に
ある高い側の端縁には立上り壁がなく開放部とされ、前
記洗浄水噴射ノズルは床板の上面に対してほぼ平行に配
置されていることを特徴とする。
枠に着脱自在に係合させるとよい。また、床板の高い側
の縁部に沿って垂下壁を形成し、この垂下壁を前記床板
支承枠の縁部に当接して支持することができる。さら
に、洗浄水噴射ノズルは、その筒部を蛇腹構造にすると
よい。
一つの実施の形態を図1〜図4を参照して説明する。な
お、小動物飼育装置の構成は、従来の技術と同一につ
き、説明は省略する。
は、長方形状の金属板あるいはプラスチック板等よりな
り、その高い側の長手方向縁には垂下壁15aが形成さ
れ、図7に示す立上り壁6がなく開放部とされている。
そして、床板15の左右両端縁(長手方向両端縁)には
立上り壁15bが一体的に形成され、長手方向の低い側
の縁には、図2及び図4に示すように、下降壁15cと
それに対向する立上り壁15dとによって樋16が形成
されている。この樋16の両端は前記立上り壁15b、
15bの延長部によって閉じられている。樋16は床板
15の左右方向に傾斜しており、その傾斜の最も低い側
には、樋16内に流下した汚物や洗浄水を排出するため
の排出パイプ16aが床板15外へ接続されている。
後の四隅の柱17を有し、左右端縁で前後に対向する柱
17,17間には桟19が架け渡され、また左右に対向
する柱17,17間には桟20が架け渡されている。そ
して、前後の桟20のうち図3の奥側の桟20の方が高
い位置に設置され、手前側の桟20の方が低い位置に設
置され、前後の桟20,20にわたり梁21が左右方向
に間隔をおいて前後に傾斜して架設されている。そし
て、桟20,20および左右両端の梁21,21により
形成される四角形枠は、前記床板15を装着する支承枠
を構成している。したがって、図3に仮想線で示すよう
に、床板5を桟20,20、梁21,21により構成さ
れる床板支承枠に上方から被せると、垂下壁15aは高
い側の桟20の奥側外面に当接し、また下降壁15cは
低い側の桟20の手前側外面に当接して、床板支承枠に
対し床板5は載置されかつ位置決めされる。そして、床
板15は、その上面が図3において手前側へ傾斜した状
態で枠体2内に支持される。かかる構造により、床板1
5の枠体2に対する着脱は容易かつ簡単に行うことがで
き、装着状態では床板15は動くことなく、また床板1
5の傾斜面は梁18上に支承されることになる。
ような構造によらなくてもよい。床板15の側に何らか
の係合部があり、枠体2の側に何らかの被係合部があっ
て、それらが係脱可能になってさえいれば、どのような
構成を用いてもよい。
は、上下方向の主管22に水平方向に突設された短管2
3と、この短管23に装着されたプラスチック材、ゴム
材あるいは金属材よりなる蛇腹管24と、この蛇腹管2
4の先端に装着されたノズル25とを備えている。掻取
部材27は短管23に直接取り付けられている。図7に
示す従来の構成では、掻取部材7はヒンジ10により基
端を取り付けられているが、本発明によれば、床板15
の高い側の長手方向縁に沿う立上り壁がないので、掻取
部材27を短管23に直接取り付けることができる。従
来の構成では、床板15の高い側の長手方向縁に沿って
立上り壁があるので、洗浄水噴射ノズルと掻取部材に高
さの差があり、掻取部材の基端を段状にして取り付ける
る必要があり、このためヒンジを用いることになった。
ところが、ヒンジがあると清掃しにくく、また故障しや
すいので、掻取部材をある程度幅広に構成して、壊れに
くくする必要があった。しかし、掻取部材を幅広く構成
すると、掻取部材と床板の間に水が入った場合、希では
あるが掻取部材が床板に密着して張り付いてしまい、床
板に沿う掻取部材の往復運動ができなくなることがあ
る。しかし、ヒンジを必要としない掻取部材は10mm
程度と幅が狭くても良いので、掻取部材が床板に密着し
て張り付いてしまうことがない。
洗浄水噴射ノズル18の下方に立上り壁(図7に符号6
で示すような立上り壁)が形成されていないので、図4
に示すように、床板15の上面に対して洗浄水噴射ノズ
ル18をほぼ平行に設置することができ、したがって、
床板15の全体にそれに沿って洗浄水を跳ね返ることな
く噴射することができ、洗浄水の流量および圧力を落と
さずに十分利用して、床板15上を滑るように洗浄水を
噴射できるようになる。また、床板15は、その垂下壁
15aと下降壁15cを前後の桟20、20に係合させ
るだけで取り付けられているので、その装着は簡単で、
また床板15を簡単に取り外して、下の支承枠をも簡単
に清掃することができ、床板の下側は通気状態がよく、
細菌やかび等が繁殖しにくい。また、床板15は支承枠
に載置されているだけであるから、掻取部材27に馴染
むように変形し易い。
24を使用しているので、床板15に対する洗浄水噴射
ノズル18による洗浄水の噴射角度を自由に選択するこ
とができる。洗浄水噴射ノズル18の床板15の上面に
対してなす角度は最大10°、好ましくは5〜6°であ
り、ノズル18の先端は、床板15の面に対し最大10
mm、好ましくは5〜6mmあけて設置する。
す方向に床板15の上面に沿って往復摺動して床板15
上の汚物を掻き集め、洗浄水噴射ノズル18から噴射さ
れる洗浄水によって汚物が流し出されるのを助ける。流
し出された汚物は樋16を通って流下し排出される。
物飼育装置は、枠体に上下方向に複数段配設される飼育
部の床板は、洗浄水噴射ノズルの下方側を立上り壁のな
い開放部としているので、洗浄水噴射ノズルの床板に対
する角度を平行に近くすることができ、洗浄水を床板の
洗浄水噴射ノズル側にも行渡らせることができ、床板の
面全体を洗浄することができる。
自在としたことにより、装着が容易で、しかも簡単に取
外して洗浄することができる。床板の高い側の垂下壁は
枠体への装着を簡単かつ確実にする。
蛇腹構造としているので、洗浄水噴射ノズルを床面に対
して平行に近く、かつ、左右方向へも調節することがで
き、したがって、床板の十分な洗浄とケージ内の小動物
への洗浄水の跳ね返りを防ぐことができる等の効果を奏
する。
示す一部断面斜視図。
視図。
明図。
明図。
Claims (4)
- 【請求項1】直方体形状の枠体を有し、この枠体に設け
られ、枠体の長手方向に直交する前後方向に傾斜する小
動物用飼育部の床板を上下方向に複数段配設した飼育装
置本体と、飼育部の床板の高さに対応する位置に設けら
れ、床板の面上へ床板の後部の高い側から前部の低い側
に向かい、かつ、床板に沿う方向に洗浄水を噴射するよ
うに床板の傾斜の高い側に設けた洗浄水噴射ノズルとを
備えた小動物飼育装置において、前記飼育部の床板は、
その左右および前部端縁にのみ立上り壁を有し、前記洗
浄水噴射ノズルの下位にある高い側の端縁には立上り壁
がなく開放部とされ、前記洗浄水噴射ノズルは床板の上
面に対してほぼ平行に配置されていることを特徴とする
小動物飼育装置。 - 【請求項2】飼育部の床板は、枠体内に設けた床板支承
枠上に着脱自在に係合させ載架したことを特徴とする請
求項1記載の小動物飼育装置。 - 【請求項3】前記床板の高い側の縁部に沿って、前記床
板支承枠の縁部に当接して支持される垂下壁を形成した
ことを特徴とする請求項2記載の小動物飼育装置。 - 【請求項4】洗浄水噴射ノズルは、その筒部を蛇腹構造
としたことを特徴とする請求項1、2又は請求項3記載
の小動物飼育装置。
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